JP2000510937A - ウェブの圧力処理用のロール装置 - Google Patents

ウェブの圧力処理用のロール装置

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Abstract

(57)【要約】 ロール装置は、回転する中空ロールと、この中空ロールを長手方向に貫通するクロスヘッド(13)とを有する撓み制御可能なロールを具備する。クロスヘッド(13)は荷重の際に撓む。クロスヘッド(13)の、中空ロールから突出する端部(14)は、シリンダハウジングに設けられた複数の軸受手段(30)に取り付けられている。これらの軸受手段(30)は、クロスヘッド(13)の長さの延びを吸収する、減圧された協働し合う平坦な摺動面(23,24)と、クロスヘッド(13)の撓みを吸収するための、減圧された、場合によっては協働し合う球面(19,21)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】 ウェブの圧力処理用のロール装置 本発明は請求項1の前提部分に対応するタイプのロール装置に関する。 このタイプのロール装置はDE-AS 22 54 392より公知である。この場合、内部 の支持装置は、噛込み部に沿って並んであり、クロスヘッドに取着され、かつ静 圧式の支持凹部を有する一連の支持プランジャからなる。これらの支持プランジ ャは、噛込み部の側で、中空ロールの内周面に作用し、そこで、線圧の形成に必 要な集中荷重(Einzelkraefte)を加える。支持プランジャの反力の下で、クロス ヘッドは、中空ロールの内周面に接触することなく、中空ロールの内部で撓む。 従って、クロスヘッドはこの内周面から周囲に間隔をあける。中空ロールの心合 わせは噛込み部の線圧によって影響を受けないか、あるいは受けても極僅かであ る。反力を噛込み部に沿って線圧に加えるために必要な変形は、端部において支 持されかつ線圧によって横荷重を受ける撓むクロスヘッドによって担われる。 本発明は支持装置のタイプに依存しない。DE-AS 22 54 392のロール装置では 、支持装置は、ロールに沿って並べられており、クロスヘッドの表面に沿って液 圧で中空ロールの内周面へ半径方向に押出し可能な支持プランジャと、中空ロー ルの内周面に接触している摺動面に設けられた静圧式の支持凹部とからなる。し かし乍ら、支持装置は、DE-PS 10 26 609に示すような、圧液が充填された半シ リンダシェル形の長手方向チャンバであってもよい。磁気式又は機械式の支持装 置もあり得る。 いずれにせよ、クロスヘッドの前記撓みは生じるのであって、これは、クロス ヘッドの、中空ロールから突出している両端の、対応の傾斜をもたらす。この両 端は、静力学的な外側の軸受手段において支持されている。これらの軸受手段は 、一般的には、ロールハウジングのサイドプレートに又はカレンダの揺り腕に設 けられており、圧縮の防止のために、協働する球形シェルを有し、これらの球形 シェルはクロスヘッドの撓みを可能にし、ロールの諸力を機台に伝える。 クロスヘッドの端部において、個々の球形シェル対に分配される荷重は、全く 100tの範囲にあることができる。クロスヘッドの撓みが変化するとき、球形 シェル同士の位置の変化は、この高い荷重の下で及び対応の摩擦の下でなされる 。このことによって、かなりの傾斜力も軸受手段から機台へ伝達される。 DE-AS 22 54 392に記載の複数の実施の形態では、摩擦は球形シェルに限定さ れる。というのは、これらの実施の形態がいわゆる内部行程機能(innerer Hub) を有し、すなわち、中空ロールが全体として横方向においてクロスヘッドの方へ 移動することができるからである。ロールの調整は内部の支持装置によって、す なわち、ロール自体の内部で行なわれる。調整の際には、クロスヘッドの両端は 移動される必要はない。 しかし、いわゆる、軸受で中心に据えられた複数のロールがあって、これらの ロールは中空ロールの端部に複数のピボット軸受を有し、これらのピボット軸受 によって中空ロールがクロスヘッド上で支持されている。この場合、中空ロール はクロスヘッドに対し直角方向に移動することはなく、従って、調整はロール自 体の内側で行なわれるのではなくて、1つのロールが全体としてクロスヘッドと 共に移動されねばならない。これらのクロスヘッドの場合、調整はクロスヘッド の両端に作用するピストン・シリンダユニットによってなされ、これらのピスト ン・シリンダユニットはロールハウジングによって支持され、クロスヘッドの両 端に作用する。クロスヘッドの両端は、ロールの作用面に対し平行に向いた支持 手段において、ロールハウジングで支持される。ここにもある球形シェル面にお ける高い摩擦はガイドへの諸力と、そこで生じる摩擦力とをもたらし、これらの 力が噛込み部における線圧の正確な制御を妨げる。 外側の軸受手段における高い摩擦力を伴う問題を除くという課題が本発明の基 礎になっている。 この課題は請求項1に記載の本発明によって解決される。 外側の軸受手段の、「少なくとも部分的な減圧」は、軸受面に作用する諸力の 少なくとも主要部分が圧液によって伝達されるので、協働する複数面の相互の移 動の際には、諸力の大部分は液体によって、従って、実際に摩擦なしに、伝えら れ、それ故に、この周面には、他の場合には支持面に生じる摩擦と、これによっ て生じた、ガイドエレメントへのトルクとが生じないこと、を意味する。 撓み制御可能なロールのクロスヘッドにおける摩擦を防ぐためにの静圧式の支 持装置はDE 40 11 364 C2から公知である。この支持装置の基礎になっている内 部行程機能を有するロールでは、クロスヘッドは、作用に対し平行に位置する複 数の摺動面を有し、これらの摺動面に沿って1つのガイドリングが作用面に対し 平行に移動可能に案内されており、中空ロールのピボット軸受によって支持され ている。クロスヘッドの平坦な摺動面に沿ってガイドリングを移動する際に妨げ となる摩擦を防ぐために、複数の静圧式の支持凹部が設けられている。しかし、 これらの支持凹部は中空ロールの内側の直線ガイドであって、中空ロールのクロ スヘッドの軸受手段ではない。 クロスヘッドの軸受手段における球面は、クロスヘッドの撓みの際に生じる、 クロスヘッドの両端の整列エラー(Fluchtfehler)を吸収するために用いられる。 しかし、10メートルまでの長さであってもよいクロスッヘッドは、特に、加熱 されたロールの場合には、熱による長さの変化を受ける。長さの変化は、熱膨張 によって作用されない、ロールハウジングのサイドプレートの方に、クロスヘッ ドをその長手方向に移動させる。特に、静止状態ではクロスヘッドも高温を吸収 してなる加熱されたロールの場合には、ロール端部における移動は全くかなりに なることがある。10mの長さの場合には、100度の温度差は1センチ以上の 移動をもたらす。 熱による長さのこうした変化を補償するために、請求項2に記載のように、こ れらの長さの変化を吸収する複数の平坦な摺動面が設けられていることができる 。平坦な摺動面も本発明では減圧されている。 本発明の思想は、構造上異なっている2つの方法で、実現される。 これらの実施の形態のうちの第1は請求項3の主題である。 この場合、ピストン・シリンダユニットの2つの部分が互いにリニアに案内さ れており、互いに傾くことはない。クロスヘッドの撓みの際の傾斜に対する可撓 性は、この場合、ピストン・シリンダユニットの第1の部分をクロスヘッドにお いて支持することにある。 他の実施の形態は請求項4の主題である。 この場合、可撓性はピストン・シリンダユニットの内側にある。ピストン・シ リンダユニットの部分は、対応の遊びをこれらの部分にあけることにより、かつ この遊びを埋めるのに適切なパッキングを設けることにより、互いに傾斜可能で ある。 第1の実施の形態は、クロスヘッドの撓みを吸収するために、ピストン・シリ ンダユニットの第1の部分と、クロスヘッドの端部との間に挿入された複数の球 面を有することができる(請求項5)。 傾斜トルクを防ぐためには、請求項6に記載のように、球面及び平坦な摺動面 が環状に、ピストン・シリンダユニットの軸線に対し同軸に形成されていること は好ましい。 構造的な構成は、請求項7に詳細に記載された、球面を有する実施の形態の場 合に、なされることができる。 ピストン・シリンダユニットの適切な構造的な設計は請求項8の主題である。 上記機構の重要な具体的な構成は請求項9の主題である。 減圧室はピストン・シリンダユニットの底部及びシェル状部材の底部によって 夫々軸方向に区画され、複数の環状パッキングによって半径方向に区画されてい る。平頭状部材は、両側で、圧液の圧力下にあり、作用面同士の一致の枠内で減 圧されており、すなわち力が釣り合っている(kraeftefrei)。圧液の圧力は、ピ ストン・シリンダユニットの底部をシェル状部材から持ち上げて外そうとする傾 向にある。諸部分は、減圧室において圧力なしに、減圧室の半径方向外側に設け られた平坦な摺動面と、球面とによって、互いに接触している。2つの面対は、 減圧室における圧力によって、減圧され、すなわち、ピストン・シリンダユニッ トの力は圧液によって伝えられる。 請求項10に記載のように環状パッキング同士がほぼ同一の直径を有するとき は、平頭状部材では、実質的に完全には力の釣合いが保たれないこともある。 環状パッキングの半径方向外側には漏液収集凹部を形成すること(請求項1 1)は好都合である。漏液収集凹部は、環状パッキングにおいて減圧室から半径 方向外側に流出する漏液を収容し、請求項12に記載のように設けられているこ とができる。 構造的に適切な構成は、減圧室の環状パッキングを同時に漏液収集凹部の一方 の区画として用い、これらの環状パッキングに対し同軸に延びる追加の環状パッ キングによって他方の区画を形成すること(請求項13)にある。 漏液収集凹部からの液体の導出は、請求項14に記載のように、吸引装置と接 続されている漏液収集凹部に通じている複数の孔によってなされることができる 。この機構は、高圧下にあるピストン・シリンダユニットの漏液も漏液収集凹部 に入り込んで、他方の漏液と共に導き出されることができるという、追加の利点 を有する。 初期密閉性が存在するためには、減圧室の諸部分のばね圧力下での押圧が好ま しい(請求項15)。 ピストン・シリンダユニットは、クロスヘッドの撓みの際に可撓性がピストン ・シリンダユニット自体にあってなる実施の形態では、請求項16に記載のよう に形成されている。減圧室は、この場合、請求項17に記載のように、構成され ていることもできる。 請求項18に記載の2つの実施の形態では、減圧室おける圧力が、圧力室内の 圧力から、絞り穴によって形成された液体連通部を通って導き出されることは、 適切である。このことは減圧が加圧に自動的に続くという利点も有する。 請求項19に記載のように、迫台の開口部すなわちロールハウジングのサイド プレートの開口部に設けられている軸受手段を構成する諸部分を統合してユニッ トを形成することは好ましい。このことは特にスペースを取らない設計を可能に する。何故ならば、このようなロールが内部行程機能を有さずとも、このロール の調整を行なうためには、液圧式のシリンダ等のような、軸受手段の外側にある 諸部分を設ける必要がないからである。力の負荷及び調整は軸受要素の内側に統 合された諸要素によってなされることができる。 諸部分の、スペースを取らない配置は、ピストン・シリンダユニットの、及び 力を伝達する部材の格納のためのスペースを形成する、請求項20に記載のクロ スヘッドの肩部によって、促進されることができる。 図面には本発明の2つの実施の形態が示されている。 図1はダブルカレンダの一方のロール対の簡略図である。 図2は、軸受手段の第1の実施の形態を示す、クロスヘッドの軸線を通る部分 断面図である。 図3は、図1の線III−IIIに沿ったクロスヘッドの一端の軸受部材の、 クロスヘッドの軸線に対し垂直方向に位置する断面図である。 図4は、クロスヘッドの他端における軸受手段の第2の実施の形態の、図5の 線II−IIに沿った、図3に対応する断面図である。 図5は、図2に対応する、この実施の形態の部分図である。 図1には、ペーパーウェブBを艶出しするためのダブルカレンダ100のロー ル対10,20が示されている。ダブルカレンダ100は、走行方向に直接に図 示のロール10,20に前置又は後置されている、他のこのようなロール対を、 逆の配置でも有する。ダブルカレンダ100は台座1に取着されており、2つの サイドプレート2’及び2’’を備えたロールハウジング2を有する。サイドプ レート2’及び2’’はロール10,20の上方でクロスビーム3によって結合 されて門形の構造を形成している。 サイドプレート2’と2’’との間にはロール10,20が延びている。ロー ル20は滑らかなスチールジャケットを有し、加熱されている。ロール20を通 る複数の周辺孔の中を導かれる熱媒液のための接続部が参照符号4で示されてい る。ロール20の複数のネック5は複数の軸受6に取り付けられており、これら の軸受6はサイドプレート2’,2’’と結合された対応の軸受箱7に設けられ ている。 ロール10は、プラスチック製被覆部12を備えた中空ロール11を有する撓 み制御可能なロールとして形成されている。中空ロール11には長手方向にクロ スヘッド13が貫通しており、このクロスヘッド13は、中空ロール11の内部 において、中空ロール11の内周面に対して周囲に間隔をあけており、クロスヘ ッド13の端部14が中空ロールから軸方向に突出している。クロスヘッド13 は回転不能であり、クロスヘッド13の端部は揺動可能な外側の軸受手段30に 取り付けられている。これらの軸受手段30は、軸受6のように、サイドプレー ト2’,2’’と結合された軸受箱15に設けられている。 中空ロール11の内部では、中空ロール11の内周面に作用する、例えば液圧 タイプの支持装置が、クロスヘッド13に設けられている。この支持装置は力を 中空ロール11の内周面の方に、図1では下方に、すなわちロール20の方に加 える。噛込み部Wにおける線圧の作用下で、クロスヘッド13は撓み、中空ロー ルの弾性曲線は、撓むクロスヘッドとは無関係に、ロール20の弾性曲線に従う ことができる。クロスヘッド13の端部14の、撓みによって発生する傾斜は、 サイドプレート2’,2’’における圧縮が生じることなく、揺動可能な軸受手 段30によって緩和される。 このような軸受手段30の第1の実施の形態の構成が、図2及び3から詳細に 見て取れる。 図2にはロール10(図1)の右側の端部14が示されている。この端部14 は、クロスヘッド13の軸線に対し平行な、平坦な、上方の、水平方向の支持面 17を備えた、肩部16を有する。端部14は直径の約5分の2だけ減少されて いる。減少された支持面17には、リングの軸線と同軸の凹状の球面19を有す る、全体的にディスク状のシェル状部材18が、取着されている。球面19の軸 線Aは垂直方向にあり、クロスヘッド13が荷重を負っていないときは、サイド プレート2’,2’’の中央に位置している支持面Stに設けられている。シェ ル状部材18は球面19によって縁取られた浅い凹所33を形成している。球面 19には、中心の貫通孔62を有する標的状の平頭状部材22が接触しており、 平頭状部材22は球面19と同じ凸状の球面21を有している。球面19,21 が球心の点を中心に互いに回動するのは、クロスヘッド13が、支持装置によっ て横力としてクロスヘッド13に伝達される、噛込み部Wにおける横荷重の下で 、図2で図平面において撓んで、クロスヘッド13の端部14を左上から右下へ 傾斜する場合である。傾斜は全く目立つことがある。ロールが大きい場合には、 ク ロスヘッドは、全荷重の下で、中央では、伸びた状態から30mm移動すること がある。 同様に、平頭状部材22の平坦な表面23には、図3に詳細に示された深鍋状 のシリンダ26の底部25によって形成されたディスク状の部材の、平坦な下面 24が接触している。このディスク状の部材のシリンダ状の壁部27は、図3に 図示のように、上方に聳えている。平坦な面23,24は摺動面を形成している 。この摺動面に沿って、クロスヘッド13が、サイドプレート2’,2’’の方 へ、長手方向にすなわち図2では水平方向に移動することができるのは、クロス ヘッド13に複数の熱膨張が生じる場合、例えば、ロール10が加熱されている か、あるいは、作動中に、高くなった温度を吸収する場合である。 深鍋状のシリンダ26は、ダブルジャケットピストン28を有するピストン・ シリンダユニット40(図3)の部分である。ダブルジャケットピストン28の 内側のピストン壁部29の外側は、シリンダ26のシリンダ状の壁部27の内周 面と、密閉状態で協働し、ダブルジャケットピストン28は、更に、内壁29を 半径方向の間隔をあけて内壁29を軸方向に囲繞しかつ壁部27の外側と密閉状 態で協働する壁部31を有する。壁部29と31との間で、かつ壁部27の上端 面の上方に、漏液収集室32が形成されており、漏液収集室32は図示しない漏 液用吸引装置に接続されている。 ピストン・シリンダユニット40の部分26,28は互いにリニアに案内され ており、すなわち、軸線Aに沿って移動するが、互いに傾くことはない。クロス ヘッド13の撓みの際にクロスヘッド13の端部14の傾斜を吸収するために、 協働する球面19,21が用いられる。 シリンダ26に沿ってのピストン28の追加的な案内は、シリンダ26の底部 25から聳えている、外側がシリンダ状の、ピストン状のガイドピン35によっ てなされる。ガイドピン35はピストン28の対応の孔36の中に滑るように係 合する。ガイドピン35の内側の中空空間37には、ねじ38が設けられている 。ねじ38はシェル状部材18の平坦な底部から立ち上がっている中央の突起6 5に係合しており、圧力ディスク66によってシリンダ26の底部25において 支 持されるねじ用圧縮ばね39によって、部分25,22及び18を、ねじ圧縮力 に対応する力で、互いに締め付けて、初期密閉性(Anfangsdichtigkeit)を保証す る。 軸受手段30のシェル状部材18の球面19には、浅い円周の環状溝として形 成された漏液収集凹部41が設けられており、漏液収集凹部41は円周の密閉リ ング41’,41’’によって夫々半径方向外側及び内側を密閉されている。 図2及び3に示すように下方に向けられた凸状の球面21の他に、平頭状部材 22の上面に、平坦な摺動面23が設けられており、この摺動面23は底部25 の下面に形成された平坦な摺動面24と協働する。摺動面24には、同様に、ピ ストン・シリンダユニット40の軸線Aに対し同軸の浅い環状溝として形成され た漏液収集凹部42が設けられており、漏液収集凹部42は円周の密閉リング4 1’,41’’によって夫々半径方向外側及び内側を密閉されている。漏液収集 凹部41,42は軸線Aからのほぼ同一の間隔をあけて上下に設けられている。 平頭状部材22の、円周に亘って分布された貫通孔44は、漏液収集凹部41 に通じており、他端では、漏液収集凹部42の横断面領域に入り込んでいる。こ の漏液収集凹部42からは、シリンダ26の壁部27の、軸線Aに対し平行な複 数の貫通孔43が延びている。漏液収集凹部41,42に集められる漏液は、貫 通孔43,44及び漏液収集室32を通って、連続的に導き出されるので、圧力 が生起されることはない。 平頭状部材22とシェル状部材18とを有するピストン・シリンダユニット4 0は、環状の軸受要素50の内部に設けられており、軸受要素50は、ロールハ ウジング2のうちの夫々のサイドプレート2’,2’’の、外周面52に対応す る開口部53に、設けられており(図2)、サイドプレート2’,2’’の側面 に当たる半径方向のカラー51,51によって、軸方向にサイドプレート2’, 2’’において保持されている。 ピストン・シリンダユニット40のピストン28は環状の軸受要素50と動か ないように結合されているが、シリンダ26は軸Aの方向に移動することができ 、環状の軸受要素50の内周面に形成された摺動面46と協働する摺動部分45 によって、軸線Aに対し垂直方向に、環状の軸受要素50において案内されてい る。 クロスヘッドの軸方向における案内は複数の摺動プレート47によってなされ、 これらの摺動プレート47のうちの1個が図3の右側に示されている。ピン48 はサイドプレート2’,2’’の開口部53における環状の軸受要素50の回転 を防止する。 この実施の形態のロール10は図示しない軸受によってクロスヘッド13に支 承された中空ロール11を有するので、内部行程機能(innerer Hub)を持ったロ ールではない。従って、ロールは作動面に沿ってクロスヘッド13を移動するた めの装置を必要とする。この装置はこの例ではピストン・シリンダユニット40 によって示されている。環状の軸受要素50の内周には、ダブルジャケットピス トンよりも小さなピストン49も設けられており、このピストン49は、クロス ヘッド13の端部14の、ピストン・シリンダユニット40と向かい合っている 側で、シリンダボア54に係合している。このことによって形成されるピストン ・シリンダユニットには、クロスヘッド13の内部に設けられた導管55を通っ て、圧液が供給され、ピストン・シリンダユニットは、加熱されたロール20か らロール10を取り外すことができるために用いられる。 クロスヘッド13の端部14に形成された流路56,57は、ロール10の内 部に設けられた液圧式の支持装置に圧液を供給するために用いられる。この支持 装置は、中空ロール11の内周面に向かって開いた1つ又は複数の液圧チャンバ 、内周面に接触している支持シュー、ロールに沿って並べられておりかつ静圧式 の支持凹部を有する一連の支持プランジャ、又はその他の類似の装置を有するこ とができる。 図1に示すように中空ロール11を下方にカウンタロール20の方へ押圧する ために、支持装置が作動されるときは、クロスヘッド13は図2に示した軸受手 段30がなければ上方へ移動されるだろう。しかし、クロスヘッド13の端部1 4に作用する軸受手段30はこれらの端部14を下方に保ち、これによって、ク ロスヘッド13の湾曲が発生する。下方に向いた諸力は減少された支持面17に 作用する。これらの力は、下方に向いた1つの力が、液圧で、支持面17に載っ ているシェル状部材18に加えられることによって、発生される。 このために必要な圧液が参照符号34’の所で供給され、チャンバ34に達す る。そこで、圧液は、底部25の上面67と、底部25と結合されたガイドピン 35の外側の肩部70とに前記力を加える。この力は多大であって、噛込み部に おいて加えられる全力の半分に対応する。力は、摺動面23,24及び球面19 ,21を通って、支持面17に伝えられる。これらの表面対は、特別の処置がな ければ、可動性を制限する相応の摩擦を必然的に伴うかなりの荷重の下にあるだ ろう。この理由から、表面対23,24及び19,21は減圧されたので、荷重 が高いにも拘らず、可動性は保たれている。 横断面が小さな絞り穴68を通って、圧液の一部が、ガイドピン35の、ねじ 38及びばね39を有する内室37に入り、そこから、開口部60,61を通っ て、底部25の下面64及び浅い凹所33に入る。凹所33は減圧室58を下方 に対して区画している。底部25の下面64は、平頭状部材22の上面33から 狭いギャップをあけているので、圧液は環状パッキング42’’まで広がって、 自らの力を、対応の円形平面とねじ38の横断面とに加えることができる。 圧液は、更に、平頭状部材22の中心孔62を通って平頭状部材22の下面6 3に達する。圧液は、平頭状部材22をシェル状部材18から持ち上げて外すこ とに向けられた力を、環状パッキング41’’によって定められた円形平面と、 中央のジャーナル65の横断面とに加える。平頭状部材22の上面と下面63と における、圧液によって加圧された面は、ほぼ同じ大きさである。何故ならば、 環状パッキング41’’,42’’がほぼ同一の半径を有するからである。平頭 状部材22はそれだけで実質的に減圧されている。 減圧室58は平頭状部材22を有し、ピストン・シリンダユニット40の底部 25の下面と、シェル状部材18の浅い凹所33の底部とによって軸方向に区画 され、環状パッキング41’’及び42’’によって半径方向に区画されている 。減圧室58に支配的な圧力は、ピストン・シリンダユニット40の力を、シェ ル状部材18及びクロスヘッド13の支持面17に伝達するために用いられる。 ピストン・シリンダユニット40の力のうちの僅かな部分が、いずれにせよ、平 坦な摺動面23,24及び球面19,21の領域において作用する必要がある。 そ の目的は圧力室34の圧力に比例した密閉圧力部分を準備するためである。基本 密閉圧力はばね39によってだけでも供給される。 何かの理由から、減圧室58の圧力が、摺動面対23,24及び球面対19, 21を外すときは、環状パッキング41’’を伝って圧液が漏液収集凹部41及 び42に入る。減圧室58の圧力はそのとき即座に降下する。何故ならば、絞り 穴68の故に、主要な量の圧液が圧力室34から即座には補充されることができ ないからである。このことによって、摺動面23,24及び球面19,21に沿 って生じたギャップは即座に再度閉じる。そして、減圧室58の圧力は再度上昇 することができる。結果としては、僅かな量の圧液が常に外側に流出し、摺動面 23,24及び球面19,21において、支持可能な液膜を形成するので、隣接 の部分25,22,18が直接的な金属の接触なしに重なり合っており、最小限 の摩擦力を伴う相互移動がなされることができる、というバランスが調整される 。 図4及び5に示した第2の実施の形態30’では、機能的に互いに対応してい る部分に対しては同一の参照数字が、場合によってはダッシュと共に、用いられ ていて、参照数字をより良く区別することができる。従って、図1乃至3の記述 は図4及び5にも当て嵌まる。 重要な相違は、図3に示した実施の形態では環状の軸受要素50に対してクロ スヘッド13の端部の傾斜を可能にした平頭状部材22がないことにある。この (図3の)実施の形態では、ピストン・シリンダユニット40の2つの部分26 ,28が互いに堅固に結合されていた。すなわち、両者は相対移動されるだけで あって、互いに傾斜することはできなかった。 図4及び5に示した軸受手段30’では、傾斜可能性がピストンシリンダユニ ット40’に取り入れられている。すなわち、ピストンシリンダユニット40’ の第2の部分28が、シリンダを示している第1の部分26に対し、必要な僅か の角度数値だけ傾斜することができる。何故ならば、2つの部分26,28同士 の案内が厳密に直線的にではなく、幾らか揺動可能に形成されているからである 。ピストンシリンダユニット40’のうちのシリンダを形成する第1の部分26 の内周面に沿って摺動するピストン底部71の外周面70は、軸線Aを通る平面 に おいて、幾らか面取りされている。パッキング72,73は、2つの部分26, 28の考慮されるべき僅かな相互の傾斜の際でも、自らの機能を果たすことがで きる。 圧液は参照符号34’の所で入り込み、ピストンシリンダユニット40’のう ちのピストン28を形成する部分28の壁部に形成された流路75を通って、ピ ストンシリンダユニットの圧力室34に達し、そこから、ピストンシリンダユニ ット40’のうちのシリンダを形成する部分26の底部に形成された複数の孔7 6を通って、この底部の下方に形成された減圧室58’に入る。減圧室58’は 円形ディスク状に形成されており、環状のウェブによって部分26の底部25の 下面に形成された環状パッキング42’’まで達している。環状パッキング42 ’’は、図3に示した実施の形態の場合と同じように、同心的に、外側で、他の 環状パッキング42’によって囲繞されている。2つの環状パッキング42’, 42’’は互いの間に漏液室42を区画しており、漏液室42からは、密閉スト リップ42’’において溢れた漏液は複数の貫通孔43を通って漏液室32に達 する。漏液は、図示しない方法で、漏液室32から吸引濾過される。部分26の 平坦な下面は、そこに形成された圧力調整室58’の故に、クロスヘッド13の 、熱による長さの変化を補償するために、図3のシェル状部材18に対応するプ レート状部材18’の平坦な上面で比較的容易に移動されることができる。 シリンダを形成する部分26の底部25は中心孔77を有する。開口部に対し て遊びをあけている据付ディスク74は中心孔77の中を通っており、自らの縁 部で開口部77の縁部を覆い、部分26をプレート状部材18’に押え付け、減 圧室58’の初期密閉性をもたらす。据付ディスク74の上面には追加ピストン 78があって、追加ピストン78はピストン底部71を貫通し、シリンダ79内 を摺動する。シリンダ79はピストンシリンダユニット40’のうちのピストン を形成する第2の部分28に形成されている。追加ピストン78のピストン表面 は、かくて、追加的な加圧に用いられることができる。何故ならば、追加ピスト ン78の上方にあるシリンダ室80が、追加ピストン78の横穴68によって、 圧力室34と連通しているからである。圧液は追加ピストン78の孔81からシ リンダ室80に達する。孔81には遊びをもってテンションロッド82が貫通し ており、このテンションロッド82は球面を介して一方では追加ピストン78に 、他方では据付ディスク74に作用して、これらの部分を互いに引き締める。か くして、クロスヘッド13が撓むときでも、追加ピストン78には何等圧縮は生 じない。テンションロッド82の端部に接触している球面83は複数の小さな流 路を有し、これらの流路を通って圧液が孔81からシリンダ室80に入り込むこ とができる。 図3に示した実施の形態との他の相違は、平坦な摺動面46に沿って案内され る複数の摺動部分25がねじによってプレート状部材18’と動かないように結 合されているのではなくて、ボール頭(Kugelkoepfe)83によって傾斜可能にプ レート状部材18’に取着されていることにある。 軸受手段30’の場合には、ロール10の中空ロール11をカウンタロール2 0から持ち上げて外すためのピストン49の代わりに、追加ピストン78の下方 にシリンダ室85が形成されている。このシリンダ室85には、圧液が、接続部 34’’から、部分28の壁部に形成された軸平行な孔86を通って供給される ことができる。シリンダ室85への対応の加圧の際に、クロスヘッド13はサイ ドプレート2’又は2’’にある軸受要素50の方に引き上げられ、かくて、ロ ール10はロール20から離れるようにして引き上げられる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年2月20日(1999.2.20) 【補正内容】 明細書 ウェブの圧力処理用のロール装置 本発明は請求項1の前提部分に対応するタイプのロール装置に関する。 このタイプのロール装置はUS-A-4 856 154より公知である。この場合、内部の 支持装置は、噛込み部に沿って並んであり、クロスヘッドに取着され、かつ静圧 式の支持凹部を有する一連の支持プランジャからなる。これらの支持プランジャ は、噛込み部の側で、中空ロールの内周面に作用し、そこで、線圧の形成に必要 な集中荷重(Einzelkraefte)を加える。支持プランジャの反力の下で、クロスヘ ッドは、中空ロールの内周面に接触することなく、中空ロールの内部で撓む。従 って、クロスヘッドはこの内周面から周囲に間隔をあける。中空ロールの心合わ せは噛込み部の線圧によって影響を受けないか、あるいは受けても極僅かである 。反力を噛込み部に沿って線圧に加えるために必要な変形は、端部において支持 されかつ線圧によって横荷重を受ける撓むクロスヘッドによって担われる。 本発明は支持装置のタイプに依存しない。US-A-4 856 154のロール装置では、 支持装置は前記支持プランジャからなる。しかし乍ら、支持装置は、DE-PS 10 2 6 609に示すような、圧液が充填された半シリンダシェル形の長手方向チャンバ であってもよい。磁気式又は機械式の支持装置もあり得る。 いずれにせよ、クロスヘッドの前記撓みは生じるのであって、これは、クロス ヘッドの、中空ロールから突出している両端の、対応の傾斜をもたらす。この両 端は、静力学的な外側の軸受手段において支持されている。これらの軸受手段は 、一般的には、ロールハウジングのサイドプレートに又はカレンダの揺り腕に設 けられており、圧縮の防止のために、協働する球形シェルを有し、これらの球形 シェルはクロスヘッドの撓みを可能にし、ロールの諸力を機台に伝える。 クロスヘッドの端部において、個々の球形シェル対に分配される荷重は、全く 100tの範囲にあることができる。クロスヘッドの撓みが変化するとき、球形 シェル同士の位置の変化は、この高い荷重の下で及び対応の摩擦の下でなされる 。 このことによって、かなりの傾斜力も軸受手段から機台へ伝達される。この軸受 手段が、軸受の相手方同士が作動中に相互に回転せず、撓みの変化の際に作用面 においてのみ互いに僅かに移動してなる静力学的な軸受手段であることは重大な 意味を有する。この場合に始動トルク(Losbrechmoment)が克服されねばならない ので、摩擦の問題は特に大きい。 US-A-4 856 154では、当該のロールが被っているスペースの限定も指摘されて いる。すなわち、クロスヘッドの両端に設けられた軸受手段は、半径方向に中空 ロールの直径に亘って突き出てはならないのである。何故ならば、軸受手段が隣 接したロールの軸受手段とぶつかってしまうからである。このようなロールの如 何なる設計においても、半径方向に出来る限りコンパクトな構造が重要である。 US-A-4 856 154に類似しているDE-AS 22 54 392に記載の複数の実施の形態で は、摩擦は球形シェルに限定される。何故ならば、そこでのみ移動が生じるから である。というのは、これらの実施の形態がいわゆる内部行程機能(innerer Hub )を有し、すなわち、中空ロールが全体として横方向においてクロスヘッドの方 へ移動することができるからである。ロールの調整は内部の支持装置によって、 すなわち、ロール自体の内部で行なわれる。クロスヘッドの両端に設けられた軸 受は撓み制御可能な角度変化のみを吸収ことが出来ねばならないが、調整の際に は、全体として作用面に沿って移動される必要はない。 しかし、いわゆる、軸受で中心に据えられた複数のロールがあって、これらの ロールは中空ロールの端部に複数のピボット軸受を有し、これらのピボット軸受 によって中空ロールがクロスヘッド上で支持されている。この場合、中空ロール はクロスヘッドに対し直角方向に移動することはなく、従って、調整はロール自 体の内側で行なわれるのではなくて、1つのロールが全体としてクロスヘッドと 共に移動されねばならない。これらのクロスヘッドの場合、調整はクロスヘッド の両端に作用するピストン・シリンダユニットによってなされ、これらのピスト ン・シリンダユニットはロールハウジングによって支持され、クロスヘッドの両 端に作用する。クロスヘッドの両端は、ロールの作用面に対し平行に向いた支持 手段において、ロールハウジングで支持される。ここにもある球形シェル面にお ける高い摩擦はガイドへの諸力と、そこで生じる摩擦力とをもたらし、これらの 力が噛込み部における線圧の正確な制御を妨げる。 クロスヘッドの軸受手段における球面は、クロスヘッドの撓みの際に生じる、 クロスヘッドの両端の整列エラー(Fluchtfehler)を吸収するために用いられる。 しかし、10メートルまでの長さであってもよいクロスッヘッドは、特に、加熱 されたロールの場合には、熱による長さの変化を受ける。長さの変化は、熱膨張 によって作用されない、ロールハウジングのサイドプレートの方に、クロスヘッ ドをその長手方向に移動させる。特に、静止状態ではクロスヘッドも高温を吸収 してなる加熱されたロールの場合には、ロール端部における移動は全くかなりに なることがある。10mの長さの場合には、100度の温度差は1センチ以上の 移動をもたらす。この移動は外側の軸受手段によって克服されねばならず、従っ て、摩擦は完全な荷重下で生じる。 前提部分に係わるロールでは、提供された半径方向にコンパクトな構造を維持 しつつ、外側の軸受手段において高い摩擦を伴う問題を除くという課題が、本発 明の基礎を担っている。 この課題は請求項1に記載の装置によって解決される。 クロスヘッドの肩部によって、諸部分の、スペースンを取らない配置が、促進 され、力を伝達する部材を収容するためのスペースが形成されることができる。 熱による長さのこうした変化を補償するために、これらの長さの変化を吸収す る複数の平坦な摺動面が設けられていることができる。平坦な摺動面も本発明で は減圧されている。 外側の軸受手段の、「少なくとも部分的な減圧」は、軸受面に作用する諸力 の少なくとも主要部分が圧液によって伝達されるので、協働する複数面の相互の 移動の際には、諸力の大部分は液体によって、従って、実際に摩擦なしに、伝え られ、それ故に、この周面には、他の場合には支持面に生じる摩擦と、これによ って生じた、ガイドエレメントへのトルクとが生じないこと、を意味する。 迫台の開口部すなわちロールハウジングのサイドプレートの開口部に設けられ ている軸受手段を構成する諸部分を統合してユニットを形成することは好ましい 。 このことは特にスペースを取らない設計を可能にする。何故ならば、このような ロールが内部行程機能を有さずとも、このロールの調整を行なうためには、液圧 式のシリンダ等のような、軸受手段の外側にある諸部分を設ける必要がないから である。力の負荷及び調整は軸受要素の内側に統合された諸要素によってなされ ることができる。 撓み制御可能なロールのクロスヘッドにおける摩擦を防ぐためにの静圧式の支 持装置はDE 40 11 364 C2から公知である。この支持装置の基礎になっている内 剖行程機能を有するロールでは、クロスヘッドは、作用に対し平行に位置する複 数の摺動面を有し、これらの摺動面に沿って1つのガイドリングが作用面に対し 平行に移動可能に案内されており、中空ロールのピボット軸受によって支持され ている。クロスヘッドの平坦な摺動面に沿ってガイドリングを移動する際に妨げ となる摩擦を防ぐために、複数の静圧式の支持凹部が設けられている。しかし、 これらの支持凹部は中空ロールの内側の直線ガイドであって、中空ロールのクロ スヘッドの軸受手段ではない。 球面によってロールネックを支持する場合、球面の減圧装置は単独に関しても 、球面と平坦な摺動面の組み合わせに関しても、US-A-5 382 096から公知である 。しかしこの装置は本発明のような静力学式の軸受手段でなくて、ロールネック のピボット軸受である。 本発明の思想は、構造上異なっている2つの方法で、実現される。 これらの実施の形態のうちの第1は請求項2の主題である。 この場合、ピストン・シリンダユニットの2つの部分が互いにリニアに案内さ れており、互いに傾くことはない。クロスヘッドの撓みの際の傾斜に対する可撓 性は、この場合、ピストン・シリンダユニットの第1の部分をクロスヘッドにお いて支持することにある。 他の実施の形態は請求項3の主題である。 この場合、可撓性はピストン・シリンダユニットの内側にある。ピストン・シ リンダユニットの部分は、対応の遊びをこれらの部分にあけることにより、かつ この遊びを埋めるのに適切なパッキングを設けることにより、互いに傾斜可能で ある。 傾斜トルクを防ぐためには、請求項4に記載のように、球面及び平坦な摺動面 が環状に、ピストン・シリンダユニットの軸線に対し同軸に形成されていること は好ましい。 構造的な構成は、請求項5に詳細に記載された、球面を有する実施の形態の場 合に、なされることができる。 ピストン・シリンダユニットの適切な構造的な設計は請求項6の主題である。 上記機構の重要な具体的な構成は請求項7の主題である。 減圧室はピストン・シリンダユニットの底部及びシェル状部材の底部によって 夫々軸方向に区画され、複数の環状パッキングによって半径方向に区画されてい る。平頭状部材は、両側で、圧液の圧力下にあり、作用面同士の一致の枠内で減 圧されており、すなわち力が釣り合っている(kraeftefrei)。圧液の圧力は、ピ ストン・シリンダユニットの底部をシェル状部材から持ち上げて外そうとする傾 向にある。諸部分は、減圧室において圧力なしに、減圧室の半径方向外側に設け られた平坦な摺動面と、球面とによって、互いに接触している。2つの面対は、 減圧室における圧力によって、減圧され、すなわち、ピストン・シリンダユニッ トの力は圧液によって伝えられる。 請求項8に記載のように環状パッキング同士がほぼ同一の直径を有するときは 、平頭状部材では、実質的に完全には力の釣合いが保たれないこともある。 環状パッキングの半径方向外側には漏液収集凹部を形成すること(請求項9) は好都合である。漏液収集凹部は、環状パッキングにおいて減圧室から半径方向 外側に流出する漏液を収容し、請求項10に記載のように設けられていることが できる。 構造的に適切な構成は、減圧室の環状パッキングを同時に漏液収集凹部の一方 の区画として用い、これらの環状パッキングに対し同軸に延びる追加の環状パッ キングによって他方の区画を形成すること(請求項11)にある。 漏液収集凹部からの液体の導出は、請求項13に記載のように、吸引装置と接 続されている漏液収集凹部に通じている複数の孔によってなされることができる 。 この機構は、高圧下にあるピストン・シリンダユニットの漏液も漏液収集凹部に 入り込んで、他方の漏液と共に導き出されることができるという、追加の利点を 有する。 初期密閉性が存在するためには、減圧室の諸部分のばね圧力下での押圧が好ま しい(請求項12)。 ピストン・シリンダユニットは、クロスヘッドの撓みの際に可撓性がピストン ・シリンダユニット自体にあってなる実施の形態では、請求項14に記載のよう に形成されている。減圧室は、この場合、請求項15に記載のように、構成され ていることもできる。 請求項16に記載の2つの実施の形態では、減圧室おける圧力が、圧力室内の 圧力から、絞り穴によって形成された液体連通部を通って導き出されることは、 適切である。このことは減圧が加圧に自動的に続くという利点も有する。 図面には本発明の2つの実施の形態が示されている。 図1はダブルカレンダの一方のロール対の簡略図である。 図2は、軸受手段の第1の実施の形態を示す、クロスヘッドの軸線を通る部分 断面図である。 図3は、図1の線III−IIIに沿ったクロスヘッドの一端の軸受部材の、 クロスヘッドの軸線に対し垂直方向に位置する断面図である。 図4は、クロスヘッドの他端における軸受手段の第2の実施の形態の、図5の 線II−IIに沿った、図3に対応する断面図である。 図5は、図2に対応する、この実施の形態の部分図である。 図1には、ペーパーウェブBを艶出しするためのダブルカレンダ100のロー ル対10,20が示されている。ダブルカレンダ100は、走行方向に直接に図 示のロール10,20に前置又は後置されている、他のこのようなロール対を、 逆の配置でも有する。ダブルカレンダ100は台座1に取着されており、2つの サイドプレート2’及び2’’を備えたロールハウジング2を有する。サイドプ レート2’及び2’’はロール10,20の上方でクロスビーム3によって結合 されて門形の構造を形成している。 サイドプレート2’と2’’との間にはロール10,20が延びている。ロー ル20は滑らかなスチールジャケットを有し、加熱されている。ロール20を通 る複数の周辺孔の中を導かれる熱媒液のための接続部が参照符号4で示されてい る。ロール20の複数のネック5は複数の軸受6に取り付けられており、これら の軸受6はサイドプレート2’,2’’と結合された対応の軸受箱7に設けられ ている。 ロール10は、プラスチック製被覆部12を備えた中空ロール11を有する撓 み制御可能なロールとして形成されている。中空ロール11には長手方向にクロ スヘッド13が貫通しており、このクロスヘッド13は、中空ロール11の内部 において、中空ロール11の内周面に対して周囲に間隔をあけており、クロスヘ 請求の範囲 1.作業するロール周面を形成する、軸を中心に回転する中空ロール(11) 、この中空ロールを長手方向に貫通し、回転不能であり、前記中空ロールの内周 面から周囲に間隔をあけているクロスヘッド(13)、及びこのクロスヘッド( 13)に取着されかつ前記中空ロール(11)の内周面に作用する支持装置を、 含む撓み制御可能なロール(10)と、 前記クロスヘッド(13)の端部(14)を外側の迫台(2’,2’’,15 )において支持する外側の軸受手段(30,30’)であって、前記クロスヘッ ド(13)の撓みを吸収するために、協働する球面(19,21)を有し、これ らの球面(19,21)のうち、一方(19)は前記クロスヘッド(13)に接 続され、他方(21)は各々の迫台(2’,15)又は(2’’,15)に接続 されている前記外側の軸受手段(30,30’)と、を具備し、 前記クロスヘッド(13)の軸線に対し垂直方向の面に設けられた環状の軸受 要素の内側にある夫々の支持手段(30,30’)の諸部分はユニットに統合さ れており、軸受要素(50)は前記迫台(2’,15)又は(2’’,15)の 開口部に設けられている、ウェブの圧力処理用のロール装置(100)において 、 前記クロスヘッド(13)の各端部(14)は前記環状の軸受要素(50)を 貫通し、この軸受要素(50)の領域に肩部(16,17)を有し、この肩部に は前記部分(28,26,18,18’)のユニットが設けられていること、前 記クロスヘッド(13)の、熱による長さの変化を補償するために、平坦な摺動 面(23,24)の、静圧減少された構造が設けられており、前記摺動面(23 ,24)のうちの一方(23)が前記クロスヘッド(13)に接続され、他方( 24)が前記迫台に接続されていること、及び、前記球面(19,21)及び前 記平坦な摺動面(23,24)が少なくとも部分的に減圧されていること、を特 徴とするロール装置。 2.支持力を加える、軸線(A)を有するピストン・シリンダユニット(4 0)が設けられていること、及び、このピストン・シリンダユニット(40)の 第1の部分(28)は各々の迫台(2’,15)又は(2’’,15)に動かな いように結合されており、前記ピストン・シリンダユニット(40)の他方の部 分(26)は前記第1の部分(28)に沿ってリニアに案内され、前記クロスヘ ッド(13)の方にこのクロスヘッド(13)の撓み面において傾斜可能である こと、を特徴とする請求項1に記載のロール装置。 3.支持力を加える、軸線(A)を有するピストン・シリンダユニット(40 ’)が設けられていること、及び、このピストン・シリンダユニット(40)の 第1の部分(26)が各々の迫台(2’,15)又は(2’’,15)に動かな いように結合されているのに対し、他方の部分(28)は前記クロスヘッド(1 3)に結合されており、前記第1の部分(26)の方に前記クロスヘッド(13 )撓み面において傾斜可能であること、を特徴とする請求項1に記載のロール装 置。 4.前記球面(19,21)及び前記平坦な摺動面(23,24)は環状に、 前記軸線(A)に対し同軸に形成されていること、を特徴とする請求項2に記載 のロール装置。 5.前記ピストン・シリンダユニット(40)はディスク状の部材(25)に 作用し、この部材(25)の下面には、前記一方の平坦な摺動面(24)が形成 されていること、前記他方の平坦な摺動面(23)はディスク状の平頭状部材( 22)の上面に形成されており、この平頭状部材(22)は下面に凸状の球面( 21)有すること、及び、他方の凹状の球面(19)は一番下に設けられたディ スク状のシェル状部材(18)に形成されていること、を特徴とする請求項2又 は4に記載のロール装置。 6.前記一方の平坦な摺動面(24)を有する前記部材(25)は、前記ピス トン・シリンダユニット(40)の深鍋状に形成されたシリンダ(26)の底部 であること、前記ピストン・シリンダユニット(40)の前記ピストン(26) は、壁部(29,31)の間に前記シリンダ(26)の壁部(27)を収容する ダブルジャケットピストンとして形成されていること、及び、前記壁部(29) の内側にかつ前記底部(25)の上面(67)の上方にある圧力室(34)には 、接続部(34’)を通して、圧液が充填可能であること、を特徴とする請求項 5に記載のロール装置。 7.前記底部(25)の下方の、前記シェル状部材(18)には、前記平頭状 部材(22)を少なくとも部分的に含む減圧室(58)が形成されており、この 減圧室(58)は、前記平坦な摺動面(23,24)に設けられた環状パッキン グ(42’’)と、前記球面(19,21)に設けられた環状パッキング(41 ’’)とによって、半径方向外側に対し区画されており、前記減圧室(58)で は、圧液は、前記環状パッキング(41’’,42’’)の内側に位置する、前 記平頭状部材(22)の2つの平坦面領域に到達すること、を特徴とする請求項 6に記載のロール装置。 8.前記環状パッキング(41’’,42’’)はほぼ同一の直径を有するこ と、を特徴とする請求項7に記載のロール装置。 9.前記環状パッキング(41’’,42’’)の半径方向外側には、漏液収 集凹部(41,42)が形成されていること、を特徴とする請求項7又は8に記 載のロール装置。 10.前記摺動面(23,24)の漏液収集凹部(42)は前記部材(25) に設けられており、前記球面(19,21)の前記漏液収集凹部(41)は前記 シェル状部材(18)に設けられていること、を特徴とする請求項9に記載のロ ール装置。 11.前記漏液収集凹部(41,42)は、一側では前記環状パッキング(4 1’’,42’’)によって、他側では、これらの環状パッキングに対し同軸に 半径方向間隔をあけて延びる環状パッキング(41’,42’)によって、更に は、前記摺動面(23,24)によって、及び場合によっては前記球面(19, 21)によって区画されていること、を特徴とする請求項9又は10に記載のロ ール装置。 12.前記漏液収集凹部(41,42)からの液体の導出機構は、前記シリン ダ(26)の壁部(27)の中を前記ピストン・シリンダユニット(40)の作 用方向に延びている少なくとも1つの貫通孔(43)によって、形成されている こと、を特徴とする請求項9乃至11のいずれか1に記載のロール装置。 13.前記減圧室(58)を区画する、前記面(19,21;23,24)を 介して互いに接触している部分(25,22,18)は、ばね力の下で互いに接 触していること、を特徴とする請求項7乃至12のいずれか1に記載のロール装 置。 14.前記ピストン・シリンダユニット(40’)の前記部分(26,28) は、前記クロスヘッド(13)が撓む際にこのクロスヘッド(13)の端部(1 4)の傾斜に対応する角度だけ、前記ピストン・シリンダユニット(40’)の 前記圧力室(34)の密閉を維持しつつ、互いに傾斜可能であること、を特徴と する請求項3に記載のロール装置。 15.前記ピストン・シリンダユニット(40’)の前記第1の部分(26) の前記底部(25)の下方には、環状パッキング(42’’)によって半径方向 外側に対し区画されている減圧室(58)が形成されていること、を特徴とする 請求項14に記載のロール装置。 16.前記ピストン・シリンダユニット(40,40’)の前記圧力室(35 )は、少なくとも1つの絞り穴’68,76)を通って、前記減圧室(58,5 8’)に液体連通していること、を特徴とする請求項7乃至15のいずれか1に 記載のロール装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.作業するロール周面を形成する、軸を中心に回転する中空ロール(11) 、この中空ロールを長手方向に貫通し、回転不能であり、前記中空ロールの内周 面から周囲に間隔をあけているクロスヘッド(13)、及びこのクロスヘッド( 13)に取着されかつ前記中空ロール(11)の内周面に作用する支持装置を、 含む撓み制御可能なロール(10)と、 前記クロスヘッド(13)の端部(14)を外側の迫台(2’,2”,15) において支持し、前記クロスヘッド(13)の撓みを圧縮なしに解消する外側の 軸受手段と、 を具備する、ウェブの圧力処理用のロール装置(100)において、 前記外側の軸受手段(30,30’)は少なくとも部分的に減圧されているこ と、を特徴とするロール装置。 2.前記クロスヘッド(13)の、熱による長さの変化を補償するために、平 坦な摺動面(23,24)の、静圧減少された構造が設けられており、前記摺動 面(23,24)のうちの一方(23)が前記クロスヘッド(13)に接続され 、他方(24)が前記迫台に接続されていること、を特徴とする請求項1に記載 のロール装置。 3.支持力を加える、軸線(A)を有するピストン・シリンダユニット(40 )が設けられていること、及び、このピストン・シリンダユニット(40)の第 1の部分(28)は各々の迫台(2’,15)又は(2’’,15)に動かない ように結合されており、前記ピストン・シリンダユニット(40)の他方の部分 (26)は前記第1の部分(28)に沿ってリニアに案内され、前記クロスヘッ ド(13)の方にこのクロスヘッド(13)の撓み面において傾斜可能であるこ と、を特徴とする請求項1又は2に記載のロール装置。 4.支持力を加える、軸線(A)を有するピストン・シリンダユニット(40 ’)が設けられていること、及び、このピストン・シリンダユニット(40)の 第1の部分(26)が各々の迫台(2’,15)又は(2’’,15)に動かな いように結合されているのに対し、他方の部分(28)は前記クロスヘッド(1 3)に結合されており、前記第1の部分(26)の方に前記クロスヘッド(13 )撓み面において傾斜可能であること、を特徴とする請求項1又は2に記載のロ ール装置。 5.前記外側の軸受手段(30)は、前記クロスヘッド(13)の撓みを吸収 するために、協働する球面(19,21)を有し、これらの球面(19,21) のうち、一方(19)は前記クロスヘッド(13)に接続され、他方(21)は 各々の迫台(2’,15)又は(2’’,15)に接続されていること、を特徴 とする請求項3に記載のロール装置。 6.前記球面(19,21)及び前記平坦な摺動面(23,24)は環状に、 前記軸線(A)に対し同軸に形成されていること、を特徴とする請求項5に記載 のロール装置。 7.前記ピストン・シリンダユニット(40)はディスク状の部材(25)に 作用し、この部材(25)の下面には、前記一方の平坦な摺動面(24)が形成 されていること、前記他方の平坦な摺動面(23)はディスク状の平頭状部材( 22)の上面に形成されており、この平頭状部材(22)は下面に凸状の球面( 21)有すること、及び、他方の凹状の球面(19)は一番下に設けられたディ スク状のシェル状部材(18)に形成されていること、を特徴とする請求項5又 は6に記載のロール装置。 8.前記一方の平坦な摺動面(24)を有する前記部材(25)は、前記ピス トン・シリンダユニット(40)の深鍋状に形成されたシリンダ(26)の底部 であること、前記ピストン・シリンダユニット(40)の前記ピストン(26) は、壁部(29,31)の間に前記シリンダ(26)の壁部(27)を収容する ダブルジャケットピストンとして形成されていること、及び、前記壁部(29) の内側にかつ前記底部(25)の上面(67)の上方にある圧力室(34)には 、接続部(34’)を通して、圧液が充填可能であること、を特徴とする請求項 7に記載のロール装置。 9.前記底部(25)の下方の、前記シェル状部材(18)には、前記平頭状 部材(22)を少なくとも部分的に含む減圧室(58)が形成されており、この 減圧室(58)は、前記平坦な摺動面(23,24)に設けられた環状パッキン グ(42’’)と、前記球面(19,21)に設けられた環状パッキング(41 ’’)とによって、半径方向外側に対し区画されており、前記減圧室(58)で は、圧液は、前記環状パッキング(41’’,42’’)の内側に位置する、前 記平頭状部材(22)の2つの平坦面領域に到達すること、を特徴とする請求項 8に記載のロール装置。 10.前記環状パッキング(41’’,42’’)はほぼ同一の直径を有する こと、を特徴とする請求項9に記載のロール装置。 11.前記環状パッキング(41’’,42’’)の半径方向外側には、漏液 収集凹部(41,42)が形成されていること、を特徴とする請求項9又は10 に記載のロール装置。 12.前記摺動面(23,24)の漏液収集凹部(42)は前記部材(25) に設けられており、前記球面(19,21)の前記漏液収集凹部(41)は前記 シェル状部材(18)に設けられていること、を特徴とする請求項11に記載の ロール装置。 13.前記漏液収集凹部(41,42)は、一側では前記環状パッキング(4 1’’,42’’)によって、他側では、これらの環状パッキングに対し同軸に 半径方向間隔をあけて延びる環状パッキング(41’,42’)によって、更に は、前記摺動面(23,24)によって、及び場合によっては前記球面(19, 21)によって区画されていること、を特徴とする請求項11又は12に記載の ロール装置。 14.前記漏液収集凹部(41,42)からの液体の導出機構は、前記シリン ダ(26)の壁部(27)の中を前記ピストン・シリンダユニット(40)の作 用方向に延びている少なくとも1つの貫通孔(43)によって、形成されている こと、を特徴とする請求項11乃至13のいずれか1に記載のロール装置。 15.前記減圧室(58)を区画する、前記面(19,21;23,24)を 介して互いに接触している部分(25,22,18)は、ばね力の下で互いに接 触していること、を特徴とする請求項5乃至14のいずれか1に記載のロール装 置。 16.前記ピストン・シリンダユニット(40’)の前記部分(26,28) は、前記クロスヘッド(13)が撓む際にこのクロスヘッド(13)の端部(1 4)の傾斜に対応する角度だけ、前記ピストン・シリンダユニット(40’)の 前記圧力室(34)の密閉を維持しつつ、互いに傾斜可能であること、を特徴と する請求項4乃至15のいずれか1に記載のロール装置。 17.前記ピストン・シリンダユニット(40’)の前記第1の部分(26) の前記底部(25)の下方には、環状パッキング(42’’)によって半径方向 外側に対し区画されている減圧室(58)が形成されていること、を特徴とする 請求項16に記載のロール装置。 18.前記ピストン・シリンダユニット(40,40’)の前記圧力室(35 )は、少なくとも1つの絞り穴68,76)を通って、前記減圧室(58,58 ’)に液体連通していること、を特徴とする請求項9乃至17のいずれか1に記 載のロール装置。 19.前記クロスヘッド(13)の軸線に対し垂直方向の面に設けられた環状 の軸受要素の内側にある前記部分(28,26,18,18’)はユニットに統 合されており、軸受要素(50)は前記迫台(2’,15)又は(2’’,15 )の開口部に設けられていること、を特徴とする請求項3乃至18のいずれか1 に記載のロール装置。 20.前記クロスヘッド(13)の各端部(14)は前記環状の軸受要素(5 0)を貫通し、この軸受要素(50)の領域に肩部(16,17)を有し、この 肩部には前記部分(28,26,18,18’)のユニットが設けられているこ と、を特徴とする請求項19に記載のロール装置。
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