JP2001002697A - スタノール/ステロール−エステルの製造方法 - Google Patents
スタノール/ステロール−エステルの製造方法Info
- Publication number
- JP2001002697A JP2001002697A JP2000151859A JP2000151859A JP2001002697A JP 2001002697 A JP2001002697 A JP 2001002697A JP 2000151859 A JP2000151859 A JP 2000151859A JP 2000151859 A JP2000151859 A JP 2000151859A JP 2001002697 A JP2001002697 A JP 2001002697A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stanol
- sterol
- ester
- acid
- reaction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07J—STEROIDS
- C07J9/00—Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen substituted in position 17 beta by a chain of more than two carbon atoms, e.g. cholane, cholestane, coprostane
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大規模製造可能な食品グレード方法による、
分離したスタノール/ステロール−エステルの製造方法
を提供する。 【解決手段】 本発明は、スタノールとステロールを脂
肪酸で直接エステル化しスタノール/ステロール−エス
テルを生成する方法を提供する。この方法は、高収率で
エステルを大規模製造するのに適用できる合成ルートを
提供する。好ましい実施形態では、有機溶媒又は無機酸
の無い食品グレード方法を用いて、非食品グレード製品
を製造又は使用せず、実質的に触媒を使用しない。
分離したスタノール/ステロール−エステルの製造方法
を提供する。 【解決手段】 本発明は、スタノールとステロールを脂
肪酸で直接エステル化しスタノール/ステロール−エス
テルを生成する方法を提供する。この方法は、高収率で
エステルを大規模製造するのに適用できる合成ルートを
提供する。好ましい実施形態では、有機溶媒又は無機酸
の無い食品グレード方法を用いて、非食品グレード製品
を製造又は使用せず、実質的に触媒を使用しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、触媒を使用しな
いで、高効率ルートにより、食品用途に適した薄い色の
生成物を製造する、分離したステロール及びスタノール
−エステルの製造方法に関する。
いで、高効率ルートにより、食品用途に適した薄い色の
生成物を製造する、分離したステロール及びスタノール
−エステルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】β−
シトステロール等の植物ステロールを食物に加えると血
清コレステロールレベルが低下することが知られてい
る。ステロールは、食物コレステロールを胆汁酸ミセル
から外して小腸吸収を混乱させて、血清コレステロール
を低下させる。最近では、β−シトステロールの飽和誘
導体であるβ−シトスタノールが、小腸コレステロール
吸収の低下においてより効果的であることが示された。
シトスタノール自体は吸収されず、消費してもインビボ
血清ステロール濃度に全く関与しない。残念なことに、
典型的なステロールとスタノールは消化管のミセル相に
不溶であり、油及び/又は脂肪又は水に限定的に溶ける
だけである。従って、フリーのステロール又はスタノー
ル自体は、コレステロール低下剤として、典型的な医薬
又は食物投与形態で使用するのに最適な候補物質ではな
い。
シトステロール等の植物ステロールを食物に加えると血
清コレステロールレベルが低下することが知られてい
る。ステロールは、食物コレステロールを胆汁酸ミセル
から外して小腸吸収を混乱させて、血清コレステロール
を低下させる。最近では、β−シトステロールの飽和誘
導体であるβ−シトスタノールが、小腸コレステロール
吸収の低下においてより効果的であることが示された。
シトスタノール自体は吸収されず、消費してもインビボ
血清ステロール濃度に全く関与しない。残念なことに、
典型的なステロールとスタノールは消化管のミセル相に
不溶であり、油及び/又は脂肪又は水に限定的に溶ける
だけである。従って、フリーのステロール又はスタノー
ル自体は、コレステロール低下剤として、典型的な医薬
又は食物投与形態で使用するのに最適な候補物質ではな
い。
【0003】米国特許第5,502,045号は、スタ
ノールが食用油の脂肪酸エステルとエステル交換して、
脂肪溶解性が改善されたろう状ステロール−エステル混
合物を製造することを開示している。特に、この特許
は、塩基触媒エステル交換反応による、菜種油等の食用
油のメチルエステルからの、脂肪酸エステル交換シトス
タノールの反応を開示している。この方法は広く食品工
業で用いられている。しかし、製薬的見地からは、この
ようなエステル交換方法には幾つかの目立った欠点があ
る。第一に、ステロール−エステル生成物の組成物プロ
フィールは、反応に使用する食用油に存在する脂肪酸の
配列・組合せに依存するので、コントロールが難しい。
また、反応を完了させメタノールを生成させるためには
非常に過剰なメチルエステルを使用する必要があり、食
品グレード物質への精製を困難にする。
ノールが食用油の脂肪酸エステルとエステル交換して、
脂肪溶解性が改善されたろう状ステロール−エステル混
合物を製造することを開示している。特に、この特許
は、塩基触媒エステル交換反応による、菜種油等の食用
油のメチルエステルからの、脂肪酸エステル交換シトス
タノールの反応を開示している。この方法は広く食品工
業で用いられている。しかし、製薬的見地からは、この
ようなエステル交換方法には幾つかの目立った欠点があ
る。第一に、ステロール−エステル生成物の組成物プロ
フィールは、反応に使用する食用油に存在する脂肪酸の
配列・組合せに依存するので、コントロールが難しい。
また、反応を完了させメタノールを生成させるためには
非常に過剰なメチルエステルを使用する必要があり、食
品グレード物質への精製を困難にする。
【0004】異なるアプローチとして、ドイツ特許第2
035069号は、非食品グレード方法による、ステロ
ール−エステルの脂肪酸へのエステル化を開示してい
る。塩化チオニルを反応物質として使用するが、塩化チ
オニルは反応すると副生成物としてHClガスを発生す
る。このような技術は食品グレード物質の製造には適せ
ず、また一般に大規模反応に望ましくない。
035069号は、非食品グレード方法による、ステロ
ール−エステルの脂肪酸へのエステル化を開示してい
る。塩化チオニルを反応物質として使用するが、塩化チ
オニルは反応すると副生成物としてHClガスを発生す
る。このような技術は食品グレード物質の製造には適せ
ず、また一般に大規模反応に望ましくない。
【0005】日本特許出願公開第76−11113号
は、ステロール又は関連ビタミンの高脂肪酸エステルの
触媒フリーエステル化を開示している。しかし、この方
法は、かなりモル過剰の脂肪酸、最少でも25%から5
0%を使用し、また、エステル生成物を回収するために
アルカリ精製プロセスを必要とする。このような化学量
論的過剰脂肪酸と単離技術は生成物の変色をもたらす。
は、ステロール又は関連ビタミンの高脂肪酸エステルの
触媒フリーエステル化を開示している。しかし、この方
法は、かなりモル過剰の脂肪酸、最少でも25%から5
0%を使用し、また、エステル生成物を回収するために
アルカリ精製プロセスを必要とする。このような化学量
論的過剰脂肪酸と単離技術は生成物の変色をもたらす。
【0006】製薬学的見地から、大量(bulk)食品グレ
ード方法による、分離した(discrete)スタノール/ス
テロール−エステルの合成方法が必要とされている。分
離した化合物は、主に以下の三つの理由により、混合物
より望ましい。(1)組成物と特性の明細がより良くコ
ントロールできる、(2)構造活性研究が可能である、
(3)物理化学的及び化学的性質がコントロールできる
という理由である。分離したスタノール/ステロール−
エステルの効果は後で詳細に述べる。
ード方法による、分離した(discrete)スタノール/ス
テロール−エステルの合成方法が必要とされている。分
離した化合物は、主に以下の三つの理由により、混合物
より望ましい。(1)組成物と特性の明細がより良くコ
ントロールできる、(2)構造活性研究が可能である、
(3)物理化学的及び化学的性質がコントロールできる
という理由である。分離したスタノール/ステロール−
エステルの効果は後で詳細に述べる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一側面は、スタ
ノール又はステロールを脂肪酸と直接エステル化して、
色の薄い悪い香りや臭いの無い分離したスタノール/ス
テロール−エステルを生成する方法である。この方法
は、スタノール−エステル/ステロール−エステル及び
他の関連コレステロール還元化合物エステルを、食品グ
レード方法により、高い収率と純度で大規模に製造する
のに適用できるワンステップ合成ルートを提供する。好
ましい実施形態では、有機溶媒、無機酸を使用しない
で、好ましくない副生成物が製造されない。この方法
は、最終的には、様々な物理学的及び生物学的性質を有
する分離したスタノール/ステロール−エステルの合理
的デザインを可能とする便利な方法を提供する。
ノール又はステロールを脂肪酸と直接エステル化して、
色の薄い悪い香りや臭いの無い分離したスタノール/ス
テロール−エステルを生成する方法である。この方法
は、スタノール−エステル/ステロール−エステル及び
他の関連コレステロール還元化合物エステルを、食品グ
レード方法により、高い収率と純度で大規模に製造する
のに適用できるワンステップ合成ルートを提供する。好
ましい実施形態では、有機溶媒、無機酸を使用しない
で、好ましくない副生成物が製造されない。この方法
は、最終的には、様々な物理学的及び生物学的性質を有
する分離したスタノール/ステロール−エステルの合理
的デザインを可能とする便利な方法を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、スタノール/ステロー
ルと脂肪酸を実質的に触媒が無い状態で反応させる、ス
タノール及びステロールの直接エステル化を提供する。
ここで使用する、「実質的に触媒が無い」とは、触媒が
反応物の約0.15重量%より少ないことを意味し、好
ましい実施形態では反応が触媒無しで進行する。好適な
触媒の例には、トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、リン酸水素ナトリウム、重硫酸ナトリウム等があ
る。これらの触媒は米国特許第5,892,068号に
記載されており、この特許は参考としてここに取り込
む。
ルと脂肪酸を実質的に触媒が無い状態で反応させる、ス
タノール及びステロールの直接エステル化を提供する。
ここで使用する、「実質的に触媒が無い」とは、触媒が
反応物の約0.15重量%より少ないことを意味し、好
ましい実施形態では反応が触媒無しで進行する。好適な
触媒の例には、トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、リン酸水素ナトリウム、重硫酸ナトリウム等があ
る。これらの触媒は米国特許第5,892,068号に
記載されており、この特許は参考としてここに取り込
む。
【0009】最も好ましい出発物質であるβ−シトスタ
ノールは、β−シトステロールから水素化反応により工
業的に製造されており、ヘンケル・コーポレイション等
様々な供給会社から市販されている。
ノールは、β−シトステロールから水素化反応により工
業的に製造されており、ヘンケル・コーポレイション等
様々な供給会社から市販されている。
【0010】本発明において、ステロール/スタノール
−エステルは以下の一般式[化5]を有する。
−エステルは以下の一般式[化5]を有する。
【化5】 ここで、R1は、C4−C24、好ましくはC6−C
20、最も好ましくはC1 2−C18の長さの脂肪族直
鎖又は分枝炭素鎖を含み、R2は、C3−C15、好ま
しくはC6−C12、最も好ましくはC8−C10の範
囲の脂肪族直鎖又は分枝炭素鎖を含む。より好ましく
は、R2は、(C1−C12)アルキル、(C 1−
C8)アルコキシ、(C2−C8)アルケニル、(C2
−C8)アルキニル、(C3−C8)シクロアルキル、
ハロ(C2−C8)アルケニル、ハロ(C2−C8)ア
ルキニル(ここで、ハロは、塩素、フッ素、臭素、ヨウ
素等を含む)の基から選択される。アルキルは、炭素原
子の直鎖及び分枝鎖基の両方を含む。典型的なアルキル
基には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、ネオペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプ
チル等がある。アルキル基は、1,2,3以上のハロゲ
ン原子でハロゲン化されていてもよい。R2 は飽和分
枝アルカン鎖でもよい。
20、最も好ましくはC1 2−C18の長さの脂肪族直
鎖又は分枝炭素鎖を含み、R2は、C3−C15、好ま
しくはC6−C12、最も好ましくはC8−C10の範
囲の脂肪族直鎖又は分枝炭素鎖を含む。より好ましく
は、R2は、(C1−C12)アルキル、(C 1−
C8)アルコキシ、(C2−C8)アルケニル、(C2
−C8)アルキニル、(C3−C8)シクロアルキル、
ハロ(C2−C8)アルケニル、ハロ(C2−C8)ア
ルキニル(ここで、ハロは、塩素、フッ素、臭素、ヨウ
素等を含む)の基から選択される。アルキルは、炭素原
子の直鎖及び分枝鎖基の両方を含む。典型的なアルキル
基には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペ
ンチル、ネオペンチル、イソペンチル、ヘキシル、ヘプ
チル等がある。アルキル基は、1,2,3以上のハロゲ
ン原子でハロゲン化されていてもよい。R2 は飽和分
枝アルカン鎖でもよい。
【0011】アルケニル及びアルキニルの用語には、少
なくとも一つの不飽和結合のある分枝及び直鎖炭化水素
が含まれる。
なくとも一つの不飽和結合のある分枝及び直鎖炭化水素
が含まれる。
【0012】本発明で反応する酸(関連する塩を含む)
は4炭素原子乃至24炭素原子を含む。酸には飽和酸が
含まれるが、好ましくは多不飽和脂肪酸等の不飽和脂肪
酸である。本発明で反応する飽和脂肪酸の化学式は、C
H3−(CH2)n−CO2H(ここで、nは約2乃至
約22、より好ましくは約12乃至約20の整数であ
る。)である。脂肪酸の用語は当業者によく知られてい
る(例えば、Hawley's Condensed Chemical Dictionar
y、第11版を参照)。脂肪酸には、ステアリン酸、酪
酸、ラウリン酸、パルミチン酸等の飽和酸が含まれる。
不飽和脂肪酸も本発明に使用でき、その例として、オレ
イン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコソヘキサン酸、
共役リノール酸(9,11−オクタデカジエン酸、1
0,12−オクタデカジエン酸)及びこれら酸の混合物
がある。
は4炭素原子乃至24炭素原子を含む。酸には飽和酸が
含まれるが、好ましくは多不飽和脂肪酸等の不飽和脂肪
酸である。本発明で反応する飽和脂肪酸の化学式は、C
H3−(CH2)n−CO2H(ここで、nは約2乃至
約22、より好ましくは約12乃至約20の整数であ
る。)である。脂肪酸の用語は当業者によく知られてい
る(例えば、Hawley's Condensed Chemical Dictionar
y、第11版を参照)。脂肪酸には、ステアリン酸、酪
酸、ラウリン酸、パルミチン酸等の飽和酸が含まれる。
不飽和脂肪酸も本発明に使用でき、その例として、オレ
イン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコソヘキサン酸、
共役リノール酸(9,11−オクタデカジエン酸、1
0,12−オクタデカジエン酸)及びこれら酸の混合物
がある。
【0013】より好ましい実施形態では、ステロール/
スタノール−エステルは以下の一般式[化6]を有す
る、
スタノール−エステルは以下の一般式[化6]を有す
る、
【化6】 ここで、R1は上記と同じである。図示するC5位の不
飽和が対応するステロール−エステルである。
飽和が対応するステロール−エステルである。
【0014】広範囲のコレステロール低下又はコレステ
ロール制限物質のエステル化に、本発明を使用できる。
スタノールとステロールを含むこれらの物質は全て、こ
こに開示する方法によるエステル化に適するヒドロキシ
官能性水酸基を含んでいる。本発明でエステル化される
スタノールの例には、限定はしないが、β−シトスタノ
ール(以下の式[化7]に示す)、さらに、コレスタノ
ール、エルゴスタノール、ブラシカ(brassica)スタノ
ール、アベナスタノール、α−アミリン、シラテノール
(cylartenol)、ルペノール等の他の関連化合物があ
る。
ロール制限物質のエステル化に、本発明を使用できる。
スタノールとステロールを含むこれらの物質は全て、こ
こに開示する方法によるエステル化に適するヒドロキシ
官能性水酸基を含んでいる。本発明でエステル化される
スタノールの例には、限定はしないが、β−シトスタノ
ール(以下の式[化7]に示す)、さらに、コレスタノ
ール、エルゴスタノール、ブラシカ(brassica)スタノ
ール、アベナスタノール、α−アミリン、シラテノール
(cylartenol)、ルペノール等の他の関連化合物があ
る。
【化7】
【0015】例えば、この方法は、β−シトステロール
(上記の式[化7]に示すようにC 5 位が不飽和)等
のステロール、さらに、上記に列挙したスタノールに対
応するステロールにも適用できる。
(上記の式[化7]に示すようにC 5 位が不飽和)等
のステロール、さらに、上記に列挙したスタノールに対
応するステロールにも適用できる。
【0016】エステル化反応の出発物質、特にスタノー
ル/ステロール及び脂肪酸のモル比は、脂肪酸が少しモ
ル過剰であり、好ましくは約10%より少ないモル過剰
である。特に好ましい実施形態では、スタノール/ステ
ロール又は他のコレステロール還元物質の全部と反応す
るように、脂肪酸は5%乃至10%過剰である。過剰な
未反応脂肪酸は全て容易にプロダクトワークアップで除
ける。この方法は、過度の量を除く必要が無いよう、脂
肪酸は少しのモル過剰に限定される。過剰の脂肪酸の除
去は、生成物の色と質に悪影響を及ぼす。
ル/ステロール及び脂肪酸のモル比は、脂肪酸が少しモ
ル過剰であり、好ましくは約10%より少ないモル過剰
である。特に好ましい実施形態では、スタノール/ステ
ロール又は他のコレステロール還元物質の全部と反応す
るように、脂肪酸は5%乃至10%過剰である。過剰な
未反応脂肪酸は全て容易にプロダクトワークアップで除
ける。この方法は、過度の量を除く必要が無いよう、脂
肪酸は少しのモル過剰に限定される。過剰の脂肪酸の除
去は、生成物の色と質に悪影響を及ぼす。
【0017】反応物を適当な容器に入れ、好ましくは真
空下で、約110℃乃至約130℃の温度まで加熱して
反応物を溶融し、存在する全ての揮発性物質を除去す
る。次に、容器の内容物を、約165℃乃至約255
℃、好ましくは約190℃乃至約250℃、より好まし
くは190℃乃至約230℃の温度まで加熱する。好ま
しくは、反応は、反応を完了させる水の除去を容易にす
るため、真空条件下で実施する。フリー脂肪酸含有量レ
ベルが、約10重量%未満、好ましくは約6重量%未満
であるとき、反応温度は約230℃乃至約240℃まで
上昇させる。このとき、容器内の発泡程度が低下する。
このことは、容器の温度を上げるのが適切であることを
示す別の兆候である。
空下で、約110℃乃至約130℃の温度まで加熱して
反応物を溶融し、存在する全ての揮発性物質を除去す
る。次に、容器の内容物を、約165℃乃至約255
℃、好ましくは約190℃乃至約250℃、より好まし
くは190℃乃至約230℃の温度まで加熱する。好ま
しくは、反応は、反応を完了させる水の除去を容易にす
るため、真空条件下で実施する。フリー脂肪酸含有量レ
ベルが、約10重量%未満、好ましくは約6重量%未満
であるとき、反応温度は約230℃乃至約240℃まで
上昇させる。このとき、容器内の発泡程度が低下する。
このことは、容器の温度を上げるのが適切であることを
示す別の兆候である。
【0018】所望のフリー脂肪酸レベルが達成された
ら、好ましくは、スチームの散布を開始する。スチーム
散布は、過剰又は未反応脂肪酸を反応容器から除くのに
有効な技術である。脂肪酸含有量が1重量%より低くな
ったとき、好ましくは約0.5重量%未満、より好まし
くは約0.2重量%未満になったとき、反応は完了す
る。
ら、好ましくは、スチームの散布を開始する。スチーム
散布は、過剰又は未反応脂肪酸を反応容器から除くのに
有効な技術である。脂肪酸含有量が1重量%より低くな
ったとき、好ましくは約0.5重量%未満、より好まし
くは約0.2重量%未満になったとき、反応は完了す
る。
【0019】本発明の最も効果的な一側面は、酸、特に
脂肪酸が反応物及び溶媒として機能するため、反応混合
物に溶媒が添加されねば反応がきれいに巧妙(neat)に
進むことである。さらに、反応の間、水が唯一の反応副
生成物でありこれは容易に除去できるので、有毒な溶媒
又は副生成物が形成されない。
脂肪酸が反応物及び溶媒として機能するため、反応混合
物に溶媒が添加されねば反応がきれいに巧妙(neat)に
進むことである。さらに、反応の間、水が唯一の反応副
生成物でありこれは容易に除去できるので、有毒な溶媒
又は副生成物が形成されない。
【0020】反応混合物から水を除去するために、真空
下でこのニート反応を進めることが特に好ましい。水を
除去することにより、反応が完了し、所望のエステルの
収率が上がる。反応をニートに進めスチーム散布して未
反応脂肪酸を除くと、反応生成物は容易にコストがかか
らず反応容器から回収できる。
下でこのニート反応を進めることが特に好ましい。水を
除去することにより、反応が完了し、所望のエステルの
収率が上がる。反応をニートに進めスチーム散布して未
反応脂肪酸を除くと、反応生成物は容易にコストがかか
らず反応容器から回収できる。
【0021】通常反応時間は8時間より長いが、必ずし
もその必要はない。本発明の効果は、この方法によるエ
ステル生成物の高い収率である。本発明の方法では、反
応容器に入れた全量に基づき、収率は90%より高く、
好ましくは95%より高い。反応容器に入れたスタノー
ル/ステロール量に基づき、98%より高い、好ましく
は99%より高い収率が達成される。
もその必要はない。本発明の効果は、この方法によるエ
ステル生成物の高い収率である。本発明の方法では、反
応容器に入れた全量に基づき、収率は90%より高く、
好ましくは95%より高い。反応容器に入れたスタノー
ル/ステロール量に基づき、98%より高い、好ましく
は99%より高い収率が達成される。
【0022】他の効果は、触媒又は反応副生成物を除く
ために、水洗の必要が無いという事実である。本発明に
よれば、物質が速く処理され損失が少なく、プロセスの
コストが安い。さらに、この反応は一つの容器で実施で
き、主要な設備コストを減らせ、高価な物質取り扱い及
び容器間と工程間の移動を排除できる。
ために、水洗の必要が無いという事実である。本発明に
よれば、物質が速く処理され損失が少なく、プロセスの
コストが安い。さらに、この反応は一つの容器で実施で
き、主要な設備コストを減らせ、高価な物質取り扱い及
び容器間と工程間の移動を排除できる。
【0023】本発明の他の効果は、色不活性化剤の適当
量の添加である。典型的には、色不活性化剤の量は、反
応全重量に基づき、約0.05重量%乃至約1重量%、
好ましくは約0.2重量%乃至約0.5重量%、最も好
ましくは約0.35重量%乃至約0.45重量%であ
る。好適な色不活性化剤の例には、カーボン、炭、カー
ボンブラック;食用油、漂白土(earth)又はシリカ漂
白剤(例えば、グレース・ケミカルのトリシル(Trisi
l))がある。このなかでは、炭が好ましい。色不活性
化剤は反応生成物が変色、即ち、白色でなくなるのを防
ぎ、色不活性化剤は好ましくは反応容器内でスタノール
/ステロール及び酸のいずれかに取り込まれる。
量の添加である。典型的には、色不活性化剤の量は、反
応全重量に基づき、約0.05重量%乃至約1重量%、
好ましくは約0.2重量%乃至約0.5重量%、最も好
ましくは約0.35重量%乃至約0.45重量%であ
る。好適な色不活性化剤の例には、カーボン、炭、カー
ボンブラック;食用油、漂白土(earth)又はシリカ漂
白剤(例えば、グレース・ケミカルのトリシル(Trisi
l))がある。このなかでは、炭が好ましい。色不活性
化剤は反応生成物が変色、即ち、白色でなくなるのを防
ぎ、色不活性化剤は好ましくは反応容器内でスタノール
/ステロール及び酸のいずれかに取り込まれる。
【0024】本発明により得られた生成物は白色で、悪
臭及び他の揮発性物質が無く、穏やかな香りがある。得
られたスタノールエステル/ステロール−エステル生成
物のガードナー色価は、ガードナー色数(color value)
で、5より少なく、好ましくは約4より少なく、最も好
ましくは約3より少ない。ガードナー色数は当業者に知
られている。反応生成物をブロックに成形し、このカラ
ーブロックを所定の色のサンプルと比較する。従来の方
法では、生成物の色価が高い。例えば、米国特許第5,
892,068号に従って製造したスタノールエステル
のガードナー色価は約7乃至約10であった。日本特許
出願公開第76−11113号に記載の方法を使用する
と、生成物のガードナー色価は約10乃至約12であっ
た。
臭及び他の揮発性物質が無く、穏やかな香りがある。得
られたスタノールエステル/ステロール−エステル生成
物のガードナー色価は、ガードナー色数(color value)
で、5より少なく、好ましくは約4より少なく、最も好
ましくは約3より少ない。ガードナー色数は当業者に知
られている。反応生成物をブロックに成形し、このカラ
ーブロックを所定の色のサンプルと比較する。従来の方
法では、生成物の色価が高い。例えば、米国特許第5,
892,068号に従って製造したスタノールエステル
のガードナー色価は約7乃至約10であった。日本特許
出願公開第76−11113号に記載の方法を使用する
と、生成物のガードナー色価は約10乃至約12であっ
た。
【0025】反応生成物は油に溶かして油成分を含む全
ての食品に添加できる。本発明の他の効果は、得られた
生成物に含まれる恐れのある触媒を不活性化又は除去す
るために、生成物を洗う必要が無いことである。本発明
の他の効果は、触媒を使用して製造したスタノール又は
ステロールエステル生成物よりも、低い色価の生成物を
製造できることである。
ての食品に添加できる。本発明の他の効果は、得られた
生成物に含まれる恐れのある触媒を不活性化又は除去す
るために、生成物を洗う必要が無いことである。本発明
の他の効果は、触媒を使用して製造したスタノール又は
ステロールエステル生成物よりも、低い色価の生成物を
製造できることである。
【0026】本発明は、前述の方法に比べて、幾つかの
効果を有する。本発明は、スタノールエステルの混合物
でなく、実質的に分離したスタノールエステルを合成す
る方法を提供する。ここで使用する「実質的に分離した
(discrete)」とは、反応生成物である所望のエステル
が反応生成物中で非常に高い割合で製造されることを意
味する。典型的に、所望のエステルは、反応生成物にお
いて、少なくとも90重量%、より好ましくは少なくと
も約98重量%、反応が完了できれば少なくとも99重
量%存在する。本発明は本質的に単一のスタノール/ス
テロール−エステルを製造でき、他のエステル生成物は
0.2重量%より少ない。前述したエステル交換方法で
は、スタノール−エステル生成物の混合物が製造され
る。例えば、前述の方法では、スタノール−エステルの
混合物が製造され、しばしば広範囲のスタノール−エス
テルが存在する(例えば、30重量%,30重量%,2
0重量%,20重量%比の4エステルの混合物)。ま
た、比較すると、前述の直接エステル化方法では、危険
で有害な試薬を使用し、完全に除去しなけらばならない
副生成物が生成される。
効果を有する。本発明は、スタノールエステルの混合物
でなく、実質的に分離したスタノールエステルを合成す
る方法を提供する。ここで使用する「実質的に分離した
(discrete)」とは、反応生成物である所望のエステル
が反応生成物中で非常に高い割合で製造されることを意
味する。典型的に、所望のエステルは、反応生成物にお
いて、少なくとも90重量%、より好ましくは少なくと
も約98重量%、反応が完了できれば少なくとも99重
量%存在する。本発明は本質的に単一のスタノール/ス
テロール−エステルを製造でき、他のエステル生成物は
0.2重量%より少ない。前述したエステル交換方法で
は、スタノール−エステル生成物の混合物が製造され
る。例えば、前述の方法では、スタノール−エステルの
混合物が製造され、しばしば広範囲のスタノール−エス
テルが存在する(例えば、30重量%,30重量%,2
0重量%,20重量%比の4エステルの混合物)。ま
た、比較すると、前述の直接エステル化方法では、危険
で有害な試薬を使用し、完全に除去しなけらばならない
副生成物が生成される。
【0027】この分離したスタノール/ステロール−エ
ステルの製造は、他の方法により製造するスタノール/
ステロール−エステル混合物と比べて、幾つかの重要な
効果を有する。第一に、分離した化合物に対して、より
しっかりした特性明細(即ち、融点、比重構造種純度
(structural species purity))が可能である。このこ
とは、分離した化合物の性質が、混合物より正確にコン
トロールできるためによる。従って、エステル生成物の
混合物と比べると、分離したエステルの適当な特性と質
をより容易に確認できる。
ステルの製造は、他の方法により製造するスタノール/
ステロール−エステル混合物と比べて、幾つかの重要な
効果を有する。第一に、分離した化合物に対して、より
しっかりした特性明細(即ち、融点、比重構造種純度
(structural species purity))が可能である。このこ
とは、分離した化合物の性質が、混合物より正確にコン
トロールできるためによる。従って、エステル生成物の
混合物と比べると、分離したエステルの適当な特性と質
をより容易に確認できる。
【0028】さらに、本発明によれば分離したスタノー
ル/ステロール−エステルが合成できるので、脂肪酸鎖
長範囲に対する構造活性相関が確認できる。分離した化
合物をスクリーニングするときのみ、合理的な医薬品の
開発の基本である構造活性相関を調べることができる。
ル/ステロール−エステルが合成できるので、脂肪酸鎖
長範囲に対する構造活性相関が確認できる。分離した化
合物をスクリーニングするときのみ、合理的な医薬品の
開発の基本である構造活性相関を調べることができる。
【0029】最後に、ステロール/スタノール−エステ
ルの物理学的及び生理学的性質の全体は使用する脂肪酸
により決まるので、これらの性質をコントロールでき
る。例えば、不飽和脂肪酸(例えば、オレイン酸)をエ
ステル化すると融点の低い固体又は液状生成物さえ得ら
れるが、飽和脂肪酸類似体(例えば、ステアリン酸)は
融点の高い自由流動(free flowing)固体が得られる傾
向がある。融点の高いステロイドの物理学的性質を広範
囲に扱う能力は全く予期されない。
ルの物理学的及び生理学的性質の全体は使用する脂肪酸
により決まるので、これらの性質をコントロールでき
る。例えば、不飽和脂肪酸(例えば、オレイン酸)をエ
ステル化すると融点の低い固体又は液状生成物さえ得ら
れるが、飽和脂肪酸類似体(例えば、ステアリン酸)は
融点の高い自由流動(free flowing)固体が得られる傾
向がある。融点の高いステロイドの物理学的性質を広範
囲に扱う能力は全く予期されない。
【0030】本発明によれば、所望の物理学的性質にあ
ったエステルを選択できる。固体自由流動物質は、圧縮
タブレットの製造、又は焼製品へのスタノール−エステ
ルの取り込みに適している。オイル状スタノール/ステ
ロール−エステルはタブレット又はソフトジェル投与形
態の製造、又はサラダドレッシング、マーガリン又はヨ
ーグルト等の適当な食物への取り込みに使用する。
ったエステルを選択できる。固体自由流動物質は、圧縮
タブレットの製造、又は焼製品へのスタノール−エステ
ルの取り込みに適している。オイル状スタノール/ステ
ロール−エステルはタブレット又はソフトジェル投与形
態の製造、又はサラダドレッシング、マーガリン又はヨ
ーグルト等の適当な食物への取り込みに使用する。
【0031】以下の実施例により、特許請求した本発明
をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れない。
をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れない。
【0032】
【実施例】実施例1:10%過剰脂肪酸との反応 ライシオ(Raisio)から得た1250.1gのスタノー
ルを、ミキサー付き三つ首フラスコに入れた。ここへ、
928.1gのキャローラ油脂肪酸(ヘンケルから得た
Emery 790)を、10.95gのカーボンブラックと共
に添加した。この混合物を真空下134℃まで加熱し
た。空気と揮発性物質の除去の完了を示す肉眼で見える
発泡が停止するまで加熱した。次に、245℃まで加熱
を続け、ここで生成物を6.665ミリバール(5mm
Hg)の真空下に11時間置いた。この後、酸価を、サ
ンプル1g当りKOH3.23ミリグラムまで減らし
た。次に、得られた生成物を、245℃圧力6.665
ミリバール(5mmHg)で9時間物質にスチーム散布
することにより脱臭した。
ルを、ミキサー付き三つ首フラスコに入れた。ここへ、
928.1gのキャローラ油脂肪酸(ヘンケルから得た
Emery 790)を、10.95gのカーボンブラックと共
に添加した。この混合物を真空下134℃まで加熱し
た。空気と揮発性物質の除去の完了を示す肉眼で見える
発泡が停止するまで加熱した。次に、245℃まで加熱
を続け、ここで生成物を6.665ミリバール(5mm
Hg)の真空下に11時間置いた。この後、酸価を、サ
ンプル1g当りKOH3.23ミリグラムまで減らし
た。次に、得られた生成物を、245℃圧力6.665
ミリバール(5mmHg)で9時間物質にスチーム散布
することにより脱臭した。
【0033】得られた生成物は、スタノールエステルで
あり、95%以上のスタノールがエステル体に変換し
た。生成物は淡黄色で少し焼いた香りがし、融点は3
3.8℃で酸価は0.22であった。
あり、95%以上のスタノールがエステル体に変換し
た。生成物は淡黄色で少し焼いた香りがし、融点は3
3.8℃で酸価は0.22であった。
【0034】実施例2:リノール酸を用いた5%過剰脂
肪酸との反応 ライシオから得た1130gのスタノール、795.4
gのリノール酸(ヘンケルから得たEmersol 315)及び
9.68gのカーボンを、上記のように、フラスコに入
れ、脱気し、加熱した。6.665ミリバール(5mm
Hg)245℃で7時間後、酸価は8.35であった。
酸価が0.23になるまで上記のように物質を脱臭し
た。得られた生成物は淡黄色の液体で、これを一部一晩
結晶化して融点が17.5℃の濃いペーストにした。香
りは許容できるものであった。実施例1と比較すると、
この実施例は、反応に使用する脂肪酸を変えることによ
り融点を変えることができることを示す。
肪酸との反応 ライシオから得た1130gのスタノール、795.4
gのリノール酸(ヘンケルから得たEmersol 315)及び
9.68gのカーボンを、上記のように、フラスコに入
れ、脱気し、加熱した。6.665ミリバール(5mm
Hg)245℃で7時間後、酸価は8.35であった。
酸価が0.23になるまで上記のように物質を脱臭し
た。得られた生成物は淡黄色の液体で、これを一部一晩
結晶化して融点が17.5℃の濃いペーストにした。香
りは許容できるものであった。実施例1と比較すると、
この実施例は、反応に使用する脂肪酸を変えることによ
り融点を変えることができることを示す。
【0035】実施例3:カーボンブラック無しで5%モ
ル過剰脂肪酸との反応 ライシオから得た909.1gのスタノール及び64
8.6gのオレイン酸(ヘラクレス・ケミカルズから得
たPamoyln 100)を混合し真空外で167℃で共に加熱し
た。この間、水が凝縮装置にゆっくりと溜まることによ
り、反応が徐々に進行していることが示された。真空を
開始し圧力を6.665ミリバール(5mmHg)まで
下げると、反応速度が増した。温度を211℃まで上
げ、この温度を5時間維持した。酸価が16.79まで
減り、反応が進行していることが示された。生成物の色
は薄い茶色でガードナー色は7より大きかった。実施例
4と比較すると、このことは反応におけるカーボンブラ
ック使用の効果を示す。
ル過剰脂肪酸との反応 ライシオから得た909.1gのスタノール及び64
8.6gのオレイン酸(ヘラクレス・ケミカルズから得
たPamoyln 100)を混合し真空外で167℃で共に加熱し
た。この間、水が凝縮装置にゆっくりと溜まることによ
り、反応が徐々に進行していることが示された。真空を
開始し圧力を6.665ミリバール(5mmHg)まで
下げると、反応速度が増した。温度を211℃まで上
げ、この温度を5時間維持した。酸価が16.79まで
減り、反応が進行していることが示された。生成物の色
は薄い茶色でガードナー色は7より大きかった。実施例
4と比較すると、このことは反応におけるカーボンブラ
ック使用の効果を示す。
【0036】実施例4:5%モル過剰キャノーラ脂肪酸
との反応 上記の実施例2と同じ方法に従って、カーボンブラック
を共に用いて、カノーラ油脂肪酸スタノールエステルを
製造した。必要な反応時間は8時間であり、得られた酸
価は8.64であった。この生成物の融点は36℃より
低く香りが無くガードナー色数は3であった。
との反応 上記の実施例2と同じ方法に従って、カーボンブラック
を共に用いて、カノーラ油脂肪酸スタノールエステルを
製造した。必要な反応時間は8時間であり、得られた酸
価は8.64であった。この生成物の融点は36℃より
低く香りが無くガードナー色数は3であった。
【0037】好適な実施態様を以下に示す。 (1)色不活性化剤を使用する請求項1に記載の方法。 (2)前記色不活性化剤が炭である実施態様(1)に記
載の方法。 (3)前記酸が、式CH3−(CH2)n−CO2H
(ここで、nは約2乃至約22である)で表される脂肪
酸である請求項1に記載の方法。 (4)前記スタノール/ステロールと酸を混合して真空
下で加熱する請求項1に記載の方法。 (5)前記加熱を約150℃乃至約260℃の温度で実
施する請求項2に記載の方法。
載の方法。 (3)前記酸が、式CH3−(CH2)n−CO2H
(ここで、nは約2乃至約22である)で表される脂肪
酸である請求項1に記載の方法。 (4)前記スタノール/ステロールと酸を混合して真空
下で加熱する請求項1に記載の方法。 (5)前記加熱を約150℃乃至約260℃の温度で実
施する請求項2に記載の方法。
【0038】(6)色不活性化剤を使用する請求項2に
記載の方法。 (7)前記色不活性化剤が炭である実施態様(6)に記
載の方法。 (8)前記脂肪酸のnが約C12乃至C20の値である
請求項2に記載の方法。 (9)前記スタノール/ステロール及び脂肪酸を約19
0℃乃至約250℃の温度で加熱する請求項2に記載の
方法。 (10)前記スタノール/ステロール及び脂肪酸を混合
し真空下で加熱する請求項2に記載の方法。
記載の方法。 (7)前記色不活性化剤が炭である実施態様(6)に記
載の方法。 (8)前記脂肪酸のnが約C12乃至C20の値である
請求項2に記載の方法。 (9)前記スタノール/ステロール及び脂肪酸を約19
0℃乃至約250℃の温度で加熱する請求項2に記載の
方法。 (10)前記スタノール/ステロール及び脂肪酸を混合
し真空下で加熱する請求項2に記載の方法。
【0039】(11)前記エステル化反応を有効量の色
不活性化剤の存在下で実施する請求項3に記載の方法。 (12)前記色不活性化剤が炭である実施態様(11)
に記載の方法。 (13)前記過剰の脂肪酸をスチーム散布で除去する実
施態様(12)に記載の方法。 (14)ガードナー色は約5より少ない実施態様(1
3)に記載の方法。 (15)β−シトスタノール及びβ−シトステロールか
らなる群から選択される請求項4に記載の化合物。
不活性化剤の存在下で実施する請求項3に記載の方法。 (12)前記色不活性化剤が炭である実施態様(11)
に記載の方法。 (13)前記過剰の脂肪酸をスチーム散布で除去する実
施態様(12)に記載の方法。 (14)ガードナー色は約5より少ない実施態様(1
3)に記載の方法。 (15)β−シトスタノール及びβ−シトステロールか
らなる群から選択される請求項4に記載の化合物。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、大
規模製造可能な食品グレード方法による、分離したスタ
ノール/ステロール−エステルの製造方法を提供できる
効果がある。
規模製造可能な食品グレード方法による、分離したスタ
ノール/ステロール−エステルの製造方法を提供できる
効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイムズ・エル・ウィリアムズ アメリカ合衆国、オハイオ州、レイノルズ ビル、モーガム・ドライブ 8181 (72)発明者 リューイ・ブルース アメリカ合衆国、オハイオ州、コロンバ ス、サンド・ダラー・ドライブ 2978 (72)発明者 フランク・デトラーノ アメリカ合衆国、オハイオ州、ランカスタ ー、ウェスト・グレンハースト・ドライブ 1856 (72)発明者 マリー・エイチ・ボイヤー アメリカ合衆国、19034 ペンシルベニア 州、フォート・ワシントン、ワレス・ドラ イブ 1209
Claims (4)
- 【請求項1】 以下の式のスタノール/ステロールを供
給し、 【化1】 前記スタノール/ステロールに対し約10%より少ない
モル過剰のC4−C2 4酸を供給し、 前記スタノール/ステロールと酸を、実質的に触媒が無
い状態で混合して、約150℃乃至約260℃の温度で
加熱し、実質的に分離した対応する以下の式のスタノー
ル/ステロール−エステルを製造する、 【化2】 (ここで、R1は、約C4乃至約C24の長さの炭素鎖
であり、R2は、約C3乃至約C15の長さの炭素鎖で
ある)スタノール/ステロール−エステルの製造方法。 - 【請求項2】 以下の式のスタノール/ステロールを供
給し、 【化3】 前記スタノール/ステロールに対し約10%より少ない
モル過剰のCH3−(CH2)n−CO2H(ここで、
nは4乃至22の整数である)の脂肪酸を供給し、 前記スタノール/ステロールと脂肪酸を実質的に触媒が
無い状態で混合し加熱して、対応するスタノール/ステ
ロール−エステルを製造する、スタノール/ステロール
−エステルの製造方法。 - 【請求項3】 β−シトスタノール、β−シトステロー
ル、コレスタノール、エルゴスタノール、ブラシカスタ
ノール、アベナスタノール、α−アミリン、シラテノー
ル及びルペノールからなる群から選択される化合物を供
給し、 約10%より少ないモル過剰のCH3−(CH2)n−
CO2H(ここで、nは2乃至22の整数である)の脂
肪酸を提供し、 実質的に触媒が無い状態で前記化合物と脂肪酸を混合し
て、約160℃乃至約255℃の温度で加熱して、対応
するエステル化化合物を製造する、エステルの製造方
法。 - 【請求項4】 コレスタノール、エルゴスタノール、ブ
ラシカスタノール、アベナスタノール、α−アミリン、
シラテノール、ルペノール及び以下の式の化合物、 【化4】 (ここで、R1は、約C4乃至約C24の長さの直鎖又
は分枝炭素鎖であり、R 2は、約C3乃至約C15の長
さの脂肪族直鎖又は分枝炭素鎖である)及びこれらの混
合物からなる群から選択される、ガードナー色価が約5
より少ない化合物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US317712 | 1989-03-01 | ||
US09/317,712 US6410758B2 (en) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | Preparation of sterol and stanol-esters |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001002697A true JP2001002697A (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=23234940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000151859A Pending JP2001002697A (ja) | 1999-05-24 | 2000-05-23 | スタノール/ステロール−エステルの製造方法 |
Country Status (16)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6410758B2 (ja) |
EP (1) | EP1067135B1 (ja) |
JP (1) | JP2001002697A (ja) |
AR (1) | AR029636A1 (ja) |
AT (1) | ATE334138T1 (ja) |
AU (1) | AU779024B2 (ja) |
BR (1) | BR0001899A (ja) |
CA (1) | CA2309224C (ja) |
CY (1) | CY1105242T1 (ja) |
DE (1) | DE60029518T2 (ja) |
DK (1) | DK1067135T3 (ja) |
ES (1) | ES2267462T3 (ja) |
MX (1) | MXPA00005063A (ja) |
NO (1) | NO322767B1 (ja) |
NZ (1) | NZ504693A (ja) |
PT (1) | PT1067135E (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003077680A1 (en) * | 2002-03-20 | 2003-09-25 | Eugene Science Inc. | Mixing powder of plant sterol and emulsifier, and method for preparing the same |
WO2003077679A1 (en) * | 2002-03-20 | 2003-09-25 | Eugene Science Inc. | Plant sterol-containing food, and method for preparing the same |
US7994157B2 (en) | 2000-09-30 | 2011-08-09 | Kip Biotech Llc | Method for dispersing plant sterol for beverage and a plant sterol-dispersed beverage, of which particle size is nanometer-scale in dispersed beverage |
Families Citing this family (34)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6410758B2 (en) * | 1999-05-24 | 2002-06-25 | Mcneil-Ppc, Inc. | Preparation of sterol and stanol-esters |
WO2001029060A2 (en) * | 1999-10-21 | 2001-04-26 | The Board Of Regents For Oklahoma State University | Sterol esters of conjugated linoleic acids and process for their production |
WO2004043945A1 (en) * | 2002-11-12 | 2004-05-27 | Wiley Organics, Inc. | Method for purifying and separating soy isoflavones |
US20070031571A1 (en) * | 2005-08-03 | 2007-02-08 | Peter Cremer North America, Lp | Phytosterol esters |
US8524303B2 (en) | 2005-11-23 | 2013-09-03 | The Coca-Cola Company | High-potency sweetener composition with phytosterol and compositions sweetened therewith |
US20070148311A1 (en) * | 2005-12-22 | 2007-06-28 | Bunge Oils, Inc. | Phytosterol esterification product and method of make same |
US20080015374A1 (en) * | 2006-07-11 | 2008-01-17 | Wiley Organics, Inc. | Method for the synthesis and isolation of phytosterol esters |
CN101544677B (zh) * | 2009-04-24 | 2011-12-14 | 武汉科技大学 | 一种植物甾醇脂肪酸酯及其制备方法 |
DK3009010T3 (da) | 2011-12-19 | 2020-05-11 | Purecircle Sdn Bhd | Fremgangsmåder til oprensning af steviolglycosider |
MX2015007522A (es) | 2012-12-19 | 2016-03-01 | Coca Cola Co | Composiciones y metodos para mejorar la solubilidad de rebaudiosido x. |
CN103113445B (zh) * | 2013-02-27 | 2015-06-24 | 哈尔滨工业大学 | 一种无催化剂和溶剂条件下大豆甾醇酯的高效合成法 |
US20140272068A1 (en) | 2013-03-14 | 2014-09-18 | Indra Prakash | Beverages containing rare sugars |
US10570164B2 (en) | 2013-03-15 | 2020-02-25 | The Coca-Cola Company | Steviol glycosides, their compositions and their purification |
EP2986149B1 (en) | 2013-03-15 | 2019-08-21 | The Coca-Cola Company | Novel glucosyl steviol glycosides, their compositions and their purification |
US10905146B2 (en) | 2013-07-12 | 2021-02-02 | The Coca-Cola Company | Compositions for improving rebaudioside M solubility |
CN104177467B (zh) * | 2014-08-07 | 2016-09-07 | 杭州余杭博士达油脂有限公司 | 一种植物甾醇酯的高效合成及分离方法 |
US20170275666A1 (en) | 2014-08-19 | 2017-09-28 | The Coca-Cola Company | Methods for Preparing Rebaudioside I and Uses |
EP3189065B1 (en) | 2014-09-02 | 2021-07-07 | PureCircle USA Inc. | Stevia extracts enriched in rebaudioside d, e, n and/or o and process for the preparation thereof. |
US11584769B2 (en) | 2014-11-29 | 2023-02-21 | The Coca-Cola Company | Diterpene glycosides, compositions and purification methods |
CN105884849A (zh) * | 2014-12-01 | 2016-08-24 | 天津工业大学 | 一种植物甾醇酯制备与纯化方法 |
RU2727426C2 (ru) | 2015-08-27 | 2020-07-21 | Пьюрсёркл Сдн Бхд | Экстракты стевии |
CA3000719C (en) | 2015-10-02 | 2024-02-27 | The Coca-Cola Company | Steviol glycoside sweeteners with improved flavor profiles |
US20190116835A1 (en) | 2016-03-28 | 2019-04-25 | The Coca-Cola Company | Sweetness and Taste Improvement of Steviol Glycoside or Mogroside Sweeteners with Flavonids |
AU2017246876B2 (en) | 2016-04-06 | 2021-09-23 | The Coca-Cola Company | Sweetness and taste improvement of steviol glycoside or mogroside sweeteners |
US11653606B2 (en) | 2016-12-01 | 2023-05-23 | Purecircle Usa Inc. | Stevia plant and uses thereof |
CA3078234A1 (en) | 2017-10-06 | 2019-04-11 | Cargill, Incorporated | Readily dissolvable steviol glycoside compositions |
CN107955054A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-04-24 | 陕西海斯夫生物工程有限公司 | 一种薄膜反应与分离耦合制备植物甾醇酯的方法 |
WO2019213042A1 (en) | 2018-04-30 | 2019-11-07 | The Coca-Cola Company | Methods for improving the solubility of steviol glycoside mixtures, and uses |
EP4223146A1 (en) | 2018-05-08 | 2023-08-09 | EPC Natural Products Co., Ltd. | Sweetener and flavor compositions, methods of making and methods of use thereof |
WO2020123067A2 (en) | 2018-10-12 | 2020-06-18 | Epc Natural Products Co., Ltd. | Sweetener and flavor compositions, methods of making and methods of use thereof |
CN113727614B (zh) | 2019-04-06 | 2024-06-04 | 嘉吉公司 | 感官改性剂 |
US20220295833A1 (en) | 2019-09-27 | 2022-09-22 | The Coca-Cola Company | Sweetener blends with improved taste |
KR20240046918A (ko) | 2021-09-01 | 2024-04-11 | 더 코카콜라 컴파니 | 카페인 및/또는 이의 유도체 및 폴리페놀을 포함하는 조성물 및 방법 |
WO2024081959A2 (en) | 2022-10-14 | 2024-04-18 | The Coca-Cola Company | Methods and compositions for improving cognitive and mood functions |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5111113B1 (ja) * | 1968-12-04 | 1976-04-08 | ||
JPS60199809A (ja) * | 1984-03-23 | 1985-10-09 | Yoshikawa Seiyu Kk | 化粧料用基材 |
US5892068A (en) * | 1998-08-25 | 1999-04-06 | Mcneil-Ppc, Inc. | Preparation of sterol and stanol-esters |
WO1999030569A1 (en) * | 1997-12-16 | 1999-06-24 | Cognis Corporation | Sterol esters as food additives |
EP0982316A2 (en) * | 1998-08-25 | 2000-03-01 | McNEIL-PPC, INC. | Preparation of sterol and stanol-esters |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2693484A (en) * | 1951-04-07 | 1954-11-02 | Pittsburgh Plate Glass Co | Noncatalytic ester exchange reaction of beta-keto carboxylic acid esters |
CA928140A (en) | 1969-07-17 | 1973-06-12 | A. Erickson Billy | Clear cooking and salad oils having hypocholesterolemic properties |
JPS5923320B2 (ja) * | 1979-10-31 | 1984-06-01 | 花王株式会社 | 分岐脂肪酸コレステリルエステル |
US4822875A (en) * | 1986-12-17 | 1989-04-18 | The Procter & Gamble Company | Sucrose polyesters which behave like cocoa butters |
US5061503A (en) * | 1989-06-14 | 1991-10-29 | The Procter & Gamble Company | Simulated cheese products with reduced animal fat and calories |
JP2708633B2 (ja) | 1991-05-03 | 1998-02-04 | ライシオン テータート オサケユイチア アクティエボラーグ | 血清における高コレステロールレベルを低めるための物質及びその物質を調製するための方法 |
US5247083A (en) * | 1992-07-10 | 1993-09-21 | Syntex (U.S.A.) Inc. | Direct esterification of mycophenolic acid |
WO1995000158A1 (en) | 1993-06-25 | 1995-01-05 | Bio-Sphere Technology | Dietary supplement incorporating beta-sitosterol and pectin |
GB2283435B (en) * | 1993-11-04 | 1997-03-26 | Ebortec Limited | A deodoriser |
US5512691A (en) * | 1994-11-07 | 1996-04-30 | Eastman Chemical Company | Process for the production of tocopherol concentrates |
DE19716686A1 (de) * | 1997-04-21 | 1998-10-22 | Basf Ag | Verfahren zur Herstellung von Estern mit geringem Restsäuregehalt aus alpha,beta-ethylenisch ungesättigten Carbonsäuren und Hydroxylgruppen-haltigen Polymerisaten |
EP0897970B1 (en) | 1997-08-22 | 2004-09-29 | Unilever N.V. | Process for the production of stanol esters |
DK0911385T3 (da) | 1997-08-22 | 2004-02-02 | Unilever Nv | Stanolholdige sammensætninger |
WO1999039715A1 (en) | 1998-02-06 | 1999-08-12 | Medical Isotopes Inc. | Readily absorbable phytosterols to treat hypercholesterrolemia |
FI109327B (fi) | 1998-02-27 | 2002-07-15 | Spice Sciences Oy | Menetelmä seerumin kokonais- ja LDL-kolestrolipitoisuutta alentavan beta-sitosterolin rasvamaisen seoksen valmistamiseksi |
US6025348A (en) | 1998-04-30 | 2000-02-15 | Kao Corporation | Oil and fat composition containing phytosterol |
US6410758B2 (en) * | 1999-05-24 | 2002-06-25 | Mcneil-Ppc, Inc. | Preparation of sterol and stanol-esters |
-
1999
- 1999-05-24 US US09/317,712 patent/US6410758B2/en not_active Expired - Lifetime
-
2000
- 2000-05-22 NZ NZ504693A patent/NZ504693A/en unknown
- 2000-05-22 AU AU36347/00A patent/AU779024B2/en not_active Ceased
- 2000-05-23 NO NO20002635A patent/NO322767B1/no unknown
- 2000-05-23 AT AT00304364T patent/ATE334138T1/de active
- 2000-05-23 CA CA002309224A patent/CA2309224C/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-05-23 JP JP2000151859A patent/JP2001002697A/ja active Pending
- 2000-05-23 PT PT00304364T patent/PT1067135E/pt unknown
- 2000-05-23 EP EP00304364A patent/EP1067135B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-05-23 MX MXPA00005063A patent/MXPA00005063A/es active IP Right Grant
- 2000-05-23 ES ES00304364T patent/ES2267462T3/es not_active Expired - Lifetime
- 2000-05-23 AR ARP000102509A patent/AR029636A1/es not_active Application Discontinuation
- 2000-05-23 DE DE60029518T patent/DE60029518T2/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-05-23 DK DK00304364T patent/DK1067135T3/da active
- 2000-05-24 BR BR0001899-6A patent/BR0001899A/pt not_active IP Right Cessation
-
2002
- 2002-05-06 US US10/139,760 patent/US6635774B2/en not_active Expired - Lifetime
-
2006
- 2006-09-26 CY CY20061101384T patent/CY1105242T1/el unknown
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5111113B1 (ja) * | 1968-12-04 | 1976-04-08 | ||
JPS60199809A (ja) * | 1984-03-23 | 1985-10-09 | Yoshikawa Seiyu Kk | 化粧料用基材 |
WO1999030569A1 (en) * | 1997-12-16 | 1999-06-24 | Cognis Corporation | Sterol esters as food additives |
US5892068A (en) * | 1998-08-25 | 1999-04-06 | Mcneil-Ppc, Inc. | Preparation of sterol and stanol-esters |
EP0982316A2 (en) * | 1998-08-25 | 2000-03-01 | McNEIL-PPC, INC. | Preparation of sterol and stanol-esters |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7994157B2 (en) | 2000-09-30 | 2011-08-09 | Kip Biotech Llc | Method for dispersing plant sterol for beverage and a plant sterol-dispersed beverage, of which particle size is nanometer-scale in dispersed beverage |
WO2003077680A1 (en) * | 2002-03-20 | 2003-09-25 | Eugene Science Inc. | Mixing powder of plant sterol and emulsifier, and method for preparing the same |
WO2003077679A1 (en) * | 2002-03-20 | 2003-09-25 | Eugene Science Inc. | Plant sterol-containing food, and method for preparing the same |
AU2002241368B2 (en) * | 2002-03-20 | 2009-07-09 | Eugene Science Inc. | Plant sterol-containing food, and method for preparing the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU3634700A (en) | 2000-11-30 |
EP1067135A2 (en) | 2001-01-10 |
NO322767B1 (no) | 2006-12-04 |
DK1067135T3 (da) | 2006-11-06 |
DE60029518T2 (de) | 2007-07-26 |
PT1067135E (pt) | 2006-10-31 |
CA2309224C (en) | 2006-06-27 |
ATE334138T1 (de) | 2006-08-15 |
NO20002635L (no) | 2000-11-27 |
NZ504693A (en) | 2001-09-28 |
CA2309224A1 (en) | 2000-11-24 |
ES2267462T3 (es) | 2007-03-16 |
CY1105242T1 (el) | 2010-03-03 |
NO20002635D0 (no) | 2000-05-23 |
US20020132804A1 (en) | 2002-09-19 |
AU779024B2 (en) | 2005-01-06 |
MXPA00005063A (es) | 2002-03-08 |
AR029636A1 (es) | 2003-07-10 |
EP1067135A3 (en) | 2002-11-27 |
DE60029518D1 (de) | 2006-09-07 |
US6635774B2 (en) | 2003-10-21 |
BR0001899A (pt) | 2001-01-02 |
US6410758B2 (en) | 2002-06-25 |
US20020010349A1 (en) | 2002-01-24 |
EP1067135B1 (en) | 2006-07-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2001002697A (ja) | スタノール/ステロール−エステルの製造方法 | |
PT982316E (pt) | Preparação de ésteres de esterol e de estanol | |
US6184397B1 (en) | Preparation of sterol and stanol-esters | |
US7244856B2 (en) | Processes for recovering phytosterols via crystallization | |
HU226074B1 (en) | Process for obtaining vegetable sterols from by-product originating in refining of vegetable oils | |
RU2652378C1 (ru) | Способ получения эфиров полиглицерина из отходов производства растительных масел | |
JPH0615520B2 (ja) | 表面活性縮合生成物の製法 | |
EP0982316B1 (en) | Preparation of sterol and stanol-esters | |
US6979743B1 (en) | Processes for preparing phytosterols and substantially citrostadienol-free phytosterols prepared thereby | |
MXPA99007839A (en) | Preparation of esterolic and stanoli esters | |
WO2007064144A1 (en) | Method for extracting sterol from soybean deodorizer sludge | |
US20080015374A1 (en) | Method for the synthesis and isolation of phytosterol esters | |
CZ301299A3 (cs) | Přípravy esterů sterolů a stanolů | |
KR20060098256A (ko) | 이온교환수지를 촉매로 사용하여 식물성 스테롤 또는식물성 스타놀의 에스테르 화합물을 제조하는 방법 | |
DE4102244A1 (de) | 14,16ss-ethano-15ss, 16(pfeil hoch)1(pfeil hoch)-cyclo-14ss-estra-1,3,5(10)-triene |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070521 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100824 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110201 |