JPS63132156A - 探傷方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、磁性材料の表面及びその表面近傍（内部）の
欠陥（傷）を同時に検出するための探傷方法に関するも
のである。

［従来の技術ゴ 材料表面の欠陥とその近傍（内部）の欠陥の探傷は、探
傷検査の原理が異なり、夫々異なった手法、装置により
行われている。

被検査材の材質を余り問わず材料表面の探傷検査を行う
方法として、第２図に示すような浸透探傷法（ＰＴ法）
が知られている。

即ち、被検査材の表面の汚れ、油脂骨の除去等の前処理
を行った後、被検査材の表面に塗布或いは浸漬などによ
り浸透液を付着浸透させ、その後表面の余剰浸透液を洗
浄により除去し、続いて欠陥部に浸透した浸透液を現像
液を適用することによって吸出して検査性を高め、乾燥
を行った後、通常赤色の欠陥模様を肉眼によって観察す
る。又蛍光式の場合はブラックライトを用いて観察する
。

又、磁性材の表面又はその近傍（内部）の探傷検査を行
う方法としては、第３図に示すような磁粉探傷法（ＭＴ
法）が知られている。

即ち、磁性材の表面の汚れ、油脂骨の除去等の前処理を
行った後、まず磁性材に磁力を作用させて磁化させた状
態において、磁性材表面に磁粉を作用させる。尚磁粉に
は非蛍光性と蛍光性とがあり、磁粉の適用方法にも湿式
と乾式とがある。

続いて、欠陥部に盛り上って吸着されている磁粉を観察
する。非蛍光性磁粉の場合は直接肉眼で、又蛍光性磁粉
の場合はブラックライトのもとで観察される。

［発明か解決しようとする問題点コ しかし、前記従来の浸透探傷法においては、表面皮膜、
その他の非開口性の内部欠陥の検査が殆ど不可能であり
、又磁粉探傷法においてはポーラス状欠陥（円形欠陥）
及び深さの浅い表面欠陥の検査性に劣るため、量産部品
工場等においては、両者の方法を実施する夫々の設備を
備えるようにしており、そのために設備の長大化、設置
スペースの増加をまねき、コストが増大する問題を有し
ていた。

又、従来の浸透探傷法においては、欠陥の検出性を高め
るために、余剰浸透液の洗浄、現像処理を行うようにし
ているために、更にそれによる工程、作業が増加してし
まう問題を有するばかりでなく、洗浄の方法によって検
出性が変化する問題があり、又洗浄後の大量の排水は未
処理で排水することかできず、よってその処理のための
大組りな設備も必要となる、等の問題を有していた。

本発明は、上記従来の問題点に着目してなしたもので、
短かい設備と少ない工程数で被検査材の表面欠陥と内部
欠陥を同時に検査することを可能にし、且つ余剰浸透液
の洗浄、現像処理作業をなくして工数の短縮、排水処理
作業の不要を図ることを目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は上記技術的課題を解決しようとしたもので、磁
化させた被検査材に、所要の濃度に調整された浸透液と
磁粉とを混合した混合液を付着して浸透液の浸透と磁粉
の吸着を行わせた後、加熱乾燥により欠陥部分とバック
グランドとのコントラストを高めて、浸透液による表面
欠陥と吸着磁粉による内部欠陥を同時に検査することを
特徴とする探傷方法、に係るものである。

［作　　　用コ 従って、本発明では、所要の濃度の浸透液と磁粉を混合
した混合液を、磁化させた被検査材に付着させることに
より、浸透材の浸透と磁粉の吸着を同時に行って工程の
大幅な簡略化を図り、更に加熱乾燥により薄い濃度に調
整された浸透液による欠陥部とバックグランドとのコン
トラストを高めた後、被検査材の表面欠陥と内部欠陥の
検査を同時に行うことができる。

［実　施　例〕 以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図は本発明の探傷方法を実施する際の操作手順を示
すもので、磁性材である被検査材ｌの表面の汚れ、油脂
分の除去等の前処理を行った後、被検査材１を磁化させ
た状態において、浸透液と磁粉を混合した混合液２を付
着する。

図示の場合、容器３内の混合液２を攪拌装置４により攪
拌して磁粉の均一化を図りながら、コイル５によって被
検査材１を磁化させ、浸透液の付着と同時に磁粉の吸着
を行わせるようにしている。

前記混合液２には、浸透液としての有機（蛍光、非蛍光
）染料、炭化水素（水の場合も含む）、界面活性剤、脂
肪酸類、分散剤、防錆剤等と、磁粉が配合されており、
前記染料は従来の場合の５分の工程度の薄い濃度に調整
されている。

尚、図示の場合、被検査材１への混合液２の付着を容器
３を用いたどぶ漬方法によっているが、混合液２を塗布
する方法を用いても良（、又被検査材１の磁化をコイル
法によって行う場合を例示したがプロット法等にて行う
ようにしても良い。

上記したように混合液２の付着及び磁化を行った後の被
検−査材ｌを赤外線ヒーター６を備えた加熱乾燥装置７
によって乾燥する。

前記混合液２を構成する浸透ａ＜染料）の濃度を薄くし
であるが、前記乾燥によってバックグランドが軽減され
、更に加熱によって浸透液が被検査材１表面に滲み出て
来て凝縮することにより、欠陥部分のコントラストを高
めることができる。尚、上記乾燥に際し、熱風乾燥を行
うと、吸着磁粉が飛散する可能性かあるので好ましくな
い。

上記加熱乾燥後、非蛍光性磁粉を用いた場合には肉眼で
、又蛍光性磁粉を用いた場合にはブラックライトのもと
で、染料による表面欠陥の模様、及び吸着磁粉による内
部欠陥の観察を行う。

上記したように、被検査材の表面欠陥と内部欠陥を同時
に検査することを可能とすることにより、夫々の検査を
別々に行っている従来の設備を大幅に簡略化することが
でき、更に洗浄・現像操作を廃止することにより、工数
の低減、洗浄後の排水処理の問題の発生防止を図ること
ができる。

尚、本発明は上記実施例にのみ限定されるものではなく
、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を
加え得る。

［発明の効果］ 上記したように、本発明の探傷方法によれば、磁化させ
た被検査材に、浸透液と磁粉を混合した混合液を付着す
ることにより、浸透液の浸透と磁粉の吸着を同時に行わ
せて工程の大幅な簡略化を図ることができ、且つ薄い濃
度の浸透液を用いて乾燥させる方法の実施により従来の
洗浄、現像処理を廃止し、よって洗浄による排水の処理
及びそのための設備もなくすことができる等の優れた効
果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施する際の操作手順の一例を示す説
明図、第２図は従来の浸透探傷法の手順を示す説明図、
第３図は従来の磁粉探傷法の手順を示す説明図である。 １は被検査材、２は混合液、３は容器、４は攪拌装置、
５はコイル、６は赤外線ヒーター、７は加熱乾燥装置を
示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）磁化させた被検査材に、所要の濃度に調整された浸
   透液と磁粉とを混合した混合液を付着して浸透液の浸透
   と磁粉の吸着を行わせた後、加熱乾燥により欠陥部分と
   バックグランドとのコントラストを高めて、浸透液によ
   る表面欠陥と吸着磁粉による内部欠陥を同時に検査する
   ことを特徴とする探傷方法。