JP2001009375A - 縦型穀類選別計量機 - Google Patents

縦型穀類選別計量機

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JP2001009375A
JP2001009375A JP11179322A JP17932299A JP2001009375A JP 2001009375 A JP2001009375 A JP 2001009375A JP 11179322 A JP11179322 A JP 11179322A JP 17932299 A JP17932299 A JP 17932299A JP 2001009375 A JP2001009375 A JP 2001009375A
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謙蔵 川島
Etsuo Hasumi
悦雄 蓮見
Fumitaka Sekiguchi
文隆 関口
Seizo Kawashima
誠蔵 川島
Kazuaki Murata
和昭 村田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示器を視認できる作業者の作業位置が広が
るとともに、搬送時や格納時に表示器が破損しないよう
にする。 【解決手段】 殻体1の上部には、選別された良穀を貯
留するための貯留タンク2が配設されており、落下口9
に付設されたシャッタ9aを開閉して、計量器30に載
置した袋40等に良穀を落下させ計量すると、その計量
値等が表示器4に表示される。貯留タンク2の上壁2a
に、表示器4の外形より大きな開口面積を有しかつ開閉
自在なふた部材11が付設された開口部2cを設けると
ともに、表示器4を支持する支柱5の下端を枢着手段を
介して枢着し、支柱5とともに表示器4を、上壁2aに
対して直立する表示位置と開口部2cを通して貯留タン
ク2内へ収納される格納位置とに回動できるように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀類を良穀と屑粒
とに選別し、選別された良穀の計量を行なうことができ
る縦型穀類選別計量機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の縦型穀類選別計量機の一例につい
て説明する。
【0003】図5に示すように、殻体101内には図示
しない選別網体および揚穀螺旋筒が同心状に配設されて
おり、前記選別網体および揚穀螺旋筒を相対回転させる
ことによって、ホッパ103から供給された穀粒を良穀
と屑粒とに選別し、前記良穀を貯留タンク102内に貯
留するとともに屑粒を屑粒放出口107より機外へ放出
するように構成されている。
【0004】良穀を袋詰めする際に、貯留タンク102
の落下口106に設けられたシャッタ106aを開いて
図示しない袋に良穀を落下させて収容し、計量器108
にて計量すると殻体101の側壁に設けられた表示器取
付板104に取り付けられた表示器105に計量値等が
表示される。
【0005】表示器105が取り付けられている表示器
取付板104は、殻体101の側壁に回動自在に取り付
けられており、不使用時には図示の表示位置から矢印方
向へ回動させて殻体101の側壁に平行となる格納位置
にすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
表示器が取り付けられた表示器取付板は殻体の側壁に配
設されているため、表示器を視認できる作業者の作業位
置が縦型穀類選別機の正面および表示器が取り付けられ
ている側壁側に限定されてしまう。また、格納位置にお
いて表示器が外側になるため、搬送時や格納時に壁等に
当たって表示器が破損するおそれがあるという問題点が
あった。
【0007】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであって、表示器を視認できる作
業者の作業位置が広がるとともに、搬送時や格納時に表
示器が破損するおそれのない縦型穀類選別計量機を実現
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の縦型穀類選別計量機は、上部に貯留タン
クが設けられているとともに下部にホッパが設けられた
殻体と、前記殻体内の下部に配設された供給筒と、前記
供給筒内に同心状に配設された誘導筒と、前記誘導筒上
に一体回転するように配設された選別網体と、前記誘導
筒および前記選別網体内に同心状に配設された揚穀螺旋
筒を備えており、前記誘導筒と一体に前記選別網体を低
速回転させるとともに前記揚穀螺旋筒を高速回転させる
ことにより、前記ホッパより供給された穀類を揚穀して
良穀と屑粒とに選別して前記良穀を前記貯留タンクに貯
留し、前記貯留タンクに貯留された前記良穀を計量器に
よって計量して計量値等を表示器に表示させる縦型穀類
選別計量機において、前記貯留タンクの上壁に、前記表
示器の外形より大きな開口面積を有しかつ開閉自在なふ
た部材が付設された開口部を設けるとともに、前記表示
器を支持する支柱の下端を枢着手段を介して枢着し、前
記支柱とともに前記表示器を、前記上壁に対して直立す
る表示位置と前記開口部を通して前記貯留タンク内へ収
納される格納位置とに回動できるように構成されている
ことを特徴とするものである。
【0009】また、表示器を支持する支柱が、枢着手段
を介して上壁に枢着された基部と、前記基部に軸線のま
わりに回動自在に連結された首振り部からなるものにす
る。
【0010】さらに、貯留タンクに、上壁に対して直立
する表示位置の表示器を間隔をおいてとり囲む略コ字状
の枠部材を配設する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。
【0012】図1および図2に示すように、殻体1の上
部には、選別された良穀を貯留するための貯留タンク2
が配設されており、貯留タンク2の下端に設けられた落
下口9に付設されたシャッタ9aを開閉することによっ
て、計量器30に載置した袋40等に良穀を落下させて
計量し、その計量値等を表示器4に表示できるように構
成されている。
【0013】貯留タンク2の上壁2aには、表示器4の
外形よりも大きな開口面積を有する開口部2cが設けら
れており、該開口部2cには開閉自在なふた部材11が
配設されている。
【0014】ふた部材11は、開口部2cの反殻体側縁
部にヒンジ部12を介して開閉自在に取り付けられてい
るとともに、その自由端側には閉鎖時に上壁2aの開口
部2c側の先端縁部の上面にわずかに重なる段差部11
aが設けられており、段差部11aをビス11b等の容
易に着脱できる固着手段を用いて上壁2aに固着するこ
とができるように構成されている。
【0015】上壁2aの略中央部には、開口部2c側か
ら殻体1側へ向かって貯留タンク2の側壁と略平行に延
在する凹部2bが形成されており、この凹部2bの底面
上には、表示器4を支持する支柱5の下端が枢着手段を
介して枢着されている。
【0016】本実施の形態における枢着手段は、凹部2
bの底面上に二又状の支持部材6を固着し、この支持部
材6の一対の支持片6a間に表示器4を支持する支柱5
の下端側を遊嵌し、一対の支持片6aおよび支柱5の下
端側にそれぞれ形成された貫通孔(不図示)に対して嵌
挿されたボルト7の先端部に図示しないナットを螺合し
た簡単な構造のものである。これにより、ボルト7に螺
合されたナットをゆるめると、支柱5は図1および図2
に示す上壁2aに対して直立する表示位置と図3に示す
表示器4が開口部2を介して貯留タンク2内に収納され
る格納位置とに回動させることができ、かつ、表示位置
や格納位置において、ボルト7に螺合された前記ナット
を締め付けて固定することができる。
【0017】また、貯留タンク2には、上壁2aに対し
て直立する表示位置の表示器4を間隔をおいてとり囲む
略コ字状の枠部材8がボルト8aにより貯留タンク2の
側壁に固着されている。このため、枠部材8は表示器4
を保護するためのガード部材として役立つばかりでな
く、クレーン等の吊り下げ用の取手として用いることが
できる。
【0018】図3に示すように、殻体1の下方部内面に
は下部支持板1aが固着されており、下部支持板1aの
下面には二出力ギヤモータ19が固着されている。下部
支持板1a上には、上面が開放された供給筒16が配設
されており、供給筒16の側壁の上方部位にはホッパ3
が連通されている。
【0019】供給筒16内には、上面が開放されている
とともに外周面に誘導翼15aをもつ誘導筒15が同心
状に配設されており、誘導筒15の底壁に二出力ギヤモ
ータ19の低速出力軸が結合されている。この誘導筒1
5の上部周面に設けられたフランジ部15cの上面に
は、周方向を互いに間隔をおいて屑粒掻出し羽根17が
突設されている。誘導筒15のフランジ部15c上に
は、選別網体13が配設されており、選別網体13の下
端部に形成されたスリット(不図示)を屑粒掻出し羽根
17に係合することにより、誘導筒15と一体回転する
ように構成されている。
【0020】誘導筒15および選別網体13内には、外
周面に螺旋翼14aをもつ揚穀螺旋筒14が同心状に配
設されており、揚穀螺旋筒14の底壁に二出力ギヤモー
タ19の高速出力軸が結合されている。また、揚穀螺旋
筒14の上端部は、殻体1の上部に設けられた放出室2
0内に突出されており、この上端部の外周面には周方向
へ互いに間隔をおいて良穀掻出し羽根18が突設されて
いる。
【0021】二出力ギヤモータ19を起動させて誘導筒
15とともに選別網体13を低速回転させるとともに、
揚穀螺旋筒14を高速回転させ、ホッパ3に穀類を投入
すると、穀類は、供給筒16内に落下して誘導筒15の
誘導翼15aにより下方へ誘導されて導入口15bより
誘導筒15と揚穀螺旋筒14との間に入り、高速回転す
る揚穀螺旋筒14の螺旋翼14aにより上方へ揚穀され
て行く。この間に穀類は遠心力により外方へはね飛ばさ
れて、選別網体13の網目よりも小さい粒径の屑粒が選
別網体13と殻体1の間に放出されて下方へ落下し、屑
粒掻出し羽根17により掻出され、屑粒放出口10より
機外へ排出される。
【0022】一方、選別網体13の網目を通過しない粒
径の良穀は上部仕切板1bによって仕切られた放出室2
0へ揚穀され、揚穀螺旋筒と一体に高速回転する良穀掻
出し羽根18によりはね飛ばされて放出口20aより貯
留タンク2内へほぼ水平方向に飛散し、貯留タンク2の
前面壁側から逐次貯留されて行く。このため、貯留タン
ク2内に無駄な空間が生じることがないため、貯留タン
クの小型化が可能になる。
【0023】貯留タンク2に貯留された良穀の計量を行
なう際には、図1に示すように、計量器30上に袋40
を載置し、貯留タンク2のシャッタ9aの開閉を行なう
ことによって袋40内に良穀を落下させて収容すると、
上壁2aに対して直立する表示位置の表示器4にその計
量値等が表示される。
【0024】一方、搬送や格納の際には、図2に示すよ
うにふた部材11を固着しているビス11bを抜き取っ
て開口部2cを開き、白抜き矢印方向に支柱5とともに
表示器4を回動させて開口部2cを通して貯留タンク2
内へ表示器4を収納したのち、図3に示すようにふた部
材11により開口部2cを閉鎖する。
【0025】なお、本発明において、上記一実施の形態
に示したふた部材に限らず、貯留タンクの開口部に対し
て着脱自在なふた部材に変更できることはいうまでもな
い。
【0026】次に、一変形例による縦型穀類選別計量機
について説明する。図4に示すように、この変形例は、
表示器4を支持する支柱25が、上壁2aに枢着された
筒状の基部25aと、基部25aに軸線のまわりに回動
自在に嵌挿する等の簡単な連結手段によって連結された
首振り部25bからなり、前記首振り部25bの上端に
表示器4が取り付けられている。このため、作業者の作
業位置に合わせて表示器4が視認し易い角度になるよう
に、表示器4を上壁2aに対して直立した表示位置にお
いて支柱25の軸線のまわりに首振りさせることができ
る。
【0027】なお、本変形例において、上記以外の部分
は図1〜図3に示した一実施の形態による縦型穀類選別
計量機と同様でよいので、同一符号を付してその説明は
省略する。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載するような効果を奏する。
【0029】選別計量作業を行なう際に、表示器を視認
できる作業者の作業位置が広がり、選別計量作業の能率
が向上する。また、搬送時や格納時に表示器を貯留タン
ク内に収納することができるため、表示器が破損するお
それがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態による縦型穀類選別計量機を示す
斜視図である。
【図2】図1に示す縦型穀類選別計量機の主要部を示す
拡大部分斜視図である。
【図3】図1に示す縦型穀類選別計量機の主要部を断面
で示す説明図である。
【図4】一変形例による縦型穀類選別計量機の主要部を
示す拡大部分斜視図である。
【図5】従来の縦型穀類選別計量機の一例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 殻体 2 貯留タンク 2a 上壁 2b 凹部 2c 開口部 3 ホッパ 4 表示器 5 支柱 6 支持部材 6a 支持片 7,8a ボルト 8 枠部材 9 落下口 9a シャッタ 10 屑粒放出口 11 ふた部材 11b ビス 12 ヒンジ部 13 選別網体 14 揚穀螺旋筒 15 誘導筒 15a 誘導翼 15b 導入口 15c フランジ部 16 供給筒 17 屑粒掻出し羽根 18 良穀掻出し羽根 19 二出力ギヤモータ 20 放出室 20a 放出口 30 計量器 40 袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関口 文隆 栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290 株式 会社タイガーカワシマ内 (72)発明者 川島 誠蔵 栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290 株式 会社タイガーカワシマ内 (72)発明者 村田 和昭 栃木県下都賀郡藤岡町大字藤岡4290 株式 会社タイガーカワシマ内 Fターム(参考) 3E018 AA04 AB04 BA07 BB02 BB05 BB07 DA04 EA01 4D021 AA14 AB02 CA11 CB02 CB09 DA01 DA14 DB20 DC10 EA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に貯留タンクが設けられているとと
    もに下部にホッパが設けられた殻体と、前記殻体内の下
    部に配設された供給筒と、前記供給筒内に同心状に配設
    された誘導筒と、前記誘導筒上に一体回転するように配
    設された選別網体と、前記誘導筒および前記選別網体内
    に同心状に配設された揚穀螺旋筒を備えており、前記誘
    導筒と一体に前記選別網体を低速回転させるとともに前
    記揚穀螺旋筒を高速回転させることにより、前記ホッパ
    より供給された穀類を揚穀して良穀と屑粒とに選別して
    前記良穀を前記貯留タンクに貯留し、前記貯留タンクに
    貯留された前記良穀を計量器によって計量して計量値等
    を表示器に表示させる縦型穀類選別計量機において、 前記貯留タンクの上壁に、前記表示器の外形より大きな
    開口面積を有しかつ開閉自在なふた部材が付設された開
    口部を設けるとともに、前記表示器を支持する支柱の下
    端を枢着手段を介して枢着し、前記支柱とともに前記表
    示器を、前記上壁に対して直立する表示位置と前記開口
    部を通して前記貯留タンク内へ収納される格納位置とに
    回動できるように構成されていることを特徴とする縦型
    穀類選別計量機。
  2. 【請求項2】 表示器を支持する支柱が、枢着手段を介
    して上壁に枢着された基部と、前記基部に軸線のまわり
    に回動自在に連結された首振り部からなることを特徴と
    する請求項1記載の縦型穀類選別計量機。
  3. 【請求項3】 貯留タンクに、上壁に対して直立する表
    示位置の表示器を間隔をおいてとり囲む略コ字状の枠部
    材を配設したことを特徴とする請求項1または2記載の
    縦型穀類選別計量機。
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