JP2018048653A - 配管継手 - Google Patents

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優介 柳澤
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Abstract

【課題】蒸気圧縮式冷凍サイクルにおける冷媒配管の連結に用いる配管継手の冷媒洩れ量を少なくする。【解決手段】材質がEPDMであるOリング4よりも外気側に、材質がHNBRである環状のパッキンを有するシールワッシャ3を配置する。冷媒側のOリング4はEPDMであるため、HNBR等の耐冷媒透過性に優れた材料を使用する場合よりも冷媒透過量は大きくなり、Oリング4とシールワッシャ3に挟まれた部分の圧力(中間圧)は比較的高くなる。したがって、その中間圧によりシールワッシャ3のパッキンがシール面13、23に押し付けられ、確実にシールされる。また、冷媒側のOリング4はEPDMであるため、低温環境下においてシールワッシャ3のシール機能が低下した場合でも、Oリング4により気密を維持することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気圧縮式冷凍サイクルにおける冷媒配管の連結に用いる配管継手に関するものである。
近年、地球温暖化防止のため、蒸気圧縮式冷凍サイクルに用いられる冷媒を地球温暖化係数の小さい冷媒へ切り替える動きがある。蒸気圧縮式冷凍サイクルの車両用空調装置においては、従来のHFC−134aに変わる冷媒として有力視されているのがHFO−1234yfであり、今後世界的に展開が進んでいくとみられている。
更に、欧州や北米を起点とした冷媒透過量の規制の動きもあり、車両用空調装置からの冷媒洩れ量の低減が求められている。ここで、車両用空調装置からの冷媒洩れの多くは配管継手の部分から発生するため、配管継手の部分からの洩れ量低減が非常に重要である。
そこで、耐冷媒透過性能を高めるために、Oリングを二つ用いるようにし、冷媒側のOリングをHNBR、外気側のOリングをEPDMとしている(例えば、特許文献1参照)。
これによると、冷媒側のOリングはHNBRで耐冷媒透過性には優れるが耐寒性は劣るため、低温環境下においてはシールが機能しなくなるが、外気側のOリングは耐寒性に優れたEPDMのためシール機能は維持され、多量の冷媒が漏洩するのを回避することができる。
また、この種の配管継手として、例えば特許文献2に記載されたものがある。この特許文献2に記載された配管継手のシール部材は、シールワッシャと呼ばれるものであり、弾性材よりなる環状のパッキンと、パッキンの外周側に嵌合された金属製の環状のリテーナとを備えている。そして、このシールワッシャは、リテーナが冷媒透過に対し壁の役割を果たすため、Oリングよりも低透過となる。
特開2003−207051号公報 米国特許出願公開第2010/0225110号明細書
しかしながら、前者の配管継手は、一方のOリングがEPDMであるため、両方のOリングがともにHNBRである場合に比べて、耐冷媒透過性は劣る。
また、前者の配管継手は、外気側・冷媒側で同一もしくは類似の線径・内径のOリングを使用する場合、両者のOリングやこれを装着するオス側継手に対して誤組み付けを防止する措置を講ずる必要がある。例えば、一方のOリングへの着色等の措置を講じた場合、コストアップを招く。
後者の配管継手は、パッキンをHNBRにした場合は低温環境下においてシール機能が低下してしまう。
また、後者の配管継手は、パッキンの内周面に作用する冷媒の圧力によりパッキンがシール面に押し付けられるが、パッキンの内周面に冷媒の圧力が確実に作用しない場合はシール機能が低下してしまう。
本発明は上記点に鑑みて、冷媒配管の連結に用いる配管継手からの冷媒洩れ量を少なくすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、蒸気圧縮式冷凍サイクル(100)における冷媒配管(11、21)の連結に用いる配管継手であって、一面から突出する筒状の嵌合筒部(12)、嵌合筒部を囲む一面により構成される雄側シール面(13)、および嵌合筒部内に形成されて冷媒が流通する第1通路穴(15)を有する第1部材(1)と、一面により構成される雌側シール面(23)、雌側シール面から形成され、嵌合筒部が嵌合される穴形状の嵌合穴部(22)、および嵌合穴部に接続されて冷媒が流通する第2通路穴(25)を有する第2部材(2)と、材質がEPDMであり、嵌合筒部の外周面および嵌合穴部を形成する壁面に密着して、第1通路穴および第2通路穴と外気側との間をシールするOリング(4)と、材質がHNBRである環状のパッキン(32)の外周側に環状のリテーナ(31)が嵌合され、Oリングよりも外気側で且つ嵌合筒部の外周側に配置され、雄側シール面と雌側シール面との間に挟持されて、パッキンの一端面が雄側シール面に密着するとともにパッキンの他端面が雌側シール面に密着することにより第1通路穴および第2通路穴と外気側との間をシールするシールワッシャ(3)と、第1部材と第2部材とを締結する締結部材(5)とを備えることを特徴とする。
これによると、冷媒側のOリングはEPDMであるため、HNBR等の耐冷媒透過性に優れた材料を使用する場合よりも冷媒透過量は大きくなり、Oリングとシールワッシャに挟まれた部分の圧力(以下、中間圧という)は比較的高くなる。したがって、その中間圧によりシールワッシャのパッキンがシール面に押し付けられ、シールワッシャのシール機能を確実に得ることができる。
また、冷媒側のOリングはEPDMであるため、低温環境下においてシールワッシャのシール機能が低下した場合でも、Oリングにより気密を維持することができる。
また、シールワッシャにおけるパッキンはHNBRであるため、シールワッシャにより冷媒透過を抑制することができる。
そして、それらが相俟って、配管継手からの冷媒洩れ量を少なくすることができる。
また、Oリングとシールワッシャを用いるため、Oリングを二つ用いる配管継手のようなOリング誤組み付けの問題は発生しない。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る配管継手を示す正面断面図である。 第1実施形態における雄ブロックにOリングおよびシールワッシャを組み付けた状態を示す平面図である。 図2のIII−III断面図である。 第1実施形態におけるシールワッシャを示す平面図である。 図4のV−V断面図である。 図4のVI−VI断面図である。 図1のA部の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る配管継手における雄ブロックにOリングおよびシールワッシャを組み付けた状態を示す平面図である。 図8のIX−IX断面図である。 第2実施形態におけるシールワッシャを示す平面図である。 図10のシールワッシャの正面断面図である。 本発明の第3実施形態に係る配管継手における雄ブロックにOリングおよびシールワッシャを組み付けた状態を示す平面図である。 図12の雄ブロック、Oリングおよびシールワッシャの正面断面図である。 第3実施形態におけるシールワッシャを示す平面図である。 第3実施形態におけるシールワッシャを示す正面断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。なお、図2および図4では、パッキン32の形状を分かり易くするために、便宜的にパッキン32を綾目模様で示している。
図1〜図6に示すように、蒸気圧縮式冷凍サイクル100は、図示しない冷媒を圧縮する圧縮機、冷媒を凝縮させる凝縮器、冷媒を蒸発させる蒸発器等を主要構成要素とするもので、冷媒配管の連結に用いる配管継手を備えている。なお、冷媒は、HFO−1234yfである。
配管継手は、冷媒配管11が接合された雄ブロック1、冷媒配管21が接合された雌ブロック2、シールワッシャ3、Oリング4,および締結部材としてのボルト5を備えている。
両ブロック1、2は対向配置され、両ブロック1、2がボルト5にて締結されることにより、各ブロック1、2にそれぞれ接続された冷媒配管11、21の内部が連通されるようになっている。
第1部材としての雄ブロック1は、例えばアルミニウム合金からなる。雄ブロック1には、雄ブロック1の一面から雌ブロック2側に向かって突出する円筒状の嵌合筒部12が形成されている。
この嵌合筒部12を囲む雄ブロック1の一面は、シールワッシャ3が当接する雄側シール面13として機能する。この雄側シール面13は、嵌合筒部12の中心線に対して垂直な平面である。
雄ブロック1の他の面には、冷媒配管11の端部が挿入される配管挿入穴部14が形成されている。そして、この配管挿入穴部14に冷媒配管11の端部が挿入され、冷媒配管11はろう付により雄ブロック1に接合されている。
雄ブロック1には、冷媒が流通する第1通路穴15が形成されている。この第1通路穴15の一部は嵌合筒部12内に形成されている。また、第1通路穴15は、冷媒配管11と連通している。
また、雄ブロック1には、ボルト5が挿入されるボルト挿通孔16が形成されている。このボルト挿通孔16は、雄側シール面13に対して垂直に延びている。
嵌合筒部12の外周面には、Oリング4が挿入される溝17が形成されている。このOリング4は、耐寒性に優れるEPDM(エチレンプロピレンゴム)よりなる。そして、Oリング4が嵌合筒部12の外周面および嵌合穴部22(詳細後述)を形成する壁面に密着することにより、第1通路穴15および第2通路穴25(詳細後述)と外気側(大気側)との間がシールされる。
第2部材としての雌ブロック2は、アルミニウム合金からなる。雌ブロック2は、雌ブロック2の一面から形成された円柱穴形状の嵌合穴部22を有している。そして、この嵌合穴部22に嵌合筒部12が嵌合されている。
この嵌合穴部22を囲む雌ブロック2の一面は、シールワッシャ3が当接する雌側シール面23として機能する。この雌側シール面23は、嵌合筒部12および嵌合穴部22の中心線に対して垂直な平面である。また、雌側シール面23は、雄側シール面13に対して平行で、且つ雄側シール面13に対向している。
雌ブロック2の他の面には、冷媒配管21の端部が挿入される配管挿入穴部24が形成されている。そして、この配管挿入穴部24に冷媒配管21の端部が挿入され、冷媒配管21はろう付により雌ブロック2に接合されている。
雌ブロック2には、冷媒が流通する第2通路穴25が形成されている。この第2通路穴25は、一端が嵌合穴部22と連通し、他端が冷媒配管21と連通している。
また、雌ブロック2には、ボルト5が螺合される雌ねじ部26が、ボルト挿通孔16に対応する位置に形成されている。この雌ねじ部26は、雄側シール面13および雌側シール面23に対して垂直に延びている。
雄ブロック1の一端側は段付き形状になっていて、雄ブロック1と雌ブロック2をボルト5にて締結したときに、雄側シール面13と雌側シール面23との間に隙間が形成されるようになっている。
そして、シールワッシャ3は、その隙間に配置され、換言すると、Oリング4よりも外気側で且つ嵌合筒部12の外周側に配置され、雄側シール面13と雌側シール面23との間に挟持されるようになっている。
シールワッシャ3は、金属または硬質樹脂よりなる環状のリテーナ31と、HFO1234yfの耐透過性に優れるHNBR(水素化ニトリルゴム)よりなる環状のパッキン32とを備えている。
パッキン32の外周側には環状の溝321が形成され、この溝321にリテーナ31が嵌合されている。
パッキン内周面322の径は、嵌合筒部12の外径よりも大きくなっており、シールワッシャ3を嵌合筒部12に嵌合させた状態でも、パッキン内周面322と嵌合筒部12の外周面との間に隙間6が形成されるようになっている。
パッキン32には、パッキン内周面322から嵌合筒部12側に向かって突出して(換言すると、パッキン内周面322からパッキン径方向内側に向かって突出して)嵌合筒部12の外周面に当接する複数のパッキン突起部323が形成されている。本実施形態では、4個のパッキン突起部323がパッキン周方向に沿って等間隔に配置されている。
自由状態での4個のパッキン突起部323の内接円の径は、嵌合筒部12の外径よりも小さくなっており、シールワッシャ3を嵌合筒部12に嵌合させたときには、パッキン突起部323はパッキン径方向の圧縮力を受けるようになっている。
自由状態でのパッキン32は、パッキン軸方向(図1の紙面上下方向)の寸法であるパッキン厚みが、パッキン内周部からパッキン径方向外側に向かって漸増した後、漸減している。したがって、パッキン32は、パッキン径方向中間部のパッキン厚みが最大になっている。
パッキン32における自由状態での最大厚み部のパッキン厚みは、雄側シール面13と雌側シール面23との隙間寸法よりも大きくなっている。また、パッキン内周部の自由状態でのパッキン厚みは、雄側シール面13と雌側シール面23との隙間寸法よりも小さくなっている。
したがって、雄ブロック1と雌ブロック2がボルト5にて締結されて、シールワッシャ3が雄側シール面13と雌側シール面23との間に挟持された状態では、パッキン32の最大厚み部付近の厚み方向一端面が雄側シール面13に密着するとともに他端面が雌側シール面23に密着し、第1通路穴15および第2通路穴25と外気側との間がシールされる。
同時に、パッキン32の最大厚み部付近はパッキン軸方向の圧縮力を受ける。これにより、パッキン32の最大厚み部付近と雄側シール面13との当接部に面圧が発生するとともに、パッキン32の最大厚み部付近と雌側シール面23との当接部に面圧が発生する。
なお、雄ブロック1と雌ブロック2がボルト5にて締結されて、シールワッシャ3が雄側シール面13と雌側シール面23との間に挟持された状態では、パッキン32が変形するため隙間6が締結前に比べ減少するが、パッキン内周面322と嵌合筒部12の外周面が接触することはない。
上記構成において、図1に示すように、雄ブロック1と雌ブロック2がボルト5にて締結された状態では、Oリング4が嵌合筒部12の外周面および嵌合穴部22を形成する壁面に密着することにより、冷媒が流れる第1通路穴15および第2通路穴25と外気側との間がシールされるとともに、パッキン32の最大厚み部付近が雄側シール面13および雌側シール面23に密着し、冷媒が流れる第1通路穴15および第2通路穴25と外気側との間がシールされる。
ここで、Oリング4はEPDMであるため、低温環境下においてシールワッシャ3のシール機能が低下した場合でも、Oリング4により気密を維持することができる。
因みに、低温環境下では冷凍サイクルの内圧が小さいため、冷媒透過量は問題とならない。すなわち、外気温が0℃以下のような低温時には、冷凍サイクルは停止している割合が多く、この時冷媒は均圧状態で冷媒温度は外気温と同じになるため内圧は小さくなり、大気圧との圧力差は小さくなる。そして、冷媒の透過量は圧力差に比例するため、透過量も小さくなる。
また、Oリング4はEPDMであるため、HNBR等の耐冷媒透過性に優れた材料を使用する場合よりも冷媒透過量は大きくなり、Oリング4とシールワッシャ3に挟まれた部分の圧力(以下、中間圧という)は比較的高くなる。そして、図7に示すように、パッキン32における雌側シール面23側の部位に中間圧が作用するとともに、隙間6を介してパッキン32における雄側シール面13側の部位にも中間圧が作用する。
すなわち、パッキン32における雄側シール面13および雌側シール面23との当接部よりも内側の面全域に中間圧が作用し、パッキン32はパッキン径方向に拡がるように力を受ける。
そして、パッキン32の外周側はリテーナ31で固定されていて、パッキン32はパッキン径方向に拡がることができないため、パッキン32は雄側シール面13および雌側シール面23に押し付けられるように変形し、これによりパッキン32と雄側シール面13との当接部の面圧およびパッキン32と雌側シール面23との当接部の面圧が上昇し、セルフシール効果が得られる。このセルフシール効果により、第1通路穴15および第2通路穴25と外気側との間がより確実にシールされる。
本実施形態によると、Oリング4はEPDMであるため、HNBR等の耐冷媒透過性に優れた材料を使用する場合よりも冷媒透過量は大きくなり、Oリング4とシールワッシャ3に挟まれた部分の圧力は比較的高くなる。したがって、その圧力によってパッキン32と雄側シール面13との当接部の面圧およびパッキン32と雌側シール面23との当接部の面圧を上昇させるセルフシール効果が確実に得られ、配管継手のシール性を向上させることができる。
また、冷媒側のOリング4はEPDMであるため、低温環境下においてシールワッシャ3のシール機能が低下した場合でも、Oリングにより気密を維持することができる。
また、シールワッシャ3におけるパッキン32はHNBRであるため、シールワッシャ3により冷媒透過を抑制することができる。
そして、それらが相俟って、配管継手からの冷媒洩れ量を少なくすることができる。
また、Oリング4とシールワッシャ3を用いるため、Oリング4を二つ用いる配管継手のようなOリング誤組み付けの問題は発生しない。
また、従来の配管継手は、パッキン32と雌側シール面23との当接部の面圧低下に備え、パッキン32を高圧縮率にする必要があり、ボルト締め付けトルクを大きくとる必要があったが、本実施形態ではセルフシール効果が得られるため従来よりもパッキン32を低圧縮率にすることができ、ひいてはボルト締め付けトルクを低減することができる。
また、パッキン32を低圧縮率で使用することによりパッキン32に発生する歪を低減できるため、長期的な熱負荷によるへたり量が低下し、シールワッシャ3の寿命が長くなる。
また、ボルト締め付けトルクの低減はボルトサイズの低減(例えば、M8⇒M6)につながり、配管継手の体格を低減し車両への搭載性を向上することができるとともに、コスト低減も可能となる。
なお、本実施形態においては、4個のパッキン突起部323をパッキン周方向に沿って配置したが、パッキン突起部323は3個でもよい。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、図8および図10では、パッキン32の形状を分かり易くするために、便宜的にパッキン32を綾目模様で示している。
図8〜図11に示すように、雄ブロック1には、嵌合筒部12の外周面からパッキン32側に向かって突出してパッキン内周面322に当接する複数の第1部材突起部としての雄ブロック突起部18が形成されている。本実施形態では、4個の雄ブロック突起部18がパッキン周方向に沿って等間隔に配置されている。
パッキン32は、パッキン突起部323が廃止されている。自由状態でのパッキン内周面322の径は、嵌合筒部12の外径よりも大きく、4個の雄ブロック突起部18の外接円の径よりも小さくなっている。
そして、シールワッシャ3を嵌合筒部12に嵌合させたときには、パッキン内周面322のうち雄ブロック突起部18が当接している部位はパッキン径方向の圧縮力を受けるようになっている。
また、シールワッシャ3を嵌合筒部12に嵌合させた状態において、パッキン内周面322のうち雄ブロック突起部18が当接していない部位と、嵌合筒部12の外周面のうち雄ブロック突起部18以外の部位との間に、隙間6が形成されるようになっている。
上記構成によると、第1実施形態と同様に、パッキン32における雌側シール面23側の部位に冷媒の圧力が作用するとともに、隙間6を介してパッキン32における雄側シール面13側の部位にも冷媒の圧力が作用する。すなわち、パッキン32における雄側シール面13および雌側シール面23との当接部よりも内側の面全域に冷媒の圧力が作用する。
したがって、本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態においては、4個の雄ブロック突起部18をパッキン周方向に沿って配置したが、雄ブロック突起部18は3個でもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、図12および図14では、パッキン32および外周リング33の形状を分かり易くするために、便宜的にパッキン32および外周リング33を綾目模様で示している。
図12〜図15に示すように、雄ブロック1には、雄側シール面13を底部とする円柱穴形状のシールワッシャ収容部19が形成されている。このシールワッシャ収容部19には、シールワッシャ3が収容される。
パッキン32は、パッキン突起部323が廃止されている。自由状態でのパッキン内周面322の径は、嵌合筒部12の外径よりも大きくなっている。
シールワッシャ3は、リテーナ31よりも弾性変形し易い材質(例えば、ゴム等のエラストマー)よりなる環状の外周リング33を備えている。この外周リング33は、リテーナ31の外周側に接合されている。また、自由状態での外周リング33の外径は、シールワッシャ収容部19を形成する側壁面191の内径よりも大きくなっている。
そして、シールワッシャ3をシールワッシャ収容部19に収容した状態では、外周リング33の外周面が側壁面191に当接してシールワッシャ3の径方向の位置決めがなされ、パッキン内周面322と嵌合筒部12の外周面との間に隙間6が形成されるようになっている。
上記構成によると、第1実施形態と同様に、パッキン32における雌側シール面23側の部位に冷媒の圧力が作用するとともに、隙間6を介してパッキン32における雄側シール面13側の部位にも冷媒の圧力が作用する。すなわち、パッキン32における雄側シール面13および雌側シール面23との当接部よりも内側の面全域に冷媒の圧力が作用する。
したがって、本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
1 雄ブロック(第1部材)
2 雌ブロック(第2部材)
3 シールワッシャ
4 Oリング
5 ボルト(締結部材)
11 冷媒配管
12 嵌合筒部
13 雄側シール面
15 第1通路穴
21 冷媒配管
22 嵌合穴部
23 雌側シール面
25 第2通路穴
31 リテーナ
32 パッキン
100 蒸気圧縮式冷凍サイクル

Claims (8)

  1. 蒸気圧縮式冷凍サイクル(100)における冷媒配管(11、21)の連結に用いる配管継手であって、
    一面から突出する筒状の嵌合筒部(12)、前記嵌合筒部を囲む前記一面により構成される雄側シール面(13)、および前記嵌合筒部内に形成されて冷媒が流通する第1通路穴(15)を有する第1部材(1)と、
    一面により構成される雌側シール面(23)、前記雌側シール面から形成され、前記嵌合筒部が嵌合される穴形状の嵌合穴部(22)、および前記嵌合穴部に接続されて前記冷媒が流通する第2通路穴(25)を有する第2部材(2)と、
    材質がEPDMであり、前記嵌合筒部の外周面および前記嵌合穴部を形成する壁面に密着して、前記第1通路穴および前記第2通路穴と外気側との間をシールするOリング(4)と、
    材質がHNBRである環状のパッキン(32)の外周側に環状のリテーナ(31)が嵌合され、前記Oリングよりも外気側で且つ前記嵌合筒部の外周側に配置され、前記雄側シール面と前記雌側シール面との間に挟持されて、前記パッキンの一端面が前記雄側シール面に密着するとともに前記パッキンの他端面が前記雌側シール面に密着することにより前記第1通路穴および前記第2通路穴と外気側との間をシールするシールワッシャ(3)と、
    前記第1部材と前記第2部材とを締結する締結部材(5)とを備えることを特徴とする配管継手。
  2. 前記冷媒は、HFO−1234yfであることを特徴とする請求項1に記載の配管継手。
  3. 前記締結部材にて前記第1部材と前記第2部材とを締結した状態において、前記パッキンの内周面(322)と前記嵌合筒部の外周面との間に隙間(6)が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の配管継手。
  4. 前記パッキンは、前記パッキンの内周面から前記嵌合筒部側に向かって突出して前記嵌合筒部の外周面に当接する複数のパッキン突起部(323)を備え、
    前記パッキンの内周面のうち前記パッキン突起部以外の内周面と前記嵌合筒部の外周面との間に前記隙間が形成されることを特徴とする請求項3に記載の配管継手。
  5. 前記パッキン突起部は、パッキン周方向に沿って等間隔に3個以上配置されていることを特徴とする請求項4に記載の配管継手。
  6. 前記第1部材は、前記嵌合筒部の外周面から前記パッキン側に向かって突出して前記パッキンの内周面に当接する複数の第1部材突起部(18)を備え、
    前記嵌合筒部の外周面のうち前記第1部材突起部以外の部位と前記パッキンの内周面との間に、前記隙間が形成されることを特徴とする請求項3に記載の配管継手。
  7. 前記第1部材突起部は、嵌合筒部周方向に沿って等間隔に3個以上配置されていることを特徴とする請求項6に記載の配管継手。
  8. 前記シールワッシャは、前記リテーナよりも弾性に富む材質よりなり、前記リテーナの外周側に接合された外周リング(33)を備え、
    前記第1部材は、前記雄側シール面を底部とする穴形状で、前記シールワッシャが収容されるシールワッシャ収容部(19)を備え、
    前記外周リングの外周面と前記シールワッシャ収容部を形成する側壁面(191)との当接により前記シールワッシャの径方向の位置決めがなされて、前記隙間が形成されるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の配管継手。
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