JP6558922B2 - 漏れ経路確認方法 - Google Patents
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Description
(1) 導体と、樹脂部材とを有し、前記導体と前記樹脂部材との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路を確認する経路確認方法であって、
前記電気部品に対して、前記止水部分を境とした一方側から他方側へ向かうインクの送り込みを行い、前記止水部分の漏れ個所に前記インクを通す着色工程と、
前記止水部分を分解して前記インクによる着色箇所を露出させる露出工程と、を含み、
前記着色工程において、前記電気部品の前記止水部分を境とした一方側に接続される流路に前記インクを送り込むことで前記インクを前記止水部分を境とした一方側に送り込み、その後、前記流路に空気を送り込むことで前記止水部分を境とした一方側に送り込まれた前記インクを空気によって前記止水部分に送り込むことによって、前記止水部分の漏れ個所に前記インクを通す
ことを特徴とする漏れ経路確認方法。
(2) 導体と、樹脂部材とを有し、前記導体と前記樹脂部材との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路を確認する経路確認方法であって、
前記電気部品に対して、前記止水部分を境とした一方側から他方側へ向かうインクの送り込みまたは前記止水部分を境とした他方側から一方側へ向かうインクの引き込みを行い、前記止水部分の漏れ個所に前記インクを通す着色工程と、
前記止水部分を分解して前記インクによる着色箇所を露出させる露出工程と、を含み、
前記電気部品は、導体を樹脂で被覆した電線と、該電線の一端部に加締められて前記導体と導通接続される電線接続部を有するコネクタ端子と、該コネクタ端子における前記電線接続部に設けられて前記電線接続部と前記導体との接触箇所の周囲を覆って前記導体との間を止水する樹脂製の止水シートと、を有し、
前記着色工程において、前記電線の他端部から前記止水部分への前記インクの送り込み、または前記インクに前記コネクタ端子を浸漬させて前記電線の他端部から吸引することによる前記止水部分への前記インクの引き込みを行うことによって、前記止水部分の漏れ個所へ前記インクを通す
ことを特徴とする漏れ経路確認方法。
(3) 前記導体がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、前記コネクタ端子が銅または銅合金からなる
ことを特徴とする(2)に記載の漏れ経路確認方法。
(4) 導体と、樹脂部材とを有し、前記導体と前記樹脂部材との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路を確認する経路確認方法であって、
前記電気部品に対して、前記止水部分を境とした一方側から他方側へ向かうインクの送り込みまたは前記止水部分を境とした他方側から一方側へ向かうインクの引き込みを行い、前記止水部分の漏れ個所に前記インクを通す着色工程と、
前記止水部分を分解して前記インクによる着色箇所を露出させる露出工程と、を含み、
前記電気部品は、導体を樹脂で被覆した電線と、該電線の一端部に加締められて前記導体と導通接続される電線接続部を有するコネクタ端子と、前記電線の端部と前記コネクタ端子の前記電線接続部との接続箇所を覆うように成形されて前記接続箇所を止水する樹脂製のモールド部と、を有し、
前記着色工程において、前記電線の他端部から前記止水部分への前記インクの送り込み、または前記インクに前記コネクタ端子を浸漬させて前記電線の他端部から吸引することによる前記止水部分への前記インクの引き込みを行うことによって、前記止水部分の漏れ個所へ前記インクを通す
ことを特徴とする漏れ経路確認方法。
(5) 導体と、樹脂部材とを有し、前記導体と前記樹脂部材との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路を確認する経路確認方法であって、
前記電気部品に対して、前記止水部分を境とした一方側から他方側へ向かうインクの送り込みまたは前記止水部分を境とした他方側から一方側へ向かうインクの引き込みを行い、前記止水部分の漏れ個所に前記インクを通す着色工程と、
前記止水部分を分解して前記インクによる着色箇所を露出させる露出工程と、を含み、
前記電気部品は、樹脂製のハウジングと、該ハウジングの両端側でそれぞれ露出するようにインサート成形されて中間部が前記ハウジングに対して一体化されて止水された導体と、を有し、
前記着色工程において、前記ハウジングの一端から前記止水部分への前記インクの送り込み、または他端側を前記インクに浸漬させた前記ハウジングの一端から吸引することによる前記止水部分への前記インクの引き込みを行うことによって、前記止水部分の漏れ個所へ前記インクを通す
ことを特徴とする漏れ経路確認方法。
また、高価であるとともに操作に専門技術者が必要な透過試験装置を用いたり、止水部分を樹脂で固めて研磨して光学的に断面観察することなく、電気部品の製造工程において、短時間にかつ極めて容易に漏れ経路を確認することができる。
上記(2)の漏れ経路確認方法では、コネクタ端子と電線との接続箇所を止水する止水シートによる止水部分における漏れ個所を特定することができ、しかも、漏れ経路を確認することができる。これにより、コネクタ端子の電線接続部の設計、止水シートの材質や厚み、コネクタ端子の電線接続部の電線への加締め力などを見直して止水部分を改善することができる。
上記(3)の漏れ経路確認方法では、コネクタ端子の電線接続部の設計、止水シートの材質や厚み、コネクタ端子の電線接続部の電線への加締め力などを見直して止水部分を改善することができるので、銅や銅合金製のコネクタ端子とアルミニウムやアルミニウム合金製の導体との接続箇所におけるガルバニック腐食を確実に抑制することができる。
上記(4)の漏れ経路確認方法では、コネクタ端子と電線との接続箇所を止水するモールド部による止水部分における漏れ個所を特定することができ、しかも、漏れ経路を確認することができる。これにより、漏れ個所の位置及び漏れ経路に基づいて、モールド部を成形する下金型及び上金型の傾きや型締め圧のバランスを容易にかつ的確に修正し、モールド部による止水部分を改善することができる。
上記(5)の漏れ経路確認方法では、ハウジングと導体との間の止水部分における漏れ個所を特定することができ、しかも、漏れ経路を確認することができる。これにより、漏れ個所の位置及び漏れ経路に基づいて、インサート成形時の射出樹脂の樹脂圧や樹脂温度などの射出条件を的確に修正し、止水部分を改善することができる。
(7) 導体と、樹脂部材とを有し、前記導体と前記樹脂部材との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路を確認する漏れ経路確認装置であって、
前記電気部品の前記止水部分を境とした一方側に接続される流路と、
該流路に設けられたインクタンクと、
前記流路における前記インクタンクより上流側に設けられて前記インクタンクに貯留された前記インクを前記止水部分へ向かって加圧して送り込む加圧ポンプと、を備える
ことを特徴とする漏れ経路確認装置。
(8) 導体と、樹脂部材とを有し、前記導体と前記樹脂部材との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路を確認する漏れ経路確認装置であって、
前記電気部品の前記止水部分を境とした一方側に接続される流路と、
該流路が接続された前記電気部品が浸漬される前記インクを貯留するインクタンクと、
前記流路に設けられ、前記流路内を減圧することで、前記インクタンク内の前記インクを前記止水部分から引き込む減圧ポンプと、を備える
ことを特徴とする漏れ経路確認装置。
上記(8)の漏れ経路確認装置では、減圧ポンプを作動させることで、インクタンクに貯留されたインクを電気部品の止水部分へ引き込み、止水部分の漏れ個所をインクで着色させることができる。また、減圧ポンプを作動させた際に止水部分へインクが引き込まれたか否かを確認することで、止水部分における漏れの有無を容易に判断できる。
まず、本発明に係る漏れ経路確認方法によって漏れの経路を確認する対象の電気部品について説明する。
図4に示すように、コネクタ端子20が接続された電線10の他端部に、漏れ経路確認装置40Aの流路45の端部を接続し、コネクタ端子20を水槽に貯留されている水に浸漬させる。
止水部分に漏れがあった場合、このコネクタ端子20を水槽の水から引き揚げた後に、着色工程を行う。この着色工程は、加圧式または減圧式で行われる。
コネクタ端子20を水槽の水から引き揚げた後、スイッチ44を閉じるとともにスイッチ46を開き、加圧ポンプ41Aを作動させる。このようにすると、インクタンク47のインクLが循環路48から電線10の被覆12内へ送り込まれる。所定時間経過後、再びスイッチ44を開くとともにスイッチ46を閉じる。すると、電線10の被覆12内に送り込まれたインクLが空気によってコネクタ端子20側へ送り込まれる。これにより、このインクLが止水部分における漏れ箇所へ通される。したがって、止水部分の漏れ箇所には、通過したインクLによって着色が施される。
図5に示すように、減圧式では、減圧ポンプ41Bを有する漏れ経路確認装置40Bを用いる。減圧ポンプ41Bには、フィルター42、レギュレータ43及びスイッチ44が順に設けられたチューブからなる流路45が接続されている。なお、この漏れ経路確認装置40Bでは、循環路48を設けない構成とされている。この漏れ経路確認装置40Bを用いる場合、コネクタ端子20を水槽の水から引き揚げた後、この漏れ経路確認装置40Bの流路45の端部に、電線10の他端部を接続し、コネクタ端子20をインクタンク49内に貯留されているインクLに浸漬させる。この状態で、スイッチ44を開き、減圧ポンプ41Bを作動させて流路45から空気を引き込む。すると、電線10の被覆12内及び電線10とコネクタ端子20との接続箇所が負圧となり、止水部分における漏れ箇所へインクタンク49のインクLが入り込む。したがって、止水部分の漏れ箇所には、インクLによって着色が施される。
インクLが乾燥するまで放置した後、図6に示すように、コネクタ端子20の加締片28を開いて止水部分を分解し、止水部分へ送り込まれたインクLによる着色箇所を露出させる。これにより、着色箇所を目視することで、止水部分における漏れ個所の特定及びその漏れ経路Rを確認することができる。
次に、他の電気部品に対する漏れ経路確認方法を、第2実施形態として説明する。
図7は、本発明に係る漏れ経路確認方法の第2実施形態を説明する電線に接続されたコネクタ端子の斜視図である。図8は、本発明に係る漏れ経路確認方法の第2実施形態を説明する電線に接続されたコネクタ端子の側面図である。図9は、モールド部の成形工程を説明するコネクタ端子を収容した下金型及び上金型の断面図である。
図10は、本発明の漏れ経路確認方法を説明するチューブに接続された電線及びコネクタ端子の斜視図である。図11は、露出工程を説明する分解したコネクタ端子の一部の平面図である。図12は、脱型時における力の作用を説明するモールド部成形後における下金型及び上金型の一部の断面図である。
図10に示すように、コネクタ端子60が接続された電線50の他端部に、漏れ経路確認装置40Aの流路45の端部を接続し、コネクタ端子60を水槽に貯留されている水に浸漬させる。
止水部分に漏れがあった場合、このコネクタ端子60を水槽の水から引き揚げ、着色工程を、加圧式または減圧式によって行う。
コネクタ端子60を水槽の水から引き揚げた後、スイッチ44を閉じるとともにスイッチ46を開き、インクタンク47のインクLを循環路48から電線50の被覆52内へ送り込み、その後、再びスイッチ44を開くとともにスイッチ46を閉じる。すると、電線50の被覆52内に送り込まれたインクLが空気によってコネクタ端子60側へ送り込まれる。これにより、このインクLがモールド部70による止水部分における漏れ箇所へ通される。したがって、止水部分の漏れ箇所には、通過したインクLによって着色が施される。
コネクタ端子60を水槽の水から引き揚げた後、漏れ経路確認装置40Bの流路45の端部に、コネクタ端子60に接続された電線50の他端部を接続し、コネクタ端子60をインクタンク49内に貯留されているインクLに浸漬させる(図5参照)。そして、スイッチ44を開いた状態で、減圧ポンプ41Bを作動させて流路45から空気を引き込む。すると、電線50の被覆52内及び電線50とコネクタ端子60との接続箇所が負圧となり、モールド部70による止水部分における漏れ箇所からインクタンク49のインクLが入り込む。したがって、止水部分の漏れ箇所には、インクLによって着色が施される。
インクLが乾燥するまで放置した後、モールド部70を切断し、図11に示すように、モールド部70による止水部分を分解し、止水部分へ送り込まれたインクLによる着色箇所を露出させる。これにより、着色箇所を目視することで、止水部分における漏れ個所の特定及びその漏れ経路Rを確認することができる。
次に、他の電気部品に対する漏れ経路確認方法を、第3実施形態として説明する。
図13は、本発明に係る漏れ経路確認方法の第3実施形態を説明する導体及びハウジングからなる電気部品の斜視図である。図14は、本発明に係る漏れ経路確認方法の第3実施形態を説明する導体及びハウジングからなる電気部品の側面図である。
図15に示すように、ハウジング90の一端側に、漏れ経路確認装置40Aの流路45の端部に設けたチャンバ100を接続し、ハウジング90を水槽に貯留されている水に浸漬させる。
止水部分に漏れがあった場合、ハウジング90を水槽の水から引き揚げ、着色工程を、加圧式または減圧式によって行う。
ハウジング90を水槽の水から引き揚げた後、スイッチ44を閉じるとともにスイッチ46を開き、インクタンク47のインクLを循環路48からハウジング90の一端側へ送り込み、その後、再びスイッチ44を開くとともにスイッチ46を閉じる。すると、ハウジング90の一端側に送り込まれたインクLが導体80とハウジング90との止水部分における漏れ箇所へ通される。したがって、止水部分の漏れ箇所には、インクLによって着色が施される。
ハウジング90を水槽の水から引き揚げた後、漏れ経路確認装置40Bの流路45の端部を、ハウジング90の一端に接続し、ハウジング90をインクタンク49内に貯留されているインクLに浸漬させる(図5参照)。スイッチ44を開いた状態で、減圧ポンプ41Bを作動させて流路45から空気を引き込む。すると、ハウジング90の一端側が負圧となり、導体80とハウジング90との止水部分における漏れ箇所からインクタンク49のインクLが入り込む。したがって、止水部分の漏れ箇所には、通過したインクLによって着色が施される。
インクLが乾燥するまで放置した後、図16に示すように、ハウジング90を切断し、導体80とハウジング90との止水部分を分解し、止水部分へ送り込まれたインクLによる着色箇所を露出させる。これにより、着色箇所を目視することで、漏れ個所の特定及びその漏れ経路Rを確認することができる。
[1] 導体(11,51,80)と、樹脂部材(止水シート30,モールド部70,ハウジング90)とを有し、前記導体(11,51,80)と前記樹脂部材(止水シート30,モールド部70,ハウジング90)との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路(R)を確認する漏れ経路確認方法であって、
前記電気部品に対して、前記止水部分を境とした一方側から他方側へ向かうインク(L)の送り込みまたは前記止水部分を境とした他方側から一方側へ向かうインク(L)の引き込みを行い、前記止水部分の漏れ個所に前記インク(L)を通す着色工程と、
前記止水部分を分解して前記インク(L)による着色箇所を露出させる露出工程と、を含む
ことを特徴とする漏れ経路確認方法。
[2] 前記着色工程前に、前記電気部品の前記止水部分を境とした一方側を加圧または減圧することで、前記止水部分における空気の漏れの有無を検出する漏れ検出工程を行う
ことを特徴とする[1]に記載の漏れ経路確認方法。
[3] 前記電気部品は、導体(11)を樹脂で被覆した電線(10)と、該電線(10)の一端部に加締められて前記導体(11)と導通接続される電線接続部(22)を有するコネクタ端子(20)と、該コネクタ端子(20)における前記電線接続部(22)に設けられて前記電線接続部(22)と前記導体(11)との接触箇所の周囲を覆って前記導体(11)との間を止水する樹脂製の止水シート(30)と、を有し、
前記着色工程において、前記電線(10)の他端部から前記止水部分への前記インク(L)の送り込み、または前記インク(L)に前記コネクタ端子(20)を浸漬させて前記電線(10)の他端部から吸引することによる前記止水部分への前記インク(L)の引き込みを行うことによって、前記止水部分の漏れ個所へ前記インク(L)を通す
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の漏れ経路確認方法。
[4] 前記導体(11)がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、前記コネクタ端子(20)が銅または銅合金からなる
ことを特徴とする[3]に記載の漏れ経路確認方法。
[5] 前記電気部品は、導体(51)を樹脂で被覆した電線(50)と、該電線(50)の一端部に加締められて前記導体(51)と導通接続される電線接続部(62)を有するコネクタ端子(60)と、前記電線(50)の端部と前記コネクタ端子(60)の前記電線接続部(62)との接続箇所を覆うように成形されて前記接続箇所を止水する樹脂製のモールド部(70)と、を有し、
前記着色工程において、前記電線(50)の他端部から前記止水部分への前記インク(L)の送り込み、または前記インク(L)に前記コネクタ端子(60)を浸漬させて前記電線(50)の他端部から吸引することによる前記止水部分への前記インク(L)の引き込みを行うことによって、前記止水部分の漏れ個所へ前記インク(L)を通す
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の漏れ経路確認方法。
[6] 前記電気部品は、樹脂製のハウジング(90)と、該ハウジング(90)の両端側でそれぞれ露出するようにインサート成形されて中間部が前記ハウジング(90)に対して一体化されて止水された導体(80)と、を有し、
前記着色工程において、前記ハウジング(90)の一端から前記止水部分への前記インク(L)の送り込み、または他端側を前記インク(L)に浸漬させた前記ハウジング(90)の一端から吸引することによる前記止水部分への前記インク(L)の引き込みを行うことによって、前記止水部分の漏れ個所へ前記インク(L)を通す
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の漏れ経路確認方法。
[7] 導体(11,51,80)と、樹脂部材(止水シート30,モールド部70,ハウジング90)とを有し、前記導体(11,51,80)と前記樹脂部材(止水シート30,モールド部70,ハウジング90)との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路(R)を確認する漏れ経路確認装置であって、
前記電気部品の前記止水部分を境とした一方側に接続される流路(45)と、
該流路(45)に設けられたインクタンク(47)と、
前記流路(45)における前記インクタンク(47)より上流側に設けられて前記インクタンク(47)に貯留された前記インク(L)を前記止水部分へ向かって加圧して送り込む加圧ポンプ(41A)と、を備える
ことを特徴とする漏れ経路確認装置。
[8] 導体(11,51,80)と、樹脂部材(止水シート30,モールド部70,ハウジング90)とを有し、前記導体(11,51,80)と前記樹脂部材(止水シート30,モールド部70,ハウジング90)との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路(R)を確認する漏れ経路確認装置であって、
前記電気部品の前記止水部分を境とした一方側に接続される流路(45)と、
該流路(45)が接続された前記電気部品が浸漬される前記インク(L)を貯留するインクタンク(49)と、
前記流路(45)に設けられ、前記流路(45)内を減圧することで、前記インクタンク(49)内の前記インク(L)を前記止水部分から引き込む減圧ポンプ(41B)と、を備える
ことを特徴とする漏れ経路確認装置。
11,51,80:導体
20,60:コネクタ端子
22,62:電線接続部
30:止水シート(樹脂部材)
40A,40B:漏れ経路確認装置
41A:加圧ポンプ
41B:減圧ポンプ
45:流路
47,49:インクタンク
70:モールド部(樹脂部材)
90:ハウジング(樹脂部材)
L:インク
R:漏れ経路
Claims (5)
- 導体と、樹脂部材とを有し、前記導体と前記樹脂部材との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路を確認する経路確認方法であって、
前記電気部品に対して、前記止水部分を境とした一方側から他方側へ向かうインクの送り込みを行い、前記止水部分の漏れ個所に前記インクを通す着色工程と、
前記止水部分を分解して前記インクによる着色箇所を露出させる露出工程と、を含み、
前記着色工程において、前記電気部品の前記止水部分を境とした一方側に接続される流路に前記インクを送り込むことで前記インクを前記止水部分を境とした一方側に送り込み、その後、前記流路に空気を送り込むことで前記止水部分を境とした一方側に送り込まれた前記インクを空気によって前記止水部分に送り込むことによって、前記止水部分の漏れ個所に前記インクを通す
ことを特徴とする漏れ経路確認方法。 - 導体と、樹脂部材とを有し、前記導体と前記樹脂部材との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路を確認する経路確認方法であって、
前記電気部品に対して、前記止水部分を境とした一方側から他方側へ向かうインクの送り込みまたは前記止水部分を境とした他方側から一方側へ向かうインクの引き込みを行い、前記止水部分の漏れ個所に前記インクを通す着色工程と、
前記止水部分を分解して前記インクによる着色箇所を露出させる露出工程と、を含み、
前記電気部品は、導体を樹脂で被覆した電線と、該電線の一端部に加締められて前記導体と導通接続される電線接続部を有するコネクタ端子と、該コネクタ端子における前記電線接続部に設けられて前記電線接続部と前記導体との接触箇所の周囲を覆って前記導体との間を止水する樹脂製の止水シートと、を有し、
前記着色工程において、前記電線の他端部から前記止水部分への前記インクの送り込み、または前記インクに前記コネクタ端子を浸漬させて前記電線の他端部から吸引することによる前記止水部分への前記インクの引き込みを行うことによって、前記止水部分の漏れ個所へ前記インクを通す
ことを特徴とする漏れ経路確認方法。 - 前記導体がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、前記コネクタ端子が銅または銅合金からなる
ことを特徴とする請求項2に記載の漏れ経路確認方法。 - 導体と、樹脂部材とを有し、前記導体と前記樹脂部材との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路を確認する経路確認方法であって、
前記電気部品に対して、前記止水部分を境とした一方側から他方側へ向かうインクの送り込みまたは前記止水部分を境とした他方側から一方側へ向かうインクの引き込みを行い、前記止水部分の漏れ個所に前記インクを通す着色工程と、
前記止水部分を分解して前記インクによる着色箇所を露出させる露出工程と、を含み、
前記電気部品は、導体を樹脂で被覆した電線と、該電線の一端部に加締められて前記導体と導通接続される電線接続部を有するコネクタ端子と、前記電線の端部と前記コネクタ端子の前記電線接続部との接続箇所を覆うように成形されて前記接続箇所を止水する樹脂製のモールド部と、を有し、
前記着色工程において、前記電線の他端部から前記止水部分への前記インクの送り込み、または前記インクに前記コネクタ端子を浸漬させて前記電線の他端部から吸引することによる前記止水部分への前記インクの引き込みを行うことによって、前記止水部分の漏れ個所へ前記インクを通す
ことを特徴とする漏れ経路確認方法。 - 導体と、樹脂部材とを有し、前記導体と前記樹脂部材との間が止水された電気部品における止水部分での漏れ経路を確認する経路確認方法であって、
前記電気部品に対して、前記止水部分を境とした一方側から他方側へ向かうインクの送り込みまたは前記止水部分を境とした他方側から一方側へ向かうインクの引き込みを行い、前記止水部分の漏れ個所に前記インクを通す着色工程と、
前記止水部分を分解して前記インクによる着色箇所を露出させる露出工程と、を含み、
前記電気部品は、樹脂製のハウジングと、該ハウジングの両端側でそれぞれ露出するようにインサート成形されて中間部が前記ハウジングに対して一体化されて止水された導体と、を有し、
前記着色工程において、前記ハウジングの一端から前記止水部分への前記インクの送り込み、または他端側を前記インクに浸漬させた前記ハウジングの一端から吸引することによる前記止水部分への前記インクの引き込みを行うことによって、前記止水部分の漏れ個所へ前記インクを通す
ことを特徴とする漏れ経路確認方法。
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