JP5651315B2 - 衛生シート - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、ティシュ等のように折り畳まれて容器等に収容される衛生シートに関するものである。
従来、例えば、薬液が含浸されている複数のウェットティシュ等を容器等に収容する場合は、それぞれを三つ折りにして、重ねて配置している。そして、利用者は、容器等に形成された取出口から、この重ねられたウェットティシュを上から順に取り出す構成となっている。
また、このように重ねて配置されたウェットティシュは、利用者が取り出し易いように、最も上に配置されているウェットティシュの一部が、取出口から突出するように配置される。これをポップアップ方式という。
すなわち、ポップアップ方式では、1枚のウェットティシュを取出口から取り出すと、その下に配置されているウェットティシュの一部が取出口から突出するように構成される。
このようなポップアップ方式を可能にするためには、容器等に収容されている折りたたまれたウェットティシュの一部が、他のウェットティシュの一部と重なるように配置されている必要がある。
そして、このようにウェットティシュを配置するための折り方が従来から種々提案されてきた(例えば、特許文献1)。
特開2007−144053号公報(図2等)
ところで、特許文献1の折り方は、変形Z折り等と呼ばれている。図7(a)は、特許文献1の変形Z折りで折られたウェットティシュの積層状態を示す概略説明図であり、図7(b)は、図7(a)の上側に配置されたウェットティシュを取出口から取出すときの状態を示す概略説明図である。
図7(a)に示すように、ウェットティシュ1、2は、容器3内に三つ折りにされた状態で配置されている。また、容器3には、利用者がウェットティシュ1等を取り出すための取出口3aが形成されている。
ウェットティシュ1等の折り方は次のようになっている。すなわち、先ず、ウェットティシュ1は、図7(a)の取出口3a側に配置される第1領域1aと、この第1領域1aの下側に折られて配置される第2領域1bと、この第2領域1bの下側に折られて配置される第3領域1cとを有するように三つ折りにされる。
また、その下方に配置されるウェットティシュ2は、その第1領域2aの一部が、上記ウェットティシュ1の第1領域1aと第2領域1bとの間に挟まるように配置される構成となっている。
したがって、利用者が図7(a)の取出口3a側に配置されるウェットティシュ1を取り出そうとすると、図7(b)に示す状態となる。
すなわち、ウェットティシュ1の第1領域1a及び第2領域1bが取出口3aから排出されると、同時に第1領域1a及び第2領域1bに挟まれていたウェットティシュ2の第1領域2aの一部が、ウェットティシュ1の第2領域1b等に張り付いた状態で取出口3aから排出される。
このとき、張り付いたウェットティシュ2の第1領域1aの一部が、その後、ウェットティシュ1と離れれば、ウェットティシュ2の第1領域1aの一部が取出口3aから突出して上述の「ポップアップ」状態となる。
しかし、この張り付き状態が強い場合があり、その際、ウェットティシュ2は、ウェットティシュ1と離れず、そのまま排出され、いわゆる「ズル」と称される現象が生じるという問題があった。
このため、従来は、取出口3aの形状を工夫し、張り付いたウェットティシュ2をウェットティシュ1から引き離すような構造を採用せざるを得なかった。しかし、これでは、製造コストの上昇を招くという問題があった。
そこで、本発明は、ポップアップさせるため、相互に一部が重なるように折り畳んだ状態の衛生シートを取り出した際、次に続く衛生シートが共に取り出されるという「ズル」が生じ難い衛生シートを提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、取出口を有する容器内に折り畳まれて複数収容される衛生シートであって、各衛生シートは、順番に取り出し可能な構成となっていると共に、第1領域、第2領域及び第3領域を有し、前記第2領域の一端側には、前記第1領域が形成され、前記第2領域の他端側には、前記第3領域が配置され、前記第2領域は、前記取出口側である前記容器の上方側に配置され、前記第1領域は、前記衛生シートを折ることで、前記第2領域の下方側に配置され、前記第3領域は、前記衛生シートを折ることで、前記第1領域の下方側に配置され、第1の前記衛生シートの前記第3領域の少なくとも一部が、次に取り出し予定の第2の前記衛生シートの前記第1領域と前記第3領域の間に配置され、前記第1の衛生シートの前記第1領域と前記第2領域の間の第1の折り曲げ部が、前記第2の衛生シートの前記第1領域と前記第2領域の間の第2の折り曲げ部と対向して配置され、前記第1の衛生シートの前記第3領域と前記第2の衛生シートの前記第1領域との重なり面積が、前記第2の衛生シートの前記第1領域と前記第2領域との重なり面積と、ほぼ等しく、かつ、前記第1の衛生シートの前記第3領域が、前記第2の衛生シートの前記第2領域と非接触状態が維持される構成となっていることを特徴とする衛生シートにより達成される。
前記構成によれば、第2領域は、取出口側である容器の上方側に配置され、第1領域は、衛生シートを折ることで、第2領域の下方側に配置され、第3領域は、衛生シートを折ることで、第1領域の下方側に配置され、第1の衛生シートの第3領域の少なくとも一部が、次に取り出し予定の第2の衛生シートの第1領域と第3領域の間に配置されている。
このため、取出口から使用者が最初の衛生シートを取り出すときは、第1の衛生シートの第1領域と第2領域の間の第1の折り曲げ部及びその近傍を摘むことで、第1の衛生シートが引き上げられる。
そして、更に、第1の衛生シートが更に引き上げられると、次に取り出し予定の第2の衛生シートの第1領域と第3領域の間に配置されている第1の衛生シートの第3領域が引き上げられる。
このとき、第1の衛生シートの第3領域と共に、この第3領域に張り付いている第2の衛生シートの第1領域も引き上げられる。この第2の衛生の衛生シートの第1領域が引き上げられる、第1領域と第2領域との間の第2の折り曲げ部が、徐々に開くと共に、第1の衛生シートの第3領域と第2の衛生シートの第1領域との張り付きも徐々に解消する。そして、ついには、完全に張り付きが解消すると共に、第2の折り曲げ部がほぼ完全に開いて、非折り曲げ状態となる。
そして、この第2の衛生シートの第2の折り曲げ部が非折り曲げ状態となると、第1領域が取出口から外方へ飛び出す状態で配置される。
このように、上方の第1の衛生シートを引き上げ、取り出すことで、次に取り出し予定の第2のシートの第1領域の一部等を取出口から突出させ、取り出しやすい所謂「ポップアップ」状態とすることができ、所謂「ズル」の発生を確実に防止することができる。
また、前記構成では、第1の衛生シートの第1領域と第2領域の間の第1の折り曲げ部が、第2の衛生シートの第1領域と第2領域の間の第2に折り曲げ部と対向して配置されている。
このため、第1の衛生シートの第1領域と第2領域の間の第1の折り曲げ部と、第2シートの第1領域と第2領域の間の第2の折り曲げ部とが重なり合うことがなく、各衛生シートを重ねた配置したとき、部分的に厚みが厚くなる等の不都合等が発生することがない。
また、第1の折り曲げ部と第2の折り曲げ部とが重なり合うと、その部分が厚くなるが、前記構成では、部分的に厚くならないため、衛生シートが収容された容器を重ねたときでも不安定となることがない。
前記構成によれば、第1の衛生シートの第3領域と第2の衛生シートの第1領域との重なり面積が、第2の衛生シートの第1領域と第2領域との重なり面積と、ほぼ等しくなっている。
このため、第1の衛生シートの第3領域と第2の衛生シートの第1領域との接合力と、第2の衛生シートの第1領域と第2領域との接合力は、ほぼ等しくなる。
したがって、第1の衛生シートを引き上げると、第1の衛生シートの第3領域と第2衛生シートの第1領域を剥離する力と第2の衛生シートの第1領域と第2領域を剥離する力が均等に働くため、第2の衛生シートが接合したままの状態(所謂「ズル」)を発生することなく、第2の衛生シートを第1領域を取出口から突出させ、取り出しやすい状態(所謂「ポップアップ」)とすることができる。
また、前記構成によれば、第1の衛生シートの第3領域が、第2の衛生シートの第2領域と非接触状態が維持される構成となっているので、第1の衛生シートの第3領域が、第2の衛生シートの第1領域及び第2領域を一緒に引き上げてしまうことを未然に防止することができ、所謂「ズル」の発生をより確実に防止することができる。
前記課題は、本発明によれば、取出口を有する容器内に折り畳まれて複数収容される衛生シートであって、各衛生シートは、順番に取り出し可能な構成となっていると共に、第1領域、第2領域及び第3領域を有し、前記第2領域の一端側には、前記第1領域が形成され、前記第2領域の他端側には、前記第3領域が配置され、前記第2領域は、前記取出口側である前記容器の上方側に配置され、前記第1領域は、前記衛生シートを折ることで、前記第2領域の下方側に配置され、前記第3領域は、前記衛生シートを折ることで、前記第1領域の下方側に配置され、第1の前記衛生シートの前記第3領域の少なくとも一部が、次に取り出し予定の第2の前記衛生シートの前記第1領域と前記第3領域の間に配置され、前記第1の衛生シートの前記第1領域と前記第2領域の間の第1の折り曲げ部が、前記第2の衛生シートの前記第1領域と前記第2領域の間の第2の折り曲げ部と対向して配置され、前記第1の衛生シートの前記第3領域の端部と、前記第2の衛生シートの前記第1領域の端部が、ほぼ同じ位置で重なる構成となっていることを特徴とする衛生シートにより達成される。
前記構成によれば、第1の衛生シートの第3領域の端部と、第2の衛生シートの第1領域の端部が、ほぼ同じ位置で重なる構成となっている。
このため、第1の衛生シートの第3領域と第2の衛生シートの第1領域との接合力と、第2の衛生シートの第1領域と第2領域との接合力は、ほぼ等しくなる。
したがって、第1の衛生シートを引き上げると、第1の衛生シートの第3領域と第2衛生シートの第1領域を剥離する力と第2の衛生シートの第1領域と第2領域を剥離する力が均等に働くため、第2の衛生シートが接合したままの状態(所謂「ズル」)を発生することなく、第2の衛生シートの第1領域を取出口から突出させ、取り出しやすい状態(所謂「ポップアップ」)とすることができる。
好ましくは、次に取り出し予定の前記第2の衛生シートの前記第1領域と前記第3領域の間に配置された前記第1の前記衛生シートの前記第3領域における取出し方向の長さが、前記第2の衛生シートの前記第1領域における取出し方向の長さの200%以上であることを特徴とする衛生シートである。
前記構成によれば、次に取り出し予定の第2の衛生シートの第1領域と第3領域の間に配置された第1の前記衛生シートの第3領域における取出し方向の長さが、第2の衛生シートの第1領域における取出し方向の長さの200%以上となっている。
このため、第1の衛生シートの取出し後、第2の衛生シートの第1領域が取出口から突出して配置されるという所謂「ポップアップ」の確実性を高めることができる。
本発明は、ポップアップさせるため、相互に一部が重なるように折り畳んだ状態の衛生シートを取り出した際、次に続く衛生シートが共に取出されるという「ズル」が生じ難い衛生シートを提供できるという利点がある。
本発明の実施の形態に係る、折り畳んだ衛生シートである例えば、折り畳んだウェットティシュを複数積層したウェットティシュ群を容器に収容した状態を示す概略説明図である。 (a)は、上側ウェットティシュの展開図等を示す概略説明図であり、(b)は、下側ウェットティシュの展開図等を示す概略説明図である。 上側ウェットティシュの一部が引き上げられた状態を示す概略説明図である。 上側ウェットティシュの一部が引き出される状態を示す他の概略説明図である。 上側ウェットティシュの一部が引き出される状態を示す他の概略説明図である。 上側ウェットティシュの全体が引き出された状態を示す概略説明図である。 (a)は、特許文献1の変形Z折りで折られたウェットティシュの積層状態を示す概略説明図であり、(b)は、(a)の上側に配置されたウェットティシュを取出口から取出すときの状態を示す概略説明図である。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の実施の形態に係る、折り畳んだ衛生シートである例えば、折り畳んだウェットティシュを複数積層したウェットティシュ群を容器12に収容した状態を示す概略説明図である。
図1に示すように、容器12は、薬液等を含浸させたウェットティシュを取り出すための取出口12aを有している。この取出口12aは、図1に示すように、容器12の上面の中央部分に形成されている。また、容器12内には、上側に配置されるウェットティシュである上側ウェットティシュ10(第1の衛生シートの一例)と、その下側に配置される下側ウェットティシュ11(第2の衛生シートの一例)を有している。
上側ウェットティシュ10は、取出口12a側である上方側に配置される上側ウェットティシュの第2領域10bと、この上側ウェットティシュの第2領域10bの一端側、図1では左側に折り曲げて、上側ウェットティシュ10の第2領域10bの下方側に重なって配置されている上側ウェットティシュの第1領域10aとを有している。
さらに、上側ウェットティシュ10は、上側ウェットティシュの第2領域10bの他端側、図1では右側に折り曲げて、上側ウェットティシュの第1領域10aの下方側に配置されると共に、その一部が下側ウェットティシュ11の第1領域11aと第3領域11cの間に重なって配置されている第3領域10cを有している。
そして、これら下側ウェットティシュ11の第1領域11aと、上側ウェットティシュ10の第3領域10cの重なり合う領域は、図1のL1で示す部分であり、上側ウェットティシュ10の第3領域10cの取り出し方向、図1の横方向において、第3領域10cの長さは、L1で示す部分の長さの200%以上となっている。
これら、上側ウェットティシュ10と下側ウェットティシュ11の図1において重なった部分は、ウェットティシュに薬液が含侵されているため、相互に張り付くように配置されている。
また、図1の上側ウェットティシュ10の第1領域10aと第2領域10bの折り返し部分である第1の折り曲げ部10dと、下側ウェットティシュ11の第1領域11aと第2領域11bの折り返し部分である第2の折り曲げ部11dは、相互に重なることなく、対向、すなわち折り曲げ部10d、11dが向かい合うように配置されている。
実際には、図1に示すように、第1の折り曲げ部10dと第2の折り曲げ部11dは、上下方向において、位置を違えて対向しており、さらに下側のウェットティシュの折り曲げ部とは、上側ウェットティシュ10の第3領域10cを介して、相互に重なり合うことなく、対向して配置される。
なお、本発明における「対向」とは、上述の略同一平面上における「対向」のみならず、上下方向において、位置を違えて、相互に向かい合う「対向」も含まれる。
また、図1に示すように、これら、第1の折り曲げ部10dと第2の折り曲げ部11dは相互に、例えば間隔Iだけ空間を設けて、非接触状態で配置されている。
上述のように、図1に示す下側ウェットティシュ11も上側ウェットティシュ10と同様に、下側ウェットティシュの第1領域11a、下側ウェットティシュの第2領域11b、下側ウェットティシュの第3領域11cを有している。
図2(a)は、上側ウェットティシュ10の展開図等を示す概略説明図であり、図2(b)は、下側ウェットティシュ11の展開図等を示す概略説明図である。
図2(a)(b)に示すように、上側ウェットティシュ10(下側ウェットティシュ11)の長手方向(ウェットティシュの折り線に対して垂直方向である折り方向に相当)である図のY1(Y2)方向における上側ウェットティシュの第3領域10c(下側ウェットティシュの第3領域11c)の長さは、全長の約半分程度となっている。
また、上側ウェットティシュの第2領域10b(下側ウェットティシュの第2領域11b)と上側ウェットティシュの第1領域10a(下側ウェットティシュの第1領域11a)は、図2(a)(b)に示すように、それぞれ、上側ウェットティシュの第3領域10c(下側ウェットティシュの第3領域11c)の長さの約半分となっている。
そして、図2(a)(b)に示すように、上側ウェットティシュの第2領域10b(下側ウェットティシュの第2領域11b)の長さは、上側ウェットティシュの第1領域10a(下側ウェットティシュの第1領域11a)の長さとほぼ等しくなるように形成されている。
このように、上側ウェットティシュ10と下側ウェットティシュ11は、共に、同じ構成比率で、第1領域(10a、11b)、第2領域(10b、11b)及び第3領域(10c、11c)を有しており、相違点はこれら第1領域(10a、11a)、第2領域(10b、11b)及び第3領域(10c、11c)の配置順が反対になっており、折り曲げ方向が反対になっているだけである(図2(a)(b)参照)。
また、図2に示すように、上側ウェットティシュ10と下側ウェットティシュ11は同じ大きさで、第1領域(10a、11a)、第2領域(10b、11b)及び第3領域(10c、11c)は、同じ構成比率となっているので、図1のように重ねたときに、上側ウェットティシュ10の第3領域10cと、下側ウェットティシュ11の第1領域11aとの重なり部分の面積は、下側ウェットティシュ11の第1領域11aと第2領域11bの重なり面積とほぼ等しく構成されている。
また、図1に示すように、上側ウェットティシュ10と下側ウェットティシュ11が積層されたとき、上側ウェットティシュ10の第3領域10cの端部10caと、下側ウェットティシュ11の第1領域11aの端部11abの位置が、ほぼ同じ位置で重なる構成となっている。すなわち、上側ウェットティシュ10の第3領域10cが、下側ウェットティシュ11の第2領域11bと接触せず、非接触の状態を維持できる構成となっている。
なお、下側ウェットティシュ11の下側に配置される他のウェットティシュは、上側ウェットティシュ10と同様の構成となっており、下側ウェットティシュ11の第3領域の一部が他のウェットティシュの第1領域と第3領域の間に配置する構成となっている。
このように、上側ウェットティシュ10と下側ウェットティシュ11が交互に連続して配置され、多数のウェットティシュが積層され、容器12内に収容できる構成となっている。
本実施の形態のウェットティシュ群を収容した容器12は、上記のように構成されている。すなわち、図の上側ウェットティシュ10の第1の折り曲げ部10dと、下側ウェットティシュ11の第2の折り曲げ部11dが対向して配置されているので、これら第1の折り曲げ部10dと第2の折り曲げ部11dとが重なり合うことがなく、図1に示すように上側ウェットティシュ10、下側ウェットティシュ11等を積層して配置したとき部分的に厚みが厚くなる等の不都合が発生することを未然に防止することができる。
また、第1の折り曲げ部10dと第2の折り曲げ部11dとが重なり合うことがないので、部分的に厚くなり、ウェットティシュ群を収容した容器12を複数個、重ねたとき不安定となることがない。
また、図1に示すように、第1の折り曲げ部10dと第2の折り曲げ部11dとが、間隔Iを介して非接触状態で配置されているので、これらが重なり合うことをより確実に防止することができる。
本実施の形態に係るウェットティシュ群は、容器12内に上述のように配置されているが、以下、このように構成されたウェットティシュ群の動きを、上側ウェットティシュ10及び下側ウェットティシュ11を例に詳細に説明する。
先ず、利用者が、図1の取出口12aから上側ウェットティシュ10の第1の折り曲げ部10d又はその近傍を摘んで引き上げると、図3に示すように、上側ウェットティシュ10の第1領域10a及び第2領域10bが第1の折り曲げ部10dと共に、上方に引き上げられる。
このとき、上側ウェットティシュ10の第2領域10bと第3領域10cの折り曲げ部分は開き、第3領域10cが上方に移動するに従い、この第3領域10cと重なり、張り付いている下側ウェットティシュ11の第1領域11aも上側に若干移動する。
この第1領域11aの移動により、これと重なり、張り付いている下側ウェットティシュ11の第2領域11bも若干、上方へ移動する。
しかし、下側ウェットティシュ11の第3領域11cは、その下のウェットティシュの第1領域と第3領域に挟まれ、且つ、更にその下のウェットティシュの第2領域に張り付いているため、移動しない。
このときの状態を示したのが図3であり、図3は、上側ウェットティシュ10の一部が引き上げられた状態を示す概略説明図である。
図3の状態から利用者が、更に上側ウェットティシュ10を引き上げた状態が図4である。図4は、上側ウェットティシュ10の一部が引き出される状態を示す他の概略説明図である。
図4に示すように、上側ウェットティシュ10が、利用者によって更に引き上げられると、上側ウェットティシュ10の第3領域10cと重なり、張り付いている下側ウェットティシュ11の第1領域11a、この第1領域11aと重なり、張り付いている第2領域11bが、上側ウェットティシュ10の第3領域10cと共に、上に引き上げられる。
このとき、下側ウェットティシュ11の第3領域11cは、その2枚下のウェットティシュの第2領域との重なりが、図において左側から徐々に解放されることになる。
図4の状態から利用者が、更に上側ウェットティシュ10を引き上げた状態が図5である。図5は、上側ウェットティシュ10の一部が引き出される状態を示す他の概略説明図である。
図5に示すように、上側ウェットティシュ10が、利用者によって更に引き上げられると、上側ウェットティシュ10の第3領域10cと重なり、張り付いている下側ウェットティシュ11の第1領域11aと第2領域11bは、第2の折り曲がり部11dの折り曲がり状態を維持しつつ、容器12の取出口12aから外部に排出される。
すなわち、この下側ウェットティシュ11の第1領域11a及び第2領域11bが、取出口12aから突出されることで、所謂「ポップアップ」状態となる。
このように、本実施の形態では、上側ウェットティシュ10が引き出されると、次の使用予定の下側ウェットティシュ11の一部が容器12の取出口12aから確実に突出する構成となっている。
一般に、図5に示すように、次に使用予定の下側ウェットティシュ11の一部を確実に取出口12aから突出させるように構成すると、突出状態に止まらず、そのまま、上側ウェットティシュ10と重なって、下側ウェットティシュ11全体が取出口12aから排出される、所謂「ズル」が発生し易くなる傾向にある。
そこで、本実施の形態では、かかる「ズル」の発生を防ぐために以下のようになっている。
図5の状態から利用者が、更に上側ウェットティシュ10を引き上げた状態が、図6である。図6では、上側ウェットティシュ10の全体が引き出された状態を示す概略説明図である。
図6に示すように、上側ウェットティシュ10の全体が、取出口12aから引き出されると、下側ウェットティシュ11の第3領域11cも、それに引っ張られ、取出口12aから排出する方向に力を受けることになる。
しかし、本実施の形態では、下側ウェットティシュ11の第3領域11cの一部は、次のウェットティシュの第1領域と第3領域の間に配置され、張り付いているため、下側ウェットティシュ11は、全体が取出口12aから排出されることなく、所謂「ズル」の発生を未然に防ぐことができる。
また、下側ウェットティシュ11に引き出す方向の力が加わると、図6の第2の折り曲げ部11dが矢印R1方向に徐々に開く、すると、上側ウェットティシュ10の第3領域10cと下側ウェットティシュ11の第1領域11aの重なりも、徐々に解消(解放)される。
すなわち、図6の上から下方向(矢印Y方向)に向かって徐々に重なりが解消され、この重なりの解消によって、下側ウェットティシュ11に対して加わる引き出し力を逃がし、所謂「ズル」の発生を抑える構成となっている。
そして、図6の状態から利用者が更に上側ウェットティシュ10を引き上げると、第2の折り曲げ部11dはR1方向に更に開き、ついには、折り曲げ部11dがほぼ完全に開き、このとき、上側ウェットティシュ10との重なりも解消される。
このように本実施の形態では、所謂「ポップアップ」状態が確実に発生するようにすると共に、所謂「ズル」の発生も確実に抑えることができるウェットティシュ群を収容した容器12となる。
また、本実施の形態では、図1及び図2に示すように、上側ウェットティシュ10の第3領域10cと下側ウェットティシュ11の第1領域11aとの重なり合う面積が、下側ウェットティシュ11の第1領域11aと第2領域11bとの重なり合う面積とほぼ等しくなっている。
また、図1に示すように、上側ウェットティシュ10と下側ウェットティシュ11が積層されたとき、上側ウェットティシュ10の第3領域10cの端部10caと、下側ウェットティシュ11の第1領域11aの端部11abの位置が、ほぼ同じ位置で重なる構成となっている。すなわち、上側ウェットティシュ10の第3領域10cが、下側ウェットティシュ11の第2領域11bと接触せず、非接触の状態を維持できる構成となっている。
このため、上側ウェットティシュ10の第3領域10cと下側ウェットティシュ11の第1領域11aと第2領域11bとの接合力は、ほぼ等しくなる。
したがって、上側ウェットティシュ10を利用者が引き上げると、上側ウェットティシュ10の第3領域10cと下側ウェットティシュ11の第1領域11aを剥離する力と、下側ウェットティシュ11の第1領域11aと第2領域11bを剥離する力が均等に働くため、下側ウェットティシュ11が接合したままの状態(所謂「ズル」)が発生することなく、下側ウェットティシュ11の第1領域11aを取出口12aから突出させ、取り出しやすい状態(所謂「ポップアップ」)とすることができる。
また、上側ウェットティシュ10の第3領域10cが、下側ウェットティシュ11の第2領域11bと非接触状態が維持される構成となっているので、上側ウェットティシュ10の第3領域10cが、下側ウェットティシュ11の第1領域11a及び第2領域11bを一緒に引き上げてしまうことを未然に防止することができ、所謂「ズル」の発生をより確実に防止することができる。
さらに、下側ウェットティシュ11の第1領域11aと、上側ウェットティシュ10の第3領域10cの重なり合う領域は、図1のL1で示す部分であり、上側ウェットティシュ10の第3領域10cの取り出し方向、図1の横方向において、第3領域10cの長さは、L1で示す部分の長さの200%以上となっている。
このため、上側ウェットティシュ10の取出し後、第2の衛生シートの第1領域10aが取出口12aから突出して配置されるという所謂「ポップアップ」の確実性を高めることができる。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。また、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。
10・・・上側ウェットティシュ、10a・・・第1領域、10b・・・第2領域、10c・・・第3領域、10ca・・・端部、10d・・・第1の折り曲げ部、11・・・下側ウェットティシュ、11a・・・第1領域、11ab・・・端部、11b・・・第2領域、11c・・・第3領域、11d・・・第2の折り曲げ部、12・・・容器、12a・・・取出口

Claims (3)

  1. 取出口を有する容器内に折り畳まれて複数収容される衛生シートであって、
    各衛生シートは、順番に取り出し可能な構成となっていると共に、第1領域、第2領域及び第3領域を有し、
    前記第2領域の一端側には、前記第1領域が形成され、
    前記第2領域の他端側には、前記第3領域が配置され、
    前記第2領域は、前記取出口側である前記容器の上方側に配置され、
    前記第1領域は、前記衛生シートを折ることで、前記第2領域の下方側に配置され、
    前記第3領域は、前記衛生シートを折ることで、前記第1領域の下方側に配置され、
    第1の前記衛生シートの前記第3領域の少なくとも一部が、次に取り出し予定の第2の前記衛生シートの前記第1領域と前記第3領域の間に配置され、
    前記第1の衛生シートの前記第1領域と前記第2領域の間の第1の折り曲げ部が、前記第2の衛生シートの前記第1領域と前記第2領域の間の第2の折り曲げ部と対向して配置され、
    前記第1の衛生シートの前記第3領域と前記第2の衛生シートの前記第1領域との重なり面積が、前記第2の衛生シートの前記第1領域と前記第2領域との重なり面積と、ほぼ等しく、かつ、前記第1の衛生シートの前記第3領域が、前記第2の衛生シートの前記第2領域と非接触状態が維持される構成となっていることを特徴とする衛生シート。
  2. 取出口を有する容器内に折り畳まれて複数収容される衛生シートであって、
    各衛生シートは、順番に取り出し可能な構成となっていると共に、第1領域、第2領域及び第3領域を有し、
    前記第2領域の一端側には、前記第1領域が形成され、
    前記第2領域の他端側には、前記第3領域が配置され、
    前記第2領域は、前記取出口側である前記容器の上方側に配置され、
    前記第1領域は、前記衛生シートを折ることで、前記第2領域の下方側に配置され、
    前記第3領域は、前記衛生シートを折ることで、前記第1領域の下方側に配置され、
    第1の前記衛生シートの前記第3領域の少なくとも一部が、次に取り出し予定の第2の前記衛生シートの前記第1領域と前記第3領域の間に配置され、
    前記第1の衛生シートの前記第1領域と前記第2領域の間の第1の折り曲げ部が、前記第2の衛生シートの前記第1領域と前記第2領域の間の第2の折り曲げ部と対向して配置され、
    前記第1の衛生シートの前記第3領域の端部と、前記第2の衛生シートの前記第1領域の端部が、ほぼ同じ位置で重なる構成となっていることを特徴とする衛生シート。
  3. 次に取り出し予定の前記第2の衛生シートの前記第1領域と前記第3領域の間に配置された前記第1の前記衛生シートの前記第3領域における取出し方向の長さが、前記第2の衛生シートの前記第1領域における取出し方向の長さの200%以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衛生シート。
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