JP2000513662A - 芸術作品のための取付けシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 フレーム付き芸術作品複製物において、ｉ） 変形可能基板の薄シートを有し、前記シートの前面に芸術作品画像が複製され、ｉｉ） 前記薄シートは、前記画像を含む一体的な隆起平面区域部分と、前記隆起平面区域を包囲する一体的フランジと、前記隆起平面区域を前記フランジに接続する一体的な連続的リップとを有し、前記リップは、前記隆起平面区域が前記基板の中で変形された変形程度により定められる所定の高さを有し、ｉｉｉ） 前記隆起平面区域のためのつや消し面部材を有し、前記つや消し面部材の中には開口が、前記つや消し面部材の開口エッジにより境界を定めて形成され、前記開口エッジは、前記連続的リップと係合して、前記隆起平面区域を前記つや消し面部材に対して位置決めするように寸法決めされ、ｉｖ） 前記フランジが前記つや消し面部材に接触することにより、前記位置決めされた隆起平面を前記つや消し面部材の中に固定する固定手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 芸術作品のための取付けシステム発明の分野 この発明は、芸術作品のための取付けシステムに関し、特に、変形可能基板か ら形成されるフレーム付き芸術作品複製物に関する。発明の背景 大きな努力が、オリジナルの芸術作品の安価な複製物を製作する分野において なされてきた。このような複製物は、通常、フレーム付き芸術作品として販売さ れている。しかし、この技術の僅かな数の例を挙げると、挨拶状、カレンダ、本 等、例えば香水、タバコ、ワイン、酒、包装された食品等のためのカバー、衣類 及び衣服包装、パズル、数字による絵画芸術作品、盤上のゲーム、マップ、スポ ーツ用品、スポーツバッグ等における芸術作品としてフレーム無し芸術作品とし ても販売されている。１９９５年３月２２日に出願され、第０８／６１８４０１ 号の継続出願のために放棄された出願人の同時係属出願第０８／４０８９００号 では、真空成形された３次元表面製品が説明され、特に、この３次元表面製品が オリジナル芸術作品の複製物に関連するものであることが説明されている。説明 されたシステムは、熱成形された製品の中に、表面質感がプラスチックシートに 印刷されている画像と一致するオリジナル作品のアーティストの筆運びをシミュ レートする表面質感を複製するために熱成形可能なプラスチックシートを真空成 形するのに非常に効果的である。 芸術作品の複製物を製作する際にエンボス加工又はプレス加工された基板の別 の例は、例えば米国特許第３０１０１５２号明細書に開示されている。熱成形可 能シートが真空成形されて、表面レリーフを地球儀に形成し、表面レリーフは山 、 谷等を模擬する。紙又はプラスチックのためのエンボス加工技術は米国特許第５ １８２０６３号明細書及び米国特許第５２０１５４８号明細書に開示されている 。これらの種々のプロセスは、オリジナル作品のある程度適切な複製物を提供す る。これらの種々の複製物のフレーム付けは通常の方法で行われ、エンボス加工 又はプレス加工された紙又はプラスチック製品は、そのおおよそ平らな状態で、 適切なストレッチャボードなどに取付けられ、通常の方法でフレーム付けされる 。このようなフレーム付け技術は普通知られており、しばしば油絵をフレーム付 けするのに使用される。製造された製品の表面の性質に起因して、複製物の面を 、ガラス又はその他の透明材料により被覆することは不要である。何故ならば、 複製物の表面が通常の使用に耐えるからである。複製物をフレーム付けする別の 代替的技術は、ガラス又はプラスチックなどの透明なカバーを使用することにあ る。カバーは、下に重ねられている水彩画等の芸術作品複製物を保護する。油絵 のフレーム付けの場合のように、つや消し面部材が、水彩画又はその他のタイプ の複製物を包囲するために又はフレーム付けするために通常使用され、複製物は 次いでその周辺の回りにフレーム付けされて、仕上り製品が得られる。 芸術作品複製物は、挨拶状、カレンダ、本等にも使用される。米国特許第５１ ８２０６３号明細書に説明されているように、複製物は適切なサイズに切断形成 されて裏当てに被着され、次いで、裏当ては、挨拶状、カレンダベース又は本の フロントカバー等の適切なサポートに取付けられる。芸術作品複製物の適切なサ イズへの切断形成、それを適切な基板に被着することは非常に時間がかかり、骨 が折れる。基板は、周囲の湿気条件に起因して歪みが加わることもある。プリン ト又は芸術作品複製物が被着されている基板は、エッジの個所で巻かれるか又は 基板から引離されることもある。このような芸術作品複製物組立ては、低価格な 消費者製品において容認可能であるが、製造コスト及び製品の安定性の面で大き い欠点がある。寸法的安定性の立場のみからではなく、フレーム付き複製物のた めのつや消し面部材の中の芸術作品複製物の安定性の立場からもそうである。 従って、この発明の１つの形態の１つの目的は、その他のタイプの消費者製品 を補足するフレーム付き芸術作品又は芸術作品として、寸法的に安定し容易に組 立てられる芸術作品複製物を提供することにある。発明の要約 本発明の１つの形態では、 ｉ） 変形可能基板の薄シートを有し、前記シートの前面に芸術作品画像が複製 され、 ｉｉ） 前記薄シートは、前記画像を含む一体的な隆起平面区域部分と、該隆起 平面区域を包囲する一体的フランジと、該隆起平面区域を該フランジに接続する 一体的な連続的リップとを有し、該リップは、前記隆起平面区域が前記基板の中 で変形された変形程度により定められる所定の高さを有し、 ｉｉｉ） 前記隆起平面区域のためのつや消し面部材を有し、前記つや消し面部 材の中には開口が、前記つや消し面部材の開口エッジにより境界を定められて形 成され、前記開口エッジは、前記連続的リップと係合して、前記隆起平面区域を 前記つや消し面部材に対して位置決めするように寸法決めされ、 ｉｖ） 前記フランジが前記つや消し面部材に接触することにより、前記位置決 めされた隆起平面を前記つや消し面部材の中に固定する固定手段を有することを 特徴とするフレーム付き芸術作品複製物が提供される。 本発明の別の１つの形態では、熱成形プラスチックシートの面に印刷されてい る画像を有する熱成形芸術作品複製物において、 前記シートの中に隆起平面区域が熱成形され、前記隆起平面区域は画像の一部を 含み、前記画像のオリジナルの絵画の筆運びを複製する熱成形された表面質感を 有することを特徴とする熱成形芸術作品複製物が提供される。 本発明の更に別の１つの形態では、熱成形可能なプラスチックの薄シートをオ リジナルの芸術作品の正確な３次元オリジナルレリーフ複製物に注型するための 真空成形プロセスにおいて、前記プロセスが、前記シートの中に、前記シートの 面に印刷されている画像の少なくともいつや消し面部材を含む隆起平面区域と、 前記隆起平面区の中の前記画像と一致するオリジナルの筆運びを模擬している表 面質感とを同時に熱成形することを含むことを特徴とする真空成形プロセスが提 供される。図面の簡単な説明 図面には本発明の有利な実施の形態が示されている。 図１は本発明の１つの有利な実施の形態によるフレーム付き芸術作品複製物の 斜視図、図２は雌型と雌型に配置される真空成形テンプレートとの斜視図、図３ は適宜位置の真空成形されるシートが加熱されていることを示す真空成形装置の 断面図、図４はシートが加熱されて雌型の面に真空成形されて図３の断面図、図 ５は雌型から除去された真空成形されたシートと熱成形芸術作品の背面に配置さ れる裏当てとを示し、図６は図１のフレーム付き芸術作品複製物の分解斜視図、 図７はカレンダの中に配置されている芸術作品複製物のための代替的配置の斜視 図、図８は挨拶状の中に取付けられている芸術作品複製物の斜視図である。有利な実施の形態の詳細な説明 種々のスタイルが、芸術作品の複製物を完成するために又は提供するために使 用可能である。通常、芸術作品の複製物は、複製物の特徴を強調するために何ら かの方法でフレームを付けられる。前述のように、この発明の種々の実施の形態 が芸術作品複製物、カレンダ、挨拶状及びその他の同様の製品に適用可能である だけでなく、衣類、スポーツ用品、商品入れケース、製品包装等にも適用可能で ある。図１の実施の形態はフレーム付の芸術作品複製物１０を示し、この発明１ ２の芸術作品は、第１のつや消し面部材１４及び第２の上重ねつや消し面部材１ ６及び周辺フレーム１８によりフレーム付けされている。選択的にガラス２０が 周辺フレーム１８の中に含まれることも可能である。この発明では芸術作品複製 物１２は、連続的な一体的リップ部２６を有する隆起平面区域２４の上に載置す る芸術作品画像２２を提供する。つや消し面部材１４の中には開口２８が設けら れ、開口２８は開口エッジ３０により境界を定められている。開口２８は開口エ ッジ３０が、芸術作品の成形複製物の隆起平面区域２４のリップ２６に結合する ように寸法決めされている。 画像２２は、変形可能基板の任意のタイプの薄シートに印刷できる。本発明の 有利な実施の形態では、変形可能基板は紙又はプラスチックである。紙はエンボ ス加工可能な組成を有し、プラスチックは熱可塑性プラスチックであり、所望の 形状に容易に熱成形されて、リップ２６により隆起平面区域２４の境界がを定め られる。これに関する詳細は図２〜４に関連して説明する。出願人の同時係属出 願第０８／６１８４０１号に説明されている方法では、薄シートの中には表面質 感が形成される。この表面質感は、筆運び等の絵具の塗り、パレットナイフ、ス ポンジ又はオリジナルの油絵の布製品又はアクリル等を模擬し、オリジナル作品 の視覚的外観を再現するように画像に一致する。従って、表面質感が筆運びをシ ミュレートするが熱成形プラスチック基板では、フレームの中に２０が含まれず 、これにより光線が、質感形成された表面から放射されて、この質感形成された 表面から放射される光線の真の効果を与えて、オリジナル作品をシミュレートす ることが望ましい。通常、大型寸法芸術作品複製物では、熱成形プラスチックシ ートは、オリジナル芸術作品のフォーマットと同一のベースフォーマットで複製 物を提供するためにストレッチャフレームに固定される。ストレッチャフレーム に固定されている熱成形プラスチックシートは、次いで、標準技術に従ってフレ ーム付けされる。通常、このようなタイプの芸術作品は、高価な芸術作品複製物 として販売されている。前述のように、フレーム付けされカレンダ及び挨拶状に も使用できる安価な芸術作品複製物を提供する際のこのタイプの取付け上の問題 点 は、芸術作品複製物を容易に取付けできないことにある。 この発明では、隆起平面区域２４及びつや消し面部材１４を形成することによ り芸術作品複製物がフレーム付けされ、複製物の位置がつや消し面部材１４に対 して位置決めされ、これにより、図１に示されているように、フレーム付け芸術 作品としての組立てを完成することが容易になるか、又は前述のようにカレンダ 及び挨拶状及び側方のフォーマットなどのその他の体裁での使用を容易にする。 つや消し面部材という用語は、その通常の意味を含むだけでなく、ホルダが、例 えば下敷き等の隆起平面区域のリップを係合する芸術作品複製物のための任意の その他のタイプのホルダの意味も含む。 出願人の同時係属出願第０８／６１８４０１号で説明されているタイプのもの 等である真空成形モールドが図２に示されている。この特定の実施の形態では真 空成形雌型３２は、周辺リセス（段部）３６を有する外側クランピングフレーム ３４を有する。このリセスの内側にかつこのリセスから間隔を置いて雌型の外側 ボックス３８が位置し、この実施の形態では雌型は２つの分離した領域４０及び ４２を有する。領域４０及び４２はプラスチックシート４４の中に表面質感を熱 成形する。この表面質感はオリジナル作品の筆運びをシミュレートする。雌型領 域４０及び４２のパターンは、シート４４に印刷されている画像に依存して同一 であるか又は異なる。シート４６の裏側が画像４８及び５０の２点鎖線により示 され、画像４８及び５０はシート４４の前面５２に印刷されている。シート４４ の上には周辺クランプ５４の部分区間が示されている。周辺クランプ５４は、リ セス３６に係合されることにより雌型３２の中にシート４４を固定し、これは図 ３に詳細に示されている。 雌型３２は隆起テンプレート５６を含み、テンプレート５６は上部レール５８ 及び下部レール６０を有し、上部レール５８又は下部レール６０はそれぞれ一体 的なサイドレール６２又は６４及び一体的なクロスバーレール６６を有する。隆 起テンプレートの目的は、成形複製物の隆起平面区域２４の周辺を定めることに ある。雌型がただ１つの複製物を成形するために使用される場合には中央クロス バー６６は不要である。代替的に雌型が、４つ以上の多重の成形複製物の複数の 多重集合を製作するように設計されている場合にはクロスバー６６の数は、雌型 により形成された各複製物多重集合のための隆起平面区域の周辺を定めるために 増加される。 本発明の１つの有利な実施の形態では画像４８及び５０は、隆起テンプレート ５６の中のそれぞれの開口の周辺エッジ６８又は７０より大きい寸法を有する。 これを示すために、隆起テンプレートの上面の１点鎖線７２及び７４は、いずれ の個所で画像が隆起テンプレートに着陸し、いずれの個所でシート４４が成形の ために雌型の中に位置決めされているかを示す。これは図５及び６に関連して説 明される理由から必要不可欠ではないにもかかわらず、画像が隆起テンプレート ５６の上面にわたり延在すると有益である。 図３に示されているように熱成形装置７６は、出願人の同時係属出願第０８／ ６１８４０１号に説明されているタイプである。熱成形雌型３２は相応前記の雌 型部分４０及び４２を有し、雌型部分４０及び４２は単一プレート７８の中に形 成されている。雌型の製造は出願人の同時係属出願第０８／６１８４０１号に従 って行われることも可能である。この場合、プレートは、キュアされたエポキシ 樹脂により形成されている。雌型の中に通常の開口８０が形成され、従って、真 空がライン８２を介して引込まれて真空ボックス８４の中に真空が形成されると 、加熱されたシート４４は下方へ向かって引かれて雌型の上面８６に到達する。 この実施の形態では、雌型の下面へ供給される冷却剤が冷却管８８の中に供給さ れ、これにより、雌型が操作の繰返しサイクルの間に過熱することがないことが 保証される。雌型プレート７８は、真空ボックスの周辺壁３はの中に設定され、 雌型の上面８６は、周辺壁３８の上部エッジ９０の僅か下方に位置決めされ、こ れに より、シート４４の上部壁９０と前面５２との密封性が保証される。シート４４ は、周辺フレーム３４の中にシートをはめ込むことにより真空ボックス５８の外 部にクランプされ、周辺フレーム３４はリセス３６を有し、リセス３６はシート の外側エッジを収容する。シートは、クランプ５４を下降させてリセス３６の中 に入込ませることにより当該位置に位置決めされてクランプされる。 真空ボックスの上方にヒータ９２が設けられ、ヒータ９２は加熱素子９４を有 する。ヒータ９２は本装置の外方へ向かってモールドボックス３８の上面に沿っ て移動して、シート４４を加熱し、次いで戻って本装置の中に入込み、これによ りシートは、熱成形プロセスの間に凝固できる。ヒータ９２のこのような運動を 可能にするために、ヒータ９２は、横断方向に延在するホイール９８によりレー ルシステム９０に取付けられている。 雌型領域４０及び４２には隆起テンプレート５６が固定さ、領域４０及び４２ は図３に示されている。サイドレール６２及び６４は型の外側周辺に設けられ、 中央レール６６は２つの雌型４０と４２との間に位置決めされている。隆起テン プレート５６の厚さは、熱成形芸術作品複製物の隆起平面区域がシートの前面５ ２の外方へ向かって延在する延在程度を定める。図３の配置から明らかなように 隆起テンプレート５６はシートが型の中にあり、シートの面５２がテンプレート 構成要素６２，６４及び６６の僅か上にあるような厚さを有する。 出願人の同時係属出願に説明されている方法では、シート４４は、熱成形装置 ７６により第１の温度に加熱され、矢印１００により示されているように真空を ライン８２の中に印加して、必要な真空をボックス８４の中に印加することによ り熱成形される。これにより、雌型のパターン形成された表面に対する画像の位 置が固定され、これによりシートの中に、画像に一致する相応の表面質感が形成 される。シートの加熱はシートが熱成形温度に到達し、雌型の表面レリーフを形 成するまで継続される。図４に示されているようにヒータ素子９４は熱を矢印１ ０２の方向にシート４４へ向かって噴射する。シート４４は下降されて雌型４０ 及び４２の面に到達する。シートは、隆起テンプレートの構成要素すなわちセン タバー６６及びサイドバー６２及び６４の上に折れ重なって、各複製物の隆起平 面区域２４を定める。真空はシートが冷却されるまで本システムの上に維持され る。通常、冷却空気が、ヒータ９２が引込められた後にシートの上面へ向けられ る。この期間全体にわたり、真空が、シート４４と真空成形型３２の側面部材の 上部領域との間に密封性を形成することにより、真空ボックスの中に維持される 。適切な冷却媒体が、冷却素子４８を介してサイクルの間に型に供給される。シ ートが冷却された後、シートは図５に示されているように型から除去されて、熱 成形製品が得られる。紙も、適切なエンボスダイスを使用して表面質感により成 形されることが可能であることは自明である。エンボスダイスは、製品を取込ん でエンボスダイ表面に押付けて、隆起平面区域領域２４を形成する。 図５に示されているように、成形製品は複製画像４８及び５０を有し、複製画 像４８及び５０はそれぞれの隆起平面区域２４望ましくないことに形成される。 画像４８及び５０は周辺エッジ１０４及び１０６により定められている。隆起テ ンプレートは、図５から明らかなように、画像の周辺部分１０８及び１１０に上 から重なり、これにより、これらの部分１０８及び１１０は、シート４４の平面 の中に維持される。しかし、隆起テンプレートは隆起平面区域２４を形成し、隆 起平面区域は連続的周辺リップ２６を形成する。図４に示されているように、シ ート４４の中の隆起平面区域の熱成形は各隆起平面区域の背後にリセス１１０を 形成して、隆起平面区域２４のためのサポートを提供し、厚紙のシート又はその 他の硬化基板１１２が切断されて、リセス１１０の中にはめ込まる。 図５の熱成形シートは線１１２及び１１８に沿って切断されて、完成された芸 術作品複製物を形成する。この仕上り製品は図６の１２の個所に示されている。 仕上り製品は隆起平面区域部分２４を有し、一体的フランジ１２０が隆起平面区 域部分２４を包囲している。フランジ１２０は平面区域部分１２０に連続的周辺 リップ２６により接続されている。裏当て基板１１２は隆起平面区域２４の背後 のリセスの中に位置決めされている。これにより、所望の場合には、隆起平面区 域部分２４で支持できるが、しかし裏当て１１２を選択的に用いることもできる 。裏当ては例えば厚紙、フォームボード、段ボール又は繊維板等の任意の適切な 基板である。更に裏当てはリセスの中に接着剤又はその他の方法により固定され る。本発明の主要な特徴は、つや消し面部材１４により芸術作品複製物１２を位 置決めすることにある。つや消し面部材１４の中に開口が形成され、開口を通過 して隆起平面区域２４が突出している。開口２８は開口エッジ３０により境界を 定められ、開口エッジ３０は隆起平面区域２４を収容するように寸法決めされ、 連続的リップ２６と位置合せされて係合される。つや消し面部材１４の中へ隆起 平面区域をこのように位置合せすることにより、隆起平面区域はつや消し面部材 １４に対して位置決めされる。このように複製物１２をつや消し面部材１４に対 して位置決めすることにより、芸術作品複製物の組立てを一貫して安価に実現で きる。フランジ１２０はつや消し面部材１４の背面１２２に何らかの方法で固定 される。これにより、芸術作品複製物１２がその取扱い中につや消し面部材１４ から落下することはない。つや消し面部材１４は芸術作品複製物の完全なフレー ムを形成することもある。この場合には、つや消し面部材の背面１２２はフラン ジ１２０に固定されるか、接着されるか又は何らかの方法で締付け固定される。 リップ２６にぴったりと適合するように開口エッジ３０を寸法決めすることに より、芸術作品複製物１２の位置合せが仕上り製品において常に保証される。フ ランジ１２０及びリップ２６を設けることにより、とりわけ市場の低価格帯向け の製品のためのフレームの中への通常の取付けのための裏当てにプリントを接着 するか、ペスト付けするか又はその他の方法で固定することを回避できる。 図６に示されているように、画像１１０はフランジ１２０を覆って延在し、従 ってリップ２６の面に沿って延在する。リップ２６の高さはつや消し面部材１４ の厚さより長くするのが有利である。従って、隆起平面区域２４はつや消し面部 材１４を通過して突出してつや消し面部材１４から盛上がっている。これにより 、芸術作品複製物のエッジの近傍の仕上りが非常に魅力的になり、低価格製品に 魅力的な外観を与える。しかし、隆起平面区域は、製品に依存して所望の効果を 提供するために、つや消し面部材１４の厚さ以下の高さのリップを定めることも できる。リップの高さがいかなるものであれ、その高さは、リップがつや消し面 部材１４の開口エッジ３０により係合されることを保証するように十分に定めら れている。 このタイプの取付けは、優先的には、２４×２４以下のレンジの中の小さいプ リントサイズで行われる。このタイプの取付けは、１インチ×２インチ等の非常 に小さいプリントサイズでも使用できる。芸術作品複製物の小ささの程度の制限 は、使用シートの厚さと、芸術作品を所望の形状にそして所望の表面質感で隆起 平面区域部分にエンボス加工又は熱成形する能力とにより定められる。芸術作品 複製物１２は、隆起平面区域２４の表面がいかなる表面質感も無しに平面的であ る隆起平面区域部分２４のみを有することも可能である。この形態は、リトグラ フされかつ油絵のように見せることが意図されていないプリントの場合には、全 面的に容認できる。このようなプリントは通常は水彩画である。このタイプの芸 術作品製品の場合には、ガラスを周辺フレーム１８の中に含めると有利である。 芸術作品複製物がつや消し面部材１４の中に収容されると、裏当て１１２はリ セスの中に位置決めできる。付加的で選択的な上敷きつや消し面部材１６をつや 消し面部材１４の上面に設けることが可能である。開放１２４は開口サイズ２８ より大きく、これにより、開口２８の周りに縁が形成される。開口１２４は開口 エッジ１２６により境界を定められ、これにより、図１に示されているように、 開口エッジ３０と１２６とが間合い効果を得、同時に芸術作品の取付けに付加的 な深さが提供される。つや消し面部材１６はフレーム１６の中に配置されている 。つや消し面部材１４はつや消し面部材１６の上面に配置され、つや消し面部材 １４及び１６の外側周辺１２８及び１３０は同一であり、これにより、つや消し 面部材１４と１６との相互間の位置決めを行い、それぞれの開口１２４を２８と 位置合せする。裏当て１１２がリセスの間の当該位置に位置決めされるとフレー ム裏当て１３２は上面に配置され、通常の方法でクリップ等によりフレーム１８ の中に固定され、通常の方法で掛ける等のために適応されることが可能である。 図６による取付けシステムの場合には高品質製品が、図７及び８に示されてい るようにカレンダ及び挨拶状等において代替的媒体でかつ大幅に低減された生産 コストで提供できることは明白である。カレンダ１３４は、通常のように日付及 び月を示す個別のシート１３６を有する。シート１３６は、通常の吊り輪１４２ を有する螺旋状ワイヤ１４０により綴じられている。各シート１３６の中には開 口１４４が切断されて形成され、開口を通過して芸術作品複製物１４６が延在す ることが可能である。この場合に、シート１３６は、芸術作品複製物のためのホ ルダ又はつや消し面部材として機能する。この場合、芸術作品１４６のための破 線により１４８の形で示しているフランジは、シート１３６の背面に固定され、 選択的に適切な裏当てによりカバーされる。これにより、各月は新しい芸術作品 複製物を有する。これらの複製物はカレンダから除去され、フランジにより、適 切なつや消し面部材が、フレームの中に芸術作品を取付けために切断形成される ことが可能である。隆起平面区域１４６の中には、選択的に、基板が紙であろう とプラスチックであろうと質感形成された表面が形成されることが可能であるが 、高い耐久性のプラスチックが、表面質感を有する芸術作品を提供するために優 先される基板である。 同様に、挨拶状、本等においても、隆起平面区域１５２を有する芸術作品複製 物１５０は、図６の実施の形態の場合のようにつや消し面部材１５４の中に位置 決めできる。芸術作品１５０のフランジはつや消し面部材１５４の背面に固定さ れる。つや消し面部材１５４は次いで挨拶状又は本の最初の頁１５６の背面に固 定されて接着され、これにより仕上り製品が提供される。この方法の組立ては非 常に迅速かつ安価であり、芸術作品複製物１５０を挨拶状等の面の中に確実に位 置決めする。同様の取付け方法は、つや消し面部材１５４を使用することにより 又は単にボックスの面の中に開口を切断形成することによりその他のタイプの消 費者製品の中に芸術作品複製物を位置決めするのに使用され、図７のカレンダに おいて使用される取付けシステムを模擬するのに使用することも可能である。 この隆起平面区域システムは、数字体系による絵画等の種々のその他の製品に おいて使用できる。厚紙裏当てを有する隆起平面区域を形成することにより、仕 上り芸術作品は容易にフレーム付けでき、これにより、非常に魅力的な仕上り製 品が得られる。これにより、通常の飾り数字に非常にユニークな外観を与えるこ とが可能である。隆起平面区域は、画像製品の境界を強調するために、不規則的 形状として形成されることも可能である。例えば、画像は動物であり、隆起平面 区域は動物の輪郭を追従する。つや消し面部材開口は、リップの不規則的形状を 追従するように切断形成され、従って、動物のみがつや消し面部材の開口の中に 提示される。 本発明の有利な実施の形態が詳細に説明されたにもかかわらず、変形が、本発 明の精神又は添付の請求の範囲から逸脱することなしに行われることが可能であ る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ハーディング，ウィリアム・ディー カナダ国、エル６ジー １エイ３ オンタ リオ、ユニオンヴィル、イースト・ドライ ヴ 15 (72)発明者 リドル，ウィリアム カナダ国、エル１ティー ２ヴイ９ オン タリオ、アジャックス、ラーナー・ドライ ヴ 36

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ｉ） 変形可能基板の薄シートを有し、前記シートの前面に芸術作品画 像が複製され、 ｉｉ） 前記薄シートは、前記画像を含む一体的な隆起平面区域部分と、該隆起 平面区域を包囲する一体的フランジと、該隆起平面区域を該フランジに接続する 一体的な連続的リップとを有し、該リップは、前記隆起平面区域が前記基板の中 で変形された変形程度により定められる所定の高さを有し、 ｉｉｉ） 前記隆起平面区域のためのつや消し面部材を有し、前記つや消し面部 材の中には開口が、前記つや消し面部材の開口エッジにより境界を定めて形成さ れ、前記開口エッジは、前記連続的リップと係合して、前記隆起平面区域を前記 つや消し面部材に対して位置決めするように寸法決めされ、 ｉｖ） 前記フランジが前記つや消し面部材に接触することにより、前記位置決 めされた隆起平面を前記つや消し面部材の中に固定する固定手段を有することを 特徴とするフレーム付き芸術作品複製物。 ２． つや消し面部材が周辺フレームの中に固定されていることを特徴とする 請求項１に記載のフレーム付き芸術作品複製物。 ３． 隆起平面区域が、複製された画像と位置合せされるように基板の中に形 成されているオリジナルの芸術作品のカンバスにおける絵具の塗りのタッチを有 することを特徴とする請求項１に記載のフレーム付き芸術作品複製物。 ４． 基板が、エンボス加工可能な紙又は熱成形可能なプラスチックであるこ とを特徴とする請求項３に記載のフレーム付き芸術作品複製物。 ５． 基板がプラスチックであり、画像がプラスチックシートの前面に印刷さ れ、隆起平面区域部分が画像の中に形成され、前記画像はリップの上を通過して 継続してフランジに到達していることを特徴とする請求項４に記載のフレーム付 き芸術作品複製物。 ６． 基板の中で変形されている隆起平面区域が、前記基板の背面の中にリセ スを形成し、前記リセスは、前記隆起平面区域を支持するために裏当て材料によ り充填されることを特徴とする請求項５に記載のフレーム付き芸術作品複製物。 ７． 熱成形プラスチックシートの面に印刷されている画像を有する熱成形芸 術作品複製物において、 前記シートの中に隆起平面区域が熱成形され、前記隆起平面区域は画像の一部を 含み、前記画像のオリジナルの絵画の筆運びを複製する熱成形された表面質感を 有することを特徴とする熱成形芸術作品複製物。 ８． 隆起平面区域及び表面質感が、真空雌型を使用することによりプラスチ ックシートの中に同時に熱成形されることを特徴とする請求項７に記載の熱成形 芸術作品複製物。 ９． 熱成形可能なプラスチックの薄シートをオリジナルの芸術作品の正確な ３次元オリジナルレリーフ複製物に注型するための真空成形プロセスにおいて、 前記プロセスが、前記シートの中に、前記シートの面に印刷されている画像の少 なくともいつや消し面部材を含む隆起平面区域と、該隆起平面区の中の前記画像 と一致するオリジナルの筆運びを模擬している表面質感とを同時に熱成形するこ とを含むことを特徴とする真空成形プロセス。 １０． 真空成形雌型が、真空成形プロセスの間に隆起平面区域を定められる ために前記雌型の回りに隆起テンプレートを有することを特徴とする請求項９に 記載の真空成形プロセス。