JP2001001469A - 難燃性テープ - Google Patents

難燃性テープ

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JP2001001469A
JP2001001469A JP17454899A JP17454899A JP2001001469A JP 2001001469 A JP2001001469 A JP 2001001469A JP 17454899 A JP17454899 A JP 17454899A JP 17454899 A JP17454899 A JP 17454899A JP 2001001469 A JP2001001469 A JP 2001001469A
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magnesium hydroxide
skin
flame
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JP17454899A
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English (en)
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Takeshi Imahashi
猛 今橋
Makoto Yoshii
誠 吉井
Yoshiharu Sawa
義治 澤
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Kyowa Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 目的に着色できる高強度、高難燃性耐水絶縁
性テープ。 【解決手段】 基材Aの表面の少くとも片面を、表皮B
で、合計厚さが0.01〜1mmに積層したテープ。基
材A:ポリオレフィン系樹脂100重量部、平均2次粒
子径0.3〜2μm、BET比表面積1〜15m2/g、
水酸化マグネシウム10〜150重量部、平均2次粒子
径が0.5〜3μmである赤リン1〜30重量部、炭素
粉末0.1〜30重量部から成形された厚さ0.005
〜1のテープ用基材、表皮B:ハロゲン・フリーの 熱
可塑性樹脂及び/又は合成ゴム100重量部、基材A記
載の水酸化マグネシウム0〜150重量部、顔料0〜5
0重量部から成形された厚さ0.005〜1mmのテープ
用表皮。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン・フリーの
樹脂をハロゲン・フリーの難燃剤により難燃化した難燃
性テープに関する。さらに詳しくは、ポリオレフィン系
樹脂、水酸化マグネシウム、赤リン及び炭素粉末からな
る組成物から形成されたテープ用基材に、熱可塑性樹脂
及び/又は合成ゴムと、必要に応じ水酸化マグネシウム
及び/又は顔料とを含有する組成物から形成された表皮
を積層した、水浸漬時に電気絶縁抵抗の低下が少なく、
かつ全色に着色できる難難燃性テープに関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン・フリーの難燃剤を使用した樹
脂組成物から形成されるテープの分野に於いて、難燃剤
として水酸化マグネシウムを使用する技術は古くから知
られている。水酸化マグネシウムは白色であるため着色
剤により成型品を自由に着色できるし、また安全な難燃
剤であるため将来の需要の伸びが期待されている。しか
し、水酸化マグネシウムは合成樹脂への難燃性付与効果
が小さいという欠点がある。合成樹脂に十分な難燃性を
付与するためには、合成樹脂100重量部に対して、約
100重量部以上の高密度充填が必要である。この様な
水酸化マグネシウムの合成樹脂への高密度充填は、多く
の場合、合成樹脂が本来有する優れた機械的強度や表面
外観を無視できないまでに低下させる。このため、水酸
化マグネシウムを合成樹脂の難燃剤として使用できる用
途は一部の分野に限定されているというのが現状であ
る。
【0003】この問題を解決するため、赤リンや炭素粉
末を難燃助剤として水酸化マグネシウムと併用して合成
樹脂の難燃性を高めるという技術も古くから提案されて
いる。この技術により、ハロゲン・フリーの難燃剤だけ
を用いることでも、PVC樹脂成形品やハロゲン系難燃
剤充填樹脂成形品と同程度に合成樹脂の成形品を高強
度、高難燃にすることができるようになった。しかし水
酸化マグネシウムと赤リンとの併用は、成形品を約50
℃以上の温水に長時間浸漬した時の電気抵抗の低下が著
しいという問題、及び成形品が暗赤色から黒色に着色し
てしまい、そのことにより通用できる用途範囲が狭くな
るという問題がある。
【0004】テープの分野でも事情は同じである。たと
えば電線の導体部品同士をテープで巻き付け接合した場
合に電気絶縁抵抗の低下が問題となる。市販されている
PVC絶縁テープは、例えば約90℃の温水中に10週
間以上浸漬しても体積固有抵抗は1012Ω・cm以上を
保持する。一方ポリオレフィン系樹脂、水酸化マグネシ
ウム及び赤リンとからなる組成物から形成されたテープ
は、約90℃の温水に約5週間程度浸漬するだけで体積
固有抵抗は1010Ω・cm以下に低下する。従って絶縁
テープとしての機能は果たせなくなる。ポリオレフィン
系樹脂、赤リン及びカーボン・ブラックからなる成形品
から形成されたテープに関しても現象は同じで約50℃
以上の温水に長時間浸漬すると体積固有抵抗は著しく低
下する。
【0005】特開平5−194915号公報には、ポリ
オレフィン系樹脂100重量部と無機難燃剤30〜20
0重量部とからなる組成物から形成されたテープ用基材
に粘着物質を塗布した難燃性粘着テープが紹介されてい
る。しかし本発明者らの研究によると、さらに改善すべ
き点が残っていた。同公報の実施例は水酸化マグネシウ
ム又は水酸化アルミニウムと赤リンの併用例を示してい
る。これらの組成物は温水に 浸漬させなければ、高い
電気絶縁抵抗(体積固有抵抗)を有する。しかしこれら
の組成物を温水に約5週間以上浸漬すると、体積固有抵
抗が著しく低下するという問題がある。しかし同公報で
は 浸漬時の電気絶縁抵抗の低下については何も言及し
ていない。また、無機化合物の粉体物性に関しては、平
均粒子径20μm以下が好しいと言及しているのみであ
る。
【0006】無機化合物に含まれるナトリウムの含有量
やBET比表面積に関しては何も記載していない。水酸
化マグネシウムと赤リンを併用する場合、テープの高い
耐水電気絶縁抵抗性を維持するためには、ナトリウムの
含有量の少い水酸化マグネシウムを用いることは最低限
必要な条件であるがその様な事は同公報では何も記載し
ていない。しかし上記の必要条件を満たしだけでではま
だ高い耐水電気絶縁抵抗性を維持したテープを得ること
はできない。水酸化マグネシウムと赤リンを併用充填し
た樹脂組成物からなるテープは、 水に浸漬させても電
気抵抗を低下させないテープと積層(接合)しなければ
高い耐水電気絶縁抵抗性を維持できない。しかし特開平
5−194915号公報ではその様な目的を意図した積
層に関しては何も言及していない。
【0007】一方、高強度、高難燃のテープを製造する
ためには、難燃剤として用いる無機化合物を特選する必
要がある。平均粒子径20μm以下の無機化合物を用い
るだけでは高強度、高難燃のテープを得ることはできな
い。例えば、水酸化マグネシウムの2次粒子が、単結晶
の成長していない小さな一次粒子の凝集体であり、その
凝集体の平均粒子径(平均2次粒子径)が2μm以上と
大きく、しかもBET比表面積の大きな水酸化マグネシ
ウムを用いると、高強度、高難燃のテープは得られな
い。高強度、高難燃のテープを得ようとするためには、
平均2次粒子径が0.3〜2μm、BET比表面積が1
〜15m2/g、しかもかつ非凝集性の粒子からなる水
酸化マグネウムを用いることが必要である。
【0008】赤リンに関しては、充填量が水酸化マグネ
ウムより少ないため、水酸化マグネウムよりやや大きい
粒子も利用可能である。しかし高強度、高難燃のテープ
を得るためには、平均二次粒子径が0.5〜3μmのも
のを用いることが必要である。赤リンによる着色の問題
を解決する技術としては、特公平7−30326号公
報、特開平6−128413号公報等で、酸化チタンや
硫化亜鉛等の無機顔料で赤リンの表面を被覆し、赤リン
の暗赤色を消色するという提案がある。すなわち白色化
赤リンの提案である。これらの技術により、赤リンの白
色化はある程度可能となったがまだ十分ではなく、これ
らの赤リンを使用した樹脂組成物から形成されるテープ
は、ピンク白色系の色を呈しており、まだ成形品の色を
完全に目的の白色にする事ができない。従って、着色剤
を添加しても、テープの色を完全に目的の色に着色でき
ていない。また、赤リン白色化のためには、酸化チタン
や硫化亜鉛等の物質を多量に用いる必要がある。このた
め、赤リンの含有量が低くなり赤リンが本来有する合成
樹脂への難燃性付与効果が大幅に低下するという問題が
あったことも事実である。テープの分野においても事情
は同じである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな従来技術の現状に鑑みて、ハロゲン・フリーの高電
気絶縁抵抗性難燃性テープの難燃化処理技術において、
水酸化マグネシウムと赤リン及び炭素粉末を併用した場
合の、高強度、高難燃という長所は残しながら、従来技
術の有する、該テープが水に浸漬されたときの電気絶縁
抵抗の著しい低下、及び表面着色の問題を完全に解決す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記基
材Aを下記表皮Bで積層した、水に浸漬した時の電気絶
縁抵抗の少い、しかもかつ全色に着色できる難燃性テー
プが提供される。 基材A:ポリオレフィン系樹脂100重量部、レーザー
回折散乱方法で測定した平均2次粒子径が0.3〜2μ
m、BET比表面積が1〜15m2/g、ナトリウム塩含
有量がナトリウム換算で500ppm以下である水酸化マ
グネシウム10〜150重量部、レーザー回折散乱方法
で測定した平均2次粒子径が0.5〜3μmである赤リ
ン1〜30重量部、及び炭素粉末0.1〜30重量部か
らなる組成物から形成された厚さ0.005〜1mmのフ
ィルム状またはシート状の成形品であるテープ用基材。 表皮B:ハロゲン・フリーの 熱可塑性樹脂 及び/又は
合成ゴム100重量部、基材A記載の水酸化マグネシウ
ム0〜150重量部、顔料0〜100重量部からなる組
成物から形成された厚さ0.005〜1mmのフィルム状
またはシート状の成形品であるテープ用表皮。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の難燃性テープは前記基材
Aと表皮Bとを積層しテープとしたものである。基材A
は基本的に高強度、高難燃性を有するフィルム状又はシ
ート状の成形品である。しかし基材Aは、表面が暗赤色
から黒色に着色しており、また 水浸漬時に電気絶縁抵
抗の低下が大きい成形品である。表皮Bは、テープが水
に浸漬されたときの電気絶縁抵抗の低下を抑制する目的
及び基材Aの着色を隠蔽する目的で使用される。また基
材Aの表面を360°の方向から全面表皮Bで積層する
ことにより赤リン充填テープ特有のテープが約50℃以
上に加熱された時に発生するフォスフィン臭を完全に防
止することもできる。また基材Aの表裏両面を表皮Bで
積層し、実質的にフォスフィン臭を感じないテープも提
供できる。本発明のテープでは基材Aと表皮Bの重ね方
については特に制約はなく、表皮Bがテープの表面全体
に現れていればどの様に重ねても良い。例えばコロナ放
電処理された基材Aと表皮Bとを接着剤を用いて積層す
る方法、共押し出しにより基材Aと表皮Bとを積層する
方法、基材Aと表皮Bとの間に接着性樹脂をはさんで積
層する方法、基材A及び/又は表皮Bを予め印刷して両
者を積層する方法、基材Aに延伸フィルム(表皮B)を
接着剤を用いて積層する方法が挙げられる。直接的な方
法であれ、間接的な方法であれ、表皮Bがテープ表面の
少なくとも片面を被覆していれば積層方法に特に制約は
ない。基材Aと表皮Bがそのままでは接着性が悪く積層
がしにくい場合がしばしばある。その場合には、基材A
や表皮Bに放電処理をして、積層しやすくすることが好
ましい。放電処理の方法としては、コロナ放電処理、グ
ロー放電処理等の方法を用いることができる。ただし、
熱溶着等の方法により基材と表皮が接着し易い場合は、
必ずしも放電処理は必要でない。放電処理の操作を行う
ことにより、基材と表皮の接着性は向上する。このた
め、基材Aと表皮Bの積層性は格段に向上する。
【0012】このようにして得られた積層テープは、テ
ープが水に浸漬されたときの電気絶縁抵抗の低下を少く
し、かつ基材Aの表面の暗赤色から黒色の色を完全に隠
蔽し、表面の色を自由に目的の色に着色できるものであ
る。すなわち、本発明では、基材Aの高強度、高難燃と
いう長所を残しながら、水浸漬時の電気絶縁抵抗の低下
の少ない、しかもかつテープ表面を全色に着色できるハ
ーロゲン・フリーのテープを提供する。薄い表皮Bを基
材Aに積層することにより、水浸漬時に、該テープが高
い電気絶縁抵抗を長時間保持することは、実に驚くべき
である。
【0013】合成樹脂の組成物から形成されたテープの
難燃性は、一般的に厚さが薄くなればなる程低くなるも
のである。本発明でもテープの厚さがあまり薄くなる
と、テープに難燃性を付与することが困難となる。一方
あまり厚くなり過ぎると巻き付け作業がしにくくなる。
従って基材Aと表皮Bの合計の厚さは、0.001〜1
mm、好ましくは0.02〜0.5mm、さらに好ましくは
0.05〜0.3mmである。本発明テープの高い難燃性
発現効果は、基本的には基材Aによるものであり、表皮
Bの難燃性は難燃助剤としての赤リンが充填されていな
いため、基材Aより劣っている。従ってテープの必要と
する厚さの範囲内に於いて、テープの水浸漬時の電気絶
縁抵抗の低下が防止できる範囲でり、かつ基材Aの着色
を隠蔽できる範囲であれば、基材Aの厚さはできるだけ
厚く、表皮Bの厚さはできるだけ薄くすることが高難燃
性を保つためには好しい。すなわち表皮Bの厚さは基材
Aの厚さの3倍以下、好ましくは2倍以下である。
【0014】基材A及び表皮Bの厚さは0.005〜1
mm、好ましくは0.02〜0.5mm、さらに好ましくは
0.05〜0.3mmである。0.005mm以下の基材A
及び表皮Bは製造することが難しい。厚さ1mm以上の基
材A及び表皮Bを用いると、本発明の積層難燃テープ全
体の厚さが厚くなり過ぎて、テープとして使うとき、巻
き付け作業がしにくくなる。本発明のテープの巾や長さ
関しては特に制約はない。利用される幾何的形状につい
ても制約はない。難燃性が要求される用途に於いて、所
望の大きさ、所望の形状で使用すればよい。本発明の難
燃性テープは任意の色に着色できる。従って、例えば被
覆電線を接合する時、束ねる時、電気・電子機器・機械
類等種々の分類に応じて、色分けして使用することもで
きる。
【0015】本発明の基材Aで使用するポリオレフィン
系樹脂としては、直鎖状低密度ポリエチレン、超低密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、超高分子量ポリエチレン、エチレンプロピレン共重
合体樹脂、ポリプロピレン、EVA樹脂、EMA樹脂、
EAA樹脂、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチ
レン−プロピレン−ジェン共重合体ゴム、エチレン−ブ
テン−1共重合体ゴム、ポリブテン等が挙げられる。こ
れらの樹脂やゴムを2種以上を併用してもよい。これら
のポリオレフィン系樹脂のうち、特に好しい樹脂は、メ
タロセン触媒法で製造された直鎖状低密度ポリエチレン
である。この直鎖状低密度ポリエチレンは、水酸化マグ
ネシウム、赤リン、炭素粉末により難燃化したときの難
燃性と機械的強度保持特性及びテープが水に浸漬された
時の電気絶縁抵抗保持特性のバランスに優れている。。
【0016】本発明の表皮Bで使用するハロゲンフリー
の熱可塑性樹脂及び合成ゴムとしては、次のものが例示
される。直鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、超高
分子量ポリエチレン、エチレンプロピレン共重合体、ポ
リプロピレン、EVA樹脂,EEA樹脂,EMA樹脂,
EAA樹脂のようなポリオレフィン系樹脂、ポリスチレ
ン、ABS樹脂、AAS樹脂、AS樹脂、SBS樹脂、
MBS樹脂のようなポリスチレン系樹脂、ナイロン6、
ナイロン6.6、ナイロン6とナイロン6.6の共重合ナ
イロン、ナイロン12、ナイロン46、、ナイロン11
の様なポリアミド系樹脂、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹
脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、セルロース樹
脂、ポリエステル(PET,PBT)樹脂,フェノキシ
樹脂、ポリウレタン樹脂、アイオノマー樹脂、熱可塑性
エラストマーの様な熱可塑性樹脂が例示される。さらに
EPゴム、EPDM、ブチルゴム、イソプレンゴム、S
BR、NIR、ウレタンゴム、ブタジエンゴム、アクリ
ルゴム、シリコーンゴム等の合成ゴムが例示される。こ
れらの樹脂やゴムは2種以上が併用されることもある。
【0017】これらの熱可塑性樹脂及び合成ゴムのう
ち、特に好しい樹脂は、難燃性と機械的強度保持特性及
びテープが水に浸漬された時の電気絶縁保持特性のバラ
ンスの優れたメタロセン触媒法で製造された直鎖状低密
度ポリエチレンである。なお、本発明の基材Aや表皮B
で用いる熱可塑性樹脂及び合成ゴムは製造方法によって
限定されるものではない。例えば、ポリオレフィンの重
合触媒としては、メタロセン法、チーグラー法、チーグ
ラーナッタ法、フリーデルクラフト法、フィリップス法
等のいかなるものであっても良い。本発明ではテープの
機械的強度、柔軟性、風合等を向上させる目的で、ポリ
マーアロイ相溶化剤を合成樹脂100重量部のうち50
重量部以下の範囲で用いてもよい。
【0018】ポリマーアロイ相溶化剤としては、無水マ
レイン酸変性スチレン−エチレン−ブチレン樹脂、無水
マレイン酸変性スチレン−エチレン−ブタジエン樹脂、
無水マレイン酸変性ポリエチレン、無水マレイン酸変性
EPR、無水マレイン酸変性ポリプロピレン、カルボキ
シル変性ポリエチレン、エポキシ変性ポリスチレン/P
MMA、ポリスチレン−ポリイミドブロックコポリマ
ー、ポリスチレン−ポリメタクリル酸メチルブロックコ
ポリマー、ポリスチレン−ポリエチレンブロックコポリ
マー、ポリスチレン−アクリル酸エチルグラフトコポリ
マー、ポリスチレン−ポリブタジエングラフトコポリマ
ー、ポリプロピレン−エチレンープロピレン−ジエング
ラフトコポリマー、ポリプロピレン−ポリアミドグラフ
トコポリマー、ポリアクリル酸エチル−ポリアミドグラ
フトコポリマー等が例示される。
【0019】本発明ではテープの少なくとも片面に粘着
剤を使用し、粘着性テープとすることもできる。耐水電
気絶縁性の低下が本発明の目的を害さない範囲であれ
ば、いかなる粘着剤を用いてもよい。粘着剤としては、
ポリビニルエテール、ポリアクリルエステル、スチイン
イソプレン又はスチインイソプレンブタジェンブロック
共重合体、アクリル酸エステルアクリル酸アミド共重合
体、NBR、ポリイソブチレン、スチレンブタジェンゴ
ム、イソプレンゴム、シリコンゴム、再生ゴム、天然ゴ
ム等が挙げられる。
【0020】本発明のテープにストレッチ性(伸縮性)
を付与する目的で、基材A及び/又は表皮Bの成分の一
部又は全部にゴムを用い、架橋させることもある。架橋
する方法は特に制約はなく、化学架橋する方法、放射線
架橋する方法、シラン化合物やチタネート化合物を用い
て水架橋する方法等いずれの方法でも良い。架橋する時
に用いる架橋剤や架橋助剤についても何の制約もない。
【0021】本発明で基材Aや表皮Bで使用する主難燃
剤としては、水酸化マグネシウムを使用する。水酸化マ
グネシウムとしては、テープの機械的強度やテープの表
面外観を良好に維持するために、BET比表面積が1〜
15m2/g、好ましくは3〜10m2/g、レーザー回
折散乱法で測定された平均2次粒子径が0.3〜2μ
m、好ましくは0.5〜1.5μmのものが用いられ
る。
【0022】表皮Bの機能の一つはテープが水に浸漬さ
れたときの電気絶縁抵抗の低下を抑制することである。
しかし表皮Bにナトリウム塩の含有量の多い水酸化マグ
ネシウムを用いるとこの機能を果たすことが難しくな
る。このため、表皮Bではナトリウム塩含有量の少ない
水酸化マグネシウムを使用する。ナトリウム塩の量はナ
トリウム換算で500ppm以下、好ましくは200ppm
以下、さらに好ましくは100ppm以下である。
【0023】基材Aで使用する水酸化マグネシウムのナ
トリウム塩含有量についても、表皮Bで使用する水酸化
マグネシウム同様ナトリウム塩の少ないものが好まし
い。本発明において、ナトリウム塩の含有量が上記範囲
よりも多い場合は、例えば次のような手段によりナトリ
ウム塩を減らすことができる。すなわち、合成された水
酸化マグネシウムまたは表面処理された水酸化マグネシ
ウムを、乾燥する前に十分脱水処理するかあるいは脱水
処理後さらに水洗処理をして乾燥する。
【0024】本発明の基材Aで用いる水酸化マグネシウ
ムは予め表面処理されたものであってもよいし、表面処
理されていないものであってもよい。表面処理されてい
ない水酸化マグネシウムを用いる場合は、樹脂組成物の
メルトインデックスが低下したり、テープの機械的強度
が低くなるおそれがあるため、混合時または混練時また
は成形時に高級脂肪酸やそのアルカリ土類金属塩または
その亜鉛塩、アルミニウム塩およびまたはカップリング
剤等を水酸化マグネシウムとともに配合しておくことが
好ましい。配合量は水酸化マグネシウム100重量部に
対し10重量部以下が好ましい。一方表皮Bに水酸化マ
グネシウムを用いる場合は、混合や混合時での上記と同
様の処理あるいは表面処理がなされたものを用いること
が高い耐水電気絶縁性を維持するために必要である。
【0025】水酸化マグネシウムの表面処理剤として
は、ステアリン酸、パルミチン酸等の炭素原子数10以
上の高級脂肪酸またはそのアルカリ金属塩、またはアミ
ン塩類、ビニルエトキシシラン、ビニル−トリス(2−
メトキシ)シラン、ガンマ−メタクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、N−β−(アミノエチル)γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、β−(3、4−エトキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
−プロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤類、イ
ソプロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロ
ピルトリス(ジオクチルパイロフォスフェート)チタネ
ート、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエ
チル)チタネート、イソプロピルトリデシルベンゼンス
ルホニルチタネート等のチタネート系カップリング剤
類、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート
等のアルミニウム系カップリング剤類、オルトリン酸と
ステアリルアルコールとのモノ又はジエステルであって
それらの酸又はアルカリ金属塩等のリン酸部分エステル
類等が例示できる。表面処理剤は水酸化マグネシウム1
00重量部当たり10重量部以下の範囲で用いられ表面
処理される。表面処理剤は数種類組み合わせて使用して
もよい。表面処理の方法としては湿式、乾式いずれの方
法をも採用できる。
【0026】表皮Bにおいて、ハロゲンフリーの熱可塑
性樹脂 及び/又は合成ゴム100重量部に対し、水酸
化マグネシウムが約80重量部以上使用される場合は、
テープの表面白化現象に注意が必要である。表面白化現
象はテープの表面外観を悪化し、商品価値を低下させ
る。表面白化現象とは水酸化マグネシウム充填のテープ
が、空気中または水中に長時間置かれたときに、充填さ
れた水酸化マグネシウムが空気中の炭酸ガスまたは水中
に存在する炭酸と反応し、テープの表面に炭酸マグネシ
ウム系の化合物としてブリーディングしている状態、お
よび反応によって失われたテープ表面の水酸化マグネシ
ウムの跡である空隙に光が錯乱しているために生ずるも
のと考えられる。また酸性雨によっても表面白化現象が
現れることがある。
【0027】表面白化現象を抑制するには、水酸化マグ
ネシウムの表面をケイ素化合物、ホウ素化合物、アルミ
ニウム化合物の群から選ばれる少なくとも一種により耐
酸性被覆することが有効である。耐酸性被覆剤として
は、メタケイ酸ナトリウム、オルトケイ酸ナトリウム、
メタケイ酸カリウム、オルトケイ酸カリウム、水ガラ
ス、四ホウ酸ナトリウム、メタホウ酸ナトリウム、メタ
ホウ酸カリウム、オルトアルミン酸ナトリウム、メタア
ルミン酸ナトリウム、オルトアルミン酸カリウム、メタ
アルミン酸カリウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニ
ウム、硫酸アルミニウム、リン酸アルミニウム等が挙げ
られる。
【0028】これらの耐酸性被覆剤は水酸化マグネシウ
ム100重量部に対しSi、B、Al換算で2重量部以
下の範囲で用いられる。このように耐酸性被覆された水
酸化マグネシウムは前記の高級脂肪酸類等の表面処理剤
によりさらに付加的に処理されて本発明で用いられるこ
ともある。表面白化現象は水酸化マグネシウムに含まれ
るナトリウム塩含有量が多いと著しくなる傾向がある。
このため、ナトリウム塩含有量の少ないものを用いるこ
とが好ましく、含有量はナトリウム換算で500ppm
以下、好ましくは200ppm以下、さらに好ましくは
100ppm以下である。
【0029】本発明で用いる赤リンはレーザー回折散乱
法で測定された平均2次粒子径が0.5〜3μm、好ま
しくは1〜2μmである。燃焼時あるいは加工時の加熱
によりフォスフィンガスの発生を抑制するように表面被
覆された安定化赤リンが好んで用いられる。表面被覆さ
れた赤リンとしては、熱硬化性樹脂被覆赤リン、オレフ
ィン被覆赤リン、カルボン酸重合体被覆赤リン、チタン
アルミニウム縮合物被覆赤リン、チタン−コバルト複合
水和酸化物被覆赤リン等が好ましい例として挙げられ
る。安定化赤リンを使用すればテープが50℃以上に加
熱されたときある程度フォスフィン臭が少くなる。しか
しまだ不十分である。本発明では基材Aを表皮Bで積層
するため、フォスフィン臭を完全に防止又は少なくとも
半減できる長所がある。赤リンの充填量は水酸化マグネ
シウムの充填量に比べるとかなり少ないため、本発明で
は水酸化マグネシウムよりもある程度平均2次粒子径の
大きい赤リンも利用できる。しかしながら、赤リンの平
均2次粒子径が3μmよりも大きいとテープの機械的強
度低下したり、難燃性改善効果が低下するおそれがあ
る。0.5μm未満の安定化赤リンは製造しにくい。赤
リンの充填量はポリオレフィン系樹脂100重量部に対
し1〜30重量部、好ましくは5〜15重量部である。
上記範囲の下限より少ないと難燃性が不十分となるおそ
れがある。上限を越えると機械的強度を低下させるおそ
れがある。また赤リンは水酸化マグネシユムに比して高
価であり、多量充填は経済的でない。
【0030】本発明では、テープの難燃性を水酸化マグ
ネシウムと赤リンを使用した場合よりもさらに向上させ
る目的で基材Aでは炭素粉末も用いる。炭素粉末として
は、カーボンブラック、活性炭、黒鉛が例示される。粒
子径が小さく安価であるという点でカーボンブラックが
特に好ましく用いられる。カーボンブラックとしてはオ
イルファーネス法、チャンネル法、ガスファーネス法、
サーマル法、ランプ法、アセチレン法等により製造され
たものが利用できる。炭素粉末の充填量はポリオレフィ
ン系樹脂100重量部に対し0.1〜30重量部、好ま
しくは1〜10重量部の範囲である。上記範囲の上限を
超えて充填するとテープの機械的強度を低下させるおそ
れがある。下限未満であると難燃性を改善する効果が小
さい。本発明の基材Aに使用する水酸化マグネシユムと
赤リンと炭素粉末との合計充填量は、ポリオレフィン系
樹脂100重量部に対し210重量部以下の範囲であ
る。210重量部を超えて充填するとテープの機械的強
度が低下するおそれがある。
【0031】本発明の基材Aに使用する水酸化マグネシ
ウムは、ポリオレフィレ系樹脂100重量部に対し、1
0〜150重量部、好ましくは30〜100重量部用い
られる。上記範囲の下限未満であると難燃性が不十分と
なるおそれがある。上限を超えると機械的強度が低下す
るおそれがある。
【0032】本発明の表皮Bに使用する水酸化マグネシ
ウムは、ハロゲンフリーの熱可塑性樹脂及び/又は合成
ゴム100重量部に対し、0〜150重量部、好ましく
は0〜100重量部用いられる。表皮Bは基本的には基
材Aの着色を隠蔽したりテープの水浸漬時の電気絶縁抵
抗の低下を抑制するものであるから、本発明では水酸化
マグネシウムを用いない場合もある。ただし本発明の成
形品に、より高い難燃性を付与するためには水酸化マグ
ネシウムを10重量部以上用いた方が有利である。水酸
化マグネシウムを150重量部以上用いるとテープの機
械的強度が低下したり、表面白化現象が著しくなるおそ
れがある。
【0033】表皮Bに使用する顔料としては、白色系顔
料、黒色系顔料、黄色系顔料、橙色系顔料、赤色系顔
料、紫色系顔料、青色系顔料、緑色系顔料、金属粉末系
顔料等が例示される。白色系顔料としては、酸化チタ
ン、亜鉛華、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、鉛白、リ
トポン等が例示される。黒色系顔料としては、カーボン
ブラック、鉄黒、アニリンブラック等が例示される。黄
色系顔料としては、黄鉛、カドミイエロー、酸化鉄イエ
ロー、オーカー、ベンジンイエロー、ハンザイエロー、
オイルイエロー2G、ジンククロメート、チタンイエロ
ー、アンスラキノンイエロー、パーマネントイエローH
R、クロモフタールイエロー6G、クロモフタールイエ
ロー3G、クロモフタールイエローGR等が例示され
る。橙色系顔料としては、赤口黄鉛、クロムバーミリオ
ン、カドミウムオレンジ、ピラゾロンオレンジ、プリノ
ンオレンジ等が例示される。赤色系顔料としては、弁
柄、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、ピラ
ゾロンレッド、レーキレッドC、ブリリアントカーミン
6B、マーキュリーレッド、ピグメントスカーレッド3
B、ボルドー10B、ボンマルーン、オイルレッド、パ
ーマネントレッド5FR、キナクリドンレッド、チオイ
ンジゴマルーン、リソールレッド、アリザリンレーキ、
鉛丹、ピグメントレッドB等が例示される。紫系顔料と
しては、コバルトバイオレット、ミネラルバイオレッ
ト、アンスラキノンバイオレット、ジオキサンバイオレ
ット等が例示される。青色系顔料としては群青、紺青、
コバルトブルー、フタロシアニンブルー、アンスラキノ
ンブルー、インダスレンブルー等が例示される。緑色系
顔料としては、フタロシアニングリーン、酸化クロムグ
リーン等が例示される。金属粉末系顔料としては、アル
ミ粉、ブロンズ粉、パールエセンス粉等が例示される。
表皮Bに用いられるこれらの顔料は、熱可塑性樹脂及び
/又は合成ゴム100重量部に対し0〜100重量部で
ある。ただしテープの着色の目的に於いては好ましくは
0.001〜15重量部である。また前記の顔料は2種
以上混合して使用することもできる。また前記水酸化マ
グネシウムの表面処理剤で予め表面処理したものを用い
てもよい。
【0034】本発明の耐水絶縁性難燃性テープの基材A
や表皮Bには、通常添加される各種の添加剤を本発明の
目的を害しない範囲で充填することもできる。これらの
一部を次に例示する。酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安
定剤、架橋剤、熱安定剤、金属不活性化剤、滑剤、造核
剤、発泡剤、脱臭剤等の添加剤。
【0035】本発明の耐水絶縁性難燃性テープの基材A
や表皮Bを得るための、配合、充填、成形の方法には特
に制約はなく、均一に混合し、充填、成形できる手段で
あれば、いずれの手段でも採用できる。例えば、上記各
成分およびその他の添加剤を予め混合した後直接成形し
てもよいが、直接成形できない場合には、二軸押出機、
単軸押出機、バンバリーミキサー、オープンロール等に
より溶融混練し、それをインフレーション成形、Tダイ
法押出成形、カレンダー成形等の手段が例示される。ま
た本発明で得られたテープは、石膏ボード、木材、合
板、金属材料、石材等の他の材料に貼り付けて使用する
こともできる。
【0036】以下本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。各例中、BET比表面積、平均2次粒子径、電気絶
縁抵抗、破断点引張強度、破断点伸び、難燃性、表面白
化現象、色、水酸化マグネシウムのナトリウム塩含有量
の測定方法を以下に説明する。 (1) BET法による比比表面積:湯浅アイオニクス
(株)の12検体全自動測定装置マルチソーブ12で測
定した。 (2) 平均2次粒子径(水酸化マグネシウム):Leed
& Nortrup Instruments Company社のマイクロトラッ
クを使用して測定した。 赤リン:堀場製作所(社)製のレーザー回折散乱法粒度
分布測定機LA-90を使用して測定した。 (3) 色:テープの表面の色を目視により測定した。 (4) 破断点引張強さ、破断点伸び:JIS K 6
760に準じて測定した。 (5) 難燃性:JIS D 1201に準じて測定し
た。JIS D 1201の試験においては、試験片は針金付保持
具を用いて保持した。 (6) 表面白化現象:厚さ200μm、縦横各5cm
のテストピース1枚を500mlのイオン交換水中に完
全に浸漬し、炭酸ガスをその水中に吹込みながら24℃
で96時間放置した後テストピースを水中から取り出し
た。取り出されたサンプルの表面白化現象の程度を目視
により下記の1〜5級のランク付けをして評価した。 1級:全く表面白化現象なし、 2級:かすかに表面白化現象あり、 3級:少し表面白化現象あり、 4級:かなり表面白化現象あり、 5級:全面に著しい表面白化現象あり。 3級以上が実用的な防白化性があることを意味し、とく
に2級以上であることが望ましい。この試験はテープが
空気中や水中に自然におかれている状態の促進試験とな
る。 (7) 電気絶縁抵抗:縦横各10cm、厚さ2.4m
mのテストピースを90℃のイオン交換水中に10週間
浸漬する。10週間後この水を全部捨て30℃のイオン
交換水に置き換え15分間放置する。15分後テストピ
ースを取り出し、テストピースに付着している水分を紙
タオルでふき取り、23℃±2℃、50%±5%RHで
15分間保持した。このテストピースをタケダ理研社製
のTR−8401/8411振動容量型エレクトロメー
ターにTR−300C、TR−47、TR−42を接続
し、体積固有抵抗を測定する。この方法で測定された体
積固有抵抗の高いものは 浸漬時の電気絶縁抵抗が高い
ことを意味する。 (8) 水酸化マグネシウム中に含まれるナトリウム塩
の含有量:水酸化マグネシウムの試料10gを30℃の
イオン交換水100ml中で96時間撹拌し溶出したナ
トリウムを原子吸光法により測定した。測定値はナトリ
ウム換算で表示した。
【0037】実施例1 基材A−1の製造及び基材A−
1と表皮B−1との積層 表1に示す組成物を基材組成物として予め混合し、それ
を単軸混練押出機を用い、230℃で押し出し混和物を
得た。この混和物を105℃で10時間熱風乾燥した
後、インフレーション法により230℃で厚さ120μ
mの焦茶色のテープ用基材A−1を得た。これをコロナ
放電処理した後、コロナ放電処理された厚さ80μmの
白色の下記表皮B−1を下記接着剤を用いて下記のよう
に積層成形し、厚さ200μmの積層テープを得た。得
られたテープから破断点引張強さ、破断点伸び、難燃
性、表面白化現象、色、 水浸漬されたテープの電気絶
縁抵抗を調べた。 積層成形: 接着剤 大日精化工業(株)製 セイカボンドE−263 100重量部 大日精化工業(株)製 セイカボンドC−26 20重量部 酢酸エチル 120重量部 上記割合で混合された接着剤を3.5g/m2となるよ
うに基材A−1に塗布し、その後80℃の熱風により酢
酸エチルを完全に除去し、積層成形機を用い、約60℃
で表皮B−1を基材A−1に接着し、厚さ200μmの
積層テープ(積層フィルム)を得た。ノーバエクセル
F-5(赤リン)はもともと朱色系の赤味色が強く、また
平均2次粒子径が1.6μmと小さいせいか、カーボン
ブラックとの混合色では基材の色は焦茶色であった。
【0038】なお、使用した基材組成物成分の具体的特
性を次に示す。 メタロセンLLDPE:MFR1.0g/10分、密度
0.930の重包装グレード。 EVA樹脂:MFR4.0g/10分、密度0.95、酢
酸ビニル含有量25重量%。 ポリマーアロイ相溶化剤:旭化成工業(株)製タフテック
M−1943。 水酸化マグネシウム:表面処理なし。 ステアリン酸マグネシウム:正同化学工業(株)製。 赤リン:燐化学工業(株)製のノーバエクセルF−5。 カーボンブラック:オイルファーネス法FEF。 酸化防止剤:チバスペシャルケミカルズ(株)製のイルガ
ノックス1010。 光安定剤:チバスペシャルケミカルズ(株)製のチヌービ
ン622LD。 紫外線吸収剤:チバスペシャルケミカルズ(株)製のチヌ
ービン320。
【0039】表皮B−1 基材A−1の配合組成において赤リンとカーボンブラッ
クと酸化防止剤とを除外し、水酸化マグネシウムを50
重量部に減量し、ステアリン酸マグネシウムを2.5重
量部に増量し、新たにルチル型の酸化チタンを10重量
部配合した。その他の配合組成は基材A−1と同じであ
り、基材A−1と同じフィルム製造方法で厚さ80μm
の白色のフィルムを得てこれを表皮B−1とした。表皮
B−1にもコロナ放電処理をした。
【0040】実施例2〜5 基材A−2〜A−5の製造及び表皮B−2〜B−5との
積層 表1に示す組成物を基材組成物とし、これを実施例1と
同じ方法により厚さ120μmの基材A−2〜A−4の
フィルム及び厚さ66μmのA-5フィルムを作り、実施
例1と同じ方法により厚さ80μmの表皮B−2〜B−
4のフィルム及び厚さ134μmのB-5フィルムを作
り、基材と表皮を積層成形してテープとし、実施例1と
同じ試験を行った。ただし実施例2の水酸化マグネシウ
ムは、水酸化マグネシウムに対し3重量%のステアリン
酸ナトリウムを含む80℃の温水により表面処理され、
十分に脱水後、表面処理物の2重量倍のイオン交換水に
より洗浄し、乾燥粉砕したものである。実施例3の水酸
化マグネシウムは、1Nの塩酸で解重合された3号水ガ
ラスをSiO2換算で水酸化マグネシウムに対し0.3
重量%の量で用いて、80℃の温水中で耐酸性被覆し、
その後また80℃の温水中で水酸化マグネシウムに対し
2重量%のステアリン酸ナトリウムで表面処理した。表
面処理後十分に脱水し、表面処理物の10重量倍のイオ
ン交換水で洗浄し、乾燥粉砕されたものである。実施例
4の水酸化マグネシウムは、2.5重量%イソプロピル
トリイソステアロイルチタネートにより、トリエタノー
ルアミンと水との複合溶媒液中で80℃で表面処理され
たものである。表面処理後は、実施例2と同じ処理をし
ている。実施例5の水酸化マグネシウムは、2.5重量
%のステアリルリン酸エステルジエタノールアミノ塩:
式(1) に示すジエステル50重量%と、式(2) に示すモノエステル50重量%との混合品で80℃の温
水中で表面処理されている。表面処理後は実施例2と同
じ処理がされている。実施例2〜5の基材においては、
水酸化マグネシウム以外の添加剤は実施例1と同じもの
が表1に示す割合で添加されている。
【0041】表皮B−2〜B−5の製造及び基材Aとの
積層 表皮B−2〜B−5の組成は前記基材のA−2〜A−5
の組成をそれぞれ受け継ぐ。ただし、表皮B−2〜B−
5は、前記基材A−2〜A−5の配合物において赤リン
とカーボンブラック及び酸化防止剤を除外し、水酸化マ
グネシウムを65重量部から50重量部に減量し、それ
ぞれ次の顔料を10重量部配合した。 B−2:黄鉛、 B−3:赤口黄鉛、 B−4:カドミ
ウムレッド B−5:群青。 表皮B−2〜B−5の配合物においては、ステアリン酸
マグネシウムを1.5重量部づつ新たに配合した。この
配合物を表皮B−1と同じ方法により、表皮B−2〜B
−5を作り、基材A−2〜A−5に積層した。積層方法
は基材A−1に表皮B−1を積層した方法と同じであ
る。
【0042】 表1 基材A組成物、及び水酸化マグネシウム、赤リンの性状 基材組成物 A−1 A−2 A−3 A−4 A−5 メタロセンLLDPE 85 70 85 85 85 EVA樹脂 5 5 5 5 5 ポリマーアロイ相溶化剤 10 25 10 10 10 水酸化マグネシウム 65 65 65 65 65 ステアリン酸マグネシウム 1.5 0 0.5 0 0 赤リン 11 11 11 11 11 カーボンブラック 4 4 4 4 4 酸化防止剤 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 光安定化剤 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 紫外線吸収剤 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 水酸化マグネシウムの BET比比表面積m2/g 6.3 5.9 5.8 4.5 8.7 水酸化マグネシウムの 平均2次粒子径μm 0.90 0.93 0.93 1.40 0.61 NAの含有量ppm 40 70 90 50 50 赤リンの 平均2次粒子径μm 1.6 1.6 1.6 1.6 1.6 注:上記表中の数値は重量部を意味する。
【0043】 表2 テープ(基材Aと表皮Bの積層テープ)の物性 実施例 1 2 3 4 5 基材 A−1 A−2 A−3 A−4 A−5 基材の厚さμm 120 120 120 120 66 表皮 B−1 B−2 B−3 B−4 B−5 表皮の厚さμm 80 80 80 80 134 破断点引張強度kgf/mm2 2.00 2.25 1.95 1.97 2.41 破断点伸び% 450 480 430 440 500 難燃性 JIS D 1201 自消性 自消性 自消性 自消性 遅燃性 表面白化現象(級) 2 2 1 2 2 テープ表面の色 白 黄 橙 赤 青 電気絶縁抵抗Ω・cm D D D D D テープの積層の有無 有り 有り 有り 有り 有り 注:電気絶縁抵抗の測定方法:テープを13枚表皮と基材が同じ方向になるよう にすなわち基材/表皮/基材/表皮のように重ね、130℃で圧縮成形機で溶着 し、厚さ2.4mmのテストピースを作成し、前記(7)の方法に従って測定し た。表2中の電気絶縁抵抗Dは、>1×1013を示す。
【0044】比較例1〜3 表3に示す組成物を実施例1と同様に操作して、厚さ2
00μmのフィルムを作成した。このフィルムを積層せ
ず、テープとしそのまま表4に示す物性を測定した。た
だし電気絶縁抵抗は、このテープを13枚重ね、圧縮成
形機を用いて130℃で厚さ2.4mmに溶着して作成
したテストピースで測定した。比較例2および3は実施
例1と同じ水酸化マグネシウムを用いた。
【0045】比較例4、5 表3に示すAx4(比較例4)、Ax5(比較例5)の
組成物を実施例1と同様に操作して、厚さ120μmの
フィルムを作成し、基材とした。表皮By4(比較例
4)By5(比較例5)の組成は、それぞれの基材組成
物から赤リン、カーボンブラックおよび酸化防止剤を除
外し、水酸化マグネシウムを50重量部に減量した。B
y4では、ステアリン酸マグネシウムを2.5重量部に
増量し、By5では1.5重量部添加した。By4では
新たにルチル型の酸化チタンを、By5では黄鉛をそれ
ぞれ10重量部づつ配合した。その他の配合成分は基材
A−1と同じものを用い、基材A−1と同じ方法で厚さ
80μmの白色および黄色フィルムを作成して、表皮B
y4とBy5を得た。基材Ax4と表皮By4及び基材
Ax5と表皮By5とをそれぞれ実施例1と同じ方法に
より重ね厚さ200μmの積層テープを作成した。得ら
れたテープの物性を表4に示す。ただし電気絶縁抵抗測
定用のテストピースは実施例1と同様に操作して作成し
た。比較例4の水酸化マグネシウムは、表面処理のされ
ていないものを使用した。比較例5の水酸化マグネシウ
ムは、水酸化マグネシウムに対し3重量%のステアリン
酸ナトリウムで80℃の温水で表面処理し、表面処理後
約1/2の温水を脱水し、残りを蒸発乾燥したものであ
る。
【0046】 表3 組成物および水酸化マグネシウム、赤リンの性状 比較例 基材組成物 1 2 3 Ax4 Ax5 メタロセンLLDPE 85 85 85 85 70 酸素含有樹脂(EVA) 5 5 5 5 5 ポリマーアロイ相溶化剤 10 10 10 10 25 水酸化マグネシウム 0 150 65 65 65 ステアリン酸マグネシウム 0 3.5 1.5 1.5 0 赤リン 0 0 11 11 11 カーボンブラック 0 0 4 4 4 酸化防止剤 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 光安定化剤 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 紫外線吸収剤 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 水酸化マグネシウムの BET比比表面積m2/g - 6.3 6.3 58 6.3 水酸化マグネシウムの 平均2次粒子径μm - 0.90 0.90 6.6 0.90 Naの含有量ppm - 40 40 100 1150 赤リンの平均2次粒子径μm - - 1.6 1.6 60 注:上記表中の数値は重量部を意味する。
【0047】 表4 テープの物性 比較例 1 2 3 4 5 組成物 1 2 3 − − 基材組成物 − − − Ax4 Ax5 表皮 − − − By4 By5 破断点引張強度kgf/mm2 4.25 1.22 1.82 1.27 1.30 破断点伸び% 680 180 410 100 150 難燃性JIS D 1201 易燃性 遅燃性 自消性 自消性 遅燃性 表面白化現象(級) 1 4 2 5 5 テープ表面の色 透明 白 焦茶 白 黄 電気絶縁抵抗Ω・cm >1×1013 >1×1013 <1×1010 <1×1010 <1×1010 テープの積層の有無 なし なし なし 有り 有り。
【0048】実施例6 基材は基材A−1の組成物、表皮は表皮B−1の組成物
に於いて顔料の酸化チタンだけを除外し、1重量部のカ
ーボン・ブラック(FEF)に置き換えその他は表皮B
−1と同じ組成物を準備した。基材A−1の組成物が厚
さ40μm、前期該表皮が厚さ10μmとなるように
(両者の合計が厚さ50μm)となるように、共押出し
インレーション法により積層フィルムを作成しこれをテ
ープとした。テープ表面の色は黒であり、JISD−1
201の難燃性は自消性であった。また、テープを50
枚重ね、圧縮形成機により厚さ2.4mmのテストピート
を作成し、実施例1と同じ方法で体積固有抵抗を測定し
た。測定値は1×1013Ω・cm以上であった。
【0049】比較例6 比較例2に於いてフィルムの厚さを50μmに変更した
以外は比較例2と同様に操作してフィルムを作成した。
このフィルムのJISD−1201の難燃性は易燃性で
あった。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、高強度、高難燃性であ
り、水浸漬時の電気絶縁体の低下の少い、ハロゲン・フ
リーのテープ及びしかもかつ全色に着色できるハロゲン
・フリーのテープが提供される。本発明により提供され
るテープは、従来水酸化マグネシウム、赤リン、カーボ
ン・ブラックを併用充填した合成樹脂組成物から形成さ
れるテープで問題になっていた水浸漬時の電気絶縁抵抗
の低下、着色という問題を生じることなく使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/00 C08L 23/00 (72)発明者 澤 義治 香川県高松市屋島西町305番地 協和化学 工業株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA18A AA18B AA31A AA31B AA32A AA32B AA36A AA37A AH01A AH02A AK01B AK03A AK63A AN02B BA02 BA15 CA13B CB00 DE01A EC18 EJ64A EJ67A GB41 GB46 JB01A JB01B JB04A JB04B JB16B JG04 JJ07 JK01 JL08A JL10 YY00A YY00B 4J002 AB011 BB031 BB051 BB061 BB071 BB081 BB121 BB151 BB171 BB231 BC031 BC061 BF021 BG021 BN121 BN151 BN161 BP011 CB001 CF061 CF071 CG001 CH081 CK021 CL011 CL031 CL051 DA018 DA038 DA057 DE076 FB076 FB086 FB096 FB106 FB166 FB236 FB267 FD097 GF00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記基材Aの表面の少くとも片面を、下
    記表皮Bで積層したことを特徴とする難燃性テープ、た
    だし基材Aと表皮Bの合計の厚さは0.01〜1mmで
    ある、 基材A:ポリオレフィン系樹脂100重量部、レーザー
    回折散乱方法で測定された平均2次粒子径が0.3〜2
    μm、BET比表面積が1〜15m2/g、ナトリウム塩
    含有量が500ppm(ナトリウム換算)以下である水酸
    化マグネシウム10〜150重量部、レーザー回折散乱
    方法で測定した平均2次粒子径が0.5〜3μmである
    赤リン1〜30重量部、及び炭素粉末0.1〜30重量
    部からなる組成物から形成された厚さ0.005〜1mm
    のフィルム状またはシート状の成形品であるテープ用基
    材、 表皮B:ハロゲン・フリーの 熱可塑性樹脂及び/又は
    合成ゴム100重量部、基材A記載の水酸化マグネシウ
    ム0〜150重量部、及び顔料0〜100重量部からな
    る組成物から形成された厚さ0.005〜1mmのフィル
    ム状またはシート状の成形品であるテープ用表皮。
  2. 【請求項2】 90℃の温水中に10週間浸漬したとき
    の体積固有抵抗が、1×1010Ω・cm以上であること
    を特徴とする請求項1記載の難燃性テープ。
  3. 【請求項3】 90℃の温水中に10週間浸漬したと
    きの体積固有抵抗が、1×1013Ω・cm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の難燃性テープ。
  4. 【請求項4】 表皮Bの厚さが基材Aの厚さの3倍以下
    であることを特徴とする請求項1記載の難燃性テープ。
  5. 【請求項5】 基材Aで使用するポリオレフィン系樹脂
    が、メタロセン触媒存在下に製造された直鎖状低密度ポ
    リエチレンであることを特徴とする請求項1記載の難燃
    性テープ。
  6. 【請求項6】 基材Aで使用するポリオレフィン系樹脂
    及び/又は表皮Bで使用する 熱可塑性樹脂及び/又は
    合成ゴムの100重量部のうち50重量部以下がポリマ
    ーアロイ相溶化剤で置き換えられたことを特徴とする請
    求項1記載の難燃性テープ。
  7. 【請求項7】 水酸化マグネシウムが、レーザー回折散
    乱方法で測定された平均2次粒子径が、0.6〜1.5
    μm、BET比表面積が3〜10m2/g、ナトリウム塩
    含有量がナトリウム換算で100ppm以下であることを
    と特徴とする請求項1記載の難燃性テープ。
  8. 【請求項8】 水酸化マグネシウムの表面がケイ素化合
    物、ホウ素化合物、アルミニウム化合物からなる群から
    選ばれた少くとも一種により耐酸性被覆されていること
    を特徴とする請求項1記載の難燃性テープ。
  9. 【請求項9】 水酸化マグネシウムの表面が、高級脂肪
    酸類、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリ
    ング剤、アルミネート系カップリング剤、及びアルコー
    ルリン酸エステルからなる群から選ばれた少くとも一種
    により表面処理されていることを特徴とする請求項1記
    載の難燃性テープ。
  10. 【請求項10】 基材Aに使用する炭素粉末がカーボン
    ・ブラックであることを特徴とする請求項1記載の難燃
    性テープ。
  11. 【請求項11】 表皮Bに使用する顔料が、白色系顔
    料、黒色系顔料、黄色系顔料、橙色系顔料、紫色系顔
    料、青色系顔料、緑色系顔料、金属粉末系顔料からなる
    群から選ばれた少くとも一種であり、 熱可塑性樹脂1
    00重量部と、該顔料0.001〜15重量部と水酸化
    マグネシウムの0〜100重量部とからなる組成物から
    形成された厚さ0.01〜1mmのフィルム状又はシート
    状の成形品であるテープ用表皮を使用し表面が全色に着
    色されることを特徴とする請求項1記載の難燃性テー
    プ。
  12. 【請求項12】 請求項1又は11記載の難燃性テープ
    の電線及び/又は電気、電子機械類 及び/又は機械類
    の部品材料としての使用。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003129056A (ja) * 2001-10-25 2003-05-08 Sakai Chem Ind Co Ltd 高い実効表面積を有する難燃剤とその製造方法とそれを含む難燃性樹脂組成物
JP2007510012A (ja) * 2003-10-14 2007-04-19 テサ・アクチエンゲゼルシヤフト カーボンブラック充填耐老化性ポリオレフィン製ラッピングホイル

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