JP2000510398A - 寸法的に拡大して絵画画像を印刷するためのプログラマブルシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 可鋳性かつ収縮性材料から成る絵画印刷用熱成形雌型を形成するのに使用するために印刷可能シートに絵画画像を寸法的に拡大して印刷するためのプログラマブルシステムにおいて、ｉ）プログラマブルコンピュータが、前記絵画画像をディジタルで格納しているメモリを有し、ii）コンピュータ駆動プリンタが可動プリンティングヘッドを有し、前記プリンティングヘッドは、前記プリンティングヘッドがシートに対して移動するにつれて前記絵画画像をシートに印刷し、iii）前記コンピュータが、前記メモリの中に記憶されている絵画画像を寸法的に拡大するプログラムを有し、前記プログラムは記憶絵画画像を、ａ）このような雌型の中で鋳込まれる熱成形プラスチックシートにおける最終的絵画印刷サイズと同一の長さ及び幅を有するオリジナル寸法サイズから、ｂ）このような可鋳性収縮性材料のこのような雌型がその元の注入状態からその硬化状態へ収縮する程度に等しい拡大された長さ及び幅を有する拡大寸法サイズへ拡大し、iv）前記コンピュータが、このような拡大画像をシートへ印刷するために前記プリンタを駆動するために作動されることを特徴とする印刷可能シートに絵画画像を寸法的に拡大して印刷するためのプログラマブルシステム。オリジナル絵画の筆運びを複製する雄型を形成する方法において、ｉ） 前記オリジナル絵画の絵画画像をシートに形成し、ii） 前記絵画画像に硬化可能混合物をブラシにより塗布して、前記画像に前記オリジナル絵画の筆運びを複製し、iii）前記混合物を硬化して、雄型を形成することを特徴とするオリジナル絵画の筆運びを複製する雄型を形成する方法。

Description

【発明の詳細な説明】 寸法的に拡大して絵画画像を印刷するためのプログラマブルシステム発明の分野 本発明は、印刷された熱成形可能プラスチックシートの中に、オリジナル３次 元作品の正確な３次元レリーフ再現を真空成形するために使用される鋳型を形成 するのに有用な方法及び装置に関する。発明の背景 １９９５年５月２２日出願の「真空成形された３次元表面作品」との題名の我 々の米国同時係属出願第０８／４０８９００号で我々は次のことを説明した。 １） オリジナル芸術作品などの正確な３次元レリーフ再現を形成するために熱 成形可能プラスチックの薄肉シートを注型するための真空成形プロセス。 ２） オリジナル芸術作品の正確な３次元レリーフ再現の中に熱成形可能プラス チックの薄肉シートを真空成形する装置。 ３） オリジナル作品の正確な３次元レリーフ再現を形成するために熱成形可能 プラスチックシートを真空成形するのに使用される雌型を得るのに使用される雄 型を形成する方法。 芸術品の忠実な安価な複製物に対する消費者の需要は大きい。このような複製 物を形成する際に、特別の方法で光線を反射することもある筆運びなどの仕事の 質感を再現することが非常に重要であることが分かった。我々の米国同時係属出 願に説明されているように種々の方法が、オリジナル作品の３次元レリーフを再 現する試みにおいて提案された。このような技法は米国特許明細書第４２８５７ ４４号及び第４９７１７４３号及び仏国特許明細書第１４９３５１６号及び第１ ５４８３３７号に説明されている。しかし、これらの特許明細書に説明されてい る技法に関連する問題が存在し、これらの問題を克服する試みが、カナダ国特許 出願第２０２０２０６号及び米国特許明細書第４００１０６２号及び第５２０１ ５４８号に説明されている。例えば米国特許明細書第４９７１７４３号及び第５ １１６５６２号及び第４２８５７４４号等に説明されている従来の技術のプロセ スにより種々の問題を克服することに関連する活動が継続している。真空成形を 使用する我々の同時係属出願の中に定められている発明は、従来の技術の技法に 関連する問題のうちの多数の問題を克服し、コスト面で効率的な方法で高品質の 製品を形成することができる。我々の方法及び装置の１つの形態は、雌型を形成 するのに使用される雄型の形成を含み、雌型は熱成形可能プラスチックシートの 真空成形に使用される。通常の真空成形技術と異なり出願人は、非常に優れた製 品が雌型から形成でき、この製品が３次元表面境界形状の特徴と、プラスチック シートにおける画像の境界形状との整合とを依然として維持することを発見した 。雄型の表面に、オリジナルと本質的に同一の表面レリーフ質感を提供する種々 の技術が、前述の米国同時係属出願に説明されている。雌型は、雄型の表面に適 切な可鋳性材料を注ぐことにより形成され、この可鋳性材料は、硬化され雄型か ら取外されると雌型の中にはオリジナル作品の表面質感の芸術的形成が再現され る。可鋳性材料の通常のタイプは、）の材料が最終的雌型を形成する際に硬化す る際に収縮する傾向を有する。特に、可鋳性材料がエポキシ樹脂の場合にはキュ アプロセスの間に大幅な収縮が発生し、従ってキュアされた状態の雌型は、雄型 の元となるオリジナル作品に比してより小さい。 本発明の１つの形態の目的は、雌型の元となり、雌型を形成する際に融通性を 有し、雌型の元となる複数の雄型を形成する際に行う種々の変化に対応できる可 鋳性収縮性材料に関連する問題を克服することにある。発明の要約 本発明の１つの形態では、可鋳性かつ収縮性材料から成る絵画印刷用熱成形雌 型を形成するのに使用するために印刷可能シートに絵画画像を寸法的に拡大して 印刷するためのプログラマブルシステムであって、このプログラマブルシステで は、 ｉ） プログラマブルコンピュータが、前記絵画画像をディジタルで格納してい るメモリを有し、 ii） コンピュータ駆動プリンタが可動プリンティングヘッドを有し、前記プリ ンティングヘッドは、前記プリンティングヘッドがシートに対して移動するにつ れて前記絵画画像をシートに印刷し、 iii）前記コンピュータが、前記メモリの中に記憶されている絵画画像を寸法的 に拡大するプログラムを有し、前記プログラムは記憶絵画画像を、 ａ） このような雌型の中で鋳込まれる熱成形プラスチックシートにおける 最終的絵画印刷サイズと同一の長さ及び幅を有するオリジナル寸法サイズから、 ｂ） このような可鋳性収縮性材料のこのような雌型がその元の注入状態か らその硬化状態へ収縮する程度に等しい拡大された長さ及び幅を有する拡大寸法 サイズへ拡大し、 iv） 前記コンピュータが、このような拡大画像をシートへ印刷するために前記 プリンタを駆動するために作動される。 本発明の別の１つの形態では、絵画画像を印刷可能シートに拡大して印刷し、 可鋳性収縮性材料の絵画印刷用熱成形雌型を形成する方法において、この方法で は、 ｉ） 前記絵画画像をコンピュータメモリの中にディジタルで記憶し、 ii） 前記メモリの中に記憶されている前記絵画画像を、 ａ） 前記雌型の中に鋳込まれる熱成形プラスチックシートに最終的絵画画像 と同一の長さ及び幅を有するオリジナル寸法サイズから、 ｂ） 前記可鋳性収縮性材料から成る前記雌型がその元の注入状態からその硬 化状態へ収縮する程度に等しい長さ及び幅を有する拡大された寸法的サイズへ寸 法的に拡大し、 iii）可動プリンティングヘッドによりコンピュータ駆動プリンタを使用するこ とにより前記絵画画像を印刷し、前記プリンティングヘッドは、前記プリンティ ングヘッドが前記印刷可能シートに対して動かされる際に前記画像を印刷し、 iv） 印刷された拡大画像に硬化可能混合物を塗布して前記印刷画像にオリジナ ル画像の筆運びを再現して雄型を形成し、 ｖ） 前記可鋳性収縮性材料を前記雄型に注入して前記雌型を形成し、前記可鋳 性収縮性材料をキュアし、これにより前記材料の長さ及び幅は所定の程度収縮し 、これにより前記材料は前記最終的絵画画像サイズの前記長さ及び幅の前記オリ ジナル寸法サイズをとる。 本発明の更に別の１つの形態では、オリジナル絵画の筆運びを複製する雄型を 形成する方法において、この方法では、 ｉ） 前記オリジナル絵画の絵画画像をシートに形成し、 ii） 前記絵画画像に硬化可能混合物をブラシにより塗布して、前記画像に前記 オリジナル絵画の筆運びを複製し、 iii）前記混合物を硬化して、雄型を形成する。図面の簡単な説明 本発明の有利な実施の形態を図面に関連して説明する。 図１はカンバス織物を有する印刷可能シートに絵画画像を拡大して印刷するプ ログラマブルシステムの斜視図、図２は図１の印刷画像に筆運びを再現するアー ティストの斜視図、図３は雌型を形成する際の可鋳性材料を受取る雄型を準備す る状態を示す斜視図、図４は雌型を形成するために可鋳性材料を受取る雄型の斜 視図、図５は雄型から分離された雌型の概略図、図６は雄型に対する雌型の収縮 の程度を示す概略図、図７は印刷された熱可塑性シートを真空成形する際に使用 される雌型を準備する状態を示す概略図、図８はオリジナルの再現を形成する際 の印刷されたシートの真空成形を示すように一部を除去された側面立面図である 。有利な実施の形態の詳細な説明 出願人の米国同時係属出願に説明されているように、雄型は有利には、画像を 適切な基板に投影することにより形成される。通常はアーティストパテ又はアー ティストケーキングと呼称され通常はアクリルポリマーから形成される粘結可能 材料が基板に塗布され、その際、オリジナル芸術作品の筆運びを真似て塗布され る。この技法は雄型形成に非常に有益であることが分かった、何故ならばアーテ ィストパテを基板に塗布し、次いで少し退いて、塗布材料を覆う画像を見て、筆 運びが適切な個所にあるどうかを見極めることができるからである。従って雄型 は、迅速かつ非常に正確に形成されるが、しか、雌型を鋳込む場合、特に雌型可 鋳性で収縮性の材料から成る場合には雌型は雄型に比して寸法的により小さく、 従ってプリントが形成されると、プリントを標準プリントサイズから僅かに縮尺 して、鋳型の中での収縮に対応する必要があった。 本発明はこの最大の解決に着手し、熱成形するプラスチックシートにおける所 望のプリント又は画像サイズに相応する収縮サイズの鋳型を最終的に提供するよ うに雄型を形成する方法におけるいくつかの予想外の代替的方法を提供する。本 発明が提供するプログラマブルシステムの目的は、絵画プリントの寸法的サイズ を拡大してそれを適切な基板にプリントして、僅かに拡大されたプリントされた 絵画画像像を提供する。プリント、絵画及び絵画画像との用語は、視野の中の単 一の絵画又は視野の中の複数の絵画画像を包含する。芸術効果又は経済性のため に単一のプリントに複数の画像を形成することが、単一の雌型を使用して単一の 真空成形孔型パス工程の間にいくつかのより小さいプリントを行うことにより可 能である。 使用中はアーティストはアーティストパテを直接に、基板におけるプリントさ れた画像に塗布して、オリジナル作品の筆運びを真似る。絵画画像の寸法的サイ ズを拡大するためのシステムが図１に関連して説明される。システム１０は画像 スキャナ１２を有し、スキャナ１２は画像走査表面１４を有する。走査する絵画 は、写真１６又はプリント１８等により示されているように種々のサイズである こともある。絵画は走査表面１４に置かれ、スキャナ１２はコンピュータ２０に より作動され、コンピュータ２０によりスキャナは写真１６又はプリント１８に おける画像をディジタル画像に変換する。ディジタル画像は次いで例えばコンパ クトディスク、磁気記憶ディスク２４又は例えば磁気テープ等の２６により示さ れるその他の形のメモリなどの種々のタイプの媒体に記憶さる。ディジタル情報 は直接にコンピュータ２０に伝送される又はメモリ媒体のうちの１つを介してコ ンピュータ２０の中に挿入されてコンピュータ２０により読出される。この標準 技法はしばしば石版印刷で行われる。透明陽画又はプリント又は図が例えばＨａ ｌｌスキャナ又はＳｃｉｔｅｘスキャナ等の走査装置で走査される。スキャナカ ラーは絵画をシアンブルー、マゼンタ、イエロー及びブラックの４つの基本カラ ーに分離する。電子ファイルを操作して、カラーを変化し、鮮鋭度及び修整等を 強調することもできる。電子ファイルを操作して、被写体を適切なサイズで生成 して、同一のプリント又は異なるプリントにおける単一のプリント又は複数のプ リントとして端物の所望のフォーマットのためのレイアウトに配置できる。形成 された４つのカラーフィルムを使用して、石版印刷のための印刷版を形成する。 ディジタルで記憶された画像は、矢印Ａの方向のプリンタ又は矢印Ｂの方向の 自由形プリンタを選択することにより、適切なシート有利にはカンバス織物シー トにプリントできる。オペレータが、システムＡのプリンタを使用してソース１ ６又は１８からディジタル画像をプリントすることを選択する場合にはカンバス シート又はカンバス織物を有するシート２８は有利には硬い裏当て３０に取付け できるが、しかしシート２８は直接にプリンタサポート面３２に取付けることも できる。いずれにせよカンバス織物基板は、コンピュータ駆動プリンタ３４によ る印刷のために準備完了にされる。カンバス織物を有するシート材料又は細長材 料はカンバスに付加的な形で任意のタイプの基板であり、基板の中にカンバス織 物が組込まれ、基板は例えば木材副産物又はプラスチック等であり、カンバス織 物はその７かに形成されるかその表面に鋳込まれる。プリンタ３４は搬送桁材３ ６を有し、搬送桁材３６はプリンティングヘッド３８を有する。搬送桁材３６は サポート表面３２の全長を１つの側４０から１つの側４２へ横切る。プリンタヘ ッド３８は搬送桁材３６に沿って任意の個所へ移動できる。プリンティングヘッ ド３８は適切なカラー印刷装置を有し、印刷装置は２つ、４つ又は６つの分離カ ラーで印刷できる。この実施の形態のための１つの有利なタイプのプリンタは、 Ａｌｐｈａ Ｍｅｒｉｃｓ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ社によりＳＰＥＣＴＲＵＭ との商標で販売されている。 コンピュータ２０は次いでプリンタ３４を駆動して、画像４４をカンバス織物 基板２８の表面に印刷する。コンピュータ２０は、コンピュータ２０のメモリの 中にディジタルで記憶されている画像を寸法的に拡大するためのプログラムを有 する。このプログラムの目的は、図６に示されているように例えばオリジナル寸 法的サイズなどの最終的影画像プリントサイズと同一の長さ又は幅を有するオリ ジナル寸法的サイズからの単一の又は多重の画像であるかにかかわらずこの記憶 されている絵画画像を拡大することにある。オリジナルプリントサイズ４６は幅 寸法４８及び長さ寸法５０を有する。この場合にコンピュータプログラムはこの 画像を画像４６のオリジナルサイズから、拡大された幅５４又は拡大された長さ ５６を有する拡大されたサイズ５２に拡大する。画像４６の拡大の程度は、この 特定の実施の形態では可鋳性収縮性材料のキュアプロセスの間の収縮の程度によ り決まり、これは図４又は５に関連して説明される。例えば有利な可鋳性材料が 、熱伝導フィラーとしてアルミニウムを８０重量％まで有するエポキシ樹脂であ る 場合には樹脂は、鋳込まれた樹脂の各１２線形インチ当たり１／１６インチ収縮 する。従って１２インチの長さ及び６インチの高さを有するプリントにおいて画 像すなわち画像５２の拡大寸法は、可鋳性収縮性材料がキュアプロセスの間に１ ２インチ×６インチの寸法に収縮することを考慮すると（１２＋１／１６）イン チ×（６＋１／３２）インチである。これらの収縮特性を有する有利なエポキシ 樹脂は、Ｃｈｅｍｉｑｕｅ ｏｆ Ｑｕｅｂｅｃ社から購入でき，ＣＨＥＭＣＡ ＳＴ ４０２との商標で市販されている。 プリンタ３４により印刷され図１で４４により示されている画像はそのオリジ ナルサイズからプリント１８により示されているように拡大され、これにより雌 型の収縮が補償され、これにより、キュアされると雌型は本質的にオリジナル影 画像画像１８と同一のサイズとなる。コンピュータ駆動プリンタは、有利にはア ーティストカンバス２８であるカンバス基板に直接に印刷でき、この場合、プリ ンティングヘッド３８及び搬送桁材３６は双方ともに、シート２８に所望の画像 ４４を形成する際に動く。 代替的にコンピュータオペレータはプリンタＢを選択し、プリンタＢはカンバ ス織物基板５８の個別のシート又は基板の巻物を複数のプリンタのうちの１つの プリンタ６０又は単一のプリンタ６０を貫通してフィードでき、プリンタ６０は フィード機構６２を有し、フィード機構６２は、シート５８をプリンタを通過し てシート５８を前送りするための牽引駆動装置の形で形成されている。正確にシ ートをプリンタを通過して前送りするか交互に対向して位置するフィードローラ が設けられるか又は、シートを必要な増分でプリンタを通過して前送りできる適 切なフィード機構が設けられる。プリンタ６０は可動プリンティングヘッド６４ を含み、プリンティングヘッド６４はサポート桁材６６に沿って走行して、基板 ５８に画像６８を形成する。基板５８は、プリンタを通過して送られる個別のシ ートの代りに、カンバスのスプールから取外されカンバスが印刷された後に相応 して巻取らるカンバスの連続長であるあることも可能である。プリンタ３４の場 合と同様にプリンタ６０も、カンバス織物を有するシートに印刷できるだけでな く、実際のアーティストカンバス等にも印刷できる。画像は４つの分離カラーで 印刷でき、これによりオリジナル画像のカラーの非常に正確な再生が得られる。 代替的に画像は単一カラーダブルトーンすなわち黒白で印刷することも可能であ る。 代替的に、印刷された画像はカンバス基板等に搬送することも可能である。第 １のステップとしてプリンタは、カンバスシートに容易に転写できるインキを使 用して画像を搬送基板に印刷する。画像のこの転写は、カンバス基板の織物表面 に直接に印刷する必要性を回避する。このプロセスは、転写紙が基板からカンバ ス表面に転写される方法又は通常のカンバス転写技法に類似である。 コンピュータ２０はそのプログラムに従って寸法的に、基板５８に印刷されて いる画像６８を拡大する。拡大の低度はこのにも最終的画像のサイズに依存する 。例えば３４又は６０のプリンティングシステムでは、６フィート×８フィート の寸法を有することもある画像を印刷できる。このサイズの画像は単一シートの 熱成形を非常に困難にするにもかかわらず、このような雄型を形成する目的のた めに拡大画像を形成するのに何らの制限もない。前述のようにコンピュータ２０ は同一の基板に複数の画像を生成するようにプログラムでき、これにより雌型は 、同一の又は異なる画像のための別個の複数の鋳型を有するように形成される。 コンピュータを、各個別の画像を相応して拡大するようにプログラムして、基板 を例えば４つの画像により満たし、これらすべての画像は、これらのより小さい 複数の画像のそれぞれに対して鋳型の収縮を補償するように僅かに拡大されてい る。 コンピュータ２０は次いで、雌型材料の収縮を補償するように所望の程度に画 像を拡大するようにプログラムされる。何らかの別の形で写真又は絵画等の画像 をディジタルフォーマットに変換する種々のスキャナ装置１２を使用できる。コ ンピュータのプログラムは、変化する状況に容易に適応できる。雌型材料の収縮 率が既知の場合には１つ複数の画像は、雄型に対する雌型の収縮を補償するよう 容易に拡大できる。このような拡大画像を印刷する際にプリンタ３４及び６０に 関連して説明されたようにプリンタ全体の部分を印刷するか又はプリンタは、画 像が基板に沿って前進するにつれて画像の各セクションに対して画像全体を印刷 するようにプログラムされる。例えばプリンタ６０では前進機構６２はカンバス 織物シートをプリンタを通過させて前進させて、シートがプリンティングシステ ムを通過して増分で前進されるにつれてプリンティングヘッドにより画像の相応 の部分が印刷されるカンバス織物シートの部分を提供する。 拡大された印刷されたカンバスシート７０が得られるとアーティストはブラシ ７２又はスパチュラ等によりカンバスシート７０に、図２に示されているように 通常の容器７６の中に収容されているアーティストパテ混合物７４を塗布する。 アーティストは画像７８にパテ混合物を塗布して画像に、アーティストがオリジ ナル作品を描いた際に使用した筆運び及びその他の形状を再現する。パテ材料を 拡大画像に塗布するアーティストは拡大率に比して行い、これは画像が、オリジ ナル作品１８に対して僅かしか拡大されていない事実に鑑みて困難ではない。図 ３に示されているように雄型は画像に、８０の個所に一般的に示されているよう に大量のパテ材料コーティングを塗布している。大部分の状況ではパテ材料は完 全に画像７８を被覆し、従ってカンバスシート７０で可視的なすべての部分は硬 化パテであるか又は、アーティストの技法にとって有利である場所ではカンバス 織物の一部又はほぼすべてが現れる。 雄型は次いで図３に示されているように適切な離型剤をスプレーされる。スプ レー８２はスプレー缶ディスペンサ装置８４からのシリコンスプレーでもよい。 カンバス７０は適切な中実サポート８６に取付けられ、次いでカンバス７０に周 縁フレーム部材８８が固定され、フレーム部材８８は有利にはねじ９０により中 実サポート８６に固定される。サイド８８を取付けると、サイド８８の厚さ９２ に対応するリセスが形成される。 リセスは次いで可鋳性収縮性材料９４により充填され、材料９４は理想的には 適切な容器９６から図４に示されているように注入される。前述のように１つの 有利な実施の形態ではキュア可能材料９４はエポキシ樹脂でもよい。エポキシ樹 脂は、粘結されたパテ材料８０によりカンバスシート７０に形成されたレリーフ を有するカンバスシート７０の表面にわたり容易に流れる。このキュアプロセス の間に材料は前述のように１２インチの線形長当たり１／１６インチの領域内で 収縮する。順次は中程度の熱で１時間にわたり熱キュア（熱硬化）されて２５０ °Ｆに到達し、次いで２時間にわたり冷却されて室温に到達する。このサイクル は一回又は複数回繰返され、これにより完全なキュアが保証される。 樹脂が完全にキュアされた後に図５に示されているようにキュアされた樹脂９ ８により形成されている雌型が、サイド８８が係止されている雄型８０から分離 される。雌型の裏側が９５の個所に示され、鋳型の長さ寸法１００及び幅寸法１ ０２は予測の程度に収縮し、画像の表面レリーフの長さ及び幅は、幅４８及び長 さ５０を有する画像４６により図６に示されているように画像のオリジナル長さ 及び幅に等しい。雌型は、雌型の中に形成されている画像レリーフの外部の周縁 部分であることもある。従って収縮鋳型の形成されたレリーフは、その外形寸法 が所望のプリントサイズに比してより大きいにもかかわらず、所望の標準プリン トサイズと同一のサイズである。 通常の方法のように雌型９８は反転されて、鏡像であり、雄型８０により生成 された表面に対応する雌型の表面１０４の中のリセス及び係止部が露出する。通 常のように複数の真空孔１０６が、適切なドリル１０８を使用して雌型９８の中 に穿孔される。雌型１０４の中のレリーフ、係止部、溝、アンダーカット等は次 いで、印刷画像のオリジナルサイズと整合され、これにより、印刷画像の中のレ リーフは、最終的画像自体のための所望の筆運びと正確に整合する。シートの中 のこのような真空成形が図８に示されている。雌型９８が真空ボックス１１０の 中に設けられ、真空はボックスから真空管１１２を介して排出される。熱成形プ ラスチックシート１１４は鋳型９８の僅かに上方に配置され、矢印１１８により 示されている輻射熱により伸縮自在ヒータ１１６により加熱される。前述の米国 特許明細書に説明されているようにシートは所定の技術により加熱され、真空が 印加され、シートが冷却され、真空が排出され、シートが取外され、レリーフは 、画像に整合してプラスチックシートの中に真空成形される。 従ってプログラマブルシステムを使用して好適で正確な装置が、雄型を形成す るために提供され、雄型から雌型が最終的に形成され、その際、雌型のを形成す るための可鋳性材料の収縮が考慮される。プログラマブルシステムによりオペレ ータは、１つ又は複数の画像のサイズを任意に変化して、単一又は複数の画像を フォーマットするか又は、画像を、雄型を形成するために単一のカンバス基板に 搬送できる。このシステムをプログラムして、画像のために選択された最終的サ イズに依存して画像の拡大率を直接的に調整できる。画像を走査して電子的に記 憶することにより同一の情報をプリンタに転送して、所望の拡大された雄型とし て正確な拡大サイズの画像を印刷できる。 本発明の有利な実施の形態は本明細書において詳細に説明されたにもかかわら ず、当業者には変形を、本発明の精神又は添付の請求の範囲から逸脱することな しに行うことが可能であることが自明である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｂ４４Ｆ 11/02 Ｂ４４Ｆ 11/02 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ， ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ 【要約の続き】 動されることを特徴とする印刷可能シートに絵画画像を 寸法的に拡大して印刷するためのプログラマブルシステ ム。オリジナル絵画の筆運びを複製する雄型を形成する 方法において、ｉ） 前記オリジナル絵画の絵画画像を シートに形成し、ii） 前記絵画画像に硬化可能混合物 をブラシにより塗布して、前記画像に前記オリジナル絵 画の筆運びを複製し、iii）前記混合物を硬化して、雄 型を形成することを特徴とするオリジナル絵画の筆運び を複製する雄型を形成する方法。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 可鋳性かつ収縮性材料から成る絵画印刷用熱成形雌型を形成するのに使 用するために印刷可能シートに絵画画像を寸法的に拡大して印刷するためのプロ グラマブルシステムにおいて、 ｉ）プログラマブルコンピュータが、前記絵画画像をディジタルで格納している メモリを有し、 ii） コンピュータ駆動プリンタが可動プリンティングヘッドを有し、前記プリ ンティングヘッドは、前記プリンティングヘッドがシートに対して移動するにつ れて前記絵画画像をシートに印刷し、 iii）前記コンピュータが、前記メモリの中に記憶されている絵画画像を寸法的 に拡大するプログラムを有し、前記プログラムは記憶絵画画像を、 ａ） このような雌型の中で鋳込まれる熱成形プラスチックシートにおける 最終的絵画印刷サイズと同一の長さ及び幅を有するオリジナル寸法サイズから、 ｂ） このような可鋳性収縮性材料のこのような雌型がその元の注入状態か らその硬化状態へ収縮する程度に等しい拡大された長さ及び幅を有する拡大寸法 サイズへ拡大し、 iv） 前記コンピュータが、このような拡大画像をシートへ印刷するために前記 プリンタを駆動するために作動されることを特徴とする印刷可能シートに絵画画 像を寸法的に拡大して印刷するためのプログラマブルシステム。 ２． 更に、メモリの中に記憶するために絵画画像をディジタルフォーマット に変換する装置を有することを特徴とする請求項１に記載の印刷可能シートに絵 画画像を寸法的に拡大して印刷するためのプログラマブルシステム。 ３． 絵画画像がオリジナル画像又は写真であり、このような絵画画像を変換 する装置がスキャナを有することを特徴とする請求項２に記載の印刷可能シート に絵画画像を寸法的に拡大して印刷するためのプログラマブルシステム。 ４． スキャナがディジタルフォーマットをコンピュータディスクに転送し、 前記コンピュータディスクは前記コンピュータにより読出し可能であることを特 徴とする請求項３に記載の印刷可能シートに絵画画像を寸法的に拡大して印刷す るためのプログラマブルシステム。 ５． スキャナが、ディジタルフォーマットをメモリの中にロードするために コンピュータと通信することを特徴とする請求項３に記載の印刷可能シートに絵 画画像を寸法的に拡大して印刷するためのプログラマブルシステム。 ６． コンピュータ駆動プリンタが、カンバス織物シートを取付ける装置を有 し、これにより、絵画画像を前記絵画織物シートに印刷する間にプリンティング ヘッドが前記カンバス織物シートの表面を移動する際に前記カンバス織物シート を固定できることを特徴とする請求項１に記載の印刷可能シートに絵画画像を寸 法的に拡大して印刷するためのプログラマブルシステム。 ７． コンピュータ駆動プリンタが、前記プリンタを通過させてカンバス織物 シートを前進させる装置を有し、これにより、画像の相応の部分をプリンティン グヘッドにより印刷する前記カンバス織物シートの部分を提供することを特徴と する請求項１に記載の印刷可能シートに絵画画像を寸法的に拡大して印刷するた めのプログラマブルシステム。 ８． コンピュータ駆動プリンタが、拡大画像をシートにインクにより印刷し 、前記インクは次いで別のシートに転写されることを特徴とする請求項１から請 求項１のうちのいずれか１つの請求項に記載の印刷可能シートに絵画画像を寸法 的に拡大して印刷するためのプログラマブルシステム。 ９． コンピュータ駆動プリンタが拡大画像をインクにより印刷し、前記イン クは次いでカンバス又は熱可塑性シートに転写されることを特徴とする請求項６ に記載の印刷可能シートに絵画画像を寸法的に拡大して印刷するためのプログラ マブルシステム。 １０． 絵画画像が複数の離散的プリントを含む請求項１から請求項５のうち のいずれか１つの請求項に記載の印刷可能シートに絵画画像を寸法的に拡大して 印刷するためのプログラマブルシステム。 １１． 絵画画像を印刷可能シートに拡大して印刷し、可鋳性収縮性材料の絵 画印刷用熱成形雌型を形成する方法において、 ｉ） 前記絵画画像をコンピュータメモリの中にディジタルで記憶し、 ii） 前記メモリの中に記憶されている前記絵画画像を、 ａ） 前記雌型の中に鋳込まれる熱成形プラスチックシートに最終的絵画画像 と同一の長さ及び幅を有するオリジナル寸法サイズから、 ｂ） 前記可鋳性収縮性材料から成る前記雌型がその元の注入状態からその硬 化状態へ収縮する程度に等しい長さ及び幅を有する拡大された寸法的サイズへ寸 法的に拡大し、 iii）可動プリンティングヘッドによりコンピュータ駆動プリンタを使用するこ とにより前記絵画画像を印刷し、前記プリンティングヘッドは、前記プリンティ ングヘッドが前記印刷可能シートに対して動かされる際に前記画像を印刷し、 iv） 印刷された拡大画像に硬化可能混合物を塗布して前記印刷画像にオリジナ ル画像の筆運びを再現して雄型を形成し、 ｖ） 前記可鋳性収縮性材料を前記雄型に注入して前記雌型を形成し、前記可鋳 性収縮性材料をキュアし、これにより前記材料の長さ及び幅は所定の程度収縮し 、これにより前記材料は前記最終的絵画画像サイズの前記長さ及び幅の前記オリ ジナル寸法サイズをとることを特徴とする絵画画像を印刷可能シートに拡大して 印刷し、可鋳性収縮性材料の絵画印刷用熱成形雌型を形成する方法。 １２． 絵画画像を印刷可能シートに拡大して印刷し、可鋳性収縮性材料の絵 画印刷用熱成形雌型を形成する方法が付加的に、ステップiii）で拡大画像を基 板にインクにより印刷することを含み、前記インクは、ステップiv）で使用され る 別のシートに転写可能であることを特徴とする請求項１１に記載の絵画画像を印 刷可能シートに拡大して印刷し、可鋳性収縮性材料の絵画印刷用熱成形雌型を形 成する方法。 １３． 別のシートがカンバスシートであることを特徴とする請求項１２に記 載の絵画画像を印刷可能シートに拡大して印刷し、可鋳性収縮性材料の絵画印刷 用熱成形雌型を形成する方法。 １４． 更に、コンピュータメモリの中に記憶するために絵画画像をディジタ ルフォーマットに変換することを含むことを特徴とする請求項１１に記載の絵画 画像を印刷可能シートに拡大して印刷し、可鋳性収縮性材料の絵画印刷用熱成形 雌型を形成する方法。 １５． 可鋳性収縮性材料がエポキシ樹脂であり、キュアステップが前記樹脂 の長さ及び幅寸法を一定の所定の程度で収縮することを特徴とする請求項１１か ら請求項１４のうちのいずれか１つの請求項に記載の絵画画像を印刷可能シート に拡大して印刷し、可鋳性収縮性材料の絵画印刷用熱成形雌型を形成する方法。 １６． 樹脂を硬化状態にキュアすることにより前記樹脂の長さ及び幅寸法は 、注入樹脂の１２位置当たり約１／１６インチ収縮することを特徴とする請求項 １５に記載の絵画画像を印刷可能シートに拡大して印刷し、可鋳性収縮性材料の 絵画印刷用熱成形雌型を形成する方法。 １７． 印刷可能シートがアーティストのカンバスであることを特徴とする請 求項１１，１４，１５又は１６に記載の絵画画像を印刷可能シートに拡大して印 刷し、可鋳性収縮性材料の絵画印刷用熱成形雌型を形成する方法。 １８． カンバスを中実基板に取付け、これにより、プリンティングヘッドが 拡大画像を前記カンバスに印刷する際に前記カンバスが安定状態にあるようにす ることを特徴とする請求項１７に記載の絵画画像を印刷可能シートに拡大して印 刷し、可鋳性収縮性材料の絵画印刷用熱成形雌型を形成する方法。 １９． カンバスが前進して、画像の相応の部分が印刷される前記カンバスの 部分を露出することを特徴とする請求項１７に記載の絵画画像を印刷可能シート に拡大して印刷し、可鋳性収縮性材料の絵画印刷用熱成形雌型を形成する方法。 ２０． 絵画画像が複数の離散的なプリントを含むことを特徴とする請求項１ １から請求項１９のうちのいずれか１つの請求項に記載の絵画画像を印刷可能シ ートに拡大して印刷し、可鋳性収縮性材料の絵画印刷用熱成形雌型を形成する方 法。 ２１． オリジナル絵画の筆運びを複製する雄型を形成する方法において、 ｉ） 前記オリジナル絵画の絵画画像をシートに形成し、 ii） 前記絵画画像に硬化可能混合物をブラシにより塗布して、前記画像に前記 オリジナル絵画の筆運びを複製し、 iii）前記混合物を硬化して、雄型を形成することを特徴とするオリジナル絵画 の筆運びを複製する雄型を形成する方法。 ２２． 硬化可能混合物がアーティストパテであることを特徴とする請求項２ １に記載のオリジナル絵画の筆運びを複製する雄型を形成する方法。 ２３． 硬化混合物の筆運びが、雄型を形成する際に筆運びを強調する程度に 形成されることを特徴とする請求項２１又は２２に記載のオリジナル絵画の筆運 びを複製する雄型を形成する方法。 ２４． 絵画印刷用熱成形雌型を形成する際に使用するために雄型を形成する ための請求項２１，２２又は２３に記載のオリジナル絵画の筆運びを複製する雄 型を形成する方法。