JPH07111407B2 - 浸透探傷液を像増強剤とする中性子探傷法 - Google Patents
浸透探傷液を像増強剤とする中性子探傷法Info
- Publication number
- JPH07111407B2 JPH07111407B2 JP62239282A JP23928287A JPH07111407B2 JP H07111407 B2 JPH07111407 B2 JP H07111407B2 JP 62239282 A JP62239282 A JP 62239282A JP 23928287 A JP23928287 A JP 23928287A JP H07111407 B2 JPH07111407 B2 JP H07111407B2
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- penetrant
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は中性子探傷法に関し、特に像増強剤として浸透
探傷液を用いた中性子探傷法に関する。
探傷液を用いた中性子探傷法に関する。
[従来技術] 例えば、金属部材からなる容器内に収納された火薬、ゴ
ム、“O"リング等の非鉄金部材に対する非破壊検査方法
として、従来、金属部材に対してはX線検査を実施し、
非金属部材については中性子ラジオグラフィを実施する
方法が採用されていた。中性子ラジオグラフィは斯る金
属容器中の非金属類の検出に極めて有効な手法であり、
特に金属容器に充填されている火薬類(火工品)の非破
壊検査として我が国でも適用されている新しい技術であ
る。
ム、“O"リング等の非鉄金部材に対する非破壊検査方法
として、従来、金属部材に対してはX線検査を実施し、
非金属部材については中性子ラジオグラフィを実施する
方法が採用されていた。中性子ラジオグラフィは斯る金
属容器中の非金属類の検出に極めて有効な手法であり、
特に金属容器に充填されている火薬類(火工品)の非破
壊検査として我が国でも適用されている新しい技術であ
る。
しかしながら、該中性子ラジオグラフィ法の常用金属に
対する欠陥識別度は通常のX線ラジオグラフィ法に比べ
て低く、き裂等微小欠陥を検出する場合に鮮明な像が得
られないので金属部材の探傷検査への適用が困難であっ
た。
対する欠陥識別度は通常のX線ラジオグラフィ法に比べ
て低く、き裂等微小欠陥を検出する場合に鮮明な像が得
られないので金属部材の探傷検査への適用が困難であっ
た。
[発明が解決しようとする問題点] そこで本発明は従来の中性子ラジオグラフィ法の持つ以
上のような問題点を解消させて、常用金属部材の探傷検
査を可能とした中性子探傷法を提供することを目的とす
る。
上のような問題点を解消させて、常用金属部材の探傷検
査を可能とした中性子探傷法を提供することを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成させるために、本発明による中性子探傷
法においては、被検体としての金属部材内に浸透探傷液
を浸透せしめた後、該金属部材に中性子ビームを照射し
てフィルム上に該金属部材及び/又は該金属部材に囲繞
される非金属部材の透過像を形成し、これによって該金
属部材及び/又は該非金属部材の欠陥の有無を検査する
ようになされている。
法においては、被検体としての金属部材内に浸透探傷液
を浸透せしめた後、該金属部材に中性子ビームを照射し
てフィルム上に該金属部材及び/又は該金属部材に囲繞
される非金属部材の透過像を形成し、これによって該金
属部材及び/又は該非金属部材の欠陥の有無を検査する
ようになされている。
このように、通常の浸透探傷検査に使用されている浸透
液を被検体に浸透させた後、中性子ラジオグラフィを実
施すれば浸透液によって像コントラストが向上し、実用
上良好な欠陥識別度が得られる。
液を被検体に浸透させた後、中性子ラジオグラフィを実
施すれば浸透液によって像コントラストが向上し、実用
上良好な欠陥識別度が得られる。
[作用] この本発明においては、被検体である金属部材に浸透液
を予め塗布し、該浸透液が金属部材のき裂等微小欠陥に
存在した状態で中性子ラジオグラフィが行なわれる。従
って、該浸透液が像増強剤となって鮮明な透過写真が得
られ、該金属部材及び該金属部材内に収納された非金属
部材の検査を同時に実施することができる。
を予め塗布し、該浸透液が金属部材のき裂等微小欠陥に
存在した状態で中性子ラジオグラフィが行なわれる。従
って、該浸透液が像増強剤となって鮮明な透過写真が得
られ、該金属部材及び該金属部材内に収納された非金属
部材の検査を同時に実施することができる。
[実施例] 以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
該実施例においては金属容器内に収納された非金属部材
が検査される。第1図において、被検体又は検査領域1
を洗浄した後(第1図(a))、浸透液2中に被検体1
を浸漬させるか、又は脱脂綿、布等に浸透液2をひたし
て、被検体の検査領域に所定時間湿潤させて、き裂等微
小欠陥部3に浸透させる。(第1図(b))。浸漬また
は湿潤させる時間は、被検体の形状、サイズおよび欠陥
検出目的によって多少異なるが、欠陥に浸透液を十分に
浸透させるに要する時間であり、通常10〜20分である。
浸透液2としては浸透探傷検査において一般的に用いら
れる蛍光物質溶液のような像増強用浸透探傷液が用いら
れる。そのような慣用の探傷液としては例えば、芳香族
およびナフテン系炭化水素と多価アルコールを合わせて
約60容積%、表面活性剤を約30容積%、および蛍光染料
を約10容積%含有する溶液がある。このようにして所定
時間被検体1に浸透液を浸透させた後、被検体1の表面
に残った余分の浸透液を水洗し又はウエスによる拭き取
り等適当な方法で完全に除去する(第1図(c))。こ
のようにして余剰浸透液の除去が終了したら直ちに適当
な中性子線源4を用いて所定時間被検体1に中性子ビー
ム8を照射してフィルム7上に被検体1の透過像を映出
する(第1図(d))。このようにして透過像が映出さ
れたフィルム7を現像処理し、現像されたフィルムを観
察することによって金属容器のき裂及び収納されている
非金属部材9のき裂及び充填状況等の欠陥10を検査する
(第1図(e)).図中において6は中性子をα粒子に
変換するためのコンバータを示し、5はフィルム7を収
納するためのフィルムカセットを示す。
が検査される。第1図において、被検体又は検査領域1
を洗浄した後(第1図(a))、浸透液2中に被検体1
を浸漬させるか、又は脱脂綿、布等に浸透液2をひたし
て、被検体の検査領域に所定時間湿潤させて、き裂等微
小欠陥部3に浸透させる。(第1図(b))。浸漬また
は湿潤させる時間は、被検体の形状、サイズおよび欠陥
検出目的によって多少異なるが、欠陥に浸透液を十分に
浸透させるに要する時間であり、通常10〜20分である。
浸透液2としては浸透探傷検査において一般的に用いら
れる蛍光物質溶液のような像増強用浸透探傷液が用いら
れる。そのような慣用の探傷液としては例えば、芳香族
およびナフテン系炭化水素と多価アルコールを合わせて
約60容積%、表面活性剤を約30容積%、および蛍光染料
を約10容積%含有する溶液がある。このようにして所定
時間被検体1に浸透液を浸透させた後、被検体1の表面
に残った余分の浸透液を水洗し又はウエスによる拭き取
り等適当な方法で完全に除去する(第1図(c))。こ
のようにして余剰浸透液の除去が終了したら直ちに適当
な中性子線源4を用いて所定時間被検体1に中性子ビー
ム8を照射してフィルム7上に被検体1の透過像を映出
する(第1図(d))。このようにして透過像が映出さ
れたフィルム7を現像処理し、現像されたフィルムを観
察することによって金属容器のき裂及び収納されている
非金属部材9のき裂及び充填状況等の欠陥10を検査する
(第1図(e)).図中において6は中性子をα粒子に
変換するためのコンバータを示し、5はフィルム7を収
納するためのフィルムカセットを示す。
本発明は金属部材の表面近傍に存在する欠陥を検出する
のに適している。金属部材の表面下の深部に存在して表
面に解放されていない欠陥を検出する必要がある場合
は、化学研磨等の前処理を行って表面部材を除去した後
に浸透探傷液を浸透させる。
のに適している。金属部材の表面下の深部に存在して表
面に解放されていない欠陥を検出する必要がある場合
は、化学研磨等の前処理を行って表面部材を除去した後
に浸透探傷液を浸透させる。
[発明の効果] 以上のように、この発明においては被検体に像増強剤と
して浸透探傷液を浸透せしめている故、常用金属部材の
欠陥識別度が該像増強剤によって向上せしめられて中性
子ラジオグラフィによるき裂等微小欠陥の探傷が可能と
なり、金属部材及び非金属部材の検査が同時に実施で
き、極めて効率的である。
して浸透探傷液を浸透せしめている故、常用金属部材の
欠陥識別度が該像増強剤によって向上せしめられて中性
子ラジオグラフィによるき裂等微小欠陥の探傷が可能と
なり、金属部材及び非金属部材の検査が同時に実施で
き、極めて効率的である。
第1図は本発明による中性子探傷法の要領を示すフロー
図である。 主要部分の符号の説明 1……被検体又は検査エリア 2……浸透液、3……金属部材中の欠陥 4……中性子ラジオグラフィ線源 5……フィルムカセット、6……中性子コンバータ 7……フィルム、8……中性子ビーム 9……非金属部材 10……非金属部材中の欠陥
図である。 主要部分の符号の説明 1……被検体又は検査エリア 2……浸透液、3……金属部材中の欠陥 4……中性子ラジオグラフィ線源 5……フィルムカセット、6……中性子コンバータ 7……フィルム、8……中性子ビーム 9……非金属部材 10……非金属部材中の欠陥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−166246(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】金属部材内に浸透探傷液を浸透せしめた
後、前記金属部材に中性子ビームを照射してフィルム上
に前記金属部材及び/又は前記金属部材に囲繞される非
金属部材の透過像を形成し、これによって前記金属部材
及び/又は前記非金属部材の欠陥の有無を検査する中性
子探傷法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62239282A JPH07111407B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 浸透探傷液を像増強剤とする中性子探傷法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62239282A JPH07111407B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 浸透探傷液を像増強剤とする中性子探傷法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6480843A JPS6480843A (en) | 1989-03-27 |
JPH07111407B2 true JPH07111407B2 (ja) | 1995-11-29 |
Family
ID=17042428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62239282A Expired - Lifetime JPH07111407B2 (ja) | 1987-09-24 | 1987-09-24 | 浸透探傷液を像増強剤とする中性子探傷法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07111407B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5488311A (en) * | 1990-05-30 | 1996-01-30 | Japan Electronic Control Systems Co., Ltd. | Apparatus and method for measuring alcohol concentration of liquid blended with alcohol applicable to an automotive vehicle mounted internal combustion engine |
JP2017059651A (ja) | 2015-09-16 | 2017-03-23 | 株式会社東芝 | 光電変換材料分散液とその製造方法、光電変換膜の製造方法と製造装置、および光電変換素子 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2523307A1 (fr) * | 1982-03-08 | 1983-09-16 | Centre Nat Etd Spatiales | Procede non destructif de controle d'assemblage par soudure, brasure ou collage et materiau pour la mise en oeuvre du procede |
-
1987
- 1987-09-24 JP JP62239282A patent/JPH07111407B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6480843A (en) | 1989-03-27 |
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