JP2001011247A - 自動車用シール部材 - Google Patents
自動車用シール部材Info
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- JP2001011247A JP2001011247A JP11181024A JP18102499A JP2001011247A JP 2001011247 A JP2001011247 A JP 2001011247A JP 11181024 A JP11181024 A JP 11181024A JP 18102499 A JP18102499 A JP 18102499A JP 2001011247 A JP2001011247 A JP 2001011247A
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- ethylene
- olefin
- copolymer rubber
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-
- B29C47/92—
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- Seal Device For Vehicle (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】シール性、引張強度、破断伸度に優れる自動車
用シール部材を提供すること。 【解決手段】結晶性ポリオレフィン樹脂Aが10〜60
重量部と、炭素数3〜20のα−オレフィンを含むエチ
レン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムB
の90〜40重量部(A+Bの合計は100重量部)と
から構成され、後者の共重体ゴムBは、メタロセン系触
媒の存在下にエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィ
ンと非共役ポリエンとをランダム共重合して得られる架
橋された熱可塑性エラストマー組成物であって、エチレ
ン及びα−オレフィンから夫々導かれる単位とのモル比
含有率、ヨウ素価、極限粘度等が限定され、かつ、押出
工程における動的な熱処理条件が、樹脂温度、押出機の
スクリュー径、最高剪断速度、押出量等によって数式的
に限定される条件下に製造される自動車用シール部材
と、その製造方法。
用シール部材を提供すること。 【解決手段】結晶性ポリオレフィン樹脂Aが10〜60
重量部と、炭素数3〜20のα−オレフィンを含むエチ
レン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムB
の90〜40重量部(A+Bの合計は100重量部)と
から構成され、後者の共重体ゴムBは、メタロセン系触
媒の存在下にエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィ
ンと非共役ポリエンとをランダム共重合して得られる架
橋された熱可塑性エラストマー組成物であって、エチレ
ン及びα−オレフィンから夫々導かれる単位とのモル比
含有率、ヨウ素価、極限粘度等が限定され、かつ、押出
工程における動的な熱処理条件が、樹脂温度、押出機の
スクリュー径、最高剪断速度、押出量等によって数式的
に限定される条件下に製造される自動車用シール部材
と、その製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン系熱可
塑性エラストマーからなる自動車用シール部材に関し、
更に詳しくは、引張強度、破断伸度、シール性に優れる
自動車用シール部材に関する。
塑性エラストマーからなる自動車用シール部材に関し、
更に詳しくは、引張強度、破断伸度、シール性に優れる
自動車用シール部材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車両においては、ガラスランチ
ャンネル、ウエザーストリップ、各種ブーツ、水切りモ
ール等、様々なシール部材が使用されている。そのうち
大部分は加硫型のゴムが用いられているが、燃費向上等
の観点から、近年その一部に軽量でリサイクル可能な熱
可塑性エラストマーが用いられ始めている。
ャンネル、ウエザーストリップ、各種ブーツ、水切りモ
ール等、様々なシール部材が使用されている。そのうち
大部分は加硫型のゴムが用いられているが、燃費向上等
の観点から、近年その一部に軽量でリサイクル可能な熱
可塑性エラストマーが用いられ始めている。
【0003】しかしながら、従来のオレフィン系熱可塑
性エラストマーは、加硫ゴムに比べて、ゴム弾性や引張
強度、破断伸度が劣るという欠点があった。特にゴム弾
性が劣るとシール部品として最も重要な性能であるシー
ル性が劣るため大きな問題となり、その改良が強く求め
られていた。
性エラストマーは、加硫ゴムに比べて、ゴム弾性や引張
強度、破断伸度が劣るという欠点があった。特にゴム弾
性が劣るとシール部品として最も重要な性能であるシー
ル性が劣るため大きな問題となり、その改良が強く求め
られていた。
【0004】本発明者らは、前記のような問題を解決す
べく検討した結果、メタロセン系の触媒を用いて重合し
た特定のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴムを用いることでシール性、引張強度、破断伸
度に優れる自動車用シール部材が得られることを見出
し、本発明を完成した。
べく検討した結果、メタロセン系の触媒を用いて重合し
た特定のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴムを用いることでシール性、引張強度、破断伸
度に優れる自動車用シール部材が得られることを見出
し、本発明を完成した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な従来技術に伴う問題点を解決するものであって、シー
ル性、引張強度、破断伸度に優れる自動車用シール部材
を提供することを目的としている。
な従来技術に伴う問題点を解決するものであって、シー
ル性、引張強度、破断伸度に優れる自動車用シール部材
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の発明を
包含する。 (i)結晶性ポリオレフィン樹脂(A)10〜60重量
部と、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィン及び
非共役ポリエンからなるエチレン・α−オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴム(B)90〜40重量部
[(A)及び(B)の合計は100重量部である。]と
から構成され、該エチレン・α−オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴム(B)が架橋された熱可塑性エラス
トマー組成物であって、該エチレン・α−オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(B)が、メタロセン系触
媒の存在下にエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィ
ンと非共役ポリエンとをランダム共重合させることによ
り得られ、(1)(a)エチレンから導かれる単位と
(b)炭素数3〜20のα−オレフィンから導かれる単
位とを、40/60〜95/5[(a)/(b)]のモ
ル比で含有し、(2)ヨウ素価が1〜50であり、
(3)135℃のデカリン中で測定される極限粘度
[η]が1.0〜10dl/gであり、かつ、該熱可塑
性エラストマー組成物が、次式:
包含する。 (i)結晶性ポリオレフィン樹脂(A)10〜60重量
部と、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィン及び
非共役ポリエンからなるエチレン・α−オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴム(B)90〜40重量部
[(A)及び(B)の合計は100重量部である。]と
から構成され、該エチレン・α−オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴム(B)が架橋された熱可塑性エラス
トマー組成物であって、該エチレン・α−オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(B)が、メタロセン系触
媒の存在下にエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィ
ンと非共役ポリエンとをランダム共重合させることによ
り得られ、(1)(a)エチレンから導かれる単位と
(b)炭素数3〜20のα−オレフィンから導かれる単
位とを、40/60〜95/5[(a)/(b)]のモ
ル比で含有し、(2)ヨウ素価が1〜50であり、
(3)135℃のデカリン中で測定される極限粘度
[η]が1.0〜10dl/gであり、かつ、該熱可塑
性エラストマー組成物が、次式:
【0007】
【数4】5.5 < 2.2 log X + log Y - log Z + (T - 1
80) ÷ 100< 6.5 (式中、Tは、押出機のダイス出口での樹脂温度(℃)
であり、Xは、押出機のスクリュー径(mm)であり、
Yは、押出機内で受ける最高剪断速度(sec-1)であ
り、Zは、押出量(kg/h)である。)で示される条
件に従って動的に熱処理することにより製造されること
を特徴とするオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
からなる自動車用シール部材。
80) ÷ 100< 6.5 (式中、Tは、押出機のダイス出口での樹脂温度(℃)
であり、Xは、押出機のスクリュー径(mm)であり、
Yは、押出機内で受ける最高剪断速度(sec-1)であ
り、Zは、押出量(kg/h)である。)で示される条
件に従って動的に熱処理することにより製造されること
を特徴とするオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
からなる自動車用シール部材。
【0008】(ii)前記エチレン・α−オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴム(B)が、(4)前記(3)
で測定される極限粘度[η]と、その極限粘度[η]を
有するエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重
合体ゴムと同一重量平均分子量(光散乱法による)であ
るエチレン含量が70モル%の直鎖エチレン・プロピレ
ン共重合体の135℃のデカリン中で測定される極限粘
度[η]blank との比[gη* (=[η]/[η]
blank )]が0.2〜0.95である前記(i)に記載
の自動車用シール部材。
共役ポリエン共重合体ゴム(B)が、(4)前記(3)
で測定される極限粘度[η]と、その極限粘度[η]を
有するエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重
合体ゴムと同一重量平均分子量(光散乱法による)であ
るエチレン含量が70モル%の直鎖エチレン・プロピレ
ン共重合体の135℃のデカリン中で測定される極限粘
度[η]blank との比[gη* (=[η]/[η]
blank )]が0.2〜0.95である前記(i)に記載
の自動車用シール部材。
【0009】(iii) 前記エチレン・α−オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴム(B)が、(5)13C−NM
RスペクトルにおけるTααに対するTαβの強度比D
(Tαβ/Tαα)が0.5以下であり、(6)13C−
NMRスペクトル及び次式:
共役ポリエン共重合体ゴム(B)が、(5)13C−NM
RスペクトルにおけるTααに対するTαβの強度比D
(Tαβ/Tαα)が0.5以下であり、(6)13C−
NMRスペクトル及び次式:
【数5】B値=[POE]/(2・[PE ]・[PO ]) (式中、[PE ]は、ランダム共重合体ゴム中の(a)
エチレンから導かれる単位の含有モル分率であり、[P
O ]は、ランダム共重合体ゴム中の(b)α−オレフィ
ンから導かれる単位の含有モル分率であり、[POE]は
ランダム共重合体ゴムにおける全ダイアド(dyad)連鎖数
に対するα−オレフィン・エチレン連鎖数の割合であ
る。)から求められるB値が、1.00〜1.50であ
り、(7)DSCで求められるガラス転移温度(Tg)
が−50℃以下である前記(ii)に記載の自動車用シー
ル部材。
エチレンから導かれる単位の含有モル分率であり、[P
O ]は、ランダム共重合体ゴム中の(b)α−オレフィ
ンから導かれる単位の含有モル分率であり、[POE]は
ランダム共重合体ゴムにおける全ダイアド(dyad)連鎖数
に対するα−オレフィン・エチレン連鎖数の割合であ
る。)から求められるB値が、1.00〜1.50であ
り、(7)DSCで求められるガラス転移温度(Tg)
が−50℃以下である前記(ii)に記載の自動車用シー
ル部材。
【0010】(iv)架橋剤の存在下に動的に熱処理する
ことにより製造される前記(i)に記載の自動車用シー
ル部材。 (v)前記架橋剤が有機過酸化物である前記(iv)に記
載の自動車用シール部材。 (vi) 前記結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチレ
ン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(B)の合計量100重量部に対して、2〜100重量
部の軟化剤(C)及び/又は2〜100重量部の無機充
填剤(D)を含有している前記(i)〜(v)のいずれ
かに記載の自動車用シール部材。
ことにより製造される前記(i)に記載の自動車用シー
ル部材。 (v)前記架橋剤が有機過酸化物である前記(iv)に記
載の自動車用シール部材。 (vi) 前記結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチレ
ン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(B)の合計量100重量部に対して、2〜100重量
部の軟化剤(C)及び/又は2〜100重量部の無機充
填剤(D)を含有している前記(i)〜(v)のいずれ
かに記載の自動車用シール部材。
【0011】(vii) ガラスランチャンネルである前記
(i)〜(v)のいずれかに記載の自動車用シール部
材。 (viii)結晶性ポリオレフィン樹脂(A)10〜60重量
部と、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィン及び
非共役ポリエンからなるエチレン・α−オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴムであって、メタロセン系触媒
の存在下にエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィン
と非共役ポリエンとをランダム共重合させることにより
得られ、(1)(a)エチレンから導かれる単位と
(b)炭素数3〜20のα−オレフィンから導かれる単
位とを、40/60〜95/5[(a)/(b)]のモ
ル比で含有し、(2)ヨウ素価が1〜50であり、
(3)135℃のデカリン中で測定される極限粘度
[η]が1.0〜10dl/gであるエチレン・α−オ
レフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)90〜4
0重量部[(A)及び(B)の合計は100重量部であ
る。]とを次式:
(i)〜(v)のいずれかに記載の自動車用シール部
材。 (viii)結晶性ポリオレフィン樹脂(A)10〜60重量
部と、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフィン及び
非共役ポリエンからなるエチレン・α−オレフィン・非
共役ポリエン共重合体ゴムであって、メタロセン系触媒
の存在下にエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィン
と非共役ポリエンとをランダム共重合させることにより
得られ、(1)(a)エチレンから導かれる単位と
(b)炭素数3〜20のα−オレフィンから導かれる単
位とを、40/60〜95/5[(a)/(b)]のモ
ル比で含有し、(2)ヨウ素価が1〜50であり、
(3)135℃のデカリン中で測定される極限粘度
[η]が1.0〜10dl/gであるエチレン・α−オ
レフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)90〜4
0重量部[(A)及び(B)の合計は100重量部であ
る。]とを次式:
【0012】
【数6】5.5 < 2.2 log X + log Y - log Z + (T - 1
80) ÷ 100< 6.5 (式中、Tは、押出機のダイス出口での樹脂温度(℃)
であり、Xは、押出機のスクリュー径(mm)であり、
Yは、押出機内で受ける最高剪断速度(sec-1)であ
り、Zは、押出量(kg/h)である。)で示される条
件に従って架橋剤の存在下に動的に熱処理することによ
り、オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を製造
し、これを所望の形状に成形することを特徴とする自動
車用シール部材の製造方法。
80) ÷ 100< 6.5 (式中、Tは、押出機のダイス出口での樹脂温度(℃)
であり、Xは、押出機のスクリュー径(mm)であり、
Yは、押出機内で受ける最高剪断速度(sec-1)であ
り、Zは、押出量(kg/h)である。)で示される条
件に従って架橋剤の存在下に動的に熱処理することによ
り、オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を製造
し、これを所望の形状に成形することを特徴とする自動
車用シール部材の製造方法。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用シール部
材について具体的に説明する。本発明の自動車用シール
部材は、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチレン
・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)
から構成され、該エチレン・α−オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴム(B)が架橋されたオレフィン系熱
可塑性エラストマー組成物からなる。
材について具体的に説明する。本発明の自動車用シール
部材は、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチレン
・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)
から構成され、該エチレン・α−オレフィン・非共役ポ
リエン共重合体ゴム(B)が架橋されたオレフィン系熱
可塑性エラストマー組成物からなる。
【0014】本発明に用いる熱可塑性エラストマー組成
物は、前記の結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチ
レン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(B)の合計量100重量部に対して、2〜100重量
部の軟化剤(C)及び/又は2〜100重量部の無機充
填剤(D)を含有していてもよい。
物は、前記の結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチ
レン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(B)の合計量100重量部に対して、2〜100重量
部の軟化剤(C)及び/又は2〜100重量部の無機充
填剤(D)を含有していてもよい。
【0015】また、本発明に用いる熱可塑性エラストマ
ー組成物は、少なくとも、結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)と、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴム(B)とを、架橋剤の存在下に動的に熱処
理する方法で製造され、前記架橋剤は、有機過酸化物で
あることが好ましい。 (オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物)
ー組成物は、少なくとも、結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)と、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴム(B)とを、架橋剤の存在下に動的に熱処
理する方法で製造され、前記架橋剤は、有機過酸化物で
あることが好ましい。 (オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物)
【0016】結晶性ポリオレフィン樹脂(A) 本発明に用いる結晶性ポリオレフィン樹脂(A)は、高
圧法又は低圧法のいずれかによる1種又は2種以上のモ
ノオレフィンを重合して得られる結晶性の高分子量固体
生成物からなる。このような樹脂としては、例えばアイ
ソタクチック及びシンジオタクチックのモノオレフィン
重合体樹脂が挙げられる。これらの代表的な樹脂は商業
的に入手できる。
圧法又は低圧法のいずれかによる1種又は2種以上のモ
ノオレフィンを重合して得られる結晶性の高分子量固体
生成物からなる。このような樹脂としては、例えばアイ
ソタクチック及びシンジオタクチックのモノオレフィン
重合体樹脂が挙げられる。これらの代表的な樹脂は商業
的に入手できる。
【0017】結晶性ポリオレフィン樹脂(A)の適当な
原料オレフィンとしては、具体的には、エチレン、プロ
ピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテ
ン、1-デセン、2-メチル-1- プロペン、3-メチル-1- ペ
ンテン、4-メチル-1- ペンテン、5-メチル-1- ヘキセン
等が挙げられる。これらのオレフィンは、単独で、又は
2種以上混合して用いられる。
原料オレフィンとしては、具体的には、エチレン、プロ
ピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテ
ン、1-デセン、2-メチル-1- プロペン、3-メチル-1- ペ
ンテン、4-メチル-1- ペンテン、5-メチル-1- ヘキセン
等が挙げられる。これらのオレフィンは、単独で、又は
2種以上混合して用いられる。
【0018】重合様式はランダム型でもブロック型で
も、樹脂状物が得られればどのような重合様式を採用し
ても差支えない。これらの結晶性ポリオレフィン樹脂
は、単独で用いてもよく、また2種以上組み合わせて用
いてもよい。本発明に用いる結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)は、MFR(ASTM D1238−65T、2
30℃)が通常0.01〜100g/10分、特に0.
05〜50g/10分の範囲にあることが好ましい。
も、樹脂状物が得られればどのような重合様式を採用し
ても差支えない。これらの結晶性ポリオレフィン樹脂
は、単独で用いてもよく、また2種以上組み合わせて用
いてもよい。本発明に用いる結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)は、MFR(ASTM D1238−65T、2
30℃)が通常0.01〜100g/10分、特に0.
05〜50g/10分の範囲にあることが好ましい。
【0019】結晶性ポリオレフィン樹脂(A)は、組成
物の流動性及び耐熱性を向上させる役割を持っている。
本発明においては、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)
は、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチレン・α
−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)の合
計量100重量部に対して、10〜60重量部、好まし
くは15〜55重量部の割合で用いられる。前記のよう
な割合で結晶性ポリオレフィン樹脂(A)を用いると、
ゴム弾性に優れるとともに、成形加工性に優れたオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー組成物が得られ、シール性
に優れた自動車用シール部材が得られる。
物の流動性及び耐熱性を向上させる役割を持っている。
本発明においては、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)
は、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチレン・α
−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)の合
計量100重量部に対して、10〜60重量部、好まし
くは15〜55重量部の割合で用いられる。前記のよう
な割合で結晶性ポリオレフィン樹脂(A)を用いると、
ゴム弾性に優れるとともに、成形加工性に優れたオレフ
ィン系熱可塑性エラストマー組成物が得られ、シール性
に優れた自動車用シール部材が得られる。
【0020】エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム(B) 本発明に用いるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴム(B)は、後述するようなメタロセン
系触媒の存在下に、エチレンと、炭素数3〜20のα−
オレフィンと、非共役ポリエンとをランダム共重合させ
ることにより得られる。
ン共重合体ゴム(B) 本発明に用いるエチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴム(B)は、後述するようなメタロセン
系触媒の存在下に、エチレンと、炭素数3〜20のα−
オレフィンと、非共役ポリエンとをランダム共重合させ
ることにより得られる。
【0021】エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエ
ン共重合体ゴム(B)としては、長鎖分岐型の分子構造
を有しているものが好ましい。前記炭素数3〜20のα
−オレフィンとしては、例えばプロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−
オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、
1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1
−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセ
ン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセ
ン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテ
ン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペン
テン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−
1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−
エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、9-
メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、1
2−エチル−1−テトラデセン、及びこれらの組合わせ
が挙げられる。
ン共重合体ゴム(B)としては、長鎖分岐型の分子構造
を有しているものが好ましい。前記炭素数3〜20のα
−オレフィンとしては、例えばプロピレン、1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−
オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、
1−ドデセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1
−ペンタデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセ
ン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、1−エイコセ
ン、3−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテ
ン、3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペン
テン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−
1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1−ペンテン、4−
エチル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、9-
メチル−1−デセン、11−メチル−1−ドデセン、1
2−エチル−1−テトラデセン、及びこれらの組合わせ
が挙げられる。
【0022】これらのうち、長鎖分岐型のエチレン・α
−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムを構成する
α−オレフィンとしては、炭素数3〜10のα−オレフ
ィンが好ましく、特にプロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン等が好ましく用いられる。
−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムを構成する
α−オレフィンとしては、炭素数3〜10のα−オレフ
ィンが好ましく、特にプロピレン、1−ブテン、1−ヘ
キセン、1−オクテン等が好ましく用いられる。
【0023】長鎖分岐型のエチレン・α−オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴムを構成する非共役ポリエン
は、炭素−炭素二重結合のうち、メタロセン系触媒で重
合可能な炭素−炭素二重結合が1分子内に1個のみ存在
する非共役ポリエンである。このような非共役ポリエン
には、両末端がビニル基である鎖状ポリエンは含まれな
い。2個以上のビニル基のうち、1個が末端ビニル基で
ある場合には、他のビニル基は末端ではなく内部オレフ
ィンの構造をとるものが好ましい。このような非共役ポ
リエンとしては、脂肪族ポリエン、脂環族ポリエンが挙
げられる。
非共役ポリエン共重合体ゴムを構成する非共役ポリエン
は、炭素−炭素二重結合のうち、メタロセン系触媒で重
合可能な炭素−炭素二重結合が1分子内に1個のみ存在
する非共役ポリエンである。このような非共役ポリエン
には、両末端がビニル基である鎖状ポリエンは含まれな
い。2個以上のビニル基のうち、1個が末端ビニル基で
ある場合には、他のビニル基は末端ではなく内部オレフ
ィンの構造をとるものが好ましい。このような非共役ポ
リエンとしては、脂肪族ポリエン、脂環族ポリエンが挙
げられる。
【0024】前記脂肪族ポリエンとしては、具体的に
は、1,4−ヘキサジエン、3−メチル−1,4−ヘキ
サジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メ
チル−1,4−ヘキサジエン、4−エチル−1,4−ヘ
キサジエン、3,3−ジメチル−1,4−ヘキサジエ
ン、5−メチル−1,4−ヘプタジエン、5−エチル−
1,4−ヘプタジエン、5−メチル−1,5−ヘプタジ
エン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、5−エチル
−1,5−ヘプタジエン、1,6−オクタジエン、4−
メチル−1,4−オクタジエン、5−メチル−1,4−
オクタジエン、4−エチル−1,4−オクタジエン、5
−エチル−1,4−オクタジエン、5−メチル−1,5
−オクタジエン、6−メチル−1,5−オクタジエン、
5−エチル−1,5−オクタジエン、6−エチル−1,
5−オクタジエン、6−メチル−1,6−オクタジエ
ン、7−メチル−1,6−オクタジエン、6−エチル−
1,6−オクタジエン、6−プロピル−1,6−オクタ
ジエン、6−ブチル−1,6−オクタジエン、4−メチ
ル−1,4−ノナジエン、5−メチル−1,4−ノナジ
エン、4−エチル−1,4−ノナジエン、5−エチル−
1,4−ノナジエン、5−メチル−1,5−ノナジエ
ン、6−メチル−1,5−ノナジエン、5−エチル−
1,5−ノナジエン、6−エチル−1,5−ノナジエ
ン、6−メチル−1,6−ノナジエン、7−メチル−
1,6−ノナジエン、6−エチル−1,6−ノナジエ
ン、7−エチル−1,6−ノナジエン、7−メチル−
1,7−ノナジエン、8−メチル−1,7−ノナジエ
ン、7−エチル−1,7−ノナジエン、5−メチル−
1,4−デカジエン、5−エチル−1,4−デカジエ
ン、5−メチル−1,5−デカジエン、6−メチル−
1,5−デカジエン、5−エチル−1,5−デカジエ
ン、6−エチル−1,5−デカジエン、6−メチル−
1,6−デカジエン、6−エチル−1,6−デカジエ
ン、7−メチル−1,6−デカジエン、7−エチル−
1,6−デカジエン、7−メチル−1,7−デカジエ
ン、8−メチル−1,7−デカジエン、7−エチル−
1,7−デカジエン、8−エチル−1,7−デカジエ
ン、8−メチル−1,8−デカジエン、9−メチル−
1,8−デカジエン、8−エチル−1,8−デカジエ
ン、6−メチル−1,6−ウンデカジエン、9−メチル
−1,8−ウンデカジエン等が挙げられる。
は、1,4−ヘキサジエン、3−メチル−1,4−ヘキ
サジエン、4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メ
チル−1,4−ヘキサジエン、4−エチル−1,4−ヘ
キサジエン、3,3−ジメチル−1,4−ヘキサジエ
ン、5−メチル−1,4−ヘプタジエン、5−エチル−
1,4−ヘプタジエン、5−メチル−1,5−ヘプタジ
エン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、5−エチル
−1,5−ヘプタジエン、1,6−オクタジエン、4−
メチル−1,4−オクタジエン、5−メチル−1,4−
オクタジエン、4−エチル−1,4−オクタジエン、5
−エチル−1,4−オクタジエン、5−メチル−1,5
−オクタジエン、6−メチル−1,5−オクタジエン、
5−エチル−1,5−オクタジエン、6−エチル−1,
5−オクタジエン、6−メチル−1,6−オクタジエ
ン、7−メチル−1,6−オクタジエン、6−エチル−
1,6−オクタジエン、6−プロピル−1,6−オクタ
ジエン、6−ブチル−1,6−オクタジエン、4−メチ
ル−1,4−ノナジエン、5−メチル−1,4−ノナジ
エン、4−エチル−1,4−ノナジエン、5−エチル−
1,4−ノナジエン、5−メチル−1,5−ノナジエ
ン、6−メチル−1,5−ノナジエン、5−エチル−
1,5−ノナジエン、6−エチル−1,5−ノナジエ
ン、6−メチル−1,6−ノナジエン、7−メチル−
1,6−ノナジエン、6−エチル−1,6−ノナジエ
ン、7−エチル−1,6−ノナジエン、7−メチル−
1,7−ノナジエン、8−メチル−1,7−ノナジエ
ン、7−エチル−1,7−ノナジエン、5−メチル−
1,4−デカジエン、5−エチル−1,4−デカジエ
ン、5−メチル−1,5−デカジエン、6−メチル−
1,5−デカジエン、5−エチル−1,5−デカジエ
ン、6−エチル−1,5−デカジエン、6−メチル−
1,6−デカジエン、6−エチル−1,6−デカジエ
ン、7−メチル−1,6−デカジエン、7−エチル−
1,6−デカジエン、7−メチル−1,7−デカジエ
ン、8−メチル−1,7−デカジエン、7−エチル−
1,7−デカジエン、8−エチル−1,7−デカジエ
ン、8−メチル−1,8−デカジエン、9−メチル−
1,8−デカジエン、8−エチル−1,8−デカジエ
ン、6−メチル−1,6−ウンデカジエン、9−メチル
−1,8−ウンデカジエン等が挙げられる。
【0025】また、前記脂環族ポリエンとしては、1個
の不飽和結合を有する脂環部分と、内部オレフィン結合
を有する鎖状部分とから構成されるポリエンが好適であ
り、例えば5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−イ
ソプロピリデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル
−5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン等を挙げる
ことができる。また、2,3−ジイソプロピリデン−5
−ノルボルネン、2−エチリデン−3−イソプロピリデ
ン−5−ノルボルネン等のトリエン等を挙げることがで
きる。これらの非共役ポリエンのうちでも、5−エチリ
デン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン等が特
に好ましい。これらの非共役ポリエンは、単独で、ある
いは2種以上組合わせて用いることができる。
の不飽和結合を有する脂環部分と、内部オレフィン結合
を有する鎖状部分とから構成されるポリエンが好適であ
り、例えば5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−イ
ソプロピリデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル
−5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン等を挙げる
ことができる。また、2,3−ジイソプロピリデン−5
−ノルボルネン、2−エチリデン−3−イソプロピリデ
ン−5−ノルボルネン等のトリエン等を挙げることがで
きる。これらの非共役ポリエンのうちでも、5−エチリ
デン−2−ノルボルネン、1,4−ヘキサジエン等が特
に好ましい。これらの非共役ポリエンは、単独で、ある
いは2種以上組合わせて用いることができる。
【0026】本発明で好ましく用いられる長鎖分岐型の
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ム(B)(以下「共重合体ゴム(B)」という。)は、
下記のような特性を有している。 (1)エチレン/α−オレフィン成分比 共重合体ゴム(B)は、(a)エチレンから導かれる単
位と、(b)炭素数3〜20のα−オレフィン(以下、
単に「α−オレフィン」と称することもある。)から導
かれる単位とを、40/60〜95/5、好ましくは5
5/45〜90/10[(a)/(b)]のモル比で含
有している。このようなエチレン成分/α−オレフィン
成分比のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴムは、低温柔軟性及び耐熱性のいずれにも優れ
ている。
エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ム(B)(以下「共重合体ゴム(B)」という。)は、
下記のような特性を有している。 (1)エチレン/α−オレフィン成分比 共重合体ゴム(B)は、(a)エチレンから導かれる単
位と、(b)炭素数3〜20のα−オレフィン(以下、
単に「α−オレフィン」と称することもある。)から導
かれる単位とを、40/60〜95/5、好ましくは5
5/45〜90/10[(a)/(b)]のモル比で含
有している。このようなエチレン成分/α−オレフィン
成分比のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴムは、低温柔軟性及び耐熱性のいずれにも優れ
ている。
【0027】(2)ヨウ素価 共重合体ゴム(B)の非共役ポリエン成分量の一指標で
あるヨウ素価は、1〜50、好ましくは5〜40であ
る。前記のようなヨウ素価を有するエチレン・α−オレ
フィン・非共役ポリエン共重合体ゴムは、加硫速度が速
く、高速加硫が可能である。 (3)極限粘度[η] 共重合体ゴム(B)の135℃のデカリン中で測定され
る極限粘度[η]は、1.0〜10dl/g、好ましく
は1.2〜6dl/g、更に好ましくは1.5〜5dl
/gである。
あるヨウ素価は、1〜50、好ましくは5〜40であ
る。前記のようなヨウ素価を有するエチレン・α−オレ
フィン・非共役ポリエン共重合体ゴムは、加硫速度が速
く、高速加硫が可能である。 (3)極限粘度[η] 共重合体ゴム(B)の135℃のデカリン中で測定され
る極限粘度[η]は、1.0〜10dl/g、好ましく
は1.2〜6dl/g、更に好ましくは1.5〜5dl
/gである。
【0028】(4)gη* 値 長鎖分岐型の共重合体ゴム(B)のgη* 値は、0.2
〜0.95、好ましくは0.4〜0.9、更に好ましく
は0.5〜0.85である。このgη* 値は、次式によ
り定義される。
〜0.95、好ましくは0.4〜0.9、更に好ましく
は0.5〜0.85である。このgη* 値は、次式によ
り定義される。
【0029】
【数7】gη* =[η]/[η]blank (ここで、[η]は、前記(3)で測定される極限粘度
であり、[η]blank は、その極限粘度[η]のエチレ
ン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムと同
一重量平均分子量(光散乱法による)を有し、かつエチ
レン含量が70モル%の直鎖エチレン・プロピレン共重
合体の極限粘度である。) エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ムのgη* 値が0.95以下であると、分子中に長鎖分
岐が形成されていることを示す。なお、gη*値は、特
公平3−14045号公報に記載の方法により測定する
ことができる。更に、この長鎖分岐型の共重合体ゴム
(B)は、下記の特性(5)〜(7)を満たしているこ
とが好ましい。
であり、[η]blank は、その極限粘度[η]のエチレ
ン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴムと同
一重量平均分子量(光散乱法による)を有し、かつエチ
レン含量が70モル%の直鎖エチレン・プロピレン共重
合体の極限粘度である。) エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴ
ムのgη* 値が0.95以下であると、分子中に長鎖分
岐が形成されていることを示す。なお、gη*値は、特
公平3−14045号公報に記載の方法により測定する
ことができる。更に、この長鎖分岐型の共重合体ゴム
(B)は、下記の特性(5)〜(7)を満たしているこ
とが好ましい。
【0030】(5)D値 共重合体ゴム(B)の13C−NMRスペクトルにおける
Tααに対するTαβの強度(面積)比D(Tαβ/T
αα)は、0.5以下、特に0.3以下であることが望
ましい。
Tααに対するTαβの強度(面積)比D(Tαβ/T
αα)は、0.5以下、特に0.3以下であることが望
ましい。
【0031】なお、このランダム共重合体ゴムの強度比
D値は、ランダム共重合体ゴムを構成するα−オレフィ
ンの種類によって異なる。ここで、13C−NMRスペク
トルにおけるTαβ及びTααは、それぞれα−オレフ
ィンから導かれる単位中のCH2 のピーク強度であり、
下記に示すように第3級炭素に対する位置が異なる2種
類のCH2 を意味している。
D値は、ランダム共重合体ゴムを構成するα−オレフィ
ンの種類によって異なる。ここで、13C−NMRスペク
トルにおけるTαβ及びTααは、それぞれα−オレフ
ィンから導かれる単位中のCH2 のピーク強度であり、
下記に示すように第3級炭素に対する位置が異なる2種
類のCH2 を意味している。
【0032】
【化1】
【0033】ランダム共重合体ゴムの強度比Dは、下記
のようにして求めることができる。ランダム共重合体ゴ
ムの13C−NMRスペクトルを、例えば日本電子(株)
製JEOL−GX270 NMR測定装置を用いて、試
料濃度5重量%のヘキサクロロブタジエン/d6 −ベン
ゼン=2/1(体積比)の混合溶液を、67.8MH
z、25℃にてd6 −ベンゼン(128ppm )基準で測
定する。
のようにして求めることができる。ランダム共重合体ゴ
ムの13C−NMRスペクトルを、例えば日本電子(株)
製JEOL−GX270 NMR測定装置を用いて、試
料濃度5重量%のヘキサクロロブタジエン/d6 −ベン
ゼン=2/1(体積比)の混合溶液を、67.8MH
z、25℃にてd6 −ベンゼン(128ppm )基準で測
定する。
【0034】13C−NMRスペクトルの解析は、基本的
にリンデマンアダムスの提案(Analysis Chemistry,4
3, p.1245(1971))、J.C. Randall (Review Macromolec
ularChemistry Physics, C29,201(1989))に従って行っ
た。ここで、 前記の強度比Dについて、エチレン・1−
ブテン・7−メチル−1,6−オクタジエン共重合体ゴ
ムを例にとってより具体的に説明する。このエチレン・
1−ブテン・7−メチル−1,6−オクタジエン共重合
体ゴムの13C−NMRスペクトルでは、39〜40ppm
に現われるピークがTααに、また31〜32ppm に現
われるピークがTαβに帰属される。
にリンデマンアダムスの提案(Analysis Chemistry,4
3, p.1245(1971))、J.C. Randall (Review Macromolec
ularChemistry Physics, C29,201(1989))に従って行っ
た。ここで、 前記の強度比Dについて、エチレン・1−
ブテン・7−メチル−1,6−オクタジエン共重合体ゴ
ムを例にとってより具体的に説明する。このエチレン・
1−ブテン・7−メチル−1,6−オクタジエン共重合
体ゴムの13C−NMRスペクトルでは、39〜40ppm
に現われるピークがTααに、また31〜32ppm に現
われるピークがTαβに帰属される。
【0035】強度比Dは、それぞれのピーク部分の積分
値(面積)比で算出される。このようにして求められた
強度比Dは、一般に1−ブテンの1,2付加反応に続い
て2,1付加反応が起こる割合、又は1−ブテンの2,
1付加反応に続いて1,2付加反応が起こる割合を示す
尺度と考えられている。従って、この強度比D値が大き
いほど、α−オレフィン(1−ブテン)の結合方向が不
規則であること示している。逆にD値が小さいほど、α
−オレフィンの結合方向が規則的であることを示してお
り、規則性が高いと分子鎖は集合しやすく、ランダム共
重合体ゴムは強度等が優れる傾向にあって好ましい。
値(面積)比で算出される。このようにして求められた
強度比Dは、一般に1−ブテンの1,2付加反応に続い
て2,1付加反応が起こる割合、又は1−ブテンの2,
1付加反応に続いて1,2付加反応が起こる割合を示す
尺度と考えられている。従って、この強度比D値が大き
いほど、α−オレフィン(1−ブテン)の結合方向が不
規則であること示している。逆にD値が小さいほど、α
−オレフィンの結合方向が規則的であることを示してお
り、規則性が高いと分子鎖は集合しやすく、ランダム共
重合体ゴムは強度等が優れる傾向にあって好ましい。
【0036】なお、本発明では、後述するように特定の
第4族(チタン族)メタロセン系触媒を用いてエチレン
とα−オレフィンと非共役ポリエンとを共重合させるこ
とにより、前記強度比Dが0.5以下であるランダム共
重合体ゴムを得ているが、例えばバナジウム等の第5族
メタロセン系触媒の存在下に、エチレンと1−ブテンと
7−メチル−1,6−オクタジエンとを共重合させて
も、前記強度比Dが0.5以下であるエチレン・1−ブ
テン・7−メチル−1,6−オクタジエン共重合体ゴム
を得ることはできない。このことは、1−ブテン以外の
α−オレフィンについても同様である。
第4族(チタン族)メタロセン系触媒を用いてエチレン
とα−オレフィンと非共役ポリエンとを共重合させるこ
とにより、前記強度比Dが0.5以下であるランダム共
重合体ゴムを得ているが、例えばバナジウム等の第5族
メタロセン系触媒の存在下に、エチレンと1−ブテンと
7−メチル−1,6−オクタジエンとを共重合させて
も、前記強度比Dが0.5以下であるエチレン・1−ブ
テン・7−メチル−1,6−オクタジエン共重合体ゴム
を得ることはできない。このことは、1−ブテン以外の
α−オレフィンについても同様である。
【0037】(6)B値 共重合体ゴム(B)は、13C−NMRスペクトル及び次
式:
式:
【数8】B値=[POE]/(2・[PE ]・[PO ]) (式中、[PE ]は、ランダム共重合体ゴム中の(a)
エチレンから導かれる単位の含有モル分率であり、[P
O ]は、ランダム共重合体ゴム中の(b)α−オレフィ
ンから導かれる単位の含有モル分率であり、[POE]は
ランダム共重合体ゴムにおける全ダイアド(dyad)連鎖数
に対するα−オレフィン・エチレン連鎖数の割合であ
る。)から求められるB値が1.00〜1.50である
ことが望ましい。
エチレンから導かれる単位の含有モル分率であり、[P
O ]は、ランダム共重合体ゴム中の(b)α−オレフィ
ンから導かれる単位の含有モル分率であり、[POE]は
ランダム共重合体ゴムにおける全ダイアド(dyad)連鎖数
に対するα−オレフィン・エチレン連鎖数の割合であ
る。)から求められるB値が1.00〜1.50である
ことが望ましい。
【0038】このB値は、共重合体ゴム中におけるエチ
レンとα−オレフィンとの分布状態を表わす指標であ
り、J.C.Randall (Macromolecules,15, 353(1982))、
J.Ray(Macromolecules, 10, 773 (1977))らの報告に
基づいて求めることができる。前記のB値が大きいほ
ど、エチレンあるいはα−オレフィンのブロック的連鎖
が短くなり、エチレン及びα−オレフィンの分布が一様
であり、共重合体ゴムの組成分布が狭いことを示してい
る。なお、B値が1.00よりも小さくなるほど共重合
体ゴムの組成分布は広くなり、このような共重合体ゴム
は、組成分布の狭い共重合体ゴムと比べて、例えば架橋
した場合には強度等の物性を充分に発現しないことがあ
る。
レンとα−オレフィンとの分布状態を表わす指標であ
り、J.C.Randall (Macromolecules,15, 353(1982))、
J.Ray(Macromolecules, 10, 773 (1977))らの報告に
基づいて求めることができる。前記のB値が大きいほ
ど、エチレンあるいはα−オレフィンのブロック的連鎖
が短くなり、エチレン及びα−オレフィンの分布が一様
であり、共重合体ゴムの組成分布が狭いことを示してい
る。なお、B値が1.00よりも小さくなるほど共重合
体ゴムの組成分布は広くなり、このような共重合体ゴム
は、組成分布の狭い共重合体ゴムと比べて、例えば架橋
した場合には強度等の物性を充分に発現しないことがあ
る。
【0039】なお、本発明では、後述するように特定の
第4族(チタン族)メタロセン系触媒を用いてエチレン
とα−オレフィンと非共役ポリエンとを共重合させるこ
とにより、前記B値が1.00〜1.50であるランダ
ム共重合体ゴムを得ているが、例えばチタン系非メタロ
セン系触媒の存在下に、エチレンとα−オレフィンと非
共役ポリエンとを共重合させても、前記範囲のB値を有
するエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合
体ゴムを得ることはできない。
第4族(チタン族)メタロセン系触媒を用いてエチレン
とα−オレフィンと非共役ポリエンとを共重合させるこ
とにより、前記B値が1.00〜1.50であるランダ
ム共重合体ゴムを得ているが、例えばチタン系非メタロ
セン系触媒の存在下に、エチレンとα−オレフィンと非
共役ポリエンとを共重合させても、前記範囲のB値を有
するエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合
体ゴムを得ることはできない。
【0040】(7)ガラス転移温度 共重合体ゴム(B)のDSC(示差走査熱量計)で測定
されるガラス転移温度(Tg)は、−50℃以下である
ことが望ましい。ガラス転移温度(Tg)が−50℃以
下であるランダム共重合体ゴムからは、低温柔軟性に優
れた熱可塑性エラストマー組成物を得ることができる。
なお、本発明に用いるエチレン・α−オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴム、例えばエチレンと1−ブテン
とエチリデンノルボルネン(ENB)とのランダム共重
合体ゴムは、このランダム共重合体ゴムとエチレン、α
−オレフィン、非共役ポリエンの組成比が同じであるエ
チレンとプロピレンとENBとの共重合体ゴム(EPD
M)に比べてガラス転移温度(Tg)が約5〜10℃低
く、低温特性に優れる特徴を有する。
されるガラス転移温度(Tg)は、−50℃以下である
ことが望ましい。ガラス転移温度(Tg)が−50℃以
下であるランダム共重合体ゴムからは、低温柔軟性に優
れた熱可塑性エラストマー組成物を得ることができる。
なお、本発明に用いるエチレン・α−オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴム、例えばエチレンと1−ブテン
とエチリデンノルボルネン(ENB)とのランダム共重
合体ゴムは、このランダム共重合体ゴムとエチレン、α
−オレフィン、非共役ポリエンの組成比が同じであるエ
チレンとプロピレンとENBとの共重合体ゴム(EPD
M)に比べてガラス転移温度(Tg)が約5〜10℃低
く、低温特性に優れる特徴を有する。
【0041】前記のような長鎖分岐型の共重合体ゴム
(B)は、特定のメタロセン系触媒の存在下にエチレン
と炭素数3〜20のα−オレフィンと非共役ポリエンと
をランダム共重合させることにより製造される。本発明
に用いるメタロセン系触媒は、メタロセン化合物[A]
を含有すること以外は特に限定されず、例えばメタロセ
ン化合物[A]と、有機アルミニウムオキシ化合物
[B]及び/又はメタロセン化合物[A]と反応してイ
オン対を形成する化合物[C]とから形成されてもよ
い。また、メタロセン化合物[A]と、有機アルミニウ
ムオキシ化合物[B]及び/又はイオン対を形成する化
合物[C]とともに有機アルミニウム化合物[D]とか
ら形成されてもよい。以下に、メタロセン系触媒を形成
する際に用いられる成分について説明する。前記メタロ
セン化合物[A]としては、下記の一般式(I):
(B)は、特定のメタロセン系触媒の存在下にエチレン
と炭素数3〜20のα−オレフィンと非共役ポリエンと
をランダム共重合させることにより製造される。本発明
に用いるメタロセン系触媒は、メタロセン化合物[A]
を含有すること以外は特に限定されず、例えばメタロセ
ン化合物[A]と、有機アルミニウムオキシ化合物
[B]及び/又はメタロセン化合物[A]と反応してイ
オン対を形成する化合物[C]とから形成されてもよ
い。また、メタロセン化合物[A]と、有機アルミニウ
ムオキシ化合物[B]及び/又はイオン対を形成する化
合物[C]とともに有機アルミニウム化合物[D]とか
ら形成されてもよい。以下に、メタロセン系触媒を形成
する際に用いられる成分について説明する。前記メタロ
セン化合物[A]としては、下記の一般式(I):
【0042】
【化2】
【0043】で示される化合物が挙げられる。前記式
(I)において、Mは、周期律表第4族(チタン族)の
遷移金属原子であり、具体的には、チタン、ジルコニウ
ム、ハフニウムであり、特に好ましくはジルコニウムで
ある。R1 は、炭素数1〜6の炭化水素基であり、具体
的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロ
ピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、te
rt- ブチル基、n-ペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキ
シル基、シクロヘキシル基等のアルキル基;ビニル基、
プロペニル基等のアルケニル基等が挙げられる。これら
のうち、インデニル基に結合した炭素が1級のアルキル
基が好ましく、更に炭素数1〜4のアルキル基が好まし
く、特にメチル基及びエチル基が好ましい。
(I)において、Mは、周期律表第4族(チタン族)の
遷移金属原子であり、具体的には、チタン、ジルコニウ
ム、ハフニウムであり、特に好ましくはジルコニウムで
ある。R1 は、炭素数1〜6の炭化水素基であり、具体
的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロ
ピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、te
rt- ブチル基、n-ペンチル基、ネオペンチル基、n-ヘキ
シル基、シクロヘキシル基等のアルキル基;ビニル基、
プロペニル基等のアルケニル基等が挙げられる。これら
のうち、インデニル基に結合した炭素が1級のアルキル
基が好ましく、更に炭素数1〜4のアルキル基が好まし
く、特にメチル基及びエチル基が好ましい。
【0044】R2 、R4 、R5 及びR6 は、同一又は相
異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子又はR1
について示した炭素数1〜6の炭化水素基である。ここ
でハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素であ
る。R3 は、炭素数6〜16のアリール基である。この
アリール基は、例えば、前記ハロゲン原子、炭素数1〜
20の炭化水素基及び/又は有機シリル基で置換されて
いてもよい。アリール基としては、具体的には、フェニ
ル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基、アントラセニ
ル基、フェナントリル基、ピレニル基、アセナフチル
基、フェナレニル基、アセアントリレニル基、テトラヒ
ドロナフチル基、インダニル基、ビフェニリル基等が挙
げられる。これらのうち、フェニル基、ナフチル基、ア
ントラセニル基、フェナントリル基が好ましい。
異なっていてもよく、水素原子、ハロゲン原子又はR1
について示した炭素数1〜6の炭化水素基である。ここ
でハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素であ
る。R3 は、炭素数6〜16のアリール基である。この
アリール基は、例えば、前記ハロゲン原子、炭素数1〜
20の炭化水素基及び/又は有機シリル基で置換されて
いてもよい。アリール基としては、具体的には、フェニ
ル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基、アントラセニ
ル基、フェナントリル基、ピレニル基、アセナフチル
基、フェナレニル基、アセアントリレニル基、テトラヒ
ドロナフチル基、インダニル基、ビフェニリル基等が挙
げられる。これらのうち、フェニル基、ナフチル基、ア
ントラセニル基、フェナントリル基が好ましい。
【0045】また、このアリール基の置換基である炭素
数1〜20の炭化水素基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロ
ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、ドデシル基、エイ
コシル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等のアルキ
ル基、ビニル基、プロペニル基、シクロヘキセニル基等
のアルケニル基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェ
ニルプロピル基等のアリールアルキル基、R3 について
例示したアリール基、及びトリル基、ジメチルフェニル
基、トリメチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピ
ルフェニル基、メチルナフチル基、ベンジルフェニル基
等の炭素数6〜20のアリール基等が挙げられる。
数1〜20の炭化水素基としては、例えば、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロ
ヘキシル基、オクチル基、ノニル基、ドデシル基、エイ
コシル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等のアルキ
ル基、ビニル基、プロペニル基、シクロヘキセニル基等
のアルケニル基、ベンジル基、フェニルエチル基、フェ
ニルプロピル基等のアリールアルキル基、R3 について
例示したアリール基、及びトリル基、ジメチルフェニル
基、トリメチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピ
ルフェニル基、メチルナフチル基、ベンジルフェニル基
等の炭素数6〜20のアリール基等が挙げられる。
【0046】また、有機シリル基としては、トリメチル
シリル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリル基
等が挙げられる。X1 及びX2 は、同一又は相異なって
いてもよく、水素原子、前記ハロゲン原子、又は前記ハ
ロゲン原子で置換されていてもよい、前記炭素数1〜2
0の炭化水素基、酸素含有基又はイオウ含有基である。
シリル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリル基
等が挙げられる。X1 及びX2 は、同一又は相異なって
いてもよく、水素原子、前記ハロゲン原子、又は前記ハ
ロゲン原子で置換されていてもよい、前記炭素数1〜2
0の炭化水素基、酸素含有基又はイオウ含有基である。
【0047】また、酸素含有基としては、具体的には、
ヒドロキシル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ等の炭素数1〜20のアルコキシ基;フェ
ノキシ基、メチルフェノキシ基、ジメチルフェノキシ
基、ナフトキシ基等のアリールオキシ基;フェニルメト
キシ基、フェニルエトキシ基等のアリール−C1-20−ア
ルコキシ基等が挙げられる。
ヒドロキシル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ等の炭素数1〜20のアルコキシ基;フェ
ノキシ基、メチルフェノキシ基、ジメチルフェノキシ
基、ナフトキシ基等のアリールオキシ基;フェニルメト
キシ基、フェニルエトキシ基等のアリール−C1-20−ア
ルコキシ基等が挙げられる。
【0048】イオウ含有基としては、具体的には、前記
酸素含有基の酸素をイオウに置換した置換基;メチルス
ルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ基、フェニルスルホニルオキシ基、ベンジルスルホニ
ルオキシ基、p-トルエンスルホニルオキシ基、トリメチ
ルベンゼンスルホニルオキシ基、トリイソブチルベンゼ
ンスルホニルオキシ基、p-クロルベンゼンスルホニルオ
キシ基、ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシ基等
のスルホニルオキシ基;メチルスルホニル基、フェニル
スルホニル基、ベンゼンスルホニル基、p-トルエンスル
ホニル基、トリメチルベンゼンスルホニル基、ペンタフ
ルオロベンゼンスルホニル基等のスルホニル基等が挙げ
られる。
酸素含有基の酸素をイオウに置換した置換基;メチルス
ルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ基、フェニルスルホニルオキシ基、ベンジルスルホニ
ルオキシ基、p-トルエンスルホニルオキシ基、トリメチ
ルベンゼンスルホニルオキシ基、トリイソブチルベンゼ
ンスルホニルオキシ基、p-クロルベンゼンスルホニルオ
キシ基、ペンタフルオロベンゼンスルホニルオキシ基等
のスルホニルオキシ基;メチルスルホニル基、フェニル
スルホニル基、ベンゼンスルホニル基、p-トルエンスル
ホニル基、トリメチルベンゼンスルホニル基、ペンタフ
ルオロベンゼンスルホニル基等のスルホニル基等が挙げ
られる。
【0049】これらのうち、X1 及びX2 は、ハロゲン
原子又は炭素数1〜20の炭化水素基であることが好ま
しい。Yは、炭素数1〜20の2価の炭化水素基、炭素
数1〜20の2価のハロゲン化炭化水素基、2価のケイ
素含有基、2価のゲルマニウム含有基、−O−、−CO
−、−S−、−SO−、−SO2 −、−NR7 −、−P
(R7 )−、−P(O)(R7 )−、−BR7 −又は−
AlR7 −(ここで、R7 は、水素原子、前記ハロゲン
原子、前記炭素数1〜20の炭化水素基、又は1個以上
の前記ハロゲン原子で置換された炭素数1〜20の炭化
水素基を表す。)であり、具体的には、メチレン基、ジ
メチルメチレン基、エチレン基、ジメチルエチレン基、
トリメチレン基、テトラメチレン基、1,2−シクロヘ
キシレン基、1,4−シクロヘキシレン基等のアルキレ
ン基;シクロヘキシリデン基等のアルキリデン基;ジフ
ェニルメチレン基、ジフェニルエチレン基等のアリール
アルキレン基等の炭素数1〜20の2価の炭化水素基;
前記炭素数1〜20の2価の炭化水素基をハロゲン化し
たハロゲン化炭化水素基、例えばクロロメチレン;メチ
ルシリレン基、ジメチルシリレン基、ジエチルシリレン
基、ジ(n-プロピル)シリレン基、ジ(i-プロピル)シ
リレン基、ジ(シクロヘキシル)シリレン基、メチルフ
ェニルシリレン基、ジフェニルシリレン基、ジ(p-トリ
ル)シリレン基、ジ(p-クロロフェニル)シリレン基等
のアルキルシリレン基、アルキルアリールシリレン基、
アリールシリレン基、テトラメチル−1,2−ジシリル
基、テトラフェニル−1,2−ジシリル基等のアルキル
ジシリル基、アルキルアリールジシリル基、アリールジ
シリル基等の2価のケイ素含有基;前記2価のケイ素含
有基のケイ素をゲルマニウムに置換した2価のゲルマニ
ウム含有基等が挙げられる。
原子又は炭素数1〜20の炭化水素基であることが好ま
しい。Yは、炭素数1〜20の2価の炭化水素基、炭素
数1〜20の2価のハロゲン化炭化水素基、2価のケイ
素含有基、2価のゲルマニウム含有基、−O−、−CO
−、−S−、−SO−、−SO2 −、−NR7 −、−P
(R7 )−、−P(O)(R7 )−、−BR7 −又は−
AlR7 −(ここで、R7 は、水素原子、前記ハロゲン
原子、前記炭素数1〜20の炭化水素基、又は1個以上
の前記ハロゲン原子で置換された炭素数1〜20の炭化
水素基を表す。)であり、具体的には、メチレン基、ジ
メチルメチレン基、エチレン基、ジメチルエチレン基、
トリメチレン基、テトラメチレン基、1,2−シクロヘ
キシレン基、1,4−シクロヘキシレン基等のアルキレ
ン基;シクロヘキシリデン基等のアルキリデン基;ジフ
ェニルメチレン基、ジフェニルエチレン基等のアリール
アルキレン基等の炭素数1〜20の2価の炭化水素基;
前記炭素数1〜20の2価の炭化水素基をハロゲン化し
たハロゲン化炭化水素基、例えばクロロメチレン;メチ
ルシリレン基、ジメチルシリレン基、ジエチルシリレン
基、ジ(n-プロピル)シリレン基、ジ(i-プロピル)シ
リレン基、ジ(シクロヘキシル)シリレン基、メチルフ
ェニルシリレン基、ジフェニルシリレン基、ジ(p-トリ
ル)シリレン基、ジ(p-クロロフェニル)シリレン基等
のアルキルシリレン基、アルキルアリールシリレン基、
アリールシリレン基、テトラメチル−1,2−ジシリル
基、テトラフェニル−1,2−ジシリル基等のアルキル
ジシリル基、アルキルアリールジシリル基、アリールジ
シリル基等の2価のケイ素含有基;前記2価のケイ素含
有基のケイ素をゲルマニウムに置換した2価のゲルマニ
ウム含有基等が挙げられる。
【0050】これらのうち、Yは、2価のケイ素含有基
又は2価のゲルマニウム含有基であることが好ましく、
2価のケイ素含有基であることが更に好ましく、アルキ
ルシリレン基、アルキルアリールシリレン基又はアリー
ルシリレン基であることが特に好ましい。
又は2価のゲルマニウム含有基であることが好ましく、
2価のケイ素含有基であることが更に好ましく、アルキ
ルシリレン基、アルキルアリールシリレン基又はアリー
ルシリレン基であることが特に好ましい。
【0051】以下に前記一般式(I)で示されるメタロ
セン化合物の具体例を示す。rac-ジメチルシリレン−ビ
ス(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−メチル−4−(α−ナフチル)−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−メチル−4−(β−ナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−メチル−4−(1−アントラセニル)−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン−ビス(2−メチル−4−(2−アントラセニ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(9−アン
トラセニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−
(9−フェナントリル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチ
ル−4−(p−フルオロフェニル)−1−インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−メチル−4−(ペンタフルオロフェニル)−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン−ビス(2−メチル−4−(p−クロロフェニ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(m−クロ
ロフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−
(o−クロロフェニル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチ
ル−4−(2,4−ジクロロフェニル)フェニル−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン−ビス(2−メチル−4−(p−ブロモフェニ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(p−トリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(m−トリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(o−トリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(2,6−
ジメチルフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−
4−(p−エチルフェニル)−1−インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−
メチル−4−(p−イソプロピルフェニル)−1−イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン−ビス(2−メチル−4−(p−ベンジルフェニル)
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン−ビス(2−メチル−4−(p−ビフェニ
リル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(m−ビ
フェニリル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−
(p−トリメチルシリルフェニル)−1−インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−メチル−4−(m−トリメチルシリルフェニル)
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン−ビス(2−フェニル−4−フェニル−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジエチル
シリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−1−イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ−(イソプロ
ピル)シリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ−(n-
ブチル)シリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−
1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジシク
ロヘキシルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-メチ
ルフェニルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジフ
ェニルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(p−
トリル)シリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−
1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(p
−クロロフェニル)シリレン−ビス(2−メチル−4−
フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-メチレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-エチレン−
ビス(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルゲルミレン−ビス
(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジメチルスタニレン−ビス(2
−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチ
ル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジブ
ロミド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4
−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジメチル、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニ
ル−1−インデニル)ジルコニウムメチルクロリド、ra
c-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル
−1−インデニル)ジルコニウムクロリドSO2 Me、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニ
ル−1−インデニル)ジルコニウムクロリドOSO2 M
e、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−フ
ェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−(α−ナ
フチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−(β−
ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−
(2−メチル−1−ナフチル)−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−エチル−4−(5−アセナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−エチル−4−(9−アントラセニル)−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン−ビス(2−エチル−4−(9−フェナントリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−(o−メチ
ルフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−
(m−メチルフェニル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチ
ル−4−(p−メチルフェニル)−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−エチル−4−(2,3−ジメチルフェニル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン−ビス(2−エチル−4−(2,4−ジメチル
フェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−
(2,5−ジメチルフェニル)−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−エチル−4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−
1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチ
ルシリレン−ビス(2−エチル−4−(o−クロロフェ
ニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−(m−ク
ロロフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−
(p−クロロフェニル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチ
ル−4−(2,3−ジクロロフェニル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−エチル−4−(2,6−ジクロロフェニル)
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン−ビス(2−エチル−4−(3,5−ジク
ロロフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−
(2−ブロモフェニル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチ
ル−4−(3−ブロモフェニル)−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−エチル−4−(4−ブロモフェニル)−1−イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン−ビス(2−エチル−4−(4−ビフェニリル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン−ビス(2−エチル−4−(4−トリメチルシ
リルフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-プロピル−
4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-プロピル−4
−(α−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-プロピ
ル−4−(β−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-
プロピル−4−(2−メチル−1−ナフチル)−1−イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリ
レン−ビス(2−n-プロピル−4−(5−アセナフチ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−n-プロピル−4−(9−
アントラセニル)−1−インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-プロピル
−4−(9−フェナントリル)−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−イソプロピル−4−フェニル−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−イソプロピル−4−(α−ナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−イソプロピル−4−(β−ナフチル)−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン−ビス(2−イソプロピル−4−(8−メチル−
9−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−イソプロピル
−4−(5−アセナフチル)−1−インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−
イソプロピル−4−(9−アントラセニル)−1−イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン−ビス(2−イソプロピル−4−(9−フェナントリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−s-ブチル−4−フェニル
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン−ビス(2−s-ブチル−4−(α−ナフチ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−s-ブチル−4−(β−ナ
フチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−s-ブチル−4−(2
−メチル−1−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−s-
ブチル−4−(5−アセナフチル)−1−インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−s-ブチル−4−(9−アントラセニル)−1−イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリ
レン−ビス(2−s-ブチル−4−(9−フェナントリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−n-ペンチル−4−フェニ
ル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ
メチルシリレン−ビス(2−n-ペンチル−4−(α−ナ
フチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-ブチル−4−フェ
ニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−n-ブチル−4−(α−ナ
フチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-ブチル−4−(β
−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-ブチル−4−
(2−メチル−1−ナフチル)−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−n-ブチル−4−(5−アセナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−n-ブチル−4−(9−アントラセニル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン−ビス(2−n-ブチル−4−(9−フェナント
リル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルシリレン−ビス(2−イソブチル−4−フェ
ニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−イソブチル−4−(α−
ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−イソブチル−4
−(β−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−イソブチ
ル−4−(2−メチル−1−ナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−イソブチル−4−(5−アセナフチル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン−ビス(2−イソブチル−4−(9−アントラ
セニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−イソブチル−4−
(9−フェナントリル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−ネオ
ペンチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−ネオ
ペンチル−4−(α−ナフチル)−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−n-ヘキシル−4−フェニル−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−n-ヘキシル−4−(α−ナフチル)−1−インデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、rac-メチルフェニルシ
リレン−ビス(2−エチル−4−フェニル−1−インデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、rac-メチルフェニルシ
リレン−ビス(2−エチル−4−(α−ナフチル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-メチルフ
ェニルシリレン−ビス(2−エチル−4−(9−アント
ラセニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-メチルフェニルシリレン−ビス(2−エチル−
4−(9−フェナントリル)−1−インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジフェニルシリレン−ビス(2
−エチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジフェニルシリレン−ビス(2−エ
チル−4−(α−ナフチル)−1−インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジフェニルシリレン−ビス(2
−エチル−4−(9−アントラセニル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジフェニルシリレン
−ビス(2−エチル−4−(9−フェナントリル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジフェニ
ルシリレン−ビス(2−エチル−4−(4−ビフェニリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
メチレン−ビス(2−エチル−4−フェニル−1−イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-メチレン−ビス
(2−エチル−4−(α−ナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-エチレン−ビス(2
−エチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-エチレン−ビス(2−エチル−4−
(α−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、rac-エチレン−ビス(2−n-プロピル−4−
(α−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルゲルミル−ビス(2−エチル−4
−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルゲルミル−ビス(2−エチル−4−
(α−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルゲルミル−ビス(2−n-プロピル
−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロ
リド等。
セン化合物の具体例を示す。rac-ジメチルシリレン−ビ
ス(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−メチル−4−(α−ナフチル)−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−メチル−4−(β−ナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−メチル−4−(1−アントラセニル)−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン−ビス(2−メチル−4−(2−アントラセニ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(9−アン
トラセニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−
(9−フェナントリル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチ
ル−4−(p−フルオロフェニル)−1−インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−メチル−4−(ペンタフルオロフェニル)−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン−ビス(2−メチル−4−(p−クロロフェニ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(m−クロ
ロフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−
(o−クロロフェニル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチ
ル−4−(2,4−ジクロロフェニル)フェニル−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン−ビス(2−メチル−4−(p−ブロモフェニ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(p−トリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(m−トリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(o−トリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(2,6−
ジメチルフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−
4−(p−エチルフェニル)−1−インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−
メチル−4−(p−イソプロピルフェニル)−1−イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン−ビス(2−メチル−4−(p−ベンジルフェニル)
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン−ビス(2−メチル−4−(p−ビフェニ
リル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−(m−ビ
フェニリル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−
(p−トリメチルシリルフェニル)−1−インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−メチル−4−(m−トリメチルシリルフェニル)
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン−ビス(2−フェニル−4−フェニル−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジエチル
シリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−1−イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ−(イソプロ
ピル)シリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ−(n-
ブチル)シリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−
1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジシク
ロヘキシルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-メチ
ルフェニルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジフ
ェニルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(p−
トリル)シリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−
1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ(p
−クロロフェニル)シリレン−ビス(2−メチル−4−
フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-メチレン−ビス(2−メチル−4−フェニル−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-エチレン−
ビス(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルゲルミレン−ビス
(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジメチルスタニレン−ビス(2
−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチ
ル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジブ
ロミド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4
−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジメチル、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニ
ル−1−インデニル)ジルコニウムメチルクロリド、ra
c-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニル
−1−インデニル)ジルコニウムクロリドSO2 Me、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−メチル−4−フェニ
ル−1−インデニル)ジルコニウムクロリドOSO2 M
e、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−フ
ェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−(α−ナ
フチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−(β−
ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−
(2−メチル−1−ナフチル)−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−エチル−4−(5−アセナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−エチル−4−(9−アントラセニル)−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン−ビス(2−エチル−4−(9−フェナントリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−(o−メチ
ルフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−
(m−メチルフェニル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチ
ル−4−(p−メチルフェニル)−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−エチル−4−(2,3−ジメチルフェニル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン−ビス(2−エチル−4−(2,4−ジメチル
フェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−
(2,5−ジメチルフェニル)−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−エチル−4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−
1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチ
ルシリレン−ビス(2−エチル−4−(o−クロロフェ
ニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−(m−ク
ロロフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−
(p−クロロフェニル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチ
ル−4−(2,3−ジクロロフェニル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−エチル−4−(2,6−ジクロロフェニル)
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン−ビス(2−エチル−4−(3,5−ジク
ロロフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチル−4−
(2−ブロモフェニル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−エチ
ル−4−(3−ブロモフェニル)−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−エチル−4−(4−ブロモフェニル)−1−イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン−ビス(2−エチル−4−(4−ビフェニリル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン−ビス(2−エチル−4−(4−トリメチルシ
リルフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-プロピル−
4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-プロピル−4
−(α−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-プロピ
ル−4−(β−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-
プロピル−4−(2−メチル−1−ナフチル)−1−イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリ
レン−ビス(2−n-プロピル−4−(5−アセナフチ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−n-プロピル−4−(9−
アントラセニル)−1−インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-プロピル
−4−(9−フェナントリル)−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−イソプロピル−4−フェニル−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−イソプロピル−4−(α−ナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−イソプロピル−4−(β−ナフチル)−1−
インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシ
リレン−ビス(2−イソプロピル−4−(8−メチル−
9−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロ
リド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−イソプロピル
−4−(5−アセナフチル)−1−インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−
イソプロピル−4−(9−アントラセニル)−1−イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレ
ン−ビス(2−イソプロピル−4−(9−フェナントリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−s-ブチル−4−フェニル
−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメ
チルシリレン−ビス(2−s-ブチル−4−(α−ナフチ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−s-ブチル−4−(β−ナ
フチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−s-ブチル−4−(2
−メチル−1−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニ
ウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−s-
ブチル−4−(5−アセナフチル)−1−インデニル)
ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−s-ブチル−4−(9−アントラセニル)−1−イ
ンデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリ
レン−ビス(2−s-ブチル−4−(9−フェナントリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−n-ペンチル−4−フェニ
ル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジ
メチルシリレン−ビス(2−n-ペンチル−4−(α−ナ
フチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-ブチル−4−フェ
ニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−n-ブチル−4−(α−ナ
フチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-ブチル−4−(β
−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−n-ブチル−4−
(2−メチル−1−ナフチル)−1−インデニル)ジル
コニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2
−n-ブチル−4−(5−アセナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−n-ブチル−4−(9−アントラセニル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン−ビス(2−n-ブチル−4−(9−フェナント
リル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、ra
c-ジメチルシリレン−ビス(2−イソブチル−4−フェ
ニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
ジメチルシリレン−ビス(2−イソブチル−4−(α−
ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−イソブチル−4
−(β−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジ
クロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−イソブチ
ル−4−(2−メチル−1−ナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−イソブチル−4−(5−アセナフチル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジメチル
シリレン−ビス(2−イソブチル−4−(9−アントラ
セニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
rac-ジメチルシリレン−ビス(2−イソブチル−4−
(9−フェナントリル)−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−ネオ
ペンチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス(2−ネオ
ペンチル−4−(α−ナフチル)−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−n-ヘキシル−4−フェニル−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド、rac-ジメチルシリレン−ビス
(2−n-ヘキシル−4−(α−ナフチル)−1−インデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、rac-メチルフェニルシ
リレン−ビス(2−エチル−4−フェニル−1−インデ
ニル)ジルコニウムジクロリド、rac-メチルフェニルシ
リレン−ビス(2−エチル−4−(α−ナフチル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-メチルフ
ェニルシリレン−ビス(2−エチル−4−(9−アント
ラセニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-メチルフェニルシリレン−ビス(2−エチル−
4−(9−フェナントリル)−1−インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジフェニルシリレン−ビス(2
−エチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-ジフェニルシリレン−ビス(2−エ
チル−4−(α−ナフチル)−1−インデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、rac-ジフェニルシリレン−ビス(2
−エチル−4−(9−アントラセニル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジフェニルシリレン
−ビス(2−エチル−4−(9−フェナントリル)−1
−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-ジフェニ
ルシリレン−ビス(2−エチル−4−(4−ビフェニリ
ル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、rac-
メチレン−ビス(2−エチル−4−フェニル−1−イン
デニル)ジルコニウムジクロリド、rac-メチレン−ビス
(2−エチル−4−(α−ナフチル)−1−インデニ
ル)ジルコニウムジクロリド、rac-エチレン−ビス(2
−エチル−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウ
ムジクロリド、rac-エチレン−ビス(2−エチル−4−
(α−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、rac-エチレン−ビス(2−n-プロピル−4−
(α−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルゲルミル−ビス(2−エチル−4
−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、rac-ジメチルゲルミル−ビス(2−エチル−4−
(α−ナフチル)−1−インデニル)ジルコニウムジク
ロリド、rac-ジメチルゲルミル−ビス(2−n-プロピル
−4−フェニル−1−インデニル)ジルコニウムジクロ
リド等。
【0052】また、前記のような化合物中のジルコニウ
ムをチタニウム又はハフニウムに代えた化合物を挙げる
こともできる。本発明では、通常、前記メタロセン化合
物のラセミ体が触媒成分として用いられるが、R型又は
S型を用いることもできる。本発明では、前記のような
メタロセン化合物を2種以上組合わせて用いることがで
きる。
ムをチタニウム又はハフニウムに代えた化合物を挙げる
こともできる。本発明では、通常、前記メタロセン化合
物のラセミ体が触媒成分として用いられるが、R型又は
S型を用いることもできる。本発明では、前記のような
メタロセン化合物を2種以上組合わせて用いることがで
きる。
【0053】前記メタロセン化合物は、Journal of Org
anometallic Chem. 288(1985) 、第63〜67頁、ヨーロッ
パ特許出願公開第0,320,762 号明細書に準じて製造する
ことができる。また、前記メタロセン化合物[A]とし
ては、前記一般式(I)で示されるメタロセン化合物の
ほかに、特開平3−163088号公報等に記載されて
いる下記一般式(II):
anometallic Chem. 288(1985) 、第63〜67頁、ヨーロッ
パ特許出願公開第0,320,762 号明細書に準じて製造する
ことができる。また、前記メタロセン化合物[A]とし
ては、前記一般式(I)で示されるメタロセン化合物の
ほかに、特開平3−163088号公報等に記載されて
いる下記一般式(II):
【0054】
【化3】La MX2 (II) (式中、Mは、周期律表第4族(チタン族)又はランタ
ニド系列の金属であり、La は、非局在化π結合を含む
部分であり、金属M活性サイトに拘束幾何形状を付与し
ており、Xは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、又はケイ素原子もしくはゲルマニウム原子を含有し
てもよい炭素数1〜20の炭化水素基、シリル基又はゲ
ルミル基である。)で示されるメタロセン化合物が挙げ
られる。
ニド系列の金属であり、La は、非局在化π結合を含む
部分であり、金属M活性サイトに拘束幾何形状を付与し
ており、Xは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原
子、又はケイ素原子もしくはゲルマニウム原子を含有し
てもよい炭素数1〜20の炭化水素基、シリル基又はゲ
ルミル基である。)で示されるメタロセン化合物が挙げ
られる。
【0055】このような式(II)で示される化合物のう
ちでも、具体的に、下記式(III) :
ちでも、具体的に、下記式(III) :
【化4】
【0056】(式中、Mは、チタン、ジルコニウム又は
ハフニウムであり、Xは、前記と同様であり、Cpは、
Mにπ結合しており、かつ置換基Zを有する置換シクロ
ペンタジエニル基又はその誘導体であり、Zは、酸素、
イオウ、ホウ素又は周期律表第14族(炭素族)の元素
を含む部分であり、Yは、窒素、リン、酸素又はイオウ
を含む配位子であり、ZとYとで縮合環を形成してもよ
い。)で示される化合物が好ましい。
ハフニウムであり、Xは、前記と同様であり、Cpは、
Mにπ結合しており、かつ置換基Zを有する置換シクロ
ペンタジエニル基又はその誘導体であり、Zは、酸素、
イオウ、ホウ素又は周期律表第14族(炭素族)の元素
を含む部分であり、Yは、窒素、リン、酸素又はイオウ
を含む配位子であり、ZとYとで縮合環を形成してもよ
い。)で示される化合物が好ましい。
【0057】このような式(III) で示される化合物とし
ては、具体的には、(ジメチル(t-ブチルアミド)(テ
トラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シラン)チ
タンジクロリド、((t-ブチルアミド)(テトラメチル
−η5 −シクロペンタジエニル)-1,2−エタンジイル)
チタンジクロリド、(ジベンジル(t-ブチルアミド)
(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シラ
ン)チタンジクロリド、(ジメチル(t-ブチルアミド)
(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シラ
ン)ジベンジルチタン、(ジメチル(t-ブチルアミド)
(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シラ
ン)ジメチルチタン、((t-ブチルアミド)(テトラメ
チル−η5 −シクロペンタジエニル)-1,2−エタンジイ
ル)ジベンジルチタン、((メチルアミド)(テトラメ
チル−η5 −シクロペンタジエニル)-1,2−エタンジイ
ル)ジネオペンチルチタン、((フェニルホスフィド)
(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)メチレ
ン)ジフェニルチタン、(ジベンジル(t-ブチルアミ
ド)(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シ
ラン)ジベンジルチタン、(ジメチル(ベンジルアミ
ド)(η5 −シクロペンタジエニル)シラン)ジ(トリ
メチルシリル)チタン、(ジメチル(フェニルホスフィ
ド)−(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)
シラン)ジベンジルチタン、((テトラメチル−η5 −
シクロペンタジエニル)-1,2−エタンジイル)ジベンジ
ルチタン、(2-η5 −(テトラメチル−シクロペンタジ
エニル)-1−メチル−エタノレート(2-))ジベンジルチ
タン、(2-η5 −(テトラメチル−シクロペンタジエニ
ル)-1−メチル−エタノレート(2-))ジメチルチタン、
(2-((4a,4b,8a,9,9a−η)-9H−フルオレン-9−イル)
シクロヘキサノレート(2-))ジメチルチタン、(2-((4
a,4b,8a,9,9a−η)-9H−フルオレン-9−イル)シクロヘ
キサノレート(2-))ジベンジルジルチタン等が挙げられ
る。
ては、具体的には、(ジメチル(t-ブチルアミド)(テ
トラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シラン)チ
タンジクロリド、((t-ブチルアミド)(テトラメチル
−η5 −シクロペンタジエニル)-1,2−エタンジイル)
チタンジクロリド、(ジベンジル(t-ブチルアミド)
(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シラ
ン)チタンジクロリド、(ジメチル(t-ブチルアミド)
(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シラ
ン)ジベンジルチタン、(ジメチル(t-ブチルアミド)
(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シラ
ン)ジメチルチタン、((t-ブチルアミド)(テトラメ
チル−η5 −シクロペンタジエニル)-1,2−エタンジイ
ル)ジベンジルチタン、((メチルアミド)(テトラメ
チル−η5 −シクロペンタジエニル)-1,2−エタンジイ
ル)ジネオペンチルチタン、((フェニルホスフィド)
(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)メチレ
ン)ジフェニルチタン、(ジベンジル(t-ブチルアミ
ド)(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)シ
ラン)ジベンジルチタン、(ジメチル(ベンジルアミ
ド)(η5 −シクロペンタジエニル)シラン)ジ(トリ
メチルシリル)チタン、(ジメチル(フェニルホスフィ
ド)−(テトラメチル−η5 −シクロペンタジエニル)
シラン)ジベンジルチタン、((テトラメチル−η5 −
シクロペンタジエニル)-1,2−エタンジイル)ジベンジ
ルチタン、(2-η5 −(テトラメチル−シクロペンタジ
エニル)-1−メチル−エタノレート(2-))ジベンジルチ
タン、(2-η5 −(テトラメチル−シクロペンタジエニ
ル)-1−メチル−エタノレート(2-))ジメチルチタン、
(2-((4a,4b,8a,9,9a−η)-9H−フルオレン-9−イル)
シクロヘキサノレート(2-))ジメチルチタン、(2-((4
a,4b,8a,9,9a−η)-9H−フルオレン-9−イル)シクロヘ
キサノレート(2-))ジベンジルジルチタン等が挙げられ
る。
【0058】本発明では、前記のような式(II)で示さ
れるメタロセン化合物は、2種以上組合わせて用いるこ
ともできる。前記説明においては、メタロセン化合物と
してチタン化合物について例示したが、チタンを、ジル
コニウム又はハフニウムに置換えた化合物を例示するこ
ともできる。
れるメタロセン化合物は、2種以上組合わせて用いるこ
ともできる。前記説明においては、メタロセン化合物と
してチタン化合物について例示したが、チタンを、ジル
コニウム又はハフニウムに置換えた化合物を例示するこ
ともできる。
【0059】これらの化合物は、単独で用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。長鎖分岐型
のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴム(B)の調製に際し、上述したメタロセン化合物の
中でも、前記一般式(I)で示されるメタロセン化合物
が好ましく用いられる。
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。長鎖分岐型
のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴム(B)の調製に際し、上述したメタロセン化合物の
中でも、前記一般式(I)で示されるメタロセン化合物
が好ましく用いられる。
【0060】メタロセン系触媒の調製に用いられる有機
アルミニウムオキシ化合物[B]は、従来公知のアルミ
ノオキサンであってもよく、また特開平2−78687
号公報に例示されているようなベンゼン不溶性の有機ア
ルミニウムオキシ化合物であってもよい。従来公知のア
ルミノオキサンは、例えば下記のような方法によって製
造することができる。
アルミニウムオキシ化合物[B]は、従来公知のアルミ
ノオキサンであってもよく、また特開平2−78687
号公報に例示されているようなベンゼン不溶性の有機ア
ルミニウムオキシ化合物であってもよい。従来公知のア
ルミノオキサンは、例えば下記のような方法によって製
造することができる。
【0061】(1)吸着水を含有する化合物あるいは結
晶水を含有する塩類、例えば塩化マグネシウム水和物、
硫酸銅水和物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル
水和物、塩化第1セリウム水和物等の炭化水素媒体懸濁
液に、トリアルキルアルミニウム等の有機アルミニウム
化合物を添加して反応させて炭化水素の溶液として回収
する方法。 (2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン等の媒体中で、トリアルキルアルミニウム等
の有機アルミニウム化合物に直接、水、氷又は水蒸気を
作用させて炭化水素の溶液として回収する方法。
晶水を含有する塩類、例えば塩化マグネシウム水和物、
硫酸銅水和物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル
水和物、塩化第1セリウム水和物等の炭化水素媒体懸濁
液に、トリアルキルアルミニウム等の有機アルミニウム
化合物を添加して反応させて炭化水素の溶液として回収
する方法。 (2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン等の媒体中で、トリアルキルアルミニウム等
の有機アルミニウム化合物に直接、水、氷又は水蒸気を
作用させて炭化水素の溶液として回収する方法。
【0062】(3)デカン、ベンゼン、トルエン等の媒
体中でトリアルキルアルミニウム等の有機アルミニウム
化合物に、ジメチルスズオキシド、ジブチルスズオキシ
ド等の有機スズ酸化物を反応させる方法。なお、このア
ルミノオキサンは、少量の有機金属成分を含有してもよ
い。また回収された前記のアルミノオキサン溶液から溶
媒あるいは未反応有機アルミニウム化合物を蒸留して除
去した後、溶媒に再溶解してもよい。
体中でトリアルキルアルミニウム等の有機アルミニウム
化合物に、ジメチルスズオキシド、ジブチルスズオキシ
ド等の有機スズ酸化物を反応させる方法。なお、このア
ルミノオキサンは、少量の有機金属成分を含有してもよ
い。また回収された前記のアルミノオキサン溶液から溶
媒あるいは未反応有機アルミニウム化合物を蒸留して除
去した後、溶媒に再溶解してもよい。
【0063】アルミノオキサンの製造の際に用いられる
有機アルミニウム化合物としては、具体的には、トリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロ
ピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、ト
リn-ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリsec-ブチルアルミニウム、トリtert−ブチルア
ルミニウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシル
アルミニウム、トリオクチルアルミニウム、トリデシル
アルミニウム等のトリアルキルアルミニウム;トリシク
ロヘキシルアルミニウム、トリシクロオクチルアルミニ
ウム等のトリシクロアルキルアルミニウム;ジメチルア
ルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、
ジエチルアルミニウムブロミド、ジイソブチルアルミニ
ウムクロリド等のジアルキルアルミニウムハライド;ジ
エチルアルミニウムヒドリド、ジイソブチルアルミニウ
ムヒドリド等のジアルキルアルミニウムヒドリド;ジメ
チルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニウムエ
トキシド等のジアルキルアルミニウムアルコキシド;ジ
エチルアルミニウムフェノキシド等のジアルキルアルミ
ニウムアリーロキシド等が挙げられる。これらの中で
は、トリアルキルアルミニウム、トリシクロアルキルア
ルミニウムが特に好ましい。
有機アルミニウム化合物としては、具体的には、トリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロ
ピルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、ト
リn-ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリsec-ブチルアルミニウム、トリtert−ブチルア
ルミニウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシル
アルミニウム、トリオクチルアルミニウム、トリデシル
アルミニウム等のトリアルキルアルミニウム;トリシク
ロヘキシルアルミニウム、トリシクロオクチルアルミニ
ウム等のトリシクロアルキルアルミニウム;ジメチルア
ルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、
ジエチルアルミニウムブロミド、ジイソブチルアルミニ
ウムクロリド等のジアルキルアルミニウムハライド;ジ
エチルアルミニウムヒドリド、ジイソブチルアルミニウ
ムヒドリド等のジアルキルアルミニウムヒドリド;ジメ
チルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニウムエ
トキシド等のジアルキルアルミニウムアルコキシド;ジ
エチルアルミニウムフェノキシド等のジアルキルアルミ
ニウムアリーロキシド等が挙げられる。これらの中で
は、トリアルキルアルミニウム、トリシクロアルキルア
ルミニウムが特に好ましい。
【0064】また、アルミノオキサンの製造の際に用い
られる有機アルミニウム化合物としては、式(i-C4 H
9 )x Aly (C5 H10)z (式中、x、y、zは正の
数であり、z≧2xである。)で示されるイソプレニル
アルミニウムを用いることもできる。前記の有機アルミ
ニウム化合物は、2種以上組合せて用いることもでき
る。
られる有機アルミニウム化合物としては、式(i-C4 H
9 )x Aly (C5 H10)z (式中、x、y、zは正の
数であり、z≧2xである。)で示されるイソプレニル
アルミニウムを用いることもできる。前記の有機アルミ
ニウム化合物は、2種以上組合せて用いることもでき
る。
【0065】アルミノオキサンの製造の際に用いられる
溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クメン、シメン等の芳香族炭化水素;ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキ
サデカン、オクタデカン等の脂肪族炭化水素;シクロペ
ンタン、シクロヘキサン、シクロオクタン、メチルシク
ロペンタン等の脂環族炭化水素;ガソリン、灯油、軽油
等の石油留分等の炭化水素溶媒、及び前記芳香族炭化水
素、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素のハロゲン化物、
とりわけ塩素化物、臭素化物等のハロゲン化炭化水素溶
媒が挙げられる。更に、エチルエーテル、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類を用いることもできる。これらの
溶媒のうち、特に芳香族炭化水素が好ましい。
溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クメン、シメン等の芳香族炭化水素;ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキ
サデカン、オクタデカン等の脂肪族炭化水素;シクロペ
ンタン、シクロヘキサン、シクロオクタン、メチルシク
ロペンタン等の脂環族炭化水素;ガソリン、灯油、軽油
等の石油留分等の炭化水素溶媒、及び前記芳香族炭化水
素、脂肪族炭化水素、脂環族炭化水素のハロゲン化物、
とりわけ塩素化物、臭素化物等のハロゲン化炭化水素溶
媒が挙げられる。更に、エチルエーテル、テトラヒドロ
フラン等のエーテル類を用いることもできる。これらの
溶媒のうち、特に芳香族炭化水素が好ましい。
【0066】前記メタロセン化合物[A]と反応してイ
オン対を形成する化合物[C]としては、特表平1−5
01950号公報、特表平1−502036号公報、特
開平3−179005号公報、特開平3−179006
号公報、特開平3−207703号公報、特開平3−2
07704号公報、米国特許第5321106号明細書
等に記載されたルイス酸、イオン性化合物及びボラン化
合物、カルボラン化合物を挙げることができる。
オン対を形成する化合物[C]としては、特表平1−5
01950号公報、特表平1−502036号公報、特
開平3−179005号公報、特開平3−179006
号公報、特開平3−207703号公報、特開平3−2
07704号公報、米国特許第5321106号明細書
等に記載されたルイス酸、イオン性化合物及びボラン化
合物、カルボラン化合物を挙げることができる。
【0067】前記ルイス酸としては、マグネシウム含有
ルイス酸、アルミニウム含有ルイス酸、ホウ素含有ルイ
ス酸等が挙げられ、これらのうちホウ素含有ルイス酸が
好ましい。ホウ素含有ルイス酸としては、具体的には、
下記一般式: BR8 R9 R10 (式中、R8 、R9 及びR10は、それぞれ独立して、フ
ッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基等の置換基
を有していてもよいフェニル基、又はフッ素原子を示
す。)で示される化合物を例示することができる。
ルイス酸、アルミニウム含有ルイス酸、ホウ素含有ルイ
ス酸等が挙げられ、これらのうちホウ素含有ルイス酸が
好ましい。ホウ素含有ルイス酸としては、具体的には、
下記一般式: BR8 R9 R10 (式中、R8 、R9 及びR10は、それぞれ独立して、フ
ッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基等の置換基
を有していてもよいフェニル基、又はフッ素原子を示
す。)で示される化合物を例示することができる。
【0068】前記一般式で示されるホウ素含有ルイス酸
としては、具体的には、トリフルオロボロン、トリフェ
ニルボロン、トリス(4-フルオロフェニル)ボロン、ト
リス(3,5-ジフルオロフェニル)ボロン、トリス(4-フ
ルオロメチルフェニル)ボロン、トリス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボロン、トリス(p-トリル)ボロン、トリ
ス(o-トリル)ボロン、トリス(3,5-ジメチルフェニ
ル)ボロン等が挙げられる。これらのうちでは、トリス
(ペンタフルオロフェニル)ボロンが特に好ましい。
としては、具体的には、トリフルオロボロン、トリフェ
ニルボロン、トリス(4-フルオロフェニル)ボロン、ト
リス(3,5-ジフルオロフェニル)ボロン、トリス(4-フ
ルオロメチルフェニル)ボロン、トリス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボロン、トリス(p-トリル)ボロン、トリ
ス(o-トリル)ボロン、トリス(3,5-ジメチルフェニ
ル)ボロン等が挙げられる。これらのうちでは、トリス
(ペンタフルオロフェニル)ボロンが特に好ましい。
【0069】前記イオン性化合物は、カチオン性化合物
とアニオン性化合物とからなる塩である。アニオンは前
記メタロセン化合物[A]と反応することによりメタロ
セン化合物[A]をカチオン化し、イオン対を形成する
ことにより遷移金属カチオン種を安定化させる働きがあ
る。そのようなアニオンとしては、有機ホウ素化合物ア
ニオン、有機ヒ素化合物アニオン、有機アルミニウム化
合物アニオン等があり、比較的嵩高で遷移金属カチオン
種を安定化させるアニオンが好ましい。カチオンとして
は、金属カチオン、有機金属カチオン、カルボニウムカ
チオン、トリピウムカチオン、オキソニウムカチオン、
スルホニウムカチオン、ホスホニウムカチオン、アンモ
ニウムカチオン等が挙げられる。具体的には、トリフェ
ニルカルベニウムカチオン、トリブチルアンモニウムカ
チオン、N,N-ジメチルアンモニウムカチオン、フェロセ
ニウムカチオン等を例示することができる。
とアニオン性化合物とからなる塩である。アニオンは前
記メタロセン化合物[A]と反応することによりメタロ
セン化合物[A]をカチオン化し、イオン対を形成する
ことにより遷移金属カチオン種を安定化させる働きがあ
る。そのようなアニオンとしては、有機ホウ素化合物ア
ニオン、有機ヒ素化合物アニオン、有機アルミニウム化
合物アニオン等があり、比較的嵩高で遷移金属カチオン
種を安定化させるアニオンが好ましい。カチオンとして
は、金属カチオン、有機金属カチオン、カルボニウムカ
チオン、トリピウムカチオン、オキソニウムカチオン、
スルホニウムカチオン、ホスホニウムカチオン、アンモ
ニウムカチオン等が挙げられる。具体的には、トリフェ
ニルカルベニウムカチオン、トリブチルアンモニウムカ
チオン、N,N-ジメチルアンモニウムカチオン、フェロセ
ニウムカチオン等を例示することができる。
【0070】前記イオン性化合物としては、有機ホウ素
化合物アニオンを有するイオン性化合物が好ましい。具
体的には、トリエチルアンモニウムテトラ(フェニル)
ホウ素、トリプロピルアンモニウムテトラ(フェニル)
ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ(フェニ
ル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ(p-トリ
ル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ(o-トリ
ル)ホウ素、トリブチルアンモニウムテトラ(ペンタフ
ルオロフェニル)ホウ素、トリプロピルアンモニウムテ
トラ(2,4-ジメチルフェニル)ホウ素、トリブチルアン
モニウムテトラ(3,5-ジメチルフェニル)ホウ素、トリ
ブチルアンモニウムテトラ(p-トリフルオロメチルフェ
ニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ
(o-トリル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテ
トラ(4-フルオロフェニル)ホウ素等のトリアルキル置
換アンモニウム塩;N,N-ジメチルアニリニウムテトラ
(フェニル)ホウ素、N,N-ジエチルアニリニウムテトラ
(フェニル)ホウ素、N,N-2,4,6-ペンタメチルアニリニ
ウムテトラ(フェニル)ホウ素等のN,N-ジアルキルアニ
リニウム塩;ジ(n-プロピル)アンモニウムテトラ(ペ
ンタフルオロフェニル)ホウ素、ジシクロヘキシルアン
モニウムテトラ(フェニル)ホウ素等のジアルキルアン
モニウム塩;トリフェニルホスホニウムテトラ(フェニ
ル)ホウ素、トリ(メチルフェニル)ホスホニウムテト
ラ(フェニル)ホウ素、トリ(ジメチルフェニル)ホス
ホニウムテトラ(フェニル)ホウ素等のトリアリールホ
スホニウム塩等が挙げられる。
化合物アニオンを有するイオン性化合物が好ましい。具
体的には、トリエチルアンモニウムテトラ(フェニル)
ホウ素、トリプロピルアンモニウムテトラ(フェニル)
ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ(フェニ
ル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ(p-トリ
ル)ホウ素、トリメチルアンモニウムテトラ(o-トリ
ル)ホウ素、トリブチルアンモニウムテトラ(ペンタフ
ルオロフェニル)ホウ素、トリプロピルアンモニウムテ
トラ(2,4-ジメチルフェニル)ホウ素、トリブチルアン
モニウムテトラ(3,5-ジメチルフェニル)ホウ素、トリ
ブチルアンモニウムテトラ(p-トリフルオロメチルフェ
ニル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテトラ
(o-トリル)ホウ素、トリ(n-ブチル)アンモニウムテ
トラ(4-フルオロフェニル)ホウ素等のトリアルキル置
換アンモニウム塩;N,N-ジメチルアニリニウムテトラ
(フェニル)ホウ素、N,N-ジエチルアニリニウムテトラ
(フェニル)ホウ素、N,N-2,4,6-ペンタメチルアニリニ
ウムテトラ(フェニル)ホウ素等のN,N-ジアルキルアニ
リニウム塩;ジ(n-プロピル)アンモニウムテトラ(ペ
ンタフルオロフェニル)ホウ素、ジシクロヘキシルアン
モニウムテトラ(フェニル)ホウ素等のジアルキルアン
モニウム塩;トリフェニルホスホニウムテトラ(フェニ
ル)ホウ素、トリ(メチルフェニル)ホスホニウムテト
ラ(フェニル)ホウ素、トリ(ジメチルフェニル)ホス
ホニウムテトラ(フェニル)ホウ素等のトリアリールホ
スホニウム塩等が挙げられる。
【0071】ホウ素原子を含有するイオン性化合物とし
て、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート、N,N-ジメチルアニリニウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、フェロ
セニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレートも
挙げることができる。また、以下のようなホウ素原子を
含有するイオン性化合物も例示できる。(なお、以下に
列挙するイオン性化合物における対向イオンは、トリ
(n-ブチル)アンモニウムであるが、これに限定されな
い。)
て、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート、N,N-ジメチルアニリニウムテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、フェロ
セニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレートも
挙げることができる。また、以下のようなホウ素原子を
含有するイオン性化合物も例示できる。(なお、以下に
列挙するイオン性化合物における対向イオンは、トリ
(n-ブチル)アンモニウムであるが、これに限定されな
い。)
【0072】アニオンの塩、例えばビス[トリ(n-ブチ
ル)アンモニウム]ノナボレート、ビス[トリ(n-ブチ
ル)アンモニウム]デカボレート、ビス[トリ(n-ブチ
ル)アンモニウム]ウンデカボレート、ビス[トリ(n-
ブチル)アンモニウム]ドデカボレート、ビス[トリ
(n-ブチル)アンモニウム]デカクロロデカボレート、
ビス[トリ(n-ブチル)アンモニウム]ドデカクロロド
デカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム-1−カル
バデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム-1−カ
ルバウンデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム
-1−カルバドデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム-1−トリメチルシリル-1−カルバデカボレート、ト
リ(n-ブチル)アンモニウムブロモ-1−カルバドデカボ
レート等、更には下記のようなボラン化合物、カルボラ
ン化合物等を挙げることができる。これらの化合物は、
ルイス酸、イオン性化合物として用いられる。
ル)アンモニウム]ノナボレート、ビス[トリ(n-ブチ
ル)アンモニウム]デカボレート、ビス[トリ(n-ブチ
ル)アンモニウム]ウンデカボレート、ビス[トリ(n-
ブチル)アンモニウム]ドデカボレート、ビス[トリ
(n-ブチル)アンモニウム]デカクロロデカボレート、
ビス[トリ(n-ブチル)アンモニウム]ドデカクロロド
デカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム-1−カル
バデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム-1−カ
ルバウンデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウム
-1−カルバドデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム-1−トリメチルシリル-1−カルバデカボレート、ト
リ(n-ブチル)アンモニウムブロモ-1−カルバドデカボ
レート等、更には下記のようなボラン化合物、カルボラ
ン化合物等を挙げることができる。これらの化合物は、
ルイス酸、イオン性化合物として用いられる。
【0073】ボラン化合物、カルボラン錯化合物、及び
カルボランアニオンの塩としては、例えばデカボラン
(14)、7,8-ジカルバウンデカボラン(13)、2,7-
ジカルバウンデカボラン(13)、ウンデカヒドリド-
7,8−ジメチル-7,8−ジカルバウンデカボラン、ドデカ
ヒドリド-11-メチル-2,7−ジカルバウンデカボラン、ト
リ(n-ブチル)アンモニウム6-カルバデカボレート(1
4)、トリ(n-ブチル)アンモニウム6-カルバデカボレ
ート(12)、トリ(n-ブチル)アンモニウム7-カルバ
ウンデカボレート(13)、トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム7,8-ジカルバウンデカボレート(12)、トリ(n-
ブチル)アンモニウム2,9-ジカルバウンデカボレート
(12)、トリ(n-ブチル)アンモニウムドデカヒドリ
ド-8−メチル7,9-ジカルバウンデカボレート、トリ(n-
ブチル)アンモニウムウンデカヒドリド8-エチル-7,9−
ジカルバウンデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニ
ウムウンデカヒドリド-8−ブチル-7,9−ジカルバウンデ
カボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカヒ
ドリド-8−アリル-7,9−ジカルバウンデカボレート、ト
リ(n-ブチル)アンモニウムウンデカヒドリド-9−トリ
メチルシリル-7,8−ジカルバウンデカボレート、トリ
(n-ブチル)アンモニウムウンデカヒドリド-4,6−ジブ
ロモ-7−カルバウンデカボレート等が挙げられる。
カルボランアニオンの塩としては、例えばデカボラン
(14)、7,8-ジカルバウンデカボラン(13)、2,7-
ジカルバウンデカボラン(13)、ウンデカヒドリド-
7,8−ジメチル-7,8−ジカルバウンデカボラン、ドデカ
ヒドリド-11-メチル-2,7−ジカルバウンデカボラン、ト
リ(n-ブチル)アンモニウム6-カルバデカボレート(1
4)、トリ(n-ブチル)アンモニウム6-カルバデカボレ
ート(12)、トリ(n-ブチル)アンモニウム7-カルバ
ウンデカボレート(13)、トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム7,8-ジカルバウンデカボレート(12)、トリ(n-
ブチル)アンモニウム2,9-ジカルバウンデカボレート
(12)、トリ(n-ブチル)アンモニウムドデカヒドリ
ド-8−メチル7,9-ジカルバウンデカボレート、トリ(n-
ブチル)アンモニウムウンデカヒドリド8-エチル-7,9−
ジカルバウンデカボレート、トリ(n-ブチル)アンモニ
ウムウンデカヒドリド-8−ブチル-7,9−ジカルバウンデ
カボレート、トリ(n-ブチル)アンモニウムウンデカヒ
ドリド-8−アリル-7,9−ジカルバウンデカボレート、ト
リ(n-ブチル)アンモニウムウンデカヒドリド-9−トリ
メチルシリル-7,8−ジカルバウンデカボレート、トリ
(n-ブチル)アンモニウムウンデカヒドリド-4,6−ジブ
ロモ-7−カルバウンデカボレート等が挙げられる。
【0074】カルボラン化合物、及びカルボランの塩と
しては、例えば4-カルバノナボラン(14)、1,3-ジカ
ルバノナボラン(13)、6,9-ジカルバデカボラン(1
4)、ドデカヒドリド-1−フェニル-1,3−ジカルバノナ
ボラン、ドデカヒドリド-1−メチル-1,3−ジカルバノナ
ボラン、ウンデカヒドリド-1,3−ジメチル-1,3−ジカル
バノナボラン等が挙げられる。
しては、例えば4-カルバノナボラン(14)、1,3-ジカ
ルバノナボラン(13)、6,9-ジカルバデカボラン(1
4)、ドデカヒドリド-1−フェニル-1,3−ジカルバノナ
ボラン、ドデカヒドリド-1−メチル-1,3−ジカルバノナ
ボラン、ウンデカヒドリド-1,3−ジメチル-1,3−ジカル
バノナボラン等が挙げられる。
【0075】更に、以下のような化合物も例示できる。
(なお、以下に列挙するイオン性化合物における対向イ
オンは、トリ(n-ブチル)アンモニウムであるが、これ
に限定されない。) 金属カルボランの塩及び金属ボランアニオン、例えばト
リ(n-ブチル)アンモニウムビス(ノナヒドリド-1,3−
ジカルバノナボレート)コバルテート(III) 、トリ(n-
ブチル)アンモニウムビス(ウンデカヒドリド-7,8−ジ
カルバウンデカボレート)フェレート(鉄酸塩)(III)
、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカヒド
リド-7,8−ジカルバウンデカボレート)コバルテート(I
II) 、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカヒ
ドリド-7,8−ジカルバウンデカボレート)ニッケレート
(III) 、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカ
ヒドリド-7,8−ジカルバウンデカボレート)キュブレー
ト(銅酸塩)(III) 、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ウンデカヒドリド-7,8−ジカルバウンデカボレー
ト)アウレート(金属塩)(III) 、トリ(n-ブチル)ア
ンモニウムビス(ノナヒドリド-7,8−ジメチル-7,8−ジ
カルバウンデカボレート)フェレート(III) 、トリ(n-
ブチル)アンモニウムビス(ノナヒドリド-7,8−ジメチ
ル-7,8−ジカルバウンデカボレート)クロメート(クロ
ム酸塩)(III) 、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス
(トリブロモオクタヒドリド-7,8−ジカルバウンデカボ
レート)コバルテート(III) 、トリ(n-ブチル)アンモ
ニウムビス(ドデカヒドリドジカルバドデカボレート)
コバルテート(III) 、ビス[トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム]ビス(ドデカヒドリドドデカボレート)ニッケレ
ート(III) 、トリス[トリ(n-ブチル)アンモニウム]
ビス(ウンデカヒドリド-7−カルバウンデカボレート)
クロメート(III) 、ビス[トリ(n-ブチル)アンモニウ
ム]ビス(ウンデカヒドリド-7−カルバウンデカボレー
ト)マンガネート(IV)、ビス[トリ(n-ブチル)アン
モニウム]ビス(ウンデカヒドリド-7−カルバウンデカ
ボレート)コバルテート(III) 、ビス[トリ(n-ブチ
ル)アンモニウム]ビス(ウンデカヒドリド-7−カルバ
ウンデカボレート)ニッケレート(IV)等が挙げられ
る。
(なお、以下に列挙するイオン性化合物における対向イ
オンは、トリ(n-ブチル)アンモニウムであるが、これ
に限定されない。) 金属カルボランの塩及び金属ボランアニオン、例えばト
リ(n-ブチル)アンモニウムビス(ノナヒドリド-1,3−
ジカルバノナボレート)コバルテート(III) 、トリ(n-
ブチル)アンモニウムビス(ウンデカヒドリド-7,8−ジ
カルバウンデカボレート)フェレート(鉄酸塩)(III)
、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカヒド
リド-7,8−ジカルバウンデカボレート)コバルテート(I
II) 、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカヒ
ドリド-7,8−ジカルバウンデカボレート)ニッケレート
(III) 、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス(ウンデカ
ヒドリド-7,8−ジカルバウンデカボレート)キュブレー
ト(銅酸塩)(III) 、トリ(n-ブチル)アンモニウムビ
ス(ウンデカヒドリド-7,8−ジカルバウンデカボレー
ト)アウレート(金属塩)(III) 、トリ(n-ブチル)ア
ンモニウムビス(ノナヒドリド-7,8−ジメチル-7,8−ジ
カルバウンデカボレート)フェレート(III) 、トリ(n-
ブチル)アンモニウムビス(ノナヒドリド-7,8−ジメチ
ル-7,8−ジカルバウンデカボレート)クロメート(クロ
ム酸塩)(III) 、トリ(n-ブチル)アンモニウムビス
(トリブロモオクタヒドリド-7,8−ジカルバウンデカボ
レート)コバルテート(III) 、トリ(n-ブチル)アンモ
ニウムビス(ドデカヒドリドジカルバドデカボレート)
コバルテート(III) 、ビス[トリ(n-ブチル)アンモニ
ウム]ビス(ドデカヒドリドドデカボレート)ニッケレ
ート(III) 、トリス[トリ(n-ブチル)アンモニウム]
ビス(ウンデカヒドリド-7−カルバウンデカボレート)
クロメート(III) 、ビス[トリ(n-ブチル)アンモニウ
ム]ビス(ウンデカヒドリド-7−カルバウンデカボレー
ト)マンガネート(IV)、ビス[トリ(n-ブチル)アン
モニウム]ビス(ウンデカヒドリド-7−カルバウンデカ
ボレート)コバルテート(III) 、ビス[トリ(n-ブチ
ル)アンモニウム]ビス(ウンデカヒドリド-7−カルバ
ウンデカボレート)ニッケレート(IV)等が挙げられ
る。
【0076】前記のような化合物[C]は、2種以上組
合わせて用いることもできる。本発明で用いられる有機
アルミニウム化合物[D]は、例えば下記一般式(a): R11 n AlX3-n ・・・(a) (式中、R11は炭素数1〜12の炭化水素基であり、X
はハロゲン原子又は水素原子であり、nは1〜3であ
る。)で示すことができる。
合わせて用いることもできる。本発明で用いられる有機
アルミニウム化合物[D]は、例えば下記一般式(a): R11 n AlX3-n ・・・(a) (式中、R11は炭素数1〜12の炭化水素基であり、X
はハロゲン原子又は水素原子であり、nは1〜3であ
る。)で示すことができる。
【0077】前記式(a) において、R11は炭素数1〜1
2の炭化水素基、例えばアルキル基、シクロアルキル基
又はアリ−ル基であり、具体的には、メチル基、エチル
基、n-プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、オクチル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリル基等であ
る。
2の炭化水素基、例えばアルキル基、シクロアルキル基
又はアリ−ル基であり、具体的には、メチル基、エチル
基、n-プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、オクチル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリル基等であ
る。
【0078】このような有機アルミニウム化合物として
は、具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチル
アルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリイ
ソブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ト
リ2-エチルヘキシルアルミニウム等のトリアルキルアル
ミニウム;イソプレニルアルミニウム等のアルケニルア
ルミニウム;ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチル
アルミニウムクロリド、ジイソプロピルアルミニウムク
ロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリド、ジメチル
アルミニウムブロミド等のジアルキルアルミニウムハラ
イド;メチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアル
ミニウムセスキクロリド、イソプロピルアルミニウムセ
スキクロリド、ブチルアルミニウムセスキクロリド、エ
チルアルミニウムセスキブロミド等のアルキルアルミニ
ウムセスキハライド;メチルアルミニウムジクロリド、
エチルアルミニウムジクロリド、イソプロピルアルミニ
ウムジクロリド、エチルアルミニウムジブロミド等のア
ルキルアルミニウムジハライド;ジエチルアルミニウム
ヒドリド、ジイソブチルアルミニウムヒドリド等のアル
キルアルミニウムヒドリド等が挙げられる。
は、具体的には、トリメチルアルミニウム、トリエチル
アルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリイ
ソブチルアルミニウム、トリオクチルアルミニウム、ト
リ2-エチルヘキシルアルミニウム等のトリアルキルアル
ミニウム;イソプレニルアルミニウム等のアルケニルア
ルミニウム;ジメチルアルミニウムクロリド、ジエチル
アルミニウムクロリド、ジイソプロピルアルミニウムク
ロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリド、ジメチル
アルミニウムブロミド等のジアルキルアルミニウムハラ
イド;メチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアル
ミニウムセスキクロリド、イソプロピルアルミニウムセ
スキクロリド、ブチルアルミニウムセスキクロリド、エ
チルアルミニウムセスキブロミド等のアルキルアルミニ
ウムセスキハライド;メチルアルミニウムジクロリド、
エチルアルミニウムジクロリド、イソプロピルアルミニ
ウムジクロリド、エチルアルミニウムジブロミド等のア
ルキルアルミニウムジハライド;ジエチルアルミニウム
ヒドリド、ジイソブチルアルミニウムヒドリド等のアル
キルアルミニウムヒドリド等が挙げられる。
【0079】また、有機アルミニウム化合物[D]とし
て、下記の式(b) : R11 n AlY3-n ・・・(b) (式中、R11は、前記式(a) におけるR11と同様であ
り、Yは、−OR12基、−OSi R13 3 基、−OAlR
14 2 基、−NR15 2 基、−Si R16 3 基又は−N
(R17)AlR18 2 基であり、nは1〜2であり、
R12、R13、R14及びR18は、メチル基、エチル基、イ
ソプロピル基、イソブチル基、シクロヘキシル基、フェ
ニル基等であり、R15は、水素原子、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、フェニル基、トリメチルシリル基
等であり、R16及びR17は、メチル基、エチル基等であ
る。)で示される化合物を用いることもできる。
て、下記の式(b) : R11 n AlY3-n ・・・(b) (式中、R11は、前記式(a) におけるR11と同様であ
り、Yは、−OR12基、−OSi R13 3 基、−OAlR
14 2 基、−NR15 2 基、−Si R16 3 基又は−N
(R17)AlR18 2 基であり、nは1〜2であり、
R12、R13、R14及びR18は、メチル基、エチル基、イ
ソプロピル基、イソブチル基、シクロヘキシル基、フェ
ニル基等であり、R15は、水素原子、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、フェニル基、トリメチルシリル基
等であり、R16及びR17は、メチル基、エチル基等であ
る。)で示される化合物を用いることもできる。
【0080】このような有機アルミニウム化合物として
は、具体的には、以下のような化合物が挙げられる。 (i) R11 n Al(OR12)3-n で示される化合物、例え
ばジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニ
ウムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムメトキシド
等。
は、具体的には、以下のような化合物が挙げられる。 (i) R11 n Al(OR12)3-n で示される化合物、例え
ばジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニ
ウムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムメトキシド
等。
【0081】(ii)R11 n Al(OSi R13 3 )3-n で示
される化合物、例えば(C2 H5 )2Al(OSi (C
H3 )3 )、(iso-C4 H9 )2 Al(OSi (C
H3 )3 )、(iso-C4 H9 )2 Al(OSi (C2 H
5 )3 )等。 (iii) R11 n Al(OAlR14 2 )3-n で示される化合
物、例えば(C2 H5 ) 2 Al(OAl(C
2 H5 )2 )、(iso-C4 H9 )2 Al(OAl(iso-
C4H9 )2 )等。
される化合物、例えば(C2 H5 )2Al(OSi (C
H3 )3 )、(iso-C4 H9 )2 Al(OSi (C
H3 )3 )、(iso-C4 H9 )2 Al(OSi (C2 H
5 )3 )等。 (iii) R11 n Al(OAlR14 2 )3-n で示される化合
物、例えば(C2 H5 ) 2 Al(OAl(C
2 H5 )2 )、(iso-C4 H9 )2 Al(OAl(iso-
C4H9 )2 )等。
【0082】(iv)R11 n Al(NR15 2 )3-n で示され
る化合物、例えば(CH3 )2 Al(N(C
2 H5 )2 )、(C2 H5 )2 Al(NH(C
H3 ))、(CH3 )2 Al(NH(C2 H5 ))、
(C2 H5 )2 Al[N(Si (CH3 )3 )2 ]、
(iso-C4 H9 )2 Al[N(Si (CH3 )3 )2 ]
等。 (v) R11 n Al(Si R16 3 )3-n で示される化合物、
例えば(iso-C4 H9 ) 2 Al(Si (CH3 )3 )
等。
る化合物、例えば(CH3 )2 Al(N(C
2 H5 )2 )、(C2 H5 )2 Al(NH(C
H3 ))、(CH3 )2 Al(NH(C2 H5 ))、
(C2 H5 )2 Al[N(Si (CH3 )3 )2 ]、
(iso-C4 H9 )2 Al[N(Si (CH3 )3 )2 ]
等。 (v) R11 n Al(Si R16 3 )3-n で示される化合物、
例えば(iso-C4 H9 ) 2 Al(Si (CH3 )3 )
等。
【0083】これらのうちでもR11 3 Al、R11 n Al
(OR12)3-n 、R11 n Al(OAlR14 2 )3-n で示
される有機アルミニウム化合物を好適な例として挙げる
ことができ、R11がイソアルキル基であり、n=2であ
る化合物が特に好ましい。これらの有機アルミニウム化
合物は、2種以上組合わせて用いることもできる。本発
明で用いられるメタロセン系触媒は、前記のようなメタ
ロセン化合物[A]を含んでおり、例えば、前記したよ
うにメタロセン化合物[A]と、有機アルミニウムオキ
シ化合物[B]とから形成することができる。また、メ
タロセン化合物[A]と、メタロセン化合物[A]と反
応してイオン対を形成する化合物(E)とから形成され
てもよく、更にメタロセン化合物[A]とともに、有機
アルミニウムオキシ化合物[B]と、メタロセン化合物
[A]と反応してイオン対を形成する化合物[C]とを
併用することもできる。また、これらの態様において、
更に有機アルミニウム化合物[D]を併用することが特
に好ましい。
(OR12)3-n 、R11 n Al(OAlR14 2 )3-n で示
される有機アルミニウム化合物を好適な例として挙げる
ことができ、R11がイソアルキル基であり、n=2であ
る化合物が特に好ましい。これらの有機アルミニウム化
合物は、2種以上組合わせて用いることもできる。本発
明で用いられるメタロセン系触媒は、前記のようなメタ
ロセン化合物[A]を含んでおり、例えば、前記したよ
うにメタロセン化合物[A]と、有機アルミニウムオキ
シ化合物[B]とから形成することができる。また、メ
タロセン化合物[A]と、メタロセン化合物[A]と反
応してイオン対を形成する化合物(E)とから形成され
てもよく、更にメタロセン化合物[A]とともに、有機
アルミニウムオキシ化合物[B]と、メタロセン化合物
[A]と反応してイオン対を形成する化合物[C]とを
併用することもできる。また、これらの態様において、
更に有機アルミニウム化合物[D]を併用することが特
に好ましい。
【0084】本発明では、メタロセン化合物[A]は、
重合容積1リットル当り、遷移金属原子に換算して、通
常、約0.00005〜0.1ミリモル、好ましくは約
0.0001〜0.05ミリモルの量で用いられる。ま
た、有機アルミニウムオキシ化合物[B]は、遷移金属
原子1モルに対して、アルミニウム原子が、通常、約1
〜10,000モル、好ましくは10〜5,000モル
となるような量で用いることができる。
重合容積1リットル当り、遷移金属原子に換算して、通
常、約0.00005〜0.1ミリモル、好ましくは約
0.0001〜0.05ミリモルの量で用いられる。ま
た、有機アルミニウムオキシ化合物[B]は、遷移金属
原子1モルに対して、アルミニウム原子が、通常、約1
〜10,000モル、好ましくは10〜5,000モル
となるような量で用いることができる。
【0085】メタロセン化合物[A]と反応してイオン
対を形成する化合物[C]は、遷移金属原子1モルに対
して、ボロン原子が、通常、約0.5〜20モル、好ま
しくは1〜10モルとなるような量で用いられる。更
に、有機アルミニウム化合物[D]は、有機アルミニウ
ムオキシ化合物[B]中のアルミニウム原子又はイオン
対を形成する化合物[C]中のボロン原子1モルに対し
て、通常、約0〜1,000モル、好ましくは約0〜5
00モルとなるような量で必要に応じて用いられる。
対を形成する化合物[C]は、遷移金属原子1モルに対
して、ボロン原子が、通常、約0.5〜20モル、好ま
しくは1〜10モルとなるような量で用いられる。更
に、有機アルミニウム化合物[D]は、有機アルミニウ
ムオキシ化合物[B]中のアルミニウム原子又はイオン
対を形成する化合物[C]中のボロン原子1モルに対し
て、通常、約0〜1,000モル、好ましくは約0〜5
00モルとなるような量で必要に応じて用いられる。
【0086】前記のようなメタロセン系触媒を用いて、
エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンと、非共
役ポリエンとを共重合させると、優れた重合活性で長鎖
分岐型のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴム(B)を得ることができる。なお、バナジウ
ム系触媒等の第5族遷移金属化合物系触媒を用いて、エ
チレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンと、非共役
ポリエンとを共重合させても十分な重合活性で共重合体
ゴムを得ることができない。
エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンと、非共
役ポリエンとを共重合させると、優れた重合活性で長鎖
分岐型のエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴム(B)を得ることができる。なお、バナジウ
ム系触媒等の第5族遷移金属化合物系触媒を用いて、エ
チレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンと、非共役
ポリエンとを共重合させても十分な重合活性で共重合体
ゴムを得ることができない。
【0087】また、第5族遷移金属化合物系触媒を用い
て、例えばエチレン・1-ブテン・非共役ポリエン共重合
体ゴム、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム
(EPDM)等を製造する際には、非共役ポリエンの種
類も5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)等の
ノルボルネン環含有ポリエン類に限定される場合が多
い。
て、例えばエチレン・1-ブテン・非共役ポリエン共重合
体ゴム、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体ゴム
(EPDM)等を製造する際には、非共役ポリエンの種
類も5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)等の
ノルボルネン環含有ポリエン類に限定される場合が多
い。
【0088】一方、本発明のようにメタロセン系触媒を
用いると、非共役ポリエンは、ノルボルネン環含有ポリ
エン類に限定されることがなく、前述したような各種ポ
リエン、例えば7-メチル-1,6−オクタジエン等のメチル
オクタジエン(MOD)等の鎖状非共役ポリエン類も共
重合させることができる。
用いると、非共役ポリエンは、ノルボルネン環含有ポリ
エン類に限定されることがなく、前述したような各種ポ
リエン、例えば7-メチル-1,6−オクタジエン等のメチル
オクタジエン(MOD)等の鎖状非共役ポリエン類も共
重合させることができる。
【0089】本発明では、エチレンと、炭素数3〜20
のα−オレフィンと、非共役ポリエンとを共重合させる
際に、メタロセン系触媒を構成する前記メタロセン化合
物[A]、有機アルミニウムオキシ化合物[B]、イオ
ン対を形成する化合物[C]、更には有機アルミニウム
化合物[D]をそれぞれ別々に重合反応器に供給しても
よいし、また予めメタロセン化合物[A]を含有するメ
タロセン系触媒を調製してから共重合反応に供してもよ
い。
のα−オレフィンと、非共役ポリエンとを共重合させる
際に、メタロセン系触媒を構成する前記メタロセン化合
物[A]、有機アルミニウムオキシ化合物[B]、イオ
ン対を形成する化合物[C]、更には有機アルミニウム
化合物[D]をそれぞれ別々に重合反応器に供給しても
よいし、また予めメタロセン化合物[A]を含有するメ
タロセン系触媒を調製してから共重合反応に供してもよ
い。
【0090】また、メタロセン系触媒を調製する際に
は、触媒成分と反応不活性な溶媒を用いることができ、
このような不活性溶媒としては、具体的には、プロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、デカン、ドデカン、灯油等の脂肪族炭化水素、シク
ロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン等
の脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、エチレンクロリド、クロルベンゼン、
ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素を用いることが
できる。これらの溶媒は、単独で、あるいは組合わせて
用いることができる。
は、触媒成分と反応不活性な溶媒を用いることができ、
このような不活性溶媒としては、具体的には、プロパ
ン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、デカン、ドデカン、灯油等の脂肪族炭化水素、シク
ロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン等
の脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、エチレンクロリド、クロルベンゼン、
ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素を用いることが
できる。これらの溶媒は、単独で、あるいは組合わせて
用いることができる。
【0091】前記メタロセン化合物[A]、有機アルミ
ニウムオキシ化合物[B]、イオン対を形成する化合物
[C]及び有機アルミニウム化合物[D]は、通常−1
00〜200℃、好ましくは−70〜100℃で混合接
触させることができる。エチレンと、炭素数3〜20の
α−オレフィンと、非共役ポリエンとの共重合は、通常
40〜200℃、好ましくは50〜150℃、特に好ま
しくは60〜120℃で、大気圧〜100kg/cm2 、好
ましくは大気圧〜50kg/cm2 、特に好ましくは大気圧
〜30kg/cm2 の条件下で行うことができる。
ニウムオキシ化合物[B]、イオン対を形成する化合物
[C]及び有機アルミニウム化合物[D]は、通常−1
00〜200℃、好ましくは−70〜100℃で混合接
触させることができる。エチレンと、炭素数3〜20の
α−オレフィンと、非共役ポリエンとの共重合は、通常
40〜200℃、好ましくは50〜150℃、特に好ま
しくは60〜120℃で、大気圧〜100kg/cm2 、好
ましくは大気圧〜50kg/cm2 、特に好ましくは大気圧
〜30kg/cm2 の条件下で行うことができる。
【0092】この共重合反応は、種々の重合方法で実施
することができるが、溶液重合により行うことが好まし
い。この際重合溶媒としては、前記のような溶媒を用い
ることができる。共重合は、バッチ式、半連続式、連続
式のいずれの方法においても行うことができるが、連続
式で行うことが好ましい。更に、重合を反応条件を変え
て2段以上に分けて行うこともできる。
することができるが、溶液重合により行うことが好まし
い。この際重合溶媒としては、前記のような溶媒を用い
ることができる。共重合は、バッチ式、半連続式、連続
式のいずれの方法においても行うことができるが、連続
式で行うことが好ましい。更に、重合を反応条件を変え
て2段以上に分けて行うこともできる。
【0093】また、本発明で用いられるエチレン・α−
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)は、上
述したような方法により得られるが、この共重合体ゴム
(B)の分子量は、重合温度等の重合条件を変更するこ
とにより調節することができ、また水素(分子量調節
剤)の使用量を制御することにより調節することもでき
る。
オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)は、上
述したような方法により得られるが、この共重合体ゴム
(B)の分子量は、重合温度等の重合条件を変更するこ
とにより調節することができ、また水素(分子量調節
剤)の使用量を制御することにより調節することもでき
る。
【0094】本発明においては、エチレン・α−オレフ
ィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)は、結晶性ポ
リオレフィン樹脂(A)及びエチレン・α−オレフィン
・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)の合計量100重
量部に対して、90〜40重量部、好ましくは80〜4
5重量部の割合で用いられる。
ィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)は、結晶性ポ
リオレフィン樹脂(A)及びエチレン・α−オレフィン
・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)の合計量100重
量部に対して、90〜40重量部、好ましくは80〜4
5重量部の割合で用いられる。
【0095】その他の成分 本発明で用いられるオレフィン系熱可塑性エラストマー
組成物には、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチ
レン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(B)の他に、必要に応じて軟化剤(C)及び/又は無
機充填剤(D)を含めることができる。
組成物には、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチ
レン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム
(B)の他に、必要に応じて軟化剤(C)及び/又は無
機充填剤(D)を含めることができる。
【0096】前記軟化剤(C)としては、通常ゴムに使
用される軟化剤を用いることができる。具体的には、プ
ロセスオイル、潤滑油、パラフィン油、流動パラフィ
ン、石油アスファルト、ワセリン等の石油系軟化剤;コ
ールタール、コールタールピッチ等のコールタール系軟
化剤;ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、大豆油、ヤシ油
等の脂肪油系軟化剤;トール油;サブ(ファクチス);
蜜ロウ、カルナウバロウ、ラノリン等のロウ類;リシノ
ール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バ
リウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛等の
脂肪酸及び脂肪酸塩;ナフテン酸;パイン油、ロジン又
はその誘導体;テルペン樹脂、石油樹脂、アタクチック
ポリプロピレン、クマロンインデン樹脂等の合成高分子
物質;ジオクチルフタレート、ジオクチルアジペート、
ジオクチルセバケート等のエステル系軟化剤;マイクロ
クリスタリンワックス、液状ポリブタジエン、変性液状
ポリブタジエン、液状チオコール、炭化水素系合成潤滑
油等を挙げることができる。
用される軟化剤を用いることができる。具体的には、プ
ロセスオイル、潤滑油、パラフィン油、流動パラフィ
ン、石油アスファルト、ワセリン等の石油系軟化剤;コ
ールタール、コールタールピッチ等のコールタール系軟
化剤;ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、大豆油、ヤシ油
等の脂肪油系軟化剤;トール油;サブ(ファクチス);
蜜ロウ、カルナウバロウ、ラノリン等のロウ類;リシノ
ール酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ステアリン酸バ
リウム、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛等の
脂肪酸及び脂肪酸塩;ナフテン酸;パイン油、ロジン又
はその誘導体;テルペン樹脂、石油樹脂、アタクチック
ポリプロピレン、クマロンインデン樹脂等の合成高分子
物質;ジオクチルフタレート、ジオクチルアジペート、
ジオクチルセバケート等のエステル系軟化剤;マイクロ
クリスタリンワックス、液状ポリブタジエン、変性液状
ポリブタジエン、液状チオコール、炭化水素系合成潤滑
油等を挙げることができる。
【0097】これらの軟化剤(C)は、結晶性ポリオレ
フィン樹脂(A)及びエチレン・α−オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴム(B)の合計量100重量部に
対し、通常2〜100重量部、好ましくは5〜80重量
部の割合で用いられる。軟化剤(C)を前記のような割
合で用いると、得られる熱可塑性エラストマー組成物は
成形時の流動性に優れ、その成形体の機械的物性を低下
させることがなく、耐熱性、耐熱老化性も良好である。
フィン樹脂(A)及びエチレン・α−オレフィン・非共
役ポリエン共重合体ゴム(B)の合計量100重量部に
対し、通常2〜100重量部、好ましくは5〜80重量
部の割合で用いられる。軟化剤(C)を前記のような割
合で用いると、得られる熱可塑性エラストマー組成物は
成形時の流動性に優れ、その成形体の機械的物性を低下
させることがなく、耐熱性、耐熱老化性も良好である。
【0098】前記無機充填剤(D)としては、具体的に
は、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、クレー、カオ
リン、タルク、シリカ、ケイソウ土、雲母粉、アスベス
ト、アルミナ、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム、硫酸
カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、二硫化モリブデ
ン、グラファイト、ガラス繊維、ガラス球、シラスバル
ーン、塩基性硫酸マグネシウムウィスカー、チタン酸カ
ルシウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー等
が挙げられる。
は、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、クレー、カオ
リン、タルク、シリカ、ケイソウ土、雲母粉、アスベス
ト、アルミナ、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム、硫酸
カルシウム、塩基性炭酸マグネシウム、二硫化モリブデ
ン、グラファイト、ガラス繊維、ガラス球、シラスバル
ーン、塩基性硫酸マグネシウムウィスカー、チタン酸カ
ルシウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー等
が挙げられる。
【0099】これらの無機充填剤(D)は、結晶性ポリ
オレフィン樹脂(A)及びエチレン・α−オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(B)の合計量100重量
部に対して、通常2〜100重量部、好ましくは2〜5
0重量部の割合で用いられる。無機充填剤(D)の使用
量を前記のような割合にすると、得られる熱可塑性エラ
ストマー組成物が良好なゴム弾性、成形加工性を有し、
シール性に優れた自動車用シール部材が得られる。
オレフィン樹脂(A)及びエチレン・α−オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(B)の合計量100重量
部に対して、通常2〜100重量部、好ましくは2〜5
0重量部の割合で用いられる。無機充填剤(D)の使用
量を前記のような割合にすると、得られる熱可塑性エラ
ストマー組成物が良好なゴム弾性、成形加工性を有し、
シール性に優れた自動車用シール部材が得られる。
【0100】本発明で用いられるオレフィン系熱可塑性
エラストマー組成物には、結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴム(B)、軟化剤(C)及び無機充填剤(D)
の他に、ポリイソブチレン、ブチルゴム、プロピレン・
エチレン共重合体ゴム、エチレン・プロピレン共重合体
ゴム、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴ
ム等の他のゴムを含めることができる。エチレン・プロ
ピレン・非共役ジエン共重合体ゴムの具体例としては、
エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2−ノルボルネン
共重合体ゴム、エチレン・プロピレン・ジシクロペンタ
ジエン共重合体ゴム等が挙げられる。これらの他のゴム
のうち、特に、ポリイソブチレン、ブチルゴム、プロピ
レン含量が50モル%以上のプロピレン・エチレン共重
合体ゴムが好ましい。これらのゴムは、単独で、あるい
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
エラストマー組成物には、結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴム(B)、軟化剤(C)及び無機充填剤(D)
の他に、ポリイソブチレン、ブチルゴム、プロピレン・
エチレン共重合体ゴム、エチレン・プロピレン共重合体
ゴム、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴ
ム等の他のゴムを含めることができる。エチレン・プロ
ピレン・非共役ジエン共重合体ゴムの具体例としては、
エチレン・プロピレン・5-エチリデン-2−ノルボルネン
共重合体ゴム、エチレン・プロピレン・ジシクロペンタ
ジエン共重合体ゴム等が挙げられる。これらの他のゴム
のうち、特に、ポリイソブチレン、ブチルゴム、プロピ
レン含量が50モル%以上のプロピレン・エチレン共重
合体ゴムが好ましい。これらのゴムは、単独で、あるい
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0101】また、本発明において、前記のような他の
ゴムを用いる場合には、結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)及びエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴム(B)の合計量100重量部に対して、通
常2〜200重量部、好ましくは5〜150重量部の割
合で用いる。更に、本発明で用いられるオレフィン系熱
可塑性エラストマー組成物中に、従来公知の耐熱安定
剤、老化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、金属セッケ
ン、ワックス等の滑剤などを、本発明の目的を損なわな
い範囲で添加することができる。
ゴムを用いる場合には、結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)及びエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン
共重合体ゴム(B)の合計量100重量部に対して、通
常2〜200重量部、好ましくは5〜150重量部の割
合で用いる。更に、本発明で用いられるオレフィン系熱
可塑性エラストマー組成物中に、従来公知の耐熱安定
剤、老化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、金属セッケ
ン、ワックス等の滑剤などを、本発明の目的を損なわな
い範囲で添加することができる。
【0102】本発明で用いられるオレフィン系熱可塑性
エラストマー組成物は、上述した結晶性ポリオレフィン
樹脂(A)と、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴム(B)と、必要に応じて配合される軟
化剤(C)及び/又は無機充填剤(D)等との混合物
を、下記のような有機過酸化物の存在下に、動的に熱処
理して架橋することによって得られる。ここで、「動的
に熱処理する」とは、溶融状態で混練することをいう。
エラストマー組成物は、上述した結晶性ポリオレフィン
樹脂(A)と、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリ
エン共重合体ゴム(B)と、必要に応じて配合される軟
化剤(C)及び/又は無機充填剤(D)等との混合物
を、下記のような有機過酸化物の存在下に、動的に熱処
理して架橋することによって得られる。ここで、「動的
に熱処理する」とは、溶融状態で混練することをいう。
【0103】本発明で用いられる有機過酸化物として
は、具体的には、ジクミルペルオキシド、ジ-tert-ブチ
ルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5−ジ−(tert−ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5−ジ−(te
rt−ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert−
ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス
(tert−ブチルペルオキシ)-3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン、n-ブチル-4,4−ビス(tert−ブチルペルオキ
シ)バレレート、ベンゾイルペルオキシド、p-クロロベ
ンゾイルペルオキシド、2,4-ジクロロベンゾイルペルオ
キシド、tert−ブチルペルオキシベンゾエート、tert−
ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチ
ルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチ
ルクミルペルオキシド等が挙げられる。
は、具体的には、ジクミルペルオキシド、ジ-tert-ブチ
ルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5−ジ−(tert−ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5−ジ−(te
rt−ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert−
ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス
(tert−ブチルペルオキシ)-3,3,5−トリメチルシクロ
ヘキサン、n-ブチル-4,4−ビス(tert−ブチルペルオキ
シ)バレレート、ベンゾイルペルオキシド、p-クロロベ
ンゾイルペルオキシド、2,4-ジクロロベンゾイルペルオ
キシド、tert−ブチルペルオキシベンゾエート、tert−
ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチ
ルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチ
ルクミルペルオキシド等が挙げられる。
【0104】これらのうち、臭気性、スコーチ安定性の
点で、2,5-ジメチル-2,5−ジ−(tert-ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5−ジ−(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert−ブチルペル
オキシイソプロピル)ベンゼンが好ましく、なかでも、
2,5-ジメチル-2,5−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘ
キサンが最も好ましい。
点で、2,5-ジメチル-2,5−ジ−(tert-ブチルペルオキ
シ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5−ジ−(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert−ブチルペル
オキシイソプロピル)ベンゼンが好ましく、なかでも、
2,5-ジメチル-2,5−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘ
キサンが最も好ましい。
【0105】このような有機過酸化物は、被処理物全
体、即ち結晶性ポリオレフィン樹脂(A)、エチレン・
α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)及
び、必要に応じて配合される、ポリイソブチレン、ブチ
ルゴム、プロピレン含量が50モル%以上、好ましくは
65モル%以上のプロピレン・エチレン共重合体ゴム等
の他のゴムの合計量100重量部に対して、通常0.0
2〜3重量部、好ましくは0.05〜1重量部となるよ
うな量で用いられる。有機過酸化物の配合量を前記範囲
にすることにより、適度な架橋度が得られ、十分な耐熱
性、引張特性、弾性回復、反発弾性及び成形性が得られ
る。
体、即ち結晶性ポリオレフィン樹脂(A)、エチレン・
α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)及
び、必要に応じて配合される、ポリイソブチレン、ブチ
ルゴム、プロピレン含量が50モル%以上、好ましくは
65モル%以上のプロピレン・エチレン共重合体ゴム等
の他のゴムの合計量100重量部に対して、通常0.0
2〜3重量部、好ましくは0.05〜1重量部となるよ
うな量で用いられる。有機過酸化物の配合量を前記範囲
にすることにより、適度な架橋度が得られ、十分な耐熱
性、引張特性、弾性回復、反発弾性及び成形性が得られ
る。
【0106】また、架橋剤としては、フェノール樹脂を
用いることもできる。この場合、フェノール樹脂の使用
量は、被処理物全体、即ち結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴム(B)及び、必要に応じて配合される、ポリ
イソブチレン、ブチルゴム、プロピレン含量が50モル
%以上、好ましくは65モル%以上のプロピレン・エチ
レン共重合体ゴム等の他のゴムの合計量100重量部に
対して、通常1〜20重量部、好ましくは2〜15重量
部、更に好ましくは3〜12重量部である。
用いることもできる。この場合、フェノール樹脂の使用
量は、被処理物全体、即ち結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)、エチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共
重合体ゴム(B)及び、必要に応じて配合される、ポリ
イソブチレン、ブチルゴム、プロピレン含量が50モル
%以上、好ましくは65モル%以上のプロピレン・エチ
レン共重合体ゴム等の他のゴムの合計量100重量部に
対して、通常1〜20重量部、好ましくは2〜15重量
部、更に好ましくは3〜12重量部である。
【0107】本発明においては、前記有機過酸化物によ
る架橋処理に際し、イオウ、p-キノンジオキシム、p,p'
−ジベンゾイルキノンジオキシム、N-メチル-N-4−ジニ
トロソアニリン、ニトロソベンゼン、ジフェニルグアニ
ジン、トリメチロールプロパン-N,N'-m-フェニレンジマ
レイミドのようなペルオキシ架橋助剤、あるいはジビニ
ルベンゼン、トリアリルシアヌレート、エチレングリコ
ールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメ
タクリレートのような多官能性メタクリレートモノマ
ー、ビニルブチラート、ビニルステアレートのような多
官能性ビニルモノマーを配合することができる。
る架橋処理に際し、イオウ、p-キノンジオキシム、p,p'
−ジベンゾイルキノンジオキシム、N-メチル-N-4−ジニ
トロソアニリン、ニトロソベンゼン、ジフェニルグアニ
ジン、トリメチロールプロパン-N,N'-m-フェニレンジマ
レイミドのようなペルオキシ架橋助剤、あるいはジビニ
ルベンゼン、トリアリルシアヌレート、エチレングリコ
ールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタク
リレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリルメ
タクリレートのような多官能性メタクリレートモノマ
ー、ビニルブチラート、ビニルステアレートのような多
官能性ビニルモノマーを配合することができる。
【0108】前記のような化合物を用いることにより、
均一かつ緩和な架橋反応が期待できる。特に、本発明に
おいては、ジビニルベンゼンが最も好ましい。ジビニル
ベンゼンは、取扱い易く、前記の被架橋処理物の主成分
である結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチレン・
α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)と
の相溶性が良好であり、かつ、有機過酸化物を可溶化す
る作用を有し、有機過酸化物の分散剤として働くため、
熱処理による架橋効果が均質で、流動性と物性とのバラ
ンスのとれた熱可塑性エラストマー組成物が得られる。
均一かつ緩和な架橋反応が期待できる。特に、本発明に
おいては、ジビニルベンゼンが最も好ましい。ジビニル
ベンゼンは、取扱い易く、前記の被架橋処理物の主成分
である結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及びエチレン・
α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)と
の相溶性が良好であり、かつ、有機過酸化物を可溶化す
る作用を有し、有機過酸化物の分散剤として働くため、
熱処理による架橋効果が均質で、流動性と物性とのバラ
ンスのとれた熱可塑性エラストマー組成物が得られる。
【0109】前記のような架橋助剤あるいは多官能性ビ
ニルモノマー等の化合物は、前記被処理物全体100重
量部に対して、通常2重量部以下、好ましくは0.3〜
1重量部となるような量で用いられる。また、有機過酸
化物の分解を促進するために、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミン、2,4,6-トリ(ジメチルアミノ)フェノー
ル等の三級アミンや、アルミニウム、コバルト、バナジ
ウム、銅、カルシウム、ジルコニウム、マンガン、マグ
ネシウム、鉛、水銀等のナフテン酸塩等の分解促進剤を
用いてもよい。
ニルモノマー等の化合物は、前記被処理物全体100重
量部に対して、通常2重量部以下、好ましくは0.3〜
1重量部となるような量で用いられる。また、有機過酸
化物の分解を促進するために、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミン、2,4,6-トリ(ジメチルアミノ)フェノー
ル等の三級アミンや、アルミニウム、コバルト、バナジ
ウム、銅、カルシウム、ジルコニウム、マンガン、マグ
ネシウム、鉛、水銀等のナフテン酸塩等の分解促進剤を
用いてもよい。
【0110】本発明における動的な熱処理は、2軸押出
機を用いて行うことが好ましく、また窒素、炭酸ガス等
の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。熱処理の
温度は、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)の融点から3
00℃の範囲であり、通常150〜280℃、好ましく
は170〜270℃である。混練時間は、通常1〜20
分間、好ましくは1〜10分間である。また、加えられ
る剪断力は、押出機内で受ける最高剪断速度で10〜1
00,000sec-1、通常100〜50,000se
c-1、好ましくは1,000〜10,000sec-1、
更に好ましくは2,000〜7,000sec-1の範囲
である。更に、本発明における動的な熱処理は、次式:
機を用いて行うことが好ましく、また窒素、炭酸ガス等
の不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。熱処理の
温度は、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)の融点から3
00℃の範囲であり、通常150〜280℃、好ましく
は170〜270℃である。混練時間は、通常1〜20
分間、好ましくは1〜10分間である。また、加えられ
る剪断力は、押出機内で受ける最高剪断速度で10〜1
00,000sec-1、通常100〜50,000se
c-1、好ましくは1,000〜10,000sec-1、
更に好ましくは2,000〜7,000sec-1の範囲
である。更に、本発明における動的な熱処理は、次式:
【0111】
【数9】5.5 < 2.2 log X + log Y - log Z + (T - 1
80) ÷ 100< 6.5 (式中、Tは、押出機のダイス出口での樹脂温度(℃)
であり、Xは、押出機のスクリュー径(mm)であり、
Yは、押出機内で受ける最高剪断速度(sec-1)であ
り、Zは、押出量(kg/h)である。)で示される条
件に従って行われる。ここで、押出機内で受ける最高剪
断速度(Y)は、次式:
80) ÷ 100< 6.5 (式中、Tは、押出機のダイス出口での樹脂温度(℃)
であり、Xは、押出機のスクリュー径(mm)であり、
Yは、押出機内で受ける最高剪断速度(sec-1)であ
り、Zは、押出量(kg/h)である。)で示される条
件に従って行われる。ここで、押出機内で受ける最高剪
断速度(Y)は、次式:
【0112】
【数10】Y(sec-1)=[(押出機のスクリュー
径;X(mm))×π×(1秒間でのスクリュー回転数
(rps))]/(バレル内壁とスクリューのニーディ
ングセグメント(混練セグメント)間のクリアランス
(間隙)の最も狭い部分の距離(mm)) で示される。
径;X(mm))×π×(1秒間でのスクリュー回転数
(rps))]/(バレル内壁とスクリューのニーディ
ングセグメント(混練セグメント)間のクリアランス
(間隙)の最も狭い部分の距離(mm)) で示される。
【0113】本発明によれば、上述した動的な熱処理に
よって、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)とエチレン・
α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)と
からなる架橋されたオレフィン系熱可塑性エラストマー
組成物が得られる。なお、本発明において、熱可塑性エ
ラストマー組成物が架橋されたとは、下記の方法で測定
したゲル含量が好ましくは20重量%以上、特に好まし
くは45重量%以上の範囲内にある場合をいう。
よって、結晶性ポリオレフィン樹脂(A)とエチレン・
α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)と
からなる架橋されたオレフィン系熱可塑性エラストマー
組成物が得られる。なお、本発明において、熱可塑性エ
ラストマー組成物が架橋されたとは、下記の方法で測定
したゲル含量が好ましくは20重量%以上、特に好まし
くは45重量%以上の範囲内にある場合をいう。
【0114】ゲル含量の測定法:熱可塑性エラストマー
組成物の試料を100mg採取し、これを0.5mm×
0.5mm×0.5mmの細片に裁断した試料を、密閉
容器中にて30mlのシクロヘキサンに23℃で48時
間浸漬した後、試料を濾紙上に取出し、室温で72時間
以上、恒量となるまで乾燥する。この乾燥残渣の重量か
らポリマー成分以外の全てのシクロヘキサン不溶性成分
(繊維状フィラー、充填剤、顔料等)の重量、及びシク
ロヘキサン浸漬前の試料中の結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)の重量を減じた値を、「補正された最終重量
(Y)」とする。一方、試料中のエチレン・α−オレフ
ィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)の重量を、
「補正された初期重量(X)」とする。ここに、ゲル含
量は、次の式で求められる。
組成物の試料を100mg採取し、これを0.5mm×
0.5mm×0.5mmの細片に裁断した試料を、密閉
容器中にて30mlのシクロヘキサンに23℃で48時
間浸漬した後、試料を濾紙上に取出し、室温で72時間
以上、恒量となるまで乾燥する。この乾燥残渣の重量か
らポリマー成分以外の全てのシクロヘキサン不溶性成分
(繊維状フィラー、充填剤、顔料等)の重量、及びシク
ロヘキサン浸漬前の試料中の結晶性ポリオレフィン樹脂
(A)の重量を減じた値を、「補正された最終重量
(Y)」とする。一方、試料中のエチレン・α−オレフ
ィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)の重量を、
「補正された初期重量(X)」とする。ここに、ゲル含
量は、次の式で求められる。
【0115】
【数11】ゲル含量[重量%]=[補正された最終重量
(Y)/補正された初期重量(X)]×100 (自動車用シール部材)本発明の自動車用シール部材
は、前記のようにして得られたオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー組成物を、例えば、押出成形あるいは射出成
形等によって、シール部材用の形状に成形することによ
って得られる。成形方法は、最終製品の形状、大きさ、
要求物性によって異なり、特に限定されない。
(Y)/補正された初期重量(X)]×100 (自動車用シール部材)本発明の自動車用シール部材
は、前記のようにして得られたオレフィン系熱可塑性エ
ラストマー組成物を、例えば、押出成形あるいは射出成
形等によって、シール部材用の形状に成形することによ
って得られる。成形方法は、最終製品の形状、大きさ、
要求物性によって異なり、特に限定されない。
【0116】また、本発明の自動車用シール部材の表面
には、傷付き性や滑性、意匠性の向上のために、ポリウ
レタン、ナイロン、オレフィン系樹脂あるいは熱可塑性
エラストマー等が積層されていてもよい。積層の方法
は、接着剤による積層等、特に限定されるものでない。
ここで、積層体にオレフィン系樹脂あるいはオレフィン
系熱可塑性エラストマーを選択すると、本発明に用いる
熱可塑性エラストマー組成物を本体として、多層押出成
形機で本体と表皮部材とを同時に押出成形して熱融着す
ることが可能であり、簡単な一工程で積層体を得ること
ができる。本発明の自動車用シール部材は、ガラスラン
チャンネル、ウェザーストリップ、ウィンドモール、ル
ーフモール、各種ブーツ、水切りモール等に用いられ
る。この中でも特にグラスランチャンネルに好適であ
る。
には、傷付き性や滑性、意匠性の向上のために、ポリウ
レタン、ナイロン、オレフィン系樹脂あるいは熱可塑性
エラストマー等が積層されていてもよい。積層の方法
は、接着剤による積層等、特に限定されるものでない。
ここで、積層体にオレフィン系樹脂あるいはオレフィン
系熱可塑性エラストマーを選択すると、本発明に用いる
熱可塑性エラストマー組成物を本体として、多層押出成
形機で本体と表皮部材とを同時に押出成形して熱融着す
ることが可能であり、簡単な一工程で積層体を得ること
ができる。本発明の自動車用シール部材は、ガラスラン
チャンネル、ウェザーストリップ、ウィンドモール、ル
ーフモール、各種ブーツ、水切りモール等に用いられ
る。この中でも特にグラスランチャンネルに好適であ
る。
【0117】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例及び比較例のオレフィン系熱可塑性エラスト
マー組成物について行った物性の測定方法は、下記のと
おりである。
発明は、これらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例及び比較例のオレフィン系熱可塑性エラスト
マー組成物について行った物性の測定方法は、下記のと
おりである。
【0118】[物性の測定方法] (1)引張強度:JISK6301に準拠し、200m
m/分の引張速度で、破断点の引張強度を測定した(単
位:kg/cm2 )。 (2)破断伸度:JISK6301に準拠し、200m
m/分の引張速度で、破断点の破断伸度を測定した(単
位:%)。
m/分の引張速度で、破断点の引張強度を測定した(単
位:kg/cm2 )。 (2)破断伸度:JISK6301に準拠し、200m
m/分の引張速度で、破断点の破断伸度を測定した(単
位:%)。
【0119】(製造例1)エチレン・1−ブテン・5−
エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(B−1)
の製造 (1)ジルコニウム化合物とメチルアルモキサンとの予
備接触及び触媒溶液の調製 所定量のジルコニウム化合物(rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド)と、メチルアルモキサンのトル
エン溶液(アルミニウム原子に換算して1.2ミリグラ
ム原子/ml)とを、暗所において室温下30分間攪拌
することにより混合して、ジルコニウム化合物とメチル
アルモキサンとが溶解されたトルエン溶液を調製した。
このトルエン溶液のZr濃度は0.004ミリモル/m
lであり、メチルアルモキサン濃度はアルミニウム原子
に換算して1.2ミリグラム原子/mlである。
エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(B−1)
の製造 (1)ジルコニウム化合物とメチルアルモキサンとの予
備接触及び触媒溶液の調製 所定量のジルコニウム化合物(rac-ジメチルシリレン−
ビス(2−メチル−4−フェニル−1−インデニル)ジ
ルコニウムジクロリド)と、メチルアルモキサンのトル
エン溶液(アルミニウム原子に換算して1.2ミリグラ
ム原子/ml)とを、暗所において室温下30分間攪拌
することにより混合して、ジルコニウム化合物とメチル
アルモキサンとが溶解されたトルエン溶液を調製した。
このトルエン溶液のZr濃度は0.004ミリモル/m
lであり、メチルアルモキサン濃度はアルミニウム原子
に換算して1.2ミリグラム原子/mlである。
【0120】次いで、このトルエン溶液に、トルエンに
対して5倍の容量のヘキサンを攪拌下に添加して、下記
のようなZr濃度及びメチルアルモキサン濃度の触媒溶
液を調製して、これを重合反応用触媒として用いた。 Zr濃度:0.00067ミリモル/ml(=0.67
ミリモル/リットル) メチルアルモキサン濃度(Al原子に換算して):0.
20ミリモル/ml(=200ミリモル/リットル)
対して5倍の容量のヘキサンを攪拌下に添加して、下記
のようなZr濃度及びメチルアルモキサン濃度の触媒溶
液を調製して、これを重合反応用触媒として用いた。 Zr濃度:0.00067ミリモル/ml(=0.67
ミリモル/リットル) メチルアルモキサン濃度(Al原子に換算して):0.
20ミリモル/ml(=200ミリモル/リットル)
【0121】(2)重合 攪拌翼を備えた15リットル容量のステンレス製重合器
を用いて、連続的にエチレンと、1−ブテンと、5−エ
チリデン−2−ノルボルネン(以下「ENB」ともい
う。)との共重合を前記(1)の重合反応用触媒の存在
下に行った。即ち、まず重合器上部から重合器内に、脱
水精製したヘキサンを毎時3.185リットル、前記の
触媒溶液を毎時0.67リットル、トリイソブチルアル
ミニウムのヘキサン溶液(濃度17ミリモル/リット
ル)を毎時0.3リットル、ENBのヘキサン溶液(濃
度0.02リットル/リットル)を毎時1.5リット
ル、それぞれ連続的に供給した。
を用いて、連続的にエチレンと、1−ブテンと、5−エ
チリデン−2−ノルボルネン(以下「ENB」ともい
う。)との共重合を前記(1)の重合反応用触媒の存在
下に行った。即ち、まず重合器上部から重合器内に、脱
水精製したヘキサンを毎時3.185リットル、前記の
触媒溶液を毎時0.67リットル、トリイソブチルアル
ミニウムのヘキサン溶液(濃度17ミリモル/リット
ル)を毎時0.3リットル、ENBのヘキサン溶液(濃
度0.02リットル/リットル)を毎時1.5リット
ル、それぞれ連続的に供給した。
【0122】また、重合器上部から重合器内に、エチレ
ンを毎時200リットル、1−ブテンを毎時155リッ
トル、それぞれ連続的に供給した。この共重合反応は、
80℃で、かつ平均滞留時間が1時間(即ち重合スケー
ル5リットル)となるように行った。次いで、重合器下
部から抜き出した重合溶液にメタノールを少量添加し
て、重合反応を停止させ、スチームストリッピング処理
にて共重合体を溶媒から分離した後、100℃、減圧
(100mmHg)の条件下に24時間乾燥した。
ンを毎時200リットル、1−ブテンを毎時155リッ
トル、それぞれ連続的に供給した。この共重合反応は、
80℃で、かつ平均滞留時間が1時間(即ち重合スケー
ル5リットル)となるように行った。次いで、重合器下
部から抜き出した重合溶液にメタノールを少量添加し
て、重合反応を停止させ、スチームストリッピング処理
にて共重合体を溶媒から分離した後、100℃、減圧
(100mmHg)の条件下に24時間乾燥した。
【0123】前記のようにして、エチレン・1−ブテン
・ENB共重合体ゴム[共重合体ゴム(B−1)]が毎
時250gの量で得られた。得られた共重合体ゴム(B
−1)の物性を以下に示す。 (i)エチレンから導かれる単位と1−ブテンから導か
れる単位とのモル比(エチレン/1−ブテン)79/2
1 (ii)ENBに基づくヨウ素価13 (iii) 135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
2.6dl/g (iv)13C−NMRスペクトルにおけるTααに対する
Tαβの強度比D0.01未満 (v)B値1.1 (vi)DSCで求められるガラス転移温度(Tg)−5
6℃ (vii) gη* 値0.67
・ENB共重合体ゴム[共重合体ゴム(B−1)]が毎
時250gの量で得られた。得られた共重合体ゴム(B
−1)の物性を以下に示す。 (i)エチレンから導かれる単位と1−ブテンから導か
れる単位とのモル比(エチレン/1−ブテン)79/2
1 (ii)ENBに基づくヨウ素価13 (iii) 135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
2.6dl/g (iv)13C−NMRスペクトルにおけるTααに対する
Tαβの強度比D0.01未満 (v)B値1.1 (vi)DSCで求められるガラス転移温度(Tg)−5
6℃ (vii) gη* 値0.67
【0124】(実施例1)エチレン・1−ブテン・5−
エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(B−1)
45重量部、プロピレンホモポリマー(A−1)(MF
R10(g/10分);以下同様)30重量部及び鉱物
油系軟化剤〔出光興産(株)製パラフィン系プロセスオ
イル:商品名ダイアナプロセスPW−380〕(C−
1)25重量部をバンバリーミキサーに投入し180℃
で7分間混練した後、オープンロールを通してシート状
にし、シートカッターで切断して角ペレットを得た。次
いで、この角ペレットに有機過酸化物[2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン]0.27重量部及びジビニルベンゼン(DVB)
0.4重量部を加えてヘンシェルミキサー中で充分混合
した後、2軸押出機にフィードして220℃で動的熱処
理を行い、熱可塑性エラストマー組成物ペレットを得
た。
エチリデン−2−ノルボルネン共重合体ゴム(B−1)
45重量部、プロピレンホモポリマー(A−1)(MF
R10(g/10分);以下同様)30重量部及び鉱物
油系軟化剤〔出光興産(株)製パラフィン系プロセスオ
イル:商品名ダイアナプロセスPW−380〕(C−
1)25重量部をバンバリーミキサーに投入し180℃
で7分間混練した後、オープンロールを通してシート状
にし、シートカッターで切断して角ペレットを得た。次
いで、この角ペレットに有機過酸化物[2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ−(tert−ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン]0.27重量部及びジビニルベンゼン(DVB)
0.4重量部を加えてヘンシェルミキサー中で充分混合
した後、2軸押出機にフィードして220℃で動的熱処
理を行い、熱可塑性エラストマー組成物ペレットを得
た。
【0125】次いで、このペレットを用いてプレス成形
により作成したシートから所定の試験片を作製し、その
物性を前記測定方法に従って測定した。また、この熱可
塑性エラストマー組成物を230℃の温度で押出成形し
てグラスランチャンネル本体及び水切り部を成形すると
ともに、その表面に、135℃のデカリン溶媒中で測定
した極限粘度[η]が28dl/gの超高分子量ポリエ
チレン23%と135℃のデカリン溶媒中で測定した極
限粘度[η]が0.73dl/gの低分子量ポリエチレ
ン77重量%とからなるポリエチレン組成物[135℃
のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]7.0dl
/g]を積層押出してガラスランチャンネルを得た。
により作成したシートから所定の試験片を作製し、その
物性を前記測定方法に従って測定した。また、この熱可
塑性エラストマー組成物を230℃の温度で押出成形し
てグラスランチャンネル本体及び水切り部を成形すると
ともに、その表面に、135℃のデカリン溶媒中で測定
した極限粘度[η]が28dl/gの超高分子量ポリエ
チレン23%と135℃のデカリン溶媒中で測定した極
限粘度[η]が0.73dl/gの低分子量ポリエチレ
ン77重量%とからなるポリエチレン組成物[135℃
のデカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]7.0dl
/g]を積層押出してガラスランチャンネルを得た。
【0126】得られたガラスランチャンネルは、ほぼ台
形状の形状をしており、図2において窓枠13に固定さ
れるガラスランチャンネル1の傾斜部と水平部の合計の
長さが1500mm、垂直部の長さが900mmであ
り、図1において本体部2の底部外幅が15mm、側部
外幅が20mm、水切り部3の長さが10mmであり、
図1に示された断面形状にほぼ等しく、超高分子量ポリ
エチレン組成物層の厚みは平均30μmであった。
形状の形状をしており、図2において窓枠13に固定さ
れるガラスランチャンネル1の傾斜部と水平部の合計の
長さが1500mm、垂直部の長さが900mmであ
り、図1において本体部2の底部外幅が15mm、側部
外幅が20mm、水切り部3の長さが10mmであり、
図1に示された断面形状にほぼ等しく、超高分子量ポリ
エチレン組成物層の厚みは平均30μmであった。
【0127】得られたガラスランチャンネルを試験窓枠
に装着し、厚さ3.2mmの窓ガラスを装着して繰り返
し50,000回昇降の耐久試験を行った。耐久試験の
前後でリップ部2カ所間の距離を測定することで、シー
ル性の評価を行った。その結果を表1に示す。 (比較例1〜2)表1に示した原料及び配合比で実施例
1と同様に熱可塑性エラストマー組成物を作製し、その
物性を測定した。その結果を表1に示す。
に装着し、厚さ3.2mmの窓ガラスを装着して繰り返
し50,000回昇降の耐久試験を行った。耐久試験の
前後でリップ部2カ所間の距離を測定することで、シー
ル性の評価を行った。その結果を表1に示す。 (比較例1〜2)表1に示した原料及び配合比で実施例
1と同様に熱可塑性エラストマー組成物を作製し、その
物性を測定した。その結果を表1に示す。
【0128】
【表1】
【0129】押出機:2軸押出機、ウェルナー&フライ
デル社ZSK−53、スクリュー径53mm 押出機設定温度:C1/C2/C3/C4/C5/D=140/160/180/220/2
20/200(℃) 表1における(1)式は、以下のとおりである。
デル社ZSK−53、スクリュー径53mm 押出機設定温度:C1/C2/C3/C4/C5/D=140/160/180/220/2
20/200(℃) 表1における(1)式は、以下のとおりである。
【0130】
【数12】5.5 < 2.2 log X + log Y - log Z + (T -
180) ÷ 100< 6.5 (式中、Tは、2軸押出機のダイス出口での樹脂温度
(℃)であり、Xは、2軸押出機のスクリュー径(m
m)であり、Yは、2軸押出機内で受ける最高剪断速度
(sec-1)であり、Zは、押出量(kg/h)であ
る。)
180) ÷ 100< 6.5 (式中、Tは、2軸押出機のダイス出口での樹脂温度
(℃)であり、Xは、2軸押出機のスクリュー径(m
m)であり、Yは、2軸押出機内で受ける最高剪断速度
(sec-1)であり、Zは、押出量(kg/h)であ
る。)
【0131】
【発明の効果】本発明によれば、シール性、引張強度、
破断伸度に優れる自動車用シール部材を提供することが
できる。
破断伸度に優れる自動車用シール部材を提供することが
できる。
【図1】ガラスランチャンネルの横断面図である。
【図2】自動車におけるガラスランチャンネルが適用さ
れる箇所を示す図である。
れる箇所を示す図である。
1 ガラスランチャンネル 2 ガラスランチャンネルの本体部 3 水切り部 4,16 ガラス摺動部 11 ドア 12 窓ガラス 13 窓枠
フロントページの続き (72)発明者 内山 晃 千葉県市原市千種海岸3番地 三井化学株 式会社内 (72)発明者 川崎 雅昭 千葉県市原市千種海岸3番地 三井化学株 式会社内 Fターム(参考) 4F207 AA03 AA09 AA12E AA45 AG01 AH17 AH23 KA01 KA17 KF01 4J002 AC053 AE033 AE053 AF023 AG003 BA003 BB00W BB03W BB05W BB12W BB133 BB14W BB15X BB17W BK003 CN023 DA028 DE148 DE188 DE238 DE268 DG028 DG048 DG058 DJ008 DJ018 DJ038 DJ048 DJ058 DK008 DL008 EF057 EG017 EH047 EH147 EK017 EK036 EK046 EK056 EK066 EK087 FA048 FA068 FA108 FD018 FD023 FD027 FD146 GJ02 GN00
Claims (8)
- 【請求項1】 結晶性ポリオレフィン樹脂(A)10〜
60重量部と、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフ
ィン及び非共役ポリエンからなるエチレン・α−オレフ
ィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)90〜40重
量部[(A)及び(B)の合計は100重量部であ
る。]とから構成され、該エチレン・α−オレフィン・
非共役ポリエン共重合体ゴム(B)が架橋された熱可塑
性エラストマー組成物であって、該エチレン・α−オレ
フィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)が、メタロ
セン系触媒の存在下にエチレンと炭素数3〜20のα−
オレフィンと非共役ポリエンとをランダム共重合させる
ことにより得られ、(1)(a)エチレンから導かれる
単位と(b)炭素数3〜20のα−オレフィンから導か
れる単位とを、40/60〜95/5[(a)/
(b)]のモル比で含有し、(2)ヨウ素価が1〜50
であり、(3)135℃のデカリン中で測定される極限
粘度[η]が1.0〜10dl/gであり、かつ、該熱
可塑性エラストマー組成物が、次式: 【数1】5.5 < 2.2 log X + log Y - log Z + (T - 1
80) ÷ 100< 6.5 (式中、Tは、押出機のダイス出口での樹脂温度(℃)
であり、Xは、押出機のスクリュー径(mm)であり、
Yは、押出機内で受ける最高剪断速度(sec-1)であ
り、Zは、押出量(kg/h)である。)で示される条
件に従って動的に熱処理することにより製造されること
を特徴とするオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物
からなる自動車用シール部材。 - 【請求項2】 前記エチレン・α−オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴム(B)が、(4)前記(3)で測
定される極限粘度[η]と、その極限粘度[η]を有す
るエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴムと同一重量平均分子量(光散乱法による)であるエ
チレン含量が70モル%の直鎖エチレン・プロピレン共
重合体の135℃のデカリン中で測定される極限粘度
[η]bl ank との比[gη* (=[η]/
[η]blank )]が0.2〜0.95である請求項1記
載の自動車用シール部材。 - 【請求項3】 前記エチレン・α−オレフィン・非共役
ポリエン共重合体ゴム(B)が、(5)13C−NMRス
ペクトルにおけるTααに対するTαβの強度比D(T
αβ/Tαα)が0.5以下であり、(6)13C−NM
Rスペクトル及び次式: 【数2】B値=[POE]/(2・[PE ]・[PO ]) (式中、[PE ]は、ランダム共重合体ゴム中の(a)
エチレンから導かれる単位の含有モル分率であり、[P
O ]は、ランダム共重合体ゴム中の(b)α−オレフィ
ンから導かれる単位の含有モル分率であり、[POE]は
ランダム共重合体ゴムにおける全ダイアド(dyad)連鎖数
に対するα−オレフィン・エチレン連鎖数の割合であ
る。)から求められるB値が、1.00〜1.50であ
り、(7)DSCで求められるガラス転移温度(Tg)
が−50℃以下である請求項2記載の自動車用シール部
材。 - 【請求項4】 架橋剤の存在下に動的に熱処理すること
により製造される請求項1記載の自動車用シール部材。 - 【請求項5】 前記架橋剤が有機過酸化物である請求項
4記載の自動車用シール部材。 - 【請求項6】 前記結晶性ポリオレフィン樹脂(A)及
びエチレン・α−オレフィン・非共役ポリエン共重合体
ゴム(B)の合計量100重量部に対して、2〜100
重量部の軟化剤(C)及び/又は2〜100重量部の無
機充填剤(D)を含有している請求項1〜5のいずれか
1項に記載の自動車用シール部材。 - 【請求項7】 ガラスランチャンネルである請求項1〜
5のいずれか1項に記載の自動車用シール部材。 - 【請求項8】 結晶性ポリオレフィン樹脂(A)10〜
60重量部と、エチレン、炭素数3〜20のα−オレフ
ィン及び非共役ポリエンからなるエチレン・α−オレフ
ィン・非共役ポリエン共重合体ゴムであって、メタロセ
ン系触媒の存在下にエチレンと炭素数3〜20のα−オ
レフィンと非共役ポリエンとをランダム共重合させるこ
とにより得られ、(1)(a)エチレンから導かれる単
位と(b)炭素数3〜20のα−オレフィンから導かれ
る単位とを、40/60〜95/5[(a)/(b)]
のモル比で含有し、(2)ヨウ素価が1〜50であり、
(3)135℃のデカリン中で測定される極限粘度
[η]が1.0〜10dl/gであるエチレン・α−オ
レフィン・非共役ポリエン共重合体ゴム(B)90〜4
0重量部[(A)及び(B)の合計は100重量部であ
る。]とを次式: 【数3】5.5 < 2.2 log X + log Y - log Z + (T - 1
80) ÷ 100< 6.5 (式中、Tは、押出機のダイス出口での樹脂温度(℃)
であり、Xは、押出機のスクリュー径(mm)であり、
Yは、押出機内で受ける最高剪断速度(sec-1)であ
り、Zは、押出量(kg/h)である。)で示される条
件に従って架橋剤の存在下に動的に熱処理することによ
り、オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物を製造
し、これを所望の形状に成形することを特徴とする自動
車用シール部材の製造方法。
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JP11181024A JP2001011247A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 自動車用シール部材 |
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- 1999-06-28 JP JP11181024A patent/JP2001011247A/ja active Pending
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