JP2001000341A - しゃもじ及び同しゃもじの製造方法 - Google Patents

しゃもじ及び同しゃもじの製造方法

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JP2001000341A
JP2001000341A JP11179984A JP17998499A JP2001000341A JP 2001000341 A JP2001000341 A JP 2001000341A JP 11179984 A JP11179984 A JP 11179984A JP 17998499 A JP17998499 A JP 17998499A JP 2001000341 A JP2001000341 A JP 2001000341A
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Kohei Muto
幸平 武藤
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MUTO KASEI KOGYOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 まず、掬部をフッ素樹脂によって形成し、次
にインサート成形によってABS樹脂製等の柄部を成形
することによってコストを抑えることが可能なしゃもじ
としゃもじの製造方法を提供する。 【解決手段】 しゃもじ10は、フッ素樹脂で形成され
る掬部11と、ABS樹脂で形成される柄部12とによ
って構成されている。全体形状が略卵形をなす掬部11
の基端部には、中子13によって柄部12に接続されて
いる。その中子13の中央には、ハート型の凸部14が
突設され、同凸部14よりも先端側には、突起15が設
けられている。そして、掬部11の裏面には、補強リブ
16が柄部12の長手方向に設けられている。柄部12
の先端部において、滑り止めとしての突条17aが設け
られている。柄部12の基端部においては、長円形状の
貫通孔20が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばご飯を掬
う場合に利用される樹脂製のしゃもじに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂製のしゃもじは一般にポリプ
ロピレン(PP)にフッ素樹脂を一部混入することによ
って一体成形されていた。しかし、このしゃもじは使用
時に米の付着が多いという問題があったため、米の付着
が少ないフッ素樹脂によってしゃもじを一体成形するこ
とが提案されている。ところがフッ素樹脂の価格は、ア
クリルニトロル−ブタジエン−スチレン共重合体(AB
S樹脂)等の価格よりも10倍以上であることから、こ
のフッ素樹脂一体成形のしゃもじを成形するためには、
高いコストを必要とするという新たな問題があった。そ
こで、材料費を減らすとともに、米の付着を少なくする
ために、最近では、金属製の掬部本体表面にフッ素樹脂
をコーティングし、その掬部を別体形成の柄部に差し込
んでビス止め等してなるしゃもじが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したフ
ッ素樹脂コーティングのしゃもじでは、掬部本体が金属
で形成されているため、しゃもじ全体の重量が嵩むとい
う問題があった。その上、使用時に飯釜等の他のものに
接触した場合に音が発生しやすく、又、コーティングが
剥がれやすいという問題もあった。また、柄部と掬部と
をビス止めするため、作業が大変であり、さらに、その
柄部における掬部挿入部分の隙間に水分や食物カスが侵
入してしまい、不衛生になるとともに、その隙間によっ
てガタが生じやすいという問題もあった。
【0004】本発明は上記各問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、軽量かつ低コストであり
使用勝手の良いしゃもじ及び同しゃもじの製造方法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、しゃもじに係る本願請求項1の発明は、しゃもじが
フッ素樹脂からなる掬部と、フッ素樹脂以外の他の樹脂
材料からなる柄部において、前記掬部の基端部と前記柄
部の先端部がインサート成形されていることを要旨とし
ている。従って、請求項1に記載の発明においては、し
ゃもじの全体の重量が減らされ、製造するためのコスト
が低減されるとともに、飯釜等の他のものに接触した場
合における音の発生が抑制される。さらに、インサート
成形によって組立作業が省略され、衛生状態が良好に保
持される。
【0006】また、本願請求項2の発明は、請求項1に
記載の発明において、前記掬部の基端部にはインサート
成形時に前記柄部の先端部内に埋設される中子が一体形
成され、その中子の表面には凸部が形成されていること
を要旨としている。従って、請求項2の発明において
は、前記請求項1に記載の発明の作用に加えて、凸部に
よって掬部が柄部に確実に固定される。
【0007】また、本願請求項3の発明は、請求項2に
記載の発明において、前記中子は舌片状をなしており、
前記凸部はインサート成形後において先端部が前記柄部
の幅広の表面部から露出するように形成されていること
を要旨としている。従って、請求項3の発明において
は、請求項2に記載の発明の作用に加えて、より確実に
掬部が柄部に固定され、凸部の先端部は意匠性が保持さ
れる。
【0008】また、本願請求項4の発明は、請求項3に
記載の発明において、前記凸部の先端面は前記柄部の幅
広の表面部と面一になっていることを要旨としている。
従って、請求項4の発明においては、請求項3の記載の
発明の作用に加えて、しゃもじの使用時において指を凸
部に引っ掛けることが防止されるとともに、その先端部
は意匠性が保持される。
【0009】また、本願請求項5の発明は、請求項4に
記載の発明において、前記凸部は舌片状をなす中子の表
裏両面から突出して先端面が前記柄部における幅広の表
面部及び裏面部の双方に露出していることを要旨として
いる。従って、請求項5の発明においては、請求項4の
発明の作用に加えて、凸部が片面にのみ露出される場合
よりも一層確実に固定される。さらに、柄部における幅
広の表面部だけでなく、裏面部においても凸部の先端部
は意匠性が保持される。
【0010】また、本願請求項6の発明は、型閉め状態
で両型間に柄部成形用のキャビティが形成される一対の
型を型開きし、その両型間に予めフッ素樹脂により成形
した掬部の基端部を挿入配置した後、前記掬部の基端部
を挟持するように前記両型を型閉めし、その状態におい
て前記キャビティ内にフッ素樹脂以外の他の樹脂材料を
注入して前記掬部の基端部と柄部の先端部とをインサー
ト成形するようにしたことを要旨としている。従って、
請求項6の発明においては、掬部と柄部とが一体に形成
されることによって、掬部と柄部との組立作業が省略さ
れる。
【0011】また、本願請求項7の発明は、請求項6に
記載の発明において、前記掬部の基端部にはインサート
成形後に柄部の表面から露出する凸部を前記掬部の基端
部の中心から見て互いに反対方向へそれぞれ突出形成し
ておく一方、前記両型には型閉め時に前記各凸部の先端
部が当接係合する挟持部をそれぞれ設けておき、前記掬
部の基端部を型開きした両型間に挿入配置する際には前
記各挟持部に各凸部が相対応するように位置合わせする
ことを要旨としている。従って、請求項7の発明におい
ては、請求項6の発明の作用に加えて、キャビティ内に
おいて掬部の中子は挟持部により位置ずれ不能に係合保
持される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を樹脂製のしゃもじ
に具体化した一実施形態を図1から図4に基づき説明す
る。
【0013】図1に示すように、本実施形態におけるし
ゃもじ10は、フッ素樹脂で形成される掬部11と、A
BS樹脂で形成される柄部12とを備えている。掬部1
1の材質は、フッ素樹脂であるテトラフルオロエチレン
−エチレン共重合体(ETFE)、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パー
フルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、
ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等の中からいずれか
一つが選択されるが、この実施形態ではテトラフルオロ
エチレン−エチレン共重合体(ETFE)により掬部1
1を形成している。一方、柄部12は、アクリルニトロ
ル−ブタジエン―スチレン共重合体(ABS樹脂)から
なり、前記掬部11と一体に成形されている。
【0014】図1及び図2に示すように、全体形状が略
卵形をなす掬部11の基端部には、中子13が設けら
れ、その中子13の上下両面において、略中央にはハー
ト型の凸部14が突設され、凸部14よりも先端側には
半球状の突起15が前記柄部12の先端部に埋設するよ
うに設けられている。そして、掬部11の裏面(下面)
には、補強リブ16がしゃもじ10の長手方向に沿って
設けられている。
【0015】図3に示すように、前記柄部12の先端部
における幅広の表面部(上面)の先端縁には滑り止め用
の突条17aが形成されるとともに、前記柄部12の先
端部における幅広の裏面部(下面)には滑り止め用の突
条17bが形成されている。また、前記各突条17a,
17bよりも基端側において指が接する部分となる指当
て部18には、前記凸部14と対応するハート型の貫通
孔19が形成されている。そして、同貫通孔19を介し
て前記幅広の表面部及び裏面部から前記凸部14の先端
部が露出するとともに、その凸部14は幅広の表面部及
び裏面部と面一になっている。さらに、前記柄部12の
基端部には、長円形状の貫通孔20が形成されている。
【0016】次に、以上のように構成された本実施形態
におけるしゃもじの成形方法及びその成形時に使用され
る金型について説明する。まず、金型について説明する
と、図4に示すように本実施形態における金型21は、
上型22aと下型22bとからなり、上型22aと下型
22bの対向面間には、柄部12を形成するためのキャ
ビティ23が形成されている。同キャビティ23には、
上型22aを貫通して斜状の注入孔24が連通形成され
ている。さらに、前記上型22a及び下型22bの各先
端寄りには挿通孔25が上下方向へ形成され、その各挿
通孔25には挟持部としてのロッド26が上下各型22
a,22bとは独立して上下動するように構成されてい
る。また、前記上下両型22a,22bの先端部におけ
る対向面間は前記掬部11の基端部を把持する把持部2
7とされている。
【0017】次に、上記金型21を使用してしゃもじ1
0を成形する場合について説明すると、予めフッ素樹脂
によって一体形成しておいた前記掬部11の中子13を
前記両型22a,22b間へ挿入する。そして、中子1
3に設けられた凸部14が挿通孔25と一致する位置ま
で挿入配置した後、前記両型22a,22bを型閉めす
ると、掬部11の中子13が前記把持部27により挟持
される。また、その状態において、上下各ロッド26が
上下動して各凸部14に当接係合すると、前記把持部2
7とロッド26とによって掬部11の基端部はキャビテ
ィ23内に固定され、正しい位置に確実に位置決めされ
る。
【0018】ここで、注入孔24を介して溶融されたA
BS樹脂を注入する。すると、キャビティ23内がAB
S樹脂で充填され、柄部12が中子13とインサート成
形される。そして、前記ABS樹脂の硬化後、前記各型
22a,22bを型開きし、キャビティ23からしゃも
じ10を取外すことによってしゃもじ10の成形作業は
終了する。
【0019】従って、本実施形態では、上記構成とした
ことにより、次のような効果を得ることができる。 (1)しゃもじ10がフッ素樹脂によって形成された掬
部11とABS樹脂によって形成された柄部12との一
体形成とされているため、しゃもじ10の全体の重量を
減らすことができる。
【0020】(2)しゃもじ10の構成材料に関してい
えば、柄部12がフッ素樹脂以外の他の樹脂材料、すな
わちABS樹脂で形成されているため、しゃもじ10の
製造コストを下げることができる。
【0021】(3)掬部11は、金属製の本体表面にフ
ッ素樹脂コーティングをした場合とは異なり、フッ素樹
脂によって全体が形成されているため、しゃもじ10を
飯釜等の他のものに接触させた場合において、音の発生
を抑制することができ、又、コーティングが剥がれやす
いという問題を解消することができる。
【0022】(4)しゃもじ10が掬部11と柄部12
との両部材をインサート成形することによって成形した
ことで、組立作業を省略することができるとともに、柄
部12に水分や食物カスが侵入するおそれのある隙間が
形成されないため、衛生状態を良好に保持することがで
きる。
【0023】(5)凸部14が中子13の表裏両面から
突出して形成されていることにより、柄部12の中央に
確実に掬部11を取り付けることができる。また、掬部
11が柄部12から抜け落ちるのを防止できる。しか
も、その凸部14はワンポイントとしてハート型に形成
されていることによって、意匠性が高められる。さら
に、凸部14の先端面が柄部12の幅広の表面部と面一
になっているため、しゃもじ10の使用時において、指
を凸部14に引っ掛けることを防止することができると
ともに、外観を良好に保持することができる。
【0024】(6)製造時においては、型開きした両型
22a,22b間に掬部11の基端部である中子13を
挿入配置する際に、中子13における各凸部14が各ロ
ッド26に相対応するように位置合わせされるため、イ
ンサート成形時に掬部11を正確な位置に移動不能状態
で挟持させることができる。従って、不良品の発生を防
止することができる。
【0025】(7)突起15が中子13の表裏両面から
突出して形成されているため、掬部11がしゃもじ10
の左右方向にがたつくのを防止することができ、補強リ
ブ16より、掬部11の強度を上げることができるとと
もに、滑り止め用の突条17a,17bにより、しゃも
じ10が手から滑り落ちる可能性を減らすことができ
る。
【0026】なお、前記実施形態は、以下のように変更
して具体化してもよい。 ・前記実施形態では、凸部14の先端面が前記柄部12
における幅広の表面部及び裏面部の双方に露出されてい
たが、凸部14を表面部又は裏面部の片面のみに露出さ
せていてもよい。この場合も、凸部14を介して掬部1
1は柄部12に対して一層確実に固定され、凸部14は
意匠性を有して形成される。
【0027】・前記実施形態では、凸部14がハート型
に形成されていたが、ハート型以外の星形、スペード
型、ダイヤ型、クローバー型等に形成されていてもよ
い。この場合も、凸部14は意匠性を有して形成され
る。
【0028】・前記実施形態では、凸部14の先端面は
前記柄部12の幅広の表面部及び裏面部と面一に形成さ
れていたが、凸部14は先端部が柄部12の表面部及び
裏面部より突出して形成されていてもよい。この場合
も、凸部14は確実に固定され、意匠性を有して形成さ
れる。また、凸部14が滑り止めの機能を果たすように
なる。
【0029】・前記実施形態では、凸部14の先端部が
幅広の表面部及び裏面部から露出するように形成されて
いたが、凸部14は柄部12内に埋設されていて露出さ
れていなくてもよい。この場合も、凸部14は確実に固
定される。
【0030】・前記実施形態では、柄部12の先端部内
に埋設される中子13の表面に凸部14を形成したが、
凸部14は形成しなくてもよい。この場合も、掬部11
の基端部と柄部12の先端部はインサート成形により一
体化される。
【0031】・前記実施形態では、柄部12を成形する
ためのキャビティ23が形成される一対の型22a,2
2bには、凸部14の先端部を当接係合させるためのロ
ッド26がそれぞれに設けられていたが、凸部14の先
端部が柄部12の表面部と面一ならば、上下各型22
a,22bの内面で凸部14の先端面を当接係合して保
持するのでもよい。この場合は、前記両型22a,22
bによって型閉めした状態において、把持部27によっ
て掬部11が位置決めされ、上下各型22a,22bの
内面で凸部14の先端面が当接係合して保持される。こ
こで、注入孔24を介して溶融されたABS樹脂を注入
することによって、掬部11の基端部と柄部12の先端
部とがインサート成形されてしゃもじ10が製造され
る。
【0032】・前記実施形態では、柄部12を成形する
ためのキャビティ23が形成される一対の型22a,2
2bには、凸部14の先端部を当接係合させるためのロ
ッド26がそれぞれに設けられていたが、凸部14の先
端部が柄部12の表面部より突出して形成されるものな
らば、特に、ロッド26は設けられていなくてもよい。
この場合は、凸部14とそれぞれ嵌合する嵌合穴が上下
各型22a,22bに設けられ、前記両型22a,22
bによって型閉めした場合に、把持部27と嵌合穴によ
って掬部11が位置決めされる。ここで、注入孔24を
介して溶融されたABS樹脂を注入することによって、
掬部11の基端部と柄部12の先端部とがインサート成
形されてしゃもじ10が製造される。
【0033】・前記実施形態では、突起15が半球状に
形成されていたが、半球状以外の三角形状、四角形状等
に形成されていてもよい。また、突起15は片面にのみ
設けられていてもよい。このような場合も、突起15に
より掬部11のがたつきが防止される。
【0034】・前記実施形態では、突起15の先端部が
幅広の表面部及び裏面部に埋設されていたが、突起15
は柄部12から露出されていてもよい。この場合は、突
起15により掬部11のがたつきが防止されるととも
に、突起15は意匠性を有して形成される。
【0035】・前記実施形態では、中子13において凸
部14よりも先端側に突起15を形成したが、突起15
は形成しなくてもよい。この場合も、凸部14を介して
掬部11は柄部12に対して確実に固定される。
【0036】・前記実施形態では柄部12に滑り止めと
しての突条17a,17bを設けていたが、突条17
a,17bの代わりに指当て部18の摩擦係数を大きく
することによって滑り止めの機能を指当て部17に持た
せてもよい。また、突条17a,17bは片面にのみ設
けられていても良い。このような場合も、しゃもじ10
の使用時において指が滑るのが抑制される。
【0037】・前記実施形態では柄部12において凸部
14の近くに注入孔24をつなげていたが、柄部12を
溶融された合成樹脂が注入されることによって形成でき
るならば、どこに注入孔24をつなげていてもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、しゃもじの全
体の重量が減らされ、しゃもじを製造するためのコスト
が低減されるとともに、飯釜等の他のものに接触した場
合における音の発生が抑制される。さらに、インサート
成形によって組立作業が省略され、衛生状態が良好に保
持されるとともに、しゃもじの使い勝手を良くすること
ができる。
【0039】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の発明の効果に加え、凸部によって掬部が柄部に確実に
固定されるため、掬部が柄部から抜けるのを防止するこ
とができる。
【0040】請求項3の発明によれば、請求項2に記載
の発明の効果に加え、より確実に掬部が柄部に固定さ
れ、その先端部は意匠性が保持されるため、より確実に
掬部が柄部から抜けるのを防止できるとともに、しゃも
じの外観を良好に保つことができる。
【0041】請求項4の発明によれば、請求項3に記載
の発明の効果に加え、しゃもじの使用時において、指を
凸部に引っ掛けることが防止されるとともに、その先端
部は意匠性が保持されるため、しゃもじの使い勝手を良
くすることができるとともに、しゃもじの外観を良好に
保つことができる。
【0042】請求項5の発明によれば、請求項4に記載
の発明の効果に加え、凸部が片面のみに露出される場合
よりも一層確実に掬部が柄部に固定されるとともに、裏
面においても凸部の先端部は意匠性が保持されるため、
より確実に掬部が柄部から抜けるのを防止できるととも
に、しゃもじの外観を良好に保つことができる。
【0043】請求項6の発明によれば、掬部と柄部とが
一体に形成されることによって、掬部と柄部との組立作
業が省略されるため、簡単にしゃもじを製作することが
できる。
【0044】請求項7の発明によれば、請求項6に記載
の発明の効果に加え、凸部の先端面が柄部の幅広の表面
部と面一になっている場合においても、インサート成形
時に掬部は確実に挟持されるため、掬部の位置決めを確
実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のしゃもじを示す平面図。
【図2】 同じく、底面図。
【図3】 図1の3−3線における矢視断面図。
【図4】 しゃもじをインサート成形するための金型を
示す断面図。
【符号の説明】
10…しゃもじ、11…掬部、12…柄部、13…中
子、14…凸部、22a…上型、22b…下型、23…
キャビティ、26…ロッド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素樹脂からなる掬部とフッ素樹脂以
    外の他の樹脂材料からなる柄部とを前記掬部の基端部と
    前記柄部の先端部とをインサート成形することにより一
    体化したしゃもじ。
  2. 【請求項2】 前記掬部の基端部にはインサート成形時
    に前記柄部の先端部内に埋設される中子が一体形成さ
    れ、その中子の表面には凸部が形成されている請求項1
    に記載のしゃもじ。
  3. 【請求項3】 前記中子は舌片状をなしており、前記凸
    部はインサート成形後において先端部が前記柄部の幅広
    の表面部から露出するように形成されている請求項2に
    記載のしゃもじ。
  4. 【請求項4】 前記凸部の先端面は前記柄部の幅広の表
    面部と面一になっている請求項3に記載のしゃもじ。
  5. 【請求項5】 前記凸部は舌片状をなす中子の表裏両面
    から突出して先端面が前記柄部における幅広の表面部及
    び裏面部の双方に露出している請求項4に記載のしゃも
    じ。
  6. 【請求項6】 型締め状態で両型間に柄部成形用のキャ
    ビティが形成される一対の型を型開きし、その両型間に
    予めフッ素樹脂により成形した掬部の基端部を挿入配置
    した後、前記掬部の基端部を挟持するように前記両型を
    型閉めし、その状態において前記キャビティ内にフッ素
    樹脂以外の他の樹脂材料を注入して前記掬部の基端部と
    柄部の先端部とをインサート成形するようにしたしゃも
    じの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記掬部の基端部にはインサート成形後
    に柄部の表面から露出する凸部を前記掬部の基端部の中
    心から見て互いに反対方向へそれぞれ突出形成しておく
    一方、前記両型には型閉め時に前記各凸部の先端部が当
    接係合する挟持部をそれぞれ設けておき、前記掬部の基
    端部を型開きした両型間に挿入配置する際には前記各挟
    持部に各凸部が相対応するように位置合わせする請求項
    6に記載のしゃもじの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3159573U (ja) * 2010-03-05 2010-05-27 株式会社ツリーベル 2ピース型しゃもじ
JP2011212389A (ja) * 2010-04-02 2011-10-27 Leben Hanbai:Kk 柄付き調理器具
KR101181426B1 (ko) * 2010-04-21 2012-09-19 김병기 주방 기구의 제조 방법

Cited By (3)

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