JP2001011276A - アクリル系bmcの製造方法及び人工大理石の製造方法 - Google Patents

アクリル系bmcの製造方法及び人工大理石の製造方法

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JP2001011276A JP2000127558A JP2000127558A JP2001011276A JP 2001011276 A JP2001011276 A JP 2001011276A JP 2000127558 A JP2000127558 A JP 2000127558A JP 2000127558 A JP2000127558 A JP 2000127558A JP 2001011276 A JP2001011276 A JP 2001011276A
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bmc
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kneader
acrylic bmc
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Akinobu Sasaki
章亘 佐々木
Harumoto Sato
晴基 佐藤
Seiya Koyanagi
精也 小▲柳▼
Sadahito Nakahara
禎仁 中原
Akemasa Yanase
明正 柳瀬
Yuji Kazahaya
祐二 風早
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクリル系BMCを安定してかつ高い生産性
で製造する。 【解決手段】 アクリル系単量体(A)、アクリル系重
合体(B)、無機充填剤(C)、及び必要に応じて使用
される無機充填剤含有樹脂粒子(E)を混練機8で混合
する際に、(A)〜(C)の内少なくとも一つ、或いは
(A)〜(C)及び(E)の内少なくとも一つを温度制
御して混練機8に供給することを特徴とするアクリル系
BMCの製造方法、及びこれを用いた人工大理石の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産性が高く、取
り扱い性、成形加工性、保存安定性に優れたアクリル系
BMC(バルク・モールディング・コンパウンド)及び
その製造方法、及び生産性が高く、外観及び耐熱水性の
良好なアクリル系人工大理石の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル系樹脂に水酸化アルミニウム等
の無機充填剤を配合したアクリル系人工大理石は、優れ
た成形外観、温かみのある手触り及び耐候性等の各種の
卓越した機能特性を有しており、キッチンカウンター等
のカウンター類、洗面化粧台、防水パン、その他建築用
途に広く使用されている。これらは一般に、メチルメタ
クリレートを主成分とするアクリル系単量体、アクリル
系重合体、無機充填剤、硬化剤、必要に応じて無機充填
剤含有樹脂粒子に代表される意匠剤を混合、混練させ
た、いわゆるアクリル系BMCをプレス金型で加熱重合
硬化する方法で製造されている。
【0003】アクリル系BMCの製造方法として、特開
平10−158332号公報に記載の方法が知られてい
る。この方法では、製造される時間帯や季節、すなわち
外気温度により、製造されるアクリル系BMCの混合状
態、温度、粘度、等の物性、品質が大きく異なるという
欠点がある。このため、物性、品質が安定していないア
クリル系BMCを加熱重合硬化することで成形されるア
クリル系人工大理石も、物性、外観が安定しないという
欠点が生じる。このような状況下、物性、品質が安定し
たアクリル系BMCを製造する方法が望まれている。
【0004】また、特開平10−158332号公報の
方法では、アクリル系BMCの製造速度が遅いという欠
点があった。このような状況下、混合(滞在)時間をで
きるだけ短くして、物性、品質が安定したアクリル系B
MCを高い生産性で製造する方法が望まれている。具体
的には、バッチ式混練機では5分以内、連続式混練機で
は1分以内で、アクリル系BMCを製造する方法が望ま
れており、このような混合時間が短い条件で、アクリル
系BMCを安定に製造する方法が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、混練
機を用いてアクリル系BMCを製造する方法において、
物性、品質が安定したアクリル系BMCを製造すること
にあり、また、混合時間をできるだけ短くして、アクリ
ル系BMCの生産性、すなわち製造速度を高めることに
ある。
【0006】具体的には、バッチ式混練機で5分以内の
混合時間で、連続式混練機で1分以内の混合時間で、ア
クリル系BMCを製造し、また、金型で加熱重合硬化に
よる人工大理石の成形に適した、高粘度のアクリル系B
MCを製造できる方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意検討し
た結果、アクリル系単量体(A)、アクリル系重合体
(B)、無機充填剤(C)、及び、必要に応じて加えら
れる無機充填剤含有樹脂粒子(E)を混練機で混合する
際に、それらの少なくとも1つを温度制御して混練機に
供給することにより、アクリル系プBMCの物性、品質
を安定化させることができることを見いだした。
【0008】すなわち本発明は、アクリル系単量体
(A)、アクリル系重合体(B)、及び無機充填剤
(C)を含有してなるアクリル系BMCを製造するため
の方法であって、成分(A)〜(C)の少なくとも1つ
を温度制御して混練機に供給することを特徴とするアク
リル系BMCの製造方法である。
【0009】さらに本発明は、アクリル系単量体
(A)、アクリル系重合体(B)、無機充填剤(C)、
及び無機充填剤含有樹脂粒子(E)を含有してなるアク
リル系BMCを製造するための方法であって、成分
(A)〜(C)及び(E)の少なくとも1つを温度制御
して混練機に供給するすることを特徴とするアクリル系
BMCの製造方法である。
【0010】特に、アクリル系重合体(B)として、1
次粒子径が0.03〜1μm、2次粒子径が1〜500μ
mの凝集体粒子を使用することにより、高生産速度で、
加熱重合硬化による人工大理石の成形に適した高粘度ア
クリル系BMCを製造できる。
【0011】さらに本発明は、上記方法により製造した
アクリル系BMCを加熱重合硬化することを特徴とする
人工大理石の製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。
【0013】本発明で用いられるアクリル系単量体
(A)は、本発明のアクリル系BMCを成形する際に、
適度な流動性を付与する成分である。
【0014】成分(A)の含有量は、特に制限されない
が、本発明のアクリル系BMC全量中、5〜95質量%
の範囲内が好ましい。この含有量が5質量%以上の場合
に、アクリル系BMCの成形時の流動性が良好となる傾
向にあり、また、95質量%以下の場合に、硬化時の収
縮率が低くなる傾向にある。この含有量の下限値につい
ては、10質量%以上がより好ましく、15質量%以上
が特に好ましい。この含有量の上限値については、50
質量%以下がより好ましく、40質量%以下が特に好ま
しい。
【0015】成分(A)で使用されるアクリル系単量体
としては、メタクリロイル及び/又はアクリロイル基を
有する単量体又はそれらの混合物であり、特に限定され
ない。例えば、メチル(メタ)アクリレート、炭素数2
〜20のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレ
ート、炭素数1〜20のヒドロキシアルキル基を有する
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート等の芳香族環を持つエステル基を
有する(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレート等のシクロヘキサン環を持つエステル基を
有する(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)ア
クリレート等のビシクロ環を持つエステル基を有する
(メタ)アクリレート、トリシクロ[5・2・1・02,6
デカニル(メタ)アクリレート等のトリシクロ環を持つ
エステル基を有する(メタ)アクリレート、2,2,2−
トリフルオロエチル(メタ)アクリレート等のフッ素原
子を持つエステル基を有する(メタ)アクリレート、グ
リシジルメタクリレート、テトラヒドロフルフリル(メ
タ)アクリレート等の環状エーテル構造を持つエステル
基を有する(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸金属塩、(メタ)アクリル酸ア
ミド等のアクリル系単官能性単量体;及び、エチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,4−ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリブチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)
アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)ア
クリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリ
レート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、ジメチロールエタンジ(メタ)アクリレート、
1,1−ジメチロールプロパンジ(メタ)アクリレー
ト、2,2−ジメチロールプロパンジ(メタ)アクリレ
ート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレー
ト、テトラメチロールメタンジ(メタ)アクリレート、
及び、(メタ)アクリル酸と多価アルコール[例えばペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等]との
多価エステル、アリル(メタ)アクリレート等のアクリ
ル系多官能性単量体等が挙げられる。これらは、必要に
応じて単独であるいは二種以上を併用して使用すること
ができる。なお、本明細書において「(メタ)アクリレ
ート」とは、「アクリレート及び/又はメタクリレー
ト」を意味する。
【0016】特に、成分(A)中にメチルメタクリレー
トを含有させると、得られる成形品に大理石特有の深み
を付与することができる傾向にあり、外観が良好となる
傾向にあり、好ましい。メチルメタクリレートの含有量
は特に限定されないが、アクリル系BMC全量中、1〜
40質量%の範囲内であることが好ましい。この含有量
の下限値については5質量%以上がより好ましく、ま
た、上限値については30質量%以下がより好ましい。
【0017】また、成分(A)は、アクリル系単量体以
外にも、スチレン、ジビニルベンゼン等の芳香族ビニ
ル、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニ
ル、無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン酸エステ
ル、フマル酸、フマル酸エステル、トリアリールイソシ
アヌレート等の単量体を含有してもよい。
【0018】本発明のアクリル系BMCを成形して得ら
れる成形品に、耐熱性、耐熱水性、強度、耐溶剤性、寸
法安定性等の特性を付与するには、成分(A)中に多官
能性単量体を含有させるのが好ましい。この場合、多官
能性単量体の含有量は、特に制限されないが、上記効果
をより有効に得るには、アクリル系BMC全量中1〜3
0質量%の範囲内が好ましい。この含有量の下限値につ
いては3質量%以上がより好ましく、また、上限値につ
いては25質量%以下がより好ましい。
【0019】特に、多官能性単量体としてネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、及びトリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレートの少なくとも1種
を使用すると、表面光沢及び耐熱水性の極めて優れた成
形品が得られるので好ましい。この場合、ネオペンチル
グリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、及びトリプロピレ
ングリコールジ(メタ)アクリレートの少なくとも1種
と他の多官能性単量体を併用してもよい。
【0020】本発明で用いられるアクリル系重合体
(B)は、アクリル系BMCをべたつきのない取り扱い
性の良好な餅状(バルク状)物まで増粘させる増粘剤成
分であり、アクリル系単量体(A)を吸油した後、アク
リル系重合体(B)の少なくとも一部が溶解して、系全
体の粘度を上昇させることにより、増粘剤として作用す
るものである。
【0021】アクリル系重合体(B)の構成成分(重合
に使用する単量体等)としては、前述のアクリル系単量
体(A)で列挙した単官能性単量体及び/又は多官能性
単量体を使用することができ、必要に応じて単独で重合
した単独重合体を使用してもよいし、2種以上を併用し
た共重合体を使用してもよい。
【0022】アクリル系重合体(B)の形態は、特に制
限されないが、重合体粉末であることが好ましい。アク
リル系重合体(B)が重合体粉末である場合に、その取
り扱い性が良好となる傾向にあり、また、アクリル系単
量体(A)への溶解速度が速くなって、増粘速度が速く
なる傾向にあり、増粘が短時間で可能となり、アクリル
系BMCの生産性が向上する傾向にある。
【0023】また、重合体粉末の比表面積は、特に制限
されないが、0.5m2/g以上であることが好ましい。
重合体粉末の比表面積が0.5m2/g以上の場合に、ア
クリル系単量体(A)への溶解速度が速くなって、増粘
速度が速くなる傾向にあり、増粘が短時間で可能とな
り、アクリル系BMCの生産性が向上する傾向にある。
この比表面積の下限値は、1m2/g以上がより好まし
い。また、この比表面積の上限値は、特に制限されない
が、100m2/g以下であることが好ましい。比表面
積が100m2/g以下の場合に、重合体粉末のアクリ
ル系単量体(A)に対する分散性が良好となる傾向にあ
り、アクリル系BMCの混練性が良好となる傾向にあ
る。この比表面積の上限値は80m2/g以下がより好
ましい。また、必要に応じて、比表面積が0.5m2/g
以上の重合体粉末と、0.5m2/g未満の重合体粉末と
を併用してもよい。
【0024】また、重合体粉末の平均粒子径は、特に制
限されないが、1〜500μmの範囲内であることが好
ましい。この平均粒子径が1μm以上である場合に、重
合体粉末が飛散しにくくなり、重合体粉末の取り扱い性
が良好となる傾向にあり、500μm以下の場合に、得
られる成形品の外観、特に、光沢と表面平滑性が良好と
なる傾向にある。この平均粒子径の下限値については、
5μm以上がより好ましく、10μm以上が特に好まし
い。また、上限値については、350μm以下がより好
ましく、200μm以下が特に好ましい。
【0025】また、重合体粉末は、一次粒子同士が凝集
した二次凝集体であることが好ましい。重合体粉末が二
次凝集体の形状を有する場合には、アクリル系単量体
(A)を吸油する速度が速くなって増粘速度が速くなる
傾向にある。
【0026】また、この場合、重合体粉末の一次粒子の
平均粒子径は0.03〜1μmの範囲内であることが好
ましい。一次粒子の平均粒子径が0.03〜1μmの範
囲内である場合に、アクリル系単量体(A)を吸油する
速度が速くなって増粘速度が速くなる傾向にあり、増粘
が短時間で可能となり、アクリル系BMCの生産性が向
上する傾向にある。この一次粒子径の下限値について
は、0.07μm以上がより好ましい。上限値について
は0.7μm以下がより好ましい。
【0027】また、重合体粉末の嵩密度は、特に制限さ
れないが、0.1〜0.7g/mlの範囲内であることが
好ましい。この嵩密度が0.1g/ml以上の場合に、
重合体粉末が飛散しにくくなり、重合体粉末の取り扱い
性が良好となる傾向にある。また、0.7g/ml以下
の場合に、アクリル系単量体(A)を吸油する速度が速
くなって増粘速度が速くなる傾向にあり、増粘が短時間
で可能となり、アクリル系BMCの生産性が向上する傾
向にある。嵩密度の下限値については0.15g/ml
以上がより好ましく、0.2g/ml以上が特に好まし
い。上限値については、0.65g/ml以下がより好
ましく、0.6g/ml以下が特に好ましい。
【0028】また、重合体粉末のアマニ油に対する吸油
量は、特に制限されないが、60〜200ml/100
gの範囲内であることが好ましい。この吸油量が60m
l/100g以上の場合に、アクリル系単量体(A)を
吸油する速度が速くなって増粘速度が速くなる傾向にあ
り、増粘が短時間で可能となり、アクリル系BMCの生
産性が向上する傾向にある。また、この吸油量が200
ml/100g以下の場合に、重合体粉末のアクリル系
単量体(A)に対する分散性が良好となる傾向にあり、
アクリル系BMCの混練性が良好となる傾向にある。さ
らに、この場合、この重合体粉末を含むアクリル系BM
Cを御影石調人工大理石の製造に使用すると、石目模様
の鮮明性が良くなる傾向にある。これは、この重合体粉
末がアクリル系単量体(A)を多量に吸油するので、石
目の模様材である無機充填剤含有樹脂粒子のアクリル系
単量体(A)による膨潤が抑制されるからである。この
吸油量の下限値については、70ml/100g以上が
より好ましく、80ml/100g以上が特に好まし
い。上限値については、180ml/100g以下がよ
り好ましく、160ml/100g以下が特に好まし
い。
【0029】また、重合体粉末のメチルメタクリレート
に対する膨潤度は、特に制限されないが、1倍以下また
は20倍以上が好ましい。この膨潤度が1倍以下または
20倍以上である場合に、アクリル系単量体(A)への
溶解速度が速くなって、増粘速度が速くなる傾向にあ
り、増粘が短時間で可能となり、アクリル系BMCの生
産性が向上する傾向にある。
【0030】ここでいう膨潤度とは、100mlのメス
シリンダーに重合体粉末を投入し、数回軽くたたいて5
ml詰めた後、10℃以下に冷却したメチルメタクリレ
ートを全量が100mlとなるように投入し、全体が均
一になるように素早く攪拌し、その後、メスシリンダー
を25℃の恒温槽で1時間保持し、その時の重合体層
(メチルメタクリレートを含有する重合体)の体積を求
めて、最初の重合体粉末層の体積(5ml)との比を求
めたものである。
【0031】従って、重合体粉末がこの条件内で膨潤の
みをする場合には、この条件で保持した後の重合体層
(メチルメタクリレートを含有した重合体粉末)は5m
lより大きくなり、膨潤度は1より大きい有限の値をと
る。
【0032】また、重合体粉末がこの条件内で完全に溶
解する場合には、この条件で保持した後の100ml全
体がメチルメタクリレートを含有した重合体層とみなす
ことができ、また、このメチルメタクリレートを含有し
た重合体層は使用するメスシリンダーの体積に依存する
ため、この場合は、膨潤度を20倍以上と定義する。
【0033】また、重合体粉末が、この条件内で一部が
溶解して一部が溶け残った場合は、溶け残った重合体層
(メチルメタクリレート含有した重合体層)の体積を膨
潤後の体積とみなす。従って、この場合は膨潤度は1以
下の値となる。
【0034】また、この重合体粉末は非架橋重合体粉末
でも架橋重合体粉末でもよいが、非架橋重合体粉末であ
ることが好ましい。重合体粉末が非架橋重合体粉末であ
る場合に、増粘速度が速くなる傾向にあり、増粘が短時
間で可能となり、アクリル系BMCの生産性が向上する
傾向にある。なお、ここでいう非架橋重合体粉末とは、
少なくとも表層部が非架橋重合体から構成されている重
合体粉末を示す。
【0035】また、重合体粉末は、それらを形成する重
合体の化学的組成、構造又は分子量等が互いに異なった
コア相とシェル相から構成された、いわゆるコア/シェ
ル構造を有する重合体粉末を使用することができる。こ
の場合、コア相は非架橋重合体であっても架橋重合体で
あってもよいが、シェル相は非架橋重合体であることが
好ましい。
【0036】アクリル系重合体(B)の含有量は、特に
制限されないが、アクリル系BMC全量中、0.1〜3
0質量%の範囲内が好ましい。この含有量が0.1質量
%以上の場合に、高い増粘効果が得られる傾向にあり、
また、30質量%以下の場合に、アクリル系BMCを製
造する際の混練性が良好となる傾向にある。この含有量
の下限値については、1質量%以上がより好ましく、3
質量%以上が特に好ましい。上限値については、25質
量%以下がより好ましく、20質量%以下が特に好まし
い。
【0037】アクリル系重合体(B)の重量平均分子量
は、特に制限されないが、重量平均分子量が大きいほど
増粘効果が高くなるとともに、成形品の耐熱水性が良好
となる傾向にあり、10万以上であることが好ましい。
また、重量平均分子量の上限値も、特に制限はないが、
アクリル系BMCの混練性の面から500万以下である
ことが好ましい。この重量平均分子量の下限値について
は、30万以上がより好ましく、50万以上が特に好ま
しい。上限値については450万以下がより好ましく、
400万以下が特に好ましい。
【0038】ここでいう重量平均分子量とは、GPC法
によるポリスチレン換算値であり、重量平均分子量の範
囲に応じて、後述する実施例に記載の条件で測定したも
のである。
【0039】アクリル系重合体(B)の製造方法は、特
に制限されず、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重
合、分散重合等、公知の重合方法で製造することができ
る。中でも、乳化重合で得られたエマルションに噴霧乾
燥、酸/塩凝固等の処理を行って重合体粉末を得る方法
が、前述の特定の比表面積と嵩密度と吸油量とを有す
る、1次粒子・2次粒子からなる凝集体重合体粉末を効
率よく製造できるので好ましい。
【0040】本発明で用いられる無機充填剤(C)は、
アクリル系BMCを成形して得られる成形品に大理石調
の深みのある質感や耐熱性を与える成分である。
【0041】無機充填剤(C)の含有量は、特に制限さ
れないが、アクリル系BMC全量中、5〜95質量%の
範囲が好ましい。これは、成分(C)の含有量が5質量
%以上の場合に、得られる成形品の質感や耐熱性が良好
となる傾向にあり、また、硬化時の収縮率が低くなる傾
向にある。一方、この含有量が95質量%以下の場合
に、アクリル系BMCの成形時の流動性が良好となる傾
向にある。この含有量の下限値については、20質量%
以上がより好ましく、30質量%以上が特に好ましい。
また、上限値については、80質量%以下が好ましく、
70質量%以下が特に好ましい。
【0042】無機充填剤(C)としては、特に制限はな
いが、例えば、水酸化アルミニウム、シリカ、溶融シリ
カ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、リン
酸カルシウム、タルク、マイカ、クレー、ガラスパウダ
ー等が挙げられる。また、これらの無機充填剤はシラン
処理等の表面処理をされていてもよい。これらは、必要
に応じて、適宜選択して使用すればよく、2種以上を併
用してもよい。中でも、得られる成形品の質感の面か
ら、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、シリカ、溶
融シリカ、ガラスパウダーが好ましい。
【0043】本発明におけるアクリル系BMCは、上記
成分(A)〜(C)を基本構成成分とするものである
が、アクリル系BMCを重合硬化して人工大理石を製造
する際に必要となる、硬化剤(D)を適宜使用しても良
い。
【0044】硬化剤(D)の含有量は、特に制限されな
いが、アクリル系BMC全量中、0.01〜10質量%
の範囲内が好ましい。この含有量が0.01質量%以上
の場合に、アクリル系BMCの硬化性が十分となる傾向
にあり、10質量%以下の場合に、アクリル系BMCの
保存安定性が良好となる傾向にある。この含有量の下限
値については、0.05質量%以上がより好ましく、0.
1質量%以上が特に好ましい。上限値については、5質
量%以下がより好ましく、2質量%以下が特に好まし
い。
【0045】硬化剤(D)としては、特に制限はなく、
ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
ーボネート(化薬アクゾ(株)製、商品名「パーカドッ
クス16」、10時間半減期温度=44℃)、t−ヘキ
シルパーオキシピバレート(日本油脂(株)製、商品名
「パーヘキシルPV」、10時間半減期温度=53
℃)、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイ
ド(日本油脂(株)製、商品名「パーロイル355」、
10時間半減期温度=59℃)、ラウロイルパーオキサ
イド(日本油脂(株)製、商品名「パーロイルL」、1
0時間半減期温度=62℃)、t−ヘキシルパーオキシ
−2−エチルヘキサノエート(日本油脂(株)製、商品
名「パーヘキシルO」、10時間半減期温度=70
℃)、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート
(日本油脂(株)製、商品名「パーブチルO」、10時
間半減期温度=72℃)、ベンゾイルパーオキサイド
(化薬アクゾ(株)製、商品名「カドックスB−CH5
0」、10時間半減期温度=72℃)、ジ−t−ブチル
パーオキシ−2−メチルシクロヘキサン(日本油脂
(株)製、商品名「パーヘキサMC」、10時間半減期
温度=83℃)、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキ
シ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(日本油脂
(株)製、商品名「パーヘキサTMH」、10時間半減
期温度=87℃)、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオ
キシ)シクロヘキサン(日本油脂(株)製、商品名「パ
ーヘキサHC」、10時間半減期温度=87℃)、1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン(日本油脂(株)製、商品名「パー
ヘキサ3M」、10時間半減期温度=90℃)、1,1
−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン(日本
油脂(株)製、商品名「パーヘキサC」、10時間半減
期温度=91℃)、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)シクロドデカン(日本油脂(株)製、商品名「パー
ヘキサCD」、10時間半減期温度=95℃)、t−ヘ
キシルパーオキシイソプロピルカーボネート(10時間
半減期温度=95℃)、t−アミルパーオキシ−3,5,
5−トリメチルヘキサノエート(化薬アクゾ(株)製、
商品名「カヤエステルAN」、10時間半減期温度=9
5℃)、1,6−ビス(t−ブチルパーオキシカルボニ
ルオキシ)ヘキサン(化薬アクゾ(株)製、商品名「カ
ヤレン6−70」、10時間半減期温度=97℃) 、
t−ブチルパーオキシラウレート(日本油脂(株)製、
商品名「パーブチルL」、10時間半減期温度=98
℃)、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート
(日本油脂(株)製、商品名「パーブチルI」、10時
間半減期温度=99℃)、t−ブチルパーオキシ−2−
エチルヘキシルカーボネート(日本油脂(株)製、商品
名「パーブチルE」、10時間半減期温度=99℃)、
t−ヘキシルパーオキシベンゾエート(日本油脂(株)
製、商品名「パーヘキシルZ」、10時間半減期温度=
99℃)、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチ
ルヘキサノエート(化薬アクゾ(株)製、商品名「トリ
ゴノックス42」、10時間半減期温度=100℃)、
t−アミルパーオキシベンゾエート(化薬アクゾ(株)
製、商品名「KD−1」、10時間半減期温度=100
℃)、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン
(日本油脂(株)製、商品名「パーヘキサ22」、10
時間半減期温度=103℃)、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエート(日本油脂(株)製、商品名「パーブチル
Z」、10時間半減期温度=104℃)、n−ブチル−
4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート(日
本油脂(株)製、商品名「パーヘキサV」、10時間半
減期温度=105℃)、ジクミルパーオキサイド(日本
油脂(株)製、商品名「パークミルD」、10時間半減
期温度=116℃)、1,3−ビス(t−ブチルパーオ
キシイソプロピル)ベンゾエート(化薬アクゾ(株)
製、商品名「パーカドックス14」、10時間半減期温
度=121℃)等の有機過酸化物;2,2'−アゾビス−
2,4−ジメチルバレロニトリル(大塚化学(株)製、
商品名「ADVN」、10時間半減期温度=52℃)、
1,1'−アゾビス(1−アセトキシ−1−フェニルエタ
ン)(大塚化学(株)製、商品名「OTAZO−1
5」、10時間半減期温度=61℃)、2,2'−アゾビ
スイソブチロニトリル(大塚化学(株)製、商品名「A
IBN」、10時間半減期温度=65℃)、2,2'−ア
ゾビス−2−メチルブチロニトリル(大塚化学(株)
製、商品名「AMBN」、10時間半減期温度=67
℃)、ジメチル−2,2'−イソブチレート(大塚化学
(株)製、商品名「MAIB」、10時間半減期温度=
67℃)、1,1'−アゾビス−1−シクロヘキサンカー
ボニトリル)(大塚化学(株)製、商品名「ACH
N」、10時間半減期温度=87℃)等のアゾ化合物等
の硬化剤を使用することができる。これらの硬化剤は、
アクリル系BMCを成形する際の成形温度に応じて、適
宜選択して使用することができるが、アクリル系BMC
の保存安定性の面から、10時間半減期温度が55℃以
上の硬化剤を使用することが好ましい。硬化剤の10時
間半減期温度については、65℃以上がより好ましく、
75℃以上が特に好ましく、80℃以上が最も好まし
い。また、硬化剤(D)は、1種又は10時間半減期温
度の異なる2種以上を併用して使用してもよい。
【0046】本発明では、さらに無機充填剤含有樹脂粒
子(E)を配合し成形することにより、石目模様を有す
る御影石調人工大理石を得ることができる。
【0047】無機充填剤含有樹脂粒子(E)の含有量
は、特に制限されないが、アクリル系BMC全量中、
0.1〜40質量%の範囲内であることが好ましい。こ
の含有量が0.1質量%以上の場合に、意匠性の良好な
石目模様が得られる傾向にあり、40質量%以下の場合
に、アクリル系BMCを製造する際の混練性が良好とな
る傾向にある。この含有量の下限値については、1質量
%以上がより好ましく、5質量%以上が特に好ましい。
上限値については、30質量%以下がより好ましく、2
0質量%以下が特に好ましい。
【0048】無機充填剤含有樹脂粒子(E)を構成する
樹脂は、メチルメタクリレートに溶解しない樹脂ならば
制限はなく、例えば、架橋アクリル樹脂、架橋ポリエス
テル樹脂、架橋ポリスチレン樹脂等を挙げることができ
る。本発明で使用するアクリル系単量体(A)との親和
性が高く、美しい外観をした成形品が得られることか
ら、架橋アクリル樹脂が好ましい。また、この架橋アク
リル樹脂は、非架橋アクリル系重合体を含有するもので
もよい。
【0049】無機充填剤含有樹脂粒子(E)を構成する
無機充填剤としては、前記の無機充填剤(C)で列挙し
た無機充填剤を使用することができ、また、2種以上を
併用することができる。また、無機充填剤含有樹脂粒子
(E)と無機充填剤(C)で異なる無機充填剤を使用し
てもよい。
【0050】無機充填剤含有樹脂粒子(E)は、必要に
応じて顔料を含有させてもよい。
【0051】また、無機充填剤含有樹脂粒子(E)は、
1種類を使用してもよいし、色や粒径の異なる2種以上
を併用してもよい。
【0052】無機充填剤含有樹脂粒子(E)の製造方法
は、特に制限されないが、例えば、熱プレス法、注型法
などによって重合硬化して得られる無機充填剤入りの樹
脂成形品を粉砕し、篩により分級する方法が挙げられ
る。例えば、アクリル系人工大理石を粉砕し、分級する
方法が好ましい。
【0053】また、本発明のアクリル系BMCには、必
要に応じて、ガラス繊維、炭素繊維等の補強材、重合禁
止剤、着色剤、低収縮剤、内部離型剤等の各種添加剤を
添加することができる。
【0054】本発明においては、成分(A)〜(C)、
並びに所望により成分(D)や(E)を連続式混練機中
へ投入する方法については、特に制限されず、各成分を
同時に投入してもよいし、予め、各成分を予備混合した
後、投入してもよい。
【0055】例えば、予め、成分(B)の一部を成分
(A)に溶解させて、ある程度粘度を上昇させて取り扱
い性の良好なアクリル系シラップとした後、該アクリル
系シラップ、成分(B)の残り、および成分(C)、並
びに所望により成分(D)や(E)を連続式混練機へ投
入してもよい。また、この場合、成分(B)の一部を成
分(A)に溶解させる代わりに、成分(A)を予め部分
重合することによって成分(A)中にその重合体である
成分(B)を生成させてアクリル系シラップとしたもの
を用いてもよい。
【0056】また、例えば、成分(D)の分散をより均
一にするために、成分(A)に成分(D)を溶解させた
後、該溶液、成分(B)、成分(C)、並びに所望によ
り成分(E)を連続式混練機へ投入してもよい。また、
この場合、成分(A)に成分(D)を溶解させる代わり
に、成分(B)の一部を成分(A)に溶解させたアクリ
ル系シラップに成分(D)を溶解させてもよいし、成分
(A)を部分重合することによって得られたアクリル系
シラップに成分(D)を溶解させてもよい。
【0057】また、例えば、粉体状成分である、成分
(B)、成分(C)、並びに所望により成分(E)を予
め予備混合して、この混合物を連続式混練機へ投入して
もよい。
【0058】本発明においては、成分(A)〜(C)の
内少なくとも一つ、または成分(A)〜(C)及び
(E)の内少なくとも一つを温度制御しなければならな
い。温度制御しないと、温度以外のアクリル系BMCの
製造条件(原料の種類、供給速度、混練機の回転速度、
ジャケット温度、等)が同じであっても、製造されるア
クリル系BMCの混合状態、温度、粘度、等の物性、品
質が大きくことなる問題が生じる欠点がある。特に、混
練機の混合時間が短い場合には、混練機のジャケットに
よる温度制御は効果的では無いので、原料を温度を所定
の値に制御することが、アクリル系BMCの物性、品質
の安定化には不可欠である。物性、品質が安定しないア
クリル系BMCを加熱重合硬化することで成形されるア
クリル系人工大理石も、物性、外観が安定しない欠点が
生じる。
【0059】原料の少なくとも一つを温度制御すること
により、成分(A)〜(C)、及び所望により加えられ
る成分(D)や(E)の以下の式で計算される原料の平
均温度を10〜50℃として、連続式混練機へ投入する
ことで、アクリル系BMCを高生産速度で製造でき、且
つ混練機内でアクリル系BMCの重合硬化を防止するこ
とができる。
【0060】
【数1】
【0061】アクリル系単量体(A)、アクリル系重合
体(B)、無機充填剤(C)、硬化剤(D)、無機充填
剤含有樹脂粒子(E)を全く同じ温度に制御する必要は
無く、原料の平均温度が10〜50℃であればよい。例
えば、アクリル系BMCの主な成分だけを温度制御する
ことで、原料の平均温度を10〜50℃に制御しても良
く、この場合、温度制御に必要とされる設備を少なくで
きるというメリットがある。また、硬化剤(D)をアク
リル系単量体(A)に混合、溶解している場合、このア
クリル系単量体(A)が貯蔵容器中で重合硬化する恐れ
がある場合、該アクリル系単量体(A)を低温度に制御
し、他の原料を高温に制御することで、原料の平均温度
を制御しても良い。この場合、アクリル系単量体(A)
の貯蔵容器中での硬化を未然に防ぐメリットがある。
【0062】原料の温度制御方法は、限定されない。ア
クリル系単量体(A)の温度制御方法として、貯蔵容器
全体を所定温度に設定された恒温室に設置する、貯蔵容
器にジャケットを設置し所定温度に設定された熱媒体を
流す、供給配管途中に熱交換機を設置する、等が例示さ
れる。アクリル系重合体(B)、無機充填剤(C)、及
び無機充填剤含有樹脂粒子(E)の温度制御方法とし
て、貯蔵容器全体を所定温度に設定された恒温室に設置
する、貯蔵容器にジャケットを設置し所定温度に設定さ
れた熱媒体を流す、貯蔵容器中に温度制御された空気を
送る、供給配管途中に熱交換機を設置する、等が例示さ
れる。硬化剤(D)は、一般に微量であるので、他の原
料に混合させて供給するのが簡便である。特に、硬化剤
(D)を、アクリル系単量体(A)に混合、溶解し、一
緒に温度制御するのが簡便である。原料の温度制御は、
上記に記した方法を2つ以上組み合わせておこなっても
良い。
【0063】特に、アクリル系重合体(B)として、1
次粒子径が0.03〜1μm、2次粒子径が1〜500μ
mからなる凝集体粒子を使用し、原料の内少なくとも一
つを制御することにより平均温度を10〜50℃とする
ことで、バッチ式混練機では混合時間5分以内、連続式
混練機では混合時間1分以内で、アクリル系BMCを製
造することが可能である。
【0064】本発明のアクリル系BMCは、このように
短い時間内でもべたつきのないレベルまで増粘するの
で、混練機から吐出した直後でも取り扱い性が良好であ
る。製造されるアクリル系BMCの粘度は103〜106
Pa・Sが好ましい。但し、一般に粘度は温度やせん断速
度に依存するので、本発明においては、温度50℃、せ
ん断速度100S-1での測定値を粘度の代表値とする。
アクリル系BMCの粘度を103Pa・S〜106Pa・Sとす
ることで、持った時のべとつきが無い、形態保持性が良
い、梱包の際に取り扱いが良い、加熱プレス成型時に金
型にアクリル系BMCをチャージ(金型にアクリル系B
MCを置くこと)しやすい、成形後のバリ(金型からは
みでるロス分)が少ない、成型品の寸法精度が良く、さ
らに外観が良好である、等の長所を発揮することができ
る。
【0065】混練機としては、バッチ式、連続式の何れ
でも使用できる。
【0066】バッチ式混練機とは、混練を目的とした混
合翼を備えた機器である。混合翼の形状は特に限定され
ず、シグマ型、ゼット型、スパイラル型、マスチケータ
型、フィッシュテール型、等が例示される。軸の数には
限定は無い。特にアクリル系BMCを効率よく製造する
観点から、二軸混練機が好ましく使用される。軸の数が
2以上の場合、それぞれの回転方向は、同方向でも異方
向でも良い。バッチ式混練機の市販品として、(株)森
山製作所の双腕型ニーダーが挙げられる。本発明におい
ては、製造されたアクリル系BMCをそのまま加熱重合
硬化することでアクリル系人工大理石を製造できる。あ
るいは、製造されたアクリル系BMCを、押し出し機、
スクリューフィーダー、等により所望の形状に一旦賦形
した後、加熱重合硬化することでアクリル系人工大理石
を製造できる。
【0067】連続式混練機とは、内部に混練機能と押し
出し機能を有する混練機であり、原料を連続的に供給し
て、装置内部で混練を行い、混練物を連続的に押し出す
装置である。特にアクリル系BMCを効率よく製造する
観点から、二軸混練機が好ましく使用される。軸の数が
2以上の場合、それぞれの回転方向は、同方向でも異方
向でも良い。この連続式混練機としては、公知の装置を
使用することができ、その市販品として、例えば(株)
栗本鐵工所のKRCニーダーが挙げられる。本発明にお
いては、前述の各構成成分を混合、混練して増粘させた
アクリル系BMCをそのまま連続式混練機からシート
状、円柱状等所望の形状に賦形して押し出すことができ
る。アクリル系BMCの吐出場所は、特に限定されない
が、連続式混練機の先端部、或いは下部が好ましい。
【0068】混練機において、ジャケットを設置するこ
とが好ましい。また、軸やスクリュ内部も熱媒を通す構
造とするのが好ましい。
【0069】混練する際に使用する温調(加温又は冷
却)用の熱媒としては、特に制限はないが、水、エチレ
ングリコール、シリコンオイル等が挙げられる。連続式
混練機から吐出されるアクリル系BMCの温度は、組
成、原料温度、混練時間、BMCの粘度、シェアー発熱
等の条件によって異なるため、熱媒温度より高くなる場
合もあるし、低くなる場合もある。
【0070】次に、本発明のアクリル系BMCの製造方
法の一例について、図を用いて説明する。
【0071】図1に示す装置を用い、アクリル系BMC
の構成成分のうち、液状成分をタンク1に投入する。こ
こで用いる液状成分としては、送液ポンプ2、送液管3
を通過するものであればよい。
【0072】タンク1、送液ポンプ2、送液管3は、接
液部が液状成分に化学的に侵されない材質及び/又は液
状成分を変質させない材質を選定することが好ましい。
また、送液ポンプ3は、例えば、ギアポンプやスネーク
ポンプに代表されるような定量供給性能を有するもので
あればよく、液状成分の粘度等の物性を考慮して選定す
ることが好ましい。また、液状成分の種類に応じて、別
のタンク1、送液ポンプ2、送液管3の組み合わせをさ
らに追加してもよい。送液管3は、連続式混練機8に接
続してもよいし、ホッパー7の上に設置してもよい。
【0073】一方、アクリル系BMCの構成成分のう
ち、粉体状成分を容器4に投入する。ここで用いる粉体
状成分としては、定量フィーダ5、配管6を通過するも
のであればよい。容器4は粉体状成分によって化学的、
物理的に影響されない材質及び/又は粉体状成分を変質
させない材質を用いることが好ましい。また、粉体成分
の種類に応じて、別の容器4、定量フィーダ5、配管6
の組み合わせをさらに追加してもよい。
【0074】定量フィーダ5は、例えば、スクリュフィ
ーダのようなものであり、このような粉体移送能力を有
するものであればよい。定量フィーダ5の供給量と、送
液ポンプ2の供給量の比率(質量比率)はできる限り一
定となることが好ましい。従って、液状成分と粉体状成
分とは、常に質量を計量しながら供給することが好まし
い。制御方法は、例えば、タンク1及び容器4の質量を
計測する方法や、その他公知の方法を用いることができ
る。
【0075】配管6は、粉体状成分をホッパ7へ投入す
るためのものである。ホッパ7に供給された粉体状成分
は、連続式混練機8に供給される。供給された液状成分
及び粉体状成分は、連続式混練機8によって混練される
と同時に、増粘して、連続式混練機8の先端から押し出
される際には、べたつきのない取り扱い性の良好なBM
C餅状物となっている。
【0076】BMC餅状物は、連続式混練機8の先端部
の前方から押し出してもよいし、先端部の下方から押し
出してもよい。連続式混練機8に取り付けた押し出しダ
イ10の直上部付近には、圧力計9を取り付けている。
【0077】押し出しダイ10は、連続式混練機8の先
端部前方又は先端部下方に設置されており、連続的に押
し出された餅状物の断面形状を規制する。連続式混練機
8中で増粘した餅状物は、ダイ10より押し出されるこ
とにより、所定の形状に賦型される。この賦型物は、カ
ッタ11により所定の長さに切断される。カッタ11
は、例えば、ギロチンカッタのようなものであり、ま
た、同等の機能を有するものであれば、これに限定され
るものではない。
【0078】図2は、シート状に賦型されたアクリル系
BMCの一例を模式図的に示したものである。図2中、
Pは長さ、Qは厚さ、Rは幅を示す。P、Q、Rはそれ
ぞれ所望の寸法に適宜調整すればよい。このアクリル系
BMC賦型物は、得られた直後に成形金型に搬送し、成
形してもよいし、保管した後で成形しても良い。保管温
度や時間は特に限定はないが、アクリル系BMCの貯蔵
安定性の観点から、温度は−10℃〜+50℃が好まし
く、時間は1分〜6ヶ月が好ましい。
【0079】また、このアクリル系BMCは賦型物は、
図1に示すように、ダイ10より吐出された後は、コン
ベア12で搬送してもよい。成形までに時間を要する場
合には、図1に示すように、上下をカバーフィルム1
3、14にて覆い、密封することが好ましい。このカバ
ーフィルム13、14は、アクリル系BMC賦型物に含
有される単量体などに対し、バリア性のあるものを使用
することが好ましい。バリア性のあるフィルムとして
は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオ
レフィンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリエステル
フィルム、セロファン、ポバールフィルム、エチレン−
ポリビニルアルコール共重合体フィルム、塩化ビニル−
塩化ビニリデン共重合体フィルム等が挙げられる。ま
た、このカバーフィルムは、2層以上のフィルムを積層
したラミネートフィルムであってもよい。
【0080】また、カバーフィルムで密封したアクリル
系BMC賦型物を搬送する場合には、賦型形状を保持す
るために、容器等に収納しておくことが好ましい。
【0081】図3はバッチ式混練機を使用したアクリル
系BMCの製造設備である。バッチ式混練機21は、混
合翼22、及びジャケット23を備えている。
【0082】次に、本発明のアクリル系人工大理石の製
造方法について述べる。
【0083】本発明においては、前述のアクリル系BM
Cを成形型内に充填し、これを加熱加圧硬化することに
よって、アクリル系人工大理石を得ることができる。こ
の加熱加圧硬化の具体的な方法としては、プレス成形
法、射出成形法、押し出し成形法等があるが、特に限定
されるものではない。
【0084】この場合、加熱温度としては、特に制限は
ないが、80〜150℃の範囲内が好ましい。加熱温度
を80℃以上の場合に、硬化時間を短縮することがで
き、生産性が高くなる傾向にあり、150℃以下の場合
に、得られる成形品の外観が良好となる傾向にある。加
熱温度の下限値については、85℃以上がより好まし
く、また上限値については、140℃以下がより好まし
い。また、この温度範囲内において上金型と下金型に温
度差をつけて加熱してもよい。
【0085】加圧圧力としては、特に制限はないが、1
〜20MPaの範囲内が好ましい。加圧圧力を1MPa
以上の場合に、アクリル系BMCの金型内への充填性が
良好となる傾向にあり、20MPa以下の場合に、良好
な成形外観が得られる傾向にある。加圧圧力の下限値に
ついては、2MPa以上がより好ましく、また上限値に
ついては、15MPa以下がより好ましい。
【0086】なお、成形時間は、成形品の厚みによって
適宜選択すればよい。
【0087】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。以
下の記載中「部」は特記の無い限り「質量部」を示す。
【0088】実施例中の各評価は以下の方法に従い実施
した。
【0089】<製造されるアクリル系BMCの温度測定
>バッチ式混練機の場合には、混合、混練終了直後のア
クリル系BMCに測温抵抗体を挿入して測定した。連続
式混練機の場合には、賦形ダイスが吐出されるアクリル
系BMCに測温抵抗体を挿入して測定した。
【0090】<混合時間の測定方法>バッチ式混練機の
場合には、原料を投入してからアクリル系BMCの取り
出しまでの時間を混合時間とした。連続式混練機の場合
には、混練機内の滞在時間を混合時間とした。滞在時間
の測定方法は、ある瞬間ホッパーに硫酸バリウムを投入
し、投入直後から5秒おきに吐出されるアクリル系BM
Cをサンプリングし、それぞれのサンプル中のバリウム
濃度を蛍光X線で測定する方法である。最も測定値が大
きい時間を混合時間とする。
【0091】<BMCの粘度測定>東洋精機のキャピロ
グラフにより測定した。BMCの粘度は、温度、せん断
速度に依存するが、本発明の中では、測定温度50℃、
せん断速度100S-1での測定値を代表値とする。
【0092】<重合体粉末の物性>・平均粒子径:レー
ザー回折/散乱式粒度分布測定装置(LA−910、堀
場製作所)を用いて測定した。 ・膨潤度:100mlのメスシリンダーに重合体粉末を
投入し、数回軽くたたいて5ml詰めた後、10℃以下
に冷却したメチルメタクリレートを全量が100mlと
なるように投入し、全体が均一になるように素早く攪拌
し、その後、メスシリンダーを25℃の恒温槽で1時間
保持し、膨潤後の重合体層(メチルメタクリレートを含
有する重合体)の体積を求めて、最初の重合体粉末層の
体積(5ml)との比を求めたものである。 ・重量平均分子量:GPC法によるポリスチレン換算値
であり、重量平均分子量の範囲によって、以下の条件で
測定したものである。
【0093】重量平均分子量が10万以下の場合; 装置:東ソー(株)製、高速GPC装置HLC−812
0 カラム:東ソー(株)製、TSKgelG2000HXL
とTSKgelG4000HXLとを2本直列に連結 オーブン温度:40℃ 溶離液:テトラヒドロフラン 試料濃度:0.4質量% 流速:1ml/分 注入量:0.1ml 検出器:RI(示差屈折計) 重量平均分子量が10万を越えて100万未満の場合; 装置:東ソー(株)製、高速GPC装置HLC−802
0 カラム:東ソー(株)製、TSKgelGMHXLを3本
直列に連結 オーブン温度:38℃ 溶離液:テトラヒドロフラン 試料濃度:0.4質量% 流速:1ml/分 注入量:0.1ml 検出器:RI(示差屈折計) 重量平均分子量が100万以上の場合; 装置:東ソー(株)製、高速GPC装置HLC−802
0 カラム:東ソー(株)製、TSKgel、GMHHR−H
(30)を2本直列に連結 オーブン温度:40℃ 溶離液:テトラヒドロフラン 試料濃度:0.4質量% 流速:1ml/分 注入量:0.1ml 検出器:RI(示差屈折計) なお、ポリスチレン基準ポリマーとしては、重量平均分
子量が2000万のものまでしかないため、重量平均分
子量が100万以上のものを測定する場合は、ポリスチ
レン検量線を重量平均分子量が50億の点まで外挿して
換算した。・嵩密度:JIS R 6126−1790
に基づいて測定した。 ・吸油量:JIS K 5101−1991に基づいて
測定し、パテ状塊がアマニ油の最後の一滴で急激に柔ら
かくなる直前を終点とした。
【0094】<製造例1:アクリル系重合体(B)の製
造例1>冷却管、温度計、攪拌機、滴下装置、窒素導入
管を備えた反応容器に、純水750部、界面活性剤とし
てアルキルジフェニルエーテルスルフォン酸ナトリウム
(花王(株)製、商品名「ペレックスSS−H」)4
部、及び重合開始剤として過硫酸カリウム1部を仕込
み、窒素雰囲気下で攪拌しながら、70℃に昇温した。
これに、メチルメタクリレート500部及び界面活性剤
ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム(花王(株)製、
商品名「ペレックスOT−P」)5部からなる混合物を
3時間かけて滴下した後、1時間保持し、さらに80℃
に昇温して1時間保持した後、室温まで冷却して、乳化
重合を終了して、エマルションを得た。得られたエマル
ションの重合体の一次粒子の平均粒子径は、0.10μ
mであった。
【0095】次いで、このエマルションを、噴霧乾燥装
置(大川原化工機社製L−8型)を用いて、入口温度/
出口温度=150℃/90℃で噴霧乾燥処理して、重合
体粉末(P−1)を得た。
【0096】得られた重合体粉末(P−1)の平均粒子
径は30μmであり、比表面積は50m2/gであり、
嵩密度は0.40であり、アマニ油に対する吸油量は1
00ml/100gであり、重量平均分子量は60万で
あった。また、MMAに対する膨潤度を評価したとこ
ろ、完全に溶解したため、膨潤度は20倍以上であっ
た。
【0097】<製造例2:アクリル系重合体(B)の製
造例2>冷却管、温度計、攪拌機、窒素導入管を備えた
反応容器に、純水800部及びポリビニルアルコール
(けん化度88%、重合度1000)1部を溶解させた
後、メチルメタクリレート492部及びメチルアクリレ
ート8部からなる単量体混合物に、重合開始剤としてア
ゾビスイソブチロニトリル0.8部及び連鎖移動剤とし
てn−ドデシルメルカプタン1.2部を溶解させた溶液
を投入し、窒素雰囲気下、300rpmで攪拌しながら
1時間で80℃に昇温し、そのまま2時間加熱した。そ
の後、90℃に昇温し2時間加熱した後、室温まで冷却
して、懸濁重合を終了した。得られたサスペンジョンを
濾過、洗浄した後、50℃の熱風乾燥機で乾燥し、平均
粒子径が350μmの重合体ビーズ(P−2)を得た。
【0098】得られた重合体粉末(P−4)の比表面積
は0.07m2/gであり、嵩密度は0.73であり、ア
マニ油に対する吸油量は50ml/100gであり、重
量平均分子量は11万であった。また、MMAに対する
膨潤度を評価したところ、膨潤度は1.2であった。
【0099】<製造例3:無機充填剤含有樹脂粒子
(E)の製造例>メチルメタクリレート(三菱レイヨン
(株)製、商品名「アクリエステルM」)23部及びエ
チレングリコールジメタクリレート(三菱レイヨン
(株)製、商品名「アクリエステルED」)2部からな
る単量体混合物に、重合禁止剤として2,6−ジ−t−
ブチル−4−メチルフェノール(住友化学(株)製、商
品名、「スミライザーBHT」)0.025部、硬化剤
としてt−アミルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘ
キサノエート(化薬アクゾ(株)製、商品名、「カヤエ
ステルAN」、10時間半減期温度=95℃)0.5
部、内部離型剤としてステアリン酸亜鉛0.15部、無
機充填剤として水酸化アルミニウム(住友化学(株)
製、商品名「CWL−325J」)60部、着色剤とし
て白色無機顔料又は黒色無機顔料0.05部、及び増粘
剤として製造例(1)で得た重合体粉末(P−1)15
部を添加し、バッチ式ニーダー((株)森山製作所製、
MS式双腕型ニーダー、G30−10型)で10分間混
練してアクリル系BMCを得た。
【0100】次に、このアクリル系BMCを200mm
角の平板成形用金型に700g充填し、上金型温度13
0℃、下金型温度115℃、圧力10MPaの条件で1
0分間加熱加圧硬化させ、厚さ10mmの白色又は黒色
のアクリル系人工大理石を得た。
【0101】得られたアクリル系人工大理石をクラッシ
ャーで粉砕し、篩で分級して、白色又は黒色の無機充填
剤含有樹脂粒子(E)を得た。
【0102】<実施例1>アクリル系単量体(A)とし
て、メチルメタクリレート(三菱レイヨン(株)製、商
品名「アクリエステルM」)6.5部、イソボルニルメ
タクリレート(三菱レイヨン(株)製、商品名「アクリ
エステルIBX」)6.5部、ネオペンチルグリコール
ジメタクリレート(新中村科学(株)製、商品名「NK
エステルNPG」)10.4部、及び2,6−ジ−t−ブ
チル−4−メチルフェノール(住友化学(株)製、商品
名「スミライザーBHT」)0.01部からなる混合物
に、硬化剤(D)として、1,1−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(日本
油脂(株)製、商品名「パーヘキサ3M」、10時間半
減期温度=90℃)0.6部を予備混合して溶解させ、
該予備混合物をタンク1Aに仕込み、兵神装備(株)製
スネークポンプ2Aにて、連続式混練機8に接続した送
液管3Aにより、795g/分の速度で連続式混練機8
((株)栗本鐵工所製S−2型KRC二軸ニーダー、ス
クリュ直径=50mm、L/D=13.7)に連続的に
投入した。
【0103】アクリル系重合体(B)として、重合体粉
末(P−1)をクマエンジニアリング製スクリュフィー
ダ5Bに付属するSUS製容器4B内に仕込み、517
g/分の速度で連続式混練機8に付属するホッパ7に連
続的に投入した。
【0104】無機充填材(C)として、水酸化アルミニ
ウム(住友化学(株)製、商品名「CWL−325
J」)をクマエンジニアリング製スクリュフィーダ5C
に付属するSUS製容器4C内に仕込み、2021g/
分の速度で連続式混練機8に付属するホッパ7に連続的
に投入した。
【0105】1A、4B、4Cを全て、30℃の恒温室
に保管することにより、原料(A)〜(D)の温度を恒
に30℃に保持した。
【0106】また、連続式混練機8のバレルのジャケッ
トには、45℃に温調した熱媒を通した。
【0107】上記の方法で、成分(A)〜(D)を連続
式混練機中へ同時に投入して、連続式混練機8の先端部
下方に取り付けたダイ10より、シート状のアクリル系
BMCを200kg/hの速度で連続的に製造した。連
続式混練機中に材料が滞在する時間は約30秒であっ
た。押し出したBMCの温度は、63℃であり、問題な
く押し出せた。
【0108】この条件でシート状のアクリル系BMCを
連続的に製造したところ、3時間以上運転をしても、安
定してシート状のアクリル系BMCが得られた。
【0109】得られたシート状のアクリル系BMCは、
連続式混練機先端より吐出された直後でも、べたつきの
ない取り扱い性の良好なBMCであり、粘度は104
a・Sであった。
【0110】このアクリル系BMCを、ポリオレフィン
/ポリアミド/ポリオレフィンの3層構造を有する厚み
80μmのラミネートフィルム(スタープラスチック工
業(株)製、商品名「エスラップHB」)で密封し、2
3℃の雰囲気下で放置した。このアクリル系BMCは、
放置後、3ヶ月以上経っても硬化せず、保存安定性が極
めて良好であった。
【0111】次にこのシート状のアクリル系BMCか
ら、700gずつをランダムに5箇所サンプリングをし
た。このサンプリングしたアクリル系BMC700gを
200mm角の平板成型用金型に充填し、上金型温度1
30℃、下金型温度115℃、圧力10MPaの条件で
10分間加熱加圧硬化させてプレス成形し、厚さ10m
mのアクリル系人工大理石の平板を5枚得た。得られた
5枚の人工大理石は、いずれも表面光沢が高く、また、
硬化不良の部分が全くなく、外観が極めて良好であっ
た。
【0112】<比較例1>1A、4B、4Cを恒温室に
保管せず、外気温度5℃でアクリル系BMCを製造した
以外は、実施例1と同様な操作を実施した。製造される
アクリル系BMCはバサバサの状態であり、原料の混合
不足であり、シート形状を保つことができなかった。人
工大理石の成型品は、水酸化アルミニウムの多い部分と
重合体が多い部分がまだらに存在し、斑が目立った。
【0113】<実施例2>アクリル系重合体(B)とし
て、重合体ビーズ(P−2)を使用したこと以外は、実
施例1と同様な操作を実施し、アクリル系BMCを製造
した。製造されるアクリル系BMCの粘度は20Pa・
Sであり、シート形状に賦形することができなかった。
このアクリル系BMCを加熱プレス成型したところ、金
型からアクリル系BMCがはみ出し、所望の寸法のアク
リル系人工大理石の平板を製造できなかった。また、と
ころどころ未溶解の重合体ビーズ(P−2)が残存して
おり、外観の悪い平板であった。
【0114】<実施例3>アクリル系単量体(A)とし
て、メチルメタクリレート13.2部、ネオペンチルグ
リコールジメタクリレート4.1部、エチレングリコー
ルジメタクリレート0.5部を使用し、予め、アクリル
系単量体(A)に製造例2のビーズ(P−2)を9.6
部を溶解させたシラップ(合計27.4部)に、 重合硬
化剤(D)t−アミルパーオキシベンゾエート(化薬ア
クゾ(株)製、商品名「KD−1」)0.5部、内部離
型剤としてステアリン酸亜鉛0.15部を溶解させ、9
29g/minで供給したこと、アクリル系重合体
(B)として、アクリル系粉末(P―1)を使用し、2
25g/minで供給したこと、無機充填剤(C)とし
て平均粒子径が40μmの水酸化アルミニウム(住友化
学(株)製、商品名「BS−33」)を使用し、154
3g/minで供給したこと、無機充填剤含有樹脂粒子
(E)として、製造例3で製造した白色の無機充填剤含
有樹脂粒子と黒色の無機充填剤含有樹脂粒子の混合物
(質量比1対1、平均粒子径300μm)を予備混合し
たものを使用し、SUS製容器4Eに入れて、スクリュ
ーフィーダ5Eにより636g/minで供給したこと
以外は、実施例1と同様な操作を実施し、シート状のア
クリル系BMCを200kg/hの速度で連続的に製造
した。連続式混練機中に材料が滞在する時間は約30秒
であった。押し出したBMCの温度は、60℃であり、
問題なく押し出せた。製造されるBMCの粘度は粘度は
10 4Pa・Sであり、このBMCをプレス成形するこ
とで、外観が良好な人工大理石の平板を製造した。
【0115】<比較例2>1A、4B、4C、4Eを恒
温室に保管せず、外気温度5℃でアクリル系BMCを製
造した以外は、実施例3と同様な操作を実施した。製造
されるアクリル系BMCはバサバサの状態であり、原料
の混合不足であり、シート形状を保つことができなかっ
た。人工大理石の成型品は、水酸化アルミニウムの多い
部分と重合体が多い部分がまだらに存在し、斑が目立っ
た。
【0116】
【表1】
【0117】表1中の略号を下記に示す。 MMA:メチルメタクリレート、IBX:イソボルニル
メタクリレート、NPG:ネオペンチルグリコールジメ
タクリレート、EDMA:エチレングリコールジメタク
リレート、パーヘキサ3M:1,1−ビス(t−ブチル
パーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、K
D−1: t−アミルパーオキシベンゾエート。
【0118】<実施例4>図3に示す、バッチ式二軸混
練機((株)森山製作所、 MS式双腕型ニーダー、内
容積30リットル)を使用した。実施例1と同じ原料を
使用し、合計15kgした。原料は全て30℃に制御し
たものを使用した。混練機のジャケットには40℃の熱
媒を通した。ブレードを備えた二軸を回転させながら、
無機充填剤(B)、アクリル系単量体(A)と硬化剤
(B)の混合物、アクリル系重合体(B)の順に投入し
た。混合時間を4分として、二軸の回転を止めてアクリ
ル系BMCを取り出した。製造されたBMCの温度は4
5℃、粘度は104Pa・Sであり、このBMCをプレ
ス成形することで、外観が良好な人工大理石の平板を製
造した。
【0119】<比較例3>外気温度5℃に放置された原
料を使用してアクリル系BMCを製造した以外は、実施
例4と同様な操作を実施した。混合時間10分の時点で
混練機内を観察すると、アクリル系BMCはバサバサの
状態であり、原料の混合不足、増粘不足が確認された。
この方法では、アクリル系BMCを製造することができ
なかった。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アクリル系単量体(A)、アクリル系重合体(B)、及
び無機充填剤(C)、必要に応じて加えられる無機充填
剤含有樹脂粒子(E)を、混練機で混合する際に、成分
(A)〜(C)、或いは成分(A)〜(C)及び(E)
の内、少なくとも1つを温度制御することにより、アク
リル系BMCを安定に製造することが可能になった。
【0121】特に、アクリル系重合体(B)として、1
次粒子径が0.03〜1μm、2次粒子径が1〜500
μmからなる凝集体粒子を使用することを特徴とする本
発明により、バッチ式混練機の場合5分以内、連続式混
練機の場合1分以内の混合時間で、アクリル系BMCを
安定に且つ高い生産性で製造することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】アクリル系BMCの製造装置を示す模式図であ
る。
【図2】シート状に賦形されたアクリル系BMCの一例
を模式的に示した図である。
【図3】バッチ式混練機を使用したアクリル系BMCの
製造設備例である。
【符号の説明】
1 タンク 2 送液ポンプ 3 送液管 4 容器 5 定量フィーダー 6 配管 7 ホッパー 8 連続式混練機 9 圧力計 10 押し出しダイ 11 カッタ 12 コンベア 13、14 カバーフィルム 21 バッチ式混練機 22 混合翼 23 ジャケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 265/06 C08F 265/06 C08K 3/00 C08K 3/00 C08L 25/06 C08L 25/06 51/06 51/06 67/00 67/00 // C04B 111:54 (72)発明者 小▲柳▼ 精也 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 中原 禎仁 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 (72)発明者 柳瀬 明正 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社機能製品開発センター 内 (72)発明者 風早 祐二 愛知県豊橋市牛川通四丁目1番地の2 三 菱レイヨン株式会社機能製品開発センター 内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系単量体(A)、アクリル系重
    合体(B)、及び無機充填剤(C)を含有してなるアク
    リル系BMCを製造するための方法であって、成分
    (A)〜(C)の少なくとも1つを温度制御して混練機
    に供給することを特徴とするアクリル系BMCの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 アクリル系単量体(A)、アクリル系重
    合体(B)、無機充填剤(C)、及び無機充填剤含有樹
    脂粒子(E)を含有してなるアクリル系BMCを製造す
    るための方法であって、成分(A)〜(C)及び(E)
    の少なくとも1つを温度制御して混練機に供給するする
    ことを特徴とするアクリル系BMCの製造方法。
  3. 【請求項3】 アクリル系重合体(B)が、1次粒子径
    が0.03〜1μm、2次粒子径が1〜500μmの凝
    集体粒子であり、混練機がバッチ式混練機であり、混合
    時間が5分以内である請求項1又は2記載のアクリル系
    BMCの製造方法。
  4. 【請求項4】 アクリル系重合体(B)が、1次粒子径
    が0.03〜1μm、2次粒子径が1〜500μmの凝
    集体粒子であり、混練機が連続式混練機であり、混合時
    間が1分以内である請求項1又は2記載のアクリル系B
    MCの製造方法。
  5. 【請求項5】 混練機が二軸混練機である請求項1〜4
    の何れか一項記載のアクリル系BMCの製造方法。
  6. 【請求項6】 アクリル系BMCの粘度が103〜106
    Pa・Sである請求項1〜5の何れか一項記載のアクリル
    系BMCの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の方法により製造したアク
    リル系BMCを加熱重合硬化することを特徴とする人工
    大理石の製造方法。
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