JP2001010309A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2001010309A JP11183246A JP18324699A JP2001010309A JP 2001010309 A JP2001010309 A JP 2001010309A JP 11183246 A JP11183246 A JP 11183246A JP 18324699 A JP18324699 A JP 18324699A JP 2001010309 A JP2001010309 A JP 2001010309A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒールアンドトウ摩耗を有効に防止すること
ができる。 【解決手段】 トレッド面1にタイヤ周方向に延びる縦
溝2とタイヤ幅方向に延びる横溝3によって区分される
ブロック4を有する空気入りタイヤにおいて、上記ブロ
ック4の横溝3側における側壁41、42の壁面を、接
地時に横溝3側に膨らむ断面略く字形状の凹壁面とし、
かつ上記側壁41、42の壁面における当該横溝3の溝
深さのほぼ1/2の高さの地点Pを、当該側壁41、4
2側のブロック端縁43、44とタイヤ回転軸を結ぶ法
線NLよりもさらにブロックの内側に窪ませる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤにお
いて、特にブロック表面の偏摩耗防止を向上させた空気
入りタイヤに関する。
【0002】従来より、空気入りタイヤ、特にトラッ
ク、バス用の重荷重用空気入りタイヤの場合、走行距離
が増加するにつれて、ブロック表面の一方の周方向端部
が極度に摩耗し、タイヤ周方向に沿って鋸歯形状をした
ヒールアンドトウ摩耗と呼ばれる偏摩耗が発生する問題
があった。
【0003】特に、駆動輪に装着したトラック、バス用
タイヤの場合は、長距離高速道路を走行している間にタ
イヤセンター側のブロックにおいて上記のヒールアンド
トウ摩耗が発生し易いのに対し、制動輪に装着したトラ
ック、バス用タイヤの場合は、タイヤショルダー側のブ
ロックに上記のヒールアンドトウ摩耗が発生し易い。
【0004】従来、かかる偏摩耗を防止するため各種の
提案がなされている。例えば、特開平5−77611号
は、トレッド幅方向端部における陸部の側壁に凹部を設
けている。また特開平1−275203号は、ブロック
の横溝溝壁面に溝状切り込みを設けてなるタイヤを提供
している。また特開平8−175113号は、ブロック
の横溝の溝壁にタイヤ幅方向に延びる複数本の凹溝を設
け、かつこれらの凹溝の両端部をそれぞれ前記主溝に対
して閉じられた状態にしたタイヤを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平5−7
7611号は、コーナリング時のトレッド幅方向端部に
おけるヒールアンドトウ摩耗を改善する技術であり、長
距離の通常走行によってタイヤセンター側及びタイヤシ
ョルダー側のブロックに発生するヒールアンドトウ摩耗
の発生を防止するものではない。
【0006】また、特開平1−275203号は、ブロ
ックの横溝溝壁面に溝状切り込みを設けてブロック表面
の接地面積を増大させ、非接地部を減少させることによ
りヒールアンドトウ摩耗の発生を防止する技術である。
従って、ブロックに加わる剪断力自体を低減させ、接地
部領域におけるブロック表面の滑りを直接低減する技術
ではない。この点、特開平8−175113号も同様で
ある。しかも特開平8−175113号の場合、ブロッ
クの基部の剛性が高くなり、却ってブロック表面の剪断
力を大きくする点でヒールアンドトウ摩耗を有効に防止
し得るものではない。
【0007】本発明の目的は、ヒールアンドトウ摩耗を
有効に防止することができる空気入りタイヤ、特に重荷
重用空気入りタイヤを提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
鋭意検討した結果、トレッド面にタイヤ周方向に延びる
縦溝とタイヤ幅方向に延びる横溝によって区分されるブ
ロックを有する空気入りタイヤにおいて、上記ブロック
の横溝側における側壁の壁面を、接地時に横溝側に膨ら
む断面略く字形状の凹壁面とし、かつ上記側壁の壁面に
おける当該横溝の溝深さのほぼ1/2の高さの地点を、
当該側壁側のブロック端縁とタイヤ回転軸を結ぶ法線よ
りもさらにブロックの内側に窪ませたことを特徴とする
空気入りタイヤを採用した。
【0009】ところで、既述のヒールアンドトウ摩耗
は、ブロックの周方向両側で互いに逆向きのブロックの
内側向きに作用するブロック表面の周方向剪断力と、制
動力、駆動力、さらにはトレッド踏面部の曲率に基づく
周差によって生じる一定方向の剪断力の和が、ブロック
表面における周方向の一方の片側で加え合わさり、他方
の片側で相殺されて両側で大きな差となることから発生
する。従って、この偏摩耗の大きさは、剪断力の差の大
きさにほぼ比例する。後者の制動力、駆動力及びトレッ
ド踏面部の曲率に基づく周差によって生じる剪断力は、
タイヤの回転と運転操作に伴い必然的に発生するから、
偏摩耗の抑制には前者のブロック表面の剪断力を小さく
抑える必要がある。
【0010】本発明者は、上記の見地から鋭意検討した
結果、このブロック表面の剪断力は、ブロックと路面間
の摩擦力にほぼ比例するほか、路面とベルトを含むタイ
ヤ補強層に挟まれたブロックの側壁の壁面における自由
表面積にほぼ反比例することを見出した。前者の摩擦力
はタイヤの基本的な特性である操縦性を確保するために
容易に操作することはできないが、後者はトレッドパタ
ーンの設計によって容易に調整することができる。
【0011】この種のヒールアンドトウ摩耗は、ブロッ
ク表面におけるタイヤ周方向両側間の摩耗差によるもの
であるから、ブロック前後の壁面の側面自由度を周方向
に沿った壁面のそれよりも小さくするか、或いはその剪
断力のブロックの高さ方向(溝深さ方向)の分布をブロ
ックの表面で最大とならない様に、ブロック前後の側壁
の形状を考慮する必要がある。すなわち、上記剪断力は
ブロック踏面或いは下側の基部に近付くほど大きくなる
ことから、このブロック前後の側壁の形状についてブロ
ックの表面で最大とならない様に設計しなければならな
い。
【0012】また、発明者はさらに鋭意検討した結果、
前記剪断力は、ブロックに負荷がかかったとき、当該ブ
ロックを区分するその側壁の壁面の膨らみの接線傾斜に
ほぼ比例することがわかったので、その傾斜がブロック
表面で最大とならないように、ブロックの高さ方向の中
ほどから基部にかけて剪断力を従来より大きくできれ
ば、同じ負荷に対するブロック表面での傾斜が小さくな
る。かかる見地から、剪断力を低減させるブロックの側
壁の壁面の位置を、高さ方向即ち溝深さの中ほどから当
該ブロックの基部にかけて、当該側壁側のブロック端縁
とタイヤ回転軸を結ぶ法線よりもさらにブロックの内側
に置く構成を採用した。但し、ブロック基部を上記法線
より内側に置くと、走行中、当該基部にクラックが発生
したり、ブロックに対する負荷によって座屈し、或いは
石噛みが発生し易いなどの問題があることから、ブロッ
クの側壁の壁面は溝深さの中ほどを窪ませる構成が最適
である。
【0013】すなわち、本発明は上記の通り、トレッド
面にタイヤ周方向に延びる縦溝とタイヤ幅方向に延びる
横溝によって区分されるブロックを有する空気入りタイ
ヤにおいて、上記ブロックの横溝側における側壁の壁面
を、接地時に横溝側に膨らむ断面略く字形状の凹壁面と
し、かつ上記側壁の壁面における当該横溝の溝深さのほ
ぼ1/2の高さの地点を、当該側壁側のブロック端縁と
タイヤ回転軸を結ぶ法線よりもさらにブロックの内側に
窪ませたことを特徴とする空気入りタイヤである。
【0014】なお、本発明において「横溝の溝深さのほ
ぼ1/2の高さ」とは横溝の溝深さの1/2の高さに限
られるものではなく、その近傍位置を含む意味に定義さ
れ、さらに好ましくはブロック基部側に偏った範囲とし
てトレッド表面から当該横溝深さの40%〜70%の範
囲を示している。
【0015】従って、本発明のタイヤは、ブロックの横
溝側の側壁の壁面の断面形状がストレート形状である通
常のタイヤと比較して、接地時にブロックに前記剪断力
が作用してもブロックの横溝側の側壁の壁面に作用する
この剪断力を当該ブロックの接地表面で減少することが
可能な側壁の壁面の膨らみとなり、これによって当該ブ
ロックの接地表面の剪断力を下げ、この剪断力に起因し
た路面との摩擦が低減し、因ってブロック表面における
ヒールアンドトウ摩耗を有効に防止することができるも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る空気入りタイ
ヤの一実施形態を示すトレッドパターンの概略展開図で
ある。図2は図1におけるX−X線概略断面図である。
図3は図2に示すブロックの概略斜視図である。
【0017】図において、1はトレッド面、2はこのト
レッド面1においてタイヤ周方向に延びる縦溝、3はト
レッド面1においてタイヤ幅方向に延びる横溝である。
4はタイヤ周方向に延びる縦溝とタイヤ幅方向に延びる
横溝によって区分されたブロックである。
【0018】ブロック4は、縦溝2b、2cと横溝3
c、3cで区分されたタイヤセンターラインTC上のセ
ンターブロック4c、タイヤ踏面部両側の接地端即ちシ
ョルダー端を含むタイヤショルダー領域に配置されたシ
ョルダーブロック4a、4e、及びショルダーブロック
4a、4eと先述のセンターブロック4cとの間に位置
するメディエイト領域に配置されたメディエイトブロッ
ク4b、4dで構成されている。なお、メディエイトブ
ロック4bは縦溝2a、2bと横溝3b、3bで区分さ
れ、メディエイトブロック4dは縦溝2c、2dと横溝
3d、3dで区分されている。また、ショルダーブロッ
ク4aは縦溝2aと横溝3a、3aで区分され、ショル
ダーブロック4eは縦溝2dと横溝3e、3eで区分さ
れている。なお、Rはタイヤ回転方向、5、6はそれぞ
れ接地端を示している。
【0019】図2及び図3に示す様に、タイヤセンター
ラインTC上のセンターブロック4cは、当該ブロック
を区分する横溝3c、3c側における側壁41、42の
壁面を、接地時に横溝側に膨らむ断面略く字形状の凹壁
面としている。そして、これらの側壁41、42におけ
る当該横溝3c、3cの溝深さHのほぼ1/2の高さの
地点P(トレッド表面から当該横溝3c、3cの溝深さ
Hの40%〜70%)を、当該側壁41、42側のブロ
ック端縁43、44とタイヤ回転軸を結ぶ法線NLより
もさらにブロックの内側に窪ませて構成している。図2
中、Mは横溝3c、3cの溝深さHの1/2地点を示し
ており、因って上記地点Pはブロックの基部45側に偏
った地点を示している。なお、46はブロック表面であ
る。Rはタイヤ回転方向を示している。また図2中、仮
想線で示す411及び421はそれぞれ従来タイヤにお
けるブロックの断面形状が台形状となる構成の断面スト
レート形状の壁面を示している。
【0020】上記説明はセンターブロック4cについて
のものであるが、本実施形態のタイヤは、メディエイト
ブロック4b、4d及びショルダーブロック4a、4e
についても上記センターブロック4cと同様の構成をと
っている。
【0021】従って、本実施形態のタイヤでは、図4の
仮想線に示す様に、タイヤの回転によって路面SRに接
地したブロック4(センターブロック4c)は、ブロッ
ク表面46におけるタイヤ周方向両側では互いに逆向き
の剪断力F及び剪断力fが生じるが、この剪断力F及び
剪断力fは図5及び図6に示す従来タイヤのブロック表
面の剪断力と比較して低減されるものである。
【0022】すなわち、図5に示す従来タイヤでは、実
線で示される傾斜した断面ストレート形状のブロック7
の壁面411、421が、図示の通り、タイヤの回転に
よって路面SRに実際に接地すると、当該ブロック40
におけるブロック基部451、451側の幅が広くなっ
ているため、面積の小さいブロック表面401側ほど剪
断力が大きくなる様な膨らみを呈する。言い換えれば、
壁面411の膨らみについて、実線で示した膨らむ前の
壁面411と、膨らんだ後のブロック端縁431を通る
接線傾斜T1とのなす角度α゜、及び実線で示した膨ら
む前の壁面411と、膨らんだ後のブロック基部451
を通る接線傾斜Tとのなす角度β゜がα゜>β゜とな
っているので、ブロック表面401における剪断力が大
きくなっている。壁面421の膨らみについても同様で
ある。なお、図5中、30は横溝である。
【0023】一方、図6に示す従来タイヤでも、実線で
示される断面ストレート形状のブロック71の壁面41
11、4211が、図の仮想線で示す通り、タイヤの回
転によって路面SRに実際に接地すると、実線で示した
膨らむ前の壁面4111と、膨らんだ後のブロック端縁
4311を通る接線傾斜Tとのなす角度α゜、及び
実線で示した膨らむ前の壁面4111と、膨らんだ後の
ブロック基部4511を通る接線傾斜Tとのなす角度
β゜がα゜=β゜となっているので、図5に示す
ブロックほどではないが、ブロック表面4010におけ
る剪断力が大きくなっている。壁面4211の膨らみに
ついても同様である。なお、図6中、30は横溝であ
る。
【0024】これに対して、本実施形態のタイヤでは、
図4に示す様に、タイヤの回転によって路面SRに接地
したブロック4は、ブロックの高さ方向の中ほどから基
部45にかけて剪断力が図5及び図6に示す従来タイヤ
と比較して大きくなり、ブロック表面で従来タイヤと比
較して小さくなって、ブロック表面46に作用する剪断
力が上記の従来タイヤと比較して低減される。すなわ
ち、ブロック4の壁面41が、図の仮想線で示す通り、
タイヤの回転によって路面SRに実際に接地すると、実
線で示した膨らむ前の壁面41と、膨らんだ後のブロッ
ク端縁43を通る接線傾斜Tとのなす角度γ゜、及び
実線で示した膨らむ前の壁面41と、膨らんだ後のブロ
ック基部45を通る接線傾斜Tとのなす角度δ゜がγ
゜<δ゜となっているので、図5及び図6に示すブロッ
クと比較して、ブロック表面46における剪断力が小さ
くなっている。壁面42の膨らみについても同様であ
る。
【0025】ところで、本発明は上記の実施形態に限定
されるものではない。上記の実施形態のタイヤでは、上
記ブロックの横溝側における側壁の各壁面は、当該横溝
の溝深さのほぼ1/2の高さの地点で断面形状において
屈曲する2つの平面をもって構成されている。しかし本
発明はこれに限定されず、図7に示す様に、ブロックの
横溝側における側壁41、42の各壁面を断面円弧状を
なす凹曲面で構成してもよい。また、上記の平面構成の
側壁の各壁面を3つ以上の複数又は多数の平面で構成す
ることも可能である。
【0026】また、本発明のタイヤは、剪断力を低減さ
せるブロックの側壁の壁面の位置を、高さ方向即ち溝深
さの中ほどから当該ブロックの基部にかけて、当該側壁
側のブロック端縁とタイヤ回転軸を結ぶ法線よりもさら
にブロックの内側に置く構成を採用しているが、トレッ
ド面に沿う表面方向の上記ブロックの水平断面積が、当
該ブロックを区分する横溝の溝深さのほぼ1/2の高さ
の地点で最小断面積となる構成としている。これによ
り、ブロックの側壁の壁面は溝深さの中ほどを窪ませる
構成となり、これによりブロックの基部にクラックが発
生したり、ブロックに対する負荷によって座屈が発生し
易いなどの問題を防止することができる。
【0027】なお、上記ブロックの最小断面積は、当該
ブロックのトレッド表面の表面積に対して0.8以上〜
1.0未満であることが望ましい。ブロックの最小断面
積が当該ブロックのトレッド表面の表面積に対して1.
0を超える場合、従来タイヤとさほど変わらず、ブロッ
ク表面における剪断力の低減効果が乏しい。ブロックの
最小断面積がブロックのトレッド表面の表面積に対して
0.8未満の場合、ブロックに対する負荷によって座屈
し易くなり、またクラックが発生し易くなって好ましく
ない。
【0028】また、前記実施形態のタイヤは、すべての
ブロックに対してその横溝側の両溝壁の壁面全体を断面
略く字形状の凹壁面としているが、タイヤの使用環境に
対応してタイヤの回転方向の蹴り出し側或いは踏み込み
側の一方の壁面だけを凹壁面とすることもできる。また
特に、重荷重用タイヤの駆動輪については既述したタイ
ヤセンター領域とメディエイト領域のブロックに上記凹
壁面をなす溝壁とすることが最適である。また重荷重用
タイヤの制動輪についてはタイヤショルダー領域のブロ
ックに上記凹壁面をなす溝壁とすることが最適である。
【0029】また、上記実施形態のタイヤは、ブロック
が断面略台形状をなす従来タイヤに対する改良技術であ
るが、これに限定されず、例えば横溝側の各壁面を垂直
状に立ち上がった断面直方形状のブロックなどの従来タ
イヤに対しても適用されるものである。
【0030】
【実施例】図1乃至図3に示すトレッドパターンを有す
ると共に次の表1に示した諸元のタイヤサイズ11R2
4.5の実施例に係る空気入りタイヤを試作した。また
比較のため、ブロックの横溝側における側壁の壁面が断
面ストレート形状である以外は実施例と同構成のタイヤ
を試作し、実施例及び比較例とも耐偏摩耗性能について
評価した。
【0031】耐偏摩耗試験は、負荷率が定積量の70%
〜80%の長距離輸送トラックの駆動軸に装着し、1
9.2万Km走行後のタイヤにおけるヒールアンドトウ摩
耗の程度を評価した。すなわちこの耐偏摩耗性は、1
9.2万Km走行後のブロックにおけるタイヤ周方向の前
端及び後端の摩耗量の差(摩耗差)を測定し、この測定
値について比較例1のタイヤにおける同測定値を100
として指数表示した。数値が小さいほど耐偏摩耗性が大
きいことを示している。
【0032】
【表1】
【0033】表1に示す様に、実施例に係るタイヤは比
較例1の従来タイヤと比較していずれも耐偏摩耗性能が
大幅に向上している。また、ブロックの最小断面積につ
いては当該ブロックのトレッド表面の表面積に対して
0.8以上〜1.0未満が好適であることが認められ
る。さらにまた、側壁の壁面における当該横溝の溝深さ
のほぼ1/2の高さの地点が、トレッド表面から当該横
溝深さの40%〜70%の範囲のブロック基部側に位置
することが好ましいことが認められる。
【0034】
【発明の効果】以上の通り、本発明は、トレッド面にタ
イヤ周方向に延びる縦溝とタイヤ幅方向に延びる横溝に
よって区分されるブロックを有する空気入りタイヤにお
いて、上記ブロックの横溝側における側壁の壁面を、接
地時に横溝側に膨らむ断面略く字形状の凹壁面とし、か
つ上記側壁の壁面における当該横溝の溝深さのほぼ1/
2の高さの地点を、当該側壁側のブロック端縁とタイヤ
回転軸を結ぶ法線よりもさらにブロックの内側に窪ませ
たことを特徴とする空気入りタイヤであるので、従来タ
イヤと比較して、ブロック表面における剪断力が低減
し、これによってヒールアンドトウ摩耗を有効に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気入りタイヤの一実施形態を示
すトレッドパターンの概略展開図である。
【図2】図1におけるX−X線概略断面図である。
【図3】図2に示すブロックの概略斜視図である。
【図4】同タイヤの接地状態を仮想線で示すブロックの
要部拡大概略断面図である。
【図5】従来のタイヤの接地状態を仮想線で示すブロッ
クの要部拡大概略断面図である。
【図6】従来の他のタイヤの接地状態を仮想線で示すブ
ロックの要部拡大概略断面図である。
【図7】本発明に係る空気入りタイヤの他実施形態を示
すブロックの概略断面図である。
【符号の説明】
1 トレッド面 2 縦溝 3 横溝 4 ブロック 41 側壁 42 側壁 43 ブロック端縁 44 ブロック端縁 45 ブロックの基部 46 ブロック表面 NL 法線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレッド面にタイヤ周方向に延びる縦溝
    とタイヤ幅方向に延びる横溝によって区分されるブロッ
    クを有する空気入りタイヤにおいて、 上記ブロックの横溝側における側壁の壁面を、接地時に
    横溝側に膨らむ断面略く字形状の凹壁面とし、 かつ上記側壁の壁面における当該横溝の溝深さのほぼ1
    /2の高さの地点を、当該側壁側のブロック端縁とタイ
    ヤ回転軸を結ぶ法線よりもさらにブロックの内側に窪ま
    せたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 上記ブロックの横溝側における側壁の壁
    面が、複数の平面又は凹曲面で構成されている請求項1
    記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 トレッド面に沿う表面方向の上記ブロッ
    クの水平断面積が、当該ブロックを区分する横溝の溝深
    さのほぼ1/2の高さの地点で最小断面積となる請求項
    1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 上記ブロックの最小断面積が、当該ブロ
    ックのトレッド表面の表面積に対して0.8以上〜1.
    0未満である請求項3記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 上記側壁の壁面における当該横溝の溝深
    さのほぼ1/2の高さの地点が、トレッド表面から当該
    横溝深さの40%〜70%の範囲に位置する請求項1、
    2、3又は4記載の空気入りタイヤ。
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