JP2001013488A - 液晶ディスプレイ - Google Patents
液晶ディスプレイInfo
- Publication number
- JP2001013488A JP2001013488A JP11184309A JP18430999A JP2001013488A JP 2001013488 A JP2001013488 A JP 2001013488A JP 11184309 A JP11184309 A JP 11184309A JP 18430999 A JP18430999 A JP 18430999A JP 2001013488 A JP2001013488 A JP 2001013488A
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- JP
- Japan
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- glass
- liquid crystal
- crystal display
- substrate
- display
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Liquid Crystal (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ディスプレイ面が傷つきにくい液晶ディスプレ
イを得る。 【解決手段】ディスプレイ面電極基板のガラス基板が、
Ｂ2Ｏ3を０．１〜２０重量％の範囲で含有し、かつ溶融
スズの上に溶融ガラスを浮上搬送しながら板状に成形さ
れたフロートガラスであり、その電極が形成されていな
い面が、前記浮上搬送時に溶融スズと接触していた面で
ある液晶ディスプレイ。
イを得る。 【解決手段】ディスプレイ面電極基板のガラス基板が、
Ｂ2Ｏ3を０．１〜２０重量％の範囲で含有し、かつ溶融
スズの上に溶融ガラスを浮上搬送しながら板状に成形さ
れたフロートガラスであり、その電極が形成されていな
い面が、前記浮上搬送時に溶融スズと接触していた面で
ある液晶ディスプレイ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ｂ2Ｏ3を含有する
フロートガラス基板を使用した液晶ディスプレイに関す
る。
フロートガラス基板を使用した液晶ディスプレイに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】液晶ディスプレイは、一方の面に電極が
形成された２枚の電極基板の間に、該電極が形成された
面を内側となるように隔置してその中空部に液晶材料が
封じ込められた表示装置である。前記電極基板にはＢ2
Ｏ3を含有するフロートガラス（以下Ｂ2Ｏ3含有フロー
トガラスという。）が広く使用されている。
形成された２枚の電極基板の間に、該電極が形成された
面を内側となるように隔置してその中空部に液晶材料が
封じ込められた表示装置である。前記電極基板にはＢ2
Ｏ3を含有するフロートガラス（以下Ｂ2Ｏ3含有フロー
トガラスという。）が広く使用されている。
【０００３】Ｂ2Ｏ3含有フロートガラスは、溶融スズの
上に溶融状態のＢ2Ｏ3含有ガラスを浮上搬送しながら板
状に成形されたガラス板である。該ガラス板の表面のう
ち、前記浮上搬送時に溶融スズと接触していた面をボト
ム面、溶融スズと接触していなかった面をトップ面とい
う。
上に溶融状態のＢ2Ｏ3含有ガラスを浮上搬送しながら板
状に成形されたガラス板である。該ガラス板の表面のう
ち、前記浮上搬送時に溶融スズと接触していた面をボト
ム面、溶融スズと接触していなかった面をトップ面とい
う。
【０００４】従来、Ｂ2Ｏ3含有フロートガラスをガラス
基板として用いる液晶ディスプレイにおいてはボトム面
を内側にして液晶材料が封じ込められていた。その理由
は、トップ面にはスズに由来する付着物が存在し、トッ
プ面を内側にして液晶材料を封じ込めた場合、該付着物
が液晶ディスプレイの特性を低下させるおそれがあった
からである。しかし、近年Ｂ2Ｏ3含有フロートガラスの
製造技術が進歩し、トップ面に存在する前記付着物が極
めて少ないＢ2Ｏ3含有フロートガラスが得られるように
なった。
基板として用いる液晶ディスプレイにおいてはボトム面
を内側にして液晶材料が封じ込められていた。その理由
は、トップ面にはスズに由来する付着物が存在し、トッ
プ面を内側にして液晶材料を封じ込めた場合、該付着物
が液晶ディスプレイの特性を低下させるおそれがあった
からである。しかし、近年Ｂ2Ｏ3含有フロートガラスの
製造技術が進歩し、トップ面に存在する前記付着物が極
めて少ないＢ2Ｏ3含有フロートガラスが得られるように
なった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】一方、従来の液晶ディ
スプレイにおいては、ディスプレイ面のガラスが傷つき
やすい問題があった。本発明は、上記問題を解決する液
晶ディスプレイの提供を目的とする。
スプレイにおいては、ディスプレイ面のガラスが傷つき
やすい問題があった。本発明は、上記問題を解決する液
晶ディスプレイの提供を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラス基板の
一方の面に電極が形成されたディスプレイ面電極基板と
ガラス基板の一方の面に電極が形成された背面電極基板
とを、該電極が形成された面を内側となるように隔置し
てその中空部に液晶材料を封じ込めた液晶ディスプレイ
において、前記ディスプレイ面電極基板のガラス基板
が、Ｂ2Ｏ3を０．１〜２０重量％の範囲で含有し、かつ
溶融スズの上に溶融ガラスを浮上搬送しながら板状に成
形されたフロートガラスであり、その電極が形成されて
いない面が、前記浮上搬送時に溶融スズと接触していた
面である液晶ディスプレイを提供する。
一方の面に電極が形成されたディスプレイ面電極基板と
ガラス基板の一方の面に電極が形成された背面電極基板
とを、該電極が形成された面を内側となるように隔置し
てその中空部に液晶材料を封じ込めた液晶ディスプレイ
において、前記ディスプレイ面電極基板のガラス基板
が、Ｂ2Ｏ3を０．１〜２０重量％の範囲で含有し、かつ
溶融スズの上に溶融ガラスを浮上搬送しながら板状に成
形されたフロートガラスであり、その電極が形成されて
いない面が、前記浮上搬送時に溶融スズと接触していた
面である液晶ディスプレイを提供する。
【０００７】本発明者は以下に示すように、Ｂ2Ｏ3含有
フロートガラスにおいてボトム面の方がトップ面に比べ
傷つきにくいことを見出し、本発明に至った。重量％表
示の組成が、ＳｉＯ2：６０、Ａｌ2Ｏ3：１７、Ｂ
2Ｏ3：７、ＭｇＯ：４、ＣａＯ：５、ＳｒＯ：７、であ
るアルミノボロシリケートガラスからなり、厚さが０．
７ｍｍのＢ2Ｏ3含有フロートガラスについて、ボトム面
およびトップ面の傷つきやすさをダイヤモンド圧子を用
いて評価した。すなわち、ビッカース硬度の測定に使用
されるダイヤモンド圧子を試料ガラスに押込み、発生し
たクラックの本数を測定した。ダイヤモンド圧子に加え
た荷重（単位：ｋｇｆ）とクラックの本数（１０回の測
定の平均値）を表に示す。これから、ボトム面の方がト
ップ面に比べクラックが発生しにくく、したがって傷つ
きにくいことがわかる。
フロートガラスにおいてボトム面の方がトップ面に比べ
傷つきにくいことを見出し、本発明に至った。重量％表
示の組成が、ＳｉＯ2：６０、Ａｌ2Ｏ3：１７、Ｂ
2Ｏ3：７、ＭｇＯ：４、ＣａＯ：５、ＳｒＯ：７、であ
るアルミノボロシリケートガラスからなり、厚さが０．
７ｍｍのＢ2Ｏ3含有フロートガラスについて、ボトム面
およびトップ面の傷つきやすさをダイヤモンド圧子を用
いて評価した。すなわち、ビッカース硬度の測定に使用
されるダイヤモンド圧子を試料ガラスに押込み、発生し
たクラックの本数を測定した。ダイヤモンド圧子に加え
た荷重（単位：ｋｇｆ）とクラックの本数（１０回の測
定の平均値）を表に示す。これから、ボトム面の方がト
ップ面に比べクラックが発生しにくく、したがって傷つ
きにくいことがわかる。
【０００８】
【表１】
【０００９】Ｂ2Ｏ3含有フロートガラスにおいてトップ
面の方がボトム面に比べ傷つきやすい理由は明確ではな
いが、本発明者は以下のように推定している。フロート
バス内において、溶融状態のＢ2Ｏ3含有ガラスを溶融ス
ズの上で浮上搬送しながら板状に成形してＢ2Ｏ3含有フ
ロートガラスを製造する場合、ガラス中のＢ2Ｏ3はフロ
ートバス内の溶融スズ上部空間を満たす還元雰囲気中の
水素ガスまたは水分と反応してトップ面から揮散する。
その結果トップ面近傍のガラスのＢ2Ｏ3含有量はボトム
面近傍のＢ2Ｏ3含有量に比べ小さくなる。Ｂ2Ｏ3を０．
１〜２０重量％の範囲で含有するガラスにおいてはＢ2
Ｏ3含有量が小さくなると熱膨張係数が大きくなる。そ
の結果、冷却したＢ2Ｏ3含有フロートガラスのトップ面
にはボトム面に比べて大きな引張り応力が残留し、傷つ
きやすくなる。
面の方がボトム面に比べ傷つきやすい理由は明確ではな
いが、本発明者は以下のように推定している。フロート
バス内において、溶融状態のＢ2Ｏ3含有ガラスを溶融ス
ズの上で浮上搬送しながら板状に成形してＢ2Ｏ3含有フ
ロートガラスを製造する場合、ガラス中のＢ2Ｏ3はフロ
ートバス内の溶融スズ上部空間を満たす還元雰囲気中の
水素ガスまたは水分と反応してトップ面から揮散する。
その結果トップ面近傍のガラスのＢ2Ｏ3含有量はボトム
面近傍のＢ2Ｏ3含有量に比べ小さくなる。Ｂ2Ｏ3を０．
１〜２０重量％の範囲で含有するガラスにおいてはＢ2
Ｏ3含有量が小さくなると熱膨張係数が大きくなる。そ
の結果、冷却したＢ2Ｏ3含有フロートガラスのトップ面
にはボトム面に比べて大きな引張り応力が残留し、傷つ
きやすくなる。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の液晶ディスプレイの製造
方法を、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ（ＴＦＴ−
ＬＣＤ）の場合を例にとって以下に説明する。なお、本
発明はＴＦＴ−ＬＣＤに限定されず、他のタイプの液晶
ディスプレイにも適用される。
方法を、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ（ＴＦＴ−
ＬＣＤ）の場合を例にとって以下に説明する。なお、本
発明はＴＦＴ−ＬＣＤに限定されず、他のタイプの液晶
ディスプレイにも適用される。
【００１１】Ｂ2Ｏ3を０．１〜２０重量％の範囲で含有
するフロートガラスを所定寸法に切断してガラス基板と
し、このガラス基板を洗浄する。次に、このガラス基板
を構成するフロートガラスのトップ面にゲート電極線お
よびゲート絶縁用酸化物層を形成し、さらに前記酸化物
層表面に画素電極を形成してディスプレイ面電極基板
（アレイ基板）とする。また、別の洗浄されたガラス基
板の同じくトップ面にＲＧＢのカラーフィルタおよび対
向電極を形成して背面電極基板（カラーフィルタ基板）
とする。
するフロートガラスを所定寸法に切断してガラス基板と
し、このガラス基板を洗浄する。次に、このガラス基板
を構成するフロートガラスのトップ面にゲート電極線お
よびゲート絶縁用酸化物層を形成し、さらに前記酸化物
層表面に画素電極を形成してディスプレイ面電極基板
（アレイ基板）とする。また、別の洗浄されたガラス基
板の同じくトップ面にＲＧＢのカラーフィルタおよび対
向電極を形成して背面電極基板（カラーフィルタ基板）
とする。
【００１２】ディスプレイ面電極基板の電極が形成され
ていない面はディスプレイ面であり、本発明においては
フロートガラスのボトム面が使用される。その結果ディ
スプレイ面は傷つきにくくなる。
ていない面はディスプレイ面であり、本発明においては
フロートガラスのボトム面が使用される。その結果ディ
スプレイ面は傷つきにくくなる。
【００１３】次にディスプレイ面電極基板と背面電極基
板との間に液晶材料を挟み込んで封じ、ＴＦＴ−ＬＣＤ
を製造する。背面電極基板は上記のような、Ｂ2Ｏ3を
０．１〜２０重量％の範囲で含有するフロートガラスの
トップ面に電極が形成されたものに限定されず、たとえ
ば、ボトム面に電極が形成されたものでも、Ｂ2Ｏ3の含
有量が上記範囲外であるフロートガラスを使用したもの
でもよい。
板との間に液晶材料を挟み込んで封じ、ＴＦＴ−ＬＣＤ
を製造する。背面電極基板は上記のような、Ｂ2Ｏ3を
０．１〜２０重量％の範囲で含有するフロートガラスの
トップ面に電極が形成されたものに限定されず、たとえ
ば、ボトム面に電極が形成されたものでも、Ｂ2Ｏ3の含
有量が上記範囲外であるフロートガラスを使用したもの
でもよい。
【００１４】本発明の液晶ディスプレイにおいて使用さ
れるフロートガラスのＢ2Ｏ3の含有量は、２〜１５重量
％であることが好ましく、５〜１２重量％であることが
より好ましい。本発明の液晶ディスプレイにおいて使用
されるフロートガラスのアルカリ金属酸化物の含有量は
１重量％以下であることが好ましい。１重量％超ではボ
トム面への溶融スズからのスズ侵入量が多くなり、ボト
ム面が傷つきやすくなるおそれがある。
れるフロートガラスのＢ2Ｏ3の含有量は、２〜１５重量
％であることが好ましく、５〜１２重量％であることが
より好ましい。本発明の液晶ディスプレイにおいて使用
されるフロートガラスのアルカリ金属酸化物の含有量は
１重量％以下であることが好ましい。１重量％超ではボ
トム面への溶融スズからのスズ侵入量が多くなり、ボト
ム面が傷つきやすくなるおそれがある。
【００１５】
【発明の効果】本発明によれば、ディスプレイ面が傷つ
きにくい液晶ディスプレイが得られる。
きにくい液晶ディスプレイが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2H090 JA05 JA08 JB02 JD13 LA01 4G062 AA18 BB01 DA06 DB04 DC02 DC03 DC04 DD01 DE01 DF01 EA01 EA02 EB01 EB02 EC01 EC02 ED03 EE03 EF03 EG01 FA01 FA10 FB01 FC01 FD01 FE01 FF01 FG01 FH01 FJ01 FK01 FL01 GA01 GA10 GB01 GC01 GD01 GE01 HH01 HH03 HH05 HH07 HH09 HH11 HH13 HH15 HH17 HH20 JJ01 JJ03 JJ05 JJ07 JJ10 KK01 KK03 KK05 KK07 KK10 MM27 NN33
Claims (2)
- 【請求項１】ガラス基板の一方の面に電極が形成された
ディスプレイ面電極基板とガラス基板の一方の面に電極
が形成された背面電極基板とを、該電極が形成された面
を内側となるように隔置してその中空部に液晶材料を封
じ込めた液晶ディスプレイにおいて、前記ディスプレイ
面電極基板のガラス基板が、Ｂ2Ｏ3を０．１〜２０重量
％の範囲で含有し、かつ溶融スズの上に溶融ガラスを浮
上搬送しながら板状に成形されたフロートガラスであ
り、その電極が形成されていない面が、前記浮上搬送時
に溶融スズと接触していた面である液晶ディスプレイ。 - 【請求項２】前記フロートガラスのアルカリ金属酸化物
の含有量が１重量％以下である請求項１に記載の液晶デ
ィスプレイ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11184309A JP2001013488A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | 液晶ディスプレイ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11184309A JP2001013488A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | 液晶ディスプレイ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001013488A true JP2001013488A (ja) | 2001-01-19 |
Family
ID=16151094
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11184309A Withdrawn JP2001013488A (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | 液晶ディスプレイ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001013488A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003068697A1 (fr) * | 2002-02-15 | 2003-08-21 | Asahi Glass Company, Limited | Procédé de production de verre flotté |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08109037A (ja) * | 1994-03-14 | 1996-04-30 | Corning Inc | アルミノケイ酸塩ガラス |
| JPH08262420A (ja) * | 1995-03-28 | 1996-10-11 | Sekisui Chem Co Ltd | 液晶表示用ガラスセル |
| JPH10130034A (ja) * | 1996-10-22 | 1998-05-19 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 無アルカリガラス及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-06-29 JP JP11184309A patent/JP2001013488A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08109037A (ja) * | 1994-03-14 | 1996-04-30 | Corning Inc | アルミノケイ酸塩ガラス |
| JPH08262420A (ja) * | 1995-03-28 | 1996-10-11 | Sekisui Chem Co Ltd | 液晶表示用ガラスセル |
| JPH10130034A (ja) * | 1996-10-22 | 1998-05-19 | Nippon Electric Glass Co Ltd | 無アルカリガラス及びその製造方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003068697A1 (fr) * | 2002-02-15 | 2003-08-21 | Asahi Glass Company, Limited | Procédé de production de verre flotté |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060418 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080731 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080805 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080911 |