JP2001001335A - ワイヤーソーを用いた単結晶シリコンインゴットのスライス方法 - Google Patents

ワイヤーソーを用いた単結晶シリコンインゴットのスライス方法

Info

Publication number
JP2001001335A
JP2001001335A JP17485399A JP17485399A JP2001001335A JP 2001001335 A JP2001001335 A JP 2001001335A JP 17485399 A JP17485399 A JP 17485399A JP 17485399 A JP17485399 A JP 17485399A JP 2001001335 A JP2001001335 A JP 2001001335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
slicing
crystal silicon
wire
silicon ingot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17485399A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhisa Kurono
信久 黒野
Hisatsugu Kurita
久嗣 栗田
Hiromichi Isogai
宏道 磯貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP17485399A priority Critical patent/JP2001001335A/ja
Publication of JP2001001335A publication Critical patent/JP2001001335A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単結晶シリコンインゴットをワイヤーソー切
断装置にてスライスした後、次工程の研削工程におい
て、粗研削を省略することが可能にするような面状態が
確保できるワイヤーソーを用いた単結晶シリコンインゴ
ットのスライス方法を提供する。 【解決手段】 スライス時に使用する研削液に分散させ
る砥粒粒度を400番〜250番とし、スライス時のワ
イヤーのテンションを30〜35Nとして、単結晶シリ
コンのインゴットをスライスする。これによりスライス
した後、次工程の研削工程において、粗研削を省略し精
密研削を行った場合においても、砥石は自己ドレッシン
グ効果が生じ、精密研削に用いられる砥石の目詰まりを
防止することができる。また取り代を減少させ、平坦度
を向上させることできる。更に、粗研削の省略により、
作業効率の向上、製造コストの低下を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤーソーを用
いた単結晶シリコンインゴットのスライス方法に関し、
詳しくは、単結晶シリコンのインゴットをワイヤーソー
にてスライスした後、次工程の研削工程において、粗研
削を省略することができるワイヤーソーを用いた単結晶
シリコンインゴットのスライス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウエハは、通常、単結晶シリコン
インゴットをワイヤーソーで所定の厚さにスライス(切
断)した後、そのスライスされたウエハ素材の表面に研
削盤を用いて研削加工を施し、その後、ラッピング加
工、ポリシング加工等の加工がなされた後、所定の熱処
理がなされる。前記スライス工程、研削工程を詳しく説
明すれば、まず、円筒状の単結晶シリコンインゴットを
ワイヤーソーで、複数枚のウエハ素材にスライスするイ
ンゴットのスライス工程においては、800番〜600
番の砥粒を含有したスラリーを研削液として用いつつ、
ワイヤーソーでスライスする。このように、スライス工
程において800番〜600番の砥粒を含有したスラリ
ーを研削液として用いるのは、スライス後のウエハ素材
の表面に生ずる破砕層の厚さを薄くするためである。
【0003】そして、インゴットからウエハ素材をスラ
イスした後、ウエハ素材の表面が高い平坦度を有し、か
つ、ダメージの少ない面となるように、片面吸着式の研
削盤、両頭式研削盤等を用いて研削が行なわれる。この
研削盤を用いた研削方法としては、まず、600番以下
の粗い砥粒粒度の砥石を用いてウエハ素材の表面に対し
て粗研削を行う。この粗研削を行うのは、スライス時に
発生したウエハ素材の表面の凹凸を削除し、あるレベル
の平坦度を確保すると共に、その表層部に所定の厚みを
もった均一な破砕層を形成させるためである。
【0004】次に、1500番以上の細かな砥粒粒度の
砥石を用いてウエハ素材の表面に対して精密研削を行
う。この精密研削を行うのは、ウエハ素材の表面の平坦
度を向上させると共に、ウエハ素材の表面に形成された
破砕層を除去し、ダメージの少ないウエハ素材の表面を
形成するためである。なお、この精密研削にあっては、
ウエハ素材の表層部を研削すると同時に、粗研削時によ
って形成された破砕層により、砥石に自己ドレッシング
効果(自生発刃効果)が生ずる。この自己ドレッシング
効果により、研削作業を繰り返し行った場合であっても
砥石に目詰まりが生ずることなく、精密研削を連続して
行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに単結晶シリコンインゴットのスライス後、研削工程
において、粗研削と精密研削の2つの工程を行わなけれ
ばならず、作業効率が悪くなるばかりでなく、2度の研
削により必然的に取り代が多くなり、製造コストの上昇
を招くという技術的課題があった。
【0006】ここで、これら技術的課題を解決する方法
として、インゴットからウエハ素材を現状の条件下でス
ライスした後、研削工程において粗研削を省略し、精密
研削のみを行う方法が考えられる。しかし、この方法
は、精密研削において自己ドレッシング効果を得ること
ができず、その結果砥石に目詰まりが生じ易く、極少数
の枚数を加工しただけで砥石面のドレッシング作業が必
要となるという新たな問題が生ずるものであった。前記
ドレッシング作業は、研削効率の低下を招くばかりでな
く、砥石面の角度、形状を変形させる虞があり、ドレッ
シング作業後の砥石を用いた場合には高い研削性能を維
持することができなくなるという問題も生ずる。
【0007】本発明は、単結晶シリコンインゴットをワ
イヤーソーにてスライス(切断)した後、次工程の研削
工程において、粗研削を省略することが可能にするよう
な面状態が確保できるワイヤーソーを用いた単結晶シリ
コンインゴットのスライス方法を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明にかかるワイヤーソーを用いた単結晶
シリコンインゴットのスライス方法は、単結晶シリコン
インゴットを複数枚のウエハ素材にスライスするワイヤ
ーソーを用いた単結晶シリコンインゴットのスライス方
法において、スライス時に使用する研削液に分散させる
砥粒粒度を400番〜250番とし、スライス時のワイ
ヤーのテンションを30〜35Nとして、単結晶シリコ
ンのインゴットをスライスすることを特徴としている。
【0009】本発明は、上記のように構成することによ
り、単結晶シリコンインゴットをワイヤーソーにてスラ
イス(切断)した後、次工程の研削工程において、粗研
削を省略し精密研削を行った場合においても、砥石は自
己ドレッシング効果(自生発刃効果)を得ることができ
る。その結果、精密研削に用いられる砥石の目詰まりを
防止することができる。また取り代を減少させると共
に、研削後の平坦度をも向上させることできる。更に、
粗研削を省略することができるため、作業効率を向上さ
せることができ、製造コストを低下させることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる単結晶シリ
コンインゴットのワイヤーソースライス方法について、
図面を参照しつつ詳しく説明する。ここで、図1は本発
明にかかるインゴットのワイヤーソースライス方法に用
いられるワイヤーソーの側面図、図2は図1の正面図、
図3は単結晶シリコンインゴットのスライス時の概略図
である。図において、符号1はワイヤーソーを示してい
る。このワイヤーソーによって切断される単結晶シリコ
ンのインゴットW(以下、ワークWと称す)は、ワーク
支持具2に取り付けられる。また、前記ワーク支持具2
が、ワイヤーソー1の基台3に設けられたワーク昇降機
構4に取り付けられることにより、前記ワークWは、後
述するワイヤー5に対して昇降自在になされる。
【0011】一方、ワークWを切断するワイヤー5は、
供給リール6に巻かれ、この供給リール6からガイドリ
ール7a、モータ8に取り付けられたアーム8aの一端
に設けられたガイドリール7b、さらに、ガイドリール
7a、7cを経て溝付ローラ9の多条溝に沿って巻回さ
れている。また、ワイヤー5は、この溝付きローラ9か
ら巻取リール(図示せず)に巻き取られる。前記ワイヤ
ー5と巻取リールの間には、ワイヤー5の供給側と同様
に、ガイドリール7a、7cが設けられている。なお、
ワイヤーソー1には、図示していないが、研削液を供給
する研削液供給部が設けられ、研削時にはこの研削液供
給部から研削液を供給しつつ、ワイヤー5によってワー
クWのスライスが行われる。
【0012】次に、このワイヤーソー1を用いた、本発
明にかかる単結晶シリコンインゴットのスライス方法に
ついて説明する。まず、ワークWをワーク支持具2に取
付けた後、ワーク支持具2をワイヤーソー1に取り付け
る。そして、ワーク昇降機構4によってワークWを下降
させ、溝付きローラ9間に掛け渡されたワイヤー5にワ
ークWを接触させる。
【0013】一方、ワイヤー5は、ワークWとの接触す
る前から供給ローラ6と巻取ローラ(図示せず)間で往
復運動を繰り返しており、ワークWはこの往復運動する
ワイヤー5にワークWが接触することによりスライスさ
れる。なお、このワイヤー5の往復運動には、供給リー
ル6を駆動するモータ(図示せず)と、巻取リールを駆
動するモータ(図示せず)のトルク差によって、供給リ
ール6側から巻取リール側に、徐々にワイヤー5が移動
するようになされている。
【0014】ここで、上述したサーボモータ8にアーム
8aを介して設けたガイドリール7bによって、ワイヤ
ー5のテンションが30N以上35N以下の範囲内で一
定となるようにされている。このように、ワイヤー5の
張力を上記範囲に設定したのは、ワイヤー5の張力(テ
ンション)が30Nに満たない場合には、ワークWに十
分な厚さの破砕層を形成することができない。その結
果、スライス後の精密研削作業において砥石は十分な自
己ドレッシング効果を得ることができず、またワーク表
面の凹凸が大きくなり、平坦化するための研削時間が長
くなり作業効率が低下する。逆に、ワイヤー5の張力
(テンション)が40Nを越える場合には、スライスさ
れたワークの破砕層が厚くなるため、破砕層の除去のた
めの研削時間が長くなり作業効率が低下する。また、研
削時の取り代量が多くなり製造コストの上昇につなが
る。また、ワイヤーソー1の構成部材であるローラ部材
へのダメージが大きくなり、ローラ等の寿命が短くな
る。またスライスの途中でワイヤー5が断線する等の問
題が生ずる。
【0015】また、ワイヤーソー1には、上述のよう
に、スライス時にワイヤー5に研削液が供給される。本
発明においては、この研削液として、無機ベントナイ
ト、マグネシウムシリケート、マグネシウムアルミニウ
ムシリケートを必須成分とした水性分散媒組成物に所定
の粒度の砥粒を均一に分散させたものが用いられる。
【0016】例えば、無機ベントナイト0.1〜5重量
%と、マグネシウムシリケート又は/及びマグネシウム
アルミニウムシリケート0.1〜5重量%を含有する水
溶液、または無機ベントナイト0.1〜5重量%と、マ
グネシウムシリケート又は/及びマグネシウムアルミニ
ウムシリケート0.1〜5重量%、並びに、カルボン酸
を含有する水溶液でpHが7.0〜8.5に調整された
水溶液、または上記した水溶液に添加補助剤として保水
剤、湿潤剤、防錆剤、非金属防食剤、有機系分散剤、消
泡剤のいずれか1種又は2種以上を添加した研削液に、
所定の粒度の砥粒を均一に分散させて得た研削液が用い
られる。
【0017】この研削液を用いるのは、水性であり引火
の危険性がなく、スライス後のワークに付着した研削液
を水により洗浄することができ、さらに、大口径のシリ
コン単結晶インゴットの切断においても、スライス後の
ワークの反り量、厚さのばらつき(TTV:total thic
kness variation)を低減することができるからである。
【0018】また、この研削液に分散させる砥粒の粒度
は、400番以上250番以下のものが用いられる。研
削液に分散させる砥粒粒度をこの範囲に設定したのは、
400番に満たない細かい粒度の砥粒を分散させた場合
には、スライスされたワークに十分な厚さの破砕層を形
成することができない。そのため、スライス後の精密研
削において砥石は十分な自己ドレッシング効果を得るこ
とができない。また、ワーク表面の凹凸が大きくなるた
め、平坦化のための研削時間が長くなり作業効率が低下
するからである。逆に、250番を越える粗い粒度の砥
粒を分散させた場合には、スライスされたワークの破砕
層が厚くなり、研削時間が長くなり作業効率が低下す
る。また、研削時の取り代が大きくなる。
【0019】そして、ワイヤー5に接触して切断された
ウエハ素材Wは、図3に示すように、ワイヤーソー1に
設けた受け皿10に収納され、スライス作業が終了す
る。このような条件の下でスライスされたウエハ素材W
は、適度な破砕層が形成されるため、スライス後の研削
工程において、粗研削を省略して精密研削を行った場合
であっても、砥石に自己ドレッシング効果が生じ、砥石
に目詰まりが生ずることがない。また、取り代を減少さ
せることができ、研削後のウエハ素材の平坦度をも向上
させることができる。
【0020】
【実施例】次に、直径300mm、長さ350mmの単
結晶シリコンインゴットを、スライスピッチ1.12m
m、スライス速度500〜300μm/min、ワイヤ
ー直径0.18mm、ワイヤー速度600m/mim
(MAX)、ワイヤーサイクル時間60sec/サイク
ル、使用加工液WL−32(ユシロ化学社製)、研削
液、砥粒混合重量比1対1、ワイヤー供給量160m/
minに設定したワイヤーソーを用いて、厚さ900μ
mにスライスした。
【0021】この際、本発明の実施例、比較例として、
スライス時に供給されるスラリーの砥粒粒度、スライス
時のワイヤーテンションを表1、2に示すように変更し
て、これらの場合におけるスライス後の破砕層厚さと、
スライス後の平坦度を測定した。その結果を表1、2に
示す。更に、実施例、比較例においては、スライスされ
たウエハに対して、粗研削を省略し、スライスされたウ
エハの両面を2000番の精密研削用砥石(レジンボン
ド材、集中度100%)(集中度:ダイヤモンドの重量
単位を基準としており、4.4ct(カラット)/cm3
を100%とする。集中度100%とは、体積率25
%、砥石含有量880mg/cm3 である。また集中度
50%とは、体積率12.5%、砥石含有量440mg
/cm3 である。)を用いて片面吸着式の研削盤にて、
表1、2に示す片面取り代で研削を行った後、精密研削
時の目詰まり状況、精密研削後の面状態、精密研削後の
平坦度TTVをそれぞれ測定し、その結果を表1、2に
示す。
【0022】また、参考例として、スライス時に供給さ
れる研削液の砥粒粒度、スライス時のワイヤーテンショ
ンを表2に示す条件として、スライス後の破砕層厚さ、
平坦度TTVを測定した。また、ウエハの両面を、32
5番の粗研削用砥石(レジンボンド材、集中度50%)
を用いて片面吸着式の研削盤にて20μmづつ粗研削を
行い、破砕層厚さを測定した。さらに、2000番の精
密研削用砥石(レジンボンド材、集中度50%)を用い
て片面20μm、25μmの取り代で精密研削を行い、
精密研削時の目詰まり状況、精密研削後の面状態、精密
研削後の平坦度TTVをそれぞれ測定した。その結果を
表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】以上の結果から、以下のようなことが認め
られた。まず、参考例の場合には、スライス時の砥粒粒
度が600番と細かいため、スライス後の破砕層が厚く
ならず、平坦度の精度も悪く、粗研削を省略することは
困難である。また、粗研削での片面取り代を20μmと
し、精密研削での片面研削の取り代を20μmとした場
合には、片面取り代の合計が40μmと多くなるが、平
坦度の精度が悪いために破砕層が残留した。また、精密
研削での片面取り代を25μmとした場合には、破砕層
は除去できたが、片面取り代が45μmと多くなった。
【0026】一方、比較例1の場合には、スライス時の
砥粒粒度が200番と粗いため、スライス後の破砕層が
厚くなり、精密研削時の片面取り代を30μmとした場
合には、破砕層が残留した。精密研削後の面状態を良好
にするためには精密研削時の片面取り代を35μmにす
る必要があった。また、比較例2の場合には、スライス
時の砥粒が500番と細かいため、破砕層が厚くなら
ず、精密研削時の取り代を30μmとした場合には、砥
石は自己ドレッシング効果を得ることができず、32枚
研削した時点で砥石に目詰まりが生じた。また、精密研
削時の片面取り代を25μmと少なくした場合には、目
詰まりは防止できるものの、精密研削後の平坦度TTV
が4.89μmとなり、平坦度が低下した。
【0027】さらに、比較例3の場合には、スライス時
のワイヤー張力が37Nであるため、スライス後の破砕
層が35μmと厚くなった。精密研削時の片面取り代を
30μm、35μmとした場合には、破砕層が残留し、
精密研削時の片面取り代を40μmとした場合には、精
密研削後の面状態は良好となったが、精密研削時の片面
取り代が多くなった。さらにまた、比較例4の場合に
は、スライス時のワイヤー張力が25Nであるため、ス
ライス後の破砕層が厚くならず、精密研削時の片面取り
代を30μmとした場合には、砥石は自己ドレッシング
効果を得ることができず、29枚研削した時点で砥石に
目詰まりが生じた。また、精密研削時の片面取り代を2
5μmとした場合には、目詰まりは防止できるものの、
精密研削後の平坦度TTVが4.89μmとなり、平坦
度が低下した。
【0028】一方、本発明の実施例においては、スライ
ス時の砥粒粒度が325番、スライス時のワイヤーテン
ションを33Nとしてスライスしているため、スライス
後の破砕層の厚さが適度となり、スライス後の平坦度T
TVも24μmと好ましい値となる。また、スライス後
の研削工程においても、粗研削を省略した場合であって
も、精密研削時の片面取り代が30μmと少なく、研削
時に破砕層により砥石に自己ドレッシング効果が生ずる
ため、砥石に目詰まりが生ずることがなく、面状態も良
好で、平坦度TTVも1.75μmと好ましい値となっ
た。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成を採用する
ことにより、単結晶シリコンインゴットをワイヤーソー
でスライスした後、次工程の研削工程において、粗研削
を省略することができる。その結果、作業効率が向上
し、製造コストを低下させることができる。また、研削
工程において粗研削を省略した場合であっても、自己ド
レッシング効果を得ることができ、精密研削に用いられ
る砥石の目詰まりを防止することができる。さらに、取
り代を減少させ、研削後の平坦度をも向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる単結晶シリコンインゴットのス
ライス方法に用いられるワイヤーソーの側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】単結晶シリコンインゴットのスライス時の概略
図である。
【符号の説明】
1 ワイヤーソー 2 ワーク支持具 3 基台 4 ワーク昇降機構 5 ワイヤー 6 供給リール 7a ガイドリール 7b ガイドリール 7c ガイドリール 8 モータ 8a アーム 9 溝付ローラ 10 受け皿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯貝 宏道 神奈川県秦野市曽屋30番地 東芝セラミッ クス株式会社開発研究所内 Fターム(参考) 3C047 FF06 FF09 GG00 3C058 AA05 CA01 CB03 CB05 CB10 DA02 DA03 3C069 AA01 BA06 BB01 BB03 CA04 DA06 EA01 EA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコンインゴットを複数枚のウ
    エハ素材にスライスするワイヤーソーを用いた単結晶シ
    リコンインゴットのスライス方法において、 スライス時に使用する研削液に分散させる砥粒粒度を4
    00番〜250番とし、スライス時のワイヤーのテンシ
    ョンを30〜35Nとして、単結晶シリコンのインゴッ
    トをスライスすることを特徴とするワイヤーソーを用い
    た単結晶シリコンインゴットのスライス方法。
JP17485399A 1999-06-22 1999-06-22 ワイヤーソーを用いた単結晶シリコンインゴットのスライス方法 Pending JP2001001335A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17485399A JP2001001335A (ja) 1999-06-22 1999-06-22 ワイヤーソーを用いた単結晶シリコンインゴットのスライス方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17485399A JP2001001335A (ja) 1999-06-22 1999-06-22 ワイヤーソーを用いた単結晶シリコンインゴットのスライス方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001001335A true JP2001001335A (ja) 2001-01-09

Family

ID=15985805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17485399A Pending JP2001001335A (ja) 1999-06-22 1999-06-22 ワイヤーソーを用いた単結晶シリコンインゴットのスライス方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001001335A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006297847A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Nippei Toyama Corp 半導体ウエーハの製造方法およびワークのスライス方法ならびにそれらに用いられるワイヤソー
US7223155B2 (en) 2005-01-07 2007-05-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method of producing III-nitride substrate
JP2007180527A (ja) * 2005-11-29 2007-07-12 Kyocera Corp 半導体基板の製造方法及び半導体基板の製造装置
JP2021005626A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 株式会社Sumco 単結晶シリコンの抵抗率測定方法
CN114603728A (zh) * 2020-12-03 2022-06-10 天津市环智新能源技术有限公司 一种太阳能硅片及其损伤层厚度控制方法
WO2022205932A1 (zh) * 2021-03-31 2022-10-06 广东工业大学 一种织构化氮化硅陶瓷基板及其切割方法和应用

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7223155B2 (en) 2005-01-07 2007-05-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method of producing III-nitride substrate
US7464702B2 (en) 2005-01-07 2008-12-16 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method of producing III-nitride substrate
JP2006297847A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Nippei Toyama Corp 半導体ウエーハの製造方法およびワークのスライス方法ならびにそれらに用いられるワイヤソー
JP2007180527A (ja) * 2005-11-29 2007-07-12 Kyocera Corp 半導体基板の製造方法及び半導体基板の製造装置
JP2021005626A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 株式会社Sumco 単結晶シリコンの抵抗率測定方法
JP7172878B2 (ja) 2019-06-26 2022-11-16 株式会社Sumco 単結晶シリコンの抵抗率測定方法
CN114603728A (zh) * 2020-12-03 2022-06-10 天津市环智新能源技术有限公司 一种太阳能硅片及其损伤层厚度控制方法
WO2022205932A1 (zh) * 2021-03-31 2022-10-06 广东工业大学 一种织构化氮化硅陶瓷基板及其切割方法和应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5538253B2 (ja) 半導体ウェハの製造方法
JP5458176B2 (ja) 半導体ウェハを製造するための方法
JP5331844B2 (ja) 半導体ウェハの両面研磨のための方法
TWI460777B (zh) 用於研磨半導體晶圓的方法
US7452814B2 (en) Method of polishing GaN substrate
JP2006210760A (ja) シリコンウェーハ表面形状制御用エッチング液及び該エッチング液を用いたシリコンウェーハの製造方法
CN111630213B (zh) 单晶4H-SiC生长用籽晶及其加工方法
JP2011009736A (ja) 半導体ウェーハのエッジを研磨する方法
JP2007208060A (ja) シリコンウエハの製造方法、シリコンウエハおよびシリコンブロック
JP2010214550A (ja) シリコンインゴットの面取り加工装置およびそれを用いる角柱状シリコンインゴットの面取り加工方法
WO2015059868A1 (ja) 半導体ウェーハの製造方法
JP2002176014A (ja) シリコンウエハの加工方法
JP2001001335A (ja) ワイヤーソーを用いた単結晶シリコンインゴットのスライス方法
KR101303552B1 (ko) 반도체 웨이퍼의 양면을 화학적으로 그라인딩하는 방법
JP4977493B2 (ja) 研削砥石のドレッシング方法およびドレッシング工具
JP2013035079A (ja) 四角柱状インゴットの四隅r面の円筒研削方法
JP4537778B2 (ja) ビトリファイドボンド砥石の目立て方法
JP2022188089A (ja) ウェーハ及びウェーハの薄化方法並びにウェーハの薄化装置
JP2012222123A (ja) 半導体ウェハの研削方法
JP2001007064A (ja) 半導体ウエーハの研削方法
JP2004356657A (ja) シリコンウエハの加工方法
JP2013084688A (ja) サファイア基板の平坦化加工方法
US20230142939A1 (en) MANUFACTURING METHOD OF SiC SUBSTRATE
JP4388858B2 (ja) シリコンウエハの加工方法
JP3669557B2 (ja) ワイヤソー用スラリー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20060307

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20070711

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081225

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20091022

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100301

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02