JP5842799B2 - ピアノ - Google Patents

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Description

本発明は、打弦モード及び打弦阻止モードが切り替え可能であると共に、駆動信号により響板を振動させて音響を発生させることが可能なピアノに関する。
従来、鍵盤演奏を記録し、記録したデータに基づいて鍵を駆動して自動演奏を行うピアノが知られている。この種の自動演奏ピアノでは、鍵の自動駆動により実際に打弦がなされるので、演奏時と同じような音響が再現可能である。さらにペダル操作まで記録・再生すれば、記録時の音響を一層忠実に再現することが可能となる。しかし実際に打弦がなされるため、音量の調節は基本的にできない。
一方、従来、響板を備えたピアノにおいて、打弦による振動とは別に、駆動信号によってアクチュエータで響板を強制的に振動させることが可能なピアノが知られている(例えば特許文献1、2)。
特許文献1のピアノでは、演奏時の弦や響板の振動を振動センサやマイクロフォンで検出し、それに対してDSP処理を行って響板駆動信号を生成し、打弦発音から5msec内にアクチュエーアを駆動して響板を振動させる。これにより、生ピアノの音にアクチュエータによる響板振動の音が加わり、演奏時に付与する音響効果の種類や可変量を任意に設定できる。
特開平5−73039号公報 特表2006−524350号公報
しかしながら、特許文献1のピアノでは、響板と弦とは互いに振動が伝達される関係にあるため、打弦によるものとは別に、響板の強制振動に起因する共鳴音等の音響も生じることになる。そのため、打弦による音響と響板の強制振動による音響とが混ざり、共鳴音が重複するような状況となって、意図しない音響効果が発生するおそれがある。
従って、その生ピアノ本来の音響とは異質の音響が生じるため、特許文献1は、演奏においてその生ピアノの本来の音響特性を忠実に再現することを目指す技術とは異なる。また、演奏を記録したデータを用いて自動再生を行う技術でもない。さらに、演奏時に、あくまで打弦発音に加えて響板強制振動による音響を与える構成であるので、演奏において音量を調節することはほとんどできない。
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、演奏記録した曲データの再生において、演奏記録時の生ピアノとしての音響特性を忠実に再現すると共に、音量調節を可能にすることができるピアノを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1のピアノは、複数の鍵(2)、前記各鍵に対応して設けられた弦(5)、響板(7)、及び前記各鍵の操作により当該鍵に対応する弦を打撃するハンマ(4)を有すると共に、押鍵に伴い前記ハンマが打弦する打弦モードと、押鍵しても打弦阻止手段(40)の動作により前記ハンマによる打弦が阻止される打弦阻止モードとを切り替え可能なピアノであって、前記響板に配設されると共に前記弦が係止され、前記響板と前記弦との間で振動伝達の機能を果たす駒(6)と、前記駒、または前記響板のうち前記駒の近傍部分に配置され、前記打弦モードにおいて曲として前記鍵を演奏操作したときの振動波形を連続的に検出する機能と前記駒または前記響板を励振する機能の、双方の機能を果たす検出励振手段と、前記検出励振手段の検出結果に基づいて、前記検出励振手段を駆動するための曲再生用データを生成するデータ生成手段と、前記データ生成手段により生成された曲再生用データを記憶する記憶手段(12)と、前記記憶手段に記憶された曲再生用データの再生時に、前記曲再生用データを読み出して響板用駆動信号を生成する駆動信号生成手段(15)と、前記曲再生用データを再生する際、前記打弦阻止手段を動作させると共に、前記駆動信号生成手段により生成された響板用駆動信号を前記励振手段に与えるよう制御する制御手段(11)とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の請求項2のピアノは、複数の鍵、前記各鍵に対応して設けられた弦、響板、及び前記各鍵の操作により当該鍵に対応する弦を打撃するハンマを有すると共に、押鍵に伴い前記ハンマが打弦する打弦モードと、押鍵しても打弦阻止手段の動作により前記ハンマによる打弦が阻止される打弦阻止モードとを切り替え可能なピアノであって、前記響板に配設されると共に前記弦が係止され、前記響板と前記弦との間で振動伝達の機能を果たす駒と、前記駒、または前記響板のうち前記駒の近傍部分に配置され、前記打弦モードにおいて曲として前記鍵を演奏操作したときの振動波形を連続的に検出する振動波形検出手段と、前記駒、または前記響板のうち前記駒の近傍部分に配置され、前記駒または前記響板を励振する励振手段と、前記振動波形検出手段の検出結果に基づいて、前記励振手段を駆動するための曲再生用データを生成するデータ生成手段と、前記データ生成手段により生成された曲再生用データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された曲再生用データの再生時に、前記曲再生用データを読み出して響板用駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記曲再生用データを再生する際、前記打弦阻止手段を動作させると共に、前記駆動信号生成手段により生成された響板用駆動信号を前記励振手段に与えるよう制御する制御手段と、前記振動波形検出手段により振動波形が検出されるのに並行してダンパペダルの動作を検出するペダル検出手段(23)と、前記ダンパペダルを駆動するペダル駆動手段(31)とを有し、前記制御手段は、前記ペダル検出手段により検出された前記ダンパペダルの動作に基づいて、前記ダンパペダルを駆動するためのペダル駆動データを生成し、前記記憶手段は、前記生成されたペダル駆動データと前記曲再生用データとを対応付けて記憶し、前記制御手段は、前記曲再生用データの再生に並行して、前記駆動信号生成手段(15)が、前記曲再生用データに対応付けられている前記ペダル駆動データを読み出してペダル用駆動信号を生成し、前記生成されたペダル用駆動信号が前記ペダル駆動手段に与えられるよう制御する。
上記目的を達成するために本発明の請求項3のピアノは、複数の鍵、前記各鍵に対応して設けられた弦、響板、及び前記各鍵の操作により当該鍵に対応する弦を打撃するハンマを有すると共に、押鍵に伴い前記ハンマが打弦する打弦モードと、押鍵しても打弦阻止手段の動作により前記ハンマによる打弦が阻止される打弦阻止モードとを切り替え可能なピアノであって、前記響板に配設されると共に前記弦が係止され、前記響板と前記弦との間で振動伝達の機能を果たす駒と、前記駒、または前記響板のうち前記駒の近傍部分に配置され、前記打弦モードにおいて曲として前記鍵を演奏操作したときの振動波形を連続的に検出する振動波形検出手段と、前記駒、または前記響板のうち前記駒の近傍部分に配置され、前記駒または前記響板を励振する励振手段と、前記振動波形検出手段の検出結果に基づいて、前記励振手段を駆動するための曲再生用データを生成するデータ生成手段と、前記データ生成手段により生成された曲再生用データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された曲再生用データの再生時に、前記曲再生用データを読み出して響板用駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、前記曲再生用データを再生する際、前記打弦阻止手段を動作させると共に、前記駆動信号生成手段により生成された響板用駆動信号を前記励振手段に与えるよう制御する制御手段と、前記振動波形検出手段により振動波形が検出されるのに並行して前記鍵の動作を検出する鍵検出手段(22)と、前記鍵を駆動する鍵駆動手段(30)とを有し、前記制御手段は、前記鍵検出手段により検出された前記鍵の動作に基づいて、前記鍵を駆動するための鍵駆動データを生成し、前記記憶手段は、前記生成された鍵駆動データと前記曲再生用データとを対応付けて記憶し、前記制御手段は、前記曲再生用データの再生に並行して、前記駆動信号生成手段(15)が、前記曲再生用データに対応付けられている前記鍵駆動データを読み出して鍵用駆動信号を生成し、前記生成された鍵用駆動信号が前記鍵駆動手段に与えられるよう制御する。
なお、上記括弧内の符号は例示である。
本発明の請求項1によれば、演奏記録した曲データの再生において、演奏記録時の生ピアノとしての音響特性を忠実に再現すると共に、音量調節を可能にすることができる。また、データ記録時と同じ音響特性を一層忠実に再現できると共に、構成を簡単にすることができる。
請求項によれば、演奏記録した曲データの再生において、演奏記録時の生ピアノとしての音響特性を忠実に再現すると共に、音量調節を可能にすることができる。また、曲再生時に自動駆動されるペダル動作に応じて弦のダンプが解除され、共鳴音がより適切に再現される。
請求項によれば、演奏記録した曲データの再生において、演奏記録時の生ピアノとしての音響特性を忠実に再現すると共に、音量調節を可能にすることができる。また、曲再生時に自動押鍵される鍵に対応する弦のダンプが解除され、共鳴音がより適切に再現される。
本発明の第1の実施の形態に係るピアノの外観を示す斜視図である。 グランドピアノの内部構造を示す断面図である。 振動センサアクチュエータの取り付け位置を説明するための響板の裏面図である。 グランドピアノの音源装置に関わる構成を示すブロック図である。 打弦モードにおいて曲再生用データを記録する記録処理時の振動の伝搬経路を示す図(図(a))、打弦阻止モードにおいて曲再生用データに基づき響板発音を行う曲再生処理時の振動の伝搬経路を示す図(図(b))である。 記録処理のフローチャートである。 曲再生処理のフローチャートである。 第2の実施の形態における、打弦モードにおいて曲再生用データを記録する記録処理時の振動の伝搬経路を示す図(図(a))、打弦阻止モードにおいて曲再生用データに基づき響板発音を行う曲再生処理時の振動の伝搬経路を示す図(図(b))である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るピアノの外観を示す斜視図である。このピアノはグランドピアノ1として構成され、その前面に演奏者によって演奏操作がなされる鍵2が複数配列された鍵盤、およびペダル3を有する。また、グランドピアノ1は、前面部分に操作パネル13を有する音源装置10、および譜面台部分に設けられたタッチパネル60を有する。ユーザの指示は、操作パネル13およびタッチパネル60が操作されることにより、音源装置10に対して入力可能になっている。
グランドピアノ1は、ユーザの指示に応じて複数の発音モードが設定可能になっている。この発音モードには、ハンマによる打弦のみで発音させる打弦モード、押鍵してもハンマによる打弦が阻止される打弦阻止モードが含まれている。打弦モードには、一般的なグランドピアノと同様の通常の演奏モードのほか、自動演奏モードも含まれる。打弦阻止モードは、打弦発音に代わって電子発音だけを行ういわゆる消音モードとしても成り立つが、本実施の形態では特に、電子発音を行うことなく、打弦発音に代わって響板発音を行うことが可能である。
自動演奏モードには、電子発音を行うモードと響板発音を行うモードとが含まれる。この自動演奏モードにおいて響板発音を行うモードには、曲再生用データを再生する曲再生処理(図7)が相当する。
図2は、グランドピアノ1の内部構造を示す断面図である。
この図においては、各鍵2に対応して設けられている構成については1つの鍵2に着目して示し、他の鍵2に対応して設けられている部分については記載を省略している。各鍵2の後端側(演奏するユーザから見て鍵2の奥側)の下部には、演奏モードが自動演奏モード等である場合において、ソレノイドを用いて鍵2を駆動する鍵駆動部30、及び、ソレノイドを用いてペダル3を駆動するペダル駆動部31が設けられている。
鍵駆動部30、ペダル駆動部31は、音源装置10からのそれぞれの制御信号(ないし駆動信号)に応じてソレノイドを駆動する。鍵駆動部30は、対応するソレノイドを駆動してプランジャを上昇させることにより、ユーザが押鍵したときと同様な状態を再現する一方、プランジャを下降させることにより、ユーザが離鍵したときと同様な状態を再現する。ペダル駆動部31は、対応するソレノイドを駆動してプランジャを上昇させることにより、ユーザがペダル3を踏み込んだときと同様な状態を再現する一方、プランジャを下降させることにより、ユーザがペダル3を踏み上げしたときと同様な状態を再現する。
弦5及びハンマ4は、各鍵2に対応して設けられる。鍵2が押下されるとアクション機構(図示略)を介してハンマ4が回動し、各鍵2に対応する弦5を打撃する。ダンパ8は、鍵2の押下量、およびペダル3のうちダンパペダル(以下、単にペダル3といった場合にはダンパペダルを示す)の踏込量に応じて変位し、弦5と非接触状態または接触状態となる。ダンパ8は、弦5と接触しているときには、その弦5の振動を抑制する。押鍵の場合は、押下された鍵2に対応するダンパ8だけが変位する。
ストッパ40は、打弦阻止モードが設定されているときに動作し、各ハンマ4を受け止めてハンマ4による弦5への打撃を阻止する打弦阻止手段としての部材である。ストッパ40が動作して、打弦阻止モードに応じた位置に変位した状態では、ハンマシャンクがストッパ40に衝突してハンマ4の回動がそこで規制され、弦5に当接しない。打弦モードでは、ストッパ40はハンマシャンクに干渉しない位置に退避している。
鍵センサ22は、各鍵2に対応して各鍵2の下部に設けられ、対応する鍵2の挙動に応じた検出信号を音源装置10に出力する。例えば、鍵センサ22は、鍵2の押下量を検出し、その検出結果を示す検出信号を音源装置10に出力する。なお、鍵センサ22は、鍵2が特定の押下位置(1つ以上)を通過したことを示す検出信号を出力する構成であってもよい。
ハンマセンサ24は、ハンマ4に対応して設けられ、対応するハンマ4の挙動に応じた検出信号を音源装置10に出力する。例えば、ハンマセンサ24は、ハンマ4による弦5の打撃直前の移動速度を検出し、その検出結果を示す検出信号を音源装置10に出力する。なお、ハンマセンサ24は、ハンマ4が特定の回動位置(1つ以上)を通過したことを示す検出信号を出力する構成であってもよい。
ペダルセンサ23は、各ペダル3に対応して設けられ、対応するペダル3の挙動に応じた検出信号を音源装置10に出力する。この例においては、ペダル3の踏込量を検出し、検出結果を示す検出信号を音源装置10に出力する。なお、ペダルセンサ23は、ペダル3が特定の踏込位置を通過したことを示す検出信号を出力する構成であってもよい。
ここで特定の踏込位置とは、弦5とダンパ8とが接触する状態と非接触の状態とを区別できる踏込位置であることが望ましく、複数箇所を特定の踏込位置とすることでハーフペダルの状態についても検出できるようにすることがさらに望ましい。ただし、ペダルセンサ23が出力する検出信号は、ペダル3の挙動を音源装置10に認識させることができる信号であればどのようなものであってもよい。
なお、消音モードで演奏するためには、鍵センサ22、ペダルセンサ23、およびハンマセンサ24からそれぞれ出力される検出信号によって、音源装置10が、弦5に対するハンマ4の打撃タイミング(キーオンのタイミング)、打撃速度(ベロシティ)、およびその弦5に対するダンパ8の振動抑制タイミング(キーオフのタイミング)を、各鍵2(キーナンバ)に対応して特定することができるようになっていればよい。従って、鍵センサ22、ペダルセンサ23およびハンマセンサ24は、鍵2、ペダル3、ハンマ4の挙動を検出した結果を、他の態様での検出信号として出力する構成であってもよい。
響板7には、響棒75および駒6が配設される。駒6には、張架される弦5の一部が係止される。従って、駒6を介して響板7の振動が各弦5に伝達されるとともに、各弦5の振動が駒6を介して響板7に伝達される。
また、響板7には、振動センサアクチュエータ50が配設される。振動センサアクチュエータ50は、響板7に対して振動を伝達する励振機能を有したアクチュエータと、アクチュエータを駆動する駆動回路とを有する。この駆動回路は、音源装置10から出力される響板用駆動信号(駆動波形信号)を増幅してアクチュエータに供給することにより、アクチュエータを駆動信号が示す波形で振動させる。振動センサアクチュエータ50は、響板7の振動波形を連続的に検出する振動波形検出センサとしても機能する。
振動センサアクチュエータ50は、直支柱9に接続された支持部55によって支持されて、響板7に接続されている。なお、支持部55を用いずに響板7によって支持されるようにしてもよい。この場合には、振動センサアクチュエータ50は、駆動信号に応じた振動を慣性力によって響板7に伝達する。
図3は、振動センサアクチュエータ50の取り付け位置を説明するための響板7の裏面図である。
振動センサアクチュエータ50は、響板7のうち、複数存在する響棒75の間に接続されている。振動センサアクチュエータ50は同じ構成のものが複数、響板7に接続されているが、1つであってもよい。
ところで、図2に示すように、各振動センサアクチュエータ50は、駒6に極力近い位置に配置され、本実施の形態では、響板7を挟んで駒6の反対側に配置される。振動センサアクチュエータ50を駒6の近傍部分に配置することで、駒6自体を励振したり駒6自体の振動波形を検出したりするのと同じような状況になるようにしている。
図4は、グランドピアノ1の音源装置10に関わる構成を示すブロック図である。
音源装置10は、制御部11、記憶部12、操作パネル13、通信部14、信号発生部15、およびインターフェイス16を有する。これらの各構成要素はバス17を介して接続されている。
制御部11は、CPU18のほか、RAM19、ROM21等の記憶装置を有する。制御部11は、ROM21に記憶されている制御プログラムに基づいて、音源装置10の各部およびインターフェイス16に接続された各構成要素を制御する。
記憶部12は、制御プログラムが実行されているときに用いられる各種設定内容を示す設定情報を記憶する。設定情報は、鍵センサ22、ペダルセンサ23、およびハンマセンサ24から出力される検出信号に基づいて、信号発生部15において生成する駆動信号の内容を決定するための情報である。例えば、押下された鍵2と生成する駆動信号との関係を規定するテーブルなどが含まれている。記憶部12はまた、図6の記録処理で記録される「ペダル駆動データ」、「鍵駆動データ」及び「曲再生用データ」を記憶する。
ペダル駆動データは、ペダル駆動部31を駆動するペダル用駆動信号を生成するためのデータである。鍵駆動データは、鍵駆動部30を駆動する鍵用駆動信号を生成するためのデータである。これらの駆動データは、例えば、MIDデータでなる。また、曲再生用データは、振動センサアクチュエータ50を駆動する響板用駆動信号を生成するための振動波形データである。
操作パネル13は、ユーザの操作を受け付ける操作ボタンなどを有する。この操作ボタンにより操作が受け付けられると、操作に応じた操作信号が制御部11に出力される。インターフェイス16に接続されたタッチパネル60は、その表示画面に、各種モードの設定などを行う設定画面、楽譜などの各種情報が表示される。ユーザから音源装置10への指示は操作パネル13またはタッチパネル60にいずれによっても入力され得る。
通信部14は、無線、有線などにより他の装置と通信を行うインターフェイスである。通信部14には、記録媒体に記録された各種データを読み出すディスクドライブが接続されていてもよい。通信部14を介して音源装置10に入力されるデータは、例えば、自動演奏に用いる楽曲データなどである。
信号発生部15は、「ペダル駆動データ」、「鍵駆動データ」及び「曲再生用データ」に基づいて、不図示の基本特性鍵テーブルや基音AEG(Amplitude Envelope Generator)鍵テーブル等を参照し、駆動信号として出力する。
インターフェイス16は、音源装置10と外部の各構成要素とを接続するインターフェイスである。インターフェイス16は、鍵センサ22、ペダルセンサ23、ハンマセンサ24から出力される検出信号、およびタッチパネル60から出力される操作信号を、制御部11に出力する。また、インターフェイス16は、制御部11から出力された制御信号を鍵駆動部30、ペダル駆動部31に出力し、信号発生部15から出力された駆動信号を振動センサアクチュエータ50に出力する。
図5(a)は、打弦モードにおいて曲再生用データを記録する記録処理時の振動の伝搬経路を示す図である。図5(b)は、打弦阻止モードにおいて曲再生用データに基づき響板発音を行う曲再生処理時の振動の伝搬経路を示す図である。
まず、図5(a)に示すように、記録処理時においては、ユーザが鍵2及びペダル3に対して曲としての演奏操作を行う。
記録処理時に、記録開始指示に応じて押鍵した鍵2に対応する弦5−Dがハンマ4によって打撃される際、押鍵によってダンパ8が上昇しているので、その弦5−Dにはダンパ8が接触していない。図5(a)に示すように、まず、打撃された弦5−Dの振動(A1r)が駒6を介して響板7に伝わる(A2r)。それと並行して駒6(A4r)→他の弦5へと伝わる。響板7の振動は、空気中に放音(A5r)されると共に、振動センサアクチュエータ50によって検出され(A3r)、信号化された波形(ar)とされ、このような動作が個々の押鍵に応じて順次なされて、制御部11のRAM19に一旦記憶される。その後、RAM19に順次記憶された複数鍵分の振動波形データが1つの曲再生用データとして記憶部12に記録される。
また、図6で後述するように、記録処理時には、響板7の振動波形の検出に並行して鍵2及びペダル3の動作が検出され、それらの結果から、鍵用駆動データ及びペダル駆動データが曲再生用データと対応付けられて記憶される。
次に、曲再生処理時には、打弦阻止モードとされ、響板7の振動に関しては、曲再生用データに基づく響板発音がなされる。また、図7で後述するように、鍵用駆動データ及びペダル駆動データに基づいて鍵2及びペダル3が自動駆動され、鍵2及びペダル3の動作に伴いダンパ8も動作する。
制御部11は、記憶部12に記録されている振動波形データである曲再生用データを順次、RAM19に読み出す。そして、図5(b)に示すように、順次読み出した波形データに基づいて信号発生部15により生成した駆動信号(ap)を振動センサアクチュエータ50に与える。これにより、振動センサアクチュエータ50は、記録処理時(図5(a))の響板7の振動波形に等しい振動波形で響板7を励振することができる。
励振された響板7の振動は、空気中に放音(A5p)されると共に、駒6に伝わり(A2p)、さらに駒6から、自動駆動された鍵2及びペダル3によりダンパ8によるダンプが解除状態となった弦5−Pと他の弦5とに伝達される(A1p、A4p)。それにより弦5−P及び他の弦5は共振し、それが駒6に伝わる。駒6に伝わった共振振動は響板7に伝わり、空気中に放音されると共に、振動センサアクチュエータ50にも伝わる。
従って、押鍵による打弦を行うことなく、打弦したのと同じような音響を響板7から放音することが可能となる。
次に、図6、図7を用いて、記録処理及び曲再生処理の手順を説明する。
図6は、記録処理のフローチャートである。本処理は、制御部11のCPU18により実行される。
まず、CPU18は、ユーザからの、曲としての演奏を開始する指示を待ち(ステップS101)、演奏を開始する指示があったら、通常演奏時と同じように発音モードを打弦モードとし、鍵センサ22、ペダルセンサ23、ハンマセンサ24のそれぞれに、鍵2、ペダル3、ハンマ4の動作検出を行わせる(ステップS102)。ユーザは、例えば1曲分の演奏を行っていく。次に、CPU18は、響板7の振動を振動センサアクチュエータ50に検出させるよう制御する(ステップS103)。
次にCPU18は、鍵センサ22、ペダルセンサ23、ハンマセンサ24から得られた検出結果、及び、振動センサアクチュエータ50の検出結果から得られた振動波形データを、RAM19に一時記憶させる(ステップS104)。
次にCPU18は、曲演奏の終了指示が有ったか否かを判別し(ステップS105)、終了指示がない場合は処理をステップS102に戻す一方、終了指示が有った場合は、処理をステップS106でデータ生成・記憶を行う。
ステップS106では、CPU18は、上述したような手法により、一時記憶された振動波形データを、1つのまとまった振動波形データである曲再生用データとして生成する。なお、これと並行した別のプロセスとして、CPU18は、RAM19に一時記憶された、鍵センサ22、ペダルセンサ23及びハンマセンサ24から得られた検出結果から、振動波形データに同期した鍵駆動データ及びペダル駆動データを生成する。なお、鍵駆動データは、鍵センサ22の検出結果のみに基づいて生成してもよく、その場合、ハンマセンサ24の検出結果は必要ない。さらにCPU18は、上記生成した曲再生用データに鍵駆動データ及びペダル駆動データを対応付けて、これらのデータを一括して記憶部12に記録する。その後本処理が終了する。
図7は、曲再生処理のフローチャートである。本処理は、制御部11のCPU18により実行される。
図7の処理にあたって、CPU18は、操作パネル13またはタッチパネル60から入力されるユーザの指示に従って、各種の設定を行う。ここでは例えば、響板用駆動信号に基づく響板7による発音音量(振動センサアクチュエータ50による励振の程度)の設定、鍵用駆動信号及びペダル用駆動信号に基づく鍵2及びペダル3の駆動の可否の設定、さらには、鍵用駆動信号及びペダル用駆動信号に基づく電子楽音の発音の可否、音色、音量の設定等が可能である。
図7においてまず、CPU18は、ユーザからの、曲再生用データに基づく曲再生の開始指示を待ち(ステップS201)、開始指示があれば、発音モードを打弦阻止モードに設定し(ステップS202)、記憶部12から曲再生用データ、鍵駆動データ及びペダル駆動データをRAM19に読み出す(ステップS203)。この際、各データは1曲分が読み出される。
ステップS203で読み出されたデータは、図7の処理と並行して動作している別の処理プロセス(図示せず)へ受け渡され、処理される。当該別の処理プロセスは、CPU18によって所定の時間間隔で実行されている。
当該別の処理プロセスでは、CPU18は、各駆動信号を生成するよう信号発生部15を制御する。CPU18はまず、RAM19に読み出されている鍵駆動データ及びペダル駆動データに基づいて、鍵駆動部30を駆動するための鍵用駆動信号、及び、ペダル駆動部31を駆動するためのペダル用駆動信号が信号発生部15により生成されるよう制御する。それと共に、RAM19に読み出されている曲再生用データに基づいて、信号発生部15により響板用駆動信号が生成されるよう制御する。
次にCPU18は、生成された鍵用駆動信号、ペダル用駆動信号を、それぞれ鍵駆動部30、ペダル駆動部31に出力すると共に、生成された響板用駆動信号を、振動センサアクチュエータ50の駆動回路に出力する。
鍵用駆動信号、ペダル用駆動信号はそれぞれ、時間進行に応じた鍵2、ペダル3の目標軌道である。従って、曲の進行に従って、鍵2、ペダル3は、順次生成される鍵用駆動信号、ペダル用駆動信号に応じて各々の位置が制御され、演奏記録時と同じような動作が自動的に行われる。
また、響板用駆動信号が振動センサアクチュエータ50に供給されると、響板7に振動が与えられ、その後の弦5による共振振動と併せて響板7から放音がなされる。このことが、連続する振動波形に従って繰り返される。
鍵2及びペダル3は、演奏記録時と同じように動作するから、ダンパ8もそれに応じた動作をし、ダンパ8によるダンプ作用も演奏記録時に準ずる。例えばペダル3が踏み込み駆動されている状況では、各弦5による豊かな共鳴音が発生する。また、ペダル3が踏み込み駆動されていない状況で鍵2が離鍵駆動されれば、対応するダンパ8が対応する弦5を止音することとなる。
これにより、生ピアノとして演奏したときと同じような、共鳴音を含む豊かな音響が、実際の打弦を行わずに実現される。しかも、打弦をしないので、自然な音響を維持しつつ音量の調節が任意であり、減音再生も可能である。
ところで、曲再生用データに基づく響板7の振動によって過共鳴のような現象が生じる場合は、ペダル3の駆動を制御して、ダンパ位置の制御により共鳴を制御するようにしてもよい。
本実施の形態によれば、励振手段及び振動波形検出手段の双方として機能する振動センサアクチュエータ50を響板7のうち駒6の近傍部分に配置し、曲演奏時の響板7の振動波形の検出結果から曲再生用データを記録する。そして、曲再生処理において、打弦阻止モードにて、曲再生用データに基づいて、響板用駆動信号を生成し、振動センサアクチュエータ50で響板7を振動させる。これにより、演奏記録した曲データの再生において、演奏記録時の生ピアノとしての音響特性を忠実に再現すると共に、音量調節を可能にすることができる。
また、振動センサアクチュエータ50は励振手段及び振動波形検出手段の機能を兼ねる同一物として構成したので、振動検出位置と励振位置とを完全に一致させることができる。よって、データ記録時と同じ音響特性を一層忠実に再現できると共に、構成を簡単にすることができる。しかも部品点数の増加を抑えて構成を簡単にすることができる。
また、演奏記録時に、響板7の振動波形が検出されるのに並行して鍵2及びペダル3の動作を検出し、鍵用駆動データ及びペダル駆動データと曲再生用データとを対応付けて記憶しておく。そして、曲再生用データの再生に並行して、鍵用駆動データ及びペダル駆動データに基づき鍵2及びペダル3を動作させる。これらにより、曲再生時に自動駆動される鍵2及びペダル3の動作に応じて弦5のダンプが解除され、共鳴音がより適切に再現される。
なお、曲再生用データの再生において、鍵2及び/またはペダル3の自動駆動を行うことなく、響板発音だけを行うようにしてもよい。その場合は、記録処理時に鍵2及び/またはペダル3の操作を検出する必要はない。あるいは、曲再生処理時に鍵駆動データ及び/またはペダル駆動データを読み出す必要はない。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態に対して振動センサアクチュエータ50の配置位置が異なり、その他の構成は同様である。すなわち、第2の実施の形態では、振動センサアクチュエータ50は、響板7ではなく駒6に接続されるよう配設する。
図8(a)は、第2の実施の形態における、打弦モードにおいて曲再生用データを記録する記録処理時の振動の伝搬経路を示す図である。図8(b)は、打弦阻止モードにおいて曲再生用データに基づき響板発音を行う曲再生処理時の振動の伝搬経路を示す図である。
1つの押鍵に着目したとき、図8(a)に示すように、弦5−Dが打弦されたときの振動は、弦5−D(A1r)→駒6(A2r)→響板7(A5r)→放音となる。それと並行して駒6(A4r)→他の弦5へと伝わると共に、駒6(A3r)→振動センサアクチュエータ50へと伝搬し、記憶部12に記録される(ar)。
次に、図8(b)に示すように、曲再生処理時には、図5(b)の例と同様の駆動信号(ap)を振動センサアクチュエータ50に与える。これにより、振動センサアクチュエータ50は、記録処理時の駒6の振動波形に等しい振動波形で駒6を励振することができる。
駒6が励振されると、その振動は、駒6(A1p、A4p)→弦5−P、他の弦5へと伝搬し、弦5−P、弦5は共振する。それと並行して、駒6(A2p)→響板7(A5p)→放音となる。また、他の弦5の共振により、他の弦5→駒6へと伝わる。そして、駒6→響板7→放音となる。それと並行して、駒6→振動センサアクチュエータ50にも伝わる。
本実施の形態によれば、演奏記録した曲データの再生において、演奏記録時の生ピアノとしての音響特性を忠実に再現すると共に、音量調節を可能にすることに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
なお、第1、第2の実施の形態において、振動センサアクチュエータ50は、励振手段及び振動波形検出手段の機能を兼ねる同一物としたが、両者を別体に分けて構成してもよい。その場合、励振手段と振動波形検出手段とは、駒6、または響板7のうち駒6の近傍部分に配置するのがよい。この領域内であれば、振動検出位置や励振位置が駒6または響板7のいずれであったとしても、大きな差異が生じないからである。音響の忠実な再現のためには、両者を極力近い位置に配置するのが望ましい。
また、曲再生用データや駆動データは、グランドピアノ1に備え付けた記憶部12に記録しておくことに限定されず、一旦、可搬メディア等に記録しておき、必要時に読み出して用いてもよい。なお、データの記録処理を行ったピアノと、当該データを用いて曲再生処理を行うピアノとが同一であることが最も望ましいが、それに限定されるものではない。同様の機種の別個体のピアノで検出・記録したデータを用いて曲再生処理を行ってもよい。
なお、本発明の適用対象となるピアノは、強制的に振動させることが可能な響板を有するものであればよく、アップライト型であってもよい。
2 鍵、 4 ハンマ、 5 弦、 6 駒、 7 響板、 11 制御部(データ生成手段、制御手段)、 12 記憶部(記憶手段)、 15 信号発生部(駆動信号生成手段)、 22 鍵センサ(鍵検出手段)、 23 ペダルセンサ(ペダル検出手段)、 30 鍵駆動部(鍵駆動手段)、 31 ペダル駆動部(ペダル駆動手段)、 40 ストッパ(打弦阻止手段)、 50 振動センサアクチュエータ(振動波形検出手段、励振手段)

Claims (4)

  1. 複数の鍵、前記各鍵に対応して設けられた弦、響板、及び前記各鍵の操作により当該鍵に対応する弦を打撃するハンマを有すると共に、押鍵に伴い前記ハンマが打弦する打弦モードと、押鍵しても打弦阻止手段の動作により前記ハンマによる打弦が阻止される打弦阻止モードとを切り替え可能なピアノであって、
    前記響板に配設されると共に前記弦が係止され、前記響板と前記弦との間で振動伝達の機能を果たす駒と、
    前記駒、または前記響板のうち前記駒の近傍部分に配置され、前記打弦モードにおいて曲として前記鍵を演奏操作したときの振動波形を連続的に検出する機能と前記駒または前記響板を励振する機能の、双方の機能を果たす検出励振手段と、
    前記検出励振手段の検出結果に基づいて、前記検出励振手段を駆動するための曲再生用データを生成するデータ生成手段と、
    前記データ生成手段により生成された曲再生用データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された曲再生用データの再生時に、前記曲再生用データを読み出して響板用駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記曲再生用データを再生する際、前記打弦阻止手段を動作させると共に、前記駆動信号生成手段により生成された響板用駆動信号を前記検出励振手段に与えるよう制御する制御手段とを有することを特徴とするピアノ。
  2. 複数の鍵、前記各鍵に対応して設けられた弦、響板、及び前記各鍵の操作により当該鍵に対応する弦を打撃するハンマを有すると共に、押鍵に伴い前記ハンマが打弦する打弦モードと、押鍵しても打弦阻止手段の動作により前記ハンマによる打弦が阻止される打弦阻止モードとを切り替え可能なピアノであって、
    前記響板に配設されると共に前記弦が係止され、前記響板と前記弦との間で振動伝達の機能を果たす駒と、
    前記駒、または前記響板のうち前記駒の近傍部分に配置され、前記打弦モードにおいて曲として前記鍵を演奏操作したときの振動波形を連続的に検出する振動波形検出手段と、
    前記駒、または前記響板のうち前記駒の近傍部分に配置され、前記駒または前記響板を励振する励振手段と、
    前記振動波形検出手段の検出結果に基づいて、前記励振手段を駆動するための曲再生用データを生成するデータ生成手段と、
    前記データ生成手段により生成された曲再生用データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された曲再生用データの再生時に、前記曲再生用データを読み出して響板用駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記曲再生用データを再生する際、前記打弦阻止手段を動作させると共に、前記駆動信号生成手段により生成された響板用駆動信号を前記励振手段に与えるよう制御する制御手段と、
    前記振動波形検出手段により振動波形が検出されるのに並行してダンパペダルの動作を検出するペダル検出手段と、
    前記ダンパペダルを駆動するペダル駆動手段とを有し、
    前記制御手段は、前記ペダル検出手段により検出された前記ダンパペダルの動作に基づいて、前記ダンパペダルを駆動するためのペダル駆動データを生成し、前記記憶手段は、前記生成されたペダル駆動データと前記曲再生用データとを対応付けて記憶し、
    前記制御手段は、前記曲再生用データの再生に並行して、前記駆動信号生成手段が、前記曲再生用データに対応付けられている前記ペダル駆動データを読み出してペダル用駆動信号を生成し、前記生成されたペダル用駆動信号が前記ペダル駆動手段に与えられるよう制御することを特徴とするピアノ。
  3. 複数の鍵、前記各鍵に対応して設けられた弦、響板、及び前記各鍵の操作により当該鍵に対応する弦を打撃するハンマを有すると共に、押鍵に伴い前記ハンマが打弦する打弦モードと、押鍵しても打弦阻止手段の動作により前記ハンマによる打弦が阻止される打弦阻止モードとを切り替え可能なピアノであって、
    前記響板に配設されると共に前記弦が係止され、前記響板と前記弦との間で振動伝達の機能を果たす駒と、
    前記駒、または前記響板のうち前記駒の近傍部分に配置され、前記打弦モードにおいて曲として前記鍵を演奏操作したときの振動波形を連続的に検出する振動波形検出手段と、
    前記駒、または前記響板のうち前記駒の近傍部分に配置され、前記駒または前記響板を励振する励振手段と、
    前記振動波形検出手段の検出結果に基づいて、前記励振手段を駆動するための曲再生用データを生成するデータ生成手段と、
    前記データ生成手段により生成された曲再生用データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された曲再生用データの再生時に、前記曲再生用データを読み出して響板用駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記曲再生用データを再生する際、前記打弦阻止手段を動作させると共に、前記駆動信号生成手段により生成された響板用駆動信号を前記励振手段に与えるよう制御する制御手段と、
    前記振動波形検出手段により振動波形が検出されるのに並行して前記鍵の動作を検出する鍵検出手段と、
    前記鍵を駆動する鍵駆動手段とを有し、
    前記制御手段は、前記鍵検出手段により検出された前記鍵の動作に基づいて、前記鍵を駆動するための鍵駆動データを生成し、前記記憶手段は、前記生成された鍵駆動データと前記曲再生用データとを対応付けて記憶し、
    前記制御手段は、前記曲再生用データの再生に並行して、前記駆動信号生成手段が、前記曲再生用データに対応付けられている前記鍵駆動データを読み出して鍵用駆動信号を生成し、前記生成された鍵用駆動信号が前記鍵駆動手段に与えられるよう制御することを特徴とするピアノ。
  4. 前記振動波形検出手段と前記励振手段とは同一物であることを特徴とする請求項2または3記載のピアノ。
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