JP2001005447A - 鍵盤楽器 - Google Patents

鍵盤楽器

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JP2001005447A
JP2001005447A JP2000165143A JP2000165143A JP2001005447A JP 2001005447 A JP2001005447 A JP 2001005447A JP 2000165143 A JP2000165143 A JP 2000165143A JP 2000165143 A JP2000165143 A JP 2000165143A JP 2001005447 A JP2001005447 A JP 2001005447A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 打弦演奏、非打弦演奏および弱音演奏の3つ
の演奏音形態を選択でき多彩な音量で演奏もしくは演奏
練習を可能とする。 【解決手段】 先端に打弦するハンマー215が支持さ
れたハンマーシャンク214を、ストッパ30で停止さ
せることにより打弦不能とする構成を有し、このストッ
パ30を、ハンマーシャンク214が打弦不能な非打弦
位置と、通常の打弦を許容する打弦位置と、これら非打
弦位置と打弦位置の間であってハンマー215の打弦強
度を弱める弱音位置との3位置を移動可能に設け、これ
ら位置をスイッチ220で選択できるようにした

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピアノ等の鍵盤楽器
に関し、詳しくは演奏音を小さくしたり消したりするこ
とのできる弱音装置を備えた鍵盤楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりピアノ等の鍵盤楽器において
は、演奏音を通常の大きさよりも小さくするかあるいは
消して、近隣に迷惑をかけずに演奏もしくは演奏の練習
が行えることを目的とした弱音装置が種々提案されてい
る。たとえば、実開昭51−67732号公報や特開平
3−246597号公報には、弦を打撃するハンマーを
先端に支持するハンマーシャンクの回動動作を、ストッ
パにより打弦手前で規制し、弦に対するハンマーの打撃
力を弱めて弱音(もしくは消音)を得る技術が開示され
ている。また、ドイツ登録特許3707591号には、
ストッパによりハンマーシャンクの回動を打撃直前で停
止させ、楽音を完全に消す消音機能を備えた鍵盤楽器が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載の各鍵盤楽器では、発生する楽音の音量を小さくす
る弱音装置か、楽音が全く出ないようにする消音装置の
いずれか一方が備えられているに過ぎない。したがっ
て、状況に応じて消音演奏や弱音演奏の選択を行いなが
ら演奏を行いたいといった要求には答えられないもので
あった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、打弦演奏、非打弦演奏および弱音演奏の3つの演
奏音形態を実現でき、多彩な音量で演奏もしくは演奏練
習を可能とする鍵盤楽器を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたものであり、張設された弦と、回動
可能なハンマーシャンクと、このハンマーシャンクに取
り付けられ、前記ハンマーシャンクとともに回動するこ
とにより前記弦を打撃するハンマーと、鍵と、この鍵の
操作に応じて前記ハンマーシャンクを回動させる打弦機
構と、前記ハンマーの打弦を阻止可能に設けられたスト
ッパとを有する機構を複数組備えた鍵盤楽器において、
前記ストッパは、前記ハンマーの打弦を阻止する非打弦
位置と、ハンマーの打弦を許容する打弦位置と、これら
消音位置と打弦位置との間であって、ハンマーの打弦強
度を弱めて打弦音を弱くする弱音位置との3位置の間を
移動可能に設けられ、さらに、この3位置の切り換えを
行う切換手段が設けられていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鍵盤楽器の実
施形態について図面を参照して説明する。図1は、一実
施形態であるアップライトピアノ(鍵盤楽器)の構成を
示す断面図である。この図において201は鍵盤を構成
する鍵である。各鍵201は棚板202上に筬中203
を支点として上下方向に揺動自在に支持されている。ま
た、各鍵201毎の後端部の上方にはアクション(打弦
機構)210がそれぞれ配設されている。
【0007】このアクション210は、鍵201の後端
部上面に立設されたキャプスタン211と、キャプスタ
ン211により突き上げられるウイペン212の上方に
設けられたジャック213と、回動自在に支持されたハ
ンマーシャンク214およびハンマー215等と、を有
している。演奏者が鍵201を押圧することにより、ハ
ンマーシャンク214が回動し、ハンマー215が弦2
04を打撃するものである。
【0008】ハンマーシャンク214と弦204との間
には、ストッパ30が配設されている。ストッパ30
は、後述するように、紙面に垂直方向に延設された回動
自在な軸と、その軸に固着されたクッション等とを備え
ている。軸の一端はモータ(未図示)の回動軸に固着さ
れている。
【0009】ストッパ30のクッション(未図示)がハ
ンマーシャンク214に対向する位置において、軸の回
動が停止したとする。この場合には、打鍵によりハンマ
ーシャンク214が弦204の方向に回動すると、ハン
マーシャンク214はストッパ30のクッションに当接
し、ハンマー215が打弦する直前にハンマーシャンク
214は停止する。よって、ハンマー215が打弦する
のを阻止できるものである。
【0010】ストッパ30の軸を回動させるモータには
モータ駆動回路235が接続されている。このモータ駆
動回路235は、スイッチ(切換手段)220の操作に
対応した出力信号をモータに印加し、ストッパ30を所
定の位置まで回動させるものである。
【0011】スイッチ220は、打弦によりピアノ音を
発するモード(以下、打弦モードという)、あるいは、
打弦することなく電子音源により発音するモード(以
下、非打弦モードという)のいずれかを選択するための
ものである。スイッチ220から出力された信号は、ピ
アノ内部に配設された制御手段70に入力されている。
【0012】そして、上記各鍵201の下方には打鍵さ
れた鍵201およびその打鍵速度を検出するためのキー
センサ230(検出手段)が配設されている。これらの
キーセンサ230は非打弦モードに電子音源を用いてピ
アノ音等を発する際に使用されるものである。キーセン
サ230は、フォトインタラプタ等の光センサにより構
成されている。
【0013】なお、例えば、鍵201の下部にシャッタ
を設け、そのシャッタ表面に鍵201のストローク方向
に沿って4種類のパターンを記録する。そして、打鍵時
にそれぞれのシャッタが光センサを通過する時刻を検出
することにより、打鍵速度および打弦時刻を推定するも
のでもよい。また、例えば、4種類のパターンを用いた
シャッタのかわりに、明度が連続的に変化するグレイス
ケールを用い、その透過光量を検出してもよい。この場
合、打鍵速度および打弦時刻を高精度に検出することが
可能となる。なお、キーセンサ230に光センサを用い
るかわりに電気接点を備えたスイッチを使用しても差し
支えない。
【0014】ピアノの下部には3個のペダル240が配
設されている。図1では、ラウドペダルが図示されてい
る。各ペダル240は、シャフト241を介して弦20
4の近傍に配設されたダンパー(共鳴音発生手段)20
5等に接続されている。そして、各ペダル240の近傍
にはペダルセンサ242が設けられている。このペダル
センサ242は各ペダル240の位置を検出して、所定
の信号を出力するものである。
【0015】スイッチ220、キーセンサ230、ペダ
ルセンサ242のそれぞれから出力された信号は制御手
段70に入力されている。制御手段70は、打弦モード
あるいは非打弦モードのいずれかに対応した処理を行う
ものである。すなわち、打弦モード時には、制御手段7
0はストッパ30を所定位置に回動させ、ハンマーシャ
ンク214が回動する際、ハンマーシャンク214がス
トッパ30に当接しないようにする。そして、この打弦
モードにおいては、制御手段70は電子音源等の回路の
動作を停止させるため、打弦による通常のアコースティ
ックピアノの音が発せられるものである。
【0016】一方、非打弦モード時には、打弦直前にハ
ンマーシャンク214がストッパ30に当接するよう、
制御手段70はストッパ30を所定位置に回動させる。
さらに、制御手段70は、電子音源等の回路を動作させ
ることにより、キーセンサ230から出力された信号に
対応した信号を生成するものである。そして、この信号
は、ボリューム250aに応じて音量を可変にするアン
プ250を介して、スピーカ251またはヘッドフォン
256から出力される。
【0017】アンプ250は、電力増幅回路等により構
成され、制御手段70から出力された信号を増幅するも
のである。スピーカ251はピアノ本体に固着されてお
り、スピーカ251の背面にはスピーカボックス252
が配設されている。なお、スピーカ251を複数用意
し、いわゆるマルチウェイの構成とすることも可能であ
る。
【0018】鍵盤棚板の下部にはヘッドフォンジャック
255が配設されている。このヘッドフォンジャック2
55にヘッドフォン256のプラグを挿入すると、アン
プ250からの信号はスピーカ251に出力されること
なく、ヘッドフォン256に出力される構成となってい
る。すなわち、ヘッドフォン256使用時には、スピー
カ251から音が発せられることはないものである。
【0019】図2は、上述したストッパ30を示す斜視
図である。シャフト31は鉄、アルミニウム等の金属ま
たはプラスチック、木材等より構成されている。シャフ
ト31はその所定位置31A、31B、31C、31D
において、低音アクションブラケット、低中音セクショ
ン割部、次高音セクション割部、高音アクションブラケ
ット、によってそれぞれ軸支されている。これらの低音
アクションブラケット、低中音セクション割部、次高音
セクション割部、高音アクションブラケットは上部はア
クションボルトを介してピン板に、下部はアクション台
を介して棚板にそれぞれ固着されている。また、シャフ
ト31の一端は例えばモータ34の回動軸に連結されて
いる。モータ34には、例えばステップモータのほか、
超音波モータを用いることが可能である。超音波モータ
を用いた場合には、非通電時においても回動軸の回転角
を保持でき、また、バッククラッシュなくシャフト31
を回動させることが可能となるものである。さらに、超
音波モータは雑音を発することなく低速度で回動するた
め、演奏に支障をきたすことがないという利点もある。
【0020】そして、シャフト31の周面には3個のク
ッション支持部材32が固着され、それぞれのクッショ
ン支持部材32にはフェルト、ウレタン等よりなるクッ
ション33が固着されている。クッション33の表面に
はハンマーシャンク214の当接による耐久性を増すた
め、人工皮革等を設けてもよい。非打弦モードにおいて
は、このクッション33にハンマーシャンク214が当
接するものである。また、シャフト31周面におけるク
ッション支持部材32の反対側には、同様にフェルト、
ウレタン等よりなるダンパーワイヤ用のクッション35
が配設されている。このクッション35にはダンパーワ
イヤ206が当接するものである。
【0021】図4はストッパ30、アクション210等
を示す図である。打弦モード時においては、ストッパ3
0は実線にて示された位置に停止している。この場合に
は、打鍵により回動したハンマーシャンク214はスト
ッパ30のクッション33に当接することなく弦204
を打撃する。よって、ハンマー215により打撃された
弦204は振動し、通常のアコースティックピアノの音
が発せられるものである。
【0022】また、非打弦モードにおいては、ストッパ
30は破線にて示された位置に停止している。ハンマー
シャンク214が打鍵動作により回動し、ハンマー21
5が弦の近傍に達すると、ハンマーシャンク214はス
トッパ30のクッション33に当接する。よって、非打
弦モードにおいては打弦音の発生を防止することができ
るものである。また、非打弦モードにおいても、打鍵に
よりアクション210が実際に作動するため、キータッ
チが損なわれることはない。なお、打弦モードと非打弦
モードとの中間の弱音位置にストッパ30を回転固定さ
せると、弱音打弦も可能になる。すなわち、弱音打弦
は、ストッパ30が、打弦モードと非打弦モードの間で
あってハンマーシャンク214の打弦力が弱まる位置に
実現される。この弱音モードは、スイッチ220により
により選択できるようになっている。なお、この弱音モ
ードにおける弱打時、クッション33にシャンク214
が当接し始め、次第に押し込み脱進するときには、グラ
ンドピアノのアクションのアフタータッチと呼称する軽
いクリック感を感じる。従って、アップライトピアノの
アクションでグランドピアノのアクションのタッチに近
似したキータッチが得られる。
【0023】なお、上記ストッパ30のかわりに、図3
に示されるストッパ40を用いてもよい。ストッパ40
は、図3に示すように、鍵盤配列方向に沿って延設され
た所定の長さ、幅、厚さを有する長板41を備えてい
る。この長板41の一方の面(ハンマーシャンク側の
面)はハンマーシャンクが面により当接するように所定
角度だけ傾斜して形成され、この面にはハンマーシャン
ク用のクッション43が固着されている。長板41の他
方の面にはダンパーワイヤ用のクッション44が固着さ
れている。長板41の長手方向の両端部には一対のスプ
リング45の各一端が固着されており、各他端は親板に
配設されたピン46に巻き付けられている。また、この
長板41の一端はパイプ245を介してピアノ下部に配
設されたペダル240Aにワイヤーで連結されている。
また、長板41の他端の直下にはコの字形のガイド47
が配設されている。演奏者がペダル240Aを踏み込む
ことにより、ストッパ40は下方に移動するものであ
る。このとき、長板41の他端部はガイド47に嵌合す
るため、その位置が固定される。また、演奏者がペダル
240Aを踏み込んだ後、ペダル240Aを側方にずら
すと(水平方向に移動する)、その踏み込み状態が保持
されるよう、当該ペダル240Aは構成されている。
【0024】図5はストッパ40、アクション210等
を示す図である。打弦モードにおいては、ストッパ40
は実線にて示された位置に停止している。打鍵によりハ
ンマー215は図中時計回り方向に回動して弦204を
打撃する。この場合、ハンマーシャンク214はハンマ
ー215とともに回動するが、ストッパ40のクッショ
ン43に当接することはない。ハンマー215により打
撃された弦204は振動し、通常のアコースティックピ
アノの音が発せられるものである。
【0025】また、非打弦モードにおいては、ストッパ
40は図中破線にて示された位置(打弦モード位置より
も下方位置)に停止している。打鍵動作によりハンマー
215が弦204に接近すると、ハンマーシャンク21
4はストッパ40のクッション43に当接する。よっ
て、非打弦モードにおいては打弦音の発生を防止するこ
とができるものである。この非打弦モードにおいても、
打鍵によりアクション210が実際に動作するため、キ
ータッチが損なわれることはない。なお、ストッパ40
を打弦モードと非打弦モードとの間の位置に固定すると
弱音打弦も可能になる。
【0026】なお、打弦モードと非打弦モードとを切り
替える際に、上記ストッパ30、40はハンマーシャン
ク214と弦204との間において水平方向に移動させ
ても差し支えない。
【0027】続いて、図6を参照しながら、制御手段7
0等を説明する。図6は制御手段70等を示すブロック
図である。この鍵盤楽器では、上記スイッチ220、キ
ーセンサ230、ペダルセンサ242からの各出力信号
がデータバス700を介してコントローラ706に入力
されている。コントローラ706は、データバス700
を介して打弦音ROM707、共鳴音ROM708、F
DC(フロッピディスクドライブ用コントローラ)70
9、弦スペクトル演算部712、オーディオ信号送出部
713、共鳴音演算部716、打弦音演算部711、お
よび、RAM717に接続されている。
【0028】そして、コントローラ706はこれらのセ
ンサからの入力信号に基づいて所定の処理を行い駆動信
号を生成し、オーディオ信号送出部713からイコライ
ザ719、アンプ250を介して駆動信号をスピーカ2
51に出力してこれを駆動することとなる。
【0029】打弦音ROM707には、予めサンプラー
で記録した打弦音のPCMデータ、または、予め弦スペ
クトル演算部712で算出したピアノ音を主体にした信
号を88鍵の打弦音データとして格納しておくものであ
る。これらの打弦音データの周波数スペクトルはハンマ
ースピードに応じてそのインテンシティが決定される。
一般に、強打時には高周波が強調される。なお、押鍵と
ハンマースピードとに応じて打弦音演算部711で信号
を演算することもできる。また、例えば、打弦音ROM
707に記憶されている信号をハンマースピードに応じ
て打弦音演算部711で補正しても良い。
【0030】共鳴音ROM708は、ペダルセンサ24
2がアクティブなとき(踏み込まれているとき)にアク
セスされるものである。この共鳴音ROM708には、
ラウドペダル(操作子)240を踏み込んだ場合におけ
る打鍵時の各弦毎の共鳴音データが格納されている。こ
のデータは、予めサンプラーで記録した共鳴音のPCM
データ、または、予め共鳴音演算部716で算出してお
いた周波数スペクトルデータである。この共鳴音データ
としては、例えば1つのキーについて最大で6個のキー
についての弦が共鳴するものと考えれば十分に実用性が
あるものである。低音部の1オクターブ上の弦は2倍音
だけでなく3倍音、4倍音、6倍音まで考慮するとよ
い。No.13キーよりも高音の場合は、その1オクタ
ーブ下のキーの弦についても配慮する必要がある。
【0031】また、ピアノのダンパー205は通常71
個(66個、69個のものも有る)とされている。さら
に、周波数スペクトルのインテンシティは機種とハンマ
ースピードとにより設定される。なお、共鳴音データ
は、予め共鳴音ROM708に記憶しておいても良く、
また例えば、共鳴演算部716で演算して求めても良
く、さらに例えば、共鳴音ROM708に記憶されてい
るデータを打弦状況に応じて共鳴音演算部716で補正
演算して求めても良い。
【0032】弦スペクトル演算部712は、打鍵にした
がってリアルタイムで周波数スペクトルを算出して発音
データを生成するようにしてもよい。また、このデータ
を上記打鍵音ROM707に格納しておいてもよい。こ
の共鳴音データとしては、アコースティックピアノのそ
れを測定してメモリに格納しておくこともできる。この
共鳴音の大きさは打鍵音(打弦音)に比べて−10〜−
20dBの程度である。また、共鳴音の立ち上がりは数
秒〜数100msecの遅れである。また、共鳴音の立
ち下がりは、ラウドペダル240をOFFしない限り数
秒程度持続する。ラウドペダル240のOFF時の処理
は、ペダルセンサ242とオーディオ信号送出部713
とにより行っている。このように、共鳴音が押鍵時(打
弦時)よりも遅延して発生すると、アコースティックピ
アノで生じる共鳴音の遅れが忠実に再現されることにな
る。
【0033】また、弦スペクトル演算部712はキーセ
ンサ230からのOFF信号にしたがい打弦音を減衰さ
せ、ペダルセンサ242からの信号にしたがい共鳴音を
減衰させる。但し、ハーフペダルでラウドペダル240
がゆっくりと戻されたときは、この戻り速度に応じてゆ
っくりとした減衰とする。ラウドペダル240をOFF
したときは一斉にダンパー205が接弦して止音され
る。但し、演奏者によっては低音の止音を遅目に調整す
る希望があるため、以下の制御を行う。例えば、一斉接
弦においても、急速止音、普通、ゆっくり止音の3通り
の止音がある。また、傾斜接弦では低音は遅目に、高音
になるにしたがって速く止音する制御を行う。さらに、
ラウドペダル240がきわめてゆっくりと戻されたとき
には、きわめてゆっくりとした止音を行うのである。す
なわち、連続的な止音である。なお、所謂ハーフペダル
領域では、基音、倍音比率を補正し、高次倍音を早く減
衰させる等の補正を行っても良い。また、例えば、フレ
ームノイズ等副次的に発生する他の周波数比率を補正す
るように構成しても良い。このように、共鳴音がラウド
ペダル240の戻り速度に応じて減衰すると、アコース
ティックピアノで生じるラウドペダルの戻り速度に応じ
た共鳴音の減衰が、忠実に再現されることになる。
【0034】オーディオ信号送出部713は、上記RO
M707、708または各音信号演算部712、716
からの音データに対してデジタルフィルタリング処理を
行った後、D/A変換するものである。デジタルフィル
タリング処理はスピーカ251およびスピーカボックス
252の振動特性を考慮して、出力された音の周波数特
性がフラットになるよう補正するものである。なお、こ
のデジタルフィルタはFIR型に限られることなくII
R型であってもよい。さらに、この後オーバーサンプリ
ングデジタルフィルタリング処理を行うことにより量子
化ノイズを低減することが可能である。このような処理
を行った後にD/A変換をし、さらにバタワース型のロ
ーパスフィルタ等によるフィルタリング処理を行う。こ
のように、バタワース型のローパスフィルタを用いるこ
とにより群遅延特性を改善することが可能である。そし
て、この信号はアンプ250に入力される。アンプ25
0は電力増幅を行い、スピーカ251を駆動するもので
ある。
【0035】また、本鍵盤楽器はFDC709により制
御されるFDD(フロッピー(登録商標)ディスクドラ
イバ)710を備えている。FDD710はディスクに
記録されたMIDIデータを読み取るほか、MIDIデ
ータをディスクに記録するものである。よって、FDD
を介して例えば種々の音源データを入出力できるため、
非打弦モードにおいては、ピアノ音に限らずにハープシ
コード、パイプオルガン、リード楽器等の楽音を発する
ことも可能となる。
【0036】モータ駆動回路235はモータ34を駆動
する信号を生成する機能を有している。このモータ駆動
回路235は、打弦モードと非打弦モードを切り換える
毎にモータ34を駆動させるものである。
【0037】このようにして構成された本鍵盤楽器の演
奏時における動作を図7、図8のフローチャートを参照
しながら説明する。
【0038】まず、演奏者等は本実施形態に係る鍵盤楽
器の電源を投入する。すると、制御手段70はRAM7
17に記憶されていたモードフラグを読み出す(ステッ
プS801)。このモードフラグは電源遮断時における
鍵盤楽器が打弦モードまたは非打弦モードのいずれであ
るかを表すフラグである。
【0039】モードフラグが打弦モードを表す場合(ス
テップS802でYES)、モータ駆動回路235はモ
ータ34に所定の信号を出力し、ストッパ30を回動さ
せる(ステップS806)。よって、ストッパ30は図
4において実線で示される位置に停止する。この状態で
演奏者が打鍵すると、ハンマーシャンク214はストッ
パ30に当接することなく回動し、ハンマー215は弦
204を打撃する。したがって、通常のアコースティッ
クピアノの音が発せられる。
【0040】そして、夜間等において弱音で演奏する必
要がある場合、または、ピアノ音以外の楽音を用いて演
奏する場合、演奏者はスイッチ220を操作する(ステ
ップS807でYES)。スイッチ220の操作の結
果、非打弦モードが選択された場合(ステップS802
でNO)には、ステップS803に進む。すなわち、モ
ータ駆動回路235はモータ34に所定の信号を送出
し、ストッパ30を回動させる(ステップS803)。
ストッパ30は図4において破線にて示される位置に移
動する。このとき同時に、上記モードフラグは非打弦モ
ードに書き換えられる。
【0041】非打弦モードの状態において、演奏者が打
鍵すると、ハンマー215が打弦する直前にハンマーシ
ャンク214はストッパ30に当接するため、打弦音が
発せられることはない。そして、打鍵と同時にステップ
S804の発音処理に従い電子音源による楽音がスピー
カ251から発せられる。非打弦モードにおいても、打
鍵により実際にアクションが動作するため、アコーステ
ィックピアノ特有のキータッチが損なわれることはな
い。演奏者がスイッチ220を操作しない限り、非打弦
モードは変わらず(ステップS805でNO)、打鍵に
より電子音源による発音処理(ステップS804)が行
われる。
【0042】演奏者が再度アコーステックのピアノの音
色を望む場合には、スイッチ220を操作する(ステッ
プS805でYES)。そして、打弦モードが選択され
ると(ステップS802でYES)、モードフラグは書
き換えられ、ステップS806を実行する。
【0043】このようにして、演奏者の選択により、打
鍵モードまたは非打鍵モードのいずれかが選択され、選
択されたモードに従った処理がなされるものである。
【0044】図8は上記ステップS804の発音処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。
【0045】非打弦モードにおいて、演奏者が打鍵する
と、キーセンサ230は打鍵されたキー番号、打鍵速度
等を検出し、キーセンス信号を出力する。このキーセン
ス信号はデータバス700を介してコントローラ706
に入力される(ステップS901)。次に、演奏者によ
るラウドペダル240の操作が有ったか否かを判断する
(ステップS902)。操作(踏み込み)がない場合
は、その打鍵に対応する打弦音信号を打弦音ROM70
7から読み込むか、または、弦スペクトル演奏部712
において所定の演奏を行う(ステップS903)。
【0046】そして、この打弦音信号についての出力時
期制御処理を行う(ステップS904)。例えばキー番
号、ハンマー速度、発音時期等の相互関係を定めたルッ
クアップテーブルにしたがって、検出したキー番号、ハ
ンマー速度に対応して適切な発音時期を算出し発音タイ
ミングを調整するものである。
【0047】さらに、このようにして算出した発音時期
に、スピーカ251に上記打鍵音信号(発音信号)を出
力する(ステップS905)。この結果、スピーカ25
1からピアノ音、または、他の楽音が発せられるもので
ある。そして、図7のステップS805に戻る。
【0048】一方、ステップS902において、ラウド
ペダル240の操作が有った場合は(ステップS902
でYES)、さらにラウドペダル240は踏み込まれて
いるか否かを判断する(ステップS906)。踏み込ま
れている場合には、上記と同様に当該打鍵に対応する打
鍵音信号の読込または弦スペクトルの演算処理により打
弦音信号を得る(ステップS907)。また、共鳴音信
号の共鳴音ROM708からの読み込み、または、共鳴
音演算部716において共鳴音信号の演算を行う(ステ
ップS908)。そして、信号出力時期の制御処理を行
い、打弦音信号の出力タイミング、共鳴音信号の出力タ
イミングを算出する(ステップS909)。信号出力処
理(ステップS905)により所定タイミングで打鍵音
を、これから所定時間だけ遅れて共鳴音の発音がなされ
るようにスピーカ251に出力する。そして、図7のス
テップS805に戻る。
【0049】上記ステップS906にてラウドペダル2
40が踏み込まれていない(ペダル解放)と判断される
と、減衰止音処理がなされ(ステップS910)、信号
が出力される。ラウドペダル240の解放速度に対応し
て例えば既述した3種類の一斉接弦、傾斜接弦、きわめ
てゆっくりした止音のいずれかが選択されて止音を行う
ものである。ここでの減衰は、算出した共鳴音信号につ
いて所定の減衰時間補正処理により実現されるものであ
る。
【0050】したがって、以上述べたように、本実施例
に係る鍵盤楽器によれば、非打弦モード時においては、
ハンマー215が打弦直前で停止するため、打弦音が発
せられることはないものである。よって、電子音源によ
るピアノのみが発せられるため、打弦音が当該電子音源
による楽音を妨げるのを防止することができる。このた
め、電子音源によるピアノ音の音量を変更することによ
り、ピアノ音を任意の音量に設定することが可能となる
ものである。例えば、夜間等においては、スピーカ25
1から発せられる音量をボリューム250a等により調
整することにより、十分にその音量を減衰することがで
きるものである。また、ヘッドフォン256を用いた場
合には、演奏音が外部に漏れるので防止することができ
る。
【0051】また、非打弦モード時においては、打鍵に
よりアクションが実際に動作するため、キータッチが損
なわれることもないという利点もある。打弦モードにお
いては、ストッパ30がハンマーシャンク214の回動
を妨げない位置に移動するため、本鍵盤楽器は通常のア
コースティックピアノと同様に使用することができるも
のである。
【0052】また、本発明では、非打弦モードと打弦モ
ードの他に、前述の如くこれらモードの間の弱音モード
の設定が可能となっているので、打弦演奏、非打弦演奏
に加えて、打弦演奏時よりも小さい音量の弱音演奏も可
能である。したがって、1台のピアノで、状況に応じて
これら3つの演奏音形態を選択でき、多彩な音量で演奏
もしくは演奏練習を行える。
【0053】なお、非打弦モードにおいて、上記スピー
カ251を用いるかわりに、ピアノの響板を加振エネル
ギー可変型のアクチュエータにより直接振動しても差し
支えない。この場合、響板が振動するため、リアルな拡
がり感のあるアコースティックピアノの音を得ることが
可能となる。
【0054】図9は本発明のその他の実施形態に係る鍵
盤楽器のストッパ90およびアクション210Aを表す
図である。低音側アクションブラケットと高音側アクシ
ョンブラケット217との間には、断面が略コの字型の
レール217Aが橋渡されている。このレール217A
上には、ハンマーシャンク214の速度を検出するハン
マーセンサ972が各ハンマーシャンク毎に配設されて
いる。ハンマーセンサ972は、LED等の発光素子と
フォトトランジスタ等の受光素子を備えたフォトインタ
ラプタにより構成されている。ハンマーシャンク214
には、被検出部970が取り付けられ、この被検出部2
70にはスリット971が穿設されている。ハンマーシ
ャンク214の回動に伴い、被検出部970がハンマー
センサ972の発光素子および受光素子間の光路を横切
る。このとき、ハンマーセンサ972はオン・オフを繰
り返す。したがって、例えばハンマーセンサ972がオ
フからオン、そしてさらにオフになるまでの時間に基づ
き、ハンマーの速度を検出することが可能となるもので
ある。
【0055】キャッチャー216の上方の位置にはスト
ッパ90が配設されている。このストッパ90は細長状
をなし、低音側のアクションから高音側のアクションに
亘って延設されている。図10、図11に示されるよう
に、ストッパ90は、軸部901、台902、クッショ
ン903、保護材904を備えたものである。軸部90
1は棒状をなし、キャッチャー216に衝突した際に容
易に湾曲しないよう、木材、金属、樹脂等の十分な強度
を備えた部材を用いるのが好ましい。この軸部901上
には、その長手方向に沿って台902が配設され、台9
02にはウレタン等よりなるクッション903が固着さ
れている。さらに、クッション903表面はエクセーヌ
等の保護材904により覆われ、保護材903にキャッ
チャー216が当接する構成となっている。また、台9
02、クッション903、保護材904は、軸部901
の長手方向に亘って、アクション割部に対応して複数に
分割されている。
【0056】図10に示されるように、軸部901は軸
受920に回動自在に軸支され、軸受902はL字金具
921を介してア低音側のクションブラケット217の
側壁に取り付けられている。軸部901の他方の端部も
同様に高音側のアクションブラケットに取り付けられた
軸受けに軸支されている。
【0057】図11に示す軸部901の一端には矩形の
長板状のレバー910が固着されている。レバー910
には円形の穴911が穿設され、この穴911にはバネ
930の一端が係止されている。バネ930の他端は孔
付き木ネジ(ヒートン)935により鍵盤楽器本体に取
り付けられており、レバー910は、バネ930が縮む
方向に付勢された状態となっている。また、レバー91
0には切り欠き912が形成され、その内表はフェルト
等の被覆部913により覆われている。これにより、ト
ラップワーク945と切り欠き912との間に生ずる摺
動音を低減することができるものである。
【0058】切り欠き912には、棒状をなすトラップ
ワーク945の一端が係止され、このトラップワーク9
45が上下することにより、レバー910が軸部901
を中心として回動する構成となっている。トラップワー
ク945の他端はリンク951に係止され、さらにリン
ク950はトラップワーク955、リンク960、トラ
ップワーク965、ペダル240Aに連結されている。
リンク950、960はL字型をなし、それぞれ軸95
1、961を中心として回動自在に構成されている。
【0059】演奏者がペダル240Aを下方に踏み込む
ことにより、トラップワーク965が下方に引き下げら
れ、リンク960が軸961を中心として反時計回りに
回動する。そして、リンク960の回転運動は、トラッ
プワーク955、リンク950を介してトラップワーク
945に伝わり、トラップワーク945が下方に移動す
る。この結果、レバー910が軸部901を中心に回転
し、軸部901に配設されたクッション903等が下方
に向き(図9の実線で示された位置)、本鍵盤楽器が非
打弦モードの状態となる。なお、ユーザがペダル240
Aを左側に移動させることにより、この状態を保持する
ことができる。
【0060】ユーザがペダル240Aを上方に持ち上げ
た場合には、リンク950、960は時計回りに回転
し、トラップワーク945は上方に持ち上がる。する
と、バネ930の弾性力により、レバー910は軸部9
01を中心としてバネ930の方向に回転する。この結
果、軸部901に配設されたクッション903が横方向
に向き(図9で破線で示された位置)、本鍵盤楽器は打
弦モードの状態となる。
【0061】以上のように構成された本実施形態に係る
鍵盤楽器の作用を図9を参照しながら説明する。図9に
示されるアクションにおいて、非打弦モード(消音)時
(ストッパ90が実線で示された位置にある場合)に、
演奏者が打鍵すると、キャプスタン211はウイペン2
12を突き上げ、ハンマーシャンク214が回動する。
ところが、ハンマー215が弦204を打弦する直前
に、キャッチャー216がストッパ90の保護部904
に当接するため、ハンマーシャンク214は図中の破線
で示された位置で停止する。よって、打弦が行われるこ
となく、電子音によるピアノ音が発せられるものであ
る。また、打鍵によりアクションが実際に動作するた
め、キータッチが損なわれるのを防止することができ
る。さらに、キャッチャー216の真上でハンマーシャ
ンク214の回動を阻止するので、打鍵を確実に制止す
ることが可能となる。
【0062】打弦モード時(ストッパ90が破線で示さ
れた位置にある場合)においては、キャッチャー215
はストッパ90に当接することがないため、打鍵により
回動したハンマー215は弦に当接し、通常のアコース
ティックピアノの音色が発せられる。
【0063】また、本実施形態に係る鍵盤楽器にあって
は、静止手段であるストッパ90を、キャッチャー21
6の上方に配設したため、ハンマーシャンク214とダ
ンパーワイヤ218との間にハンマーセンサ972、ま
たは、ハンマーセンサ972と略同じ位置にダンパーワ
イヤーレール(未図示)を配設することができる。すな
わち、自動ピアノとしての機能と消音ピアノとしての機
能を一台のピアノにおいて実現することができる。さら
に、ダンパーワイヤー218を曲げることにより、その
位置の微調整を行う際に、ストッパ90が邪魔になるこ
ともない。よって、ダンパーワイヤー218の微調整を
通常のピアノと同様に行うことが可能となるものであ
る。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鍵盤楽器
によれば、1台で打弦演奏、非打弦演奏および弱音演奏
の3つの演奏音形態を実現できるので、状況に応じて多
彩な演奏音量の選択を行いながら演奏もしくは演奏練習
を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る鍵盤楽器の断面図で
ある。
【図2】 本発明の実施形態に係るストッパの斜視図で
ある。
【図3】 本発明の他の実施形態に係るストッパの斜視
図である。
【図4】 本発明の実施形態に係るストッパおよびアク
ションを表す側面図である。
【図5】 本発明の他の実施形態に係るストッパおよび
アクションを表す側面図である。
【図6】 本発明の実施形態に係る制御手段等のブロッ
ク図である。
【図7】 本発明の実施形態に係る鍵盤楽器の動作を表
すフローチャートである。
【図8】 本発明の実施形態に係る発音処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【図9】 本発明のその他の実施形態に係るストッパお
よびアクションを表す断面図である。
【図10】 本発明のその他の実施形態に係るストッパ
の側面図である。
【図11】 本発明のその他の実施形態に係るストッパ
等の斜視図である。
【符号の説明】
30 ストッパ 201 鍵 204 弦 210 アクション(打弦機構) 214 ハンマーシャンク 215 ハンマー 220 スイッチ(切換手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10H 1/32 G10H 1/32 Z

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張設された弦と、 回動可能なハンマーシャンクと、 このハンマーシャンクに取り付けられ、前記ハンマーシ
    ャンクとともに回動することにより前記弦を打撃するハ
    ンマーと、 鍵と、 この鍵の操作に応じて前記ハンマーシャンクを回動させ
    る打弦機構と、 前記ハンマーの打弦を阻止可能に設けられたストッパと
    を有する機構を複数組備えた鍵盤楽器において、 前記ストッパは、 前記ハンマーの打弦を阻止する非打弦位置と、 ハンマーの打弦を許容する打弦位置と、 これら消音位置と打弦位置との間であって、ハンマーの
    打弦強度を弱めて打弦音を弱くする弱音位置との3位置
    の間を移動可能に設けられ、 さらに、この3位置の切り換えを行う切換手段が設けら
    れていることを特徴とする鍵盤楽器。
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