JP2001007620A - 無線通信機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンテナの固定と導電接続の作業性を良くす
る無線通信機を提供することを目的とする。 【解決手段】 アンテナ８の基部に接触用凸部をもつ導
電接続片１４を設け、回路基板１２の取付部には導電部
を形成しておき、機器本体７のキャビネット９の固定用
ボス１１に、アンテナ８の基部と回路基板１２と導電接
続片１４を重ねてこれらを１本のビス１８で共締めする
ことにより、アンテナ８および回路基板１２の固定をす
るとともに、導電接続片１４の接触用凸部を回路基板１
２の導電部に食い込ませてアンテナ８を回路基板１２に
導電接続する構成とし、回路基板１２とアンテナ８の固
定が１本のビス１８で行え、アンテナ８の接続に必要な
半田付けを廃止でき、その組み立て作業効率を向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナを有する
コードレス電話機や携帯電話機等の無線通信機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般にコードレス電話機や携帯電話機等
の無線通信機は、無線通信するためのアンテナを備えて
いる。前記アンテナは、機器本体に対し機械的に結合す
るとともに、回路基板に対しては電気的に接続しなけれ
ばならない。

【０００３】図７は従来の無線通信機を示し、機器本体
１はアンテナ２を装備しており、前記アンテナ２は図８
に示すように、その基部を上側または下側のキャビネッ
ト３の取付孔（図示せず）に挿入し、ビス４によってキ
ャビネット３に取付け、またアンテナ２の基部より導出
した導電接続片５を、回路基板６の導電部（図示せず）
に半田付けして接続している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の無線通信機の構成では、キャビネット３に回路基板６
を取り付け固定した後に、アンテナ２をキャビネット３
の取付孔に挿入し、ビス固定と半田付け作業を行う必要
があり、そのアンテナの組み立て作業性が悪かった。

【０００５】本発明は上記従来の課題に鑑み、アンテナ
組み立て時の作業性をよくする無線通信機を提供するこ
とを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するために、アンテナを装備した無線通信機であ
って、前記アンテナの固定部分にかしめによる導電接続
構造を設けた構成とする。

【０００７】本発明によれば、アンテナの固定と導電接
続を１個所で行い、接触部の半田付けを廃止したアンテ
ナを提供することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、アンテナの基部と回路基板を機器本体にビスで共締
めして固定するとともに、前記アンテナを回路基板に導
電接続した無線通信機であり、アンテナの固定と導電接
続の作業性を向上させるという作用を有する。

【０００９】本発明の請求項２に記載の発明は、請求項
１に記載の無線通信機において、アンテナは基部に導出
した導電接続片を有し、回路基板は取付部に導電部を有
し、前記導電接続片を回路基板の導電部に共締めにより
接触させたものであり、アンテナの固定と導電接続の作
業性を向上させ、アンテナの導電接続を確実にするとい
う作用を有する。

【００１０】本発明の請求項３に記載の発明は、請求項
１または２に記載の無線通信機において、導電接続片
は、回路基板の導電部への接触面に接触用凸部を有する
ものであり、共締めにより接触用凸部が回路基板の導電
部に食い込み、アンテナの導電接続を確実にするという
作用を有する。

【００１１】本発明の請求項４に記載の発明は、請求項
３に記載の無線通信機において、導電接続片の接触用凸
部は、導電接続片におけるビス孔の周りに絞り加工によ
って形成されたものであり、接触用凸部の形成が容易
で、かつ、接触用凸部の回路基板の導電部への食い込み
を確実にするという作用を有する。

【００１２】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。

【００１３】（実施の形態１）図１は本発明の実施の形
態１の無線通信機の平面図、図２は同無線通信機の要部
断面図、図３は同無線通信機におけるアンテナの構成
図、図４〜図６は同アンテナの取付け手順の説明図であ
る。

【００１４】図１において、７は無線通信機の機器本
体、８はアンテナである。図２に示すように前記機器本
体７の上側（もしくは下側）のキャビネット９は、アン
テナ８の基部を挿入する取付孔１０と、固定用ボス１１
を有し、また、内部に回路基板１２を備えている。一
方、アンテナ８は、図３に示すように基部にビス孔１３
を有し、さらに導電接続片１４を導出している。前記導
電接続片１４はビス孔１５を有し、このビス孔１５の周
りには、絞り加工によって接触用凸部１６を形成してい
る。また、回路基板１２は、端部の取付け部となる部分
に導電部を有するとともに、この部分にビス孔１７を有
している。

【００１５】前記アンテナ８は、つぎの手順でキャビネ
ット９に組み立てられる。すなわち図４に示すキャビネ
ット９の取付孔１０に、図５に示すようにアンテナ８の
基部を挿入する。つぎに図２および図６に示すように、
固定用ボス１１の上にアンテナ８の基部と回路基板１２
の導電部と導電接続片１４を重ね、ビス１８を導電接続
片１４のビス孔１５と回路基板１２のビス孔１７とアン
テナ８の基部のビス孔１３に通し、固定用ボス１１に前
記アンテナ８の基部と回路基板１２と導電接続片１４を
共締めして固定する。この共締めにより、前記導電接続
片１４におけるビス孔１５の周りの接触用凸部１６が回
路基板１２の導電部に食い込み、アンテナ８が回路基板
１２に電気的に接続される。

【００１６】なお、前記実施の形態１では下キャビネッ
トは図示していないが、下キャビネット側にアンテナを
とりつけるようにしてもよいことは言うまでもない。

【００１７】以上のように本実施の形態１によれば、回
路基板とアンテナの固定が１本のビスで行え、アンテナ
の電気的接続に必要な半田付けを廃止できるという効果
が生じる。

【００１８】

【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
はアンテナの固定および電気的接続を１本のビスによる
締め付けにより行う構成にしたので、アンテナの固定と
電気的接続が確実であり、また、アンテナの電気的接続
に半田付けを要しなく、その組み立て作業効率が改善で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１の無線通信機の平面図

【図２】同無線通信機の要部断面図

【図３】同無線通信機におけるアンテナの構成図

【図４】同アンテナの取付け手順の説明図

【図５】同アンテナの取付け手順の説明図

【図６】同アンテナの取付け手順の説明図

【図７】従来の無線通信機の要部の一部を断面した平面
図

【図８】同無線通信機の要部の断面図

【符号の説明】

７ 機器本体 ８ アンテナ ９ キャビネット １０ 取付孔 １１ 固定用ボス １２ 回路基板 １３ ビス孔 １４ 導電接続片 １５ ビス孔 １６ 接触用凸部 １７ ビス孔 １８ ビス

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5J047 AA09 AB06 FA01 FA04 FD01 5K011 AA06 JA01 KA00 5K023 AA07 AA08 BB04 DD06 LL05 PP01

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】アンテナの基部と回路基板を機器本体にビ
   スで共締めして固定するとともに、前記アンテナを回路
   基板に導電接続したことを特徴とする無線通信機。
2. 【請求項２】アンテナは基部に導出した導電接続片を有
   し、回路基板は取付部に導電部を有し、前記導電接続片
   を回路基板の導電部に共締めにより接触させたことを特
   徴とする請求項１記載の無線通信機。
3. 【請求項３】導電接続片は、回路基板の導電部への接触
   面に接触用凸部を有することを特徴とする請求項１また
   は２記載の無線通信機。
4. 【請求項４】導電接続片の接触用凸部は、導電接続片に
   おけるビス孔の周りに絞り加工によって形成されたこと
   を特徴とする請求項３記載の無線通信機。