JP2001011108A - アクリル系bmcの製造方法 - Google Patents

アクリル系bmcの製造方法

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JP2001011108A
JP2001011108A JP2000128302A JP2000128302A JP2001011108A JP 2001011108 A JP2001011108 A JP 2001011108A JP 2000128302 A JP2000128302 A JP 2000128302A JP 2000128302 A JP2000128302 A JP 2000128302A JP 2001011108 A JP2001011108 A JP 2001011108A
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精也 小▲柳▼
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健太郎 林
Akemasa Yanase
明正 柳瀬
Yuji Kazahaya
祐二 風早
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Abstract

(57)【要約】 【課題】混練性および賦形形状が良好なアクリル系BM
Cを、簡素な製造ラインで高い生産効率で製造できる方
法を提供する。 【解決手段】 アクリル系単量体(A)、アクリル系重
合体(B)、無機充填剤(C)、および硬化剤(D)を
構成成分とするアクリル系BMCを製造する方法であっ
て、該構成成分を60℃以下の温度条件下にて混練する
第一工程と、該混練物を連続賦形する第二工程とを含む
アクリル系BMCの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産性が高く、取
り扱い性、成形加工性に優れたアクリル系BMC(バル
ク・モールディング・コンパウンド)の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】アクリル系樹脂に水酸化アルミニウム等
の無機充填剤を配合したアクリル系人工大理石は、優れ
た成形外観、温かみのある手触りおよび耐候性等の各種
の卓越した機能特性を有しており、キッチンカウンター
等のカウンター類、洗面化粧台、防水パン、その他建築
用途に広く使用されている。これらは一般に、メチルメ
タクリレートを主成分とするアクリル系単量体とアクリ
ル系重合体からなるアクリル系シラップに、無機充填剤
を分散させたいわゆるプレミックスを成形型内に充填
し、これを比較的低温で硬化重合させる注型法で製造さ
れている。しかし、このアクリル系シラップは沸点が低
いので、硬化温度を低くせざるを得ず、これに起因して
成形時間に長時間を要するため生産性が低い。また、プ
レミックスの型内への充填性に問題があるために、成形
品の形状が制限される。
【0003】これらの欠点を改良するため、アクリル系
プレミックスを増粘剤で増粘させて得られるアクリル系
BMCを加熱加圧硬化することによってアクリル系人工
大理石を製造する検討が従来よりなされている。特開平
10−218915号公報、あるいは特開平10−29
2015号公報には、予め、アクリル系単量体とアクリ
ル系重合体と無機充填剤とを二軸混練機中で65℃以上
の温度で混練して、一旦、粘土状物(餅状物)を得た
後、該粘土状物に冷却後あるいは冷却過程中において硬
化剤を混合して、アクリル系BMCを製造する方法が開
示されている。しかしながら、これらの公報に記載され
ている方法においては、アクリル系BMCを得るため
に、増粘工程にて65℃以上の温度で加温して、アクリ
ル系重合体を溶解しているため、該工程内で硬化剤混合
を行うことが困難であることから、冷却工程が必要とな
り、結果として3〜5工程が必要で製造ラインが複雑に
なり、生産性を上げるのは困難である。また、該公報に
記載されている方法では、一旦、増粘工程で粘土状物と
した後、硬化剤を混合してアクリル系BMCを製造する
ため、アクリル系BMC中での、硬化剤の均一分散性が
悪く、部分的に硬化不良が発生することがあった。
【0004】また、特開平10−67906号公報に
は、予め硬化剤を混合したアクリル系単量体と、アクリ
ル系重合体と無機充填剤とを二軸混練機中で混練して、
シート状や紐状のアクリル系BMCを製造する方法が開
示されている。しかしながら、この公報に記載されてい
る方法においては、アクリル系BMCを製造する混練工
程および賦形工程が一つの工程から成なっており、一つ
の装置内で行っているため、用いる構成成分によって
は、混練工程に適した温度条件と賦形工程に適した温度
条件とが異なる場合があり、アクリル系BMCを製造す
る温度を混練工程に適した温度条件に合わせると、賦形
する際の作業条件幅が制約され、ダイス形状の選択範囲
に制限がある場合があり、また逆に、アクリル系BMC
を製造する温度を賦形工程に適した温度条件に合わせる
と、混練不足に起因する成型品の色斑が発生する場合が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決するために、本発明者らが見出した上述の製造
方法(特開平10−67906号公報)を利用して、製
造条件等をさらに改良すべくなされたものである。すな
わち、本発明の目的は、アクリル系人工大理石の製造に
有用で、なおかつ成型品外観に優れたアクリル系BMC
を、簡素な製造ラインで、高い生産効率で製造するため
の製造方法を提供することにあり、アクリル系BMCの
構成成分によらず、任意のダイス形状でも連続賦形でき
る、作業条件幅の広い製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく検討した結果、アクリル系BMCを製造す
るにあたって、製造工程を、該BMCの構成成分を混練
する工程と、該混練物を賦形する工程の二つの工程に分
け、各工程において適した条件を適用することで、混練
性および賦形形状が良好なアクリル系BMCを、簡素な
製造ラインで高い生産効率で製造できることを見出し、
本発明を完成させた。すなわち、本発明は、アクリル系
単量体(A)、アクリル系重合体(B)、無機充填剤
(C)、および硬化剤(D)を構成成分とするアクリル
系BMCを製造する方法であって、該構成成分を60℃
以下の温度条件下にて混練する第一工程と、該混練物を
連続賦形する第二工程とを含むアクリル系BMCの製造
方法に関するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。本発明で用いられるアクリル系単量体
(A)は、本発明のアクリル系BMCを成形する際に、
適度な流動性を付与する成分である。
【0008】(A)成分の含有量は、特に制限されない
が、本発明のアクリル系BMC全量中、5〜95質量%
の範囲内が好ましい。この含有量が5質量%以上の場合
に、アクリル系BMCの成形時の流動性が良好となる傾
向にあり、また、95質量%以下の場合に、硬化時の収
縮率が低くなる傾向にある。この含有量の下限値につい
ては、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上
が特に好ましい。この含有量の上限値については、50
質量%以下がより好ましく、40質量%以下が特に好ま
しい。
【0009】(A)成分で使用されるアクリル系単量体
としては、メタクリロイルおよび/またはアクリロイル
基を有する単量体またはそれらの混合物であり、特に限
定されない。
【0010】この具体例としては、例えば、メチル(メ
タ)アクリレート、炭素数2〜20のアルキル基を有す
るアルキル(メタ)アクリレート、炭素数1〜20のヒ
ドロキシアルキル基を有するヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等の
芳香族環を持つエステル基を有する(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のシクロヘ
キサン環を持つエステル基を有する(メタ)アクリレー
ト、イソボルニル(メタ)アクリレート等のビシクロ環
を持つエステル基を有する(メタ)アクリレート、トリ
シクロ[5・2・1・02,6]デカニル(メタ)アクリ
レート等のトリシクロ環を持つエステル基を有する(メ
タ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル
(メタ)アクリレート等のフッ素原子を持つエステル基
を有する(メタ)アクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート等
の環状エーテル構造を持つエステル基を有する(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル
酸金属塩、(メタ)アクリル酸アミド等のアクリル系単
官能性単量体;および、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9
−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−
デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ジメチロール
エタンジ(メタ)アクリレート、1,1−ジメチロール
プロパンジ(メタ)アクリレート、2,2−ジメチロー
ルプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエ
タントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタン
トリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンジ
(メタ)アクリレート、および、(メタ)アクリル酸と
多価アルコール[例えばペンタエリスリトール、ジペン
タエリスリトール等]との多価エステル、アリル(メ
タ)アクリレート等のアクリル系多官能性単量体等が挙
げられる。
【0011】これらは、必要に応じて単独であるいは二
種以上を併用して使用することができる。なお、本明細
書において「(メタ)アクリレート」とは、「アクリレ
ートおよび/またはメタクリレート」を意味する。
【0012】特に、(A)成分中にメチルメタクリレー
トを含有させると、得られる成形品に大理石特有の深み
を付与することができる傾向にあり、外観が良好となる
傾向にあり、好ましい。メチルメタクリレートの含有量
は特に限定されないが、アクリル系BMC全量中、1〜
40質量%の範囲内であることが好ましい。この含有量
の下限値については5質量%以上がより好ましく、ま
た、上限値については30質量%以下がより好ましい。
【0013】また、(A)成分は、アクリル系単量体以
外にも、スチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニ
ル、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニ
ル、無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン酸エステ
ル、フマル酸、フマル酸エステル、トリアリールイソシ
アヌレート等の単量体を含有してもよい。
【0014】本発明のアクリル系BMCを成形して得ら
れる成形品に、耐熱性、耐熱水性、強度、耐溶剤性、寸
法安定性等の特性を付与するには、(A)成分中に多官
能性単量体を含有させるのが好ましい。この場合、多官
能性単量体の含有量は、特に制限されないが、上記効果
をより有効に得るには、アクリル系BMC全量中1〜3
0質量%の範囲内が好ましい。この含有量の下限値につ
いては3質量%以上がより好ましく、また、上限値につ
いては25質量%以下がより好ましい。特に、多官能性
単量体としてネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、およびトリプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレートの少なくとも1種を使用すると、表面光沢お
よび耐熱水性の極めて優れた成形品が得られるので好ま
しい。この場合、ネオペンチルグリコールジ(メタ)ア
クリレート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、およびトリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレートの少なくとも1種と他の多官能性単量
体を併用してもよい。
【0015】本発明で用いられるアクリル系重合体
(B)は、アクリル系BMCをべたつきのない取り扱い
性の良好な餅状(バルク状)物まで増粘させる増粘剤成
分であり、アクリル系単量体(A)を吸油した後、アク
リル系重合体(B)の少なくとも一部が溶解して、系全
体の粘度を上昇させることにより、増粘剤として作用す
るものである。
【0016】アクリル系重合体(B)の構成成分(重合
に使用する単量体等)としては、前述のアクリル系単量
体(A)で列挙した単官能性単量体および/または多官
能性単量体を使用することができ、必要に応じて単独で
重合した単独重合体を使用してもよいし、2種以上を併
用した共重合体を使用してもよい。アクリル系重合体
(B)の形態は、特に制限されないが、重合体粉末であ
ることが好ましい。アクリル系重合体(B)が重合体粉
末である場合に、その取り扱い性が良好となる傾向にあ
り、また、アクリル系単量体(A)への溶解速度が速く
なって、増粘速度が速くなる傾向にあり、増粘が短時間
で可能となり、アクリル系BMCの生産性が向上する傾
向にある。
【0017】また、重合体粉末の平均粒子径は、特に制
限されないが、1〜500μmの範囲内であることが好
ましい。この平均粒子径が1μm以上である場合に、重
合体粉末が飛散しにくくなり、重合体粉末の取り扱い性
が良好となる傾向にあり、500μm以下の場合に、得
られる成形品の外観、特に、光沢と表面平滑性が良好と
なる傾向にある。この平均粒子径の下限値については、
5μm以上がより好ましく、10μm以上が特に好まし
い。また、上限値については、350μm以下がより好
ましく、200μm以下が特に好ましい。
【0018】また、この重合体粉末は非架橋重合体粉末
でも架橋重合体粉末でもよいが、非架橋重合体粉末であ
ることが好ましい。重合体粉末が非架橋重合体粉末であ
る場合に、増粘速度が速くなる傾向にあり、増粘が短時
間で可能となり、アクリル系BMCの生産性が向上する
傾向にある。なお、ここでいう非架橋重合体粉末とは、
少なくとも表層部が非架橋重合体から構成されている重
合体粉末を示す。また、重合体粉末は、それらを形成す
る重合体の化学的組成、構造または分子量等が互いに異
なったコア相とシェル相から構成された、いわゆるコア
/シェル構造を有する重合体粉末を使用することができ
る。この場合、コア相は非架橋重合体であっても架橋重
合体であってもよいが、シェル相は非架橋重合体である
ことが好ましい。
【0019】アクリル系重合体(B)の含有量は、特に
制限されないが、アクリル系BMC全量中、0.1〜3
0質量%の範囲内が好ましい。この含有量が0.1質量
%以上の場合に、高い増粘効果が得られる傾向にあり、
また、30質量%以下の場合に、アクリル系BMCを製
造する際の混練性が良好となる傾向にある。この含有量
の下限値については、1質量%以上がより好ましく、3
質量%以上が特に好ましい。上限値については、25質
量%以下がより好ましく、20質量%以下が特に好まし
い。
【0020】アクリル系重合体(B)の重量平均分子量
は、特に制限されないが、重量平均分子量が大きいほど
増粘効果が高くなるとともに、成形品の耐熱水性が良好
となる傾向にあり、10万以上であることが好ましい。
また、重量平均分子量の上限値も、特に制限はないが、
アクリル系BMCの混練性の面から500万以下である
ことが好ましい。この重量平均分子量の下限値について
は、30万以上がより好ましく、50万以上が特に好ま
しい。上限値については450万以下がより好ましく、
400万以下が特に好ましい。ここでいう重量平均分子
量とは、GPC法によるポリスチレン換算値であり、重
量平均分子量の範囲によって、以下の条件で測定したも
のである。
【0021】重量平均分子量が10万以下の場合; 装置:東ソー(株)製、高速GPC装置HLC−812
0 カラム:東ソー(株)製、TSKgelG2000HX
LとTSKgelG4000HXLとを2本直列に連結 オーブン温度:40℃ 溶離液:テトラヒドロフラン 試料濃度:0.4質量% 流速:1ml/分 注入量:0.1ml 検出器:RI(示差屈折計)
【0022】重量平均分子量が10万を超えて100万
未満の場合; 装置:東ソー(株)製、高速GPC装置HLC−802
0 カラム:東ソー(株)製、TSKgelGMHXLを3
本直列に連結 オーブン温度:38℃ 溶離液:テトラヒドロフラン 試料濃度:0.4質量% 流速:1ml/分 注入量:0.1ml 検出器:RI(示差屈折計)
【0023】重量平均分子量が100万以上の場合; 装置:東ソー(株)製、高速GPC装置HLC−802
0 カラム:東ソー(株)製、TSKgel、GMHHR−
H(30)を2本直列に連結 オーブン温度:40℃ 溶離液:テトラヒドロフラン 試料濃度:0.4質量% 流速:1ml/分 注入量:0.1ml 検出器:RI(示差屈折計)
【0024】なお、ポリスチレン基準ポリマーとして
は、重量平均分子量が2000万のものまでしかないた
め、重量平均分子量が100万以上のものを測定する場
合は、ポリスチレン検量線を重量平均分子量が50億の
点まで外挿して換算した。また、アクリル系重合体
(B)としては、組成、分子量、粒子径の少なくとも一
つ異なる2種以上のアクリル系重合体を併用してもよ
い。アクリル系重合体(B)の製造方法は、特に制限さ
れず、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合、分散
重合等、公知の重合方法で製造することができる。
【0025】本発明で用いられる無機充填剤(C)は、
アクリル系BMCを成形して得られる成形品に大理石調
の深みのある質感や耐熱性を与える成分である。無機充
填剤(C)の含有量は、特に制限されないが、アクリル
系BMC全量中、5〜95質量%の範囲が好ましい。こ
れは、(C)成分の含有量が5質量%以上の場合に、得
られる成形品の質感や耐熱性が良好となる傾向にあり、
また、硬化時の収縮率が低くなる傾向にある。一方、こ
の含有量が95質量%以下の場合に、アクリル系BMC
の成形時の流動性が良好となる傾向にある。この含有量
の下限値については、20質量%以上がより好ましく、
30質量%以上が特に好ましい。また、上限値について
は、80質量%以下が好ましく、70質量%以下が特に
好ましい。
【0026】無機充填剤(C)としては、特に制限はな
いが、例えば、水酸化アルミニウム、シリカ、溶融シリ
カ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、リン
酸カルシウム、タルク、マイカ、クレー、ガラスパウダ
ー等が挙げられる。また、これらの無機充填剤はシラン
処理等の表面処理をされていてもよい。これらは、必要
に応じて、適宜選択して使用すればよく、2種以上を併
用してもよい。中でも、得られる成形品の質感の面か
ら、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、シリカ、溶
融シリカ、ガラスパウダーが好ましい。
【0027】本発明で用いられる硬化剤(D)は、アク
リル系BMCを重合硬化させる成分である。硬化剤
(D)の含有量は、特に制限されないが、アクリル系B
MC全量中、0.01〜10質量%の範囲内が好まし
い。この含有量が0.01質量%以上の場合に、アクリ
ル系BMCの硬化性が十分となる傾向にあり、10質量
%以下の場合に、アクリル系BMCの保存安定性が良好
となる傾向にある。この含有量の下限値については、
0.05質量%以上がより好ましく、0.1質量%以上
が特に好ましい。上限値については、5質量%以下がよ
り好ましく、2質量%以下が特に好ましい。
【0028】硬化剤(D)としては、特に制限はなく、
ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート(化薬アクゾ(株)製、商品名「パーカドッ
クス16」、10時間半減期温度=44℃)、t−ヘキ
シルパーオキシピバレート(日本油脂(株)製、商品名
「パーヘキシルPV」、10時間半減期温度=53
℃)、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサ
イド(日本油脂(株)製、商品名「パーロイル35
5」、10時間半減期温度=59℃)、ラウロイルパー
オキサイド(日本油脂(株)製、商品名「パーロイル
L」、10時間半減期温度=62℃)、 t−ヘキシル
パーオキシ−2−エチルヘキサノエート(日本油脂
(株)製、商品名「パーヘキシルO」、10時間半減期
温度=70℃)、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキ
サノエート(日本油脂(株)製、商品名「パーブチル
O」、10時間半減期温度=72℃)、ベンゾイルパー
オキサイド(化薬アクゾ(株)製、商品名「カドックス
B−CH50」、10時間半減期温度=72℃)、ジ−
t−ブチルパーオキシ−2−メチルシクロヘキサン(日
本油脂(株)製、商品名「パーヘキサMC」、10時間
半減期温度=83℃)、1,1−ビス(t−ヘキシルパ
ーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
(日本油脂(株)製、商品名「パーヘキサTMH」、1
0時間半減期温度=87℃)、1,1−ビス(t−ヘキ
シルパーオキシ)シクロヘキサン(日本油脂(株)製、
商品名「パーヘキサHC」、10時間半減期温度=87
℃)、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン(日本油脂(株)
製、商品名「パーヘキサ3M」、10時間半減期温度=
90℃)、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シク
ロヘキサン(日本油脂(株)製、商品名「パーヘキサ
C」、10時間半減期温度=91℃)、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン(日本油脂
(株)製、商品名「パーヘキサCD」、10時間半減期
温度=95℃)、t−ヘキシルパーオキシイソプロピル
カーボネート(10時間半減期温度=95℃)、 t−
アミルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエ
ート(化薬アクゾ(株)製、商品名「カヤエステルA
N」、10時間半減期温度=95℃)、1,6−ビス
(t−ブチルパーオキシカルボニルオキシ)ヘキサン
(化薬アクゾ(株)製、商品名「カヤレン6−70」、
10時間半減期温度=97℃) 、t−ブチルパーオキ
シラウレート(日本油脂(株)製、商品名「パーブチル
L」、10時間半減期温度=98℃)、t−ブチルパー
オキシイソプロピルカーボネート(日本油脂(株)製、
商品名「パーブチルI」、10時間半減期温度=99
℃)、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカー
ボネート(日本油脂(株)製、商品名「パーブチル
E」、10時間半減期温度=99℃)、t−ヘキシルパ
ーオキシベンゾエート(日本油脂(株)製、商品名「パ
ーヘキシルZ」、10時間半減期温度=99℃)、 t
−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノ
エート(化薬アクゾ(株)製、商品名「トリゴノックス
42」、10時間半減期温度=100℃)、t−アミル
パーオキシベンゾエート(化薬アクゾ(株)製、商品名
「KD−1」、10時間半減期温度=100℃)、2,
2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン(日本油脂
(株)製、商品名「パーヘキサ22」、10時間半減期
温度=103℃)、t−ブチルパーオキシベンゾエート
(日本油脂(株)製、商品名「パーブチルZ」、10時
間半減期温度=104℃)、n−ブチル−4,4−ビス
(t−ブチルパーオキシ)バレレート(日本油脂(株)
製、商品名「パーヘキサV」、10時間半減期温度=1
05℃)、ジクミルパーオキサイド(日本油脂(株)
製、商品名「パークミルD」、10時間半減期温度=1
16℃)、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプ
ロピル)ベンゾエート(化薬アクゾ(株)製、商品名
「パーカドックス14」、10時間半減期温度=121
℃)等の有機過酸化物;2,2’−アゾビス−2,4−
ジメチルバレロニトリル(大塚化学(株)製、商品名
「ADVN」、10時間半減期温度=52℃)、1,
1’−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタ
ン)(大塚化学(株)製、商品名「OTAZO−1
5」、10時間半減期温度=61℃)、2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル(大塚化学(株)製、商品名
「AIBN」、10時間半減期温度=65℃)、2,
2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル(大塚化学
(株)製、商品名「AMBN」、10時間半減期温度=
67℃)、ジメチル−2,2’−イソブチレート(大塚
化学(株)製、商品名「MAIB」、10時間半減期温
度=67℃)、1,1’−アゾビス−1−シクロヘキサ
ンカーボニトリル)(大塚化学(株)製、商品名「AC
HN」、10時間半減期温度=87℃)等のアゾ化合物
等の硬化剤を使用することができる。
【0029】これらの硬化剤は、アクリル系BMCを成
形する際の成形温度に応じて、適宜選択して使用するこ
とができるが、アクリル系BMCの保存安定性の面か
ら、10時間半減期温度が55℃以上の硬化剤を使用す
ることが好ましい。硬化剤の10時間半減期温度につい
ては、65℃以上がより好ましく、75℃以上が特に好
ましく、80℃以上が最も好ましい。また、硬化剤
(D)は、1種または10時間半減期温度の異なる2種
以上を併用して使用してもよい。
【0030】本発明におけるアクリル系BMCは、上記
(A)〜(D)成分を基本構成成分とするものである
が、これらにさらに無機充填剤含有樹脂粒子を配合し成
形することにより、石目模様を有する御影石調人工大理
石を得ることができる。また、本発明のアクリル系BM
Cには、必要に応じて、ガラス繊維、炭素繊維等の補強
材、重合禁止剤、着色剤、低収縮剤、内部離型剤等の各
種添加剤を添加することができる。
【0031】本発明においては、アクリル系BMCは、
上述の(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成
分を、60℃以下の温度条件下にて混練する第一工程
と、該混練物を連続賦形する第二工程により製造され
る。第一工程において、ここでいう温度は、混練機中で
の混練物の温度であり、該温度が60℃以下であること
が必要である。これは、該温度が構成成分の混練性に大
きく影響を与えるからである。
【0032】すなわち該温度が60℃を超える場合、使
用可能な硬化剤の種類が限定されると同時に、増粘速度
が大きくなる傾向があり、この場合、構成成分の混練性
が不良となる。この混練時の温度の上限値については、
55℃以下であることが好ましく、50℃以下であるこ
とがより好ましく、45℃以下であることが特に好まし
い。また、混練時の温度の下限値については、特に制限
はないが、−10℃以上が好ましく、0℃以上がより好
ましく、5℃以上が特に好ましい。混練時の温度は、硬
化剤(D)の10時間半減期温度以下で混練すること
が、長時間の安定した連続運転が良好となる傾向にある
ため好ましい。本発明における、第一工程の混練方法は
特に限定されず、前述した温度条件を保つ機能があり、
同時に、良好な混練性能を有する方法を用いることが好
ましい。
【0033】本発明の効果を発現できる混練方法として
具体的には、たとえば各種ブレードニーダやパドルミキ
サ、連続パドルミキサ、コニーダ、インターナルミキ
サ、一軸押し出し機、二軸押し出し機、コンティニュア
スニーダ等が挙げられる。特に、これらの機器の中でも
二軸混練機は、短時間で良好な混練性を得ることができ
るため好ましく、さらに連続式二軸混練機は、生産性の
高い方法であるため特に好ましい。
【0034】ここで、連続式二軸混練機とは、二軸押し
出し機やコンティニュアスニーダの様な、内部に混練機
能と押し出し機能を有する二軸の混練機であり、原料を
連続的に供給して、装置内部で混練を行い、混練物を連
続的に押し出す装置である。連続式二軸混練機として
は、装置内部にスクリュを担持するものが挙げられる
が、これに限定されるものではない。また、スクリュの
直径、長さ、溝深さ、回転数は要求される混合物の処理
量や粘度により適宜選択すれば良い。
【0035】また、上記温度で混練するために、混練機
はジャケット部や混練用攪拌ブレード、混練軸などに温
度調節部を有し、電熱ヒータ、蒸気、温水、冷却水や各
種温度調節用熱媒などを用いて、混練部が所定の温度に
なるように調節できることが好ましい。混練時間は混練
機の種類や回転数、温度条件により異なり、特に制限さ
れないが、10秒以上3分以下が好ましい。
【0036】本発明においては、成分(A)〜(D)を
混練機中へ投入する方法については、特に制限されず、
各成分を同時に投入してもよいし、予め、各成分を予備
混合した後、投入してもよい。
【0037】具体的には、例えば、予め、成分(B)の
一部を成分(A)に溶解させて、ある程度粘度を上昇さ
せて取り扱い性の良好なアクリル系シラップとした後、
該アクリル系シラップ、成分(B)の残り、成分
(C)、成分(D)を混練機へ投入してもよい。また、
この場合、成分(B)の一部を成分(A)に溶解させる
代わりに、成分(A)を予め部分重合することによって
成分(A)中にその重合体である成分(B)を生成させ
てアクリル系シラップとしたものを用いてもよい。
【0038】また、例えば、成分(D)の分散をより均
一にするために、成分(A)に成分(D)を溶解させた
後、該溶液、成分(B)、成分(C)を混練機へ投入し
てもよい。また、この場合、成分(A)に成分(D)を
溶解させる代わりに、成分(B)の一部を成分(A)に
溶解させたアクリル系シラップに成分(D)を溶解させ
てもよいし、成分(A)を部分重合することによって得
られたアクリル系シラップに成分(D)を溶解させても
よい。
【0039】また、例えば、粉体状成分である、成分
(B)、成分(C)を予め予備混合して、この混合物を
混練機へ投入してもよい。第一工程において混練された
混練物は、第二工程において、所望の形状に連続賦形さ
れる。第一工程と第二工程とは、連続していても良い
し、不連続であっても良いが、アクリル系BMCの生産
性の面から、第一工程と第二工程とが連続していること
が好ましい。第二工程において、賦形に用いる製造装置
は、所望の形状に賦形されたアクリル系BMCを押し出
す、押し出し機能を有することが必要である。
【0040】本発明における混練物を連続賦形する第二
工程は、第一工程で混練された混練物を連続的に押し出
しながら賦形する工程であり、この工程で使用する装置
としては特に制限はないが、例えば、連続式一軸押し出
し機や連続式二軸押し出し機などの、公知の連続式押し
出し機が挙げられる。中でも連続式一軸押し出し機を用
いることが、混練物を押し出す際に、不要なシエア発熱
が発生しにくく、設定した温度条件を保つことができる
面で好ましい。また、第二工程で使用する装置では、ア
クリル系BMCの賦形形状を良好とするために、押し出
し機は通常ジャケット部や混練用攪拌ブレード、混練軸
などに、また、ダイス自体にも温度調節部を有し、電熱
ヒータ、蒸気、温水、冷却水や各種温度調節用熱媒など
を用いて、所定の温度になるように調節できるできるこ
とが好ましい。
【0041】これらの第二工程で使用する装置は、アク
リル系BMCを所望する形状に賦形するためにダイスを
併用することが好ましい。これら押し出し機の、アクリ
ル系BMCが吐出される部分に、ダイスを装着すること
で、所望する形状に賦形されたアクリル系BMCを得る
ことができる。ダイスは、アクリル系BMCを所望する
形状に賦形するものであれば、特に限定はない。たとえ
ば、断面形状が円筒形のアクリル系BMCを得るために
は、ダイスのBMC通過断面形状が円筒形であり、同様
に、矩形のアクリル系BMCを得るためには、ダイスの
BMC通過断面形状が矩形であれば良い。
【0042】このように、ダイス断面形状により、アク
リル系BMCの賦形形状が決定されるが、良好な賦形形
状のアクリル系BMCを得るためには、アクリル系BM
Cの構成成分やダイス形状に適した温度条件を適宜選択
し、賦形装置を運転することが好ましい。この温度条件
は、特に制限されないが、5℃〜70℃の範囲内が好ま
しい。この温度が70℃以上の場合には、製造装置中で
アクリル系BMCが硬化しやすくなる傾向にあり、5℃
以下の場合には、アクリル系BMCの賦形形状が悪くな
る傾向にある。この賦形温度の下限値については10℃
以上が好ましく、上限値については65℃以下が好まし
い。
【0043】以上述べたごとく、60℃以下の温度条件
下で、構成成分を良好に混練する第一工程と、構成成分
やダイス形状に適した温度条件下でアクリル系BMCを
所望の形状に賦形する第二工程を用いることにより、ア
クリル系BMCの構成成分によらず広い作業条件幅で、
アクリル系BMCを長時間安定して効率的に得ることが
可能となる。
【0044】本発明においては、前述のアクリル系BM
Cを成形型内に充填し、これを加熱加圧硬化することに
よって、アクリル系人工大理石を得ることができる。こ
の加熱加圧硬化の具体的な方法としては、プレス成形
法、射出成形法、押し出し成形方等があるが、特に限定
されるものではない。この場合、加熱温度としては、特
に制限はないが、80℃〜150℃の範囲内が好まし
い。加熱温度が80℃以上の場合に、硬化時間を短縮す
ることができ、生産性が高くなる傾向にあり、150℃
以下の場合に、得られる成型品の外観が良好となる傾向
にある。加熱温度の下限値については、85℃以上がよ
り好ましく、また上限値については、140℃以下がよ
り好ましい。また、この温度範囲内において上金型と下
金型に温度差をつけて加熱しても良い。
【0045】加圧圧力としては、特に制限はないが、1
MPa〜20MPaの範囲内が好ましい。加圧圧力が1
MPa以上の場合に、アクリル系BMCの金型内への充
填率が良好となる傾向にあり、20MPa以下の場合
に、良好な成形外観が得られる傾向にある。加圧圧力に
下限値については、2MPa以上がより好ましく、また
上限値については、15MPa以下がより好ましい。な
お、成形時間は成形品の厚みによって適宜選択すれば良
い。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
する。例中の部および%は、全て質量基準である。な
お、実施例中アクリル系人工大理石の測色は、JIS
Z 8720−1980に基づいて、L、a、b
を測色し、これらの値から色差(△E)を求めた。
【0047】[重合体粉末(P−1)の製造例]冷却
管、温度計、攪拌機、滴下装置、窒素導入管を備えた反
応容器に、純水750部、界面活性剤としてアルキルジ
フェニルエーテルスルフォン酸ナトリウム(花王(株)
製、商品名「ペレックスSS−H」)4部、および重合
開始剤として過硫酸カリウム1部を仕込み、窒素雰囲気
下で攪拌しながら、70℃に昇温した。これに、メチル
メタクリレート500部および界面活性剤ジアルキルス
ルホコハク酸ナトリウム(花王(株)製、商品名「ペレ
ックスOT−P」)5部からなる混合物を3時間かけて
滴下した後、1時間保持し、さらに80℃に昇温して1
時間保持した後、室温まで冷却して、乳化重合を終了し
て、エマルションを得た。得られたエマルションの重合
体の一次粒子の平均粒子径は、0.10μmであった。
【0048】次いで、このエマルションを、噴霧乾燥装
置(大川原化工機社製L−8型)を用いて、入口温度/
出口温度=150℃/90℃で噴霧乾燥処理して、重合
体粉末(P−1)を得た。得られた重合体粉末(P−
1)の平均粒子径は30μmであった。
【0049】[実施例1]アクリル系単量体(A)とし
て、メチルメタクリレート(三菱レイヨン(株)製、商
品名「アクリエステルM」)6.5部、イソボルニルメ
タクリレート(三菱レイヨン(株)製、商品名「アクリ
エステルIBX」)6.5部、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート(新中村科学(株)製、商品名「NK
エステルNPG」)10.4部、2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール(住友化学(株)製、商品名
「スミライザーBHT」)0.01部、および顔料(山
陽色素製COLORTEX GREEN#402)5部
からなる混合物をタンクに仕込み、兵神装備(株)製ス
ネークポンプにて、連続式二軸混練機(株)栗本鐵工所
製S−2型KRCニーダー、スクリュ直径=50mm、
L/D=13.7)に付属するホッパに連続的に投入し
た。投入速度は30.4kg/hであった。アクリル系
重合体(B)として、重合体粉末(P−1)をクマエン
ジニアリング製スクリュフィーダに付属するSUS製容
器内に仕込み、連続式二軸混練機に付属するホッパに連
続的に投入した。投入速度は16.4kg/hであっ
た。無機充填材(C)として、水酸化アルミニウム(住
友化学(株)製、商品名「CWL−325J」)をクマ
エンジニアリング製スクリュフィーダに付属するSUS
製容器内に仕込み、連続式二軸混練機に付属するホッパ
に連続的に投入した。投入速度は64.1kg/hであ
った。硬化剤(D)として、1,1−ビス(t−ブチル
パーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
(日本油脂(株)製、商品名「パーヘキサ3M」、10
時間半減期温度=90℃)をタンクに仕込み、兵神装備
(株)製スネークポンプにて、連続式二軸混練機に付属
するホッパに連続的に投入した。投入速度は0.63k
g/hrであった。また、連続式二軸混練機のバレルの
ジャケットには、40℃に温調した熱媒を通した。連続
式二軸混練機より吐出された混練物の温度は45℃であ
った。また、連続式二軸混練機中に材料が滞在する時間
は約2分であった。
【0050】連続式二軸混練機の吐出口より吐出された
混練物を、賦形用一軸押し出し機((株)中部化学機械
製、スクリュ直径φ65mm、L/D=6)付属のホッ
パへ導き入れて、ホッパ部に混練物があふれないよう
に、賦形用一軸押し出し機の押し出し速度を調節して運
転し、19mm×75mmの連続矩形断面形状を持つア
クリル系BMCを得た。
【0051】得られたアクリル系BMCの温度は50℃
であった。なお、賦形用一軸押し出し機の吐出口には、
予め17mm×75mmの吐出断面形状を持つダイスを
取り付けておいた。また、賦形用一軸押し出し機、およ
びダイスのジャケットには45℃に温調した熱媒を通し
た。上記の方法で、成分(A)〜(D)を連続式二軸混
練機中へ同時に投入して、連続式二軸混練機中で混練を
行い、引き続き一軸押し出し機で賦形を行って、アクリ
ル系BMCを111.5kg/hの速度で約4時間にわ
たり、連続的に製造した。
【0052】次にこのアクリル系BMCから、700g
ずつをランダムに5箇所サンプリングをした。このサン
プリングしたアクリル系BMC700gを200mm角
の平板成型用金型に充填し、上金型温度130℃、下金
型温度115℃、圧力10MPaの条件で10分間加熱
加圧硬化させてプレス成形し、厚さ10mmのアクリル
系人工大理石平板を5枚得た。この得られた平板(5
枚)について、それぞれ五つの点(ほぼ4隅および中央
部)を色差計(NIPPON DENSHOKU製HA
NDY CORORIMETER NR−3000)に
より測色し、これらの値から色差(△E)を求めた。
ここで、各板のLの平均値は32であった。これをも
とに算出した各平板毎の色差(△E)の最大値(以
下、△EMAXと記す)を表1に示す。その結果、得
られた平板5枚の△EMAXの最大値は0.46であ
った。また、これら各板の目視による色差は確認できな
かった。
【0053】
【表1】
【0054】[実施例2]実施例1の装置を一旦停止
し、賦形用一軸押し出し機に取り付けていた矩形断面形
状のダイスを取り外し、代わりに、φ40の円形断面形
状のダイスを取り付けた後、第一工程は実施例1と同様
の運転条件とし、また、第二工程のうち、賦形用一軸押
し出し機、およびダイスのジャケットに62℃に温調し
た熱媒を通す以外には、実施例1の第二工程と同様にし
て運転し、約4時間にわたって111.5kg/hの速
度で、φ42の連続円形断面形状を持つアクリル系BM
Cを得た。得られたアクリル系BMCの温度は65℃で
あった。次にこのアクリル系BMCから、実施例1と同
様にしてアクリル系人工大理石平板を5枚得た。この得
られた平板(5枚)について、実施例1と同様にして算
出した各平板毎の△EMAXを表2に示す。なお、こ
こで、各板のLの平均値は32であった。その結果、
得られた平板5枚の△EMAXの最大値は0.38で
あった。また、これら各板の目視による色差は確認でき
なかった。
【0055】
【表2】
【0056】上述のように、アクリル系BMCの構成成
分を混練する第一工程と、該混練物を賦形する第二工程
を連続して行い、使用するダイスにあわせて、第一、第
二の各工程で適切な温度条件とすることで、異なる形状
のダイスを使用しても、混練性、および賦形性の良好な
アクリル系BMCを得ることが可能であった。
【0057】[比較例1]実施例1で用いたアクリル系
単量体(A)を、兵神装備(株)製スネークポンプに
て、連続式二軸混練機(株)栗本鐵工所製S−2型KR
Cニーダー、スクリュ直径=50mm、L/D=13.
7)に付属するホッパに連続的に投入した。投入速度は
30.4kg/hであった。実施例1で用いたアクリル
系重合体(B)を、クマエンジニアリング製スクリュフ
ィーダに付属するSUS製容器内に仕込み、連続式二軸
混練機に付属するホッパに連続的に投入した。このとき
投入速度は16kg/hであった。実施例1で用いた無
機充填材(C)を、クマエンジニアリング製スクリュフ
ィーダに付属するSUS製容器内に仕込み、連続式二軸
混練機に付属するホッパに連続的に投入した。このとき
投入速度は64.1kg/hであった。また、連続式二
軸混練機のバレルのジャケットには、40℃に温調した
熱媒を通した。連続式二軸混練機より吐出された混練物
の温度は45℃であった。また、連続式二軸混練機中に
材料が滞在する時間は約2分であった。
【0058】連続式二軸混練機の吐出口より吐出された
混練物を、賦形用一軸押し出し機((株)中部化学機械
製、スクリュ直径φ65mm、L/D=6)付属のホッ
パへ連続的に導き入れると同時に、実施例1で用いた硬
化剤(D)を、投入速度を0.63kg/hとして、兵
神装備(株)製スネークポンプを用い、賦形用一軸押し
出し機付属のホッパに連続的に投入し、ホッパ部に投入
物があふれないように、賦形用一軸押し出し機の押し出
し速度を調節して運転し、19mm×75mmの連続矩
形断面形状を持つアクリル系BMCを得た。得られたア
クリル系BMCの温度は50℃であった。なお、賦形用
一軸押し出し機の吐出口には、予め17mm×75mm
の吐出断面形状を持つダイスを取り付けておいた。ま
た、賦形用一軸押し出し機、およびダイスのジャケット
には45℃に温調した熱媒を通した。上記の方法で、成
分(A)〜(C)を連続式二軸混練機中へ同時に投入し
て、連続式二軸混練機中で混練を行い、引き続き一軸押
し出し機で賦形を行って、アクリル系BMCを111.
5kg/hの速度で約4時間にわたり、連続的に製造し
た。次にこのアクリル系BMCから、実施例1と同様に
してアクリル系人工大理石平板を5枚得た。これら、5
枚の各板について、外観を観察したところ、5枚のうち
1枚の、下金型接触側の一部に、硬化不良の部分があっ
た。
【0059】[比較例2]実施例1で用いたアクリル系
単量体(A)を、兵神装備(株)製スネークポンプに
て、連続式二軸混練機(株)栗本鐵工所製S−2型KR
Cニーダー、スクリュ直径=50mm、L/D=13.
7)に付属するホッパに連続的に投入した。投入速度は
30.4kg/hであった。実施例1で用いたアクリル
系重合体(B)を、クマエンジニアリング製スクリュフ
ィーダに付属するSUS製容器内に仕込み、連続式二軸
混練機に付属するホッパに連続的に投入した。このとき
投入速度は16kg/hであった。実施例1で用いた無
機充填材(C)を、クマエンジニアリング製スクリュフ
ィーダに付属するSUS製容器内に仕込み、連続式二軸
混練機に付属するホッパに連続的に投入した。このとき
投入速度は64.1kg/hであった。実施例1で用い
た硬化剤(D)を、兵神装備(株)製スネークポンプに
て、連続式二軸混練機に付属するホッパに連続的に投入
した。投入速度は0.63kg/hであった。
【0060】上記の方法で、成分(A)〜(D)を連続
式二軸混練機中へ同時に投入して、連続式二軸混練機中
で混練と賦形とを1工程で行い、連続式二軸混練機よ
り、アクリル系BMCを111.5kg/hの速度で約
4時間にわたり、連続的に製造したところ、19mm×
75mmの連続矩形断面形状を持つアクリル系BMCを
得た。得られたアクリル系BMCの温度は48℃であっ
た。また、連続式二軸混練機中に材料が滞在する時間は
約2分であった。なお、連続式二軸混練機の吐出口に
は、予め17mm×75mmの吐出断面形状を持つダイ
スを取り付けておいた。また、連続式二軸混練機、およ
びダイスのジャケットには40℃に温調した熱媒を通し
た。次にこのアクリル系BMCから、実施例1と同様に
してアクリル系人工大理石平板を5枚得た。
【0061】この得られた平板(5枚)について、実施
例1と同様にして算出した各平板毎の△EMAXを表
3に示す。なお、ここで、各板のLの平均値は32で
あった。その結果、得られた平板5枚の△EMAXの
最大値は0.22であった。また、これら各板の目視に
よる色差は確認できなかった。
【0062】
【表3】
【0063】[比較例3]φ40の円形断面形状のダイ
スを取り付けた以外には、比較例2と同様にして運転し
たところ、アクリル系BMCは塊とならず、アクリル系
BMCを連続賦形することはできなかった。
【0064】[比較例4]連続二軸混練機、およびダイ
スのジャケットに62℃に温調した熱媒を通す以外に
は、比較例2と同様にして運転したところ、φ40の連
続円形断面形状を持つアクリル系BMCを得た。得られ
たアクリル系BMCの温度は70℃であった。次にこの
アクリル系BMCから、実施例1と同様にしてアクリル
系人工大理石平板を5枚得た。
【0065】この得られた平板(5枚)について、実施
例1と同様にして算出した各平板毎の△EMAXを表
4に示す。なお、ここで、各板のLの平均値は32で
あった。その結果、得られた平板5枚の△EMAXの
最大値は3.50であった。また、これら各板の目視に
より色差を確認できた。
【0066】
【表4】
【0067】上述のように、混練と賦形の工程を同一の
装置内で一工程度行う場合、矩形賦形用ダイスを用いる
と、混練性、および賦形性が良好なアクリル系BMCを
得ることができたが、円形賦形用ダイスを用いると、混
練性、および賦形性の両者を同時に満足するアクリル系
BMCを得ることができなかった。
【0068】
【発明の効果】このように、本発明は、アクリル系BM
Cを製造するにあたって、製造工程を、該BMCの構成
成分を混練する工程と、該混練物を賦形する工程の二つ
の工程に分け、各工程において適した条件を適用するこ
とで、混練性および賦形形状が良好なアクリル系BMC
を、簡素な製造ラインで高い生産効率で製造することを
可能としたものである。また、本発明の製造方法で得ら
れたアクリル系BMCを用いて製造されるアクリル系人
工大理石は、優れた外観を有しており、工業上非常に有
益なものである。
フロントページの続き (72)発明者 柳瀬 明正 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 風早 祐二 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 Fターム(参考) 4J011 AA01 PA07 PA09 PA10 PA13 PA15 PA34 PA38 PA69 PB02 PB16 PB22 PB30 PC02 QA03 QA06 QA13 QA24 QA32 QA37 QA45 QA46 QB16 4J026 AA45 AA46 AA47 AA48 AA50 AA76 BA27 BA28 BA29 BA30 BA32 BA50 BB01 BB03 DA04 DA07 DA14 DB05 DB12 DB15 GA02 GA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系単量体(A)、アクリル系重
    合体(B)、無機充填剤(C)、および硬化剤(D)を
    構成成分とするアクリル系BMCを製造する方法であっ
    て、該構成成分を60℃以下の温度条件下にて混練する
    第一工程と、該混練物を連続賦形する第二工程とを含む
    ことを特徴とするアクリル系BMCの製造方法。
  2. 【請求項2】 第一工程に二軸混練機を用いることを特
    徴とする請求項1記載のアクリル系BMCの製造方法。
  3. 【請求項3】 二軸混練機が連続式二軸混練機であるこ
    とを特徴とする請求項2記載のアクリル系BMCの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 第二工程に連続式一軸賦形機を用いるこ
    とを特徴とする請求項1記載のアクリル系BMCの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 第一工程と第二工程が連続していること
    を特徴とする請求項1記載のアクリル系BMCの製造方
    法。
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