JP2001007665A - 差動増幅回路 - Google Patents

差動増幅回路

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅しようとする信号源が、直流電圧に交流
電圧信号が重畳している信号源である場合に、2個の結
合コンデンサを使用せずに、差動増幅回路を構成する。 【解決手段】 第1の差動増幅器、および第2の差動増
幅器の出力を受ける第3の差動増幅器を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、差動増幅回路に
関するもので、さらに詳しくは、増幅しようとする信号
源が、直流電圧に交流電圧信号が重畳している信号源で
ある場合に、交流信号を増幅させるための差動増幅回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の差動増幅回路の一例を示
す回路図である。図13において1は直流電圧源に交流
電圧信号が重畳した信号源で、2と3はそれぞれがエミ
ッタフォロワ型増幅回路を構成するトランジスタであ
る。そして、4と5はトランジスタ2、トランジスタ3
のそれぞれのエミッタに電流を供給するための定電流源
である。さらに6はトランジスタ2、トランジスタ3の
それぞれのベースに電流を供給するための抵抗で、かつ
7の抵抗と共に信号源1の電位を決めるためのものであ
る。
【0003】この構成によりトランジスタ2、トランジ
スタ3のそれぞれのエミッタ電極から低インピーダンス
に変換された信号が得られる。この二つの信号は信号源
1での直流電圧分がトランジスタ2、トランジスタ3の
それぞれのベースとエミッタ間の電圧(Vbe)分レベ
ルシフトした直流電圧に、さらに交流電圧信号が重畳し
たものである。次にトランジスタ2、トランジスタ3の
それぞれのエミッタ電極から得られた信号は、結合コン
デンサ8と9を介して差動増幅器14の入力端子15と
16に接続される。ここで、10、11、12、13は
それぞれ差動増幅器14の中のトランジスタをバイアス
するための抵抗であり、また17は第1の電圧源でこの
場合正極電源端子であり、18は第2の電圧源でこの場
合負極電源端子である。
【0004】次に従来技術の作用、動作を説明する。図
13において、信号源1は説明を理解し易くするため、
信号源抵抗と交流電圧信号源と直流電圧源が直列に接続
された基本的等価回路で表現したが、実際においては、
例えば磁気抵抗素子(MRH:Magnetoresi
stiveHead)等により取り出される信号は、こ
れより複雑な等価回路となる。そのため、この信号源1
の回路電位を決めるため抵抗6と7が信号源1に直列に
接続され、抵抗6の他方の端子は正極電源端子17に、
抵抗7の他方の端子は負極電源端子18に、それぞれ接
続される。ここで抵抗6はトランジスタ2、トランジス
タ3のそれぞれのベースに供給するバイアス電流を作り
出す働きも兼ね備えている。
【0005】ここで、トランジスタ2、トランジスタ3
のコレクタはそれぞれ正極電源端子17に接続され、ま
たエミッタはそれぞれ定電流源4と5に接続されてエミ
ッタ電流が供給され、独立したエミッタフォロワ型増幅
回路をそれぞれ構成している。また、定電流源4と5
は、ほぼ同一の電流値を流すようにすることにより、ト
ランジスタ2、トランジスタ3のベースエミッタ間の電
圧がそれぞれほぼ同一になり、それぞれのエミッタ端子
において直流電圧に交流電圧信号が重畳した信号が低イ
ンピーダンスな信号として得られる。
【0006】さらに、トランジスタ2、トランジスタ3
のそれぞれのエミッタ端子に結合コンデンサ8、結合コ
ンデンサ9のそれぞれの一方の端子が接続され、さらに
他方の端子は後段の差動増幅器14の入力端子15と1
6にそれぞれ接続され、そして差動増幅器14の入力端
子15と16にバイアス電圧をそれぞれ供給するための
抵抗10、11、12、13がそれぞれ接続される。な
お、入力端子15と16のバイアス電圧は、ほぼ等しい
直流電圧に設定され、差動増幅器14が安定的に増幅動
作できるように作用する。そして差動増幅器14から差
動出力として端子19と端子20に出力が得られる。
【0007】ここで、差動増幅器14の一例を図14に
示す。図14の(a)は図13における差動増幅器14
の部分を示しており、また、図14の(b)はその差動
増幅器14の構成をさらに詳細に示したものである。図
14の(b)において、21と22は差動対を構成する
トランジスタで、それぞれのエミッタが共通に接続さ
れ、さらに23の定電流源に接続されてバイアス電流が
供給される。差動対のトランジスタ21と22のそれぞ
れのコレクタは、このコレクタ部に寄生する容量の時定
数を小さく押さえるため、23と24のトランジスタの
エミッタに、それぞれ接続される。この23と24のト
ランジスタは、それぞれのベースを共通接続され直流電
源25に接続される。差動対を構成するトランジスタ2
1と22のそれぞれのコレクタに得られた差動電流信号
は23と24のトランジスタのそれぞれのエミッタから
コレクタを通り抜けて、負荷抵抗26と27に供給され
差動電圧信号に変換される。そして、差動電圧信号は、
トランジスタ28と29、定電流源30と31で構成さ
れる二つのエミッタフォロワ型増幅回路で低インピーダ
ンスに変換され、出力端子19と20に差動出力が得ら
れる。なお、32は正極電源端子で33は負極電源端子
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の差動増幅回路は
以上のように構成されているので、2端子の信号源1に
対して、二つの異なる直流電圧に重畳した交流電圧信号
を2個の結合コンデンサ8と9を用いて、交流電圧信号
分だけを取り出して、10と11、12と13、の二組
の抵抗分割回路から新たに作り出した独立した二つのほ
ぼ等しい直流電圧に重畳させて、ほぼ等しい直流電圧に
交流電圧信号を重畳させた二つの電圧信号を得るように
してから後段の差動増幅器14の二つの入力端子15と
16に接続し、差動増幅させて二つの差動出力を取り出
す回路構成を取っていたので、2個の結合コンデンサ8
と9が必要であった。
【0009】例えば1MHz以上の高周波信号を増幅す
るような場合、半導体チップに2個のコンデンサを内蔵
させることも実施されているが、コンデンサを半導体集
積回路として構成するため、仮に内蔵の容量値が0.0
01uFと仮定しても、0.57mm角の正方形の面積
を必要とするので、これが2個であるから0.81mm
角の正方形の面積と計算できる。この0.81mm角と
いう面積は、半導体チップ上においては巨大な面積で、
半導体チップが非常に大きなものとなり、従って半導体
集積回路の製造原価が高額になる原因の一つになってい
た。また、実際はコンデンサの損失角(tanδ)を下
げるパターンレイアウトにする必要があるので、上記の
0.81mm角よりさらに大きなチップ面積が必要にな
りさらに問題であった。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、2個の結合コンデンサを使用し
ないで差動増幅回路を構成することを目的とする。つま
り、半導体集積回路に2個の結合コンデンサを内蔵して
いた分のチップ面積を減らすことができ、特に、内蔵の
2個の結合コンデンサに寄生する不要な寄生素子(容
量、直列抵抗)の影響を取り去ることができるので、高
周波数特性の改善ができる。従って、半導体集積回路や
応用システムを構成した時、特性の改善と製造原価の低
減をともに達成することができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る差動増幅
回路は、直流電圧に交流電圧信号が重畳している信号を
取り扱う差動増幅回路において、信号源の各々の端子が
それぞれ一方の入力端子に接続された第1の差動増幅器
および第2の差動増幅器と、第1の差動増幅器の出力端
子および第2の差動増幅器の出力端子がそれぞれ入力端
子に接続された第3の差動増幅器とを備えたものであ
る。
【0012】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
1の差動増幅器の他方の入力端子および第2の差動増幅
器の他方の入力端子は、各々の一方の入力端子に流れる
電流の平均値とほぼ等しい電流が流れるように設定され
たものである。
【0013】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
1の差動増幅器の他方の入力端子および第2の差動増幅
器の他方の入力端子は、各々の一方の入力端子の電圧の
平均値とほぼ等しい電圧が発生するように設定されたも
のである。
【0014】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
1の差動増幅器の出力端子および第2の差動増幅器の出
力端子は、各々の電流信号で出力されるようにしたもの
である。
【0015】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
1の差動増幅器の出力端子および第2の差動増幅器の出
力端子は、負荷回路により電圧信号に変換された信号が
出力されるようにしたものである。
【0016】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
1の差動増幅器を複数設け、さらに第2の差動増幅器を
複数設け、複数の第1の差動増幅器のうちの一つと、複
数の第2の差動増幅器のうちの一つを選択する選択手段
を設けたものである。
【0017】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
1の差動増幅器および前記第2の差動増幅器の構成にお
いて、エミッタを共通接続されさらに第1の定電流源の
一端に接続された一対のトランジスタの各々のベース
に、一方の入力端子および他方の入力端子が接続され、
該他方の入力端子は一端を第1の電圧源に接続された第
2の定電流源の他端に接続され、さらにコンデンサの一
端に接続され、さらに前記一対のトランジスタの内他方
の入力端子がベースに接続されたトランジスタのコレク
タと抵抗を接続し、かつ該コレクタより出力を取り出し
たものである。
【0018】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
1の差動増幅器および第2の差動増幅器の構成におい
て、エミッタを共通接続されさらに定電流源の一端に接
続された一対のトランジスタの各々のベースに、一方の
入力端子および他方の入力端子が接続され、該他方の入
力端子は第3の電圧源に接続され、他方の入力端子がベ
ースに接続されたトランジスタのコレクタより出力を取
り出し、かつ一端を第1の電圧源に接続された抵抗の他
端に接続されたものである。
【0019】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
1の定電流源はミラー回路により第2の定電流源と連動
しているものである。
【0020】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
3の電圧源は一方の入力端子から電圧を取り出して、積
分回路により電圧を作り出したものである。
【0021】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
3の電圧源は一方の入力端子から電圧を取り出して、積
分回路および演算増幅回路により電圧を作り出したもの
である。
【0022】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
1の差動増幅器の出力端子および第2の差動増幅器の出
力端子の出力値により、各々の他方の入力端子に流れる
電流値を調整することができるように構成したものであ
る。
【0023】また、この発明に係る差動増幅回路は、第
1の差動増幅器の出力端子および第2の差動増幅器の出
力端子の出力値により、各々の他方の入力端子に発生す
る電圧値を調整することができるように構成したもので
ある。
【0024】また、この発明に係る差動増幅回路は、信
号源は、一つの端子が基準の電位に設定された3端子素
子であるものである。
【0025】また、この発明に係る差動増幅回路は、信
号源は磁気抵抗素子であるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図によって説明する。図1において1は
直流電圧源に交流電圧信号が重畳した信号源で、2と4
1は第1の差動増幅器14−2の差動対を構成するトラ
ンジスタで、3と42は第2の差動増幅器14−3の差
動対を構成するトランジスタであり、これら二つの差動
増幅器は、ほぼ同一の特性のもので構成する。そして4
と5は、第1の差動増幅器14−2の差動対と第2の差
動増幅器14−3の差動対に、ほぼ同一の電流を供給す
るための、それぞれの定電流源で、6はトランジスタ2
と3のそれぞれのベースに電流を供給するための抵抗
で、かつ7の抵抗と共に信号源1の電位を決めるための
ものである。そして、43と43−1はトランジスタ2
のベースに流れる電流の平均値とほぼ等しい電流が流れ
るように設定した第1の電流源を構成し、トランジスタ
41のベース電流を供給するそして、44と44−1は
トランジスタ2のベースに流れる電流の平均値とほぼ等
しい電流が流れるように設定した第2の電流源を構成
し、トランジスタ42のベース電流を供給する。ここ
で、43−1と44−1はそれぞれコンデンサで電荷を
蓄積してベース電流が信号の変化に応じて変化できるよ
うにする。45はトランジスタ41の第1の負荷抵抗
で、46はトランジスタ42の第2の負荷抵抗であり、
この抵抗45と46は、ほぼ同一の特性のもので構成す
る。そして、トランジスタ41のコレクタと抵抗45の
接続点から電圧信号を取り出し、端子15を介して第3
の差動増幅器14−1の一方の入力端子に接続する。同
様に、トランジスタ42のコレクタと抵抗46の接続点
から電圧信号を取り出し、端子16を介して第3の差動
増幅器14−1の他方の入力端子に接続する。ここで、
19と20は第3の差動増幅器14−1の差動出力端子
で、増幅された交流電圧差動信号を得ることができる。
また、17は第1の電圧源で本実施の形態においては正
極電源端子であり、さらに18は第2の電圧源で本実施
の形態においては負極電源端子である。
【0027】次に本実施の形態1の動作を説明する。信
号源1の回路電位を決めるため抵抗6と7が信号源1に
直列に接続され、抵抗6の他方の端子は正極電源端子1
7に、抵抗7の他方の端子は負極電源端子18に、それ
ぞれ接続される。ここで抵抗6はトランジスタ2、トラ
ンジスタ3のそれぞれのベースに供給するバイアス電流
を作り出す働きも兼ね備えている。トランジスタ2と4
1、定電流源4、電流源43と43−1、抵抗45、で
第1の差動増幅器14−2を構成し、トランジスタ3と
42、定電流源5、電流源44と44−1、抵抗46、
で第2の差動増幅器14−3を構成している。ここで第
1の差動増幅器14−2と第2の差動増幅器14−3の
電気的特性は、ほぼ同一となるように構成する。そし
て、第1の差動増幅器14−2と第2の差動増幅器14
−3のそれぞれの出力端子を第3の差動増幅器14−1
の入力端子15と16に接続し、出力端子19と20に
差動出力を得る。
【0028】ここで、トランジスタ2、トランジスタ3
はエミッタフォロワ型増幅回路(コレクタ接地型増幅回
路)をそれぞれ構成しており、それぞれのベースに入力
された交流電圧信号はエミッタから出力として、低イン
ピーダンスに変換された交流電圧信号が得られる。そし
て、トランジスタ41と42はベース接地型増幅回路
(カスケード型増幅回路)をそれぞれ構成しており、そ
れぞれのエミッタに入力された交流電圧信号はコレクタ
から出力として、電圧から電流に変換された交流電流信
号が得られる。この二つの交流電流信号は、正極電源電
圧17に共通に接続されたほぼ同一の抵抗値の二つの負
荷抵抗45と46にそれぞれ供給され、電流から電圧に
変換された二つの交流電圧信号が得られる。これらの交
流電圧信号は、同一の電圧に重畳された信号であり、こ
の二つの交流電圧信号を第3の差動増幅器14−1の二
つの入力端子15と16に入力し、出力端子19と20
に差動出力を得る。
【0029】ここで、重要なことは、トランジスタ41
とトランジスタ42のそれぞれのベースに流す電流の設
定である。第1の差動増幅器14−2と第2の差動増幅
器14−3を、それぞれ独立した差動増幅器として機能
させるため、トランジスタ2とトランジスタ3のそれぞ
れのベースに流れる電流の平均値の電流をそれぞれ作り
出し、トランジスタ41とトランジスタ42のそれぞれ
のベースに流すようにする。ここで、第1電流源を構成
するコンデンサ43−1および第2電流源を構成するコ
ンデンサ44−1は、トランジスタ41およびトランジ
スタ42のそれぞれのベース電流の変化分だけを供給で
きる電荷を蓄積すればよいから、非常に小さな値の容量
でよく、例えばベース電流100uAの変化分を1MH
zで10uAに仮定すると、容量は約3pFで済ますこ
とができる。この3pFのチップ占有面積は0.032
mm角の正方形で、2個が必要であるから0.045m
m角の正方形となり、この大きさは、従来の結合コンデ
ンサ2個のチップ占有面積の0.81mm角の正方形と
比較して、かなり小さいチップ占有面積である。従っ
て、本実施の形態によれば、半導体集積回路で製造した
差動増幅回路において、2個の結合コンデンサに信号を
通さないで、配線の直結で信号を通す回路にできるの
で、回路設計上の自由度が大幅に改善できる効果があ
る。さらに、半導体集積回路に2個の結合コンデンサを
内蔵していた分のチップ面積を減らすことができ、特
に、従来と比較して、内蔵の2個の結合コンデンサに寄
生する不要な寄生容量の影響を取り去ることができるの
で、高周波数特性の改善ができ、半導体集積回路の製造
原価を下げることができる。
【0030】ここで、トランジスタ2とトランジスタ3
のそれぞれのベースに流れる電流の平均値の電流は、い
ろいろな方法で作り出すことができるが、基本的な考え
方として、大きく3通りの方法があり、以下にそれらの
方法をまとめて示す。第1の方法は、第1の差動増幅器
14−2の定電流源4の動作状態に連動させ、さらに第
2の差動増幅器14−3の定電流源5の動作状態に連動
させ、それぞれの定電流源の連動で、それぞれのバイア
ス電流またはバイアス電圧を作り出す方法である。第2
の方法は、第1の差動増幅器14−2のトランジスタ2
の動作状態を検出し、さらに第2の差動増幅器14−3
のトランジスタ3の動作状態を検出し、それぞれのトラ
ンジスタの動作状態の検出結果からそれぞれのバイアス
電流またはバイアス電圧を作り出す方法である。第3の
方法は、第1の差動増幅器14−2の出力をモニター
し、さらに第2の差動増幅器14−3の出力をモニター
し、それぞれの出力の状態を検出して、それぞれのバイ
アス電流またはバイアス電圧を作り出す方法である。こ
れらの具体的な説明は各実施の形態の中で詳しく述べ
る。なお、図1の実施の形態では、前記3通りの方法の
内、第1の方法の一例に該当する。
【0031】また、図1においては、負荷回路として負
荷抵抗45または46によりそれぞれ構成されている
が、これをそれぞれカレントミラー回路で構成し、さら
に第3の差動増幅器14−1を電流入力差動型に構成し
ても同様の効果が得られる。
【0032】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を図によって説明する。図2において1は直流電圧
源に交流電圧信号が重畳した信号源で、2と41は第1
の差動増幅器14−4の差動対を構成するトランジスタ
で、3と42は第2の差動増幅器14−5の差動対を構
成するトランジスタである。そして4と5は、第1の差
動増幅器14−4の差動対と第2の差動増幅器14−5
の差動対に、ほぼ同一の電流を供給するための、それぞ
れの定電流源で、6はトランジスタ2と3のそれぞれの
ベースに電流を供給するための抵抗で、かつ7の抵抗と
共に信号源1の電位を決めるためのものである。そし
て、47はトランジスタ2のベースの電圧の平均値とほ
ぼ等しい電圧を出すように設定した第3電圧源であり、
トランジスタ41のベースに電圧を供給する。同様に、
48はトランジスタ3のベースの電圧の平均値とほぼ等
しい電圧を出すように設定した第4電圧源であり、トラ
ンジスタ42のベースに電圧を供給する。45はトラン
ジスタ41の第1の負荷抵抗で、46はトランジスタ4
2の第2の負荷抵抗であり、この抵抗45と46は、ほ
ぼ同一の特性のもので構成する。そして、トランジスタ
41のコレクタと抵抗45の接続点から電圧信号を取り
出し、端子15を介して第3の差動増幅器14−1の一
方の入力端子に接続する。同様に、トランジスタ42の
コレクタと抵抗46の接続点から電圧信号を取り出し、
端子16を介して第3の差動増幅器14−1の他方の入
力端子に接続する。ここで、19と20は第3の差動増
幅器14−1の差動出力端子で、増幅された交流電圧差
動信号を得ることができる。また、17は第1の電圧源
で本実施の形態においては正極電源端子であり、18は
第2の電圧源で本実施の形態においては負極電源端子で
ある。
【0033】次に本実施の形態2の動作を説明する。信
号源1の回路電位を決めるため抵抗6と7が信号源1に
直列に接続され、抵抗6の他方の端子は正極電源端子1
7に、抵抗7の他方の端子は負極電源端子18に、それ
ぞれ接続される。ここで抵抗6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに供給するバイアス電流を作り出す働
きも兼ね備えている。トランジスタ2と41、定電流源
4、第3の電圧源47、抵抗45、で第1の差動増幅器
14−4を構成し、トランジスタ3と42、定電流源
5、第4の電圧源48、抵抗46で第2の差動増幅器1
4−5を構成している。ここで第1の差動増幅器14−
4と第2の差動増幅器14−5の電気的特性は、ほぼ同
一となるように構成する。そして、第1の差動増幅器1
4−4と第2の差動増幅器14−5のそれぞれの出力端
子を第3の差動増幅器14−1の入力端子15と16に
接続し、出力端子19と20に差動出力を得る。
【0034】ここで、トランジスタ2と3はエミッタフ
ォロワ型増幅回路(コレクタ接地型増幅回路)をそれぞ
れ構成しており、それぞれのベースに入力された交流電
圧信号はエミッタから出力として、低インピーダンスに
変換された交流電圧信号が得られる。そして、トランジ
スタ41と42はベース接地型増幅回路(カスケード型
増幅回路)をそれぞれ構成しており、それぞれのエミッ
タに入力された交流電圧信号はコレクタから出力とし
て、電圧から電流に変換された交流電流信号が得られ
る。この二つの交流電流信号は、正極電源電圧17に共
通に接続されたほぼ同一の抵抗値の二つの負荷抵抗45
と46にそれぞれ供給され、電流から電圧に変換された
二つの交流電圧信号が得られる。この交流電圧信号は、
同一の電圧に重畳された信号であり、この二つの交流電
圧信号を第3の差動増幅器14−1の二つの入力端子1
5と16に入力し、出力端子19と20に差動出力を得
る。
【0035】ここで、重要なことは、トランジスタ41
とトランジスタ42のそれぞれのベースに印加する電圧
の設定である。第1の差動増幅器14−4と第2の差動
増幅器14−5がそれぞれ独立した差動増幅器として機
能させるため、トランジスタ2とトランジスタ3のそれ
ぞれのベースの電圧の平均値の電圧をそれぞれ作り出
し、トランジスタ41とトランジスタ42のそれぞれの
ベースに印加する。これは前記記載の3通りの方法すべ
てを適用することができる。最も簡単な方法の一例とし
て、前記記載の3通りの方法の内、第3の方法で実施し
た場合をここで以下に説明する。
【0036】第1の差動増幅器14−4の出力をモニタ
ーするため、第3の差動増幅器14−1の一方の入力端
子15にオシロスコープのプローバを接続して波形状態
を観測しながら、第3の電圧源47の電圧を調整して、
最良の直線性の良い波形が観測される状態で、第3の電
圧源47の電圧を設定する。同様に、第2の差動増幅器
14−5の出力をモニターするため、第3の差動増幅器
14−1の他方の入力端子16にオシロスコープのプロ
ーバを接続して波形状態を観測しながら、第4の電圧源
48の電圧を調整して、最良の直線性の良い波形が観測
される状態で、第4の電圧源48の電圧を設定する。こ
のようにして、調整用の回路を半導体集積回路に内蔵さ
せれば、結果として、トランジスタ2のベースの電圧の
平均値とほぼ等しい電圧を出すように第3の電圧源47
が設定され、同様に、トランジスタ3のベースの電圧の
平均値とほぼ等しい電圧を出すように第4の電圧源48
が設定される。なお、この調整用の回路として、メモリ
回路とデジタルアナログ変換回路を内蔵させて構成した
り、単に抵抗回路網のアルミ配線をレーザー光線で切断
する方法等、種々の方法がある。
【0037】このように図2による実施の形態では、従
来必要であった2個の結合コンデンサを使用しないの
で、従来と比較して、結合コンデンサ2個のチップ占有
面積0.81mm角の正方形の分は、小さくしたチップ
面積で製造できる。つまり、本実施の形態によれば、半
導体集積回路で製造した差動増幅回路において、2個の
結合コンデンサに信号を通さないで、配線の直結で信号
を通す回路にできるので、結合コンデンサによる寄生容
量や寄生直列抵抗等について配慮する必要がなく、回路
設計上の自由度が大幅に改善できる効果がある。特に、
従来と比較して、内蔵の2個の結合コンデンサに寄生す
る不要な寄生容量の影響を取り去ることができるので、
高周波数特性の改善ができ、かつチップ面積を小さくす
ることにより半導体集積回路の製造原価を下げることが
できる。
【0038】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を図によって説明する。図3において1は直流電圧
源に交流電圧信号が重畳した信号源で、2と41は第1
の差動増幅器14−6の差動対を構成するトランジスタ
で、3と42は第2の差動増幅器14−7の差動対を構
成するトランジスタである。そして、51と53、56
と57、は第1の差動増幅器14−6の差動対と第2の
差動増幅器14−7の差動対に、ほぼ同一の電流を供給
するための、それぞれの定電流源を構成するトランジス
タと抵抗で、また6はトランジスタ2と3のそれぞれの
ベースに電流を供給するための抵抗で、かつ7の抵抗と
共に信号源1の電位を決めるためのものである。そし
て、62と43−1はトランジスタ2のベースに流れる
電流の平均値とほぼ等しい電流が流れるように設定した
第1の電流源を構成するトランジスタとコンデンサであ
り、トランジスタ41のベース電流を供給する。同様
に、64と44−1はトランジスタ3のベースに流れる
電流の平均値とほぼ等しい電流が流れるように設定した
第2の電流源を構成するトランジスタであり、トランジ
スタ42のベース電流を供給する。45はトランジスタ
41の第1の負荷抵抗で、46はトランジスタ42の第
2の負荷抵抗であり、この抵抗45と46は、ほぼ同一
の特性のもので構成する。そして、トランジスタ41の
コレクタと抵抗45の接続点から電圧信号を取り出し、
端子15を介して第3の差動増幅器14−1の一方の入
力端子に接続する。同様に、トランジスタ42のコレク
タと抵抗46の接続点から電圧信号を取り出し、端子1
6を介して第3の差動増幅器14−1の他方の入力端子
に接続する。ここで、19と20は第3の差動増幅器1
4−1の差動出力端子で、増幅された交流電圧差動信号
を得ることができる。また、17は第1の電圧源で本実
施の形態においては正極電源端子であり、18は第2の
電圧源で本実施の形態においては負極電源端子である。
【0039】ここで、第1の電流源の構成について、以
下に説明する。49の抵抗と50のトランジスタと52
の抵抗によって、トランジスタ50のベースに基準電圧
を作り出す。次に、トランジスタ51と抵抗53で構成
される定電流源を作るため、トランジスタ50のベース
とトランジスタ51のベースを接続してカレントミラー
回路を構成する。同様に、トランジスタ56と抵抗57
で構成される定電流源を作るため、トランジスタ50の
ベースとトランジスタ56のベースを接続してカレント
ミラー回路を構成する。さらに、54のトランジスタと
55の抵抗によって、定電流源を作るため、トランジス
タ50のベースとトランジスタ54のベースを接続して
カレントミラー回路を構成する。そしてトランジスタ5
4のコレクタを、58と59のトランジスタの並列接続
のエミッタに接続して定電流を供給し、トランジスタ5
8と59のベースにトランジスタ2個のβ(トランジス
タの直流増幅率)分の1の電流を作り、60と61と6
3のトランジスタに供給して、トランジスタ60と61
のベースに基準電圧を作り出す。ここで、トランジスタ
60と61のベースと、コンデンサ43−1と第1の電
流源を構成するトランジスタ62、コンデンサ44−1
と第2の電流源を構成するトランジスタ64、のベース
にそれぞれ接続して、トランジスタ2のベースに流れる
電流の平均値の電流とトランジスタ3のベースに流れる
電流の平均値の電流を、それぞれ作り出して、トランジ
スタ41のベースとトランジスタ42のベースに、それ
ぞれ供給して、第1の差動増幅器14−6と第2の差動
増幅器14−7を安定に動作させることができる。なお
これは前記説明したところの、トランジスタ2とトラン
ジスタ3のそれぞれのベースに流れる電流の平均値の電
流を作り出す方法において、第1の方法の一例に該当す
る。
【0040】次に本実施の形態3の動作を説明する。信
号源1の回路電位を決めるため抵抗6と7が信号源1に
直列に接続され、抵抗6の他方の端子は正極電源端子1
7に、抵抗7の他方の端子は負極電源端子18に、それ
ぞれ接続される。ここで抵抗6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに供給するバイアス電流を作り出す働
きも兼ね備えている。トランジスタ2と41、トランジ
スタ51と抵抗53で構成される定電流源、トランジス
タ62とコンデンサ43−1で構成される電流源、抵抗
45、で第1の差動増幅器14−6を構成し、トランジ
スタ3と42、トランジスタ56と抵抗57で構成され
る定電流源、トランジスタ64とコンデンサ44−1で
構成される電流源、抵抗46で第2の差動増幅器14−
7を構成している。ここで第1の差動増幅器14−6と
第2の差動増幅器14−7の電気的特性は、ほぼ同一と
なるように構成する。そして、第1の差動増幅器14−
6と第2の差動増幅器14−7のそれぞれの出力端子を
第3の差動増幅器14−1の入力端子15と16に接続
し、出力端子19と20に差動出力を得る。
【0041】ここで、トランジスタ2と3はエミッタフ
ォロワ型増幅回路(コレクタ接地型増幅回路)をそれぞ
れ構成しており、それぞれのベースに入力された交流電
圧信号はエミッタから出力として、低インピーダンスに
変換された交流電圧信号が得られる。そして、トランジ
スタ41と42はベース接地型増幅回路(カスケード型
増幅回路)をそれぞれ構成しており、それぞれのエミッ
タに入力された交流電圧信号はコレクタから出力とし
て、電圧から電流に変換された交流電流信号が得られ
る。この二つの交流電流信号は、正極電源電圧17に共
通に接続されたほぼ同一の抵抗値の二つの負荷抵抗45
と46にそれぞれ供給され、電流から電圧に変換された
二つの交流電圧信号が得られる。この交流電圧信号は、
同一の電圧に重畳された信号であり、この二つの交流電
圧信号を第3の差動増幅器14−1の二つの入力端子1
5と16に入力し、出力端子19と20に差動出力を得
る。
【0042】ここで、重要なことは、トランジスタ41
とトランジスタ42のそれぞれのベースに流す電流の設
定である。第1の差動増幅器14−6と第2の差動増幅
器14−7を、それぞれ独立した差動増幅器として機能
させるため、トランジスタ2とトランジスタ3のそれぞ
れのベースに流れる電流の平均値の電流をそれぞれ作り
出し、トランジスタ41とトランジスタ42のそれぞれ
のベースに流すようにする。本実施の形態3において
は、トランジスタ2とトランジスタ3のそれぞれのベー
スに流れる電流の平均値の電流を作り出す方法として、
トランジスタ50と抵抗52のベース電位を基準にし
て、トランジスタ51と抵抗53により構成される定電
流源と、トランジスタ56と抵抗57により構成される
定電流源と、トランジスタ54と抵抗55によるカレン
トミラー回路を構成して、それぞれの定電流源の連動
で、作り出す方法を採用している。
【0043】トランジスタの動作において、エミッタ電
流をIe、コレクタ電流をIc、ベース電流をIb、ト
ランジスタの電流増幅率をβ、と置くと、次式が成立す
る。Ie=Ic+Ib、また、Ic=β×Ib、なの
で、Ib=Ie/(β+1)である。即ち、βが一定で
あれば、IbとIeの関係が設定できる。そこで、半導
体集積回路装置の設計と製造において、トランジスタの
βがほぼ同一の値になるように注意を払うことが必要で
ある。ここで、すべてのトランジスタのβが同一である
と仮定すると、次のように考えることができる。カレン
トミー回路の特性からトランジスタ51、54、56、
に流れる電流は等しく、第1の差動増幅器14−6と第
2の差動増幅器14−7は、それぞれ平衡状態にあると
仮定すると、トランジスタ2、41、58、59、3、
42、のそれぞれのエミッタに供給される電流は全て等
しいことになる。ここで、トランジスタ58、59、は
並列接続されているので、ベースには2倍の電流が流れ
ることになる。この2倍の電流は、トランジスタ60と
61のコレクタに供給され、トランジスタ62、63、
64を含めて、電流比を2対1対1とするカレントミラ
ー回路を構成している。よって、トランジスタ62、6
4のそれぞれのコレクタに、トランジスタ2、3、のそ
れぞれのエミッタ電流の(β+1)分の1の電流が出て
くるので、この電流をトランジスタ41、42、に供給
すれば、第1の差動増幅器14−6と第2の差動増幅器
14−7を、それぞれ平衡状態に設定することができ
る。そして、コンデンサ43−1とコンデンサ44−1
によってトランジスタ41とトランジスタ42のそれぞ
れのベース電流に流す信号変化分の電流変化分を供給す
るようにする。このように回路構成することにより2個
の結合コンデンサを使用せずに全体として差動増幅器を
実現することができる。
【0044】ここで、トランジスタ62とコンデンサ4
3−1で第1の電流源を、およびトランジスタ64とコ
ンデンサ44−1で第2の電流源を、それぞれ構成して
いる。これらを構成するコンデンサ43−1およびコン
デンサ44−1は、トランジスタ41およびトランジス
タ42のそれぞれのベース電流の変化分だけを供給でき
る電荷を蓄積すればよいから、非常に小さな値の容量で
よく、例えばベース電流100uAの変化分を1MHz
で10uAに仮定すると、容量は約3pFで済ますこと
ができる。この3pFのチップ占有面積は0.032m
m角の正方形で、2個が必要であるから0.045mm
角の正方形となり、この大きさは、従来の結合コンデン
サ2個のチップ占有面積の0.81mm角の正方形と比
較して、かなり小さいチップ占有面積である。従って、
本実施の形態3によれば、半導体集積回路で製造した差
動増幅回路において、2個の結合コンデンサに信号を通
さないで、配線の直結で信号を通す回路にでき、結合コ
ンデンサの寄生素子を配慮しないで設計できるので、回
路設計上の自由度が大幅に改善できる効果がある。さら
に、半導体集積回路に2個の結合コンデンサを内蔵して
いた分のチップ面積を減らすことができ、特に、従来と
比較して、内蔵の2個の結合コンデンサに寄生する不要
な寄生容量の影響を取り去ることができるので、高周波
数特性の改善ができ、かつチップ面積を小さくすること
により半導体集積回路の製造原価を下げることができ
る。
【0045】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を図によって説明する。図4において1は直流電圧
源に交流電圧信号が重畳した信号源で、2と41は第1
の差動増幅器14−8の差動対を構成するトランジスタ
で、3と42は第2の差動増幅器14−9の差動対を構
成するトランジスタである。そして4と5は、第1の差
動増幅器14−8の差動対と第2の差動増幅器14−9
の差動対に、ほぼ同一の電流を供給するための、それぞ
れの定電流源で、6はトランジスタ2と3のそれぞれの
ベースに電流を供給するための抵抗で、かつ7の抵抗と
共に信号源1の電位を決めるためのものである。そし
て、65と66はトランジスタ2のベースの電圧の平均
値とほぼ等しい電圧を出すように設定した抵抗とコンデ
ンサの積分回路による第3の電圧源であり、トランジス
タ41のベースに電圧を供給する。同様に、67と68
はトランジスタ3のベースの電圧の平均値とほぼ等しい
電圧を出すように設定した抵抗とコンデンサの積分回路
による第4の電圧源であり、トランジスタ42のベース
に電圧を供給する。45はトランジスタ41の第1の負
荷抵抗で、46はトランジスタ42の第2の負荷抵抗で
あり、この抵抗45と46は、ほぼ同一の特性のもので
構成する。そして、トランジスタ41のコレクタと抵抗
45の接続点から電圧信号を取り出し、端子15を介し
て第3の差動増幅器14−1の一方の入力端子に接続す
る。同様に、トランジスタ42のコレクタと抵抗46の
接続点から電圧信号を取り出し、端子16を介して第3
の差動増幅器14−1の他方の入力端子に接続する。こ
こで、19と20は第3の差動増幅器14−1の差動出
力端子で、増幅された交流電圧差動信号を得ることがで
きる。また、17は第1の電圧源で本実施の形態におい
ては正極電源端子であり、さらに18は第2の電圧源で
本実施の形態においては負極電源端子である。
【0046】次に本実施の形態4の動作を説明する。信
号源1の回路電位を決めるため抵抗6と7が信号源1に
直列に接続され、抵抗6の他方の端子は正極電源端子1
7に、抵抗7の他方の端子は負極電源端子18に、それ
ぞれ接続される。ここで抵抗6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに供給するバイアス電流を作り出す働
きも兼ね備えている。トランジスタ2と41、定電流源
4、抵抗65とコンデンサ66はトランジスタ2のベー
スの電圧の平均値とほぼ等しい電圧を作り出す積分回路
による第3の電圧源、抵抗45、で第1の差動増幅器1
4−8を構成し、トランジスタ3と42、定電流源5、
抵抗67とコンデンサ68はトランジスタ3のベースの
電圧の平均値とほぼ等しい電圧を作り出す積分回路によ
る第4の電圧源、抵抗46で第2の差動増幅器14−9
を構成している。ここで第1の差動増幅器14−8と第
2の差動増幅器14−9の電気的特性は、ほぼ同一とな
るように構成する。そして、第1の差動増幅器14−8
と第2の差動増幅器14−9のそれぞれの出力端子を第
3の差動増幅器14−1の入力端子15と16に接続
し、出力端子19と20に差動出力を得る。
【0047】ここで、トランジスタ2と3はエミッタフ
ォロワ型増幅回路(コレクタ接地型増幅回路)をそれぞ
れ構成しており、それぞれのベースに入力された交流電
圧信号はエミッタから出力として、低インピーダンスに
変換された交流電圧信号が得られる。そして、トランジ
スタ41と42はベース接地型増幅回路(カスケード型
増幅回路)をそれぞれ構成しており、それぞれのエミッ
タに入力された交流電圧信号はコレクタから出力とし
て、電圧から電流に変換された交流電流信号が得られ
る。この二つの交流電流信号は、正極電源電圧17に共
通に接続されたほぼ同一の抵抗値の二つの負荷抵抗45
と46にそれぞれ供給され、電流から電圧に変換された
二つの交流電圧信号が得られる。この交流電圧信号は、
同一の電圧に重畳された信号であり、この二つの交流電
圧信号を第3の差動増幅器14−1の二つの入力端子1
5と16に入力し、出力端子19と20に差動出力を得
る。
【0048】ここで、重要なことは、トランジスタ41
とトランジスタ42のそれぞれのベースに印加する電圧
の設定である。第1の差動増幅器14−8と第2の差動
増幅器14−9をそれぞれ独立した差動増幅器として機
能させるため、トランジスタ2とトランジスタ3のそれ
ぞれのベースの電圧の平均値の電圧をそれぞれ作り出
し、トランジスタ41とトランジスタ42のそれぞれの
ベースに印加するため、トランジスタ2のベースから抵
抗65を介して直接に引き出し、コンデンサ66を接続
して積分回路を構成し、同様にトランジスタ3のベース
から抵抗67を介して直接に引き出し、コンデンサ68
を接続して積分回路を構成し、それぞれトランジスタ4
1、42、のベースに接続して、それぞれにベース電圧
を供給する。即ち、トランジスタ2とトランジスタ3の
それぞれのベースの電圧の平均値の電圧は、トランジス
タ2とトランジスタ3の動作状態を検出し、それぞれの
トランジスタの動作状態の検出結果からそれぞれのバイ
アス電圧を作り出す方法である。ここで第3の電圧源お
よび第4の電圧源として積分回路により構成した例を示
したが、別途平滑回路またはローパスフィルタ回路等に
より構成しても同様の効果が得られる。
【0049】これは前記3通りの方法の内、第2の方法
の一例に該当する。この実施の形態では抵抗65、67
に、トランジスタ41、42のそれぞれのベース電流を
流す必要があるため、電圧降下による問題があるため、
抵抗65、67、の値を小さく押さえてコンデンサ6
6、68の値を大きくしなければならないので、原理説
明には好例であるが、上記のような欠点も有している。
しかし、従来と比較して本実施の形態によれば、半導体
集積回路で製造した差動増幅回路において、2個の結合
コンデンサに信号を通さないで、配線の直結で信号を通
す回路にできるので、結合コンデンサの寄生素子を配慮
しないで設計できるので、回路設計上の自由度が大幅に
改善できる効果がある。さらに、半導体集積回路に2個
の結合コンデンサを内蔵していた分のチップ面積を減ら
すことができるが、2個の積分コンデンサの面積が必要
になり問題であるが、特に、従来と比較して、内蔵の2
個の結合コンデンサに寄生する不要な寄生容量の影響を
取り去ることができるので、高周波数特性の改善ができ
る。
【0050】実施の形態5.以下、この発明の実施の形
態5を図によって説明する。図5において1は直流電圧
源に交流電圧信号が重畳した信号源で、2と41は第1
の差動増幅器14−10の差動対を構成するトランジス
タで、3と42は第2の差動増幅器14−11の差動対
を構成するトランジスタである。そして4と5は、第1
の差動増幅器14−10の差動対と第2の差動増幅器1
4−11の差動対に、ほぼ同一の電流を供給するため
の、それぞれの定電流源で、6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに電流を供給するための抵抗で、かつ
7の抵抗と共に信号源1の電位を決めるためのものであ
る。そして、69と70はトランジスタ2のベースの電
圧の平均値とほぼ等しい電圧を出すように設定した抵抗
とコンデンサの積分回路で71の演算増幅回路によりイ
ンピーダンス変換した第3の電圧源であり、トランジス
タ41のベースに電圧を供給する。同様に、72と73
はトランジスタ3のベースの電圧の平均値とほぼ等しい
電圧を出すように設定した抵抗とコンデンサの積分回路
で74の演算増幅回路によりインピーダンス変換した第
4の電圧源であり、トランジスタ42のベースに電圧を
供給する。45はトランジスタ41の第1の負荷抵抗
で、46はトランジスタ42の第2の負荷抵抗であり、
この抵抗45と46は、ほぼ同一の特性のもので構成す
る。そして、トランジスタ41のコレクタと抵抗45の
接続点から電圧信号を取り出し、端子15を介して第3
の差動増幅器14−1の一方の入力端子に接続する。同
様に、トランジスタ42のコレクタと抵抗46の接続点
から電圧信号を取り出し、端子16を介して第3の差動
増幅器14−1の他方の入力端子に接続する。ここで、
19と20は第3の差動増幅器14−1の差動出力端子
で、増幅された交流電圧差動信号を得ることができる。
また、17は第1の電圧源で本実施の形態においては正
極電源端子であり、さらに18は第2の電圧源で本実施
の形態においては負極電源端子である。
【0051】次に、演算増幅回路71、74の具体的構
成例を図6の(a)と(b)に示す。ここで、図6の
(a)は図5、図7、図8、図10における演算増幅回
路71または74または図12の203を示しており、
図6の(b)は該演算増幅回路を具体的回路で構成した
一例を示している。ここで101は反転入力端子、10
2は非反転入力端子、103は出力端子、104は正極
電源端子、105は負極電源端子、であり、内部回路と
して106と107がトランジスタで差動対、110と
111がトランジスタで能動負荷、108と109がト
ランジスタと抵抗で定電流源、112と113が出力用
トランジスタ、114と115がトランジスタと抵抗で
定電流源、抵抗116、118とトランジスタ117と
でベースに基準電圧を作り、トランジスタ108、11
4のベースに接続して構成されており、出力端子103
に出力を取り出す構成の演算増幅回路例である。
【0052】次に本実施の形態5の動作を説明する。信
号源1の回路電位を決めるため抵抗6と7が信号源1に
直列に接続され、抵抗6の他方の端子は正極電源端子1
7に、抵抗7の他方の端子は負極電源端子18に、それ
ぞれ接続される。ここで抵抗6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに供給するバイアス電流を作り出す働
きも兼ね備えている。トランジスタ2と41、定電流源
4、抵抗69とコンデンサ70はトランジスタ2のベー
スの電圧の平均値とほぼ等しい電圧を作り出す積分回路
を構成し、演算増幅回路71でインピーダンス変換した
第3の電圧源、抵抗45、で第1の差動増幅器14−1
0を構成し、トランジスタ3と42、定電流源5、抵抗
72とコンデンサ73はトランジスタ3のベースの電圧
の平均値とほぼ等しい電圧を作り出す積分回路を構成
し、演算増幅回路74でインピーダンス変換した第4の
電圧源、抵抗46で第2の差動増幅器14−11を構成
している。ここで第1の差動増幅器14−10と第2の
差動増幅器14−11の電気的特性は、ほぼ同一となる
ように構成する。そして、第1の差動増幅器14−10
と第2の差動増幅器14−11のそれぞれの出力端子を
第3の差動増幅器14−1の入力端子15と16に接続
し、出力端子19と20に差動出力を得る。
【0053】ここで、トランジスタ2と3はエミッタフ
ォロワ型増幅回路(コレクタ接地型増幅回路)をそれぞ
れ構成しており、それぞれのベースに入力された交流電
圧信号はエミッタから出力として、低インピーダンスに
変換された交流電圧信号が得られる。そして、トランジ
スタ41と42はベース接地型増幅回路(カスケード型
増幅回路)をそれぞれ構成しており、それぞれのエミッ
タに入力された交流電圧信号はコレクタから出力とし
て、電圧から電流に変換された交流電流信号が得られ
る。この二つの交流電流信号は、正極電源電圧17に共
通に接続されたほぼ同一の抵抗値の二つの負荷抵抗45
と46にそれぞれ供給され、電流から電圧に変換された
二つの交流電圧信号が得られる。この交流電圧信号は、
同一の電圧に重畳された信号であり、この二つの交流電
圧信号を第3の差動増幅器14−1の二つの入力端子1
5と16に入力し、出力端子19と20に差動出力を得
る。
【0054】ここで、重要なことは、トランジスタ41
とトランジスタ42のそれぞれのベースに印加する電圧
の設定である。第1の差動増幅器14−10と第2の差
動増幅器14−11をそれぞれ独立した差動増幅器とし
て機能させるため、トランジスタ2とトランジスタ3の
それぞれのベースの電圧の平均値の電圧をそれぞれ作り
出し、トランジスタ41とトランジスタ42のそれぞれ
のベースに印加するため、トランジスタ2のベースから
抵抗69を介して直接に引き出し、コンデンサ70を接
続して積分回路を構成し、これを演算増幅回路71でイ
ンピーダンス変換した電圧を得て、同様にトランジスタ
3のベースから抵抗72を介して直接に引き出し、コン
デンサ73を接続して積分回路を構成し、これを演算増
幅回路74でインピーダンス変換した電圧を得て、それ
ぞれトランジスタ41、42、のベースに接続して、そ
れぞれにベース電圧を供給させる。即ち、トランジスタ
2とトランジスタ3のそれぞれのベースの電圧の平均値
の電圧は、トランジスタ2とトランジスタ3の動作を、
それぞれのベース電圧を検出して作り出す方法を取って
おり、前記記載の3通りの方法の内、これは第2の方法
の一例である。
【0055】以上により、この発明によれば、演算増幅
回路71と74によってボルテージフォロワ回路を構成
し、インピーダンス変換をやっているので、実施の形態
4における図4と比較して、積分回路を構成する抵抗6
9と72の値を大きくしても電圧降下は微小にできるの
で、積分コンデンサ70と73の容量値を小さくでき
る。例えば、演算増幅回路71と74の入力電流が1n
Aであると仮定すると、1mVの電圧降下で抵抗69と
72の値は、それぞれ1MΩになり、1MHz以上の差
動増幅をさせる積分コンデンサ70と73の容量値は、
それぞれ1.6pFで良く、2個で3.2pFとなり、
このチップ占有面積は0.034mm角の正方形とな
り、また、演算増幅回路71と74のチップ占有面積
は、図6の場合、2個で0.02mm角なので、合計の
チップ占有面積は0.039mm角となり、この大きさ
は、従来の結合コンデンサ2個のチップ占有面積の0.
81mm角の正方形と比較して、かなり小さいチップ占
有面積である。従って、本実施の形態によれば、半導体
集積回路で製造した差動増幅回路において、2個の結合
コンデンサに信号を通さないで、配線の直結で信号を通
す回路にでき、結合コンデンサの寄生素子を配慮しない
で設計できるので、回路設計上の自由度が大幅に改善で
きる効果がある。さらに、半導体集積回路に2個の結合
コンデンサを内蔵していた分のチップ面積を減らすこと
ができ、特に、従来と比較して、内蔵の2個の結合コン
デンサに寄生する不要な寄生容量の影響を取り去ること
ができるので、高周波数特性の改善ができ、かつチップ
面積を小さくすることにより半導体集積回路の製造原価
を下げることができる。
【0056】実施の形態6.以下、この発明の実施の形
態6を図によって説明する。図7において1は直流電圧
源に交流電圧信号が重畳した信号源で、2と41は第1
の差動増幅器14−12の差動対を構成するトランジス
タで、3と42は第2の差動増幅器14−13の差動対
を構成するトランジスタである。そして4と5は、第1
の差動増幅器14−12の差動対と第2の差動増幅器1
4−13の差動対に、ほぼ同一の電流を供給するため
の、それぞれの定電流源で、6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに電流を供給するための抵抗で、かつ
7の抵抗と共に信号源1の電位を決めるためのものであ
る。そして、71の演算増幅回路でインピーダンス変換
し、75のコンデンサと76の抵抗の積分回路で、トラ
ンジスタ2のベースの電圧の平均値とほぼ等しい電圧を
出すように設定した第3の電圧源であり、トランジスタ
41のベースに電圧を供給する。同様に、74の演算増
幅回路でインピーダンス変換し、77のコンデンサと7
8の抵抗の積分回路で、トランジスタ3のベースの電圧
の平均値とほぼ等しい電圧を出すように設定した第4の
電圧源であり、トランジスタ42のベースに電圧を供給
する。45はトランジスタ41の第1の負荷抵抗で、4
6はトランジスタ42の第2の負荷抵抗であり、この抵
抗45と46は、ほぼ同一の特性のもので構成する。そ
して、トランジスタ41のコレクタと抵抗45の接続点
から電圧信号を取り出し、端子15を介して第3の差動
増幅器14−1の一方の入力端子に接続する。同様に、
トランジスタ42のコレクタと抵抗46の接続点から電
圧信号を取り出し、端子16を介して第3の差動増幅器
14−1の他方の入力端子に接続する。ここで、19と
20は第3の差動増幅器14−1の差動出力端子で、増
幅された交流電圧差動信号を得ることができる。また、
17は第1の電圧源で本実施の形態においては正極電源
端子であり、さらに18は第2の電圧源で本実施の形態
においては負極電源端子である。さらに、演算増幅回路
71、72の具体的構成例は前述のように図6の(a)
と(b)に示す。
【0057】次に本実施の形態6の動作を説明する。信
号源1の回路電位を決めるため抵抗6と7が信号源1に
直列に接続され、抵抗6の他方の端子は正極電源端子1
7に、抵抗7の他方の端子は負極電源端子18に、それ
ぞれ接続される。ここで抵抗6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに供給するバイアス電流を作り出す働
きも兼ね備えている。トランジスタ2と41、定電流源
4、演算増幅回路71の非反転入力端子をトランジスタ
2のベースに接続してインピーダンス変換し抵抗76と
コンデンサ75で積分し、トランジスタ2のベースの電
圧の平均値とほぼ等しい電圧を作り出した第3の電圧
源、抵抗45、で第1の差動増幅器14−12を構成
し、トランジスタ3と42、定電流源5、演算増幅回路
74の非反転入力端子をトランジスタ3のベースに接続
してインピーダンス変換し抵抗78とコンデンサ77で
積分し、トランジスタ3のベースの電圧の平均値とほぼ
等しい電圧を作り出した第4の電圧源、抵抗46で第2
の差動増幅器14−13を構成している。ここで第1の
差動増幅器14−12と第2の差動増幅器14−13の
電気的特性は、ほぼ同一となるように構成する。そし
て、第1の差動増幅器14−12と第2の差動増幅器1
4−13のそれぞれの出力端子を第3の差動増幅器14
−1の入力端子15と16に接続し、出力端子19と2
0に差動出力を得る。
【0058】ここで、トランジスタ2と3はエミッタフ
ォロワ型増幅回路(コレクタ接地型増幅回路)をそれぞ
れ構成しており、それぞれのベースに入力された交流電
圧信号はエミッタから出力として、低インピーダンスに
変換された交流電圧信号が得られる。そして、トランジ
スタ41と42はベース接地型増幅回路(カスケード型
増幅回路)をそれぞれ構成しており、それぞれのエミッ
タに入力された交流電圧信号はコレクタから出力とし
て、電圧から電流に変換された交流電流信号が得られ
る。この二つの交流電流信号は、正極電源電圧17に共
通に接続されたほぼ同一の抵抗値の二つの負荷抵抗45
と46にそれぞれ供給され、電流から電圧に変換された
二つの交流電圧信号が得られる。この交流電圧信号は、
同一の電圧に重畳された信号であり、この二つの交流電
圧信号を第3の差動増幅器14−1の二つの入力端子1
5と16に入力し、出力端子19と20に差動出力を得
る。ここで、重要なことは、トランジスタ41とトラン
ジスタ42のそれぞれのベースに印加する電圧の設定で
ある。第1の差動増幅器14−12と第2の差動増幅器
14−13をそれぞれ独立した差動増幅器として機能さ
せるため、トランジスタ2とトランジスタ3のそれぞれ
のベースの電圧の平均値の電圧をそれぞれ作り出し、ト
ランジスタ41とトランジスタ42のそれぞれのベース
に印加するため、演算増幅回路71の非反転入力端子を
トランジスタ2のベースに接続しインピーダンス変換し
て抵抗76とコンデンサ75で積分して平均電圧を作り
出し、トランジスタ41のベースに電圧を供給する。同
様に演算増幅回路74の非反転入力端子をトランジスタ
3のベースに接続しインピーダンス変換して抵抗78と
コンデンサ77で積分して平均電圧を作り出し、トラン
ジスタ41のベースに電圧を供給する。即ち、トランジ
スタ2とトランジスタ3のそれぞれのベースの電圧の平
均値の電圧は、トランジスタ2とトランジスタ3のそれ
ぞれのベース電圧を検出して作り出す方法を取ってお
り、前記記載の3通りの方法の内、これは第2の方法の
一例である。
【0059】以上により、この発明によれば、演算増幅
回路71と74によって抵抗(76、78)帰還型ボル
テージフォロワ回路を構成してインピーダンス変換をや
っているので、実施の形態4における図4と比較して、
積分回路を構成する抵抗76と78の値を自由に設定で
きるので、積分コンデンサ75と77の容量値を小さく
できる。例えば、積分抵抗(帰還抵抗)76と78の値
をそれぞれ100kΩに設定し、1MHz以上の差動増
幅をさせる場合、積分コンデンサ75と77の容量値
は、それぞれ16pFで良く、2個で32pFとなり、
このチップ占有面積は0.1mm角の正方形となり、ま
た、演算増幅回路71と74のチップ占有面積は、図6
の場合、2個で0.02mm角なので、合計のチップ占
有面積は0.1mm角となり、この大きさは、従来の結
合コンデンサ2個のチップ占有面積の0.81mm角の
正方形と比較して、かなり小さいチップ占有面積であ
る。従って、本実施の形態によれば、半導体集積回路で
製造した差動増幅回路において、2個の結合コンデンサ
に信号を通さないで、配線の直結で信号を通す回路にで
きるので、結合コンデンサの寄生素子を配慮しないで設
計できるので、回路設計上の自由度が大幅に改善できる
効果がある。さらに、半導体集積回路に2個の結合コン
デンサを内蔵していた分のチップ面積を減らすことがで
き、特に、従来と比較して、内蔵の2個の結合コンデン
サに寄生する不要な寄生容量の影響を取り去ることがで
きるので、高周波数特性の改善ができ、かつチップ面積
を小さくすることにより半導体集積回路の製造原価を下
げることができる。
【0060】実施の形態7.以下、この発明の実施の形
態7を図によって説明する。図8において1は直流電圧
源に交流電圧信号が重畳した信号源で、2と41は第1
の差動増幅器14−14の差動対を構成するトランジス
タで、3と42は第2の差動増幅器14−15の差動対
を構成するトランジスタである。そして4と5は、第1
の差動増幅器14−14の差動対と第2の差動増幅器1
4−15の差動対に、ほぼ同一の電流を供給するため
の、それぞれの定電流源で、6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに電流を供給するための抵抗で、かつ
7の抵抗と共に信号源1の電位を決めるためのものであ
る。そして、71の演算増幅回路の非反転入力端子は、
69の抵抗、70の積分用コンデンサ、にそれぞれ接続
し、69の抵抗の他の端子を2のトランジスタのベース
に接続する。71の演算増幅回路の反転入力端子は、4
1のトランジスタのベース、80の積分コンデンサ、8
1の抵抗、にそれぞれ接続し、81の抵抗の他の端子を
71の演算増幅回路の出力端子に接続する。同様に、7
4の演算増幅回路の非反転入力端子は、72の抵抗、7
3の積分用コンデンサ、にそれぞれ接続し、72の抵抗
の他の端子を3のトランジスタのベースに接続する。7
4の演算増幅回路の反転入力端子は、42のトランジス
タのベース、83の積分コンデンサ、84の抵抗、にそ
れぞれ接続し、84の抵抗の他の端子を74の演算増幅
回路の出力端子に接続する。即ち、実施の形態5と実施
の形態6の両方を取り入れた回路構成にしている。そし
て、41のトランジスタのコレクタと45の抵抗を接続
し、その接続点から電圧信号を取り出し、端子15を介
して第3の差動増幅器14−1の一方の入力端子に接続
する。同様に、42のトランジスタのコレクタと46の
抵抗を接続し、その接続点から電圧信号を取り出し、端
子16を介して第3の差動増幅器14−1の他方の入力
端子に接続する。ここで、19と20は第3の差動増幅
器14−1の差動出力端子で、増幅された交流電圧差動
信号を得ることができる。また、17は第1の電圧源で
本実施の形態においては正極電源端子であり、さらに1
8は第2の電圧源で本実施の形態においては負極電源端
子である。さらに、演算増幅回路71、72の具体的構
成例は前述のように図6の(a)と(b)に示す。
【0061】次に本実施の形態7の動作を説明する。信
号源1の回路電位を決めるため抵抗6と7が信号源1に
直列に接続され、抵抗6の他方の端子は正極電源端子1
7に、抵抗7の他方の端子は負極電源端子18に、それ
ぞれ接続される。ここで抵抗6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに供給するバイアス電流を作り出す働
きも兼ね備えている。トランジスタ2と3のそれぞれの
ベース電圧を検出して第3の電圧源と第4の電圧源を作
り出す方法を取っており、この発明は、実施の形態5と
実施の形態6の両方をとりいれた実施の形態であり、前
記記載の3通りの方法の内、これは第2の方法の一例で
ある。
【0062】以上により、この実施の形態によれば、演
算増幅回路71と74によって抵抗帰還型ボルテージフ
ォロワ回路を構成し、インピーダンス変換をやっている
ので、積分回路を構成する抵抗69と72の値を大きく
しても電圧降下は微小にできるので、積分コンデンサ7
0と73の容量値を小さくできる。例えば、演算増幅回
路71と74の入力電流が1nAであると仮定すると、
1mVの電圧降下で抵抗69と72の値は、それぞれ1
MΩになり、1MHz以上の差動増幅をさせる積分コン
デンサ70と73の容量値は、それぞれ1.6pFで良
く、2個で3.2pFとなり、このチップ占有面積は
0.034mm角の正方形となり、また、演算増幅回路
71と74のチップ占有面積は、図6の場合、2個で
0.02mm角になり、さらに、積分回路を構成する抵
抗81と84の値を自由に設定できるので、積分コンデ
ンサ80と83の容量値を小さくでき、例えば、積分抵
抗(帰還抵抗)81と84の値をそれぞれ100kΩに
設定し、1MHz以上の差動増幅をさせる場合、積分コ
ンデンサ80と83の容量値は、それぞれ16pFで良
く、2個で32pFとなり、このチップ占有面積は0.
1mm角の正方形となり、以上の合計のチップ占有面積
は0.14mm角となり、この大きさは、従来の結合コ
ンデンサ2個のチップ占有面積の0.81mm角の正方
形と比較して、かなり小さいチップ占有面積である。従
って、本実施の形態によれば、半導体集積回路で製造し
た差動増幅回路において、2個の結合コンデンサに信号
を通さないで、配線の直結で信号を通す回路にできるの
で、結合コンデンサの寄生素子を配慮しないで設計でき
るので、回路設計上の自由度が大幅に改善できる効果が
ある。さらに、半導体集積回路に2個の結合コンデンサ
を内蔵していた分のチップ面積を減らすことができ、特
に、従来と比較して、内蔵の2個の結合コンデンサに寄
生する不要な寄生容量の影響を取り去ることができるの
で、高周波数特性の改善ができ、かつチップ面積を小さ
くすることにより半導体集積回路の製造原価を下げるこ
とができる。
【0063】実施の形態8.以下、この発明の実施の形
態8を図によって説明する。図9において1は直流電圧
源に交流電圧信号が重畳した信号源で、2と41は第1
の差動増幅器14−16の差動対を構成するトランジス
タで、3と42は第2の差動増幅器14−17の差動対
を構成するトランジスタである。そして4と5は、第1
の差動増幅器14−16の差動対と第2の差動増幅器1
4−17の差動対に、ほぼ同一の電流を供給するため
の、それぞれの定電流源で、6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに電流を供給するための抵抗で、かつ
7の抵抗と共に信号源1の電位を決めるためのものであ
る。そして、79の抵抗と70のコンデンサで積分回路
を構成し、それらの接続点をトランジスタ41のベース
に接続し、抵抗79の他の端子はトランジスタ41のコ
レクタに接続する。同様に、82の抵抗と73のコンデ
ンサで積分回路を構成し、それらの接続点をトランジス
タ42のベースに接続し、抵抗82の他の端子はトラン
ジスタ42のコレクタに接続する。そして、45はトラ
ンジスタ41の第1の負荷抵抗で、46はトランジスタ
42の第2の負荷抵抗であり、この抵抗45と46は、
ほぼ同一の特性のもので構成する。そして、トランジス
タ41のコレクタと抵抗45の接続点から電圧信号を取
り出し、端子15を介して第3の差動増幅器14−1の
一方の入力端子に接続する。同様に、トランジスタ42
のコレクタと抵抗46の接続点から電圧信号を取り出
し、端子16を介して第3の差動増幅器14−1の他方
の入力端子に接続する。ここで、19と20は第3の差
動増幅器14−1の差動出力端子で、増幅された交流電
圧差動信号を得ることができる。また、17は第1の電
圧源で本実施の形態においては正極電源端子であり、さ
らに18は第2の電圧源で本実施の形態においては負極
電源端子である。
【0064】次に本実施の形態8の動作を説明する。信
号源1の回路電位を決めるため抵抗6と7が信号源1に
直列に接続され、抵抗6の他方の端子は正極電源端子1
7に、抵抗7の他方の端子は負極電源端子18に、それ
ぞれ接続される。ここで抵抗6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに供給するバイアス電流を作り出す働
きも兼ね備えている。トランジスタ2と41、定電流源
4、抵抗45で第1の差動増幅器14−16を構成して
おり、さらに、抵抗79で負帰還がかかる抵抗帰還型の
ボルテージフォロワ回路が構成されるので、トランジス
タ41のベース電圧は、トランジスタ2のベース電圧と
ほぼ等しい電圧になろうとするが、コンデンサ70でロ
ーパスフィルター(積分回路)が構成されているので、
交流信号に対しては負帰還がかからない。即ち、第1の
差動増幅器14−16は直流的にボルテージフォロワ回
路として動作し、電圧利得が1倍であるが、交流的には
増幅動作させることができる。同様に、トランジスタ3
と42、定電流源5、抵抗46で第2の差動増幅器14
−17を構成しており、さらに、抵抗82で負帰還がか
かる抵抗帰還型のボルテージフォロワ回路が構成される
ので、トランジスタ42のベース電圧は、トランジスタ
3のベース電圧とほぼ等しい電圧になろうとするが、コ
ンデンサ73でローパスフィルター(積分回路)が構成
されているので、交流信号に対しては負帰還がかからな
い。即ち、第2の差動増幅器14−17は直流的にボル
テージフォロワ回路として動作し、電圧利得が1倍であ
るが、交流的には増幅動作させることができる。ここで
第1の差動増幅器14−16と第2の差動増幅器14−
17の電気的特性は、ほぼ同一となるように構成する。
そして、第1の差動増幅器14−16と第2の差動増幅
器14−17のそれぞれの出力端子を第3の差動増幅器
14−1の入力端子15と16に接続し、出力端子19
と20に差動出力を得る。ここで、トランジスタ2と3
はエミッタフォロワ型増幅回路(コレクタ接地型増幅回
路)をそれぞれ構成しており、それぞれのベースに入力
された交流電圧信号はエミッタから出力として、低イン
ピーダンスに変換された交流電圧信号が得られる。そし
て、トランジスタ41と42はベース接地型増幅回路
(カスケード型増幅回路)をそれぞれ構成しており、そ
れぞれのエミッタに入力された交流電圧信号はコレクタ
から出力として、電圧から電流に変換された交流電流信
号が得られる。この二つの交流電流信号は、正極電源電
圧17に共通に接続されたほぼ同一の抵抗値の二つの負
荷抵抗45と46にそれぞれ供給され、電流から電圧に
変換された二つの交流電圧信号が得られる。この交流電
圧信号は、同一の電圧に重畳された信号であり、この二
つの交流電圧信号を第3の差動増幅器14−1の二つの
入力端子15と16に入力し、出力端子19と20に差
動出力を得る。
【0065】ここで、重要なことは、トランジスタ41
とトランジスタ42のそれぞれのベースに印加する電圧
の設定である。第1の差動増幅器14−16と第2の差
動増幅器14−17をそれぞれ独立した差動増幅器とし
て機能させるため、トランジスタ2とトランジスタ3の
それぞれのベースの電圧の平均値の電圧をそれぞれ作り
出し、トランジスタ41とトランジスタ42のそれぞれ
のベースに印加するため、第1の差動増幅器14−16
および第2の差動増幅器14−17で、それぞれ直流的
に負帰還をかけて平衡状態にして、抵抗79および抵抗
82を介してトランジスタ41およびトランジスタ42
のそれぞれのベースに電圧を供給する方法を取ってお
り、前記記載の3通りの方法の内、これは第3の方法の
一例である。以上により、この実施の形態では抵抗7
9、82に、トランジスタ41、42のそれぞれのベー
ス電流を流す必要があるため、抵抗79、82、の値を
小さく押さえてコンデンサ66、68の値を大きくしな
ければならないので、原理説明には好例であるが、上記
のような欠点も有している。しかし、従来と比較して本
実施の形態によれば、半導体集積回路で製造した差動増
幅回路において、2個の結合コンデンサに信号を通さな
いで、配線の直結で信号を通す回路にでき、結合コンデ
ンサの寄生素子を配慮しないで設計できるので、回路設
計上の自由度が大幅に改善できる効果がある。さらに、
半導体集積回路に2個の結合コンデンサを内蔵していた
分のチップ面積を減らすことができるが、2個の積分コ
ンデンサの面積が必要になり問題であるが、特に、従来
と比較して、内蔵の2個の結合コンデンサに寄生する不
要な寄生容量の影響を取り去ることができるので、高周
波数特性の改善ができる。
【0066】実施の形態9.以下、この発明の実施の形
態9を図によって説明する。図10において1は直流電
圧源に交流電圧信号が重畳した信号源で、2と41は第
1の差動増幅器14−18の差動対を構成するトランジ
スタで、3と42は第2の差動増幅器14−19の差動
対を構成するトランジスタである。そして4と5は、第
1の差動増幅器14−18の差動対と第2の差動増幅器
14−19の差動対に、ほぼ同一の電流を供給するため
の、それぞれの定電流源で、6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに電流を供給するための抵抗で、かつ
7の抵抗と共に信号源1の電位を決めるためのものであ
る。そして、79の抵抗と70のコンデンサで積分回路
を構成し、それらの接続点を71の演算増幅回路の非反
転入力端子に接続し、抵抗79の他の端子はトランジス
タ41のコレクタに接続する。さらに、71の演算増幅
回路の反転入力端子と出力端子の間に81の帰還抵抗
(積分抵抗)を挿入し71の演算増幅回路の出力端子を
トランジスタ41のベースに接続する。同様に、82の
抵抗と73のコンデンサで積分回路を構成し、それらの
接続点を74の演算増幅回路の非反転入力端子に接続
し、抵抗82の他の端子はトランジスタ42のコレクタ
に接続する。さらに、74の演算増幅回路の反転入力端
子と出力端子の間に84の帰還抵抗(積分抵抗)を挿入
し74の演算増幅回路の出力端子をトランジスタ42の
ベースに接続する。そして、45はトランジスタ41の
第1の負荷抵抗で、46はトランジスタ42の第2の負
荷抵抗であり、この抵抗45と46は、ほぼ同一の特性
のもので構成する。そして、トランジスタ41のコレク
タと抵抗45の接続点から電圧信号を取り出し、端子1
5を介して第3の差動増幅器14−1の一方の入力端子
に接続する。同様に、トランジスタ42のコレクタと抵
抗46の接続点から電圧信号を取り出し、端子16を介
して第3の差動増幅器14−1の他方の入力端子に接続
する。ここで、19と20は第3の差動増幅器14−1
の差動出力端子で、増幅された交流電圧差動信号を得る
ことができる。また、17は第1の電圧源で本実施の形
態においては正極電源端子であり、さらに18は第2の
電圧源で本実施の形態においては負極電源端子である。
さらに、演算増幅回路71、72の具体的構成例は前述
のように図6の(a)と(b)に示す。
【0067】次に本実施の形態9の動作を説明する。信
号源1の回路電位を決めるため抵抗6と7が信号源1に
直列に接続され、抵抗6の他方の端子は正極電源端子1
7に、抵抗7の他方の端子は負極電源端子18に、それ
ぞれ接続される。ここで抵抗6はトランジスタ2と3の
それぞれのベースに供給するバイアス電流を作り出す働
きも兼ね備えている。トランジスタ2と41、定電流源
4、抵抗45で第1の差動増幅器14−18を構成して
おり、さらに、抵抗79と演算増幅回路71で負帰還が
かかる抵抗帰還型のボルテージフォロワ回路が構成され
るので、トランジスタ41のベース電圧は、トランジス
タ2のベース電圧とほぼ等しい電圧になろうとするが、
コンデンサ70と80でローパスフィルター(積分回
路)が構成されているので、交流信号に対しては負帰還
がかからない。即ち、第1の差動増幅器14−18は直
流的にボルテージフォロワ回路として動作し、電圧利得
が1倍であるが、交流的には増幅動作させることができ
る。同様に、トランジスタ3と42、定電流源5、抵抗
46で第2の差動増幅器14−19を構成しており、さ
らに、抵抗82と演算増幅回路74で負帰還がかかる抵
抗帰還型のボルテージフォロワ回路が構成されるので、
トランジスタ42のベース電圧は、トランジスタ3のベ
ース電圧とほぼ等しい電圧になろうとするが、コンデン
サ73と83でローパスフィルター(積分回路)が構成
されているので、交流信号に対しては負帰還がかからな
い。即ち、第2の差動増幅器14−19は直流的にボル
テージフォロワ回路として動作し、電圧利得が1倍であ
るが、交流的には増幅動作させることができる。ここで
第1の差動増幅器14−18と第2の差動増幅器14−
19の電気的特性は、ほぼ同一となるように構成する。
そして、第1の差動増幅器14−18と第2の差動増幅
器14−19のそれぞれの出力端子を第3の差動増幅器
14−1の入力端子15と16に接続し、出力端子19
と20に差動出力を得る。ここで、トランジスタ2と3
はエミッタフォロワ型増幅回路(コレクタ接地型増幅回
路)をそれぞれ構成しており、それぞれのベースに入力
された交流電圧信号はエミッタから出力として、低イン
ピーダンスに変換された交流電圧信号が得られる。そし
て、トランジスタ41と42はベース接地型増幅回路
(カスケード型増幅回路)をそれぞれ構成しており、そ
れぞれのエミッタに入力された交流電圧信号はコレクタ
から出力として、電圧から電流に変換された交流電流信
号が得られる。この二つの交流電流信号は、正極電源電
圧17に共通に接続されたほぼ同一の抵抗値の二つの負
荷抵抗45と46にそれぞれ供給され、電流から電圧に
変換された二つの交流電圧信号が得られる。この交流電
圧信号は、同一の電圧に重畳された信号であり、この二
つの交流電圧信号を第3の差動増幅器14−1の二つの
入力端子15と16に入力し、出力端子19と20に差
動出力を得る。ここで、重要なことは、トランジスタ4
1とトランジスタ42のそれぞれのベースに印加する電
圧の設定である。第1の差動増幅器14−18と第2の
差動増幅器14−19をそれぞれ独立した差動増幅器と
して機能させるため、トランジスタ2とトランジスタ3
のそれぞれのベースの電圧の平均値の電圧をそれぞれ作
り出し、トランジスタ41とトランジスタ42のそれぞ
れのベースに印加するため、第1の差動増幅器14−1
8および第2の差動増幅器14−19で、それぞれ直流
的に負帰還をかけて平衡状態にして、抵抗79および抵
抗82、そして演算増幅回路71および演算増幅回路7
4、を介してトランジスタ41およびトランジスタ42
のそれぞれのベースに電圧を供給する方法を取ってお
り、前記記載の3通りの方法の内、これは第3の方法の
一例である。
【0068】以上により、本実施の形態によれば、演算
増幅回路71と74によって抵抗帰還型ボルテージフォ
ロワ回路を構成し、インピーダンス変換をやっているの
で、積分回路を構成する抵抗79と82の値を大きくし
ても電圧降下は微小にできるので、積分コンデンサ70
と73の容量値を小さくできる。例えば、演算増幅回路
71と74の入力電流が1nAであると仮定すると、1
mVの電圧降下で抵抗79と82の値は、それぞれ1M
Ωになり、1MHz以上の差動増幅をさせる積分コンデ
ンサ70と73の容量値は、それぞれ1.6pFで良
く、2個で3.2pFとなり、このチップ占有面積は
0.034mm角の正方形となり、また、演算増幅回路
71と74のチップ占有面積は、図6の場合、2個で
0.02mm角なり、さらに、積分回路を構成する抵抗
81と84の値を自由に設定できるので、積分コンデン
サ80と83の容量値を小さくでき、例えば、積分抵抗
(帰還抵抗)81と84の値をそれぞれ100kΩに設
定し、1MHz以上の差動増幅をさせる場合、積分コン
デンサ80と83の容量値は、それぞれ16pFで良
く、2個で32pFとなり、このチップ占有面積は0.
1mm角の正方形となり、以上の合計のチップ占有面積
は0.14mm角となり、この大きさは、従来の結合コ
ンデンサ2個のチップ占有面積の0.81mm角の正方
形と比較して、かなり小さいチップ占有面積である。従
って、本実施の形態によれば、半導体集積回路で製造し
た差動増幅回路において、2個の結合コンデンサに信号
を通さないで、配線の直結で信号を通す回路にでき、結
合コンデンサの寄生素子を配慮しないで設計できるの
で、回路設計上の自由度が大幅に改善できる効果があ
る。さらに、半導体集積回路に2個の結合コンデンサを
内蔵していた分のチップ面積を減らすことができ、特
に、従来と比較して、内蔵の2個の結合コンデンサに寄
生する不要な寄生容量の影響を取り去ることができるの
で、高周波数特性の改善ができ、かつチップ面積を小さ
くすることにより半導体集積回路の製造原価を下げるこ
とができる。
【0069】実施の形態10.以下、この発明の実施の
形態10を図によって説明する。図11において1は直
流電圧源に交流電圧信号が重畳した信号源で、2と41
は第1の差動増幅器14−20の差動対を構成するトラ
ンジスタで、3と42は第2の差動増幅器14−21の
差動対を構成するトランジスタである。そして4と5
は、第1の差動増幅器14−20の差動対と第2の差動
増幅器14−21の差動対に、ほぼ同一の電流を供給す
るための、それぞれの定電流源で、6はトランジスタ2
と3のそれぞれのベースに電流を供給するための抵抗
で、かつ7の抵抗と共に信号源1の電位を決めるための
ものである。そして、43と43−1はトランジスタ2
のベースに流れる電流の平均値とほぼ等しい電流が流れ
るように設定した第1の電流源であり、トランジスタ4
1のベース電流を供給する。同様に、44と44−1は
トランジスタ3のベースに流れる電流の平均値とほぼ等
しい電流が流れるように設定した第2の電流源であり、
トランジスタ42のベース電流を供給する。85と8
6、そして、87と88、はトランジスタでベースを共
通に接続して89の直流電圧源に接続し、二つの差動対
のそれぞれのトランジスタのコレクタ部に挿入して構成
し、45はトランジスタ41と86の第1の負荷抵抗
で、46はトランジスタ42と88の第2の負荷抵抗で
あり、この抵抗45と46は、ほぼ同一の特性のもので
構成する。そして、トランジスタ86のコレクタと抵抗
45の接続点から電圧信号を取り出し、90のトランジ
スタと92の定電流源でエミッタフォロワ回路を構成
し、端子15を介して第3の差動増幅器14−1の一方
の入力端子に接続する。同様に、トランジスタ88のコ
レクタと抵抗46の接続点から電圧信号を取り出し、9
1のトランジスタと93の定電流源でエミッタフォロワ
回路を構成し、端子16を介して第3の差動増幅器14
−1の他方の入力端子に接続する。ここで、19と20
は第3の差動増幅器14−1の差動出力端子で、増幅さ
れた交流電圧差動信号を得ることができる。また、トラ
ンジスタ85と86、トランジスタ87と88、トラン
ジスタ90と91は、ほぼ特性の等しいものを使うよう
にし、また、定電流源92と93も、ほぼ特性の等しい
ものを使うようにする。また、17は第1の電圧源で本
実施の形態においては正極電源端子であり、さらに18
は第2の電圧源で本実施の形態においては負極電源端子
である。
【0070】次に本実施の形態10の動作を説明する。
信号源1の回路電位を決めるため抵抗6と7が信号源1
に直列に接続され、抵抗6の他方の端子は正極電源端子
17に、抵抗7の他方の端子は負極電源端子18に、そ
れぞれ接続される。ここで抵抗6はトランジスタ2と3
のそれぞれのベースに供給するバイアス電流を作り出す
働きも兼ね備えている。トランジスタ2と41、定電流
源4、第1の電流源43と43−1、トランジスタ85
と86、抵抗45、で第1の差動増幅器14−20を構
成し、トランジスタ3と42、定電流源5、第2の電流
源44と44−1、トランジスタ87と88、抵抗46
で第2の差動増幅器14−21を構成している。ここで
第1の差動増幅器14−20と第2の差動増幅器14−
21の電気的特性は、ほぼ同一となるように構成する。
そして、第1の差動増幅器14−20と第2の差動増幅
器14−21のそれぞれの出力を、トランジスタ90と
定電流源92、トランジスタ91と定電流源93、のそ
れぞれエミッタフォロワ回路を介して緩衝増幅して、第
3の差動増幅器14−1の入力端子15と16に接続
し、出力端子19と20に差動出力を得る。
【0071】ここで、トランジスタ2と3はエミッタフ
ォロワ型増幅回路(コレクタ接地型増幅回路)をそれぞ
れ構成しており、それぞれのベースに入力された交流電
圧信号はエミッタから出力として、低インピーダンスに
変換された交流電圧信号が得られる。そして、トランジ
スタ41と42はベース接地型増幅回路(カスケード型
増幅回路)をそれぞれ構成しており、それぞれのエミッ
タに入力された交流電圧信号はコレクタから出力とし
て、電圧から電流に変換された交流電流信号が得られ
る。そして、トランジスタ85と86、トランジスタ8
7と88、によりそれぞれ構成されるベース接地型増幅
を介して、エミッタからコレクタへ信号が送られると共
に、二つの差動対のコレクタ電位を同一にして平衡特性
を改善すると共に、差動対を構成するトランジスタのコ
レクタ部のインピーダンスを下げて、コレクタ部の寄生
容量による動作の遅延を改善している。そして、トラン
ジスタ86、トランジスタ88、のそれぞれのコレクタ
に交流電流信号が得られる。この二つの交流電流信号
は、正極電源電圧17に共通に接続されたほぼ同一の抵
抗値の二つの負荷抵抗45と46にそれぞれ供給され、
電流から電圧に変換された二つの交流電圧信号が得られ
る。この交流電圧信号は、同一の電圧に重畳された信号
であり、そして、トランジスタ90と定電流源92、ト
ランジスタ91と定電流源93、のそれぞれのエミッタ
フォロワ回路で緩衝増幅して、この二つの交流電圧信号
を第3の差動増幅器14−1の二つの入力端子15と1
6に入力し、出力端子19と20に差動出力を得る。
【0072】ここで、トランジスタ41とトランジスタ
42のそれぞれのベースに流す電流の設定について、第
1の差動増幅器14−20と第2の差動増幅器14−2
1を、それぞれ独立した差動増幅器として機能させるた
め、トランジスタ2とトランジスタ3のそれぞれのベー
スに流れる電流の平均値の電流をそれぞれ作り出し、ト
ランジスタ41とトランジスタ42のそれぞれのベース
に流すようにする。また、この実施の形態でトランジス
タ85と87を省略して取り去り、トランジスタ86と
88をほぼ同一の特性にしても良い。また、トランジス
タ90と91、定電流源92と93を省略して取り去
り、トランジスタ86と88のそれぞれのコレクタから
第3の差動増幅器14−1の入力端子15と16にそれ
ぞれ直接に接続しても良い。さらに、本実施の形態で
は、43と43−1の第1の電流源、および、44と4
4−1の第2の電流源、の例を示したが、図2に示した
ように、47の第3の電圧源と48の第4の電圧源にし
たものに、この実施の形態の例を適用しても同様の効果
が得られる。以上の回路構成により、本願の差動増幅回
路の特性、例えば、周波数特性、同相信号除去特性、電
源雑音除去特性、等を改善することができる。
【0073】実施の形態11.以下、この発明の実施の
形態11を図によって説明する。図12は、複数の信号
源1a、1bを切り替えて入力できるようにしたもので
あり、ここでは信号源1a、1bの2個の場合について
説明する。また信号源が本実施の形態の例より多く接続
されたN個(以下Nは2以上の整数を表わす)の場合も
同様に構成すれば実現可能である。ここで201と20
2の抵抗の分割電圧を信号源1a、1bの基準電圧に設
定し、203の演算増幅回路で低インピーダンスな電圧
に変換し、205と206の抵抗、210と211の抵
抗、にそれぞれ供給し、信号源1aと1bの電位を決定
する。204と207、212と213、の各定電流源
で各信号源1aと1bにバイアスをかけるように構成す
る。そして、第1の差動増幅器14−22のそれぞれの
差動対の一方のトランジスタ2aと2bで構成されるそ
れぞれの入力側回路を並列接続し、それぞれのベースは
信号源1aと1bのそれぞれの一方の端子に接続し、第
2の差動増幅器14−23のそれぞれの差動対の一方の
トランジスタ3aと3bで構成されるそれぞれの入力側
回路を並列接続し、それぞれのベースは信号源1aと1
bのそれぞれの他方の端子に接続して構成する。従っ
て、第1の差動増幅器14−22の差動対はトランジス
タ2aと41の組とトランジスタ2bと41の組がで
き、第2の差動増幅器14−23の差動対はトランジス
タ3aと42の組とトランジスタ3bと42の組ができ
る。ここで、第1の差動増幅器14−22のそれぞれの
差動対の他方のトランジスタ41は共用して使用し、第
2の差動増幅器14−23のそれぞれの差動対の他方の
トランジスタ42は共用して使用する。さらに、第1の
差動増幅器14−22は4の定電流源と45の第1の負
荷抵抗とトランジスタ2aまたは2bのベースに流れる
電流の平均値の電流を出す43と43−1の第1の電流
源を加えて構成し、第2の差動増幅器14−23は5の
定電流源と46の第2の負荷抵抗とトランジスタ3aま
たは3bのベースに流れる電流の平均値の電流を出す4
4と44−1の第2の電流源を加えて構成し、これらの
回路は、信号源1aと1bに対して共用とする。そし
て、トランジスタ41のコレクタと抵抗45の接続点か
ら15の入力端子を介して第3の差動増幅器14−1に
接続し、同様にトランジスタ42のコレクタと抵抗46
の接続点から16の入力端子を介して第3の差動増幅器
14−1に接続して構成する。そして、第3の差動増幅
器14−1の出力端子19と20から差動出力を得る。
また、信号源1aと1bの接続されたそれぞれの入力側
回路を構成するトランジスタ内の一つの信号源の接続さ
れる二つのトランジスタを残して、他の全ての入力側回
路のトランジスタの動作を停止させるため、208と2
09、214と215、の各スイッチを入力側回路の各
トランジスタのベースに接続して構成する。このよう
に、各スイッチを設けて、1aと1bの信号源の内の一
つの信号源を選択して増幅できるように構成し、各スイ
ッチを制御するスイッチ選択回路を設ける。なお、図に
スイッチ選択回路は記載していないが、ロジック回路と
半導体スイッチ回路で構成する。
【0074】次に本実施の形態11の動作を説明する。
抵抗201と202の電圧分割回路で信号源1aと1b
の電位を決める基準電圧を作り、演算増幅回路203の
ボルテージフォロワ回路で低インピーダンスな基準電圧
に変換し、信号源1aと1bの電位を設定する抵抗、2
05と206、そして、210と211、のそれぞれの
接続点に基準電圧を供給する。また、信号源1aと1b
のバイアス電流を設定し、かつトランジスタ、2aまた
は2b、3aまたは3b、にベース電流を供給するため
定電流源、204と207、212と213、をそれぞ
れ直列に接続する。さらにトランジスタ、2aまたは2
b、3aまたは3b、のそれぞれ一つを残し、他のもの
を動作停止させるスイッチ、208と209は連動さ
せ、214と215は連動させ、それぞれを動作させ
る。なお、これらのスイッチは半導体スイッチを使用
し、各スイッチの制御は、別途設けるロジック回路で構
成して制御する。即ち2個の信号源、1a、1b、を接
続した第1の差動増幅器14−22と第2の差動増幅器
14−23のそれぞれの差動対の一方の入力側回路をそ
れぞれ2個設けて並列接続し、その2個の入力側回路内
の一つだけを残して、他の全ての入力側回路の動作を停
止させる選択回路を設けて、2個の信号源の内の一つの
信号源を選択して増幅できるようにした。なお、ここで
は説明を分かり安くするため、2個の信号源1aと1b
を用いた例を示したが、実使用においては信号源をN個
にして対応させるN個の第1の差動増幅器14−22と
第2の差動増幅器14−23のそれぞれの差動対の一方
の入力側回路をそれぞれN個設けて並列接続し、そのN
個の入力側回路内の一つだけを残して、他のものを動作
停止させるN組みのスイッチを動作させて、N個の信号
源の内、1個の信号源だけを選択して増幅できるように
する。以上より、複数の信号源の信号を選択して増幅す
る場合、選択回路はディジタル回路で構成するので、追
加となるが全体回路規模の削減ができ、製造原価を安価
にでき、さらに、差動増幅回路の入力回路部分の一部だ
けを信号源の数と同じ数とし、残りの入力回路部分を除
く差動増幅回路全体を共用化するので、常に共用化した
回路部分は、動作状態を保つことができるので、回路全
体として、複数の信号源を切り換えて差動出力を得るま
での応答時間の速度を高速化でき、さらに、共用化した
ことにより回路全体として消費電力を減らすことができ
る。
【0075】実施の形態12.以下、この発明の実施の
形態12を図によって説明する。図12において、複数
の信号源を切り換えて入力できるようにしたもので、1
aと1bは信号源として磁気抵抗素子(MRH:Mag
netoresistive Head等)を使った例
を示した。磁気抵抗素子はバイアス電流を必要とし、図
12では磁気抵抗素子、1aと1bに対して、定電流
源、204と207、212と213、を使用したが、
各磁気抵抗素子に対して一つの定電流源でバイアスする
こともできる。その場合は例えば図12の1aの磁気抵
抗素子に対して204か207のいずれかの定電流源を
抵抗に置き換えればよい。また、さらに、複数の磁気抵
抗素子に発生する信号を選択して差動増幅することがで
きるので、例えば、電子計算機用の磁気ディスク記憶装
置に応用した場合、各磁気抵抗素子の設置場所の関係、
即ち各サスペンションの先端部にそれぞれ磁気抵抗素子
を設置する必要があるため、磁気抵抗素子から差動増幅
回路の入力端子までの距離を配線で接続しなければ、サ
スペンションの機能を維持することが難しいとゆう問題
があるため、また、この配線部分がアンテナとなり電磁
波ノイズの混入の問題がある。このとき本願の差動増幅
回路を使用すると、従来の結合コンデンサを内蔵させた
ものと比較して、半導体チップのサイズを小さく軽くで
きるので、サスペンションの磁気抵抗素子の近くに半導
体チップを設置でき、配線部分を短くできるので、電磁
波ノイズの混入を減少させることができ、さらに差動増
幅回路の同相信号除去特性により、磁気抵抗素子の発生
するより微少な信号を増幅して出力することができる。
【0076】実施の形態13.以下、この発明の実施の
形態13を図によって説明する。図12のように複数の
信号源を切り換えて入力できるようにしたものにおい
て、1aと1bは信号源として磁気抵抗素子を使った例
を示したが、図12において、抵抗、205と206、
210と211を取り除き、1aと1bをそれぞれ3端
子素子(ひずみ抵抗検出素子等)に置き換え、3端子素
子の中間タップの端子を演算増幅回路203の出力端子
にそれぞれ接続すればよい。このように接続して使用す
れば、2端子の信号源の場合と同様に本願の差動増幅回
路で差動増幅させることができる。また、本願の差動増
幅回路を複数個使用して二次元や三次元に対応した多端
子素子(磁気抵抗素子、ひずみ抵抗検出素子等)の差動
増幅もできる。なお、ここでは、3端子素子の中間タッ
プを基準電圧に設定した場合について説明したが、3端
子素子の任意の端子を基準電圧に設定しても良く、出力
端子の信号もこの基準電圧の設定に合わせて定義すれ
ば、3端子素子の中間タップを基準電圧に設定した場合
と同様に本発明の差動増幅回路を使用することができ
る。
【0077】今まで説明してきた実施の形態において
は、トランジスタとしてバイポーラ型トランジスタを用
いたもので説明したが、MOS型トランジスタや接合F
ET型トランジスタ、さらにFEMT型トランジスタ等
の半導体素子を使用したり、または組み合わせて使用し
たものでも、本発明を構成することができる。
【0078】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0079】第1の発明においては、信号源の各々の端
子がそれぞれ一方の入力端子に接続された第1の差動増
幅器および第2の差動増幅器と、第1の差動増幅器の出
力端子および第2の差動増幅器の出力端子がそれぞれ入
力端子に接続された第3の差動増幅器とを備えたため、
結合コンデンサを必要とせずに、直流電圧を遮断して交
流電圧信号を取り出すように構成したので、半導体集積
回路とした場合、チップ上に結合コンデンサを作り込む
必要がなく、チップ面積を小さくすることができ、従っ
て製造原価を安価にすることができる。また、増幅すべ
き交流電圧信号の周波数が低い帯域まで必要な場合、従
来はチップの外に配線を引き出して結合コンデンサの個
別部品を取り付けたりしていたが、本第1の発明におい
ては、チップの外へ配線を引き出す必要がなくなり、チ
ップの外へ配線を引き出すための端子を設ける必要もな
い。さらに、本第1の発明においては、結合コンデンサ
による通過周波数特性の影響を受けないので、直流領域
から高周波までの広い周波数帯域を増幅することができ
る。
【0080】第2の発明においては、第1の差動増幅器
の他方の入力端子および第2の差動増幅器の他方の入力
端子は、各々の一方の入力端子に流れる電流の平均値と
ほぼ等しい電流が流れるように設定された簡単な構成の
ため、半導体集積回路とした場合、チップ上に結合コン
デンサを作り込む必要がなく、チップ面積を小さくする
ことができ、従って製造原価を安価にすることができ
る。また結合コンデンサによる通過周波数特性の影響を
受けないので、直流領域から高周波までの広い周波数帯
域を増幅することができる。
【0081】第3の発明においては、第1の差動増幅器
の他方の入力端子および第2の差動増幅器の他方の入力
端子は、各々の一方の入力端子の電圧の平均値とほぼ等
しい電流が流れるように設定された簡単な構成のため、
半導体集積回路とした場合、チップ上に結合コンデンサ
を作り込む必要がなく、チップ面積を小さくすることが
でき、従って製造原価を安価にすることができる。また
結合コンデンサによる通過周波数特性の影響を受けない
ので、直流領域から高周波までの広い周波数帯域を増幅
することができる。
【0082】第4の発明においては、第1の差動増幅器
の出力端子および前記第2の差動増幅器の出力端子は、
各々の電流信号で出力されるように設定された簡単な構
成のため、半導体集積回路とした場合、チップ上に結合
コンデンサを作り込む必要がなく、チップ面積を小さく
することができ、従って製造原価を安価にすることがで
きる。また結合コンデンサによる通過周波数特性の影響
を受けないので、直流領域から高周波までの広い周波数
帯域を増幅することができる。また次段を電流入力の電
流差動増幅器で構成すると、電圧ダイナミックレンジを
考えた電源電圧による制約から解放され、より低い電圧
電源で動作させることができるようになり、消費電力を
少なくすると共に、電源の設計を容易にすることができ
る。
【0083】第5の発明においては、第1の差動増幅器
の出力端子および第2の差動増幅器の出力端子は、各々
負荷回路により電圧信号に変換された信号が出力される
ようにした簡単な構成のため、半導体集積回路とした場
合、チップ上に結合コンデンサを作り込む必要がなく、
チップ面積を小さくすることができ、従って製造原価を
安価にすることができる。また結合コンデンサによる通
過周波数特性の影響を受けないので、直流領域から高周
波までの広い周波数帯域を増幅することができる。
【0084】第6の発明においては、第1の差動増幅器
を複数設け、さらに第2の差動増幅器を複数設け、複数
の第1の差動増幅器のうちの一つと、複数の第2の差動
増幅器のうちの一つを選択する選択手段を設けたもので
あるため、複数の信号源に対しても対応することができ
る。
【0085】第7の発明においては、第1の差動増幅器
および第2の差動増幅器の構成において、エミッタを共
通接続されさらに第1の定電流源の一端に接続された一
対のトランジスタの各々のベースに、一方の入力端子お
よび他方の入力端子が接続され、該他方の入力端子は一
端を第1の電圧源に接続された第2の定電流源の他端に
接続され、さらに一端を第2の電圧源に接続されたコン
デンサの他端に接続され、第1の定電流源の他端は第2
の電圧源に接続され、さらに一対のトランジスタの内他
方の入力端子がベースに接続されたトランジスタのコレ
クタと一端を第1の電圧源に接続された抵抗の他端を接
続し、かつ該コレクタより出力を取り出したものである
ため、半導体集積回路とした場合、チップ上に結合コン
デンサを作り込む必要がなく、チップ面積を小さくする
ことができ、従って製造原価を安価にすることができ
る。また結合コンデンサによる通過周波数特性の影響を
受けないので、直流領域から高周波までの広い周波数帯
域を増幅することができる。
【0086】第8の発明においては、第1の差動増幅器
および第2の差動増幅器の構成において、エミッタを共
通接続されさらに定電流源の一端に接続された一対のト
ランジスタの各々のベースに、一方の入力端子および他
方の入力端子が接続され、該他方の入力端子は第3の電
圧源に接続され、他方の入力端子がベースに接続された
トランジスタのコレクタより出力を取り出し、かつ一端
を第1の電圧源に接続された抵抗の他端に接続されたも
のであるため、半導体集積回路とした場合、チップ上に
結合コンデンサを作り込む必要がなく、チップ面積を小
さくすることができ、従って製造原価を安価にすること
ができる。また結合コンデンサによる通過周波数特性の
影響を受けないので、直流領域から高周波までの広い周
波数帯域を増幅することができる。
【0087】第9の発明においては、第1の定電流源は
ミラー回路により第2の定電流源と連動しているもので
あるため、容易に一方の入力端子に流れる電流の平均値
とほぼ等しい電流を他方の入力端子に流れるように設定
することができる。
【0088】第10の発明においては、第3の電圧源は
一方の入力端子から電圧を取り出して、積分回路により
電圧を作り出したものであるため、容易に一方の入力端
子の電圧の平均値とほぼ等しい電圧を他方の入力端子に
発生するように設定することができる。
【0089】第11の発明においては、第3の電圧源は
一方の入力端子から電圧を取り出して、積分回路および
演算増幅回路により電圧を作り出したものであるため、
容易に一方の入力端子の電圧の平均値とほぼ等しい電圧
を他方の入力端子に発生するように設定することができ
る。
【0090】第12の発明においては、第1の差動増幅
器の出力端子および第2の差動増幅器の出力端子の出力
値により、各々の他方の入力端子に流れる電流値を調整
することができるように構成したものであるため、容易
に一方の入力端子に流れる電流の平均値とほぼ等しい電
流を他方の入力端子に流れるように設定することができ
る。
【0091】第13の発明においては、第1の差動増幅
器の出力端子および第2の差動増幅器の出力端子の出力
値により、各々の他方の入力端子に発生する電圧値を調
整することができるように構成したものであるため、容
易に一方の入力端子の電圧の平均値とほぼ等しい電圧を
他方の入力端子に発生するように設定することができ
る。
【0092】第14の発明においては、信号源は、一つ
の端子が基準の電位に設定された3端子素子においても
適用できる。
【0093】第15の発明においては、信号源は、磁気
抵抗素子においても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の差動増幅回路を示す
回路図。
【図2】 本発明の実施の形態2の差動増幅回路を示す
回路図。
【図3】 本発明の実施の形態3の差動増幅回路を示す
回路図。
【図4】 本発明の実施の形態4の差動増幅回路を示す
回路図。
【図5】 本発明の実施の形態5の差動増幅回路を示す
回路図。
【図6】 演算増幅回路の具体的構成例を示す回路図。
【図7】 本発明の実施の形態6の差動増幅回路を示す
回路図。
【図8】 本発明の実施の形態7の差動増幅回路を示す
回路図。
【図9】 本発明の実施の形態8の差動増幅回路を示す
回路図。
【図10】 本発明の実施の形態9の差動増幅回路を示
す回路図。
【図11】 本発明の実施の形態10の差動増幅回路を
示す回路図。
【図12】 本発明の実施の形態11の差動増幅回路を
示す回路図。
【図13】 従来の差動増幅回路を示す回路図。
【図14】 差動増幅器の具体的構成例を示す回路図。
【符号の説明】
1 信号源、1a 磁気抵抗素子、1b 磁気抵抗素
子、2 トランジスタ、3 トランジスタ、4 定電流
源、5 定電流源、6 抵抗、7 抵抗、8 結合コン
デンサ、9 結合コンデンサ、10 抵抗、14 差動
増幅器、14−1第3の差動増幅器、14−2 第1の
差動増幅器、14−3 第2の差動増幅器、17 正極
電源端子、18 負極電源端子、19 出力端子、20
出力端子、41 トランジスタ、42 トランジス
タ、43 定電流源、43−1 コンデンサ、44 定
電流源、44−1 コンデンサ、45 抵抗、46 抵
抗、47 電圧源、48 電圧源、71 演算増幅回
路、74 演算増幅回路、203 演算増幅回路、10
1 スイッチ、208 スイッチ、209 スイッチ、
214 スイッチ、215 スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D091 DD09 HH11 HH20 5J066 AA01 AA12 CA87 CA92 CA93 FA15 HA02 HA04 HA08 HA25 HA29 HA32 HA38 HA40 KA01 KA02 KA03 KA05 KA09 KA12 KA31 MA01 MA04 MA05 MA11 MA19 MA23 ND01 ND11 ND22 ND23 PD02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電圧に交流電圧信号が重畳している
    信号を取り扱う差動増幅回路において、信号源の各々の
    端子がそれぞれ一方の入力端子に接続された第1の差動
    増幅器および第2の差動増幅器と、前記第1の差動増幅
    器の出力端子および前記第2の差動増幅器の出力端子が
    それぞれ入力端子に接続された第3の差動増幅器とを備
    えたことを特徴とする差動増幅回路。
  2. 【請求項2】 前記第1の差動増幅器の他方の入力端子
    および前記第2の差動増幅器の他方の入力端子は、各々
    の一方の入力端子に流れる電流の平均値とほぼ等しい電
    流が流れるように設定されたことを特徴とする請求項1
    に記載の差動増幅回路。
  3. 【請求項3】 前記第1の差動増幅器の他方の入力端子
    および前記第2の差動増幅器の他方の入力端子は、各々
    の一方の入力端子の電圧の平均値とほぼ等しい電圧が発
    生するるように設定されたことを特徴とする請求項1に
    記載の差動増幅回路。
  4. 【請求項4】 前記第1の差動増幅器の出力端子および
    前記第2の差動増幅器の出力端子は、各々の電流信号で
    出力されることを特徴とする請求項1に記載の差動増幅
    回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の差動増幅器の出力端子および
    前記第2の差動増幅器の出力端子は、各々負荷回路によ
    り電圧信号に変換された信号が出力されることを特徴と
    する請求項1に記載の差動増幅回路。
  6. 【請求項6】 前記第1の差動増幅器を複数設け、さら
    に前記第2の差動増幅器を複数設け、前記複数の第1の
    差動増幅器のうちの一つと、前記複数の第2の差動増幅
    器のうちの一つを選択する選択手段を設けたことを特徴
    とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の差動増幅
    回路。
  7. 【請求項7】 前記第1の差動増幅器および前記第2の
    差動増幅器の構成において、エミッタを共通接続されさ
    らに第1の定電流源の一端に接続された一対のトランジ
    スタの各々のベースに、一方の入力端子および他方の入
    力端子が接続され、該他方の入力端子は一端を第1の電
    圧源に接続された第2の定電流源の他端に接続され、さ
    らにコンデンサの一端に接続され、さらに前記一対のト
    ランジスタの内他方の入力端子がベースに接続されたト
    ランジスタのコレクタと抵抗を接続し、かつ該コレクタ
    より出力を取り出したことを特徴とする請求項2に記載
    の差動増幅回路。
  8. 【請求項8】 前記第1の差動増幅器および前記第2の
    差動増幅器の構成において、エミッタを共通接続されさ
    らに定電流源の一端に接続された一対のトランジスタの
    各々のベースに、一方の入力端子および他方の入力端子
    が接続され、該他方の入力端子は第3の電圧源に接続さ
    れ、前記他方の入力端子がベースに接続されたトランジ
    スタのコレクタより出力を取り出し、かつ一端を前記第
    1の電圧源に接続された抵抗の他端に接続されたことを
    特徴とする請求項3に記載の差動増幅回路。
  9. 【請求項9】 前記第1の定電流源はミラー回路により
    前記第2の定電流源と連動していることを特徴とする請
    求項7に記載の差動増幅回路。
  10. 【請求項10】 前記第3の電圧源は前記一方の入力端
    子から電圧を取り出して、積分回路により電圧を作り出
    したことを特徴とする請求項8に記載の差動増幅回路。
  11. 【請求項11】 前記第3の電圧源は前記一方の入力端
    子から電圧を取り出して、積分回路および演算増幅回路
    により電圧を作り出したことを特徴とする請求項8に記
    載の差動増幅回路。
  12. 【請求項12】 前記第1の差動増幅器の出力端子およ
    び前記第2の差動増幅器の出力端子の出力値により、各
    々の前記他方の入力端子に流れる電流値を調整すること
    ができるように構成したことを特徴とする請求項2に記
    載の差動増幅回路。
  13. 【請求項13】 前記第1の差動増幅器の出力端子およ
    び前記第2の差動増幅器の出力端子の出力値により、各
    々の前記他方の入力端子に発生する電圧値を調整するこ
    とができるように構成したことを特徴とする請求項3に
    記載の差動増幅回路。
  14. 【請求項14】 前記信号源は、一つの端子が基準の電
    位に設定された3端子素子であることを特徴とする請求
    項1〜請求項13のいずれかに記載の差動増幅回路。
  15. 【請求項15】 前記信号源は磁気抵抗素子であること
    を特徴とする請求項1〜請求項13のいずれかに記載の
    差動増幅回路。
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