JP2000512885A - 複数のウェットワイプのための折り重ね及び積み重ね構造 - Google Patents

複数のウェットワイプのための折り重ね及び積み重ね構造

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ベビーワイプ、化粧の除去、及び他のスキンケアアプリケーションのような人体への使用に加え、家庭において及び工業において表面を拭くのに使用される複数のウェットワイプ(1)に関する。これらウェットワイプは折り重ねられ且つ互いに挟み込まれて(40,50)、それぞれのワイプが顧客によりウェットワイプ(1)のスタックから直ちに1つづつ分離され得る改良された積み重ね構造を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 複数のウェットワイプのための折り重ね及び積み重ね構造 発明の分野 本発明は、改良された折り込み及び挟み込み構造を顧客によりそれぞれのワイ プが直ちにウェットワイプワイプスタックから分離され得るように提供された複 数のウェットワイプのスタックに関する。 発明の背景 ウェットワイプは、典型的には、家庭及び工業の双方の様々なアプリケーショ ンにおいて使用され、様々な機能を果たす予め湿らされた使い捨てのタオレット である。ウェットワイプは、典型的には、生物及び無生物の双方の表面を拭くの に使用され、クリーニング、クレンジング、消毒、及びスキンケアの利益のよう な多数の利益を提供するであろう。 あるアプリケーションは、特に洗い水が入手できない場合、例えば、旅行のと きに、人体の一部を拭くためのウェットワイプの使用である。ワイプは、一般に 、例えば、女性用ウェットワイプのような密接衛生ワイプ(intimate hygiene w ipe)として、肛門の、会陰のクレンジングと性器のクレンジングと顔及び手の クレンジングのような人間のクレンジング及びワイピングに使用される。ウェッ トワイプは、化粧、スキンコンディショナ、及び医薬品の除去及び適用を含む、 身体への物質の適用に使用されてもよい。ウェットワイプの他のアプリケーショ ンは、おむつの交換時、及びおむつ及び失禁デバイスの使用により部分的に生じ た大人及び乳児の皮膚炎の処置である。さらに、ウェットワイプは、例えば、台 所や風呂場の表面、眼鏡、靴、及び例えば、機械や自動車の表面のように工業に おいてクリーニングを必要とする表面のような他の表面を拭き取る及び/または クリーニングするのに適用され得る。また、ウェットワイプは、ペットのクリー ニング或いはグルーミングに使用される物品を含む。 ウェットワイプは、一般に、ポリオレフィン繊維、ビスコース繊維、及び綿繊 維のような合成及び天然繊維の組合わせで構成され、それらは一般に、数ある中 でも界面活性剤、防腐剤、オイル、及び香気を含む水性組成物で湿らされる。そ の後、ウェットワイプは、典型的には、蓋を有する桶状容器のような被覆された 容器内に折り重ねられ積み重ねられた構造で提供される。或いは、ワイプは、小 出し口を有する桶容器中に提供されてもよい。双方の場合において、これはワイ プの容易な運搬と保管とを可能とする。 しかしながら、折り重ねられたウェットワイプの現行の積み重ねについての問 題は、スタックからの単一のワイプの容易な分配に欠けることである。この問題 は、顧客がおむつを交換する間に乳児を抱えているときのような使用状況におい て特に深刻である。そのような状況下では、顧客はスタックから片手のみでワイ プを摘み上げ且つ分離することが可能であることを必要とする。これは、現行の 製品では十分に達成されていない。 スタック及び容器からのウェットワイプの十分な分配性の欠如の問題は、幾つ かの理由による。第一に、ウェットワイプは、典型的には、折り重ねられ、一方 が他方の上部に配置されるか、或いは隣り合うワイプを挟み込まれる。しかしな がら、現行のスタックの最上のワイプのリーディングエッジの正確な位置は、視 覚的或いは触覚的のどちらによっても容易には識別されない。これは、ワイプの 基体材料が典型的には均質であり、特に折り重ねられたときに、ワイプのリーデ ィングエッジがそれが置かれたワイプ基体材料から区別され得ないためである。 さらに、ワイプのリーディングエッジ部は、それが置かれた下のワイプ基体材料 と接着する傾向を有している。そのため、ワイプの表面にわたって指を移動させ る或いは引きずることによるエッジの触覚的な識別でさえ、エッジの位置の識別 には直ちには帰着しない。 第二に、ひとたびリーディングエッジの位置が見つかると、顧客が、単一のワ イプをそれが置かれたスタックから分離するために、十分な基体材料をしっかり とつかむこと及びその把持を維持することは困難である。顧客は、しばしば、そ のしっかりした把持が確立されずワイプが顧客の指から容易にすべるというよう に、リーディングエッジの小部分しかつかむことができない。 ウェットワイプの分配に関連するこれら問題は従来技術において認識されてい る。例えば、米国特許第5,540,332号は、ウェットワイプの分配性とこ れらワイプの製造方法とを記載している。改良された分配性は、ワイプの終端部 の1つの少なくとも一部に、正弦波構造のような非直線の繰返しパターンを提供 することにより達成される。しかしながら、単一のウェットワイプの分配の問題 は、記載されておらず、非直線リーディングエッジの使用により克服されてもい ない。 分配の問題の他の解決法は、米国特許第4,778,048号に記載されてお り、それは、改良されたアクセス、分配、及び等しい液体分布のために、容器内 のエッジ上で傾けられたウェットワイプのスタックを具備する製品を開示してい る。好ましい態様において、それぞれのワイプのエッジは、ワイプの本体の剛性 よりも大きなガーレイ剛性を有している。しかしながら、堅いエッジの準備はそ れ自体がウェットワイプの不所望な特徴である。ウェットワイプ、特にベビーワ イプのように皮膚の敏感な領域上で使用されることが意図されるウェットワイプ は、ある程度の軟らかさを必要とする。硬化させられたワイプのエッジは、実際 、この特許自身で認識されるように、もはや使用に適しておらず、それゆえ、ワ イプは使用に適した減少させられた基材表面を有することとなる。また、炎症を 起こすかもしれないので、このエッジ部の皮膚との接触を減少する或いは避ける ことに注意が払われる必要がある。その上、エッジの剛性は、単一のワイプの分 配の問題を解決しない。加えて、現行の製造技術を用いた不織基体へのそのよう な非直線エッジの提供は、非常に不所望なエッジのほつれに帰着する。 代わりに、顧客によるリーディングエッジの識別を助けるために、分配オリフ ィスを有する特別に設計された分配容器を提供することも提案されている。これ ら容器は、容器からの最上部のワイプの除去動作の際に、最上部のワイプが除去 されると、隣接するワイプがスタックから持ち上げられて部分的にオリフィスか ら突出するように設計されている。このような方法において、最上部のワイプは 、顧客により容易につかまれるように配置される。しかしながら、そのような工 夫の短所は、隣接するワイプの過剰に多い基体材料がオリフィスから露出するこ とである。したがって、ワイプは乾燥して使用に不適になり、処分されねばなら ない。EP747313は、この問題に対処する手段を提案し、容器のオリフィ ス からの連続的な廃棄(disposal)のためのウェットティッシュペーパのような多 重に折り重ねられた紙を開示している。この方法においては、最大で隣接するワ イプの長さの4分の1が分配オリフィスから露出する。しかしながら、湿らされ たティッシュペーパは柔軟性或いは強度の点で十分ではないので、そのようなペ ーパティッシュ製品は、ベビーワイプのような全てのウェットワイプアプリケー ションに用いられ得る訳ではない。特に、そのような湿らされたティッシュは、 使用中に千切れる傾向に見舞われ、それゆえ、ウェットワイプとしての使用には 適していない。 前述の従来技術のいずれによっても対処されないウェットワイプスタックから の単一のウェットワイプの分配の問題に対する他の重要な寄与する要因は、ワイ プ基体材料のそれ自身に接着する傾向である。特に、これは、製造及び保管の際 のワイプスタックの圧縮、ワイプ自体のスタックの実際の重量、及び基体材料と ワイプのローションとの中間の引力の存在のせいである。結果として、ワイプが 折り重ねられてスタックを形成する場合、基体材料はそれ自身と及び隣接するワ イプの基体材料と接着する傾向にある。したがって、ひとたび顧客がスタックか らワイプを持ち上げると、ワイプはその折り重ねられた構造を保つ傾向にある。 その上、ワイプは、典型的には、それが置かれた隣接するワイプと少なくとも部 分的に接着したままである。それゆえ、スタックからのワイプの除去動作の間に 加え、隣接するワイプはスタックから少なくとも部分的に分離される。結果とし て、顧客は、ワイプの所望のアプリケーションを開始する前にワイプを展開する ことを要求されるだけでなく、それをスタック中で隣接するワイプから分離し、 このワイプを容器中のスタックへと戻すことを要求される。これは、明らかに、 おむつの交換時にベビーワイプを使用する顧客にとって特に不便である。 ワイプ基体の接着の問題は、従来技術において認識されている。この問題を解 決する試みは、典型的には、JP08089439に記載された例に関しては、 挟み込まれたワイプの準備にある。実際、挟み込みは、米国特許第277202 1号及び米国特許第3330553号において開示されるようなドライティッシ ュ製品に関する従来技術において知られている。しかしながら、ウェットワイプ 製品における基体材料とローションとの間に存在する複雑な相互作用のせいで、 一般にドライティッシュ製品で用いられる折り重ね構造はウェットワイプには再 適用できないことは公知である。 さらに、提案された挟み込み構造の多くはそれに関連する問題を有している。 特に、挟み込みの結果として隣接するワイプとの間の基体材料の重なりの程度が 大きい場合、基体の接着の問題は常にワイプが完全に2つ一組で離れるように単 に悪化させられるに過ぎず、ワイプが1つづつ分配されたとしても、上方のワイ プを除去した後、隣接するワイプのかなりの部分は分配オリフィスから露出した ままとなり、ワイプは乾燥するであろう。他方で、単一のワイプの分配が保証さ れるように隣接するワイプ間の重なりが最小化された場合、隣接するワイプはス タックから認識可能な程度に分離せず、リーディングエッジの識別の問題が再度 現れる。 さらに、ワイプの不十分な分配に加え、従来技術の挟み込み構造に関する他の 問題もまた生じるであろう。例えば、挟み込み構造の結果として、基体材料が容 器中に不均一に配置され、それは、ワイプのスタック全体にわたる及び個々のワ イプ自体内での不均一なローションの分布のような幾つかの不所望な効果へと導 き、スタック内の特定の領域でのローションの濃縮へと帰着するかも知れない。 その上、挟み込み構造の多くは、基体材料への稜及び溝の形成へと帰着し、それ ら双方は美的に不所望であるのに加えて強度及び柔軟性を減少させる傾向にある 。 それゆえ、強く、柔軟で、吸収性のベビーワイプのような多くのアプリケーシ ョンに適したウェットワイプ基体を提供することが望まれている。さらに、ワイ プスタックからの単一のワイプの容易な分配を促進する、そのようなウェットワ イプのための積み重ね構造を提供することが望まれている。 本発明は、改良された折り重ね及び挟み込み構造を有するウェットワイプのス タックを提供することにより、これら問題に対処する。 発明の要約 本発明は、それゆえに、ベビーワイプのように人体の一部並びに他の表面を拭 くためのウェットワイプに関する。特に、本発明は、とりわけ、容器及び分配オ リフィスを用いるアプリケーションのために、ウェットワイプのスタックからの 単一のワイプの分配及び分離の容易さを促進するウェットワイプの積み重ね構造 に関する。 したがって、本発明のウェットワイプ積み重ね構造は、第1のワイプ集合体と 第2のワイプ集合体とを具備し、それらワイプのそれぞれは、基体と液体組成物 とを具備する。前記ワイプのそれぞれは、第1のリーディングエンドエッジから 第2のトレーリングエンドエッジへと縦に伸び、少なくとも2つの折り目を有し 、それによりリーディングエッジパネル、中央パネル、及びトレーリングエッジ パネルを提供する。 本発明によると、前記第1のワイプ集合体は、前記第1のワイプ集合体のそれ ぞれの前記中央パネルの少なくとも一部及び前記トレーリングエッジパネルの少 なくとも一部が、前記第2のワイプ集合体の1つのワイプの前記リーディングエ ッジパネルの少なくとも一部と前記中央パネルの少なくとも一部との間に挟み込 まれるように、前記第2のワイプ集合体に挟み込まれる。同様に、前記第2のワ イプ集合体のそれぞれの前記中央パネルの少なくとも一部及び前記トレーリング エッジパネルの少なくとも一部は、前記第1のワイプ集合体の1つのワイプの前 記リーディングエッジパネルの少なくとも一部と前記中央パネルの少なくとも一 部との間に挟み込まれる。加えて、本発明のワイプは、前記第1のワイプ集合体 のそれぞれの前記リーディングエッジパネル或いは前記トレーリングエッジパネ ルの長さが対応する中央パネルの長さの50%以下となるように、及び前記第2 のワイプ集合体のそれぞれの前記リーディングエッジパネル或いは前記トレーリ ングエッジパネルの長さが対応する中央パネルの長さの50%以下となるように 挟み込まれる。 図面の簡単な説明 図1は、Z形に折り重ねられたウェットワイプの斜視図を示す。 図2は、分配容器中で折り重ねられ且つ挟み込まれたウェットワイプのスタッ クを概略的に示す断面図である。 図3aは、リーディングエッジパネル2、中央パネル4、及びトレーリングエ ッジパネル3を有するZ形構造の折り重ねられたワイプを示す図1のX−X線に 沿った断面図である。 図3bは、リーディングエッジパネルにリップ36を有する折り重ねられたワ イプの断面図である。 図4a、4b、4c及び4dは、本発明に係るウェットワイプの折り重ね及び はさみ込み構造の4つの態様を示す断面図である。 発明の詳細な説明 本発明によると、ウェットワイプは、液体組成物をコートされた或いは含浸さ せられた基体を具備する。その基体は、織られた或いは不織の、フォーム、スポ ンジ、ボール、パフ、或いはフィルムでもよく、最も好ましくは不織であり、天 然または合成繊維或いはそれらの混合物で構成されてもよい。好ましくは、繊維 配合物は、ビスコース、綿、或いは亜麻のような親水性繊維材料とポリエチレン テレフタレート(PET)或いはポリプロピレン(PP)のような疎水性繊維材 料との、20重量%〜80重量%の親水性と80重量%〜20重量%の疎水性材 料の比の混合物である。2つの特に好ましい配合物は、50%ビスコース/50 %PP及び50%ビスコース/50%PETである。基体は、好ましくは、少な くとも20gm-2の及び好ましくは150gm-2未満の基本重量を有し、より好 ましくは基本重量は20gm-2乃至70gm-2の範囲内であり、最も好ましくは 50gm-2乃至65gm-2の範囲内である。基体はどのような厚さ(caliper) を有してもよい。典型的には、基体がハイドロエンタングリング(hydroentangl ing)プロセスにより作製される場合、基体の平均厚は0.8mm未満である。 より好ましくは、基体の平均厚は0.1mm乃至0.4mmである。基体の厚さ は、標準EDANA不織工業方法論、参照方法#30.4−89により測定され る。基体のバルク密度は、好ましくは1.0g/cm3以下であり、好ましくは 0.9g/cm3以下であり、最も好ましくは0.7g/cm3以下である。 基体を作製するのに使用される繊維に加え、当技術分野において公知のように 、基体はそれに加えられる他の成分或いは材料を有することができる。望まれる 添加物のタイプは、検討される基体の最終用途に依存するであろう。例えば、湿 ったトイレットペーパ、ペーパタオル、化粧紙、ベビーワイプ、及び他の類似の エ アレイド(air laid)製品のようなウェットワイプ製品においては、高い湿潤強 度が望まれる特質である。したがって、特にセルロース系の基体については、湿 潤紙力増強用樹脂(wet strength resin)のような当技術分野において公知の化 学物質を加えることが、しばしば望まれる。 紙技術において使用される湿潤紙力増強用樹脂のタイプについての一般的な論 文は、TAPPIモノグラフシリーズNo.29,Wet Strength in Paper and Paperboard,Technical As sociation of Pulp and Paper Industr y(ニューヨーク,1965)に見出すことができる。湿潤紙力増強用樹脂に加 え、スターチバインダのように当技術分野で公知の所定の乾燥強度及びリント( lint)制御添加剤を含むことも望ましい。さらに、基体は、二酸化チタンのよう な乳白剤のような基体材料の光学的特性を改良する薬剤を含有してもよい。 本発明によると、基体は、当技術分野において公知のどのような方法により製 造されてもよい。例えば、不織基体は、気相堆積のような乾燥成形技術或いは抄 紙機で行われるような湿式堆積により形成され得る。メルトブロー、スパンボン ド、ニードルパンチ、及びスパンレース法のような他の不織製造技術もまた使用 されてもよい。好ましい方法はハイドロエンタングリングである。 本発明によると、ウェットワイプの積み重ね構造が提供され、それはウェット ワイプスタックからの単一のワイプの分配及び分離の改良された容易さ並びにそ れぞれの次のワイプのリーディングエッジの位置の容易な識別へと帰着する。 以下、本発明は図面を参照しながら記載される。図1は、一重に折り重ねられ たウェットワイプ1の斜視図を提供している。図2は、容器20中に収容された 本発明に係る折り重ねられ挟み込まれたワイプ23のスタックの断面図である。 容器20は、桶部21と例えばヒンジ機構により桶部に軸回転可能に接合された 蓋22と分配オリフィス24とを含んでいる。その代わりの態様においては、ワ イプは積み重ねられ、その後、ホイル或いは貼り合せ高分子フィルムラッパのよ うな不透湿性のラッパ中に包装されて、容器を詰め替えるのに使用される詰め替 え包装品を提供し得る。 本発明によると、積み重ね構造は、互いに挟み込まれた第1及び第2のワイプ 集合体を具備する。図1〜3を参照すると、それぞれの集合体におけるそれぞれ の折り重ねられたワイプ1は、第1のリーディングエンドエッジ2から第2のト レーリングエンドエッジ3まで長手方向に延びている。また、折り重ねられたウ ェブは、第1のリーディングエンドエッジ2から第2のトレーリングエンドエッ ジ3へと縦方向に延びたサイドエッジ4及び5を有している。折り重ねられたそ れぞれのワイプ1は少なくとも2つの折り目を有し、それにより3つのパネルを 提供している。ここで使用されるように、パネルは、2つの折り目の間或いは折 り目とエッジエンドとの間に延びたワイプの部分である。 第1のパネルの折り目6は、一般にはリーディングエッジ2に平行であり且つ 一般にはサイドエッジ4,5に垂直である。第1のパネルの折り目6はリーディ ングエッジ2から縦方向に離間され、第1のパネルの折り目6とリーディングエ ッジ2との間に延びたリーディングエッジパネル9を提供している。第2のパネ ルの折り目7は、一般には、第1のパネルの折り目6に平行であり且つ縦方向に 離間されており、それにより、第1のパネルの折り目6でリーディングエッジパ ネル9に接合され且つ第1のパネルの折り目6と第2のパネルの折り目7との間 に延びた中央パネル8を提供している。トレーリングエッジパネル10は、第2 のパネルの折り目7で中央パネル8と接合され、第2のパネルの折り目7とトレ ーリングエンドエッジ3との間に延びている。本発明によると、ワイプは、第1 及び第2のパネルの折り目6及び7で折り重ねられ、リーディングエッジパネル 、中央パネル、及びトレーリングエッジパネル9,8及び10を提供する。ワイ プは、挟み込みに先立って、幾つかの構造へと折り重ねられ得る。これは、図3 で示唆されるように、それぞれのパネルのぞれぞれの表面について明確に実証さ れる。 図3において、それぞれのワイプは、第1の上面リーディングエッジパネル3 0、第2の下面リーディングエッジパネル31、第1の上面トレーリングエッジ パネル32、第2の下面トレーリングエッジパネル33、第1の上面中央パネル 34、及び第2の下面中央パネル35を有している。リーディングエッジパネル 及びトレーリングエッジパネルは、それぞれ第1のパネルの折り目及び第2のパ ネルの折り目により、パネルが中央パネルの上側接面上に或いは中央パネルの下 側接面上にもたれかかるように提供されてもよい。図1及び3aで例示されるよ うに、リーディングエッジパネル9は中央パネル8の上側接面の一部に隣接し且 つその上に横たわっており、トレーリングエッジパネルは中央パネル8の下側接 面に隣接し且つその下に横たわっており、それにより、所謂逆Z形に折り重ねら れたワイプを提供している。その代わりに、ワイプはZ形折り重ね構造を提供す るように折り重ねられてもよい。さらにその代わりに、それぞれのワイプのリー ディングエッジパネル及びトレーリングエッジパネルの双方が、それらが中央パ ネルの上面の一部に隣接し且つその上に横たわるように折り重ねられてもよい。 好ましくは、第1及び第2の集合体のワイプは、互いに鏡像を提供するように折 り重ねられる−例えば、第1の集合体のワイプがZ形に折り重ねられ、第2の集 合体のワイプが逆Z形に折り重ねられる。 さらに、ここで上述したリーディングエッジパネル、中央パネル、及びトレー リングエッジパネルに加え、それぞれのワイプは付加的なパネルを有してもよい 。特に、リーディングエッジパネル及び/またはトレーリングエッジパネルが付 加的な折り目を提供されて、図3bに示されるようなリーディングエッジパネル リップ或いはトレーリングエッジパネルリップを提供してもよい。そのようなリ ップは、リーディングエッジパネル或いはトレーリングエッジパネルに、折り重 ねられた基体のリーディング或いはトレーリングエッジに隣接し且つ離間された パネルリップの折り目を提供し、パネルリップの折り目とエンドエッジとの間に 延びたリップを提供することにより形成される。パネルリップの折り目は、リー ディングエンドエッジがリーディングエッジエンドパネルの下方になるように、 リーディングエッジパネルの下面へ折り重ねられてもよい。この構造は、エッジ の把持を促進するのに特に有利である。その代わりに、リーディングエッジパネ ルは、リーディングエンドエッジがリーディングエッジパネルの上面にもたれか かるように折り重ねられてもよい。また、リップは、トレーリングエッジパネル の上側或いは下面上に位置してもよい。リップは、典型的には、リーディング或 いはトレーリングエッジから、リーディングエッジパネルリップの折り目或いは トレーリングエッジパネルリップの折り目まで4cm乃至0.1cm、好ましく は2cm乃至0.25cm延びている。 本発明によると、基体材料及びそのパネルの全体的な寸法は、ワイプの意図さ れる適用に依存し、それに応じて選択され得る。好ましくは、リーディングエッ ジパネルと中央パネルとトレーリングエッジパネルとの長さの比は、1:2:1 乃至1:5:1であり、最も好ましくはその比は1:3:1である。より好まし くは、第1及び第2のワイプ集合体のワイプのパネルの長さの比は同一であり、 最も好ましくは、リーディング及びトレーリングエッジパネルはともにワイプの 総長のおよそ4分の1である。ワイプがベビーワイプとして使用されてもよい非 制限的な例証的な例においては、それぞれの折り重ねられたワイプ1は、リーデ ィングエンドエッジ2からトレーリングエンドエッジ3まで縦方向に測定した場 合に、10cm乃至30cmの折り重ねられていない長さを有し得る。それぞれ の折り重ねられたワイプ1について、第1のパネルの折り目6と第2のパネルの 折り目7との間の間隙は2cm乃至7cmとすることができ、一方、リーディン グエッジパネル9及びトレーリングエッジパネル10の長さは2cm乃至7cm とすることができる。好ましい態様において、第1のパネルの折り目6とリーデ ィングエンドエッジ2との間の間隙は、より好ましくは3cm乃至6cmであり 、さらに好ましくは約3cm乃至5cmである、第1のパネルの折り目6と第2 のパネルの折り目との間の間隙は、より好ましくは3cm乃至12cmであり、 さらに好ましくは約10cm乃至12cmである。第2のパネルの折り目7とト レーリングエンドエッジとの間の間隙は、より好ましくは3cm乃至6cmであ り、さらに好ましくは約3cm乃至5cmである。 本発明によると、及び図4a,4b,4c及び4dに例示される態様を参照す ると、その積み重ね構造の本質的な特徴は、第1の折り重ねられたワイプ集合体 40のそれぞれが第2の折り重ねられたワイプ集合体41のそれぞれに挟み込ま れることである。 例えば、第1のワイプ集合体のワイプxは逆Z形に折り重ねられ、第2のワイ プ集合体のZ形に折り重ねられたワイプxの間に挟み込まれる。同様に、第2の ワイプ集合体のワイプxは第1のワイプ集合体のワイプy間にはさみ込まれ、第 1のワイプ集合体のワイプyは第2のワイプ集合体のワイプyに挟み込まれる。 この方法において、第1の集合体ワイプxで始めると、前記第1のワイプ集合体 40のそれぞれの前記中央パネル42xの少なくとも一部及び前記トレーリング エッジパネル43xの少なくとも一部は、前記第2のワイプ集合体50のそれぞ れの前記リーディングエッジパネル51xの少なくとも一部と前記中央パネル5 2xの少なくとも一部との間で、第2のワイプ集合体のワイプxに挟み込まれる 。同様に、前記第2のワイプ集合体50のそれぞれの前記中央パネル52xの少 なくとも一部及び前記トレーリングエッジパネル53xの少なくとも一部は、前 記第1のワイプ集合体40のそれぞれの前記リーディングエッジパネル41yの 少なくとも一部と前記中央パネル42yの少なくとも一部の間に挟み込まれる。 本発明によると、積み重ね構造の他の本質的な特徴は、第1及び第2の集合体 のそれぞれのワイプのパネルの相対的な長さに関係している。したがって、それ ぞれのワイプ,例えば前記第1のワイプ集合体のワイプx,のリーディングエッ ジパネル或いはトレーリングエッジパネルの長さは、対応する中央パネルの長さ の50%以下である。同様に、前記第2のワイプ集合体のそれぞれのワイプのリ ーディングエッジパネル或いはトレーリングエッジパネルの長さは、対応する中 央パネルの長さの50%以下である。それゆえに、いずれのワイプのリーディン グエッジパネルの長さとトレーリングエッジパネルの長さとの和も対応するワイ プの中央パネルの長さ以下であれば、第1及び第2のワイプ集合体のそれぞれの リーディング及びトレーリングエッジパネルはどのような長さであってもよい。 しかしながら、好ましくはそれぞれの集合体の全てのワイプのパネルの長さは、 より好ましくは第1及び第2の双方の集合体における対応するパネルは、実質的 に同一の寸法である。 ここで上述されるように積み重ねられたウェットワイプは、従来技術により積 み重ねられたワイプよりも優れた分配性をもたらす。理論に束縛されることは望 まないが、改良された分配は、第1及び第2のワイプ集合体の間の特定の挟み込 まれた折り重ね構造とワイプのパネル間の特定の重なり領域との組合わせに関係 していることが見出されている。 ここで上述した挟み込み構造を用いることにより、挟み込まれたスタックから の最上のワイプ,例えば第1の集合体のワイプx,の除去は、第2の集合体の隣 接するワイプxのリーディングエッジパネルのスタックからの波立ち(agitati on)を生じさせるであろう。これは、その結果、隣接するワイプのリーディング エッジの位置を顧客が識別するのを促進する。さらに、隣接するワイプ(すなわ ち、第2のワイプ集合体のワイプx)のリーディングエッジパネルと最上のワイ プ(すなわち、第1のワイプ集合体のワイプx)の中央パネル或いはトレーリン グエッジパネルとの重なり領域は、第2の集合体のワイプxの基体材料の要求さ れる長さがスタックから持ち上げられ且つ分離されるのを確実にする。隣接する ワイプ(第2の集合体のx)の中央パネルと最上のワイプ(第1のワイプのx) のトレーリングエッジパネル或いは中央パネルとの間の重なり領域は、より少な く重要であるように思われる。それゆえに、第1及び第2のパネルの折り目の位 置並びに中央パネルに対するリーディング及びトレーリングエッジパネルの相対 的な長さが臨界的に重要である。しかしながら、本発明により提供される改良さ れた分配性は、与えられた仮説に加えて或いはその代わりに他の効果及び相互作 用を伴ってもよく、それゆえ、それを当てにすべきではない。 さらに、分配性の改良に加えて、本発明の挟み込み構造,特には図4aに例示 される態様,は、スタック中のそれぞれのワイプの基体材料の大部分が水平面内 に位置することを確実にする。これは、スタックが基体材料の稜や溝を生じる傾 向を減少させる。その上、その挟み込み構造は、液体組成物がスタックにわたっ て不均一に分布するようになる傾向をも減少させる。 以下に、本発明の更なる詳細が、図4a,4b,4c及び4dのそれぞれの態 様を順に参照しながら記載される。 図4aは、本発明の最も好ましい積み重ね構造を描いている。その構造は、Z 形構造に折り重ねられたワイプの第1の集合体40を具備し、それは、逆Z形折 り重ね構造に折り重ねられたワイプの第2の集合体に挟み込まれている。これに より、第1の集合体40のそれぞれのワイプの中央パネル42x(42y)の一 部は、第2の集合体50のそれぞれのワイプのリーディングエッジパネル51x (51y)の一表面の実質的に全てが第1の集合体40の中央パネル42x(4 2y)の一部と接触するように、第2の集合体50のそれぞれのワイプのリーデ ィングエッジパネル51x(51y)の一部と接触している。本態様において、 前記第1のワイプ集合体40のそれぞれのリーディングエッジパネル41x(4 1y)及びトレーリングエッジパネル43x(43y)は、ともにその対応する 中央パネル42x(42y)の長さの50%以下であり且つ実質的に長さが等し い。同様に、前記ワイプの前記第2の集合体50のそれぞれのリーディングエッ ジパネル51x(51y)及びトレーリングエッジパネル53x(53y)は、 ともにその対応する中央パネル52x(52y)の長さの50%以下であり且つ 実質的に長さが等しい。さらに、第1の集合体40のそれぞれのワイプのリーデ ィングエッジパネル41x(41y)、トレーリングエッジパネル43x(43 y)、及び中央パネル42x(42y)の長さは、第2のワイプ集合体50の対 応するリーディングエッジパネル51x(51y)、トレーリングエッジパネル 53x(53y)、及び中央パネル52x(52y)の長さと実質的に長さが等 しい。特に、図4aに描かれた本態様において、前記第1のワイプ集合体のそれ ぞれ及び前記第2のワイプ集合体のそれぞれのリーディングエッジは、前記ワイ プのそれぞれの総長のおよそ4分の1である。 図4bに描かれた態様は、それぞれのパネルの長さに関しては図4aの態様と 同様である。しかしながら、本態様において、第1及び第2の集合体の双方のワ イプは、挟み込みに先立って、ワイプのリーディングエッジパネル及びトレーリ ングエッジパネルが対応するワイプの中央パネルの上側表面に隣接するように折 り重ねられる。それゆえに、本発明にしたがって折り込んだ後、第1の集合体4 0のそれぞれのワイプの中央パネル42x(42y)の一部は第2の集合体50 のそれぞれのワイプの中央パネル52x(52y)の一部と接触し、第2の集合 体のワイプのトレーリングエッジパネル53x(53y)の一部は第1の集合体 40のワイプのリーディングエッジパネル41yと接触している。同様に、第2 の集合体のそれぞれのワイプのトレーリングエッジパネル53xの一部は第1の 集合体のそれぞれのワイプのリーディングエッジパネル41yの一部と接触し、 第2の集合体のそれぞれのワイプの中央パネル52xの一部は第1のワイプ集合 体のそれぞれのワイプの中央パネル42yの一部と接触している。 図4c及び4dに係る態様は、第1の集合体40のワイプがZ形構造に折り重 ねられ、逆Z形に折り重ねられたワイプの第2の集合体50に挟み込まれた積み 重ね構造を示している。しかしながら、これら態様において、それぞれの集合体 のそれぞれのワイプのリーディングエッジパネルとトレーリングエッジパネルと の長さは等しくはない。図4cに描かれる態様において、第1及び第2の集合体 の双方のワイプのトレーリングエッジパネルの長さは、中央パネルの長さの50 %を超えており、実際には、第1及び第2の集合体の双方のそれぞれのワイプの 中央パネルの長さの約60%である。その結果、第1及び第2の集合体の双方の それぞれのワイプのリーディングエッジパネルの長さは、中央パネルの長さの5 0%未満であり、約30%である。図4dに描かれる態様において、第1及び第 2の集合体の双方のワイプのリーディングエッジパネルの長さは、中央パネルの 長さの50%を超えており、第1及び第2の集合体の双方のそれぞれのワイプの 中央パネルの長さの約60%である。同様に、それぞれのワイプのトレーリング エッジパネルの長さは、中央パネルの長さの50%未満であり、約30%である 。 本発明に係る特に好ましい態様において、例えば図4aに描かれるように、第 1の集合体のそれぞれのワイプの第2のパネルの折り目44xは、第2のワイプ 集合体の隣接するそれぞれのワイプの第1のパネルの折り目54xと直接接触す べきではない。同様に、第2の集合体のそれぞれのワイプの第2のパネルの折り 目55xは、第1の集合体の隣接するワイプの第1のパネルの折り目44yと直 接接触すべきではない。好ましくは、折り目線の間に、少なくとも1mm、好ま しくは1mm乃至5mm、最も好ましくは1mm乃至3mmの距離があるべきで ある。これは、2つの隣接するワイプ(第1及び第2の集合体のx)の2つの隣 接する折り目の間の接触は、最上のワイプが隣接するワイプから分離される能力 を妨げ、隣接するワイプの基体材料を過剰に多くスタックから分離させるという ことが信じられているからである。 本発明に係る他の好ましい態様においては、リーディングエッジ或いはパネル に視覚的な及び/または触覚的なインジケータを提供することも好ましい。その ようなインジケータは、顧客がリーディングエッジの位置を突き止めるのをさら に援助する。視覚的なインジケータは、例えば、エッジの近傍のリーディングエ ッジパネルの表面に印刷された着色されたストリップ或いはバンドの形態で提供 されてもよい。 エッジインジケータを提供する特に好ましい手段は、正弦波の繰返し或いはジ グザクパターンの繰返しのような非直線エッジの使用によるものである。そのよ うな非直線パターンは、エッジの長さに沿って連続して成いは不連続に部分的に 延びてもよく、より好ましくは実質的にワイプのエッジの長さ全体に沿って延び てもよい。そのようなエッジの措置は、視覚的及び触覚的なエッジの位置のイン ジケータを提供する。そのような機構はワイプの分配の容易さをさらに促進する 。 本発明によると、基体材料は、典型的には液体組成物で含浸させられるか或い はコートされる。本発明の利益は、その積み重ね構造が、分配メカニズムに甚大 な影響を与えることなく様々な組成物が基体材料とともに使用されるのを可能と することである。これは、組成物の性質が多様になるのを可能とするのに有用で あるだけでなく、スタック全体にわたる組成物の添加が、組成物がスタックの底 部に沈降するのを抑制するために多様になることも可能とする。本発明によると 、液体組成物という用語は、ワイプが表面と接触しているときに液体の形態であ るどのような組成物をも意味する。典型的には、その組成物は、水性、アルコー ル系、或いは油中水系や水中油系や複合エマルジョンのようなエマルジョンでも よく、好ましくはエマルジョンは水中油系エマルジョンである。そのエマルジョ ンは、例えば皮膚を拭くことによるような最低限の圧力の印加により破壊されう る液相を具備してもよい。典型的には、その組成物は、2重量%乃至50重量% の前記組成物の活性種と50重量%乃至98重量%の水とを含有し、その水は好 ましくは脱イオン化或いは蒸留されている。活性成分のうち、好ましくは2%乃 至20%が油相に存在し、残りが水性相に存在する。 本発明によると、ウェットワイプは、その組成物の1重量%乃至20重量%の 、好ましくは2重量%乃至10重量%の範囲で油相を含有するエマルジョン組成 物を提供される。有利には、油性相は、植物或いは動物油からのような天然資源 から得られるか、或いは合成のまたはそれらの混合物でもよい。ここで使用され る好適な植物及び動物油は、蜜蝋、ラノリン、カンデリラなどのワックスと、カ プリル及びカプリントリグリセリドとオクチルパルミタートのようなグリセリン エステル及びグリセリンエーテル、脂肪酸アルコール、脂肪酸エステル、及び脂 肪酸エーテルなどのオイルとを含む。好適な鉱油は、パラフィン及び石油ゼリー のような鉱油系のオイルを含む。ここで使用される合成油は、例えば、ポリエチ レ ンワックスやシリコーン系オイルのようなエチレン系ポリマーを含む。好適なシ リコーンオイルは、ポリジメチルシロキサンと、揮発性シクロメチコーン(meth icones)と、ジメチコノール(dimethiconols)と、シロキシシリケートと、シ ロキサンのアミノ−及びフェニル誘導体と、それらの混合物とを含む。例は、ジ メチコーン(Dow Corning 200 Fluids)、シクロメチコ ーン及びジメチコーン(Dow Corning 1401 Fluid)、セ チルジメチコーン(Dow Corning 2502 Fluid)、ジメチ コーン及びトリメチルシロキシシリケート(Dow Corning 593 Fluid)、シクロメチコーン(Dow Corning 244,245, 344,或いは345 Fluid)、フェニルトリメチコーン(Dow Co rning 556 Fluid)、或いはそれらの組合わせを含む。 水中油系エマルジョンは、典型的には、乳化剤を必要とする。本発明において 使用されてもよい乳化剤は、好ましくは、主に水中油系エマルジョンの一次乳化 が可能である。乳化剤は、組成物の0.02重量%乃至5.0重量%、好ましく は0.02重量%乃至3.0重量%の範囲で存在する。 好ましい態様において、乳化剤は、C10〜C30のアルキルアクリレートと 、アクリル酸、メチルアクリル酸、或いはサッカロースのアリルエーテル或いは ペンタエリトリトールのアリルエーテルと架橋したそれらの単純エステルの1つ の或いはそれより多くのモノマーとのコポリマーのような高分子タイプの乳化剤 である。本発明において有用な乳化剤は、Ceteareth−12、Cete areth−20、或いはPemulen TR1及びTR2を含み、それらは 米国のB.F.Goodrich社から市販されている。しかしながら、エトキ シ化脂肪族アルコール、脂肪酸のグリセリンエステル、石鹸、砂糖誘導物質(su gar derived agents)のような他の公知の乳化剤もここでの使用に適している。 他の有用な乳化剤は、EP−A−328 355に詳細に開示されているものを 含む。 本発明によると、その組成物は、安定化剤或いは防腐剤を含有してもよい。こ こでの使用に適した安定化剤は、好ましくは0.1乃至1.0%の範囲で存在す るフェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、メチルパ ラベン(paraben)、プロピルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、安 息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、塩化ベンザルコニウム、及びエチレン ジアミン四酢酸(以下、EDTAという)のニナトリウム塩或いは他のEDTA 塩(Sequestrene)を含む。Sequestreneは、一般にはエ チレンジアミン四酢酸及び塩の系列の錯化剤及び金属錯体である。安定化剤の総 量は、組成物の0.1重量%乃至4.0重量%の範囲内であるべきである。 本発明の組成物は、前記組成物の0.02重量%乃至5.0重量%の皮膚軟化 剤或いは保湿剤(moisturiser)をさらに含有してもよい。好ましくは、皮膚軟 化剤は水溶性であり、プロピレングリコール、グリセリン、及び水溶性ラノリン 誘導体のような多価アルコールを含む。 さらに、本発明において使用されてもよい任意の成分は、抗カビ剤、抗菌剤、 皮膚保護剤、油性クレンジング剤、好ましくはノニオン性の或いは両性の水溶性 界面活性剤或いは洗剤、pH調整剤、香料(perfume)、及びフレグランス等を 含む。 エマルジョンがウェットワイプに良好なクリーニング性能を提供するためには 、導出される粘度は500mPas未満であり、好ましくは300から100m Pasを超える範囲内であり、最も好ましくは180乃至120mPasの範囲 内である。 本発明に係るウェットワイプ製品を準備するに当たり、その組成物は基体材料 の少なくとも1つの表面に塗布される。その組成物は、ウェットワイプの製造の 間のいつでも塗布され得る。好ましくは、その組成物は、基体が乾燥された後に 基体に塗布され得る。溶融或いは液体粘稠度(consistency)を有するぬるぬる した材料を均一に分布させるどのような塗布方法も使用され得る。好適な方法は 、噴霧、印刷(例えば、フレキソ印刷)、コーティング(例えば、グラビアコー ティング或いは流し塗り)、基体がチューブを横切る間に組成物をチューブを通 らせて基体と接触させる押出し(extrusion)、或いはこれら塗布技術の組合わ せを含む。例えば、カレンダロールのような回転する表面上への組成物の噴霧は 、その後、組成物を基体の表面に転写する。組成物は、基体の一表面に或いは両 表面に、好ましくは両表面に塗布され得る。好ましい塗布方法は押出しコーテ ィングである。 その組成物は、基体の表面に不均一に塗布され得る。不均一は、例えば、組成 物の量や分布のパターンが基体の表面にわたり変化し得ることを意味する。例え ば、基体の表面のどこかは、より多い或いはより少ない量の組成物を有すること ができ、どのような組成物も有していない表面部分も含む。その組成物は、典型 的には基体1グラム当り約0.5g乃至10g、好ましくは基体1グラム当り1 .0g乃至5g、最も好ましくは乾燥した基体1g当り2g乃至4gの量で塗布 される。 好ましくは、その組成物は基体にそれが乾燥された後のどのような時点でも塗 布され得る。例えば、その組成物は、カレンダ加工の前、或いはカレンダ加工の 後であり且つペアレントロール上に巻き上げられる前に塗布され得る。典型的に は、塗布は、製造されることが意図されるワイプの実質的な数に等しい幅を有す るロールから巻き出された基体について実行されるであろう。その組成物を塗布 された基体は、その後、順次切断されて個々のワイプを製造する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,T D,TG),AP(GH,GM,KE,LS,MW,SD ,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG, KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID,IL, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU ,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 複数のウェットワイプの積み重ね構造であって、前記構造は第1のワイプ 集合体と第2のワイプ集合体とを具備し、 前記複数のワイプのそれぞれは基体と液体組成物とを具備し、前記複数のワイ プのそれぞれは第1のリーディングエンドエッジから第2のトレーリングエンド エッジまで長手方向に延び、前記複数のワイプのそれぞれは2つの折り目を有し それによりリーディングエッジパネルと中央パネルとトレーリングエッジパネル とを提供し、 前記第1のワイプ集合体は、 前記第1のワイプ集合体のそれぞれの前記中央パネルの少なくとも一部及び前 記トレーリングエッジパネルの少なくとも一部が、前記第2のワイプ集合体の1 つのワイプの前記リーディングエッジパネルの少なくとも一部と前記中央パネル の少なくとも一部との間に挟み込まれ、且つ 前記第2のワイプ集合体のそれぞれの前記中央パネルの少なくとも一部及び前 記トレーリングエッジパネルの少なくとも一部が、前記第1のワイプ集合体の1 つのワイプの前記リーディングエッジパネルの少なくとも一部と前記中央パネル の少なくとも一部との間に挟み込まれるように、 前記第2のワイプ集合体に挟み込まれ、 前記第1のワイプ集合体のそれぞれの前記リーディングエッジパネル或いは前 記トレーリングエッジパネルの長さは、対応する中央パネルの長さの50%以下 であり、且つ 前記第2のワイプ集合体のそれぞれの前記リーディングエッジパネル或いは前 記トレーリングエッジパネルの長さは、対応する中央パネルの長さの50%以下 である積み重ね構造。 2. 前記第1のワイプ集合体のそれぞれの前記リーディングエッジパネル及び 前記トレーリングエッジパネルの長さはともに前記対応する中央パネルの長さの 50%以下であり、前記ワイプの前記第2のワイプ集合体のそれぞれの前記リー ディングエッジパネル及び前記トレーリングエッジパネルはともに前記対応する 中央パネルの長さの50%以下である請求項1に記載の複数のウェットワイプの 積み重ね構造。 3. 前記第1のワイプ集合体のそれぞれの前記リーディングエッジパネルの長 さと前記トレーリングエッジパネルの長さとは実質的に等しい長さであり、前記 第2のワイプ集合体のそれぞれの前記リーディングエッジパネルの長さと前記ト レーリングエッジパネルの長さとは実質的に等しい長さである請求項1または2 に記載の複数のウェットワイプの積み重ね構造。 4. 前記第1のワイプ集合体のそれぞれの前記リーディングエッジパネルは前 記第2のワイプ集合体のそれぞれの前記リーディングエッジパネルと実質的に長 さが等しい請求項3に記載の複数のウェットワイプの積み重ね構造。 5. 前記第1のワイプ集合体のそれぞれ及び前記第2のワイプ集合体のそれぞ れの前記リーディングエッジパネルの長さと、前記第1のワイプ集合体のそれぞ れ及び前記第2のワイプ集合体のそれぞれの前記トレーリングエッジパネルの長 さとの比は、1:2:1乃至1:5:1の比である請求項4に記載の複数のウェ ットワイプの積み重ね構造。 6. 前記第1のワイプ集合体のそれぞれ及び前記第2のワイプ集合体のそれぞ れの前記リーディングエッジパネルは前記複数のワイプのそれぞれの総長のおよ そ4分の1である請求項4に記載の複数のウェットワイプの積み重ね構造。 7. 前記第1のワイプ集合体の前記それぞれのワイプは逆Z形構造に折り重ね られ、前記第2のワイプ集合体のそれぞれのワイプはZ形構造に折り重ねられた 請求項6に記載の複数のウェットワイプの積み重ね構造。 8. 前記第1のワイプ集合体の前記それぞれのワイプ及び前記第2のワイプ集 合体のそれぞれのワイプは第1のパネルの折り目と第2のパネルの折り目とを有 し、前記第1の集合体のそれぞれのワイプの前記第1のパネルの折り目と前記第 2のワイプ集合体の1つのワイプの前記第2のパネルの折り目との距離は1mm 乃至5mmであり、 前記第1のワイプ集合体のそれぞれのワイプの前記第2のパネルの折り目と前 記第2のワイプ集合体の1つのワイプの前記第1のパネルの折り目との距離は1 mm乃至5mmである上記請求項のいずれか1項に記載の積み重ね構造。 9. 前記複数のワイプは容器中に収容され、前記容器は分配オリフィスを有す る上記請求項のいずれか1項に記載の複数のウェットワイプの積み重ね構造。 10. 前記基体は不織である上記請求項のいずれか1項に記載の複数のウェッ トワイプ。 11. 前記基体はポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、及びそれら の混合物からなる群より選ばれる疎水性の繊維を具備する上記請求項のいずれか 1項に記載の複数のウェットワイプ。 12. 前記基体は綿、ビスコース、亜麻、及びそれらの混合物からなる群より 選ばれる親水性の繊維を具備する上記請求項のいずれか1項に記載の複数のウェ ットワイプ。 13. 前記液体組成物は水中油系エマルジョンであり、前記ウェットワイプは 前記基体の乾燥重量1グラム当り0.5g乃至10gの前記エマルジョンを具備 する上記請求項のいずれか1項に記載の複数のウェットワイプ。
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