JP2000513032A - ブロモ置換三環式化合物を調製する際に有用な中間体の合成 - Google Patents

ブロモ置換三環式化合物を調製する際に有用な中間体の合成

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)の化合物を調製するプロセスに関し、この方法は、以下を包含する:(a)アミドを得るために、2,5-ジ-ブロモ-3-メチルピリジンと、式NHR5R6のアミンとを反応させる工程;(b)式(4)の化合物を得るために、このアミドを、強塩基の存在下にて、式(3)の化合物と反応させる工程;(c)式(4)の化合物を、対応するシアノ化合物またはアルデヒドに転化する工程;(d)それぞれ、式(7a)または(7b)のアルデヒドまたはアルコールを得るために、このシアノ化合物またはアルデヒドと、ピペリジン誘導体とを反応させる工程;(e)式(7a)または(7b)の化合物を環化する工程;ここで、R1〜R7は、本明細書中で定義したとおりである。

Description

【発明の詳細な説明】 ブロモ置換三環式化合物を調製する際に有用な中間体の合成 発明の背景 本発明は、抗ヒスタミン剤としておよびファルネシルタンパク質トランスフェ ラーゼ(FPT)のインヒビターとして公知のブロモ置換三環式化合物の調製で有用 な中間体を調製するための改良されたプロセスを提供する。特に、本発明の化合 物は、抗ヒスタミン剤(例えば、米国特許第5,151,423号で開示されたもの)およ び国際出願第PCT/US96/19603号(これは、1996年12月19日に出願された)で開示さ れたFPTインヒビターの調製で有用である。発明の要旨 本発明は、次式の化合物を調製するプロセスを提供する: ここで: R1、R2、R3およびR4は、独立して、水素およびハロからなる群から選択される が、但し、R1、R2、R3およびR4の少なくとも1個は水素でありかつR1、R2、R3お よびR4の少なくとも1個はハロであり;そして この点線は、任意の二重結合を表わし; この方法は、以下を包含する: (a)式1の化合物を: (i)式2のアミドを得るために、パラジウム触媒および一酸化炭素の存在下 に て、式NHR5R6のアミンと反応させる工程; ここで、R5は、水素であり、そしてR6は、C1〜C6アルキル、アリールまたはヘテ ロアリールである; R5は、C1〜C6アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてR6は、水 素である; R5およびR6は、独立して、C1〜C6アルキルおよびアリールからなる群から選択さ れる;または R5およびR6は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成し、この環 は、4個〜6個の炭素原子を含有するか、または3個〜5個の炭素原子ならびに 、-O-および-NR9-からなる群から選択される1個のヘテロ部分を含有する(ここ で、R9は、H、C1〜C6アルキルまたはフェニルである); ;または (ii)式2Aのエステルを得るために、パラジウム触媒および一酸化炭素の存在 下にて、式R10OHのアルコールと反応させる工程; ここで、R10は、C1〜C6低級アルキルまたはC3〜C6シクロアルキルである: それに続いて、式2のアミドを得るために、2Aの化合物を、式NHR5R6のアミンと 反応させる工程; (b)式4の化合物を得るために、式2のアミドを、強塩基の存在下にて、式3 の化合物と反応させる工程: ここで、R1、R2、R3およびR4は、上で定義したとおりであり、そしてR7は、 ClまたはBrである: (c)(i)式4の化合物を、式5aのシアノ化合物に転化する工程: ;または (c)(ii)式4の化合物または式5aのシアノ化合物を、式5bのアルデヒドに転化 する工程: (d)それぞれ、式7aのケトンまたは式7bのアルコールを得るために、化合物5a または5bを、式6のピペリジン誘導体と反応させる工程: ここで、Lは、ClおよびBrからなる群から選択される脱離基である: (e)式Iの化合物を得るために、(i)式7aの化合物を環化する工程であって、こ こで、この点線は、二重結合を表わす;または (e)式Iの化合物を得るために、(ii)式7bの化合物を環化する工程であって、 ここで、この点線は、単結合を表わす。 式Iの好ましい化合物は、R2がハロであるものがある。R1およびR3が、それぞ れ、水素である化合物もまた、好ましい。別の群の好ましい化合物には、R1、R3 およびR4が水素であり、そしてR2がハロであるものがある。さらに別の群の好ま しい化合物には、R1およびR3が、それぞれ、水素であり、そしてR2がハロである ものがある。さらに別の群の好ましい化合物には、R1およびR3が、それぞれ、水 素であり、そしてR2およびR4が、独立して、ハロからなる群から選択されるもの がある。ハロは、好ましくは、ClまたはBrである。発明の詳細な説明 本明細書中で使用する「低級アルキル」との用語は、1個〜6個の炭素原子を 有する直鎖または分枝のアルキル鎖を意味する。 「ハロ」とは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素基(radical)を意味する。 「アリール」とは、フェニル、置換フェニル(ここで、この置換基は、C1〜C6 アルキルおよびC1〜C6アルコキシからなる群から独立して選択される1個〜3個 の置換基である)、ベンジルオキシまたはナフチルである。 「ヘテロアリール」とは、1個または2個の窒素原子を含有する5員または6 員の芳香環(例えば、ピリジル、ピリミジル、イミダゾリルまたはピロリル)を意 味する。 R5およびR6が、それらが結合した窒素と一緒になって、4個〜6個の炭素原子 を含有する環を形成するとき、そのように生成した環は、ピロリジニル、ピペリ ジニルおよびパーヒドロアゼピンにより、例示される。R5およびR6が、それらが 結合した窒素と一緒になって、4個〜5個の炭素原子およびヘテロ原子を含有す る環を形成するとき、そのように生成した環は、ピペラジニル、N-メチル-ピペ ラジニル、N-フェニル-ピペラジニルおよびモルホリニルにより、例示される。 上で開示したプロセスにより調製される化合物は、所望化合物を得るためにPC T/US96/19603および米国特許第5,151,423号で記述されている手順での中間体と して有用であり、ここで、このピペリジニル環は、N-置換されている。本発明 のプロセスにより調製された3-ブロモ置換中間体を使用することにより、上記の 所望の三環式抗ヒスタミン剤およびFPTインヒビターは、従来技術で開示されて いる15工程のプロセスではなく、11工程のプロセスにより、製造され得る。 式Iの化合物は、当該技術分野で公知の方法により、式Iの他の化合物に転化 され得、すなわち、R1、R2、R3またはR4が水素である化合物は、R1、R2、R3また はR4がハロゲンである対応する化合物に転化され得る。このような手順は、PCT/ US96/19603で示されており、ここで、例えば、R2がClであり、R1、R3およびR4が 水素であり、そしてピペリジニル窒素が-COOCH2CH3基で保護されている化合物は 、KNO3と反応され、得られるニトロ置換化合物は、そのアミンに還元され、得ら れる化合物は、Br2と反応され、そしてそのアミノ基は除去されて、R2がClであ り、R4がBrであり、そしてR1およびR3が水素である化合物が得られる。 工程(a)では、式1のジ-ブロモ-置換ピリジンは、パラジウム触媒、一酸化炭 素(C0)および塩基の存在下にて、アミンNHR5R6と反応される。上で定義したよう に、式NHR5R6のアミンは、t-ブチルアミン、アニリン、N-メチル-アニリン、ピ ロリジン、ピペリジン、パーヒドロアゼピン、ピペラジン、N-メチル-ピペラジ ン、N-フェニル-ピペラジンおよびモルホリンにより例示される。好ましいアミ ンには、ピロリジンおよびt-ブチルアミンがあり、t-ブチルアミンは、最も好ま しい。 パラジウム触媒は、1:1または1:2の比でのPd(OAc)2/P(R11)3、0.5〜40m ol%の範囲、好ましくは、1〜10mol%の範囲、最も好ましくは、1〜5mol%の 範囲での(PPh3)2PdCl2;Pd(PPh3)4;(R11)3P/Pd2(dba)3;1:1〜1:2の比で 、好ましくは、1〜10mol%でのPd(OAc)2/2,2'-ビピリジン;およびPd/Cにより 例示され、ここで、Acは、アセチルであり、R11は、C1〜C6アルキルまたはアリ ールであり、Phは、フェニルであり、そしてdbaは、ジベンジリデンアセトンで ある。好ましい触媒には、Pd(OAc)2/P(R11)3および(PPh3)2PdCl2がある。 反応されるアミン(NHR5R6)の量は、1〜4当量、好ましくは、1〜1.5当量の 範囲である。適当な塩基には、C1〜C6アルキルアミン(例えば、トリエチルアミ ン(Et3N))、t-ブチルアミンおよび1,8-ジアゾビシクロ[5.4.0]ウンデク-7-エン (DBU)、および無機塩基(例えば、K2CO3、Na2CO3、Na2HPO4およびNaOH)が挙げら れるが、これらに限定されない。好ましい塩基には、K2CO3およびEt3Nがあり、E t3Nは、最も好ましい。 適当な溶媒には、テトラヒドロフラン(THF)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ア セトニトリル(CH3CN)およびトルエンまたはそれらの組み合わせがある。CH3CNは 、アミンとの反応に好ましく、そしてCH3CNおよびトルエンの組み合わせは、ア ルコールとの反応に好ましい。この反応の温度範囲は、このアミンとの反応にお いて、35℃〜100℃、好ましくは、約55℃であり、そしてアルコールとの反応に おいて、好ましくは、約80℃である。この反応は、5psi〜500psiの圧力、好ま しくは、40〜200psiの圧力、最も好ましくは、50〜150psiの圧力で、行われる。 反応時間は、2時間〜4日間、好ましくは、4時間〜2日間、最も好ましくは、 16〜48時間の範囲である。 式2Aのエステルの式2のアミドへの転化は、当該技術分野で周知の方法(例え ば、このエステルを、直接、このアミンと反応させること、またはTetrahedron Letters ,(1977),p.4171にて、Bashaにより記述された条件を用いること)によ り、達成される。 工程(b)では、工程(a)で形成されたアミドは、強塩基(例えば、リチウムジイ ソプロピルアミド(LDA)、リチウムヘキサメチルジシリルアミドまたはナトリウ ムアミド、好ましくは、LDA)の存在下にて、溶媒(例えば、THF、t-ブチルメチル エーテル(t-BuOMe)、ジエチルエーテル(Et2O)、ジグリム(diglyme)またはそれら の混合物、好ましくは、THFおよびt-ブチルメチルエーテルの混合物)中で、式3 のハロメチル置換化合物と反応される。この塩基の濃度は、2.0〜4.0当量、好ま しくは、2.0〜2.2当量の範囲である。式3の化合物は、1.0〜1.5当量の濃度範囲 で、好ましくは、1.1当量で反応される。この反応は、−78℃〜−20℃、好まし くは、−50℃〜−30℃の温度範囲で行われる。 工程(c)(i)では、工程(b)の生成物は、溶媒(例えば、CH2Cl2)中にてまたは溶 媒なしで(好ましくは、溶媒なしで)、POCl3またはSOCl2と反応させることにより 、式5aの対応するシアノ化合物に転化される。この反応は、50℃〜還流状態の温 度範囲、好ましくは、還流状態で、行われる。 あるいは、工程(c)(ii)では、工程(b)または工程(c)(i)の生成物は、溶媒(例 えば、トルエン、THFまたはt-BuOMe、好ましくは、トルエン)中にて、DIBALHま たはLiALH4およびその誘導体(好ましくは、DIBALH)と反応させることにより、式 5bの対応するアルデヒドに転化される。この反応は、−78℃〜−30℃、好ましく は、−78℃〜−50℃の温度範囲で、行われる。 工程(d)では、工程5aまたは5bの生成物は、上で定義したような式6のピペリ ジン誘導体と反応されて、それぞれ、ケトンまたはアルコールが得られる。この 反応は、溶媒(例えば、THF、トルエンまたはt-BuOMe、好ましくは、THF)中にて 、行われる。このピリジン誘導体の濃度は、1.0〜2.0当量、好ましくは、1.1〜1 .2当量の範囲である。この反応は、工程5aの生成物に対して、−20℃〜50℃、好 ましくは、35℃〜45℃の温度範囲、および工程5bの生成物に対して、−78℃〜0 ℃、好ましくは、−78℃〜−60℃の範囲で、行われる。 工程(e)(i)では、式7aのケトンは、50℃〜120℃(好ましくは、90℃〜95℃)の 温度範囲で、強酸(例えば、CF3SO3H、CH3SO3HまたはBF3・HF、好ましくは、CF3SO3 H)で処理することにより、式Iの化合物に環化され、ここで、この点線は、二 重結合を表わす。 工程(e)(ii)では、式7bのアルコールは、100℃〜200℃(好ましくは、160℃〜1 80℃)の温度範囲で、酸(例えば、H2SO4、ポリリン酸またはCF3SO3H、好ましくは 、ポリリン酸)で処理することにより、式Iの化合物に環化され、ここで、この 点線は、単結合を表わす。 式1、3、6およびNHR5R6の出発物質は、当該技術分野で公知であるか、また は当業者により容易に調製され得る。 以下は、式Iの化合物を調製する本発明のプロセスの種々の工程における手順 の具体的な例であるが、当業者は、式Iの他の化合物を調製するために、本発明 のプロセスの範囲内における類似の手順が使用され得ることを理解する。 実施例1 工程(a): オートクレーブに、2,5-ジブロモ-3-メチルピリジン16g(60.6mmole)、(PPh3)2 PdCl2(4.5g、6.4mmole)、トルエン150ml、CH3CN(150ml)、およびt-ブチルアミ ン17ml(160mmole)を添加した。このオートクレーブを密封し、脱気し、窒素でパ ージし、そして120psiまで一酸化炭素を充填した。この反応混合物を、必要に応 じて定期的に再充填しつつ、2日間にわたって、60℃まで加熱し、次いで、室温 まで冷却した。このオートクレーブの内容物を真空下にて排出し、窒素でフラッ シュし、そして水およびEtOAcの助けを借りて、フラスコに移した。この混合物 を濃縮し、そしてセライト(celite)のパッドで濾過した。その濾液をEtOAcで 抽出し、合わせた抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、そして 濃縮した。その残留物をカラムクロマトグラフィーにより分離して、オイルとし て、この生成物11gを得た(収率67%)。工程(b): i-Pr2NH(10.56ml、80.7mmole)のTHF(90ml)溶液に、0℃で、ヘキサン中の 2.5M n-BuLi(31.20ml、77.9mmole)を添加し、この溶液を30分間攪拌した。このL DA溶液に、−78℃で、工程(a)の生成物9.6g(35.4mmole)のTHF(45ml)溶液を滴下 した。得られた紫色の溶液を、−78℃で30分間、-42℃で15分間攪拌し、次いで 、−78℃まで再冷却した。この溶液に、3-クロロベンジルクロリド8.0g(50mmol e)のTHF(50ml)溶液を滴下した。この反応系を、1時間にわたって、室温まで暖 めた。この反応系に、飽和NH4Cl溶液(50ml)および氷水(50ml)を添加し、この混 合物を、真空下にて、その容量の半分までエバポレートした。EtOAc(100ml×2) を用いた抽出および溶媒のエバポレーションにより、所望生成物16gを得、これ を、次の工程で直接使用した。 工程(c) 工程(b)のアミド(16g)をPOCl3(100ml)に溶解し、そしてこの溶液を2.5時間還 流し、次いで、真空下にて、その容量の3分の1まで濃縮し、200gの氷中に注 ぎ、そして25℃で、50%NaOH用いてpH8まで調節した。得られた混合物を、25℃ で、2時間攪拌し、そのpHを、NaOHを用いて8に維持した。EtOAc(100ml×2)を 用いた抽出およびエバポレーションにより、固体残留物を得、これを、ヘキサン で洗浄した。乾燥後、生成物10gを得た:その収率は、2工程において、88%で あった。 工程(d) 工程(c)の生成物(2g、6.25mmole)のTHF(20ml)溶液に、40〜45℃で、N-メチ ル-ピペリジルマグネシウムクロリド(8ml、0.94M、1.2当量)を滴下し、この反 応混合物を、30分間攪拌した。この反応混合物を、2N HClでpH2に調節し、そ して1時間攪拌した。このpHを、28%NH4OHで10に調節し、この混合物を、EtOAc (100ml×2)で抽出した。その有機層を分離し、そして濃縮して、残留物を得、 これを、CH2Cl2溶液として、シリカゲルに通した。この溶媒を除去して、オイル (2.3g)を得た。 工程(e): 工程(d)の生成物約2g(4.6mmole)のCF3SO3H(4.6ml、50mmole)溶液を、窒素下 にて、90℃で、18時間攪拌した。冷却した反応系を氷水に注ぎ、そして29%NH4O Hで、pH10に調節した。この生成物をCH2Cl2(2×)で抽出して、残留物2gを得 た。シリカゲルカラム(CH2Cl2:CH3OH:NH4OH(28%)(100:3:0.1)で溶出する) 上のクロマトグラフィーにより精製する。その収率は、出発ケトンの 消費に基づいて、68%である。 実施例2 工程1: 出発アミド(8g、20.3mmole)のトルエン80ml溶液に、−70℃で、10分間にわ たって、DIBALH 22ml(トルエン中で22mmol)を滴下した。この反応系を、TLCによ りモニターした;完了後、この反応混合物を、−60℃で、クエンチ溶液(これは 、水150mlおよびリンゴ酸11gで調製した)に移し、そのpHを、50%NaOHで、14に 調節した。得られた混合物を15分間攪拌し、そのトルエン層を分離した。その水 層をトルエン(100mL)で抽出し、そのトルエン層を合わせ、MgSO4で乾燥し、そし て濾過した。濃縮により、生成物5.7g(収率87%)を得た。 工程2: THF(20ml)中の工程1のアルデヒド(0.32g,0.60mmole)の混合物に、−78℃で 、グリニャール試薬(0.9M、0.7ml、0.63mmol)を滴下した。30分後、NH4Cl水(約 2ml)を添加し、この混合物を室温まで暖めた。水(50ml)を添加し、この混合物 をEtOAc(50ml×2)で抽出した。合わせた有機相を濃縮した後、その残留物を、 分取TLCにより分離して、生成物75mgを得た。 工程3: 工程2から得たアルコール0.5gとポリリン酸5gとの混合物を、2時間、170 ℃まで加熱した。室温まで冷却した後、この反応系を、NaOH水でpH12に調節し、 そしてEtOAcで抽出した。その有機層を合わせ、そしてMgSO4で乾燥し、そして濃 縮して、この生成物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CN,CZ,EE,GE,GW,HU,ID,I L,IS,JP,KG,KR,KZ,LC,LK,LR ,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO, NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UZ,VN,YU (72)発明者 ウォン,イー−シン アメリカ合衆国 ニュージャージー 07932,フローハム パーク,シャーブル ック ドライブ 26 (72)発明者 ウ,ガン−ゾン アメリカ合衆国 ニュージャージー 07920,バスキング リッジ,バンダーバ ー ドライブ 88

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式Iの化合物を調製するプロセスであって: ここで: R1、R2、R3およびR4は、独立して、水素およびハロからなる群から選択される が、但し、R1、R2、R3およびR4の少なくとも1個は水素でありかつR1、R2、R3お よびR4の少なくとも1個はハロであり;そして 該点線は、任意の二重結合を表わし; 該プロセスは、以下を包含する: (a)式1の化合物を: (i)式2のアミドを得るために、パラジウム触媒および一酸化炭素の存在下 にて、式NHR5R6のアミンと反応させる工程; ここで、R5は、水素であり、そしてR6は、C1〜C6アルキル、アリールまたはヘテ ロアリールであり; R5は、C1〜C6アルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、そしてR6は、水 素であり; R5およびR6は、独立して、C1〜C6アルキルおよびアリールからなる群から選択さ れ;または R5およびR6は、それらが結合している窒素と一緒になって、4個〜6個の炭素原 子を含有するかまたは3個〜5個の炭素原子ならびに-O-および-NR9-からなる群 から選択される1個のヘテロ部分を含有する、環を形成し、ここで、R9は、H、C1 〜C6アルキルまたはフェニルである;;または (ii)式2Aのエステルを得るために、パラジウム触媒および一酸化炭素の存在 下にて、式R10OHのアルコールと反応させる工程; ここで、R10は、C1〜C6低級アルキルまたはC3〜C6シクロアルキルであり: それに続いて、式2のアミドを得るために、2Aの化合物を、式NHR5R6のアミンと 反応させる工程; (b)式4の化合物を得るために、式2のアミドを、強塩基の存在下にて、式3 の化合物と反応させる工程: ここで、R1、R2、R3およびR4は、上で定義したとおりであり、そしてR7は、Clま たはBrである: (c)(i)式4の化合物を、式5aのシアノ化合物に転化する工程:;または (c)(ii)式4の化合物または式5aのシアノ化合物を、式5bのアルデヒドに転化 する工程: (d)それぞれ、式7aのケトンまたは式7bのアルコールを得るために、化合物5a または5bを、式6のピペリジン誘導体と反応させる工程: ここで、Lは、ClおよびBrからなる群から選択される脱離基である: (e)(i)式Iの化合物を得るために、式7aの化合物を環化する工程であって、こ こで、該点線は、二重結合を表わす;または (e)(ii)式Iの化合物を得るために、式7bの化合物を環化する工程であって、 ここで、該点線は、単結合を表わす、 プロセス。
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