JP2000510337A - 核酸塩基配列の検出方法 - Google Patents

核酸塩基配列の検出方法

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    • C12Q1/6858Allele-specific amplification

Abstract

(57)【要約】 試料核酸中の診断用塩基配列の検出方法。診断用プライマーは、本方法に使用するための、タグ領域および検出領域を含む非相補テイル配列を有する。本方法は増幅不応性変異系(ARMS)と組み合わせて、変異した診断用塩基配列を正常な診断用塩基配列のバックグラウンドに対し検出するのに特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 核酸塩基配列の検出方法 本発明は、試料核酸中の診断用塩基配列を検出するための新規方法に関する。 特に本発明は、そのような方法におけるテイル付きプライマーの使用に関する。 本発明は、現在確立されている核酸配列検出方法に対する改良である。核酸配 列の検出はたとえば以下の領域で望ましい、必要な方法である;ヒトおよび他の 種における遺伝病の原因である対立遺伝子の検出および診断:ヒトおよび他の種 における疾病に関与している可能性があるか、または可能性のない遺伝子に会合 または結合しているDNA配列の検出および診断;腫瘍および腫瘍療法効果の検 出および診断;種々の病原体(たとえばウイルス、細菌および真菌)の検出およ び識別;動物の系統および血統の純粋さの判定;法医学におけるヒトおよび動物 の種々の試料の識別および同定。 たとえば米国特許第4,683,202および4,683,195号に開示されているポリメラー ゼ連鎖反応(PCR)は、特定のDNA配列を増幅させるために用いられている 。しかしPCR自体は単一塩基変異を検出する方法を提供するわけではない。P CRと他の技術、たとえば対立遺伝子特異性オリゴヌクレオチドプローブによる PCR増幅生成物の検出を組み合わせる必要があった。 本発明者らは、タグ(tag)領域および検出領域を有するテイル付き診断用 プライマーを用いた、診断用塩基配列の新規なアッセイ系を考案した。適切な条 件下では、診断用プライマー延長生成物があれば追加のプライマー(further pr imer)の延長の鋳型として作用する。この場合、タグ領域および検出領域に相補 的な配列がこの追加のプライマーの延長生成物中に生じるであろう。この追加の プライマーの延長生成物のタグ領域相補配列にハイブリダイズして延長しうるタ グプライマーを供給する。このタグプライマー延長生成物中の検出領域に相補的 な配列を参照して、診断用塩基配列が同定される。 したがって本発明の第1態様においては、試料に含まれる核酸の診断用塩基配 列の検出方法であって、試料をハイブリダイゼーション条件下で、適切なヌクレ オシド三リン酸およびその重合化剤の存在下に、診断用塩基配列に対する診断用 プライマーと接触させ、この診断用プライマーは、対応する診断用塩基配列が試 料中に存在した場合には診断用プライマーの延長生成物が合成され、対応する診 断用塩基配列が試料中に存在しない場合には延長生成物が合成されないような、 タグ領域および検出領域を含むテイル配列を有し、診断用プライマーの延長生成 物があればこれが診断用塩基配列から距離を置いた遺伝子座にハイブリダイズす る追加のプライマーの延長のための鋳型として作用し、そして試料を追加のプラ イマーの延長生成物のタグ配列の相補配列に選択的にハイブリダイズして延長さ れるタグプライマーと接触させ、そして追加のプライマーの延長生成物中の検出 領域を基準として診断用塩基配列の存否を検出することを含む方法が提供される 。 後続プライマーの延長生成物中の検出領域は多数の方法で検出できる。たとえ ば追加のプライマーの延長生成物中の検出領域と相互作用すると検出可能な信号 を発しうる検出種と試料を接触させ、これによりこの検出可能な信号を基準とし て診断用塩基配列の存否を検出することができる。標的依存性ハイブリダイゼー ションおよび追加のプライマーの延長が起きるまでは検出種は対応する検出領域 と会合し得ないことは自明であろう。この系は、均一アッセイおよびリアルタイ ムまたは終末点分析に好適である。検出種は追加のプライマーの延長生成物中の 検出領域と選択的に会合して検出可能な信号を発しうるいかなる種であってもよ い。“選択的会合”とは、検出種が試料中の他の核酸配列を排斥して追加のプラ イマーの延長生成物中の検出領域を同定し、これに結合することを意味するのは 自明であろう。このような検出種には、抗体およびハイブリダイゼーションプロ ーブ(1またはそれ以上)を含めることができる。具体的な検出種は、標識ハイ ブリダイゼーションプローブのような検出プローブである。標識は、ポリメラー ゼ仲介によるタグプライマー延長に伴って、たとえばエキソヌクレアーゼの作用 で簡便に放出される。以下の詳細な記述において、多数の別系を述べる。これら には、ハイブリダイズした際のプローブの形状変化の検出、相互作用標識をもつ 2以上のプローブの使用、たとえば蛍光共鳴エネルギー伝達の利用、シンチレー ション近接アッセイ(scintillation proximity assay,SPA)の利用、蛍光標 識プローブがハイブリダイズした際の蛍光偏光の測定が含まれる。他の系は当業 者に自明であろう。これらには、追加のプライマーの延長生成物の検出領域に対 する 固相捕獲プローブの使用が含まれる。固定化された追加のプライマーの延長生成 物の検出に直接および間接標識法をいずれも使用できることは自明であろう。た とえば検出領域以外の領域に対する他の標識プローブを使用できる。あるいはイ ンターカレーションを利用して検出領域/プローブDNAの二本鎖を検出できる 。標識dNTPを追加のプライマーの延長生成物に取り込ませることもできる。 検出プローブの配列はテイルの検出領域の配列と同一である必要はないが、等 しいことが好都合である。検出プローブの性能に有意程度に影響を及ぼすことな くその配列をわずかに変更しうることは自明であろう。 あるいは検出領域の相補配列は、そのサイズがタグおよび追加のプライマーの 全増幅生成物に及ぼす作用を基準として検出される。簡便なサイズ差を利用して 、1塩基対の差ですらゲル上で検出できる。しかし一般に少なくとも5、好都合 には少なくとも10、少なくとも15、または少なくとも20塩基対のサイズ差 を用いる。本発明のこの態様は、ある遺伝子座の2以上の対立遺伝子を単一のア ッセイ混合物で検出したい場合に特に有用である。 タグプライマーは、追加のプライマーの延長生成物のタグ配列の相補配列にハ イブリダイズすることができる。診断用プライマー延長生成物がタグプライマー のハイブリダイゼーション前に追加のプライマーの延長生成物から分離されてい ることは理解されるであろう。タグプライマーの配列はテイルのタグ領域の配列 と等しいことが好都合である。タグプライマーはすべてのタグ配列にハイブリダ イズしうる配列を含むことが好ましい。すべてのタグ配列が同一であることが好 ましい。この場合も、タグプライマーの性能に有意程度に影響を及ぼすことなく その配列をわずかに変更しうることは自明であろう。共通のタグプライマーおよ び共通のテイル配列の採用は、一般のアッセイにとって経費上の著しい利点をも つ。 アッセイ効力を低下させないために診断用プライマーテイルは関連ゲノム配列 または隣接領域に非相補的であることは理解されるであろう。 既知の診断用PCR法では各増幅サイクルで、特にたとえば1つの不適正塩基 対を検出するため、または特定の配列を関連配列のバックグラウンドに対して検 出するためにプライマーを用いる場合に、ミスプライミングが起きる可能性があ る。このようなミスプライミングは、1増幅サイクルについては全プライミング 事象のごく低い割合で起きるにすぎないかもしれないが、総サイクル数の関数と して有意に増加するであろう。本発明は2段階法からなり、第1段階としてタグ 領域および検出領域を含む診断用プライマーと試料鋳型との初期相互作用を、最 適ハイブリダイゼーション緊縮度で行うことができる。次いでプライマー延長生 成物があれば、これが追加のプライマーにより増幅される。したがってやはり最 初はミスプライミングが起きる可能性はあるが、全体量を有意に減少させること ができる。 前記のように、テイル配列は同一でも異なってもよいが、同一または実質的に 同じであることが好ましく、したがって単一テイルプライマーを用いることがで きる。これにより、反応混合物に種々のプライマーを過剰負荷することなく、き わめて多重な反応を実施することができる。本発明者らは、同一タグ配列の使用 は種々の増幅反応の効率を平均化するのに有利に利用できることを見出した。 本発明者らは、“プライマー二量体”その他のプライマー間アーチファクトの 形成を阻止するためにもテイル付きプライマーを利用できることを見出した。た とえば、二本鎖核酸の検出にインターカレーション型色素を用いるのには特別な 問題がある。それらは偽陽性信号を生じるのである。たとえばIshiguro et al. ,Anal.Biochem.,1995,229,207-213、特に211-212頁を参照されたい。理論 的考察により拘束されたくはないが、プライマー二量体の形成はある程度は、プ ライマー間の相同性およびそれらを高濃度で使用することによると考えられる。 プライマーを慎重に設計することにより、プライマー二量体の形成を少なくする ことはできるかもしれない。しかし、たとえばPCR多重反応において多数のプ ライマーを高濃度で用いる場合、これはより困難になる。本発明者らは、それら の3’末端はゲノム特異性であるが、それらの5’末端には検出領域および共通 延長配列(タグ)を保有する診断用プライマーおよび追加のプライマーの使用を ここに開示する。これらは、追加のプライマー(1またはそれ以上)の延長生成 物中のタグ配列の相補配列からプライミングしうる共通タグプライマーと組み合 わせて用いられる。したがって初期の診断用プライミングに際してはプライマー 二量体その他のプライマー間アーチファクトが生じる可能性はあるが、これらが そ の後のタグ特異性プライミングに際して増幅されることはあり得ない。診断用プ ライマーはそれらのゲノム鋳型(1またはそれ以上)においては十分にプライミ ングしうるが、有意のPCR増幅は行われない濃度で用いるのが好都合であるこ とは自明であろう。 共通タグプライマーはゲノム特異性プライマーより高い濃度で用いられる。 プライマー二量体その他のアーチファクトを確実に避けるために、対照プライ マーを含めて、反応混合物中に存在するすべてのプライマーにつき共通のタグお よび共通のタグプライマーを用いるのが好ましい。 本発明者らは、温度切り替えにより診断用プライマープライミングからタグプ ライマープライミングに切り替えるのが有利であることを見出した。プライマー 類を、タグプライマーの融解温度が診断用プライマーのゲノム相補領域のものよ り高いように選択する。たとえば1回または好都合には2回の診断用プライマー プライミング後に温度を高めると、タグプライミングによるプライミングに有利 になる。 診断用プライマーは対立遺伝子特異性プライマーであってよい。欧州特許出願 公開第A-0333465号(ベイラー医科大学)には、わずかに塩基1個異なる診断用 塩基配列の検出に2種類の競合プライマーを用いる検出法が記載されている。こ の方法は、融解温度(Tm)の慎重な制御に依存し、競合型オリゴヌクレオチド プライミング(COP)として知られている。競合プライマー類を本発明方法に 利用でき、これらのプライマーに異なる標識を付与するか、またはたとえば異な るサイズのテイルをこれらのプライマーに用いることにより増幅生成物をサイズ に従って分離する。 さらに本出願人の欧州特許出願公開第0332435号(その内容が本明細書におい て援用される)には、わずかに塩基1個異なる鋳型配列の選択的増幅方法を開示 し、特許請求している。上記方法は、現在では一般に増幅不応性変異系(Amplif ication Refractory Mutation System、ARMS)と呼ばれている。これは、た とえば診断用塩基配列(1またはそれ以上)が複雑な核酸混合物中に低濃度でし か存在しない場合に特に有用である。 したがって好ましい態様の上記検出方法においては、少なくとも1種類の診断 用プライマーの末端ヌクレオチドは疑わしい変異ヌクレオチドまたは対応する正 常ヌクレオチドのいずれかに対し相補的であり、これにより診断用プライマーの 末端ヌクレオチドが診断用塩基配列中の対応するヌクレオチドに相補的である場 合はその診断用プライマーの延長生成物が合成され、診断用プライマーの末端ヌ クレオチドが診断用塩基配列中の対応するヌクレオチドに相補的でない場合は延 長生成物が合成されない。 上記態様に用いるための診断用プライマーは、本出願人の欧州特許出願公開第 0332435号を参照して設計するのが好都合である。 “実質的に相補性”とは、プライマーがハイブリダイゼーション条件下でそれ らの前記目的を満たしうる限り、プライマー配列が鋳型の厳密な配列を反映する 必要はないことを意味する。これは診断用プライマーおよびテイルプライマーに 等しく適用される。一般に、DNAポリメラーゼによる延長速度を変更するため に、不適正塩基対をプライマー配列に導入する。しかし一般に前記のように予め 定めたプライマー末端に非相補ヌクレオチドが存在する可能性以外は、プライマ ーは厳密な相補性をもつ。 たとえば癌の診断においては、正常細胞のバックグラウンド中に変異細胞の小 集団を同定したいという状況の生じる場合があるかもしれない。ARMS系は変 異配列が全DNAのうちごく小さな部分を構成する場合ですら正常配列と変異配 列を識別するので、この目的に好適である。理論的考察により拘束されたくはな いが、本発明者らは変異DNAと正常DNAの比率が1:100であるARMS アッセイの実施に成功し、これより大きな比率も容易に採用できると考える。A RMS反応の感度を最適化するために、単離した、すなわち単一ARMSプライ マーを用いてこの反応を実施してもよい。二重または多重反応では個々の反応間 で競合的相互作用が起きて感度が低下する可能性があるからである。ポリメラー ゼ連鎖反応が起きたことを確認するために、対照反応を行うことが望ましい。遺 伝的変異を調べる検査では変異体と他のゲノムのコピー数は一般に1:1または 1:2であるので、感度を低下させることなく、または系の不均衡を生じること なく、ゲノム対照反応を採用できる。しかし癌の検査では、ゲノム対照反応が検 査反応を圧倒して感度を低下させる可能性がある。本発明者らは、テイル配列を 含むARMSプライマー(1またはそれ以上)はゲノム対照反応を含む2段階増 幅法に有利に使用できることを今回見出した。第1段階では、相補的テイル(1 またはそれ以上)を含むARMSプライマー(1またはそれ以上)を用いて、存 在する可能性のある変異配列を増幅させる。ARMS反応のほか、きわめて低い 濃度のプライマー類を用いて同一反応器内でゲノム対照反応を実施する。対照反 応プライマー類も非相同テイルをもち、これはARMSプライマーテイル(1ま たはそれ以上)と同じ配列であってもよく、そうでなくてもよい。第2段階では 、テイル特異性プライマーを添加し、最初のゲノム対照プライマーが機能するの を阻止するために、温度を高める。この第2段階では、変異配列生成物があれば これがさらに増幅され、かつ第1段階からの対照反応生成物も増幅されて、検出 可能な生成物を与える。こうして、ARMS反応は最初の試料中に変異配列が存 在した場合にのみ起き、対照反応は第1および第2両段階の増幅反応が作動した 場合にのみ機能するであろう。 他の重要なARMSの利用は、同一試料中に2以上の疑わしい変異ヌクレオチ ドの存否を検出するためである。ARMSは予め定めた診断用プライマーのヌク レオチド配列に応じて選択的に配列を増幅しうるので、多数の増幅生成物を簡単 かつ正確に、最少のオペレーター手腕で識別でき、したがって単一試料を多数の ヌクレオチド変異につきスクリーニングするための強力な技術を提供することが できる。同一試料中に2以上の疑わしい変異ヌクレオチドを検出するためにAR MSを利用することを、簡単に多重ARMS(multiplex ARMS)と呼ぶ。し たがって多重ARMSは、単一のDNAまたはRNA試料を一連の遺伝的状態、 たとえば各種疾患をもたらす遺伝的障害、素質および体細胞変異につきスクリー ニングする際に、特に重要である。このようなDNAまたはRNAは、たとえば Maniatis et al.,Molecular Cloning(1982),280-281に記載されるような種 々の方法で血液や組織材料、たとえば絨毛膜絨毛または羊膜細胞から抽出するこ とができる。さらに、他の遺伝的状態に関する分子的基礎が分かるようになるの に伴い、これら他の状態を本発明のスクリーニング法に簡単に含めることができ る。 多数の増幅生成物は多様な方法で識別できる。たとえば疑わしい増幅生成物そ れぞれに対するプローブを用いることができ、各プローブは異なるかつ識別でき る信号または信号を発しうる残基を保有する。 ARMS増幅生成物間の識別を行うのに、これよりはるかに簡単かつ好ましい 方法は、本発明方法で形成される各増幅生成物の長さが異なるように増幅プライ マーのヌクレオチド配列を選択することを含む。これに関して、増幅生成物中に 存在する塩基対の数は、診断用プライマーおよび増幅プライマーからの距離によ り支配される。したがって増幅プライマーを、潜在的変異ヌクレオチドそれぞれ が長さの異なる潜在的増幅生成物と関連するように設計できる。 特定の点変異を診断するARMS反応では、プライマーの配列はその変異に隣 接するDNA配列によっておおはばに制約される。プライマーの3’側塩基は通 常は変異により変化した塩基と適正対合し、要求される水準の特異性を得るため に余分な脱安定化配列(destabilization)が導入される。“特異性”という用 語は、ARMSプライマーをその標的配列のプライミングに用いた場合の生成物 の収率を非標的配列からのミスプライミング生成物の収率と対比した比率を意味 する。 多重ARMS反応では、個々のARMS反応が同様な効率で作動して、すべて の反応を同時に検出しうることが望ましい。これは、たとえばプライマーの濃度 の変更、反応の数/組成の変更、またはARMSプライマーに導入する付加的な 脱安定化配列の量により達成できる。これらの方法で普通はバランスのとれた多 重ARMS反応を達成するのに十分であるが、特定の場合にはテイルまたはタグ 配列の使用が有利であろう。これらにより特に、さらに特異的検査が可能となる 。たとえば特異性を得るために強力な付加的不適正塩基対を用いる場合、対応す る多重反応生成物の収率は低くなる可能性がある。付加的な不適正塩基対の強さ を低下させることは、特異性の妥協なしには不可能である。多重反応のバランス をとるためには、テイル特異性プライマーと組み合わせた場合にDNAポリメラ ーゼに対する良好な基質となるテイル配列を使用できる。既知のプライミング効 力をもつ広範なテイル/プライマーの組合わせが得ることができる。たとえば第 1増幅工程として、生成物収率に関係なくプライミング/ミスプライミング比を 最適にする。次いで第2増幅工程で適切な範囲のテイル/プライマーの組合わせ を 用いて生成物収率のバランスをとる。 本出願人の英国特許第2252407号(ゼネカ)に、核酸試料の2以上の診断用塩 基配列の診断用プライマー延長生成物が相補的オーバーラップを含む場合、多重 ARMSを効果的に実施しうることを開示し、特許請求している。多重ARMS に対するこの予想外の改良を、以下overARMSと呼ぶ。overARMS は現在、潜在的な変異ヌクレオチドの位置が近接している遺伝性または感染性疾 患の検出および分析を容易にしている。 overARMS反応では、反応生成物のサイズを利用して変異ヌクレオチド の個々の組合わせを同定することができる。生成物をたとえばアガロースゲル上 で分離する場合、この方法はゲルの溶解力により制限される可能性がある。たと えば高分離能アガロースゲルにおいて、現在overARMSは互いに約10〜 15塩基以内の変異を検出するために採用できる。より大きな生成物を得るため に外側overARMSプライマーのサイズを増大させると、意外にもより小さ なoverARMS生成物の収率が有意に低下することを、本発明者らは見出し た。理論的考察により拘束されたくはないが、より大きなoverARMSプラ イマーは標的DNAに優先的に結合し、より小さなoverARMSがハイブリ ダイズするのを阻止してTmを高めるため、標的の遮蔽が起きると本発明者らは 考える。テイル付きの外側overARMSプライマーの使用は分離に必要な生 成物サイズ増大をもたらすであろうが、それはその5’末端が非相補的であるの で、Tmはより小さなプライマーと同様である。 overARMSは、HLAの型識別、β−サラセミア、鎌状赤血球貧血、フ ェニルケトン尿症(PKU)、第8因子および第9因子血液障害、ならびにα− 1−抗トリブシン欠乏症の診断に好都合に用いられる。overARMSの具体 的用途は、のう胞性線維症の検出および診断においてである。好都合なのう胞性 線維症対立遺伝子は、本出願人の欧州特許出願公開第90309420.9号:B.Kerem e t al.,Science,1989,245,1073-1080;J.R.Riordan et al.,Science,19 89,245,1066-1073;J.M.Rommens et al.,Science,1989,245,1059-106 ;G.R.Cuttings et al.,Nature,346,366-368;M.Dean et al.,Cell,6 1 ,863-870;K.Kobayashi et al.,Am.J.Hum.Genet.,1990,47,611-615 ;B. Kerem et al.,Pro.Natl.Aca.Sci.USA.1990,87,8447;M.Vidaud et al. ,Human Genetics,1990,85,(4),446-449;およびM.B.White et al.,Nature ,344,665-667に開示されている。 診断用プライマーおよびタグプライマーを追加の共通プライマーと組み合わせ て用いる本発明の2段階増幅法は、3種類すべてのプライマーを同時に用いて、 かつ好ましくはテイル特異性および/または追加のプライマー(1またはそれ以 上)と診断用プライマー(1またはそれ以上)の比率、少なくとも1:1、たと えば少なくとも20:1、少なくとも30:l、少なくとも40:1、好ましく は少なくとも50:1を用いて実施するのが好都合である。 PCR増幅を伴う上記検出法はすべて、均一系アッセイとして提供できる。 試料中の核酸は、たとえばウイルス、細菌(ゲノムおよびプラスミド)、バク テリオファージ、真核細胞(核、プラスミドまたは細胞小器官)、ヒト、動物、 植物、ヒトその他の細胞中の潜伏ウイルスに由来する核酸であってよい。試料は それぞれから常法によって簡便に得られる。核酸はDNA、RNAまたは逆転写 RNAであってよい。それは天然、フラグメント化、クローン化、分解、細胞か らの抽出、または細胞死により放出された直後のいずれであってもよい。 本発明方法の他の利点は、単一試験管内遺伝子型識別ARMSアッセイ法(si ngle tube genotyping ARMS assay)にある。二倍体生物の多型性遺伝子座には 、一般に2つの異なる対立遺伝子(AおよびB)があるので、3つの遺伝子型( AA、ABおよびBB)の可能性がある。遺伝子型を判定するための1方法は、 2つの別個のARMS反応、すなわち一方は対立遺伝子Aに対し特異的な反応、 他方は対立遺伝子Bに対し特異的な反応を実施するものである。A特異性ARM SプライマーとB特異性ARMSプライマーの両方を単一反応物に含有させ、ど ちらのプライマーが増幅されたかを判定するために差別標識または異なるプライ マー長さを用いることもできる。実際には、一方の対立遺伝子特異性プライマー からのARMS反応生成物が他方のプライマーのミスプライミングの標的として 作用する可能性があるので、非特異性などの問題がありうる。しかし本発明方法 では、初期の延長反応はテイル付きARMSプライマーからであるが、追加の増 幅はタグプライマーからである。たとえば2回目のPCR後にはARMSプライ マ ーは増幅プロセスにほとんど寄与しないので、非標的反応生成物からの不適正プ ライミングの確立はおおはばに低下する。タグプライミングを促進するために、 たとえば2回のPCR後に温度シフトプロトコールを採用すると、ミスプライミ ングの機会はさらに少なくなる。異なる診断用プライマーの生成物の検出は、生 成物サイズの差別化または差別標識化による。 本発明方法は多数の既知の検出系と組み合わせて利用できる。たとえば本発明 は、たとえばHolland et al.,Pro.Natl.Aca.Sci.USA.,1991,88,7276-7 280およびゲルファンドらの米国特許第5210015号に記載のtaqmanアッセイ 法の改良に利用できる。他のアッセイ法は、ヤマガタらの欧州特許出願公開第A −0 639647号に記載のものである。さらに他のアッセイ法は連鎖置換アッセイ法 (SDA)である。たとえばWalker et al.,Nucleic Acids Research,1996, 24(2),348-353、欧州特許出願公開第A-0 678 581号、欧州特許出願公開第A-0 6 78 582号および欧州特許出願公開第A-0 684 315号を参照されたい。 本発明を以下にさらに説明するが、本発明は以下の詳細な記述、実施例、表お よび図面により限定されない。 図1〜4は、本発明のTagMan態様においてマグネシウム濃度が蛍光比F AM/TAMRAに及ぼす影響を示す。 図1. Ya試料と無DNA試料との差は2.4mM Mgで最大である。し かしこれらの条件はARMSミスプライミングにも好適であり、YaとYiの差 はより小さい;これはARMS依存性事象である。 図2〜4. Yaおよび無DNAにつき、3つの異なるMg濃度(図2−1. 2mM Mg,図3−2.4mM Mg,図4−4.4mM Mg)につきそれ ぞれ3回の反復実験を示す。再現性が良好であり、陽性試料と陰性試料の比率が 印象的である。 図5は、本発明のTagManアッセイと最適化TaqManアッセイ(イン スリン遺伝子多型に注目)を比較したものを示す。TagManは良好な性能を 示した。実際、2.4mM Mgでは、陽性と陰性の差はインスリンアンプリコ ンのものよりほぼ2倍良好であった。TagManプローブは増幅性タグプライ マーよりはるかに強くアニールすると考えられる。 図6〜8は、種々の対照との比較を示す。得られた信号が最初のプライマーの リポーター部分の導入の結果として生じたことを確認するために、この部分の無 いテイル付きプライマーを用いて対照実験を行った(図6−1.2mM Mg, 図7−2.4mM Mg,図8−2.4mM Mg)。すべての場合、リポータ ー領域が無いと陰性対照に匹敵する蛍光比になる。ここで試験した条件下では不 適切なプローブ開裂は起きなかった。 図9(a)は、本発明のテイル付き3相(3*)プライマーを用いたゲノムプ ライミングを示す。テイルのタグ領域(abc)および検出領域(xyz)、な らびにタグプライマー(abc)を示す。 図9(b)は、追加のプライマー(cba)からの相補鎖合成を示す。この時 点で、テイル付き3*プライマーのコピーが作成されている。 図10は、本発明のTagMan検出態様を示す。 図10(a)は、追加のプライマーの延長生成物(cbaおよび矢印およびそ れに続く点線)を示す。タグプライマー(abc)、および結合した発蛍光団と クエンチャーを含むプローブ(xyz)が示されており、コピーされたテイルに この時点でこれらがアニールできる。 図10(b)は、ポリメラーゼ仲介によるタグプライマーの延長を示す。ハイ ブリダイズしたプローブにこれが出会い、プローブを効率的に開裂させ、適度な 発蛍光団をそのクエンチャーから放出する。これは従来のTaqManと同じで ある。 図10(c)は、タグプライマー(abc)により駆動された連続的な標的領 域増幅、およびTaqMan(xyz)の効率的開裂を示す。これにより、放出 された発蛍光団のリアルタイムまたは終末点検出が可能になる。タグプライマー およびTaqManプローブは高濃度でPCRに含有されるが、ロングテイル付 きプライマーは低濃度で含有され、タグ駆動プライミングを最大限に高める。こ のプロセスの効率を最大限に高めるために、TaqManプローブはタグプライ マーより強くアニールしなければならない。さもなければ開裂が非効率的になる であろう。これは、プライマー類の融解温度およびそれらの相対濃度を操作する ことにより達成できる。対立遺伝子識別のためにTaqManを用いる場合、こ の方法のASO要素は、2変異体間の最大差を得る境界線上にプローブアニーリ ングがあることを要求する。新規系は、プローブおよび駆動要素を利用者が選択 でき、すべてのアンプリコンにつき一度で最適化できるので、より容易に最適化 できる。 図11は、本発明の分子ビーコン(Molecular Beacon)態様を示す。分子ビー コンは同様な消光効果を利用する。プローブの両端に互いに相補的な5bpの配 列がある。プローブの各末端には一対の発蛍光団の員子があり、一方は励起光線 を吸収して、他方の発蛍光団により消光されている波長の光を発する。低温では このプローブの相補領域のためステム−ループ構造が形成され、2つの発蛍光団 相互および増幅した標的を近接させ、次いでこれはハイブリダイズし、ヘアピン が破壊され、第2発蛍光団の消光作用から第1発蛍光団を開放する。 図11(a)は、追加のプライマーの延長生成物(cbaおよび矢印およびそ れに続く点線)を示す。コピーされたテイルに、この時点でタグプライマー(a bc)および分子ビーコン(xyz)がアニールできる。標的領域の連続増幅がタ グプライマーにより駆動され、プライマーの中間部分が繰り返しコピーされる。 図11(b)は、連続増幅により得られる追加のプライマーの延長生成物を示 す。消光したビーコンプローブ(xyz)はコピーされたタグプライマーの中間 セクションにハイブリダイズする。これは伸長し、第2発蛍光団の消光作用から 発光性の第1発蛍光団を開放する。 分子ビーコン法はアンプリコンの検出には良い方法であるが、対立遺伝子識別 にはさほど好適でない。本発明者らの新規系ではARMSにより対立遺伝子を識 別できるが、より重要なのはハイブリダイゼーションによる伸長効果を最大限に するという考えでプローブ領域を設計できることである。特にプローブ両端の最 後の5bpを“はためく(flapping around)”のではなく標的にハイブリダイ ズするように作成できる。これによって、より短いプローブを用いてより強い信 号を与えることができる。新たなアンプリコン毎に新たな高価なプローブを設計 および調製する必要がなく、多数の異なる増幅標的につき総括的プローブを使用 できる。この系は、プローブおよび導入する標的配列の変更、ならびに調和した 異なる対の発蛍光団を用いることにより、多重化できる。 図12は、本発明のFRET検出態様を示す。この様式の基本的方法は、発蛍 光団対の員子をそれぞれ保有する2種類のプローブを導入することである。これ ら2プローブが増幅したそれらの標的(本質的に互いに隣接する)にハイブリダ イズすると、第1発蛍光団の励起により吸収されたエネルギーが第2発蛍光団へ 伝達され、次いでこれがそれに特徴的な波長で発光する。これを第1発蛍光団の 励起および発光波長から大きくシフトさせて、バックグラウンドをきわめて低く することができる。この様式では、2プローブの間隔がきわめて重要であり、個 別に最適化する必要がある。さらに、各アンプリコンに2種類の蛍光プローブを 用いるのは経費のかかる扱いにくい経路である。 図12(a)は、追加のプライマー(cba)と組み合わせたタグプライマー (abc)により駆動される、標的領域の連続増幅を示す。プライマーの中間部 分(検出領域)が繰り返しコピーされる。それぞれ半分のエネルギー伝達対を保 有する2プローブ(x,y;およびz)も示す。 図12(a)は、増幅後に、コピーされたタグプライマーの中間セクションに 2プローブがハイブリダイズすることを示す。これによりプローブ間のエネルギ ー伝達が可能となり、検出可能な信号が低いバックグラウンドで発せられる。 利用者がプローブ部位を決定できることにより、単一プローブ対を設計し、最 適化できる。したがってこれはいかなる標的に対して用いるのにも適している。 この系は、最初のプライマーの中間部分の変更、および適切なプローブ上に異な る対の発蛍光団を用いるだけで、多重化できる。リアルタイムアッセイに適した この方法の改良は、導入した標的にハイブリダイズした時点でたとえば熱安定性 リガーゼにより互いに連結反応させうる隣接プローブを用い、こうしてそれらの 蛍光発光構造を固定するものである。次いでこの連結反応した二重プローブを( taq)ポリメラーゼにより置換することができる。連結反応生成物は新たに付 け加えられた配列の(TaqMan)開裂を阻止するように改変できる。 図13は、本発明の捕獲−検出態様を示す。導入された中間セクション(コピ ー可能になる)を、特定のPCR生成物を捕獲する配列として利用できる。捕獲 後に、検出分子を第2の標的関連プローブにより導入し、検出を適宜行う。こう して、特異な捕獲配列をもつだけで変異アンプリコンと正常アンプリコンを解読 できる。 図13(a)は、追加のプライマー(cba)と組み合わせたタグプライマー (abc)により駆動される標的領域の連続増幅を示す。追加のプライマーの延 長生成物の中間セクションが繰り返しコピーされる。各アンブリコンは特徴的な 捕獲シグネチャーをもつことができる(すなわちxyzが異なってもよい)。 図13(b)は、追加のプライマーの延長生成物の中間部分(x'y'z')が 、固定化されたプローブ(xyz)による捕獲の標的となる様式を示す。標識( たとえばビオチン、セイヨウワサビペルオキシダーゼまたはアルカリホスファタ ーゼ)を保有する追加のプローブ(1mn)を、その後の検出のためにアンプリ コンにハイブリダイズさせることができる。こうして、変異配列と正常配列を、 単一容器、たとえば試験管内で、これら2生成物を識別する異なる捕獲領域を用 いて検出できる。 図14は、本発明のランタニド増強遺伝系(Lanthanide Enhaced Genetics S ystem,LEGS)態様を示す。LEGSは本出願人の国際特許出願公開第WO-95 -08642号に開示されている。LEGSでは、部分ケージしたユーロビウムイオン をプローブに結合させる。PCR生成物が一本鎖になり、このプローブにハイブ リダイズすると、二本鎖領域が形成される。その混合物中には、二本鎖領域にイ ンターカレートする合成インターカレーター/増感剤(I/S)分子も存在する 。このインターカレーターは、第2ケージ基を末端とするリンカーアームをも備 えている。適切な配座では、I/S分子により部分ケージEuイオンが完全にケ ージされた状態になりうる。これは除外し、強い経時的(time-resolved)蛍光 効果をもたらす。I/S分子は合成するのが困難であり、完全に熱安定性とは限 らない。 本発明の3相プライマーを用いると、Euのキレートを保有するプローブが他 のケージ基を保有する第2プローブに隣接してハイブリダイズするように中間相 を構築することができる。これにより、完全にケージされたEuイオンが形成さ れ、次いでこれが蛍光を発する。この系の主な利点は、複雑な有機合成が不必要 である点である。さらに、この第2キレート剤はターゲティングした様式で導入 できる。既知の方法で、Euキレートしたプローブおよびケージプローブをいず れも容易に合成できる。 図14(a)は、追加のプライマー(cba)と組み合わせたタグプライマー (abc)により駆動される、標的領域の連続増幅を示す。追加のプライマーの 延長生成物の中間セクションが繰り返しコピーされる。この混合物は2プローブ (x,y;およびz)をも含有し、その一方はキレートしたランタニドを保有し 、他方は第2キレート基を保有する。 図14(b)は、増幅後に、コピーされた追加のプライマーの延長生成物の中 間セクションにこれら2プローブがハイブリダイズする様式を示す。これにより 、ランタニドイオンが完全にケージされ、効率の高い経時的蛍光が得られる。 図15は、taqポリメラーゼの5’エキソヌクレアーゼ活性を用いる以外の プローブ開裂検出法を示す。プローブと導入する標的とが塩基1個またはそれ以 上異なり、これら2者間に形成される二本鎖を化学的開裂または“開裂”酵素な ど多数の方法で開裂されやすくしてもよい。他の方法には、プライマーの中間位 置に制限部位を導入することが含まれる。PCR後に、これを開裂させて、検出 用発蛍光団をそれのクエンチャーから放出させることができる。新たに合成され たDNAが制限エンドヌクレアーゼ耐性であってもよい(たとえばメチル化また はホスホチオエートNTPの使用による)。次いで保護されていないこれらのプ ローブが標的にアニールしたとき切断される。熱安定性エンドヌクレアーゼを用 いると、このアッセイ形式は完全に均一な、かつリアルタイム検出に適したもの になる。あるいはある種の酵素は開裂のためにメチル化二本鎖DNAを必要とし 、これらをメチル化プローブと組み合わせると、さらに他の検出系が得られる。 図15(a)は、追加のプライマーの延長生成物(cbaおよび矢印およびそ れに続く点線)を示す。タグプライマー(abc)、および発蛍光団とクエンチ ャーが結合したプローブ(xyz)を示す。これらはコピーされたテイルにアニ ールできる。 図15(b)は、プローブ(xyz)を化学的方法または酵素法で開裂させる ことを示す。 図16は、結合に基づく他の方法を示す。導入され、コピーされるプライマー の中間セグメントを、生成物の検出に適した多数の特異的結合法の標的として設 計することもできる。たとえば三重らせんモチーフを導入して、複合体形成した 二本鎖アンプリコンを特異的に検出することができる。他の例は、不適正塩基対 を形成したプローブを、不適正塩基対結合性タンパク質により検出するものであ る。他の配列特異性タンパク質結合事象は、増幅した中間セグメントの検出に適 している。最後に、プローブ/標的ハイブリダイゼーションにタンパク質結合を 追加することにより、簡単なFPプローブを検出および増強することができる。 図16(a)は、追加のプライマー(cba)と組み合わせたタグプライマー (abc)により駆動される、標的領域の連続増幅を示す。追加のプライマーの 延長生成物の中間セクションが繰り返しコピーされる。各アンプリコンは特徴的 な捕獲シグネチャーををもつことができる(すなわちxyzが異なってもよい) 。 図16(b)は、追加のプライマーの延長生成物の中間セクション(x'y'z' )のコピーが、その後の多数の検出分子の結合の標的となる様式を示す。プロー ブx***を用いて三重らせんが形成されている。 図17は、差別標識した3*ARMSプライマーを用いた単一試験管内遺伝子 型識別ARMSアッセイ法を示す。 図17(a)は、標的配列(対立遺伝子AおよびB)上の差別標識ARMS3* プライマー(abcxyzおよびabcrst)の対立遺伝子特異性延長を示 す。共通のタグプライマー(abc)も示される。 図17(b)は、対立遺伝子A特異性およびB特異性ARMS生成物の両方に おける追加の増幅が共通のタグプライマー(abc)から行われることを示す。 A特異性ARMSプライマーからの生成物はこの時点でリポーター配列xyzを 含み、一方、B特異性ARMSプライマーからの生成物はこの時点でリポーター 配列rstを含む。差別検出は、サイズによる(xyzとrstが異なる長さで ある)か、または信号検出による(xyzとrstのリポーター基が異なる信号 を発する)のが簡便である。実施例1 材料と方法 プライマーおよびプローブ PCR 1.インスリンアンプリコン:下記を含有する25μlの反応物 3mM MgCl2 200μM dNTP 10%(v/v)グリセリン 各3ng/ml プライマーHpHlFおよびHpH1R 50nM INS−B1Fプローブ 5μl ゲノムDNA(または陰性対照用の水) 0.625単位 Taqポリメラーゼ 1×Amplitaq緩衝液中 これらの反応は2工程サイクルで実施された: 40サイクル×{94℃で1分:58℃で2分} 2.Ya反応物(150μl)は、100μM dNTPを含む1×ARMS緩 衝液を含有していた。プライマー類T0990およびS7033 10nM 、S7970 500nM、T2120 50mM、225ng △F50 8ホモ接合体DNA、および6単位 Taqポリメラーゼ。若干の反応にM gを2.4または4.4mMになるまで補充した。 Yi反応物はYaと同じであったが、標的DNAはF508位が正常なホモ 接合体であった。 他の対照は標的DNAを含有しなかった。 三相プライマーにおけるリポーター配列の対照とするために、P1292 (中間部分を含まない)をT0900の代わりに用いた。 PCRサイクル:2×{94℃で1分、62℃で2分、72℃で1分}、続 いて40×{94℃で1分、64℃で1分}分析 サイクル終了後、アリコート(10μl)の各反応物をゲル電気泳動により分 析して、増幅効率を確認した。 残りを100μlのキュベット中でフルオロマックス(Fluoromax)蛍光光度 計により分析した。必要な場合には(インスリン増幅の場合のように)、複製試 料をプールした。励起波長を488nmに設定し、発光を518nm(FAMに つき)および582nm(TAMRAにつき)で読み取った。それぞれの場合に つき比率を計算し、適宜プロットした。結果 インスリン遺伝子領域に最適な[Mg]は3mMと確認されている(John Tod d pers.comm.)。実際に、これより低い濃度では蛍光比の変化はほとんど、また は全くなかった。これは図1に示したデータに証明された。Yaと無DNA試料 の差は2.4mM Mgで最大である。しかしこれらの条件はARMSミスプラ イミングにも好適であり、YaとYiの差はより印象が小さい;これは非Tag Man ARMSであるためである。 3種類の異なるMg濃度につき、Yaおよび無DNAに関するそれぞれ3回の 反復実験を示す(図2〜4)。再現性が良好であり、陽性試料と陰性試料の比率 が印象的である。 最適化TaqManアッセイ(インスリン遺伝子多型)で得た結果と比較する と、本発明方法は良好な性能を示した(図5)。実際、2.4mM Mgでは、 陽性と陰性の結果の差はインスリンアンプリコンのものよりほぼ2倍良好であっ た。これは、本発明者らがTagManプローブを増幅性タグプライマーよりは るかに強くアニールするように設計できたという事実を反映するものであろう。 得られた信号が最初のプライマーのリポーター部分の導入の結果として生じた ことを確認するために、この部分の無いテイル付きプライマーを用いて対照実験 を行った(図6〜8)。すべての場合、リポーター領域が無いと陰性対照に匹敵 する蛍光比になる。ここで試験した条件下では不適正なプローブ開裂は起きなか った。 この方法の普遍性を証明するために、多数の他のアンプリコンを3*形式に処 理した。それぞれの場合、別個の対立遺伝子特異性反応を効果的に組み合わせて 、単一試験管内遺伝子型識別(STG)を実施することができた。一例では(第 5因子ライデン(Leiden))、このアッセイ法を臨床試料(独立して異なる方法 で臨床研究室で識別された)につき広範に盲検試験した。 1.のう胞性線維症デルタF508 プライマー(表1参照): V6631: タグ20a V6632: 共通プライマー、20a配列のテイル付き V6634: 3*プライマー、変異配列、T2120リポーター V6634: 3*プライマー、正常配列、T4029リポーター プローブ: T2120: FAM/TAMRA標識 T4029: TET/TAMRA標識 反応混合物: 反応はすべて、最終3.5mMに調整したMgCl2、ならびに最終60nM のROX内標準、および500nMのタグ20aを含む1×ARMS緩衝液中 で実施された。反応液50μl当たり2単位のAmplitaq Goldを含有させた。 一般に3種類の混合物を用いた: a.正常体のみの反応、プライマーV6635およびV6632 各10nM 、T4029 50nMを含む b.変異体のみの反応、プライマーV6634およびV6632 各10nM 、T2120 50nMを含む c.STG、3プライマーすべて10nM、両プローブ各50nMを含む サイクル条件: Amplitaq Gold活性化のために94℃で20分 2サイクル 94℃で40秒;62℃で80秒;72℃で40秒(ゲノムプラ イミング) 40サイクル 94℃で4秒;62℃で80秒(タグプライミング) 2.CTLA4A多型性 プライマー(表1参照): V6631: タグ20a V3561: 共通プライマー、タグ20a配列のテイル付き V6558: 3*プライマー、変異体特異性、TETリポーター領域(T 4029)を含む V6715: 3*プライマー、正常体特異性、FAMリポーター領域(T 2120)を含む プローブ: T2120: FAM/TAMRA標識 T4029: TET/TAMRA標識 反応条件: 反応はすべて、最終3.5mMに調整したMgCl4、ならびに最終60nM のROX内標準、および500nMのタグ20aを含む1×ARMS緩衝液中 で実施された。反応液50μl当たり2単位のAmplitaq Goldを含有させた。 一般に3種類の混合物を用いた: a.正常体のみの反応、プライマーV6715およびV3561 各10nM 、T2120 50nMを含む b.変異体のみの反応、プライマーV6558およびV3561 各10nM 、T4029 50nMを含む c.STG、3プライマーすべて10nM)両プローブ各50nMを含む サイクル条件: AmplitaqGold活性化のために94℃で20分 3サイクル 94℃で40秒;64℃で80秒;72℃で40秒(ゲノムプラ イミング) 40サイクル 94℃で4秒;62℃で80秒(タグプライミング) 3.BRCA2exon10多型性 プライマー(表1参照): V663l: タグ20a R432−96:共通プライマー、タグ20配列のテイル付き V9596: 3*プライマー、A変異体特異性、T4029(TET)リ ボーター配列を含む W1940: 3*プライマー、C変異体特異性、T2120(FAM)リ ポーター配列を含む プローブ: T2120: FAM/TAMRA標識 T4029: TET/TAMRA標識 反応条件: 反応はすべて、最終3.5mMに調整したMgCl2、ならびに最終60nM のROX内標準、および500nMのタグ20aを含む1×ARMS緩衝液中 で実施された。反応液50μl当たり2単位のAmplitaq Goldを含有させた。 一般に3種類の混合物を用いた: a.“A”のみの反応、プライマーR432−96およびV9596 各25 nM、T4029 50nMを含む b.“G”のみの反応、プライマーR432−96およびW1940 各25 nM、T2120 50nMを含む c.STG、3プライマーすべて25nM)、プローブ各50nMを含む サイクル条件: Amplitaq Gold活性化のために94℃で20分 4サイクル 94℃で40秒;60℃で80秒;72℃で40秒(ゲノムプラ イミング) 45サイクル 94℃で40秒;64℃で80秒(タグプライミング) 4.第5因子ライデン変異 プライマー(表1参照): V0651: 3*プライマー(野生型配列)、T2120に対応するリポ ーター領域を含む V0652: 34プライマー(変異配列)、T4029に対応するリポー ター域を含む W4085: テイル付き共通プライマー タグ20a 共通プライマーおよび特異的プライマーにみられるドライバ ープライマー プローブ: T2120: FAM/TAMRA標識 T4029: TET/TAMRA標識 反応混合物: 反応はすべて、最終3.5mMに調整したMgCl2、ならびに最終60nM のROX内標準、および500nMのタグ20aを含む1×ARMS緩衝液中 で実施された。反応液50μl当たり2単位のAmplitaq Goldを含有させた。 一般に3種類の混合物を用いた: a.正常体のみの反応、プライマーW4085およびV0651 各25nM 、T2120 50nMを含む b.変異体のみの反応、プライマーW4085およびV0652 各25nM 、T4029 50nMを含む c.STG、3プライマーすべて25nM)両プローブ各50nMを含む サイクル条件: Amplitaq Gold活性化のために94℃で20分 3サイクル 94℃で41秒;60℃で80秒;72℃で51秒(ゲノムプラ イミング) 45サイクル 94℃で41秒;66℃で80秒(タグプライミング) 証明 200以上の臨床試料をSTG配合物で盲検試験した。それぞれの場合、得ら れた結果は、同一試料を識別するためにPCRおよび制限消化を用いた臨床共同 研究者が得た結果と一致した。表 1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU (72)発明者 ブラウニ,ジャニン イギリス国チェシャー エスケイ10 4テ ィージー,マックレスフィールド,オルダ リー・パーク(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.試料に含まれる核酸の診断用塩基配列の検出方法であって、試料をハイブ リダイゼーション条件下で、適切なヌクレオシド三リン酸およびその重合化剤の 存在下に、診断用塩基配列に対する診断用プライマーと接触させ、この診断用プ ライマーは、対応する診断用塩基配列が試料中に存在した場合には診断用プライ マーの延長生成物が合成され、対応する診断用塩基配列が試料中に存在しない場 合には延長生成物が合成されないような、タグ領域および検出領域を含む非相補 テイル配列を有し、診断用プライマーの延長生成物があればこれが診断用塩基配 列から距離を置いた遺伝子座にハイブリダイズする追加のプライマーの延長のた めの鋳型として作用し、そして試料を追加のプライマーの延長生成物のタグ配列 の相補配列に選択的にハイブリダイズして延長されるタグプライマーと接触させ 、そして追加のプライマーの延長生成物中の検出領域を基準として診断用塩基配 列の存否を検出することを含む方法。 2.追加のプライマーの延長生成物中の検出領域と選択的に会合する検出種を 使用する、請求項1記載の方法。 3.検出種がタグプライマーのポリメラーゼ仲介延長に際し開裂すると検出可 能な信号を発する、請求項2記載の方法。 4.検出種が検出領域と選択的に会合すると検出可能な信号を発する、請求項 2記載の方法。 5.検出種が蛍光標識種であり、検出領域と選択的に会合すると蛍光偏光の変 化により検出可能な信号が発せられる、請求項4記載の方法。 6.検出種が、それぞれ相互作用性標識を有する2つの種を含み、これらの標 識が検出領域と選択的に会合すると相互作用し、検出可能な信号を発する、請求 項2記載の方法。 7.相互作用性標識の一方がキレートしたランタニドであり、他方が他のキレ ート性基である、請求項6記載の方法。 8.追加のプライマーの延長生成物が、追加のプライマーの延長生成物中の検 出領域相補配列と選択的に会合する種を用いて固相に捕獲される、請求項1記載 の方法。 9.検出種が診断用プライマーのテイル中の検出領域の配列と等しいヌクレオ チド配列を含む、請求項1〜8のいずれか1項記載の方法。 10.タグプライマーが診断用プライマーのテイル中のタグ領域の配列と等し いヌクレオチド配列を含む、請求項1〜9のいずれか1項記載の方法。 11.追加のプライマーの延長生成物中の検出領域が、追加のプライマー/タ グプライマー増幅生成物へのサイズの寄与を基準として同定される、請求項1記 載の方法。 12.追加のプライマーが、タグ領域を含む非相補テイル配列を有する、請求 項1〜11のいずれか1項記載の方法。 13.追加のプライマーが診断用プライマーである、請求項1〜12のいずれ か1項記載の方法。 14.タグプライマーの融解温度が診断用プライマーのものより高く、したが って温度上昇により診断用プライマープライミングからタグプライマープライミ ングに切り替えられる、請求項1〜13のいずれか1項記載の方法。 15.試料中で2種類以上の診断用塩基配列が2種類以上の診断用プライマー 、適切な追加のプライマー(1またはそれ以上)およびタグ領域を用いて検出さ れる、請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。 16.すべての診断用プライマーおよび/またはすべての追加のプライマーの テイル中に同一のタグ配列を使用する、請求項15記載の方法。 17.すべての診断用プライマーのテイル中に同一の検出配列を使用する、請 求項15記載の方法。 18.1種類の追加のプライマーを2種類以上の診断用プライマーと共に使用 する、請求項15記載の方法。 19.少なくとも1種類の診断用プライマーの末端ヌクレオチドが、疑わしい 変異ヌクレオチドまたは対応する正常ヌクレオチドに相補的である、請求項1〜 18のいずれか1項記載の方法。 20.タグ領域および検出領域を含む非相補テイル配列を有する診断用プライ マー。 21.疑わしい変異ヌクレオチドもしくは対応する正常ヌクレオチドに相補的 である3’末端ヌクレオチドを有し、かつタグ領域および検出領域を含む非相補 テイル配列を有する診断用プライマー。 22.請求項1〜19のいずれか1項記載の方法または請求項20もしくは2 1記載の診断用プライマーの使用を含む、1種類またはそれ以上の変異した診断 用塩基配列を正常な診断用塩基配列のバックグラウンドに対し同定する方法。 23.請求項20または21記載の診断用プライマー1種類またはそれ以上を 、適切な包装、および請求項1〜19または22のいずれか1項記載の方法で使 用するための指示書と共に含むキット。
JP09539623A 1996-05-04 1997-04-29 核酸塩基配列の検出方法 Pending JP2000510337A (ja)

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