JP2001003918A - ボルトによる固定方法及び構造 - Google Patents

ボルトによる固定方法及び構造

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JP2001003918A
JP2001003918A JP11175733A JP17573399A JP2001003918A JP 2001003918 A JP2001003918 A JP 2001003918A JP 11175733 A JP11175733 A JP 11175733A JP 17573399 A JP17573399 A JP 17573399A JP 2001003918 A JP2001003918 A JP 2001003918A
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bolt
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fixing
flanges
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JP11175733A
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Takeshi Kamei
武 亀井
Takashi Sugaya
隆 菅谷
Masaaki Imafuku
賢明 今福
Keiji Kato
圭司 加藤
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Ebara Corp
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低強度素材の構造物をボルトにより固定する
場合に、該構造物の固定部等を大型化することなしに強
固に固定することができる固定方法及び構造を提供す
る。 【解決手段】 低強度の構造物12,14をボルト10
により固定する方法であって、前記構造物の固定部12
a,14aに高強度素材からなる筒状のアダプタ16,
18を螺着し、このアダプタの内部に前記ボルト10を
螺合又は挿通して前記構造物を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば樹脂素材か
らなる構造物をボルトにより固定する方法及び構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】構造物の樹脂化が進み、樹脂成形の構造
物どうしあるいは樹脂成形の構造物と例えば金属製の構
造物のフランジどうしをボルト等の締結具により結合す
る場合が増えている。従来は、樹脂製フランジがボルト
を挿通する側である場合には特に補強せず、樹脂製フラ
ンジがねじを形成してボルトを螺合する側である場合に
は、ねじ穴にヘリサートを挿入して補強するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘリサ
ートは、部分的なねじ山の補強効果はあるが、樹脂製フ
ランジのねじ穴が全体として耐えることができる力を向
上させるものではない。従って、樹脂素材からなる構造
物を金属製構造物の場合と同様に強固に結合するには、
ボルトを長くしたり、あるいはボルトの頭部が当接する
フランジの部分に作用する締結力が分散するように大き
めの座金を使用しなければならない。そのため、フラン
ジの厚さを大幅に厚くしたり、あるいはフランジの座面
を広くする必要があり、構造物が金属製の場合よりも大
型化してしまっていた。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みて為されたもの
で、低強度素材の構造物をボルトにより固定する場合
に、該構造物の固定部等を大型化することなしに強固に
固定することができる固定方法及び構造を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、低強度素材からなる構造物をボルトにより固定する
方法であって、前記構造物の固定部に高強度素材からな
る筒状のアダプタを螺着し、このアダプタの内部に前記
ボルトを螺合又は挿通して前記構造物を固定することを
特徴とする固定方法である。
【0006】これにより、例えば樹脂素材からなる構造
物のような低強度構造物の固定部に大径の雌ねじが形成
されるので、この雌ねじとアダプタの外面の雄ねじの間
の接触面積が大きくなり、固定部の雌ねじ部に負荷され
る応力が小さくなる。従って、構造物自体の形状や寸法
を変更することなく、ボルトによる強固な締結力に耐え
るような固定構造を形成することができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、低強度素材から
なる構造物をボルトにより固定した構造であって、前記
構造物の固定部に高強度素材からなる筒状のアダプタが
螺着され、このアダプタの内部に前記ボルトが螺合又は
挿通されて前記構造物が固定されていることを特徴とす
る固定構造である。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記アダプタの
外径は、前記ボルトの外径の1.5倍以上に設定されて
いることを特徴とする請求項1又は2に記載の固定方法
又は固定構造である。これにより、理論的には締め付け
強度を1.5倍以上に向上させることができ、また、通
常のボルトの頭部をアダプタで受けることができる。
【0009】請求項4に記載の発明は、前記樹脂素材か
らなる構造物の固定部と前記アダプタとの間にヘリサー
トを介在させることを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれかに記載の固定方法又は固定構造である。これによ
り、固定部に形成される雌ねじの部分をさらに補強する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態の固定構造を示す図であって、ボルト10により、2
つの樹脂素材からなる構造物12,14のフランジ(固
定部)12a,14aどうしが結合された場合を示して
いる。
【0011】以下に、その工程を説明する。まず、図2
(a),(b)に示すように、それぞれの樹脂素材から
なる構造物12,14のフランジ12a,14aにボル
ト10の外径の1.5倍以上の内径を有するねじ穴(雌
ねじ)12b,14bを形成する。このようなねじ穴1
2b,14bは、樹脂成形時に形成してもよいが、通常
は、成形後にねじ切り工具を用いて加工する。
【0012】次に、これらの雌ねじ12b,14bに螺
合する雄ねじ16a,18aが外面に形成された金属製
の円柱状部材であるアダプタ16,18を用意する(図
2及び図3参照)。一方のアダプタ16の中心部にはボ
ルト10挿通用のボルト穴16bが形成され、他方のア
ダプタ18の中心部にはボルト10が螺合する雌ねじ1
8bが形成されている。そして、アダプタ16,18
を、それぞれねじ穴12b,14bに適当な工具を用い
てねじ込む。このアダプタ16,18には、端面にねじ
込み工具と係合する係合部21が設けられており、径が
大きい場合でも螺着が容易にできるようになっている。
【0013】次に、このように補強された固定構造を有
するフランジ12a,14aどうしを、図4に示すよう
に突き合わせ、座金20を介してボルト10をフランジ
12a側からアダプタ16のボルト穴16bに挿入し、
さらにアダプタ18の雌ねじ18bにねじ込む。これに
より、図1に示すような固定構造が形成される。
【0014】このようなボルトによる固定構造において
は、フランジ14aに形成されたねじ穴14bの径は例
えば従来のヘリサートを用いた場合に比較して大きい。
すなわち、後者がボルト径にヘリサートの厚さを加えた
程度であるのに対して、前者は、ボルト径の1.5倍以
上に設定している。従って、単純な計算でも、雌ねじ1
4bのねじ山に負荷される単位面積当たりの力(圧力)
は3分の2以下となり、締め付け力をその分高めること
ができ、強固な固定を行なうことができる。
【0015】また、ボルト10の頭部10aの座面がア
ダプタ16の端面内に位置するので、頭部10aからの
圧力をアダプタ16の端面で受けることができ、従っ
て、大きな座金20を使用しなくて済むため、フランジ
12aの座面を広くする必要がない。なお、座金20は
状況に応じて使用すればよい。
【0016】図5は、本発明の第2の実施の形態を示す
図であって、第1の実施の形態と同様に、樹脂素材から
なる構造物12,14どうしを結合する場合を示してい
る。本実施の形態では、フランジ12a,14aとアダ
プタ16,18との間にそれぞれヘリサート22,24
を介在させている。すなわち、樹脂素材からなる構造物
12,14のフランジ12a,14aにボルト10の外
径の1.5倍以上の雌ねじ12c,14cを形成し、こ
の雌ねじ12cに金属製のヘリサート22,24を介し
てそれぞれアダプタ16,18を螺着することにより、
固定構造を構成する。本実施の形態では、座金20は使
用していない。
【0017】このように、金属製のヘリサート22,2
4を用いることにより、図1ないし図4に示す実施の形
態に比較して、フランジ12a,14aに形成される雌
ねじ12b、14bの部分をさらに補強するという効果
を得ることができる。なお、上記の実施の形態におい
て、フランジ12a,14aに形成する雌ねじの径、す
なわち、アダプタ16,18の外径を同一にする必要は
なく、それぞれのフランジの強度に従って異なる径にし
てもよい。
【0018】図6は、本発明の第3の実施の形態を示す
図であって、樹脂成形の構造物12と金属製の構造物3
0とを結合する場合を示している。図示するように、金
属製の構造物30は強度が大きいので、フランジ30a
の厚さも小さくてよい。
【0019】本実施の形態では、第2の実施の形態と同
様に、樹脂素材からなる構造物12のフランジ12aに
ボルト10の外径の1.5倍以上の雌ねじ12cを形成
し、この雌ねじ12cに金属製のヘリサート22を介し
てアダプタ16を螺着している。金属製の構造物30の
フランジ30aには、ボルト10挿通用のボルト穴30
bを形成している。
【0020】結合を行なう場合には、まず、ボルト10
を座金20を介してフランジ12a側からアダプタ16
のボルト穴16b及びフランジ30aのボルト穴30b
に挿通する。そして、フランジ30aから突出する先端
部にナット40を座金42を介して螺合し、ボルト10
とナット40によりフランジ12a及びフランジ30a
を締付ける。なお、座金20,42は必要に応じて使用
すればよい。
【0021】上記のいずれの実施の形態においても、フ
ランジどうしを結合する例が示されているが、一方のみ
がフランジである場合でもよく、あるいは固定部がフラ
ンジではなくてもよい。また、実施の形態ではアダプタ
として金属製のものを用いたが、アダプタの素材は構造
物の樹脂素材よりも高い強度であればよく、例えばセラ
ミックス、構造物と異なる樹脂素材、あるいは複合素材
等を適宜に用いることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
低強度素材からなる構造物の固定部に大きな雌ねじを形
成しこの雌ねじにアダプタを螺着するようにしたから、
固定部の許容応力を高めることができる。従って、構造
物の固定部等を大型化することなく強固に固定すること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図2】図1の実施の形態の作製工程を示す図である。
【図3】本発明に用いるアダプタを示す斜視図である。
【図4】図1の実施の形態の図2に続く作製工程を示す
図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 ボルト 12,14 樹脂素材からなる構造物 12a,14a フランジ(固定部) 12b,14b,12c,14c 雌ねじ 16,18 アダプタ 21 係合部 22,24 ヘリサート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今福 賢明 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 加藤 圭司 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低強度素材からなる構造物をボルトによ
    り固定する方法であって、 前記構造物の固定部に高強度素材からなる筒状のアダプ
    タを螺着し、 このアダプタの内部に前記ボルトを螺合又は挿通して前
    記構造物を固定することを特徴とする固定方法。
  2. 【請求項2】 低強度素材からなる構造物をボルトによ
    り固定した構造であって、 前記構造物の固定部に高強度素材からなる筒状のアダプ
    タが螺着され、 このアダプタの内部に前記ボルトが螺合又は挿通されて
    前記構造物が固定されていることを特徴とする固定構
    造。
  3. 【請求項3】 前記アダプタの外径は、前記ボルトの外
    径の1.5倍以上に設定されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の固定方法又は固定構造。
  4. 【請求項4】 前記固定部と前記アダプタとの間にヘリ
    サートを介在させることを特徴とする請求項1ないし3
    のいずれかに記載の固定方法又は固定構造。
JP11175733A 1999-06-22 1999-06-22 ボルトによる固定方法及び構造 Pending JP2001003918A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010047412A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Tsubakimoto Chain Co トレー式物品搬送装置
JP2014173640A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Toto Ltd 静圧気体軸受

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JP2010047412A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Tsubakimoto Chain Co トレー式物品搬送装置
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