JP2001004151A - 加熱調理装置 - Google Patents

加熱調理装置

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JP2001004151A
JP2001004151A JP11173721A JP17372199A JP2001004151A JP 2001004151 A JP2001004151 A JP 2001004151A JP 11173721 A JP11173721 A JP 11173721A JP 17372199 A JP17372199 A JP 17372199A JP 2001004151 A JP2001004151 A JP 2001004151A
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潤二 村田
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義人 福田
Takashi Fukuda
隆 福田
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
    • H05B6/6426Aspects relating to the exterior of the microwave heating apparatus, e.g. metal casing, power cord
    • H05B6/6429Aspects relating to mounting assemblies of wall-mounted microwave ovens
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B6/00Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
    • H05B6/64Heating using microwaves
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    • H05B6/6423Cooling of the microwave components and related air circulation systems wherein the microwave oven air circulation system is also used as air extracting hood

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザに不快感を与えない加熱調理装置を提
供する。 【解決手段】 高所設置型の電子レンジ1は、フードフ
ァン8が作動することにより、電子レンジ1の下方の空
気を所定の方向に導く。すなわち、電子レンジ1は、換
気扇として使用することができる。フードファン8は、
設置態様を変更することにより、吹出口8aが対向する
方向を変更できる。すなわち、フードファン8は、空気
を、排気孔2から電子レンジ1の前方に排出することも
できるし、電子レンジ1の後方に排出することもでき
る。なお、排気孔2から排出される場合は、室内に空気
が排出されることになるので、室外に空気が排出される
場合よりも、フードファン8の回転数は少なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱調理装置に関
し、詳しくは、吸気孔から風路を介して排気孔に空気を
送るファンを含む加熱調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の加熱調理装置には、加熱手段であるマグネトロンや高
圧トランスを冷却するために、ファンが設けられてい
た。また、加熱調理装置の中でも、壁面やキッチンキャ
ビネットに取付けられる高所設置型電子レンジでは、上
記の目的のほかに、単に、該加熱調理装置を換気扇とし
て使用するためにも、ファンが設けられている。
【0003】そして、従来の加熱調理装置の中には、フ
ァンの排気方向を、複数の方向から選択することができ
るタイプのものがあった。たとえば、キッチンキャビネ
ットに取付けられるタイプのものであれば、ユーザは、
ファンの排気方向を、室内または室外のいずれかに選択
することができた。
【0004】しかしながら、このような加熱調理装置に
おいて、ファンの排気方向が室内とされた場合、排気の
際に発生する音が大きいため、ユーザが不快感を抱くと
いう問題があった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、ユーザに不快感を与えない加
熱調理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
にかかる加熱調理装置は、加熱手段と、吸気孔と、排気
孔と、前記吸気孔から風路を介して前記排気孔に空気を
送るファンとを含む加熱調理装置であって、前記ファン
を駆動する駆動手段をさらに含み、前記ファンは、風を
送る方向の異なる複数の設置態様の中のいずれかの設置
態様で、設置され、前記駆動手段は、前記ファンを、所
定の範囲内の回転数のいずれかの回転数で回転させるよ
うに、制御を行ない、前記回転数についての所定の範囲
を、前記ファンの設置態様ごとに決定することを特徴と
する。
【0007】請求項1に記載の本発明によれば、ファン
の回転数についての範囲が、ファンの設置態様に応じて
決定される。
【0008】これにより、ファンの排気方向が、排気の
際に発生する音に対してユーザが不快感を抱くような方
向である場合にのみ、ファンの回転数を低下させること
ができる。
【0009】請求項2に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、請求項1に記載の発明にかかる加熱調理装置の
構成に加えて、前記異なる複数の設置態様は、ファンが
室内に向けて風を送る第1の設置態様と、ファンが室外
に向けて風を送る第2の設置態様とを含み、前記駆動手
段は、前記第1の設置態様に対する前記所定の範囲を、
前記第2の設置態様に対する前記所定の範囲よりも回転
数の少ない側に決定することを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明による作用に加えて、ファンが室内に向
けて排気を行なう場合には、室外に向けて排気を行なう
場合よりも、ファンの回転数が低くなり、排気に際して
の騒音も低下すると考えられる。
【0011】請求項3に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、請求項1または請求項2に記載の発明にかかる
加熱調理装置の構成に加えて、前記ファンについての設
置態様は、変更可能であり、前記ファンについての、変
更後の設置態様についての情報を入力できる入力手段を
さらに含み、前記駆動手段は、前記入力手段に入力され
た、変更後の設置態様についての情報に基づいて、前記
回転数についての所定の範囲を決定することを特徴とす
る。
【0012】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明による作用に加えて、ユ
ーザは、ファンの設置態様を変更でき、かつ、ファン
は、変更後の設置態様に応じて適切な回転数で回転す
る。
【0013】請求項4に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発
明にかかる加熱調理装置の構成に加えて、前記排気孔
は、複数個設けられ、前記ファンは、設置態様に応じ
て、前記複数の排気孔のいずれかに、空気を送り、前記
複数の排気孔の中の所定の排気孔を開閉可能なカバー
と、前記カバーの開閉を制御可能なカバー開閉手段とを
さらに含み、前記カバー開閉手段は、前記カバーを閉状
態に制御し、前記ファンの設置態様が前記所定の排気孔
に空気を送る設置態様となった場合にのみ、前記カバー
を、前記ファンの動作に応じて開閉させることを特徴と
する。
【0014】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明による作用に
加えて、所定の排気孔は、開状態にされる必要がない場
合には、カバーによって閉じられる。これにより、加熱
調理装置内に埃等が入り込む事態を、より確実に回避で
きる。
【0015】請求項5に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の発
明にかかる加熱調理装置の構成に加えて、前記吸気孔に
設置されたオイルフィルタおよびチャコールフィルタを
さらに含むことを特徴とする。
【0016】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項4のいずれか1項に記載の発明による作用に
加えて、複数のフィルタが、互いに近傍に設けられるた
め、当該複数のフィルタについての交換等のメンテナン
スが同時に行なえる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、加熱調理装置の一例としてキッチンキャビ
ネット等の高所に取付けるタイプの電子レンジを示す
が、本発明はこれに限らず、所定の場所に備え付けるタ
イプではない移動可能な電子レンジなどであってもよ
く、ファンを備え、装置の内部に空気を取込み外部に空
気を排出するよう構成された加熱調理装置であれば、す
べてに適用することが可能である。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態の電子レン
ジを示す図である。図1(a)に、電子レンジの外観を
示す。電子レンジ1は、本体4の正面に、前板5と、ド
ア3を備えている。前板5およびドア3の上方には、吸
気孔および排気孔(後述する吸気孔21および排気孔
2,22、図1(a)では省略)が設けられ、そして、
当該吸気孔および排気孔を覆うようにカバー7が備えら
れている。また、前板5には、ユーザが、電子レンジ1
の操作内容を入力するためのコントロールパネル51が
設けられている。なお、図示は省略しているが、コント
ロールパネル51には、調理時間等を表示できる表示部
が設けられている。電子レンジ1は、図1(b)に示す
ように、たとえば、キッチンキャビネット82内の、ガ
スレンジ83の真上に取付けられる。
【0019】図2は、図1に示した電子レンジ1の構成
をより詳細に説明するための図である。図2(a)は、
電子レンジ1を下方から見た場合の斜視図である。図2
(a)を参照して、電子レンジ1の底部には、キッチン
ランプ42,43が備えられている。そして、ユーザ
は、ガスレンジ83を用いて調理する際に、キッチンラ
ンプ42,43を点灯させることができる。なお、キッ
チンランプ42,43の下方には、それぞれ耐熱ガラス
42a,43aが備えられている。
【0020】また、電子レンジ1の底部には、底孔67
が形成されている。電子レンジ1は、内蔵するファンに
より、底孔67を介して、煙等を電子レンジ1の内部に
吸気し、適切な方向に排気することができる。なお、底
孔67には、後述するようにフィルタが嵌め込まれてお
り、電子レンジ1内部には、該フィルタを介して、煙等
が吸気される。
【0021】図2(b)は、電子レンジ1の内部構成を
説明するための図であり、電子レンジ1において、前板
5,ドア3およびカバー7が取外された状態を示す図で
ある。図2(b)を参照して、ドア3の奥には、食品等
の被加熱物を収納する加熱室30が設けられている。そ
して、加熱室30の上方には、加熱室30内を照らすた
めの加熱室ランプ41が備えられている。
【0022】図3は、電子レンジ1の電気的構成を模式
的に示す図である。図3を参照して、55は、図3に示
す回路全体に電力を供給する交流電源である。また、3
3はマグネトロンであり、66はマグネトロン33に高
電圧を供給するための高圧トランスである。
【0023】57はドアスイッチである。ドアスイッチ
57は、ドア3が開かれると図3に示す回路を開き、ド
ア3が閉じられると、当該回路を閉じるように構成され
ている。したがって、電子レンジ1では、ドア3が開か
れていると、ドアスイッチ57が回路を開き、交流電源
55から高圧トランス66への電力供給が妨げられるた
め、マグネトロン33が電波を発しないように構成され
ている。
【0024】一方、図中58,59は、それぞれ加熱調
理のためにマグネトロン33への通電を規制する出力調
整用リレー,メインリレーである。メインリレー59
は、加熱調理が行なわれている間中オンされているが、
出力調整用リレー58は、マグネトロン33の出力を調
整するために、加熱調理の最中にもオン/オフを繰返し
ている。出力調整用リレー58およびメインリレー59
のオン/オフは、制御回路65により制御されている。
【0025】制御回路65には、図示せぬマイクロコン
ピュータとメモリが含まれる。そして、制御回路65
は、マイクロコンピュータによって、ユーザがコントロ
ールパネル51に入力した調理メニューに応じ、メイン
リレー59および出力調整用リレー58のオン/オフを
制御する。また、制御回路65は、必要に応じて、加熱
時間等の調理情報を、メモリに記憶する。なお、図中6
4は、制御回路65に一定電圧の電力を供給する定電圧
回路である。
【0026】60はモニタスイッチであり、ドアスイッ
チ57とは逆に、ドア3が開かれると図3に示す回路を
閉じ、ドア3が閉じられると当該回路を開くように構成
されている。モニタスイッチ60は、ドア3が開かれて
もドアスイッチ57が何らかの原因で回路を開かない場
合に、短絡回路を形成してヒューズ56を切り、マグネ
トロン33への通電を回避するために設けられている。
これにより、ドア3が開いた状態でマグネトロン33が
高周波の電波を発するという危険な状況を確実に回避で
きる。
【0027】図中17は、前述のマグネトロン33の冷
却用のファン(後述するファン34)を駆動するブロア
モータである。また、図中41は、加熱室7内を照らす
加熱室ランプである。そして、図中18,47は、それ
ぞれ、ブロアモータ17,加熱室ランプ41への通電を
制御するリレースイッチである。リレースイッチ18,
47は、それぞれ、制御回路65により、オン/オフを
制御される。
【0028】また、キッチンランプ42,43は、定電
圧回路64に接続されている。そして、図中49は、キ
ッチンランプ42,43への通電を制御するリレースイ
ッチである。また、カバー7の開閉を行なうためのカバ
ーモータ45、および、電子レンジ1を主に換気扇とし
て使用する際に使用されるフードファン(後述するフー
ドファン8)を駆動するためのファンモータ44も、定
電圧回路64に接続されている。そして、ファンモータ
44,カバーモータ45への通電の制御は、それぞれ、
リレースイッチ46,48により行なわれる。そして、
リレースイッチ46,48,49は、それぞれ、制御回
路65により、オン/オフを制御される。ファンモータ
44は、コネクタ50aを備えている。また、電子レン
ジ1側には、コネクタ50bが備えられている。そし
て、コネクタ50aとコネクタ50bが接続されること
により、ファンモータ44は電子レンジ1本体に電気的
に接続されることになる。
【0029】フードファン(後述するフードファン8)
は、複数の送風方向で取付けることができる。ユーザ
は、該フードファンの送風方向を変更するために、フー
ドファンを取外し、再度、電子レンジ1本体に取付ける
ことができる。該複数の送風方向の中には、カバー7に
よって開閉される排気孔(排気孔2)を介して、電子レ
ンジ1外へ空気を送り出すものが含まれる。ユーザは、
コントロールパネル51に、フードファンの送風方向を
入力できる。これにより、後述するように、フードファ
ンの送風方向が、排気孔(排気孔2)を介して、電子レ
ンジ1外へ空気を送り出すものとされると、フードファ
ンの動作に応じて、カバー7が開閉される。
【0030】制御回路65には、コントロールパネル5
1およびサーミスタ63が接続されている。サーミスタ
63は、後述するように、電子レンジ1の排気孔(排気
孔2)付近に設けられる。制御回路65は、サーミスタ
63の検知温度が異常な高温となった場合、カバー7が
閉状態にあれば、カバー7を強制的に、開状態にする。
また、制御回路65には、ファンスイッチ61が接続さ
れている。ファンスイッチ61の動作については、図8
等を用いて後述する。
【0031】図4は、図1のIV−IV線に沿う矢視断
面図である。また、図5は、図1の電子レンジ1の斜視
図であり、電子レンジ1の内部構造を詳細に説明するた
めに、本体4の外郭部分を省略した図である。
【0032】図4および図5を参照して、電子レンジ1
は、本体4内に、中枠11と、中枠11の外側にある通
気路12を備えている。なお、中枠11は、加熱室30
と、加熱制御等のための電子部品(マグネトロン33
等)を収納する機械室31と、加熱室30から排出され
る空気が送り込まれる排気室32とを囲うように構成さ
れている。通気路12の壁面であって本体4の下面の底
板6には、底孔67が設けられている。また、中枠11
の上には、2つのフードファン8が設けられている。ま
た、前板5の上部には、カバー7に覆われた、吸気孔2
1および排気孔2,22が形成されている。そして、図
中10は、フードファン8から送られる空気を排気孔2
のみに導く本体ガイドである。なお、底孔67付近には
フィルタが備えられているが、図4では省略している。
【0033】フードファン8は、吹出口8aから、空気
を吹出す。そして、電子レンジ1において、フードファ
ン8が作動すると、カバー7が図1に示す閉状態から図
5に示す開状態となり、そして、図4および図5に白抜
きの矢印で示すように、底孔67から通気路12内に空
気が取込まれ、その空気は、フードファン8を介して、
排気孔2から電子レンジ1外に排出される。なお、排気
孔2の前面にカバー7が備えられることにより、排気孔
2から、斜め上方に向かって、空気を排出させることが
できる。つまり、カバー7は、排気孔2(および排気孔
22)から排出される空気の流れる方向を制御すること
ができる。このように、電子レンジ1において、底孔6
7から空気を取込み、排気孔2から排出できることによ
り、ガスレンジ83において調理が行なわれた際に、電
子レンジ1を換気扇として使用することができる。
【0034】なお、カバー7には、仕切板71と把手7
2が設けられている。仕切板71は、排気孔2から排出
される空気が直接吸気孔21から電子レンジ1内に取込
まれることを回避するために設けられており、把手72
は、カバー7の開閉を手動で切替えるために設けられて
いる。カバー7の開閉は、基本的には、カバーモータ4
5により切替えられる。ただし、把手72が設けられる
ことにより、特に、フードファン8やファン34を運転
させずに、吸気孔21および排気孔2,22付近の掃除
等を行なう場合や、カバー7を自動的に開閉する部材が
故障した場合、手動で、カバー7を開閉できる。
【0035】一方、図5中、52は、吸気孔21から取
込まれた空気が送り込まれる吸気室であり、機械室31
と接続されている。そして、電子レンジ1では、フード
ファン8とは別のファン(後述するファン34)を備え
ており、図4および図5に示す空気の流れとは別の態様
で空気を流すことができる。以下に、電子レンジ1にお
ける当該別の態様での空気の流れについて、図6を参照
しつつ、説明する。
【0036】図6は、図5と同様の、電子レンジ1の本
体4の外郭部分を省略した斜視図である。なお、図6に
おいては、上述の態様とは別の態様での空気の流れを、
白抜きの矢印で示している。また、図6においては、機
械室31の内部構造を説明するために、中枠11が一部
破断されて記載されている。
【0037】電子レンジ1は、機械室31内に、加熱室
30内の被加熱物を加熱するためのマグネトロン33
と、マグネトロン33等の部品を冷却するためのファン
34を備えている。そして、電子レンジ1において、フ
ァン34が作動すると、カバー7が図1に示す閉状態か
ら図5(または図6)に示す開状態となり、そして、図
6に白抜きの矢印で示すように、吸気孔21から、吸気
室52、機械室31を介して加熱室30内に空気が取込
まれ、その空気は、排気室32を通り、排気孔22から
電子レンジ1外に排出される。
【0038】以上説明したように、電子レンジ1では、
フードファン8とファン34とにより、異なった態様
で、空気が流れる。電子レンジ1では、後述するように
フードファン8またはファン34のいずれかが作動する
際には、制御回路65により、カバー7は開状態とされ
る。また、フードファン8およびファン34の動作が停
止すると、カバー7は閉状態とされる。なお、電子レン
ジ1では、マグネトロン33による加熱調理が行なわれ
る際には、自動的に、ファン34が作動する。また、コ
ントロールパネル51において所定のキー操作を行なう
ことにより、フードファン8を作動させることができ
る。つまり、電子レンジ1において、フードファン8と
ファン34とは、独立して作動するものである。
【0039】図5および図6において、フードファン8
の吹出口8aは前方(ドア3のある方向)を向いてい
る。なお、後述するように、電子レンジ1では、フード
ファン8の吹出口8aの対向する方向は、前,後ろ,上
方のいずれかに設定することができる。これ以降、吹出
口8aの対向方向が、前,後ろ,上方にある場合のそれ
ぞれのフードファン8の設置態様を、前方設置,後方設
置,上方設置という。
【0040】図7は、フードファン8の電子レンジ1本
体への取付けを説明するための図である。なお、図7
は、電子レンジ1を左後方部から見た場合の斜視図に相
当する。また、図7では、フードファン8は上方設置さ
れている。
【0041】図7を参照して、フードファン8は、電子
レンジ1の本体の後方から矢印P方向に装着される。な
お、装着される際には、フードファン8に付属するコネ
クタ50aと、電子レンジ1の本体側のコネクタ50b
とが接続される。電子レンジ1において、フードファン
8の上方には、フードファン8を固定するための押え板
26が取付けられる。押え板26は、電子レンジ1本体
およびフードファン8にネジ止めされる。押え板26に
は、上方排気孔27が形成されている。上方排気孔27
は、フードファン8の吹出口8aに対応した位置に設け
られている。これにより、フードファン8が上方設置さ
れた場合でも、押え板26は、吹出口8aから吹出され
る空気の流れを遮らない。
【0042】次に、フードファン8の設置態様が、前方
設置,上方設置,後方設置とされた場合のそれぞれの状
態を、図8〜図10を用いて説明する。なお、図8〜図
10は、電子レンジ1の右側面から見たフードファン8
の設置態様を模式的に示す図であり、フードファン8の
設置態様が、それぞれ、前方設置,上方設置,後方設置
である状態を示す図である。
【0043】まず、図8を参照して、前方設置の場合、
吹出口8aから吹出した空気は、図中の白抜き矢印の方
向に従い、排気孔2から、電子レンジ1外に排出され
る。フードファン8の下方には、ファンスイッチ61が
配置されている。ファンスイッチ61は、その上部に、
スイッチボタン62(図11参照)を備えているが、図
8に示す状態では、フードファン8は、スイッチボタン
62を押圧して、ファンスイッチ61の本体内部に押込
めている。ファンスイッチ61は、スイッチボタン62
が押圧されているか否かにより、図3に示した回路の開
閉状態を変化させる。したがって、制御回路65は、フ
ァンスイッチ61による回路の開閉状態を検知すること
により、フードファン8が図8に示すような位置に取付
けられているか否かを検知することができる。
【0044】また、図8では、電子レンジ1が、その底
部に、オイルフィルタ35とチャコールフィルタ36を
備える旨が記載されている。オイルフィルタ35は、ガ
スレンジ83による調理で発生した油分が、電子レンジ
1内に入り込まないようにするためのフィルタである。
チャコールフィルタ36は、ガスレンジ83による調理
で発生した煤が電子レンジ1内に入り込まないようにす
る等のために設けられたフィルタである。これらのフィ
ルタは、底板6に取付けられている部材により支持され
ているが、支持態様の詳細については後述する。
【0045】また、図8では、電子レンジ1が、排気孔
2の近傍に、サーミスタ63を備える旨が記載されてい
る。制御回路65は、前述のようにサーミスタ63の検
知温度が異常な高温となった場合に、カバー7を強制的
に開状態にする。なお、サーミスタ63の設置場所は、
排気孔2の近傍に限定されるものではない。
【0046】図9および図10を参照して、電子レンジ
1がフードファン8の上方設置および後方設置の状態に
あっても、ファンスイッチ61のスイッチボタン62は
フードファン8により押圧されている。
【0047】電子レンジ1は、ユーザに、コントロール
パネル51に対して、フードファン8の設置態様を入力
させるように構成されている。そして、設置態様が後方
設置または上方設置である入力された場合には、基本的
には、フードファン8が作動しても、ファン34が作動
しなければ、カバー7は開状態とされない。
【0048】また、後述するように、電子レンジ1は、
フードファン8の設置態様が前方設置であると入力され
た場合には、後方設置または上方設置であると入力され
た場合よりも、フードファン8の回転数(単位時間当り
の回転数を意味する)が低く設定される。
【0049】なお、ここで、参考として、図11に、電
子レンジ1においてフードファン8が取付けられていな
い状態を示す。図11を参照して、フードファン8が取
付けられていない場合には、スイッチボタン62は、フ
ードファン8に押圧されることなく、ファンスイッチ6
1から突出ている。
【0050】次に、カバー7の開閉機構について、図1
2〜図14を参照しつつ、説明する。まず、図12を参
照して、カバー7は、接続部7aを備え、接続部7aを
介して、電子レンジ1本体と接続されている。カバー7
の仕切板71には、その後部に、溝71aが形成されて
いる。
【0051】仕切板71の主面の後部側と対向する位置
に、カバーモータ45が設けられている。カバーモータ
45は、アーム45bを備えている。カバーモータ45
が作動すると、アーム45bは、その一端にある回転中
心45aを支点として回動する。アーム45bの他端に
は、突起部45cが設けられている。突起部45cは、
溝71aに嵌込まれている。これにより、アーム45b
が回転することにより、仕切板71がカムとして作用し
て、カバー7が開閉する。
【0052】仕切板71の上方には、板バネ85が備え
られている。板バネ85の下端は、仕切板71の最後部
近傍の上端を押圧している。これにより、カバー7が全
体として「てこ」として作用する(支点:接続部7a,
力点:板バネ85との接点,作用点:排気孔2の外枠と
の接点)ため、カバー7の最前部が、確実に、排気孔2
を閉じることになる。つまり、カバー7は、閉状態(図
12に示す状態)にある場合に、その状態で確実に固定
される。したがって、カバー7の閉状態に、カバー7と
電子レンジ1本体との間に隙間を生じることがない。
【0053】図12に示す状態では、カバー7は閉状態
にある。以下に、この状態から、カバー7が開状態にさ
れる機構について、説明する。
【0054】図12に示す状態で、カバーモータ45が
作動すると、アーム45bは、回転中心45aを支点と
して、図の反時計方向に回転する。これにより、板バネ
85と仕切板71との接点は、徐々に後方にずれてい
く。
【0055】仕切板71の後端は、弧状となっている。
なお、仕切板71の後端の曲率半径は、部分によって異
なる。具体的には、図12に示すように、後端の曲率半
径は、上から、Ra,Rb,Rcとすることができる。
Raは、後端の上端部の曲率半径であり、Rbは、後端
の中間部の曲率半径であり、Rcは、後端の下端部の曲
率半径である。Rbを弧とした場合、当該弧が形成する
円の中心は、接続部7aである。また、Ra<Rbであ
る。すなわち、Raとして示した部分の方が、Rbとし
て示した部分よりもカーブが急である。
【0056】カバーモータ45が作動し、アーム45b
が所定角度だけ回転すると、図13に示すように、板バ
ネ85と仕切板71との接点は、Raで示した範囲の最
後端まで移動する。
【0057】図13に示した状態からさらにカバーモー
タ45が作動すると、図14に示すように、仕切板71
が、板バネ85と接触しないようになる。これは、Ra
<Rbだからであると考えられる。
【0058】すなわち、図12〜図14を用いて説明し
たカバー7の開閉機構では、カバー7は、所定の点(接
続部7a)を支点として開閉動作を行なう。仕切板71
は、その後端に、Raで示される第1の部分と、Rbで
示される第2の部分とを備えている。ここでいう第2の
部分は、第1の部分と連続して、第1の部分よりも下方
に設けられている。第1の部分,第2の部分は、それぞ
れ、第1の曲率と第2の曲率を有し、第2の曲率は、第
1の曲率よりも小さい。すなわち、Raとして示した部
分の方が、Rbとして示した部分よりもカーブが急であ
る。第2の部分が一部を構成する円の中心は、前記支点
である。カバーが閉状態にある場合には、図12に示す
状態では、板バネ85は、カバー7の仕切板71を、上
方から係止めしている。ここで、曲率半径Rbは、板バ
ネ85と接続部7aとの最短距離(この場合、板バネ8
5の下端と接続部7aとの距離)よりも短い。なお、仕
切板71の外周であってRaで示した領域と、接続部7
aとの距離は、板バネ85と接続部7aとの最短距離と
等しい。
【0059】次に、オイルフィルタ35,チャコールフ
ィルタ36の取付けについて説明する。図15は、オイ
ルフィルタ35,チャコールフィルタ36を固定する部
材の形状を説明するための図であり、電子レンジ1の底
部を、内側から見た図に相当する。
【0060】電子レンジ1において、底孔67の端部に
は、向かい合うように、2対の二段ガイド69と、1対
の上部ガイド68が設けられている。上部ガイド68お
よび二段ガイド69は、底板6と一体的に設けられてい
る。より詳細には、底板6において、底孔67として切
取る部分を、一部切取らずに残し、該残した部分を折曲
げることにより、上部ガイド68および二段ガイド69
を構成している。これにより、底板6を構成した材料と
は別の材料を準備すること無く、上部ガイド68および
二段ガイド69を構成することができる。
【0061】図16(a),図16(b)に、二段ガイ
ド69,上部ガイド68によるオイルフィルタ35およ
びチャコールフィルタ36の支持態様を示す。
【0062】図15および図16を参照して、二段ガイ
ド69は、下方から順に、底板6と接続し底板6に対し
て垂直な第1の面と、該第1の面に接続し底板6に対し
て平行な第2の面と、該第2の面に接続し底板6に対し
て垂直な第3の面とを備えている。つまり、二段ガイド
69は、底板6に対して垂直な面を2つ備えている。そ
して、向かい合う二段ガイド69のそれぞれに備えられ
た、底板6に対して垂直な上下の2つの面で、両側から
挟み込むように、2枚のフィルタがそれぞれ支持され
る。
【0063】上部ガイド68は、2枚のフィルタのうち
上にあるフィルタ(本実施の形態ではチャコールフィル
タ36)を上方から押えるためのガイドである。
【0064】次に、2枚のフィルタの、二段ガイド6
9,上部ガイド68への取付態様について、図17およ
び図18を参照しつつ説明する。
【0065】2枚のフィルタを取付ける際、まず、チャ
コールフィルタ36から、取付けを行なう。そこで、最
初に、チャコールフィルタ36の取付けについて説明す
る。まず、図17(a)を参照して、チャコールフィル
タ36の後端(図17(a)では右端)を、底孔67か
ら電子レンジ1の内部に挿入する。そして、チャコール
フィルタ36の前端(図17(a)では左端)を、矢印
X方向に、すなわち上方に移動させて、底孔67から電
子レンジ1の内部に挿入する。
【0066】その後、チャコールフィルタ36を二段ガ
イド69に嵌込むことにより、図17(b)に示すよう
に、チャコールフィルタ36の取付けが完了する。
【0067】次に、オイルフィルタ35の取付けについ
て説明する。図18(a)を参照して、オイルフィルタ
35の後端(図18(a)では右端)を、底孔67から
電子レンジ1の内部に挿入する。次に、オイルフィルタ
35の前端を上方に移動させて、オイルフィルタ35全
体を、電子レンジ1内部に挿入する(図18(b)参
照)。なお、このとき、オイルフィルタ35は二段ガイ
ド69に嵌込まれているが、最終的な取付位置よりは幾
分か後方(図18(b)では右方)にずれて、位置して
いる。そして、この状態から、矢印Y方向にオイルフィ
ルタ35を移動させることにより、図18(c)に示す
ように、オイルフィルタ35の取付けが完了する。
【0068】次に、電子レンジ1における、制御回路6
5の制御態様について説明する。電子レンジ1では、コ
ントロールパネル51において、フードファン8の回転
数を2段階で調整できる。この2段階の回転数におい
て、多い方を「High」、少ない方を「Low」と呼
ぶ。また、コントロールパネル51上には、それぞれに
対応するキーが設けられている。以下、それぞれを、H
ighキー,Lowキーと呼ぶ。
【0069】一方、電子レンジ1では、制御回路65
は、ファンモータ44に供給する電流値を3段階で調整
できる。この3段階の電流値において、高い方から「高
電流」,「中電流」,「低電流」と呼ぶ。ファンモータ
44に供給される電流値が変化すると、それに応じて、
フードファン8の回転数、すなわち、フードファン8の
回転スピードも変化する。ファンモータ44に供給され
る電流値が「高電流」,「中電流」,「低電流」である
ときのそれぞれのフードファン8の回転スピードをそれ
ぞれ「高速」,「中速」,「低速」と呼ぶ。
【0070】そして、電子レンジ1では、上記のHig
hキー,Lowキーと、フードファン8の回転スピード
は、それぞれ、表1に示すように、対応している。
【0071】
【表1】
【0072】表1において、各キーと各回転スピードの
対応する態様は、フードファン8の設置態様によって異
なっている。具体的には、前方設置であれば、High
キーは中速に対応し、Lowキーは低速に対応してい
る。一方、後方設置または上方設置であれば、High
キーは高速に対応し、Lowキーは中速に対応してい
る。つまり、電子レンジ1では、フードファン8を、所
定の範囲内の回転数のいずれかの回転数で回転させるこ
とになる。所定の範囲とは、前方設置であれば、低速か
ら中速に対応する回転数であり、後方設置または上方設
置であれば、中速から高速に対応する回転数である。す
なわち、所定の範囲とは、フードファンの設置態様に応
じて、設定される。
【0073】電子レンジ1に交流電源55から電力が投
入されると、制御回路65は、回転スピード設定処理を
実行する。制御回路65は、回転スピード設定処理にお
いて、ユーザに、フードファン8の設置態様を入力させ
る。そして、制御回路65は、フードファン8の設置態
様に応じて、Highキー,Lowキーとフードファン
8の回転スピードとの対応関係を、表1に示したよう
に、設定する。以下に、回転スピード設定処理につい
て、図19を参照しつつ、詳細に説明する。
【0074】電子レンジ1に交流電源55から電力が投
入されると、制御回路65は、まず、S1で、コントロ
ールパネル51の表示部に、ユーザに対してフードファ
ン8の設置態様の入力を要請するメッセージを表示し
て、S2に進む。ここでの表示態様としては、たとえ
ば、前方設置,後方設置,上方設置のそれぞれを、加熱
時間等を入力するために備えられたテンキーの「1」,
「2」,「3」の各キーに対応させ、これらの3つのキ
ーのいずれかをユーザに押圧させるようなものが考えら
れる。
【0075】S2では、制御回路65は、S1でユーザ
が入力した設置態様が前方設置であるか否かを判断す
る。前方設置であると判断すると、S4に進み、そうで
はないと判断すると、すなわち、後方設置か上方設置で
あると判断すると、S3に進む。なお、S2では、前方
設置であるか否かが判断されるため、S1における表示
は、ユーザに、前方設置であるか否かを入力させるもの
であってもよい。
【0076】S3では、制御回路65は、Highキー
を高速に、Lowキーを中速に、それぞれ対応させるよ
うに設定し、かつ、フードファン8が作動しても、カバ
ー7を閉じたままにするよう設定し、処理を終了する。
この場合、カバー7は、ファン34の動作に対応して、
開閉を制御される。
【0077】一方、S4では、制御回路65は、Hig
hキーを中速に、Lowキーを低速に、それぞれ対応さ
せるように設定し、かつ、フードファン8の動作に対応
してカバー7の開閉を制御するよう設定し、処理を終了
する。この場合、カバー7は、フードファン8およびフ
ァン34の動作に対応して、開閉を制御される。
【0078】電子レンジ1において、ユーザは、Hig
hキーまたはLowキーを押圧することにより、フード
ファン8の動作態様を所望の態様に設定できる。このよ
うに設定されると、各設置態様において、フードファン
8を強く作動させたい場合にはHighキーを押圧すれ
ばよく、フードファン8の動作が中程度でよい場合には
Lowキーを押圧すればよい。
【0079】以上説明した回転スピード設定処理では、
前方設置の場合は、他の設置態様よりも、各キーに対応
するフードファン8の回転スピードが遅く設定される。
すなわち、前方設置の場合は、他の設置態様よりも、フ
ードファン8の回転数の範囲が少ない側にシフトしてい
ることになる。なお、電子レンジ1の場合、前方設置の
場合、フードファン8の排気方向は、電子レンジ1が設
置されている室内に向けられることとなる。一方、他の
設置態様、すなわち、後方設置および上方設置の場合、
フードファン8の排気方向は、電子レンジ1が設置され
ている部屋の外に向けられることとなる。
【0080】したがって、回転スピード設定処理では、
フードファン8の排気方向が、電子レンジ1が設置され
た室内に向いている場合には、室外に向いている場合よ
りも、フードファン8の回転数は少なくなる。なお、一
般的に、フードファン8の排気方向が室内に向いている
場合には、フードファン8の動作に伴って騒音が生じ易
い。これは、排気孔2には、排気方向を、上方に向ける
ために、ルーバが備えられており、フードファン8によ
って送られる空気が、当該ルーバに遮られるためであ
る。
【0081】そして、電子レンジ1は、回転スピード設
定処理を実行することにより、ユーザにとって騒音が気
になるような場合には、その他の場合よりもフードファ
ン8の回転数を低下させ、該騒音を低下させるように構
成されている。
【0082】なお、従来の高所設置型電子レンジでは、
チャコールフィルタは、フードファン8に相当するファ
ンの前方に、すなわち、電子レンジ1でいえば、フード
ファン8と排気孔2の間に、設置されていた。一方、電
子レンジ1では、チャコールフィルタ36は、オイルフ
ィルタ35とともに、底孔67近傍に、支持され、設置
されている。これにより、電子レンジ1において、両フ
ィルタの取付け、取外し等のメンテナンス時の作業が容
易になるとともに、前方設置されたフードファン8が排
気を行なう際の騒音が低下している。
【0083】ここで、前方設置されたフードファン8の
騒音の低下について、具体的に説明する。表2は、各設
置態様における風量(通気量)および排気音の大きさを
示している。なお、表2において、風量とは、フードフ
ァン8が作動した際の排気孔での通気量を意味し、CF
M(Cubic Feet per Minutes
[Ft3 /min])の単位で記載されている。この場
合の排気孔とは、吹出口8aが対向する部分であり、た
とえば、前方設置であれば、排気孔2であり、上方設置
であれば、上方排気孔27である。
【0084】また、表2において、「底孔付近」とは、
本実施の形態のようにチャコールフィルタ36がオイル
フィルタ35とともに、底孔67近傍に設置されている
ことを意味している。一方、「排気孔付近」とは、従来
の電子レンジのように、チャコールフィルタがフードフ
ァン8と排気孔2との間に設置されていることを意味す
る。
【0085】
【表2】
【0086】表2を参照して、前方設置の場合には、他
の設置態様と比較して、風量が低いにも関わらず、排気
音は大きくなっている。これは、上述したように、ルー
バが存在するからである。そして、チャコールフィルタ
36の設置位置が、本実施の形態のように底孔67近傍
とされることにより、同程度の排気音が発生しても、風
量が、従来の電子レンジよりも60CFM、すなわち、
35%程度増加している。
【0087】一方、ユーザは、電子レンジ1において、
フードファン8の排気方向が室内に向いている場合に、
騒音が大きくても構わないから、フードファン8の排気
する力を大きくしたい場合がある。このようなユーザの
ニーズに対応できるように、電子レンジ1は、前方設置
されている場合であっても、コントロールパネル51に
対して所定の操作を行なうことにより、表3に示すよう
に、Highキー,Lowキーに対応するフードファン
8の回転数を、後方設置や上方設置の場合と同様のもの
とすることができるように構成されている。
【0088】
【表3】
【0089】以上説明した本実施の形態では、フードフ
ァン8を駆動するファンモータ44、および、ファンモ
ータ44に供給する電流値を制御することによりフード
ファン8の回転数を制御する制御回路65により、ファ
ンを駆動する駆動手段が構成されている。また、フード
ファン8が図8〜図10を用いて説明した各態様で取付
けられることから、ファンが、風を送る方向の異なる複
数の設置態様の中のいずれかの設置態様で設置される旨
が開示されていることになる。
【0090】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電子レンジを示す図で
ある。
【図2】図1に示した電子レンジの構成をより詳細に説
明するための図である。
【図3】図1に示した電子レンジの電気的構成を模式的
に示す図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う矢視断面図である。
【図5】図1の電子レンジの斜視図である。
【図6】図1の電子レンジの斜視図である。
【図7】図1に示す電子レンジにおける、フードファン
の電子レンジ本体への取付けを説明するための図であ
る。
【図8】図1に示す電子レンジにおいて、フードファン
が前方設置された状態を示す図である。
【図9】図1に示す電子レンジにおいて、フードファン
が上方設置された状態を示す図である。
【図10】図1に示す電子レンジにおいて、フードファ
ンが後方設置された状態を示す図である。
【図11】図1に示す電子レンジにおいて、フードファ
ンが取付けられていない状態を示す図である。
【図12】図1に示す電子レンジでの、カバーの開閉機
構を説明するための図である。
【図13】図1に示す電子レンジでの、カバーの開閉機
構を説明するための図である。
【図14】図1に示す電子レンジでの、カバーの開閉機
構を説明するための図である。
【図15】図1に示す電子レンジのフィルタを固定する
部材の形状を説明するための図である。
【図16】図1に示す電子レンジでの、二段ガイド,上
部ガイドによるオイルフィルタおよびチャコールフィル
タの支持態様を示す図である。
【図17】図1に示す電子レンジにおける、チャコール
フィルタの取付態様を説明するための図である。
【図18】図1に示す電子レンジにおける、オイルフィ
ルタの取付態様を説明するための図である。
【図19】図1に示す電子レンジの、制御回路が実行す
る回転スピード設定処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子レンジ 2 排気孔 7 カバー 8 フードファン 30 加熱室 35 オイルフィルタ 36 チャコールフィルタ 44 ファンモータ 45 カバーモータ 50a,50b コネクタ 55 交流電源 65 制御回路 67 底孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 7/06 101 F24F 7/06 101Z (72)発明者 福田 隆 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L058 BH04 3L086 AA01 BA05 BE02 BE07 BE13 CC15 DA18 DA30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段と、吸気孔と、排気孔と、前記
    吸気孔から風路を介して前記排気孔に空気を送るファン
    とを含む加熱調理装置であって、 前記ファンを駆動する駆動手段をさらに含み、 前記ファンは、風を送る方向の異なる複数の設置態様の
    中のいずれかの設置態様で、設置され、 前記駆動手段は、前記ファンを、所定の範囲内の回転数
    のいずれかの回転数で回転させるように、制御を行な
    い、 前記回転数についての所定の範囲を、前記ファンの設置
    態様ごとに決定する、加熱調理装置。
  2. 【請求項2】 前記異なる複数の設置態様は、ファンが
    室内に向けて風を送る第1の設置態様と、ファンが室外
    に向けて風を送る第2の設置態様とを含み、 前記駆動手段は、前記第1の設置態様に対する前記所定
    の範囲を、前記第2の設置態様に対する前記所定の範囲
    よりも回転数の少ない側に決定する、請求項1に記載の
    加熱調理装置。
  3. 【請求項3】 前記ファンについての設置態様は、変更
    可能であり、 前記ファンについての、変更後の設置態様についての情
    報を入力できる入力手段をさらに含み、 前記駆動手段は、前記入力手段に入力された、変更後の
    設置態様についての情報に基づいて、前記回転数につい
    ての所定の範囲を決定する、請求項1または請求項2に
    記載の加熱調理装置。
  4. 【請求項4】 前記排気孔は、複数個設けられ、 前記ファンは、設置態様に応じて、前記複数の排気孔の
    いずれかに、空気を送り、 前記複数の排気孔の中の所定の排気孔を開閉可能なカバ
    ーと、 前記カバーの開閉を制御可能なカバー開閉手段とをさら
    に含み、 前記カバー開閉手段は、 前記カバーを閉状態に制御し、 前記ファンの設置態様が前記所定の排気孔に空気を送る
    設置態様となった場合にのみ、前記カバーを、前記ファ
    ンの動作に応じて開閉させる、請求項1〜請求項3のい
    ずれか1項に記載の加熱調理装置。
  5. 【請求項5】 前記吸気孔に設置されたオイルフィルタ
    およびチャコールフィルタをさらに含む、請求項1〜請
    求項4のいずれか1項に記載の加熱調理装置。
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