JP2000516933A - 極めて脂肪親和性のカンプトテシン誘導体 - Google Patents

極めて脂肪親和性のカンプトテシン誘導体

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Abstract

(57)【要約】 式(I)[式中、−R1は、式−C(O)R2(ここでR2がC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル又はアリールを意味する)のアシルを表し、又はC2-8アルケニル若しくはC2-8アルキニルを表すが、これらのそれぞれの基は1個以上のハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1-6アルキル若しくはC1-6アルコキシ基で置換されることができ、又はハロ、オキソ(この場合1,2−及び6,7−環二重結合が1つの2,6−環二重結合によって置き換えられている)若しくは−S−R3(ここでR3がC1-6アルキル、アリール又はハロ−若しくはC1-6アルキル−置換アリールを意味する)基を表し、又は−S(O)−C1-6アルキル、−OSO2CF3、若しくは−SiR8910、−R5−SiR8910若しくは−S−R5−SiR8910(ここでR5がC1-6アルキレン、C2-6アルケニレン若しくはC2-6アルキニレンを、かつR8、R9及びR10のそれぞれが水素若しくはC1-6アルキルを意味する)を表し、かつ−R11は水素、ヒドロキシル基若しくはヒドロキシル保護基(この保護基はヒドロキシル基をトリフリル化から保護する)を表す]で表される遊離塩基形状化合物又はその薬剤として受け入れられる酸添加塩は、極めて脂肪親和性の安定なラクトンであり、代謝活性を要求しない抗腫瘍化合物である。

Description

【発明の詳細な説明】 極めて脂肪親和性のカンプトテシン誘導体 発明の分野 本発明は抗腫瘍剤であるカンプトテシン(CPT)の誘導体に関する。 発明の背景 ひとの臨床発展を推進した置換CPT誘導体の種々の基の中で、イリノテカン (CPT−11)である7−エチル−10−[4−(1−ピペリジノ)−1−ピ ペリジノ]カルボニルオキシ−カンプトテシンは、癌患者における第I期(Ph ase I)及び第II期(Phase II)の臨床的試験において最も広範囲に 研究されたものの1つである。水溶性のプロドラッグであるイリノテカンは生物 学的には不活性で、かつ推定カルボキシエステラーゼ酵素による活性を要求する 。このイリノテカンの活性種は、脱ピペリジノ化された(depiperidi nylated)誘導体で、10−ヒドロキシ−7−エチルカンプトテシン(S B38:ミヤサカら,米国特許第4,473,692号明細書)である。SN3 8は毒性で脂肪親和性の代謝産物で、推定カルボキシエステラーゼ酵素により生 体内でイリノテカンの生物活性により形成される。 SN38は水溶解性に極めて乏しく、これまで癌患者に直接投与されたことは なかった。最近、SN38はさらに代謝を推し進められ、抗腫瘍活性に関する薬 剤として不活性形態のグルクニド種を形 成し、かつひとの毒性(下痢、白血球減少症)及び遊離代謝産物で、かつそのグ ルクニド薬剤水準で実質的患者変異性を作り出していると思われることがひと患 者において報告されている。 イリノテカンは米国、欧州及び日本において人体臨床試験が行われた。約10 0人のイリノテカン薬剤毒による患者の死が日本において報告されている。ミヤ サカらの米国特許第4,473,692号明細書及び同第4,604,463号 明細書の中で、この発明の目的は、「抗腫瘍活性が強く、かつ極めて低毒性で生 体に良い吸収性を有している10−置換カンプトテシンの提供であり」、かつ「 抗腫瘍活性が強く、かつ極めて低毒性で水溶解性に優れている新規なカンプトテ シン誘導体の提供である」と述べている。 薬害による多くの人の死及び患者への重大な毒性を有することは、前記特許の 目的を達成する上においてミヤサカらの発明に明確な欠陥が存在するものと思わ れる。種々の形式の薬剤水準に関しての患者間の変異性、薬剤代謝、確かな薬剤 動力学的性質及び毒性が、ひとの癌目的におけるイリノテカンの使用で報告され ていることは注目される。イリノテカンの非経口投与で、イリノテカンのミクロ モルの血漿濃度を達成することができ、代謝によりSN38を形成し、活性で代 謝産生のSN38ナノモル濃度を産出することができる。最近、人体対象でSN 38がさらに代謝を進めSN38グルクロニドを形成することが報告されている (Guptaら,”MetaboLic Fate of Irinoteca n in Humans:Correlation of Glucuroni dation with Diarrhea”,Cancer Research 54:3723−3725,1994)。 このイリノテカンのさらなる代謝性変換は重大であり、その理由はイリノテカ ンのSN38への変換における大きな変異性及び人体を対象にして不活性(毒性 )のSN38グルクロニドを形成するSN38の代謝において、患者間の大きな 変異性が報告されている(Guptaら,loccit.and Ohe,Y .ら.”PhaseI Study and Pharmacokinetic s of CPT−11 with 5−Day Continuous In fusion”,JNCI 84(12):972−974,1992)。 イリノテカン及び代謝されたSN38の量は個々の患者において推定し難く、 重大な臨床限界が潜み、かつ生命−脅かし薬剤毒の危険をつくりだすか、及び/ 又は下記5つの可能な機構による薬剤不活性の危険を作り出す。(1)イリノテ カンからSN38へのより多量の変換、(2)グルクロニド化によるSN38の 不活性化、(3)SN38グルクロニドの遊離SN38への変換、(4)イリノ テカンからSN38へのより少ない変換量による抗癌活性の欠乏及び(5)SN 38からグルクロニド種へのさらに速くかつ大量の変換による抗癌活性の欠乏。 遊離SN38がナノモル濃度において抗癌活性を示すために、よく効くイリノテ カン代謝SN38の血漿濃度の重なりさえもが重大な毒となる可能性があること を注目することが重要である。 患者間の変異性及び毒性の他の源はSN38及び類似のCPT誘導体の生体内 での脱グルクロニド化で、遊離で活性種の薬剤を産生 する。A−環グルクロニド化に敏感なSN38のようなCPT誘導体の脱グルク ロニド化は、血漿又は局所組織における薬剤の遊離及び活性形態濃度を高める結 果となり、かつ患者の毒が十分高い濃度に達すると死に至らしめられる結果とさ えなりうる。 超環状A−環又はB−環グルクロニド化に進まず、かつ脱グルクロニド化に敏 感でないCPT誘導体を見いだすことが課題であった。 発明の概要 本発明は極めて効果的な抗腫瘍薬剤として効果的に利用でき、かつ従来のCP T誘導体に比べ著しく低毒性のCPT誘導体を提供することにより上記課題を達 成するものである。本発明のCPT誘導体は、A−環又はB−環グルクロニド化 (及び疑うことなしに脱グルクロニド化)に進まず、かつ代謝活性を要求するプ ロドラッグではない。さらに、極めて脂肪親和性で、活性ラクトン形態で直接投 与可能であり、かつ水溶性CPT誘導体に比べて優れた生体利用性を有している 。 本発明の化合物は式: [式中、 −R1は、式−C(O)R2(ここでR2がC1-6アルキル、C2-6アルケニル、 C2-6アルキニル又はアリールを意味する)のアシルを表し、又はC2-8アルケニ ル若しくはC2-8アルキニルを表すが、これらのそれぞれの基は1個以上のハロ ゲン原子、ヒドロキシル基、C1-6アルキル若しくはC1-6アルコキシ基で置換さ れることができ、又はハロ、オキソ(この場合1,2−若しくは6,7−環二重 結合が1つの2,6−環二重結合によって置き換えられている)若しくは−S− R3(ここでR3がC1-6アルキル、アリール又はハロ−若しくはC1-6アルキル− 置換アリールを意味する)基を表し、又は−S(O)−C1-6アルキル、−OS O2CF3、−SiR8910、−R5−SiR8910若しくは−S−R5−Si R8910(ここでR5がC1-6アルキレン、C2-6アルケニレン若しくはC2-6ア ルキニレンを、かつR8、R9及びR10のそれぞれが水素若しくはC1-6アルキル を意味する)を表し、かつ −R11は水素、ヒドロキシル基若しくはヒドロキシル保護基(この保護基はヒ ドロキシル基をトリフリル化(triflylation)から保護する)を表 す]で表される化合物又はその遊離塩基形状化合物又はその薬理学的に受け入れ られる酸添加塩。 式Iの化合物であって、式中、R1がオキソ又はトリフリルオキシ(トリフル オロメタンスルホニルオキシ)及び/又はR11がヒドロキシル保護基、例えばア セトキシを表す化合物は、好ましい式Iの他の活性化合物の調製における中間体 として特に有用である。 本発明の他の目的は、生体利用性/薬物動力学及び抗ガン剤としての水溶性カ ンプトテシン又は9−アミノ若しくは9−ニトロ置換カンプトテシンの使用で観 察される通常の癌治療薬剤の耐性機構における他の重大な限定の克服である。本 発明の活性で新規のC−7置換CPTラクトン化合物は、いくつかの化学的及び 薬理学的性質に基づく癌患者の処置にあたり優れた臨床的利便性を有している。 まず第一に、これらの富脂質可溶性カンプトテシンの直接投与により、比較的 優れた組織浸透性、生体利用性及び組織貯留性のために他のCPT誘導体より臨 床的利点において優れている。多くの臨床例において、癌患者に経口的に薬剤を 投与することは有用性及び利便性において優れ、さらに富脂質溶解性で、かつ本 発明の活性CPT誘導体の分子の大きさが小さいので、経口(及び局所)投与の 処置において水溶性CPT誘導体より優れた利便性を有するのである。 本発明の活性CPT誘導体は新しい種類の抗腫瘍化合物であり、代謝活性を要 求せず、これに限定されないが肺、胸、前立腺、膵臓、頭及び剄、卵巣、黒色腫 並に結腸の癌を含む通常の癌に対して効果的な抗腫瘍活性を示している。本発明 の活性CPT誘導体は他のCPT誘導体に似たトポイソメラーゼI型抑制性の活 性を有するのみではなく、優れた活性部位結合能力及び組織浸透を与え、かつ都 合の悪い代謝産生及び人及び他の哺乳動物に共通の薬剤耐性を回避する意義ある 構造改良を有するものである。 これまで貧水溶性で脂肪親和性のCPT誘導体は、薬剤処方及び使用方法にお ける制限のため、あまり取り入れられなかった。本発 明の活性CPT誘導体は、生理学的に安全性の高い有機溶媒又は有機溶媒混合物 に本発明の薬剤化合物を溶解し、薬剤として受け入れられる方法で、すぐに処方 可能であり、したがって癌患者に活性種として本発明の新規な化合物を直接投与 可能である。 貧水溶性で、かつ極めて脂質溶解性の部類の有効活性CPT誘導体は、その数 において極めて限定されているので、その開発には明らかに非常に大きなニーズ があると思われ、それは、有力で新規な貧水溶性で極めて脂肪親和性のカンプト テシンが、活性種になるための代謝産生を要求せず、かつ代謝不活性及び臨床的 に重大な薬剤耐性を殆ど受け入れないからである。本発明の活性で新規な化合物 は、かってない規模の上記市場要求性を有している。 本発明の誘導体に係わる組立CPTの化学改良は、全体合成を経由するか(C omins D.ら.and Danishefsky,S.J.らand r eferences cited therein)又は比較的高価でなく、か つ直ちに利用できる前駆物質を利用する効果的な半合成手法により広く分類可能 である。 以上の通り、本発明は新規な化学的置換反応、特に20(S)CPT分子又は 20(S)−富(rich)20(RS)CPT混合物に関し、以下の特性を付 与可能である。 1.強力な抗腫瘍活性(ひと及び動物の癌細胞の成長を生体外で阻止するナノ モル又はサブナノモル活性)、 2.トポイソメラーゼI型の強力な阻止、 3.MDR/MRP薬剤耐性への感受性の欠乏、 4.代謝薬剤活性の非要求、 5.A−環又はB−環のグルクロニド化の欠乏、 6.種々の腫瘍治療目的にラクトン種にての直接投与可能であること、 7.小さな分子量(例えば、600以下)、 8.薬剤の有機溶剤又は補助溶剤に高溶解(例えば、プロピレングリコール、 PEG300−400、ジメチルアセトアミド、ジメチルイソソルバイド、N− メチルピロリジノン)及び 9.非経口的及び局部的に加えて経口的に癌目的で投与可能であること。 ミヤサカらは米国特許第4,399,282号明細書で以下のことを述べてい る。 即ち、「カンプトテシンそれ自身は環Eとしてのラクトン環をもたらし、この ラクトン環はアルカリ性試薬の作用で開環する。同様に、本発明のカンプトテシ ン誘導体に相当する化合物が、例えばアルカリ金属水酸化物又は炭酸塩で、常法 ・室温又は昇温処理されると、この誘導体はナトリウム、カリウム又はリチウム 塩のような相当するアルカリ金属塩に変換されうる。これらの塩は全て水溶性で あり、かつ勿論本発明に相当する範囲に含まれている。これらの塩は、酸の作用 又は生体内で再び遊離形に容易に変換される。このようにカンプトテシン誘導体 の薬理学的効果はそのような処理によって影響されない。好ましいカンプトテシ ン誘導体の塩はナトリウム又はカリウム塩である。」と述べている。 本発明者らは、このミヤサカらの教示が非改良20(S)E−環ラクトンを有 するCPT誘導体に関して正しくなく、その理由は、 CPT誘導体の薬理学的挙動及び抗腫瘍活性は以下に述べる通りそのような処理 により全く逆に影響されると報告する。即ち、アルカリ金属水酸化物又は炭酸塩 でカンプトテシンを処理することにより、CPT誘導体はE−環ラクトンの塩基 作用加水分解によりCPTカルボキシレート種を形成する。得られたCPTカル ボキシレート種は水溶性であり、実質的に減じられた抗腫瘍活性で、かつ逆に変 えられた薬理学的及び/又は薬剤分配挙動を有し、さらに薬剤の好ましい形態で はない。本発明者らは、CPT(及びその誘導体)のラクトンE−環種は癌目的 投与の好ましい薬剤形態であると報告する。 さらに、カンプトテシン誘導体のカルボキシレート種に対し完全なままのラク トンE−環種の患者の生体での薬理学的性質及び挙動においては相違がある。カ ンプトテシン誘導体のカルボキシレート種は、ラクトン種より非常に短い血漿半 減期を有し、かつ大きな毒性を示す。これは人及び他の哺乳動物種のナトリウム カンプトテシン、9−アミノカンプトテシン及びトポテカンを用いた臨床的研究 による薬理学的証拠により支持されている(Supko and Malspe is,”Pharmacokinetics of the 9−Amino and 10,11−Methylenedioxy Derivatives of Camptothecin in Mice”,Cancer Res earch 53:3062−3069,1993; Haasら”Phase I/Pharmacokinetic Study of Topotecan by 24−Hour Continuous I nfusion Weekly”,Cancer Research 54:1 220−1226,1994)。 薬剤の水溶性形態は、脂質溶解薬剤のように組織の脂質膜を浸透しないから、 CPT誘導体のカルボキシレート種は、ラクトンE−環を有するCPT誘導体よ り劣る生体利用性を有するものと予測される。その薬剤の低い生体利用性は、治 療効果の減少をもたらし、かつ患者毒性の危険性を増す可能性もある。 本発明は市販品で比較的高価でない天然のCPT単離体を用いて、本発明の新 規な置換CPT誘導体の新しくかつ効果的な化学合成をも開示する。 したがって、本発明の多くの新規なB−環改良が教示される。特に、B−環の C−7位置は、本発明の新規な組成物に有用な薬理学的、生物学の、かつ化学的 諸性質を与える新規な化学置換体を用いた化学改良の好ましい部位の1つである 。 CPTのC−7位置のいくつかの脂肪親和性の置換反応は、プロトン化CPT 又は改良基質にミニシ形(Minisci−type)の游離基のアルキル化を 経由する化学基を挿入するものである。ミニシ形の部位特定アルキル化は出発ア ルデヒド又はアルコール又はカルボン酸の炭素数1個少ないアルキル鎖の調製を 行う。この反応機構は、アルデヒドの場合に、そのような側鎖の導入は、一酸化 炭素の発生をともなう脱カルボニル化を経由して起こることを示唆 している。 最終の脂肪親和性部位を目的とした他の合成法はあまり試みられていない。こ れらの方法は多くの工程を必要とし、貧水溶性化合物の使用又は窒素含有複素環 が、フリーデル−クラフトアルキル化若しくはアシル化及びビルスミール−ハア ーク(Vilsmier−Haack)反応のような求電子置換反応のために強 烈な反応条件を必要とする。 本発明は、新規なCPT及びミニシ形反応に基づくC−7位置におけるCPT 及びCPT誘導体の部位特定の同族アシル化方法を教示する。この反応に対する 改良は1時的なアシル基を安定化させて、CPTの骨格にそのアシル基を高収率 でアシル化反応させる。本発明はC−7部位に転移させるためのいくつかの鍵と なる色々な働きをするシントンを供給する新規な方法を開示する。 本発明は式Iの化合物の薬理学的処方をも提供するが、この処方は本発明の化 合物を1種以上の薬理学的に受け入れられる稀釈剤、担体又はぶ形剤と組み合わ せるものである。勿論、これらは患者にとって安全なものでなければならないし 、かつ活性薬剤成分の効力に影響するものであってはならない。 本発明はいくつかの腫瘍の治療方法をも提供するが、この方法は、上記病気に 罹っている患者に本発明の1つの活性化合物の有効量の投与からなるものである 。さらに、この方法は上記目的の薬剤への調製への使用のみならず、癌治療にこ れらの化合物の使用を含む。 好ましい具体例の記載 定義 「組立(Scaffold)」は式Iの分子の固定された部分、即ち7−位置 が未置換で、かつ通常20−位置において20(S)CPT又は20(RS)C PT混合物と同じ立体化学を有するCPTを意味する。 「CX−CY」アルキル(アルコキシ、アルケニル、アルキニル)はXからYの 炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖アルキル(アルコキシ、アルケニル、アルキニル )を意味する。「C1−C6アルキル」(低級アルキルとも略称する)は全炭素数 6以下の直鎖又は分枝鎖アルキルを意味する。 「CX−CYアルケニル」(同様に、「CX−CYアルキニル」)は、2つの炭素 原子の間に少なくとも1個の二重結合(アルケニル)又は三重結合(アルキニル )を持つ直鎖又は分枝鎖炭化水素基を意味する。 「CX−CYアルキレン」、「CX−CYアルケニレン」及び「CX−CYアルキニ レン」は上記アルキル、アルケニル及びアルキニル基の二価形態である。 「ハロゲン」又は「ハロ」は塩素、フッ素、臭素又はヨードを意味する。 「アシル」は−C(O)−R2(R2がC1−C6アルキル、C2−C6アルケニル 、C2−C6アルキニル又はアリールを表す)を意味し、かつ 「アリール」は1個以上の環の芳香族炭素環基を意味する。 上記のそれぞれの例を以下に示す。 C1−C6アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、アミ ル及びヘキシルを含み、同様にC1−C6アルコキシはメトキシ〜ヘキシルオキシ を含み、 同様に、C1−C6アルキレンはメチレン、1,1−及び1,2−エチレン、1 ,1−、1,2−及び1,3−プロピレン、ブチレン類、ペンチレン類及びヘキ シレン類を含み、 C2−C8アルケニル(C2−C8アルケニレン)又はC2−C8アルキニル(C2 −C8アルキニレン)は、好ましくはC2−C6アルケニル(C2−C6アルケニレ ン)又はC2−C6アルキニル(C2−C6アルキニレン)及びビニル(ビニレン) 、プロペニル(プロペニレン)、ブテニル(ブテニレン)、アセチレニル(アセ チレニレン)、エチニル(エチニレン)、プロピニル(プロピニレン)及び二重 又は三重結合を有する他の基を含み、かつ アシルはアセチル、プロピオニル、及び他のアシルを含み、 アリールはフェニル及びナフチルを含むが、これらの基において、環に結合し た少なくとも1個の水素原子がハロゲン原子(例えば、4−ハロフェニル)又は C1−C6アルキルにより置換可能である。 好ましいR8、R9及びR10は全てメチル、それはトリメチルシリル基となり、 好ましくは組立カンプトテシンに直接結合しているか、又は−CH2−、−CH2 CH2−、−CH=CH−若しくは−C≡C−基を介して結合している。陽子付加されたカンプトテシンのC−7アシル化 求電子芳香族置換がこれら複素環系の形式のものでは一般的に効 果的でないために、カンプトテシンのような複素環塩基のアシル化は合成の大き な興味ある課題である。その上、酸性条件のもとで増大する求核性によるカンプ トテシンの7−位置の高い反応性と選択性により、望ましくない最小の副生成物 をともなう望ましい生成物が提供される。低温で過剰のトリフルオロ酢酸の存在 で、それぞれのC1単位の排除のないアシル基が相当するアルデヒドから容易に 得られることが出来る。ミニシ形アルキル化処方(Minisci,F.197 3)は、種々のカンプトテシン誘導体に極めて効果的であることが見いだされた 。しかしながら、このアルキル化は、出発物質より炭素が1個少ない炭素鎖又は 単位をもたらす。本発明は改良ミニシ形反応、即ち反応媒質に使用されるアルデ ヒドの種類と同一の炭素鎖生成を決定因子としてもたらす反応を教示する。この 種の同族置換反応は、古典的フリーデル−クラフト反応が効果的でない複素環系 の方法として広く受け入れられている。原理的には、カルボニウムイオンが安定 であればあるほど、相当する基は、より求核的になるものと思われる。 それ故、フリーデル−クラフト反応に有用なほとんど全ての求電子種が、複素 環芳香族塩基の選択的置換反応用に利用可能である。この反応の利用により、基 の源としての多くの種類の有機化合物をカンプトテシンのC−7置換に役立たせ られる。これら化合物は、アルカン、アルケン、アルキルベンゼン、アルキルハ ロゲン化物、アルコール、エーテル、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、アミン 、アミド、オキサジリジン、N−クロルアミン等を含む。望ましいアルキル化生 成物又はアシル化生成物を得るためには、その反応の 重要な決定因子は、過剰の酸の存在及び遊離基開始剤の種類で、これらによりほ とんど調節される。C−7ハロゲン化 好ましいC−7ハロ基は、塩素及び臭素である。カンプトテシンのC−7位置 の塩素化及び臭素化は、電子不足の窒素含有カンプトテシン骨格により容易に行 われる。キノリン部分でN1位置の酸化物としての機能が、複素環塩基のα及び γ位置に実質的な求核性を発生させることは文獻により明らかである。このよう な効果は、さらに前記N1酸化物に陽子付与化を強めるものと思われる。組立カ ンプトテシンの場合には、α位置が封鎖されながら、γ位置の選択性が完全にな されるものと思われる。40℃で、過剰のトリハロホスフィンオキシドの存在で 、このような求核的ハロゲン化が、緩慢かつ選択的に20−O−アセチル−カン プトテシン−1−オキシドにより進行することが、発明者らにより観察されてい る。このようにして調製されたカンプトテシン誘導体は、次に述べる交差カップ リング反応のシントンとして利用される。C−7位置におけるスティレ形カップリング スティレの方法(Stille,J.K.,1986;Stille,J.K .,1987)は、炭素−炭素結合を形成する1つの最も有用な方法を提供して いる。この反応は、ハロゲン化リチウムの存在で有機求電子試薬及び有機スタン ナンのカップリングを経由して周期律表IA族金属の有機金属試薬により触媒活 性化で行われる。臭素酸又はエステルが有機スタンナンのところで使用される類 似の交差カップリングは、スズキ交差カップリング反応(Geor ge B.S.,1994)と呼ばれる。塩化リチウムが、塩化トリブチルスズ 及びリチウムトリフラートの形成に消費されるので、この反応の完結のためには 塩化リチウムの化学量論的過剰量が必要である。種々の有機求電子試薬が、交差 カップリング反応に使用され、臭化物、沃化物及びトリフラートが広範囲に研究 されている(Ritter K.,1993)。反応速度は、有機求電子試薬の 組成及び濃度によって容易に調節可能である。速度制限金属交換反応の機構的側 面をよく理解すると、最近の発達したこのカップリング反応に助触媒としてCu (I)及びPd(0)種が使用されることがよくわかる。Cu(I)種の役割は Sn/Cu交換反応にあるものと想像される。得られた有機銅種はそのスタンナ ン自身より速い速度でPd(II)上で金属交換反応を行う。これは「銅効果」と して広く知られている。反応の適用範囲は極端に広い。錫のビニル、アルキル、 アリル、アリール、アセチレン性、アミノ、アミド及び(トリメチルシリル)メ チル部位を含む構造的に変化している多くの有機基が、ビニルトリフラート又は 不飽和ハロゲン化物と置き換えられながらアリール及び複素環アリールの骨格上 に高収率で容易に移される。しかしながら、慣用のスティレ反応条件は、いくつ かの誘導体の調製を受け入れない。このようにして、高収率のみならず極端に穏 和な条件で機能化を可能とするパラジウム触媒交差カップリングにより改良が行 われた。これら全てのカップリング反応において、トリス(ジベンジリデンアセ トニル)ビスパラジウム(0)が触媒として役立たせられ、かつトリ(2−フリ ル)ホスフィンが室温においてさえ、配位子性質の活性化速度を高めて著しい役 割を示した。スズキ交差カップリング反応 スティレカップリング及びスズキカップリングは、基礎的な面において多くの 観点でよく似ているが、新しい化合物の大規模生産能力の点で、スズキカップリ ングがいくつかの有利性を有している。スティレ反応は化学量論量の錫を必須使 用するので、この点に関してスズキカップリングが非常に魅力的に受け取られる 。しかしながら、この反応を効果ずけるための一般的に適用可能な反応条件が、 まだ見いだされていない。同時に、スズキカップリングは、組立カンプトテシン にシクロプロピル、フェニル及びいくつかの他のポリフルオロアルキル機能性の 挿入に極めて有用な手法である。ライト及び共同研究者ら(Wright,S. W.,1994)の最近の報告によると、ボロネートアニオン作り出すために、 不適合塩基の代りにフッ化物イオンを用いて反応条件が単純化されている。しか しながら、ボロネートアニオンが、反応媒体において硼素をパラジウム金属交換 反応に効果ずけさせるためには難しいかも知れない。最近の報告は、硼素への優 れた適合性及びフッ化硼素酸塩の著しい安定性を発揮するフッ化物イオンの能力 を明確に示唆している。加えて、スズキカップリング反応においては、弱塩基性 度及びフッ化物イオンの貧求核性及びパラジウム−フッ化物結合の弱さを支持す ることも報告されている。ピリドン化学 組立カンプトテシンに発生させられているピリドン部分の効果的な機能化は、 極めて脂肪親和性のカンプトテシン類似物としてのC −7置換カンプトテシン誘導体を調製することである。カンプトテシノンは、キ ーとしてのC−7トリフリルオキシ誘導体を調製するための多様な働きをするシ ントンとして利用される。γ位置における部位特定化は、α位置がすでに環構造 の一部であるような一連のカンプトテシンの場合には容易に達成される。本来の 場所に生成されているトリメチルスルホニルエノレートは、水の存在で望まれる ケト部位に都合良く加水分解される。このC−7−オキソ−ジヒドロ−CPT( 「ケト」)中間体をジメチルスルフェート及び炭酸カリで処理すると7−メトキ シカンプトテシンを生成する。このケト化合物は、適合した有機塩基の存在、無 水反応条件下でトリフリック無水物で処理することにより相当する7−トリフラ ートに変換される。重要な中間体としての7−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−20−O−ア セチルカンプトテシン 本発明の好ましい具体例として、C−7カンプトテシントリフレートの広範な 利用により、交差カップリングされた炭素含有部分、ビニル置換基、アセチレン 性置換基、薬理学的に重要なチオエーテル及びオルガノキュプレート追加のため の前駆体のような新規な存在物をC−7位置に挿入され、かつトリメチルシリル のような重要で嵩高い置換体の挿入も行われる。C−7シリル化 リチウム又はカリウムのような有効なアルカリ金属補助のアルキル化又は異種 原子挿入の方法又は有機金属作用のアルキル化又はカンプトテシンへの異種原子 の挿入は、C−5ベンジル性プロトン及 びラクトンとの関連のE−環メチレンプロトンの極端な感受性のために、これま で成功して行われていなかった。慣用のアルキル化手法は、分子の少なくともこ れら2つの部位が、塩基の当量により攻撃されるという重大な不利益をこうむる 。これらの様子から、これら問題を回避する粘り強い努力がなされた。いくつか のパラヂウム仲介交差カップリング反応が、成功することなしに試みられた。有 機パラジウム中間体を経由する望ましい生成物の提供の失敗で、C−7の非常に 嵩高いトリメチルシリルの立体障害性が示唆された。加えて、いくつかのミニシ 形反応が、電子不足のC−7位置において本来の場所に遊離基のアルキル化を発 生させた。我々の研究努力中に以下の極めて効果的な原理体系が発明された。 本発明の好ましい具体例として、我々はトリメチルシリル基でC−7トリフラ ート部分の手際のよいオルガノキュプレート仲介移動を提供する。ヨウ化銅、n −ブチルホスフィン及びトリメチルシリルリチウムから生じるノヨリ(Noyo ri)法類似の有機銅配合体が、C−5ベンジル性プロトン又はC−17メチレ ンプロトンで妨害されることなくC−7トリフラートを低温で都合良く移動させ る融通性を有していることを例示する。トリメチルシリルアニオンは、低温で適 合した有機塩基の存在下でヘキサメチルジシランから都合良く生成される。 他方では、C−7における(トリメチルシリル)エチル基は、ミニシ形アルキ ル化を経由して行われる。キーのシリルシントンは、(トリメチルシリル)プロ パノールから調製される。アルコールが、塩化メチレン中ピリジニウムクロロク ロマートを用いて相当する アルデヒドに室温で酸化される。このようにして得られたアルデヒドは、自己縮 合アルドール生成物を除去するために分別される。ミニシ形アルキル化は、カン プトテシンで実行され、これによって全体の合成手法は単一工程手法に減少可能 である。 次の図式は、本発明の新規なカンプトテシン誘導体の製造に使用される一般的 な方法を例示するものであるが、本発明を限定するものではない。 図式I 図式Iは本発明のC7−アシル誘導体の調製を例示するもので、CPTの20 −デオキシ誘導体の調製の例示でもある。 B−環のC7位置での選択的アシル化が、上記概略説明の手法により達成され る。上記図式において、「A」は7−アセチル−CPT又は7−プロピオニル− CPTを形成するための1−6、特に好ましくは1−2個の炭素原子のアルキル 鎖を表し、かつR11はヒドロキシである。 その20−ヒドロキシ部分の水素原子への変換は、選択的なC−20の脱水酸 基化により達成される。新規な脱水酸基化は、ラウスソン(Lawsson)試 薬の融通性を利用するか、又は20−ヒドロキシル部分をより緩やかに良いリー ビング基、好ましくはトリメタンスルホニルオキシ−ブロックに変換し、続いて 相応のスタニル水素化物を用いる還元開裂により達成される。図式II 図式IIは7−ハロCPTの調製を例示し、かつキーの中間体である7−ケトC PTをも例示している。これらの化合物の合成の第一工程は、CPTのカンプト テシン−1−オキシドへの変換である。図式IIにおいて、R11は、典型的な保護 されたヒドロキシ部分、例えば7−位置部分が加えられた後ヒドロキシに変換さ れる脂肪族エ ーテル又はアシルオキシ部分、特に好ましくはアセトキシ部分である。ヒドロキ シル基は、このようにハロゲン化剤との反応から保護される。20−O−アセチ ル部分の典型的な脱保護及び20−ヒドロキシへの変換は、アルカリ金属塩及び アルコール、特に好ましくは炭酸カリウム及びメタノールの使用により達成され る。 C−7のハロゲン化は上記記載の一般的手法により達成される。CPT−1− オキシドの7−オキソ−ジヒドロ−CPT(7−ケトCPT)への変換及び部位 特定化は、上記記載の通りの下記実施例3に概説される特に好ましい手法のもの である。7−ケトCPTは、本発明の7−置換CPT誘導体を製造するための多 くの選択的図式におけるキーの中間体として広く使用されている。図式III及びI Vは本発明の新規なCPT誘導体を作る合成処方を詳細に説明している。 図式III 図式IIIは本発明の主題を形成する種々の7−位置部分の置換にキーである7 −トリフルオロメタンスルホニルオキシ中間体の合成を例示する。 図示されているように、図式IIとの関連において述べられたヒドロキシ基の保 護(この場合はトリフリル化からの保護)の後、7−ケトCPTは、スルフェー トエステル及びアルカリ金属塩と反応させ、それからトリフリック無水物(ヘキ サフルオロジメチルスルホニルエステル)と反応させて、7−トリフラート中間 体に変換される。得られた7−トリフラート中間体は、分子に実行される置換反 応に優れた性質を有し、組立CPTに攻撃される種々の部分を可能にする。図式IV 図式IVは本発明の新規なC7−置換CPT誘導体の合成を例示する。キーの中 間体である7−トリフルオロメタンスルホニルオキシPCTは、明細書に記載の 一般的方法(前記参照)により本発明の新規な化合物の1つに変換される。 トリフリルオキシ部分に直接置換される2つの一般的な部分は、図式IVに示さ れるようにシリル部分及びチオエーテル部分である。上記記載のように、シリル 部分は、パラヂウム仲介のトリブチルチン−アルキルシラン置換を用いる改良ス ティレカップリングにより形成される。( )n−は、アルキル(又はアルケ ニル又はアルキニル)基を意味し、式中nが炭素原子の数であり、好ましくは0 −6、特に好ましくは0−3を表す。nが0の時、好ましい合成は、好ましい試 薬としてヘキサメチルジシランを用いるオルガノリチウム仲介の移動を利用する 。 シリル部分はアルカリ金属塩と反応させシリル部分を移動させて7−アルケニ ル又は7−アルキニル部分(文字「Z」でしめされている)に変換されえ、かつ 20−O−アセチル部分をヒドロキシに変換されるように作用する。7−アルケ ニル及び7−アルキニル置換CPT誘導体は、前記記載のように改良スティレカ ップリングにより7−トリフラートから直接調製可能である。 7−チオエーテルは7−トリフラートと適合したアルキル硫化物とを塩基性条 件下で反応させて調製される。式( )m−において、アルキル(又はアルケ ニル又はアルキニル)基を意味し、式中mが0−6、特に好ましくは0−3を表 す。Yはトリメチルシリルのような選択できるシリル部分であり、試薬の端末に 任意的に付加 可能なもので、得られる化合物に移されるものである。チオエーテル試薬の例は 、1−トリメチルシリル−2−メルカプトエタンであり、7−(β−トリメチル シリル)エチルチオ−CPTを形成する。 7−チオエーテルは過安息香酸、特に好ましくはm−クロロ過安息香酸のよう な過酸と反応させて7−スルフィニル誘導体に変換可能である。他の誘導体は以 下に記載の具体的実施例と関連させながら上記記載の合成を利用して調製可能で ある。具体的実施例 以下の本発明を限定しない実施例により本発明を具体的に説明する。「フロリ シル(Florisil)」は登録商標である。 実施例17−アセチルカンプトテシン カンプトテシン(5g、14.36ミリモル)をトリフルオロ酢酸:酢酸(6 0mL、比率=1:1)中に溶解し、イオン交換水(15mL)及び蒸留精製し たアセトアルデヒド(20mL、過剰)を添加し、続いて濃硫酸(5mL)を氷 浴をもちいて0℃で15分かけて1滴ずつ添加した。攪拌中の上記反応媒質に、 t−ブチルヒドロ過酸化物(3mL)の70%水溶液を加え、続いて水1mL中 硫酸鉄7水和物(7.8g、28ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃−2 5℃で24時間さらに攪拌した。反応混合物を水で稀釈し、ジエチルエーテル( 500mL×1)、クロロホルム(250mL×1)及びn−ブタノール(25 0mL×1)を用いて抽出した。有機状の部分をジエチルエーテル及びクロロホ ルムを用いて抽出し、目的生成物を含まない部分として捨て、n−ブタノール 部分を40℃で濃縮・蒸発乾固して、得られた粗製品である生成物を90%クロ ロホルム−メタノール混合物から再結晶し、標記の化合物4.2gを得た(収率 75%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;d6−DMSO):0.87δ(3H,t,J= 7Hz);1.86δ(2H,q,J=5Hz);2.78δ(3H,s);5 .29δ(2H,m);5.38δ(2H,m);6.51δ(1H,bs,O H);7.35δ(2H,s);7.78δ(1H,t,J=13.5Hz); 7.92δ(1H,t,J=7.64Hz);8.13δ(1H,d,J=8. 35Hz);8.23d(1H,d,J=8.38Hz);13 C NMR:δ7.84,30.41,31.7,50.27,65.35, 73.21,97.42,119.78,123.26,124.86,126 .12,131.4,138.5,143.87,143.25,145.31 ,149.34,150.05,156.63,157.68,172.46, 205.05FAB−MS:391(M+1) 実施例27−プロピオニルカンプトテシン カンプトテシン(1g、2.8ミリモル)をトリフルオロ酢酸−酢酸(6mL 、比率=1:1)中に溶解し、イオン交換水(3mL)及び蒸留したてのプロピ オンアルデヒド(3.0mL、過剰)を添加し、続いて濃硫酸(1mL)を氷浴 をもちいて0℃で15分かけて1滴ずつ添加した。攪拌中の上記反応媒質を、t −ブチルヒド ロ過酸化物(3mL)の70%水溶液に添加し、続いて水1mL中硫酸鉄7水和 物(1.56g、5.6ミリモル)を添加した。反応混合物を0℃−25℃で2 4時間さらに攪拌した。反応混合物を水で稀釈し、ジエチルエーテル(100m L×1)、クロロホルム(50mL×1)及びn−ブタノール(100mL×4 )を用いて抽出した。有機状の部分をジエチルエーテル及びクロロホルムを用い て抽出し、目的生成物を含まない部分として捨てて、n−ブタノール部分を40 ℃で濃縮し、得られた粗製品である生成物を90%クロロホルム−メタノール混 合物から再結晶し、標記の化合物0.86gを得た(収率74%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;d6−DMSO):0.87δ(3H,t,J= 7Hz);1.26δ(3H,t,J=6.8Hz);1.84δ(2H,q, J=5Hz);3.15δ(2H,q,J=5.1Hz)5.29δ(2H,m );5.38δ(2H,m);6.51δ(1H,bs);7.35δ(2H, s);7.72δ(1H,t,J=13.5Hz);7.90δ(1H,t,J =7.64Hz);7.98δ(1H,d,J=8.35Hz);8.20δ( 1H,d,J=8.38Hz)13 C NMR:δ7.54,7.74,30.31,36.7,49.81,6 5.21,72.33,96.88.119.48,123.12,125.6 9,130.63,131.72,140.97,143.14,143.25 ,145.31,149.97,156.55,157.68,172.36, 204.91 PAB−MS:405(M+1) 実施例37−オキソ−ジヒドロカンプトテシン(7−ケトカンプトテシン又はカンプトテ シノンとも呼ばれる) カンプトテシン1−オキシド(1g,2.7ミリモル)をトリフルオロ酢酸( 2mL)中に溶解し、無水塩化メチレン(15mL)及びトリフルオロ酢酸無水 物(16mL)を添加した。反応混合物をアルゴン加圧で48時間還流した。反 応混合物を室温に冷却し、水(15mL)で稀釈し、6時間攪拌した。反応混合 物を砕氷に注いで沈殿させて生成物を得た。沈殿による生成物を濾過し、過剰の 水にて水洗し、ジエチルエーテルで1度洗い、真空下で乾燥し目的生成物687 mgを得た(収率=66%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;d6−DMSO):0.87δ(3H,t,J= 7Hz);1.96δ(2H,q,J=5Hz);2.78δ(3H、s);5 .86δ(2H,m);5.40δ(2H,m);6.81δ(1H,bs); 7.38δ(1H,t,J=13.5Hz);7.47δ(2H,s);7.7 1δ(1H,t,J=7.64Hz);7.73δ(1H,d,J=8.35H z);8.14δ(1H,d,J=8.38Hz)13 C NMR:δ6.89,29.55,49.6,66.123,79.90 .94.78,105.12,118.48,123.31,124.26,1 24.95,132.06,141.69,143.55,155.35,16 4.88,200.432 FAB−MS:461(トリフリック酸塩用M+1) 実施例47−トリフルオロメタンスルフォニルオキシ−20−O−アセチルカンプトテシ 20−O−アセチルカンプトテシノン(220mg、0.54ミリモル)を無 水ピリジン(4mL)及び無水塩化メチレン(10mL)に溶解した。この溶液 を氷浴を用いて温度を−10℃に低下させながらよく攪拌した。これにトリフリ ック無水物(0.5mL、1.05モル)を徐々に加え、反応を続行して完結し た。反応混合物を塩化メチレン(20mL)で稀釈し、水洗して有機の部分を蒸 発乾固した。得られた生成物を分析すると実質的に純粋なものであった。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.12δ(2H,q,J=7.2Hz);2.21δ(3H,s); 5.42δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.49 δ(2H,q,J=2.5Hz);7.14δ(1H,s);7.97δ(1H ,t,J=7.2Hz);8.05δ(1H,t,J=7.9Hz);8.12 δ(1H,d,J=8.4Hz);8.35δ(1H,d,J=6.2Hz) FAB−MS:540(M+1) 実施例520−O−アセチル−7−クロロカンプトテシン 20−O−アセチルカンプトテシン−1−オキシド(800mg、1.96ミ リモル)をオキシ塩化燐(10mL)中に懸濁させ、不活性ガスの加圧雰囲気下 、40℃で48時間攪拌した。反応混合物を塩化メチレン(25mL)で稀釈し 、氷浴を用いて0℃に冷却した。次に反応混合物を水(50mL)で稀釈し、3 時間攪拌した。有機部分を塩化メチレン(50ml×5)を用いて抽出、濃縮し 、クロロホルムを用いてシリカゲル床でフラッシュして目的生成物を得た(64 2mg、収率=77.1%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.90δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.12δ(2H,q,J=7.2Hz);2.21δ(3H,s); 5.42δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.49 δ(2H,q,J=2.5Hz);7.07δ(1H,s);7.87δ(1H ,t,J=7.2Hz);7.95δ(1H,t,J=7.9Hz);8.21 δ(1H,d,J=8.4Hz);8.27δ(1H,d,J=6.2Hz) FAB−MS:425.1(M+1) 実施例67−クロロカンプトテシン 20−O−アセチル−7−クロロカンプトテシン(100mg、0.23ミリ モル)を試薬級メタノール(20ml)に溶解し、炭酸カリ水溶液(5ml水中 20mg)を添加し、混合物を室温で1時間混合した。得られた反応混合物を真 空下で5mLに濃縮し、水 (20mL)で稀釈した。沈殿生成物を濾過、乾燥、分析して目的生成物を得た (60mg、67%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 HZ);1.85δ(2H,q,J=7.2Hz);3.6δ(1H,s);5 .31δ(2H,s);5.43δ(2H,s);7.07δ(1H,s)7. 87δ(1H,t,J=7.2Hz);7.95δ(1H,t,J=7.9Hz );8.21δ(1H,d,J=8.4Hz);8.27δ(1H,d,J=6 .2Hz)13 C NMR:δ 7.54,30.31,49.81,65.21,72.3 3,96.88,119.48,123.12,125.69,126.96, 130.63,131.72,140.97,143.14,143.25,1 45.31,149.97,156.55,157.68,172.36 FAB−MS:383.1(M+1) 実施例720−O−アセチル−7−ビニルカンプトテシン 20−O−アセチル−7−トリフラート(100mg、0.1855ミリモル )を無水及び脱ガス無水ジメチホルムアミド(5ml)に溶解し、塩化亜鉛(5 0.5mg、0.371ミリモル)を添加した。これにトリス(ジベンジリデン アセトニル)ビスパラヂウム(0)(17mg、0.371ミリモル)を、続い てトリ(2−フリル)ホスフィン(20mg、0.074ミリモル)を加えた。 得られた溶液を室温で約30分間攪拌した。次にビニルトリブチルチン(60m L、0.223ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で48時間混合した。得 られた暗茶色の反応混合物を塩化メチレン(25mL)で稀釈し水(15mL) で洗った。濃縮して得られた粗製品である生成物を、活性化珪酸マグネシウム「 フロリシル」の丸床でフラッシュし、分別物を集め、濃縮し、真空下で乾燥し、 分析した。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);1.85δ(2H,q,J=7.2Hz);2.31δ(3H,s); 3.6δ(1H,s);5.42δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2= 6.1Hz);5.61δ(2H,s);6.15δ(2H,dd,J=12. 8Hz);6.4δ(1H,d,J=2.5Hz);7.07δ(1H,s); 7.87δ(1H,t,J=7.2Hz);7.95δ(1H,t,J=7.9 Hz);8.21δ(1H,d,J=8.4Hz);8.27δ(1H,d,J =6.2Hz) 実施例87−ビニルカンプトテシン 20−O−アセチル−7−ビニルカンプトテシン(100mg、0.23ミリ モル)を試薬級メタノール(20ml)に溶解し、炭酸カリ水溶液(5ml水中 20mg)を添加し、混合物を低温で2時間攪拌した。得られた反応混合物を1 N塩酸を用いてpH=4の酸性にし、沈殿生成物を濾過、乾燥、分析して目的生 成物を得た( 30mg、47%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);1.85δ(2H,q,J=7.2Hz);3.6δ(1H,s);3 .6δ(1H,s);5.42δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2=6 .1Hz);5.61δ(2H,m);6.15δ(2H,dd,J=12.8 Hz);6.4δ(1H,d,J=2.5Hz);7.07δ(1H,s):7 .87δ(1H,t,J=7.2Hz);7.95δ(1H,t,J=7.9H z);8.21δ(1H,d,J=8.4Hz);8.27δ(1H,d,J= 6.2Hz)13 C NMR:δ 7.54,30.31,49.81,65.21,72.3 3,96.88,99.6,119.48,123.12,125.69,12 6.96,130.63,131.72,137.2,140.97,143. 14,143.25,145.31,149.97,156.55,157.6 8,172.36 FAB−MS:373(M+1) 実施例920−O−アセチル−7−[(γ−トリメチルシリル)プロピン−2−イル]カ ンプトテシン 20−O−アセチル−7−トリフラート(100mg、0.1855ミリモル )を無水及び脱ガス無水ジメチホルムアミド(5ml)に溶解し、塩化亜鉛(5 0.5mg、0.371ミリモル)を添 加した。これにトリス(ジベンジリデンアセトニル)ビスパラヂウム(0)(1 7mg、0.371ミリモル)、ジイソプロピルエチルアミン(50μL)、続 いてトリ(2−フリル)ホスフィン(20mg、0.074ミリモル)を添加し た。得られた溶液を室温で約30分間攪拌した。次にプロパルギリックトリメチ ルシラン(プロプ−2−イニルトリメチルシラン)(0.1mL)を添加した。 反応混合物を室温で48時間混合した。得られた暗茶色の反応混合物を塩化メチ レン(25mL)で稀釈し、濾過し、水(15mL)で洗った。濃縮して得られ た粗製品である生成物を、「フロリシル」の丸い床でフラッシュし、分別物を集 め、濃縮し、真空下で乾燥し、分析した。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.38δ(9H,s);0.87 δ(3H,t,J=5.4Hz);2.3δ(2H,q,J=7.2Hz);2 .31δ(3H,s);5.42δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2= 6.1Hz);5.61δ(2H,m);7.07δ(1H,s);7.87δ (1H,t,J=7.2Hz);7.95δ(1H,t,J=7.9Hz);8 .21δ(1H,d,J=8.4Hz);8.27δ(1H,d,J=6.2H z) 実施例1020−O−アセチル−7−(メチルチオ)カンプトテシン 中間体のトリフラート(100mg、0.186ミリモル)を無水1,4−ジ オキサンに溶解し、アルゴン気流下で0℃に冷却した。 それにジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.557ミリモル)を添加 し、かつメタンチオールを徐々に5分間かけて泡だたたせ、次に反応混合物を低 圧(風船気圧)で15時間攪拌した。15時間の後、反応混合物を塩化メチレン (25mL)で稀釈し、水(20mL×4)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥 し、濾過し、濃縮して目的の粗製品である生成物を約80.5%の収率で得た。 得られた化合物のNM−R測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.31δ(3H,s);5.42δ(2H,ABq,J1=17.5 Hz;J2=6.1Hz);5.61δ(2H,s);7.07δ(1H,s) ;7.65δ(1H,t,J=7.2Hz);7.75δ(1H,t,J=7. 9Hz);8.1δ(1H,d,J=8.4Hz);8.61δ(1H,d,J =6.2Hz) FAB−MS:438(M+1) 実施例117−(メチルチオ)カンプトテシン 20−O−アセチル−7−(メチルチオ)カンプトテシン(100mg、0. 23ミリモル)を試薬級メタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウム水溶液 (0.1mL水中25mg)を加え、混合物を低温で約3時間攪拌した。 得られた反応混合物を1N塩酸で酸性にし、ラクトン形の化合物を沈殿させた。 沈殿化合物を水(20mL×4)及びエーテル(10mL)で洗い、真空下で乾 燥した。薄い黄色の粉末を分析し目的化 合物であることがわかった(65mg、77%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.28δ(2H,q,J=7.2Hz);2.31δ(3H,s): 3.6δ(1H,s)5.42δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2=6 .1Hz);5.61δ(2H,s);7.07δ(1H,s);7.65δ( 1H,t,J=7.2Hz);7.75δ(1H,t,J=7.9Hz);8. 1δ(1H,d,J=8.4Hz);8.61δ(1H,d,J=6.2Hz) PAB−MS:394(M+1) 実施例1220−O−アセチル−7−(メチルスルフィニル)カンプトテシン 20−アセトキシ−7−(メチルチオ)カンプトテシン(25mg、0.05 7ミリモル)を無水塩化メチレン(10mL)に溶解し、アルゴン気流下氷浴を 用いて0℃に冷却した。次に精製したm−クロロ過安息香酸(10.3mg、1 当量)を添加し、反応混合物を低温で2時間混合した。次に反応混合物を塩化メ チレン(20mL)で稀釈し、水(10mL×4)で洗い、乾燥し、濃縮して目 的の粗製品である生成物を得た。得られた粗製品である生成物をクロロホルム中 10%メタノールを用い、「フロリシル」床でフラッシュクロマトグラフに供し 、ジアステレオマー混合物として目的のスルホキシドを収率60%で得た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.29δ(2H,q,J=7.2Hz);2.31δ(3H,s); 3.32δ(3H,s)5.42δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2= 6.1Hz);5.61δ(2H,m);7.07δ(1H,s);7.65δ (1H,t,J=7.2Hz);7.75δ(1H,t,J=7.9Hz);8 .1δ(1H,d,J=8.4Hz);8.61δ(1H,d,J=6.2Hz ) FAB−MS:454(M+1) 実施例137−(メチルスルフィニル)カンプトテシン 20−O−アセチル−7−(メチルスルフィニル)カンプトテシン(100m g、0.18ミリモル)を試薬級メタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウ ム水溶液(0.1mL水中25mg)を加え、混合物を低温で約3時間攪拌した 。 得られた反応混合物を1N塩酸で酸性にし、ラクトン形の化合物を沈殿させた。 沈殿生成物を濾過し、水(10mL×4)及びエーテル(10mL)で洗い、真 空下で乾燥した。薄い黄色の粉末を分析し目的化合物であることがわかった(6 5mg、61%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.21δ(2H,q,J=7.2Hz);3.6δ(1H,s)5. 42δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.61δ( 2H,m);7. 07δ(1H,s);7.65δ(1H,t,J=7.2Hz);7.75δ( 1H,t,J=7.9Hz);8.1δ(1H,d,J=8.4Hz);8.6 1δ(1H,d,J=6.2Hz) FAB−MS:411(M+1) 実施例1420−O−アセチル−7−(エチルチオ)カンプトテシン 中間体のトリフラート(100mg、0.186ミリモル)を無水1,4−ジ オキサンに溶解し、アルゴン気流下で0℃に冷却した。それにジイソプロピルエ チルアミン(0.1mL、0.557ミリモル)を添加し、かつエタンチオール (0.4mL)を徐々に添加した。反応混合物を換気装置中、低圧(風船気圧) で15時間攪拌した。15時間の後、反応混合物を塩化メチレン(25mL)で 稀釈し、水(20mL×4)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃 縮して目的の粗製品である生成物を約80.5%の収率で得た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);1.26δ(3H,t,J=5.8HZ);2.21δ(2H,q,J =7.2Hz);2.31δ(3H,s)2.28δ(3H,s);3.19δ (2H,q,J=7.2Hz);3.6δ(1H,s);5.42δ(2H,A Bq,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.61δ(2H,m);7. 07d(1H,s);7.65δ(1H,t,J=7.2Hz);7.75δ( 1H,t,J=7.9Hz);8.1δ(1H ,d,J=8.4Hz);8.58δ(1H,d,J=6.2Hz)FAB−M S:468(M+1) 実施例157−(エチルチオ)カンプトテシン 20−O−アセチル−7−(エチルチオ)カンプトテシン(100mg、0. 21ミリモル)を試薬級メタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウム水溶液 (0.1mL水中25mg)を加え、混合物を低温で約3時間攪拌した。得られ た反応混合物を1N塩酸で酸性にし、ラクトン形の化合物を沈殿させた。沈殿生 成物を濾過し、水(10mL×4)及びエーテル(10mL)で洗い、真空下で 乾燥した。薄い黄色の粉末を分析し目的化合物であることがわかった(69mg 、76%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);1.26δ(3H,t,J=5.8Hz);2.21δ(2H,q,J =7.2Hz);2.28δ(3H,s);3.19d(2H,q,J=7.2 Hz);3.6d(1H,s);5.42δ(2H,ABq,J1=17.5H z;J2=6.1Hz);5.61δ(2H,m);7.07δ(1H,s); 7.65δ(1H,t,J=7.2Hz);7.75δ(1H,t,J=7.9 Hz);8.1δ(1H,d,J=8.4Hz);8.58δ(1H,d,J= 6.2Hz) FAB−MS:425(M+1) 実施例1620−O−アセチル−7−(イソプロピル)カンプトテシン 中間体のトリフラート(100mg、0.186ミリモル)を無水1,4−ジ オキサンに溶解し、アルゴン気流下で0℃に冷却した。それにジイソプロピルエ チルアミン(0.1mL、0.557ミリモル)を添加し、かつイソプロパンチ オール(1mL)を徐々に添加し、反応混合物を換気装置中、風船気圧で15時 間攪拌した。48時間の後、反応混合物を塩化メチレン(25mL)で稀釈し、 水(20mL×4)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して目 的の粗製品である生成物を約60.5%の収率で得た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);1.26δ(6H,d,J=5.8Hz);2.19δ(2H,q,J =7.2Hz);2.31δ(3H,s)2.28d(3H,s);3.59δ (2H,q,J=7.2Hz);5.42δ(2H,ABq,J1=17.5H z;J2=6.1Hz);5.61δ(2H,m);7.07δ(1H,s); 7.65δ(1H,t,J=7.2Hz);7.75δ(1H,t,J=7.9 Hz);8.1δ(1H,d,J=8.4Hz);8.58δ(1H,d,J= 6.2Hz) FAB−MS:482(M+1) 実施例1720−O−アセチル−7−(フェニルチオ)カンプトテシン 中間体のトリフラート(100mg、0.186ミリモル)を無水1,4−ジ オキサンに溶解し、アルゴン気流下で0℃に冷却した。 それにジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.557ミリモル)を添加 し、かつフェニルメルカプタン(0.2mL)を徐々に添加し、反応混合物を換 気装置中、風船気圧で15時間攪拌した。48時間の後、反応混合物を塩化メチ レン(25mL)で稀釈し、水(20mL×4)で洗い、無水硫酸ナトリウムで 乾燥し、濾過し、濃縮して目的の粗製品である生成物を約80.5%の収率で得 た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3);0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.19δ(2H,q,J=7.2Hz);2.28δ(3H,s); 4.82δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.61 δ(2H,s);6.93−7.61δ(5H,m);7.07δ(1H,s) ;7.65δ(1H,t,J=7.2Hz);7.75δ(1H,t,J=7. 9Hz);8.1δ(1H,d,J=8.4Hz);8.61δ(1H,d,J =6.2Hz)13 C NMR:δ 7.32,20.56,31.63,50.08,66.9 1,66.98,75.43,95.97,120.47,125.46,12 7.14,127.49,128.5,128.55,128.72,129. 07,129.92,130.15,130.99,131.12,131.5 6, 実施例18140.19,145.76,146.11,149,23,152 .03,157.07,167.59、及び169.94 FAB−MS(M+1):500 実施例187−(フェニルチオ)カンプトテシン 20−O−アセチル−7−(フェニルチオ)カンプトテシン(100mg、0 .21ミリモル)を試薬級メタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウム水溶 液(0.1mL水中25mg)を加え、混合物を低温で約3時間攪拌した。得ら れた反応混合物を1N塩酸で酸性にし、ラクトン形の化合物を沈殿させた。沈殿 生成物を濾過し、水(10mL×4)及びエーテル(10mL)で洗い、真空下 で乾燥した。薄い黄色の粉末を分析し目的化合物であることがわかった(79m g、80%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);1.89δ(2H,q,J=7.2Hz);3.6δ(1H,s);4 .82δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.61δ (2H,s);6.93−7.61δ(5H,m);7.07δ(1H,s); 7.65δ(1H,t,J=7.2Hz);7.75δ(1H,t,J=7.9 Hz);8.1δ(1H,d,J=8.4Hz);8.61δ(1H,d,J= 6.2Hz)13 C NMR:δ7.32,20.56,31,63,50.08,66.91 ,66.98,75.43,95.97,120.47,125.46,127 .14,127.49,128.5,128.55,128.72,129.0 7,129.92,130.15,130.99,131.12,131,56 ,140.1 9,145.76,146.11,149.23,152.03,157.07 ,167.59及び169.94 FAB−MS(M+1):457 実施例1920−O−アセチル−7−[(4−フルオロフェニル)チオ]カンプトテシン 中間体のトリフラート(100mg、0.186ミリモル)を無水1,4−ジ オキサンに溶解し、アルゴン気流下で0℃に冷却した。それにジイソプロピルエ チルアミン(0.1mL、0.557ミリモル)を添加し、かつ4−フルオロフ ェニルメルカプタン(0.2mL)を徐々に添加し、反応混合物を換気装置中、 風船気圧で15時間攪拌した。48時間の後、反応混合物を塩化メチレン(25 mL)で稀釈し、水(20mL×4)で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾 過し、濃縮して目的化合物の粗製品である生成物を約80.5%の収率で得た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.19δ(2H,q,J=7.2Hz);2.28δ(3H,s); 4.82δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.61 δ(2H,m)6.93−7.61δ(4H,m); 7.07δ(1H,s) ;7.65δ(1H,t,J=7.2Hz);7.75δ(1H,t,J=7. 9Hz);8.1δ(1H,d,J=8.4Hz);8.61δ(1H,d,J =6.2Hz)13 C NMR:δ7.42,31.63,50.08,66.01,66.98 ,72.49,98.01,116.92,117.21,118.84,12 5.12,128.38,128.52,130.43,130.84,131 .48,133.19,133.3,139.69,146.17,149.3 6,149.36,149.98,152.07,160.99及び173.8 2 FAB−MS(M+1):518 実施例207−[(4−フルオロフェニル)チオ]カンプトテシン 20−O−アセチル−7−[(4−フルオロフェニル)チオ]カンプトテシン( 100mg、0.21ミリモル)を試薬級メタノール(20mL)に溶解し、炭 酸カリウム水溶液(0.1mL水中25mg)を加え、混合物を低温で約3時間 攪拌した。得られた反応混合物を1N塩酸で酸性にし、ラクトン形の化合物を沈 殿させた。沈殿生成物を濾過し、水(10mL×4)及びエーテル(10mL) で洗い、真空下で乾燥した。薄い黄色の粉末を分析し目的化合物であることがわ かった(79mg、80%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.87δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.23δ(2H,q,J=7.2Hz);3.6δ(1H,s);4 .82δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.61δ (2H,s);6.93−7.61δ(4H,m);7.07δ(1H,s); 7.6 5δ(1H,t,J=7.2Hz);7.75δ(1H,t,J=7.9Hz) ;8.1δ(1H,d,J=8.4Hz);8.61δ(1H,d,J=6.2 Hz)13 C NMR:δ7.42,31.63,50.08,66.01,66.98 ,72.49,98.01,116.92,117.21,118.84,12 5.12,128.38,128.52,130.43,130.84,131 .48,133.19,133.3,139.69,146.17,149.3 6,149.36,149.98,152.07,160.99及び173.8 2 FAB−MS:(M+1):475 実施例2120−O−アセチル−7−[トリメチルシリル]カンプトテシン ヘキサメチルジシラン(62μL、0.3ミリモル)をアルゴンのもとで火炎 乾燥丸底フラスコに充填し、それに、無水ヘキサメチルホスホルアミド(0.5 mL)及び無水テトラヒドロフランを室温で加えた。反応媒質を氷浴中で0℃に 冷却し、メチルリチウム(220μL、mL当たり30.8mgとして添加)を 注加した。薄黒色の溶液を低温で20−30分攪拌した。沃化銅(I)(42m g、0.22ミリモル)を別の乾燥済み丸底フラスコに充填し、無水テトラヒド ロフラン(4mL)を添加して、沃化銅の懸濁液を調製した。 この懸濁液にトリ−n−ブチルホスフィン(117μL、0.47ミリモル) を添加し、混合物を室温で1時間攪拌した。得られた 均一な無色の溶液を0℃に冷却し、これを−78℃のカニューレを用いて調製さ れた上記有機リチウム試薬に移した。次に反応媒質を約15−20分攪拌した。 進行している中間体のトリフラートシントン(114mg、0.213ミリモル )を精製したアルゴン雰囲気中で無水テトラヒドロフランに加え、これを−78 ℃の上記キュブレート試薬に移した。得られた薄黒色の反応溶液を15時間攪拌 し、次に飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチした。有機溶液部分をクロロホル ム(25mL)に入れた。水溶液部分をクロロホルム(25mL×3)で繰り返 し抽出した。有機の部分を合わせて無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃 縮して目的化合物の生成物を粗製品として得た。クロロホルム中10%メタノー ルを用い、シリカゲル床でフラッシュクロマトグラフに供し、収率75%で目的 の化合物を得た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.645δ(9H,s);0.9 0δ(3H,t,J=5.4Hz);2.12δ(2H,q,J=7.2Hz) ;2.21δ(3H,s);2.23δ(3H,s);5.42δ(2H,AB q,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.49δ(2H,q,J=2. 5Hz);7.12δ(1H,s);7.87δ(1H,t,J=7.2Hz) ;7.95δ(1H,t,J=7.9Hz);8.21δ(1H,d,J=5. 4Hz);8.27δ(1H,d,J=5.2Hz)13 C NMR:δ1.03,7.58,30.23,51.7,6 5.23,72.36,96.43,96.43,118.88,127.51 ,128.31,128.70,129.69,130.48,131.44, 135.95,143.46,145.42,147.20,150.15,1 56.74,172.58 FAB−MS:464(M+1) 実施例227−(トリメチルシリル)カンプトテシン 20−O−アセチル−7−(トリメチルシリル)カンプトテシン(100mg 、0.21ミリモル)を試薬級メタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウム 水溶液(0.1mL水中25mg)を加え、混合物を低温で約3時間攪拌した。 得られた反応混合物を5℃に冷却し、1N塩酸で酸性にして、化合物のラクトン 形を沈殿させた。沈殿生成物を濾過し、水(10mL×4)及びエーテル(10 mL)で洗い、真空下で乾燥した。薄い黄色の粉末を分析し目的化合物であるこ とがわかった(60mg、63%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.645δ(9H,s);0.9 0δ(3H,t,J=5.4Hz);2.12δ(2H,q,J=7.2Hz) ;2.23δ(3H,s);3.6δ(1H,s);5.42δ(2H,ABq ,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.49δ(2H,q,J=2.5 Hz);7.12δ(1H,s);7.87δ(1H,t,J=7.2Hz); 7.95δ(1H,t,J=7.9Hz);8.21δ(1H,d,J=5.4 Hz);8.27δ(1H,d,J=5.2Hz)13 C NMR:δ1.03,7.58,30.23,51.7,65.23,7 2.36,96.43,96.43,118.88,127.51,128.3 1,128.70,129.69,130.48,131.44,135.95 ,143.46,145.42,147.20,150.15,156.74, 172.58 FAB−MS:421(M+1) 実施例2320−O−アセチル−7−[(βートリメチルシリル)エチニル]カンプトテシ 20−O−アセチル−7−トリフラート(100mg、0.1855ミリモル )を無水及び脱ガス無水ジメチホルムアミド(5ml)に溶解し、塩化亜鉛(5 0.5mg、0.371ミリモル)を添加した。これにトリス(ジベンジリデン アセトニル)ビスパラヂウム(0)(17mg、0.371ミリモル)、続いて トリ(2−フリル)ホスフィン(20mg、0.074ミリモル)を添加した。 得られた溶液を室温で約30分間攪拌した。次にアセチレニックトリメチルシラ ン(0.1mL)を添加した。反応混合物を室温で48時間混合した。得られた 暗茶色の反応混合物を塩化メチレン(25mL)で稀釈し、濾過し、水(15m L)で洗った。濃縮して得られた粗製品である生成物を、「フロリシル」の丸い 床でフラッシュし、分別物を集め、濃縮し、真空下で乾燥して、分析した。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.45δ(9H,s);0.87 δ(3H,t,J=5.4Hz);1.85δ(2 H,q,J=7.2Hz);2.31δ(3H,s);5.42δ(2H,AB q,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.61δ(2H,m);7.0 7δ(1H,s);7.87δ(1H,t,J=7.2Hz);7.95δ(1 H,t,J=7.9Hz);8.21δ(1H,d,J=8.4Hz);8.2 7δ(1H,d,J=6.2Hz) FAB−MS:(M+1):501 実施例2420−O−アセチル−7−エチニルカンプトテシン 20−O−アセチル−7−(トリメチルシリル)カンプトテシン(100mg 、0.21ミリモル)を試薬級メタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウム 水溶液(0.1mL水中25mg)を加え、混合物を低温で約15分間攪拌した 。得られた反応混合物を5℃に冷却し、1N塩酸で酸性にして、化合物のラクト ン形を沈殿させた。沈殿生成物を濾過し、水(10mL×4)及びエーテル(1 0mL)で洗い、真空下で乾燥した。薄い黄色の粉末を分析し目的化合物である ことがわかった(40mg、53%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.90δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.12δ(2H,q,J=7.2Hz);2.23δ(3H,s); 3.6δ(1H,s);4.06δ(1H,s);5.42d(2H,ABq, J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.49δ(2H,q,J=2.5H z);7.12δ(1H,s);7.87δ(1H,t,J=7.2Hz) ;7.95δ(1H,t,J=7.9Hz);8.21δ(1H,d,J=5. 4Hz);8.47δ(1H,d,J=5.2Hz) 実施例257−エチニルカンプトテシン 20−O−アセチル−7−エチニルカンプトテシン(50mg、0.11ミリ モル)を試薬級メタノール(5mL)に溶解し、炭酸カリウム水溶液(0.1m L水中25mg)を加え、混合物を低温で約2時間攪拌した。得られた反応混合 物を5℃に冷却し、1N塩酸で酸性にして、化合物のラクトン形を沈殿させた。 沈殿生成物を濾過し、水(10mL×4)及びエーテル(10mL)で洗い、真 空下で乾燥した。薄い黄色の粉末を分析し、目的化合物を得た(60mg、63 %)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.90δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.12δ(2H,q,J=7.2Hz);3.6δ(1H,s);4 .06δ(1H,s);5.42δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2= 6.1Hz);5.49δ(2H,q,J=2.5Hz);7.12δ(1H, s);7.87δ(1H,t,J=7.2Hz);7.95δ(1H,t,J= 7.9Hz);8.21δ(1H,d,J=5.4Hz);8.47δ(1H, d,J=5.2Hz) 実施例267−[(β−トリメチルシリル)エチル]カンプトテシン カンプトテシン(500mg、1.44ミリモル)をイオン交換 水(10mL)で懸濁液とし、蒸留精製した3−トリメチルシリル−1−プロパ ナル(3.0mL、過剰)を添加し、続いて濃硫酸(5.5mL)を氷浴をもち いて0℃で15分かけて1滴ずつ添加した。攪拌中の上記反応媒質に、過酸化水 素水溶液(2mL)を添加し、続いて水1mL中硫酸鉄7水和物(156mg) を添加した。反応混合物を25℃で24時間さらに攪拌した。反応混合物を氷冷 水で稀釈し、クロロホルム(50mL×3)で抽出した。集めた有機部分を、無 水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過、濃縮して65%の収率で粗製品である生成 物を得た。粗製品である生成物を90%クロロホルム−メタノール混合物溶液を 用いてシリカゲル上で精製して0.4gの目的化合物を得た(収率=54%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.01δ(9H,s);0.48 δ(2H,q,J=4.8Hz);0.90δ(3H,t,J=5.4Hz); 1.53δ(2H,q,J=6.6Hz);2.12δ(2H,q,J=7.2 Hz);2.23δ(3H,s);3.6d(1H,s);5.42δ(2H, ABq,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.49δ(2H,q,J= 2.5Hz);7.12δ(1H,s);7.87δ(1H,t,J=7.2H z);7.95δ(1H,t,J=7.9Hz);8.21δ(1H,d,J= 5.4Hz);8.27δ(1H,d,J=5.2Hz)13 C NMR:δ1.03,7.58,9.62,23.48,30.23,5 1.7,65.23,72.36,96.43,96 .43,118.88,127.51,128.31,128.70,129. 69,130.48,131.44,135.95,143.46,145.4 2,147.20,150.15,156.74,172.58 FAB−MS:492(M+1) 実施例2720−O−アセチル−7−[(β−トリメチルシリル)エチルチオ]カンプトテ シン 中間体のトリフラート(100mg、0.186ミリモル)を無水1.4−ジ オキサンに溶解し、アルゴン気流下で0℃に冷却した。それにジイソプロピルエ チルアミン(0.1mL、0.557ミリモル)を添加し、かつトリメチルシリ ルエタンチオール(0.25mL)を徐々に添加し、反応混合物を換気装置中、 アルゴンの風船気圧で15時間攪拌した。15時間の後、反応混合物を塩化メチ レン(25mL)で稀釈し、水(20mL×4)で洗い、無水硫酸ナトリウムで 乾燥し、濃縮して目的化合物の粗製品である生成物を約80%の収率で得た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.01δ(9H,s);0.87 δ(3H,t,J=5.4Hz);0.98δ(2H,q,J=4.8Hz); 1.26δ(3H,t,J=5.8Hz);1.89δ(2H,q,J=7.2 Hz);2.31δ(3H,s);2.28δ(3H,s);3.05δ(2H ,q,J=5Hz);3.19δ(2H,q,J=7.2Hz);5.42δ (2H,ABq,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.61δ(2H, s);7.07δ(1H,s);7.65δ(1H,t,J=7.2Hz);7 .75δ(1H,t,J=7.9Hz);8.1δ(1H,d,J=8.4Hz );8.58δ(1H,d,J=6.2Hz) FAB−MS:523(M+1) 実施例287−[(β−トリメチルシリル)エチルチオ]カンプトテシン 20−O−アセチル−7−(エチルチオ)カンプトテシン(100mg、0. 21ミリモル)を試薬級メタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウム水溶液 (0.1mL水中25mg)を加え、混合物を低温で約3時間攪拌した。得られ た反応混合物を1N塩酸で酸性にして、化合物のラクトン形を沈殿させた。沈殿 生成物を濾過し、水(10mL×4)及びエーテル(10mL)で洗い、真空下 で乾燥した。薄い黄色の粉末を分析し、目的化合物を得た(69mg、76%) 。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.01δ(9H,s);0.87 δ(3H,t,J=5.4Hz);0.98δ(2H,q,J=4.8Hz); 1.26δ(3H,t,J=5.8Hz);1.89δ(2H,q,J=7.2 Hz);2.31δ(3H,s);2.28δ(3H,s);3.05δ(2H ,q,J=5Hz);3.19δ(2H,q,J=7.2Hz);3.6δ(1 H,s);5.42δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2 =6.1Hz);5.61δ(2H,s);7.07δ(1H,s);7.6 5δ(1H,t,J=7.2Hz);7.75δ(1H,t,J=7.9Hz) ;8.1δ(1H,d,J=8.4Hz);8.58δ(1H,d,J=6.2 Hz) FAB−MS:481(M+1) 実施例2920−O−アセチル−7−[(トリメチルシリル)メチルチオ]カンプトテシン 中間体のトリフラート(100mg、0.186ミリモル)を無水1,4−ジ オキサン(2mL)に溶解し、アルゴン気流下で0℃に冷却した。それにジイソ プロピルエチルアミン(0.1mL、0.557ミリモル)を添加し、かつ(ト リメチルシリル)メタンチオール(0.2mL)を徐々に添加し、反応混合物を 換気装置中、アルゴンの風船気圧で15時間攪拌した。48時間の後、反応混合 物を塩化メチレン(25mL)で稀釈し、水(20mL×4)で洗い、無水硫酸 ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して目的化合物の粗製品である生成物を約7 0%の収率で得た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.15δ(9H,s);0.87 δ(3H,t,J=5.4Hz);1.26δ(3H,t,J=5.8Hz); 2.21δ(3H,s);2.19δ(2H,q,J=7.2Hz);2.31 δ(2H,s);2.38δ(2H,s);5.42δ(2H,ABq,J1= 17.5Hz;J2=6.1Hz);5.61δ(2H,s);7.07δ( 1H,s);7.65d(1H,t,J=7.2HZ);7.75d(1H,t ,J=7.9Hz);8.22δ(1H,d,J=8.4Hz);8.55δ( 1H,d,J=6.2Hz) FAB−MS:509(M+1) 実施例307−[(トリメチルシリル)メチルチオ]カンプトテシン 20−O−アセチル−7−(メチルチオ)カンプトテシン(100mg、0. 21ミリモル)を試薬級メタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウム水溶液 (0.1mL水中25mg)を加え、混合物を低温で約3時間攪拌した。得られ た反応混合物を1N塩酸で酸性にして、化合物のラクトン形を沈殿させた。沈殿 生成物を濾過し、水(10mL×4)及びエーテル(10mL)で洗い、真空下 で乾燥した。薄い黄色の粉末を分析し、目的化合物を得た(59mg、67%) 。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.15δ(9H,s);0.87 δ(3H,t,J=5.4Hz);1.26δ(3H,t,J=5.8Hz); 2.19δ(2H,q,J=7.2Hz);2.28δ(2H,s);2.38 δ(2H,s);3.6δ(1H,s);5.42δ(2H,ABq,J1=1 7.5Hz;J2=6.1Hz);5.61δ(2H,s);7.07δ(1H ,s);7.65δ(1H,t,J=7.2Hz);7.75δ(1H,t,J =7.9Hz);8.1(1H,d,J=8.4Hz);8.58δ(1H,d ,J=6.2Hz) FAB−MS:467(M+1) 実施例3120−デオキシカンプトテシン(実施例37で使用) カンプトテシン(500mg、1.44ミリモル)を1.4−ジオキサン(1 0mL)に懸濁させ、ラウスソン試薬(290.5mg、0.72ミリモル)を 添加した。反応混合物を不活性雰囲気中、90℃に昇温し10時間加熱した。得 られた均一な反応混合物を濃縮し、有機部分をクロロホルム(25mL)に注加 し、水溶液部分をクロロホルム(25mL×3)で繰り返し抽出した。有機の部 分を合わせて濃縮し、目的化合物の粗製品である生成物を得た。この粗製品をメ タノール中10%クロロホルム溶液を用い、「フロリシル」床でフラッシュクロ マトグラフに供し、収率40%でジアステレオマー混合物の目的化合物を得た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):1.07δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.12δ(2H,q,J=7.2Hz);3.69δ(1H,t、J =6.6Hz);5.42δ(2H,ABq,J1=17.5Hz;J2=6.1 Hz);5.59δ(2H,q,J=2.5Hz);7.62δ(1H,s); 7.71δ(1H,t,J=7.2Hz);7.85δ(1H,t,J=7.9 Hz);8.01δ(1H,d,J=5.4Hz);8.23δ(1H,d,J =5.2Hz);8.47δ(1H,s)13 C NMR:δ11.1,25.25,29.6,45.81,49.93, 66.04,99.76,120.79,128.1 0,128.24,128.72,129.8,130.73,131.2,1 46.12,147.27,149.06,158.01及び171.01 PAB−MS(M+1):361.2 実施例3220−(メタンスルホニル)カンプトテシン(実施例33で使用) ジクロルメタン100mL中カンプトテシン(2.0g、5.7ミリモル)の 懸濁液にピリジン20mL及びメタンスルホニルクロライド6.5mLを添加し た。この混合物を窒素雰囲気中室温で3日間攪拌した。その結果、均一な溶液に 変わった。高い真空で溶媒を除去した。残さをエチルアセテートを展開液として フラッシュカラムクロマトグラフにより精製した。1.135gの20−メシル カンプトテシンを収率46%で得た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(CDCl3):8.38δ(1H,s);8.23δ(1H,d, J=8.7Hz);7.91δ(1H,d,J=8.1Hz);7.82δ(1 H,t,J=8.4Hz);7.66δ(1H,t,J=7.8Hz);7.6 2δ(1H,s);5.64δ(1H,d,J=17.7Hz);5.36δ( 1H,d、J=17.7Hz);5.29δ(2H,s);3.32δ(3H, s);2.29δ(2H,m);0.97δ(3H,t,J=7.5Hz) 実施例3320−デオキシカンプトテシン ジオキサン30中20−メシルカンプトテシン(0.59g、1.38ミリモ ル)の溶液に沃化ナトリウム0.30g及びトリブチルスタニルヒドライド(0 .90mL、2.5当量)を添加した。混合物を4時間環流加熱した。室温に冷 却後、反応混合物をジエチルエーテル50mLで稀釈した。沈殿物を濾過した。 母液をヘキサン50mLで稀釈した。沈殿物を集め、クロロホルムに溶解し、ブ ラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を除去し、20−デオ キシカンプトテシン0.386gを収率69%で得た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(CDCl3):8.39δ(1H,s);8.22δ(1H,d, J=8.7Hz);7.91δ(1H,d,J=8.1Hz);7.83δ(1 H,t,J=8.4Hz);7.66δ(1H,t,J=7.8Hz);7.1 8δ(1H,s);5.64δ(1H,d,J=16.5Hz);5.36δ( 1H,d、J=16.5Hz);5.29δ(2H,s);3.62δ(1H, t,J=6.6Hz);2.09δ(2H,m);1.09δ(3H,t,J= 7.5Hz) 実施例3420−O−アセチル−7−[(γ−トリメチルシリル)−α−プロペニル]カン プトテシン 20−O−アセチル−7−トリフラート(100mg、0.1855ミリモル )を無水及び脱ガス無水ジメチホルムアミド(5ml)及び塩化亜鉛(50.5 mg、0.371ミリモル)に添加した。これにトリス(ジベンジリデンアセト ニル)ビスパラヂウム(0) (17mg、0.371ミリモル)、続いてトリ(2−フリル)ホスフィン(2 0mg、0.074ミリモル)を添加した。得られた溶液を室温で約30分間攪 拌した。次にプロペニリックトリメチルシラン[(3−トリメチルシリル)−1 −プロペン](0.1mL)を添加した。反応混合物を室温で48時間混合した 。得られた暗茶色の反応混合物を塩化メチレン(25mL)で稀釈し、濾過し、 水(15mL)で洗った。濃縮して得られた粗製品である生成物を、「フロリシ ル」の丸床でフラッシュし、分別物を集め、濃縮し、真空下で乾燥して、分析し た。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.26δ(9H,s);0.97 δ(3H,t,J=5.4Hz);2.02δ(2H,s);2.24δ(2H ,q,J=7.2Hz);2.21δ(3H,s);5.42δ(2H,ABq ,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.61δ(2H,m);7.2δ (1H,s);7.77δ(1H,t,J=7.2Hz);7.85δ(1H, t,J=7.9Hz);8.21δ(1H,d,J=8.4Hz);8.32δ (1H,d,J=6.2Hz) FAB−MS:(M+1):501 実施例3520−O−アセチル−7−(α−プロペニル)カンプトテシン 20−O−アセチル−7−[(γ−トリメチルシリル)プロペン−α−イル] カンプトテシン(100mg、0.21ミリモル)を試薬級メタノール(20m L)に溶解し、炭酸カリウム水溶液(0 .1mL水中25mg)を加え、混合物を低温で約15分間攪拌した。得られた 反応混合物を5℃に冷却し、1N塩酸で酸性にして、化合物のラクトン形を沈殿 させた。沈殿生成物を濾過し、水(10mL×4)及びエーテル(10mL)で 洗い、真空下で乾燥した。薄い黄色の粉末を分析し、目的化合物を得た(40m g、53%)。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.97δ(3H,t,J=5.4 Hz);2.02δ(2H,s);2.24δ(2H,q,J=7.2Hz); 2.21δ(3H,s);5.42δ(2H、ABq,J1=17.5Hz;J2 =6.1Hz);5.61δ(2H,m);7.2δ(1H,s);7.77δ (1H,t,J=7.2Hz);7.85δ(1H,t,J=7.9Hz);8 .21(1H,d,J=8.4Hz);8.32δ(1H,d,J=6.2Hz ) 実施例367−[(γ−トリメチルシリル)−α−プロペニル]カンプトテシン 20−O−アセチル−7−[(γ−トリメチルシリル)−α−プロペニル]カ ンプトテシン(50mg、0.11ミリモル)を試薬級メタノール(5mL)に 溶解し、炭酸カリウム水溶液(0.1mL水中25mg)を加え、混合物を低温 で約2時間攪拌した。得られた反応混合物を5℃に冷却し、1N塩酸で酸性にし て化合物のラクトン形を沈殿させた。沈殿生成物を濾過し、水(10mL×4) 及びエーテル(10mL)で洗い、真空下で乾燥した。薄い黄色の 粉末を分析し、目的化合物、即ちCPT−7−CH=CH−CH2−TMS及び 7−アレニック誘導体、7−[(γ−トリメチルシリル)−α,β−プロパジエ ニル]カンプトテシン、即ちCPT−7CH=C=CH−TMSに相当する異性 化同族体10%を得た(60mg、63%)。 得られた代表的化合物のNMRスペクトルは以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):0.26δ(9H,s);0.97 δ(3H,t,J=5.4Hz);2.02δ(2H,s、アセチレニック相当 部);2.24δ(2H.q,J=7.2Hz);5.42δ(2H、ABq, J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5.61δ(2H,m);7.2δ( 1H,s);7.77δ(1H,t,J=7.2Hz);7.85δ(1H,t .J=7.9Hz);8.21δ(1H,d,J=8.4Hz);8.32δ( 1H,d,J=6.2Hz) 実施例377−[(β−トリメチルシリル)エチル]−20−デオキシカンプトテシン 20−デオキシカンプトテシン(200mgを水(10mL)で懸濁液とし、 これに硫酸第一鉄7水和物(400mg)を添加し、続いて氷酢酸(5mL)を 添加した。得られた反応混合物を15分間攪拌し、続いて反応温度を約15℃に 維持しながら濃硫酸(4mL)を1滴ずつ添加した。最後に、上記反応混合物に 30%過酸化水素(0.2mL)を添加し、室温で3時間攪拌した。有機部分を クロロホルムに加えた。水溶液部分をクロロホルム(50mL×5 )で繰り返し抽出した。集めた有機部分を水、ブラインで洗い、無水硫酸ナトリ ウム上で乾燥した。生成物を含む部分を濾過し、蒸発させて粗製品として目的の 生成物を120mg得た。この粗製品をエチルアセテート−クロロホルム混合物 を用いてシリカゲルでクロマトグラフに供して目的の化合物を得た(85mg) 。 得られた化合物のNMR測定結果は以下の通りである。1 H NMR(300MHz;CDCl3):8.39δ(1H,s);8.22 δ(1H,d,J=8.7Hz);7.91δ(1H,d,J=8.1Hz); 7.83δ(1H,t,J=8.4Hz);7.66δ(1H,t,J=7.8 Hz);7.18δ(1H,s);5.64δ(1H,d,J=16.5Hz) ;5.36δ(1H,d、J=16.5Hz);5.29δ(2H,s);3. 62δ(1H,t,J=6.6Hz);2.09δ(2H,m);1.09δ( 3H,t,J=7.5Hz)及び0.12δ(9H,s) 実施例3820−O−アセチロカンプトテシン カンプトテシン(2グラム、5.7ミリモル)を無水ピリジン(30mL)に 溶解し、無水酢酸(15mL)を発熱反応を維持しながら徐々に添加した。反応 を30分間攪拌し、次に触媒のジメチルアミノピリジン(約70mg)を添加し 、反応を室温で12−15時間続けて完結した。砕氷に反応混合物を入れて生成 物を沈殿させた。沈殿物を濾過し、冷水、続いて冷エーテルで洗浄した。上記生 成物を展開液としてクロロホルムを用い、シリカゲルマトリックス でフラッシュクロマトグラフに供して良好な精製をして、収率85%で目的の化 合物を得た。 得られた代表的化合物のNMRスペクトルは以下の通りである。1 H NMR(300MHz;d6−DMSO):0.87δ(3H,t,J= 5.4Hz);2.12δ(2H,q,J=7.2Hz);2.21δ(3H, s);5.42δ(2H、ABq,J1=17.5Hz;J2=6.1Hz);5 .49δ(2H,q,J=2.5Hz);7.14δ(1H,s);7.97δ (1H,t,J=7.2Hz);8.05δ(1H,t,J=7.9Hz);8 .12δ(1H,d,J=8.4Hz);8.35δ(1H,d,J=6.2H z)及び8.45δ(1H,s) 上記処方は、カンプトテシノンから20−O−アセチルカンプトテシノン及び カンプトテシン−1−オキシドから20−O−アセチルカンプトテシン−1−オ キシドを調製するのに用いられた。これらの化合物は実施例4及び5に使用され た。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年2月27日(1998.2.27) 【補正内容】 本発明の化合物は式: [式中、 −R1は、式−C(O)R2(ここでR2がC1-6アルキル、C2-6アルケニル、 C2-6アルキニル又はアリールを意味する)のアシルを表し、又はC2-8アルケニ ル若しくはC2-8アルキニルを表すが、これらのそれぞれの基は1個以上のハロ ゲン原子、ヒドロキシル基、C1-6アルキル若しくはC1-6アルコキシ基で置換さ れることができ、又はオキソ(この場合1,2−及び6,7−環二重結合が1つ の2,6−環二重結合によって置き換えられている)若しくは−S−R3(ここ でR3がC1-6アルキル、アリール又はハロ−若しくはC1-6アルキル−置換アリ ールを意味する)基を表し、又は−S(O)−C1-6アルキル、−OSO2CF3 若しくは−SiR8910、−R5−SiR8910若しくは−S−R5−SiR8910(ここでR5がC1-6アルキレン、C2-6アルケニレン若しくはC2-6アル キニレンを、かつR8、R9及びR10のそれぞれが水素若しくはC1-6アルキルを 意味する)を表し、かつ −R11は水素、ヒドロキシル基若しくはヒドロキシル保護基(この保護基はヒ ドロキシル基をトリフリル化(triflylation)から保護する)を表 す]で表される化合物又はその遊離塩基形状化合物又はその薬剤として受け入れ られる酸添加塩。 「CX−CYアルケニル」(同様に、「CX−CYアルキニル」)は、2つの炭素 原子の間に少なくとも1個の二重結合(アルケニル)又は三重結合(アルキニル )を持つ直鎖又は分枝鎖炭化水素基を意味し、 「CX−CYアルキレン」、「CX−CYアルケニレン」及び「CX−CYアルキニ レン」は上記アルキル、アルケニル及びアルキニル基の二価形態であり、 「アシル」は−C(O)−R2(R2がC1−C5アルキル、C2−C6アルケニル 、C2−C6アルキニル又はアリールを表す)を意味し、かつ 「アリール」は1個以上の環の芳香族炭素環基を意味する。 上記のそれぞれの例を以下に示す。 C1−C6アルキルは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、アミル及びヘキシル を含み、同様にC1−C6アルコキシ はメトキシ〜ヘキシルオキシを含み、 同様に、C1−C6アルキレンはメチレン、1,1−及び1,2−エチレン、1 ,1−、1,2−及び1,3−プロピレン、ブチレン類、ペンチレン類及びヘキ シレン類を含み、 C2−C8アルケニル(C2−C8アルケニレン)又はC2−C8アルキニル(C2 −C8アルキニレン)は、好ましくはC2−C6アルケニル(C2−C6アルケニレ ン)又はC2−C6アルキニル(C2−C6アルキニレン)及びビニル(ビニレン) 、プロペニル(プロペニレン)、ブテニル(ブテニレン)、アセチレニル(アセ チレニレン)、エチニル(エチニレン)、プロピニル(プロピニレン)及び二重 又は三重結合を有する他の基を含み、かつ アシルはアセチル、プロピオニル、及び他のアシルを含み、 アリールはフェニル及びナフチルを含むが、これらの基において、環に結合し た少なくとも1個の水素原子がハロゲン原子(例えば、4−ハロフェニル)又は C1−C6アルキルにより置換可能である。 請求の範囲 1.式(I): [式中、 −R1は、式−C(O)R2(ここでR2がC1-6アルキル、C2-6アルケニル、 C2-6アルキニル又はアリールを意味する)のアシルを表し、又は C2-8アルケニル若しくはC2-8アルキニルを表すが、これらのそれぞれの基は 1個以上のハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1-6アルキル若しくはC1-6アルコ キシ基で置換されることができ、又は、 オキソ(この場合1,2−及び6,7−環二重結合が1つの2,6−環二重結 合によって置き換えられている)若しくは−S−R3(ここでR3がC1-6アルキ ル、アリール又はハロ−若しくはC1-6アルキル−置換アリールを意味する)基 を表し、又は −S(O)−C1-6アルキル、−OSO2CF3、若しくは−SiR8910、 −R5−SiR8910若しくは−S−R5−SiR8910(ここでR5がC1-6 アルキレン、C2-6アルケニレン若しくはC2-6アルキニレンを、かつR8、R9及 びR10のそれぞれが水素若しくはC1-6アルキルを意味する)を表し、かつ −R11は水素、ヒドロキシル基若しくはヒドロキシル保護基(この保護基はヒ ドロキシル基をトリフリル化から保護する)を表す]で表される遊離塩基形状化 合物又はその薬剤として受け入れられる酸添加塩。 2.R1がアシル基、前記置換若しくは未置換C2-8アルケニル−若しくはC2-8 アルキニル−基、−S−R3、−S(O)−C1-6アルキル 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年8月5日(1998.8.5) 【補正内容】 請求の範囲 1.式(I): [式中、 −R1は、オキソ(この場合1,2−及び6,7−環二重結合が1つの2,6 −環二重結合によって置き換えられている)若しくは−S−R3(ここでR3がC1-6 アルキル、アリール又はハロ−若しくはC1-6アルキル−置換アリールを意味 する)基を表し、又は −S(O)−C1-6アルキル、−OSO2CF3、若しくは−SiR8910、 −R5−SiR8910若しくは−S−R5−SiR8910(ここでR5がC1-6 アルキレン、C2-6アルケニレン若しくはC2-6アルキニレンを、かつR8、R9及 びR10のそれぞれが水素若しくはC1-6アルキルを意味する)を表し、かつ −R11は水素、ヒドロキシル基若しくはヒドロキシル保護基(この保護基はヒ ドロキシル基をトリフリル化から保護する)を表す] で表される遊離塩基形状化合物又はその薬剤として受け入れられる酸添加塩 2.R1が−S−R3、−S(O)−C1-6アルキル又は前記のもの又は−SiR8 910、−R5−SiR8910又は−S−R5−SiR8910基を表し、か つ R11が水素又はヒドロキシル基を表すことを特徴とする請求項1記載の化合物 。 3.R8、R9及びR10が全てメチル基を表すことを特徴とする請求項1又は2記 載の化合物。 4.R1が−C1-6−アルキレン−Si(CH33又はS−C1-6−アルキレン− Si(CH33を表すことを特徴とする請求項3記載の化合物。 5.R1がβ−(トリメチルシリル)エチルを表すことを特徴とする請求項4記 載の化合物。 6.R1が(トリメチルシリル)メチルを表すことを特徴とする請求項4記載の 化合物。 7.R1がトリメチルシリルを表すことを特徴とする請求項4記載の化合物。 8.R1が(トリメチルシリル)エテニルを表すことを特徴とする請求項4記載 の化合物。 9.R1が(トリメチルシリル)エチニルを表すことを特徴とする請求項4記載 の化合物。 10.R1がトリフルオロメチルスルホニルオキシを表すことを特徴とする請求項 1記載の化合物。 11.請求項1乃至10いずれか記載の化合物及び1種以上の薬剤に受け入れられ る、ぶ形剤、担体又は稀釈剤を含むことを特徴とする薬剤。 12.癌患者治療用の請求項1乃至10いずれか記載の化合物及び請求項11記載 の薬剤。 13.癌患者治療用の薬物の処方のための請求項1乃至10いずれか記載の化合物 の使用。 14.式(I):[式中、 R1は式−C(O)R2(ここでR2がC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6 アルキニル又はアリールを意味する)のアシルを表し、又は C2-8アルケニル若しくはC2-8アルキニルを表すが、これらのそれぞれの基は 1個以上のハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1-6アルキル若しくはC1-6アルコ キシ基で置換されることができ、か つ −R11は水素、ヒドロキシル基若しくはヒドロキシル保護基(この保護基はヒ ドロキシル基をトリフリル化から保護する)を表す]で表される遊離塩基形状化 合物又はその薬剤として受け入れられる酸添加塩 15.請求項14記載の化合物及び1種以上の薬剤に受け入れられる、ぶ形剤、担 体又は稀釈剤を含むことを特徴とする薬剤。 16.癌患者治療用の請求項14記載の化合物及び請求項15記載の薬剤。 17.癌患者治療用の薬物の処方のための請求項14記載の化合物の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 シーサラムル,ペダイアーガリ アメリカ合衆国,78248 テキサス州 サ ンアントニオ,フォーン ヘブン 1207 (72)発明者 ムラリ,ダナバラン アメリカ合衆国,78230 テキサス州 サ ンアントニオ,ヴァンス ジャクソン 11146 (72)発明者 レディ,ダシャラッサ,ガウラバラム アメリカ合衆国,78248 テキサス州 サ ンアントニオ,ジャンクション リッジ 1715 (72)発明者 ヤオ,シジェ アメリカ合衆国,78230 テキサス州 サ ンアントニオ,レジェンド ランチ ドラ イブ 4027 (72)発明者 ペトルル,パヴァンクマー アメリカ合衆国,78248 テキサス州 サ ンアントニオ,スティープルウェイ 2541

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、 −R1は、式−C(O)R2(ここでR2がC1-6アルキル、C2-6アルケニル、 C2-6アルキニル又はアリールを意味する)のアシルを表し、又は C2-8アルケニル若しくはC2-8アルキニルを表すが、これらのそれぞれの基は 1個以上のハロゲン原子、ヒドロキシル基、C1-6アルキル若しくはC1-6アルコ キシ基で置換されることができ、又は ハロ、オキソ(この場合1,2−及び6,7−環二重結合が1つ の2,6− 環二重結合によって置き換えられている)若しくは−S−R3(ここでR3がC1- 6 アルキル、アリール又はハロ−若しくはC1-6アルキル−置換アリールを意味す る)基を表し、又は −S(O)−C1-6アルキル、−OSO2CF3、若しくは−SiR8910、 −R5−SiR8910若しくは−S−R5−SiR8910(ここでR5がC1-6 アルキレン、C2-6アルケニレン若しくはC2-6アルキニレンを、かつR8、R9及 びR10のそれぞれが水素若しくはC1-6アルキルを意味する)を表し、かつ −R11は水素、ヒドロキシル基若しくはヒドロキシル保護基(この保護基はヒド ロキシル基をトリフリル化から保護する)を表す]で表される遊離塩基形状化合 物又はその薬剤として受け入れられる酸添加塩 2.R1がアシル基、ハロ、置換若しくは未置換C2-8アルケニル−若しくはC2- 8 アルキニル−基、−S−R3、−S(O)−C1-6アルキル又は前記のもの又は −SiR8910、−R5−SiR8910又は−S−R5−SiR8910基を 表し、かつ R11が水素又はヒドロキシル基を表すことを特徴とする請求項1記載の化合物 。 3.R8、R9及びR10が全てメチル基を表すことを特徴とする請求項1又は2記 載の化合物。 4.R1が−C1-6−アルキレン−Si(CH33又はS−C1-6−アルキレン− Si(CH33を表すことを特徴とする請求項3記載の化合物。 5.R1がβ−(トリメチルシリル)エチルを表すことを特徴とする請求項4記 載の化合物。 6.R1が(トリメチルシリル)メチルを表すことを特徴とする請求項4記載の 化合物。 7.R1がトリメチルシリルを表すことを特徴とする請求項4記載の化合物。 8.R1が(トリメチルシリル)エテニルを表すことを特徴とする請求項4記載 の化合物。 9.R1が(トリメチルシリル)エチニルを表すことを特徴とする請求項4記載 の化合物。 10.R1がトリフルオロメチルスルホニルオキシを表すことを特徴とする請求項 1記載の化合物。 11.請求項1乃至10いずれか記載の化合物及び1種以上の薬剤に受け入れられ るぶ形剤、担体又は稀釈剤を含むことを特徴とする薬剤。 12.癌患者治療用の請求項1乃至10いずれか記載の化合物及び請求項11記載 の薬剤。 13.癌患者治療用の薬物の処方のための請求項1乃至10いずれか記載の化合物 の使用。
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