JP2006143134A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ヒールアンドトウ摩耗といったブロックの偏摩耗を防止する。
【解決手段】 トレッド面2に、タイヤ周方向に連続してのびる周方向溝3と、前記周方向溝3と交わる向きにのびる横溝4とで区分されたブロック5が設けられた空気入りタイヤである。前記ブロック5は、前記横溝4に面した少なくとも一方の横壁面7が、実質的に平坦な基面9と、該基面9から凹んで横溝4にそってのびる少なくとも1本の凹部11を区画する凹面部10とを含む凹部付きブロックBを含む。凹部11の両端11eは、前記横壁面7の内部で終端する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トレッド面にブロックが設けられた空気入りタイヤに関し、詳しくは前記ブロックの偏摩耗を効果的に防止しうるものに関する。
トレッド面に、ブロックが形成されたブロックパターンのタイヤが広く知られている。タイヤの駆動又は制動時には、タイヤの周速度と車体の移動速度との間に差が生じる。上記の速度差によって、図12(A)に示されるように、駆動時、ブロックbのタイヤ回転方向の先着側部分b1は、大きな応力を受ける。制動時には、同図(B)に示されるように、駆動時とは逆にブロックbのタイヤ回転方向の後着側部分b2が大きな応力を受ける。これらの応力が駆動及び制動の度に生じることにより、図13に示されるように、ブロックbの先着側部分b1及び後着側部分b2は、中央部b3に比べて早期に摩耗する。このような偏摩耗は、一般に、ヒールアンドトウ摩耗と呼ばれている。
従来、ヒールアンドトウ摩耗のような偏摩耗を防止するために、ブロックにタイヤ軸方向にのびる複数本のサイピングを設けることや、ブロック自体の形状を変化させることが行われていた。しかしながら、いずれの方法においても未だ改善の余地がある。特にトラック、バスなどに使用される重荷重用ラジアルタイヤにあっては、高荷重及び高内圧という過酷な条件で使用されるため、偏摩耗が顕著に発生しやすい。
関連する先行文献としては、次のものがある。
特開2002−301909号公報
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、ブロックの横溝に面した少なくとも一方の横壁面に、横溝に沿ってのびる少なくとも1本の凹部を設け、ブロックの先着側部分及び/又は後着側部分に集中しがちな応力を分散させることを基本として、ブロックの偏摩耗を防止しうる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド面に、タイヤ周方向に連続してのびる周方向溝と、前記周方向溝と交わる向きにのびる横溝とで区分されたブロックが設けられた空気入りタイヤであって、前記ブロックは、前記横溝に面した少なくとも一方の横壁面が、実質的に平坦な基面と、該基面から凹み横溝に沿ってのびる少なくとも1本の凹部を区画する凹面部とを含む凹部付きブロックを含むとともに、前記凹部の両端が、前記横壁面の内部で終端することを特徴としている。
また請求項2記載の発明は、前記凹部は、前記横壁面の上縁と実質的に平行にのびることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤである。
また請求項3記載の発明は、前記凹部は、横溝に沿った長さが横壁面の最大幅の長さの60〜70%である請求項1又は2記載の空気入りタイヤである。
また請求項4記載の発明は、前記凹部は、前記横壁面の高さ方向に沿った凹み幅が1〜5mmである請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
また請求項5記載の発明は、前記凹部は、前記基面からの凹み深さがブロックのタイヤ周方向の長さの10〜15%であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤである。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド面に凹部付きブロックが設けられる。凹部付きブロックは、前記横溝に面した少なくとも一方の横壁面が、実質的に平坦な基面と、該基面から凹んで横溝に沿ってのびる少なくとも1本の凹部を区画する凹面部とを含む。凹部は、ブロックの先着側部分及び/又は後着側部分に柔軟性を与え、そこに作用する応力を分散させる。これにより、ブロックの偏摩耗が防止される。また凹部は、その両端が、前記横壁面の内部で終端することによって、ブロックの剛性低下を防ぎ操縦安定性の悪化をも防止できる。また凹部は、横溝の容積を増大させ排水性能を向上するのにも役立つ。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、本発明の実施形態として重荷重用ラジアルタイヤ(全体図示せず)のトレッド面2の展開図が示される。トレッド接地端e、e間のトレッド面2には、タイヤ周方向に連続してのびる複数本の周方向溝3と、前記周方向溝3と交わる向きにのびる横溝4とが設けられ、これによりブロックが区分される。本実施形態のトレッド面2は、タイヤ赤道C上の任意の点に関して、実質的な点対称パターンとして構成される。点対称性に関して、パターンピッチによる僅かなずれは無視する。点対称パターンは、タイヤ装着の向きが限定されないため、タイヤローテーション時の利便性が高く汎用性に優れる。ただし、回転方向が特定された方向性パターンを用いることもできる。
前記トレッド接地端eとは、タイヤを正規状態としかつ正規荷重を負荷してキャンバー角0゜で平面に接地させたときの接地端部を指す。また正規状態とは、正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填した状態である。ここで、「正規リム」とは、当該タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"とする。
また「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。さらに「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"であるが、タイヤが乗用車用の場合には前記荷重の88%に相当する荷重とする。
前記周方向溝3は、この例では、最もタイヤ赤道C側に配されその両側をのびる一対の内の周方向溝3a、3aと、その外側をのびる一対の外の周方向溝3b、3bとを含む。内の周方向溝3a及び外の周方向溝3bは、いずれもタイヤ周方向に沿って直線状でのびるが、ジグザグ状及び/又は波状のような非直線状のものでも良い。また前記横溝4は、内の周方向溝3a、3a間をつないでのびる内の横溝4aと、前記内の周方向溝3aと前記外の周方向溝3bとの間をつないでのびる中間の横溝4bと、前記外の周方向溝3bとトレッド接地端eとの間をのびる外の横溝4cとを含む。
内の横溝4aは、実質的にタイヤ軸方向に沿ってのびている。また中間の横溝4b及び外の横溝4cは、いずれもタイヤ軸方向に対して比較的小さい角度で傾いてのびており、タイヤ周方向に隔設される。また、中間の横溝4b及び外の横溝4cは、タイヤ軸方向に対する傾きがそれぞれ逆である。タイヤ軸方向に対する横溝4の傾斜角度などは、慣例に従って適宜定められる。
周方向溝3及び横溝4の溝幅や溝深さなどは特に制限はない。しかし、溝幅及び/又は溝深さが小さすぎると、十分な排水性能が得られない傾向があり、逆に大きすぎてもトレッド面2のパターン剛性を低下させ、乾燥路面での操縦安定性や耐摩耗性を著しく悪化させる傾向がある。このような観点より、周方向溝3及び横溝4の溝幅GW1、GW2は、好ましくはトレッド幅TWの6〜13%、より好ましくは8〜10%が望ましい。同様に、溝深さは、好ましくは5mm以上、より好ましくは6mm以上が望ましい。なお溝幅及び/又は溝深さが変化する場合、その最大溝幅及び/又は最大溝深さを前記数値範囲に定めるのが望ましい。
前記周方向溝3及び横溝4により、トレッド面2には、内の周方向溝3a、3a間で内の横溝4aにより区分されたセンターブロック5aと、前記外の周方向溝3bとトレッド接地端eとの間で外の横溝4cにより区分されたショルダーブロック5cと、これらのブロック5a及び5cの間に配置されたミドルブロック5bとが設けられる。本実施形態では、センターブロック5aは、平面視においてほぼ矩形状であり、ミドルブロック5b及びショルダーブロック5cはほぼ平行四辺形状である。ただし、これらの形状に限定されるものではない。
本実施形態の空気入りタイヤは、前記全てのブロック5a、5b及び5cが、凹部付きブロックBとして構成される。図2には、凹部付きブロックBの一例としてセンターブロック5aの斜視図が示される。また図3には図2のI−I断面図、図4は図2の平面図がそれぞれ示される。
センターブロック5aは、路面に接地する接地面6と、前記横溝4に面した2つの横壁面7と、前記周方向溝3に沿った2つの縦壁面8とを有する。
前記縦壁面8は、接地面6と周方向溝3の溝底3Bとの間を滑らかにつなぐ実質的に平坦な面で構成されている。横壁面7は、タイヤが車両に装着された際にタイヤ回転方向の先着側に位置する先着側の横壁面7Fと、タイヤ回転方向の後着側に位置する後着側の横壁面7Rとを含む。前記タイヤ回転方向とは、車両前進走行時の回転方向を指す。凹部付きブロックBは、少なくとも一方(この例では両方)の横壁面7が、実質的に平坦な基面9と、該基面9から凹んで横溝4に沿ってのびる1本の凹部11を区画する凹面部10とを含んで構成される。前記基面9は、前記接地面6と横溝4の溝底4Bとを滑らかにつなぐ実質的に平坦な面で構成される。凹面部10は、基面9からブロックの内部へと凹むことにより、横溝4の容積を増大し、排水性能の向上を図ることができる。また本実施形態の凹部11は、横壁面7の上縁7a(これは、言い換えれば接地面6と横壁面7との交線である。)と実質的に平行にのびるものが示される。
凹部付きブロックBでは、凹部11が設けられた横壁面7及びその付近の剛性が相対的に小さくなる。図5(A)には、駆動時に路面と接地している凹部付きブロックBの断面図が示される。凹部付きブロックBの先着側部分b1に大きな圧縮応力及びせん断応力が作用すると、先着側部分b1の横壁面7Fは、該先着側の横壁面7Fに設けられた凹部11を閉じるように相対的に大きな圧縮変形が生じ、接地面6の先着側部分b1に作用する応力を緩和する。同様に、図5(B)には、制動時に路面と接地している凹部付きブロックBの断面図が示される。この場合においても、後着側部分b1の横壁面7Rは、該後着側の横壁面7Rに設けられた凹部11を閉じるように相対的に大きな圧縮変形が生じ、接地面6の後着側部分b2に作用する応力を緩和する。これらの作用により、先着側部分b1及び後着側部分b2に加えられる摩耗エネルギーが軽減され、ひいてはヒールアンドトウ摩耗といった偏摩耗が抑制される。
凹部11の両端11e、11eは、横壁面7の内部で終端している。凹部11の一端が縦側面8に開口すると、凹部付きブロックBの剛性が過度に小さくなり、操縦安定性が著しく悪化する。図6(A)、(B)には、凹部付きブロックBに旋回時の横力Fyが作用している状態が示される。(A)に示される凹部11は、両端11eが横壁面7の内部で終端しているが、(B)に示される凹部11は、凹部11の両端が縦壁面8に開口している。(B)の態様では、凹部11のタイヤ半径方向の内、外においてせん断歪が顕著に相違する。これにより、凹部11を基点としたクラックの発生や、凹部11と接地面6との間に形成されるリブ状部分14にゴム欠けや偏摩耗が頻繁に生じ、タイヤの外観を著しく損ねる。
また、図2に示されるように、凹部11の横溝4に沿った長さWが小さすぎる場合又は図3に示されるように、凹部11のタイヤ半径方向の幅hが小さすぎる場合、いずれも駆動ないし制動時に、接地面6の応力を緩和させる能力が十分に得られない傾向がある。逆に、凹部11の長さWや凹部の幅hが大きすぎると、凹部付きブロックBの剛性が著しく低下し、操縦安定性などを悪化させるおそれがある。このような観点より、特に限定はされないが、凹部11の横溝の沿った長さWが横壁面7の最大幅BWの40〜70%、より好ましくは50〜70%、さらに好ましくは60〜70%が望ましい。また凹部11のタイヤ半径方向に測定される幅hは1〜5mm、より好ましくは2〜4mmが望ましい。
なお図4に示されるように、凹部11の両端11eと縦壁面8との間に形成される基面9の横溝に沿った最短長さEは、凹部11の各側で各々同じにするのが望ましい。もしこの最短長さが左右で異なると、剛性の低い方に歪が集中してゴム欠けやクラック等が生じやすくなる。
本実施形態の凹部11の幅hは、実質的に一定のものが示される。しかし、例えば図7、図8に示されるように、凹部11は、変化する幅hを持つことができる。例えば図7に示される凹部11は、長さ方向の中央部11Aと、この中央部11Aよりも大きい幅を有する両端部11Bとを含む。この例では凹部11の開口形状が略ダンベル状であるが、中央部11Aの幅h1から両端部11Bの幅h2まで漸増させても良い。このような凹部11は、ブロックのコーナ部(隅部)において、応力の緩和がより一層促進される。したがって、ブロックのコーナ摩耗の抑制にも効果がある点で好ましい。
また図8は、図7の態様とは逆に、長さ方向の中央部11Aと、それよりも小さい幅h2を有する両端部11Bとを含む。この例では、凹部11の幅がh1からh2に漸減することにより、いわゆる菱形状の開口形状を有する凹部11が示される。このような凹部11は、横壁面7の上縁7aの中央部での応力緩和を促進でき、その部分での早期摩耗が防止される。
また凹部11は、図3及び図4に示されるように、前記基面9からの最大の凹み深さDが小さすぎると、接地面6の応力を緩和させる能力が十分に得られない傾向があり、逆に凹み深さDが大きすぎると、ブロックの剛性が過度に低下し、操縦安定性を著しく悪化させる傾向がある。このような観点より、特に限定されるものではないが、凹部11の凹み深さDはブロックのタイヤ周方向の長さBLの6〜15%、より好ましくは8〜15%、さらに好ましくは10〜15%が望ましい。
本実施形態の凹部11の凹み深さDは、実質的に一定のものが示されている。しかし、例えば図9、図10に示されるように、凹部11は変化する凹み深さを持つことができる。図9に示される凹部11は、長さ方向の中央部11Aと、それよりも凹み深さの大きい両端部11Bとを含む。この例の凹部11は、凹み深さがD1からD2に漸増するものが示されているが、凹み深さDが段階的に増加するものでも良い。このような凹部11は、ブロックのコーナ部(隅部)での応力緩和がより一層促進されるため、コーナ摩耗をも抑制しうる。
また、図10に示される凹部11は、長さ方向の中央部11Aと、これよりも小さい凹み深さを有する長さ方向の両端部11Bとを含む。この例の凹部11は、中央部11Aから両端部11Bに向かって凹み深さがD1からD2まで漸減している。このような凹部11は、横壁面7の上縁7aの中央部付近で顕著に応力緩和を促進でき、その部分の早期摩耗が防止される。
また凹部11は、前記基面9に表れる開口形状において横長状であるが、コーナ部が円弧状に面取りされ、鋭角に交わるエッジを持たない。これにより、横壁面7の圧縮変形時等において、凹部11での応力集中箇所を減じ、凹部11を起点としたクラックの発生などを効果的に防止しうる。
また、図3に示されるように、横溝4の溝底4Bから凹部11の幅hの中心までのタイヤ半径方向の高さGHは、特に限定はされない。しかし、前記高さGHが大きすぎると、摩耗によって凹部11が早期に消失し、偏摩耗抑制効果が十分に期待できない。逆に前記高さGHが小さすぎても、タイヤ新品時での偏摩耗抑制効果が低下しやすい。このような観点より、前記高さGHは、横壁面7のタイヤ半径方向の高さBHの例えば50〜85%、より好ましくは60〜75%である。
上記実施形態では、凹部付きブロックBとしてセンターブロック5aを例に挙げて説明したが、他のブロック5b及び5cについても同様の構成を持っている。また、本実施形態では、トレッド面2に設けられた全てのブロック5a、5b及び5cが凹部付きブロックBをなすものを示したが、一部のブロックのみを凹部付きブロックBとすることができる。この場合、ヒールアンドトウ摩耗が特に生じやすいショルダーブロック5cを凹部付きブロックBとすることが特に望ましい。さらに、凹部11は、一方の横壁面7に設けられることでも良い。特に従動輪専用として装着されるタイヤについては、制動時の摩耗のみを主として考慮すれば良い。
また、上記実施形態では、凹部付きブロックBには、サイピングが設けられていないが、ブロック剛性を損ねない範囲で適宜設けることができる。
また上記実施形態では、凹部11が横壁面7の上縁7aと実質的に平行にのびているが、傾かせても良い。この場合、30゜以下程度とするのが望ましい。さらに凹部11は、タイヤ半径方向又はタイヤ軸方向に距離を隔てて複数本設けられても良い。また本発明は、重荷重用タイヤのみならず乗用車用タイヤや自動二輪車用タイヤなど、タイヤのカテゴリーを問わず広く種々のタイヤに適用できる。
本発明の効果を確認するために、表1の仕様に基づきタイヤサイズ11R22.5の重荷重用タイヤを試作し、耐偏摩耗性能及び操縦安定性をテストした。テスト方法は、次の通りである。
<操縦安定性>
10t積のトラックの前輪(駆動輪)に各試供タイヤを装着し、タイヤテストコースのドライアスファルト路面上をテスト走行し、ハンドル応答性、剛性感、グリップ等に関する特性をドライバーの官能評価により比較例1を100とする指数で表示した。数値が大きいほど良好である。
<耐偏摩耗性能>
上記車両にて高速道路、市街地及び山岳路を含む合計10000km走行し、ショルダーブロックの摩耗量を測定した。摩耗量は、図11に示されるように、ブロックの中央部の位置BCでの摩耗量と、先着側及び後着側それぞれにおいて、幅方向の中央部Fc、Rcと、各コーナ部Fe1、Fe2、Re1及びRe2の位置で測定された。各測定は、周上等間隔で6個のブロックで行い、その平均値が示されている。また両コーナ部では、それぞれの平均値を採用して表示した。各摩耗量の差が小さいほど良好である。
テストの結果などを表1に示す。
Figure 2006143134
Figure 2006143134
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例と比べて、操縦安定性を損ねることなく偏摩耗が抑制されるという有意な効果が確認できた。
本発明の実施形態を示すトレッド面の展開図である。 センターブロックの斜視図である。 そのI−I断面図である。 図2の平面図である。 (A)は駆動時、(B)は制動時のブロックの様子を示す断面略図である。 (A)、(B)は旋回時の凹部付きブロックの正面略図である。 凹部付きブロックの他の実施形態を示す横壁面から見た正面図である。 凹部付きブロックの他の実施形態を示す横壁面から見た正面図である。 凹部付きブロックの他の実施形態を示す平面図である。 凹部付きブロックの他の実施形態を示す平面図である。 偏摩耗量の測定位置を示すブロックの斜視図である。 (A)は駆動時、(B)は制動時の従来のブロックの様子を示す断面略図である。 ヒールアンドトウ摩耗を説明するブロックの断面図である。
符号の説明
2 トレッド面
3 周方向溝
4 横溝
5、5a、5b、5c ブロック
6 接地面
7 横壁面
8 縦壁面
9 基面
10 凹面部
11 凹部
B 凹部付きブロック

Claims (5)

  1. トレッド面に、タイヤ周方向に連続してのびる周方向溝と、前記周方向溝と交わる向きにのびる横溝とで区分されたブロックが設けられた空気入りタイヤであって、
    前記ブロックは、前記横溝に面した少なくとも一方の横壁面が、実質的に平坦な基面と、該基面から凹み横溝に沿ってのびる少なくとも1本の凹部を区画する凹面部とを含む凹部付きブロックを含むとともに、
    前記凹部の両端が、前記横壁面の内部で終端することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記凹部は、前記横壁面の上縁と実質的に平行にのびることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記凹部は、横溝に沿った長さが横壁面の最大幅の長さの60〜70%である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記凹部は、前記横壁面の高さ方向に沿った凹み幅が1〜5mmである請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記凹部は、前記基面からの凹み深さがブロックのタイヤ周方向の長さの10〜15%であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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