JP7485661B2 - カンプトテシン誘導体およびその調製方法並びに用途 - Google Patents

カンプトテシン誘導体およびその調製方法並びに用途 Download PDF

Info

Publication number
JP7485661B2
JP7485661B2 JP2021518840A JP2021518840A JP7485661B2 JP 7485661 B2 JP7485661 B2 JP 7485661B2 JP 2021518840 A JP2021518840 A JP 2021518840A JP 2021518840 A JP2021518840 A JP 2021518840A JP 7485661 B2 JP7485661 B2 JP 7485661B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
cancer
methylenedioxycamptothecin
nmr
preparation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021518840A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021526560A (ja
Inventor
ジャン,タオ
ウー,グワンジャオ
ホー,ション
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Qingdao Marine Biomedical Research Institute Co Ltd
Original Assignee
Qingdao Marine Biomedical Research Institute Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Qingdao Marine Biomedical Research Institute Co Ltd filed Critical Qingdao Marine Biomedical Research Institute Co Ltd
Publication of JP2021526560A publication Critical patent/JP2021526560A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7485661B2 publication Critical patent/JP7485661B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/22Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains four or more hetero rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/47Quinolines; Isoquinolines
    • A61K31/4738Quinolines; Isoquinolines ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems
    • A61K31/4745Quinolines; Isoquinolines ortho- or peri-condensed with heterocyclic ring systems condensed with ring systems having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. phenantrolines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/535Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with at least one nitrogen and one oxygen as the ring hetero atoms, e.g. 1,2-oxazines
    • A61K31/53751,4-Oxazines, e.g. morpholine
    • A61K31/53771,4-Oxazines, e.g. morpholine not condensed and containing further heterocyclic rings, e.g. timolol
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/54Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with at least one nitrogen and one sulfur as the ring hetero atoms, e.g. sulthiame
    • A61K31/541Non-condensed thiazines containing further heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Description

本発明は、医薬技術の分野に属し、具体的には、新しいタイプのカンプトテシン誘導体およびその調製方法並びに用途に関する。
カンプトテシン誘導体は、20世紀における抗がん剤の3つの主要な発見の1つとして知られており、広域スペクトルの抗腫瘍活性を示し、膨大な研究と応用の見通しがある。初期のカンプトテシン化合物は、その作用メカニズムがTop IおよびDNAと三元複合体を形成しているため、DNAの複製と転写を妨げ、選択性が低く、毒性と副作用が高いなどの欠点があった。
化学技術の発展に伴い、近年、分子標的抗腫瘍薬が研究のホットスポットになり、このような薬が腫瘍細胞の分化と増殖に関連する信号伝達経路に選択的に作用することができる。
本発明は、カンプトテシンをリード化合物として、その構造を変更して、より効率的で毒性の低い抗腫瘍候補化合物を開発するものである。
カンプトテシンの構造に基づいて、10位と11位にメチレンジオキシ基を導入し、7位に異なる置換基を導入して、抗腫瘍活性がより高く、毒性がより低く、溶解性が良好な化合物を取得した。
本発明は、腫瘍を予防または治療する薬を調製するために使用することができる、カンプトテシン誘導体およびその調製方法並びに用途を提供するものである。
上記の技術的問題を解決するためになされた、本発明の一態様では、式(I)に示す構造を有する化合物、その立体異性体および薬学的に許容される塩形態を提供する。具体的には、下記化学式(I)に示す構造を有する化合物、ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩の形態から選ばれる何れかからなることを特徴とするEGFおよび/またはFGFの阻害剤
Figure 0007485661000001
ここで、Rは
Figure 0007485661000002
であり、ただし、
Xは
Figure 0007485661000003
であり、nは0~2の整数であり、mは0~2の整数であり、
Zは環構造であり、Z環は、置換または非置換ベンゼン環、置換または非置換ピリジン環、置換または非置換フラン環、置換または非置換チオフェン環、置換または非置換ピラゾール環、置換または非置換インドール環、置換または非置換ベンゾピラゾール環、置換または非置換ピペリジン環、置換または非置換モルホリン環、置換または非置換チオモルホリン環、置換または非置換ナフタレン環、および置換または非置換トリアゾール環から選択され、
置換構造の場合、前記置換基は、ハロゲン原子、置換または非置換アルキル基、置換または非置換エステル基、置換または非置換アリール基、置換または非置換ピロリジニル基、置換または非置換ピペリジニル基、置換または非置換モルホリニル基、および置換または非置換チオモルホリニル基から選択され、
前記置換は単一置換または複数置換であり、
nとmの両方が0の場合、前記Z環は非置換ベンゼン環ではない。
具体的には、nは0または2の整数であり、mは1の整数であり、
Zは環構造であり、m=1のときZ環は置換ベンゼン環であり、n=0またはm=0のときZ環は置換または非置換ピリジン環であり、n=2のときZ環は置換または非置換ピペリジン環、および置換または非置換モルホリン環から選択されるものであり、
置換構造の場合、m=1のとき前記置換基は、ハロゲン原子であり、n=0、m=0またはn=2のとき前記置換基は、ハロゲン原子、置換または非置換アルキル基、置換または非置換エステル基、置換または非置換アリール基、置換または非置換ピロリジニル基、置換または非置換ピペリジニル基、置換または非置換モルホリニル基、および置換または非置換チオモルホリニル基から選択され、
前記置換は単一置換または複数置換である。
より具体的には、前記化合物は、
Figure 0007485661000004
から選ばれる何れかである。
好ましくは、前記ハロゲン原子はFである。
前記立体異性体には、立体配座異性体、光学異性体(エナンチオマーやジアステレオマーなど)、幾何学的異性体(シス-トランス異性体など)が含まれる。これらの異性体またはその組み合わせは、ラセミ混合物、個々のエナンチオマー、個々のジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、シスまたはトランス異性体として存在し得る。
前記薬学的に許容される塩とは、上記の化合物と、無機酸、有機酸、アルカリ金属またはアルカリ土類金属などとの反応によって生成される塩を指す。これらの塩には、(1)塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸とで形成された塩、(2)酢酸、乳酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、安息香酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、マレイン酸、またはアルギニン酸などの有機酸とで形成された塩、(3)アルカリ金属またはアルカリ土類金属(ナトリウム、カリウム、カルシウムまたはマグネシウム)とで形成された塩、アンモニウム塩または水溶性アミン塩(N-メチルグルカミン塩など)、低級アルカノールアンモニウム塩、および他の薬学的に許容されるアミン塩(メチルアミン塩、エチルアミン塩、プロピルアミン塩、ジメチルアミン塩、トリメチルアミン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、第三級ブチルアミン塩、エチレンジアミン塩、ヒドロキシルエチルアミン塩、ジヒドロキシルエチルアミン塩、トリヒドロキシルエチルアミン塩、およびモルホリン、ピペラジン、リジンによって形成されたアミン塩など)、または他の通常の「プロドラッグ」が含まれるが、これらに限定されない。
さらに、本発明は、上記化合物の前駆体を提供し、前記前駆体とは、適切な方法によって摂取された後、この化合物の前駆体が患者のインビボで代謝または化学反応して変換された本発明の一般式に含まれる化合物、および化合物の塩または溶液を指す。化合物の前駆体には、前記化合物のカルボン酸エステル、炭酸エステル、リン酸エステル、硝酸エステル、硫酸エステル、スルホンエステル、スルホキシドエステル、アミノ化合物、カルバメート、アゾ化合物、ホスホルアミド、グルコシド、エーテル、アセタールなどが含まれるが、これらに限定されない。
好ましい実施例では、前記Xは
Figure 0007485661000005
であり、mは1または2であり、Z環は、置換または非置換ベンゼン環、より具体的にはmは1であり、Z環は前記置換ベンゼン環である。特に好ましくは、式(I)の前記Rは以下から選択されたいずれか1つである:
より具体的には、以下から選択されたいずれか1つである:
別の好ましい実施例では、前記Xは
Figure 0007485661000008
であり、nは2であり、Z環は置換または非置換ベンゼン環、より具体的には置換ベンゼン環である。別の実施例では、特に好ましくは、式(I)のRは以下から選択されたいずれか1つである:
別の好ましい実施例では、Xは
Figure 0007485661000010
であり、前記nとmの両方は0である。特に好ましくは、式(I)のRは以下から選択されたいずれか1つである:
より好ましくは、前記化合物は、
Figure 0007485661000012
である。
別の好ましい実施例では、前記Xは
Figure 0007485661000013
であり、nは0~2の整数であり、Z環は置換または非置換ピペリジン環、置換または非置換モルホリン環、および置換または非置換チオモルホリン環から選択され、より具体的には、前記nは2の整数であり、Z環は、置換または非置換ピペリジン環、および置換または非置換モルホリン環から選択される。特に好ましくは、式(I)の前記Rは以下から選択されたいずれか1つである:
Figure 0007485661000014
より具体的には、式(I)の前記Rは以下から選択されたいずれか1つである:
Figure 0007485661000015
別の好ましい実施例では、式(I)のRは置換または非置換トリアゾール環であり、前記化合物は式(II)に示す構造を有する:
Figure 0007485661000016
ここで、Rは、置換または非置換アルキル基、置換または非置換エステル基、置換または非置換イソヒドロキサム酸鎖、および置換または非置換アリール基から選択される。
上記の技術的問題を解決するためになされたもので、本発明の別な態様は、下記化学式3,6,7,21,51及び52に示す構造を有する何れかの化合物、ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩の形態から選ばれる何れかからなり、腫瘍細胞の増殖を抑制することを特徴とするEGFおよび/またはFGFの阻害剤である
Figure 0007485661000017
本発明の別の態様は、癌を予防および/または治療する薬物の調製での上記化合物の用途を提供する。より具体的には、癌を予防および/または治療する薬物であるEGFおよび/またはFGFの阻害剤であるというものである。好ましくは、前記癌は肺癌、結腸癌、前立腺癌、白血病、および乳癌から選択される。
本発明の別の態様は、上記化合物のEGFまたはFGF阻害剤としての用途を提供する。
本発明の別の態様は、1)有効用量の上記化合物、および2)薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。より具体的には、1)治療有効用量の請求項1~12のいずれか1項に記載のEGFおよび/またはFGFの阻害剤、および2)薬学的に許容される担体を含む医薬組成物である。
前記医薬組成物は、錠剤、カプセル、粉末、顆粒、ロゼンジ、坐剤、経口液体または無菌非経口懸濁液などの液体調製形態、および大量または少量注射剤、凍結乾燥粉末などの注射形態で調製することができる。上記投与形態の薬物は、製薬分野における通常の方法に従って調製することができる。
必要に応じて、本発明の医薬組成物には、1つまたは複数の薬学的に許容される担体を添加することもでき、担体には、医薬分野における通常の希釈剤、充填剤、結合剤、湿潤剤、吸収促進剤、界面活性剤、吸着キャリア、潤滑剤などが含まれる。
本発明の別の態様は、上記化合物の調製方法をさらに提供し、その特徴は、以下のステップを含む:
(1)3,4-メチレンジオキシアセトフェノン(A)を出発原料として、濃硝酸ニトロ化と水素-パラジウム炭素還元の2階段反応により6-アミノ-3,4-メチレンジオキシアセトフェノン(C)を得た。
(2)構造式が(I)であり、Xが
Figure 0007485661000019
であり、mが1または2であり、Z環が置換または非置換ベンゼン環であり、式(I)の化合物のRは1~7の基である場合、6-アミノ-3,4-メチレンジオキシアセトフェノンは、クライゼン-シュミット反応により、任意に置換されたベンズアルデヒドまたは任意に置換されたシンナムアルデヒドと反応して中間体Dを得て、5′(S)-1,5-ジオキソ-(5′-エチル-5′-ヒドロキシ-2′H,5′H,6′H-6-オキソピラン)-[3′,4′,f]-Δ6(8)-テトラヒドロインドリジン(M)と縮合および環化反応して、化合物1~7を得た。
(3)構造式が(I)であり、Xが
Figure 0007485661000021
であり、nが2であり、Z環が置換または非置換ベンゼン環であり、式(I)の化合物のRが8~20の基である場合、ステップ(2)で得られた7位フェネチル置換のカンプトテシン誘導体を接触水素化して、化合物8~20を得た。
(4)構造式が(I)であり、nとmの両方が0であり、式(I)化合物のRが21~42の基である場合、ステップ(1)で得られた6-アミノ-3,4-メチレンジオキシアセトフェノン(C)と5′(S)-1,5-ジオキソ-(5′-エチル-5′-ヒドロキシ-2′H,5′H,6′H-6-オキソピラン)-[3′,4′,f]-Δ6(8)-テトラヒドロインドリジン(M)は、p-トルエンスルホン酸の触媒下で加熱還流され縮合反応を起こし、次に無水酢酸とアシル化反応し、過酸化水素酸化して中間体Fを得、Fを臭化オキサリルで臭素化して20-O-アセチル-7-ブロモ-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(G)を得、Gを異なる芳香族複素環式フェニルボロン酸または芳香族環フェニルボロン酸とカップリング反応させ、ナトリウムメトキシドによるアセチル基の脱保護して、7位が芳香族複素環または異なる置換フェニルで修飾された(上記構造式Iで示される21~42の基)化合物21~42を得た。
Figure 0007485661000023
(5)構造式が(I)であり、式(I)のRは43~46の基である場合、ステップ4で得られた中間体20-O-アセチル-7-ブロモ-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(G)を異なる複素環と置換反応させ7位がN-メチルモルホリン、N-メチルピペリジン、N-メチル-2-メチルピペリジンおよびN-メチルチオモルホリンで修飾された化合物43~46を得た。
(6)構造式が(I)であり、式(I)のRが47~50の基である場合、ステップ4で得られた中間体(F)を、異なる窒素含有複素環と置換反応させ、7位がN-メチレンモルホリン、N-メチレンピペリジン、N-メチレン-2-メチルピペリジンおよびN-メチレンチオモルホリンで置換された(上記構造式Iに示される47~50の基)化合物47~50を得た。
(7)構造式が(I)であり、式(I)のRが51~54基である場合、ステップ(1)で調製された中間体Cを、N,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタールによる縮合、複素環置換基による置換して、異なる複素環置換された中間体(J)を得、p-トルエンスルホン酸の触媒下でインドリジンMと加熱還流され、縮合反応を起こし、7位にN-エチルモルホリン、N-エチルピペリジン、N-エチル-2-メチルピペリジンおよびN-エチルチオモルホリンで修飾された化合物51~54を得た。
(8)Rが異なる置換基を含むトリアゾール環であり、構造式が(II)である場合、ステップ4で得られた中間体20-O-アセチル-7-ブロモ-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(G)とトリメチルシリルアセチレンを酢酸パラジウムの触媒下で反応し、トリメチルシリルアセチレンとフッ化カリウム作用で20-O-アセチル-7-エチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(K)を得、Kが異なる置換基を含むアジド化合物とクリック化学反応して、式(II)化合物を得た。
本発明は、上記中間体Mの調製方法をさらに提供し:
Figure 0007485661000024
M6を第三級ブトキシドカリウムの作用下で炭酸ジエチルと反応させて中間体M7を得、中間体M7をブロモエタンと反応させて中間体M8を得、中間体M8を高圧下でラネーニッケルの接触水素化して中間体M9を得、中間体M9を亜硝酸ナトリウムと反応させて中間体M10を得、中間体M10を四塩化炭素中で還流させ再配列して中間体M11を得、中間体M11を酸素酸化して中間体M12を得、中間体M12はキラル化合物であり、キラルイソシアナートによる誘導体化によってキラル化され、中間体M12は塩化第一銅の触媒下でキラルイソシアナートと反応して2つのジアステレオ異性体M13RとM13Sを得、これらをカラムクロマトグラフィーで分離および精製し、中間体M13Sをアルカリ性条件下で加水分解して中間体M14を得、中間体M14をトリフルオロ酢酸の条件下で脱保護して立体特異的な三環式中間体M15(すなわち中間体M)を得た。
本発明の化合物は、従来のカンプトテシン化合物よりも腫瘍組織に対する選択性が高く、従来のカンプトテシン化合物よりも溶解性が高く、親化合物と比較して抗腫瘍活性が大幅に改善されているが、同時に毒性が小さい。癌を予防または治療するための医薬を調製するのに使用できる。本発明のカンプトテシン誘導体は、構造特徴が明確で、容易に合成し、単純かつ迅速に精製でき、良好な生物学的活性を有するため、このような化合物は、癌の予防または治療において幅広く応用され得ることが期待されている。
本発明の化合物の合成経路の概略図である。 HCT-116を移植した腫瘍モデルマウスの腫瘍体積の変化に対する化合物23の効果を示す図である。 HCT-116を移植した腫瘍モデルマウスの体重変化に対する化合物23の効果を示す図である。
本発明の方法および技術は、特に明記しない限り、通常当該技術分野で知られている従来の方法に従って実施される。本明細書に記載の生物学、薬理学、医学および薬化学に関連する命名法、実験方法および技術は当該技術分野で既知で一般的に使用されているものである。化学合成法、化学分析法、医療方法、混合方法と伝達方法、および患者の治療法は標準的な技術を採用している。
特に明記しない限り、本明細書で使用されている科学技術用語は、この分野の一般的な意味を持つものとする。次の用語は以下のように定義される:
「癌」とは、体内の異常な細胞の制御されていない増殖を特徴とする様々な疾患を指す。制御されていない細胞分裂と増殖分裂は悪質な腫瘍または細胞につながり、それらは隣接する組織に侵入し、リンパシステムや血流を介して体の遠位部分に移動することもある。本発明における「癌の治療」の別な同等な説明は、「腫瘍の治療」または「抗がん」または「抗腫瘍」である。
癌は、制御されていない細胞が体の臓器やシステムの正常な機能を妨げる病気である。癌の被験者は、体内に測定できる癌細胞が客観的に存在する被験者である。癌を発症するリスクのある被験者は、癌を発症しやすい(例えば家族歴、遺伝的素因)被験者、放射線または他の試薬への曝露により癌を発症しやすい被験者である。
本発明の化合物は、様々な癌または癌を発症するリスクのある被験者を治療するために使用することができる。このような癌の例として、乳癌、前立腺癌、肺癌、卵巣癌、子宮頸癌、皮膚癌、黒色腫、結腸癌、胃癌、肝癌、食道癌、腎臓癌、喉癌、甲状腺癌、膵臓癌、精巣癌、脳癌、骨癌、および血液がん(例えば白血病、慢性リンパ球性白血病)などが挙げられる。他の癌は、基底細胞癌、胆道癌、膀胱癌、骨癌、脳および中枢神経系(CNS)癌、子宮頸癌、脈絡膜癌、結腸直腸癌、結合組織癌、消化器系癌、子宮内膜癌、食道癌、眼癌、頭頸部癌、上皮性腫瘍、喉癌、肺癌(小細胞、大細胞)、リンパ腫(包括ホジキンリンパ腫和非ホジキンリンパ腫を含む)、黒色腫、神経芽細胞腫、口腔癌(例えば唇、舌、口、喉)、網膜芽細胞腫、平滑筋肉腫、呼吸器癌、肉腫、卵巣癌、尿路癌、および他の癌や肉腫を含むが、これらに限定されない。
「治療有効用量」とは、以下のことを達成できる薬物の任意用量であり、単独でまたは別の治療薬と組み合わせて使用すると、この量の薬物により疾患の衰退を促進する可能性がある。疾患の衰退とは、疾患の重症度の症状が低減する、無疾患症状の頻度と継続期間が増加する、または病気によって引き起こされる障害を予防することを指す。薬物の治療有効量または用量は、「予防有効量」または「予防有効用量」を含み、「予防有効量」または「予防有効用量」は以下のことを達成できる薬物の任意用量であり、単独でまたは別の治療薬と組み合わせてこの用量で疾患の発症または疾患の再発リスクのある被験者に投与すると、疾患の発症または再発を抑制することができる。疾患の衰退または疾患の発症または再発を抑制する治療薬の能力は、当業者に知られている様々な方法によって評価することができ、例えばヒトの被験者の臨床試験、ヒトにおける有効性を予測することができる動物モデルシステム、またはインビトロ測定システムにおいて、試薬の活性を測定する。
一例として、抗がん剤(癌を治療する医薬組成物)は、被験者のインビボの腫瘍衰退を促進する。好ましい実施形態では、治療有効用量の薬物により、癌細胞の衰退を促進し、さらには癌を排除する。「癌の衰退を促進する」とは、単独でまたは抗腫瘍剤(anti-neoplastic agent)と組み合わせて治療有効量の薬物を投与することにより、腫瘍の増殖が減少または大きさ減小、腫瘍壊死、少なくとも1つの疾患症状の重症度の低下をもたらし、無疾患症状の頻度と継続期間が増加し、病気による障碍を予防し、または他の方式で患者の疾患症状を改善することができる。さらに、治療に関する「有効」および「有効性」という用語には、薬理学的有効性および生理学的安全性の両方が含まれる。薬理学的有効性とは、患者の癌の衰退を促進する薬物の能力を指す。生理学的安全性とは、薬物投与によって引き起こされる細胞、器官、および/または生物学的レベルでの毒性または他の有害な生理学的影響(悪影響)のレベルを指す。
腫瘍治療の例として、未治療の被験者と比較すると、治療有効量または用量の薬物は、好ましくは、細胞増殖または腫瘍増殖を少なくとも約20%、より好ましくは少なくとも約40%、さらに好ましくは少なくとも約60%、さらにより好ましくは少なくとも約80%抑制することができる。最も好ましい実施形態では、治療有効量または用量の薬物は、細胞増殖または腫瘍増殖を完全に抑制することができ、すなわち、細胞増殖または腫瘍増殖を100%抑制することができる。腫瘍増殖を抑制する化合物の能力は、動物モデルシステムで評価することができ、ヒト腫瘍におけるそれらの有効性を予測することができる。あるいは、組成物のこの特性は、細胞増殖を抑制する化合物の能力を評価することによって評価することができ、当業者に知られている測定方法によってインビトロで測定することができる。本発明の他の好ましい実施形態では、腫瘍衰退は、好ましくは少なくとも約20日、より好ましくは少なくとも約40日、またはさらに好ましくは少なくとも約60日継続して観察され得る。
被験者に対する「治療」とは、疾患関連の症状、合併症、状態、または生化学的指標の出現、進行、発達、重症度または再発を逆転、軽減、改善、阻害、減速または予防する目的での被験者の治療を指す。
以下、実施例と併せて本発明をさらに詳細に説明する。
本発明は、親環の10位および11位にメチレンジオキシ基を導入し、7位に異なる置換基を有する一連の新規構造のカンプトテシン誘導体を合成および試験した。これらの化合物のいくつかの例は例えば以下の表に示される:
Figure 0007485661000025
Figure 0007485661000026
Figure 0007485661000027
Figure 0007485661000028
Figure 0007485661000029
Figure 0007485661000030
試験後、本発明の化合物によって合成された化合物は、一般に良好な水溶性を有する。
図1は上記化合物の合成経路の概略図を示す。以下、具体的な実施例と併せて説明する:
化合物1~7の概略合成経路は次の通りである:
Figure 0007485661000031
実施例1 20(S)-7-フェニルブタジエニル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物1)の調製
ステップ(1) (2E,4E)-1-(5-アミノベンゾ[d][1,3]ジオキソ-6-イル)-5-フェニルペンタン-2,4-ジエン-1-ケトン(D1)の調製
室温で、濃硝酸(20.7ml)を3,4-メチレンジオキシアセトフェノン(8.1g,49.3mmol)のニトロメタン(80ml)溶液にゆっくりと滴下し、2時間攪拌し、反応溶液に飽和重炭酸ナトリウム溶液をゆっくりと滴下し、pHを中性に調整し、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、飽和塩水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して黄色の油性液体を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=8:1)で分離し、濃縮後、淡黄色の固体6-ニトロ-3,4-メチレンジオキシアセトフェノン7.8gを得た。収率が76%で、mpが110~112℃であった。
6-ニトロ-3,4-メチレンジオキシアセトフェノン(7.8g,37.3mmol)を酢酸エチル(70ml)に溶解し、触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンを充填し、室温で12時間攪拌し反応させ、触媒を濾過により除去し、濃縮後、淡黄色固体6-アミノ-3,4-メチレンジオキシアセトフェノン5.5gを得た。収率が83%であった。mpが123~124℃であった。
6-アミノ-3,4-メチレンジオキシアセトフェノン(0.2g,1.1mmol)を100mlナス型フラスコに加え、無水エタノール(10ml)で溶解し、水酸化ナトリウム(0.4g,11mmol)およびシンナムアルデヒド(0.14g,1.3mmol)を加え、室温で12時間攪拌し反応させ、エタノールを濃縮により除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=4:1)で精製し、濃縮後、黄色の固体D1(0.21g)を得た。収率が71%であった。mpが130~132℃であった。
H NMR(500MHz,DMSO-d)δ 7.81(dd,J=8.5,5.7Hz,2H), 7.77(s,1H),7.35(d,J=16.3Hz,1H),7.25(t,J=7.4Hz,2H),7.23(s,1H),7.16(d,J=16.3Hz,1H),6.31(s,2H).
13C NMR(126MHz,DMSO-d)δ 192.0,164.9,163.0,152.7,149.3,144.6,141.4,132.7,131.6,131.1,126.3,116.5,116.3,108.1,105.3,104.5.
ステップ(2) 中間体(2E,4E)-1-(5-アミノベンゾ[d][1,3]ジオキソ-6-イル)-5-フェニルペンタン-2,4-ジエン-1-ケトン(D1)(200mg,0.76mmol)を50mlナス型フラスコに加え、無水トルエン(25ml)に溶解し、次に(2E,4E)-1-(5-アミノベンゾ[d][1,3]ジオキソ-6-イル)-5-フェニルペンタン-2,4-ジエン-1-ケトン(M)(0.41g,1.4mmol)、p-トルエンスルホン酸(13.0mg,0.08mmol)を加え、窒素保護下にて110℃で24時間還流反応した後、室温まで冷却し、回転蒸発により溶媒を濃縮して除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で分離し、黄色の薄片状固体化合物1 60mgを得た。収率が15%であった。mpが206‐214℃であった。MS(ESI):m/z,521.4 [M+H]
H NMR(600MHz,CFCOOD)δ 8.23(s,1H),8.06-7.94(m,1H),7.92(s,1H),7.84(d,J=16.4Hz,1H),7.79(s,1H),7.72(d,J=7.4Hz,1H),7.67(d,J=18.5Hz,1H),7.53(d,J=8.1Hz,1H),7.48(d,J=15.6Hz,1H),7.43(d,J=9.7Hz,1H),7.36(s,2H),7.29-7.14(m,1H),6.57-6.43(m,2H),6.01(d,J=26.7Hz,2H),5.70(d,J=16.7Hz,1H),2.29(d,J=27.2Hz,2H),1.35(dd,J=117.8,12.9Hz,3H).
13C NMR(151MHz,CFCOOD)δ 176.5,161.1,157.5,157.6,149.3,147.4,146.5,145.5,134.3,131.7,130.3,129.5,128.7,128.5,128.0,127.9,127.4,126.9,121.0,117.9,115.7,113.8,111.2,105.5,97.4,74.0,66.5,65.5,31.7,11.8,5.4.
実施例2 20(S)-7-(4-フルオロフェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物3)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを4-フルオロベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(4-フルオロフェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンの黄色の固体化合物3を調製することができた。mp>250℃、 MS(ESI):m/z,513.5 [M+H]
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 8.23(s,1H),8.00(s,1H),7.95(dd,J=7.8,5.4Hz,1H),7.87(d,J=16.5Hz,1H),7.85-7.78(m,1H),7.73(s,1H),7.30(dd,J=22.8,14.3Hz,2H),7.10(dd,J=36.5,25.0Hz,1H),6.52(s,2H),6.03(t,J=11.9Hz,1H),6.01-5.83(m,2H),5.69(d,J=17.0Hz,1H),2.24(dd,J=17.8,11.0Hz,2H),1.33-1.16(m,3H).
13C NMR(125MHz,CFCOOD)δ 176.2,157.4,152.1,151.8,148.9,145.0,140.1,139.8,138.8,130.6,130.0,130.0,126.1,126.0,121.0,117.3,116.1,116.0,105.0,103.4,101.1,97.3,73.9,66.2,52.5,31.0,11.7,5.8.
実施例3 20(S)-7-(3-フルオロフェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物4)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを3-フルオロベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(4-フルオロフェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンの黄色の固体化合物4を調製することができた。mp>250℃、 MS(ESI):m/z,513.5 [M+H]
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 8.23(s,1H),8.00(s,1H),7.95(dd,J=7.8,5.4Hz,1H),7.87(d,J=16.5Hz,1H),7.85-7.78(m,1H),7.73(s,1H),7.30(dd,J=22.8,14.3Hz,2H),7.14(dd,J=36.5,25.0Hz,1H),6.56(s,2H),6.03(t,J=11.9Hz,1H),6.21-5.84(m,2H),5.69(d,J=17.0Hz,1H),2.24(dd,J=17.8,11.0Hz,2H),1.33-1.16(m,3H).
13C NMR(126MHz,CFCOOD)δ 176.2,157.4,152.1,151.8,148.9,145.0,140.1,139.8,138.8,130.6,130.4,130.0,126.8,126.0,121.0,117.5,116.1,116.0,105.0,103.4,101.1,97.3,73.9,66.2,52.5,31.0,11.7,5.8.
実施例4 20(S)-7-(2-フルオロフェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物5)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを2-フルオロベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(4-フルオロフェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンの黄色の固体化合物5を調製することができた。mp>250℃、 MS(ESI):m/z,513.5 [M+H]
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 8.23(s,1H),8.00(s,1H),7.95(dd,J=7.8,5.4Hz,1H),7.87(d,J=16.5Hz,1H),7.81-7.78(m,1H),7.53(s,1H),7.30(dd,J=22.8,14.3Hz,2H),7.28(dd,J=36.5,25.0Hz,1H),6.56(s,2H),6.03(t,J=11.9Hz,1H),6.21-5.84(m,2H),5.69(d,J=17.0Hz,1H),2.24(dd,J=17.8,11.0Hz,2H),1.33-1.16(m,3H).
13C NMR(126MHz,CFCOOD)δ 176.2,157.4,152.1,151.8,148.9,145.0,140.1,139.7,138.8,130.9,130.4,130.0,126.8,126.0,121.0,117.5,116.1,116.0,105.0,103.4,101.1,97.3,73.9,66.2,52.5,31.0,11.7,5.8.
化合物8-20の概略合成経路は次の通りである:
Figure 0007485661000032
実施例 5 20(S)-7-(4-(4-モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物8)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを4-モルホリンベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(4-(4-モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、白色の固体20(S)-7-(4-(4-モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物8)を得た。mp>250℃。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.58(s,1H),7.46(s,1H),7.19(s,1H),6.95(d,J=8.3Hz,2H),6.74(d,J=8.1Hz,2H),6.25(s,2H),5.33(t,J=11.8Hz,2H),4.75(q,J=18.8Hz,2H),3.65(s,4H),3.26(s,2H),2.93(s,4H),2.83(s,2H),1.87-1.76(m,2H),0.83(t,J=7.2Hz,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.94,157.14,151.29,150.49,150.10,149.44,149.38,147.54,146.67,142.38,131.83,129.60,128.32,124.68,118.31,115.57,105.88,103.01,99.94,96.45,72.74,66.40,65.63,49.85,49.22,34.39,32.34,30.62,8.17.
実施例6 20(S)-7-(4-(1-ピロリジニル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物9)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを4-(1-ピロリジニル)-ベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(4-(1-ピロリジニル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、黄色の粉末20(S)-7-(4-(4-(1-ピロリジニル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物9)を得た。mp 205~207℃。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.61(s,1H),7.47(s,1H),7.19(s,1H),6.89(d,J=8.2Hz,2H),6.35(d,J=8.1Hz,2H),6.26(s,2H),5.35(s,2H),4.77(q,J=18.7Hz,2H),3.25(d,J=7.4Hz,2H),3.06(s,4H),2.80(s,2H),1.91-1.76(m,6H),0.83(t,J=7.3Hz,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.94,157.12,151.28,150.50,149.47,149.38,147.56,147.07,146.72,142.52,129.54,128.35,127.61,124.68,118.29,112.07,105.93,103.01,99.99,96.37,72.75,65.62,49.88,47.93,34.53,32.71,30.56,25.24,8.18.
実施例7 20(S)-7-(3-フルオロ-4-(4-モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物10)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを3-フルオロ-4-(4-モルホリン)-ベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(4-(4-モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、黄色の粉末20(S)-7-(3-フルオロ-4-(4-モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物10)を得た。mp>250℃.
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.56(s,1H),7.44(s,1H),7.20(s,1H),6.99(d,J=13.3Hz,1H),6.91-6.82(m,2H),6.23(s,2H),5.35(q,J=16.3Hz,2H),4.90(q,J=18.7Hz,2H),3.66(s,4H),3.27(s,2H),2.84(s,6H),1.81(dt,J=24.6,7.0Hz,2H),0.83(t,J=7.2Hz,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.98,157.24,151.31,150.56,149.53,149.40,147.54,146.67,142.16,136.18,128.15,125.36,124.72,119.24,118.35,116.75,116.59,105.81,103.02,99.99,96.56,72.77,66.54,65.65,51.07,49.91,34.12,31.77,30.64,8.16.
実施例8 20(S)-7-(3-フルオロ-4-(1-ピロリジニル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物11)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを3-フルオロ-4-(1-ピロリジニル)-ベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(4-(1-ピロリジニル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、黄色の粉末20(S)-7-(3-フルオロ-4-(1-ピロリジニル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物11)を得た。mp>250℃。
H NMR(600MHz,DMSO-d)δ 7.60(s,1H),7.47(s,1H),7.23(s,1H),6.89(dd,J=14.9,1.9Hz,1H),6.75(d,J=8.2Hz,1H),6.59-6.53(m,1H),6.26(d,J=2.2Hz,2H),5.37(q,J=16.0Hz,2H),4.86(q,J=18.6Hz,2H),3.27(d,J=6.1Hz,2H),3.15(d,J=2.1Hz,4H),2.82(d,J=5.0Hz,2H),1.87-1.78(m,6H),0.85(t,J=7.3Hz,3H).
13C NMR(151MHz,DMSO-d)δ 173.14,157.34,151.44,150.71,149.53,149.51,147.62,146.78,142.40,136.22,130.86,128.28,125.27,124.79,118.43,116.50,115.97,105.91,103.16,100.04,96.70,72.90,65.74,50.12,49.97,34.11,32.25,30.73,25.07,8.26.
実施例9 20(S)-7-(3-フルオロ-4-(ピペリジン-1-イル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物12)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを3-フルオロ-4-(ピペリジン-1-イル)-ベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(4-(ピペリジン-1-イル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、黄色の粉末20(S)-7-(3-フルオロ-4-(3-フルオロ-4-(ピペリジン-1-イル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物12)を得た。mp>250℃。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.61(s,1H),7.47(s,1H),7.20(s,1H),6.95(d,J=13.4Hz,1H),6.86-6.80(m,2H),6.25(s,2H),5.34(t,J=9.8Hz,2H),4.90(t,J=13.9Hz,2H),3.30(s,2H),2.82(d,J=25.5Hz,6H),1.82(td,J=14.2,6.7Hz,2H),1.56(s,4H),1.45(s,2H),0.83(t,J=7.3Hz,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.95,157.19,151.30,150.48,149.56,149.40,147.58,146.69,142.17,128.26,125.22,124.72,119.60,118.35,116.43,105.88,102.99,100.04,96.43,72.75,65.65,52.08,49.92,34.16,31.79,30.61,26.03,24.16,8.15.
実施例10 20(S)-7-(3-(4-モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物14)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを3-(4-モルホリン)-ベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(3-(4-モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、白色の粉末20(S)-7-(3-(4-モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物14)を得た。mp 163-165℃。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.61(s,1H),7.47(s,1H),7.20(s,1H),7.07(t,J=7.8Hz,1H),6.70(d,J=7.6Hz,1H),6.64(d,J=7.5Hz,1H),6.57(s,1H),6.25(s,2H),5.36(s,2H),4.84(d,J=18.7Hz,1H),4.73(d,J=18.7Hz,1H),3.62(s,4H),3.37-3.26(m,2H),2.87(s,6H),1.86-1.76(m,2H),0.83(t,J=7.2Hz,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.95,157.18,151.43,151.32,150.56,149.49,149.39,147.60,146.69,142.41,141.91,129.38,128.36,124.75,120.21,118.35,116.11,113.81,105.89,103.02,100.04,96.44,72.77,66.44,65.62,49.07,35.56,31.96,30.61,8.19.
実施例11 20(S)-7-(2-(4-モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物15)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを2-(4-モルホリン)-ベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(2-(4モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、白色の粉末20(S)-7-(2-(4-モルホリン)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物15)を得た。mp>250℃。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.71(s,1H),7.47(s,1H),7.40(d,J=7.1Hz,1H),7.19-7.14(m,2H),7.07(dd,J=15.5,7.5Hz,2H),6.27(s,2H),5.36(s,2H),4.88(d,J=18.7Hz,1H),4.76(d,J=18.6Hz,1H),3.45(d,J=9.8Hz,4H),3.31-3.20(m,2H),3.00(t,J=7.4Hz,2H),2.55(dd,J=34.3,13.2Hz,4H),1.81(td,J=14.5,7.2Hz,2H),0.83(t,J=7.3Hz,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.89,157.14,151.93,151.26,150.54,149.51,149.35,147.50,146.62,142.41,137.09,131.07,128.00,127.89,125.10,124.97,121.01,118.40,105.96,103.07,99.98,96.39,72.75,66.77,65.61,53.52,49.80,32.39,30.55,30.44,8.20.
実施例12 20(S)-7-(2-(1-ピロリジニル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物16)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを2-(1-ピロリジニル)-ベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(2-(1-ピロリジニル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、白色の粉末20(S)-7-(2-(1-ピロリジニル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物16)を得た。mp 139~140℃。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.66(s,1H),7.47(s,1H),7.18(d,J=7.5Hz,2H),7.08(d,J=7.4Hz,1H),6.99(d,J=8.0Hz,1H),6.86(t,J=7.2Hz,1H),6.26(s,2H),5.37(s,2H),4.95(d,J=18.7Hz,1H),4.87(d,J=18.7Hz,1H),3.26(d,J=10.4Hz,2H),3.00(t,J=7.4Hz,2H),2.96-2.87(m,4H),1.86-1.75(m,6H),0.83(t,J=7.3Hz,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.88,157.19,151.20,150.44,149.58,149.28,147.56,147.46,146.72,142.52,134.59,131.16,128.35,127.61,125.03,122.68,118.97,112.07,105.90,103.01,99.99,96.35,72.75,65.59,52.49,34.53,32.71,30.56,25.24,8.18.
実施例13 20(S)-7-(4-(ピペリジン-1-イル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物17)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを4-(ピペリジン-1-イル)-ベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(4-(ピペリジン-1-イル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、白色の粉末20(S)-7-(4-(ピペリジン-1-イル)フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物17)を得た。mp>250℃。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.57(s,1H),7.45(s,1H),7.17(s,1H),6.84(s,2H),6.70(s,2H),6.24(s,2H),5.32(t,J=10.8Hz,2H),4.64(q,J=18.8Hz,2H),3.24(d,J=7.2Hz,2H),2.97(s,4H),2.81(d,J=4.8Hz,2H),1.80(dt,J=23.4,7.0Hz,2H),1.45(s,6H),0.83(t,J=7.3Hz,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.96,157.11,151.28,150.46,149.38,147.53,146.65,142.33,129.62,128.44,124.66,118.28,105.90,103.02,99.92,96.40,72.76,65.64,56.39,49.83,34.42,32.39,30.60,25.12,18.86,8.17.
実施例14 20(S)-7-(3,5-ジフルオロ-4-(4-モルホリン))フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物18)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを3,5-ジフルオロ-4-(4-モルホリン))-ベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(3,5-ジフルオロ-4-(4-モルホリン))フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、白色の粉末20(S)-7-(3,5-ジフルオロ-4-(4-モルホリン))フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物18)を得た。mp 246~347℃。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.62(s,1H),7.47(s,1H),7.21(s,1H),7.03-6.94(m,2H),6.24(s,2H),5.36(d,J=16.8Hz,2H),5.10(t,J=11.5Hz,2H),3.63(s,4H),3.31(s,2H),2.98(s,4H),2.85(s,2H),1.82(d,J=10.8Hz,2H),0.83(t,J=7.1Hz,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.98,157.24,154.12,151.31,150.56,149.53,149.40,147.54,146.67,142.16,138.44,136.18,128.15,125.36,124.72,119.24,118.35,116.75,116.59,105.81,103.02,99.99,96.56,72.77,66.54,65.65,51.07,49.91,34.12,31.77,30.64,8.16.
実施例15 20(S)-7-(3,5-ジフルオロ-4-(1-ピロリジニル))フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物19)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを3,5-ジフルオロ-4-(1-ピロリジニル))-ベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(3,5-ジフルオロ-4-(1-ピロリジニル))フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、白色の粉末20(S)-7-(3,5-ジフルオロ-4-(1-ピロリジニル))フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物19)を得た。mp>250℃。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.57(s,1H),7.44(s,1H),7.21(s,1H),6.90-6.84(m,2H),6.24(d,J=1.6Hz,2H),5.37(t,J=11.8Hz,2H),5.01(d,J=1.9Hz,2H),3.27(d,J=17.6Hz,6H),2.82-2.76(m,2H),1.89-1.77(m,6H),0.86(t,J=7.3Hz,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.96,157.24,156.21,154.35,151.28,150.54,149.60,149.38,147.53,146.68,141.96,133.30,128.01,124.67,124.47,118.38,113.03,112.84,105.79,103.02,99.99,96.49,72.76,65.67,51.29,49.92,33.83,31.45,30.66,25.45,8.17.
実施例16 20(S)-7-(4-(4-チオモルホリン))フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物20)の調製
実施例1のステップ(1)中のシンナムアルデヒドを4-(4-チオモルホリン)-ベンズアルデヒドに置き換え、他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じであり、20(S)-7-(4-(4-チオモルホリン))フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを調製することができ、次に酢酸エチルで触媒量のパラジウム炭素を加え、水素バルーンで水素ガスを供給し、室温で10時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、ろ液を回転蒸発により濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=10:1)で精製し、白色の粉末20(S)-7-(4-(4-チオモルホリン))フェネチル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物20)を得た。mp 154~156℃。
H NMR(600MHz,DMSO-d)δ 7.63(s,1H),7.49(s,1H),7.20(s,1H),6.81(d,J=8.6Hz,2H),6.67(d,J=8.6Hz,2H),6.28(d,J=2.9Hz,2H),5.42-5.32(m,2H),4.58(q,J=18.2Hz,2H),3.44(d,J=4.9Hz,4H),3.30(d,J=8.0Hz,2H),2.90-2.84(m,2H),2.46(d,J=2.8Hz,4H),1.87-1.76(m,2H),0.85(t,J=7.4Hz,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.95,157.07,151.28,150.32,149.38,149.27,148.52,147.53,146.56,142.26,130.65,130.02,128.72,124.71,118.41,115.97,105.92,103.03,99.97,99.17,96.39,72.72,65.75,51.24,49.80,34.40,32.43,30.65,24.72,8.19.
化合物21-42の概略合成経路は次の通りである:
Figure 0007485661000033
実施例17 20(S)-7-(ピリジン-4-イル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物21)の調製
ステップ(1)実施例1のステップ(1)で得られた中間体Cを、実施例1のステップ(2)の方法に従って直接縮合環化反応に供し、次にピリジンおよびDMAPの存在下で無水酢酸とともにヒドロキシル基を保護し、中間体Eを得た。他の原料、試薬、調製方法は実施例1のステップ(1)および(2)と同じである。
ステップ(2)20(S)-O-アセチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(0.24g,0.55mmol)、および氷酢酸(20ml)を50mlナス型フラスコに加え、攪拌しながら30%過酸化水素溶液(3.2ml,28mmol)を加え、75℃で3時間反応した後、反応溶液を濃縮し蒸発乾固させて、黄色の粉末中間体Fを得た。210mg、収率85%、
ステップ(3)前のステップで得られた固体中間体F(0.21g,0.47mmol)とDMF(20ml)を50mlナス型フラスコに加え、溶液を0℃まで冷却し、臭化オキサリル(0.1ml,1.1mmol)を加え、15℃で3時間反応した後、反応溶液を氷水(50ml)に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸マグネシウムで有機相を乾燥させた。ろ液を濃縮し、ナトリウムメトキシドのメタノール溶液(1.0g/100.0mL、2ml)を加え、室温で2時間反応させたところ、TLCにより反応が完了したことが検出された。1Mの塩酸を加え、pHを2に調整し、30分攪拌し、減圧下で有機溶媒を蒸発乾固させ、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)を行って、0.16gの黄色の固体中間体Gを得た。0.16g、収率75%。mp>250℃。
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 8.14(s,1H),7.89(s,1H),7.71(s,1H),6.47(s,2H),5.93(d,J=17.2Hz,1H),5.72(s,2H),5.59(d,J=17.1Hz,1H),2.16(q,J=7.4Hz,2H),1.15(t,J=7.4Hz,3H).
13C NMR(125MHz,CFCOOD)δ 176.01,158.41,153.96,151.23,139.54,139.37,138.51,138.21,131.56,128.70,125.52,122.45,109.98,105.38,102.83,97.44,73.68,66.17,53.26,31.09,5.76.
ステップ(4)20(S)-7-ブロモ-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(G)(37.6mg、0.08mmol)、4-ピリジンホウ酸(20mg、0.16mmol)およびフッ化セシウム(25mg、0.16mmol)を25mLの二首フラスコに加え、窒素の供給・放出を3回行った後テトラトリフェニルホスフィンパラジウム(9.2mg、8×10-3mmol)を加えて、次にジオキサン、エタノールおよび水(9.2mL、1.9mL、3.2mL)を順次加え、窒素の供給・放出を6回行った後、105℃まで加熱し、6時間マイクロ波反応した。TLCにより反応が完了したことが検出された後、回転蒸発により溶媒を濃縮し除去して、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)を行って、19mg褐色の固体20(S)-7-(ピリジン-4-イル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物21)を得た。収率50.3%。mp>250℃。
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 9.32(s,2H),8.48(dd,J=13.7,5.3Hz,2H),8.22(s,1H),7.84(d,J=11.1Hz,1H),7.13(d,J=6.5Hz,1H),6.45(s,2H),5.87(d,J=17.5Hz,1H),5.56(t,J=14.9Hz,3H),2.19-2.10(m,2H),1.13(dd,J=16.1,8.7Hz,3H).
13C NMR(125MHz,CFCOOD)δ 175.93,162.76,160.89,158.41,154.08,151.76,151.25,144.14,143.34,141.25,139.92,138.84,128.06,126.43,124.82,114.19,105.68,104.70,100.41,97.95,73.62,66.04,51.11,31.06,5.67.
実施例18 20(S)-7-(3-ピリジン)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物22)の調製
調製および精製方法は化合物21と同じであり、実施例17のステップ(4)の4-ピリジンホウ酸を3-ピリジンホウ酸に置き換え、黄色の粉末状固体23mgを得た。収率62%。mp 245~246℃。
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 9.39(d,J=23.3Hz,1H),9.26(d,J=5.8Hz,1H),8.98(dd,J=14.9,8.0Hz,1H),8.51(t,J=7.1Hz,1H),8.18(s,1H),7.80(d,J=4.7Hz,1H),7.13(d,J=2.4Hz,1H),6.42(d,J=5.7Hz,2H),5.85(d,J=17.3Hz,1H),5.58-5.49(m,3H),2.12(d,J=7.6Hz,2H),1.12(t,J=7.3Hz,3H).
13C NMR(125MHz,CFCOOD)δ 175.96,158.35,157.70,154.05,151.22,147.63,143.39,142.60,141.88,141.12,139.87,138.95,133.06,128.98,127.58,122.52,109.99,105.65,104.68,100.55,97.86,73.66,66.09,31.07,18.44,5.67.
実施例19 20(S)-7-(3-フラン)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物23)の調製
調製および精製方法は化合物21と同じであり、実施例17のステップ(4)の4-ピリジンホウ酸を3-フランホウ酸に置き換え、黄色の粉末状固体化合物23 22mgを得た。収率62%。mp 246~247℃。
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 8.14(s,1H),8.07(s,1H),7.85(s,1H),7.77(s,1H),7.69(d,J=12.2Hz,1H),6.88(s,1H),6.42(d,J=24.8Hz,2H),5.89(d,J=16.6Hz,1H),5.61(dd,J=50.1,25.2Hz,3H),2.13(s,2H),1.13(s,3H).
13C NMR(125MHz,CFCOOD)δ 176.07,157.97,157.61,152.85,151.26,145.88,144.05,140.68,140.07,139.79,139.13,128.06,127.08,109.47,105.36,104.93,103.85,102.25,97.47,97.24,73.74,66.15,52.07,31.01,5.71.
実施例20 20(S)-7-(3-チオフェン)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物24)の調製
調製および精製方法は化合物21と同じであり、実施例17のステップ(4)の4-ピリジンホウ酸を3-チオフェンホウ酸に置き換え、他の原料、試薬は同じである。mp 237~238℃。
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 8.15(s,1H),7.91(s,1H),7.84(s,1H),7.69(s,1H),7.63(s,1H),7.45(d,J=4.6Hz,1H),6.40(s,2H),5.90(d,J=17.1Hz,1H),5.56(d,J=15.6Hz,2H),2.15(q,J=7.2Hz,2H),1.14(t,J=7.3Hz,3H).
13C NMR(125MHz,CFCOOD)δ 176.08,157.58,152.77,151.24,149.15,140.04,139.83,139.33,131.51,128.93,128.64,128.31,127.41,126.44,121.64,109.99,104.88,103.77,102.55,97.08,73.74,66.14,51.89,30.98,5.68.
実施例21 20(S)-7-(4-(1-メチルピラゾール))-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物25)の調製
調製および精製方法は化合物21と同じであり、実施例17のステップ(4)の4-ピリジンホウ酸を4-(1-メチルピラゾール)-ホウ酸に置き換え、他の原料、試薬は同じである。 mp 237~238℃。
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 8.76(s,1H),8.70(s,1H),8.17(s,1H),7.75(s,1H),7.59(s,1H),6.45(s,2H),5.91(d,J=17.2Hz,1H),5.72(d,J=3.1Hz,2H),5.57(d,J=17.1Hz,1H),4.50(s,3H),2.16(q,J=7.3Hz,2H),1.15(t,J=7.3Hz,3H).
13C NMR(125MHz,CFCOOD)δ 176.02,158.09,157.73,153.71,151.21,140.58,139.68,139.52,139.23,136.11,135.92,129.22,127.27,122.20,109.99,105.41,104.17,101.01,97.61,73.68,66.09,51.85,38.46,31.03,5.67.
実施例22 20(S)-7-(2-チオフェン)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物26)の調製
調製および精製方法は化合物21と同じであり、実施例17のステップ(4)の4-ピリジンホウ酸を2-チオフェン-ホウ酸に置き換え、他の原料、試薬は同じである。mp 240~241℃。
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 8.15(s,1H),7.99(d,J=5.0Hz,1H),7.87(s,1H),7.69(d,J=4.2Hz,2H),7.51(t,J=4.1Hz,1H),6.42(s,2H),5.91(d,J=17.0Hz,1H),5.68(s,2H),5.57(d,J=17.0Hz,1H),2.16(q,J=7.3Hz,2H),1.15(t,J=7.3Hz,3H).
13C NMR(125MHz,CFCOOD)δ 176.08,157.57,153.02,151.24,146.96,140.00,139.77,139.42,132.81,132.01,131.02,128.78,128.19,127.21,121.69,109.99,104.97,103.75,102.77,97.17,73.75,66.15,52.35,30.99,5.68.
実施例23 20(S)-7-(2-フラン)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物27)の調製
調製および精製方法は化合物21と同じであり、実施例17のステップ(4)の4-ピリジンホウ酸を2-フラン-ホウ酸に置き換え、他の原料、試薬は同じである。mp>250℃。
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 8.19(s,1H),8.12(d,J=15.7Hz,2H),7.71-7.67(m,1H),7.64(s,1H),7.00(s,1H),6.44(d,J=16.8Hz,2H),5.93(d,J=23.4Hz,3H),5.59(d,J=16.9Hz,1H),2.16(d,J=7.2Hz,2H),1.15(t,J=7.1Hz,3H).
13C NMR(125MHz,CFCOOD)δ 176.08,157.58,152.77,151.24,149.15,140.04,139.83,139.33,131.51,128.93,128.64,128.31,127.41,126.44,121.64,110.80,104.88,103.77,102.55,97.08,73.74,66.14,51.89,30.98,5.68.
化合物43-46の概略合成経路は次の通りである:
Figure 0007485661000034
実施例24 20(S)-7-モルホリニル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物43)の調製
実施例17のステップ(1)、(2)、(3)で調製された中間体G 20(S)-7-ブロモ-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(37.6mg、0.08mmol)、モルホリン(1mL)および炭酸セシウム(52mg、0.16mmol)を25mL二首フラスコに加え、1,4-ジオキサン(15mL)を加えて、窒素雰囲気下で、85℃まで加熱し、一晩で攪拌し反応した。TLCにより反応が完了したことが検出された後、回転蒸発により溶媒を濃縮し除去して、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)を行って、19mg褐色の固体化合物43を得た。収率50.3%。mp>250℃。
H NMR(500MHz,CFCOOD)δ 8.14(s,1H),7.89(s,1H),7.71(s,1H),6.47(s,2H),5.93(d,J=17.2Hz,1H),5.72(s,2H),5.59(d,J=17.1Hz,1H),3.37-3.26(m,2H),2.87(s,6H)、2.16(q,J=7.4Hz,2H),1.15(t,J=7.4Hz,3H).
13C NMR(125MHz,CFCOOD)δ 176.01,158.41,153.96,151.23,139.54,139.37,138.51,138.21,131.56,128.70,125.52,122.45,109.98,105.38,102.83,97.44,73.68,66.17,53.26,35.56,31.96,31.09,30.61,5.76.
化合物47-50の概略合成経路は次の通りである:
Figure 0007485661000035
実施例25 20(S)-7-モルホリンメチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物47)の調製
ステップ(1)中間体20(S)-7-クロロメチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(H)の調製
実施例17のステップ(1)、(2)で調製された中間体F(37.6mg、0.06mmol)を25mL二首フラスコに加え、氷浴下で氷酢酸(1mL)を加え、十分に攪拌して溶解した後、2-クロロアセトアルデヒド(0.5mL)を加え、室温で一晩攪拌し反応した。TLCにより反応が完了したことが検出された後、回転蒸発により溶媒を濃縮し除去して、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)を行って、21mg黄色の固体中間体Hを得た。収率60.3%。mp>250℃。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 8.45(s,1H),7.49(s,2H),7.24(s,1H),6.47(s,1H),6.27(s,2H),5.39(d,J=16.5Hz,2H),5.20(s,2H),4.52(s,2H),1.90-1.79(m,2H),0.91-0.81(m,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.98,157.28,151.78,150.50,150.41,149.09,147.03,146.37,130.60,128.88,126.06,118.54,105.29,103.56,103.03,96.34,72.85,65.69,62.21,50.63,30.68,8.23.
ステップ(2)上記ステップ(1)で調製された中間体H(26.4mg、0.08mmol)を25mL二首フラスコに加え、室温でモルホリン(3mL)およびDMF(10mL)を順次加え、室温で一晩攪拌し反応した。TLCにより反応が完了したことが検出された後、回転蒸発により溶媒を濃縮し除去して、カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)を行って、13mg黄色の固体化合物47を得た。収率33.3%。mp>250℃。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 8.45(s,1H),7.49(s,2H),7.24(s,1H),6.47(s,1H),6.27(s,2H),5.39(d,J=16.5Hz,2H),5.20(s,2H),4.52(s,2H),3.37-3.26(m,2H),2.87(s,6H)、1.90-1.79(m,2H),0.91-0.81(m,3H).
13C NMR(125MHz,DMSO)δ 172.98,157.28,151.78,150.50,150.41,149.09,147.03,146.37,130.60,128.88,126.06,118.54,105.29,103.56,103.03,96.34,72.85,65.69,62.21,50.63,35.56,31.96,31.09,30.68,30.61,8.23.
化合物51-54の概略合成経路は次の通りである:
Figure 0007485661000036
実施例26 20(S)-7-モルホリンエチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物51)の調製
ステップ(1)中間体6′-アミノ-3′,4′-メチレンジオキシモルホリンエチルベンゾフェノンの調製
実施例1で調製された中間体C(7.6g,37.3mmol)を適切な量のN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(DMF-DMA)に溶解し、110℃で2時間加熱還流した後、反応溶液を室温まで冷却し、n-ヘキサンを加え、黄色の固体を沈殿させ、吸引濾過し、固体9.4gを得た。収率95%、上記の固体(9.4g,35.6mmol)をジオキサン(60ml)に溶解し、モルホリン(3.6ml,36mmol)を加え、6時間加熱還流した後、反応溶液を減圧下で濃縮して黄色の油性液体を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:2)で分離し、濃縮した後淡黄色の固体8.7gを得た。収率80%、上記の固体(8.0g,26.1mmol)を氷酢酸(20ml)に溶解し、反応溶液を0℃まで冷却し、ホウ水素化ナトリウム(493.1mg,13.1mmol)を加え3時間攪拌し、反応溶液を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:2)で精製し、濃縮した後淡黄色の固体中間体6′-アミノ-3′,4′-メチレンジオキシモルホリンエチルベンゾフェノン5.6gを得た。収率70%。
H NMR(500MHz,DMSO)δ 7.34(s,2H),7.24(s,1H),6.29(s,1H),5.92(s,2H),3.57-3.50(m,2H),2.94(t,J=7.4Hz,2H),2.57(t,J=7.3Hz,2H),2.37(s,4H).
ステップ(2)化合物5′(S)-1,5-ジオキソ-(5′-エチル-5′-ヒドロキシ-2′H,5′H,6′H-6-オキソピラン)-[3′,4′,f]-Δ6(8)-テトラヒドロインドリジン M(200mg,0.76mmol)を250mlナス型フラスコに加え、無水トルエン(70ml)に溶解し、上記調製された6′-アミノ-3′,4′-メチレンジオキシモルホリンエチルベンゾフェノン(0.38g,1.37mmol)、p-トルエンスルホン酸(26.2mg,0.15mmol)をさらに加え、窒素保護下で110℃で24時間還流反応し、室温まで冷却し、回転蒸発により溶媒を濃縮し除去して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=97:3)で精製し、淡黄色の粉末状固体化合物51 0.15gを得た。収率40%。mp>250℃。
H NMR(CFCOOD,600MHz)δ:7.26(s,1H),6.98(s,1H),6.74(s,1H),5.9(s,2H),4.76(d,1H),4.74(d,1H),4.22(s,2H),3.67(m,4H),2.69(d,2H),2.65(d,2H),2.37(d,4H),1.87(m,2H),0.96(t,3H).
13C NMR(CFCOOD,150MHz)δ:178.6,159.4,157.7,156.9,151.7,149.4,145.8,141.4,139.2,126.2,123.5,120.9,108.3,102.2,101.5,101.4,73.0,66.8,58.1,55.5,53.7,45.6,30.2,28.5,28.4,26.2,5.6.
実施例27 20(S)-7-チオモルホリンエチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物54)の調製
調製および精製方法は化合物51と同じであり、実施例24のステップ(1)のモルホリンをチオモルホリンに置き換え、他の原料、試薬は同じであり、6′-アミノ-3′,4′-メチレンジオキシチオモルホリンエチルベンゾフェノンを調製した。さらに、実施例24のステップ(2)と同じ方法によって20(S)-7-チオモルホリンエチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物54)を調製した。mp>250℃。
H NMR(CFCOOD,600MHz)δ:7.26(s,1H),6.98(s,1H),6.74(s,1H),5.9(s,2H),4.76(d,1H),4.74(d,1H),4.22(s,2H),2.73(m,4H),2.69(d,2H),2.65(d,2H),2.54(d,4H),1.87(m,2H),0.96(t,3H).
13C NMR(CFCOOD,150MHz)δ:172.6,159.4,157.7,156.9,151.7,149.4,145.8,141.4,139.2,126.2,123.5,120.9,108.3,102.2,101.5,101.4,73.0,65.1,58.3,58.1,55.5,45.6,30.2,28.5,28.4,26.2,5.6.
実施例28 20(S)-7-ピペリジンエチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物52)、20(S)-7-((2-メチル)-ピペリジン)-エチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物53)の調製
調製および精製方法は化合物51と同じであり、実施例24のステップ(1)のモルホリンをピペリジンに置き換え、他の原料、試薬は同じであり、6′-アミノ-3′,4′-メチレンジオキシピペリジンエチルベンゾフェノンを調製した。さらに、実施例24のステップ(2)とおなじ方法によって20(S)-7-ピペリジンエチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物52)を調製した。
調製および精製方法は化合物51と同じであり、実施例24のステップ(1)のモルホリンを2-メチルピペリジンに置き換え、他の原料、試薬は同じであり、6′-アミノ-3′,4′-メチレンジオキシ-((2-メチル)-ピペリジン)-エチルベンゾフェノンを調製した。さらに、実施例24のステップ(2)と同じ方法によって20(S)-7-((2-メチル)ピペリジン)-エチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物53)を調製した。
7位に異なるトリアゾール置換基が導入された10,11-メチレンジオキシカンプトテシン誘導体の概略合成経路は次の通りである:
Figure 0007485661000037
実施例29 20(S)-7-(1-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(化合物55)の調製
ステップ(1)中間体20(S)-O-アセチル-7-エチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(K)の調製
実施例17のステップ(1)、(2)、(3)で調製された中間体G、20(S)-7-ブロモ-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを原料として、まず無水酢酸と反応してヒドロキシル基を保護し、次に酢酸パラジウム、rac-BINAPおよび炭酸カリウムの存在下で、窒素保護下で、脱気したトリメチルシリルアセチレンに溶解したトルエン溶液を加え、反応混合液を100℃まで加熱し、9時間反応した。反応が完了した後、反応溶液を濃縮し蒸発乾固させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=30:1)で精製し、濃縮した後固体20(S)-O-アセチル-7-(2-トリメチルシリルアセチレン)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンを得た。収率65%、三首フラスコに上記合成された固体20(S)-O-アセチル-7-(2-トリメチルシリルアセチレン)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(0.35g,0.66mmol)、フッ化カリウム(77mg,1.32mmol)および無水メタノール(25ml)を加え、室温で12時間攪拌し反応した。反応が完了した後、反応溶液を減圧下で濃縮した後適切な量の水を加え、クロロホルムで3回抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸マグネシウムで有機相を乾燥した。有機相を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=30:1)で精製し、濃縮した後黄色の固体中間体K、0.24gを得た。収率80%。
H NMR(CFCOOD,600MHz)δ:7.29(s,1H),6.88(s,1H),6.74(s,1H),5.90(s,2H),4.76(d,1H),4.74(d,1H),4.22(s,2H),3.06(s,1H),2.04(d,1H),1.96(m,2H),0.96(t,3H).
13C NMR(CFCOOD,150MHz)δ:172.5,170.3,159.7,157.3,157.0,150.7,149.9,145.5,141.0,130.6,129.1,126.8,120.0,108.1,106.3,101.6,101.2,76.0,73.5,69.7,65.5,43.8,27.0,21.1,5.8.
ステップ(2) 20(S)-7-(1-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシンの調製
20(S)-O-アセチル-7-エチル-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(0.24g,0.52mmol)、t-ブタノール(10ml)および水(10ml)を50mlナス型フラスコに加え、攪拌しながらアジド1-ブチル(0.10g,1.04mmol)、硫酸銅溶液(10mmol/L,0.005mmol)およびアスコルビン酸ナトリウム(0.02g,0.1mmol)を加えた。反応溶液を60℃までゆっくりと加熱し、6時間反応した。反応が完了した後、反応溶液を氷水に流し込み、クロロホルムで抽出した。有機相を合わせ、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥した有機相を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=30:1)で精製し、濃縮した後黄色の固体0.23gを得た。収率80%。20(S)-O-アセチル-7-(1-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン(0.23g,0.41mmol)およびメタノール(20ml)を50mlナス型フラスコに順次加え、攪拌しながらナトリウムメトキシド(0.05g、0.84mmol)を加え、室温で3時間攪拌反応した。反応が完了した後、反応溶液をpH=7.0に調整し、反応溶液を減圧下で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:アセトン=30:1)で精製し、濃縮した後黄色の固体20(S)-7-(1-ブチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-10,11-メチレンジオキシカンプトテシン0.18gを得た。収率85%。
H NMR(CFCOOD,600MHz)δ:7.6(s,1H),7.29(s,1H),6.88(s,1H),6.74(s,1H),5.90(s,2H),4.76(d,1H),4.74(d,1H),4.22(s,2H),3.73(t,2H),1.87(m,2H),1.77(m,2H),1.33(m,2H),0.98(t,2H),0.96(t,3H).
13C NMR(CFCOOD,150MHz)δ:172.5,159.7,157.3,157.0,151.6,149.9,146.3,145.5,141.9,141.0,130.4,124.0,120.0,119.1,108.1,106.3,101.6,101.2,73.5,65.8,52.2,44.6,30.6,30.3,30.3,20.3,13.8,5.8.
実施例30 本発明に関与する重要な中間体Mの合成
中間体Mの概略合成経路は次の通りである:
Figure 0007485661000038
試薬と反応条件:(g)CO(OEt),t-BuOK,THF、(h)CBr,KCO,CHCN、(i)H,Raney Ni,HOAC,AcO、(j)NaNO,0℃、(k)CCl,reflux、(l)1)O,Raney Ni ,CuCl,2)HSO、(m)CuCl,CHCl、(n)KOH,CHOH、(o)CFCOOH,r.t.
一言で言えば、中間体M6はカリウムtert-ブトキシドの作用下で炭酸ジエチルと反応して、中間体M7を得、中間体M7はブロモエタンと反応して中間体M8を得、中間体M8は高圧下でラネーニッケルと接触水素化して中間体M9を得、中間体M9は亜硝酸ナトリウムと反応して中間体M10を得、中間体M10は四塩化炭素で還流し再配列して中間体M11を得、中間体M11は酸素で酸化されて中間体M12を得、中間体M12はキラル化合物であり、キラルイソシアナート誘導体化法を使用してキラル分解し、中間体M12は塩化第一銅触媒下でキラルイソシアナートと反応して2つのジアステレオ異性体13Rおよび13Sを得、カラムクロマトグラフィーで両者を分離・精製し、中間体13Sはアルカリ性条件下で加水分解して中間体M14を得、中間体14はトリフルオロ酢酸条件下での脱保護により立体特異的三環式中間体M(すなわち本発明の上記の中間体M)を得た。具体的な合成ステップは以下の通りである:
ステップ(1):6-シアノ-1,1-エチレンジオキシ-7-エトキシカルボニルメチル-5-オキソ-Δ6(8)-テトラヒドロインドリジン(中間体M7)の調製
M6(20g,86mmol)を無水テトラヒドロフラン(120ml)に溶解し、室温でカリウムtert-ブトキシド(43.43g,387mmol)を加え、攪拌しながら炭酸ジエチル(40.6g,344mmol)をゆっくりと滴下し、加熱還流され5時間反応し、室温まで冷却し、氷酢酸(5ml)を加え反応をクエンチし、濃縮して暗褐色の固体を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し(ジクロロメタン:酢酸エチル=6:1)、白色の固体23.65gを得た。収率90%、mp 172~173℃。
ステップ(2):6-シアノ-1,1-エチレンジオキシ-7-(1′-エトキシカルボニル)プロピル-5-オキソ-Δ6(中間体8)-テトラヒドロインドリジン(中間体M8)の調製
Figure 0007485661000039
上記合成されたM7(20.00g,65.64mmol)をアセトニトリル(300ml)に溶解し、炭酸カリウム(24.00g,172mmol)およびブロモエタン(17.58g,162mmol)を順次加え、85℃で3時間還流反応し、室温まで冷却し、濾過で無機塩を除去し、濾過残留物をアセトニトリルで3回洗浄し、ろ液を回転蒸発により濃縮して黄土色の固体21.82gを得た。収率95%。
ステップ(3):6-アセトキシメチル-1,1-エチレンジオキシ-7-(1′-エトキシカルボニル)プロピル-5-オキソ-[3′,4′,f]-Δ6(8)-テトラヒドロインドリジン(中間体M11)の調製
Figure 0007485661000040
中間体M8(12.00g,36.1mmol)を無水酢酸(150mL)と氷酢酸(50mL)の混合溶液に溶解し、ラネーニッケル(6g)を加え、水素ガスを4×10Paまで供給し、45℃で6時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、濾過残留物を氷酢酸で3回洗浄し、ろ液を濃縮して黄色油性液体を得、無水酢酸(150mL)および氷酢酸(50mL)を加え、氷浴下で亜硝酸ナトリウム(13.0g,188mmol)を加え、2時間攪拌し、吸引濾過により無機塩を除去し、濾過残留物を氷酢酸で3回洗浄し、ろ液を回転蒸発により濃縮して黄色油性液体を得、四塩化炭素(200ml)を加え、12時間還流反応し、室温まで冷却し、蒸留水、飽和塩水で3回洗浄し、有機相を合わせ、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過濃縮して黄色油性液体16.2gを得た。収率80%。
ステップ(4):1,1-エチレンジオキシ-5-オキソ-(5′-エチル-5′-ヒドロキシ-2′H,5′H,6′H-6-オキソピラン)-[3′,4′,f]-Δ6(8)-テトラヒドロインドリジン(中間体M12)の調製
Figure 0007485661000041
Raney Ni(3.0g,51.1mmol)、塩化第一銅(0.2g,2mmol)および無水炭酸カリウム(8.0g,57.9mmol)を無水メタノール(300ml)に加え、室温で窒素ガスを供給し1時間バブリングし、中間体M11(21.0g,53mmol)を加え、酸素ガスを供給し6時間バブリングし反応して、触媒を濾過により除去し、有機相を濃縮して黄色油性液体を加え、蒸留水(200ml)を加え、1Nの希硫酸でPHを2~3に調整し、ジクロロメタンで3回抽出し、有機相を合わせ、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル=8:1)で精製し、濃縮した後白色の固体8gを得た。収率49%、mp 177~179℃。
H NMR(CDCl,600MHz)δ:6.57(s,1H,Ar-H),5.16-5.63(m,2H,ArCHO),4.16(m,6H,OCHCHO,NCH),3.69(s,1H,OH),2.42(t,2H,NCHCH),1.81(m,2H,CHCH),0.98(t,3H,CH).
ステップ(5):(4′S)-4′-エチル-3′,10′-ジオキソ-3′,4′,7′,8′-テトラヒドロスピロ[1,3-エチレンジオキシ-2,6′-1′H,6′H-ピラン[3,4,f]インドリジン]-4′-イルN-(1-フェニルエチル)カルバメート(中間体M13S)の調製
Figure 0007485661000042
中間体M12(5.5g,17.90mmol)を無水ジクロロメタン(200ml)に溶解し、(R)-α-フェニルエチルイソシアナート(5.26g,35.80mmol)および塩化第一銅(3.54g,35.80mmol)を加え、室温で8時間攪拌反応し、触媒を濾過により除去し、濾過残留物をジクロロメタンで3回洗浄し、ろ液を順次蒸留水、飽和塩水で洗浄し、有機相を合わせ、有機相を無水硫酸マグネシウムで一晩乾燥し、濾過して、ろ液を濃縮した後黄色油性液体を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル=4:1)で分離し、2つのジアステレオマーM13RおよびM13Sを得た。
化合物M13R 3.92gを得た。収率50%。[α]20D -9.36°(c 0.5、CHCl)、 MS(ESI):m/z,455.3 [M+H]
H NMR(CDCl,600MHz)δ:7.30(m,5H,Ar-H),6.10(s,1H,Ar-H),5.23、5.55(s,2H,ArCHO),4.78(m,1H,ArCH),4.0-4.2(m,6H,OCHCHO,NCH),2.38(t,2H,NCHCH),1.95、2.13(s,2H,CHCH),1.52(d,3H,CHCH),0.95(t,3H,CH).
化合物M13S 2.86gを得た。収率45%。[α]20D +139°(c 0.5、CHCl)、 MS(ESI):m/z,455.1 [M+H]
H NMR(CDCl,600MHz)δ:7.31(m,5H,Ar-H),6.12(s,1H,Ar-H),5.20、5.55(s,2H,ArCHO),4.71(m,1H,ArCH),3.9-4.1(m,6H,OCHCHO,NCH),2.38(t,2H,NCHCH),1.98、2.17(s,2H,CHCH),1.55(d,3H,CHCH),0.95(t,3H,CH).
ステップ(6):(5′S)-1,1-エチレンジオキシ-5-オキソ-(5′-エチル-5′-ヒドロキシ-2′H,5′H,6′H-6-オキソピラン)-[3′,4′-f]-Δ6(8)-テトラヒドロインドリジン(中間体M14)の調製
Figure 0007485661000043
水酸化カリウム(0.56g,9.9mmol)を化合物M13S(1.1g,2.4mmol)のメタノール(25ml)溶液に加え、67℃まで加熱し5時間攪拌反応し、反応溶液を1Mの希塩酸でpHを3~4に調整し、濃縮して、ジクロロメタン(25ml)を加え、順次蒸留水、飽和塩水で3回洗浄し、有機相を合わせ、有機相を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル=4:1)で精製し、白色の固体0.58gを得た。収率80%。mp 163~164℃、MS(ESI):m/z,308.4 [M+H]
ステップ(7):(5′S)-1,5-ジオキソ-(5′-エチル-5′-ヒドロキシ-2′H,5′H,6′H-6-オキソピラン)-[3′,4′,f]-Δ6(8)-テトラヒドロインドリジン(中間体M)の調製
Figure 0007485661000044
中間体M14(1.0g,3.26mmol)をトリフルオロ酢酸(30ml)に溶解し、室温で6時間攪拌反応し、回転蒸発により濃縮して暗褐色の油性液体を得、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル=4:1)で精製し、淡黄色の固体0.88gを得た。収率93%。mp 183~185℃、 [α]20D +101°(c 0.5,CHCl)、 MS(ESI):m/z,264.3 [M+H]
H NMR(CDCl,600MHz)δ:6.85(s,1H,Ar-H),5.34-5.42(ABq,2H,ArCHO),4.13(m,2H,NCH),2.89(t,2H,NCHCH),1.78(m,2H,CHCH),0.80(t,3H,CH).
実施例31 本発明の化合物のインビトロ抗腫瘍活性試験
当業者に知られている方法を使用して、本発明の化合物の様々な腫瘍細胞株の増殖抑制情况を試験し、その抗腫瘍活性を示した。選択された腫瘍細胞株は、A549細胞(ヒト非小細胞肺癌細胞株)、K562細胞(ヒト慢性骨髄性白血病細胞)、NCI-H1975細胞(ヒト非小細胞肺腺癌細胞)、MDA-MB-231細胞(ヒト乳癌細胞)およびHCT-116細胞(ヒト結腸癌細胞)を含む。
Figure 0007485661000045
表1に示すように、本発明に係る化合物は市販されている薬物であるカンプトテシン誘導体トポテカンと比較して、ほとんどは良好な細胞抑制活性を示した。化合物3、11、16、20、42、43および51は、A549細胞に対して1-10nMの抑制IC50を有し、化合物12、14、18、32、41および43は、A549細胞に対して10-50nMの抑制IC50を有し、K562ヒト赤白血病細胞株と比較すると、試験された標的化合物は、A549ヒト肺腺癌細胞に対して良好な抑制活性を有し、本発明の化合物の抗腫瘍活性が選択的であることを示した。
Figure 0007485661000046
表2に示すように、本発明に係る化合物21-30は、3つの腫瘍細胞(NCI-H1975細胞、MDA-MB-231細胞およびHCT-116細胞)に対する活性は、すべてトポテカンよりも優れ、そのうち化合物26はNCI-H1975およびMDA-MB-231細胞株に対して最も強い細胞毒性活性を持っていた。化合物24はHCT-116細胞株に対して最も強い細胞毒性活性を持っていた。IC50値から分かるように、HCT-116細胞株は化合物21-29化合物に対して最も敏感であった。
以上のインビトロ試験から分かるように、本発明の化合物は顕著な抗腫瘍活性を有し、癌を予防または治療する薬物を調製するために使用することができる。
実施例32 本発明の化合物は、高分子相互作用実験を通じて、化合物とEGF、FGFの組み合わせが細胞増殖に影響を与えることを実証した。
実験スキーム:
1、小分子をチップ上に固定し、化合物は
Figure 0007485661000047
移動サンプル:EGF(1μM)、FGF(1μM)、HSP90(100nM)、FKBP12(100nM)
陽性対照:RAPAと FKBP12
2、テスト指標
提供された小分子化合物が熱ショックタンパク質HSP90、上皮成長因子EGFおよび線維芽細胞成長因子FGFと結合されているかどうかを検出し、結合動態に関連するデータを提供する。
3、テスト結果
Figure 0007485661000048
表3に示すように、高分子相互作用装置の検出を通じて、測定されたサンプルは熱ショックタンパク質Hsp90に結合しなかった。化合物3、7、51、21はEGFに結合し、化合物6、7、51、52および21はFGFに結合し、これらの化合物は細胞増殖関連するタンパク質に結合できるのは、化合物が線維芽細胞成長因子(FGFs)、上皮成長因子(EGF)との結合を介して腫瘍細胞の増殖を抑制し影響を与え、これらの2つのタンパク質を標的とした。したがって、本発明の化合物は、FGFまたはEGF阻害剤として使用されることが期待される。
実施例33 インビボ抗腫瘍活性試験
本発明者は、当該技術分野で知られている技術を使用して、インビボでの化合物の抗腫瘍活性を、昆明マウス移植腫瘍モデルで試験した。試験の移植腫瘍モデルはA549(肺癌)移植腫瘍モデルおよびRM-1(前立腺癌)移植腫瘍モデルを含む。本発明の化合物は腹腔内注射により投与され、低濃度(9mg/kg)でも腫瘍増殖を効果的に抑制でき(阻害率70%以上)、同時にマウスに対する毒性が小さく、薬物となる可能性がある。
本発明の化合物11、15、23および51はトポテカンよりも優れた抗腫瘍活性を有し、薬物となる可能性がある。
実施例34 化合物23のインビボ抗腫瘍活性試験
本発明者は、当該技術分野で知られている技術を使用して、マウス移植腫瘍モデルを通じて、本発明の化合物23のインビボ抗腫瘍活性を試験した。
試験方法は次の通りである:
マウス結腸癌細胞株HCT‐116を液体窒素で蘇生し、10%ウシ胎児血清を含む5A培地で培養し、培養フラスコで細胞を増殖させ、必要な細胞容量に達した後、消化して細胞を回収した。10%ウシ胎児血清を含む5A培地で25000万/mlの細胞懸濁液に希釈し、一般的な消毒後、1匹約0.1mlごとBALB/c‐nuマウスの右前肢脇の下の皮下に接種した。腫瘍が約1gの組織塊に増殖したら、約1mm角の腫瘍塊に切り、カテーテル法を用いて皮下に移植し、移植後6日目に薬物を投与し始めた。マウスを腫瘍体積で、溶媒対照組、イリノテカン組(6mg/kg)、5‐フルオロウラシル組(20mg/kg)、化合物23低用量組(2.5mg/kg)および高用量組(5mg/kg)のようにランダムに7組に分けた。化合物23低用量組および高用量組では、それぞれ胃内に週1回投与し、イリノテカン組、5‐フルオロウラシル組では、それぞれ3日に1回静脈内投与し、週3回マウスの体重変化および腫瘍体積の大きさを記録した。
結果の観察:
BALB/c‐nuマウスにHCT‐116腫瘍塊を皮下接種した後、腫瘍体積が1.01±0.65mmに達し、ランダムに各組に投与した。23日目に、溶媒対照組の腫瘍組織が771.70±101.05mmに増殖し、すべてのマウスを犠牲にし、腫瘍組織を剥がし、-80℃で保存した。
図2に示すように、投与日数を横軸とし、腫瘍体積の増殖曲線を描いた。溶媒対照組および陽性薬物組と比較すると、化合物23の低用量および高用量投与の両方は、マウスHCT‐116移植腫瘍の増殖を顕著に抑制でき、23日投与した後、阻害率はそれぞれ95.45%および87.04%であった(表4)。
Figure 0007485661000049
注:*p<0.01vs溶媒対照組:aは投与23日後のデータに基づいて算出される。
投与日数を横軸とし、マウス体重変化曲線を描き、結果が図3に示される。溶媒対照組ではマウス体重が徐々に増加した。
化合物23の投与後、高、低用量組では、マウス体重が減少し、10日後に徐々に回復したが、対照組マウス体重よりも低く、一定の毒性と副作用があることを示唆し、わずかな毒性の副作用は、カンプトテシン化合物に共通の問題である。
以上は本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を限定するものではなく、当業者であれば、上記開示した技術的内容に基づいて同等の変更や修正を加えて新しい等価実施例を得ることができる。本発明の技術的思想から逸脱することなく、本発明の技術的本質に基づいて上記の実施例に加えられた任意の単純な修正、同等変更は、すべて本発明の技術的解決策の保護範囲に含まれる。

Claims (4)

  1. 下記化学式3,6,7,21,51及び52に示す構造を有する何れかの化合物、ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩の形態から選ばれる何れかからなり、腫瘍細胞の増殖を抑制することを特徴とするEGFおよび/またはFGFの阻害剤
    Figure 0007485661000050
  2. 癌を予防および/または治療する薬物であることを特徴とする請求項に記載のEGFおよび/またはFGFの阻害剤
  3. 前記癌は肺癌、結腸癌、前立腺癌、白血病および乳癌から選択されることを特徴とする請求項に記載のEGFおよび/またはFGFの阻害剤
  4. 1)治療有効用量の請求項1~のいずれか1項に記載のEGFおよび/またはFGFの阻害剤、および
    2)薬学的に許容される担体
    を含む医薬組成物。
JP2021518840A 2018-06-12 2019-06-11 カンプトテシン誘導体およびその調製方法並びに用途 Active JP7485661B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201810600770.8 2018-06-12
CN201810600770.8A CN110590796B (zh) 2018-06-12 2018-06-12 喜树碱衍生物及其制备方法和应用
PCT/CN2019/090731 WO2019238046A1 (zh) 2018-06-12 2019-06-11 喜树碱衍生物及其制备方法和应用

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021526560A JP2021526560A (ja) 2021-10-07
JP7485661B2 true JP7485661B2 (ja) 2024-05-16

Family

ID=68842730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021518840A Active JP7485661B2 (ja) 2018-06-12 2019-06-11 カンプトテシン誘導体およびその調製方法並びに用途

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20220177485A1 (ja)
EP (1) EP3808751A4 (ja)
JP (1) JP7485661B2 (ja)
CN (1) CN110590796B (ja)
WO (1) WO2019238046A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020061106A2 (en) * 2018-09-17 2020-03-26 Canget Biotekpharma Matter of composition, synthesis, formulation and application of fl118 platform positions 7 and 9-derived analogues for treatment of human disease
CN111171041B (zh) * 2018-11-12 2021-07-27 中国海洋大学 20位取代的喜树碱衍生物及其制备方法和应用
CN113956267B (zh) * 2021-11-03 2022-06-21 上海禧耀医药科技有限公司 一种抗肿瘤药物依喜替康甲磺酸盐的制备方法
CN116478175A (zh) * 2022-09-09 2023-07-25 杭州爱科瑞思生物医药有限公司 喜树碱-7-乙基胺衍生物及其制备方法和应用

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000516933A (ja) 1996-08-19 2000-12-19 バイオニューメリック ファーマシューティカルズ インク 極めて脂肪親和性のカンプトテシン誘導体
WO2010148138A2 (en) 2009-06-17 2010-12-23 Threshold Pharmaceuticals, Inc. Camptothecin derivatives
JP4990620B2 (ja) 2003-06-27 2012-08-01 リサーチ・トライアングル・インスティチュート 7−置換カンプトテシンおよびカンプトテシン類似体ならびにそれらの調製方法
JP5222048B2 (ja) 2007-07-05 2013-06-26 エスティーマイクロエレクトロニクス エス.アール.エル. 開ループ読み出し装置を有するマイクロエレクトロメカニカルジャイロスコープ及びその制御方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0540099B1 (en) * 1991-10-29 1996-04-17 Glaxo Wellcome Inc. Water soluble camptothecin derivatives
US5559235A (en) * 1991-10-29 1996-09-24 Glaxo Wellcome Inc. Water soluble camptothecin derivatives
CN1036197C (zh) * 1992-01-28 1997-10-22 格拉克索有限公司 水溶性喜树碱衍生物
US5342947A (en) * 1992-10-09 1994-08-30 Glaxo Inc. Preparation of water soluble camptothecin derivatives
AP9300587A0 (en) * 1992-11-12 1995-05-05 Glaxo Inc Water soluble camptothecin derivatives.
US6350756B1 (en) * 2001-01-18 2002-02-26 California Pacific Medical Center Camptothecin derivatives
CN100408582C (zh) * 2004-02-12 2008-08-06 中国人民解放军第二军医大学 高喜树碱类化合物及其制备方法和用途
US20190343828A1 (en) * 2018-04-06 2019-11-14 Seattle Genetics, Inc. Camptothecin peptide conjugates
WO2020061106A2 (en) * 2018-09-17 2020-03-26 Canget Biotekpharma Matter of composition, synthesis, formulation and application of fl118 platform positions 7 and 9-derived analogues for treatment of human disease

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000516933A (ja) 1996-08-19 2000-12-19 バイオニューメリック ファーマシューティカルズ インク 極めて脂肪親和性のカンプトテシン誘導体
JP4990620B2 (ja) 2003-06-27 2012-08-01 リサーチ・トライアングル・インスティチュート 7−置換カンプトテシンおよびカンプトテシン類似体ならびにそれらの調製方法
JP5222048B2 (ja) 2007-07-05 2013-06-26 エスティーマイクロエレクトロニクス エス.アール.エル. 開ループ読み出し装置を有するマイクロエレクトロメカニカルジャイロスコープ及びその制御方法
WO2010148138A2 (en) 2009-06-17 2010-12-23 Threshold Pharmaceuticals, Inc. Camptothecin derivatives
US8575188B2 (en) 2009-06-17 2013-11-05 Threshold Pharmaceuticals, Inc. Camptothecin derivatives

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Acta Pharmacologica Sinica,2007,Vol.28(2),p.307-314
Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2014,Vol.24,p.1597-1599
ChemMedChem,2007,Vol.2,p.1807-1813
Molecular Informatics,2011,Vol.30,p.927-938

Also Published As

Publication number Publication date
EP3808751A4 (en) 2022-03-23
CN110590796B (zh) 2022-07-15
CN110590796A (zh) 2019-12-20
EP3808751A1 (en) 2021-04-21
JP2021526560A (ja) 2021-10-07
WO2019238046A1 (zh) 2019-12-19
US20220177485A1 (en) 2022-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7485661B2 (ja) カンプトテシン誘導体およびその調製方法並びに用途
DK2805955T3 (en) 1-OXO / ACYLATION-14-ACYLED ORIDONINE DERIVATIVE, PROCEDURE FOR PREPARING IT AND USING THEREOF
AU2009307580B2 (en) Phenanthroindolizidine derivative and NFkB inhibitor containing same as active ingredient
WO1996032384A1 (fr) Nouveaux derives 4,6-diarylpyrimidine et leurs sels
JP6298768B2 (ja) 7−置換ハンファンギチンb誘導体、その調製方法及び使用
CN102190658A (zh) 一类抗肿瘤海洋天然产物ecteinascidins的结构类似物
CN107501222B (zh) 一种灯盏花乙素苷元衍生物及其制备方法与应用
US9353146B2 (en) Acylation derivatives of paridis saponins I, preparation method therefor and application thereof
WO2011131102A1 (zh) 含笑内酯的制备方法及其用途
CN116478175A (zh) 喜树碱-7-乙基胺衍生物及其制备方法和应用
JP6059734B2 (ja) 2−アルキル−又は2−アリール−置換タンシノン誘導体、その調製方法及び適用
CN112920149A (zh) 一种手性二氢吡喃环衍生物及其制备方法和应用
CN113045450B (zh) 麝香酮3位衍生物及其制备方法和应用
WO2015107119A1 (en) Water soluble 4-azapodophyllotoxin analogs
CN113493456B (zh) 一类含中环四氢咔啉-四氢异喹啉化合物的制备和用途
TW528751B (en) Amino anthracyclinone derivatives used in the treatment of amyloidoses, process for preparing the same and pharmaceutical composition comprising the same
TWI278455B (en) Novel xanthone compounds, their preparation and use as medicament
CN113004268A (zh) 一种抑制肿瘤细胞生长的噻唑化合物及其用途
CN114149394A (zh) 莪术烯衍生物及其制备和应用
CN117024503A (zh) 蟾毒灵磷酸酯衍生物及其药物组合物和制剂及应用
CN116789530A (zh) 一种紫苏醇酚类衍生物及其制备方法和应用
CN116535356A (zh) 3-氨基-5-苯基-吡唑类衍生物微管蛋白抑制剂及其制备和医药用途
CN111732585A (zh) 一类环状磺酰胺环取代的吡啶酮并吡咯化合物及其合成方法和用途
CN109053748A (zh) 一种苯并呋喃氮杂萘醌衍生物及其制备方法、药物组合物和用途
WO2007007943A1 (en) Pharmaceutical composition for treating of cancer comprising pyridylpyridazine compounds or their transition metal complexes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201221

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20210413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220418

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221207

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20221207

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20221215

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20221227

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20230113

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20230117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7485661

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150