JP2000514653A - 立体特異的分割のためのエステラーゼのスクリーニングおよびその使用 - Google Patents

立体特異的分割のためのエステラーゼのスクリーニングおよびその使用

Info

Publication number
JP2000514653A
JP2000514653A JP10505751A JP50575198A JP2000514653A JP 2000514653 A JP2000514653 A JP 2000514653A JP 10505751 A JP10505751 A JP 10505751A JP 50575198 A JP50575198 A JP 50575198A JP 2000514653 A JP2000514653 A JP 2000514653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
enzyme
formula
compound
dna
microorganism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10505751A
Other languages
English (en)
Inventor
グレッドヒル,リンデン
ケル,クリストファー・マーティン
Original Assignee
スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GBGB9614809.3A external-priority patent/GB9614809D0/en
Priority claimed from GBGB9700082.2A external-priority patent/GB9700082D0/en
Application filed by スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー filed Critical スミスクライン・ビーチャム・パブリック・リミテッド・カンパニー
Publication of JP2000514653A publication Critical patent/JP2000514653A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/16Hydrolases (3) acting on ester bonds (3.1)
    • C12N9/18Carboxylic ester hydrolases (3.1.1)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P17/00Preparation of heterocyclic carbon compounds with only O, N, S, Se or Te as ring hetero atoms
    • C12P17/10Nitrogen as only ring hetero atom
    • C12P17/12Nitrogen as only ring hetero atom containing a six-membered hetero ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P41/00Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture
    • C12P41/003Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture by ester formation, lactone formation or the inverse reactions
    • C12P41/005Processes using enzymes or microorganisms to separate optical isomers from a racemic mixture by ester formation, lactone formation or the inverse reactions by esterification of carboxylic acid groups in the enantiomers or the inverse reaction

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 式(I)の化合物を分割する能力を有する微生物のスクリーニング方法であって、式(I)の化合物を唯一の炭素源として用いることのできる生物を選択し、その生物の細胞を特異的なエステラーゼ活性についてアッセイすることからなる方法を用いて、パロキセチンの製造に有用な酵素を同定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 立体特異的分割のためのエステラーゼのスクリーニングおよびその使用 本発明は式(I)の化合物の異性体の分割に有用な酵素、該酵素の製法、該酵 素をコードするDNAおよび該酵素を用いる生物学的方法に関する。 [式中、RはC1-6アルキルを意味する] 本発明はまた、新規なスクリーニング方法および本発明の酵素を含有するこの スクリーニング法により単離した新規な微生物を提供する。 国際出願WO93/22284(SmithKline Beecham)(その内容を出典明示により本 明細書の一部とする)は、エステラーゼ酵素を使用する式(I)の化合物の分割 を特許請求し、具体的にはブタ肝臓またはウシ肝臓エステラーゼの使用を開示す る。しかし、動物肝臓から由来のエステラーゼの使用は、酵素を制限なく供給す ることを必要とする、大規模な商業的操作には適していない。 WO94/03428(Sepracor)は、単離されたAchromobacter sp.および7と8の 間に最適なpHを有するその種から単離した酵素抽出物を用いる、パロキセチン の光学的に純粋な先駆体の生物学的触媒調製法を記載する。 WO94/03428(Sepracor)もまた、Achromobacter属に属する単離微生物から 、パロキセチンの合成に適するエステラーゼの同定方法を概説する。実際には、 「オーバーレイ(overlay)」法を基礎とする後者の同定方法には問題が多い。 一の問題は基質が凝集することであり、「クリアー域」を生成するのに時間(数 週間)を要することである。本発明者らは、この度、これらの問題を解決し、さ らには個々の単離生物(例えば、カルチャーバンクより由来)、または微生物の 混合物を含有する生物学的試料(例えば、土壌)のいずれかからの生物の供給源 を用いるのに特に適する、所望の活性を有する微生物をより特異的にスクリーニ ングする手段を提供するものである。 したがって、本発明は、パロキセチンエステルを唯一の炭素源として用いるこ とのできる生物を選択し、ついで適当にはHPLCを用いて微生物の細胞を検定 し、特異的なエステラーゼ活性を有する微生物を同定することにより、(I)の 分割能を有する微生物をスクリーニングする方法を提供する。本発明の方法の他 の利点は、クリアー域に依存しない点で、より信頼かつ特異的であることである 。該方法は、さらに感度のよい、直接的な方法でもある。 本発明者らは、この度、本発明にて使用するのに適する他の微生物酵素が、前 記したスクリーニング法を用いることで特定の生物から誘導されうることを見出 した。特に適当な微生物としては、Alcaligenes属に属する生物が挙げられる。 NCIMB40700菌株は新規な微生物であり、それ自体が本発明のさらに別の 態様を形成する。この菌株はthe National Collection of Industrial and Mari ne Bacteria(NCIMB)、Aberdeen、Scotlandに、受入れ番号NCIMB40700 の下に1994年12月1日に寄託されている。該生物の特性を実施例5に記載する。 本発明者らは、前記した反応の実施能を有するNCIMB40700から酵素を単 離した。本発明のさらなる態様において、(I)を該酵素と接触させてなる(I )の分割方法が提供される。したがって、本発明は、式(I): [式中、RはC1-6アルキルを意味する] で示される化合物の(+)および(−)異性体の混合物を、微生物NCIMB40 700または本発明のスクリーニング法を用いて同定される微生物あるいは該微生 物より単離される酵素を用いて立体特異的に加水分解し、 (i)式(IIA): の化合物を形成させ、その後に、得られた式(IIA)の化合物を式(I)の残り の(−)異性体から分離するか;または (ii)式(IIB): の化合物を形成させ、その後に、得られた式(IIB)の化合物を残りの式(I) の(+)異性体から分離することからなる方法を提供するものである。方法(i )が好ましい。 方法(i)を用いた場合の該方法の立体選択性は、式(I)の化合物のラセミ 混合物を酵素と作用させると、式(I)の化合物の(−)異性体の(+)異性体 に対する割合が60%より大きく、好ましくは70%より大きく、さらに好まし くは80%より大きく、最も好ましくは85%より大きいようなものである。 方法(ii)を用いた場合の該方法の立体選択性は、式(I)の化合物のラセミ 混合物を酵素と作用させると、式(I)の化合物の(+)異性体の(−)異性体 に対する割合が60%より大きく、好ましくは70%より大きく、さらに好まし くは80%より大きく、最も好ましくは85%より大きいようなものである。 該方法は、適当には、非分割の式(I)の(±)化合物を水性/有機溶媒の混 合溶媒などの適当な溶媒に溶かし、酵素を添加し、得られた混合物を反応が完了 するまで攪拌することで行う。 該反応を行うのに適当な温度として、0−50℃、より適当には10−40℃ 、さらに適当には25−35℃、最適には30℃が挙げられる。適当な水性/有 機溶媒の混合溶媒として、DMSOを混合したトリス緩衝液などの緩衝 水性溶媒が挙げられる。反応を実施する場合の適当なpHは、pH4ないし8、 さらに適当には5ないし7、好ましくはpH5.5を包含する。可変基Rについ ての適当な基はメチルおよびエチルを包含する。Rはエチルであることが好まし い。 カルボキシルエステラーゼ酵素が式(I)の化合物の(+)形態を立体特異的 に加水分解する方法(i)においては、残っている式(I)の化合物の(−)形 態は、常法、例えば酢酸エチルなどの非水性混和性溶媒を用いて式(I)の化合 物を溶媒抽出に付して単離し、ついで得られた式(I)の(−)化合物を沈殿操 作などの従来技術を用いて単離してもよい。 本発明はさらに、その後、前記のように調製した式(I)の(−)化合物をパ ロキセチンまたはその医薬上許容される塩および/または溶媒和物、例えば塩酸 塩・半水和物(例えば、米国特許第4902801号および第4721723号に概説されてい る操作を用いる)および塩酸塩・無水和物(WO96/24595に記載の操作を用いる )に変換する方法にまで及ぶものである。 カルボキシルエステラーゼ酵素が式(I)の化合物の(−)形態を立体特異的 に加水分解し、式(II)の化合物の(−)形態を生成する方法(ii)においては 、前記したように式(II)の化合物の(−)形態から残っている式(I)の化合 物の(+)形態を単離してもよい。 まず、通常のエステル化方法を用いて、式(II)の(−)化合物を式(I)の (−)化合物に変換することにより、該化合物をパロキセチンに変換してもよい 。その場合、該エステルを、例えば、米国特許第4902801号および米国特許第472 1723号に記載の操作を用い、塩酸塩・半水和物などのその医薬上許容される塩お よび/または溶媒和物に変換してもよい。 別法として、式(II)の(−)化合物は、そのカルボン酸基をヒドロキシメチ ル基に還元し、ピペリジン環にある2個のケト基を水素化アルミニウムリチウム などの通常の還元剤を用いて還元することでパロキセチンに直接変換してもよい 。その後、得られたピペリジンカルビノール化合物を、例えば、米国特 許第4902801号および米国特許第4721723号に記載の操作に従って、パロキセチン または塩酸塩・半水和物などのその医薬上許容される塩および/または溶媒和物 に変換してもよい。 式(I)の化合物は米国特許第4902801号に記載の操作に準じて調製してもよ い。 この変化は、新規なエステラーゼがパロキセチンメチルエステルおよび/また はエチルエステルの分割能を有し、(−)異性体を90%より大きなエナンチオ マー過剰で得る点でパロキセチン合成におけるイミドエステルの分割にて特に有 用である。 本発明に従って単離した微生物を培養するための培地は、適当には、無機塩と 同化しうる炭素および窒素の供給源を含有しており、適当には、リッチ培地、例 えばAJ3B(実施例4を参照のこと)である。 本発明の方法は、全細胞、無細胞抽出物、透過細胞あるいは微生物より由来の 単離酵素または固定された形態のものを用いて行うことができる。生体内変化を 全細胞を用いて行う場合、微生物は成長培養物、静止培養物、洗浄菌糸体、固定 細胞またはプロトプラストの形態であってもよい。 無細胞抽出物を用いる場合、その抽出物は、適当には、剪断および/または化 学的あるいは酵素的溶解操作または他の破壊方法、好ましくは高圧均質化操作に 付すことで生成され、その後所望により細胞残骸を除去し、溶液がその酵素活性 を保持するようにしてもよい。 酵素は以下の実施例に従って調製するのが適当であり、本発明のさらなる態様 を形成する。酵素は微生物を慣用的方法、特に好気性条件下、適当な液体または 半固体培地中で培養することで調製してもよい。培養条件は、温度が15−35 ℃の範囲にあり、pHが6−8の範囲、最も好ましくは6.8である。 酵素は、NCIMB40700または好ましくは適当な組換え体、例えば以下に記 載されるような供給源より単離されてもよく、精製された形態、部分的に精製さ れた形態、不純な状態で得られる場合、破壊細胞調製物から濾過した物とし て、または粗製細胞ホモジネートとして用いられる。該酵素は、例えば、少なく とも精製され、出発物質または該酵素の破壊をも触媒する可能性のある他の酵素 を除去することが最も適している。 本発明のさらなる態様において、以下の実施例6に従ってNCIMB40700よ り由来の細胞を処理することで、すなわち、遠心分離および細胞破壊(高圧ホモ ジナイザー)に付し、つづいて分画化およびクロマトグラフィーに付すことによ って得られる式(I)の化合物の分割能を有する酵素が提供される。その活性酵 素は、各々が略35000の分子量(LCMSによる)を有し、以下の実施例2 1に記載される他の特性を有する、2個の等しいサブユニットの2量体として存 在すると思われる。好ましくは、該酵素は、実質的に、配列番号2に示される配 列を有する。「実質的に」なる語は、少なくとも85%相同的、好ましくは90 −95%相同的、より好ましくは95%以上相同的であることを意味する。本発 明はまた、触媒性トライアド(triad)の酸性残基がストランド6の末端にあり 、ジスルフィド結合により連結される、活性部位の近くに隣接する2個のシステ イン残基を有するαβ−ヒドロラーゼホールド(fold)を有する酵素を提供する 。 さらなる態様において、本発明はさらに式(I)の化合物の分割能を有するタ ンパク質をコードするDNAを提供する。特に、該DNAは、実質的に配列番号 1のDNA配列を有する。 本発明はまた、好ましくは、高ストリンジェントな条件下、配列番号1のDN AまたはそのフラグメントとハイブリダイデーションするDNA配列を包含する 。適度にストリンジェントな条件は、例えば、0.1%w/vSDS、0.1xS SC、60℃での条件である。 該DNAは適当なベクターに含まれているのが好ましい。本発明のさらなる態 様において、本発明のベクターにより形質転換された宿主が提供される。好まし い宿主は、E.coliおよびAgrobacterium、特にAgrobacteriumである。 適当には、例えば、Powell(1990)が、Microbial Enzymes and Biotechnology、FogartyおよびKelly編、p369-394において記載している操作に より、本発明の酵素を不溶性支持物質に固定させる。この操作により、収率およ び処理能の向上という利点が得られる。 該方法を全細胞を用いて実施する場合、インキュベーション培地としては培地 A(後記参照のこと)などの培地が挙げられる。該方法を無細胞抽出物を用いて 実施する場合、そのインキュベーション培地は適当な緩衝液を有してなる。反応 のpHは、典型的には、6−8の間にある。反応温度は一般に22−48℃、好 ましくは37−47℃の間にあり、最も好ましくは47℃である。 該反応は、別法として、有機溶媒、例えば、アセトン、トルエン、メチルイソ ブチルケトン(MIBK)の存在下で行うこともできるが、典型的には、水性培 地中で行う。反応時間は、反応物および共同因子の濃度、温度およびpHなどの 因子に依存する。反応終了後、生成物は従来技術および以下の実施例に示される ように単離することができる。最初の精製は、都合よくは、溶媒抽出または濾過 操作を伴う。 図面の記載 図1は、コスミドpROX1、pROX2およびpROX3に共通の713番の ゲノムDNAフラグメントの塩基性制限地図を示す。 図2−8は、プラスミド地図(一般的特徴)を示す。斜線を付した部分はエステ ラーゼのコード領域に対応する。Ptrcはtrcプロモーターをいい、rrnB T12 はrRNA転写ターミネーターをいい、AmpRはアンピシリン耐性をいい、p BR322起点は複製起点をいい、LacIqは過剰発現性lacレセプター遺 伝子をいう。 図2はpROX6のプラスミド地図を示す。 図3はpROX12のプラスミド地図を示す。 図4はpROX18のプラスミド地図を示す。 図5はpROX29のプラスミド地図を示す。 図6はpROX24のプラスミド地図を示す。 図7はpROX26のプラスミド地図を示す(CmRはクロラムフェニコール耐 性をいう)。 図8はpROX36のプラスミド地図を示す(CmRはクロラムフェニコール耐 性をいう)。 以下の実施例を用いて本発明を説明する。 実施例1-一次選択スクリーン パロキセチンステージ1エステル(paroxetine stage1ester)[式Iの化合 物の混合物(R=CH2CH3(85%w/w)およびR=CH3(15%w/w ))として定義される]を唯一の炭素源として利用する能力を有する生物を単離 するための選択スクリーンを開発した。パロキセチンステージ1エステルを唯一 の炭素源として含有する最小培地中で生物を増殖させ、この基質の修飾能を有す る酵素を含む生物を単離した。(+)−異性体にキラル偏向のあるステージ1パ ロキセチンよりメチルおよび/またはエチルエステルのいずれかを除去するエス テラーゼを有する生物について、これら生存体の副次集団を試験した。英国およ び外国の土壌試料を入手した。これらの試料の少量(マイクロスパチュラ量)を 、K2HPO4 1g/l、KH2PO4.3H2O 3g/l、MgSO4 0.5g/l、(NH3)2SO4.7H2O 2g/l、FeSO4 .7H2O 10mg/l、MnCl2.4H2O 10mg/l、ZnSO4 10mg/lを含む10mlの最小培地Aと 、滅菌処理した固体として添加された10g/lのパロキセチンステージ1とを一 緒に入れた100mlの振盪フラスコに加えた。これらのフラスコをオルビタルイ ンキュベーター上26℃で7日間インキュベーションし、その後、1mlの試料を 取り出し、別のセットの同じフラスコの接種源として用いた。この継代培養を2 回目も繰返し行い、2日間インキュベーションした後、10μlのループ試料を グリセロール(7.5g/l)、糖蜜(7.5g/l)、酵母抽出物(5g/l)、MgSO4.7H2O (0.05g/l)、KH2PO4(6mg/l)、NH3FeSO4. 12H2O(16mg/l)、CuSO4.7H2O(10mg/l)、CaSO4 0.25g/lおよび寒天番号3(2 5g/l)を含有するGM寒天プレートにストリークさせ、単一のコロニーを得た。 26℃で6日間インキュベーションした後、単一の形態学的に異なるコロニー( プレート当たり1または2個)を掻き取り、26℃で7日間インキュベーション し、つづいて4℃で貯蔵し、GMスロープ上にストリークさせた。懸濁固体とし て添加した1%パロキセチンステージ1(w/v)を含有するGM寒天誘導プレ ート上に菌叢として平板培養することで、2次スクリーン用の各単離体を調製し た。エステラーゼが誘発を必要とする場合には、基質をこの培地に加えた。合計 1800種の土壌試料を1次スクリーンにて処理し、その結果2111種の生物 を単離し、それを2次スクリーンにてエステラーゼ活性について分析した。 実施例2−2次選択スクリーン 2次スクリーンアッセイは、単離した生物がパロキセチンステージ1に含まれ るエチルまたはメチルエステルのいずれを加水分解し、対応するカルボン酸(ト ランス-3-カルボキシ-4−(4'−フルオロフェニル)-N-メチルピペリジン-2,6-ジ オン)を得ることができるかどうかを同定するように設計した。細胞をGM寒天 誘導プレートより掻き取り、0.16MトリスHCl、20%v/vDMSOお よび0.1%w/vパロキセチンステージ1エステルを含有するパロキセチンス テージ1アッセイ混合物(1ml)中にpH5.5で攪拌することで懸濁させた。 反応を30℃で一夜インキュベーションし、14000rpmで4分間遠心分離 (エッペンドルフ・マイクロ遠心機(Eppendorf micro-centrifuge))に付すこ とで細胞を除去した。上澄みを0.45μmのフィルターを介して濾過し、20 μlを逆相カラム(Partisphere、C18、5μm、110mm x 4.7mm径)上に注入し 、パロキセチンステージ1酸を測定した。緩衝液A(0.05M酢酸アンモニウム 、10%アセトニトリル含有(pH4.0))および緩衝液B(0.05M酢酸ア ンモニウム、60%アセトニトリル含有(pH4. 0))を混合した、表1に示すプロフィールのグラジエント溶出を用いて分離を 行った。表1 HPLC装置 検出器、Waters 490E システム調整器、Waters 600E 注入器、Waters Autosampler 717 約50種の単離体はカルボン酸生成物の形成(保持時間約3.5分)と一致す るピークを示したが、そのほとんどはレベルが極端に低かった。上位15個の最 も活性な単離体の分析に集中した。これらの酸のピークの信頼度はPLE反応よ り得られた酸標体をスパイクし、共同溶出することにより証明された(国際出願 WO93/22284 SmithKline Beecham)。 実施例3−3次スクリーン カルボン酸産生生物がキラル選択性を有するかどうかを同定するために3次ス クリーンを設計した。酵素の選択に応じて化合物Iの純粋なエチルまたはメ チルエステルのいずれかを用いることを除いて、2次スクリーンと同じ方法にて 反応を行った。反応上澄(800μl)をエーテル(500μl)と一緒に10 秒間攪拌した。14000rpmで10秒間遠心分離に付すことで相を分け、上 部のエーテル相を取り出した。ついで、エーテル抽出液(100μl)を、25 %v/vエタノールを含有するヘキサンで溶出(1ml/分)することで、シリ カ上の4-メチル安息香酸セルロースをベースとするChiralcel OJカラム(Diace l Chemical Industries)25cm x 4.6mm径)を用いて分離した。分割された異性 体を265nmで検出した。キラル選択性を+および−エステルの割合で表した 。 実施例4−微生物分析および活性な単離体の貯蔵 単一のコロニーをGMおよびTSA培地上で平板培養し、26℃でインキュベ ーションすることにより、単離体を純度について調べた。純粋なプレートからの 単一のコロニーを用いて、20mlのAJ3B(酵母抽出物(25g/l)、NaH2PO4 (2g/l)、MgSO4.7H2O(1g/l)、MnSO4.4H2O(0.01g/l)、FeSO4.7H2O(0.01g/ l)、CaCl2.2H2O(0.08g/l)、グリセロール(15g/l)、pH6.8)を含有する 250mlのフラスコを接種し、一夜インキュベーションした。各々、0.5m lの培養物を、低温試験管中、等容量の滅菌40%グリセロールと混合し、−7 0℃に凍結させた。貯蔵培養物を純度ならびにGMおよびTSAの両方にて平板 培養することで生存能について分析した。 実施例5−単離されたNCIMB40700の同定および特徴化 GMプレート上での外観;灰白色、環状、1−3mm、平滑、光沢性、ドーム 状;AJ3B振盪フラスコ培地中での外観;混濁した灰白色分散成長体。適当な 成長条件はAJ3B液体培地で26℃で1-2日間であり、接種物は26℃で4 日間GMプレート培地を用いる新鮮な寒天プレートまたはスロープからのものが 最適である。生物は37℃で運動能を有しているのは明らかであり、黄 色に着色しており、オキシダーゼ陰性で、炭水化物からほとんど酸を産生しない 。 PCR増幅した16S rDNAを直接配列決定することで、単離されたNC IMB40700の部分的16S rDNA配列分析を行った。配列データをドメイ ンBacteriaのメンバーの1500種以上の配列と比較した。類似性は、NCIM B40700がAlcaligenes xylosoxidansと最も密接に関係していることを示した( 97.7%配列類似性)。次に最も近い類似性がAlcaligenes faecalis(95.5 %)について見られた。菌株をその種レベルにまで同定することはできなかった が、このデータはNCIMB40700をProteobacteriaのベータサブクラスに位置 づけるものである。 実施例6−土壌単離体NCIMB40700細胞破壊物より由来のエステラーゼの精 製 200リットルのNCIMB 40700 AJ3B醗酵ブロス(60時間)を脱スラッ ジ式遠心機(West Falia Separator Ltd.、Milton Keynes、UK.)を用いて収穫 し、45リットルの細胞懸濁液を得た。ついで、該細胞を10000psiで温 度を20℃以下に調節しながら連続的ホモジナイザー(A.P.V.Gaulin BV,S-Gr avelandseweg,Hilversum,Holland)に4回通すことで均質化した。 酵素捕獲および濃縮 ついで、ホモジネートを蒸留水と1:1に希釈し、13.1kgのWK−10イ オン交換樹脂(三菱化成株式会社、東京都千代田区)と一緒に攪拌した。酵素摂 取は5M NaOHを用いてpHを6.5に連続的に調整しながら3時間で完了し た。負荷した樹脂を濾過で除去し、80リットルの蒸留水で2回洗浄した。 ついでエステラーゼ活性を、5M NaOHを用いてpHを7.5に調整しながら 80リットルの1M NaClと一緒に90分間攪拌することにより樹脂から溶 出させた。ついで、その酵素を限外濾過(Spiral wound 10,000mw cut off、 Amicon)により6リットルにまで濃縮し、5M NaOHを用いてpHを7.0に 調整しながら、515gのA568樹脂(Rohm Haas、Chavny、France)と共に 16時間攪拌した。不要なタンパク質を吸着した樹脂を濾過により取り除き、5 .5リットルの清澄な酵素溶液を得た。 フェニルアガロースクロマトグラフィー A568処理後の抽出物(4リットル)を限外濾過(Spiral wound 10,000mw cut off、Amicon)により1.8リットルに濃縮した。その濃縮抽出物を0.39 Mリン酸ナトリウム緩衝液(250ml)を添加することによりpH6.5に調 整し、50mMの最終緩衝液濃縮物を得た。この溶液を氷上で攪拌し、396g の(NH4)2SO4(Sigma Ultra)をゆっくりと加え、(NH4)2SO4を1.3Mの最終濃度 とした。ついで、該溶液を5M NaOHでpH6.5に再び調整し、8℃で一夜 放置した。沈殿したタンパク質を10000rpmで20分間遠心分離操作に付 すことで除去した。次に、エステラーゼ活性をフェニルアガロース6xLカラム (11.5cm x 5.0cm径、Affinity Chromatography Ltd、Isle of Man、UK)に20ml /分の流速で吸着させた。このカラムは1.5Mの(NH4)2SO4を含有する50mM のリン酸緩衝液(pH6.5)(緩衝液C)(900ml)を用いて予め平衡に した。未結合タンパク質をその負荷カラムを1.2リットルの緩衝液Cで洗浄す ることで除去した。ついでエステラーゼを2リットル以上の100%緩衝液Cか ら100%緩衝液D(50mMリン酸ナトリウム、pH6.5)の直線状勾配を 用いて溶出した。80mlづつのフラクションを集め、実施例2に記載の標準D MSO含有アッセイ法を用いて検定した。活性フラクション24、25および2 6をプールし、5リットルの水に対して一夜透析させた(室温)。 Q−セファロースクロマトグラフィー フェニルアガロース精製工程からの透析抽出物をNa.2HPO4飽和溶液でpH8. 6 に調整した。濾過(0.45μm)後、該溶液を、25mMリン酸ナトリウム緩 衝液(pH8.8)で予め平衡にしたQ−セファロースイオン交換カラム(Hiloa d HP、10cm x 1.6cm径、Phamacia)に3ml/分で通した。エステラーゼ活性は このカラムには保持されず、不要タンパク質が結合することで精製がなされた。 S−セファロースクロマトグラフィー Q−セファロース精製工程に付した活性フラクション(320ml)をNaH2PO4 飽和溶液を用いてpH7.0に調整した。濾過後(45μm)、エステラーゼを2 5mMリン酸ナトリウム含有の緩衝液E(pH6.8)で予め平衡にしたS−セ ファロースイオン交換カラム(Hiload HP、10cm x 1.6cm径、Phamacia)に3ml /分で結合させた。ついで、該負荷カラムを緩衝液E(100ml)で洗浄した 。ついでエステラーゼを300ml以上の100%緩衝液Eから100%緩衝液 F(50mMリン酸ナトリウム、pH6.8、1M NaCl)の直線状勾配を 用いて3ml/分で溶出した。7.8mlずつのフラクションを集め、含DMS O方法を用いてアッセイした。2つの重複する活性ピークが、少なくとも2種の 異なる電荷活性種で観察された。フラクション9、10、11および12をプー ルして活性種Iを得、フラクション13および14をプールして種IIを得た。 ブルーセファロースクロマトグラフィー 活性エステラーゼ種Iをさらにブルーセファロースアフィニティークロマトグ ラフィーを用いて精製した。S−セファロース精製工程のプールしたフラクショ ン(0.6ml)を緩衝液E(7.5ml)を添加して希釈した。この混合液(7 .5ml)を、緩衝液Eで予め平衡にした、HiTrapブルーアフィニティーカラム 上に1ml/分(5ml、Pharmacia)で負荷した。ついで、その負荷カラムを 20mlの緩衝液Eで洗浄した。ついでエステラーゼを30ml以上の 100%緩衝液Eから100%緩衝液Fの直線状勾配を用いて1ml/分で溶出 した。フラクションを1mlずつ集めてアッセイした。UV溶出プロフィールは 、2種の活性種、最初の溶出ピークは種Iで、濃度が略2倍の種IIの分割を示し た。フラクションIIないし16をプールして純粋な精製種Iおよびフラクション 17ないし21をプールして種IIを得た。この工程をS−セファロースからの主 として種IIを含有するプールしたフラクションについて繰返した。この分離によ りフラクション23ないし29において優勢的に種IIを得、それをプールして純 粋な種IIを得た。 種IおよびIIをLC−MSにより分析して、1種以上の分子量を含有するこれ らの両方の種を含むさらに複雑な混合物が明らかにされた。これらのうち幾つか の形態は、表2に示されるようなNおよびC末端の違いにより説明することがで きる。実施例7:土壌単離体NCIMB40700からの染色体DNAの単離 単離体NCIMB40700をAJ3B寒天(Bacto寒天含有のAJ3B液体培地、 415g/l;pH6.8)上に25℃で3日間培養した。この後、完全に環状 (loopfull)の細胞を1リットルの円錐形フラスコ内のAJ3B培地(200ml )に移し、この培養基を26℃で通気(275rpm)しながら3日間増殖させ た。ついで、ついで、Sorval GSAローター(7,500rpm、15分間、4℃)を用い、 Sorval RC-5B冷凍超高速遠心機で遠心分離に付すことで細胞を収穫した。上澄み を捨て、細胞ペレットを−20℃で16時間貯蔵した。この時間経過後、細胞を 氷上で解氷し、50mlの50mM Tris.HCL、50mM EDTA(pH8.0 )溶液に再び懸濁させた。その後、等量の懸濁液(5ml)を30mlの滅菌ガラ ス製万能瓶に移し、それに0.5mlのリゾチーム溶液(0.25Mトリす塩酸1 ml中10mg、pH8.0)を加えた。試料を緩やかに反転させることで混合し 、ついで氷上に30分間静置した。この後、6mlの溶菌溶液(SDS0.5%(w/v)、 50mM Tris.HCl、0.4M EDTA(pH8.0)およびプロテイナーゼK 1mg/ml)を加え た。再び緩やかに反転させた後、溶菌が明らかになるまで、試料を50℃に加熱 し、ついで室温に冷却した。この時点で10mlの50mM Tris.HCl、50mM ED TA(pH8.0)を各清澄な溶菌液に加え、つづいて5mlのビフェノール:CHC l3:イソアミルアルコール(25:24:1の混合液、pH8.0)を加えた。 緩やかに反転して抽出を行い、続いてDenley BR401冷凍式遠心機(5000rp m、15分、4℃)にて相を分離した。各試料の水相を内径の大きなピペットで 取り出し、5mlのビフェノール:CHCl3:イソアミルアルコール(25: 24:1の混合液、pH8.0)で再び抽出した。この段階で、すべての水相を 、内径の大きなピペットを用いて滅菌150mlプラスチック製スクリューキャ ップ式ビーカーにプールした。0.1容量の3M非緩衝酢酸ナトリウム(NaO Ac)を、つづいて1容量の冷(−20℃)無水エタノールを添加することによ りDNAを沈降させた。沈降したDNAの塊りが明らかになるまで緩やかに反転 することで溶液を混合した。これを小さな滅 菌プラスチック製ループを用いて取り出し、1mlのTE溶液(10mMトリス 塩酸、1mM EDTA、pH8.0)中に再び懸濁させた。 実施例8:土壌単離体NCIMB40700のゲノムライブラリーの構築 プラスミドpWE15(Wahl,G.(1989)Strategies2:17)は土壌単離体 のNCIMB40700ゲノムDNAのライブラリーを構築するのに用いたコス ミドベクターであった。この場合、DNA(5μg)を40単位の制限エンドヌ クレアーゼBamHI(Gibco BRL、Paisley、PA3 4EF、Scotland)を用いて5 0μlの適当なReactTMBuffer(Gibco BRL)中37℃で5.5時間消化した。次 いで反応混合物をビフェノール:CHCl3:イソアミルアルコール(25:2 4:1の混合液、pH8.0)で1回、CHCl3で1回抽出した。回収した水相 を0.1容量の3M NaOAc(pH4.8)および2.5容量のエタノールで 処理した。混合した後、溶液を−20℃で16時間インキュベーションし、DN Aを沈降させた。Jouan MR 14.11遠心分離器を用いて1.5mlのマイクロ遠心 分離管中で遠心分離に付した後(14000rpm、25分、4℃)、上澄みD NAペレットを36μlの滅菌した二回蒸留水に溶かした。これに4μlのシュ リンプアルカリ性ホスファターゼ(SAP)反応緩衝液(20mMトリス塩酸( pH8.0)、10mM MgCl2)および0.5単位のSAP酵素(Amersham L ife Science、Little Chalfont、HP7 9BR、英国)を加えた。末端部の脱リン酸 化を37℃で30分間行った。この期間経過後、さらに0.5単位の酵素を加え 、インキュベーションを37℃で30分間続けた。反応混合物を65℃にセット した熱水浴に20分間入れ、ついでベンチ上で室温までゆっくりと冷却した。脱 リン酸化pWE15DNAを、SephaglasTMBandprep Kit(Pharmacia Biotech L td.、St.Albans、ALl 3AW英国)を用い、使用説明書に従って、最後に0.7% (w/v)トリス−ボレート−EDTA(TBE)アガロースゲルより単離した 。 コスミドライブラリーを構築するのに所望の大きさ(25−50kb)の部 分NCIMB40700ゲノムDNAフラグメントを得るために、以下のプロト コルを用いた。単離体NCIMB40700(実施例7を参照のこと)から由来 の無傷のゲノムDNA(160μg)を0.156単位の制限エンドヌクレアー ゼSau3AI(Gibco BRL)を用いて適当なReactTMBuffer(Gibco BRL)(1 00μl)中、37℃で25分間消化した。ついで、20単位のRNace−ItT M リボヌクレアーゼカクテル(Stratagene Ltd.、Cambridge、CB4 4GF、英国)を 加え、さらに5分間反応させた。この時間経過後、70℃の熱水浴中に10分間 該試料を入れることで反応を停止させた。消化されたDNA(100μl)を4 .8mlのシュークロース勾配(10mMトリス塩酸、1mM EDTA、1mM NaCl中10−40%;pH8.0)上に負荷し、Beckman SW50.1振動ロータ ーを用いてBeckman L5-65B Ultra-centrifuge(36000rpm、16時間、 4℃)で遠心分離に付し、フラグメントを分離した。所望の範囲の大きさのDN Aフラグメントを含有するフラクション(200μl)を、1.5mlのマイク ロ遠心管中、酵母トランスファーRNA(tRNA)(1.25μl)と一緒に 100μlのTE緩衝液(10mMトリス塩酸、1mM EDTA、pH8.0) に加えた。これにプロパン−2−オール(300μl)を添加し、DNAを−2 0℃で16時間沈降させた。この物質をJuan MRl4.11 Centrifuge(12000 rpm)20分、4℃)を用いる遠心分離により回収し、得られたDNAペレッ トを70%(v/v)エタノールで洗浄し、室温で30分間風乾した。その後、 DNAを50μlのTE緩衝液中に4℃で16時間再度懸濁させた。 限定pWE15DNAおよびサイズ分画NCIMB40700ゲノムフラグメ ントをライゲーションし、Gigapack II Gold Packaging Kit(Stratagene Ltd.) を使用説明書(カタログ番号251201、251202、1991年11月20日)に従って使用し てインビトロにてパッケージした。その後、パッケージライブラリーをE.coli菌 XL−1Blue MRF(Stratagene Ltd.)について滴定し、合計4.6x105個の形 質導入体が得られたことがわかった。 実施例9:エステラーゼ活性を特異化するクローンの同定 個々のイーコリXL−1ブルーMRF組換えコロニー(実施例8を参照のこと )を、アンピシリンを50μg/mlの最終濃度で含有する、2mlの2YT培 地(トリプトン16g/l、酵母抽出物10g/l、NaCl5g/l;pH7 .2)に接種し、25℃で16時間通気(298rpm)しながら増殖させた。 試料(0.5ml)を各培養基から取り出し、一群3本の1.5mlのマイクロ遠 心管にプールした。Eppendorf 5415 Centrifuge(14000rPm、3分、室 温)で遠心分離に付すことで細胞を収集し、メチルエステルとして化合物Iを1 0%(v/v)DMSO、0.1Mリン酸ナトリウム;pH7.0に溶かして含有 する基質溶液(1.5ml)に再度懸濁させた。ついで、Vortex-Genie2TMシェ ーカー(CP Laboratories、Bishop's Stortford、CM23 3DX、英国)を用いて室 温で18時間激しく混合した。この期間の経過後、700μlを各反応混合物か ら取り出し、1.5mlのマイクロ遠心管中、メタノールで1:1に希釈した。 次に、Eppendorf 5415 Centrifuge(14000rpm、4分、室温)を用いて 遠心分離に付すことで試料を清澄にした。ついで、実施例2に記載されるように 高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)により清澄な溶液を分析した。 試験した1287組換え体のうち、カルボン酸標体と一緒に溶出した、3本の ピークはフォトダイオードアレイスペクトロメーターにより測定されるような、 標体と同じUV吸光スペクトルを示した。 実施例10:イーコリ株XL−1ブルーMRF’から由来のコスミドpROX1 、pROX2およびpROX3の単離および特徴化 最初のHPLCスクリーン(実施例9を参照のこと)より同定された3つの陽 性クローンからのコスミドDNAを、Sambrookら、(1989)“Molecular Cloning, A Laboratory Manual”(第2版)に記載されているように、大規模な アルカリ性溶菌/CsClプロトコルを用いて単離した。これらを、各々、pR OX1、pROX2およびpROX3と称する。制限エンドヌクレアーゼ分析に より、各クローンが約12.0kbの大きさのゲノム領域を覆う、共通のBam HI、EcoRIおよびHindIII制限フラグメントを含有することがわかっ た(図1を参照のこと)。前記したクローンの関連性はさらにサザン分析により 証明された。それによれば、各クローンのDNA(約10μg)は40μlの適 当なReactTMBuffer(Gibco BRL)中、30単位の制限エンドヌクレアーゼBam HI(Gibco BRL)で37℃、5時間で消化された。無傷のNCIMB4070 0ゲノムDNA(32μg)を同一条件下、同様の方法で消化した。DNAフラ グメントを0.7%(w/v)TBEアガロースゲル電気泳動法によりサイズ分 画に付し、Sambrookら、(1989)前掲に記載されているように、HybondTM− Nナイロン膜(Amersham Life Science)に移した。変性および再生した後、ECLTM Random Prime Labelling and Detection System(Amersham Life Science)を 使用説明書に従って、コスミドpROX2より精製した、3.8kbのBamH Iフラグメント(共通領域内に位置する)で膜をプローブした。 結果は該プローブがpROX1、pROX2およびpROX3から由来の3.8 kbBamHIフラグメント、ならびにNCIMB40700ゲノム消化物中の 同時移動フラグメントとハイブリダイゼーションしたことを示した。 実施例11:プラスミドpROX6の構築 5μgのプラスミドpTrc99A(Amann,E.ら、(1988)Gene 69:301-31 5)DNAを、40単位の制限エンドヌクレアーゼEcoRI、BamHIまた はHindIII(Gibco BRL)のいずれかを用い、37℃で4時間、60μlの適 当なReactTMBuffer(Gibco BRL)中で消化した。この期間経過後、各反応混合物 をビフェノール:CHCl3:イソアミルアルコール(25:24:1混合液、 pH8.0)で1回、CHCl3で1回抽出した。ついでDNAを実施例8に前記 したようにエタノール沈降、脱リン酸化およびゲル精製に付した。コス ミドpROX1DNA(10μg)を40単位の制限エンドヌクレアーゼEco RI(Gibco BRL)を用いて37℃で5時間、50μlの適当なReactTMBuffer( Gibco BRL)中で消化させた。加えて、コスミドpROX2DNA(10μg) を制限エンドヌクレアーゼBamHIまたはHindIII(Gibco BRL)のいずれ かを用いて同様の方法にて消化させた。3種すべての反応混合物を0.7%(w /v)TBEアガロースゲル電気泳動操作によりサイズ分画させた。5.7kb EcoRI、3.8kbBamHIまたは5.0kbHindIIIフラグメントの いずれかを含有するグル部を削り取り、前記したように(実施例8を参照のこと )SephaglasTMBandprep Kit(Pharmacia Biotech Ltd.)を用いてDNAを回収 した。 精製コスミドDNA(約500ng)を精製脱リン酸化ベクターDNA(約5 00ng)(同様の方法にて消化で消化されている)と1.5mlのマイクロ遠 心管中で混合し、合計18μlの容量を得た。遠心管を65℃に保持した水浴中 に7分間入れ、ついでベンチに取り出し、10分間そのDNA混合物を室温にま でゆっくりと冷却させた。この後、2μlのT4DNAリガーゼ緩衝液(Boehrin ger Mannheim、Lewis、BN7 1LG、英国)および1単位のT4DNAリガーゼ(B oehringer Mannheim)を加え、16℃で16時間反応させた。ついで、そのライ ゲーションミックスを用いて、Sambrookら(1989)前掲に記載されるように 、能力イー・コリ株XL−1ブルーMRF’細胞を形質転換させた。アンピシリ ン(50μg/ml)を補足したL−寒天プレート(トリプトン10g/l、酵 母抽出物5g/l、NaCl5g/l、寒天15g/l;pH7.2)上に細胞 を広げ、37℃で16時間増殖させた。この期間経過後、各形質転換による12 個のアンピシリン耐性組換えコロニーを、個々に、5mlの2YT培地に植え、3 7℃で16時間通気(275rpm)しながら増殖させた。その後、Sambrookら 、(1989)前掲に記載されているように、アルカリ性溶菌操作を用いて、プ ラスミドDNAの小規模の単離を行った。各クローンの一部のDNA調製物(1 0μl)を適当な制限エンドヌクレアーゼ(複数 でも可)を用いて消化し、所望のNCIMB40700ゲノムDNAフラグメン トのサブクローニングを確かめ、ベクターのtrcプロモーター領域に関して前 記したフラグメントの配向を決定した。その後、0.7%(w/v)TBEアガ ロースゲル電気泳動により、各NCIMB40700ゲノムフラグメントは両配 向にてうまくクローンされていることがわかった。 組換え細胞(クローンの各型を示す)を50μg/mlのアンピシリンを補足 した10mlの2YT培地ならびに50μg/mlのアンピシリンおよび0.5 mMイソプロピルβ−D−チオガラクトピラノシド(IPTG)を含有する2Y T培地に植えた。培養基を25℃で16時間通気(275rpm)しながら増殖 させ、ついでDenley BR401 Regrigerated Centrifugeにて遠心分離(4000r pm、10分、4℃)に付すことで収穫した。得られた細胞ペレットを1.5m lの化合物Iメチルエステル基質溶液に再度懸濁させ、実施例9に記載されてい るようにエステラーゼ活性についてアッセイした。3.8kbBamHIまたは 5.0kbHindIIIフラグメントクローンを有する細胞では、いずれの配向に おいてもエステラーゼ活性は検出できなかった。しかしながら、対照的に、5. 7kbEcoRIフラグメントクローンを有する細胞はエステラーゼ活性を示し 、そのレベルは配向に依存した。より高いレベルの酵素活性を付与する種類から 由来の単離体の一つを確保し、pROX6と称する(図2を参照のこと)。 実施例12:プラスミドpROX12の構築 ミニ調製物(mini−preparation)のプラスミドpROX6DNA(10μl )を20単位の制限エンドヌクレアーゼBamHI(Gibco BRL)を用いて30 μlの適当なReactTMBuffer(Gibco BRL)中、37℃で4時間消化させた。つい で、20単位のR Nace−ItTMRibonuclease Cocktail(Stratagene Ltd.)を加 え、インキュベーションを37℃でさらに20分間続けた。その後、DNAフラ グメントを0.7%(w/v)TBEアガロースゲル上に負荷し、サイズ 分画に付した。9.2kbBamHIフラグメントを含有するゲルの部分を削り 取り、実施例8に記載されているように、SephaglasTMBandprep Kit(Pharmacia Biotech Ltd.)を用いてDNAを精製した。 精製したDNAの、T4DNAリガーゼ(Boehringer Mannheim)を用いての 再環化は実施例11に記載されているように行つた。ライゲーションミックスを 用いてイー・コリXL−1ブルーMRF’能力細胞を形質転換させ、つづいてア ンピシリン(50μg/ml)を補足したL−寒天プレート上に置き、37℃で 16時間増殖させた。ついで、実施例11に概説するように、8個のアンピシリ ン耐性クローンから小規模でDNAを調製した。DNA調製物の一部(10μl )を20単位の制限エンドヌクレアーゼEcoRIを用いて30μlの適当なRe actTMBuffer(Gibco BRL)中、37℃で3時間消化させた。RNAを取り出し、 前記したように、DNAフラグメントをアガロースゲル電気泳動操作によりサイ ズ分画に付した。分析したクローンのすべてで9.2kbDNAフラグメントが 得られ、それはpROX6からの700bpのBamHI領域の喪失を示唆する 。組換え細胞のHPLC分析を実施例3に記載されるように行い、それによれば エステラーゼ活性が保持されていることがわかった。一の代表的クローンを確保 し、pROX12と称した(図3を参照のこと)。 実施例13:プラスミドpROX18の構築 ミニ調製物のpROX12DNA(20μl)を20単位の制限エンドヌクレ アーゼHindIIIおよびBamHI(Gibco BRL)を用いて40μlの適当なRe actTMBuffer(Gibco BRL)中、37℃で2時間消化させた。反応混合物をR Nac e−ItTMRibonuclease Cocktail(Stratagene Ltd.)を用いて37℃で1時間さ らに処理した後、DNAフラグメントを0.7%(w/v)TBEアガロースゲ ル電気泳動によりサイズ分画に付した。3.0kbDNAフラグメントを含有す るゲルの部分を削り取り、実施例8に記載されているように、SephaglasTMBandp rep Kit(Pharmacia Biotech Ltd.)を用いてDNAを精製した。 精製した3.0kbのBamHI/HindIIINCIMB40700フラグメ ント(約500ng)および精製したプラスミドpTrc99ADNA(約50 0ng、予め同じ制限エンドヌクレアーゼで消化され、脱リン酸化に付されてい る)を含有するライゲーション反応物を実施例11に記載されているように行っ た。ライゲーションミックスを用いてイー・コリXL−1ブルーMRF’能力細 胞を形質転換させ、つづいてアンピシリン(50μg/ml)を補足したL−寒 天プレート上に広げ、37℃で16時間増殖させた。この期間経過後、6個のア ンピシリン耐性コロニーを、個々に、アンピシリン(50μg/ml)を含有す る10mlの2YT培地に植え、25℃でさらに16時間増殖させた。プラスミ ドDNAを実施例11に記載されているように3mlの培養基から小規模で調製 し、この一部(10μl)を制限エンドヌクレアーゼBamHIおよびHind III(Gibco BRL)を用いて消化した。DNAフラグメントを0.7%(w/v) TBEアガロースゲル電気泳動操作によりサイズ分画に付し、3.0kb NCI MB40700ゲノムフラグメントはすべてのケースにてうまくサブクローンさ れる結果が得られた。かかる1のクローンを確保し、pROX18と称した(図 4を参照のこと)。 実施例14:プラスミドpROX18中のNCIMB40700DNAのヌクレ オチド配列の決定 プラスミドpROX18DNAをSambrookら(1989)前掲に記載されたア ルカリ性溶菌/CsCl精製操作を用いて大規模に調製した。これを制限エンドヌク レアーゼBamHIおよびHindIII(Gibco BRL)を用いて消化し、3.0kb NCIMB40700ゲノムフラグメントを放出させ、つづいてそれをプラスミ ドp BluescriptIISK-(Stratagene Ltd)中の対応する部位にサブクローンし た。ついで、得られた構築物を用いてイー・コリ株XL−1ブルー能力細胞を形 質転換させた。次に、プラスミドDNAをSambrookら(1989)前掲に記載さ れるようにアルカリ性溶菌操作を用いて精製した。Erase- a-BaseTMSystem Kit(Promega limited、Southampton、英国)を用い、Henikoff ,S.(1984)Gene 28:351−359の操作に従って、T7およびT3の両末端 よりネステッド欠失体を得た。欠失クローンをアガロースゲル電気泳動によりサ イズ選択し、DNA配列決定を7−デアザdGTPおよび標識としての[35S] dATPを含む標準的ジデオキシヌクレオチド末端反応を用いて行った。激しい GCバンド圧縮を分解するために、7−デアザdITPを加えた。配列決定反応 はすべて8M尿素含有の6%(v/v)ポリアクリルアミドウェッジゲル上で分 析した。配列決定のギャップを埋めるために、必要ならば内部オリゴヌクレオチ ドプライマーを合成した。 両鎖(配列番号1)で合計3032bpの配列を得た。6つすべての可能なリ ーディングフレーム中のこの領域の翻訳は3つのオープンリーディングフレーム (ORF)の存在を明示する。もちろん、最初のORF(ヌクレオチド位置33 7−1404)は完全であり、大きさが38.3キロダルトン(kDa)の推定 355アミノ酸ポリペプチドをコードする。これは精製したNCIMB4070 0エステラーゼ酵素をN−末端配列決定することにより決定されたアミノ酸領域 と同じ相同性(残基26−54)を有する。したがって、これは前記の酵素をコ ードする構造遺伝子であると提案される。同じリーディングフレーム内で、第2 の完全なORFは1番目の下流にあり(ヌクレオチド位置1558−2466) 、大きさが32.6kDaの推定302アミノ酸ポリペプチドをコードする。最 後に、第3の不完全なORFは、同じリーディングフレーム内の2番目の下流に あり(ヌクレオチド位置2641−3032)、大きさが13.5kDaの推定 130アミノ酸末端切断ポリペプチドをコードする。 実施例15:プラスチドpROX29の構築 配列決定された3.0kbのNCIMB40700ゲノムフラグメント内の領 域(ヌクレオチド325−1490、エステラーゼ構造遺伝子およびフランキン グ領域を有してなる)を、GeneAmpRPCRReagent Kit(Perkin Elmer Cetus、761Main Avenue、Netwalk、CT06859、USA)を用い、本質的に使用説明書 に従って、CsCl−精製プラスミドpROX18テンプレートより増幅させた。簡 単には、一連の修飾された100μlの反応混合物(1X Reaction Buffer/1 0%(v/v)ジメチルスルホキシド(DMSO)(50−400ngのpRO X18DNA含有);1μMのオリゴヌクレオチド dTGAGGAGACACCATGGCTATGCACCGTAC(Cruachem Ltd.、Glasgow、G20 OUA、英国);1 μMのオリゴヌクレオチドdTATTAGCGCTAAGCTTAGTGCCAACAG(Cruachem Ltd.)およ び200μM dNTP)をキャップ式の0.5mlのポリプロピレン製マイクロ 遠心管に入れた。次に98℃に維持した熱水浴に5分間入れ、ついでベンチ上で さらに10分間ゆっくりと冷却した。この時間の経過後、遠心管をHybaidTMTher mal Cycler(Hybaid Ltd.、Teddington、Middlesex、TW11 8LL、英国)に入れ、 5単位のAmplitaqRDNAポリメラーゼ(Perkin Elmer Cetus)を各反応混合物 に加えた。DNAの増幅を30サイクル以上行った。各サイクルは、94℃で1 分間の変性工程;65℃で2分間のアニール工程;および72℃で2分間の延長 工程からなる。最後のサイクルは少し修飾して、さらに10分間の延長工程を含 めた。この後で、反応混合物を30℃に冷却し、つづいて氷上に置いた。次にサ ンプルをプールし、実施例8の記載のように、ビフェノール:CHCl3:イソ アミルアルコール(25:24:1混合液、pH8.0)で1回、CHCl3で1 回抽出し、最後にエタノール沈降に付した。 PCR−増幅したDNAを20単位の制限エンドヌクレアーゼNcoIおよび HindIII(Gibco BRL)を用いて40μlの適当なReactTMBuffer(Gibco BRL )中、37℃で4時間消化し、その時間経過後、DNAフラグメントを0.7% (w/v)TBEアガロースゲル電気泳動操作によりサイズ分画に付した。1. 1kbNcoI/HindIIIDNAフラグメントを含有するゲルの部分を削り 取り、実施例8に記載したように、SephaglasTMBandprep Kit(Pharmacia Biote ch Ltd.)を用いてDNAを回収した。 予め同じ制限エンドヌクレアーゼで消化され、脱リン酸化されている、約5 00ngの精製した1.1kbNcoI/HindIIIPCR生成物および約50 0ngのプラスミドpKK233−2DNA(Amann,E.およびBrosius、J.(1 985)Gene40:183−190)を含有するライゲーション反応物を実施例11に記 載されているように作動させた。次に該ライゲーションミックスを用いてイー・ コリJM109能力細胞を形質転換させ、つづいてそれをアンピシリン(50μ g/ml)および1%(w/v)グルコースを補足したL−寒天プレート上に広 げた。37℃で16時間増殖させて、その後、12個のアンピシリン耐性コロニ ーを個々に3mlのアンピシリン(50μg/ml)および1%(w/v)グル コース含有の2YT培地に接種した。培養基を25℃でさらに16時間通気(2 75rpm)しながら増殖させ、プラスミドDNAを実施例11に記載されるよ うに小規模で調製した。この一部(10μl)をNcolおよびHindIII制 限エンドヌクレアーゼで消化し、DNAフラグメントを0.7%(w/v)TB Eアガロースゲル電気泳動操作によりサイズ分画に付した。結果は1.1kb N CIMB40700ゲノムフラグメントがすべてのケースにてうまくサブクロー ンされることを示唆した。 イー・コリJM109組換え培養のHPLC分析を実施例2に示されるように 行った(ブロス全体および洗浄細胞)。結果はエステラーゼ活性が保持されてい た。1のクローンを確保し、pROX29と称した(図5を参照のこと)。 実施例16:プラスミドpROX26の構築 約5μgのプラスミドpKK−2DNAを10単位の制限エンドヌクレアーゼ HindIII(Gibco BRL)を用いて適当なReactTMBuffer中、37℃で3時間完 全に消化した。ついで該反応混合物をビフェノール:CHCl3:イソアミルア ルコール(25:24:1混合液、pH8.0)で1回、CHCl3で1回抽出し た。ベクターDNAを最後にエタノール沈降に付し、ウシ腸アルカリ性ホスファ ターゼ(CIAP;Gibco BRL)を用い、使用説明書に従って脱リン酸化し、実 施例8に記載されるようにゲル精製した。 プラスミドpROX12DNA(約5μg)を前記した方法と同様の方法にて 消化し、反応混合物を0.7%(w/v)TBEアガロースゲル電気泳動操作に よりサイズ分画に付した。3.0kbのHindIIIDNAフラグメントを含有す るゲルの部分を削り取り、前記したように、SephaglasTMBandprep Kit(Pharmac ia Biotech Ltd.)を用いてDNAを回収した(実施例8を参照のこと)。 ライゲーション反応物(約500ngの精製したpROX12DNA、約50 0ngの精製した脱リン酸化pKK233−2DNAおよび1単位のT4リガー ゼ;Gibco BRLを含有する15μlの1Xリガーゼ緩衝液(Gibco BRL))を1. 5mlのマイクロ遠心管中で作動させた。インキュベーションを16℃で18時 間生じさせて、その後、反応混合物を用いてイー・コリJM109能力細胞を形 質転換させた。これらをアンピシリン(50μg/ml)および1%(w/v9 グルコース含有のL−寒天上に置き、37℃で16時間増殖させた。抗生物質耐 性コロニーを個々にアンピシリン(50μg/ml)含有の3mlの2YT培地 に植え、さらに16時間同じ温度で培養した。ついで、DNAを小規模で調製し 、20μlのTE緩衝液に再び懸濁させた。この一部(5μl)を制限エンドヌ クレアーゼBamHI(Gibco BRL)で消化し、実施例8に記載されるように、 0.7%(w/v)TBEアガロースゲル電気泳動操作によりDNAフラグメン トをサイズ分画に付した。一のクローンより大きさが3.3kbおよび4.3kb のDNAフラグメントが得られ、それはpROX12HindIIIフラグメント のクローニングに成功したことを意味する。これを確保し、pROX24と称す る(図6を参照のこと)。 約3μgのCsCl−調製プラスミドpROX24およびpWOR904DNA( 国際特許公開WO94/00577に引用)を制限エンドヌクレアーゼBamH I(Gibco BRL)を用いて適当なReactTMBuffer(Gibco BRL)中、前の実施例に 記載の方法と同様の方法により完全に消化した。各プラスミド消化物を次に0. 7%(w/v)TBEアガロースゲル電気泳動によりサイズ分画に付し た。3.3kb pROX24BamHIフラグメントおよび10.4kb pW OR904BamHIフラグメントを含有するゲルの部分を削り取り、実施例8 に記載されているように、SephaglasTMBandprep Kit(Pharmacia Biotech Ltd. )を用いてDNAを精製した。 約100ngの前記した精製DNAフラグメントを含有するライゲーション反 応を実施例11に記載されているように作動させた。次に該混合物を用いてイー ・コリJM109能力細胞を形質転換させ、つづいてそれをクロラムフェニコー ル(25μg/ml)含有のL−寒天上に置き、37℃で一夜インキュベーショ ンした。この時間経過後、24個の抗生物質耐性コロニーをクロラムフェニコー ル(25μg/ml)含有の2mlのL−ブロスに植え付けるのに用い、37℃ でさらに18時間増殖させた。ついでプラスミドをSambrookら(1989)前掲 に記載されるアルカリ性溶菌操作を用いて小規模で単離し、20μlのTE緩衝 液に再び懸濁させた。この一部(5μl)を制限エンドヌクレアーゼBglII( Gibco BRL)で消化し、0.7%(w/v)TBEアガロースゲル電気泳動により サイズ分画した。あるクローンは大きさが10.8kbと2.9kbのDNAバン ドを付与し、それはpROX24フラグメントがクロラムフェニコール耐性マー カーに拮抗して作動するエステラーゼ構造遺伝子と共に、pWOR904にサブ クローンされるのに成功したことを示す。この構築物を確保し、プラスミドpR OX26と称する(図7を参照のこと)。 実施例17:プラスミドpROX36の構築 約2μlのCsCl−調製したpWOR904DNAを50単位の制限エンドヌク レアーゼKpnI(Gibco BRL)を用いて60μlの適当なReactTMBuffer(Gibc o BRL)中、37℃で4時間消化した。同様に、5μgのCsCl−調製したpRO X29DNAを50単位の制限エンドヌクレアーゼHindIII(Gibco BRL)を 用いて同様の方法にて消化した。各反応混合物を次にビフェノール:CHCl3 :イソアミルアルコール(25:24:1混合液;pH8.0) で1回、CHCl3で1回抽出し、エタノール沈降に付した(実施例8を参照の こと)。ついで回収したDNAを、Sambrookら(1989)前掲に記載されるよ うに、T4DNAポリメラーゼ(Promega Ltd.、Southampton、SOl 7NS、英国) を用いて末端切断し、さらに制限エンドヌクレアーゼBamHI(Gibco BRL) で完全に消化した。反応物を0.7%(w/v)TBEアガロースゲル電気泳動 によりサイズ分画に付し、10.4kb pWOR904フラグメントおよび1. 4kb pROX29フラグメントを含有するゲルの部分を削り取り、実施例8 に記載されているように、DNAを精製した。 約500ngの精製pWOR904およびpROX29DNAを含有するライ ゲーション反応を実施例11に記載されているように作動させて行った。次に該 反応混合物を用いてイー・コリJM109能力細胞を形質転換させ、つづいてそ れをクロラムフェニコール(25μg/ml)および1%(w/v)グルコース 含有のL−寒天プレート上に広げ、37℃でさらに16時間増殖させた。ついで プラスミドDNAを実施例11に記載されるように小規模で調製し、この一部( 10μl)をEcoRI制限エンドヌクレアーゼ(Gibco BRL)で消化した。得 られたDNAフラグメントを0.7%(w/v)TBEアガロースゲル電気泳動 によりサイズ分画し、あらゆるケースにて大きさが10.4kbと1.4kbのバ ンドが検出された。これはpROX29フラグメントがクロラムフェニコール耐 性マーカーに拮抗して作動するエステラーゼ構造遺伝子と共に、pWOR904 にサブクローンされるのに成功したことを示す。一のクローンを確保し、pRO X36と称する(図8を参照のこと)。 実施例18:プラスミドpROX26とpROX36のAgrobacteriumへの導入 約400ngの「midi−preparation」プラスミドDNA(Sambrookら(19 89)前掲に記載されるアルカリ性溶菌操作のスケールアップしたバージョンを 用いて10mlの組換えイー・コリ培養基より予め調製)を使用して、Wen-jun ,S.およびForde,B.G.(1989)Nucleic Acids Research 17(20):8385 に記載されているように、エレクトロー能力Agrobacterium sp.“15-10”細胞( 国際特許公開WO94/00577に引用)を形質転換した。発現させた後、組 換え細菌をクロラムフェニコール(10μl/ml)を補足したL−寒天上に広 げ、30℃で3日間インキュベーションした。この期間経過後、抗生物質耐性コ ロニーをクロラムフェニコール(10μl/ml)含有のL−寒天上に置き、3 0℃で一夜培養した。ついでプラスミドDNAを、国際特許公開WO94/00 577に記載されているように、急速煮沸法(Rapid Boiling Method)(Holmes ,D.S.およびQuigley,M.(1981)Analytical Biochemistry 114:193)の変法 を用いて小規模にて精製し、そのDNAの存在および構造の両方を確認するため に適当な制限エンドヌクレアーゼで消化した。 実施例19:Agrobacteriumにおけるエステラーゼ活性の測定 プラスミドpROX26またはプラスミドpROX36のいずれかを含有する 組換えAgrobacterium細胞をクロラムフェニコール(10pg/ml)を含有す るL−寒天上に置き、30℃で2日間インキュベーションした。ついでループフ ル細胞を用いて、250mlの円錐形フラスコ中のクロラムフェニコール(10 μg/ml)含有の20mlのAJ3B培地に植え付けた。30℃で20時間通 気(275rpm)しながら培養させた。この時間の経過後、実施例9に記載の 方法を少し修飾した方法を用いてエステラーゼ活性について培養物を検定した。 今回は、培養物のサンプルまたは洗浄細胞のいずれかをリン酸ナトリウム緩衝液 (100mM、pH6.5)中10倍に希釈することにより、全ブロスまたは全 細胞活性を測定した。この一部(0.2ml)をガラス製万能瓶中にて1.6ml のリン酸ナトリウム緩衝液(100mM、pH6.5)と混合し、その内容物を 水浴中で40℃に予備加熱した。これにメチルエステル基質として5%(w/v )化合物Iを含有するDMSO(0.2ml)を加え、40℃でさらに15分間 インキュベーションを続けた。この期間の経過後、1m lのメタノールを加えて反応を停止させた。ついで、サンプルを1.5mlのEpp endorf試験管に移し、Eppendorf5415遠心機(14000rpm、5分間、室温 )中で回転させた。実施例9に記載されているように、上澄みを最後にHPLC で分析した。 数箇所を修飾したことを除いて、上記したと同じ方法を用いて可溶性細胞抽出 物のアッセイを行った。今回は、無細胞抽出物のサンプル(0.1ml)を1.5 mlのEppendorf試験管中で0.35mlのリン酸ナトリウム緩衝液(100mM 、pH6.5)と混合した。メチルエステル基質として5%(w/v)化合物I を含有するDMSO(0.05ml)を加えて反応を開始し、0.25mlのメタ ノールを添加して反応を停止させた。 全体として、プラスミドpROX26を含有する組換えAgrobacterium“15-10 ”細胞が、pWOR904を有するAgrobacterium“15−10”細胞と比較して7 00倍のレベルのエステラーゼ活性を生成するという結果を示した。さらには、 pROX36を含有するAgrobacterium“15-10”細胞は上記と比較してわずかに 低い活性レベルを示した。 実施例20:エステラーゼのAgrobacteriumクローンからの精製 遺伝子操作したAgrobacterium生成生物からの物質をWK10工程にプロセッ シングし(実施例6を参照のこと)、ついで濃縮し、結晶学的研究(実施例22 を参照のこと)および固定研究(実施例24を参照のこと)に用いた。この過剰 生成物はエステラーゼとして細胞タンパク質の約6%を付与する。遺伝子操作さ れたイー・コリにより産生される物質と異なり、Agrobacteriumクローンは少な くとも2種のイソエンザイムを産生する。加えて、リーダー配列もNCIMB4 0700およびイー・コリクローンで観察されるのと異なる点で切断される。 実施例21:一般的酵素特性 酵素を1065個の塩基対の遺伝子よりコードし、約25個のアミノ酸のリー ダー配列を減じたポリペプチドとして発現させる(表2を参照のこと)。これは 酵素が周辺腔に輸出されたことを示唆する。このリーダー配列の切断部位は発現 宿主により2ないし3個のアミノ酸で変化する。原タンパク質は約35500の 大きさのサブユニットを有し、活性タンパク質は約71000の分子量を有する 酵素を付与するこれら2種のサブユニットを有してなる。一のサブユニットに付 き4個のシステイン残基があり、それは4個までのジスルフィド結合があり得る ことを示唆するものである。これらの観察は該酵素が細胞質の外部に作用するよ うに発達し、かなり過酷な環境に耐えるように設計されていることを示すもので ある。そのジスルフィド結合がサブユニットを相互に結合させているか、または 各サブユニット内で架橋しているだけであるか不明である。該酵素はDTTAで 阻害され、それはジスルフィド結合がコンホメーションおよび活性に臨界的であ ることを示唆する。 酵素のカルボキシル末端から1、2または3個のアミノ酸を欠失しうることが 液体クロマトグラフィー質量分析を用いて証明された(表2を参照のこと)。こ れにより、単離され、同じキラル選択性を有することがわかっている一連のイソ 酵素が導かれる。これらの修飾は翻訳後に起こると考えられる。 該酵素は等電点が平均8.9であり、相互に極めて密接に分類されるイソ酵素 である。この高pI値により、パイロットプラント規模であっても約90%の純 度で酵素調製を可能とするWK10精製工程の極めて良好な選択性が説明される 。 ポストWK10抽出物は次の加水分解速度を示す(表3): 表3 実施例22:エステラーゼの結晶化およびx−線回折分析 用いた操作は、CCP4 software,Daresbury laboratory(Collaborative Comput ational Project Number 4(1994)Acta CrystD50,760-763"The CCP4 Suite:Pr ograms for Protein Crystallography")を用いる、標準的な結晶化および結晶学 的手法であった。 結晶化実験 凝集物および微量な不純物を除去するのにSuperose 12TMのゲル濾過工程に付 した後の活性タンパク質フラクションを用いる結晶化実験を最初に行った。タン パク質を14mg/ml(A260/A280を用いて評価)に濃縮し、蒸気相 拡散を用いて結晶化した。沈殿剤として30−35%硫酸アンモニウムおよび1 0mMPIPES(pH6.5)または10mMトリス緩衝液(pH7.0)のい ずれかを用いて、1週間後、良質な結晶が得られた。最初に得られた結晶は、細 針状のクラスターから大きな薄片までのものであった。10mMトリス緩衝液( pH7.0)で成長したプレート様結晶を低温冷却しながら1.7Å分解能で回折 し、x-線データを97.7%の完成度で収集した。結晶対称は、単位細胞変数a =134.7Å、b=55.8Å、c=110.3Å、α=γ=90°、b=12 5°のスペース群、単斜晶系C2である。 接種 前記の実験より得られた結晶のフラグメントを更なる結晶化実験の種子として 用いた。これで大きな結晶が得られた(異なる斜方晶形態F)。結晶をSynchrotr on放射線源に曝し、ネイティブな回折データを1.5Åの分解能で88.1%の完 成度にて収集した。該結晶は単位細胞変数がa=56.7Å、b=115.2Å、 c=131.5Å、α=b=g=90°のスペース群P212121の対称性を有した 。個々の結晶は非同形体であるが、結晶を数個のフラグメントに切断することに より、一の結晶の種々の破片のネイティブなデータおよび誘導 データを収集することができた。 構造 多同形体の置換および多結晶を平均化する技法を用いて構造を解決した。酢酸 ウラン(5mM)、酢酸水銀(15mM)または塩化金(2mM)のいずれかの 溶液に浸けた3次元結晶より収集したデータを用いて実験モデルの形相を得た。 その構造物を全R因子=20.87%およびフリーR因子=23.10%の1.6 Å分解能にまで細かく分類した。 該酵素の全体構造はαβ―ヒドロラーゼ層である。他のヒドロラーゼ酵素構造 を用いて類推することで、セリン(233)、グルタミン酸(257)およびヒ スチジン(325)で形成される触媒的三組(triad)を同定することができる 。データについて研究されたすべてのヒドロラーゼ酵素は、鎖7の末端のループ に触媒的三組の酸性残基を有する。本発明の酵素は鎖6の末端に酸性残基を有す る。ダイマーの各サブユニットには2つのジスルフィド結合があり、Cys(2 61)−Cys(296)およびCys(98)−Cys(99)の間に形成さ れる。Cys(98)とCys(99)の間に形成されるジスルフィド結合は、 ジスルフィドを形成する隣接するシステイン残基の第2の報告例にすぎない(他 のものはMethylobacterium extorquensからのメタノールデヒドロゲナーゼであ る)。シス配置には2つのプロリン残基がある;これらはPro(179)とP ro(210)である。(アミノ酸残基はすべて配列番号2に従って番号を付し ている)。 実施例23:エステラーゼ酵素動態の修飾 NCIMB40700より直接単離した酵素を用いる初期実験は、メチルエス テルが好ましい基質であり、該酵素のキラル選択性が良好である(95:5のキ ラル比で90−95%収率)ことを示した。コード化遺伝子をイー・コリにクロ ーニングすると、該酵素はほとんど特異的でないことが判明した。該酵 素は貧キラル選択性を示し、エチルエステルに対する加水分解速度を増加させた 。この違いはいくらか宿主によるが、その作用は精製方法により強化された。こ の運動の修飾はまた、同じ精製方法を単離体のNCIMB40700からの酵素 に適用した場合にも見られた。動態の変化は、pHを高くする必要のある、イオ ン交換クロマトグラフィー工程にも関連して認められた。加えて、該酵素をまた 高レベルの硫酸アンモニウムに曝した。したがって、これらの因子のキラル選択 性に対する効果を実験し、以下に示す。アッセイはNCIMB40700酵素お よび標準DMSO反応混合物を用いて行った(実施例2を参照のこと)。 表5 これらの結果は、高pHおよび硫酸アンモニウム処理が共にエステラーゼのキ ラル選択性を減少させることを示した。硫酸アンモニウムの作用が最も劇的であ り、透析により回復しうることは明らかである。pHは不可逆的であった。硫酸 アンモニウムにより惹起されるキラル選択性の減少は反応速度の増加に関連付け られ、それは95:5のキラル割合に達するのに必要な時間よりわかる。これら の処理が酵素の3次元構造に作用しているにちがいない。 Agrobacteriumにて酵素を発現させると、キラル選択性をさらに有する酵素が 得られる。加えて、醗酵および下流プロセッシングはすべて、選択性の低下を避 けるためにpH7.0以下に調整する。 実施例24:エステラーゼのOC1050樹脂への固定 Agrobacterium"15-10 pROX36からの3.6リットルのWK10精製した エステラーゼ酵素(8mg/ml、0.18mM/mg/時間エチル基質)を、セ ルロース透析管(分子量カットオフ12000−14000)を用いて流水に対 して一夜透析した。回収された酵素の導電率を塩化ナトリウム固体を添加するこ とで4.5mSに上げた。ついで該酵素溶液を400gのOC1050樹脂(Bay erより供給される湿潤体(damp))と一緒に攪拌し、pHを1M H2SO4を用い て6.5に調整した。吸着は室温、20時間で終了し、活性の99%が摂取され た。酵素−樹脂を静置し、上澄みをデカンテーションして捨てた。ついで、酵素 −樹脂を3.6リットルの蒸留水に再懸濁させることで洗浄し、デカンテーショ ンにより回収した。 酵素−樹脂を7リットルの0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)含有 の0.5%グルタルアルデヒドに再び懸濁させることにより、酵素と樹脂とを共 有結合させた。室温で1時間攪拌させた後、該樹脂を3x5リットルの蒸留水、 5リットルの0.1Mトリス緩衝液(pH7.0)(30分間)および5リットル の0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)(1時間)で洗浄し、各洗浄工 程の間の酵素−樹脂はデカンテーションで回収することで、過剰なグルタルアル デヒドを除去した。最後に、固定酵素(397g)をBuchner漏斗上で真空濾過 を用いて回収し、湿潤体を密閉したプラスチック製容器に貯蔵した。 1.使用した酵素溶液 メチル基質活性 - 5.22mM/ml/h エチル基質活性 - 0.18mM/ml/h メチル:エチル活性比 - 29:1 タンパク質 - 7.97mg/ml. 2.酵素攻撃 メチル活性攻撃 - 47.0mM/g/h エチル活性攻撃 - 1.62mM/g/h タンパク質攻撃 - 71.7mgタンパク質/g樹脂 3.吸着後上澄み メチル基質活性 - 88,500nM/ml/hr. (98%吸着) エチル基質活性 - 2,400nM/ml/hr. (99%吸着) タンパク質 - 0.28mg/ml. (96%吸着) 4.吸着後酵素/樹脂エチル活性 - 0.87mM/g/hr. 5.最終固定酵素エチル活性 - 0.58mM/g/hr. 6.全体の効力 吸着後発現 54.9% 架橋効力 66.7% 全体の固定効力 36.3% 実施例25:典型的なバッチ式生物形質転換反応器を用いるステージ1のパロキ セチンエステルの分割 120gの非分割のステージ1のパロキセチンエステルを乳鉢および乳棒にて 予め粉砕し、ついでSilverson Laboratory Mixer-Emulsifierを用いて30分間 、750mlの蒸留水に均質化させた。次に基質懸濁液を真空下で30分間 脱気した。その脱気した基質をサーモスタットで調整した水ジャケット式ガラス 製反応容器(2リットル、47℃)に加え、13mlの1.0M NaOH(Fist ons分析用グレード)の滴下をpHが8.0を越えないように注意して行いながら、 懸濁液のpHを調整した。使用前に、200gの固定したOC1050エステラ ーゼ樹脂を100ミクロのワイヤーメッシュフィルターを介して4リットルの蒸 留水で洗浄し、Whatman54フィルターで乾燥させた。120gの樹脂を秤量し た。 120gの樹脂を、反応器中にある250mlの蒸留水で洗浄した、基質に添 加することにより反応を開始させた。反応器の全容量は1リットルであった。反 応物を攪拌(PTFE76x19mm、平坦ブレード)し、pHをpH滴定装置 を用い1.0M水酸化ナトリウムで6.5に維持した。反応を酸生成について直接 的に、苛性物(caustic)を添加し、導電率を用いて間接的に反応をモニター観 察した。キラル測定を操作全体を介して行い、−/+エチルキラルエステル比が ≧95:5となった時に反応を停止した。 反応の終わりに(約20時間)、反応器を緩やかに攪拌し、樹脂を静置し、懸 濁したエステルを100ミクロンのワイヤーメッシュフィルターを介して濾過す ることで、分割したパロキセチンエステルを反応器より回収した。この攪拌およ び濾過工程を、各1リットルの新鮮な蒸留水を反応器に添加することで4回繰り 返した。38gの固体(−)異性体を番号54のWhatman濾紙で濾過することに より合した洗浄液より回収した。ついでエステルを500mlのトルエンに溶か し、番号54のWhatman濾紙を介して濾過し、ロータリーエバポレーターで乾固 させた。デシゲーター中、真空下で24時間、生成物をシリカゲル上で乾燥させ た。 分割した生成物はまた、トルエンに抽出することで樹脂より直接抽出すること もできる。 実施例26:酸生成物の連続的除去ならびに固定条件および支持体の選択によ る反応速度の向上 エステラーゼの作用により得られたカルボン酸生成物が酵素触媒反応の阻害剤 として働くことがわかった。この生成物は反応が進行し、酸が蓄積した場合に、 反応速度を減少させる作用を有する。したがって、スラリー状反応器システムを 電気透析ユニットを含有する再検討(recalculation)システムで調整し、酸を 該システムより連続して除去することで速度増加が達成された。カラム形態の種 々のイオン交換樹脂を用いることで同様に速度を増加させることができた。これ らの方法は共に反応時間を減少させる利点を有する。 加えて、固定条件および樹脂支持体を注意して選択することで、酵素の動態特 性をキラル選択性、反応速度および酸阻害に関して調整することができる。実施 例24に記載されているようにOC1050樹脂上の固定が、速度、キラル選択 性および生成物阻害に対する耐性の関して最も優れた意見の一である。 実施例27:(-)トランス-3-エトキシカルボニル-4−(4'フルオロフェニル)-N- メチルピペリジン-2,6-ジオン (±)トランス-3-エトキシカルボニル-4−(4'-フルオロフェニル)-N-メチルピ ペリジン-2,6-ジオン(1.51g、5.15ミリモル)のDMSO(100ml )中溶液をトリス緩衝液(900ml、0.2M、pH5.5)に加える。そのp Hを5.5に調整し、35mgの酵素を加え、反応物を20時間攪拌した。要す れば、水性水酸化ナトリウム(0.105M、25ml、2.63ミリモル)を添 加することでpHを調整した。 反応混合物をエーテル(3x300ml)で抽出し、合した有機抽出液をトリ ス緩衝液(0.1M、pH8.5、2x250ml)で洗浄し、トリス緩衝液抽出 液をエーテル(1x200ml)で洗浄し、合した有機抽出液を無水硫酸マグネ シウムで乾燥させた。混合物を(20時間までに)エナンチオマー比についてア ッセイした。 溶液を油状物にまで蒸発させ、トルエン/THFで置き換えた。この溶液を 水素化アルミニウムリチウムで還元した。 寄託菌に関連する指示 (PCT規則13の2) A.明細書第 2頁17行で引用した微生物に関する所望ページ B.寄託物の表示 別の寄託物が追加頁に示されている□ 寄託機関の名称 ナショナル・コレクション・オブ・インダストリアル・アンド・マリン・バクテ リア・リミテッド(NCIMB) 寄託機関のあて名(郵便番号および国名を含む) アバディーン スコットランド ユナイテッド・キングダム 寄託日 受託番号 1994年12月1日 NCIMB40700 C.追加の指示(不要の場合は空白)この情報は添付別紙に続く□ 欧州特許を求める指定国に関して、欧州特許の公報が公開されるまで、または該 出願が拒絶または取り下げられるまで、寄託菌の試料を要求する人が任命した代 理人に当該試料を付与することによってのみ、該試料を入手することができる。 D.指示された指定国(全指定国でない場合) E.指示の別途供給(不要の場合は空白) 下記指示が追って国際事務局に提出される(指示の一般的性質を記載。 例「寄託物の受託番号」) □この頁は出願時に国際出願と共に受付けた(受理官庁記載欄) (認証官) □(出願人からの)国際事務局受付日 (認証官)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 9/18 C12N 9/18 C12P 41/00 C12P 41/00 H C12Q 1/04 C12Q 1/04 1/44 1/44 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 ケル,クリストファー・マーティン イギリス、シーエム19・5エイダブリュ ー、エセックス、ハーロウ、サード・アベ ニュー、ニュー・フロンティアーズ・サイ エンス・パーク・サウス、スミスクライ ン・ビーチャム・ファーマシューティカル ズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I)の化合物の分割能を有する微生物のスクリーニング法であって、 式(I)の化合物を唯一の炭素源として用いることのできる生物を選択し、その 生物の細胞を特異的エステラーゼ活性についてアッセイすることからなる方法。 [式中、RはC1-6アルキルを意味する] 2.請求項1の方法を用いて同定される微生物。 3.微生物NCIMB40700。 4.NCIMB40700より得ることのできる、式(I)の化合物の分解能を有 する酵素。 5.LCMSによれば見かけ分子量が35kDである請求項4記載の酵素。 6.二量体の形態の請求項4または5記載の酵素。 7.実質的に配列番号2に示されるアミノ酸の配列を有してなる請求項4ない し6のいずれか1つに記載の酵素。 8.NCIMB40700の破壊細胞をWK10イオン交換樹脂と一緒に攪拌し、 酵素をpH7.5でNaClで溶出し、その酵素溶液を限外濾過で濃縮し、A568 樹脂と混合し、ついでその抽出物をフェニルアガロース、Q−セファロース、S −セファロースおよびブルーセファロースクロマトグラフィーに付すことからな る、請求項4ないし7のいずれか1つに記載の酵素の製法。 9.請求項4ないし7のいずれか1つに記載の酵素をコードするヌクレオチド 配列と全長にわたって少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド配列を含 んでなる単離されたポリヌクレオチド;または該単離されたポリヌクレオチドに 相同的なヌクレオチド配列を含んでなるポリヌクレオチド。 10.ポリヌクレオチドが配列番号2のポリペプチドをコードする配列番号1 に含まれるヌクレオチド配列を有してなる請求項9記載のポリヌクレオチド。 11.ポリヌクレオチドが配列番号1のヌクレオチド配列とその全長にわたっ て少なくとも80%同一であるヌクレオチド配列を有してなる請求項9記載のポ リヌクレオチド。 12.配列番号1のポリヌクレオチドである請求項11記載のポリヌクレオチ ド。 13.DNAまたはRNAである、請求項9ないし12のいずれか1つに記載 のポリヌクレオチド。 14.請求項9ないし13のいずれか1つに記載のDNAまたはそのフラグメ ントと、高ストリンジェントな条件下、ハイブリッド形成するDNA。 15.適当な宿主生物にてエステラーゼ活性を有する酵素を発現するための請 求項9ないし14のいずれか1つに記載のDNAを有してなるベクター。 16.請求項15に記載のベクターで形質転換された宿主細胞。 17.宿主細胞がAgrobacterium種より由来する請求項16記載の宿主細胞。 18.酵素の発現を可能とする条件下、形質転換された宿主細胞を培養し、そ のタンパク質を回収することからなる、請求項16または17の宿主細胞にてエ ステラーゼ活性を有する組換え酵素を産生する方法。 19.式(I)の化合物の(+)および(−)異性体の混合物を請求項4ない し7のいずれか1つに記載の酵素あるいは請求項2、3、16または17の微生 物を用いて立体特異的に加水分解する方法であって、 (i)式(IIA):の化合物を形成させ、その後に、得られた式(IIA)の化合物を式(I)の残り の(−)異性体から分離するか;または (ii)式(IIB): の化合物を形成させ、その後に、得られた式(IIB)の化合物を残りの式(I) の(+)異性体から分離することからなる方法。 20.方法の立体選択性が、式(I)の化合物のラセミ混合物を酵素と作用さ せると、式(I)の化合物の(−)異性体の(+)異性体に対する割合が60% より大きいようなものである、請求項19の方法(i)に記載の方法。 21.方法の立体選択性が、式(I)の化合物のラセミ混合物を酵素または微 生物と作用させると、式(I)の化合物の(+)異性体の(−)異性体に対する 割合が60%より大きいようなものである、請求項19の方法(ii)に記載の方 法。 22.非分割(±)の式(I)の化合物を水性/有機溶媒の混合液に溶かし、 酵素または微生物を加え、その得られた混合物を反応が完了するまで攪拌するこ とによって行われる、請求項19ないし21のいずれか1つに記載の方法。 23.式(I)の可変基Rがメチルまたはエチルである請求項19ないし22 のいずれか1つに記載の方法。 24.微生物がAlcaligenes属に属する請求項19ないし23のいずれか1つ に記載の方法。 25.微生物がNCIMB40700である請求項19ないし23のいずれか1つ に記載の方法。 26.微生物の無細胞抽出物を用いる請求項19ないし25のいずれか1つに 記載の方法。 27.酵素、抽出物または微生物が固定されている請求項19ないし26のい ずれか1つに記載の方法。 28.請求項19ないし23のいずれか1つに記載の方法により調製した式( IIB)の化合物を、その後、パロキセチンまたはその医薬上許容される塩および /または溶媒和物に変換する方法。 29.第1に請求項19に記載の式(IIB)の化合物を通常のエステル化方法 を用いて変換し、その後つづいてパロキセチンまたはその医薬上許容される塩お よび/または溶媒和物に変換することからなる、請求項28記載の方法。 30.式(IIB)の化合物のカルボン酸基をヒドロキシメチル基に還元し、ピ ペリジン環の2個のケト基を還元し、その後、得られたピペリジンカルビノール をパロキセチンまたはその医薬上許容される塩および/または溶媒和物に変換す ることからなる、請求項28記載の方法。 31.医薬上許容される塩がパロキセチン塩酸塩である請求項28ないし30 のいずれか1つに記載の方法。 32.医薬上許容される塩がパロキセチン塩酸塩半水和物である請求項31記 載の方法。 33.医薬上許容される塩がパロキセチン塩酸塩無水和物である請求項31記 載の方法。 34.触媒性トライアドの酸性残基がストランド6の末端にあるαβ−ヒドロ ラーゼホールドを有するタンパク質。 35.ジスルフィド結合により連結される、その活性部位の近くに隣接する2 個のシステイン残基を有するヒドロラーゼ酵素。
JP10505751A 1996-07-15 1997-07-14 立体特異的分割のためのエステラーゼのスクリーニングおよびその使用 Pending JP2000514653A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9614809.3A GB9614809D0 (en) 1996-07-15 1996-07-15 Novel compounds
GB9614809.3 1996-07-15
GB9700082.2 1997-01-03
GBGB9700082.2A GB9700082D0 (en) 1997-01-03 1997-01-03 Novel bioprocess
PCT/GB1997/001909 WO1998002556A2 (en) 1996-07-15 1997-07-14 Screening for and use of an esterase for a stereospecific resolution

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000514653A true JP2000514653A (ja) 2000-11-07

Family

ID=26309700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10505751A Pending JP2000514653A (ja) 1996-07-15 1997-07-14 立体特異的分割のためのエステラーゼのスクリーニングおよびその使用

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP0937152A2 (ja)
JP (1) JP2000514653A (ja)
WO (1) WO1998002556A2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2161167B1 (es) * 1999-09-24 2002-07-01 Vita Invest Sa Procedimiento de hidrolisis enzimatica de esteres del acido (3sr,4rs)-4-(4-fluorofenil)-6-oxopiperidin-3-carboxilico con biocatalizadores de lipasas o esterasas inmovilizadas.
GB9924882D0 (en) * 1999-10-20 1999-12-22 Smithkline Beecham Plc Novel process
AU2001238407A1 (en) * 2000-02-16 2001-08-27 Thermogen, Inc. Esterase enzymes having selective activity

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0223403B1 (en) * 1985-10-25 1993-08-04 Beecham Group Plc Piperidine derivative, its preparation, and its use as medicament
GB9209687D0 (en) * 1992-05-06 1992-06-17 Smithkline Beecham Plc Novel process
US5258517A (en) * 1992-08-06 1993-11-02 Sepracor, Inc. Method of preparing optically pure precursors of paroxetine
GB2297550B (en) * 1995-02-06 1997-04-09 Smithkline Beecham Plc Paroxetine hydrochloride anhydrate substantially free of bound organic solvent
SK283608B6 (sk) * 1995-02-06 2003-10-07 Smithkline Beecham Plc Bezvodý hydrochlorid paroxetínu, spôsob jeho výroby a použitie

Also Published As

Publication number Publication date
WO1998002556A3 (en) 1998-04-23
EP0937152A2 (en) 1999-08-25
WO1998002556A2 (en) 1998-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4561010B2 (ja) D−ヒダントインハイドロラーゼをコードするdna、n−カルバミル−d−アミノ酸ハイドロラーゼをコードするdna、該遺伝子を含む組み換えdna、該組み換えdnaにより形質転換された細胞、該形質転換細胞を用いるタンパク質の製造方法、および、d−アミノ酸の製造方法
JP2008109942A (ja) エステラーゼ
JP2009538118A (ja) 2−ヒドロキシ−2−メチルカルボン酸の酵素的な製造法
WO2019185926A1 (en) Method for producing vanillin
JPH11513255A (ja) 立体特異的ニトリルヒドラターゼおよびアミダーゼ酵素をコードする核酸断片、ならびにキラルアミドおよび酸の生産に有用なそれら酵素を発現する組換え微生物
CA2535710A1 (en) Alcohol dehydrogenases with increased solvent and temperature stability
WO2008143150A1 (ja) 遺伝子破壊株、組換えプラスミド、形質転換体、及び3-カルボキシムコノラクトンの製造方法
JP2002508929A (ja) リノール酸イソメラーゼ
CN109852593A (zh) 一种重组酮还原酶及在制备r-3-羟基丁酸及其盐中的应用
JP2000514653A (ja) 立体特異的分割のためのエステラーゼのスクリーニングおよびその使用
JP4561009B2 (ja) D−ヒダントインハイドロラーゼをコードするdna、n−カルバミル−d−アミノ酸ハイドロラーゼをコードするdna、該遺伝子を含む組み換えdna、該組み換えdnaにより形質転換された細胞、該形質転換細胞を用いるタンパク質の製造方法、および、d−アミノ酸の製造方法
AU674945B2 (en) Enantioselective hydrolysis of ketoprofen esters by (beauveria bassiana) and enzymes derived therefrom
JPS62500281A (ja) リグニン分解のための遺伝子およびその用途
JP2001520881A (ja) エポキシド・ヒドロラーゼ
JP2000509980A (ja) アミンアシラーゼ活性を有するバイオ触媒
JP2003502021A (ja) アスペルギルス起源のエポキシドヒドロラーゼ
JP4437170B2 (ja) 微生物、該微生物より得られるラクタマーゼ酵素、およびその使用
JP2008212144A (ja) アルコール脱水素酵素、これをコードする遺伝子、およびそれを用いた光学活性(r)−3−キヌクリジノールの製造方法
CN114150036B (zh) 一种用于制备光学纯的6-氟-色满-2-羧酸的连续双相分批拆分工艺
JP4679785B2 (ja) 新規な(r)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸(d−フェニル乳酸)脱水素酵素およびそれをコードする遺伝子
JP4485734B2 (ja) 5置換ヒダントインラセマーゼ、これをコードするdna、組み換えdna、形質転換された細胞および光学活性アミノ酸の製造方法
JP4563789B2 (ja) D−アミノアシラーゼ遺伝子
JPWO2002070714A1 (ja) アミノケトン不斉還元酵素及びその核酸
JP2002506650A (ja) 脂肪酸代謝のまたは脂肪酸代謝に関する改良
CN113755539A (zh) 一种二氢嘧啶氨基水解酶及其应用