JP3478623B2 - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置

Info

Publication number
JP3478623B2
JP3478623B2 JP32884594A JP32884594A JP3478623B2 JP 3478623 B2 JP3478623 B2 JP 3478623B2 JP 32884594 A JP32884594 A JP 32884594A JP 32884594 A JP32884594 A JP 32884594A JP 3478623 B2 JP3478623 B2 JP 3478623B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
humidifying
water
humidifying member
space
members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP32884594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08178376A (ja
Inventor
拓也 植木
琢司 横田
隆裕 大賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
W.L.Gore&Associates G.K.
W.L.Gore&Associates,Co.,LTD.
Japan Gore Tex Inc
Original Assignee
W.L.Gore&Associates G.K.
W.L.Gore&Associates,Co.,LTD.
Japan Gore Tex Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by W.L.Gore&Associates G.K., W.L.Gore&Associates,Co.,LTD., Japan Gore Tex Inc filed Critical W.L.Gore&Associates G.K.
Priority to JP32884594A priority Critical patent/JP3478623B2/ja
Publication of JPH08178376A publication Critical patent/JPH08178376A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3478623B2 publication Critical patent/JP3478623B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水蒸気に対しては透過
性を有し、水に対しては不透過性を有する合成樹脂シー
ト、例えば疏水性多孔質膜、親水性ポリマーの連続皮膜
等からなる平膜状の加湿部材を複数配列して成る加湿器
に関する。
【0002】
【従来の技術】居住空間の湿度コントロールの手段とし
て一般に加湿器が使用されている。この加湿器として
は、超音波方式、スプレー方式、自然蒸発方式等種々の
ものが実用化されているが、ランニングコストが低いこ
と、白粉の発生が無くて清潔であること等の理由から、
疎水性の高分子多孔質膜を用いた膜式加湿器が近時注目
を集めている。これは、疎水性の高分子多孔質膜の、水
蒸気を透過させるが、水を透過させないという特性を利
用したもので、この多孔質膜を境界面として、一方の領
域に水を設け、他方の領域に被加湿空気を送ることによ
り、この多孔質膜を経由して水蒸気を移動させ、空気側
を加湿するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この膜式加
湿器には、製作上従来から種々の問題を有していた。以
下に、具体的な公知例とその問題点について説明する。
特開昭50−58852号公報では、温水と空気との間
に防水性の通気シートを介在させる構造において、空気
の部分と水槽部を確保するため、同公報図1のように、
枠材にニッケル網などで強度をもたせた防水シートを接
着し、各流路を確保している。これは同公報図2及び図
3からも明確であり、加湿部材を枠によりその形状をし
っかりと確保し、これらの加湿部材を羅列し加湿器を形
成している。特に図3においては、水槽の内部に被加湿
空気流路を設けた構造を示しており、この構造は水漏れ
を防ぐためのシール箇所が多く実用的でない。また、防
水シートを枠材に固定して製作する加湿部材は、1枠ず
つ作るバッチ生産となり、ロスも大きくなってしまう。
【0004】実公昭56−50341号公報では、加湿
エレメントを、溌水性を有する2枚のシートを微少間隔
をおいて相対向させて重合した構造としている。シート
が溌水性であるため圧力をかけ各部分への給水を行って
いる。このため給水チューブを各加湿エレメントに密閉
して接続することが必須となっている。この加湿器の場
合は、1つの加湿エレメントを渦状に巻いて加湿器を形
成する場合には適しているが、加湿エレメントを平行に
羅列して加湿器を形成する場合は、各々の加湿エレメン
トへの供給水チューブの接続等、取り扱いが難しく、特
にチューブ本数が増す、大型の加湿器には不向きであ
る。
【0005】特公平5−22136号公報では、中空の
有底円筒を相互に平行に突出させ、その開口部側を順次
接続して複数の凸状に側断面を有するように一体成形さ
れた疎水性多孔質膜で加湿部材が構成されている。この
形状では、加湿部材の内部の水は、加湿部材表面から加
湿された水分だけの移動しか起こらない。即ち、加湿部
材内の水はほぼ不動であり、この構造では加湿部材の水
側の表面に徐々に水垢などのゴミが堆積し加湿性能の低
下を引き起こす。またこの加湿器は一体成形することに
より、水漏れ対策を行っている。従って、製造には金型
が必要となり、その大きさも限定されるため、加湿量を
膜の面積で調整することが非常に困難となる。
【0006】特開昭61−72949号公報では、加湿
エレメントは、多孔質疎水性高分子素材で外周を融着密
閉した袋で、さらに部分的に内接融着部を施しており、
この一端部に水を供給するチューブ形状口を有してい
る。この加湿器はチューブが羅列されているのと同様の
ものであり、全体にわたって十分水を供給するために
は、各加湿エレメントに対し水圧をかけ強制的に水を流
す必要がある。従って、同公報第3図に示されている様
に加湿器は各加湿エレメントからのチューブを水漏れが
ないようにまとめ、水圧をかけ強制的に給水できる構造
をとらざるおえない。そして、この加湿エレメントから
のチューブをまとめることを機械的に行うのは非常に難
しく、量産は困難である。
【0007】特開平5−33975号公報に記載の加湿
器は、疎水性多孔質素材にて中空管を作製し、これを平
行または千鳥状に羅列し、中空管内外の一方を加湿供与
溶液、他方を被加湿空気としたものである。この構造で
は加湿供与溶液側にゴミの付着又は加湿による濃縮に起
因するカルシュウの析出を防ぐために、十分な通水を行
うと、大量の水が必要となる。この対応策として、中空
管内を水が流れる場合に、流通水を少なくするため中空
管の径を小さくすると、加湿面積との関係から中空管の
本数を増やす必要があるが、これにより、材料費が上昇
しさらに中空管と枠とのシール箇所が増加して、加湿器
の製造コストが格段に上昇してしまう。つまり、この加
湿器の形状はゴミ等の堆積を防ぐために通水する機構に
は不向きである。
【0008】そこで、本発明では、加湿部材へ万遍なく
給水でき、合成樹脂シート又は加湿部材内部の流路がゴ
ミ等で詰まることなく、したがって加湿効率が高く、ま
た容易かつ安価に製造可能な加湿装置及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1では、水蒸気に
対しては透過性を有し、水に対しては不透過性を有する
合成樹脂シートで周囲を覆われ、内部に加湿用の水を保
持し、且つ流通させることが可能な加湿部材が、通風可
能な空間をおいて複数配列され、該空間に被加湿用空気
を供給することにより加湿する加湿装置において、各加
湿部材は幅方向の端部が閉鎖されて中空の平膜状に形成
されていると共に、各加湿部材の各々の間の適宜の位置
に板状体が挟まれて上下の加湿部材と液密に接合されて
おり、該板状体には、加湿部材および板状体を直線状に
貫通する小穴が設けられて共通の給水口または排水口と
されていることを特徴とする加湿装置が提供される。
【0010】請求項2では、水蒸気に対しては透過性を
有し、水に対しては不透過性を有する合成樹脂シートで
周囲を覆われ、内部に加湿用の水を保持し、且つ流通さ
せることが可能な加湿部材が、通風可能な空間をおいて
複数配列され、該空間に被加湿質用空気を供給すること
により加湿する加湿装置において、各加湿部材は幅方向
の端部が閉鎖されて平膜状に形成されていると共に、各
加湿部材の長手方向の少なくとも一端が開放され、該開
放された一端は、該一端部分の加湿部材の断面形状に対
応したスリットを複数有する箱状体の該スリットに挿入
されており、該挿入部の加湿部材周囲と箱状体との間が
液密にシールされて共通の給水部または排水部とされて
いることを特徴とする加湿装置が提供される。
【0011】請求項3では、水蒸気に対しては透過性を
有し、水に対しては不透過性を有する合成樹脂シートで
周囲を覆われ、内部に加湿用の水を保持し、且つ流通さ
せることが可能な加湿部材が、通風可能な空間をおいて
複数配列され、該空間に被加湿用空気を供給することに
より加湿する加湿装置において、各加湿部材は幅方向の
端部が閉鎖されて平膜状に形成され、各加湿部材の長手
方向の一端が天板のない箱状体の内部に位置するように
前記加湿部材が並んで複数配列され、前記箱状体の内部
にはポッティング材が充填、硬化されて前記加湿部材の
一端を固定しており、前記加湿部材の一端および前記充
填、硬化されたポッティング材を貫通する小穴が設けら
れて共通の給水口または排水口とされていることを特徴
とする加湿装置が提供される。
【0012】
【作用】請求項1では、穴を有する板と加湿部材とが交
互に液密に連結され、連続した給水口又は排水口が形成
される。これにより、給水機構又は排水機構の構造が簡
素なものとなり、流路の取回しが容易になる。また、複
数の加湿部材から構成されているため、一の加湿部材に
詰まり等のトラブルが発生しても、全体に影響しない。
これは本発明の他の加湿装置においても同様である。
【0013】請求項2では、各加湿部材の長手方向の一
端部分の周囲と箱状体のスリットとの間が液密にシール
される。これにより、箱状体を閉鎖された給水槽又は排
水槽として構成することができ、給排水部の構造が簡素
で製作容易なものとなる。請求項3では、各加湿部材の
長手方向の一端がポッティング材でもって硬化された後
に、各加湿部材を貫通する穴が設けられるので、この穴
が各加湿部材に連通する給水口又は排水口となる。よっ
て、給水部分又は排水部分の製造が容易になる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例に係
る加湿装置を示し、(a)は全体構成を示す概略斜視
図、(b)は加湿部材の斜視図、(c)は同加湿部材の
断面図である。これらの図において、加湿部材10は、
図1(b)及び(c)に示すように、水蒸気に対しては
透過性を有し、水に対しては不透過性を有する多孔性の
素材、例えばゴアテックス(登録商標)で知られている
ような合成樹脂シート10aは透湿性ポリウレタン樹脂
をコーティングして、ポリウレタン層10bを設け、こ
れらを合成樹脂シート10aが外側になるように2枚重
ね、両側縁10cを熱融着し、略平坦な長手方向に延び
た中空の平膜状に形成する。これを加湿器の大きさに合
わせて適当な長さに切断すると同時に切断部分を熱融着
して両端を閉鎖する。そして、長手方向の両端縁の近傍
に例えば直径10mmの穴11、12を形成して、1つ
の加湿部材10とする。一方の穴が給水穴11、他方の
穴が排水穴12となる。
【0015】所定の厚さを有する、例えば塩化ビニール
等からなるプラスチック板13、14は、加湿部材10
の給水穴11、排水穴12に対応する直径約10mmの
穴11a、12aをそれぞれ有する。これらのプラスチ
ック板13、14を、加湿部材10の一端側及び他端側
に、互いの穴の位置が一致するように、加湿部材10の
間に交互に挟んで適当な接着剤(図示せず)を用いて液
密に連結する。連結した給水側のプラスチック板の最上
端のもの13bには穴がなく、また連結した排水側のプ
ラスチック板の最下端のもの14bも穴を有していな
い。これにより、一端が閉鎖された給水口及び排水口が
形成され、これらは各加湿部材10の内部に連通してい
る。なお、給水口および排水口の形成は、加湿部材とプ
ラスチック板を液密に交互に連結した後、ドリル等で貫
通穴を設ける方法により行うこともできる。
【0016】給水口の下端は給水パイプ15に接続さ
れ、この給水パイプ15は下方から上方へ曲がり最上位
置の加湿部材より上方位置で給水タンク16に接続され
る。一方、排水口の上端は排水パイプ17に接続され、
この排水パイプ17は給水タンク16より低い位置にて
上方から下方へ曲がっている。隣接する加湿部材10間
の隙間には、プラスチック等の材質からなる波板18が
配置され、加湿部材10内部の水に圧力がかかっても加
湿部材10の膜が膨らまないように、且つ加湿部材10
間に間隔を保ち、波板18を通して水平方向に被加湿空
気が自由に流通できるようになっている。
【0017】給水タンク16内の水は給水パイプ15を
通して加湿器の下部から供給され、各加湿部材10を通
した後、上方へ導き排出パイプ17を通して抜いてい
る。この方法によれば、空気抜きの対応を行わなくても
よい。しかしながら、上部に空気抜き弁等(図示せず)
を設けて空気抜きの対応をすれば、上部から水を供給す
るように、給水及び排水の取回しを行うことも勿論可能
である。なお、排水パイプ17に調整弁を設け流水量を
調整することもできる。
【0018】給水タンク16及び給水パイプ15を通し
て加湿部材10の内部に供給された水は、被加湿空気を
送風することにより加湿部材10を介して空気との間で
気液接触が行われ、空気は水蒸気を含んだ加湿気体とな
る。水蒸気に変換されなかった水は、排水パイプ17を
通して排出される。図2は本発明の第2実施例に係る加
湿装置を示し、(a)は全体構成を示す概略斜視図、
(b)は加湿部材の斜視図、(c)は同加湿部材の断面
図、(d)は加湿部材を箱状の給水槽に結合する状態を
示す斜視図、(e)は加湿部材を箱状の排水槽に結合す
る状態を示す断面図である。加湿部材20は、図2
(b)及び(c)に示すように、水蒸気に対しては透過
性を有し、水に対しては不透過性を有する多孔性の素
材、例えばゴアテックス(登録商標)のような合成樹脂
シート20aを、ポリプロピレン不織布20bに積層
し、これらを合成樹脂シート20aが外側に、不織布2
0bが内側になるように2枚重ね、両側縁20cを熱融
着し、略平坦な長手方向に延びた中空の平膜状に形成す
る。これを加湿器の大きさに合わせて適当な長さに切断
し、両端を水の流通が可能な開放端とした1つの加湿部
材20とする。なお、加湿部材としては、ゴアテックス
(登録商標)のような合成樹脂シート2枚の間に、ポリ
エステルの織布等の通水性素材をはさみ、全体を部分接
着して三層一体構造のシートを得、これの両側縁7を熱
融着したものを作製し、以下同様にして加湿部材として
もよい。
【0019】給水槽(箱状体)21はプラスチック等の
密閉された箱状体からなり、底壁21aには、加湿部材
20の断面形状と対応する大きさのスリット21bが所
定の間隔で複数形成されている。図2(d)に示すよう
に、加湿部材20はその一端部がスリット21bを介し
て給水槽21の内部へ挿入され、この底壁21aと加湿
部材20の周囲との間の隙間で水が漏れないように熱可
塑性樹脂からなるポッティング液にてシールされてい
る。給水槽21の側壁21cには給水パイプ22が接続
される。
【0020】一方、排水槽(箱状体)23も給水槽21
と同様に、プラスチック等の密閉された箱状体からな
り、その上壁23aには、加湿部材20の断面形状と対
応する大きさのスリット23bが所定の間隔で複数形成
され、加湿部材20の他端部がこれらのスリット23b
を介して内部へ挿入され、水漏れを防止するため、図2
(e)に示すように、ポッティング液26にてシールさ
れている。排水槽23の側壁23cには排水パイプ24
が接続される。
【0021】隣接する加湿部材20間の隙間には、プラ
スチック等の材質からなる波板25が配置され、加湿部
材20内部の水に圧力がかかっても加湿部材20の膜が
膨らまないように、且つ加湿部材20間に間隔を保ち、
波板25を通して水平方向に被加湿空気が自由に流通で
きるようになっている。図3は本発明の第3実施例に係
る加湿装置を示し、(a)は全体構成を示す概略斜視
図、(b)は加湿部材の斜視図、(c)は同加湿部材の
断面図、(d)は加湿部材をポッティング液の硬化によ
り連結する状態を示す斜視図である。加湿部材30は、
(b)及び(c)に示すように、間隔を規定する複数の
主芯30cを横補強部材30dで連結してネット状に形
成したものの両面に、水蒸気に対しては透過性を有し、
水に対しては不透過性を有する、例えばゴアテックス
(登録商標)のような合成樹脂シート30aをはさみ、
両側縁30bを熱融着して比較的偏平な長手方向に延び
た中空の平膜状のものとした。これを加湿器の大きさに
合わせて所定の長さに切断して1つの加湿部材30を形
成する。なお、加湿部材としては、前記した三層一体構
造のシートを材料として作製することもできる。
【0022】給水槽31(又は排水槽32)はプラスチ
ック等の天板のない箱状体からなる。そして、加湿部材
30の一端を給水槽31(又は排水槽32)の箱状体の
内部に入り込むように複数の加湿部材30を所定間隔お
きに羅列し、図3(d)に示すように、この箱状体の内
部にポッティング液35、例えばエポキシ系の熱硬化性
樹脂の溶液を流し込む。ポッティング液35が硬化した
後、この箱状体の側部からドリル等(図示せず)を用い
て各加湿部材30を貫通するように、穴あけ加工を施し
て共通の給水口37(又は排水口)とする。
【0023】加湿部材30の他端側も同様に別の箱状体
に入れてポッティング液で硬化させ、各加湿部材30の
他端側を貫通するように、穴あけ加工を施す。このよう
にして図3(a)に示すような加湿装置が得られる。ま
た、図示のように、加湿部材30の中間部に同様のスリ
ットをもったプラスチック板36を挿入し、加湿部材3
0の間隔を維持するように固定することもできる。
【0024】この実施例では、加湿部材30の内部に、
主芯30cを横補強部材30dからなるネットがあるの
で、加湿部材30を洗浄する際においてこのようなネッ
トにより洗浄液に乱流が生じ、洗浄効果を上げるという
利点がある。また、ポッティングをする際に、袋体の加
湿部材30が押し潰されることなく、形状を安定に維持
できる効果がある。更にまた、加湿部材30を作製する
際に、接着剤を使用して合成樹脂シート30aとネット
とを接合することも可能である。
【0025】以上、添付図面を参照して本発明の実施例
について詳細に説明したが、本発明は上記の実施例に限
定されるものではなく、本発明の精神ないし範囲内にお
いて種々の形態、変形、修正等が可能であることに留意
すべきである。例えば、上記実施例では、合成樹脂シー
トを両面から熱融着して加湿部材を製作しているが、折
り返して片側縁のみ熱融着して加湿部材を製作してもよ
い。また、合成樹脂シートとしては、疎水性多孔質膜、
多孔質高分子膜と撥水性又は撥油性ポリマーとを積層し
たもの、無孔質透湿性樹脂等同様の機能を有するものを
使用できる。更に、給水部のみ上記の実施例のような構
成とし、排水部は自然材料や他の構造のものを使用する
こともできる。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したような、本発明によれ
ば、特別な水圧をかけることなく、加湿部材へ万遍なく
給水でき、加湿部材内部の流路がゴミ等で詰まることな
く、したがって加湿効率が高くて、製品寿命も長く、ま
た容易かつ安価に製造可能な加湿装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例に係る加湿装置を示
し、(a)は全体構成を示す概略斜視図、(b)は加湿
部材の斜視図、(c)は同加湿部材の断面図である。
【図2】図2は本発明の第2実施例に係る加湿装置を示
し、(a)は全体構成を示す概略斜視図、(b)は加湿
部材の斜視図、(c)は同加湿部材の断面図、(d)は
加湿部材を箱状の給水槽に結合する状態を示す斜視図、
(e)は加湿部材を箱状の排水槽に結合する状態を示す
断面図である。
【図3】図3は本発明の第3実施例に係る加湿装置を示
し、(a)は全体構成を示す概略斜視図、(b)は加湿
部材の斜視図、(c)は同加湿部材の断面図、(d)は
加湿部材をポッティング液の硬化により連結する状態を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10,20,30…加湿部材 10a,20a,30a…合成樹脂シート 11,12…給水,排水穴 13,14…プラスチック板 15,22,33…給水パイプ 16…給水タンク 17,24,34…排水パイプ 18,25…波板 21,23,31,33…給水,排水槽(箱状体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−286039(JP,A) 特開 平3−181729(JP,A) 実開 昭62−176629(JP,U) 国際公開94/029650(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 6/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気に対しては透過性を有し、水に対
    しては不透過性を有する合成樹脂シートで周囲を覆わ
    れ、内部に加湿用の水を保持し、且つ流通させることが
    可能な加湿部材が、通風可能な空間をおいて複数配列さ
    れ、該空間に被加湿用空気を供給することにより加湿す
    る加湿装置において、各加湿部材は幅方向の端部が閉鎖
    されて中空の平膜状に形成されていると共に、各加湿部
    材の各々の間の適宜の位置に板状体が挟まれて上下の加
    湿部材と液密に接合されており、該板状体には、加湿部
    材および板状体を直線状に貫通する小穴が設けられて共
    通の給水口または排水口とされていることを特徴とする
    加湿装置。
  2. 【請求項2】 水蒸気に対しては透過性を有し、水に対
    しては不透過性を有する合成樹脂シートで周囲を覆わ
    れ、内部に加湿用の水を保持し、且つ流通させることが
    可能な加湿部材が、通風可能な空間をおいて複数配列さ
    れ、該空間に被加湿用空気を供給することにより加湿す
    る加湿装置において、各加湿部材は幅方向の端部が閉鎖
    されて平膜状に形成されていると共に、各加湿部材の長
    手方向の少なくとも一端が開放され、該開放された一端
    は、該一端部分の加湿部材の断面形状に対応したスリッ
    トを複数有する箱状体の該スリットに挿入されており、
    該挿入部の加湿部材周囲と箱状体との間が液密にシール
    されて共通の給水部または排水部とされていることを特
    徴とする加湿装置。
  3. 【請求項3】 水蒸気に対しては透過性を有し、水に対
    しては不透過性を有する合成樹脂シートで周囲を覆わ
    れ、内部に加湿用の水を保持し、且つ流通させることが
    可能な加湿部材が、通風可能な空間をおいて複数配列さ
    れ、該空間に被加湿用空気を供給することにより加湿す
    る加湿装置において、各加湿部材は幅方向の端部が閉鎖
    されて平膜状に形成され、各加湿部材の長手方向の一端
    が天板のない箱状体の内部に位置するように前記加湿部
    材が並んで複数配列され、前記箱状体の内部にはポッテ
    ィング材が充填、硬化されて前記加湿部材の一端を固定
    しており、前記加湿部材の一端および前記充填、硬化さ
    れたポッティング材を貫通する小穴が設けられて共通の
    給水口または排水口とされていることを特徴とする加湿
    装置。
JP32884594A 1994-12-28 1994-12-28 加湿装置 Expired - Lifetime JP3478623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32884594A JP3478623B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 加湿装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32884594A JP3478623B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 加湿装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08178376A JPH08178376A (ja) 1996-07-12
JP3478623B2 true JP3478623B2 (ja) 2003-12-15

Family

ID=18214736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32884594A Expired - Lifetime JP3478623B2 (ja) 1994-12-28 1994-12-28 加湿装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3478623B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3275608B2 (ja) * 1995-02-17 2002-04-15 三菱電機株式会社 加湿装置
JP3275613B2 (ja) * 1995-03-01 2002-04-15 三菱電機株式会社 加湿装置
JP2001012775A (ja) * 1999-06-30 2001-01-19 Mitsubishi Electric Corp 加湿装置、加湿エレメントの製造方法および加湿装置の製造方法
JP3747364B2 (ja) * 2001-10-03 2006-02-22 株式会社ケーエス商会 簡易冷却器
JP4989031B2 (ja) * 2005-03-18 2012-08-01 日本ゴア株式会社 加湿器及び加湿エレメントの排液方法
JP2007327666A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Apisute:Kk クーラのドレン水蒸発装置
JP4919708B2 (ja) * 2006-06-15 2012-04-18 恭弘 山下 湿度調整システム
US7866637B2 (en) * 2007-01-26 2011-01-11 Asml Netherlands B.V. Humidifying apparatus, lithographic apparatus and humidifying method
JP4162705B1 (ja) * 2008-02-14 2008-10-08 健一郎 近藤 冷房装置
JP6049909B2 (ja) * 2013-12-19 2016-12-21 三菱電機株式会社 加湿器
BR112016020393B1 (pt) 2014-03-05 2022-03-29 Fraunhofer-Gesellschaft Zur Forderung Der Angewandten Forschung E.V. Umidificador para umidificar um aerossol

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08178376A (ja) 1996-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3478623B2 (ja) 加湿装置
CN105765309B (zh) 用于湍流式耐腐蚀换热器的方法和系统
KR0184282B1 (ko) 자연증발식 가습기
WO2008037079A1 (en) Pleated heat and humidity exchanger with flow field elements
JP3675529B2 (ja) 加湿ユニット
JPH06339613A (ja) 気流から気体状物質を除去する膜集合体及びこれを含む装置並びに除去方法
JP2755053B2 (ja) 加湿装置
CA3007452A1 (en) Enthalpy exchanger
JP5657537B2 (ja) 渦巻状に巻かれた膜フィルターを有するフィルターモジュールおよびシステム並びにその製造方法
EP1291585A2 (en) Gas/liquid separation devices
JPH08178375A (ja) 加湿装置
JPH08219504A (ja) 加湿エレメント及び加湿ユニット
JP7100787B2 (ja) 加湿エレメント及び該加湿エレメントを用いた加湿機装置
JP4032839B2 (ja) 透湿性エレメント、調湿用複合エレメントおよび調湿装置
JP3275613B2 (ja) 加湿装置
JP2001012775A (ja) 加湿装置、加湿エレメントの製造方法および加湿装置の製造方法
CN112320924A (zh) 用于生物反应器的膜结构
JPH08100935A (ja) 加湿用シート及び加湿エレメント
JPS6172949A (ja) 加湿器
JP3275608B2 (ja) 加湿装置
JPH0361096B2 (ja)
JPH11166752A (ja) 加湿器及び加湿装置
JP4142798B2 (ja) 加湿エレメント及びそれを用いた加湿器
JP2003176939A (ja) 加湿シート、加湿エレメント及び加湿装置
JPH0996426A (ja) 滴下方式の自然蒸発式加湿器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030826

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091003

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 9

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121003

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350