JP3003904B2 - 防水コネクタの浸水検出方法 - Google Patents
防水コネクタの浸水検出方法Info
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- JP3003904B2 JP3003904B2 JP6068521A JP6852194A JP3003904B2 JP 3003904 B2 JP3003904 B2 JP 3003904B2 JP 6068521 A JP6068521 A JP 6068521A JP 6852194 A JP6852194 A JP 6852194A JP 3003904 B2 JP3003904 B2 JP 3003904B2
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- Japan
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- connector
- waterproof
- test
- waterproof connector
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- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水コネクタの防水性
試験等を行う際に、防水コネクタ内部に浸入した水分を
的確に検出する浸水検出方法に関する。
試験等を行う際に、防水コネクタ内部に浸入した水分を
的確に検出する浸水検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防水コネクタの防水性試験におい
ては、コネクタ内部の浸水を確認するため、図4および
図5に示すように、水槽などに浸漬した後の水滴cが付
いたままのコネクタハウジングa、bを互いに離脱させ
て内部の水分の有無を確認していた。
ては、コネクタ内部の浸水を確認するため、図4および
図5に示すように、水槽などに浸漬した後の水滴cが付
いたままのコネクタハウジングa、bを互いに離脱させ
て内部の水分の有無を確認していた。
【0003】これは、外側に付着した水滴cを乾燥させ
ようとすると、ハウジング内に浸入した水までも乾燥さ
せてしまうおそれがあるからで、ハウジングの外側に付
着した水滴は拭い去ることができるが、コネクタハウジ
ングa、b結合時の相互の隙間に入った水滴は除去でき
ず、図5に示すように、コネクタハウジングa、bを互
いに離脱させた後に検出された水滴c′が、試験中に浸
水したものか、ハウジング離脱時に浸入したものか判別
が困難となる問題点を有していた。
ようとすると、ハウジング内に浸入した水までも乾燥さ
せてしまうおそれがあるからで、ハウジングの外側に付
着した水滴は拭い去ることができるが、コネクタハウジ
ングa、b結合時の相互の隙間に入った水滴は除去でき
ず、図5に示すように、コネクタハウジングa、bを互
いに離脱させた後に検出された水滴c′が、試験中に浸
水したものか、ハウジング離脱時に浸入したものか判別
が困難となる問題点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点に着目してなされたもので、蛍光増白染料を用いた試
験液で防水コネクタを浸漬することにより、コネクタ内
への浸水を的確に検出できる防水コネクタの浸水検出方
法を提供することを課題とする。
点に着目してなされたもので、蛍光増白染料を用いた試
験液で防水コネクタを浸漬することにより、コネクタ内
への浸水を的確に検出できる防水コネクタの浸水検出方
法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、本発明は、防水コネクタの浸水試験を行うに際し、
コネクタハウジング相互を結合した防水コネクタを、蛍
光増白染料を含む水溶液または水分散液からなる試験液
で浸漬した後、該防水コネクタを乾燥し、コネクタハウ
ジング相互を離脱させてコネクタハウジングの内部に紫
外線を照射することにより、コネクタハウジング内に付
着した蛍光増白染料の発光を検知して該防水コネクタの
内部の浸水を検出することを特徴とする。また、請求項
2に記載したように、防水コネクタに対し試験液を噴射
して浸漬することが好適である。
め、本発明は、防水コネクタの浸水試験を行うに際し、
コネクタハウジング相互を結合した防水コネクタを、蛍
光増白染料を含む水溶液または水分散液からなる試験液
で浸漬した後、該防水コネクタを乾燥し、コネクタハウ
ジング相互を離脱させてコネクタハウジングの内部に紫
外線を照射することにより、コネクタハウジング内に付
着した蛍光増白染料の発光を検知して該防水コネクタの
内部の浸水を検出することを特徴とする。また、請求項
2に記載したように、防水コネクタに対し試験液を噴射
して浸漬することが好適である。
【0006】
【作用】本発明の防水コネクタの浸水検出方法は、蛍光
増白染料の水溶液または水分散液からなる試験液に、コ
ネクタハウジング相互を結合した防水コネクタを浸漬し
た後、乾燥するようにしているが、試験中にコネクタハ
ウジング内に浸入した水に含まれる蛍光増白染料が乾燥
後もコネクタハウジング内に付着して残存するので、そ
の蛍光増白染料を検出することによってコネクタハウジ
ング内の浸水箇所または水が付着した部分を検知するこ
とができる。蛍光増白染料の検出は、暗室中で被試験品
の防水コネクタに対して紫外線ランプを用いて紫外線を
照射することにより、蛍光増白染料が付着している部分
が蛍光を発するので、容易かつ確実に判定することがで
きる。
増白染料の水溶液または水分散液からなる試験液に、コ
ネクタハウジング相互を結合した防水コネクタを浸漬し
た後、乾燥するようにしているが、試験中にコネクタハ
ウジング内に浸入した水に含まれる蛍光増白染料が乾燥
後もコネクタハウジング内に付着して残存するので、そ
の蛍光増白染料を検出することによってコネクタハウジ
ング内の浸水箇所または水が付着した部分を検知するこ
とができる。蛍光増白染料の検出は、暗室中で被試験品
の防水コネクタに対して紫外線ランプを用いて紫外線を
照射することにより、蛍光増白染料が付着している部分
が蛍光を発するので、容易かつ確実に判定することがで
きる。
【0007】
試験方法 (1) 試験液として、蛍光増白染料(昭和化工業株式会社
製のイルミナールBSNコンク)を0.1〜0.5重量
%含む水溶液を調製し、図1ないし図3に示す被試験品
の防水コネクタKに対して、この試験液を高圧洗車機の
ノズルから、次に示す各試験位置に噴射して浸漬する。
防水コネクタKは、コネクタハウジング1とコネクタハ
ウジング2とが互いに嵌合して成る防水コネクタであ
る。 試験条件 試験位置(被噴射位置) 図1のA、図2のB、図3の
Cの3ヶ所 A:リップパッキンの側面および下面の露出部 B:リップパッキンのハウジングロック露出部 C:ゴム栓部 試験液噴射時間 各位置において5分間 試験液噴射圧力 9.8MPa(100kgf
/cm2 ) 試験液温度 70℃ ノズル噴射角度 コネクタ嵌合軸に対し15° (2) 上記の浸水試験を行った後の被試験品をそのまま
乾燥させ、水分を除去する。 (3) 被試験品のコネクタハウジング1、2相互の嵌合
を外し、紫外線ランプを用いてコネクタハウジング1、
2内部に紫外線を照射し、蛍光増白染料の残存による蛍
光の有無を確認する。
製のイルミナールBSNコンク)を0.1〜0.5重量
%含む水溶液を調製し、図1ないし図3に示す被試験品
の防水コネクタKに対して、この試験液を高圧洗車機の
ノズルから、次に示す各試験位置に噴射して浸漬する。
防水コネクタKは、コネクタハウジング1とコネクタハ
ウジング2とが互いに嵌合して成る防水コネクタであ
る。 試験条件 試験位置(被噴射位置) 図1のA、図2のB、図3の
Cの3ヶ所 A:リップパッキンの側面および下面の露出部 B:リップパッキンのハウジングロック露出部 C:ゴム栓部 試験液噴射時間 各位置において5分間 試験液噴射圧力 9.8MPa(100kgf
/cm2 ) 試験液温度 70℃ ノズル噴射角度 コネクタ嵌合軸に対し15° (2) 上記の浸水試験を行った後の被試験品をそのまま
乾燥させ、水分を除去する。 (3) 被試験品のコネクタハウジング1、2相互の嵌合
を外し、紫外線ランプを用いてコネクタハウジング1、
2内部に紫外線を照射し、蛍光増白染料の残存による蛍
光の有無を確認する。
【0008】各種の防水コネクタに対し上記の試験を行
った結果、従来の試験方法では検出できなかった僅かな
浸水に対しても明確に判定できた。なお、上記実施例に
おいては、試験液を高圧洗車機のノズルから噴出させて
試験を行っているが、試験液を充満させた水槽に被試験
品の防水コネクタを浸漬してその浸水状況を試験するこ
ともできる。
った結果、従来の試験方法では検出できなかった僅かな
浸水に対しても明確に判定できた。なお、上記実施例に
おいては、試験液を高圧洗車機のノズルから噴出させて
試験を行っているが、試験液を充満させた水槽に被試験
品の防水コネクタを浸漬してその浸水状況を試験するこ
ともできる。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、防水コネクタの内部に
浸入した水に含まれる蛍光増白染料が乾燥後もコネクタ
ハウジング内に付着して残存するので、その蛍光増白染
料を紫外線照射によって容易かつ確実に検出することが
でき、試験、検査作業の能率が著しく向上する。また、
被試験品の防水コネクタに対し、コネクタハウジング相
互が結合したままの状態で乾燥した後、コネクタハウジ
ング相互を離脱させて浸水の有無を検査するようにして
いるため、コネクタハウジング離脱時の水の浸入を考慮
する必要がなくなり、検査の信頼性が格段に向上すると
共に微量の浸水も明確に検出でき、製品の品質向上に役
立つ資料が得られるなどの多大な利点がある。
浸入した水に含まれる蛍光増白染料が乾燥後もコネクタ
ハウジング内に付着して残存するので、その蛍光増白染
料を紫外線照射によって容易かつ確実に検出することが
でき、試験、検査作業の能率が著しく向上する。また、
被試験品の防水コネクタに対し、コネクタハウジング相
互が結合したままの状態で乾燥した後、コネクタハウジ
ング相互を離脱させて浸水の有無を検査するようにして
いるため、コネクタハウジング離脱時の水の浸入を考慮
する必要がなくなり、検査の信頼性が格段に向上すると
共に微量の浸水も明確に検出でき、製品の品質向上に役
立つ資料が得られるなどの多大な利点がある。
【図1】本発明の実施例に係わる防水コネクタの試験位
置を示す説明図である。
置を示す説明図である。
【図2】図1の防水コネクタの他の試験位置を示す説明
図である。
図である。
【図3】図1の防水コネクタの別の試験位置を示す説明
図である。
図である。
【図4】従来の防水コネクタの浸水試験についての説明
図である。
図である。
【図5】図4の防水コネクタのハウジング相互を離脱さ
せたときの状態を示す説明図である。
せたときの状態を示す説明図である。
A、B、C 防水コネクタの浸水試験位置 K 防水コネクタ 1、2 コネクタハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−3065(JP,A) 特開 平2−36329(JP,A) 特開 平6−280499(JP,A) 実開 平5−59763(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/00 - 43/02
Claims (2)
- 【請求項1】 防水コネクタの浸水試験を行うに際し、
コネクタハウジング相互を結合した防水コネクタを、蛍
光増白染料を含む水溶液または水分散液からなる試験液
で浸漬した後、該防水コネクタを乾燥し、コネクタハウ
ジング相互を離脱させてコネクタハウジングの内部に紫
外線を照射することにより、コネクタハウジング内に付
着した蛍光増白染料の発光を検知して該防水コネクタの
内部の浸水を検出することを特徴とする防水コネクタの
浸水検出方法。 - 【請求項2】 防水コネクタに対し試験液を噴射して浸
漬する請求項1に記載の防水コネクタの浸水検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6068521A JP3003904B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 防水コネクタの浸水検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6068521A JP3003904B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 防水コネクタの浸水検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07282939A JPH07282939A (ja) | 1995-10-27 |
JP3003904B2 true JP3003904B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=13376114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6068521A Expired - Lifetime JP3003904B2 (ja) | 1994-04-06 | 1994-04-06 | 防水コネクタの浸水検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3003904B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6558922B2 (ja) * | 2015-03-20 | 2019-08-14 | 矢崎総業株式会社 | 漏れ経路確認方法 |
CN112014301B (zh) * | 2020-08-26 | 2023-06-23 | 和鸿电气股份有限公司 | 一种投光灯的防水实验喷淋箱 |
-
1994
- 1994-04-06 JP JP6068521A patent/JP3003904B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07282939A (ja) | 1995-10-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991019 |