JP2000514979A - 電子翻訳機として特に有用な手持ち可能な光学式スキャナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 スキャナーヘッドと、記録媒体（ＲＭ）によって係合可能で且つ光学的に読み取り可能なマーキングを含むローラー（１５）と、光源（１４、１５）と、ローラー及び記録媒体を照明し且つ検知するセンサ（４）と、記録媒体（ＲＭ）からの光をセンサー（４）に集光するレンズ（１１）と、ローラー（１５）からの光をセンサー（４）に集光するレンズミラー（２１）とを備える光学式スキャナー。

Description

【発明の詳細な説明】 電子翻訳機として特に有用な手持ち可能な光学式スキャナー 本発明は記録媒体を走査するための手持ち可能な光学式スキャナーに関する。 本発明は、１９９５年６月２７日に出願したイスラエル国特許出願第１１４，３ ６７号に記載された光学式スキャナーにおいて特に有用であり、それ故、この出 願に関連付けて以下に説明する。 イスラエル国特許出願第１１４，３６７号は、記録媒体上の印刷テキストを走 査し、同時に、その語を一つの言語から他へ、又は、同じ言語内で一つの定義か ら他へ翻訳するための手持ち可能な光学式スキャナーを記載している。このよう な光学式スキャナーの決定的要件には、構成のコンパクト性、及び動作の信頼性 がある。 本発明の目的は、スキャナーを極めてコンパクトに構成することを可能とし、 それにより、とりわけ、手持ち可能な電子翻訳機として特に有用な光学式スキャ ナーを提供することである。 本発明の一つの態様によれば、記録媒体を走査するためのスキャナーヘッドと 、記録媒体により係合可能であり且つスキャナーヘッドによる走査時に記録媒体 によって回転されるローラーであって、そのローラーの回転運動を測定するのに 用いる光学的に検知可能なマーキングを含むローラーと、記録媒体及び上部にマ ーキングを含むローラーを照明するための照明手段と、記録媒体上の情報及びロ ーラー上のマーキングを検知して、それに対応した出力を生成するための光学式 センサーと、記録媒体から反射した光を光学式センサー上に集光するための集光 レンズを含む第１の光学系と、ローラーから反射した光を光学式センサー上に集 光するための第２の光学系とを含む手持ち可能なハウジングを備えた光学式スキ ャナーであって、第２の光学系が、第１の光学系の集光レンズを、記録媒体から よりもローラーからの距離の方が短い位置に含んでおり、その第２の光学系が更 にレンズ‐ミラー部材を含んでいて、そのレンズ‐ミラー部材が、集光レンズに 面してローラーで反射した光を受けるための第１の面と、光学式センサーに面し てそのレンズ‐ミラー部材から光学式センサーに対し出射した光を伝達するため の第２の面と、第１の面から到来した光を受けて第２の面を介して光学式センサ ー に反射するための第３の反射面とを有し、それらの面の少なくとも一つが集光性 であって、集光レンズとローラーとの間の距離の方が集光レンズと記録媒体との 間の距離よりも短いことを補償するように受光光を部分的に集光する光学式スキ ャナーが提供される。 前述の特徴は、光学式スキャナーを極めてコンパクトに、例えば、上に引用し たイスラエル国特許出願第１１４，３６７号に記載されたものよりもコンパクト に構成することを可能にする。なぜならば、本出願の新規な構成に用いる単一の レンズ‐ミラー部材が、その特許出願に記載された構成における間隔を置いた２ 枚のミラーに取って代わるからである。 本出願に記載された本発明の好ましい実施の形態においては、第１の面は集光 性の面であり、反射面は平面であり、第２の面もまた平面であって、第２の面は 、ローラーから受光されて第２の面を介して反射面で反射した光に実質的に垂直 になるように傾斜している。 本発明の付加的な態様によれば、ハウジングは、記録媒体上でのスキャナーヘ ッドの動きを案内するための光学式光ガイドを更に含み、その光学式光ガイドは 、ハウジングの横方向に、記録媒体上でのスキャナーヘッドの運動方向に光を投 射するための光源を備えている。説明される一つの実施の形態では、光学式光ガ イドは、更に記録媒体上でのスキャナーヘッドの運動方向に、ハウジング内の開 口を通じて横方向に光ビームを投射するためのミラーをハウジング内に備えてい る。説明される第２の実施形態において、光学式光ガイドは、ハウジングに固定 された透明ガイド部材を更に備えており、該透明ガイド部材は、光源の光に曝さ れる内面をハウジング内に有するとともに、記録媒体上でのスキャナーヘッドの 運動方向にハウジングの外方へ突出した外面を有している。 本発明の更に別の態様によれば、記録媒体を走査するためのスキャナーヘッド と、その記録媒体上の情報を検知して、それに対応した出力を生成するための光 学式センサーと、その光学式センサーの出力を処理するためのデータ・プロセッ サであって、光学式センサーの出力を処理する前に、初めに、その出力が第１の 所定のしきい値よりも低いことを保証するように、スキャナーヘッドが記録媒体 に接触していないときに光学式センサーの出力を測定し、次いで、その出力が第 ２の所定のしきい値よりも高いことを保証するように、スキャナーヘッドが記録 媒体に接触しているときに光学式スキャナーの出力を測定するようにプログラム されたデータ・プロセッサとを含む手持ち可能なハウジングを備えた光学式スキ ャナーが提供される。 前述の特徴は、広範囲の用途のための光学式スキャナーにおいて有利に用いる ことができるが、手持ち可能な電子翻訳機において特に有用である。 本発明の更なる特徴及び利点は、以後の説明から明らかになるであろう。 本発明は、ここに例としてのみ、添付図面を参照して説明される。 図１は、本発明に従って構成された手持ち可能な光学式スキャナーの一形態の 図示例である。 図２は、図１の光学式スキャナーの内部構成をより詳しく示す図式的な図であ る。 図３は、図１及び図２の光学式スキャナーの内部構成を示す図式的な正面図で ある。 図４は、図３の光学式スキャナーの中のローラーの側面図である。 図５は、図１及び図２の光学式スキャナーに含まれるレンズ‐ミラー部材の３ 次元図である。 図６は、図５のレンズ‐ミラー部材を含む、ローラーから光学式スキャナーヘ の光路を示す線図である。 図７は、光学式スキャナーの電気的構成を示すブロック図である。 図８は、記録媒体上でのスキャナーヘッドの動きを案内するための光学式光ガ イドを組み入れるための、図１及び図２の光学式スキャナーの構成の変形例を示 す図式的な図である。 図９は、光学式光ガイドの構成の変形例を示す、図８に対応した図である。 図１０は、図９のガイドにおける透明部材の上面図である。 図１１は、走査されている記録媒体に関して光学式スキャナーの接触及び適当 な位置を検出するための手順を示すフローチャートである。 図面の図１〜図３に示された電子翻訳機は、印刷テキストのような記録媒体を 走査するためのスキャナーヘッド３を一端に含む手持ち可能なハウジング２を備 えている。ハウジング２内には、スキャナーヘッド３により走査される記録媒体 ＲＭ上に印刷された文字を検知して、それらを電気信号に変換するための、通常 ４で指示される光学式センサーが包み込まれている。ハウジング２は、また、図 ３にブロック５で概略的に示される電気回路を含んでおり、その回路は、或る言 語の語と別の言語におけるその翻訳との辞書を記憶した記憶装置を含んでいる。 ハウジング２は、更に、走査した語の翻訳を表示するための視覚的表示装置６を 搭載している。ハウジング内の電気回路５は、上記記憶装置に加えて、光学式セ ンサー４からの電気信号を処理し、そこから、記憶装置に記憶されている語に対 応する語を認識し、その翻訳を視覚的表示装置６に表示するためのデータ・プロ セッサも含んでいる。 ハウジング２は、更に、視覚的表示装置６上に再生された語をスクロールする ための、通常７で示される４つの方向キーと、スキャナーの電源をオン、オフす るためのオン/オフキ−８と、語を入力するためのエンターキー９とを備えてい る。エンターキー９は、或る行の語を次の行に連続させる時に押す連続キーとし て機能しても良い。４つの方向キー７は、走査した語を表示装置の中央に持って 来た後にエンターキー９を押して翻訳を表示させるように、視覚的表示装置６に おいて再生された語を中央寄せするために用いても良い。エンターキー７は翻訳 を選択するためのカーソルとして用いても良い。 スキャナーは、図３に１０で概略的に示される、自身に内蔵した電池電源によ り電力を供給される。 光学式センサー４は、スキャナーヘッド３の運動方向に垂直な直線アレイ状に 配列された複数の光検知素子で構成される。後に説明される例では、それは、約 ８ｍｍの長さを持つ６４画素の単一のリニアＣＣＤアレイであり、スキャナーの ３つの別個のシステム、即ち（１）スキャナーヘッドにより走査した文字を検出 するための文字検出システム、（２）記録媒体上でのスキャナーヘッドの変位又 は運動を検出するための変位検出システム、及び（３）記録媒体ＲＭに接触して いるスキャナーヘッドの適切な位置を検出するための記録媒体検出システムにお いて用いられる。３つのシステム全てにより生成された像は、共通の集光レンズ １１によりＣＣＤアレイ４上に焦点を結ぶ。 文字検出システムは、記録媒体ＲＭがスキャナーヘッド３により走査されてい るとき、記録媒体ＲＭの視野に光ビームを投射するための光源１２を含む。その 光は、記録媒体ＲＭによりハウジング２内に戻るように反射され、集光レンズ１ １によりＣＣＤアレイ４上に焦点を結ぶ。ハウジング外の可視光からの干渉を防 止するために、光源１２は赤色ＬＥＤであることが好ましい。 記録媒体ＲＭに沿ったスキャナーヘッドの変位を検出するための変位検出シス テムは、スキャナーヘッド３が記録媒体ＲＭに沿って移動するときに該記録媒体 に係合し、それにより回転させられるローラー１５上に光を投射する第２の光源 １４を含む。ローラー１５は、ＣＣＤアレイ４に平行な、即ち、記録媒体ＲＭに 沿ったスキャナーヘッド３の運動方向に垂直な軸１５ａの回りに回転するように 取り付けられる。このローラーは、該ローラーの回転運動に対応して、光源１４ からの光をＣＣＤアレイ４上に反射するのに有効な、光学的に認識可能なマーキ ング１６を備えている。 ローラー１５は、該ローラーの円周を分割するための、且つ、該ローラーの周 方向に互いに等間隔の各々螺旋状に延びる５本の線１６を、好ましくは２本の参 照線１７ａ、１７ｂの間に有している。或いは、ローラー１５上の１本の参照線 を用いることも可能である。図４には、線１６のうちの３本が示されている。残 りの２本の線は、ローラー１５の後側に位置し、ローラー１５の現在の向きでは 見ることができない。２本の参照線１７ａ、１７ｂは、螺旋状の線１６の対向端 において、ローラーの全周に亘って延びている。視覚的に識別可能なように、ロ ーラー１５の外面は黒であるが、線１６、１７ａ、１７ｂは白であり、或いは、 その逆である。各螺旋状の線１６は、ローラーの円周の実質的に１／５だけ、好 ましくは、少しオーバーラップするように、１／５よりも僅かに大きく延びてい る。 光源１４は好ましくは可視光源である。光は、螺旋状の線１６及び参照線１７ ａ、１７ｂからのみ反射されるように、ローラー１５の外面に投射される。それ 故、ローラーが回転すると、螺旋状の線１６から反射した光点は、記録媒体ＲＭ を横切ってスキャナーヘッドが移動するとき、この移動する光点によって照明さ れる画素がローラーの変位を追跡するように、ＣＣＤアレイ４の画素に沿って移 動する。 参照線１７ａ、１７ｂからもまた光点が反射されるので、配される検知素子の 数を計算することができ、ローラーの正確な変位位置を追跡するのに用いること ができる。 ローラー１５の機械的構成に起因して、ローラー１５の回転は、図４に示すよ うに、或る小さな距離「ｄ」だけ、ローラー１５の横方向の動きを生ずる。この ローラー１５の横方向の動きは、２本の参照線１７ａ、１７ｂの間の反射光を検 出することにより補償される。 先に示したように、集光レンズ１１は、記録媒体ＲＭからの反射光をＣＣＤア レイ４上に集光するための光学系と、ローラー１５からの反射光をＣＣＤアレイ ４上に集光するための光学系との両方において用いられる。 １／ｆ＝１／ｕ＋１／ｖ （ここで、「ｆ」はレンズの焦点距離、「ｕ」は対象物とのレンズ距離、「ｖ」 はＣＣＤアレイまでの長さ距離である）が、両方の光路で同じでなければならず 、また、ローラー１５の方が記録媒体ＲＭよりもレンズ１１に近いので、ローラ ーから反射した光に対する、レンズからＣＣＤアレイ４までの光路は増大されな ければならない。 これは、レンズ１１とＣＣＤアレイ４との間のローラー光路にレンズ‐ミラー 部材２１を設けることによって、極めてコンパクトに達成される。 それ故、特に図５及び図６に示すように、レンズ‐ミラー部材２１は、集光レ ンズ１１に面する入射面２１ａと、ＣＣＤアレイ４に面する出射面２１ｂと、面 ２１ａからの入射光を受け、それを、面２１ｂを介してＣＣＤアレイ４に反射す る反射面２１ｃとを含む。ローラー１５から反射し、集光レンズ１１を通って到 来した光を受ける面２１ａは集光性、即ち、凸状であり、一方、反射面２１ｃは 平面である。面２１ｂも平面であるが、ローラーから受光され且つ面２１ｃから 反射された光に対し実質的に垂直となるように傾斜している。同様の効果が、い ずれかの面２１ｂ又は２１ｃ、或いは、両方を集光性とすることで得られること が理解されよう。 同じＣＣＤアレイ４を光源１２の文字検出システムと光源１４の変位検出シス テムとに用いているので、これらの２つの光源は、データ・プロセッサがＣＣＤ アレイ４の出力に関してこれらの２つの検出システムを区別できるように、異な った期間に駆動される。例えば、両方の光源は、同じ周波数、例えば５００Ｈｚ で、しかし、異なった期間に駆動される。或いは、光源１２は５００Ｈｚの周波 数で駆動され、一方、光源１４は異なった期間に一層高い周波数、例えば２ＫＨ ｚで駆動されても良い。両方の光源は、フィルターが必要でないように、赤色Ｌ ＥＤであることが好ましいが、他のタイプ、例えば、フィルターを伴ったもの或 いは伴わないものや、赤外線又は紫外線のものでもよい。 図７は、上述した電子翻訳機の総合的な電気系統を示すブロック図である。電 気系統は、図３にブロック５で概略的に示される、ハウジング２内に包み込まれ たディジタル信号プロセッサ３０を含む。プロセッサ３０は、ＣＣＤ光学式セン サー４からの入力を、Ａ／Ｄ変換器４０でディジタル形態に変換した後に、受け 取る。 プロセッサ３０は、文字検出に用いられるＩＲ光源１２と、変位検出に用いら れる可視光源１４との駆動を制御するＣＰＵ３１を含む。これらの光源は、異な る間隔及び異なる周波数で駆動される。それ故、ＣＰＵ３１は、ＩＲ光源１２を 駆動した結果としてＣＣＤアレイ４からの出力を受け取った時には、文字検出シ ステム３２における情報として処理し、可視光源１４を駆動した結果としてＣＣ Ｄアレイ出力を受け取った時には、変位検出システム３３における情報として処 理する。光源１２から出力されＣＣＤアレイが受け取った光は、また、記録媒体 検出システム３４において、記録媒体ＲＭを検出するために用いられる。 プロセッサ３０は、また、文字を認識するために、文字検出システム３２で処 理された情報を受け取る光学式文字認識（ＯＣＲ）システム３５を含む。プロセ ッサは、更に、それ自身の動作プログラムに加えて、或る言語の語と別の言語に おけるその翻訳との辞書をも記憶するためのＰＲＯＭ記憶装置３６を含む。プロ セッサは、更に、電子翻訳機の通常動作中に使用するためのＲＡＭ記憶装置３７ を含む。図７には、文字検出システム３２、変位検出システム３３、記録媒体検 出システム３４及び光学式文字認識（ＯＣＲ）システム３５が全て別々のブロッ クで示されているが、それらは、実際には、データ・プロセッサ３０内の論理単 位であることは理解されよう。プロセッサ３０は、また、図１に示した制御キー ７、８、９からの入力をも含む。 図８は、記録媒体ＲＭ上でのスキャナーの運動を案内するための光学式光ガイ ドを設けるための、光学式スキャナーの構造の変形例を示す。この目的のために 、ハウジング２には開口５０が形成されており、また、光源１２からの光を開口 ５０を通して外に導き、ハウジングの横方向に、且つ、記録媒体ＲＭ上でのスキ ャナーヘッドの運動方向に投射するためのミラー５１が、ハウジングの内部に配 置されている。 図９及び図１０は、別のタイプの光学式光ガイド、即ち、ハウジング２に固定 され且つスキャナーヘッド３においてその横方向に延びる透明案内板５２を備え た光学式スキャナーを示す。透明案内板５２は半円形の輪郭を有しており、平坦 な縁５２ａと、ハウジングの外にスキャナーヘッド３の横方向に延びる半円形の 外縁５２ｂとを有しており、走査されている記録媒体上で光学式スキャナーを案 内するためのカーソル線５３が形成されている。任意に、透明案内板５２は、図 ９に１２で示されるハウジング内の光源により照明されても良い。 図１１は、光学式センサーの出力を処理する前に、適当な周囲の光の状態と記 録媒体ＲＭに接触しているスキャナーヘッド３の適切な位置とを保証するために 、いかにデータ・プロセッサ３０をプログラムするかを示すフローチャートであ る。 それ故、図１１に示すように、データ・プロセッサは、受容し得る迷光状態に 対応する第１の所定のしきい値よりも出力の方が低いかどうかを初めに決定する ために、光学式センサー４の出力を測定するようにプログラムされている（ブロ ック６０〜６２）。センサー出力が、当該しきい値よりも高ければ、それは、セ ンサーにより受光された過多な光の原因となる光源や明かりの点いた窓等にスキ ャナーヘッドが向けられているかも知れないことを示している。 センサー出力が第１の所定のしきい値よりも低ければ、データ・プロセッサは 、その出力が第２の所定のしきい値よりも高いかどうかを決定するための確認を 行う（ブロック６４〜６８）。もしそうであれば、それは、記録媒体がスキャナ ーヘッドに適切に接触していることを示しており（ブロック６９）、それ故、デ ータ・プロセッサは、センサーにより出力された文字及び位置データを処理でき る ようにされる（ブロック７０）。 図１１に示したフローチャートは、記録媒体が黒くてデータが白い（通常の逆 の）場合に実行され得る任意の更なるステップを含み、その場合、記録媒体との 適切な接触が行われているときでも決定ブロック６８の出力は否定である。この 可能性を前もって処理するために、ローラー１５が動いたかどうかを決定すべく チェックが行なわれる（ブロック８０）。もしそうであれば、それは、記録媒体 及びその文字が「ネガプリント」の形態であることを示している（ブロック８１ ）。このような場合、データ・プロセッサ３０は文字及び位置データを処理でき るようにされるが（ブロック８２）、センサー４の出力は反転され、それにより 、この記録媒体の「ネガプリント」状態を考慮して、ビットマップを反転する（ ブロック８３）。本特許出願において、「ネガプリント」という用語は、「暗い 背景」上の「明るい文字」からなるテキストを含む。 スキャナーヘッド３が記録媒体に接触していないときには、光源１２（データ 検出用）は低速度（例えば、２０Ｈｚ）で点滅させられて良い。光源１４（位置 検出用）は駆動されないか、或いは、図１１に関連して上に説明した「ネガプリ ント」を検出するために極めて低速度で駆動され得る。 上述したようにして記録媒体との接触が検出されたとき、２つの光源は、上述 の一層高い周波数、例えば、一方の光源は５００Ｈｚの周波数、他方の光源はそ れより高い周波数、例えば２ＫＨｚで駆動されて良い。２つの光源は、データ・ プロセッサがＣＣＤ光学式センサー４の出力に関する２つの検出システムを互い に区別できるようにするために、異なる期間に駆動される。 光学式センサーは、スキャナーヘッドが記録媒体から持ち上がった時に自動的 にデータ処理が開始されるように操作されても良い。 ハイフンで結合されて２行に分割された語の場合、スキャナーは、最初の行の 語部分を走査した時点では翻訳を開始せず、次の行の語部分の走査が完了するま で翻訳を遅らせるように指令されることができる。これは、次のものを含む多く のやり方により行うことができる。（１）ユーザーによりエンターキー７（又は 、スキャナーに設けられた別の特別なキー）が押され、これにより、スキャナー が、次の行の語部分の走査が完了するまで翻訳を遅らせるように指令される。（ ２） データ・プロセッサが、次の行の語の走査が完了するまで翻訳を開始しないとい う指令として「ハイフン」を認識する。或いは、（３）スキャナーが手動で逆方 向に動かされ、最初の行の走査された語が逆方向に再走査される。この再走査が 、翻訳を開始しないという指令として認識される。 スキャナーの精度は、かなりの程度、ローラー１５上の螺旋状の線１６の精度 に依存する。それ故、スキャナーを、各ローラーに対し、予め校正しておくこと が大いに望ましい。これは、光源１４を駆動してローラーを照明することにより 行ない得る。螺旋状の線１６どおしはオーバーラップするため、ＣＣＤイメージ センサーは、ローラーのどの位置においても２本の螺旋状の線間の距離に対応す る少なくとも２つのスポットを見る。そこで、その２つのスポットにまたがる画 素素子の数が計数され、２本の螺旋状の線間の距離の測定値が与えられる。この 手順は多数回繰り返されて良く、その平均値を採ることで、螺旋状の線間の距離 の正確な測定値が与えられる。 本発明を、幾つかの好ましい実施の形態に関し説明してきたが、それらは単に 例として説明されただけで、本発明の他の多くの変更、変形及び応用がなされ得 ることは理解されよう。

【手続補正書】特許法第１８４条の４第４項 【提出日】平成１０年２月１７日（１９９８．２．１７） 【補正内容】 １５．走査されるべき媒体部分の上で、手持ち光学式スキャナーを移動させる 人間のユーザーを案内するための動きガイド装置であって、該ガイドが、 前記手持ち光学式スキャナーから特定の方向に横方向に延びる印を提供するよ うに作用するマーキング装置であって、前記光学式スキャナーがユーザーにより 前記方向に移動されているときに、走査されるべき媒体部分上に印が重なって、 ユーザーに見えるようなマーキング装置を備える動きガイド装置。 １６．前記マーキング装置が、 前記手持ち光学式スキャナーから横方向に延びる透明ガイド素子と、 前記ガイド素子の透明性のために、走査されるべき媒体部分上に重なって、ユ ーザーに見える前記透明ガイド素子上のマーキングと、 を含む請求項１５に記載の装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，Ｕ Ｇ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．記録媒体を走査するためのスキャナーヘッドと、 前記記録媒体により係合可能で且つ前記スキャナーヘッドによる走査時に前記 記録媒体により回転されるローラーであって、そのローラーの回転運動を測定す るのに用いる光学的に検知可能なマーキングを含むローラーと、 前記記録媒体及び上部に前記マーキングを含む前記ローラーを照明するための 照明手段と、 記録媒体上の情報及びローラー上の前記マーキングを検知して、それに対応し た出力を生成するための光学式センサーと、 前記記録媒体から反射した光を前記光学式センサー上に集光するための集光レ ンズを含む第１の光学系と、 前記ローラーから反射した光を前記光学式センサー上に集光するための第２の 光学系と、 を含む手持ち可能なハウジングを備えた光学式スキャナーであって、 前記第２の光学系が、第１の光学系の前記集光レンズを、前記記録媒体からよ りも前記ローラーからの距離の方が短い位置に含んでおり、 前記第２の光学系が更にレンズ‐ミラー部材を含んでいて、該レンズ‐ミラー 部材が、 前記集光レンズに面して、前記ローラーで反射した光を受けるための第１の面 と、 前記光学式センサーに面して、前記レンズ‐ミラー部材から前記光学式センサ ーに対し出射した光を伝達するための第２の面と、 前記第１の面から到来した光を受けて前記第２の面を介して光学式センサーに 反射するための第３の反射面とを有し、 前記面の少なくとも一つが集光性であって、前記集光レンズと前記ローラーと の間の距離の方が集光レンズと記録媒体との間の距離よりも短いことを補償する ように受光光を部分的に集光する光学式スキャナー。 ２．前記第１の面が集光性の面で、前記反射面は平面であり、前記第２の面も平 面であって、 前記第２の面が、前記ローラーから受光し、前記第２の面を介して前記反射面 で反射した光に実質的に垂直となるように傾斜している、請求項１に記載の光学 式スキャナー。 ３．前記ハウジングが、更に、前記記録媒体上での前記スキャナーヘッドの運動 を案内するためのガイドを含む、請求項１又は２に記載の光学式スキャナー。 ４．前記ガイドが、前記ハウジング内に配置された光源と、前記記録媒体上で移 動する前記スキャナーヘッドの運動方向に、前記ハウジング内の開口を通じて横 方向に光ビームを投射するための、前記ハウジング内のミラーとを備える、請求 項３に記載の光学式スキャナー。 ５．前記ガイドが、更に前記ハウジングに固定された透明ガイド部材であって、 前記スキャナーヘッドが前記記録媒体上で移動すべき方向に延びるカーソル線を 含む透明ガイド部材を備える、請求項３に記載の光学式スキャナー。 ６．前記ガイドが、前記透明ガイド部材の内面を照明するための光源をハウジン グ内に含む、請求項５に記載の光学式スキャナー。 ７．前記照明手段が、 前記記録媒体を照明するための第１の光源と、 前記ローラーを照明するための第２の光源と、 前記第１の光源を所定時間の間、及び前記第２の光源を別の所定時間の間、周 期的に駆動し、前記光学式センサーが、前記記録媒体上の情報と前記ローラーの 前記マーキングとの両方を検知できるようにするための制御系と、 を備える、請求項１又は２に記載の光学式スキャナー。 ８．前記光学式スキャナーが、前記ローラーの回転軸に平行に延びる光学式検知 素子の直線状アレイを含み、前記の光学的に検知可能なマーキングが、前記ロー ラーの外面上に螺旋状に延びる少なくとも１本の線を含む、請求項１又は２に記 載の光学式スキャナー。 ９．前記ローラーが、前記の螺旋状の線の対向端においてローラーの周囲に延び る少なくとも１本の参照線を含む、請求項８に記載の光学式スキャナー。 １０．前記ハウジングが、更に、光学式センサーの出力を処理する前に、初めに 、その出力が第１の所定のしきい値よりも低いことを保証するように、前記スキ ャナーヘッドが前記記録媒体に接触していないときに前記光学式センサーの出力 を測定し、次いで、その出力が第２の所定のしきい値よりも高いことを保証する ように、前記スキャナーヘッドが前記記録媒体に接触しているときに前記光学式 スキャナーの出力を測定するようにプログラムされた電気回路を更に含む、請求 項１又は２に記載の光学式スキャナー。 １１．記録媒体を走査するためのスキャナーヘッドと、 前記記録媒体を照明するための照明手段と、 前記記録媒体上の情報を検知して、それに対応した出力を処理するための光学 式センサーと、 前記記録媒体上での前記スキャナーヘッドの運動を案内するための光学式光ガ イドと、 を含む手持ち可能なハウジングを備えた光学式スキャナーであって、 前記光学式光ガイドが、前記ハウジングに固定された透明ガイド部材を備え、 前記透明ガイド部材が、前記ハウジングの外方に且つ前記記録媒体上での前記ス キャナーヘッドの運動方向に突出した外面を有している光学式スキャナー。 １２．前記透明ガイド部材が、前記記録媒体上での前記スキャナーヘッドの運動 方向に延びるカーソル線を含む、請求項１１に記載の光学式スキャナー。 １３．記録媒体を走査するためのスキャナーヘッドと、 前記記録媒体上の情報を検知して、それに対応した出力を生成するための光学 式センサーと、 前記光学式センサーの出力を処理するための電気回路であって、前記光学式セ ンサーの出力を処理する前に、初めに、その出力が第１の所定のしきい値よりも 低いことを保証するように、前記スキャナーヘッドが前記記録媒体に接触してい ない間に前記光学式センサーの出力を測定し、次いで、その出力が第２の所定の しきい値よりも高いことを保証するように、前記スキャナーヘッドが前記記録媒 体に接触している間に前記光学式スキャナーの出力を測定するようにプログラム された電気回路と、 を含む手持ち可能なハウジングを備えた光学式スキャナー。 １４．前記手持ち可能なハウジングが光源を含み、前記スキャナーヘッドが前記 記録媒体に接触していない間に前記電気回路が初めに前記光学式センサーの出力 を測定するときには前記光源が駆動されず、前記スキャナーヘッドが前記記録媒 体に接触している間に前記電気回路が光学式センサーの出力を測定するときには 前記光源が駆動される、請求項１３に記載の光学式スキャナー。