JP2001013031A - シール検査方法及びシール検査装置 - Google Patents

シール検査方法及びシール検査装置

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JP2001013031A
JP2001013031A JP11186122A JP18612299A JP2001013031A JP 2001013031 A JP2001013031 A JP 2001013031A JP 11186122 A JP11186122 A JP 11186122A JP 18612299 A JP18612299 A JP 18612299A JP 2001013031 A JP2001013031 A JP 2001013031A
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air
flow rate
air tank
grommet
tank
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Toshio Shimizu
敏男 清水
Yukio Oketani
幸夫 桶谷
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グロメットを検査対象とした場合でも短時間
でシール検査を済ませる。 【解決手段】 エア漏れがない場合は、エアタンク30
に供給されるエアの流量が、最大流量Fmax に達した後
に経時的に減少するが、エア漏れがある場合は、エアの
流量が、最大流量Fmax に達した後も概ねその最大流量
Fmax のまま推移する。所定の計測時期Tmに計測した
エアの流量値が基準値Fsよりも小さいときはシール状
態を良好と判定し、基準値Fsよりも大きいときはシー
ル状態が不良であると判定する。シール状態の良否判定
基準となるエア流量値の計測時期Tmを、シール状態が
正常な場合においてエア流量が減少する過程の途中に設
定したので、エア流量がゼロに達する前に検査結果が出
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤーハーネス
用のシール検査方法及びシール検査装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ワイヤーハーネス用のシール検査手段と
しては、従来、特開平8−17542号公報に開示され
ているものがある。これは、コネクタの内部の防水状態
を検査するものであって、気密状態としたコネクタの内
部に一定圧力のエアを供給し、そのエアの供給流量から
シール状態の良否を判定するようになっている。即ち、
コネクタのシール状態が良好である場合は、やがてコネ
クタ内がエア供給圧と同圧に達してエアの流量がゼロと
なり、シールに漏れがある場合は、コネクタ内はいつま
でたってもエア供給圧には達しないのでエアの流量はゼ
ロにはならないようにしており、この流量がゼロになる
か否かによってシール状態の良・不良を判定するのであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワイヤーハ
ーネスでは、グロメットと称されるシール部材を用い、
このグロメットにワイヤーハーネスを貫通させてその貫
通部分をシールすることが行われる。このグロメットの
シール部分に対してもシール検査が必要であるが、この
グロメットのシール検査を、上記従来公報の方法によっ
て行おうとした場合、次のような不具合が生じることに
なる。
【0004】上記公報の検査方法は、エアの供給容積が
極めて小さいコネクタを検査対象としているため、エア
の流量がゼロになるまで(検査結果がでるまで)に必要
なエアの供給総量は少なくて済み、したがって、エア供
給を開始してから検査結果が分かるまでに要する時間も
短くて済む、という事情がある。これに対し、グロメッ
トのシール状態を検査する場合には、グロメットをエア
タンクの取付孔に気密を保って装着し、そのエアタンク
内にエアを供給することによって検査が行われるが、こ
の場合、エアタンク内の容積は上記コネクタに比べると
遙かに大きい。そのため、上記公報方法をそのまま適用
すると、検査結果が出るまで(エアタンク内がエア供給
圧と同圧になってエア流量がゼロになるまで)に要する
時間が長くかかることになり、実用に適しない。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、グ
ロメットを検査対象とした場合でもシール検査を短時間
で済ませることのできるシール検査方法を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、グロ
メットにワイヤーハーネスをシール処理して貫通させた
ものに対し、そのグロメットにおけるワイヤーハーネス
の貫通部分のシール状態を検査する方法であって、外面
に開口する取付孔を有し、その取付孔に前記グロメット
を取り付けることで内部空間が密閉されるようにしたエ
アタンクと、このエアタンクにエアを供給するためのエ
ア供給源と、前記エアタンクへのエアの供給流量を計測
する流量計とを備えた構造とした上で、前記エアタンク
へのエア供給開始から所定時間経過した時点での前記エ
アタンクへのエア供給流量を前記流量計によって計測
し、その計測したエア流量値が所定の基準値よりも小さ
いときには前記貫通部分のシール状態が良好である判定
し、その計測値が前記基準値よりも大きいときにはシー
ル状態が不良であると判定する構成とした。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記エアタンクにエアを供給する際には、前記ワイ
ヤーハーネスを構成する電線の端末にその外周との間を
シールする形態で取り付けられたコネクタハウジングの
外面への開口部を密閉することにより、前記エアタンク
内のエアが前記電線の芯線と樹脂被覆との隙間を通って
前記エアタンク外へ漏出することを阻止する構成とし
た。請求項3の発明は、グロメットにワイヤーハーネス
をシール処理して貫通させたものに対し、そのグロメッ
トにおけるワイヤーハーネスの貫通部分のシール状態を
検査する装置であって、外面に開口する取付孔を有し、
その取付孔に前記グロメットを取り付けることで内部空
間が密閉されるようにしたエアタンクと、このエアタン
クにエアを供給するためのエア供給源と、前記エアタン
クへのエアの供給流量を計測する流量計と、前記エアタ
ンクへのエア供給開始から所定時間経過した時点での前
記エアタンクへのエア供給流量と所定の基準値とを比較
するシール良否判定手段とを備えてなる構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]シール状態
の良否判定を、エアタンクにエアが供給され続けている
状態で行うようにしたので、エアの供給流量がゼロにな
るまで検査結果を待つ必要がない。これにより、エアが
供給されるエアタンクの容積が大きくても、シール状態
の検査結果を短時間で済ませることができる。 [請求項2の発明]エアタンク内に供給したエアが電線
の内部を通ってエアタンク外へ漏出するのを阻止したの
で、エアの漏出に起因する検査精度の低下を防止するこ
とができる。
【0009】[請求項3の発明]計測したエア流量値が
所定の基準値よりも小さいときにはシール状態が良好で
あると判定し、その計測値が基準値よりも大きいときに
はシール状態が不良であると判定する。シール状態の良
否判定を、エアタンクにエアが供給され続けている状態
で行うようにしたので、エアの供給流量がゼロになるま
で検査結果を待つ必要がない。これにより、エアが供給
されるエアタンクの容積が大きくても、シール状態の検
査結果を短時間で済ませることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明す
る。まず、シール検査の検査対象であるグロメット10
とワイヤーハーネス20について説明する。グロメット
10は、軸方向において径が異なる円筒状をなし、径が
ほぼ一定の保持部11と、この保持部11の下端部に連
成された拡径部12と、この拡径部12の外周に形成し
た取付溝13とからなる。このグロメット10にはワイ
ヤーハーネス20が貫通され、保持部11において、そ
の貫通部分がシールされる。シール検査の際には、グロ
メット10がその取付溝13を嵌合させることによって
エアタンク30に取り付けられる。
【0011】一方、ワイヤーハーネス20は、導体から
なる芯線21aに樹脂被覆21bを施した周知構造の電
線21を複数本束ねたものである。この複数本の電線2
1は一纏めに束ねられて、その外周面間の隙間をシリコ
ン等の粘性の高いシール液(図示せず)で埋められると
ともに、そのシール液の塗布部分にウレタンシート22
が巻き付けられ、そのウレタンシート22の上端部から
電線21の露出部分に亘ってテープ23が巻き付けら
れ、もってウレタンシート22の上端部と電線21とが
結合されている。尚、ウレタンシート22の内周と電線
21の束との隙間もシール液(図示せず)で埋められて
いる。一方、ウレタンシート22の下端部はグロメット
10の保持部11内に嵌合され、この嵌合部分において
は、ウレタンシート22の外周面と保持部11の内周面
との隙間がシール液(図示せず)で埋められているとと
もに、ウレタンシート22の外周から保持部11の上端
部外周に亘ってテープ24が巻き付けられている。これ
により、グロメット10の保持部11の上端部内周にお
いては気密状態にシールされ、保持部11とウレタンシ
ート22の隙間、ウレタンシート22と電線21の隙
間、電線21同士の隙間を通ってグロメット10の内外
間でエアが流通することが阻止されている。本実施形態
のシール検査では、この保持部11におけるシール部分
が検査対象となる。
【0012】また、各電線21の両端末には、夫々、コ
ネクタハウジング25が接続されている。コネクタハウ
ジング25内にはその前後両端面に開口するキャビティ
26が形成され、各キャビティ26に端子金具27が後
方から挿入されている。端子金具27の後端部には電線
21が圧着により接続され、その圧着部分の近くにおい
て電線21にゴム栓28が嵌着されている。ゴム栓28
は、キャビティ26の後端部内周に密着し、もってコネ
クタハウジング25の後端面からキャビティ26内に浸
水することが防止されている。キャビティ26の前端の
開口部29は、図示しない相手側コネクタの雄端子金具
27を進入させるためのものであり、後述するようにシ
ール検査の際にはシール装置の密閉部材によって気密状
に密閉されるようになっている。
【0013】次に、シール検査のための装置について説
明する。グロメット10とワイヤーハーネス20は、検
査の際にエアタンク30に取り付けられる。エアタンク
30は、その上面に取付孔31を開口させるとともに、
下端部にポート32を設けた構造である。取付孔31に
はグロメット10の取付溝13が気密状態に嵌合され、
これにより、グロメット10がその保持部11をエアタ
ンク30の外へ露出させた状態に取り付けられる。取付
孔31にグロメット10を取り付けた状態では、エアタ
ンク30の内部は密閉された空間となり、ここに検査用
のエアが供給される。また、ワイヤーハーネス20の一
方の側のコネクタハウジング25がエアタンク30の外
部へ露出され、他方の側のコネクタハウジング25がエ
アタンク30内に収容された状態となる。
【0014】エアタンク30のポート32には、エアを
エアタンク30へ供給するためのエア供給路33の下流
端が接続されている。このエア供給路33の上流端は、
高圧のエアを圧送するためのエア供給源34に接続され
ている。エア供給路33の途中には、圧力制御弁35が
介設されているとともに、この圧力制御弁35よりも下
流側(エアタンク30に近い側)に流量計36が介設さ
れている。尚、流量計36とエアタンク30の間には、
シール検査後に、エアタンク30内を減圧するためのリ
リーフ弁37が介設されている。
【0015】圧力制御弁35は、エア供給源34から圧
送された高圧のエアを減圧して下流側(エアタンク30
側)へ流通させるようにしたものであり、本実施形態で
は0.3MPa(大気圧のほぼ3倍)の圧力まで減圧さ
れるように調整されている。尚、この減圧値は0.3M
Paに限定されるものではなく、大気圧よりも大きい値
であればよい。ここで、圧力制御弁35の作動を説明す
ると、エアタンク30側の圧力が調整圧(0.3MP
a)に比べて著しく低い状態では、圧力制御弁35が大
きく開弁するためエアタンク30側への流量が多くな
り、エアタンク30側の圧力が増大する(0.3MPa
に近づく)のに伴って圧力制御弁35の開弁度合いが小
さくなってエアタンク30側への流量が減少し、やがて
エアタンク30内の圧力が0.3MPaに達すると圧力
制御弁35が閉弁してエアタンク30側への流量がゼロ
になる。
【0016】ここで、エアタンク30へ流れるエアの流
量の経時的変化について説明すると、グロメット10に
おけるワイヤーハーネス20の貫通部分にエア漏れがな
い場合には、図4(a)に示すように、エアの供給開始
当初は、圧力制御弁35からエアタンク30側へ流れる
エアの流量が増大し、エアの流量が最大値Fmax に達し
た後は、エアタンク30内の圧力が上昇するのに伴って
エアタンク30側へ流れるエアの流量が経時的に減少し
ていき、やがてエア流量がゼロとなる。これに対し、エ
ア漏れがある場合には、エアタンク30内の圧力がいつ
までたっても上昇しないので、図4(b)に示すよう
に、エアの供給開始当初は圧力制御弁35からエアタン
ク30側へ流れるエアの流量が増大するものの、エアの
流量が最大値Fmax に達した後は、概ねその最大流量F
max を維持したまま推移し、エアタンク30に流れるエ
アの流量は、経時的に大きく減少することがなく、した
がって流量がゼロになることもない。
【0017】本実施形態のシール検査では、このエア漏
れがない場合とある場合の経時的な流量の変動の違い、
特に、最大流量Fmax に達した後の相違に着目し、シー
ル良否判定手段38において、エア供給過程における所
定の時期に流量計36で計測した流量の値に基づき、エ
ア漏れの有無を判定する。シール良否判定手段38で
は、流量を計測する所定の計測時期Tmと、計測された
流量値を比較するための基準値Fsとが設定される。流
量の計測時期Tmは、例えば、エアの供給開始時を基準
としてそれから所定の時間が経過した時点に設定しても
よく、流量が最大に達する時点を基準としてそれから所
定の時間が経過した時点に設定してもよいが、いずれの
場合でも、エア漏れがない場合において流量が減少する
過程と対応する時間Ta〜Tbの間のいずれかの時期で
あり、且つ流量がゼロになる時間Tbよりも早い時期に
設定される。また、計測された流量値を比較するための
基準値Fsは、最大流量値Fmax よりも低く、且つエア
漏れがない場合における計測時期Tmの流量値Fmより
も高い値に設定される。
【0018】また、ワイヤーハーネス20の両端のコネ
クタハウジング25はそのキャビティ26が開口部29
を介して外部へ開放されているとともに、そのキャビテ
ィ26内には電線21の端末が臨んでいる。そのため、
グロメット10をエアタンク30に取り付けた状態で
は、エアタンク30内に供給されたエアが、エアタンク
30内に収容されているコネクタハウジング25の開口
部29とキャビティ26、電線21の芯線21aと樹脂
被覆21bとの僅かな隙間、及びエアタンク30外に露
出されているコネクタハウジング25のキャビティ26
と開口部29を通ってエアタンク30の外部へ漏出する
虞があるが、本実施形態ではその対策手段としてシール
装置40が設けられている。これは、ベース41の上面
の一端部にコネクタハウジング25を保持するためのコ
ネクタホルダ42を固定して設けるとともに、ベース4
1の上面他端にレバー43を回動可能に支持し、さらに
コネクタホルダ42とレバー43との間でベース41上
をスライドする密閉部材44とから構成されている。密
閉部材44は、コネクタホルダ42側の面に嵌合凹部4
5を有するとともに、その嵌合凹部45の内周にシール
部材46を装着したものであり、常には、レバー43側
の待機位置(図1に鎖線で示す)に保持されている。こ
の待機状態からレバー43を図1に鎖線で示す姿勢から
実線で示す姿勢へ回動させると、密閉部材44がコネク
タホルダ42側へ押動され、その嵌合凹部45が、コネ
クタホルダ42に保持されているコネクタハウジング2
5の前端部に嵌合される。この嵌合状態では、シール部
材46がコネクタハウジング25の前端部外周に密着す
ることにより、コネクタハウジング25の前面の開口部
29が全て気密状態に密閉される。
【0019】次に、本実施形態の作用を説明する。検査
に際しては、まず、グロメット10をエアタンク30に
取り付けるとともに、エアタンク30外のコネクタハウ
ジング25をコネクタホルダ42にセットし、レバー4
3を回動する。このレバー43の回動操作により、コネ
クタハウジング25の開口部29を密閉部材44によっ
て気密状態に封止されるとともに、シール装置40に設
けたスイッチ(図示せず)がON動作してエア供給源3
4からの高圧エアの圧送が開始される。すると、エアタ
ンク30へ供給されるエアの流量が増大し、やがて最大
流量Fmax に達し、その後、所定の計測時期Tmになる
と、流量計36により流量が計測され、その計測値がシ
ール良否判定手段38へ出力され、シール良否判定手段
38ではその計測値と基準値Fsとを比較することによ
りシール状態の良否が判定される。
【0020】ここで、グロメット10におけるワイヤー
ハーネス20の貫通部分にエア漏れがない場合には、計
測される流量値Fmは基準値Fsよりも小さい値である
のに対し、エア漏れがある場合には、流量は概ね最大流
量Fmax のままであるから、計測時期Tmに計測される
流量値は、ほほ最大流量Fmax 即ち基準値Fsよりも高
い値となる。シール良否判定手段38では、この計測さ
れた流量値と基準値Fsとを比較し、計測流量値が基準
値Fsよりも低いときにはエア漏れがないと判定され、
計測流量値が基準値Fsよりも高いときにはエア漏れが
あると判定される。尚、エア漏れがないと判定された場
合には、シール良否判定手段38からシール装置40へ
信号が送られ、コネクタホルダ42に保持されているコ
ネクタハウジング25の外面にシール検査に合格した旨
を表示するスタンプ(図示せず)が押印される。
【0021】上述のように、シール状態の良否判定基準
となるエア流量値を計測する時期Tmを、シール状態が
正常な場合(エア漏れがない場合)においてエア流量が
減少する過程(図4のグラフにおける時間Ta〜Tb)
の途中に設定したので、エア流量がゼロに達するまで検
査結果を待つ必要がない。したがって、エアが供給され
るエアタンク30の容積が大きくても、シール状態の検
査結果を短時間で済ませることができる。
【0022】また、エアタンク30にエアを供給する際
には、エアタンク30外のコネクタハウジング25の外
面への開口部29を密閉し、エアタンク30内のエアが
電線21の芯線21aと樹脂被覆21bとの隙間を通っ
てエアタンク30外へ漏出することを阻止するようにし
たので、エアの漏出に起因する検査精度の低下が回避さ
れている。 [他の実施形態]本発明は上記記述及び図面によって説
明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【0023】(1)上記実施形態ではエアが電線内部を
通ってエアタンク外へ漏出するのを防止する手段とし
て、エアタンクの外側に露出するコネクタハウジングの
開口部を密閉するようにしたが、本発明によれば、エア
タンク内に収容されているコネクタハウジングの開口部
を密閉するようにしてもよい。 (2)上記実施形態ではコネクタハウジングの開口部を
密閉することでエアが電線内部を通ってエアタンク外へ
漏出するのを防止するようにしたが、例えば、エアタン
クに供給されるエアの圧力が比較的低圧で電線内部を通
ってエアが漏出する虞がない場合には、コネクタハウジ
ングの開口部を密閉する構造をとらなくてもよい。
【0024】(3)上記実施形態ではエアタンクに供給
されるエアの圧力が一定値以下となるようにするための
圧力制御弁を設けたが、本発明によれば、圧力制御弁を
設けずにエアタンク内のエアの圧力が上昇し続けるよう
にしても良い。この場合でも、エアタンクに流れ込むエ
アの流量はエア漏れがない場合よりもエア漏れがある場
合の方が多くなるので、この流量の違いによってシール
状態の良否を判定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のシール検査に用いる装置の断面図
【図2】グロメットにおけるワイヤーハーネスの貫通部
分のシール構造を示す部分拡大断面図
【図3】コネクタハウジングの開口部がシール装置の密
閉部材によって気密に封止された状態を示す部分拡大断
面図
【図4】(a)グロメットにおけるワイヤーハーネスの
貫通部分にエア漏れがない場合の流量の経時的変化を示
すグラフ (b)グロメットにおけるワイヤーハーネスの貫通部分
にエア漏れがある場合の流量の経時的変化を示すグラフ
【符号の説明】
10…グロメット 20…ワイヤーハーネス 21…電線 21a…芯線 21b…樹脂被覆 25…コネクタハウジング 29…開口部 30…エアタンク 31…取付孔 34…エア供給源 36…流量計 38…シール良否判定手段 Fs…基準値 Tm…計測時期

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グロメットにワイヤーハーネスをシール
    処理して貫通させたものに対し、そのグロメットにおけ
    るワイヤーハーネスの貫通部分のシール状態を検査する
    方法であって、 外面に開口する取付孔を有し、その取付孔に前記グロメ
    ットを取り付けることで内部空間が密閉されるようにし
    たエアタンクと、 このエアタンクにエアを供給するためのエア供給源と、 前記エアタンクへのエアの供給流量を計測する流量計と
    を備えた構造とした上で、 前記エアタンクへのエア供給開始から所定時間経過した
    時点での前記エアタンクへのエア供給流量を前記流量計
    によって計測し、 その計測したエア流量値が所定の基準値よりも小さいと
    きには前記貫通部分のシール状態が良好である判定し、
    その計測値が前記基準値よりも大きいときにはシール状
    態が不良であると判定することを特徴とするシール検査
    方法。
  2. 【請求項2】 前記エアタンクにエアを供給する際に
    は、前記ワイヤーハーネスを構成する電線の端末にその
    外周との間をシールする形態で取り付けられたコネクタ
    ハウジングの外面への開口部を密閉することにより、前
    記エアタンク内のエアが前記電線の芯線と樹脂被覆との
    隙間を通って前記エアタンク外へ漏出することを阻止す
    ることを特徴とする請求項1記載のシール検査方法。
  3. 【請求項3】 グロメットにワイヤーハーネスをシール
    処理して貫通させたものに対し、そのグロメットにおけ
    るワイヤーハーネスの貫通部分のシール状態を検査する
    装置であって、 外面に開口する取付孔を有し、その取付孔に前記グロメ
    ットを取り付けることで内部空間が密閉されるようにし
    たエアタンクと、 このエアタンクにエアを供給するためのエア供給源と、 前記エアタンクへのエアの供給流量を計測する流量計
    と、 前記エアタンクへのエア供給開始から所定時間経過した
    時点での前記エアタンクへのエア供給流量と所定の基準
    値とを比較するシール良否判定手段とを備えてなること
    を特徴とするシール検査装置。
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