JP2001007386A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2001007386A
JP2001007386A JP17666499A JP17666499A JP2001007386A JP 2001007386 A JP2001007386 A JP 2001007386A JP 17666499 A JP17666499 A JP 17666499A JP 17666499 A JP17666499 A JP 17666499A JP 2001007386 A JP2001007386 A JP 2001007386A
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Japan
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light emitting
element isolation
isolation region
width
semiconductor device
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JP17666499A
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English (en)
Inventor
Masumi Yanaka
真澄 谷中
Hiroaki Kikuchi
弘昭 菊池
Mitsuhiko Ogiwara
光彦 荻原
Kazuo Tokura
和男 戸倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロック同士の確実な分離により装置性能及
び歩留まりが向上する半導体装置を提供する。 【解決手段】 LEDアレイ100において,高抵抗基
板102上に形成された半導体層104には,発光部1
10が略等間隔で1次元的に列をなすように形成されて
いる。LEDアレイ100では,素子分離領域106と
高抵抗基板102とで発光部110を含むブロック10
8同士を相互に離隔することにより,半導体層104の
ブロック108への分離が実現されている。かかるLE
Dアレイ100の素子分離領域106は,全体的な幅の
狭小化を抑制するために,幅狭部106aが幅広部10
6bよりも狭い幅で形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年,”「LEDプリンタの設計」トリ
ケップス社P63”記載のように,電子写真方式の光プ
リンタの光源には,発光素子アレイが使用されている。
発光素子アレイは,単一の半導体基板に複数の発光素子
を1次元的(直線状)に等間隔で配置形成した半導体装
置である。従来,発光素子アレイとしては,半導体レー
ザを発光素子として用いた半導体レーザアレイと,発光
ダイオード(LightEmitting Diod
e;以下,「LED」という。)を発光素子として用い
たLEDアレイとが,使用されている。
【0003】図11には,上記従来文献に係るLEDア
レイ300の概略構成を示す。ここで,図11(a)
は,LEDアレイ300の発光部310付近の部分断面
図であり,図11(b)は,LEDアレイ300の平面
図である。
【0004】図11(b)に示すように,LEDアレイ
300では,複数の発光部310が1次元的に配置形成
されている。図11(a)に示すように,LEDアレイ
300において,各発光部310は,半導体基板302
(GaAs基板)上に積層された半導体層304(Ga
As0.60.4半導体層)に形成されている。ここ
で,発光部310は,例えば選択拡散などにより半導体
層304内にp型不純物を選択的にドープすることで形
成することができる。
【0005】かかるLEDアレイ300では,発光部3
10と半導体層304とのpn接合に電流を注入するた
めに,半導体基板302裏面に電極308(Au−Ge
−Ni電極)が設置されるとともに,発光部310に配
線312(Al配線)が接続されている。さらにまた,
半導体層304の発光部310以外の部分を配線312
などから絶縁するために,半導体層304表面に層間絶
縁膜314が形成されている。尚,図11(b)に示す
ように,発光部310には,配線312を介してワイヤ
ボンディングパッド316が接続される。
【0006】また,近年,発明者等は,LEDアレイと
して,電極パッド数の削減を目的とした多層配線構造を
備える多層配線型LEDアレイを提案している。かかる
多層配線型LEDアレイは,各発光部に接続される個別
配線と個別配線に接続される共通配線とが層間絶縁膜を
介して積層された構成を有している。かかる多層配線型
LEDアレイでは,個別配線と共通配線とが平面方向で
相互に略垂直に形成されているとともに,発光部を形成
する半導体層が相互に分離(アイソレート)された複数
のブロックに分割されている。
【0007】多層配線型LEDアレイは,例えば,次の
ような方法により製造することができる。まず,高抵抗
基板上にn型の半導体層を形成する。次に,所定間隔で
均一幅の素子分離領域を形成することにより,該半導体
層をM’個のブロックに分離する。次に,拡散マスクを
介して選択的にp型不純物を拡散し各ブロック毎にN’
個のLED(p側半導体領域(発光部))を形成する。
次に,N’個のLEDに1対1で接続されたN’個の個
別p側電極と,個別p側電極に1対1で接続された個別
配線と,各ブロック毎に1個ずつ選択された個別配線に
接続されるp側電極パッドとを,各ブロック毎に形成す
る。次に,拡散マスクの一部を剥離し,各ブロックのn
型半導体層に1対1で接続されるn側電極パッドを形成
する。次に,個別配線上に層間絶縁膜を形成する。次
に,層間絶縁膜に各個別配線の所定位置が露出する開口
部を形成する。次に,層間絶縁膜上に,N’個のブロッ
クにまたがって各ブロック毎に1個ずつ選択された個別
配線に接続されるN’個の共通配線を形成する。
【0008】以上説明した従来の多層配線型LEDアレ
イでは,素子分離領域を均一幅で直線状に形成してい
る。即ち,従来の素子分離領域は,発光部列との交差部
分とそれ以外の部分とが略同一の幅で形成されている。
現行レベルの発光部間隔を有するLEDプリンタにおい
ては,かかる従来の素子分離領域でもブロック相互の分
離(アイソレーション)状態を十分に保つことができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,将来的
にLEDアレイの高細密化が進展し発光部の密度が現行
レベル以上に高くなり発光部間隔が狭くなると,従来の
素子分離領域では,LEDアレイの歩留まりを低下させ
る可能性がある。従来の素子分離領域では,発光部間隔
の狭小化に伴い小さくかつ幅が非常に狭くなり,パーテ
ィクルの発生によって,ブロック相互の分離状態の確保
が難しくなるためである。図12に示すように,素子分
離領域402の幅が非常に狭くなると,素子分離領域4
02内にパーティクル404が存在する場合に,パーテ
ィクル404の存在する部分においてブロック406間
の良好な分離状態が保てなくなる。
【0010】以上説明したLEDアレイについての素子
分離構造に関する問題は,素子分離構造を有する半導体
装置全般に関わる問題と考えられる。本発明は、従来の
半導体装置が有する上記その他の問題点に鑑みて成され
たものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,請求項1に記載の発明は,2以上の能動素子が形成
された半導体層を備え,半導体層は1以上の素子分離領
域によりそれぞれが少なくとも1の能動素子を含む相互
に分離された2以上のブロックに分かれている半導体装
置において,素子分離領域は,相互に異なるブロックに
含まれる2の能動素子により挟まれる部分が他の部分よ
りも狭い幅で形成されている構成を採用する。
【0012】本項記載の構成では,素子分離領域におい
て能動素子に挟まれる部分の幅のみを狭くして,能動素
子間隔の狭小化に対応することができる。即ち,本項記
載の構成によれば,能動素子間隔が極めて狭い場合に
も,素子分離領域の他の部分を十分に広い幅で形成する
ことにより,素子分離領域全体としてブロック相互の分
離状態を確保することができる。したがって,本項記載
の発明によれば,素子分離領域を有する半導体装置の性
能及び歩留まりの向上を図ることができる。
【0013】ここで,本項記載の構成では,ブロック間
を確実に分離するために,素子分離領域の能動素子に挟
まれる部分以外の部分(他の部分)の幅を可能な限り拡
げることが好適である。かかる場合,素子分離領域の他
の部分の可能な幅は,ブロック内に配置或いは形成され
る構成要素との関係で決定されることは言うまでもな
い。
【0014】素子分離領域には,請求項2に記載の発明
のように素子分離のための不純物ドープ領域が形成され
ている構成を採用したり,請求項3に記載の発明のよう
に,素子分離のための分離溝が形成されている構成を採
用することが可能である。尚,分離溝の溝底部に不純物
ドープ領域を形成することにより,両構成を組み合わせ
ることも可能である。
【0015】請求項4に記載の発明は,能動素子が半導
体層に列をなして形成される構成を採用する。かかる本
項記載の構成としては,例えば,能動素子列が1次元的
に形成されたアレイ状構成,能動素子列が所定の曲線上
に配置された構成,或いは能動素子列が複数列形成され
る構成等が可能である。
【0016】請求項5に記載の発明は,ブロックそれぞ
れには当該ブロックに含まれる能動素子に1対1で接続
される個別配線が形成されており,半導体層には2以上
のブロックにまたがり当該ブロックそれぞれの1の個別
配線に接続される共通配線が形成されている構成を採用
する。本項記載の構成によれば,2以上のブロック単位
で能動素子への電力印加の制御が可能となり,半導体装
置と外部電源との接続部材数,例えばワイヤボンディン
グパッドや接続配線等の数を低減することができる。
【0017】請求項6に記載の発明は,能動素子が発光
素子である構成を採用する。本項記載の構成は,例え
ば,電子写真方式のプリンタの発光素子アレイに適用す
ることが可能である。本項記載の発明は能動素子間隔が
狭小化してもブロック同士を確実に分離することができ
るため,発光素子アレイに本項記載の発明を適用するこ
とにより歩留まりを劣化させずに発光素子の高密度化が
可能となる。よって,本項記載の発明によれば,例えば
電子写真方式のプリンタにおいて,価格の低減を図りつ
つ印刷品質を向上させることができる。尚,本項記載の
発明に適用可能な発光素子としては,例えば,LEDや
半導体レーザがある。
【0018】請求項7に記載の発明は,半導体層が半導
体基板上に形成ており,素子分離領域が半導体基板に達
するものである構成を採用する。本項記載の構成では,
半導体基板と素子分離領域とにより半導体層を各ブロッ
クに物理的に分離することができる。さらに,半導体基
板に半導体層と比べて十分に高抵抗なものを適用すれ
ば,半導体層を各ブロックに物理的かつ電気的に分離す
ることができる。
【0019】ここで,半導体基板には,請求項8に記載
の発明のように,GaAs基板を適用することが可能で
ある。GaAs基板は,帯域ギャップとキャリア移動が
比較的大きい。したがって,本項記載の発明によれば,
能動素子の高密度化が進展してもブロック間の分離状態
の維持が可能であり,高歩留まりかつ高速動作の可能な
半導体装置を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好適な実施形態に
ついて,添付図面を参照しながら,半導体装置の一種で
あるLEDアレイを例に挙げて,詳細に説明する。尚,
以下の説明及び添付図面において,同一の機能及び構成
を有する構成要素については,同一符号を付することに
より,重複説明を省略する。
【0021】(第1実施形態)まず,第1実施形態につ
いて説明する。本実施形態に係るLEDアレイは,Nの
発光部が1次元的に列をなして形成されている第1導電
型の半導体層を有している。本実施形態に係るLEDア
レイにおいて,かかる半導体層は,発光部の列と略垂直
に交差するLの素子分離領域によって,それぞれが1以
上の発光部を含むMのブロックに分割されている。ここ
で,M,Nは,2以上の整数であり,Lは,1以上の整
数である。
【0022】本実施形態にかかるLEDアレイにおい
て,発光部数N,ブロック数M及び素子分離領域数L
は,本実施形態に係るLEDアレイを適用する装置の設
計条件に合わせて設定可能である。例えば,本実施形態
に係るLEDアレイをLEDプリンタに適用する場合に
は,当該LEDプリンタの解像度(単位:dpi)に合
わせて,発光部数N,ブロック数M及び素子分離領域数
Lを任意に設定することができる。
【0023】本実施形態において,素子分離領域は,全
体的な幅の狭小化を抑制するために,発光部に挟まれて
該発光部に隣接する部分(発光部列との交差部分)が,
他の部分よりも狭い幅で形成されている。かかる素子分
離領域は,第2導電型不純物の拡散領域であり,周辺部
の半導体層とpn接合を形成する。本実施形態に係るL
EDアレイでは,かかるpn接合によりブロック間の分
離状態が実現される。
【0024】(構成例及びその動作)以下,図1〜図3
を参照しながら,本実施形態に係るLEDアレイについ
て,多層配線型のLEDアレイ100を例示して具体的
に説明する。ここで,図1は,LEDアレイ100の概
略構成を示す平面図である。また,図2(a)は,LE
Dアレイ100のD部(図1)の部分平面図であり,図
2(b)は,D部のE−E’(図2(a))の拡大断面
図である。図3は,素子分離領域106の設計について
の説明図である。
【0025】図2(b)に示すように,LEDアレイ1
00は,例えばGaAsからなり半絶縁性の基板として
機能する高抵抗基板102と,例えばAlGaAsから
なり高抵抗基板102上にエピタキシャルに形成された
n型の半導体層104とを,備えている。
【0026】LEDアレイ100において,半導体層1
04は,(4−1)の素子分離領域106の形成によ
り,4のブロック108に分割されている(図1参
照)。ここで,素子分離領域106は,高抵抗基板10
2に達する深さのp型不純物の拡散領域であり,隣接す
るブロック108間それぞれに形成されている。本実施
形態に係るLEDアレイ100では,この様に素子分離
領域106と高抵抗基板102とでブロック108同士
を相互に離隔することにより,半導体層104のブロッ
ク108への分離が実現されている。
【0027】図2(a)に示すように,素子分離領域1
06は,全体的な幅の狭小化を抑制するために,発光部
110列と交差する部分(以下,「幅狭部」という。)
106aが他の部分(以下,「幅広部」という。)10
6bよりも狭い幅で形成されている。本実施形態に係る
LEDアレイ100では,素子分離領域106がその周
囲の半導体層104と形成するpn接合により,ブロッ
ク108相互の分離状態が確保される。
【0028】さらに,図1に示すように,LEDアレイ
100の各ブロック108それぞれには,4の発光部1
10が形成されている。つまり,LEDアレイ100全
体では,4×4の発光部110が形成される。かかる発
光部110は,LEDアレイ100全体に渡り略等間隔
で1次元的に列をなすように形成されている。
【0029】図2(b)に示すように,発光部110
は,半導体層104に選択拡散により形成されたp型不
純物の拡散領域であり,高抵抗基板102に達しない深
さ,即ち素子分離領域106の拡散深さよりも小さい拡
散深さで形成されている。本実施形態に係るLEDアレ
イ100では,かかる発光部110と発光部110周囲
の半導体層104との境界に発光現象を生じるpn接合
が形成される。
【0030】図1に示すように,半導体層104におい
て,各発光部110上には,1のp側コンタクト電極1
12が形成されており,各ブロック108の発光部11
0以外の領域上には,1のn側コンタクト電極114が
形成されている。LEDアレイ100では,これらp側
コンタクト電極112とn側コンタクト電極114とを
介して電流を供給することにより,各発光部110のp
n接合を発光させることができる。
【0031】本実施形態に係るLEDアレイ100に
は,上記p側コンタクト電極112とn側コンタクト電
極114とを介して発光部110に電流を供給するため
の多層配線120が形成されている。かかる多層配線1
20は,第1層間絶縁膜140上に形成された個別配線
122,p側電極パッド128,及びn側コンタクト電
極114の露出部分であるn側電極パッド130と,第
2層間絶縁膜150上に形成される共通配線126とか
ら,構成されている。かかる多層配線120は,いわゆ
るマトリクス配線構造の一種であり,個別配線122と
共通配線126との網目状構造を有する。
【0032】多層配線120において,第1層間絶縁膜
140は,ブロック108の半導体層104上に形成さ
れている。かかる第1層間絶縁膜140には,発光部1
10及びp側コンタクト電極112を露出させる第1発
光開口部142と,n側コンタクト電極114(n側電
極パッド130)を露出させる第1開口部144とが,
形成されている。
【0033】多層配線120において,個別配線122
は,第1発光開口部142に露出するp側コンタクト電
極112と1対1で接続される。p側電極パッド128
は,各ブロック108に1ずつ形成されている。かかる
p側電極パッド128は,当該ブロック108の1の個
別配線122と接続されている。尚,本実施形態に係る
LEDアレイ100では,p側コンタクト電極112と
個別配線122とp側電極パッド128とは,後述の図
6(b)に示すように,同一の成膜及びパターニングに
より一体的に形成されている。
【0034】多層配線120において,第2層間絶縁膜
150は,個別配線122を被覆するように第1層間絶
縁膜140上に形成されている。第2層間絶縁膜150
には,第1層間絶縁膜140の第1発光開口部142を
露出させる第2発光開口部152と,第1層間絶縁膜1
40の第1開口部144と連通しn側電極パッド130
(n側コンタクト電極114)を露出させる第2開口部
154とが,形成されている。さらに,第2層間絶縁膜
150には,p側電極パッド128を露出させる第1ビ
アホール156と,個別配線122の一部を露出させる
第2ビアホール158とが,形成されている。
【0035】多層配線120において,共通配線126
は,素子分離領域106を介して全ブロック108にま
たがり形成されている。かかる共通配線126は,各ブ
ロック108において,第2ビアホール158を介し1
の個別配線122と接続されている。共通配線126
は,いずれか1のブロック108において,p側電極パ
ッド128と一体的に形成された個別配線122に接続
される。
【0036】p側のワイヤボンディングパッドであるp
側電極パッド128は,各ブロック108それぞれに1
ずつ形成されている。さらに,n側のワイヤボンディン
グパッドであるn側電極パッド130は,各ブロック1
08それぞれに1ずつ形成されている。n側電極パッド
130は,第1開口部144を介して半導体層104と
接続されるn側コンタクト電極114の露出部分として
形成されている。尚,本実施形態では,p側電極パッド
128上とn側電極パッド130上とには,それぞれ,
外部電極との接続の都合やワイヤボンディングの都合等
による高さ調整のために,更に他の電極パッドを形成す
ることもできる。
【0037】以上のように構成されたLEDアレイ10
0では,p側電極パッド128とn側電極パッド130
とに電流を印加することにより,所定の発光部110の
pn接合を発光させることができる。ここで,発光を起
こす発光部110は,電流を印加するp側電極パッド1
28とn側電極パッド130との組み合わせにより決定
される。
【0038】(素子分離領域の設計例)次に,図3を参
照しながら,本実施形態に係る素子分離領域106の設
計例について説明する。図3に示すように,本実施形態
に係る素子分離領域106は,幅狭部106aの幅Bと
幅広部106bの幅Aとが相違する段違い構成を有して
いる。
【0039】LEDアレイ100において,幅Aは,ブ
ロック108内の幅広部106bに挟まれる領域の構
成,例えば,p側電極パッド128のサイズ(横幅)や
形成位置,n側電極パッド130のサイズ(横幅)や形
成位置,p側電極パッド128とn側電極パッド130
との配置関係,或いは幅広部106bのサイド拡散幅等
により,制限される。また,幅Bは,ブロック108内
の幅狭部106a間に形成される領域の構成,例えば,
発光部110のサイズ(横幅),発光部110の間隔,
発光部110のサイド拡散幅,或いは幅狭部106aの
サイド拡散の幅等により,制限される。また,幅狭部1
06aを挟んで幅広部106bが2領域に分かれる場
合,当該2領域の距離Cは,当該2領域に挟まれる領域
の構成,例えば,発光部110のサイズ(縦幅),発光
部110のサイド拡散幅,或いは幅広部106bのサイ
ド拡散幅等により,制限される。
【0040】ここで,素子分離領域106の設計につい
て,p側電極パッド128とn側電極パッド130とを
発光部110の列に対して同一の方向から取り出す構造
を例示して具体的に説明する。かかる構造において,p
側電極パッド128とn側電極パッド130をブロック
108内(即ち隣接素子分離領域106間)で均等に配
置する場合には,幅A,幅B,距離Cを次の3の関係が
成立するように設計することができる。
【0041】幅A<a−(2b+c+d+e) 幅B<p−(α+2dsα十2dsB) 距離C>β十2dsβ ここに,aは,セル間隔を示し,bは,p側電極パッド
128及びn側電極パッド130のサイズ(横幅)を示
す。また,cは,素子分離領域106端とp側電極パッ
ド128端との間隔を示し,dは,p側電極パッド12
8とn側電極パッド130との間隔を示す。さらに,e
は,n側電極パッド130端と素子分離領域106端と
の間隔を示す。さらにまた,αは,発光部110のサイ
ズ(横幅)を示し,βは,発光部110のサイズ(縦
幅)を示す。さらに,pは,2の発光部110の間隔を
示し,記号dsxは,幅がxで表される拡散領域のサイ
ド拡散幅を示す。
【0042】尚,幅A又は距離Cに関する上記関係式中
には,幅広部106bのサイド拡散幅dsAが現れてい
ない。これは,幅Aに関する上記関係式では,サイド拡
散幅dsAが間隔eと間隔cとに実質的に含まれてお
り,距離Cに関する上記関係式では,距離Cに対してサ
イド拡散幅dsAを微少量とすることができるためであ
る。また,本実施形態において,p側電極パッド128
は,第1層間絶縁膜140上に形成可能であり,又素子
分離領域106上にも配置することができる。その場合
には,上記幅Aの関係は成り立たない。また,幅Aは,
任意のp側電極パッド128とn側電極パッド130と
の配置関係に応じて適当な値に設定することができる。
【0043】(製造方法例)次に,本実施形態に係るL
EDアレイ100の製造方法例について,図4〜図7を
参照しながら説明する。尚,図4〜図7は,本製造方法
の工程説明図である。図4及び図5には,D部(図1及
び図2(a)参照)の部分平面図を右図に示し,E−
E’断面図(図2(b)参照)を左図に示す。
【0044】(1)エピタキシャルウェハの形成 本製造方法では,図4(a)に示すように,まず,高抵
抗基板102上に半導体層104をエピタキシャルに形
成する。ここで,高抵抗基板102としては,例えば半
絶縁性GaAs基板を用いることが可能であり,半導体
層104としては,例えばn型のAlGaAs層を用い
ることができる。
【0045】(2)第1層間絶縁膜の形成,拡散開口部
の形成 次に,図4(b)に示すように,半導体層104上に第
1層間絶縁膜140を成膜し,第1層間絶縁膜140を
発光部110の形成予定領域と素子分離領域106の形
成予定領域とに開口部を設ける。かかる開口部のうち発
光部110の形成予定領域上に設けられるものが,後に
発光開口部142(図5(c)及び図6(a)参照)に
なる。また,かかる開口部のうち素子分離領域106の
形成予定領域上に設けられたものは,幅広部106bの
形成予定領域が幅狭部106aの形成予定領域より広い
幅で開口する(図6(a)参照)。
【0046】ここで,第1層間絶縁膜140としては,
例えばSiN(例えば500〜3000オングストロー
ム)を用いることができる。また,第1層間絶縁膜14
0の成膜方法としては,例えばCVD(Chemica
l Vapor Deposition;化学気相成
長)法を用いることができる。さらに,開ロ部形成は,
例えばホトリソグラフィ&エッチングにより行うことが
できる。
【0047】尚,本工程又は本工程の直後に,例えば,
素子分離領域106の形成予定領域表面をエッチングに
よって所定量掘り下げる,或いは発光部110の形成予
定領域上に不純物導入に対する障壁となる部材を形成す
ること等により,図5(b)に示す後述の拡散アニール
において,相互に深さの異なる素子分離領域106と発
光部110とを同時形成することができる。
【0048】(3)拡散源の形成 次に,図4(c)に示すように,第1層間絶縁膜140
上に,所定の不純物をドープした拡散源である絶縁膜1
60を成膜する。ここで,所定の不純物としては,例え
ばZnを用いることができる。また,絶縁膜160とし
ては,例えばZnO−SiO(例えば100〜200
0オングストローム)を用いることができる。また,絶
縁膜160の成膜方法としては,例えばスパッタ法を用
いることができる。
【0049】(4)アニールキャップ膜の形成 次に,図5(a)に示すように,絶縁膜160上に,ア
ニールキャップ膜170を成膜する。ここで,アニール
キャップ膜170としては,例えばAlN(500〜3
000オングストローム)を用いることができる。ま
た,アニールキャップ膜170の成膜方法としては,例
えばスパッタ法を用いることができる。
【0050】(5)拡散アニール 次に,図5(b)に示すように,第1層間絶縁膜140
を拡散マスクとして拡散アニールを行い,半導体層10
4内に絶縁膜160の所定の不純物を拡散させて,素子
分離領域106と発光部110とを形成する。ここで,
拡散アニールは,例えば窒素大気圧下で実施することが
できる。
【0051】(6)アニールキャップ膜と拡散源の除去 次に,図5(c)に示すように,p側コンタクト電極1
12と発光部110のコンタクトをとるために,アニー
ルキャップ膜170と絶縁膜160とを除去し,第1発
光開口部142を形成する。ここで,アニールキャップ
膜170と絶縁膜160との除去は,例えば選択エッチ
ングにより行うことができる。
【0052】(7)n型コンタクト電極の形成予定領域
の拡散マスク除去 次に,図6(a)に示すように,n側コンタクト電極1
14と半導体層104のコンタクトをとるために,n型
コンタクト電極114の形成予定領域の第1層間絶縁膜
140を除去し,第1開口部144を形成する。
【0053】(8)p側コンタクト電極,個別配線及び
p側電極パッドの形成 次に,リフトオフ法によりパターンを形成して,成膜に
よりp側コンタクト電極112と個別配線122とp側
電極パッド128とを同時に形成する。ここで,これら
の材料としては,例えばAu積層膜を用いることができ
る。尚,本実施形態では,p側電極パッド128を所定
の個別配線122と所定のp側コンタクト電極112と
を介して所定の発光部110に接続することができれば
よい。したがって,p側コンタクト電極112と個別配
線122とp側電極パッド128とは,必ずしも同一工
程で同時に形成する必要はない。すなわち,本実施形態
において,p側コンタクト電極112と個別配線122
とp側電極パッド128とは,例えば,相互に別々の工
程で形成したり,或いはp側コンタクト電極112,個
別配線122若しくはp側電極パッド128のいずれか
を別工程で形成することも可能である。
【0054】(9)n側コンタクト電極の形成 次に,図6(c)に示すように,リフトオフ法によりパ
ターンを形成し,第1開口部144内に露出する半導体
層104上に成膜によりn側コンタクト電極114(n
側電極パッド130)を形成する。ここで,n側コンタ
クト電極114(n側電極パッド130)としては,例
えばAu合金膜を用いることができる。
【0055】(10)第2層間絶縁膜の形成 次に,図7(a)に示すように,ホトリソグラフィ&エ
ッチング法により,第2発光開口部152と第2開口部
154と第3ビアホール156と第2ビアホール158
とがパターン形成された第2層間絶縁膜150を形成す
る。ここで,第2層間絶縁膜150としては,例えばポ
リイミドを用いることができる。
【0056】(11)共通配線の形成 次に,図7(b)に示すように,リフトオフ法によりパ
ターンを形成し,成膜により共通配線126を形成す
る。ここで,共通配線126としては,例えばAl膜を
用いることができる。
【0057】(効果)以上説明したように本実施形態で
は,半導体層に不純物拡散による素子分離領域を形成
し,発光部に隣接する素子分離領域以外の素子分離領域
の幅を広げた構造が採用される。かかる構造により,発
光部の密度が高くなっても素子分離領域において発光部
に隣接しない部分を隣接ブロック相互の分離状態が確保
可能な幅で形成することができる。したがって,本実施
形態によれば,歩留が高い素子分離構造を提供できると
ともに良好な素子分離構造でかつ歩留が高いLEDアレ
イを提供することができる。
【0058】(第2実施形態)次に,第2実施形態につ
いて説明する。本実施形態に係るLEDアレイは,素子
分離領域に半導体層をブロックに分離するための分離溝
が形成されている点で,上記第1実施形態に係るLED
アレイと相違する(上記第1実施形態に係るLEDアレ
イでは,素子分離領域に半導体層をブロックに分離のた
めの不純物拡散領域が形成されている。)。本実施形態
において,かかる分離溝は,半導体基板に達する深さで
半導体層に形成されている。
【0059】ここで,本実施形態に係る素子分離領域
も,上記第1実施形態と同様に,全体的な幅の狭小化を
抑制するために,発光部に挟まれて該発光部に隣接する
部分(発光部列との交差部分)が他の部分よりも狭い幅
で形成されている。尚,本実施形態に係るLEDアレイ
は,素子分離領域以外の構成については,上記第1実施
形態に係るLEDアレイと略同一の構成を有する。
【0060】(構成例及びその動作)以下,図8〜図1
0を参照しながら,本実施形態に係るLEDアレイにつ
いて,多層配線型のLEDアレイ200を例示して具体
的に説明する。ここで,図8は,本実施形態に係るLE
Dアレイ200の概略構成を示す平面図である。また,
図9(a)は,LEDアレイ200のD部(図8)の部
分平面図であり,図9(b)は,F部のG−G’(図9
(a))の拡大断面図である。図10は,素子分離領域
206の設計についての説明図である。
【0061】図9(b)に示すように,高抵抗基板20
2と,高抵抗基板202上にエピタキシャルに形成され
たn型の半導体層204とを,備えている。LEDアレ
イ200において,半導体層204は,素子分離領域2
06の形成により,4のブロック208に分割されてい
る(図8参照)。ここで,素子分離領域206は,分離
溝であり,隣接するブロック208間それぞれに,高抵
抗基板202に達する深さで形成されている。
【0062】本実施形態に係るLEDアレイ200で
は,この様に素子分離領域206と高抵抗基板202と
でブロック208同士を相互に離隔することにより,ブ
ロック208同士の分離が実現されている。図9(a)
に示すように,素子分離領域206は,全体的な幅の狭
小化を抑制するために,発光部210列と交差する部分
(以下,「幅狭部」という。)206aが他の部分(以
下,「幅広部」という。)206bよりも狭い幅で形成
されている。
【0063】さらに,図8に示すように,LEDアレイ
200の各ブロック208それぞれには,4の発光部2
10が形成されている。つまり,LEDアレイ200全
体では,4×4の発光部210が形成される。かかる発
光部210は,LEDアレイ200全体に渡り略等間隔
で1次元的に列をなすように形成されている。
【0064】図9(b)に示すように,発光部210
は,半導体層204に選択拡散により形成された不純物
拡散領域であり,高抵抗基板202に達しない深さ,即
ち素子分離領域の拡散深さよりも小さい拡散深さで形成
されている。本実施形態に係るLEDアレイ200で
は,かかる発光部210と発光部210周囲の半導体層
204との境界に発光現象を生じるpn接合が形成され
る。
【0065】図8に示すように,半導体層204におい
て,各発光部210上には,1のp側コンタクト電極2
12が形成されており,各ブロック208の発光部21
0以外の領域上には,1のn側コンタクト電極214が
形成されている。LEDアレイ200では,これらp側
コンタクト電極212とn側コンタクト電極214とを
介して電流を供給することにより,各発光部210のp
n接合が発光する。
【0066】本実施形態に係るLEDアレイ200に
は,上記p側コンタクト電極212とn側コンタクト電
極214とに電流を供給するための多層配線220が形
成されている。かかる多層配線220は,図1に示す上
記第1実施形態に係る多層配線220と略同一の構成を
有する。即ち,多層配線220は,第1層間絶縁膜24
0上に形成された個別配線222,p側電極パッド22
8,及び半導体層204に接続されたn側電極パッド2
30と,第2層間絶縁膜250上に形成される共通配線
226とから,構成されている。かかる多層配線220
は,いわゆるマトリクス配線構造の一種であり,個別配
線222と共通配線226との網目状構造を有する。
【0067】以上のように構成されたLEDアレイ20
0では,p側電極パッド228とn側電極パッド230
とに電流を印加することにより,所定の発光部210の
pn接合が発光する。ここで,発光する発光部210
は,電流を印加するp側電極パッド228とn側電極パ
ッド230との組み合わせにより決定される。
【0068】(素子分離領域の設計例)次に,図10を
参照しながら,本実施形態に係る素子分離領域206の
設計例について説明する。図10に示すように,本実施
形態に係る素子分離領域206は,幅狭部206aの幅
B’と幅広部206bの幅A’との異いによる段違い構
成を有している。
【0069】LEDアレイ200において,幅A’は,
ブロック208内の幅広部206bに挟まれる領域の構
成,例えば,p側電極パッド228のサイズ(横幅)や
形成位置,n側電極パッド230のサイズ(横幅)や形
成位置,p側電極パッド228とn側電極パッド230
との配置関係,或いは幅広部206bのサイドエッチン
グ幅等により,制限される。また,幅B’は,ブロック
208内の幅狭部206a間に形成される領域の構成,
例えば,発光部210のサイズ(横幅),発光部210
の間隔,発光部210のサイド拡散幅,或いは幅狭部2
06aのサイドエッチング幅等により,制限される。ま
た,幅狭部206aを挟んで幅広部206bが2領域に
分かれる場合,当該2領域の距離C’は,当該2領域に
挟まれる領域の構成,例えば,発光部210のサイズ
(縦幅),発光部210のサイド拡散幅,或いは幅広部
206bのサイドエッチング幅等により,制限される。
【0070】ここで,素子分離領域206の設計につい
て,p側電極パッド228とn側電極パッド230とを
発光部210の列に対して同一の方向から取り出す構造
を例示して具体的に説明する。かかる構造において,p
側電極パッド228とn側電極パッド230をブロック
208内(即ち隣接素子分離領域206間)で均等に配
置する場合には,幅A’,幅B’,距離C’を次の3の
関係が成立するように設計することができる。
【0071】 幅A’<a’−(2b’+c’+d’+e’) 幅B’<p’−(α’+2d’sα’十2deB’) 距離C’>β’十2deβ’ ここに,a’は,セル間隔を示し,b’は,p側電極パ
ッド228及びn側電極パッド230のサイズ(横幅)
を示す。また,c’は,素子分離領域206端とp側電
極パッド228端との間隔を示し,d’は,p側電極パ
ッド228とn側電極パッド230との間隔を示す。さ
らに,e’は,n側電極パッド230端と素子分離領域
206端との間隔を示す。さらにまた,α’は,発光部
210のサイズ(横幅)を示し,β’は,発光部210
のサイズ(縦幅)を示す。さらに,p’は,2の発光部
210の間隔を示し,記号deyは,幅がyで表される
エッチング領域のサイドエッチング幅を示す。
【0072】尚,幅A’又は距離C’に関する上記関係
式中には,幅広部206bのサイドエッチング幅deA
が現れてはいない。これは,幅A’に関する上記関係式
では,サイドエッチング幅deAが間隔e’と間隔c’
とに実質的に含まれており,距離C’に関する上記関係
式では,サイドエッチング幅deAを距離C’に対して
微少量とすることができるためである。また,幅A’
は,任意のp側電極パッド228とn側電極パッド23
0との配置関係に応じて適当な値に設定することができ
る。
【0073】(製造方法例)本実施形態に係るLEDア
レイ200の製造方法は,実質的に,上記第1実施形態
に係るLEDアレイ100の製造方法において,図4
(b)に示す工程と図4(c)に示す工程との後に所定
のエッチングにより形成する素子分離領域を工程を行
い,図5(b)に示す工程で第1層間絶縁膜を拡散マス
クとする拡散アニールにより発光部を形成するものであ
る。
【0074】尚,本実施形態に係る素子分離領域206
は,例えば,ウェットエッチングやドライエッチングに
より形成することができる。ここで,ウェットエッチン
グにより素子分離領域206を形成する構成では,分離
溝の側壁の傾斜が緩やかであるため,共通配線226の
断線が生じづらい。一方,ドライエッチングにより素子
分離領域206を形成する構成では,エッチング精度が
高いために,素子分離領域206のパターンの微細化に
有利である。
【0075】(効果)以上説明したように本実施形態で
は,エッチングによる分離溝により素子分離領域を形成
し,発光部に隣接する素子分離領域以外の素子分離領域
の幅を広げた構造が採用される。かかる構造により,発
光部の密度が高くなっても素子分離領域において発光部
に隣接しない部分を隣接ブロック相互の分離状態が確保
可能な幅で形成することができる。したがって,発光部
の密度が高くなっても歩留が高い素子分離構造を提供で
きるとともに良好な素子分離構造でかつ歩留が高いLE
Dアレイを提供することができる。
【0076】以上,本発明に係る好適な実施形態につい
て説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。当
業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術思想の
範囲内において,各種の修正例及び変更例を想定し得る
ものであり,それら修正例及び変更例についても本発明
の技術範囲に包含されるものと了解される。
【0077】例えば,上記実施形態においては,半導体
装置としてLEDアレイを例に挙げたが,本発明はかか
る構成に限定されない。本発明は,素子分離領域を有す
る他の様々な半導体装置,例えば半導体レーザアレイや
IC等に対しても適用することができる。
【0078】また,上記実施形態においては,素子分離
領域において幅狭部と幅広部との中心線がほぼ一致する
半導体装置を例に挙げたが,本発明はかかる構成に限定
されない。本発明は,例えば,幅狭部の中心線が幅広部
の中心線からずれている構成,幅狭部の中心線と幅広部
の中心線とが所定の傾きを成す構成,或いは幅狭部の中
心線と幅広部の中心線との少なくとも一方が曲線となる
構成等を有する半導体装置に対しても適用することがで
きる。
【0079】また,上記実施形態においては,素子分離
領域や発光部の形成に固相拡散法を適用した半導体装置
を例に挙げたが,本発明はかかる構成に限定されない。
本発明は,素子分離領域や発光部の形成に,他の様々な
不純物ドープ法,例えば,気相拡散法,イオン注入法或
いはサーモマイグレーション(熱移動)等を適用した半
導体装置に対しても適用することができる。
【0080】さらに,上記実施形態においては,ドープ
不純物(ドーパント)としてZnを適用した半導体装置
を例に挙げたが,本発明はかかる構成に限定されない。
本発明は,他の様々な不純物,例えば,P,B,Al,
Sb,As,Ga,In等を適用した半導体装置に対し
ても適用することができる。
【0081】さらにまた,上記実施形態においては,G
aAs基板を適用した半導体装置を例に挙げたが,本発
明はかかる構成に限定されない。本発明は,他の様々な
基板,例えばSi基板,ガラス基板,或いは樹脂基板等
を適用した半導体装置に対しても適用することができ
る。
【0082】さらに,上記実施形態においては,n型半
導体層を適用した半導体装置を例に挙げたが,本発明は
かかる構成に限定されない。本発明は,p型半導体層を
適用した半導体装置に対しても適用することができる。
また,半導体層の材料は,例えば,基板の材料,能動素
子の種類,温度や速度等の動作条件,或いは装置規模等
に合わせて適切な物を選択して適用することができる。
【0083】さらにまた,上記実施形態においては,多
層配線構造を適用した半導体装置を例に挙げたが,本発
明はかかる構成に限定されない。さらに,上記実施形態
においては,配線としてAl配線やAu配線を適用した
半導体装置を例に挙げたが,本発明はかかる構成に限定
されない。本発明は,他の様々な配線,例えばCu配線
等を適用した半導体装置に対しても適用することができ
る。
【0084】
【発明の効果】本発明では,能動素子(例えば発光素
子)に隣接する素子分離領域以外の素子分離領域の幅を
広げた構造を採用することにより,能動素子に隣接する
素子分離領域以外でのパーティクルによる歩留の低下を
防止することが可能である。したがって,本発明によれ
ば,歩留を安定にさらに向上させることが可能であると
ともに,発光部の密度が高くなっても歩留が高く良好な
特性を示す素子分離領域を有する半導体装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な半導体装置の概略構成を示
す平面図である。
【図2】図1に示す半導体装置の素子分離領域周辺の部
分平面図である。
【図3】図1に示す半導体装置の素子分離領域周辺の部
分断面図である。
【図4】図1に示す半導体装置に適用可能な製造方法の
工程説明図である。
【図5】図1に示す半導体装置に適用可能な製造方法の
他の工程説明図である。
【図6】図1に示す半導体装置に適用可能な製造方法の
他の工程説明図である。
【図7】図1に示す半導体装置に適用可能な製造方法の
他の工程説明図である。
【図8】本発明を適用可能な半導体装置の概略構成を示
す平面図である。
【図9】図8に示す半導体装置の素子分離領域周辺の部
分平面図である。
【図10】図8に示す半導体装置の素子分離領域周辺の
部分断面図である。
【図11】従来の半導体装置の概略構成を示す図であ
る。
【図12】従来の半導体装置の1問題点についての説明
図である。
【符号の説明】
100 LEDアレイ 102 高抵抗基板 104 半導体層 106 素子分離領域 106a 幅狭部 106b 幅広部 108 ブロック 110 発光部 120 多層配線 122 個別配線 126 共通配線
フロントページの続き (72)発明者 荻原 光彦 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 戸倉 和男 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C162 FA17 FA23 5F041 AA41 CA35 CA36 CA46 CA53 CA72 CA74 CA91 CB24 CB25 FF13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の能動素子が形成された半導体層
    を備え,前記半導体層は,1以上の素子分離領域によ
    り,それぞれが少なくとも1の前記能動素子を含む相互
    に分離された2以上のブロックに分かれている,半導体
    装置であって:前記素子分離領域において,相互に異な
    るブロックに含まれる2の前記能動素子により挟まれる
    部分は,他の部分よりも狭い幅で形成されていることを
    特徴とする,半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記素子分離領域には,前記分離のため
    の不純物ドープ領域が形成されていることを特徴とす
    る,請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記素子分離領域には,前記分離のため
    の分離溝が形成されていることを特徴とする,請求項1
    または2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記能動素子は,前記半導体層に列をな
    して形成されることを特徴とする,請求項1,2または
    3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記ブロックそれぞれには,当該ブロッ
    クに含まれる前記能動素子に1対1で接続される個別配
    線が形成されており,前記半導体層には,2以上の前記
    ブロックにまたがり,当該ブロックそれぞれの1の前記
    個別配線に接続される共通配線が形成されている,こと
    を特徴とする,請求項1,2,3または4のいずれかに
    記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記能動素子は,発光素子であることを
    特徴とする,請求項1,2,3,4または5のいずれか
    に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記半導体層は,半導体基板上に形成さ
    れており,前記素子分離領域は,前記半導体基板に達す
    るものである,ことを特徴とする,請求項1,2,3,
    4,5または6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記半導体基板は,GaAs基板である
    ことを特徴とする,請求項7に記載の半導体装置。
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