JP2001003720A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
内燃機関の可変動弁装置Info
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Abstract
に必要な保持トルクを効果的に低減する。 【解決手段】 機関と連動して駆動軸11が回転する
と、偏心カム12,リング状リンク13,ロッカアーム
16,ロッド状リンク17を介して揺動カム18が揺動
して、吸気弁19が開閉作動する。制御軸14を駆動部
により回転駆動すると、ロッカアーム16の揺動中心と
なる制御軸14の中心C3の位置が変化して、吸気弁1
9のリフト特性が変化する。所定の運転状態で、揺動カ
ム18が最も高リフト側へ揺動したときに、制御軸14
の中心C3と駆動軸11の中心C1とを結ぶ第1の線L
1と、制御軸14の中心C3と制御カム15の中心C4
とを結ぶ第2の線と、のなす角度が、約90度とならな
いように設定する。
Description
状態に応じて吸気弁や排気弁(吸・排気弁)の開閉時期
(作動角)やバルブリフト量を変えることができる可変
動弁装置の改良に関する。
る燃費の改善や安定した運転性並びに高速高負荷時にお
ける吸気の充填効率の向上による十分な出力を確保する
等のために、吸・排気弁の開閉時期やバルブリフト量を
機関運転状態に応じて変えることができる可変動弁装置
が従来から種々提案されている。
公報に記載された可変動弁装置を図10に示す。この装
置は、機関と連動して回転する駆動軸2の外周に固定さ
れた駆動カム2aと、支軸9の外周に設けられて吸・排
気弁6を駆動する揺動カム8とを、ロッカアーム5によ
り連携させている。このロッカアーム5は、制御軸3の
外周に偏心して固定された制御カム4の外周に回転可能
に外嵌されている。そして、制御軸3を図外の駆動部で
回転制御することにより、ロッカアーム5の揺動中心と
なる制御カム4の中心位置が変化し、これにより吸・排
気弁6のリフト特性が変化するように構成されている。
うな従来の可変動弁装置では、吸・排気弁6のバルブリ
フト量と、そのときにロッカアーム5側から制御カム4
へ作用する反力と、制御カム4の中心位置と、の関係に
ついて格別の配慮がなされていない。このために、所定
の運転状態で、ロッカアーム5側からの反力により制御
カム4を回動させようとするトルクが不用意に大きくな
り、制御軸3を所定の回転位置に保持する駆動部の出力
が大きくなって、駆動部の大型化を招くとともに、この
駆動部を駆動する機関のフリクションが大きくなって、
燃費や出力性能の低下を招聘する虞がある。
してなされたもので、制御軸を所定の制御位置に保持す
るために必要とする駆動部の保持トルクを効果的に低減
し得る新規な内燃機関の可変動弁装置を提供することを
目的としている。
可変動弁装置は、機関の回転に連動して回転する駆動軸
と、この駆動軸の外周に相対回転可能に外嵌し、吸・排
気弁を駆動する揺動カムと、上記駆動軸の外周に偏心し
て固定された偏心カムと、この偏心カムの外周に相対回
転可能に外嵌するリング状リンクと、上記駆動軸と略平
行に延びる制御軸と、この制御軸の外周に偏心して固定
された制御カムと、この制御カムの外周に相対回転可能
に外嵌し、一端で上記リング状リンクと連携されたロッ
カアームと、このロッカアームの他端と上記揺動カムと
を連携するロッド状リンクと、上記制御軸を所定の回転
範囲内で回動,保持する駆動部と、を有し、この制御軸
が回転すると、上記ロッカアームの揺動中心位置が変化
して、吸・排気弁のリフト特性が変化するようになって
いる。
・排気弁を駆動する揺動カムが、機関と連動して回転す
る駆動軸の外周に相対回転可能に外嵌する構成となって
いるため、駆動軸に対する揺動カムの軸心ズレを生じる
虞がなく、制御精度が向上する。また、揺動カムを支持
する支軸を駆動軸と別個に設ける必要がないため、部品
点数,配置スペースの低減化を図ることができる。更
に、各部材の連結部が面接触となっているため、耐磨耗
性に優れており、潤滑も行い易い。
排気弁のバルブスプリング反力等によって生じる反力
が、揺動カム,ロッド状リンク等を介して作用する。ま
た、ロッカアームの一端には、反作用として発生する反
力が、偏心カム,リング状リンク等を介して作用する。
従って、ロッカアームの揺動中心には、これらの反力の
合成反力が作用する。また、制御軸には、制御軸の中心
から合成反力の方向線までの腕長さと合成反力との積で
あるトルクが作用する。従って、駆動部が制御軸を所定
の角度位置に保持するためには、少なくとも上記のトル
クに釣り合う逆向きの保持トルクを必要とする。
た状態では、揺動カムが最も高リフト側へ揺動したとき
に、合成反力が最大となる。このときの合成反力の方向
は、駆動軸の中心と制御軸の中心とを結ぶ第1の線と略
平行となる。
態において、上記揺動カムが最も高リフト側へ揺動した
ときに、上記制御軸の中心と駆動軸の中心とを結ぶ第1
の線と、上記制御軸の中心と制御カムの中心とを結ぶ第
2の線と、のなす角度が、約90度(例えば80〜10
0度)とならないように設定している。
して、腕長さが適宜に短くなり、制御軸に作用するトル
クが低減される。すなわち、揺動カムが最も高リフト側
へ揺動し、制御カムに大きな合成反力が作用するとき
に、制御軸に作用するトルクが効果的に低減され、ひい
ては制御軸の保持トルクを効果的に低減することが可能
となる。
が、少なくとも制御カムの中心が所定の低リフト位置又
は中間リフト位置に保持された低回転運転状態を含むこ
とを特徴としている。
が、少なくとも制御カムの中心が所定の高リフト位置に
保持された高回転運転状態を含むことを特徴としてい
る。
所定の中間リフト位置から高リフト側へ移動するにした
がって、上記第1の線と第2の線とのなす角度が徐々に
小さくなるように設定したことを特徴としている。
所定の高リフト位置に保持された高回転運転状態で、揺
動カムが最も高リフト側に揺動したときに、上記第1の
線と第2の線とのなす角度がほぼ0度となるように設定
したことを特徴としている。
軌跡が上記第1の線と交差しないように、上記制御軸の
回転範囲が設定されていることを特徴としている。
て、揺動カムが最も高リフト側へ揺動したときに、制御
軸の中心と駆動軸の中心とを結ぶ第1の線と、制御軸の
中心と制御カムの中心とを結ぶ第2の線と、のなす角度
が、約90度とならないように設定したため、ロッカア
ーム側から制御軸に作用するトルクの腕長さが適宜に短
くなり、制御軸を保持するために必要な駆動部の保持ト
ルクを効果的に低減することができる。
転状態での制御軸の保持トルクが低減され、燃費,出力
性能の向上等を図ることができる。
反力が最も大きくなる高回転運転状態での制御軸の保持
トルクが低減され、つまり、保持トルクの最大値が抑制
され、駆動部の小型化,低出力化を図ることができる。
フト側へ移動する際に、合成反力が大きくなる一方で、
制御軸に作用するトルクの腕長さが徐々に短くなり、保
持トルクの増加をより効果的に抑制することができる。
関の可変動弁装置を、吸気弁側に適用した第1実施例を
示している。なお、図2では排気弁側(図2の下側)の
構成を図示省略している。
全気筒にわたって連続した駆動軸11が設けられてい
る。この駆動軸11は、図外の一端にスプロケットが取
り付けられ、タイミングチェーン等を介して機関のクラ
ンクシャフトに連動して回転する。
排気弁)19を駆動する揺動カム18の円筒状の軸受部
18aが相対回転可能に外嵌している。この揺動カム1
8は、先端部(カムノーズ)18bを有する薄板状をな
し、その外周に、吸気弁19の上端に設けられた伝達部
材としてのバルブリフタ19aの上面19bに摺接する
カム面18cが形成されている。
心カム12が圧入等により固定されている。この偏心カ
ム12の中心(軸心)C2は、駆動軸11の中心(軸
心)C1に対して所定量偏心している。この偏心カム1
2の外周には、リング状リンク13の基部13aがベア
リング等を介して相対回転可能に外嵌している。なお、
揺動カム18の揺動中心(軸心)は、駆動軸11の中心
C1と一致している。
駆動軸11と略平行に気筒列方向に延設されている。こ
の制御軸14は、後述する駆動部20により機関の運転
状態に応じて所定の回転範囲で回転,保持される。
ム15が圧入等により固定されている。制御カム15の
中心(軸心)C4は、制御軸14の中心(軸心)C3に
対して所定量偏心している。この制御カム15の外周に
は、ロッカアーム16の円筒状の中央基部が相対回転可
能に外嵌している。このロッカアーム16の一端部16
aと、リング状リンク13の小径な先端部13bとは、
両者16a,13bを挿通する第1ピン29aを介して
相対回転可能に連結されている。
揺動カム18とは、ロッド状リンク17によって連携さ
れている。より具体的には、ロッカアーム16の他端部
16bと、ロッド状リンク17の一端部17aとは、両
者16b,17aを挿通する第2ピン29bを介して相
対回転可能に連結されている。また、ロッド状リンク1
7の他端部17bと揺動カム18とは、両者17b,1
8を挿通する第3ピン29cを介して相対回転可能に連
結されている。
回動,保持する駆動部20の構成を説明する。
されるケース22内まで延びており、その一端にウォー
ムホイール21が固定されている。ケース22には、図
外の制御部により駆動される電動モータ26が取り付け
られており、この電動モータ26の出力軸26aは、ロ
ーラベアリング25を介してケース22内に回転可能に
延在している。この出力軸26aに、ウォームホイール
21と噛合するウォームギヤ24が固定されている。な
お、ウォームギヤ24とウォームホイール21の間でモ
ータトルクを増大させるために、ギヤ比を適宜に大きく
設定してある。また、ケース22には、制御軸14(ウ
ォームホイール21)の回転角度を検出する回転角セン
サ23が取り付けられており、この回転角センサ23の
出力に基づいて、電動モータ26がフィードバック制御
される。
して駆動軸11が回転すると、偏心カム12を介してリ
ング状リンク13が並進移動し、これに応じてロッカア
ーム16が制御カム15の中心C4を揺動中心として揺
動し、かつ、ロッド状リンク17を介して揺動カム18
が揺動する。このとき、揺動カム18のカム面18c
が、吸気弁19の上端に設けられた伝達部材としてのバ
ルブリフタ19aの上面に摺接し、バルブリフタ19a
を図外のバルブスプリングの反力に抗して押圧すること
により、吸気弁19が機関の回転に連動して開閉作動す
る。
26の出力軸26aが回転駆動されると、ウォームギヤ
24,ウォームホイール21を介して制御軸14が回転
して、ロッカアーム16の揺動中心となる制御カム15
の中心C4の位置が変化し、吸気弁19のリフト特性が
連続的に変化する。より具体的には、制御カム15の中
心C4と駆動軸11の中心C1との距離を近づけるほ
ど、バルブリフト量及び作動角が大きくなる。
ム18が、機関と連動して回転する駆動軸11の外周に
相対回転可能に外嵌する構成としたため、揺動カム18
の駆動軸11に対する軸心ズレを生じるおそれがなく、
制御精度が向上する。また、揺動カム18を支持する支
軸を駆動軸11と別個に設ける必要がないため、部品点
数,配置スペースの低減化を図ることができる。更に、
各部材の連結部が面接触となっているため、耐磨耗性に
優れており、潤滑も行い易い。
を、図4,5を参照して説明する。
気弁19のバルブスプリング反力等によって生じる反力
F1が、揺動カム18,ロッド状リンク17,第2ピン
29b等を介して作用する。また、ロッカアーム16の
一端部16aには、反作用として発生する反力F2が、
偏心カム12,リング状リンク13,第1ピン29a等
を介して作用する。従って、ロッカアーム16の揺動中
心C4には、実質的に反力F1,F2の合成反力F3が
作用する。
の中心C3から合成反力F3の方向線までの腕長さr1
と合成反力F3との積であるトルクT1が作用する。従
って、駆動部20が制御軸14を所定の角度に保持する
ためには、少なくとも上記のトルクT1に釣り合う逆向
きのトルクを必要とする。
状態では、図4に示すように、揺動カム18が最も高リ
フト側へ押し下げられたとき、すなわち図4の反時計方
向に最も揺動したときに、合成反力F3が最大となる。
このときの合成反力F3の方向は、駆動軸11の中心C
1と制御軸14の中心C3とを結ぶ第1の線L1と略平
行となる。
で、揺動カム18が最も高リフト側へ揺動したときに、
制御軸14の中心C3と駆動軸11の中心C1とを結ぶ
第1の線L1と、制御軸14の中心C3と制御カム15
の中心C4とを結ぶ第2の線L2と、のなす角度αが約
90度(例えば80〜100度)とならないように設定
している。
て、腕長さr1が適宜に短くなり、制御軸14に作用す
るトルクT1が低減される。すなわち、揺動カム18が
最も高リフト側へ揺動し、制御カム15に大きな合成反
力F3が作用するときに、制御軸14に作用するトルク
T1が効果的に低減され、ひいては制御軸14の保持ト
ルクを効果的に抑制することが可能となる。
うに設定される機関運転状態について、図6,7を参照
して詳述する。
ことに対応して、制御カム15の中心C4は、制御軸1
4の中心C3を中心として、所定の制御作動範囲K内を
移動(回転)する。ここで、制御カム15の中心C4が
駆動軸11の中心C1から離れるに従ってバルブリフト
量及び作動角が小さくなるため、制御カム15の中心C
4が図6の時計回りに回転するに従って、バルブリフト
量及び作動角は小さくなる。
ている。図6,7に示すように、制御カム15の中心C
4は、高回転運転状態S1では高リフト位置A1に、中
回転運転状態S2及び低回転・高負荷運転状態S2’で
は中間リフト位置A2に、低回転・低負荷運転状態S3
では低リフト位置A3に設定される。
スプリングによりバルブリフタ19aが揺動カム18を
押さえつける力と、吸気弁19やバルブリフタ19a等
の慣性力によってバルブリフタ19aが揺動カム18か
ら離れようとする力の合力となる。この慣性力は、機関
の回転数が上昇すると大きくなる。従って、回転数が小
さくなるに従って、慣性力は小さくなり、合成力F3が
大きくなって、制御軸14に作用するトルクT1、つま
り制御軸14を所定の回転位置に保持するために必要な
保持トルクが大きくなる傾向にある。
きな機関トルク(機関出力)を必要とする。従って、低
回転運転状態で、制御軸14を保持する電動モータ26
へ多くの機関出力を割り当てることは困難であり、か
つ、望ましくない。
置においては、一般的に、低回転運転状態でバルブリフ
ト量及び作動角を低下させて、機関フリクションを低減
させ、燃費の向上が図られる。従って、低回転運転状態
で制御軸14の保持トルクが大きくなることは、上記の
燃費の向上と相反するものであり、好ましくない。
フト量やバルブスプリング力,動弁系の重量等により一
義的に決まるものであるため、制御軸14の保持トルク
を低減するために、合成反力F3を小さくすることは困
難である。
C4が中間リフト位置A2又は低リフト位置A3に保持
された所定の低回転運転状態S2’,S3(及び中回転
運転状態S2)で、揺動カム18が最も高リフト側へ揺
動したときに、上記第1の線L1と第2の線L2とのな
す角度αが約90度とならないように、つまり角度αが
90度となる位置Q1,Q2を避けるように設定してい
る。
(及び中回転運転状態S2)での制御軸14の保持トル
クが低減され、燃費,出力性能の向上等を図ることがで
きる。
が大きくなるため、制御軸14を保持するために必要な
トルクを比較的確保し易いものの、バルブリフト量及び
作動角が大きくなるため、ロッカアーム16に作用する
合成反力F3は大きくなる。したがって、制御軸14の
保持トルクが大きくなり、電動モータ26の出力が大き
くなって、モータ発熱等に起因する寿命の低下,モータ
効率の低下等の問題を招聘する虞がある。また、保持ト
ルクが大きくなると、ウォームギヤ24やウォームホイ
ール21に対する入力も大きくなるため、歯の強度の向
上や、大型化を図る必要が生じる。
C4が高リフト位置A1に保持された高回転運転状態S
1で、かつ、揺動カム18が最も高リフト側へ揺動した
ときに、第1,第2の線L1,L2のなす角度αが約9
0度とならないように設定している。
力F3が作用するときに、腕長さr1が適宜に短くなっ
て、制御軸14に作用するトルクT1が低減される。つ
まり、制御軸14の保持トルクの最大値が低減され、制
御軸14を回動,保持する駆動部20の小型化,低出力
化等を図ることができる。
心C4が所定の制御位置A1,A2,A3に保持された
運転状態で、揺動カム18が最も高リフト側へ揺動した
ときに、角度αが約90度とならないように設定されて
おり、ほぼ全ての運転状態において、制御軸14の保持
トルクを効果的に低減することができる。
1の線L1上に位置した場合(図6の位置P,P’)、
腕長さr1が0となり、制御軸14の保持トルクは0と
なる。この場合、駆動軸11の回転に応じてロッカアー
ム16が揺動した際に、このロッカアーム16と接する
制御カム15及び制御軸14がフリクションにより回転
し、この回転動作が制御軸14を保持する駆動部20へ
伝達して、ウォームホイール21,ウォームギヤ24間
のバックラッシュによる打音,騒音を生じる虞がある。
3の軌跡Kが、腕長さr1が0となる第1の線L1と交
差しないように、制御軸14の回転範囲が設定されてい
る。
り、第1実施例の図6に対応している。なお、以下の実
施例の基本的な構成及び作用は第1実施例と同様であ
り、重複する説明を適宜省略する。
制御カム15の中心C4が所定の制御位置A1,A2,
A3に保持された運転状態で、揺動カム18が最も高リ
フト側へ揺動したときに、第1の線L1と第2の線L2
とのなす角度αが約90度とならないように設定されて
いる。
の中心C4が中回転運転状態S2及び低回転・高負荷運
転状態S2’に対応する中間リフト位置A2から高リフ
ト側(図8の反時計方向)へ移動するにしたがって、第
1,第2の線L1,L2のなす角度αが徐々に小さくな
るように設定されている。つまり、腕長さr1が最大と
なる位置Q1が、中間リフト位置A2よりも低リフト側
に設定されている。
施例と同様の効果が得られることに加え、制御カム15
の中心C4が中間リフト位置A2から高リフト側へ移動
する際に、バルブリフト量及び作動角が増加するために
ロッカアーム16に作用する合成反力F3が徐々に大き
くなる一方で、角度αの減少に伴い腕長さr1が徐々に
小さくなり、結果として、制御軸14に作用するトルク
T1、つまり制御軸14を所定の回転位置に保持する保
持トルクの増加を更に効果的に抑制することができる。
から低リフト側(図8の時計方向)へ移動する際には、
位置Q1に向かうに従って腕長さr1が長くなり、制御
軸14の保持トルクも大きくなってしまう。しかしなが
ら、制御軸14が低リフト側へ回転するにしたがって、
バルブリフト量及び作動角が減少するために、ロッカア
ーム16に作用する合成反力F3は徐々に小さくなる。
従って、実際には制御軸14の保持トルクはほとんど増
加しない。
ウォームホイール21,ウォームギヤ24間のバックラ
ッシュによる打音,騒音が聞こえ易いため、この実施例
では、低回転・低負荷運転状態S3に対応する低リフト
位置A3を、腕長さr1が0となる位置P’から大きく
離間させている。
り、上記実施例の図6,8に対応している。
る位置Q1を、低リフト位置A3の近傍に設定してい
る。この結果、制御作動範囲Kのほぼ全域にわたって、
制御カム15の中心C4が高リフト側へ移動するに従っ
て腕長さr1が徐々に短くなり、合成反力F3の増加に
伴う制御軸14の保持トルクの増加を更に効果的に抑制
することができる。
位置A1に保持された高回転運転状態S1で、揺動カム
18の最大リフト時における第1の線L1と第2の線L
とのなす角度αがほぼ0(ゼロ)となるように設定して
いる。
高回転運転状態で、腕長さr1がほぼ0となり、制御軸
14の保持トルクの最大値をより効果的に低減すること
ができる。
線L1上に設定されているように見えるが、実際には、
制御カム15の中心C4の軌跡Kが第1の線L1と交差
しないように、高リフト位置A1を第1の線L1よりも
わずかに高リフト側に外れた位置に設定している。
成図。
構成図。
説明図。
説明図。
説明図。
構成図。
Claims (6)
- 【請求項1】 機関の回転に連動して回転する駆動軸
と、この駆動軸の外周に相対回転可能に外嵌し、吸・排
気弁を駆動する揺動カムと、上記駆動軸の外周に偏心し
て固定された偏心カムと、この偏心カムの外周に相対回
転可能に外嵌するリング状リンクと、上記駆動軸と略平
行に延びる制御軸と、この制御軸の外周に偏心して固定
された制御カムと、この制御カムの外周に相対回転可能
に外嵌し、一端で上記リング状リンクと連携されたロッ
カアームと、このロッカアームの他端と上記揺動カムと
を連携するロッド状リンクと、上記制御軸を所定の回転
範囲内で回動,保持する駆動部と、を有し、この制御軸
が回転すると、上記ロッカアームの揺動中心位置が変化
して、吸・排気弁のリフト特性が変化する内燃機関の可
変動弁装置であって、 所定の運転状態において、上記揺動カムが最も高リフト
側へ揺動したときに、上記制御軸の中心と駆動軸の中心
とを結ぶ第1の線と、上記制御軸の中心と制御カムの中
心とを結ぶ第2の線と、のなす角度が、約90度となら
ないように設定したことを特徴とする内燃機関の可変動
弁装置。 - 【請求項2】 上記所定の運転状態が、少なくとも制御
カムの中心が所定の低リフト位置又は中間リフト位置に
保持された低回転運転状態を含むことを特徴とする請求
項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。 - 【請求項3】 上記所定の運転状態が、少なくとも制御
カムの中心が所定の高リフト位置に保持された高回転運
転状態を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の
内燃機関の可変動弁装置。 - 【請求項4】 上記制御カムの中心が所定の中間リフト
位置から高リフト側へ移動するにしたがって、上記第1
の線と第2の線とのなす角度が徐々に小さくなるように
設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の内燃機関の可変動弁装置。 - 【請求項5】 上記制御カムの中心が所定の高リフト位
置に保持された高回転運転状態で、揺動カムが最も高リ
フト側に揺動したときに、上記第1の線と第2の線との
なす角度がほぼ0度となるように設定したことを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の可変動
弁装置。 - 【請求項6】 上記制御カムの中心の軌跡が上記第1の
線と交差しないように、上記制御軸の回転範囲が設定さ
れていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
載の内燃機関の可変動弁装置。
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