JP2001012164A - 開閉体の構造 - Google Patents

開閉体の構造

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JP2001012164A
JP2001012164A JP11183689A JP18368999A JP2001012164A JP 2001012164 A JP2001012164 A JP 2001012164A JP 11183689 A JP11183689 A JP 11183689A JP 18368999 A JP18368999 A JP 18368999A JP 2001012164 A JP2001012164 A JP 2001012164A
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slat
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Yoshio Yabuki
義夫 矢吹
Takashi Shimizu
隆 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの製品に、異なる製品の複数の機能を持
たせることができるとともに、単体の開閉体では得られ
なかった新しい機能を得ることができる開閉体の構造を
提供する。 【解決手段】 開口部3に昇降自在に設けられた第一の
開閉体15と、開口部3に設けられ第一の開閉体15に
所定の間隙23を隔てて対面配置された第二の開閉体1
7とを具備し、第一の開閉体15と、第二の開閉体17
とをそれぞれ独立して昇降自在とした。例えば、開閉体
の構造は、第一の開閉体15及び第二の開閉体17に、
有孔領域部と、閉鎖領域部とを形成し、第一の開閉体1
5と第二の開閉体17とが開口部3に閉鎖された状態で
第一の開閉体15の有孔領域部が第二の開閉体17の閉
鎖領域部に対面配置されるとともに、第一の開閉体15
の閉鎖領域部が第二の開閉体17の有孔領域部に対面配
置されるように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉体の構造に関
し、特に、住宅、店舗、ガレージ等に取り付けられるシ
ャッターの開閉体(スラットカーテン等)に用いて好適
なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建物開口部に配設されるシャッタ
ーは、要求される機能に応じて開閉体であるスラットカ
ーテンの構造が決定されている。例えば防火の機能が要
求されるシャッターでは、孔等の穿設されていない閉鎖
タイプのスラットカーテンが使用される。このようなス
ラットカーテンを用いれば、スラットカーテンによって
開口部を閉鎖することができ、開口部を介して連通する
個々の居室等を封鎖して、煙の拡散、延焼等を阻止する
ことができる。
【0003】一方、採光や通風の機能が要求されるシャ
ッターでは、個々のスラットに透孔の穿設された多孔タ
イプのスラットカーテンが使用される。このようなスラ
ットカーテンを用いれば、シャッターを閉鎖した状態に
おいても、透孔を介して外部の光や空気を通すことがで
き、室内を明るくしたり、外部(室外)から空気の取り
込み等を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シャッターは、要求される機能を、一つのスラットカー
テン構造で対応可能な機能に絞り込んでいるため、一つ
の製品で実現できる機能が増やしにくい問題があった。
そして、要求される機能に応じて、複数のスラットカー
テン構造を設定すれば、製品種類が増え、管理が煩雑と
なった。
【0005】これに対し、一つのスラットカーテンを用
いながら、例えば、開口部の遮断と、採光や通風とを両
立可能にした多機能タイプのシャッターが提案されてい
る。このシャッターに用いられる開閉体の構造は、上下
に連結される各スラットの連結部が上下方向にスライド
自在に構成されている。そして、この連結部では、上側
のスラットの下端が遮蔽片とされ、下側のスラットの上
端連結部に通風孔が設けられている。
【0006】従って、スラットカーテンにて建物開口部
を全閉した際には通風孔が開口された状態となり、この
状態からスラットカーテンをさらに所定量下げることに
より、各連結部がスライドし、通風孔が遮蔽片によって
閉鎖された状態となって、通風・採光が止められるよう
になっている。ところが、この種のスラットカーテンで
は、連結部のみにしか通風孔がないため、採光や通風が
十分に行えない欠点がある。また、通風を行った場合に
は、通風孔からの視線を遮ることができず、逆に、視線
を遮断した場合には、通風が行えず、これら通風性、遮
蔽性とを同時に得ることができなかった。
【0007】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、一つの製品に、異なる製品の複数の機能を持たせる
ことができるとともに、単体の開閉体では得られなかっ
た新しい機能を得ることができる開閉体の構造を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記の課題を解決
するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照し
て説明する。本発明の請求項1記載の開閉体の構造は、
建物開口部3に設けられる第一の開閉体15と、前記建
物開口部3に設けられ該第一の開閉体15に所定の間隙
23を隔てて対面配置される第二の開閉体17とを具備
し、前記第一の開閉体15と、前記第二の開閉体17と
が、それぞれ独立して前記建物開口部に対して昇降自在
とされることを特徴としている。
【0009】この開閉体の構造では、第一の開閉体15
と、第二の開閉体17とが所定の間隙23を隔てて対面
配置され、第一の開閉体15と、第二の開閉体17とに
それぞれ任意な機能を持たせることが可能になる。これ
により、従来では不可能であった一つの製品に、異なる
製品の複数の機能を持たせることができるようになる。
また、同一の機能、又は異なる機能を持たせた第一の開
閉体15と、第二の開閉体17とが間隙23を隔てて対
面配置されることで、単体の開閉体のみでは得られなか
った新たな機能が得られるようになる。
【0010】請求項2記載の開閉体の構造は、前記第一
の開閉体15と前記第二の開閉体17との対面が、全て
略板状の閉鎖領域部イで形成されていることを特徴とし
ている。
【0011】この開閉体の構造では、両開閉体15,1
7の間に密閉された空気室が形成され、高い断熱性、遮
音性が得られる。また、二重の開閉体によって開口部3
が閉鎖され、防犯性能が高められる。
【0012】請求項3記載の開閉体の構造は、前記第一
の開閉体15と前記第二の開閉体17との対面が、全て
板面に透孔の穿設された有孔領域部ロで形成されている
ことを特徴とする。
【0013】この開閉体の構造では、第一の開閉体15
と第二の開閉体17との対面が全て有孔領域部ロで形成
され、採光機能、通気性を確保しながら、ある程度の遮
音性も得られることになる。
【0014】請求項4記載の開閉体の構造は、前記第一
の開閉体15又は前記第二の開閉体17のいずれか一方
の対面が全て略板状の閉鎖領域部イで形成され、前記第
一の開閉体15又は前記第二の開閉体17のいずれか他
方の対面が全て板面に透孔の穿設された有孔領域部ロで
形成されていることを特徴としている。
【0015】この開閉体の構造では、第一の開閉体15
又は第二の開閉体17が選択的に使用されることで、視
線を遮断するプライバシー保護機能と、通気性、採光を
確保する良好な通気・採光環境とが選択して得られるよ
うになる。
【0016】請求項5記載の開閉体の構造は、前記第一
の開閉体15及び前記第二の開閉体17の一部分又は複
数部分に形成され、板面に透孔29の穿設された有孔領
域部ロと、前記第一の開閉体15及び前記第二の開閉体
17の該有孔領域部ロ以外の前記透孔29の穿設されて
いない略板状の閉鎖領域部イとを具備し、前記第一の開
閉体15と前記第二の開閉体17とが前記建物開口部3
を閉鎖した状態で前記第一の開閉体15の有孔領域部ロ
が前記第二の開閉体17の閉鎖領域部イに対面配置され
るとともに、前記第一の開閉体15の閉鎖領域部イが前
記第二の開閉体17の有孔領域部ロに対面配置されるこ
とを特徴としている。
【0017】この開閉体の構造では、第一の開閉体15
の有孔領域部ロが第二の開閉体17の閉鎖領域部イに対
面配置されるとともに、第一の開閉体15の閉鎖領域部
イが第二の開閉体17の有孔領域部ロに対面配置される
ことで、視線を遮断しながら、通気性を確保することが
でき、プライバシー保護と良好な通気環境とが両立可能
になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る開閉体の構造
の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る開閉体の構造を有するシヤッターの
側断面図、図2は開閉体巻き上げ部の変形例を示す側断
面図である。建物の外壁1には開口部(例えば窓)3が
形成され、開口部3の上方の外壁1面にはシャッターケ
ース5が取り付けられている。シャッターケース5内に
は外壁1に支持される上下で平行な一対の固定軸7,9
が設けられ、固定軸7,9は外壁1に垂直な方向に若干
量ずらされて配置されている。
【0019】固定軸7,9の外周には巻取カゴ11がそ
れぞれ回動自在に外挿され、それぞれの巻取カゴ11は
固定軸7,9毎に連動連結された開閉機13によって回
動されるようになっている。つまり、上下の巻取カゴ1
1は、それぞれが独立して回動されるようになってい
る。
【0020】上下の巻取カゴ11には第一,第二の開閉
体であるスラットカーテン15,17が巻装され、スラ
ットカーテン15,17は巻取カゴ11がスラットカー
テン下降方向(図1の時計回り方向)に回転されること
で両端がガイドレール18に保持されて下端が下降する
ようになっている。なお、図1中、19はスラットカー
テン15,17の下端に取り付けられた水切りであり、
21は最下端に下降された水切り19が当接する受部で
ある。
【0021】それぞれのスラットカーテン15,17
は、上下の巻取カゴ11が外壁1に垂直な方向に若干量
ずらされて配置されることで、開口部3を閉鎖した時、
両者の間に所定の間隙23が形成される。この間隙23
は、固定軸7,9及び巻取カゴ11の外壁1面に対する
前後のずれ量によって設定される。
【0022】この実施の形態では、一対の巻取カゴ11
を上下に配置したので、シャッターケース5の外壁1か
らの前後長さである突出長さLを小さく抑えることがで
きる。また、一対の巻取カゴ11は、図2に示すよう
に、水平に並べて配設するものであってもよい。このよ
うな巻取カゴ11の配置とすれば、シャッターケース5
の上下幅長である高さHを小さく抑えることができる。
【0023】更に、巻取カゴ11のスラットカーテン1
5,17巻き取り方向を種々に組み合わせれば、シャッ
ターケース5の外壁1からの突出長さLを変えることな
く、間隙23の距離を変えることができる。例えば、図
2の構成において、図中左側の巻取カゴ11を反時計回
り方向の巻き取り回転とし、図中右側の巻取カゴ11を
時計回り方向の巻き取り回転とすれば、間隙23を図2
に示した場合より小さく設定できる。また、それぞれの
巻取カゴ11の巻き取り回転方向をその逆とすれば、間
隙23を大きく設定することができる。
【0024】図3は閉鎖タイプのスラットカーテンの部
分斜視図、図4は有孔タイプのスラットカーテンの部分
斜視図、図5はスライドタイプのスラットカーテンの部
分斜視図である。ここで、スラットカーテン15,17
としては、図3〜図5に示す種々のタイプのものが用い
られる。図3に示したスラットカーテンAは、カール状
連結部25を介して上下に連結される個々のスラット2
7が、孔等の穿設されていない略短冊板状の、例えば鋼
板により形成されている。従って、スラットカーテンA
の面は、全てが閉鎖領域部イとなっている。このスラッ
トカーテンAによれば、光,空気,音の通過を遮断でき
るので、遮蔽性,防火性,遮音性を確保することができ
る。
【0025】図4に示したスラットカーテンBは、上記
スラットカーテンAのスラットと外形状が略同等に形成
される個々のスラット27が、板面に孔29の穿設され
た例えばパンチングスラットによって形成されている。
従って、スラットカーテンBの面は、有孔領域部ロとな
っている。このスラットカーテンBによれば、各孔29
からの光,空気の通過が可能になるので、採光性,通風
性を確保することができる。
【0026】図5に示したスラットカーテンCは、上下
に連結される各スラット27の連結部25が上下方向に
スライド自在に構成されている。そして、この連結部2
5では、上側のスラット27の下端が遮蔽片31とさ
れ、下側のスラット27の上端連結部にスリット状の孔
29が設けられている。従って、スラットカーテンCを
開口部3に対して全閉した際には図5(a)に示すよう
に孔29が開口された状態となり、この状態からスラッ
トカーテンCをさらに所定量降下することにより、連結
部25がスライドし、図5(b)に示すように、孔29
が遮蔽片31によって閉鎖された状態となって、通風・
採光が止められるようになっている。このスラットカー
テンCによれば、遮蔽性,防火性,遮音性と、採光性,
通風性とを確保することができる。
【0027】また、スラットカーテン15,17は、ス
ラットカーテンA,B,Cのそれぞれの構造が部分的に
組み合わされて構成されるものであってもよい。つま
り、スラットカーテンの下半分がスラットカーテンAで
あり、上半分がスラットカーテンBとされる構成として
もよい。
【0028】図6は本発明に係る開閉体の構造の第一の
実施の形態の斜視図である。この実施の形態による開閉
体の構造は、第一のスラットカーテン15の略下半分が
上述したスラットカーテンAで形成され、略上半分が上
述したスラットカーテンBで形成される。また、第二の
スラットカーテン17は、下半分が上述したスラットカ
ーテンBで形成され、上半分が上述したスラットカーテ
ンAで形成される。つまり、各スラットカーテン15,
17が開口部3に閉鎖された状態で、第一のスラットカ
ーテン15の有孔領域部ロが第二のスラットカーテン1
7の閉鎖領域部イに対面配置されるとともに、第一のス
ラットカーテン15の閉鎖領域部イが第二のスラットカ
ーテン17の有孔領域部ロに対面配置される。
【0029】このスラットカーテン15,17の構造に
よれば、スラットカーテン15と、スラットカーテン1
7とが間隙23を隔てて対面配置され、スラットカーテ
ン15と、スラットカーテン17とにそれぞれ任意の機
能を持たせることが可能になる。これにより、従来では
不可能であった一つの製品に、異なる製品の複数の機能
を持たせることができるようになる。また、同一の機
能、又は異なる機能を持たせたスラットカーテン15
と、スラットカーテン17とが間隙23を隔てて対面配
置されることで、単体のスラットカーテンのみでは得ら
れなかった新たな機能が得られるようになる。
【0030】すなわち、図6に示すスラットカーテン1
5,17の構造では、空気(風)が第一のスラットカー
テン15の有孔領域部ロを通過して間隙23に入り、間
隙23に進入した空気(風)が第二のスラットカーテン
17の有孔領域部ロを通過して室内側へ入る。また、第
一のスラットカーテン15の孔29からの視線は、第二
のスラットカーテン17の閉鎖領域部イによって遮られ
ることになる。従って、視線を遮断しながら、通気性を
確保することができ、従来では不可能であった別製品の
機能であるプライバシー保護と良好な通気環境とが同時
に両立可能になる。
【0031】次に、本発明に係る開閉体の構造の第二の
実施の形態を説明する。図7は本発明に係る開閉体の構
造の第二の実施の形態の側断面図である。この実施の形
態による開閉体の構造は、第一,第二のスラットカーテ
ン15,17の両方に、上述したスラットカーテンAが
用いられている。すなわち、両者の対面が全て閉鎖領域
部イとなっている。また、この実施の形態では、巻取カ
ゴ11の巻き取り回転方向が同方向に設定されて、所定
の間隙23が確保されている。この開閉体の構造によれ
ば、両スラットカーテン15,17の間(間隙23)に
密閉された空気室が形成され、高い断熱性,遮音性が得
られる。また、スラットカーテンAによって開口部3が
二重に閉鎖されるので、防犯性能を高めることができ
る。
【0032】次に、本発明に係る開閉体の構造の第三の
実施の形態を説明する。この実施の形態による開閉体の
構造は、図示は省略するが、上述した図1のスラットカ
ーテン15,17の両方に、図4に示したスラットカー
テンBが用いられている。つまり、有孔領域部ロを有し
たスラットカーテンBが間隙23を隔てて二重に設けら
れた構造となっている。この開閉体の構造によれば、ス
ラットカーテン15と、スラットカーテン17との対面
が全て有孔領域部ロで形成されるので、採光機能、通気
性を確保しながら、ある程度の遮音性も得ることができ
る。また、スラットカーテンBによって開口部3が二重
に閉鎖されるので、防犯性能も高めることができる。
【0033】次に、本発明に係る開閉体の構造の第四の
実施の形態を説明する。この実施の形態による開閉体の
構造は、図示は省略するが、上述した図1のスラットカ
ーテン15,17のいずれか一方が、図1に示したスラ
ットカーテンAで形成され、いずれか他方が図4に示し
たスラットカーテンBで形成されている。つまり、一方
の対面が全て閉鎖領域部イとなり、他方の対面が全て有
孔領域部ロとなっている。この開閉体の構造によれば、
第一のスラットカーテン15又は第二のスラットカーテ
ン17が選択的に使用されることで、視線を遮断するプ
ライバシー保護機能と、通気性,採光を確保する良好な
通気・採光環境とを選択して得ることができる。その
際、第一のスラットカーテン15又は第二のスラットカ
ーテン17の一方が、スラットカーテンBであるので、
全面に有孔領域部ロを確保して、十分な採光や通風を得
ることができる。
【0034】この他、本発明に係る開閉体の構造は、上
述したスラットカーテンA,Bの各組み合わせの他、図
5に示したスラットカーテンCを二重に用いるもの、ス
ラットカーテンAとスラットカーテンCとを二重に用い
るもの、或いはスラットカーテンBとスラットカーテン
Cとを二重に用いるもの等であってもよい。
【0035】すなわち、スラットカーテンCを二重に用
いれば、十分な防犯性,十分な断熱・遮音性、及び通気
性を持たせることができる。また、スラットカーテンA
とスラットカーテンCとを二重に用いれば、上記同様
に、十分な防犯性、十分な断熱・遮音性、通気性を持た
せることができる。さらに、スラットカーテンBとスラ
ットカーテンCとを二重に用いれば、防犯性、断熱・遮
音性が得られるとともに、十分な通気性を持たせること
ができる。なお、ここで、防犯性及び断熱・遮音性が十
分な構成となる理由は、閉鎖領域部イが二重に設けられ
るからであり、十分な通気性が得られる理由は、全面に
有孔領域部ロが確保できるからである。
【0036】なお、上述した各実施の形態において、第
一,第二の開閉体15,17を、それぞれ鋼板などの略
短冊板状に形成されるスラットを連結して構成されるス
ラットカーテンとした例として説明したが、開閉体とし
て、これらスラットカーテンに限定されることはなく、
パネル板を連結することで構成されるパネルシャッター
カーテンや、スクリーンなどで構成されるスクリーンカ
ーテンなどとしてもよく、パネルシャッターカーテンの
構成とすると、十分な剛性を得られることから、防犯性
がより向上するとともに、遮音性,断熱性も向上するこ
ととなり、また、スクリーンカーテンを用いる構成とす
ると、例えばこのスクリーンを網で構成されるネットス
クリーンなどとすれば、十分な通気性を得ることがで
き、このようなスクリーンと上記スラットよりなるスラ
ットカーテンとを組み合わせ、すなわち第一,第二の開
閉体15,17としてそれぞれを組み合わせる構成とす
れば、いずれか一方の開閉体が通気性を得られ、いずれ
か他方の開閉体が防犯性等を得られる構成となる。ま
た、開閉体として、上述した第一の実施の形態のよう
に、上半分と下半分での組合せを異なる形状とする構成
としてもよく、例えば第一の開閉体の上半分をスラット
カーテンBとし下半分をスラットカーテンAで構成させ
るとともに、第二の開閉体の上半分をスラットカーテン
Aとし下半分をネットスクリーンにて構成させるなど、
新たな機能を持つ開閉体を得ることができる。そして、
上記のような各スラットカーテンやパネルカーテン,ス
クリーンカーテンをそれぞれ所望に応じ組み合わせるこ
とで複数の機能を持つ開閉体を得ることが可能となる。
【0037】また、上述した各実施の形態において、第
一,第二のシャッターカーテン15,17の開閉駆動
は、それぞれに連動連結される開閉機13によって行わ
れるが、この開閉機13の動作を、遠隔操作(リモコ
ン)によって行う構成とし、各シャッターカーテン1
5,17の開放,閉鎖,停止の各動作を、離れた位置よ
り操作可能としてもよく、この遠隔操作の場合に、例え
ば、上記第四の実施の形態で説明した、第一,第二のい
ずれか一方がスラットカーテンAで形成され、いずれか
他方がスラットカーテンBで形成される例とすれば、遠
隔操作にて、両スラットカーテン15,17の両方を閉
鎖、両方を開放、第一のスラットカーテンのみを開放、
第二のスラットカーテンのみを開放、両方を閉鎖、など
とできる。すなわち、第一のスラットカーテンを有孔領
域部ロにて構成されるスラットカーテンBとし、第二の
スラットカーテンを閉鎖領域部イにて構成されるスラッ
トカーテンAとして構成すれば、第一のスラットカーテ
ンのみ閉鎖する状態を通風・採光モード、第二のスラッ
トカーテンのみ閉鎖する状態を遮光モード、両スラット
カーテンを閉鎖する状態を断熱・閉鎖モード、などとし
て制御を行う構成を採ることができ、これら状態(モー
ド)への操作を、ボタン(スイッチ)1つで制御するこ
とが可能となり、操作性の良好な多機能のシャッターを
得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る請求項1記載の開閉体の構造は、開口部に、昇降自在
な第一の開閉体と、第二の開閉体とを所定の間隙を隔て
て対面配置したので、第一の開閉体と、第二の開閉体と
にそれぞれ任意な機能を持たせることにより、従来では
不可能であった一つの製品に、異なる製品の複数の機能
を持たせることができる。また、同一の機能、又は異な
る機能を持たせた第一の開閉体と、第二の開閉体とを間
隙を隔てて対面配置することで、単体の開閉体では得ら
れなかった新しい機能を得ることができる。
【0039】請求項2記載の開閉体の構造は、第一の開
閉体と第二の開閉体との対面が全て略板状の閉鎖領域部
で形成されるので、第一の開閉体と第二の開閉体とで建
物開口部を閉鎖すると、両開閉体の間に密閉された空気
室が形成され、高い断熱性、及び遮音性を得ることがで
きる。また、対面が閉鎖領域部で形成された開閉体を二
重に用いて開口部を閉鎖するので、防犯性能も高めるこ
とができる。
【0040】請求項3記載の開閉体の構造は、第一の開
閉体と第二の開閉体との対面が全て板面に透孔の穿設さ
れた有孔領域部で形成されているので、透孔による採光
機能、及び通気性を確保しながら、遮音性も得ることが
できる。
【0041】請求項4記載の開閉体の構造は、第一の開
閉体又は第二の開閉体のいずれか一方の対面が全て閉鎖
領域部で形成され、他方の対面が全て有孔領域部で形成
されるので、第一の開閉体又は第二の開閉体を選択的に
使用することで、視線を遮断するプライバシー保護機能
と、通気性,採光を確保する良好な通気採光環境とを選
択して得ることができる。
【0042】請求項5記載の開閉体の構造は、第一の開
閉体の有孔領域部が第二の開閉体の閉鎖領域部に対面配
置されるとともに、第一の開閉体の閉鎖領域部が第二の
開閉体の有孔領域部に対面配置されるので、視線を遮断
する一方で、通気性を確保することができ、プライバシ
ー保護と良好な通気環境とを同時に両立させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開閉体の構造を有するシヤッター
の側断面図である。
【図2】開閉体巻き上げ部の変形例を示す側断面図であ
る。
【図3】閉鎖タイプのスラットカーテンの部分斜視図で
ある。
【図4】有孔タイプのスラットカーテンの部分斜視図で
ある。
【図5】スライドタイプのスラットカーテンの部分斜視
図である。
【図6】本発明に係る開閉体の構造の第一の実施の形態
の斜視図である。
【図7】本発明に係る開閉体の構造の第二の実施の形態
の側断面図である。
【符号の説明】
3…開口部 15…第一の開閉体(スラットカーテン) 17…第二の開閉体(スラットカーテン) 23…間隙 29…透孔 イ…閉鎖領域部 ロ…有孔領域部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物開口部に設けられる第一の開閉体
    と、 前記建物開口部に設けられ該第一の開閉体に所定の間隙
    を隔てて対面配置される第二の開閉体とを具備し、 前記第一の開閉体と、前記第二の開閉体とが、それぞれ
    独立して前記建物開口部に対して昇降自在とされること
    を特徴とする開閉体の構造。
  2. 【請求項2】 前記第一の開閉体及び前記第二の開閉体
    が、全て略板状の閉鎖領域部で形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の開閉体の構造。
  3. 【請求項3】 前記第一の開閉体及び前記第二の開閉体
    が、板面に透孔の穿設された有孔領域部にて形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の開閉体の構造。
  4. 【請求項4】 前記第一の開閉体又は前記第二の開閉体
    のいずれか一方の対面が全て略板状の閉鎖領域部で形成
    され、前記第一の開閉体又は前記第二の開閉体のいずれ
    か他方の対面が全て板面に透孔の穿設された有孔領域部
    で形成されていることを特徴とする請求項1記載の開閉
    体の構造。
  5. 【請求項5】 前記第一の開閉体及び前記第二の開閉体
    の一部分又は複数部分に形成され、板面に透孔の穿設さ
    れた有孔領域部と、 前記第一の開閉体及び前記第二の開閉体の該有孔領域部
    以外の前記透孔の穿設されていない略板状の閉鎖領域部
    とを具備し、 前記第一の開閉体と前記第二の開閉体とが前記建物開口
    部を閉鎖した状態で前記第一の開閉体の有孔領域部が前
    記第二の開閉体の閉鎖領域部に対面配置されるととも
    に、前記第一の開閉体の閉鎖領域部が前記第二の開閉体
    の有孔領域部に対面配置されることを特徴とする請求項
    1記載の開閉体の構造。
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