JP7120781B2 - レンジフード用の風量制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、風量制御装置に関し、詳しくは、レンジフードに用いられる風量制御装置に関する。
例えばガスコンロやガスグリルなどの調理機器を用いて調理を行う際に、調理排気を外部に排出するために用いられる換気装置の中には、排気装置と、排気装置を制御する制御部とを備えたレンジフードがある。
そして、そのようなレンジフードには、例えば、ケーシング内に配設された排気用ファンと、排気用ファンの起動・停止、排気用ファンによって排気される風量の制御などを行う制御部とを備え、風量制御を行うことができるように構成されたものがある。
ところで、風量制御装置として、特許文献1には、ファンを駆動するファンモータへの印加電圧を、予め求めた設定風量に対応したファンモータの目標回転速度とファンモータへの印加電圧との設定関係に基づいて制御することにより、風量を所定の風量(設定風量)に制御するようにした風量制御装置(浴室暖房換気装置)が開示されている。
この特許文献1の風量制御装置のように、風量を所望の設定風量に制御するために、ファンモータの目標回転速度と前記ファンモータへの印加電圧との関係が、予め求めたファンモータの目標回転速度とファンモータへの印加電圧との設定関係に一致するように制御を行う、いわゆる風量設定方式の風量制御装置の場合、ファンモータの起動直前においては、ファンモータの回転速度が0「ゼロ」であることから、「起動直後におけるファンモータの目標回転速度とファンモータへの印加電圧との関係」は、風量を所定の風量(設定風量)に制御するためのデータとしては用いることができない(意味をなさない)ものであるため、ファンモータの起動時には、所定の初期電圧を印加してファンモータを駆動することになる。
特開2013-181683号公報
しかしながら、ファンモータの起動時には、所定の初期電圧を印加してファンモータを駆動するようにした場合において、上記所定の初期電圧が高すぎるとファンモータに過電流が流れファンモータから異音が発生するという問題点がある。
一方、上記所定の初期電圧が低すぎると、風量が所望の設定風量に達するまでに時間を要し、使い勝手が悪いという問題点がある。
本発明は、上記課題を解決するものであり、風量を所望の設定風量に制御することが可能で、しかも、ファンモータに過電流が流れてファンモータから異音が発生したり、風量が所望の設定風量に達するまでに長い時間を要したりすることを抑制することが可能な、レンジフード用の風量制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のレンジフード用の風量制御装置は、
ケーシングの中に配設され、ファンモータにより駆動される排気用ファンと、
前記排気用ファンの起動および停止を制御する制御部と、
前記制御部に、前記排気用ファンを起動させる指令、前記排気用ファンの起動後における前記排気用ファンによる排気についての設定風量の大小の指令、および、前記排気用ファンを停止させる指令を入力するスイッチを含むスイッチ部と、
前記ファンモータの回転速度と前記ファンモータへの電気的入力値との設定関係が、前記設定風量に応じて予め記憶される記憶手段とを備え、
前記制御部が、前記設定風量に応じて、前記ファンモータの回転速度と前記電気的入力値との関係が、前記記憶手段に記憶された前記設定関係に一致するように、前記電気的入力値を制御するように構成された風量制御装置であって、
前記ファンモータを停止状態から起動させるにあたり、前記制御部が前記ファンモータに所定の始動電圧を印加することで前記ファンモータを起動させ、
前記ファンモータの起動後において、前記設定関係に一致するように求められた前記電気的入力値に対応する通常制御電圧が、前記所定の始動電圧より所定許容電圧以上高いとき、前記制御部が、前記ファンモータに印加する電圧を前記所定の始動電圧から前記通常制御電圧に向かって所定上昇速度で増加させ、前記通常制御電圧が、前記所定の始動電圧より所定許容電圧以上高くないとき、前記制御部が、前記電気的入力値に対応する前記通常制御電圧を前記ファンモータに印加するように構成されていること
を特徴としている。
本発明のレンジフード用の風量制御装置においては、
前記制御部が、前記所定上昇速度を前記設定風量に応じて変更するように構成されているとともに、
前記設定風量が大きくなるのに伴って前記所定上昇速度が大きくなり、前記設定風量が小さくなるのに伴って前記所定上昇速度が小さくなるように構成されていること
が好ましい。
本発明のレンジフード用の風量制御装置は、ファンモータを停止状態から起動させるにあたり、制御部がファンモータに所定の始動電圧を印加することでファンモータを起動させ、ファンモータの起動後において、設定関係に一致するように求められた(決定された)電気的入力値に対応する通常制御電圧が、所定の始動電圧より所定許容電圧以上高いとき、制御部が、ファンモータに印加する電圧を所定の始動電圧から通常制御電圧に向かって所定上昇速度で増加させ、通常制御電圧が、所定の始動電圧より所定許容電圧以上高くないとき、前記制御部が、電気的入力値に対応する通常制御電圧をファンモータに印加するように構成されているので、風量を所望の設定風量に制御することが可能で、しかも、ファンモータに過電流が流れてファンモータから異音が発生したり、風量が所望の設定風量に達するまでに長い時間を要したりすることを抑制することが可能な、使い勝手のよいレンジフード用の風量制御装置を提供することができる。
また、制御部が、所定上昇速度を設定風量に応じて変更するように構成されているとともに、設定風量が大きくなるのに伴って所定上昇速度が大きくなり、設定風量が小さくなるのに伴って所定上昇速度が小さくなるように構成されている場合、設定風量に応じて所定上昇速度が求められる(決定される)ことから、設定風量が小さいときにファンモータに過大な電流が流れて異音が発生することを抑制することが可能であるとともに、設定風量が大きいときにも応答性よく設定風量となるように制御することが可能な、より使い勝手の良好なレンジフード用の風量制御装置を提供することができるようになる。
本発明の一実施形態にかかるレンジフード用の風量制御装置を用いたレンジフードを示す図であって、整流板の他辺をフード部に係止させた、使用可能状態にあるレンジフードを示す側面断面図である。 本発明の一実施形態にかかるレンジフード用の風量制御装置を用いたレンジフードを示す図であって、整流板の他辺をフード部に係止させた、使用可能状態にあるレンジフードを示す正面断面図である。 レンジフードを構成するファンモータのPQ特性と通風路の負荷特性との関係を示す図である。 レンジフードを構成するファンモータの回転速度と印加電力との設定関係を示す図である。 本発明の実施形態にかかるレンジフード用の風量制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかるレンジフード用の風量制御装置が用いられているレンジフード1の側面断面図であり、図2は正面断面図である。
<レンジフードの基本構成1>
本実施形態にかかるレンジフード1は、台所などに設置されるコンロ(図示せず)の上方などに配設されるレンジフードである。
本発明の風量制御装置が用いられているレンジフード(以下単にレンジフードともいう)1は、図1、図2に示すように、吸い込み部を有する排気用ファン4と、排気用ファン4を収容するケーシング2と、整流板8を揺動可能に取り付けたフード部3とを備えている。排気用ファン4としては、例えば遠心ファンが用いられる。
排気用ファン4の上部には、排気用ファン4を駆動するファンモータ5が取り付けられている。
ケーシング2の底壁側には、下方に開口した排気用吸い込み口7が形成されており、排気用ファン4の吸い込み部が排気用吸い込み口7と連通している。排気用ファン4の吹き出し部に接続された排気ダクト30は、ケーシング2の外部へ延びている。
フード部3は、下面が開口された平面視矩形状に形成されている。
フード部3の下面は隔壁13により構成され、フード部3の上面は天板21により構成されている。
天板21はケーシング2の底壁の排気用吸い込み口7を塞がないように配置されている。天板21と隔壁13との間の領域は、制御部(図示せず)、スイッチ部6、近接センサ(図示せず)などの配線を行うための配線用通路23として利用することができるように構成されている。
隔壁13の下方には、平面視矩形状の整流板8が配設されている。この整流板8の外周端部とフード部3の外周側壁との間に環状で幅の狭い流路(狭幅流路)9が形成されている。また、隔壁13の下面と整流板8の上面との間の領域はフード内通路22となっており、このフード内通路22を介して環状の流路9とケーシング2の底壁の排気用吸い込み口7とが連通している。
ここで、環状の流路9が幅の狭い狭幅流路とされていることから、整流板8に当たった汚染空気がこの環状の流路(狭幅流路)9内ヘと高速で流入し、これにより、ケーシング2の側方への汚染空気の溢流が抑制されて、ケーシング2の底壁の排気用吸い込み口7を経由する汚染空気の捕獲率が向上する。
また、上記フード部3の前面(図1における左側)には、上記スイッチ部6が配設されている。スイッチ部6には、制御部(図示せず)に対して、排気用ファン4を起動させる指令、排気用ファン4の起動後における排気用ファン4による排気についての設定風量の大小の指令(回転速度の指令)、および、排気用ファン4を停止させる指令を入力するためのスイッチなどが含まれている。
具体的には、スイッチ部6は、停止スイッチ、強スイッチ、中スイッチ、弱スイッチ、照明スイッチ、チャイルドロックスイッチを備えている。このスイッチ部6は、押し操作している間だけ接点を閉じられるモーメンタリスイッチ(例えば、タクトスイッチ)が用いられている。また、各スイッチの操作面は図示しないメンブレンシートにより覆われている。
スイッチ部6からの指令信号は、制御部(図示せず)に入力される。制御部は、スイッチ部6からの信号に応じて排気用ファン4の起動および起動後の回転速度および停止を制御する。
本実施形態では、チャイルドロックスイッチを所定時間(例えば、3秒)以上継続して押し操作すると、排気用ファン4の運転中には排気用ファン4の運転を停止し、また、排気用ファン4の運転停止中に強スイッチ、中スイッチ、あるいは弱スイッチが押し操作されても排気用ファン4の回転を開始しない状態である、チャイルドロックモードに移行する。これにより老齢者などの誤操作を未然に防止することができる。
また、チャイルドロックモードにおいて、チャイルドロックスイッチを所定時間(例えば、3秒)以上継続して押し操作すると、チャイルドロックモードが解除されて、通常モード用制御に切り換わり、強スイッチ、中スイッチ、あるいは、弱スイッチが押し操作されることにより、排気用ファン4の回転が可能な状態となる。
また、強スイッチ、中スイッチ、あるいは、弱スイッチが押し操作されて、排気用ファン4が強回転、中回転、あるいは、弱回転して、レンジフード1が稼働しているときには、台所などに設置されたコンロで発生した上昇汚染空気流が、コンロ上方の吸い込み口(狭幅流路9)からレンジフード1内に吸引され、排気用ファン4、排気ダクト30を経て屋外へ排出される。
また、フード部3内の後端側には、照明用のランプ50を設置するための照明器具設置部51が収納されている。スイッチ部6の照明スイッチを押し操作することによりランプ50に通電され、また、ランプ50に通電された状態で、再度、照明スイッチを押し操作することによりランプ50への通電が遮断される。
本実施形態において、上記ランプ50は、整流板8の一辺8a側に開設された透光孔32に臨ませて配置されている。透光孔32の周囲は、整流板8の一部を上方に膨出させた膨出部31により囲まれている。
膨出部31は、ランプ50に向かって上り勾配となるように傾斜して形成されており、ランプ50の光は膨出部31の下側に開口している透光孔32を通ってレンジフード1の下方に向けて照射されるように構成されている。
なお、本実施形態においては、膨出部31が、整流板8の一辺8aと平行な左右方向に長く形成されており、これに伴って透光孔32も左右方向に長く開口し、レンジフード1の下方への照明効果が高くなるように構成されている。
さらに前記膨出部31は、フード部3内の隔壁13と整流板8の間のフード内通路22内に流れ込む空気の流れ(空気流)のバランスを良好に保つ働きもする。つまり、汚染空気は図1の矢印aで示すように、環状の狭幅流路9からフード内通路22内に吸い込まれ、さらに矢印a1,a2で示すように、ケーシング2の底壁の排気用吸い込み口7から排気用ファン4に吸い込まれる。
このとき、整流板8において、透光孔32を形成するために、単に整流板8の一辺8aの一部を切り欠いただけでは、狭幅流路9における透光孔32の形成箇所付近の汚染空気通過用流路幅が狭幅流路9における他の部分より広くなり、それに起因して汚染空気の流速が低下し、汚染空気の捕捉率が低下してしまうことになる。
そのため、本実施形態では、膨出部31によってフード内通路22における整流板8とフード部3の下面との間隔を狭くなるように構成して、汚染空気の流速の低下を防いで、汚染空気の捕捉率の低下を防止するようにしている。
整流板8の一辺8aは、フード部3の後端側(図1における右側)に揺動可能に軸支されており、該一辺8aと対向する他辺8bは、フード部3の前端側に係止すること、および、係止した状態を解除することができるように構成されている。
すなわち、特に図示しないが、フード部3の他辺8bがフード部3の前端側に係止されていない状態(非係止状態)になると、整流板8はその一辺8a側を支軸として、他辺8bが下方に回動した状態となり、この状態が整流板8の非使用状態となる。
これに対し、整流板8の他辺8bがフード部3の前端側に係止した、図1、図2に示す状態が、整流板8の使用状態となる。
なお、整流板8の係止構成に関しては、これ以上の詳細な説明は省略する。
<レンジフードの基本構成2>
上述の制御部は、記憶部を備えている。そして、記憶部には、ファンモータ5の目標回転速度と、ファンモータ5への電気的入力値である印加電力との関係、すなわち「設定関係S」が予め記憶されている。
そして、制御部は、この「設定関係S」の情報に基づいて、ファンモータ5の回転速度が、スイッチ部6における強スイッチ、中スイッチ、弱スイッチにより設定された換気量(大)(設定風量=大)、換気量(中)(設定風量=中)、換気量(小)(設定風量=小)の設定風量に対応する回転速度である「ファンモータ5の目標回転速度」になるように、ファンモータ5への印加電力を制御する。
ここで、制御部がファンモータ5への印加電力を制御するための、ファンモータ5の目標回転速度とファンモータ5への印加電力との関係である「設定関係S」について説明する。
例えば、設定風量が大(例えば100m3/h)であるとする。
図3は、
(a)排気用ファン4を駆動するファンモータ5に印加される電力(印加電力)が、EP1、EP2、EP3、EP4、EP5(EP1<EP2<EP3<EP4<EP5)であるときの、レンジフード1の、排気用ファン4によって通風する通風量Qに対する、排気部における静圧と吸気部における静圧との差圧Pの特性を示すPQ特性(EP1~EP5で示される右下がりの曲線)と、
(b)排気用ファン4によって通風する通風路の通風抵抗が、L1、L2、L3、L4、L5(L1<L2<L3<L4<L5)であるときの、通風路における圧力損失(差圧)Pと通風量Qとの関係を示すPQ特性(L1~L5で示される右上がりの曲線)、
の2つのPQ特性を示している。
図3において、破線DLは、設定風量が大(風量=Q1(例えば100m3/h)とする)で一定である線を表しており、通風路の通風抵抗が種々異なる場合であっても、通風路の通風抵抗に応じてファンモータ5への印加電力を調節することで、以下に説明するように、排気用ファン4によって通風する通風量をQ1に合致させることができる。
(1)通風路の通風抵抗がL1のときには、通風路の通風抵抗がL1のときの通風路のPQ特性の曲線と破線DLとの交点、つまり、○印1で示される点において、通風路の通風抵抗がL1のときの通風路のPQ特性の曲線と、排気用ファン4のPQ特性の曲線とが交差すれば、通風抵抗がL1の通風路にQ1の通風量で通風されることになるので、ファンモータ5への印加電力をEP1に調節することで通風量はQ1となる。
(2)同様に、○印2で示される点において、通風路の通風抵抗がL2のときにファンモータ5への印加電力をEP2に調節することで、また、
○印3で示される点において、通風路の通風抵抗がL3のときにはファンモータ5への印加電力をEP3に調節することで、また、
○印4で示される点において、通風路の通風抵抗がL4のときにはファンモータ5への印加電力をEP4に調節することで、また、
○印5で示される点において、通風路の通風抵抗がL5のときにはファンモータ5への印加電力をEP5に調節することで、
通風量はQ1となる。
(3)一方、ファンモータ5への印加電力がEP1のときに、Q1の通風量で通風されている場合のファンモータ5の回転速度N1となる。この回転速度N1は、排気用ファン4固有の値である。
同様に、ファンモータ5への印加電力がEP2のときに、Q1の通風量で通風されている場合のファンモータ5の回転速度N2となり、また、
ファンモータ5への印加電力がEP3のときに、Q1の通風量で通風されている場合のファンモータ5の回転速度N3となり、また、
ファンモータ5への印加電力がEP4のときに、Q1の通風量で通風されている場合のファンモータ5の回転速度N4となり、また、
ファンモータ5への印加電力がEP5のときに、Q1の通風量で通風されている場合のファンモータ5の回転速度N5となる。
そして、これらの回転速度N2,回転速度N3、回転速度N4、および、回転速度N5も、上述の回転速度N1と同様に、排気用ファン4固有の値である。
したがって、Q1の通風量で通風されている場合には、ファンモータ5の回転速度Nとファンモータ5への印加電力EPとの関係は、
N=N1のときにはEP=EP1、
N=N2のときにはEP=EP2、
N=N3のときにはEP=EP3、
N=N4のときにはEP=EP4、
N=N5のときにはEP=EP5
となる関係が成立する。
換言すれば、
N=N1のときにはEP=EP1、
N=N2のときにはEP=EP2、
N=N3のときにはEP=EP3、
N=N4のときにはEP=EP4、
N=N5のときにはEP=EP5
となる関係を満たすように、ファンモータ5への印加電力EPを調節することにより、通風路の通風抵抗が未知であってもQ1の通風量で通風させることができる。
ここで、一般に、レンジフードなどの換気装置によって通風換気される通風路の通風抵抗は、上記L1~L5のように離散的な値をとるのではなく、種々の値をとり得るものであるが、通常は設定換気量、および、24時間設定換気量などの設定風量毎に、ファンモータ5の回転速度Nとファンモータ5への印加電力EPとの関係である「設定関係S」を予め求めておき、ファンモータ5の回転速度Nとファンモータ5への印加電力EPとの関係が「設定関係S」に一致するように、ファンモータ5への印加電力EPを制御すれば、レンジフード1によって通風換気される通風量が、通常設定換気量、および、24時間設定換気量などの設定風量に調節されることになる。
すなわち、上述の制御部が、ファンモータ5の目標回転速度とファンモータ5への印加電力との「設定関係S」に基づいて、スイッチ部6における強スイッチ、中スイッチ、弱スイッチにより設定された換気量(大)(設定風量=大)、換気量(中)(設定風量=中)、換気量(小)(設定風量=小)などの設定風量に対応するファンモータ5の目標回転速度になるように、ファンモータ5への印加電力を制御するように構成すれば、通風量が所望の設定風量に制御されることになる。
本実施形態におけるレンジフード1の風量制御装置においては、図4に示すように、制御部が備える記憶部には、通風量に応じて、ファンモータ5の目標回転速度Nとファンモータ5への印加電力POとの設定関係S1を示す情報が予め求められ、記憶されている。なお、この図4の設定関係S1は、通風量Q1(換気量(大)(設定風量=大))に対応するものである。
なお、制御部が備える記憶部には、さらに、通風量Q2に対応する設定関係S2、通風量Q3に対応する設定関係S3、通風量Q4に対応する設定関係S4、通風量Q5に対応する設定関係S5などが予め求められ、記憶されている。
<特徴的構成>
本実施形態にかかるレンジフード1は、さらに以下に示すような特徴的構成を備えている。
スイッチ部6における強スイッチ、中スイッチ、弱スイッチのいずれかが操作されて、レンジフード1が起動する際、つまり、ファンモータ5が停止状態から起動する際、制御部がファンモータ5に所定の始動電圧A(本実施形態では、始動電圧A=30V)を印加した後、ファンモータ5の起動後において、上記設定関係Sに一致するように求められた(決定された)電気的入力値に対応する通常制御電圧Vspが所定の始動電圧A(本実施形態では、始動電圧A=30V)より所定許容電圧B以上高いときには、制御部が、ファンモータ5に印加する電圧を所定の始動電圧A(本実施形態では、始動電圧A=30V)から上記通常制御電圧Vspに向かって所定上昇速度α(すなわちαV/秒)で増加させるように構成されている。
この点に関して、以下、図5に示すフローチャートを参照して説明を加える。
本実施形態にかかるレンジフード1においては、スイッチ部6における強スイッチ、中スイッチ、弱スイッチのいずれかが操作されて、レンジフード1が起動する際に、図5に示す起動電流制御サブルーチンを実行する。
起動電流制御サブルーチンでは、先ず、S001でファンモータ5に始動電圧Aが印加される。
次に、S002で、(ファンモータ始動直後のVsp-始動電圧A)が所定許容電圧Bより低いか否かが判定される。
そして、S002で、(ファンモータ始動直後のVsp-始動電圧A)が所定許容電圧Bより低いと判定された場合は、S003に進んで、ファンモータ5に印加される電圧VMがVspに設定され(電圧VM=Vsp)、ファンモータ5には、設定関係Sに一致するように求められた(決定された)電気的入力値に対応する通常制御電圧Vspが印加されることになる。
一方、S002で、(ファンモータ始動直後のVsp-始動電圧A)が所定許容電圧Bより低くない、つまり、設定関係Sに一致するように求められた(決定された)電気的入力値に対応する通常制御電圧Vspが、所定の始動電圧A(本実施形態では、始動電圧A=30V)より所定許容電圧B(本実施形態ではB=5V)以上高いと判定された場合は、S004に進んで、αV/秒の上昇速度で、ファンモータ5に印加される電圧VMを変化させながら、ファンモータ5に印加される電圧VMをVspにまで上昇させる。
本実施形態にかかるレンジフード1に用いられている風量制御装置は、上記のように構成されおり、ファンモータ5に印加される電圧VMを、始動電圧Aから所定の上昇速度(αV/秒)で上昇させ、通常制御電圧Vspにまで上昇させるようにしているので、風量を所望の設定風量に制御することが可能で、しかも、ファンモータ5に過電流が流れファンモータ5から異音を発生したり、風量が所望の設定風量に達するまでに要する時間が長くなり過ぎたりすることのないレンジフード用の風量制御装置を実現することができる。
なお、本実施形態では、制御部が、ファンモータ5に印加される電圧VMの所定上昇速度(αV/秒)を、スイッチ部6における強スイッチ、中スイッチ、弱スイッチによって設定される設定風量に応じて変更するように構成されている。すなわち、強スイッチ、中スイッチ、弱スイッチによって設定される設定風量が大きいときには設定風量が小さいときに比べて所定上昇速度(αV/秒)が大きくなるように、電圧VMの所定上昇速度(αV/秒)を変更するように構成されている。
具体的には、スイッチ部6における強スイッチが操作されて、設定風量が大(風量=Q1(例えば100m3/h))に設定されているときには、α=30として、30V/秒の上昇速度で、ファンモータに印加される電圧VMを始動電圧Aから上昇させる。
また、スイッチ部6における中スイッチが操作されて、設定風量が中(風量=Q2(例えば70m3/h))に設定されているときには、α=20として、20V/秒の上昇速度で、ファンモータに印加される電圧VMを始動電圧Aから上昇させる。
また、スイッチ部6における弱スイッチが操作されて、設定風量が小(風量=Q3(例えば50m3/h))に設定されているときには、α=15として、15V/秒の上昇速度で、ファンモータに印加される電圧VMを始動電圧Aから上昇させる。
本実施形態にかかる風量制御装置が用いられているレンジフード1は上記のように構成されおり、設定風量に応じて所定上昇速度(αV/秒)が求められる(決定される)ので、設定風量が大きいときにも応答性よく制御されるため、風量を所望の設定風量にまで速やかに増大させることが可能になり、一層使い勝手の良いレンジフード1を実現することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
1 レンジフード
2 ケーシング
3 フード部
4 排気用ファン
5 ファンモータ
6 スイッチ部
7 排気用吸い込み口
8 整流板
8a 整流板の一辺
8b 整流板の他辺
9 環状の流路(狭幅流路)
13 隔壁
21 天板
22 フード内通路
23 配線用通路
30 排気ダクト
31 膨出部
32 透光孔
50 ランプ
51 照明器具設置部
a、a1、a2 汚染空気の流れを示す矢印
DL 設定風量が大で一定である線(破線)

Claims (2)

  1. ケーシングの中に配設され、ファンモータにより駆動される排気用ファンと、
    前記排気用ファンの起動および停止を制御する制御部と、
    前記制御部に、前記排気用ファンを起動させる指令、前記排気用ファンの起動後における前記排気用ファンによる排気についての設定風量の大小の指令、および、前記排気用ファンを停止させる指令を入力するスイッチを含むスイッチ部と、
    前記ファンモータの回転速度と前記ファンモータへの電気的入力値との設定関係が、前記設定風量に応じて予め記憶される記憶手段とを備え、
    前記制御部が、前記設定風量に応じて、前記ファンモータの回転速度と前記電気的入力値との関係が、前記記憶手段に記憶された前記設定関係に一致するように、前記電気的入力値を制御するように構成された風量制御装置であって、
    前記ファンモータを停止状態から起動させるにあたり、前記制御部が前記ファンモータに所定の始動電圧を印加することで前記ファンモータを起動させ、
    前記ファンモータの起動後において、前記設定関係に一致するように求められた前記電気的入力値に対応する通常制御電圧が、前記所定の始動電圧より所定許容電圧以上高いとき、前記制御部が、前記ファンモータに印加する電圧を前記所定の始動電圧から前記通常制御電圧に向かって所定上昇速度で増加させ、前記通常制御電圧が、前記所定の始動電圧より所定許容電圧以上高くないとき、前記制御部が、前記電気的入力値に対応する前記通常制御電圧を前記ファンモータに印加するように構成されていること
    を特徴とするレンジフード用の風量制御装置。
  2. 前記制御部が、前記所定上昇速度を前記設定風量に応じて変更するように構成されているとともに、
    前記設定風量が大きくなるのに伴って前記所定上昇速度が大きくなり、前記設定風量が小さくなるのに伴って前記所定上昇速度が小さくなるように構成されていること
    を特徴とする請求項1記載のレンジフード用の風量制御装置。
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