JP2000509465A - 複合ガスケット及びかかるガスケットを含むアセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 管の接管端部と連結するための円筒形中ぐりの形をした受け入れ孔（４）が具備された１つの部品（３）の中へ挿人するように設計された、剛性管の接管端部（２）のまわりに摩擦ばめされるべく配置された複合ガスケット（１）。ガスケットは、エラストマ（弾性材料）で作られた少なくとも１つの環（５）及び、環の軸と平行かつ同軸な円筒形スリーブの形をした剛性材料製の少なくとも１つのリング（６）を含んでなり、このリングは前記環と隣接しており、連結用受け入れ孔の内部表面（１０）と穏やかに摩擦係合するのに適した外部表面（９）を持ち、一方リングの環係合用端部表面の形状は、前記環の形状と一致する。

Description

【発明の詳細な説明】 複合ガスケット及びかかるガスケットを含むアセンブリ 本発明は、接管端部との連結用受け入れ孔の備わった部品の中に挿入されるよ うに構成された、剛性管の接管端部の上に摩擦を伴って通されるように配置され 、かつ、エラストマ（弾性材料）製の環を少なくとも１つ有するガスケットに関 する。 本発明は同様に、このようなガスケットを含む部品／管アセンブリにも関する 。 本発明は特に、自動車用の冷却回路、空調回路及び／又はパワーステアリング システムの接続の分野で利用されるが、この用途に限られるわけではない。 このような接続は例えば、取り外し可能なタイプ及び／又はラチェット機構で ロック可能なタイプが可能である。 ホースの端部と機械的部品の間の気密性ある接続及び／又は取り外し可能な接 続用のガスケットはすでに知られている。 しかしながら、既知のガスケットは、常に優れた気密性を保証するとは言えな いという欠点を有する。 実際、先行技術では、主として、部品の機械加工のための許容誤差数値を考慮 に入れて、連結用受け入れ孔の中へのあそびなしの挿入を常に可能にするわけで はない外径を持つ管状の接管端部の溝の中に挿入されるＯリングが教示されてい る。 本発明は、特に取り付けが容易で、利用しやすく、エンジンによるガスケット の損傷の危険性を生じないこと、そして先行技術において得られるものよりもは るかに優れた数値の許容誤差で接管端部と受け入れ孔の間の最適な連結を保証し 、かくして、接続のより優れた気密性を確保できるようにするという点で、これ までに知られているものに比べ実践的必要条件をよりよく満たすガスケットを提 供することをその目的とする。 この目的で、本発明は特に、管と接管端部との連結用の円筒形中ぐりの形をし た受け入れ孔を備えた１つの部品の中に挿入するための、剛性管の接管端部の上 に摩擦を伴って通されるように配置された複合ガスケットにおいて、エラストマ （弾性材料）製の環を少なくとも１つ有するガスケットであって、更に、環の軸 に対して平行に環の延長部分の中に位置付けされ、環の軸と一体になる軸を持つ 円筒形のスリーブの形をした剛性材料製のリングを少なくとも１つ有し、前記リ ングは、連結用受け人れ孔の内部面と穏やかな摩擦を伴って協働するための外部 表面を持ち、環とのリングの接合端部は、少なくとも部分的に前記環の断面形状 と一致するように環の形状と相補的な形状を有することを特徴とする複合ガスケ ットを提供する。 有利な実施態様においては、更に次の配置のうちのいずれか１つ又は複数のも のが利用される： − リングは、接管端部の外部面と穏やかな摩擦を伴って協働するための内部表 面を持つ； − リングはエラストマ（弾性材料）製環と一体化されている； − ガスケットは、それぞれリングの両側にあるエラストマ（弾性材料）製の２ つの環を有している； − ガスケットは、剛性材料製の２つのリングを有する； − リングは、それらと一体化されたエラストマ（弾性材料）製の前記環のうち の１つにより互いに連結されており、これらのリングのうちの少なくとも１つが 、そのもう一方の端部にエラストマ（弾性材料）製のもう１つのガスケットを有 している； − 単数又は複数の環が、Ｏリングである； − 環は、細長い８の字形のエラストマ（弾性材料）製である； − 環は、ガスケットの軸まわりのある角度範囲に配置され、リングの内部面と 係合するシリンダ部分からなる端部部分を有する。 本発明は同様に、上述のタイプの複合ガスケットを含む部品／管アセンブリを も提案する。 本発明は同様に、剛性管の接管端部が、この管の端部から距離をおいて位置付 けされた、管の外部面との関係において突出した第１の部分、及びこの管の端部 にある第２の突出部分を含み、これらの突出部分が管の接管端部の上でのガスケ ットの長手方向の移動阻止用ストッパをそれぞれ形成していることを特徴とす る、上述のタイプの複合ガスケットを伴う部品／管アセンブリをも提供している 。 有利には、２つの阻止用ストッパの間で管との関係における（スリーブを形成 する）ガスケットの軽い長手方向の滑動を可能にするあそびが存在する。 このスライド（すべり）は、加わった圧力に比例してガスケットの圧縮応力を 補完し最適化することになる。 本発明は同様に、管の接管端部が少なくとも１つの環状溝を有し、この中にエ ラストマ（弾性材料）製の環が少なくとも部分的に嵌合されていることを特徴と する、上述のような複合ガスケットを含む部品／管アセンブリも提案している。 本発明は、制限的な意味のない一例として示される特定の実施態様についての 以下の記述を読むことによって、よりよく理解することができる。 本発明は、以下のような添付図面を参照する： − 図１は、本発明に従った部品／管アセンブリに属する管の接管端部の上に通 される複合ガスケットの断面図である。 − 図２は、本発明のもう１つの実施態様に従った複合ガスケットの縦断面図で ある。 − 図３は、図２に従ったガスケットを含む本発明の一実施態様に従った部品/ 管アセンブリの一部断面で表わされた図である。 − 図４は、本発明のもう１つの実施態様に従った複合ガスケットの縦断面図で ある。 − 図５は、もう１つの実施態様に従った複合ガスケットの縦断面図である。 − 図６は、図５のガスケットのＶＩ−ＶＩに従った横断面図である。 − 図７は、図５に従ったガスケットを含む、本発明のもう１つの実施態様に従 った部品／管アセンブリの断面図である。 − 図８は、本発明に従った部品／管アセンブリに属するガスケットを伴う管の もう１つの実施態様を示す。 − 図９、１０及び１１は、本発明に従ったガスケットの他の３つの実施態様を 、部分的横断面図で示す。 図１は、管の接管端部２との連結用の円筒形受け入れ孔又は中ぐり４を備えた 部品３の中に挿入されるための、例えばアルミニウム製の剛性管の接管端部２の 上に摩擦を伴って通された複合ガスケット１を示している。 このガスケットは、例えばゴム製のオーリング（Ｏリング）５といったエラス トマ（弾性材料）製の環を含む。 複合ガスケット１は、更に、円筒形のスリーブの形をした、つまり自由状態で スリーブの厚みより大きい厚みを持つ環の側でこの環の長手方向延長部分内に位 置付けされた自らの厚みの１．５〜５倍、例えば約２倍又は３倍のといったよう にその厚みよりも大きい長さを持つ、例えば鋼製又は剛性プラスチック材料製の リング６を有する。 リング６の端部は、例えば、部分的に環状であるか、より一般的には環５の形 状と相補的な形状を有し、この環の断面形状と部分的に一致するようになってい る。 もう１つの実施態様においては、リングと環の間の連結面は、例えば直角、つ まり環の軸に対して垂直である。 リングは、その長手方向の延長部分の中で、ガスケットの製造の際に、例えば 接着、成形又は加硫によって環５に取り外し不能な形で固定されている。 リング６は、管の接管端部の外部表面８と摩擦、例えば穏やかな摩擦を伴って 協働する円筒形の内部表面７及び連結用受け入れ孔用の内部面１０と穏やかな摩 擦を伴って協働するための外部表面９を有する。 穏やかな摩擦というのは、向かい合ったその２つの表面の間の距離が０．０５ mm〜０．２２mmの間に含まれるように配置されたリングと中ぐりの間の寸法的許 容誤差の遵守を意味する。 この結果、中ぐりとガスケット付きの管の接管端部の間には優れた調整が得ら れる。 Ｏリングの形をした環５とリング６の軸は、複合ガスケット１がその接管端部 の上に通される管の軸１１と一体となる。 エラストマ（弾性材料）は同様に、例えばブチル又はＨＮＢＲの連鎖を持つエ ラストマであってよい。 これは、優れた弾性を示す限り、同等の材料で置き換えることができる。 一定の断面を持つ環は、例えばリングの内部面７及び外部面９の両側に延びて いるか又は、リングの内部面７の長手方向延長部分にほぼ接し、自由な状態で、 リング６の外部面との関係において、例えば１０分の数ミリメートルだけ突出し ている。 リングの方は、例えば公称直径１２mm、１５．３mm、１８．２３mm又は２１． ４mmの中ぐりを持つＨ７ｇ６タイプの調整許容誤差を伴うアルミニウム製、鋼製 、亜鉛メッキ鋼製又はその他の剛性材料（例えば、プラスチック材料）製のリン グであってよく、このとき管の接管端部は、例えば８．５mm；１１．７mm；１４ ．７mm又は１７．８mmという外径を持つ。 ここでより特定的に記述されている実施態様においては、部品／管アセンブリ は、例えば、剛性管の接管端部２が金属製であるようなものであり（同様に、こ れは例えば剛性プラスチック材料といったようなその他のタイプの材料でできて いてもよい）、例えば管の壁の折り曲げ加工によって得られる管の外部面８に対 し突出した第１の部分１２を有する。 この突出部分は、管の端部１３から距離ｄのところに位置付けされ、ここでｄ は、数mm、例えば２mmだけ複合ガスケットの全高さ（長手方向寸法）よりも大き い。 接管端部は同様に、例えばリング６の厚みより小さい厚みにわたり、管の端部 １３を拡大することによって得られる、この端部１３にある第２の突出部分１４ をも含んでいる。 このようにして、突出部分１２及び１４は、リング６の外径よりも小さな最大 直径を持つ、管の接管端部上のガスケットの両側の長手方向阻止用環状又は円錐 形ストッパを形成する。 管は、例えばボルト又はその他のあらゆる既知の固定手段（図示せず）を介し て部品上に固定された接管端部と一体となったプレート（図示せず）を介して部 品３の上に固定されている。 図２は、それ自体、もう一方の側でエラストマ（弾性材料）製の第２の環２１ を有する第２のリング１９と、もう一方の側で一体化されている第１の環（Ｏリ ング）１８と一体化された、例えばシリンダ部分の形をした片端１７を持つ第１ のリング１６を含んでなり、該リングと環１８及び２１が同一の軸２２を持ち、 環１８及び２１の直径がリング１６及び１９の厚みよりも大きい、本発明に従っ たガスケット１５のもう１つの実施態様を示す。 リング１６及び１９は、例えば同一寸法のものである。 リングの１つは同様に、もう１つのものよりも小さい寸法を持ち、例えばもう １つのリングの高さの2/3に等しい長さを有する。 図３は、環１８及び２０と共に、それが通されるアルミニウム製管２６の外部 形状２５と相補的な内部形状を有することにより穏やかな摩擦を伴って相対的に 移動し得る内部面を有する環状リング１６及び１９の備わった、図２に従ったガ スケット１５を含む部品／管アセンブリ２３を示す。 ガスケット１５は、一方の側で管上の軽い滑動を可能にするため長手方向に固 定されていないが、それでもその行程の中で、一方ではひだ２７により、また他 方では突出部分２８により阻止されている。 このような配置は、気密性に有利に作用する。 リング１６及び１９の円筒形外部面は、部品３１の円筒形中ぐりの内部面２９ と摩擦を伴って協働する。 その平坦な外部面の両側のひだ２７及び３３により管２６の接管端部に固定さ れた固定用プレート３２により、例えば前記部品の中ぐり３６の中にネジ込まれ た横断ボルト３５などにより、部品の平坦な外部面３４上にプレートと一体化し た管を固定することが可能である。 本発明は同様に、エラストマ（弾性材料）製の環がＯリングではなく切断面の ある表面を少なくとも１つ呈するガスケット、例えば８角形の断面を持つガスケ ットであり、かつ／又は特殊な断面形状のガスケットであるような実施態様、複 合ガスケットが３つ以上のエラストマ（弾性材料）製の環及び／又は３つ以上の 剛性材料製の環を含んでいる実施態様をも目的とする。特殊な断面形状を持つガ スケットというのは、例えば、金属製又は剛性材料製の円筒形リング３８及び、 ガスケットの軸に対し平行な円筒形の細長い接合部分４０と２つのトーラス形端 部部分３９を含む細長いダンベル又は細長い８の字形のエラストマ（弾性材 料）製の環が備わったガスケット３７（図４参照）である。 図５及び６は、本発明に従ったガスケット４１のもう１つの実施態様を示す。 ガスケット４１は、その軸４３に対して平行に細長いほぼ８の字形になった二 重Ｏリングにより一部分形成されたエラストマ（弾性材料）製の環４２を含んで いる。 より一般的には、環４２は、軸４３に対しガスケットの同じ側で、８の字の膨 らんだ部分により形成され、軸４３の円筒形の同一平面内に２つずつで位置付け された、２つの気密性又は圧力ライン又は表面４４及び４５を有している。 前記環４２は、一方では接管端部の外部面と、また他方では、部品の内部面と 接し得るように配置されている。 環４２は更に、軸まわりのある角度範囲に配置された小さな厚みシリンダ部分 ４７、例えば、一体化される環の８の字形部分の下部面４９に片端４８で結びつ けられ、環状シリンダ内に組み込まれた軸に対し平行でかつこの軸４３の側に位 置付けされた薄板の形をした６つの部分からなる端部部分４６を有している。 ガスケット４１は同様に、図１を参考にして記述されたタイプで、環の８字形 部分とのその接合端部５１が、例えば直線であるような、円筒形スリーブ状の剛 性材料製のリング５０を有している。 リングの外部表面５２は、部品５４の中に開けられた中ぐりの内部面５３（図 ７参照）と穏やかな摩擦を伴って協働するように配置されており、その内部面５ ５は、その内部面自体が管の接管端部５８と摺動することになる薄板状の部分４ ７の外部面５６と接し得る。 より厳密に言うと、部分４７は、例えばリング５０の長さ全体にわたり、例え ば１０°といった５°〜５０°の間に含まれた円弧に沿って延びている薄板を形 成する。 部分４７の角度的分布は、対称であり、２〜２０の間に含まれ得る、例えば３ 、４、６又は８個といった部分の数によって変化する。 薄板の形をした部分４７の厚みは、例えば０．３mm〜２mmの間、例えば ０．５mmである。 図７には、内部面５３を有する円筒形中ぐりにより形成された連結用受け入れ 孔５９及びフランジ６１を伴うネジによる固定用の孔６０を備えた部品５４を含 む部品／管アセンブリを表わした。 このアセンブリは、端部の上に図５及び６を参考にして記述されたガスケット ４１が摩擦を伴って単純に通されている接管端部５８を備えた、フランジと一体 化された管６２を含んでなる。 細長い８の字形の部分の外側端部６３は、フランジの突出部６４に突き当たり 、一方リングの端部６５の方は、管の接管端部の末端縁部６６と同一の高さにな る。 図８は、図５を参考にして記述されたタイプのものであるが、図７を参考にし て記述されたその配置に対し１８０度逆転させられた、ガスケット６８を伴う本 発明に従った接管端部のもう１つの実施態様を示している。 より厳密に言うと、接管端部６７はストッパカラー６９、ガスケットのエラス トマ製薄板により内側が被覆されたリング５０の端部と強制的に協働するよう配 置された１０分の１〜３ミリメートルの余剰厚みの形の円筒形ゾーン７０、そし て、完全に接管端部の端部の側に位置付けられた環４２の細長い８の字形の端部 ７１と協働するように配置された、いわゆる接管端部の部分を有する。 剛性リングの端部は、カラー６９上に突き当たる。 図９、１０及び１１上には、異なる端部部分の備わった本発明に従ったガスケ ットのその他の３つの実施態様を表わした。 図９、１０は、接管端部の外部面の中に設けられた内部環状溝８０と係合し得 る三角形断面７８、丸みのある断面又は矩形断面７９を持つ突出部分７８、７９ を含む環状端部部分７６、７７がそれぞれ備わった環７４、７５を伴うガスケッ ト７２、７３を示している。 図１１は、接管端部の上でガスケットを取り外し可能な形で阻止するための、 リング８４の長さ以下の距離(例えば、1/10、1/4又は1/3)にわたる、環８３の下 部部分の環状内部突出物８２を伴うガスケット８１を示す。 このような配置は、ガスケットのこの暫定的固定のおかげで、取り付けを容易 にする。 当然のことながら、上述のことから結果としてもたらされるとおり、本発明は 、より特定的に記述された実施態様に制限されるものではない。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成９年１０月２９日（１９９７．１０．２９） 【補正内容】 請求の範囲 ３．剛性材料製の２つのリング（１６、１９）を有することを特徴とする、請求 項１〜２のいずれか１項に記載のガスケット（１５）。 ４．リング（１６、１９）は、それらと一体化したエラストマ（弾性材料）製の 前記環のうちの１つ（１８）により互いに連結されており、前記リングのうちの 少なくとも１つ（１９）が、そのもう１つの端部（２０）でエラストマ（弾性材 料）製のもう１つのガスケット（２１）を有していることを特徴とする、請求項 ２に従属する請求項３に記載のガスケット。 ５．単数又は複数の環がＯリングであることを特徴とする、請求項１〜４のいず れか１項に記載のガスケット。 ６．エラストマ（弾性材料）製の環（４２）がほぼ細長い８字形の断面を有して いることを特徴とする、請求項１及び２のいずれか１項に記載のガスケット。 ７．エラストマ（弾性材料）製の環が、２つのトーラス形端部部分３９と１つの 円筒形の細長い接合部分４０を含むダンベル形の断面を持つことを特徴とする、 請求項１〜６のいずれか１項に記載のガスケット。 ８．環（４２）が、ガスケットの軸まわりのある角度範囲に配置されリングの内 部面と係合する複数のシリンダ部分からなる端部部分（４６）を有することを特 徴とする、請求項１〜７のいずれか１項に記載のガスケット。 ９．部分（４７）が、リングの長さ全体にわたり、かつ５°〜５０°の間に含ま れる円弧に沿って延びる規則的に分布した薄板を形成していることを特徴とする 、請求項８に記載のガスケット。 １０．環（７４、７５）は、接管端部の外部面内に設けられた内部環状溝（８０ ）と係合し得ることのできる丸みのある三角形（７８）又は矩形（７９）の断面 を持つ突出部分（７８、７９）を具備した環状端部部分（７６、７７）を有する ことを特徴とする、請求項１〜９のいずれか１項に記載のガスケット。 １１．請求項１〜１０のいずれか１項に記載のガスケットを含んでなる部品／管 アセンブリ。 １２．剛性管の接管端部（２）が、前記管の端部（１３）の距離ｄにある管の外 部面（８）との関係において突出した第１の部分（１２）及び前記管の端部（１ ３）にある管の外部面（８）との関係において突出した第２の部分（１４）を有 し、前記突出部分（１２、１４）が管の接管端部上面でのガスケットの長手方向 への移動阻止用ストッパをそれぞれ形成していることを特徴とする、請求項１１ に記載の部品／管アセンブリ。 【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１月１３日（１９９８．１．１３） 【補正内容】 明細書 複合ガスケット及びかかるガスケットを含むアセンブリ 本発明は、接管端部との連結用受け入れ孔の備わった部品の中に挿入されるよ うに構成された、剛性管の接管端部の上に摩擦を伴って通されるように配置され 、かつ、エラストマ（弾性材料）製の環を少なくとも１つ有するガスケットに関 する。 本発明は同様に、このようなガスケットを含む部品／管アセンブリにも関する 。 本発明は特に、自動車用の冷却回路、空調回路及び／又はパワーステアリング システムの接続の分野で利用されるが、この用途に限られるわけではない。 このような接続は例えば、取り外し可能なタイプ及び／又はラチェット機構で ロック可能なタイプが可能である。 ホースの端部と機械的部品の間の気密性ある接続及び／又は取り外し可能な接 続用のガスケットはすでに知られている。 しかしながら、既知のガスケットは、常に優れた気密性を保証するとは言えな いという欠点を有する。 実際、先行技術では、主として、部品の機械加工のための許容誤差数値を考慮 に入れて、連結用受け入れ孔の中へのあそびなしの挿入を常に可能にするわけで はない外径を持つ管状の接管端部の溝の中に挿入されるＯリングが教示されてい る。 溝の中に挿入されるＯリングを伴うリングアセンブリはすでに知られている（ ＧＢＩ−４９４．６６９）。 しかしながら、このようなアセンブリは、取り付けが困難で、取り付け時に損 傷を受ける危険性がある。 本発明は、特に取り付けが容易で、利用しやすく、エンジンによるガスケット の損傷の危険性を生じないこと、そして先行技術において得られるものよりもは るかに優れた数値の許容誤差で接管端部と受け入れ孔の間の最適な連結を保証し 、かくして、接続のより優れた気密性を確保できるようにするという点で、これ までに知られているものに比べ実践的必要条件をよりよく満たすガスケットを 提供することをその目的とする。 この目的で、本発明は特に、管と接管端部との連結用の円筒形中ぐりの形をし た受け入れ孔を備えた１つの部品の中に挿入するための、剛性管の接管端部の上 に摩擦を伴って通されるように配置された複合ガスケットにおいて、エラストマ 請求の範囲 １．エラストマ（弾性材料）製の少なくとも１つの環（５、１８、２１，４２） 及びこの環と一体化された剛性材料製の少なくとも１つのリング（６、１６、１ ９、５０）を含む、管の接管端部との連結用の円筒形中ぐりの形をした受け入れ 孔（１、４、５９）を備えた部品（３、５４）の中に挿入されるための、剛性管 の接管端部（２、５８）用の複合ガスケット（１、１５、４１）において、リン グは、環状で、環の軸に対し平行に環の延長部分の中に位置付けされ環の軸と一 体になる軸を持ち、このリングが、連結用受け入れ孔の内部面（１０、５３）と 穏やかな摩擦を伴って協働するための外部表面（９、５２）を有するガスケット であって、リングは、接管端部の外部面（８）と、環の端部部分（４６）を介し てか又は直接的に穏やかな摩擦を伴って協働するための内部表面７を有し、その 厚みの１．５倍から５倍の間の長さを持つ円筒形スリーブの形をしていること、 管の接管端部上面に摩擦を伴って通されるように配置されていること、またリン グがエラストマ（弾性材料）製の環と一体化されており、リングの接合端部（１ ７、５２）は環の形状と相補的な形状を有し、かくして前記環の断面形状と少な くとも部分的に一致するようになっていることを特徴とするガスケット。 ２．それぞれリング（１９）の両側にある、エラストマ（弾性材料）製の２つの 環（１８、２１）を有していることを特徴とする、請求項１に記載のガスケット （１５）。 １３．管の接管端部が少なくとも１つの環状溝を有し、この溝の中に、エラスト マ（弾性材料）製の環の少なくとも一部分が嵌合されることを特徴とする、請求 項１１に記載の部品／管アセンブリ。 １４．管の接管端部がストッパカラー（６９）を有し、完全に接管端部の端部の 側に位置付けされた環（４２）の端部（７１）と協働するように配置されている ことを特徴とする、請求項１１に記載の部品／管アセンブリ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．接管端部との連結用の円筒形中ぐりの形をした受け入れ孔（４、５９）を備 えた１つの部品（３、５４）の中に挿入するための剛性管の接管端部（２、５８ ）の上に摩擦を伴って通されるように配置された複合ガスケット（１、１５、４ １）において、エラストマ（弾性材料）製の環（５、１８、２１、４２）を少な くとも１つ有するガスケットであって、更に、環の軸に対して平行に環の延長部 分の中に位置付けされ環の軸と一体になる軸を持つ円筒形のスリーブの形をした 剛性材料製のリング（６、１６、１９、５０）を少なくとも１つ有し、前記リン グは、連結用受け入れ孔の内部面（１０、５３）と穏やかな摩擦を伴って協働す るための外部表面（９、５１）を持ち、リングの接合端部（１７、５２）は、少 なくとも部分的に前記環の断面形状と一致するように環の形状と相補的な形状を 有することを特徴とする複合ガスケット。 ２．リング（６、１６、１９、５０）がエラストマ（弾性材料）製の環（５、１ ８、２１、４２）と一体化されていることを特徴とする、請求項１に記載のガス ケット。 ３．リング（６、１６、１９）は、接管端部の外部面（８）と穏やかな摩擦を伴 って協働するための内部表面（７）を有するものであることを特徴とする、請求 項１〜２のいずれか１項に記載のガスケット。 ４．それぞれリング（１９）の両側にエラストマ（弾性材料）製の２つの環（１ ８、２１）を有していることを特徴とする、請求項１〜３のいずれか１項に記載 のガスケット（１５）。 ５．剛性材料製の２つのリング（１６、１９）を有することを特徴とする、請求 項１〜４のいずれか１項に記載のガスケット（１５）。 ６．リング（１６、１９）は、それらと一体化したエラストマ（弾性材料）製の 前記環（１８）のうちの１つにより互いに連結されており、前記リング（１６、 １９）のうちの少なくとも１つが、そのもう１つの端部（２０）でエラストマ（ 弾性材料）製のもう１つのガスケット（２１）を有していることを特徴とする、 請求項４に従属する請求項５に記載のガスケット。 ７．単数又は複数の環がＯリングであることを特徴とする、請求項１〜６のいず れか１項に記載のガスケット。 ８．エラストマ（弾性材料）製の環（４２）がほぼ細長い８字形をしていること を特徴とする、請求項１及び２のいずれか１項に記載のガスケット。 ９．環（４２）が、ガスケットの軸まわりのある角度範囲に配置され、リングの 内部面と係合する複数のシリンダ部分からなる端部部分（４６）を有することを 特徴とする、請求項１〜８のいずれか１項に記載のガスケット。 １０．請求項１〜９のいずれか１項に記載のガスケットを含む部品／管アセンブ リ。 １１．剛性管の接管端部（２）が、前記管の端部（１３）から距離ｄのところに ある管の外部面（８）との関係において突出した第１の部分（１２）及び前記管 の端部（１３）にある管の外部面（８）との関係において突出した第２の部分（ １４）を有し、前記突出部分（１２、１４）が管の接管端部上面におけるガスケ ットの両側での長手方向の移動阻止用ストッパを形成していることを特徴とする 、請求項１０に記載の部品／管アセンブリ。 １２．接管端部が少なくとも１つの環状溝を有し、この溝の中に、エラストマ（ 弾性材料）製の環の少なくとも一部分が挿人されることを特徴とする、請求項１ ０に記載の部品／管アセンブリ。