JP2016086042A - 基板処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム - Google Patents

基板処理方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及び基板処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】露光処理終了からPEB処理開始までの時間によらず、レジストパターンの線幅を所望なものとする。
【解決手段】レジスト膜が形成されたウェハを処理する基板処理方法は、ウェハ上のレジスト膜に電子線によりパターンの露光を行う露光工程と、前記パターンの露光が行なわれた後の基板上のレジスト膜に対して、UV光によるポスト露光を行うポスト露光工程と、ポスト露光後の基板に対してPEB処理を行うPEB処理工程と、PEB処理後のレジスト膜を現像して基板上にレジストパターンを形成する現像処理工程と、を有し、露光工程終了からポスト露光工程開始までのタクトタイムが所定の時間からずれる場合には、当該タクトタイムのずれに応じて、当該ポスト露光工程における露光量を補正する。
【選択図】図6

Description

本発明は、基板の処理を行う基板処理システム、基板処理システムにおける基板の処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体に関するものである。
半導体デバイスの製造工程におけるフォトリソグラフィー処理では、例えば半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という)等の基板上に、感光性被膜としてレジスト膜が形成され、その後レジスト膜に露光処理及び現像処理を施すことで、基板上に所定のレジストパターンが形成される。これらの一連の処理は、ウェハを処理する各種処理部やウェハを搬送する搬送機構などを搭載した基板処理システムである塗布現像処理システムと、当該塗布現像処理システムの外部に設けられた露光装置で行われる。
ところで近年、半導体装置のさらなる高集積化に伴い、レジストパターンの微細化が求められている。レジストパターンの微細化を実現するために、既に、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザーを用いた露光処理が実用化されている。
このような露光処理に関し、最近では、より一層のパターンの微細化を実現するために、EUV(Extreme Ultraviolet;極端紫外)光及びEUVレジストを用いた露光処理が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−78744号公報
ところで、ArFレーザー等に比べてEUV光はそのエネルギーが弱いため、EUV露光を採用すると露光する時間が長くなり、その結果スループットが低下してしまう。スループットを向上させるにはEUV光による露光装置を複数設置することが考えられるが、当該露光装置は非常に高価であるため、製造コストの観点から好ましくない。
そこで、EUVレジストに対する代替えの露光方法として、電子線による露光処理が提案されている。但し、電子線による露光処理においては、ウェハ上に電子線を走査させて所定のパターンを描くため、やはり露光処理には時間がかかる。その解決策として、露光装置内に複数のステージを設け、複数のウェハを各ステージで同時並行に露光処理することが検討されている。
しかしながら、通常、塗布現像処理システムと露光装置との間でのウェハの受け渡しは1枚ずつ行われるので、露光装置内で複数のウェハが同時並行に露光処理された場合、露光処理装置で露光処理が完了してから塗布現像処理システムにウェハが戻されるまでのタクトタイムが、ウェハ毎に異なってしまうことがある。その一方、露光処理後に塗布現像処理システムに戻されたウェハがポストエクスポージャーベーキング処理(以下、「PEB処理」という)されるまでのタクトタイムは各ウェハ間で一律に設定されている。そのため、露光装置でタクトタイムがずれると、露光処理からPEB処理までの時間が一定にならず、その結果、ウェハ間でレジストパターンの線幅がばらつくという問題が生じてしまう。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、露光処理終了からPEB処理開始までの時間によらず、レジストパターンの線幅を所望なものとすることを目的としている。
前記の目的を達成するため、本発明は、レジスト膜が形成された基板を処理する基板処理方法であって、基板上のレジスト膜に電子線によりパターンの露光を行う露光工程と、前記パターンの露光が行なわれた後の基板上のレジスト膜に対して、UV光によるポスト露光を行うポスト露光工程と、ポスト露光後の基板に対してPEB処理を行うPEB処理工程と、PEB処理後のレジスト膜を現像して基板上にレジストパターンを形成する現像処理工程と、を有し、前記露光工程終了から前記ポスト露光工程開始までのタクトタイムが所定の時間からずれる場合には、当該タクトタイムのずれに応じて、当該ポスト露光工程における露光量を補正することを特徴としている。
本発明によれば、パターン露光が行なわれた後であってPEB処理前に、基板上のレジスト膜に対してUV光によるポスト露光を行うので、当該パターン露光の後に、UV光の照射によって補助的にエネルギーを投入して、レジスト膜中の酸発生剤を分解して酸を発生させたり、ラジカル成分の発生を促進させることができる。そして、例えば露光装置内で複数のウェハが同時並行に露光処理される場合など、露光工程終了からPEB処理工程開始までのタクトタイムが所定の時間からずれることが想定される場合、換言すれば、露光工程終了からポスト露光工程開始までの時間が所定の時間からずれる場合、当該タクトタイムのずれに応じて補正された露光量でポスト露光を行うので、レジスト膜中の酸の発生量や、ラジカル成分の発生量を適宜調整することができる。したがって、露光工程終了からポスト露光工程開始までの時間が所定の時間からずれた場合であっても、PEB処理工程を開始する時点でのレジスト膜の状態を、タクトタイムが所定の時間通りであった場合と同様の状態にすることができる。その結果、露光処理終了からPEB処理開始までの時間によらず、レジストパターンの線幅を所望なものとすることができる。
前記露光工程では、複数枚の基板に対して同時にパターンの露光が行われ、前記ポスト露光工程終了から前記PEB処理工程開始までの時間は、各基板間で同一であってもよい。
前記ポスト露光は、基板の直径より短い複数の光源が、基板の一端側から基板の他端側に向けて基板の直径以上の長さにわたって直線上に並べて設けられた光照射部と、基板とを、前記光源が並べられた方向と直交する方向に相対的に移動させることにより行われてもよい。
別の観点による本発明は、前記基板処理方法を基板処理システムによって実行させるように、当該基板処理システムを制御する制御装置のコンピュータ上で動作するプログラムが提供される。
また別の観点による本発明は、前記プログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体が提供される。
さらに別の観点による本発明は、基板を処理する基板処理システムであって、基板にPEB処理及び現像処理を行う複数の処理装置が設けられた処理ステーションと、前記基板処理システムと、当該前記基板処理システムの外部に設けられて基板上のレジスト膜に電子線によりパターンの露光を行う露光装置と、の間で基板を受け渡すインターフェイスステーションと、前記露光装置でパターンの露光が行なわれた後の基板上のレジスト膜に対して、UV光によるポスト露光を行う光照射装置と、前記露光装置での露光終了から処理ステーションでのPEB処理開始までのタクトタイムが規定の時間からずれた場合には、当該タクトタイムのずれに応じて前記光照射装置でのポスト露光における露光量を補正する制御装置と、を有することを特徴としている。
前記露光装置と前記インターフェイスステーションは、ロードロック室を介して接続され、前記露光装置では、複数枚の基板に対して同時にパターンの露光が行われ、前記ロードロック室と前記露光装置の間では、複数枚の基板が一括して受け渡されてもよい。
前記光照射装置は、基板の直径より短い複数の光源が、基板の一端側から基板の他端側に向けて基板の直径以上の長さにわたって直線上に並べて設けられた光照射部と、前記光照射部と基板を、前記光源が並べられた方向と直交する方向に相対的に移動させる移動機構と、を有していてもよい。
本発明によれば、露光処理終了からPEB処理開始までの時間によらず、レジストパターンの線幅を所望なものとすることができる。
本実施の形態にかかる塗布現像処理システムの構成の概略を模式的に示した平面図である。 本実施の形態にかかる塗布現像処理システムの構成の概略を模式的に示した正面図である。 本実施の形態にかかる塗布現像処理システムの構成の概略を模式的に示した背面図である。 光照射装置の構成の概略を模式的に示した側面図である。 光照射装置の構成の概略を模式的に示した平面図である。 各ウェハの露光処理からPEB処理までのタイムチャートである。 他の実施の形態にかかる光照射装置の構成の概略を模式的に示した平面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる基板処理システムとしての塗布現像処理システム1の構成の概略を模式的に示す説明図である。図2及び図3は、各々塗布現像処理システム1の内部構成の概略を模式的に示す、正面図と背面図である。
塗布現像処理システム1は、図1に示すように複数枚のウェハWを収容したカセットCが搬入出されるカセットステーション10と、ウェハWに所定の処理を施す複数の各種処理装置を備えた処理ステーション11と、処理ステーション11に隣接して設けられたインターフェイスステーション12と、パターン露光後のウェハに対してポスト露光を行うポスト露光ステーション13と、ポスト露光ステーション13に接続されたインターフェイスステーション14を有している。塗布現像処理システム1のインターフェイスステーション14のY方向正方向側には、ウェハWに対してパターンの露光を行う露光装置15が隣接して設けられている。インターフェイスステーション14は、露光装置15との間でウェハWの受け渡しを行う。露光装置15には、レジスト形成後のウェハWに対して、電子線によって複数のウェハWに対して同時並行にパターンの露光を行う露光ステージ15aが設けられている。なお、本実施の形態における露光装置15では、例えば4枚のウェハWに対して同時に露光が行われる。
カセットステーション10には、カセット載置台20上に複数配置された、カセットCを載置する複数のカセット載置板21と、X方向に延びる搬送路22上を移動自在なウェハ搬送装置23が設けられている。ウェハ搬送装置23は、上下方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、各カセット載置板21上のカセットCと、後述する処理ステーション11の受け渡しブロックG3の受け渡し装置との間でウェハWを搬送できる。
処理ステーション11には、各種装置を備えた複数の、例えば4つのブロックG1、G2、G3、G4が設けられている。例えば第1のブロックG1には、図2に示すように複数の液処理装置、例えばウェハWのレジスト膜の下層に反射防止膜(以下「下部反射防止膜」という)を形成する下部反射防止膜形成装置30、ウェハWにレジスト液を塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布装置31、ウェハWのレジスト膜の上層に反射防止膜(以下「上部反射防止膜」という)を形成する上部反射防止膜形成装置32、ウェハWを現像処理する現像処理装置33が、下から順に例えば4段に重ねられている。なお、本実施の形態におけるレジストとしては、例えばEUVレジストが用いられる。
これら第1のブロックG1の各装置30〜33は、処理時にウェハWを収容する複数のカップF、例えば4台のカップFを有し、複数のウェハWを並行して処理することができる。
例えば第2のブロックG2には、図3に示すようにウェハWの熱処理を行う熱処理装置40や、ウェハWを疎水化処理する疎水化処理装置としてのアドヒージョン装置41、ウェハWの外周部を露光する周辺露光装置42が上下方向と水平方向に並べて設けられている。熱処理装置40は、ウェハWを載置して加熱する熱板と、ウェハWを載置して冷却する冷却板を有し、加熱処理と冷却処理の両方を行うことができる。なお、熱処理装置40では、露光前に行われるプリベーク処理や露光後に行われるPEB処理など、様々な熱処理が行われる。
受け渡しブロックG3には、複数の受け渡し装置50、51、52、53、54、55、56が下から順に設けられている。受け渡しブロックG4には、複数の受け渡し装置60、61、62が下から順に設けられている。
図1に示すように受け渡しブロックG3のY方向正方向側の隣には、ウェハ搬送機構70が設けられている。ウェハ搬送機構70は、例えばY方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送機構70のX方向正方向側及び負方向側には、ウェハ検査装置71、72がウェハ搬送機構70を挟んで設けられている。
ウェハ搬送機構70のY方向正方向側には複数のウェハWを一時的に収容するウェハ載置部73、74が設けられている。ウェハ載置部73は第2のブロックG2寄りに、ウェハ載置部74は第1のブロックG1寄りに配置されている。そして、ウェハ搬送機構70は、ウェハWを支持した状態で上下に移動して、受け渡しブロックG3内の各受け渡し装置、ウェハ検査装置71、72及びウェハ載置部73、74との間でウェハWを搬送できる。なお、本実施の形態におけるウェハ検査装置71は、例えばウェハWに形成されたパターンの線幅及やサイドウォールアングルなどを測定するものである。ウェハ検査装置72は、例えば既に形成されているパターンとその後に露光されるパターンとのオーバレイ誤差を測定するものである。
図1に示すように第1のブロックG1と第2のブロックG2との間の領域には、ウェハ搬送領域Dが形成されている。ウェハ搬送領域Dには、ウェハ搬送機構80が複数配置されている。ウェハ搬送機構80は、例えばY方向、X方向、θ方向及び上下方向に移動自在な搬送アームを有している。ウェハ搬送機構80は、ウェハ搬送領域D内を移動し、周囲の第1のブロックG1、第2のブロックG2並びにインターフェイスステーション12にある受け渡しブロックG4内の所定の受け渡し装置及びウェハ載置部73、74に対してウェハWを搬送できる。
インターフェイスステーション12には、前記したように、受け渡し装置60、61、62を有する受け渡しブロックG4と、これら複数の受け渡し装置60、61、62に対して、ウェハWを搬入出可能なウェハ搬送機構90が設けられている。ウェハ搬送機構90は、例えばX方向、Y方向、θ方向及び上下方向に移動自在なアームを有している。
ポスト露光ステーション13には、インターフェイスステーション12のウェハ搬送機構90によりアクセス可能な位置に、内部を排気可能に構成されたロードロック室100が設けられている。そしてこのポスト露光ステーション13内において、ロードロック室100にアクセス可能な位置にウェハ搬送機構101が設けられている。また、ウェハ搬送機構101がアクセス可能な位置には、パターン露光後のウェハに対してUV光を照射してポスト露光を行う装置としての、光照射装置102が設けられている。
光照射装置102は、たとえば図4及び図5に示すように、ウェハWを載置する載置台103と、載置台103上のウェハWに対して所定の波長のUV光を照射する光照射部104とを有している。本実施の形態における光照射部104は、ウェハW上に形成されたレジスト膜Rの全面に対して一括して露光するいわゆる一括露光タイプの装置として構成されている。光照射部104は、例えばウェハWの直径よりも長い直管形状の光源105を複数有している。各光源105は、例えばウェハWの上面の全面を覆うように隙間なく並べて配置されている。各光源105からは、UV光がウェハWに向けて照射される。UV光の波長は、たとえば220〜280nmであり、使用するレジストの感度に合せて種々の波長帯、例えば222nm、248nm又は254nmが用いられる。なお、光照射部104は、例えばライン状の光源を採用して、ウェハWまたは当該光源の少なくとも一方を移動させたり回転させたりして、ウェハW上をUV光が走査する構成であってもよく、ウェハWの上面の全面に対して均一にUV光を照射できるものであれば、本実施の形態の内容に限定されるものではない。また、光照射部104としては、露光装置15におけるパターン露光のショットサイズにに対応して、1ショットずつUV光を照射してポスト露光する構成の光照射装置を採用してもよい。
ポスト露光ステーション13は気密に構成され、図示しない減圧装置によって、所定の減圧度、例えば10−4Pa〜10−7Paに減圧可能である。これにより、UV光照射中やポスト露光ステーション13内での移動において、空気中に微量に含まれるアミン成分や酸素に起因する、酸やラジカルの失活を抑制できる。また、ポスト露光ステーション13は気密に構成されているので、減圧に代えて、例えば窒素などの非酸化性のガスを封入することで、ポスト露光ステーション13内を低酸素雰囲気に保持するようにしてもよい。
ポスト露光ステーション13と接続されているインターフェイスステーション14も気密に構成されている。インターフェイスステーション14における、ポスト露光ステーション13のウェハ搬送機構101がアクセス可能な位置には、載置台等を有する受け渡し装置110が設けられている。受け渡し装置110の隣には、この受け渡し装置110のウェハWを、内部を排気可能に構成されたロードロック室111との間で搬送するウェハ搬送機構112が設けられている。
インターフェイスステーション14のロードロック室111は、パターンの露光を行う露光装置15と接続されている。ロードロック室111では、複数枚、例えば4枚のウェハWを収容可能に構成されており、インターフェイスステーション14と露光装置15との間で4枚のウェハWが一括して受け渡される。なお、ここでいう「一括して受け渡される」とは、ロードロック室111に複数枚のウェハWを収容した状態で内部を排気することにより、一度の排気動作で複数枚のウェハWを受け渡し可能とすることを意味しており、実際に各ロードロック室111との間で複数枚のウェハWの受け渡しが同時並行に行われるか否かについては問わない。本実施の形態では、ウェハ搬送機構112は、例えばロードロック室111との間でウェハWの受け渡しを一枚ずつ行うため、ウェハWが「一括して受け渡される」場合、例えば4枚のウェハWのうち、最初にロードロック室111により受け渡されるウェハWと、2番目以降に受け渡されるウェハWでは、以降の搬送のタイミングは異なったものとなる。
また、前出のロードロック室100もロードロック室111と同様に4枚のウェハWを収容可能であり、インターフェイスステーション12との間で4枚のウェハWを一括して受け渡すことができるが、本実施の形態では、光照射装置102でポスト露光が完了したウェハWを順次ロードロック室を介してインターフェイスステーション12側に1枚ずつ受け渡す場合を例にして説明する。
露光ステージ15aでは、たとえば電子線によって、ウェハW上のレジストに対してパターンの露光が行われる。かかる露光処理では、雰囲気中にガス分子があると、当該ガス分子により吸収されて電子線エネルギーが減衰するため、露光装置15内は、図示しない減圧装置によって、所定の減圧度、例えば10−4Pa〜10−7Paに減圧されている。
以上の塗布現像処理システム1には、図1に示すように制御装置300が設けられている。制御装置300は、処理レシピに基づいて上述の各種処理装置や各ウェハ搬送機構などの駆動系の動作を制御すると共に、各種処理装置におけるウェハ処理のタクトタイムや各ウェハ搬送機構によるウェハ搬送におけるタクトタイムを管理したり、露光装置15との間でウェハWの露光に関する情報のやり取りを行っている。
なお制御装置300は、例えばCPUやメモリなどを備えたコンピュータにより構成され、例えばメモリに記憶されたプログラムを実行することによって、塗布現像処理システム1における塗布処理を実現できる。なお、塗布現像処理システム1における塗布処理を実現するための各種プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどの記憶媒体Hに記憶されていたものであって、その記憶媒体Hから制御装置300にインストールされたものが用いられている。
次に、以上のように構成された塗布現像処理システム1で行われるウェハWの処理方法について、塗布現像処理システム1全体で行われるウェハ処理のプロセスと共に説明する。
ウェハWの処理にあたっては、先ず、複数枚のウェハWを収容したカセットCがカセットステーション10の所定のカセット載置板21に載置される。その後、ウェハ搬送装置23によりカセットC内の各ウェハWが順次取り出され、処理ステーション11の受け渡しブロックG3に搬送される。
次にウェハWは、ウェハ搬送機構70によって例えばウェハ載置部73に搬送される。次いでウェハWは、ウェハ搬送機構80によって第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され温度調節される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送機構80によって例えば第1のブロックG1の下部反射防止膜形成装置30に搬送され、ウェハW上に下部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、第2のブロックG2の熱処理装置40に搬送され、加熱処理が行われる。
その後ウェハWは、第2のブロックG2のアドヒージョン装置41に搬送され、疎水化処理される。その後ウェハWは、ウェハ搬送機構80によってレジスト塗布装置31に搬送され、ウェハW上にレジスト膜が形成される。この場合、ウェハWに形成されるレジスト膜は、EUV露光用の、いわゆる光増感型のレジストである。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送されて、プリベーク処理される。
次にウェハWは、上部反射防止膜形成装置32に搬送され、ウェハW上に上部反射防止膜が形成される。その後ウェハWは、熱処理装置40に搬送されて、加熱され、温度調節される。その後、ウェハWは、周辺露光装置42に搬送され、周辺露光処理される。
次にウェハWは受け渡しブロックG4に搬送され、インターフェイスステーション12のウェハ搬送機構90によって、ポスト露光ステーション13のロードロック室100へと搬送される。この際、ロードロック室100には、例えば同一ロットであって周辺露光処理が完了した後続のウェハWが順次搬入され、例えばロードロック室100に4枚のウェハWが収容された後に、インターフェイスステーション14、ポスト露光ステーション13と同じ真空度にされる。次いで各ウェハWは、ウェハ搬送機構101、インターフェイスステーション14のウェハ搬送機構112によって、ロードロック室111へと順次搬送され、当該ロードロック室111に4枚のウェハWが収容された後に、概ね露光装置15と同じ真空度にされる。その後、各ウェハWは露光装置15へと搬送され、露光ステージ15aに載置されて電子線により各ウェハWに対して同時並行にパターンの露光がなされる(露光工程)。この際、パターン露光の開始時刻や終了時刻の情報が、制御装置300との間でやり取りされる。
パターンの露光が終了した4枚のウェハWは、ロードロック室111へと搬送され、その後インターフェイスステーション14、ポスト露光ステーション13と同じ減圧度にされた後、ウェハ搬送機構112によって受け渡し装置110へと順次搬送される。次いで、受け渡し装置110へと搬送されたウェハWは、ウェハ搬送機構101によって、光照射装置102へと搬送される。
光照射装置102では、露光装置15において電子線によるパターンの露光が終了したウェハWに対して、所定波長のUV光によって、一括露光がなされる(ポスト露光工程)。これによって、ウェハW上に、現像処理前の最終のレジストパターンが形成される。この際、光照射装置102では、例えばロードロック室111から最初に搬出されたウェハWと2番目以降に搬出されたウェハWとでは、異なる露光量でポスト露光が行われる。このポスト露光における露光量について説明する。
各ウェハW間でのレジストパターンの線幅を一定にするためには、露光によりレジスト膜中に発生した酸濃度を現像処理の時点でウェハW毎に一定にすることが重要である。そして本発明者らによれば、レジスト膜中に発生した酸濃度を一定にするには、露光装置15でのパターン露光からPEB処理までの時間を一定にすればよいことが確認されている。なお、本実施の形態では、UV光によるポスト露光を行うので、露光装置15でのパターン露光からPEB処理までの時間を一定にするためには、露光装置15でのパターン露光からポスト露光までの時間、及びポスト露光からPEB処理までの時間をそれぞれ一定にすればよい。この際、当然に、露光装置15でのパターン露光の条件、光照射装置102でのポスト露光の条件、及び熱処理装置40でのPEB処理の条件は各ウェハ間で一定にすることを前提としている。
しかしながら、例えば本実施の形態のように、例えば露光装置15で同時並行に複数のウェハWに対してパターン露光が行われ、ロードロック室111を介して複数のウェハWが一括してインターフェイスステーション14側に受け渡される場合、パターン露光の終了からPEB処理開始までの時間が各ウェハW間で一定にならないことが考えられる。以下、具体的に説明する。
露光装置15で複数のウェハWに対して同時並行にパターン露光が行われると、例えば図6に示すように、各ウェハWのパターン露光終了時刻は同時刻となる。なお、図6では、例えば同一ロットの4枚のウェハWのうち、1番目に処理ステーション11で処理されるウェハWを「ウェハW1」、2番目に処理ステーション11で処理されるウェハWを「ウェハW2」として、以降、処理順に番号を付している。
各ウェハW1〜W4の露光処理が同時並行に行われると、各ウェハW1〜W4は一括してロードロック室111に受け渡される。次いで、上述の通り、インターフェイスステーション14のウェハ搬送機構112により、例えばウェハW1が、ロードロック室111から、受け渡し装置110に受け渡される。その後、ウェハ搬送機構101により光照射装置102に受け渡され、光照射装置102でポスト露光が行われる。なお、図6では、ウェハ搬送機構112によるウェハW1の搬送の過程を「搬送A」と、ウェハ搬送機構101によるウェハW1の搬送の過程を「搬送B」と記載している。
次いで、ポスト露光後のウェハW1は、ウェハ搬送機構101、ロードロック室100、ウェハ搬送機構90、受け渡しブロックG4、ウェハ搬送機構80、熱処理装置40の順に受け渡され、熱処理装置40でPEB処理が行われる。なお、図6では、光照射装置102から熱処理装置40でまでの搬送の過程を「搬送C」と記載している。
そして、ウェハW1の搬送Aが終了した後に、ウェハW2についての搬送Aが行われるが、ウェハ搬送機構112がウェハW1についての搬送Aを行っている間、ウェハW2は図6の「D1」に示される時間だけロードロック室111に待機した状態となる。そうすると、ウェハW2では、少なくとも、この時間D1分だけ露光処理の終了からPEB処理開始までの時間(タクトタイム)がウェハW1と比較して増加してしまう。同様の理由で、ウェハW3、ウェハW4についても、時間D2、D3分だけタクトタイムが増加してしまう。この場合、ウェハW1とそれ以降のウェハW2〜W4では、現像処理開始時点でのレジスト膜中の酸濃度が異なり、現像処理後に形成されるレジストパターンの線幅にばらつきが生じてしまう。
そこで本発明者らは、現像処理開始時点でのレジスト膜中の酸濃度をウェハW1〜W4間で一定にし、レジストパターンの線幅を所望なものとするために、光照射装置102でのポスト露光時のUV光の露光量(照射時間と照射強度との積)を補正することを着想した。即ち、パターン露光終了からPEB処理開始までのタムトタイムのずれ量に応じて、ポスト露光時のUV光の露光量を増減させることにより、レジスト膜中の酸濃度を変化させ、レジストパターンの線幅を調整するのである。
なお、ポスト露光終了からPEB処理開始までのタクトタイムについては、上述の通り、ポスト露光後のウェハWをロードロック室100を介して順次処理ステーション12側に受け渡すことで各ウェハW1〜W4間で一定にすることが可能であるので、搬送Cに伴うウェハW1〜W4でのずれは生じない。したがって、本実施の形態では、パターン露光終了からポスト露光開始までのタクトタイムのずれ量を、パターン露光終了からPEB処理開始までのタムトタイムのずれ量と同一なものとして扱う場合がある。
そして、光照射装置102では、ウェハW1に対して予め定められた所定の露光量でポスト露光が行われる。また、ウェハW2に対するポスト露光では、制御装置300が露光装置15から入手した情報に基づき、パターン露光終了からポスト露光開始までのタクトタイムのずれ量である時間D1を算出し、当該時間D1に対応して露光量が補正される。そして、ウェハW2に対して当該補正後の露光量でポスト露光Sが行われる。この際、時間D1の算出にあたっては、実際に制御装置300により露光装置15からの露光開始、終了時刻情報に基づいて、例えばウェハWが光照射装置102に対して受け渡されるまでの時間を実測してもよいし、例えばロードロック室111から光照射装置102までの搬送時間を搬送スケジュールから読み取ることで算出してもよい。これにより、光照射装置102でポスト露光を開始する前に、パターン露光終了からPEB処理開始までのタクトタイムがずれることを検出し、光照射装置102でのポスト露光の際に適切な露光量の補正を行うことができる。
以降、順次ウェハW3、W4に対して、時間D2、D3に対応して補正された露光量でポスト露光T、ポスト露光Uがそれぞれ行われる。なお、露光量の補正値については、例えば予め行う試験によりパターン露光終了からポスト露光終了までの時間と、所望のレジストパターンの線幅を得るために補正すべき露光量との相関関係を予め取得しておき、その相関関係に基づいて決定される。なお、露光量の補正は、UV光の照射時間と照射強度の少なくともいずれかを変更することで実現されるが、照射時間を変更すると、ウェハW1〜W4間でポスト露光開始からPEB処理開始までの時間にずれが生じるため、照射強度のみを補正することが好ましい。また、照射時間を補正する場合は、照射時間の変更を加味して補正値を決定することが好ましい。
その後、ポスト露光が終了した各ウェハW1〜W4は、ウェハ搬送機構80によって熱処理装置40に順次搬送され、順次PEB処理される(PEB処理工程)。その後各ウェハW1〜W4は、たとえば現像処理装置33に搬送されて現像処理され、ウェハW上にレジストパターンが形成される。この際、光照射装置102でのポスト露光において、各ウェハW2〜W4の露光量が補正されているので、パターン露光終了からPEB処理開始までのタムトタイムがウェハW1からずれているウェハW2〜W4においても、レジストパターンの線幅を所望なものとすることができる。
現像処理終了後、各ウェハW1〜W4は、熱処理装置40に搬送され、ポストベーク処理される。その後各ウェハW1〜W4は、ウェハ載置部73、74を経由してウェハ検査装置71、72に搬送される。ウェハ検査装置71では、例えば最終パターンの線幅が測定され、測定結果は、制御装置300に出力される。またウェハ検査装置72に搬送されたウェハWに対しては、オーバレイ誤差の測定が行われ、測定結果は制御装置300に出力される。そして、制御装置300では、例えばウェハ検査装置71における測定結果に基づき、必要に応じて露光装置15、光照射装置102及び熱処理装置40などでの処理パラメータが適宜補正される。その後、各ウェハW1〜W4は、所定のカセット載置板21のカセットCに搬送され、一連のフォトリソグラフィー工程が完了する。
以上の実施の形態によれば、露光装置15でパターン露光が行なわれた後であって熱処理装置40でのPEB処理前に、ウェハW上のレジスト膜に対してUV光によるポスト露光を行うので、当該パターン露光の後に、UV光の照射によって補助的にエネルギーを投入して、レジスト膜中の酸発生剤を分解して酸を発生させたり、ラジカル成分の発生を促進させることができる。そして、例えば露光装置15内で複数のウェハW1〜W4が同時並行に露光処理される場合など、パターン露光終了からポスト露光開始までの時間が所定の時間からずれる場合、換言すれば、パターン露光終了からPEB処理開始までのタクトタイムが予め定められた所定の時間からずれる場合、当該タクトタイムのずれに応じて補正された露光量でポスト露光を行うので、レジスト膜中の酸の発生量や、ラジカル成分の発生量を適宜調整することができる。したがって、パターン露光終了からポスト露光開始までの時間が所定の時間からずれた場合であっても、PEB処理工程を開始する時点でのレジスト膜の状態を、タクトタイムが所定の時間通りであった場合と同様の状態にすることができる。その結果、パターン露光終了からPEB処理開始までの時間によらず、レジストパターンの線幅を所望なものとすることができる。
また、現像処理されたウェハWの検査結果を、露光装置15や光照射装置102、熱処理装置40のパラメータにフィードバックすることで、より精度よく微細なレジストパターンを形成することができる。
なお、現像処理の時点でレジスト膜中の酸濃度をウェハW1〜W4間で一定にするという観点からは、例えばウェハW2〜W4において搬送Cに要する時間を変化させることで、パターン露光終了からPEB処理開始までの時間を一定にすることも考えられる。しかしながら、処理ステーション11での搬送スケジュールを変更すると制御が非常に複雑化してしまい、また、例えば露光装置15で同時並行にパターン露光できるウェハWの枚数が処理ステーション11側で同時にPEB処理できるウェハWの枚数よりも多い場合、搬送Cにおいても待ち時間が生じてしまい、最終的に各ウェハW1〜W4のタクトタイムを合わせることができない。また、搬送Cの時間を延長することは、ウェハ処理のスループットの観点からも好ましくない。この点、本実施の形態のように、光照射装置102でのポスト露光における露光量を補正すれば、ウェハWの搬送スケジュールやPEB処理における加熱条件など、その他の条件については変更することなく、容易に、現像処理の時点でレジスト膜中の酸濃度をウェハW1〜W4間で一定にすることができる。
以上の実施の形態では、パターン露光終了からPEB処理開始までのタクトタイムのずれ量の一因として、ロードロック室111を介した露光装置15とのウェハWの一括受け渡しを挙げたが、タクトタイムのずれ量の原因は本実施の形態の内容に限定されるものではない。例えば、ロードロック室100においてもロードロック室111と同様に一括してウェハW1〜W4の受け渡しを行う場合や、例えば塗布現像処理システム1の構成上、搬送Cにおけるタクトタイムを一致させるのが困難な場合など、タクトタイムのずれの原因によらず、パターン露光終了からPEB処理開始までの時間を考慮してポスト露光における露光量を補正することで、所望の線幅のレジストパターンを形成することができる。なお、ポスト露光以降の事象に起因してタムトタイムにずれが生じる場合、具体的には各ウェハW1〜W4の搬送Cに要する時間が一致しない場合などは、PEB処理開始の時点でタムトタイムのずれを検出しても、既にポスト露光が終了しているためポスト露光における露光量の補正を行うことができない。かかる場合、例えばポスト露光を行う前に、光照射装置102から熱処理装置40までの「搬送C」に要する時間を搬送スケジュールから読み取るなどして、ポスト露光の開始前にタクトタイムのずれの有無を判定することが好ましい。
なお、以上の実施の形態では、光照射装置102においてウェハWの全面に対して一括してポスト露光する場合について説明したが、ポスト露光は必ずしも一括で行う必要はなく、例えば光源105に代えて、図7に示すように、ウェハWの直径より短い複数の光源120を、ウェハWの一端側からウェハWの他端側に向けてウェハWの直径以上の長さにわたって直線上に並べることにより光照射部121を構成してもよい。かかる場合、例えば光照射部121を、ウェハWに対して当該光照射部121の長さ方向と直交する方向に相対的に移動させる移動機構122が設けられる。ウェハ検査装置71では、例えばウェハWの全面にわたって検査が行われるが、所定の領域のみについて線幅を調整したい場合には、光照射部121を各光源120ごとに露光出力を増減させるように構成することで、所定の領域についてのみさらに露光量を調整することができる。なお、図7では、光照射部121をウェハWに対して相対的に移動させる移動機構122を描図しているが、例えば光照射部121を固定しておき、例えば載置台103に移動機構を設けてウェハWを光照射部121に対して相対的に移動させるようにしもよい。
また、露光装置15におけるパターン露光のショットサイズに対応して1ショットずつポスト露光を行う光照射装置102を用いる場合は、例えば制御装置300で露光装置15での各ショットの露光順序の情報を受信し、当該情報に基づいて露光装置15と同じ順序で光照射装置102により各ショットのポスト露光を行ってもよい。かかる場合、各ショット毎に、ポスト露光における露光量を補正するようにしてもよい。そうすることで、露光装置15におけるパターン露光から、光照射装置102におけるポスト露光までのタクトタイムをショット単位で厳密に管理できる。その結果、ウェハW上により精度の高いレジストパターンを形成できる。かかる場合、載置台103か光照射部121の少なくともいずれかに、載置台103と光照射部121を例えばXY方向に相対的に移動させる移動機構(図示せず)を設けるようにしてもよい。
なお、前記した実施の形態では、ポスト露光ステーション13は、インターフェイスステーション14とは隣接したセクションとして構成していたが、もちろんポスト露光ステーション13は、インターフェイスステーション14とを一体にして、1つのポスト露光ステーション又はインターフェイスステーションとして構成してもよい。
なお、以上の実施の形態では、露光装置15において電子線によりパターンの露光を行う場合を例として説明したが、パターン露光にあたっては電子線による露光に限定されず、EUV露光やArF露光、KrF露光によりパターン露光を行った場合や、i線、g線によりパターン露光を行った場合においても適用できる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。以上の実施の形態では、撮像対象は基板の表であったが、基板の裏面を撮像する場合にも本発明は適用できる。また、上述した実施の形態は、半導体ウェハの塗布現像処理システムにおける例であったが、本発明は、半導体ウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板の塗布現像処理システムである場合にも適用できる
本発明は、EUV露光処理を行う基板処理システムを構築する際に有用である。
1 塗布現像処理システム
10 カセットステーション
11 処理ステーション
12、14 インターフェイスステーション
13 ポスト露光ステーション
15 露光装置
20 カセット載置台
21 カセット載置板
22 搬送路
23 ウェハ搬送装置
30 下部反射防止膜形成装置
31 レジスト塗布装置
32 上部反射防止膜形成装置
33 現像処理装置
40 熱処理装置
41 アドヒージョン装置
42 周辺露光装置
70 ウェハ搬送機構
71、72 ウェハ検査装置
80 ウェハ搬送機構
90 ウェハ搬送機構
100、111 ロードロック室
102 光照射装置
300 制御装置
W ウェハ
D ウェハ搬送領域
C カセット

Claims (8)

  1. レジスト膜が形成された基板を処理する基板処理方法であって、
    基板上のレジスト膜に電子線によりパターンの露光を行う露光工程と、
    前記パターンの露光が行なわれた後の基板上のレジスト膜に対して、UV光によるポスト露光を行うポスト露光工程と、
    ポスト露光後の基板に対してPEB処理を行うPEB処理工程と、
    PEB処理後のレジスト膜を現像して基板上にレジストパターンを形成する現像処理工程と、を有し、
    前記露光工程終了から前記PEB処理工程開始までのタクトタイムが所定の時間からずれる場合には、当該タクトタイムのずれに応じて、前記ポスト露光工程における露光量を補正することを特徴とする、基板処理方法。
  2. 前記露光工程では、複数枚の基板に対して同時にパターンの露光が行われ、
    前記ポスト露光工程終了から前記PEB処理工程開始までの時間は、各基板間で同一であることを特徴とする、請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記ポスト露光は、基板と、基板の直径より短い複数の光源が、基板の一端側から基板の他端側に向けて基板の直径以上の長さにわたって直線上に並べて設けられた光照射部とを、前記光源が並べられた方向と直交する方向に相対的に移動させることにより行われることを特徴とする、請求項1または2のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  4. 請求項1〜3のいずか一項に記載の基板処理方法を基板処理システムによって実行させるように、当該基板処理システムを制御する制御装置のコンピュータ上で動作するプログラム。
  5. 請求項4に記載のプログラムを格納した読み取り可能なコンピュータ記憶媒体。
  6. 基板を処理する基板処理システムであって、
    基板にPEB処理及び現像処理を行う複数の処理装置が設けられた処理ステーションと、
    前記基板処理システムと、当該前記基板処理システムの外部に設けられて基板上のレジスト膜に電子線によりパターンの露光を行う露光装置と、の間で基板を受け渡すインターフェイスステーションと、
    前記露光装置でパターンの露光が行なわれた後の基板上のレジスト膜に対して、UV光によるポスト露光を行う光照射装置と、
    前記露光装置での露光終了から処理ステーションでのPEB処理開始までのタクトタイムが規定の時間からずれた場合には、当該タクトタイムのずれに応じて前記光照射装置でのポスト露光における露光量を補正する制御装置と、を有することを特徴とする、基板処理システム。
  7. 前記露光装置と前記インターフェイスステーションは、ロードロック室を介して接続され、
    前記露光装置では、複数枚の基板に対して同時にパターンの露光が行われ、
    前記ロードロック室と前記露光装置の間では、複数枚の基板が一括して受け渡されることを特徴とする、請求項6に記載の基板処理システム。
  8. 前記光照射装置は、
    基板の直径より短い複数の光源が、基板の一端側から基板の他端側に向けて基板の直径以上の長さにわたって直線上に並べて設けられた光照射部と、
    前記光照射部と基板を、前記光源が並べられた方向と直交する方向に相対的に移動させる移動機構と、を有することを特徴とする、請求項6または7のいずれか一項に記載の基板処理システム。




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