JP2001012775A - 加湿装置、加湿エレメントの製造方法および加湿装置の製造方法 - Google Patents

加湿装置、加湿エレメントの製造方法および加湿装置の製造方法

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JP2001012775A
JP2001012775A JP11185416A JP18541699A JP2001012775A JP 2001012775 A JP2001012775 A JP 2001012775A JP 11185416 A JP11185416 A JP 11185416A JP 18541699 A JP18541699 A JP 18541699A JP 2001012775 A JP2001012775 A JP 2001012775A
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water
water guide
composite
moisture
membrane
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JP11185416A
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English (en)
Inventor
Hidefumi Noda
英文 野田
Naoshi Yokoie
尚士 横家
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水を通過させずに水蒸気である気体を通過さ
せる透湿膜を使用した複合膜による加湿装置の複合膜が
フレキシブルな積層構造体であり剛性が弱く組み立てに
時間が掛かり量産に問題があった。 【解決手段】 この発明の加湿装置では、複数の複合膜
にたいし間隔を置いて固着させた樹脂体の端部を加工し
て給水を行う構造にしている。更に5層の膜を接着しな
がら量産する複合膜を提案するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は空気に湿気を供給
する加湿装置およびその製造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高性能で生産性の良い加湿装置に
関する技術として特開平8−219505号公報に示さ
れた技術などがある。図28は従来の加湿装置を説明す
る説明図、図29は加湿エレメントである加湿機能体の
構成を示す斜視図、図30はエレメントの構造を示す説
明図である。図において101は加湿機能体、105は
リブ、106は給水部材、107は導水部材、108は
透湿膜、110は通水孔、111は給水孔、112はケ
ーシング、115は通気路、120は給水源、122は
パイプ接続口、134は空気抜きパイプである。以上の
様な構成の従来の加湿装置では、給水源120に接続し
た給水タンク125は給水加湿装置のパイプ接続口12
2に接続され加湿装置に水が供給される。給水とともに
加湿エレメントの中の空気は反対側の空気抜きパイプ1
34から外部に放出される。この加湿装置のケーシング
112には加湿エレメントが収納されており、この加湿
エレメントは図29に示す構造の加湿機能体101が複
数枚積層されている。加湿機能体101は図30に示す
様に水を保持する導水部材107を内蔵する透湿膜10
8の密封構造の導水体と、導水体の片面に25mmおき
に10本の樹脂細線が凹面に平行にポリウレタン形の接
着剤により接着されてリブ105となっている。この導
水体の給水部材106側を合わせて同じ方向に複数枚積
層しリブで確保されたその間の空間が通気層を担うとと
もに、相互に密着した給水孔111から通水孔110を
介して導水部材107へ水が送られる。この状態で通気
層へ空気を送ると透湿膜107を透過してくる水蒸気が
空気に混合し自然蒸発による加湿が連続的に行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の加
湿装置では、高分子膜を使用し性能が良く、製造の自動
化は可能になったが、積層構造体であり構造が固定され
用途が限られるとともに、積層品の間をリブにより通気
層を確保するため加湿機能体の剛性が弱いので組み立て
の際寸法の確保や取り扱いに問題が残り製造に時間が掛
かるという課題があった。更に透湿膜は水を通さずに水
蒸気を透過させるという役割で特殊な材料を使用しなけ
ればならずリサイクルに問題があり高価であった。その
上水圧により保持した水が膨らんで性能に影響したり、
水に含まれる異物などにより傷を受け水漏れが起こると
いう問題があった。この発明は簡単な構造で性能や品質
が良い加湿装置を得ることにある。叉この発明は加湿エ
レメントが必要な様々な製品に簡単に取り付けられる構
成を持つ装置を得ることにある。更に自動化による生産
が容易に出来る量産に適した製造方法を得ることにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に関るこの発明
の加湿装置は、内部に水を通し保持する導水部材を、水
を通過させないが水蒸気を通過させる透湿膜に内蔵した
複合膜と、複合膜を間隔を置いて複数並列させて導水体
とするとともに、この導水体を形成する複合膜の間に通
気を行う様に配置された通気路と、導水体の端部を固着
させて複合膜の間隔を維持するとともに、導水部材を連
通する給水手段が設けられた樹脂体と、樹脂体を固定し
導水体と通気路を保持する保持手段と、を備えたもので
ある。
【0005】請求項2に関るこの発明の加湿装置の複合
膜は、シート状の導水部材と、水の圧力で膨らみ通気路
の通気に支障を与えないように、あるいは透湿膜から水
漏れしないように補強するシート状の多孔質材料よりな
る補強材と、を備えたものである。
【0006】請求項3に関るこの発明の加湿装置は、シ
ート状の水を保持する導水部材と、導水部材を覆い水を
通過させないが水蒸気を通過させる透湿膜と、透湿膜か
ら水漏れしないように補強するシート状の多孔質材料よ
りなる補強材と、よりなる多層膜より形成される複合膜
と、複合膜を間隔を置いて複数並列させて導水体とする
とともに、この導水体を形成する複合膜の間に通気を行
う様に配置された通気路と、導水体の端部を固着させて
前記複合膜の間隔を維持するとともに、導水部材を連通
する給水手段が設けられた樹脂体と、を備え樹脂体に固
定された導水体から通気路の通気に加湿するものであ
る。
【0007】請求項4に関るこの発明の加湿装置は、、
導水部材を内蔵した透湿膜の周囲を密着させて袋状に封
じる密封手段は、導水部材の存在しない個所で透湿膜を
加熱して溶融シールさせたものである。
【0008】請求項5に関るこの発明の加湿装置の樹脂
体に設けられた給水手段は、各複合膜を貫通または部分
的に切断された個所に外部の給水源から給水されるもの
である。
【0009】請求項6に関るこの発明の加湿装置は、水
を保持可能に袋状に設けられ、水を通過させないが水蒸
気の気体を通過させる透湿膜と、透湿膜から水漏れしな
いように補強する透湿膜を覆う補強材と、透湿膜、補強
材よりなる複合膜を間隔を置いて複数並列させて導水体
とするとともに、この導水体を形成する複合膜の間に通
気を行う様に配置された通気路と、導水体の端部を固着
させて複合膜の間隔を維持するとともに、導水体の袋状
透湿膜の内部に連通する給水手段が設けられた樹脂体
と、を備え、透湿膜間の給水手段と連通する部分に介在
物を介在させ通水させるようにしたものである。
【0010】請求項7に関るこの発明の加湿装置は、袋
状の透湿膜間をヒートシールにて部分的に接着させて袋
状の内部全体に水を保持させるようにしたものである。
【0011】請求項8に関るこの発明の加湿装置は同一
材料による多層膜の組み合わせにより構成されるもので
ある。
【0012】請求項9に関るこの発明の加湿装置は、通
気路へ導入される吸気または通気路から排出される排気
の少なくとも一方は複数の方向から吸気または複数の方
向へ排気されるものである。
【0013】請求項10に関るこの発明の加湿装置は、
樹脂体を導水体の端部の一部を固着するように設けて、
通気路へ導入される吸気の方向または通気路から排出さ
れる排気の方向を変更可能とするものである。
【0014】請求項11に関るこの発明の加湿エレメン
トの製造方法は、シート状の多孔質材料よりなる導水部
材と、導水部材を覆い水を通過しないが水蒸気を通過さ
せる透湿膜と、透湿膜から水漏れしないように透湿膜を
補強するシート状の多孔質材料よりなる補強材と、より
なる多層膜の加湿エレメントにおいて、導水体に重ね合
わされる透湿膜叉は補強材を導水体に接着するステップ
と、導水体を内蔵した多層膜を加熱して袋状にヒートシ
ールするステップと、を備え、多層膜をヒートシールす
る際に導水部材の存在しない個所で加熱して封じるもの
である。
【0015】請求項12に関るこの発明の加湿エレメン
トの製造方法は、透湿膜叉は補強材を導水体に重ね合わ
せる際に重ね合わせ面に分布させて部分的な接着を行う
ものである。
【0016】請求項13に関るこの発明の加湿装置の製
造方法は、シート状の多孔質材料よりなる導水部材を、
水を通過しないが水蒸気を通過させる透湿膜に内蔵した
複合膜と、複合膜を間隔を置いて複数並列させて導水体
とするとともに、この導水体を形成する複合膜の間に通
気を行う様に配置された通気路と、導水体の端部を固着
させて複合膜の間隔を維持するとともに、導水部材を連
通する給水手段が設けられた樹脂体と、を有する加湿装
置において、複合膜の間に積層用間隙部材を介在させ複
合体を形成させるステップと、複合体の間隔を置いて配
置された複合膜の一部を樹脂にて一体構造に固めるステ
ップと、この樹脂の一体構造の部分に導水部材を連通す
る給水手段を設けるステップと、を備えたものである。
【0017】請求項14に関るこの発明の加湿装置の製
造方法の複合膜は透湿膜から水漏れしないように補強す
る補強材を含めた多層膜のものである。
【0018】請求項15に関るこの発明の加湿装置の製
造方法は、導水体と通気路を有する加湿エレメントの給
水口の位置、または吸気と排気の方向を加湿装置の構造
に応じて選択可能にしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1、図2はこの
発明の加湿装置の構成を説明する説明図で、図1の
(a)は通風方向から見た図、(b)はその側面図であ
る。図において1は加湿を行う複合膜5の端部を一体に
固着する樹脂体、2は複合膜5の両端の樹脂体1を固定
し複合膜と複合膜の間のリブとともに送風機により送風
して通気を行う通気層を保持し確保して加湿エレメント
10を形成させる側板、3は複合膜の内部に給水孔4か
ら水を供給し排出する水路である。図3は複合膜の多層
膜構成を説明する説明図で、7は水漏れ防止のための不
織布からなる補強材、8は水を通さないが水蒸気を通過
させる透湿性樹脂フィルム、9は水を保持し通水機能を
有する不織布である。図3においてシート状の多孔質部
材であり水を保持する不織布9を透過性樹脂フィルム8
で覆いその外側から補強材である不織布7で支持する構
造を示しているが、水を保持する不織布9を補強材7で
支持しその外側から透過性樹脂フィルム8で覆う構成に
しても良い。
【0020】この発明の一実施の形態の例である加湿装
置は給水孔4から給水し、複合膜5の両端部を一体に固
着したエポキシ樹脂のような樹脂体1に貫通孔であって
給水孔4から給水される水路3が設けられている。図の
例ではエポキシ樹脂の一体構造品に直径10ミリの孔を
横に貫通させ、更に正面から穴の中心まで同じ10ミリ
の穴を通し、ここから水を入れて積層した複合膜のすべ
て、例えば58枚の複合膜の内部の導水部材に水を浸透
させる。この貫通孔は複合膜5を一体構造体とした後で
全部の複合膜を貫通するように加工されるので、複合膜
の水を保持し通水する不織布を袋状に覆う透湿膜8を貫
通して内部の不織布9に水を供給できる。この結果、導
水部材である不織布9の両端が水路につながり導水部材
に充満した後透湿膜を通して複合膜5の間の通気路に水
蒸気を蒸発させて送風機により送風された空気を加湿す
ることが出来る。
【0021】複合膜の間でリブにより確保された空間に
は外部からファンにより風が送られることにより循環さ
れる空気に連続して加湿することが出来る。なお樹脂体
は一定間隔で複合膜の両端を固定しており、更に複合膜
に緩みがない様に側板で固定しているので通気路は保持
されることになる。有孔性透湿膜の場合は空気も水蒸気
の気体と一緒に抜けるので空気抜きを特別に準備する必
要はないが、無孔性透湿膜の場合は空気を抜かないと水
が入らなくなる。従って給水孔以外に排水の出来る空気
抜きを設けることになり、給水孔と排水孔の2箇所が設
けられ、長時間使用後に水抜きや水洗いを行うことが出
来るので内部の汚れを清掃することにより複合膜の寿命
が長くなる。
【0022】複合膜両端の樹脂体間の寸法が短い場合は
スペーサであり空間を確保するリブは不要である。特別
な場合、例えば複合膜の端部間の距離が大きくフレキシ
ブル性の大きな複合膜のたわみが大きいときや一方の端
部だけを樹脂で固着させるような場合は、このリブを一
方の複合膜に接着してより確実に通気路を確保すること
が出来る。なおリブの材料はABS樹脂を使用し複合膜
に接着剤により一定の間隔を空けて図の例のように4−
6本程度固定する。この様に導水体の端部を固着させ複
合膜の間隔を維持する一体構造品としたので、加湿装置
は製造を自動化する場合、積層構造体をそのまま取り扱
うのでないので通気層の確保が簡単になり、更に加湿エ
レメントの剛性が弱くても一体の構造として組み立て出
来寸法の確保や取り扱いが容易になり短時間の処理が可
能で安価な製品が得られる。更に樹脂で固定した後で水
路を形成すればよく水が途中で漏れるようなこともなく
なり品質の良い製品が得られる。
【0023】図3の構成で、中心にある通水体としての
シート状の多孔質部材であり水を保持する不織布9はポ
リエステルを使用したり、ポリプロピレンとポリエチレ
ンの混合体など別の材料でも構わない。この不織布9は
厚さ2ミリぐらいのシートであるが線径を15ミクロン
以上にすると水が通り易い。例えば15ミクロンの径と
して水が通る十分な隙間を保てば良い。これより細いと
不織布の密度が高くなりすぎて水の通りが悪くなる。な
お導水部材9を不織布として説明してきたが、導水部材
の役割は水を含む空間を保つ厚味があればよく、不織布
でなくとも3次元網布すなわちニットやスポンジのよう
なものでもよいことは当然である。導水部材9を覆う透
湿膜8は薄ければ薄いほど水の分子が通り易いので出来
るだけ薄いフィルム状のものを用いている。
【0024】この透湿性樹脂フィルム8はポリエステル
系や多孔質ポリテトラフルオロエチレンシートあるいは
多孔質ポリテトラフルオロエチレンシートの片面に親水
性ポリウレタン樹脂をコーティングしたもの等が考えら
れる。例えば厚さ50ミクロンの多孔質ポリテトラフル
オロエチレンシートを使用すると水を通さないで効率的
に水蒸気を通過させる。しかしながら、水を保持する導
水部材9が水圧により膨らみ複合膜全体が広がってこす
れたり傷を受けたりすると水漏れが発生する。特に透湿
膜は傷に弱く水圧によっても弱い状態となり易い場合が
ある。更に水による膨じゅんにより通気路が狭くなり空
気の加湿効果にも問題が起こる。これに対し導水部材9
を覆う透過性樹脂フィルム8の外側から、あるいは導水
部材9と透湿膜8との間に補強材であるシート状の多孔
質材料よりなる不織布7で支持している。この補強材は
不織布出なくとも良く、ニットである網布、クロスであ
る織布、化繊のような布、化学繊維や樹脂などの紙類で
もよい。例えばこの不織布7の材料をポリエステルと
し、線径を6ミクロン程度として透過性樹脂フィルム8
と貼り合わせることにより水と接触した際に1Kg/c
m*cmの圧力が掛かってもこの圧力に対する強度をカ
バーできる。
【0025】上記の複合膜の構成により不織布9に水が
流れると複合膜の外表面に水蒸気が透過してきて自然蒸
発による通気への加湿が連続的に行われ、これにより不
純物や外になるも野を空中に撒き散らす恐れもなく空気
質を良好に保ったまま効率の良い加湿が可能である。袋
状にして樹脂が内部に入らない形で樹脂と一体固定して
から給水部が形成される加湿エレメントは水漏れなどを
起こさずに信頼性が高いばかりでなく、複合膜の構造や
組み立てを簡単に出来、更に確実に間隔を確保できるの
で通気路ピッチを狭くすることが出来、一層性能を向上
させたり小型化する事も出来る。各導水体への給水は並
列的に行われ個々の複合膜の長さもそれほど長くしなく
とも性能の良い加湿が行われるので給水時間が短くてす
むだけでなく、補強材でエレメントの膨れを防止してお
り高い水圧の給水源を使用したり、水圧を掛けっぱなし
にしても水漏れの恐れがなく安心して使える使いやすい
装置がえられる。
【0026】なお複合膜のすべての材料をポリエステル
にして同じ材料で構成し、更にリブや端部の樹脂もポリ
エステルとすることにより同じ材料にすることにより材
料手配や組み立てが容易になるだけでなく、この加湿装
置を製造する際の屑や不良品の再利用、使用した後の廃
却品の再利用時に他の種類の樹脂が混ざらないため品質
の安定した再利用樹脂が得られる。すなわちリサイクル
性の良い製品であり、地球環境対策品となる。図3のシ
ート状の多孔質部材であり水を保持する不織布9を透過
性樹脂フィルム8で覆いその外側から補強材である不織
布7で支持する構造では、一番外側に補強材を設けたの
で水の圧力への抗力が大きい構成である。一方、水を保
持する不織布9を補強材7で支持しその外側から透過性
樹脂フィルム8で覆う構成では、透湿性樹脂フィルム8
の内側に水が保持されており、水蒸気を透過する性能が
最も良い状態の構成となる。
【0027】実施の形態2.図4、図5、図6はこの発
明の加湿装置の加湿エレメントである複合膜の製造方法
を説明する図であって、31は透湿性樹脂フィルム8の
通水用不織布9と接着する面にラミネートパターンに塗
布された接着剤、32は通水用不織布の給水部に水を通
り易くするため追加された部分的な不織布、33は複合
膜の各シートを積み重ねた後で袋状に密封するとともに
水の流れ33を導くガイドを構成するヒートシールであ
る。シート状の多孔質部材であり水を保持する不織布9
を透過性樹脂フィルム8で覆いその外側から補強材であ
る不織布7で支持する構造を示しているが、水を保持す
る不織布9を補強材7で支持しその外側から透過性樹脂
フィルム8で覆う構成にしても良い。貯蔵ロールに貯蔵
し同一幅のシートである透湿膜8を上面に補強材7を下
面にして接着剤で接着させて一体にするが、透湿膜8と
補強材7は材料によっては接着剤なくてもくっつくもの
がある。この両者を貼り付けたものを透湿膜ロールで搬
送する途中、図4のラミネートパターンにより接着剤を
透湿成樹脂フィルム8または補強材9の通水用不織布9
を接着する面に塗布する。この接着剤を塗布した面に通
水用不織布9を別のロールで搬送し合わせる。
【0028】通水部材である不織布9は目が粗く剛性も
小さく弱いので、水圧がかかったときの強度などを保つ
ためシート全面を固定する必要があるが、接着剤を付着
させると水を遮断してしまう。図4のように洗浄に接着
剤を塗布すれば全体の面の強度を確保できるとともに水
の外部への流出の妨げにはならない。もちろんこのパタ
ーンは直線を交差させるものでなくとも良く、円や波、
あるいは部分的な点等の小さな図形を分布させたもので
もよい。図5のごとく透湿膜シート8と補強材7のラミ
ネートシートの幅にたいし複数枚、例えば図では3枚の
例を示すが、実際は材料として手に入れた幅のラミネー
トシートに対し製品で使う幅例えば90mmの不織布9
を隙間5mm程度あけて接着させる。これは厚みのある
導水部材9を内蔵するため縁部の変形により多層膜が破
れるのを防止するのに役に立つ。
【0029】次にこの接着した不織布9の面と別の透湿
膜シート8と補強材7の接着させたラミネートシートの
透湿成樹脂フィルム8の通水用不織布9を接着する面に
接着剤を塗布した面を接合して図3の5層シートが完成
する。この連続した5層シートの流れ方向の隙間5mm
の部分で切断しロールが流れる方向である長さ方向は製
品の長さに切断することにより製品複合膜のシートの組
み合わせを得ることになる。更に縁部を図6のようにヒ
ートシールで密着させると袋状の複合膜をえることがで
きる。この様にロールの連続した流れにより多層膜を形
成させ切断しシールして加湿エレメントえることがで
き、精度良く、且つ、性能や品質を維持できる信頼性の
高い製品を製造することが出来る。次に複合膜5が水路
3に接続される部分についてを図6で説明する。図6は
製品形状の5層シートで、水路3につながる部分に小さ
な不織布を二つの透湿膜シート8の間に挟み込む。これ
により複合シートの内部への給水が容易に行われる。こ
の複合膜の間に保水する構成であるから空気抜きである
排水側を設ける場合にはこの排水側にこの給水構造を設
けてもよいし、特別な構造とする必要もないが、給水と
排水を相互に自由に選択する構造を採用する場合は排水
側にもこの膨らみを設け配管との取り付け口など外部で
水の流れをコントロールしてもよい。この給水構造は導
水部材9を持たないで透湿膜の袋の間に水を保持する構
成の場合には給水の空間を持たせるために一層役に立
つ。
【0030】多層膜であるラミネートシートの周囲を加
熱して押し付けて溶かして接着させるヒートシールを行
い完全に密封した袋状の複合体を製造する。この時周囲
のヒートシール部分は不織布9を逃げた隙間で行うた
め、内部に不織布9を内蔵した状態でも他の4層を確実
にシールし袋に出来る。内部の不織布9の中に給水が分
布して流れるように水の流れ34を導くヒートシールを
図のように行ってもよい。この例では一方方向への流れ
を配慮し、魚の骨の形に不織布9と一緒にすべての時と
を加熱した接着させている。水のガイドのヒートシール
を行うことにより保水領域が特定の個所に集中し部分的
に膨らむこともなく多くの水を貯えることも出来る。こ
の水のガイドのシールは水を流れ易くするだけで完全に
密封する必要はなく、製品を使用している際にきちんと
不織布9をその定められた位置に保てばよいので厚みの
大きな5層全体を溶着させることに問題はない。なおポ
リエチレン系の不織布のシートを使用すれば1mm程度
厚くなったとしても比較的低い温度で溶着するため、簡
単な製造装置で確実な溶着が出来る。
【0031】更に導水部材9を持たないで透湿膜の袋の
間に水を保持する構成の場合、透湿膜8と補強材9とを
接着剤で貼り合わせた2枚の多層膜をもう1組準備し、
透湿膜同志または補強膜同志を合わせる形で重ね合わ
せ、製品の形状の大きさに図6のヒートシールを行い、
且つ切断すれば4層の多層膜による袋状の複合膜が完成
する。給水が分布して流れるように水の流れ34を導く
ヒートシールを図のように魚の骨の形に行うことにより
水をガイドし全体に行き渡らせるとともに多層膜の膨ら
みを押さえることが出来る。この様に5層の複合膜、4
層の複合膜だけでなく、3層すなわち導水部材9を内蔵
する透湿膜8による袋状の多層膜の形成も同様に簡単に
製造できる。更に、補強材を設けたので、薄い透湿膜8
は製造途中の傷や、使用中の水圧によって、あるいは水
の中の異物によっても破れにくい構造を同様に簡単に製
造できる。
【0032】この様にこの実施の形態の例では、不織布
9を逃げて袋状にシールしているのでこの部分では確実
なシールが出来、更に、水の取り入れ口は厚くしても周
囲を樹脂で固めるため水漏れを起こすことがなくなる。
3−5層のシートを連続して製造できるので量産が容易
である。なお説明では複合膜の製品形状に切断した後水
の入り口処理やヒートシールを行う手順を説明したが、
水の入り口のために挟み込む不織布の細片を透湿性樹脂
フィルムに接着剤を特定のパターンで塗布した後完成品
の水の入り口の位置に付着する工程を入れて、多層のシ
ートを製造した後に複数の複合膜を一括してヒートシー
ルし、最後に切断して製品の状態にする製造方法も簡単
装置を追加するだけで出来る。この方法によればシート
がロールに準備された材料、すなわち透湿性樹脂フィル
ムと補強剤の不織布はそれぞれ1枚のシートが各ロール
に巻かれ、通水用不織布が複数5mmの隙間で並列にロ
ールに巻かれた段階から、接着剤を特定のパターンで塗
布する工程、不織布細片を貼り付ける工程、片側2層の
シートと中央の通水用不織布を貼り付ける工程、この3
層のシートと残りの2層のシートを貼り付けて5層にす
る工程、ヒートシールを行い最後に切断して製品を完成
させる、までを連続して流しながら機械での処理を行う
自動化により安い量産が可能になる。これらの手順は複
合膜の種類や構成、材料の違い、製造する量などの関係
により省略したり入れ替えたりすればよく、簡単な工程
で製造できる。
【0033】実施の形態3.図7乃至図11によりこの
発明の加湿エレメントを加湿装置に組み立てる製造方法
を説明する。34は製造治具として使われる積層用間隙
部材、35は樹脂を流し込んで成形する枠体、36は給
水孔4と水孔3を加工する孔加工用のドリル、39は加
湿エレメントへ水を供給するために、給水用減圧電磁弁
37とストレーナ38を直列に接続して給水源に接続可
能な給水パイプである。図7(a)に示すように、先
ず、実施の形態2で完成させたような複合膜5を多数準
備する。この複合膜は少なくとも通水を行うスペーサで
ある不織布9とそれを内蔵する透湿膜8で構成されヒー
トシール33で溶着した部分により袋状の構造としてい
る。図7の(b)で、この複合膜5を加湿装置製造に必
要な枚数を積層用間隙部材を間に入れながら並列になら
べる。積層用間隙部材は後で取り除いて空気を流す通気
部分とするため図7の(c)で示す様に複合膜5の端部
には間隙部材を挟まないで仮にまとめた一体構成品とす
る。
【0034】次に図8のごとく仮にまとめた一体構成品
を枠体35の所定位置にセットして枠体の中に溶融され
た樹脂を注入し成形される。樹脂が冷却して固着した後
で積層間隙部材を除かれると、図9のごとく樹脂体1で
複数の複合膜は間隔を置いて一体に、且つ、間隔を置い
て並列に揃えられた状態で一体品に固着して固定され
る。次に図10に示すように樹脂で固着された複合膜の
給水部分に水を流す水孔3が、孔加工用ドリル36で一
方の端から全部の複合膜の給水部につながるように樹脂
と一緒に貫通加工される。図11に示すように加湿装置
を給水源である水道管に接続出来るように給水パイプを
樹脂体に設けた給水孔4に接続する。給水パイプには必
要に応じて水圧を調整できる減圧電磁弁を設けたり、水
の中にごみや異物があると複合膜を破り水漏れを起こす
のでこのような異物を取り除くフィルターを内蔵したス
トレーナを設ける構成でもよい。
【0035】なお図11の構成は片側のみの給水孔の構
造、例えば複合膜に給水した水はすべて通気性の良い透
湿膜より水蒸気として蒸発させる構造の加湿エレメント
を示している。上記構造の加湿エレメントの製造は、袋
状構造体を必要な数だけ並列に設置し、その下部を枠体
に挿入した後枠部に樹脂を注入して固化させ、枠から取
り外した後で給水口を加工して形成させるので、熱溶着
されてシールされた複合膜と樹脂で一体に成形された部
分に設けられた給水部分により、水漏れを発生させる部
分がなくなり信頼性の高い加湿装置がえられる。
【0036】この様にして製造された加湿装置の別の構
成例を図12および図13に示す。42は排水口43に
接続され排水電磁弁41を接続した排水パイプである。
図12は透湿膜が水蒸気は通すが通気性がないような場
合の加湿装置の構造の例であり、複合膜5の両端を樹脂
で覆い一方に給水パイプを取り付け、他方に排水パイプ
を取り付けている。排水電磁弁を閉じておけば加湿エレ
メントの中に水を溜めておくことが出来てここから水蒸
気を蒸発させられる。通気性が無い無孔膜でも分子同志
の隙間、すなわちオングストローム程度の隙間は存在す
る。この場合水側の膜表面で水分子が一旦膜に溶解して
膜の中を拡散し反対側の空気側に出て再び水分子となっ
て蒸発する。水蒸気は気体であり空気中では水の1分子
づつバラバラに存在し、気温が露点以下になると水分子
が飽和し凝縮して液状の水、すなわち水滴となって霧と
なる。透湿膜は多孔性のものも無孔性のものも液状の水
は透過させず気体の水分子を透過させる。なお図11で
示した透湿膜が通気性の透湿膜の場合は多孔膜を使用し
ており直径0.25μmほどの孔が、繊維の隙間として
存在する。このため多孔質膜は透湿度が高く、且つ、加
湿器に使う場合空気抜きの構造を必要としない。一方片
面に親水性ポリウレタン樹脂をコーティングしたような
無孔質膜は空気が抜けないが界面活性剤等が混入しても
膜が親水化して水漏れを起こすことがない。なお透湿膜
とは水蒸気を良く透過させる高分子膜を表す言葉であっ
て、通称として無孔性と称する透湿膜も高分子膜の一種
である。水蒸気のような気体は高分子膜の一方より溶解
し、膜内を拡散し、他の面から脱溶解して透過する。
【0037】図13の(a)は加湿エレメントの構成を
示す説明図、(b)はこの構成の複合膜を示す説明図、
(c)は複合膜を樹脂体に固定した説明図である。図1
3における加湿エレメントは樹脂体1の同じ側から給水
と排水を行う例で、(b)の図のごとく複合膜の中央を
ヒートシール、すなわち熱融着部で分離することによ
り、水の入り口と出口を隣接して配置するなど、自然蒸
発を効果的に行う複合膜の形状など目的に添った多種多
様な加湿装置の構成が得られる。
【0038】実施の形態4.図14乃至図26にこの発
明の別の構成の加湿装置を説明する図を示す。図14乃
至図18は給水などの構造を樹脂体1に孔を貫通するの
ではなく、枠体に樹脂が入り込まない部分、すなわち複
合膜の袋状部分が差し込まれる部分を作り、その部分で
複合膜を切除して給水や排水の入り口や出口を製造する
構造である。44は袋状の複合膜5の切り欠き部分、4
5は樹脂体1を覆い樹脂体の水の入り口部分から水が漏
れないようにするカバーである給水ヘッダー、46は排
水孔43を有する排水ヘッダー、47はケーシングであ
る。図14は枠体35の説明図で、(a)はわく断面の
形状を示し、(b)は(a)のB断面を示しており枠断
面中央部に複合膜が差し込まれむき出しになる凹凸部分
が示されている。図15に枠体の形状に固着した加湿エ
レメント10の構成を示す。袋状複合膜である部材の切
り欠き部44は樹脂体からむき出しになっている。この
部分を機械加工により切断したり部分的に切除すると導
水部である通水用の不織布が露出して水が複合膜の内部
に供給できるようになる。図16は樹脂体1の外側から
給水孔4を有する給水部が設けてあるカバー45を取り
付け給水部から入った水が加湿エレメント10へ供給さ
れ、外部へ漏れないようにシールされている構造を示
す。
【0039】図14乃至図16は枠体35に樹脂が入り
込まない差し込み部を設け、ここに複合膜5を差し込ん
でから、樹脂体1を成形するのでこの袋状部分切り欠き
部44がむき出しのまま存在する。従って成形後この部
分を切除すれば内部の導水体である通水用不織布に水を
供給できるようになる。すなわち、この部分を機械加工
により切除すると導水部である通水用の不織布が露出し
て水が複合膜の内部に供給できるようになる。切り欠き
後、樹脂体にカバーをかぶせて給水部を取り付ければ片
側に給水口を持った加湿装置が出来あがる。図17は一
方の端部に給水ヘッダー45に給水口4を設け、他方の
端に同じ製造方法による排水ヘッダー46と排水口43
を設けている。これにより全く同じ手順で両端に給排水
口を設けることが出来る。図18は加湿エレメントの側
部にケーシング47を固定して装置を完成させる構造を
示す。ケーシングは加湿エレメントの外殻を形成させて
袋状部材を保護している。更にケーシング47にスペー
スリブ6を取り付けておくことにより複合膜間の隙間で
ある通気路を確実に確保できる。すなわちスペーサリブ
6が袋状部材の間隔を保ち空気流路を保つことになる。
このケーシングは片側にのみ枠体を有する図16のよう
な構造でも有効なことは言うまでもない。この製造方法
によれば必要に応じた十分な給水を行うことが出来る構
造が得られ、用途に応じた加湿装置を簡単に製造でき
る。
【0040】しかしながら今までの説明における構造で
は、背の低い、すなわち複合膜5の長さ方向が短い場合
には樹脂体で形成された給水部により給水部材である複
合膜の部分が覆われ加湿効果がなくなる部分が多くな
る。これは従来の積層構造であっても同じだった。この
対策を取った構造を図19乃至図23に示す。50はヘ
ッダー、51はスペースリブ52を取り付けたケーシン
グである。この構造においても、枠体35に樹脂が入り
込まない差し込み部を設け、ここに複合膜5を差し込ん
でから、樹脂体1を成形し加湿エレメント10を構成さ
せ、袋状部分切り欠き部44がむき出しのまま存在する
構造は上記と同じである。図19(a)のように両側の
端部に樹脂体を設けると複合膜の加湿を行う面積で見て
加湿に有効な部分はおおよそ50%程度になってしま
う。これに対し、(b)のように加湿エレメントである
複合膜の端部の角部のみに枠体35で樹脂体1にて製造
される給水部を形成させれば72%の有効面積が得られ
る。これにより小型の加湿装置においても効率の良い装
置が簡単な製造方法により得られることになる。更に通
水用の不織布に多孔質膜を使用することにより、給水部
分だけを端部の角にだけ設けた従来構造とは比べようも
無いほど小型で効率の良い加湿装置を製造できることに
なる。
【0041】図20は給水または排水の接続口を設けた
成形品であるヘッダー50を樹脂体1の上からかぶせ水
の供給、排水を行う構成を示す。この構造により樹脂体
1を小型にして加湿面積の比率を増やして有効な装置と
するだけでなく、図20の様に給水や排水を行うヘッダ
ーも小型化でき、装置を安価に且つ小さくすることが出
来る。図21はスペーサリブ52を一体成形で取り付け
てあるケーシング51である。更に図22に加湿エレメ
ント10にヘッダー50およびケーシング51を組み立
てて加湿装置とした構造を示す。なおヘッダーはシール
部59により水漏れしない構成で枠体に固定して取り付
けているが、枠体とケーシングやケーシング同志の組み
合わせでは。全体の構造を保持するものであり、密着勘
合できる構造、例えばプラスチックの弾性を利用し凹部
へはめ込まれて抜け止めとなる爪を設けておけば差し込
むだけで固定され簡単に組み立てることが出来る。
【0042】図18および図21の構造ではヘッダーを
樹脂体に被せるので給水口や排水口を接続する位置を自
由に選択でき、給水パイプなどの配置や方向に制限がな
くなる。更に図22や図23に示すように、この構造で
は角部にヘッダー50を設け、加湿を行う複合膜はシー
ト状の面で行い通気路に風の向きを制限する部品を設け
る必要性が無いため、面間の4方向に複合膜間の通気路
が開放され、加湿装置の空気の流れを自由に選択でき
る。図23(a)の様に今まで説明してきた並行流路の
構成や、(b)のように水平な流れを上向きの流れに変
える構成などが可能になる。しかも複数の方向から空気
を流したり、複数の方向へ空気を流すことが出来、狭い
空間を有効に利用することや多様な用途への適用など多
くの構造へ展開できる。図23(C)の様に、例えば給
水口と排水口とを一つの側部に設け、空気の流れは仕切
り53により複合膜の2方向から入れて他の2方向に流
すことが出来る。一方複合膜の中の水はヒートシール3
3による熱融着層の存在により複合膜全体に行き渡り効
果的に加湿を行うことが出来る。更にヘッダーの枠体へ
取り付ける向きを変えれば給水の向きも自由に選択でき
る。
【0043】図24に加湿装置の一例を示す。加湿エレ
メント10の複合膜が、ファン17により吸い込んだ室
内空気吸い込み口の空気を水平方向から上方に設けた吹
き出し口へ流し、加湿している。水タンク内の水は複合
膜の角部にヘッダーに給水パイプ39によって供給され
る。この様に角部にヘッダー50を設け風の吹き出し口
を複数の方向の面から出るようにしすることにより、水
タンク、ファン、加湿エレメントという主要な構成物が
一定の厚みの中に、簡素に配置され、見栄えが良く、且
つブロック毎に組み立てられた各部品の、水タンクは加
湿エレメントユニットに上から載せられはめ込まれてい
るだけでファンは加湿エレメントユニットに差し込み固
定されているだけであり、組み立て分解が各方向から簡
単に行える、性能の良い製品構造が得られる。
【0044】図25の加湿装置外観図、図26は加湿装
置の構造図であり、加湿装置の別の構造の例を示す。5
5は下部の吸気口より乾いた空気を吸い込み加湿エレメ
ントにより加湿した空気を上部のグリル57より吹き出
す加湿ユニット本体、56は内部にモータ18により駆
動される2個のファン17と3個の加湿エレメントと吸
気口に設けられたフィルターと給水パイプ39に設けら
れた減圧電磁弁37と加湿エレメントの下部に配置され
たドレンパン19とを内蔵した筐体である。なお加湿エ
レメントには水道に直結され減圧電磁弁により減圧して
1kg/平方センチメートル程度の加湿エレメントの耐
水圧力程度に落とした給水が行われる。このように加湿
エレメント10を直列に3個連結する際に水路3同志を
密着させ且つシールすることによりあるいは給水孔4を
管結合することにより、すなわちファンの配置と整合さ
せて加湿エレメント1個の長手方向にファンを複数並列
させた加湿エレメントの長さに合わせフンンの構成、例
えばシロッコファンを長軸にするなどにより、薄形で吹
き出し口が細長く大きなスペースへの加湿が可能な加湿
装置がえられ、壁面にそって配置してスペースファクタ
ーの良い大きな風量に加湿出来る性能の良い加湿装置が
得られる。叉水を直接外部の空気と触れさせたり、出し
たりせずに水の分子の形で水蒸気の気体として加湿した
空気を吹き出させるため、すなわち不純物や有害な成分
を空気中に出さず、更に水滴を吹き出さない高分子膜を
使用しているので壁面や天井面に取り付けて上から下へ
空気を吹き出す構成にしてもよく多様な用途に適用でき
る装置の構成が得られる。
【0045】図27は図26の加湿装置の電気回路の構
成を示す。61は電源60からの電力をモータ18に供
給するスイッチ、20は減圧電磁弁に直流を供給するダ
イオード、21はコンデンサモータ用のコンデンサであ
る。送風機のノッチを強、中、弱3段階に切り替えられ
るようにしモータに加える電圧を変えるなどして、使用
環境や室内の湿度の状態に合わせてモータの速度を変え
て風量を切り替え加湿装置の加湿量を多くしたり少なく
したりする。また減圧弁を切り替えて圧力を変えられる
ようにも出来るので安価な装置でエネルギーの少ない運
転を行える。
【0046】以上のように本発明は、加湿エレメントの
給水手段を複合膜を固定する樹脂体にあるいは樹脂体と
カバーによるヘッダーとして設けたので、組み立てが簡
単になり、確実な水漏れ防止が出来るだけでなく、樹脂
体を成形製造する枠体の形状を小さく選択するなど設計
次第で効率的で多様な加湿装置をえることができる。さ
らに複合膜を目的毎の層に区分けして多層構造にし、し
かも製造途中で自動的に各層を確実に密着させるラミネ
ートパターンの接着剤や水をガイドするガイドとを兼用
させたシールを行なえるようにしたのでフレキシブルな
材料を扱うにもかかわらず自動機械により精度良く正確
な形状を取り扱え、安定した品質の製品を大量に生産で
きることになる。
【0047】本発明は特殊なプラスチック材料をつかわ
ないで、しかも同じプラスチック材料により加湿装置を
まとめるたので、安く製造できるばかりか、製造途中の
屑や廃却する際の廃物プラスチックをそのまま再利用し
ても異なるプラスチックを混在しないため特性が大幅に
落ちず利用し易いリサイクルが可能になる。更に本発明
は複合膜の端部やあるいは端部以外でも一部を樹脂体で
固定しても、ヒートシールによるガイドで水を全体に行
き渡らせることが出来、空気の仕切りの入れ方次第で空
気の流れる方向も加えることができ多様な構造に対応で
きる加湿エレメントを得ることができる。このことは長
方形上の複合膜でない一遍を鋭角と鈍角にした台形状の
複合膜にして給水部分に接続される個所を部分的に突出
した部分を設けた形を採用すると更に多様な構造に対応
できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の請求項
1に関る加湿装置は、水を保持する導水部材を、水を通
過させないが水蒸気を通過させる透湿膜に内蔵した複合
膜と、複合膜を間隔を置いて複数並列させて導水体とす
るとともに、この導水体を形成する複合膜の間に通気を
行う様に配置された通気路と、導水体の端部を固着させ
て複合膜の間隔を維持するとともに、導水部材を連通す
る給水手段が設けられた樹脂体と、樹脂体を固定し導水
体と通気路を保持する保持手段と、を備えたので、取り
扱いが簡単な構造が得られるとともに水漏れの無い高い
品質の製品が得られる。
【0049】この発明の請求項2に関る加湿装置の複合
膜は、シート状の導水部材と、この複合膜が水の圧力で
膨らみ通気路の通気に支障を与えないように、あるいは
透湿膜から水漏れしないように補強するシート状の多孔
質材料よりなる補強材と、を備えたので用途に合わせた
個々の膜の組み合わせにより安価で効率が良い製品が得
られる。
【0050】この発明の請求項3に関る加湿装置は、シ
ート状の水を保持する導水部材と、導水部材を内蔵し水
を通過させないが水蒸気の気体を通過させる透湿膜と、
透湿膜から水漏れしないように透湿膜を補強するシート
状の多孔質材料よりなる補強材と、よりなる多層膜より
形成される複合膜と、複合膜を間隔を置いて複数並列さ
せて導水体とするとともに、この導水体を形成する複合
膜の間に通気を行う様に配置された通気路と、導水体の
端部を固着させて前記複合膜の間隔を維持するととも
に、導水部材を連通する給水手段が設けられた樹脂体
と、を備え樹脂体に固定された導水体から通気路の通気
に加湿するので組み立てが簡単になり、確実な水漏れ防
止が出来、性能の良い装置が得られる。
【0051】この発明の請求項4に関る加湿装置の導水
部材を内蔵した透湿膜の周囲を密着させて袋状に封じる
密封手段は、導水部材の存在しない個所で透湿膜を加熱
して溶融シールさせたので、確実にシールすることが出
来る。
【0052】この発明の請求項5に関る加湿装置の樹脂
体に設けられた給水手段は、各複合膜を貫通または部分
的に切断された個所に外部の給水源から給水されるの
で、加湿装置に必要な推量を供給することが出来る。
【0053】この発明の請求項6に関る加湿装置は、水
を保持可能に袋状に設けられ、水を通過させないが水蒸
気の気体を通過させる透湿膜と、透湿膜から水漏れしな
いように補強する透湿膜を覆う補強材と、透湿膜、補強
材よりなる複合膜を間隔を置いて複数並列させて導水体
とするとともに、この導水体を形成する複合膜の間に通
気を行う様に配置された通気路と、導水体の端部を固着
させて複合膜の間隔を維持するとともに、導水体の袋状
透湿膜の内部に連通する給水手段が設けられた樹脂体
と、を備え、透湿膜間の給水手段と連通する部分に介在
物を介在させ通水させるようにしたので、簡単な構造で
信頼性の高い装置がえられる。
【0054】この発明の請求項7に関る加湿装置は、袋
状の透湿膜間をヒートシールにて部分的に接着させて袋
状の内部全体に水を保持させるようにしたので、水の圧
力により複合膜が膨らんで通気路を塞ぐようなこともな
くなる。
【0055】この発明の請求項8に関る加湿装置の複合
膜は同一材料による多層膜の組み合わせにより構成され
るので廃却時に再利用が簡単な装置が得られ、環境に優
しい製品を製造できる。
【0056】この発明の請求項9に関る加湿装置は、通
気路へ導入される吸気または通気路から排出される排気
の少なくとも一方は複数の方向から吸気または複数の方
向へ排気されるので、風の流れに構造上の制限が少なく
様々な用途に適用できる製品が得られる。
【0057】この発明の請求項10に関る加湿装置は、
樹脂体を導水体の端部の一部を固着するように設けて、
通気路へ導入される吸気の方向または通気路から排出さ
れる排気の方向を変更可能とするので、構造上の制限が
少なく様々な用途に適用できる製品が得られる。
【0058】この発明の請求項11に関る加湿エレメン
トの製造方法は、シート状の多孔質材料よりなる導水部
材と、導水部材を覆い水を通過しないが水蒸気を通過さ
せる透湿膜と、透湿膜から水漏れしないように補強する
シート状の多孔質材料よりなる補強材と、よりなる多層
膜の加湿エレメントにおいて、導水体に重ね合わされる
透湿膜叉は補強材を導水体に接着するステップと、導水
体を内蔵した多層膜を加熱して袋状にヒートシールする
ステップと、を備え、多層膜をヒートシールする際に導
水部材の存在しない個所で加熱して封じるので信頼性の
高い品質の安定した製品が得られる。
【0059】この発明の請求項12に関る加湿エレメン
トの製造方法は、透湿膜叉は補強材を導水体に重ね合わ
せる面に分布させて部分的な接着を行うので複合膜の形
状を保つとともに製品を使用している最中に問題を起こ
すことがない。
【0060】この発明の請求項13に関る加湿装置の製
造方法は、シート状の多孔質材料よりなる導水部材を、
水を通過しないが水蒸気を通過させる透湿膜に内蔵した
複合膜と、複合膜を間隔を置いて複数並列させて導水体
とするとともに、この導水体を形成する複合膜の間に通
気を行う様に配置された通気路と、導水体の端部を固着
させて複合膜の間隔を維持するとともに、導水部材を連
通する給水手段が設けられた樹脂体と、を有する加湿装
置において、複合膜の間に積層用間隙部材を介在させ複
合体を形成させるステップと、複合体の間隔を置いて配
置された複合膜の一部を樹脂にて一体構造に固めるステ
ップと、この樹脂の一体構造の部分に導水部材を連通す
る給水手段を設けるステップと、を備えたので簡単な工
程で品質の安定した製品を安価に量産できる。
【0061】この発明の請求項14に関る加湿装置の製
造方法の製造方法の複合膜は透湿膜から水漏れしないよ
うに補強する補強材を含めた多層膜とするので、信頼性
の高い品質の安定した製品を得ることができる。
【0062】この発明の請求項15に関る加湿装置の製
造方法は、導水体と通気路を有する加湿エレメントの給
水口、または吸気と排気の方向の配置を加湿装置の構造
に応じて選択可能にしたので使い勝手の良い装置を製造
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施の形態による加湿装置の構
成を説明する説明図である。
【図2】 この発明の一実施の形態による加湿装置の構
成を説明する説明図である。
【図3】 この発明の一実施の形態による複合膜の多層
膜構成を説明する説明図である。
【図4】 この発明の一実施の形態による加湿装置の加
湿エレメントである複合膜の製造方法を説明する図であ
る。
【図5】 この発明の一実施の形態による加湿装置の加
湿エレメントである複合膜の製造方法を説明する図であ
る。
【図6】 この発明の一実施の形態による加湿装置の加
湿エレメントである複合膜の製造方法を説明する図であ
る。
【図7】 この発明の一実施の形態による加湿エレメン
トを加湿装置に組み立てる製造方法を説明する図であ
る。
【図8】 この発明の一実施の形態による加湿エレメン
トを加湿装置に組み立てる製造方法を説明する図であ
る。
【図9】 この発明の一実施の形態による加湿エレメン
トを加湿装置に組み立てる製造方法を説明する図であ
る。
【図10】 この発明の一実施の形態による加湿エレメ
ントを加湿装置に組み立てる製造方法を説明する図であ
る。
【図11】 この発明の一実施の形態による加湿エレメ
ントを加湿装置の構成図である。
【図12】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の構成を説明する説明図である。
【図13】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の構成を説明する説明図である。
【図14】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
を組み立てを説明する説明図である。
【図15】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の構成を説明する説明図である。
【図16】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の構成を説明する説明図である。
【図17】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の構成を説明する説明図である。
【図18】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の構成を説明する説明図である。
【図19】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の組み立てを説明する説明図である。
【図20】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の組み立てを説明する説明図である。
【図21】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の部品を説明する説明図である。
【図22】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の構成を説明する説明図である。
【図23】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の動作を説明する説明図である。
【図24】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の構成を説明する説明図である。
【図25】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の外形図である。
【図26】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の構成を説明する説明図である。
【図27】 この発明の他の実施の形態による加湿装置
の電気回路を説明する説明図である。
【図28】 従来の加湿装置を説明する説明図である。
【図29】 従来の加湿エレメントである加湿機能体の
構成を示す斜視図である。
【図30】 従来のエレメントの構造を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 樹脂体、 2 側板、 3 水路、 4 給水孔、
5 複合膜、 6リブ、 7 水漏れ防止のための補
強材である不織布、 8 透湿成樹脂フィルム、9 水
保持と通水機能を有する不織布、 10 加湿エレメン
ト、 17送風機、 18 モータ、 19 ドレンパ
ン、 20 ダイオード、 21コンデンサ、 22
フィルタ、 33 ヒートシール、 34 水の流れ、
35 枠体、 36 孔加工用ドリル、 37 給水減
圧電磁弁、 38 ストレーナ、 39 給水パイプ、
41 排水電磁弁、 42 排水パイプ、 43 排
水口、 44 袋状部材切り欠き部、 45 給水ヘッ
ダーであるカバー、 46 排水ヘッダー、 47 ケ
ーシング、 49 水タンク、 50 ヘッダー、 5
1 ケーシング、 55 加湿ユニット、 56 筐
体、 57グリル、 59 シール部、 60 電源、
61 スイッチ、 101 加湿機能体、 105
リブ、 106 給水部材、 107 導水部材、 1
08透湿膜、 110 通水孔、 111 給水孔 1
12 ケーシング、 115 通気路、 120 給水
源、 122 パイプ接続口、 125 給水タンク、
134 空気抜きパイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L055 BA01 DA01 DA05 4D006 GA12 GA25 GA28 HA42 JA02A JA02C JA04C JA05C JA16C JA22Z JB07 MA03 MA06 MA09 MA10 MA31 MB16 MC30 MC48 MC53 NA45 PA10 PB06 PB65 PC80

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に水を通し保持する導水部材を、水
    を通過させないが水蒸気を通過させる透湿膜に内蔵した
    複合膜と、前記複合膜を間隔を置いて複数並列させて導
    水体とするとともに、この導水体を形成する複合膜の間
    に通気を行う様に配置された通気路と、前記導水体の端
    部を固着させて前記複合膜の間隔を維持するとともに、
    前記導水部材を連通する給水手段が設けられた樹脂体
    と、前記樹脂体を固定し前記導水体と前記通気路を保持
    する保持手段と、を備えたことを特徴とする加湿装置。
  2. 【請求項2】 複合膜は、シート状の導水部材と、前記
    複合膜が水の圧力で膨らみ通気路の通気に支障を与えな
    いように、あるいは透湿膜から水漏れしないように前記
    透湿膜を補強するシート状の多孔質材料よりなる補強材
    と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の加湿装
    置。
  3. 【請求項3】 シート状の水を保持する導水部材と、前
    記導水部材を内蔵し水を通過させないが水蒸気の気体を
    通過させる透湿膜と、前記透湿膜から水漏れしないよう
    に前記透湿膜を補強するシート状の多孔質材料よりなる
    補強材と、前記導水部材、透湿膜、補強材よりなる多層
    膜より形成される複合膜と、前記複合膜を間隔を置いて
    複数並列させて導水体とするとともに、この導水体を形
    成する複合膜の間に通気を行う様に配置された通気路
    と、前記導水体の端部を固着させて前記複合膜の間隔を
    維持するとともに、前記導水体の導水部材を連通する給
    水手段が設けられた樹脂体と、を備え、前記樹脂体を固
    定し前記複合膜の間隔を保持して前記導水体から前記通
    気路の通気に加湿することを特徴とする加湿装置。
  4. 【請求項4】 導水部材を内蔵した透湿膜の周囲を密着
    させて袋状に封じる密封手段は前記導水部材の存在しな
    い個所で透湿膜を加熱して溶融シールさせたことを特徴
    とする請求項1または2または3記載の加湿装置。
  5. 【請求項5】 樹脂体に設けられた給水手段は、各複合
    膜を貫通または部分的に切断された個所に外部の給水源
    から給水することを特徴とする請求項1または2または
    3記載の加湿装置。
  6. 【請求項6】 水を保持可能に袋状に設けられ、水を通
    過させないが水蒸気の気体を通過させる透湿膜と、前記
    透湿膜から水漏れしないように補強する前記透湿膜を覆
    う補強材と、前記透湿膜、補強材よりなる複合膜を間隔
    を置いて複数並列させて導水体とするとともに、この導
    水体を形成する複合膜の間に通気を行う様に配置された
    通気路と、前記導水体の端部を固着させて前記複合膜の
    間隔を維持するとともに、前記導水体の袋状透湿膜の内
    部に連通する給水手段が設けられた樹脂体と、を備え、
    前記透湿膜間の給水手段と連通する部分にシートを介在
    させ通水させるようにしたことを特徴とする加湿装置。
  7. 【請求項7】 袋状の透湿膜間をヒートシールにて部分
    的に接着させて袋状の内部全体に水を保持させるように
    したことを特徴とする請求項6記載の加湿装置。
  8. 【請求項8】 同一材料による多層膜の組み合わせによ
    り構成されることを特徴とする請求項1乃至7のうちの
    少なくとも1項記載の加湿装置。
  9. 【請求項9】 通気路へ導入される吸気または通気路か
    ら排出される排気の少なくとも一方は複数の方向から吸
    気または複数の方向へ排気されることを特徴とする請求
    項1乃至7のうちの少なくとも1項記載の加湿装置。
  10. 【請求項10】 樹脂体を導水体の端部の一部を固着す
    るように設けて、通気路へ導入される吸気の方向または
    通気路から排出される排気の方向を変更可能とすること
    を特徴とする請求項1乃至7のうちの少なくとも1項記
    載の加湿装置。
  11. 【請求項11】 シート状の多孔質材料よりなる導水部
    材と、前記導水部材を覆い水を通過しないが水蒸気を通
    過させる透湿膜と、前記透湿膜から水漏れしないように
    前記透湿膜を補強するシート状の多孔質材料よりなる補
    強材と、よりなる多層膜の加湿エレメントにおいて、前
    記導水体に重ね合わされる前記透湿膜叉は前記補強材を
    前記導水体に接着するステップと、前記導水体を内蔵し
    た多層膜を加熱して袋状にヒートシールするステップ
    と、を備え、前記多層膜をヒートシールする際に導水部
    材の存在しない個所で加熱して封じることを特徴とする
    加湿エレメントの製造方法。
  12. 【請求項12】 透湿膜叉は補強材を導水体に重ね合わ
    せる際に重ね合わせ面に分布させて部分的な接着を行う
    ことを特徴とする請求項11記載の加湿エレメントの製
    造方法。
  13. 【請求項13】 シート状の多孔質材料よりなる導水部
    材を、水を通過しないが水蒸気を通過させる透湿膜に内
    蔵した複合膜と、前記複合膜を間隔を置いて複数並列さ
    せて導水体とするとともに、この導水体を形成する複合
    膜の間に通気を行う様に配置された通気路と、前記導水
    体の端部を固着させて前記複合膜の間隔を維持するとと
    もに、前記導水部材を連通する給水手段が設けられた樹
    脂体と、を有する加湿装置において、複合膜の間に積層
    用間隙部材を介在させ複合体を形成させるステップと、
    前記複合体の間隔を置いて配置された複合膜の一部を樹
    脂にて一体構造に固めるステップと、この樹脂の一体構
    造の部分に導水部材を連通する給水手段を設けるステッ
    プと、を備えたことを特徴とする加湿装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 複合膜は透湿膜から水漏れしないよう
    に補強する補強材を含めた多層膜であることを特徴とす
    る請求項13記載の加湿装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 導水体と通気路を有する加湿エレメン
    トの給水口の位置、または吸気と排気の方向を加湿装置
    の構造に応じて選択可能であることを特徴とする請求項
    13記載の加湿装置の製造方法。
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