JP4030478B2 - 冷凍サイクル用配管継手 - Google Patents

冷凍サイクル用配管継手 Download PDF

Info

Publication number
JP4030478B2
JP4030478B2 JP2003282075A JP2003282075A JP4030478B2 JP 4030478 B2 JP4030478 B2 JP 4030478B2 JP 2003282075 A JP2003282075 A JP 2003282075A JP 2003282075 A JP2003282075 A JP 2003282075A JP 4030478 B2 JP4030478 B2 JP 4030478B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
joint
ring
refrigeration cycle
airtight member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003282075A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005049030A (ja
Inventor
雅之 竹内
義貴 戸松
修 塩梅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Gomuno Inaki Co Ltd
Original Assignee
Denso Corp
Gomuno Inaki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp, Gomuno Inaki Co Ltd filed Critical Denso Corp
Priority to JP2003282075A priority Critical patent/JP4030478B2/ja
Priority to US10/899,732 priority patent/US20050046187A1/en
Priority to DE102004036486A priority patent/DE102004036486A1/de
Publication of JP2005049030A publication Critical patent/JP2005049030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4030478B2 publication Critical patent/JP4030478B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L21/00Joints with sleeve or socket
    • F16L21/02Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings
    • F16L21/035Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings placed around the spigot end before connection
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L21/00Joints with sleeve or socket
    • F16L21/02Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings
    • F16L21/03Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings placed in the socket before connection

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Joints With Pressure Members (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、冷凍サイクルに用いられる冷媒配管同士の接続に使用される冷凍サイクル用配管継手に関するものであり、特に、大気側と冷媒側とを二つの気密部材を介して気密する接続構造に関する。
従来、冷凍サイクルに使用されるこの種の冷凍サイクル用配管継手として、図7(a)に示すように、冷媒配管を接続する雄側継手100および雌側継手110を備える配管継手が用いられている。
そして、雌側継手110は、内周側に円筒状に形成された嵌合凹部111を有し、雄側継手100は、円筒状に形成された嵌合凸部101と、この嵌合凸部101に隣接して嵌合凸部101よりも小さい外径からなる段差部102とを有して、この段差部102に冷媒側に通ずる方向に配置される第2気密部材であるOリング120と大気側に通ずる方向に配置される第1気密部材であるバックアップリング130とが隣接して嵌入され、かつ嵌合凸部101、Oリング120およびバックアップリング130の外周側が嵌合凹部111に嵌め合わされて冷媒側と大気側とを気密するように構成している。
ここで、バックアップリング130は、Oリング120のはみ出しを防止するための気密リングであって、形状がバイアスカットで形成され、かつ材料がPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)で形成されており、バックアップリング130の一端面が雄側継手100に設けられた圧接壁部103に圧接するように配設している。
これにより、バックアップリング130に隣接するOリング120の一端面側に冷媒側からの冷媒圧が掛けられることにより、バックアップリング130の一端面が圧接壁部103に押し付けられて塑性変形を起こして嵌合凹部111と嵌合凸部101との間に生ずる隙間を埋めることで、Oリング120の低圧側へのはみ出しの防止を図るとともに冷媒側と大気側とを気密するようにしている(例えば、非特許文献1参照。)。
JIS B2407 Oリング用バックアップリング
しかしながら、二酸化炭素冷媒を用いてなる超臨界冷凍サイクルにおいては、超臨界状態における二酸化炭素冷媒に接触または浸漬されるとゴム系材料や樹脂材料において旧来のフロン系や代替フロン系の冷媒よりも透過性が高いことか判明した。
そこで、上記構成によれば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)の樹脂材料からなるバックアップリング130は、超臨界状態の二酸化炭素冷媒に対して透過係数が比較的大きいため、図7(b)に示すように、冷媒圧により二酸化炭素冷媒がOリング120およびバックアップリング130の内部を透過して大気側に漏れてしまう問題がある。さらに、バックアップリング130の形状をバイアスカットとしたことにより、組み付け性は良好だがバイアスカット面からの冷媒漏れが発生する問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたものであり、大気側に通ずる第1気密部材を二酸化炭素冷媒の透過が少ない塑性材料で形成させることで冷媒漏れ量を最小限に抑えることを可能とした冷凍サイクル用配管継手を提供することにある。
上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、CO2冷媒を使用する超臨界冷凍サイクルに使用される冷媒配管を接続する雄側継手(10)と雌側継手(20)とを備えるものであって、
雌側継手(20)は、内周側に円筒状に形成された嵌合凹部(24)を有し、雄側継手(10)は、円筒状に形成された嵌合凸部(14)と、この嵌合凸部(14)の先端側に設けられ、嵌合凸部(14)よりも小さい外径からなる段差部(13)とを有しており、雄側継手(10)と雌側継手(20)とは、一端面が大気側に通ずる方向に配置される第1気密部材(30)と、他端面が冷媒側に通ずる方向に配置される第2気密部材(31)とが段差部(13)に隣接して嵌入され、かつ嵌合凸部(14)、第1気密部材(30)および第2気密部材(31)の外周側が嵌合凹部(24)に嵌め合わされて冷媒側と大気側とを気密する冷凍サイクル用配管継手において、
雄側継手(10)には、段差部(13)に嵌入された第1気密部材(30)の一端面が圧接する圧接壁部(12)が設けられ、
第2気密部材(31)は、CO2冷媒に対して耐ブリスタ性の優れる弾性材料で形成されるとともに、第1気密部材(30)は、バックアップリングの機能を有し、第2気密部材(31)よりもCO2冷媒に対して透過係数が小さい結晶性樹脂材料で形成され、第2気密部材(31)が接触される他端面側の接触面積よりも圧接壁部(12)側に圧接される一端面側の接触面積の方が小さくなるように略矩形状、略多角形状または略半円形状のいずれかの断面形状で、かつエンドレスタイプであるリング状に形成されており、更に第2気密部材(31)に掛かる冷媒側の圧力により塑性変形可能な樹脂材料から形成されることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、大気側に通ずる方向に配置される第1気密部材(30)弾性材料の第2気密部材(31)よりも透過係数の小さい結晶性樹脂材料の塑性変形可能な樹脂材料から形成されることにより、従来のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)よりも、ガスバリア性にも優れ、かつ超臨界状態の二酸化炭素冷媒に対して透過係数を大幅に減少できるため、第1気密部材(30)の内部を透過する冷媒漏れ量を最小限に抑えることができる。
さらに、第1気密部材(30)が塑性変形可能な樹脂材料から形成されることにより、第2気密部材(31)からの冷媒圧により嵌合凹部(24)と第1気密部材(30)との間に生ずる隙間を確実に埋めることができるため気密性の向上が図れる。
また、第1気密部材(30)は、略矩形状、略多角形状または略半円形状のいずれか一つの断面形状で、かつエンドレスタイプであるリング状に形成されたことにより、従来のバイアスカットタイプよりも継ぎ目をなくすエンドレスタイプに形成されるので継ぎ目からの冷媒漏れをなくすことができる。
また、第1気密部材(30)は、圧接壁部(12)側に接する接触面積が小さくなることにより、圧接壁部(12)側の応力を大きくすることができるため、圧接壁部(12)側との界面の気密性が向上できる。
請求項2に記載の発明では、第1気密部材(30)は、JIS K7191−2に規格されるA法に基づいて、熱変形温度が好ましくは約60℃以下の樹脂材料であることを特徴としている。請求項2に記載の発明によれば、約60℃以下の樹脂材料であることにより、冷媒側の圧力により容易に塑性変形が可能となる。従って、第2気密部材(31)からの冷媒圧により嵌合凹部(24)と第1気密部材(30)との間に生ずる隙間を確実に埋めることができるため気密性の向上が図れる。なお、塑性変形がしにくい樹脂材料では気密性が劣ることが判明した。
請求項3に記載の発明では、第1気密部材(30)は、その外径が嵌合凹部(24)の内径に対して好ましくは1.0〜1.03倍程度となるように形成されたことを特徴としている。請求項3に記載の発明によれば、嵌合凹部(24)への嵌入時の組み付け性が良好である。
請求項4に記載の発明では、第1気密部材(30)は、PA11(ナイロン11)、PA12(ナイロン12)、またはHDPE(高密度ポリエチレン)のいずれか一つから形成されることを特徴としている。請求項4に記載の発明によれば、第2気密部材(31)は、CO2冷媒に対して耐ブリスタ性の優れる弾性材料として、例えば、IIR、H−NBR、EPDMなどがあるが、上述した材質は、これらよりもCO2冷媒に対して透過係数が小さいため、従来のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)よりも透過による冷媒漏れを大幅に低減できる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による冷凍サイクル用配管継手を図1ないし図5に基づいて説明する。図1は二酸化炭素冷媒を用いる冷凍サイクルに使用される冷媒配管が同軸的に接続される配管継手に本発明が適用された例を示している。
この配管継手は、図1(a)および図1(b)に示すように、雄側継手10と雌側継手20よりなり、雌側継手20は、一端が開口し、他端に図示しない冷媒配管が接続される継手であり、内周側に円筒状に形成された冷媒通路21および嵌合凹部24とを有している。
雄側継手10は、一端に円筒状に形成された嵌合凸部14と、その嵌合凸部14から先端側に延びる円筒状に形成された段差部13とを有している。また、内周側には冷媒通路11が形成され、他端に図示しない冷媒配管が接続される継手である。なお、段差部13は、嵌合凸部14より外径が小さく形成されて、段差部13の嵌合凸部14側には後述する第1気密部材30の一端面が圧接する圧接壁部12が形成されている。
そして、段差部13には、大気側に通ずる方向に配置される第1気密部材であるバックアップリング30と冷媒側に配置される第2気密部材であるOリング31が隣接して嵌入され、かつ嵌合凸部14、バックアップリング30およびOリング31の外周側が雌側継手20の嵌合凹部24に嵌め合わされて冷媒側と大気側を気密するようにしている。なお、雄側継手10と雌側継手20との結合は図示しないボルトなどの締結部材により結合するようにしている。
冷媒側に通ずる方向に配置されるOリング31は、ゴム系の弾性材料からなる気密部材であり、特に、超臨界状態(液体と気体とが単一相となる状態)の二酸化炭素COに対して、接触や浸漬による発泡などの影響を受け難い耐ブリスタ性の優れる材料であるIIR、H−NBR、またはEPDMのいずれかで形成している。
一方、大気側に通ずる方向に配置されたバックアップリング30は、上述したOリング31が冷媒側の圧力により変形して大気側にはみ出すことを防止するための気密部材であり、図2に示すように、略矩形状の断面形状で、かつリング状からなる樹脂材料で形成している。具体的には、その樹脂材料は、上述したOリング31のIIR、H−NBR、またはEPDMよりも二酸化炭素COに対する透過係数が小さい材料で、例えば、PA11(ナイロン11)、PA12(ナイロン12)、またはHDPE(高密度ポリエチレン)のいずれかより形成している。
因みに、発明者らの研究によると、上述したゴム系および樹脂系の材料における二酸化炭素COに対する透過係数は、EPDM>H−NBR(中高ニトリル)>PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)>IIR>PA12(ナイロン12)の順に小さくなっている。なお、上記、PA11(ナイロン11)、PA12(ナイロン12)、およびHDPE(高密度ポリエチレン)は、ともに緻密な分子構造である結晶性樹脂材であるためガスバリア性にも優れるものである。
また、バックアップリング30は、Oリング31のはみ出しを防止するために塑性変形が可能な樹脂材料でなければならない。つまり、Oリング31の一端面側に冷媒側からの冷媒圧が掛けられることにより、バックアップリング30の一端面が圧接壁部12に押し付けられて塑性変形を起こしながら内外径側に広がり嵌合凹部24とバックアップリング30との間に生ずる隙間を埋めることのできる材料であることが必要である。
そこで、本実施形態では、上述した材料の熱変形温度が好ましくは約60℃以下の特性を有するように形成した。なお、熱変形温度の特性はJIS K7191−2に規格されるA法に基づいて求めたものである。これにより、Oリング31の一端面側に掛かる冷媒圧が、例えば1.80MPa以上であれば、バックアップリング30は塑性変形を起こして上記隙間を埋めることができる。また、バックアップリング30の外径は、Oリング31の外径よりもやや大きく形成するとともに、嵌合凹部24の内径に対して1.0〜1.03倍程度の外径寸法に形成している。
次に、以上の構成による冷凍サイクル用配管継手の作用について図3に基づいて説明する。図3は冷媒側の二酸化炭素CO冷媒がOリング31およびバックアップリング30内を透過する形態を示す説明図であり、Oリング31側の一端面に冷媒側の冷媒圧が掛かることにより、まず、Oリング31内を透過した二酸化炭素CO冷媒がバックアップリング30内での透過が低く抑えられて大気側に漏れが発生するが、バックアップリング30の方がOリング31よりも透過係数の小さい材料を選択したことにより、従来、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)材で形成していたものよりも大幅に冷媒漏れを抑制できる。
ここで、Oリング31およびバックアップリング30の材料と冷媒漏れ量との関係を実験により確認したので図4および図5に基づいて説明する。図4は、Oリング31のゴム系材料をH−NBR(中高ニトリル)、EPDMおよびIIRの3種と、バックアップリング30の樹脂材料をPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PA12(ナイロン12)との組み合わせによる雰囲気温度80℃、冷媒圧力約15MPaにおける配管継手部1ケ所あたりの冷媒漏れ質量比を測定したものである。
なお、図中に示すステップAでは、段差部13にOリング31のみを配設したものであり、ステップBではバックアップリング30を従来のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を配設し、ステップCでは本発明によるPA12(ナイロン12)を配設したものである。これによれば、ステップCのPA12(ナイロン12)とIIRの組み合わせが最も冷媒漏れ量が少ない結果を得た。
図5は、Oリング31をIIRに固定してバックアップリング30をPA66、PA6、PBT、HDPE(高密度ポリエチレン)、PA11(ナイロン11)、PA12(ナイロン12)、およびPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)の7種類の樹脂材料による冷媒漏れ質量比を比較したものである。これによると、好ましくはPA11(ナイロン11)、PA12(ナイロン12)、およびHDPE(高密度ポリエチレン)が最も冷媒漏れ量が少ないことを見出した。
なお、バックアップリング30の材料が塑性変形を起こし難い材料を選定してIIRからなるOリング31とを組み合わせて同じように冷媒漏れ量を確認したが、上記結果よりも劣ることが判明した。
以上の第1実施形態の冷凍サイクル用配管継手によれば、大気側に通ずる方向に配置されるバックアップリング30をゴム系の弾性材料からなるOリング31よりも透過係数の小さい塑性変形可能な樹脂材料から形成されることにより、従来のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)よりも超臨界状態の二酸化炭素CO冷媒に対して透過係数を大幅に減少できるため、バックアップリング30およびOリング31の内部を透過する冷媒漏れ量を最小限に抑えることができる。
さらに、バックアップリング30が塑性変形可能な樹脂材料から形成されることにより、Oリング31からの冷媒圧により嵌合凹部24とバックアップリング30との間に生ずる隙間を確実に埋めることができるため気密性の向上が図れる。
また、従来がバイアスカットの形状に形成していたものをリング状に形成されたことにより、バイアスカットよりも継ぎ目をなくすエンドレス状に形成されるので継ぎ目からの冷媒漏れをなくすことができる。
また、バックアップリング30は、JIS K7191−2に規格されるA法に基づいて、熱変形温度が好ましくは約60℃以下の樹脂材料であることにより、冷媒側の圧力により容易に塑性変形が可能となる。従って、Oリング31からの冷媒圧により嵌合凹部24とバックアップリング30との間に生ずる隙間を確実に埋めることができるため気密性の向上が図れる。なお、塑性変形がしにくい樹脂材料では気密性が劣ることが判明した。
また、バックアップリング30は、Oリング31の外径よりも大きく形成したことにより、確実に気密ができるとともに、Oリング31の低圧側へのはみ出しを確実に防止できる。さらに、そのバックアップリング30の外径を嵌合凹部24の内径に対して好ましくは1.0〜1.03倍程度となるように形成したことにより、嵌合凹部24への嵌入時の組み付け性が良好である。
具体的に、バックアップリング30の材料をPA11(ナイロン11)、PA12(ナイロン12)、またはHDPE(高密度ポリエチレン)のいずれか一つから形成させることにより、Oリング31をCO冷媒に対して耐ブリスタ性の優れる弾性材料として、例えば、IIRとして、これらの材料の一つと組み合わせることで、従来のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)よりも透過による冷媒漏れを大幅に低減できる。また、これらの材料は、CO冷媒を使用する超臨界冷凍サイクルに好適である。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、バックアップリング30の断面形状を略矩形状に形成させたが、これに限らず、略矩形状の他に、図6に示すように、略多角形状または略半円形状で形成しても良い。具体的には、図6(a)は、矩形の角を1箇所のみ圧接壁部12のR形状に合わせてR状に形成したものである。これは、略矩形状に形成したものと同様に冷媒圧によりバックアップリング30圧接壁部12が押し付けられて塑性変形しながら内外径側に広がり隙間を埋めることができる。
図6(b)は、一端面が台形状の略多角形状に形成したものであり、Oリング31が接触する他端面側の接触面積よりも圧接壁部12側に圧接される一端面側の接触面積の方が小さくなるように形成したものである。これによると、圧接壁部12側に接する接触面積が小さくなることにより、一端面側の応力を大きくすることができるため、圧接壁部12側との界面の気密性が向上できる。
図6(c)は、一端面に山および谷を形成して、圧接壁部12側に接する接触面積が小さくなるようにしたものであり図6(b)と同様な効果を奏する。
図6(d)は、一端面が半円形状で形成して、圧接壁部12側に接する接触面積が小さくなるようにしたものであり図6(b)および図6(c)と同様な効果を奏する。
(他の実施形態)
なお、本実施形態に示した具体的な数値などはあくまでも一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の第1実施形態における(a)は冷凍サイクル用配管継手の全体構成を示す縦断面図、(b)は冷凍サイクル用配管継手の全体構成を示す分解図である。 図1(a)に示すA部の拡大図である。 本発明の第1実施形態におけるOリング31およびバックアップリング30内を冷媒が透過する形態を示す説明図である。 Oリング31およびバックアップリング30の組み合わせによるそれぞれの材料と冷媒漏れ量との関係を示す特性図である。 IIRからなるOリング31とバックアップリング30との組み合わせによる材料と冷媒漏れ量との関係を示す特性図である。 (a)〜(d)は、本発明の第2実施形態におけるバックアップリング30の断面形状を示す縦断面図である。 (a)は従来技術における冷凍サイクル用配管継手の全体構成を示す縦断面図、(b)は(a)に示すA部の拡大図である。
符号の説明
10…雄側継手
12…圧接壁部
13…段差部
14…嵌合凸部
20…雌側継手
24…嵌合凹部
30…バックアップリング(第1気密部材)
31…Oリング(第2気密部材)

Claims (4)

  1. CO2冷媒を使用する超臨界冷凍サイクルに使用される冷媒配管を接続する雄側継手(10)および雌側継手(20)を備えるものであって、
    前記雌側継手(20)は、内周側に円筒状に形成された嵌合凹部(24)を有し、
    前記雄側継手(10)は、円筒状に形成された嵌合凸部(14)と、前記嵌合凸部(14)の先端側に設けられ、前記嵌合凸部(14)よりも小さい外径からなる段差部(13)とを有しており、
    前記雄側継手(10)と前記雌側継手(20)とは、一端面が大気側に通ずる方向に配置される第1気密部材(30)と、他端面が冷媒側に通ずる方向に配置される第2気密部材(31)とが前記段差部(13)に隣接して嵌入され、かつ前記嵌合凸部(14)、前記第1気密部材(30)および前記第2気密部材(31)の外周側が前記嵌合凹部(24)に嵌め合わされて冷媒側と大気側とを気密する冷凍サイクル用配管継手において、
    前記雄側継手(10)には、前記段差部(13)に嵌入された前記第1気密部材(30)の一端面が圧接する圧接壁部(12)が設けられ、
    前記第2気密部材(31)は、CO2冷媒に対して耐ブリスタ性の優れる弾性材料で形成されるとともに、
    前記第1気密部材(30)は、バックアップリングの機能を有し、前記第2気密部材(31)よりもCO2冷媒に対して透過係数が小さい結晶性樹脂材料で形成され、前記第2気密部材(31)が接触される他端面側の接触面積よりも前記圧接壁部(12)側に圧接される一端面側の接触面積の方が小さくなるように略矩形状、略多角形状または略半円形状のいずれかの断面形状で、かつエンドレスタイプであるリング状に形成されており、更に前記第2気密部材(31)に掛かる冷媒側の圧力により塑性変形可能な樹脂材料から形成されることを特徴とする冷凍サイクル用配管継手。
  2. 前記第1気密部材(30)は、JIS K7191−2に規格されるA法に基づいて、熱変形温度が好ましくは約60℃以下の樹脂材料であることを特徴とする請求項1に記載の冷凍サイクル用配管継手。
  3. 前記第1気密部材(30)は、その外径が前記嵌合凹部(24)の内径に対して好ましくは1.0〜1.03倍程度となるように形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷凍サイクル用配管継手。
  4. 前記第1気密部材(30)は、PA11(ナイロン11)、PA12(ナイロン12)、またはHDPE(高密度ポリエチレン)のいずれか一つから形成されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の冷凍サイクル用配管継手。
JP2003282075A 2003-07-29 2003-07-29 冷凍サイクル用配管継手 Expired - Fee Related JP4030478B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003282075A JP4030478B2 (ja) 2003-07-29 2003-07-29 冷凍サイクル用配管継手
US10/899,732 US20050046187A1 (en) 2003-07-29 2004-07-27 Pipe joint for refrigeration cycle having combination of O-ring and backup ring
DE102004036486A DE102004036486A1 (de) 2003-07-29 2004-07-28 Rohrverbindung für einen Kühlkreis mit einer Kombination eines O-Rings und eines Stützrings

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003282075A JP4030478B2 (ja) 2003-07-29 2003-07-29 冷凍サイクル用配管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005049030A JP2005049030A (ja) 2005-02-24
JP4030478B2 true JP4030478B2 (ja) 2008-01-09

Family

ID=34213270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003282075A Expired - Fee Related JP4030478B2 (ja) 2003-07-29 2003-07-29 冷凍サイクル用配管継手

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20050046187A1 (ja)
JP (1) JP4030478B2 (ja)
DE (1) DE102004036486A1 (ja)

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4805598B2 (ja) * 2005-04-15 2011-11-02 日東工器株式会社 雌雄部材組立体
US7455050B2 (en) * 2006-12-13 2008-11-25 Delphi Technologies, Inc. O-ring retainer for a fuel injector in a fuel rail socket
DE202008000145U1 (de) * 2008-01-02 2009-05-20 Voss Automotive Gmbh Verbindungssystem für fluidführende Systeme
JP2011153636A (ja) * 2010-01-26 2011-08-11 Higashio Mech Co Ltd 管継手
DE102011011924B4 (de) * 2011-02-17 2012-12-27 Isf Gmbh Verfahren zur Herstellung von Aminosäure-Chelat-Verbindungen, Aminosäure-Chelat-Verbindungen und Verwendung von Aminosäure-Chelat-Verbindungen
JP2012229885A (ja) * 2011-04-27 2012-11-22 Saginomiya Seisakusho Inc 温度膨張弁
JP5374559B2 (ja) 2011-09-20 2013-12-25 本田技研工業株式会社 封止構造体
JP5458076B2 (ja) * 2011-09-20 2014-04-02 本田技研工業株式会社 封止構造体
KR101265145B1 (ko) * 2011-12-23 2013-05-24 현대자동차주식회사 차량용 열전 발전기
US8800241B2 (en) 2012-03-21 2014-08-12 Mitek Holdings, Inc. Backup wall reinforcement with T-type anchor
CA2820576C (en) * 2012-07-12 2020-09-22 Trinity High-Tech Products Ltd. Valve assembly for production tanks
DE102012108566B4 (de) * 2012-09-13 2016-01-28 Dionex Softron Gmbh Steckereinheit und Verbindungseinrichtung für Flüssigkeit führende Komponenten, insbesondere für die Hochleistungsflüssigkeitschromatographie
US8881488B2 (en) 2012-12-26 2014-11-11 Mitek Holdings, Inc. High-strength ribbon loop anchors and anchoring systems utilizing the same
US9038351B2 (en) 2013-03-06 2015-05-26 Columbia Insurance Company Thermally coated wall anchor and anchoring systems with in-cavity thermal breaks for cavity walls
US8863460B2 (en) 2013-03-08 2014-10-21 Columbia Insurance Company Thermally coated wall anchor and anchoring systems with in-cavity thermal breaks
US8978326B2 (en) 2013-03-12 2015-03-17 Columbia Insurance Company High-strength partition top anchor and anchoring system utilizing the same
US9260857B2 (en) 2013-03-14 2016-02-16 Columbia Insurance Company Fail-safe anchoring systems for cavity walls
US9121169B2 (en) 2013-07-03 2015-09-01 Columbia Insurance Company Veneer tie and wall anchoring systems with in-cavity ceramic and ceramic-based thermal breaks
US9140001B1 (en) * 2014-06-24 2015-09-22 Columbia Insurance Company Thermal wall anchor
US9334646B2 (en) 2014-08-01 2016-05-10 Columbia Insurance Company Thermally-isolated anchoring systems with split tail veneer tie for cavity walls
JP2018048653A (ja) * 2015-02-02 2018-03-29 株式会社デンソー 配管継手
US9273461B1 (en) 2015-02-23 2016-03-01 Columbia Insurance Company Thermal veneer tie and anchoring system
DE102015109689A1 (de) 2015-06-17 2016-12-22 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Rohrverbindung
WO2017023940A1 (en) * 2015-08-04 2017-02-09 Felix Sorkin Sheathing lock end cap
USD846973S1 (en) 2015-09-17 2019-04-30 Columbia Insurance Company High-strength partition top anchor
US10407892B2 (en) 2015-09-17 2019-09-10 Columbia Insurance Company High-strength partition top anchor and anchoring system utilizing the same
US20170159285A1 (en) 2015-12-04 2017-06-08 Columbia Insurance Company Thermal wall anchor
CN106090473B (zh) * 2016-07-06 2018-08-17 宁波中迪机械有限公司 一种密封接头控制器
CN106051339B (zh) * 2016-07-06 2018-11-23 宁波中迪机械有限公司 密封接头控制器
CN106051340B (zh) * 2016-07-06 2018-04-20 宁波中迪机械有限公司 自密封接头
CN106051341B (zh) * 2016-07-06 2018-08-17 宁波中迪机械有限公司 一种密封接头组件
US11052724B2 (en) * 2018-06-28 2021-07-06 Hanon Systems Air conditioning fitting with axial and radial elastomeric sealing element and metal to metal taper saddle
JP7243978B2 (ja) * 2019-01-23 2023-03-22 株式会社荒井製作所 密封装置
DE102022211309A1 (de) * 2022-10-25 2024-04-25 Siemens Mobility GmbH Kühlmittelsammeleinrichtung mit starren Rohrverbindungen

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5342095A (en) * 1992-09-29 1994-08-30 Itt Corporation High pressure quick connector
FR2740526B1 (fr) * 1995-10-30 1998-01-16 Manuli Automobile France Sa Joint d'etancheite composite pour raccordement etanche entre une extremite de tube et une piece, et ensemble piece/tube comportant un tel joint
AU1568097A (en) * 1995-12-22 1997-07-17 Kelsey-Hayes Company Quick-connect arrangement for high density hydraulic lines for anti-lock brake and/or traction control systems
US6443502B1 (en) * 1999-04-22 2002-09-03 Denso Corporation Leakage restriction device for refrigeration cycle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005049030A (ja) 2005-02-24
DE102004036486A1 (de) 2005-03-17
US20050046187A1 (en) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4030478B2 (ja) 冷凍サイクル用配管継手
JP4096832B2 (ja) 冷凍サイクル用配管継手
US6834893B2 (en) Peanut fittings for CO2 air conditioning systems
US20060232066A1 (en) Connection device
JP2004060672A (ja) 蛇腹金属管付ホースの接続構造
JP4082119B2 (ja) 蛇腹金属管付ホースの端部固定構造
JP2005155910A (ja) クイックコネクタ及び配管接続構造
EP1544529A1 (en) Seal structure
JP2007192270A (ja) 管継手構造
JP2006283781A (ja) 接続装置
JP4968585B2 (ja) 差込式継手
JP2007303635A (ja) 冷凍サイクル用のシール構造
US20010052677A1 (en) Sealing structure for joint of housing
JP4057025B2 (ja) シール部材の接合構造
JP2007192274A (ja) 管継手
JP4092354B2 (ja) 冷媒流路用配管継手
JP2003028302A (ja) 密封装置
JP3960154B2 (ja) 蛇腹金属管付ホースの端部締結構造
JP2007187348A (ja) 冷凍サイクル用のシール構造
JP2008151196A (ja) 口金具、及びホースの口金具加締め方法
JP3856152B2 (ja) 炭酸ガス密封装置
KR200184274Y1 (ko) 합성수지배관용 이음쇠
JP2007146880A (ja) 管継手
JP4144948B2 (ja) 変換継手とその製造方法
WO2016125698A1 (ja) 配管継手

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070703

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071016

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111026

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees