JP2001003184A - 基体からアルミニドコーティングを除去する方法 - Google Patents

基体からアルミニドコーティングを除去する方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基体からアルミニドコーティングを除去する
方法。 【解決手段】 本発明の方法は、基体の表面を1種類以
上のストリッピング組成物と接触させてコーティングを
脆化させる段階を含んでいる。このストリッピング組成
物は脂肪族又は芳香族スルホン酸と1種類以上の添加剤
とを含んでいる。その後コーティングを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は概括的には冶金プロ
セスに関するものであり、具体的には金属基体の処理法
に関する。
【0002】
【従来の技術】高温に暴露される金属部品、例えば超合
金製金属部品を保護するため、特別に処方された各種の
コーティングが多用される。例えば、超合金に耐酸化性
と耐食性を付与するためアルミニドコーティングが多用
されるが、これは超合金基体と遮熱コーティング(TB
C)とのボンド層として機能し得る。
【0003】アルミニドコーティングを施工する一つの
方法では、まず電気メッキによって基体表面に白金の非
常に薄い層(例えば、約1〜6ミクロン)を施工し、次
いで蒸着プロセスによってアルミニド材料を付着させ
る。アルミニウムは白金及び基体材料(例えばニッケ
ル)と反応して、白金アルミニドやニッケルアルミニド
のような各種金属間化合物を形成する。酸化雰囲気に暴
露されると、アルミニド表面に酸化アルミニウム(アル
ミナ)薄膜が生成し、これが周囲の環境成分との反応を
防ぐバリアとして機能し、基体の健全性を維持する。
【0004】時としてアルミニドコーティングを補修す
る必要が生じる。例えば、タービンエンジン部品表面に
施工されたコーティングはタービン自体のオーバーホー
ル時に補修されることが多い。補修プロセスには、アル
ミニドコーティングのストリッピング及び損傷部におけ
る新アルミニドコーティングの付着を始めとする様々な
段階が含まれる。現状では、基体からのアルミニド材料
のストリッピングは、塩酸、硝酸又はリン酸等の酸に暴
露することによって行われることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上述の
各種ストリッピング組成物の使用に伴う短所を認めるに
至った。大抵は、手順全体に時間がかかり、ストリッピ
ング組成物及び濯ぎ液と4〜6時間接触させておく必要
がある。さらに、ストリッピング組成物の種類によって
はアルミニド材料が十分に除去されないものがあり、完
全に除去するのにさらに時間と労力が必要とされる。さ
らに、ストリッピング組成物には選択性の低いものがあ
り、基体の母材を侵食したり、母材基体を点食したり、
粒間侵食によって金属に損傷を与えることが見受けられ
る。
【0006】加えて、現在用いられているストリッピン
グ組成物の多くは高温、例えば約77℃以上で使用する
必要がある。かかる温度での作業では、部品の所定部分
(例えば翼のルート部や内部表面)の保護に用いられる
マスク材料を侵食しかねず、エネルギーコストが増大す
ると共に余計な安全対策が必要になる可能性がある。
【0007】さらに、従来技術のプロセスの幾つかは、
ストリッピング組成物への暴露の戦後に、基体表面を粗
面化するためのグリットブラスト処理を必要とする。か
かる段階は時間がかかり、また基体を損傷して部品寿命
を制限しかねない。
【0008】そこで、当技術分野において金属基体から
アルミニド系材料を除去するための新たな方法があれば
歓迎されることは明らかである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体からアル
ミニドを除去する方法に関する。本発明の一つの実施形
態では、方法は、(a)(i)脂肪族又は芳香族スルホ
ン酸、(ii)無機酸と有機溶媒の溶液、及び(iii)硫
酸又は硫酸の水溶液からなる群から選択される1種類以
上のストリッピング組成物を基体表面に接触させてコー
ティングを脆化させる段階、及び(b)脆化したコーテ
ィングを除去する段階を含んでなる。
【0010】後でさらに詳しく説明する一つの実施形態
では、(i)脂肪族又は芳香族スルホン酸を含むストリ
ッピング組成物は、無機又は有機添加剤もさらに含んで
いる。
【0011】以下、本発明の様々な実施形態に関する詳
細を説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】本明細書中で用いるアルミニドコ
ーティングの「選択的除去」とは、含アルミニド材料の
大半を除去するものの、基体材料はごく僅かしか(或い
は全然)除去しないことをいう。
【0013】ここでいう「含アルミニド」という用語
は、コーティング金属合金(特に超合金)中に常用され
る各種材料又はコーティングプロセス時もしくはその後
に形成される各種材料を包含して意味する。非限定的な
具体例には、アルミニド自体、白金アルミニド、ニッケ
ルアルミニド、白金−ニッケルアルミニド、高融点金属
添加アルミニド、又はこれらの化合物の1種類以上を含
有する合金がある。本明細書では、「含アルミニド」を
略して単に「アルミニド」(材料)ということもある。
【0014】本発明の実施形態では、幾つかの異なる種
類のストリッピング組成物を使用することができる。個
々の組成物の選択は、例えば、基体の種類、基体から除
去すべきアルミニドコーティングの種類、目的とする基
体の最終用途、及び追加処理段階(例えば、濯ぎ工程)
の有無等の様々な要因に依存する。
【0015】第一の類のストリッピング組成物(組成物
(i))は脂肪族又は芳香族スルホン酸類を含んでな
る。好適な脂肪族スルホン酸の例はメタンスルホン酸
(MSA)及びエタンスルホン酸であるが、メタンスル
ホン酸が好ましい。芳香族スルホン酸の例はベンゼンス
ルホン酸、トルエンスルホン酸及びナフタレンスルホン
酸である。
【0016】第二の類のストリッピング組成物(組成物
(ii))は無機酸と有機溶媒の溶液を含んでいる。この
類の組成物に対する無機酸の例は塩酸、硝酸及び過塩素
酸である。
【0017】好ましい実施形態では、溶媒は、基体に対
する無機酸の活性を低下させると共に基体に対する無機
酸の濡れ性を増大させるものであるべきである。(酸と
炭化水素溶媒との化学的相互作用は、同じ酸と水のよう
な溶媒との相互作用とは異なることが多い。)無機酸と
有機溶媒の組合せは、基体に悪影響を与えることなくア
ルミニドコーティング材料を実質的に全て除去すること
が判明した。本明細書で用いる「活性」という用語は、
一般に、基体及び/又は基体から除去すべきアルミニド
コーティングに対する酸の反応性の尺度をいう。
【0018】無機酸と併用される有機溶媒の例には、脂
肪族アルコール、芳香族アルコール、塩素化アルコー
ル、ケトン類、ニトリル系溶媒、ニトロ化炭化水素溶
媒、ニトロベンゼンのようなニトロ化芳香族溶媒、塩素
化炭化水素、アミン類、及びこれらいずれかの混合物が
ある。
【0019】脂肪族アルコールの具体例を幾つか挙げる
と、メタノール、エタノール及びイソプロパノールであ
る。混合アルコールも使用し得る。芳香族アルコールの
具体例はフェノール類及び置換フェノール類である。
【0020】組成物(ii)の無機酸と溶媒との重量比
は、通常約20:80〜約80:20の範囲、好ましく
は約35:65〜約75:25の範囲にある。具体的な
比は使用する酸と溶媒の種類、存在する基体の種類、基
体から除去すべきアルミニド化合物の種類、及び酸の反
応性(すなわち、腐食電位)等の様々な要因によって変
わる。この類の組成物の具体例の一つは塩酸とエタノー
ルの混合物からなる。かかる混合物における塩酸とエタ
ノールの重量比は通常約35:65〜約65:35の範
囲にある。
【0021】本発明の第三のストリッピング組成物(組
成物(iii))は硫酸又は硫酸の水溶液からなる。水溶
液の場合、酸と水の比は通常約10:90〜約65:3
5の範囲にある。好ましい実施形態では、この比は約1
5:85〜約40:60の範囲にある。さらに、後で述
べる通り、このタイプのストリッピング組成物には普通
湿潤剤を使用する。
【0022】ストリッピング剤の選択は上述の通り様々
な要因に依存する。一例を挙げると、塩酸とエタノール
の混合物(例えば重量比約50/50のもの)は基体か
らのアルミニドの除去に有効である。かかる混合物を用
いると、時として、基体のごく僅かな点食又は少量の腐
食が起こり得る。ただし、いかなる腐食も実質的に均一
である。本明細書中で用いる「均一な腐食」とは、基体
の薄い層(通常は厚さ約2ミクロン未満)が除去される
ことをいう。均一な腐食及び僅かな点食は基体の幾つか
の最終用途には大した問題とはならない。これは(従来
技術で往々にして見受けられる)ひどい「点食」の発生
とは対照的であり、ひどい点食が起こると基体に穴があ
き、この穴は少なくとも約25ミクロンの深さに達する
ことが多く、通常は約25〜約500ミクロンの範囲の
深さに達する。
【0023】基体のいかなる点食も許されない最終用途
には、別のストリッピング組成物を用いることができ
る。例えば、HCl−アルコールほど除去速度は速くは
ないが、メタンスルホン酸は基体からアルミニドを除去
するのに有効である。メタンスルホン酸の際だった利点
は、均一な腐食以上に実質的な悪影響を基体に及ぼすこ
とがないということである。
【0024】幾つかの実施形態ではストリッピング組成
物はさらに湿潤剤も含む。湿潤剤は組成物の表面張力を
低下させ、基体とアルミニド系コーティングとの接触性
を高める。代表的な湿潤剤はポリアルキレングリコー
ル、グリセロール、脂肪酸、石鹸、乳化剤及び界面活性
剤である。通常湿潤剤は、組成物の全重量を基準にして
約0.1〜約5重量%の範囲の量で存在する。
【0025】場合によっては、その他の添加剤がストリ
ッピング組成物に用いられる。例えば、プロトン濃度を
下げて組成物中の酸の活性を低下させるために抑制剤が
使用されることもある。活性が低下すると基体表面の点
食の危険性が下がる。抑制剤の例は硫酸ナトリウムの硫
酸溶液又は塩化ナトリウムの塩酸溶液である。使用する
抑制剤の量は通常ストリッピング組成物全体の重量を基
準にして約1〜約15重量%である。さらに、還元性環
境の形成を防止するためにストリッピング組成物に酸化
剤が使用されることもある。例としては、過酸化物(例
えば過酸化水素)、過塩素酸塩、硝酸塩、過マンガン酸
塩、クロム酸塩及びオスミウム酸塩(例えば四酸化オス
ミウム)がある。酸化剤の使用量は通常ストリッピング
組成物全体の重量を基準にして約0.01〜約5重量%
である。ある実施形態では、酸化剤を、還元剤であるよ
うな酸(例えば塩酸)と共に用いる。
【0026】第一類のストリッピング組成物において、
ストリッピング組成物の作用の有効性を増大させるた
め、脂肪族又は芳香族酸を1種類以上の添加剤と組み合
わせてもよい。添加剤は第二の酸、還元剤、錯化剤及び
酸化剤を始めとする無機成分でもよいし、有機溶媒及び
錯化剤を始めとする有機成分でもよい(錯化剤は有機で
も無機でもよい)。添加剤は、ストリッピング組成物の
特性、特にプロトン活性に作用するのが望ましい。例え
ば、第二の酸は溶液中のプロトン濃度(pH)を増大さ
せることでコーティングの除去速度を増大し得る。還元
剤及び酸化剤は溶液の活性又は電位を変える。錯化剤
は、溶液中の成分、例えばアルミニドコーティングの成
分の酸化によって生成する金属イオンと錯体を形成する
ことでプロトン濃度を変化させる。
【0027】かかる添加剤を第一類の特定の酸、例えば
MSA(メタンスルホン酸)と組み合わせて使用すると
有利であることがある。実施例に関連してさらに詳しく
述べる通り、MSA水溶液を含むストリッピング溶液は
含白金アルミニドの除去に特に有効であった。この第一
類の酸の有効性は添加剤の使用によって一段と向上させ
ることができ、特に、白金を含まないアルミニドコーテ
ィング(すなわち白金のないアルミニドコーティング領
域)を除去する際の有効性を高めることができる。白金
を含まないアルミニドは、基体のある領域(例えば、最
初に白金層の堆積を行わない公知の溶接技術で補修した
タービンブレードの翼先端部分)に沿って存在すること
がある。以下の添加剤はそれぞれのカテゴリー内で、或
いはカテゴリーを超えて組み合わせて使用し得る。
【0028】溶媒添加剤には、アルコール類(例えばエ
タノール、イソプロパノール等)、置換アルキルエーテ
ル(例えばジヒドロキシエチルエーテル、ジ(プロピレ
ン/エチレングリコール)メチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル等)、置換ケトン(例え
ばアセトン、1,5−ジヒドロキシペンタン−3−オ
ン、1−メチル−2−ピロリドン等)又はグリコール
(例えばポリエチレングリコール、グリセロール、ジメ
チレングリコール、エチレングリコール等)がある。あ
る実施形態では、溶媒添加剤は、ストリッピング組成物
全体の約1〜55重量%、例えば約10〜40重量%、
特に約20〜35重量%の量で存在する。
【0029】酸化剤添加剤には、硝酸塩、亜硝酸塩、塩
化物塩、水素化物塩、フッ化物塩、硫酸塩、亜硫酸塩、
硫化物塩、リン酸塩、亜リン酸塩、ホウ酸塩、フルオロ
アルミン酸塩、クロロアルミン酸塩、オキシハロゲン化
物塩、過酸化物、クロム酸塩及びマンガン酸塩がある。
ある実施形態では、酸化剤添加剤は、(酸化剤の濃度1
00%を基準にして)ストリッピング組成物全体の約1
〜30重量%、例えば約2〜20重量%、特に約2〜1
5重量%の量で存在する。
【0030】有機錯化剤添加剤には2種類あり、その一
つは置換芳香族化合物(例えば、芳香環の様々な位置に
ニトロ、ヒドロキシ、カルボキシル及び硫酸置換基を有
するもの、並びにそれらの組合せ)、もう一方は置換ア
ルキルカルボン酸(例えば、酒石酸、クエン酸、シュウ
酸)である。無機錯化剤添加剤としては、ハロゲン化
物、オキシハロゲン化物、硫酸塩、リン酸塩及び硝酸塩
がある。ある実施形態では、有機又は無機錯化剤添加剤
は、ストリッピング組成物全体の約1〜10重量%、例
えば約1〜5重量%の量で存在する。
【0031】第二の無機酸添加剤には、硝酸、塩酸、リ
ン酸、過塩素酸、トリフルオロメタンスルホン酸及びト
リフルオロ酢酸、並びにこれらの組合せがある。ある実
施形態では、第二の無機酸添加剤は、(濃度100%を
基準にして)ストリッピング組成物全体の約0.1〜1
0重量%の量で存在する。第二の無機酸と組み合わせて
還元剤も配合し得る。ある実施形態では、還元剤添加剤
には、高い酸化還元電位を有する物質、例えばアルカリ
土類水酸化物、Al(OH)3、ホウ酸塩、リン酸塩、
ケイ酸塩、アルミン酸塩、Na3AlF6、Na2SiF6
及びNa2SiO3があり、0.1〜10重量%、例えば
0.1〜5重量%の量で存在する。具体例は次亜リン酸
ナトリウムのような次亜リン酸塩である。
【0032】一般に、上記添加剤は第一類の酸の1種類
以上を含有する水溶液に添加する。ある実施形態では、
酸は、添加物を含めたストリッピング組成物全体の約1
0〜80重量%、例えば約30〜45重量%の範囲内で
ストリッピング組成物中に存在する。
【0033】個々のストリッピング組成物は、様々な方
法で基体に塗布し得る。例えば、表面に刷毛塗り又はス
プレー塗装し得る。大抵は、ストリッピング組成物の浴
に基体を浸漬するのが最も実用的な技術である。浴は基
体浸漬時に約170°F(77℃)以下の温度に維持す
るのが好ましい。ある具体的な実施形態では、浴を約1
30°F(54℃)以下の温度に維持する。このプロセ
スは室温でも実施し得るが、室温が変動しかねない場合
にはプロセスの一貫性を確保するためもっと高い温度域
に保つのが普通であろう。(上記の上限内で)高めの温
度を用いるとアルミニドコーティングの除去が速くなる
ことがある。
【0034】ただし、一般に本発明の実施形態の利点の
一つは、浴温が従来技術よりも低いことである。本発明
の方法に従って低い温度を用いると、上述の通り、多用
されるマスク材料が保護される。温度が低いと、エネル
ギー利用の点でコスト節減にもなり、高温浴に付随する
幾つかの安全上の問題(例えば浴に揮発性成分が存在す
る状況での問題)も減る。
【0035】ストリッピング組成物を含む浴は、ストリ
ッピング剤と除去すべきコーティングとが最大限に接触
するように、プロセス実施中に攪拌その他の方法で攪拌
することが多い。かかる目的には各種の公知技術を使用
でき、例えば、インペラ、超音波攪拌、磁気攪拌、ガス
バブル又は循環ポンプ等が使用できる。浴浸漬時間は上
述の幾多の要因によって変わる。商業規模では、浸漬時
間は通常約15〜約400分の範囲である。幾つかの実
施形態では浸漬時間は約150分以下である。具体的な
実施形態では浸漬時間は約75分以下である。
【0036】ストリッピング組成物に暴露すると基体表
面のアルミニドコーティングが脆化する。図1の顕微鏡
写真にみられる通り、コーティング中に深い亀裂が顕著
にみられ、その一体性が低下しており、基体に接着性が
実質的に低下している。ある実施形態では、次の段階
で、その表面を例えば水又は水溶液に約1分未満浸漬す
ることによって簡単に濯ぐ。
【0037】次いで、基体に損傷を与えることなく、脆
化コーティングを除去する。ある実施形態では、この段
階は基体表面の研磨によって行う。従来技術のプロセス
とは対照的に、この実施形態は「穏やかな」研磨段階で
あり、基体の損傷が最小限となる。一例を挙げると、炭
化ケイ素粒子を含有する加圧空気流を約80psi未
満、好ましくは約60psi未満、例えば約40psi
未満の圧力で表面に当てることによって、軽くグリット
ブラスト処理できる。グリットブラスト処理には、各種
の砥粒、例えばアルミナのような金属酸化物、炭化ケイ
素のような炭化物、混合金属酸化物、窒化物、ガラスビ
ーズ、粉砕ビーズ、炭酸ナトリウム、又は粉砕コーンコ
ブが使用できる。平均粒度は約500ミクロン未満、好
ましくは約100ミクロン未満である。
【0038】グリットブラスト処理は脆化コーティング
の除去に十分な時間行う。この実施形態におけるグリッ
トブラスト処理の時間は様々な要因で変わる。約50〜
約100ミクロンの厚さに堆積したアルミニドコーティ
ングの場合、グリットブラスト処理は、約20〜約30
psiの空気圧を利用して約100ミクロン未満のグリ
ット粒子を用いるときは、通常約60〜約120秒間実
施される。これらのパラメーターは上記の種々のストリ
ッピング組成物の各々に対して適切な指針となる。
【0039】グリットブラストの代わりに、表面を軽く
研磨するための他の公知技術も使用し得る。例えば、繊
維パッド、例えばポリマー繊維、金属繊維又はセラミッ
ク繊維のパッドを用いて手で表面を擦ることができる。
別法として、アルミナ又は炭化ケイ素の粒子が埋め込ま
れた柔らかいホイール又はベルトで表面を研磨すること
もできる。ホイール又はベルトには別法として液体研磨
材を用いることもできる。例えば、これら液体はベーパ
ーホーニングプロセスでホイール上に噴霧することがで
きる。(摩耗材料は基体に悪影響を与えないものでなけ
ればならない。)これらの代替技術は、基体表面に対す
る接触力が上記の穏やかなグリットブラスト技術で用い
る力以下に保たれるように調節する。
【0040】研磨に代えて他の技術を脆化材料の除去に
使用することができる。一例は表面のレーザーアブレー
ションである。別法として、脆化材料を表面から掻き取
ることもできる。さらに別法として、音波(例えば超音
波)を表面に当てもよい。音波は、超音波ホーンで発生
させることができ、振動を生じさせ、脆化材料を揺すっ
てその結合を緩める。
【0041】幾つかの事例では、脆化コーティングは、
激しい攪拌、例えば超音波技術自体で生じる力よりも大
きな力での攪拌によって除去できる。例えば、メカニカ
ルスターラーで急速に攪拌(すなわち、「全体的攪
拌」)するとともに超音波攪拌(すなわち「局部攪
拌」)もおこなっている浴に基体を浸漬することができ
る。攪拌は、脆化材料が振動してその結合が緩まるまで
行うことになろう。
【0042】これらの代替技術のいずれについても、当
業者は、(研磨技術の場合と同様に)基体に加えられる
力を調節して基体表面の損傷を最小にするための作業調
節法に通じているであろう。
【0043】場合により幾つかの実施形態では、段階
(a)と段階(b)の間に濯ぎ段階を追加するのが望ま
しい。この段階では、水と上述の湿潤剤とを含む水溶液
に脆化アルミニドコーティングを接触させる。この段階
での好ましい湿潤剤はポリエチレングリコールのような
ポリアルキレングリコールである。これらは通常、濯ぎ
液の全重量を基準にして約0.1〜約5重量%の量で存
在する。濯ぎは各種技術で実施でき、通常は攪拌してい
る濯ぎ液の浴に約1〜約30分間基体を浸漬することに
よって行う。
【0044】図2を参照すると、追加の濯ぎ段階によ
り、図1に示したアルミニド粒子の塊が除去されている
ことが分かる。この場合、より強く密着して残留してい
るアルミニドの薄い層はその後グリットブラストのよう
な研磨段階によって除去される。追加の濯ぎ段階を使用
することにより、通常、研磨段階を行うのに要する時間
が短縮される。この時間は、上述の代表的なグリットブ
ラストパラメーターの組に対して、例えば約5〜約45
秒短縮し得る。上述の通り、段階(b)の代替技術を使
用すると研磨段階はすべて省略できる。
【0045】グリットブラスト処理後、通常は圧縮空気
を基体全体に吹き付けて残留アルミニド粒子又は砥粒を
すべて除去する。基体は所望の材料で再塗装できる。例
えば、コーティング補修の前段階で実質的影響を受けて
いない超合金の高品質表面に、エンジン部品用の白金−
アルミニド保護コーティングを再施工し得る。
【0046】本発明の幾つかの実施形態では、基体表面
を2種類のストリッピング組成物と順次接触させる。第
一の組成物は、アルミニドを極めて迅速に除去し始める
ものである。具体例は、上述の通り、無機酸と、その無
機酸の基体に対する活性を低下させる溶媒との混合物で
ある。このタイプの代表的な組成物は塩酸とエタノール
等のアルコール、及び硫酸と水である。
【0047】第二のストリッピング組成物は、上述の通
り、均一な腐食を起こす可能性がある点を除き、基体に
対して点食も侵食も起こさないでアルミニドを(第一の
ストリッピング組成物)よりゆっくりと除去することが
できるものである。一つの例は、上述の通り、メタンス
ルホン酸のようなアルカンスルホン酸を主体とするスト
リッピング組成物である。
【0048】一般に、各ストリッピング組成物は、基体
を浸漬することができる浴の形態で使用する。接触時間
と浴温は、上述の多くの要因、例えば除去する必要のあ
るアルミニドの種類と量によって変わる。通常、第一の
浴は約0〜約40℃の範囲の温度に維持し、浸漬時間は
約5〜約20分である。第二の浴は通常約40〜約60
℃の範囲の温度に維持し、浸漬時間は約30〜約120
分である。
【0049】上記の実施形態と同様に、表面は次に穏や
かな研磨段階(又は類似の技術)に付して、脆化コーテ
ィングを、例えば軽いグリットブラストにより除去する
ことができる。さらに、幾つかの実施形態では、やはり
上述の通り研磨段階の前に追加の濯ぎ段階を行うことが
できる。一般に、この実施形態は、基体に対して悪影響
を全く与えることなく比較的短いプロセス時間とアルミ
ニドの高い除去速度とを必要とする状況で有用である。
これらはストリッピング組成物による処理に二段階の手
順が許容され得る状況でもある。
【0050】アルミニドコーティングの施工される基体
は、通常遮熱コーティングにより保護される金属材料又
は合金のいずれであることもできる。基体は、ニッケル
基、コバルト基及び鉄基高温超合金を始めとする超合金
のような耐熱合金であることが多い。通常、超合金は、
ニッケル又はコバルトが合金中の最も多い単一元素であ
るようなニッケル基材料又はコバルト基材料である。代
表的なニッケル基合金はInconel(登録商標)、
Nimonic(登録商標)、Rene(登録商標)
(例えば、Rene 80−、Rene 125、Re
ne 142、及びRene N5)、並びにUdim
et(登録商標)という商品名で呼ばれている。基体の
種類は多岐にわたるが、翼形部パーツのようなジェット
エンジン部品の形態であることが多い。別の例として、
基体はディーゼルエンジンのピストンヘッドであっても
よいし、その他実質的に平滑な面をもつ耐熱性バリヤー
コーティングを必要とする他の表面でもよい。
【0051】
【実施例】以下の実施例は本発明の若干の実施形態を例
示するものであり、本発明の技術的範囲を限定するもの
ではない。
【0052】以下の試験試料1〜5は各々厚さ0.12
5インチ(0.32cm)、直径1インチ(2.4c
m)のニッケル基超合金Rene(登録商標)N−5か
ら製造したボタンである。アルミニドコーティングの堆
積前にボタンをアルミナでグリットブラストし清浄化し
た。各ボタンの表面に白金を約7.5ミクロンの深さで
電気メッキした後表面を約50ミクロンの深さで拡散ア
ルミナイジングした。
【0053】例1 試料1は、ストリッピング組成物を含む2つの段階を含
む従来技術のプロセスに従って処理した。第一の段階で
はボタンの一つを、硝酸とリン酸の50:50(重量)
混合物から形成した浴に浸漬した。浴は約170〜19
0°F(77〜88℃)の温度に維持した。2〜4時間
後試料を浴から取り出し、水中で20分間濯いだ。次に
ボタンを20〜40%(重量)塩酸水浴に浸漬し、約1
50〜165°F(66〜74℃)に維持した。第二の
浴の浸漬時間は約30〜60分であった。第二の浴から
取り出した後試料を再び水中で約20分間濯ぎ、その後
検査した。
【0054】例2 試料2は、本発明の一実施形態に従って処理した。ボタ
ンの一つを、メタンスルホン酸と水の50:50(重
量)混合物から形成した浴に浸漬した。浴は120°F
(49℃)の温度に維持した。45分後ボタンを浴から
取り出し、20分間水中で濯いだ。次にボタンを穏やか
にグリットブラストした。グリットブラストは、炭化ケ
イ素粒子を含有する加圧空気流を約20psiの圧力で
ボタン表面全体に当てることによって行った。炭化ケイ
素粒子は平均粒度が50ミクロン未満であった。その後
ボタンを検査した。
【0055】例3 試料3は、本発明の別の実施形態に従って処理した。ボ
タンの一つを、塩酸(水中37.7重量%)とエタノー
ルの50:50(重量)混合物から形成した浴に浸漬し
た。浴は120°F(49℃)の温度に維持した。45
分後ボタンを浴から取り出し、20分間水中で濯いだ。
次にボタンを穏やかにグリットブラストした。グリット
ブラストは、試料2について記載したのと同様に行っ
た。その後ボタンを検査した。
【0056】例4 試料4は、本発明の別の実施形態に従って処理した。ボ
タンの一つを、水中25(重量)%硫酸の浴に浸漬し
た。浴は120°F(49℃)の温度に維持した。30
分後ボタンを浴から取り出し、20分間水中で濯いだ。
次にボタンを試料2について記載したのと同様に穏やか
にグリットブラストし、検査した。
【0057】例5 試料5は、2つの異なるストリッピング組成物を利用し
て本発明のさらに別の実施形態に従って処理した。ま
ず、上述のボタンを、例3と同様に塩酸とエタノールの
混合物から形成した浴に浸漬した。浴は77°F(25
℃)の温度に維持した。10分後ボタンを浴から取り出
し、水中で20分間濯いだ。次にボタンを例2に記載し
たようなメタンスルホン酸と水の浴に浸漬した。浴は7
3°F(23℃)の温度に維持した。45分後ボタンを
浴から取り出し、水中で20分間濯いだ。次いでボタン
を先の例に記載したようにして穏やかにグリットブラス
トし、検査した。
【0058】プロセスパラメーターと結果を表1に示
す。「選択性」は、ストリッピング段階中に失われたコ
ーティング材料の量の、同段階中に失われた基体材料の
量に対する比として定義する。この比が高いと、望まし
いことに、基体材料の除去を最小にしつつアルミニドコ
ーティング材料が除去されることを示している。
【0059】
【表1】
【0060】上記の結果は本発明の様々な実施形態の利
点を立証している。従来技術を示す例1(すなわち試料
1)のプロセスでは、基体表面でかなりの量の点食と粒
間侵食が見られた。さらに、プロセスに要した時間も長
かった。対照的に、例2〜4(試料2〜4)のプロセス
の場合、要した時間はずっと少なく、使用した温度もず
っと低かった。本発明の幾つかの実施形態に従う2段階
ストリッピング法を利用した例5(試料5)のプロセス
でも、望ましいコーティング除去及び選択性が得られ、
しかも基体表面に悪影響はなかった。
【0061】図1は、ニッケル基超合金基体に施工され
た白金−アルミニドコーティングの断面の、本発明のメ
タンスルホン酸ストリッピング組成物による処理後の顕
微鏡写真である。白金−アルミニドの層の脆化が明白で
ある。
【0062】図2は、図1の断面の、脆化コーティング
を水とポリエチレングリコール(PEG1重量%)の濯
ぎ液に約20分間浸漬した後の顕微鏡写真である。この
段階により、コーティング材料の大きめの塊が速やかに
除去されて基体上にはアルミニドの薄い層のみが残っ
た。
【0063】図3は、図2の断面の、濯いだ表面を例に
記載したようにして穏やかにグリットブラストした後の
顕微鏡写真である。約120秒未満のグリットブラスト
により、残留していたアルミニドコーティングが完全に
除去され、基体には損傷がなかった。
【0064】以下の例6〜15は、脂肪族酸と芳香族酸
を1種類以上の有機又は無機の添加剤と共に含む第一類
のストリッピングコンパウンドを評価するために調製し
たものである。これらの例の基体は、白金を含まないア
ルミニド(白金不含アルミニド)コーティングと白金−
アルミニドコーティングとを有するRene(登録商
標)80、Rene(登録商標)142及びRene
(登録商標)N5超合金母材で構成されていた。試料は
通常、150°F(以下)のストリッピング溶液で4時
間処理した後超音波浴及びグリットダスチングで処理し
た。コーティングの除去の程度は熱染色法(heat tint p
rocess)と顕微鏡検査で確認した。試料は、顕微鏡を用
いて母材のIGAと点食について検査した。
【0065】例6(酸−酸混合物) メタンスルホン酸(MSA)、ボーメ度38°の塩酸
(HCl)及び水の混合物(38:15:47重量%)
を使用して、高圧タービン(HPT)ブレードから白金
アルミニドコーティングと白金を含まないアルミニドコ
ーティングとをストリッピングして除去した。部品を超
音波で攪拌している溶液に50℃で4時間浸漬した後、
超音波攪拌しつつ水/ポリエチレングリコールで15分
間濯いだ。次に、部品を60psiでグリットブラスト
して、脆化コーティングを除去した。コーティングは、
熱染色法と顕微鏡検査で決定されたように完全に除去さ
れた。軽いIGAがむき出しの金属顕微鏡写真に認めら
れた。
【0066】例7(酸/酸/還元剤) (白金を含まないアルミニドコーティング領域を形成す
る)アルミニド先端補修を既に受けた白金アルミニドコ
ーティングをもつ様々なフィールドで運転されたHPT
ブレードをMSA、HCl、次亜リン酸ナトリウム及び
水の混合物(40:10:2:48重量%)で処理し
た。部品を溶液に浸漬し50℃で4時間超音波で攪拌し
た後、超音波攪拌しつつ水/ポリエチレングリコールで
15分間濯いだ。次に、部品を60psiでグリットブ
ラストして、脆化コーティングを除去した。熱染色と顕
微鏡検査はいずれも、部品から白金アルミニドコーティ
ングと白金を含まないアルミニドコーティングの両方が
完全に除去され、しかもベースの金属には全く侵食がな
かったことを示していた。
【0067】例8(酸/酸/錯化剤) ニッケル基超合金上に白金アルミニドコーティングと白
金を含まないアルミニドコーティングとをもつ様々なフ
ィールドで運転されたHPTブレードをMSA、水、H
Cl及びジニトロベンゼンスルホン酸(NBSA)の溶
液(41:51:5:3重量%)でストリッピング処理
した。スリトッピング溶液は超音波で攪拌しつつ50℃
に維持した後、超音波攪拌しながら水/ポリエチレング
リコールで15分間濯いだ。次に、部品を60psiで
グリットブラストして、脆化コーティングを除去した。
熱染色と顕微鏡検査はいずれも、部品から白金アルミニ
ドコーティングと白金を含まないアルミニドコーティン
グの両方が完全に除去され、しかもベースの金属には全
く侵食がなかったことを示していた。
【0068】例9(酸/酸/溶媒) 白金アルミニドコーティング又は白金を含まないアルミ
ニドコーティングを有する各種クーポンを、MSA、H
Cl、及びジエチレングリコール(DEG)/水(3
8:15:47重量%)を用いてストリッピング処理し
た。DEG/水混合物はDEGのみから水のみまで変化
させた。容量で2/3DEG、1/3水が最も有効であ
ることが判明した。スリトッピング溶液を超音波で攪拌
しつつ50℃に維持した後、超音波攪拌しながら水/ポ
リエチレングリコールで15分間濯いだ。次に、クーポ
ンを60psiでグリットブラストして、脆化コーティ
ングを除去した。熱染色と顕微鏡検査はいずれも、クー
ポンから白金アルミニドコーティングと白金を含まない
アルミニドコーティングの両方が完全に除去され、しか
もベースの金属には全く侵食がなかったことを示してい
た。
【0069】例10(酸/酸/酸化剤) 白金アルミニドコーティングと白金を含まないアルミニ
ドコーティングとを有する様々なフィールドで運転され
たHPT部品を、MSA、水、ボーメ度70°の硝酸、
及び過酸化水素(水中濃度50重量%)の溶液(25:
30:25:20重量%)を用いてストリッピング処理
した。部品をストリッピング溶液に浸漬し、超音波で攪
拌しつつ50℃に維持した後、超音波攪拌しながら水/
ポリエチレングリコールで15分間濯いだ。次に、部品
を60psiでグリットブラストして、脆化コーティン
グを除去した。熱染色と顕微鏡検査はいずれも、部品か
ら白金アルミニドコーティングとアルミニドコーティン
グの両方が完全に除去され、しかもベースの金属には全
く侵食がなかったことを示していた。
【0070】例11(酸/酸化剤) 白金アルミニドコーティングと白金を含まないアルミニ
ドコーティングとを有する様々なフィールドで運転され
たHPT部品を、MSA、水、及び過酸化水素(水中濃
度50重量%)の溶液(36:44:20容量%)を用
いてストリッピング処理した。部品をストリッピング溶
液に浸漬し、超音波で攪拌しつつ50℃に維持した後、
超音波攪拌しながら水/ポリエチレングリコールで15
分間濯いだ。次に、部品を60psiでグリットブラス
トして、脆化コーティングを除去した。熱染色と顕微鏡
検査はいずれも、部品から白金アルミニドコーティング
とアルミニドコーティングとが完全に除去され、しかも
ベースの金属には全く侵食がなかったことを示してい
た。
【0071】例12(酸/追加の酸) 様々なフィールドで運転されたHPT部品を、塩酸、硝
酸、乳酸及び酢酸の溶液(30:10:30:30容量
%)を用いてストリッピング処理した。部品をストリッ
ピング溶液に浸漬し、50℃で機械的に攪拌した後、超
音波攪拌しつつ水で15分間濯いだ。次に、部品を60
psiでグリットブラストして、脆化コーティングを除
去した。熱染色と顕微鏡検査はいずれも、部品から白金
アルミニドコーティングと白金を含まないアルミニドコ
ーティングとが完全に除去され、しかもベースの金属に
は全く侵食がなかったことを示していた。
【0072】例13(酸/酸/酸化剤) 様々なフィールドで運転されたHPT部品を、MSA、
HCl、過マンガン酸カリウムの溶液(36:44:1
0:10重量%)を用いてストリッピング処理した。部
品をストリッピング溶液に浸漬し、50℃で超音波攪拌
した後、超音波攪拌しつつ水/ポリエチレングリコール
で15分間濯いだ。次に、部品を60psiでグリット
ブラストして、脆化コーティングを除去した。熱染色と
顕微鏡検査はいずれも、部品から白金アルミニドコーテ
ィングと白金を含まないアルミニドコーティングとが完
全に除去されたことを示していた。顕微鏡検査により、
HPT部品のダブテール部分にIGAが起こったことを
示していた。
【0073】例14(酸/酸化剤) 様々なフィールドで運転されたHPT部品を、MSA、
水、塩化鉄(III)の溶液(40:50:10重量%)
を用いてストリッピング処理した。部品をストリッピン
グ溶液に浸漬し、50℃で超音波攪拌した後、超音波攪
拌しつつ水/ポリエチレングリコールで15分間濯い
だ。次に、部品を60psiでグリットブラストして、
脆化コーティングを除去した。熱染色と顕微鏡検査はい
ずれも、部品から白金アルミニドコーティングと白金を
含まないアルミニドコーティングとが完全に除去された
ことを示していた。顕微鏡検査により、ダブテール上に
いくらかのIGAが認められた。
【0074】例15(酸/酸/酸化剤) 様々なフィールドで運転されたHPT部品を、MSA、
水、HCl、フッ化アルミニウムナトリウムの溶液(3
7:45:15:3重量%)を用いてストリッピング処
理した。部品をストリッピング溶液に浸漬し、50℃で
超音波攪拌した後、超音波攪拌しつつ水/ポリエチレン
グリコールで15分間濯いだ。次に、部品を60psi
でグリットブラストして、脆化コーティングを除去し
た。熱染色と顕微鏡検査はいずれも、部品から白金アル
ミニドコーティングと白金を含まないアルミニドコーテ
ィングとが完全に除去され、しかもベースの金属には全
く侵食がなかったことを示していた。
【0075】本発明の実施形態による酸系は、ベースの
金属には比較的影響を与えることなく拡散白金アルミニ
ドコーティングと白金を含まないアルミニドコーティン
グの両方を除去する際に望ましい選択性を示す。例6の
MSA/HCl溶液、例13のMSA/HCl/KMn
4溶液、及び例14のMSA/FeCl3溶液は、母材
に対して生じさせるIGAがごく僅かであり、単結晶部
品又は多少のIGAが許容される場合には有効な溶液で
ある。例6〜15の組成物はいずれも白金を含まないア
ルミニドコーティングと白金アルミニドコーティングを
ストリッピング除去するのに有効であったが、例7と1
5の組成物は特に有効であった。
【0076】本発明の実施形態によると、白金アルミニ
ドコーティング及び白金を含まないアルミニドコーティ
ングは低温で短時間のうちに除去され、そのためマスク
材料に対する侵食が回避された。加えて、低温で実施
し、そして揮発性成分を低くして実施することにより、
本発明の実施形態では蒸発に起因する溶液の損失が低か
った。したがって、使用中水と酸を頻繁に添加する必要
がない。
【0077】以上の説明は一般的にアルミニドコーティ
ングのような層を除去するものであるが、特定の一つの
組成物MSAは他の材料の除去にも使用できる。特に、
MSAは、ガスタービンエンジンの実際の使用中に堆積
した酸化物をタービンエンジン部品から除去するのに有
効であることが判明した。このような酸化物は、アルミ
ニド層の除去に先立つクリーニング段階中に除去される
のが通常である。従来このような酸化物はCMAS(カ
ルシウム、マグネシウム、アルミニウム及びケイ素)酸
化物といわれている。一つの方法では、水中に濃度50
%のMSAを含有するクリーニング組成物を約60℃で
約1時間部品に接触させる。
【0078】以上、本発明の様々な実施形態について説
明した。しかし、本明細書の開示内容は特許請求の範囲
に記載した本発明の範囲を制限するものと考えるべきで
はない。すなわち、本発明の範囲から外れることなく様
々な変更、適用及び代替が当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】超合金基体表面に施工された白金−アルミニド
コーティングの断面の、一つの処理段階後の顕微鏡写真
である。
【図2】図1の断面の別の処理段階後の顕微鏡写真であ
る。
【図3】図2の断面の別の処理段階後の顕微鏡写真であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディー・サンゲッタ アメリカ合衆国、オハイオ州、シンシナテ ィ、ビレッジ・ブルック・シーティー、 11466番 (72)発明者 マーク・アラン・ローゼンズウェイグ アメリカ合衆国、オハイオ州、ハミルト ン、ビーチクノール・レーン、4638番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)脂肪族又は芳香族スルホン酸と
    (2)第二の酸、錯化剤、酸化剤及び還元剤からなる群
    から選択される1種類以上の添加剤とを含む1種類以上
    のストリッピング組成物を基体の表面と接触させる段
    階、及びコーティングを除去する段階を含んでなる、基
    体の表面からアルミニドコーティングを除去する方法。
  2. 【請求項2】 ストリッピング組成物が、硝酸、塩酸、
    リン酸、過塩素酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ト
    リフルオロ酢酸、硫酸、ホウ酸、次亜リン酸及びこれら
    の組合せからなる群から選択される第二の酸を含んでい
    る、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第二の酸が約0.1〜10.0重量%の
    量でストリッピング組成物中に存在する、請求項2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 ストリッピング溶液がアルカリ土類水酸
    化物、Al(OH) 3、ホウ酸塩、リン酸塩、次亜リン
    酸ナトリウム、ケイ酸塩、アルミン酸塩、Na3Al
    6、Na2SiF6及びNa2SiO3からなる群から選
    択される還元剤を含んでおり、還元剤が約0.1〜10
    重量%の量で存在する、請求項1、2又は3記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 ストリッピング溶液が硝酸塩、亜硝酸
    塩、塩化物塩、水素化物塩、フッ化物塩、硫酸塩、亜硫
    酸塩、硫化物塩、リン酸塩、亜リン酸塩、ホウ酸塩、フ
    ルオロアルミン酸塩、クロロアルミン酸塩、オキシハロ
    ゲン化物塩、過酸化物及びマンガン酸塩からなる群から
    選択される酸化剤を含んでなる、請求項1、2、3又は
    4記載の方法。
  6. 【請求項6】 酸化剤が約1〜30重量%の量でストリ
    ッピング組成物中に存在する、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 ストリッピング溶液がハロゲン化物、オ
    キシハロゲン化物、硫酸塩、リン酸塩及び硝酸塩からな
    る群から選択される錯化剤を含んでいる、請求項1、
    2、3、4、5又は6記載の方法。
  8. 【請求項8】 ストリッピング溶液が置換芳香族化合物
    及び置換カルボン酸からなる群から選択される錯化剤を
    含んでいる、請求項1、2、3、4、5又は6記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 ストリッピング溶液がアルコール類、置
    換アルキルエーテル類、置換ケトン類及びグリコール類
    からなる群から選択される溶媒を含んでなる、請求項
    1、2、3、4、5、6、7又は8記載の方法。
  10. 【請求項10】 アルミニドコーティングが白金アルミ
    ニド領域と白金を含まない白金不含アルミニド領域とを
    含んでいる、請求項1、2、3、4、5、6、7、8又
    は9記載の方法。
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