JP2000516357A - アップライトピアノの鍵機構をバランスさせるための装置 - Google Patents
アップライトピアノの鍵機構をバランスさせるための装置Info
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Abstract
(57)【要約】
鍵ダウンウエイトが通常に設けられる部(5)と反対の前部において(11で)鍵を加重し、かつハンマー(7)が当接する部を結果的にそのハンマーを模擬するウエイトにより(15で)加重する構成のアップライトピアノ鍵機構をバランスさせる装置であって、前記ハンマーがウィッペン(9)を介してその鍵の後部上に当接し、それにより鍵それ自体の前部と後部間でバランスを形成する。
Description
【発明の詳細な説明】
アップライトピアノの鍵機構をバランスさせるための装置
本発明はアップライトピアノの鍵機構をバランスさせるための装置に関し、こ
の装置は反応に関してアップライトピアノの鍵機構をグランドピアノのそれに更
に近似させるために改良されている。
現在、グランドピアノもしくは平型ピアノとアップライトピアノ間には演奏に
大きな差異があることが特に熟達した志向の高いピアニストに知られている。
この差異は、グランドピアノでは鍵が一方側でウィッペンおよびそれに関連す
るハンマーのウエイトによりかつ他方側でバランスレッド(balancing leads)の
ウエイトによりバランスレールピンに対して平衡を保つことによるものであり、
それによりピアニストは単に指の力により鍵を操作し、鍵と弦との間でアップラ
イトピアノには見られない反響を創出する。
レンナー(Renner)等のごとき最新の機構であっても、アップライトピアノはグ
ランドピアノと同じような反響を創出することはできない。なぜならば鍵上に働
くウィッペンが非常に軽く鍵を加重し、それによりピアニストの演奏を可能にす
るために採用された最良の解決策は、ウィッペンに近い鍵部側に鉛のカウンタウ
エイトから成るダウンウエイトを設けるにすぎなかったからである。このように
、鍵は力のバランスを保たないので、ピアニストはピアノの鍵操作を通して弦を
作動させるために指のタッチによりこのカウンタウエイトに打ち勝たなければな
らない。
換言すれば、ピアニストによるタッチと弦の衝突間の直接的反応はなく、その
ために志向の高い熟練ピアニストにはアップライトピ
アノの演奏に満足し難いものがある。
本発明の課題は、アップライトピアノの鍵と鍵機構とのバランスを保つための
装置を提供することにより上述の欠点を克服することにあり、このバランス装置
はバランス静力を平衡にし、それによりピアニストの鍵タッチに対する鍵機構の
直接的反応を可能にする。
本発明の課題装置は、鍵のダウンウエイトが普通に設置される部と反対側の前
部で鍵を加重し、かつその結果としてハンマーのウエイトに模擬するウエイトに
より、同様にハンマーの設けられた部を加重し、ハンマーは、順次、ウィッペン
を介して鍵の後部上に当接し、それによりその鍵の前部と後部間でバランスを形
成する。
その結果、ピアニストの指により加わる力が全体に伝達してハンマーを作動さ
せ、それにより鍵のタッチと弦の衝突間でグランドピアノもしくは平型ピアノの
ごとき、明らかに更に直接的かつ迅速な反響が生じる。
本発明による装置を、非制限的例示として添付した図面を参照して詳細に説明
する。
図1は従来鍵機構の概略側面図を示す。
図2は図1によりバランスさせた力の概略図である。
図3は本発明により改良された鍵機構による鍵アクションを概略的に示す。
図4は図3によりバランスさせた力の概略図である。
図1および2に示されたように、従来技術による鍵1および鍵機構3はピアニ
ストが演奏する側と反対側の部にダウンウエイト5を有する。
上記解決手段において、ハンマー7はウィッペン9を直接的に加重しかつその
結果として鍵1を加重するのではない。
この構成の特徴は、鍵機構3が充分なカウンタウエイトを付与し
ないために、鍵1の休止位置への復帰を困難にする。
この欠点を解消するために、ピアノ製造業者は、従来、鍵機構3が加重する鍵
1の部の上に鍵レッド5を取付けることにより鍵それ自体の上にカウンタウエイ
ト5を設けている。
この方法では、アクションは復帰ストロークのために加重された鍵1および軽
量鍵機構3により行われ、かかる場合にピアニストは復帰時にウィッペンとハン
マー7との接触を感じることができない。
従って、アップライトピアノの欠点は次の通りである。
−バランスさせた鍵機構が鍵盤に効率的に反応しない。
−鍵をタッチしたときにウィッペン上のハンマーの復帰に対する感度の総合的
欠如。
この感度はグランドピアノでは特徴的であり、グランドピアノの演奏とアップ
ライトピアノのそれとを識別させるものである。
図2は上述の従来技術によるアップライトピアノに働く総合力を概略的に示す
。F1はピアニストにより加えられる力であり、F2は鍵レッド5の力であり、
かつF3は鍵1上のウィッペン9による重力である。
本発明による装置は、上記欠点を考慮に入れて、平型ピアノに存在する力の配
分の模擬を試みるものである。即ち、ピアニストによる力をハンマー上へ直接的
に伝達しかつそのハンマーから弦へ伝達するバランスのとれた鍵を形成すること
を試みる。
図3は本発明の課題を達成する装置を示し、ここでは鍵1は適宜鍵レッドによ
り支点13に対して前方の鍵部に11で加重され、かつ適宜バランスウエイトも
しくはハンマー7のウエイトを模擬するウエイトにより15で加重されたウィッ
ペン9は鍵1上に当接している。
図示形態において、ウィッペン9上のウエイト15はハンマーバックチェック
上に設けられるが、これは本発明を限定するものでない。
図4を参照すれば、このようにして、3つの力が鍵1上に加えられている。力
F1は即ちピアニストによる力、力F4は即ち鍵1の前部で11に設置されたダ
ウンウエイトにより加わる力、そして力F5は即ち15で加重されたウィッペン
9が鍵1の後部を加重することにより付与する力である。
鍵1および鍵機構3上に働く力のバランスに関する上記改良が平型ピアノに存
在する力の組合わせに近似することは明らかであり、このことはアップライトピ
アノを有するがタッチに対する感度の観点からグランドピアノの演奏と同様に良
好な演奏を望む人にとって大きな利点である。
本発明が上記説明および開示形態に限定されないこと、および他の変形および
他の改良が本発明の範囲を逸脱することなく実施できるは明らかである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.鍵加重が通常に行われる部(5)と反対の前部(11)で鍵(1)にダウ ンウエイトを設け、かつハンマー(7)が当接する部を加重するための結果的に 前記ハンマーのウエイトを模擬するウエイト(15)を設けたことを特徴とし、 前記ハンマーが、順次、ウィッペン(9)を介して鍵(1)の後部上に当接し、 それにより鍵それ自体の前部と後部間でバランスを形成する、アップライトピア ノの鍵機構をバランスさせる装置。 2.前記ウィッペン(9)を加重するためのウエイト(15)をバックチェッ ク(17)上に設けたことを特徴とする、請求項1のアップライトピアノの鍵機 構をバランスさせる装置。 3.前記ウィッペン(9)を加重するためのウエイト(15)を前記バックチ ェック(17)以外の適宜点に設けたことを特徴とする、請求項1のアップライ トピアノ鍵機構をバランスさせる装置。 4.前記装置により、鍵(1)を支点(13)に対してバランスさせ、かつピ アニストによる力を鍵機構へ直接的に伝達し、かつそこから弦へ伝達し、それに よりグランドピアノのごとき反応を得ることを特徴とする、請求項1から3のい ずれか1のアップライトピアノの鍵機構をバランスさせる方法。
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