JP2001012476A - 転がり軸受 - Google Patents
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/3806—Details of interaction of cage and race, e.g. retention, centring
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/3887—Details of individual pockets, e.g. shape or ball retaining means
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- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
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- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
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- F16C2240/00—Specified values or numerical ranges of parameters; Relations between them
- F16C2240/40—Linear dimensions, e.g. length, radius, thickness, gap
- F16C2240/44—Hole or pocket sizes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C2240/46—Gap sizes or clearances
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高速時に保持器が振れ回ることによる軸のＦｃ
振れ発生を低減させることである。 【解決手段】保持器の案内すきま５を、保持器の案内径
に対して０．０５〜０．４％とし、かつ保持器のポケッ
トすきま６を上記案内すきま５の０．８〜１．８倍とし
た。
振れ発生を低減させることである。 【解決手段】保持器の案内すきま５を、保持器の案内径
に対して０．０５〜０．４％とし、かつ保持器のポケッ
トすきま６を上記案内すきま５の０．８〜１．８倍とし
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械主軸受等
に用いられ、高速回転する軸の回転振れ精度向上を図る
転がり軸受に関する。
に用いられ、高速回転する軸の回転振れ精度向上を図る
転がり軸受に関する。
【０００２】
【従来の技術】保持器の案内方式が内輪案内又は外輪案
内である転がり軸受においては、軌道輪に接する保持器
の内径面（あるいは外径面）と、軌道輪の接触面との間
には適当なすきま（案内すきま）を設けており、該案内
すきまは、軌道輪の保持器案内面の直径と、保持器の案
内面の直径との差をいうものとされている。また、転動
体を案内し、保持するために保持器のポケット内におけ
る転動体との間にすきまを設けている（ポケットすき
ま）。
内である転がり軸受においては、軌道輪に接する保持器
の内径面（あるいは外径面）と、軌道輪の接触面との間
には適当なすきま（案内すきま）を設けており、該案内
すきまは、軌道輪の保持器案内面の直径と、保持器の案
内面の直径との差をいうものとされている。また、転動
体を案内し、保持するために保持器のポケット内におけ
る転動体との間にすきまを設けている（ポケットすき
ま）。
【０００３】従来、高速回転用として用いられるこの種
の転がり軸受にあっては、保持器４の案内すきま５は、
案内径ｄ１（保持器内径４ａ）に対し０．４〜１．０％
であり、またポケットすきま６はボール径に対し２〜４
％で、これは上記案内すきま５に対しては０．５〜２倍
程度である（図７）。
の転がり軸受にあっては、保持器４の案内すきま５は、
案内径ｄ１（保持器内径４ａ）に対し０．４〜１．０％
であり、またポケットすきま６はボール径に対し２〜４
％で、これは上記案内すきま５に対しては０．５〜２倍
程度である（図７）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
案内すきま５が案内径ｄ１に対して０．４〜１．０％と
大きいため、高速時に保持器４が振れ回った時、保持器
４がボール３を不等配にし軸の振れ精度に影響を与える
場合がある。
案内すきま５が案内径ｄ１に対して０．４〜１．０％と
大きいため、高速時に保持器４が振れ回った時、保持器
４がボール３を不等配にし軸の振れ精度に影響を与える
場合がある。
【０００５】この振れの周波数は、保持器回転周波数で
あり、軸の回転周波数とは異なる（以下これをＦｃ振れ
とも略す。）。このＦｃ振れが発生すると工作機械主軸
に用いた場合、加工面の外観が悪くなる（引け目の発
生）という問題に影響を及ぼす可能性がある。
あり、軸の回転周波数とは異なる（以下これをＦｃ振れ
とも略す。）。このＦｃ振れが発生すると工作機械主軸
に用いた場合、加工面の外観が悪くなる（引け目の発
生）という問題に影響を及ぼす可能性がある。
【０００６】具体的に説明すると、図７に、内輪案内方
式の一般的な転がり軸受の模式図を示し、保持器４が内
輪２の保持器案内面２ａ（外径ｄ２）で案内されて旋回
運動している。特に高速回転する場合は、保持器４のア
ンバランスをきっかけに、このような旋回運動を始め
る。この旋回運動により、ポケット４ｂの中心が玉３の
等配位置からずれるため、玉３の不等配が生じる。図
中、１は外輪、Ｐは玉の等配位置、Ｒは玉不等配角度を
示す。さらに、図７のように案内すきま５よりポケット
すきま６が小さい場合、玉３が等配位置に戻ろうとして
も、等配位置に戻れなくなり、不等配が大きくなる。こ
の玉３の不等配により、軸受のラジアル剛性が円周方向
で変化し、軸の中心に変位を生じる。この変位は、保持
器回転数と同じ周波数で生じるものであり、Ｆｃ振れと
なる。
式の一般的な転がり軸受の模式図を示し、保持器４が内
輪２の保持器案内面２ａ（外径ｄ２）で案内されて旋回
運動している。特に高速回転する場合は、保持器４のア
ンバランスをきっかけに、このような旋回運動を始め
る。この旋回運動により、ポケット４ｂの中心が玉３の
等配位置からずれるため、玉３の不等配が生じる。図
中、１は外輪、Ｐは玉の等配位置、Ｒは玉不等配角度を
示す。さらに、図７のように案内すきま５よりポケット
すきま６が小さい場合、玉３が等配位置に戻ろうとして
も、等配位置に戻れなくなり、不等配が大きくなる。こ
の玉３の不等配により、軸受のラジアル剛性が円周方向
で変化し、軸の中心に変位を生じる。この変位は、保持
器回転数と同じ周波数で生じるものであり、Ｆｃ振れと
なる。
【０００７】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、高速時に保持器が振れ回ることによる軸のＦｃ振れ
発生を低減させることである。
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、高速時に保持器が振れ回ることによる軸のＦｃ振れ
発生を低減させることである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、保持器の案内方式が内
輪案内又は外輪案内である転がり軸受において、保持器
の案内すきまを、保持器の案内径に対して０．０５〜
０．４％とし、かつ保持器のポケットすきまを上記案内
すきまの０．８〜１．８倍としたことである。
に本発明がなした技術的手段は、保持器の案内方式が内
輪案内又は外輪案内である転がり軸受において、保持器
の案内すきまを、保持器の案内径に対して０．０５〜
０．４％とし、かつ保持器のポケットすきまを上記案内
すきまの０．８〜１．８倍としたことである。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る転がり軸受の
一実施形態を説明する。
一実施形態を説明する。
【００１０】本実施形態の転がり軸受は、外輪１、内輪
２と、該外内輪１，２間に組込まれる複数個の転動体
（玉）３…と、該複数個の転動体３…を保持案内する保
持器４とにより構成されているもので、保持器の案内す
きま５と、保持器のポケットすきま６を以下に示す通り
とした点を除けば、外輪１、内輪２、転動体３および保
持器４の構成は、図７に示す一般構造と同様である。ま
た、本実施形態において保持器４の案内方式は、内輪案
内とする。
２と、該外内輪１，２間に組込まれる複数個の転動体
（玉）３…と、該複数個の転動体３…を保持案内する保
持器４とにより構成されているもので、保持器の案内す
きま５と、保持器のポケットすきま６を以下に示す通り
とした点を除けば、外輪１、内輪２、転動体３および保
持器４の構成は、図７に示す一般構造と同様である。ま
た、本実施形態において保持器４の案内方式は、内輪案
内とする。
【００１１】保持器の案内すきま（保持器４の案内面
（内径面）４ａの直径ｄ１と、内輪２の保持器案内面
（外径面）２ａの直径ｄ２との差）５は、保持器４の案
内径（直径）ｄ１に対して０．０５〜０．４％とする。
（内径面）４ａの直径ｄ１と、内輪２の保持器案内面
（外径面）２ａの直径ｄ２との差）５は、保持器４の案
内径（直径）ｄ１に対して０．０５〜０．４％とする。
【００１２】金属仕上加工の表面粗さは通常１μｍ程度
で、この場合Ｆｃ振れを０．２μｍ以下としないと加工
面にシマ目が目立ち、加工面の外観が悪くなるが、案内
すきま５を保持器４の案内径ｄ１に対して０．４％以下
とすれば、Ｆｃ振れを０．２μｍ以下におさえることが
出来るため加工面の向上（加工面にシマ目が目立たなく
なる）が出来ることがわかった。また、案内すきま５を
小さくしすぎると案内面の焼付きを生じる虞が考えられ
るため、案内すきま５を保持器４の案内径ｄ１の０．０
５％以上確保する必要がある。
で、この場合Ｆｃ振れを０．２μｍ以下としないと加工
面にシマ目が目立ち、加工面の外観が悪くなるが、案内
すきま５を保持器４の案内径ｄ１に対して０．４％以下
とすれば、Ｆｃ振れを０．２μｍ以下におさえることが
出来るため加工面の向上（加工面にシマ目が目立たなく
なる）が出来ることがわかった。また、案内すきま５を
小さくしすぎると案内面の焼付きを生じる虞が考えられ
るため、案内すきま５を保持器４の案内径ｄ１の０．０
５％以上確保する必要がある。
【００１３】保持器のポケットすきま（保持器ポケット
４ｂと玉３との間のすきま）６は、上記案内すきま５の
０．８〜１．８倍とする。
４ｂと玉３との間のすきま）６は、上記案内すきま５の
０．８〜１．８倍とする。
【００１４】ポケットすきま６を案内すきま５の０．８
〜１．８倍とすることでＦｃ振れを小さく出来る。ポケ
ットすきま６を案内すきま５の０．８倍よりも小さくし
すぎると、保持器４が振れ回った時、玉３がほぼ等配位
置に存在出来なくなる可能性が大きくなる。一方、ポケ
ットすきま６を案内すきま５の１．８倍よりも大きくし
すぎると、玉３が大きな不等配の角度の位置に存在する
可能性が増える。
〜１．８倍とすることでＦｃ振れを小さく出来る。ポケ
ットすきま６を案内すきま５の０．８倍よりも小さくし
すぎると、保持器４が振れ回った時、玉３がほぼ等配位
置に存在出来なくなる可能性が大きくなる。一方、ポケ
ットすきま６を案内すきま５の１．８倍よりも大きくし
すぎると、玉３が大きな不等配の角度の位置に存在する
可能性が増える。
【００１５】外輪１、内輪２、転動体３、保持器４は、
上記構造を有する以外は特にその構造に限定されるもの
ではない。本実施形態は、本発明の転がり軸受を説明す
るにあたって開示した一形態にすぎず何等これに限定さ
れるものではなく本発明の範囲内において自由に組み合
わせ変更可能である。軸受形式も、アンギュラ玉軸受、
深溝玉軸受、ころ軸受など適宜本発明の範囲内で選択可
能である。また、本実施形態では、保持器４が内輪案内
で、転動体に玉（ボール）３を用いた場合を示すが、外
輪案内方式でもよく、また転動体はころであってもよ
い。保持器の案内すきま５と、保持器のポケットすきま
６を上述した通りとすれば、保持器全体形状およびポケ
ット形状も任意であって限定されるものではない。
上記構造を有する以外は特にその構造に限定されるもの
ではない。本実施形態は、本発明の転がり軸受を説明す
るにあたって開示した一形態にすぎず何等これに限定さ
れるものではなく本発明の範囲内において自由に組み合
わせ変更可能である。軸受形式も、アンギュラ玉軸受、
深溝玉軸受、ころ軸受など適宜本発明の範囲内で選択可
能である。また、本実施形態では、保持器４が内輪案内
で、転動体に玉（ボール）３を用いた場合を示すが、外
輪案内方式でもよく、また転動体はころであってもよ
い。保持器の案内すきま５と、保持器のポケットすきま
６を上述した通りとすれば、保持器全体形状およびポケ
ット形状も任意であって限定されるものではない。
【００１６】ここで、図１に解析結果を示す。解析結果
は、アンギュラ軸受の保持器の案内すきまと、Ｆｃ振れ
の関係を示す。 「条件」 内径：８５ｍｍ ＰＣＤ：１０７ｍｍ 玉径１２．７ｍｍ 玉数：２２個 玉：セラミック玉 接触角：２０° 回転数：１４０００ｒｐｍ アキシャル荷重：１００ｋｇｆ
は、アンギュラ軸受の保持器の案内すきまと、Ｆｃ振れ
の関係を示す。 「条件」 内径：８５ｍｍ ＰＣＤ：１０７ｍｍ 玉径１２．７ｍｍ 玉数：２２個 玉：セラミック玉 接触角：２０° 回転数：１４０００ｒｐｍ アキシャル荷重：１００ｋｇｆ
【００１７】解析手法は以下の通りである。 保持器の案内すきまと玉不等配角の関係を Δθｉ＝Δｃ／ｄｍ・ｃｏｓθｉ．．．（Ａ） Δｃ：案内すきま ｄｍ：玉（ボール）ＰＣＤ θｉ：ｉ番目の玉の配位角度（rad） Δθｉ：ｉ番目の玉に生じる不等配角度（rad） と仮定する。（案内すきまの分、保持器が振れ回ってい
る時、各ポケットの中心位置は、幾何的に（Ａ）式の値
だけずれる。玉の中心は平均的にはポケットの中心にあ
ると考え、（Ａ）式を仮定した。） 各玉が、（Ａ）式であらわされる角度不等配を生じて
いて、軸受の内輪がアキシャル荷重を受けて回転してい
る場合において、 ア）内外輪より各玉に加わる力 イ）各玉の遠心力 ウ）外力 エ）各玉と内外輪の弾性近接量 オ）軸受中心の変位 ア）、イ）、ウ）の総和が０となり、エ）、オ）の矛盾
が生じない軸受変位を収束計算により求める。このラジ
アル変位の２倍がＦｃ振れとなる。図１の結果より、案
内すきまを小さくすることで、Ｆｃ振れを小さく出来る
ことがわかる。
る時、各ポケットの中心位置は、幾何的に（Ａ）式の値
だけずれる。玉の中心は平均的にはポケットの中心にあ
ると考え、（Ａ）式を仮定した。） 各玉が、（Ａ）式であらわされる角度不等配を生じて
いて、軸受の内輪がアキシャル荷重を受けて回転してい
る場合において、 ア）内外輪より各玉に加わる力 イ）各玉の遠心力 ウ）外力 エ）各玉と内外輪の弾性近接量 オ）軸受中心の変位 ア）、イ）、ウ）の総和が０となり、エ）、オ）の矛盾
が生じない軸受変位を収束計算により求める。このラジ
アル変位の２倍がＦｃ振れとなる。図１の結果より、案
内すきまを小さくすることで、Ｆｃ振れを小さく出来る
ことがわかる。
【００１８】次に、図２に示す試験機に試験軸受を組込
み、案内すきまとＦｃ振れ、ポケットすきまとＦｃ振れ
の関係を夫々試験した。図２中に示すＡ・Ｂが試験軸受
である。 「条件」 試験軸受：アンギュラ軸受（定位置予圧 背面組合せ
内輪案内保持器） 内径：８５ｍｍ ＰＣＤ：１０７ｍｍ 玉径１２．７ｍｍ 玉数：２２個 玉：セラミック玉 接触角：２０° 回転数：５０００〜１８０００ｒｐｍ
み、案内すきまとＦｃ振れ、ポケットすきまとＦｃ振れ
の関係を夫々試験した。図２中に示すＡ・Ｂが試験軸受
である。 「条件」 試験軸受：アンギュラ軸受（定位置予圧 背面組合せ
内輪案内保持器） 内径：８５ｍｍ ＰＣＤ：１０７ｍｍ 玉径１２．７ｍｍ 玉数：２２個 玉：セラミック玉 接触角：２０° 回転数：５０００〜１８０００ｒｐｍ
【００１９】図２中に示すα点の回転中の振れを測定す
ることにより、本発明転がり軸受の有効性を確認でき
る。外輪１、内輪２、玉３は全く同一のものを使用し、
保持器４のみを変えて、保持器の案内すきま５、ポケッ
トすきま６の影響を確認した。
ることにより、本発明転がり軸受の有効性を確認でき
る。外輪１、内輪２、玉３は全く同一のものを使用し、
保持器４のみを変えて、保持器の案内すきま５、ポケッ
トすきま６の影響を確認した。
【００２０】図３、４が試験結果で、図３は案内すきま
５とＦｃ振れ、図４はポケットすきま６とＦｃ振れの関
係を示す。
５とＦｃ振れ、図４はポケットすきま６とＦｃ振れの関
係を示す。
【００２１】保持器の案内すきま５を小さくすることに
より、Ｆｃ振れを低減できる（図３参照）。Ｆｃ振れは
１４０００ｒｐｍ以上の高速で大きくなる。逆に低速時
は保持器４の振れ回りの影響が少ないためＦｃ振れが小
さく、案内すきま５とＦｃ振れの相関もない。
より、Ｆｃ振れを低減できる（図３参照）。Ｆｃ振れは
１４０００ｒｐｍ以上の高速で大きくなる。逆に低速時
は保持器４の振れ回りの影響が少ないためＦｃ振れが小
さく、案内すきま５とＦｃ振れの相関もない。
【００２２】ポケットすきま６を変化させた場合、ポケ
ットすきま６が案内すきま５の０．８〜１．８倍にある
ときには、Ｆｃ振れにはほとんど影響がない（図４参
照）。ポケットすきま６が案内すきま５に対し小さくな
るとＦｃ振れが大きくなる。
ットすきま６が案内すきま５の０．８〜１．８倍にある
ときには、Ｆｃ振れにはほとんど影響がない（図４参
照）。ポケットすきま６が案内すきま５に対し小さくな
るとＦｃ振れが大きくなる。
【００２３】保持器材料として、ポリイミド樹脂を使用
した。これにより、従来の銅合金保持器に比べて案内面
の摩擦係数を小さく出来、案内すきま５を小さくしても
案内面の焼付けを防ぐことが出来る。また、保持器材料
としては上記材料に限定されるものではなく、本発明の
範囲内で適宜選択使用可能であり、例えばＰＥＥＫ（ポ
リエーテルエーテルケトン）などの剛性の高い耐熱性プ
ラスチックを用いても案内面の焼付性を向上出来る。
した。これにより、従来の銅合金保持器に比べて案内面
の摩擦係数を小さく出来、案内すきま５を小さくしても
案内面の焼付けを防ぐことが出来る。また、保持器材料
としては上記材料に限定されるものではなく、本発明の
範囲内で適宜選択使用可能であり、例えばＰＥＥＫ（ポ
リエーテルエーテルケトン）などの剛性の高い耐熱性プ
ラスチックを用いても案内面の焼付性を向上出来る。
【００２４】図３の試験結果および図１の解析結果の傾
向は一致している。図１の解析は軸受単体の解析である
ため、軸の変形を含む試験結果である図３とはＦｃ変位
の絶対値が２倍程度異なるが、傾向が一致しており、解
析及び実験の両面から、本発明転がり軸受の有効性を確
認出来た。
向は一致している。図１の解析は軸受単体の解析である
ため、軸の変形を含む試験結果である図３とはＦｃ変位
の絶対値が２倍程度異なるが、傾向が一致しており、解
析及び実験の両面から、本発明転がり軸受の有効性を確
認出来た。
【００２５】図５，６に他の実施形態を示す。これは外
輪案内方式における保持器の案内すきま５を小さくした
場合の焼付対策で、保持器４の案内面４ｃに図５，６の
ような排油溝７…を設けることにより、案内面４ｃの油
による発熱を小さくし焼付を防ぐことが出来る。
輪案内方式における保持器の案内すきま５を小さくした
場合の焼付対策で、保持器４の案内面４ｃに図５，６の
ような排油溝７…を設けることにより、案内面４ｃの油
による発熱を小さくし焼付を防ぐことが出来る。
【００２６】
【発明の効果】本発明は、上記したように保持器の案内
すきまを従来より小さくして、保持器の振れ回りを小さ
くし、ポケットすきまを案内すきまに対し適正な値とす
ることにより、保持器の振れ回りによる玉の不等配を小
さくし、軸受の回転精度を向上可能とした。すなわち、
本発明によれば、高速時のＦｃ振れを低減でき、本転が
り軸受を工作機械主軸に用いた場合、加工面の品質を向
上出来る。
すきまを従来より小さくして、保持器の振れ回りを小さ
くし、ポケットすきまを案内すきまに対し適正な値とす
ることにより、保持器の振れ回りによる玉の不等配を小
さくし、軸受の回転精度を向上可能とした。すなわち、
本発明によれば、高速時のＦｃ振れを低減でき、本転が
り軸受を工作機械主軸に用いた場合、加工面の品質を向
上出来る。
【００２７】特に金型の仕上加工を行う工作機械では、
高速加工で、かつ数μｍの表面あらさを要求される。こ
の粗さに対して、Ｆｃ振れが２割程度以上となると、外
観上シマ目が見え仕上面としては問題となる可能性があ
るが、本発明によれば案内すきまを案内径の０．４％以
下としたことによりＦｃを目標の表面粗さに対して充分
小さくでき加工面の向上が図れる。また、案内すきまを
０．０５％以上としたため案内面の焼付きの虞れも生じ
ない。
高速加工で、かつ数μｍの表面あらさを要求される。こ
の粗さに対して、Ｆｃ振れが２割程度以上となると、外
観上シマ目が見え仕上面としては問題となる可能性があ
るが、本発明によれば案内すきまを案内径の０．４％以
下としたことによりＦｃを目標の表面粗さに対して充分
小さくでき加工面の向上が図れる。また、案内すきまを
０．０５％以上としたため案内面の焼付きの虞れも生じ
ない。
【００２８】ポケットすきまを案内すきまよりも小さく
しすぎると、保持器が振れ回った時、玉がほぼ等配位置
に存在出来なくなる可能性が大きくなり、一方ポケット
すきまを案内すきまよりも大きくしすぎると、玉が大き
な不等配の角度の位置に存在する可能性が増えるが、本
発明ではポケットすきまを案内すきまの０．８〜１．８
倍とすることでＦｃ振れを小さく出来る。
しすぎると、保持器が振れ回った時、玉がほぼ等配位置
に存在出来なくなる可能性が大きくなり、一方ポケット
すきまを案内すきまよりも大きくしすぎると、玉が大き
な不等配の角度の位置に存在する可能性が増えるが、本
発明ではポケットすきまを案内すきまの０．８〜１．８
倍とすることでＦｃ振れを小さく出来る。
【図１】保持器案内すきまとＦｃ振れとの解析結果を示
す図。
す図。
【図２】本発明転がり軸受を組込んだ試験機の実施形態
図。
図。
【図３】保持器案内すきまとＦｃ振れとの関係を示す
図。
図。
【図４】ポケットすきまとＦｃ振れとの関係を示す図。
【図５】保持器の他の実施形態を示す正面図。
【図６】図５の側面図。
【図７】一般的な転がり軸受の模式図。
１：外輪 ２：内輪 ２ａ：内輪の保持器案内面（外径面） ３：転動体 ４：保持器 ４ａ：保持器の案内面（内径面） ５：案内すきま ６：ポケットすきま ７：排油溝
Claims (1)
- 【請求項１】 保持器の案内方式が内輪案内又は外輪案
内である転がり軸受において、保持器の案内すきまを、
保持器の案内径に対して０．０５〜０．４％とし、かつ
保持器のポケットすきまを上記案内すきまの０．８〜
１．８倍としたことを特徴とする転がり軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11186669A JP2001012476A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11186669A JP2001012476A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 転がり軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001012476A true JP2001012476A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16192598
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP11186669A Pending JP2001012476A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 転がり軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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-
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- 1999-06-30 JP JP11186669A patent/JP2001012476A/ja active Pending
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