JP2001001553A - 廃インク回収装置 - Google Patents

廃インク回収装置

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JP2001001553A
JP2001001553A JP17755199A JP17755199A JP2001001553A JP 2001001553 A JP2001001553 A JP 2001001553A JP 17755199 A JP17755199 A JP 17755199A JP 17755199 A JP17755199 A JP 17755199A JP 2001001553 A JP2001001553 A JP 2001001553A
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waste ink
outlet
ink
waste
flow path
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JP17755199A
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Takahiko Kawasaki
貴彦 川崎
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】廃インク流路からスムーズに廃インクが流れ出
て廃インクタンクに溜められる廃インク回収装置を提供
する。 【解決手段】ノズルから吐出もしくは吸引された廃イン
ク86が流れる廃インク流路80と、該廃インク流路を
流れる廃インクが溜められる廃インクタンクとを備え、
廃インク流路は、廃インクが流れ出る出口82が廃イン
クタンクから離れていると共に、出口の内径が、該出口
の上流側の部分の内径よりも大きいものであり、出口の
上流側部分から廃インクタンクまでの間を延びる棒状部
材を備えた。前記廃インク流路は、前記出口の内壁面が
撥水処理されたものであり、前記棒状部材は、親水性の
部材もしくは浸水処理を施した部材からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字ヘッドのノズ
ルから吐出もしくは吸引された廃インクを回収する廃イ
ンク回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータやワークステーションの出
力装置の一つとして、インクを吐出して記録紙などの記
録媒体に画像を形成するインクジェット方式画像形成装
置が知られている。このインクジェット方式画像形成装
置は、例えば、インクが吐出するノズルが形成された印
字ヘッドと、この印字ヘッドを搭載して所定方向に往復
動するキャリッジと、この所定方向に直交する方向(記
録媒体搬送方向)に記録紙を搬送する記録媒体搬送装置
とを備えている。
【0003】記録紙に画像を形成する際は、記録媒体搬
送装置で搬送中の記録紙を一時的に停止させ、キャリッ
ジを上記の所定方向に往復動させながら、画像情報を担
持した画像信号に基づいてノズルからインクを吐出し、
記録紙のうち、ノズルの出口(インク吐出口)に向き合
う画像形成領域に位置する部分に1バンド分の画像を形
成する。その後、紙を1バンド分の幅だけ搬送して停止
させ、再び、キャリッジを上記した所定方向に往復動さ
せながら、画像信号に基づいてノズルからインクを吐出
し、記録紙のうち、画像形成領域に新たに位置する部分
に画像を形成する。このような動作を繰り返すことによ
り記録紙に画像を形成する。
【0004】上記したインクジェット方式画像形成装置
などのようにインクを利用した画像形成装置では、連続
して画像を形成する(印字する)とノズルのインク吐出
状態が変化して画像品位が低下するおそれがある。この
ようにノズルからのインク吐出状態が変化する理由は、
ノズル内に気泡が発生したり異物などが混入したりする
からである。そこで、ノズル内の気泡や異物などを除去
する目的で、ノズルからインクを強制的に吸引してイン
ク吐出状態を初期の状態に回復させる回復装置が使用さ
れる。
【0005】この回復装置は、印字中のインク吐出状態
を判断して使用されたり、あるいは、印字の所定時間間
隔で使用されたりする。回復装置では、印字ヘッドに形
成されたノズルの出口をゴム製のキャップで覆い(キャ
ッピングし)、外部から負圧を発生させてノズルからイ
ンクを吸い出すことによりノズル内をクリーニングす
る。これによりノズルからインクが吸引されてインク吐
出状態が初期の正常な吐出状態に回復する。
【0006】回復装置が吸引したインク(廃インク)
は、廃インク回収装置によって回収される。この廃イン
ク回収装置は、上記したゴム製キャップに一端(入口)
がつながれた廃インク流路と、この廃インク流路の他端
(出口)から流れ出る廃インクが溜められる廃インクタ
ンクとを有している。廃インク流路は、通常、ビニール
パイプなどで形成されている。
【0007】ところで、印字ヘッドから吐出されるイン
クには各種のものがあり、これら各種インクの表面張力
や粘度はそれぞれ異なる。インクの種類によっては、廃
インク流路の出口から廃インクが流れ出るときに出口で
泡状になり易いものがある。廃インク流路内を通って廃
インクが廃インクタンクに排出されるとき、この廃イン
ク流路内を流れるインクは連続体であるが、その連続体
の終端部では廃インク流路内の抵抗によって連続体が分
裂される。この廃インクが廃インク流路の出口に到達し
たとき、連続体となっている廃インクは、それ自身のも
つ自重が重いため廃インクタンクにそのまま排出され
る。しかし、分裂した廃インクはその自重が軽いので、
廃インクの表面張力、及び廃インク流路を構成する部材
に対する廃インクの吸着力によって、排出されにくい状
態となる。また、この状態で廃インク流路の入口側から
圧力が加えられているので、出口近傍に有る分裂した廃
インクは泡状になる。
【0008】このように泡状になった廃インクはやがて
破裂して飛散し、廃インクタンクに溜まらずに周囲を汚
す。廃インク流路の出口に廃インクが到達する度にこの
廃インクが泡状になって破裂すると周囲の汚れも激しく
なり、この周囲に配置された各種部品に悪影響を及ぼ
す。そこで、廃インクの飛散に起因する悪影響を無くす
ために、図7から図9までに示すような構成が知られて
いる。
【0009】図7は、廃インク流路の出口を差し込む穴
が廃インク吸収体に開けられた廃インクタンクを示す模
式図である。図8は、廃インクの飛散を防止するために
側壁を高くした廃インクタンクを示す模式図である。図
9は、廃インク流路の出口を廃インク吸収体に接触させ
た廃インクタンクを示す模式図である。
【0010】図7に示す廃インクタンク10では、その
内部に、廃インクを吸収するスポンジ等の廃インク吸収
体12が収容されている。廃インク吸収体12の上部に
は、穴12aが開けられており、この穴12aには、廃
インク流路14の出口14aが差し込まれている。この
ように廃インク流路14の出口14aを穴12aに差し
込むことにより、出口14aで形成された泡状の廃イン
クが破裂して飛散しても廃インク吸収体12に吸収され
るので、廃インクタンク10の周囲を汚さない。
【0011】図8に示す廃インクタンク20では、側壁
20aが高くなっている。この側壁20aに囲まれた空
間に廃インク流路14の出口14aが位置している。従
って、出口14aで形成された泡状の廃インクが破裂し
て飛散しても側壁20aに付着するので、廃インクタン
ク20の周囲を汚さない。
【0012】図9に示す廃インクタンク30では、廃イ
ンク流路14の出口14aが廃インク吸収体32の表面
に接触している。従って、出口14aでは泡状の廃イン
クが形成されず、出口14aから流れ出た廃インクは直
接に廃インク吸収体32に吸収されることとなる。この
ため、飛散した廃インクによって廃インクタンク30の
周囲が汚れることはない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、飛散
した廃インクによって廃インクタンクの周囲が汚れない
ように、従来から様々な工夫がなされている。しかし、
図7に示す廃インクタンク10では、廃インク吸収体1
2に穴12aを形成しているので、この穴12aの分だ
け、廃インクを吸収する量が少なくなる。この吸収量を
増加させるために廃インク吸収体12を高くしても、廃
インク吸収体12のうち廃インク流路14の出口14a
よりも上の部分には廃インクがほとんど吸収されないの
で、廃インク吸収体12の無駄になる。
【0014】また、図8に示す廃インクタンク20では
側壁20aを高くしているが、廃インクがこの側壁20
aを飛び越えることもあるので、廃インクタンク20の
周囲が汚れることを完全には防止できない。
【0015】また、図9に示す廃インクタンク30で
は、廃インク流路14の出口14aが廃インク吸収体3
2の表面に接触している。このため、周囲の温度や湿度
などの環境によっては出口14aで廃インクが増粘して
固着し、出口14aが廃インクで詰ることがある。
【0016】本発明は、上記事情に鑑み、廃インク流路
からスムーズに廃インクが流れ出て廃インクタンクに溜
められる廃インク回収装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第1の廃インク回収装置は、インクを吐出す
るノズルが形成された印字ヘッドを所定方向に往復動さ
せながら前記ノズルからインクを吐出して記録媒体に画
像を形成するインクジェット方式画像形成装置におけ
る、前記ノズルから吐出もしくは吸引された廃インクが
流れる廃インク流路と、該廃インク流路を流れる廃イン
クが溜められる廃インクタンクとを備えた廃インク回収
装置において、(1)前記廃インク流路は、廃インクが
流れ出る出口が前記廃インクタンクから離れていると共
に、前記出口の内径が、該出口の上流側の部分の内径よ
りも大きいものであることを特徴とするものである。
【0018】ここで、(2)前記廃インク流路は、前記
出口の内壁面が撥水処理されたものであってもよい。
【0019】また、上記目的を達成するための本発明の
第2の廃インク回収装置は、インクを吐出するノズルが
形成された印字ヘッドを所定方向に往復動させながら前
記ノズルからインクを吐出して記録媒体に画像を形成す
るインクジェット方式画像形成装置における、前記ノズ
ルから吐出もしくは吸引された廃インクが流れる廃イン
ク流路と、該廃インク流路を流れる廃インクが溜められ
る廃インクタンクとを備えた廃インク回収装置におい
て、(3)前記廃インク流路は、廃インクが流れ出る出
口から前記廃インクタンクまでの間を延びる棒状部材を
備えたものであることを特徴とするものである。
【0020】ここで、(4)前記棒状部材は、親水性の
部材もしくは浸水処理を施した部材からなるものであっ
てもよい。
【0021】また、上記目的を達成するための本発明の
第3の廃インク回収装置は、インクを吐出するノズルが
形成された印字ヘッドを所定方向に往復動させながら前
記ノズルからインクを吐出して記録媒体に画像を形成す
るインクジェット方式画像形成装置における、前記ノズ
ルから吐出もしくは吸引された廃インクが流れる廃イン
ク流路と、該廃インク流路を流れる廃インクが溜められ
る廃インクタンクとを備えた廃インク回収装置におい
て、(5)前記廃インク流路は、廃インクが流れ出る出
口が前記廃インクタンクから離れていると共に、前記出
口の内径が、該出口の上流側の部分の内径よりも大きい
ものであり、(6)前記出口の上流側部分から前記廃イ
ンクタンクまでの間を延びる棒状部材を備えたことを特
徴とするものである。
【0022】ここで、(7)前記廃インク流路は、前記
出口の内壁面が撥水処理されたものであり、(8)前記
棒状部材は、親水性の部材もしくは浸水処理を施した部
材からなるものであってもよい。
【0023】また、(9)前記出口の内径をd(m)と
し、前記出口近傍における廃インクの膜が安定的に保持
される最小の廃インクの厚さをh(m)とし、廃インク
の密度をk(kg/m3 )とし、前記廃インク流路に対
する廃インクの表面張力をr(N/m)とし、重力加速
度をg(m/s2 )としたときに、前記出口の内径d
は、d>2r/hkgを満たすものであってもよい。こ
こで、h(m)は、通常、約30μmである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の廃
インク回収装置の実施形態を説明する。
【0025】図1及び図2を参照して、本発明の廃イン
ク回収装置が組み込まれているプロッタ(本発明にいう
インクジェット方式画像形成装置の一例である)を説明
する。
【0026】図1は、本発明の廃インク回収装置が組み
込まれたプロッタの概略を示す斜視図である。図2は、
図1のプロッタの構成の一部を示すブロック図である。
【0027】プロッタ40は、矢印A方向に搬送される
記録紙42が載置されるプラテン44を備えている。こ
のプラテン44の上方には、プラテン44に対して平行
に2本のガイドシャフト46が掛け渡されている。この
ガイドシャフト46には、モータ(図示せず)とベルト
(図示せず)によって矢印B,C方向(矢印A方向に直
交する方向)に自在に往復動するキャリッジ48がスラ
イド軸受(図示せず)を介して取り付けられている。
【0028】キャリッジ48には、インクを吐出するイ
ンク吐出口(ノズルの出口であり、図示せず)を有する
印字ヘッド50が搭載されている。インク吐出口の前方
は、画像が形成される画像形成領域52であり、記録紙
42のうち、この画像形成領域52に位置する部分にイ
ンク吐出口からインクが吐出されて画像が形成される。
【0029】キャリッジ48の移動可能な範囲の片側
の、画像形成領域52から離れた位置には、ノズルから
インクを強制的に吸引し、印字ヘッド50に形成された
インク供給経路やノズルなどをクリーニングして印字ヘ
ッド50のインク吐出状態を初期の吐出状態にする回復
装置58が配置されている。この回復装置58の下方に
廃インク回収装置が配置されている。
【0030】記録紙42に画像を形成するに当っては、
プラテン44に記録紙42を載置し、この記録紙を、プ
ラテン44に形成された開口部(図示せず)から外周面
の一部を露出した搬送ローラ54と、記録紙42の両端
部を上方から押えるピンチローラ56とによって挟持
し、モータ(図示せず)により搬送ローラ54を回転さ
せて搬送する。記録紙42の上方でキャリッジ48を矢
印B,C方向に往復動させ、制御装置60から印字ヘッ
ド50に送信された画像情報を担持する画像信号に基づ
いてノズルからインクを吐出して、記録紙42のうち、
画像形成領域52に位置する部分に画像を形成する。画
像形成動作中、ノズルをクリーニングするためにノズル
からインクを吸引することが必要な状態になると、キャ
リッジ48を回復装置58の上方に移動させる。
【0031】上記した制御装置60は、周知のタイマ回
路や時計回路などから構成された時間制御部62、印字
ヘッド50のインク吐出を制御する印字制御部64、及
び回復装置58の回復動作を制御する回復制御部66な
どを備えている。
【0032】プロッタ40は、図2に示すように、上記
の時間制御部62、印字制御部64、回復制御部66、
回復装置58などを備えている。この他に、プロッタ4
0は、印字ヘッド50からインクの吐出される回数を演
算するドット数カウント部68も備えている。記録紙4
2の乾燥特性や印字のバンド間隔時間などを担持する画
像情報70は外部から入力され、印字制御部64に送信
される。一方、画像データ72はドット数カウント部6
8に送信され、ここで画像のドット数が演算される。こ
の演算結果は時間制御部62に送信され、さらに回復制
御部66に送信され、ここで回復装置58の回復動作の
タイミングが決定される。
【0033】時間制御部62は、例えばクロックパルス
をカウントして経過時間を計測する計時カウンタとして
構成されており、上記したように、周知のタイマ回路や
時計回路などから構成されている。この時間制御部62
は、印字中のバンド間隔時間などを制御する。
【0034】また、印字制御部64は、プロッタ40と
しての基本的な動作を制御するものであり、外部から入
力された信号の処理(外部入力処理)、この外部入力処
理に基づく記録(印字)のための信号処理、及び記録動
作機構(印字動作機構)の駆動処理などの制御を行う。
印字ヘッド50は、印字制御部64によって制御されて
駆動し、記録紙42にインクを吐出する。なお、回復装
置58には、ワイパーブレード(図示せず)や負圧発生
器(図示せず)などが備えられている。
【0035】図3を参照して、廃インク回収装置の第1
実施形態を説明する。
【0036】図3は第1実施形態の廃インク回収装置の
廃インク流路を示す模式図である。廃インク流路80は
例えばビニールパイプなどで形成されている。この廃イ
ンク流路80には、インクが流れ出る出口82が形成さ
れており、出口82は釣鐘状に形成されている。釣鐘状
の出口82の開口82aから廃インク86が流れ出る。
また、出口82は高さLであり、開口82aに向かうほ
ど内径が大きくなっている。従って、開口82aの内径
dは、出口82の上流側部分84の内径よりも大きい。
また、開口82aは、廃インクタンク(図示せず)のイ
ンク吸収体から離れている。
【0037】このように出口82の内径dが大きいの
で、廃インク86の表面張力によって発生する泡が出口
82では形成されない。また、この出口82は廃インク
タンク(図示せず)から離れているので、廃インク86
が出口82で詰ることもない。従って、廃インク流路8
0からスムーズに廃インク86が流れ出て廃インクタン
クに溜められる。また、廃インク86によって周囲が汚
れることも無い。さらに、開口82aがインク吸収体か
ら離れているので、廃インクが目詰りを起すことも無
い。
【0038】ここで、出口82の開口82aの内径をd
(m)とし、出口82の近傍における廃インクの膜が安
定的に保持される最小の廃インク86の厚さをh(m)
とし、廃インク86の密度をk(kg/m3 )とし、廃
インク流路80に対する廃インク86の表面張力をr
(N/m)とし、重力加速度をg(m/s2 )としたと
きに、出口82の開口82aの内径dは、d>2r/h
kgを満たすものである。
【0039】また、出口82の内壁面を撥水処理しても
よい。このように出口82の内壁面を撥水処理すること
により、出口82において廃インク86の泡がいっそう
形成されにくくなり、出口82からいっそうスムーズに
廃インク86が流れ出る。
【0040】なお、図4に示すように、出口82の内部
から廃インクタンク(図示せず)のインク吸収体までの
間を延びる棒状部材88を配置してもよい。この棒状部
材88は、撥水処理が施された金属製などのものであ
る。このように棒状部材88を配置することにより、廃
インク86が棒状部材88を伝って出てくるので、出口
82で廃インク86の気泡がいっそう確実に形成されな
い。
【0041】図5を参照して、廃インク回収装置の第2
実施形態を説明する。
【0042】図5は、第2実施形態の廃インク回収装置
の廃インク流路を示す模式図であり、図3に示す構成要
素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
【0043】第2実施形態の廃インク回収装置の特徴
は、親水性もしくは浸水処理を施した金属棒(ガラス棒
でもよい)90を、出口82のやや上流側部分84から
廃インクタンク92のインク吸収体94(例えばスポン
ジ)の中までの間に配置した点にある。金属棒90の端
部90aは、出口82のやや上流側部分84に挿入され
ている。このような構成にした場合、上流側部分84に
到達した廃インク86は、金属棒90を伝ってインク吸
収体94に吸収される。従って、廃インク86の泡が出
口82に形成されず、出口82から廃インク86がスム
ーズに流れ出てインク吸収体94に吸収される。このた
め、廃インク86によって周囲が汚れることは無い。ま
た、開口82aがインク吸収体94から離れているの
で、廃インク86が開口82aで目詰りを起すことも無
い。
【0044】図6を参照して、廃インク回収装置の第3
実施形態を説明する。
【0045】図6は、第3実施形態の廃インク回収装置
の廃インク流路や廃インクタンクを示す模式図であり、
図5に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が
付されている。
【0046】第3実施形態の廃インク回収装置の特徴
は、全長に渡って同じ内径の廃インク流路100を用
い、この廃インク流路100の出口102に金属棒90
を差し込んだ点にある。このような構成にした場合、出
口102に到達した廃インク86は、金属棒90を伝っ
てインク吸収体94に吸収される。従って、廃インク8
6の泡が出口102に形成されず、出口102から廃イ
ンク86がスムーズに流れ出てインク吸収体94に吸収
される。このため、廃インク86によって周囲が汚れる
ことは無い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の廃イ
ンク回収装置では、廃インク流路の出口の内径が大きい
ので、この出口でインクの泡が形成されない。また、こ
の出口は廃インクタンクから離れているので、廃インク
が出口で詰ることもない。従って、廃インク流路からス
ムーズに廃インクが流れ出て廃インクタンクに溜められ
る。
【0048】ここで、前記廃インク流路は、前記出口の
内壁面が撥水処理されたものである場合は、出口でイン
クの泡がいっそう確実に形成されないので、出口からい
っそうスムーズに廃インクが流れ出る。
【0049】また、本発明の第2の廃インク回収装置で
は、廃インク流路の出口に存在するインクは、棒状部材
を伝って流れ出て廃インクタンクに到達する。このた
め、廃インク流路の出口でインクの気泡が形成されず、
出口から廃インクがスムーズに流れ出る。
【0050】ここで、前記棒状部材は、親水性の部材も
しくは浸水処理を施した部材からなるものである場合
は、廃インクが棒状部材をいっそう伝わり易くなるの
で、いっそうスムーズに廃インクが廃インクタンクに溜
められる。
【0051】また、本発明の第3の廃インク回収装置で
は、廃インク流路の出口の内径が大きいので、この出口
でインクの泡が形成されない。また、この出口は廃イン
クタンクから離れているので、廃インクが出口で詰るこ
ともない。また、前記出口のやや上流側部分に存在する
インクは、棒状部材を伝って流れ出て廃インクタンクに
到達する。このため、出口やその上流側部分でインクの
気泡が形成されず、出口から廃インクがスムーズに流れ
出て廃インクタンクに溜められる。
【0052】ここで、前記廃インク流路は、前記出口の
内壁面が撥水処理されたものであり、前記棒状部材は、
親水性の部材もしくは浸水処理を施した部材からなるも
のである場合は、出口の内壁面が撥水処理されているの
で出口でインクの泡がいっそう確実に形成されず、出口
からいっそうスムーズに廃インクが流れ出る。しかも、
棒状部材は、親水性の部材もしくは浸水処理を施した部
材からなるので、廃インクが棒状部材をいっそう伝わり
易くなり、いっそうスムーズに廃インクが廃インクタン
クに溜められる。
【0053】ここで、前記出口の内径をd(m)とし、
前記出口近傍における廃インクの膜が安定的に保持され
る最小の廃インクの厚さをh(m)とし、廃インクの密
度をk(kg/m3 )とし、前記廃インク流路に対する
廃インクの表面張力をr(N/m)とし、重力加速度を
g(m/s2 )としたときに、前記出口の内径dは、d
>2r/hkgを満たすものである場合は、最適な出口
の内径が容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃インク回収装置が組み込まれたプロ
ッタの概略を示す斜視図である。
【図2】図1のプロッタの構成の一部を示すブロック図
である。
【図3】第1実施形態の廃インク回収装置の廃インク流
路を示す模式図である。
【図4】図3の廃インク流路に棒状部材を配置した例を
示す模式図である。
【図5】第2実施形態の廃インク回収装置の廃インク流
路を示す模式図である。
【図6】第3実施形態の廃インク回収装置の廃インク流
路や廃インクタンクを示す模式図である。
【図7】廃インク流路の出口を差し込む穴が廃インク吸
収体に開けられた廃インクタンクを示す模式図である。
【図8】廃インクの飛散を防止するために側壁を高くし
た廃インクタンクを示す模式図である。
【図9】廃インク流路の出口を廃インク吸収体に接触さ
せた廃インクタンクを示す模式図である。
【符号の説明】
10 プロッタ 50 印字ヘッド 80 廃インク流路 82 廃インク流路の出口 86 廃インク 88,90 棒状部材 94 インク吸収体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するノズルが形成された印
    字ヘッドを所定方向に往復動させながら前記ノズルから
    インクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェ
    ット方式画像形成装置における、前記ノズルから吐出も
    しくは吸引された廃インクが流れる廃インク流路と、該
    廃インク流路を流れる廃インクが溜められる廃インクタ
    ンクとを備えた廃インク回収装置において、 前記廃インク流路は、 廃インクが流れ出る出口が前記廃インクタンクから離れ
    ていると共に、前記出口の内径が、該出口の上流側の部
    分の内径よりも大きいものであることを特徴とする廃イ
    ンク回収装置。
  2. 【請求項2】 前記廃インク流路は、 前記出口の内壁面が撥水処理されたものであることを特
    徴とする請求項1に記載の廃インク回収装置。
  3. 【請求項3】 インクを吐出するノズルが形成された印
    字ヘッドを所定方向に往復動させながら前記ノズルから
    インクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェ
    ット方式画像形成装置における、前記ノズルから吐出も
    しくは吸引された廃インクが流れる廃インク流路と、該
    廃インク流路を流れる廃インクが溜められる廃インクタ
    ンクとを備えた廃インク回収装置において、 前記廃インク流路は、 廃インクが流れ出る出口から前記廃インクタンクまでの
    間を延びる棒状部材を備えたものであることを特徴とす
    る廃インク回収装置。
  4. 【請求項4】 前記棒状部材は、 親水性の部材もしくは浸水処理を施した部材からなるも
    のであることを特徴とする請求項3又は4に記載の廃イ
    ンク回収装置。
  5. 【請求項5】 インクを吐出するノズルが形成された印
    字ヘッドを所定方向に往復動させながら前記ノズルから
    インクを吐出して記録媒体に画像を形成するインクジェ
    ット方式画像形成装置における、前記ノズルから吐出も
    しくは吸引された廃インクが流れる廃インク流路と、該
    廃インク流路を流れる廃インクが溜められる廃インクタ
    ンクとを備えた廃インク回収装置において、 前記廃インク流路は、 廃インクが流れ出る出口が前記廃インクタンクから離れ
    ていると共に、前記出口の内径が、該出口の上流側の部
    分の内径よりも大きいものであり、 前記出口の上流側部分から前記廃インクタンクまでの間
    を延びる棒状部材を備えたことを特徴とする廃インク回
    収装置。
  6. 【請求項6】 前記廃インク流路は、 前記出口の内壁面が撥水処理されたものであり、 前記棒状部材は、 親水性の部材もしくは浸水処理を施した部材からなるも
    のであることを特徴とする請求項5に記載の廃インク回
    収装置。
  7. 【請求項7】 前記出口の内径をd(m)とし、前記出
    口近傍における廃インクの膜が安定的に保持される最小
    の廃インクの厚さをh(m)とし、廃インクの密度をk
    (kg/m3 )とし、前記廃インク流路に対する廃イン
    クの表面張力をr(N/m)とし、重力加速度をg(m
    /s2 )としたときに、前記出口の内径dは、d>2r
    /hkgを満たすものであることを特徴とする請求項1
    から6までのうちのいずれか一項に記載の廃インク回収
    装置。
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US8435339B2 (en) 2007-03-19 2013-05-07 Ricoh Company, Ltd. Ink set, ink cartridge, inkjet recording method, and inkjet recording apparatus

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