JP2007187348A - 冷凍サイクル用のシール構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】Oリングのはみ出しを防止し、且つガス透過量を抑えることができる冷凍サイクル用のシール構造を提供することを目的とする。
【解決手段】第1の配管継手1と第2の配管継手2を互いに挿入し、その挿入された結合部に形成された空隙部3にOリング4とバックアップリング5を重ねて設けてそれら配管継手1,2の結合部をシールする冷凍サイクル用のシール構造において、前記バックアップリング5に延在部5Bを設け、その延在部5Bを、前記空隙部3のうち漏れ出口側に近い隙間部3Aに密着配置させたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】第1の配管継手1と第2の配管継手2を互いに挿入し、その挿入された結合部に形成された空隙部3にOリング4とバックアップリング5を重ねて設けてそれら配管継手1,2の結合部をシールする冷凍サイクル用のシール構造において、前記バックアップリング5に延在部5Bを設け、その延在部5Bを、前記空隙部3のうち漏れ出口側に近い隙間部3Aに密着配置させたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、冷凍サイクル用のシール構造に関し、詳細には、冷凍サイクルに用いられる配管継手同士の接続に使用されるシール技術に関する。
例えば、二酸化炭素を冷媒として使用した冷凍サイクルにおいては、冷媒圧力がフロンガスを使用した場合の圧力よりも10倍以上となるため、配管継手に装着されるゴム材製のOリングなどのシール部からの冷媒の透過漏れが大きくなる。
特に、二酸化炭素を使用することにより過大な押圧力がOリングに掛かることで、継手結合部に形成される大気側の隙間にOリングの一部がはみ出して損傷し、その損傷部から漏れが生じる。
このガス漏れを防止するために、バックアップリングをOリングに重ねて設けることでシール性能を高める技術が知られている(例えば、特許文献1など参照)。
特開2005−42815号公報(第3頁、第12図および第13図など参照)
しかしながら、バックアップリングをOリングに重ねて配置することでOリングのはみ出しは防止できるが、透過漏れを充分に抑制することは困難な状況にある。
そこで、本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、Oリングのはみ出しを防止し、且つガス透過量を抑えることができる冷凍サイクル用のシール構造を提供することを目的とする。
本発明は、第1の配管継手と第2の配管継手を互いに挿入し、その挿入された結合部に形成された空隙部にOリングとバックアップリングを重ねて設けてそれら配管継手の結合部をシールする冷凍サイクル用のシール構造において、前記バックアップリングに延在部を設け、その延在部を、前記空隙部のうち漏れ出口側の隙間部に密着配置させたことを特徴としている。
前記バックアップリングの延在部には、前記隙間部に密着するテーパ面を形成することが好ましい。
本発明によれば、Oリングに重ねて設けたバックアップリングに延在部を設け、その延在部を漏れ出口側の隙間部に密着配置させたので、延在部が設けられた分、冷媒ガスの透過距離が長くなるため、ガス透過量を抑えることができる。したがって、本発明によれば、Oリングのはみ出しをバックアップリングで防止することができることに加えて、バックアップリングを透過し漏れる冷媒ガスの漏れを有効に抑制することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本実施形態の冷凍サイクル用のシール構造部分を示す断面図、図2は図1のシール構造部分を分解して示す断面図、図3は従来構造のシール構造部分を示す断面図、図4はバックアップリングの寸法関係を示す図である。
本実施形態の冷凍サイクル用のシール構造は、図1及び図2に示すように、第1の配管継手1と第2の配管継手2を互いに挿入し、その挿入された結合部に形成された空隙部3にOリング4とバックアップリング5を重ねて設けてそれら配管継手1,2の結合部をシールするように構成されている。
第1の配管継手1は、所定の直径とされた円筒形状をなすチューブ管本体1Aと、そのチューブ管本体1Aの先端部に後述する第2の配管継手2の先端結合部を挿入させてOリング4及びバックアップリング5を配置させる空隙部3を形成する先端結合部1Bとから構成されている。
先端結合部1Bは、チューブ管本体1Aよりも直径を大とした拡径部とされ、その内部空間6には、第2の配管継手2の先端結合部を挿入させるようになっている。また、前記チューブ管本体1Aとの連結側における先端結合部1Bの段差面7には、後述するOリング4が密着するようになっている。
第2の配管継手2は、第1の配管継手1の先端結合部1Bと同一直径とされた円筒形状のチューブ管本体2Aと、そのチューブ管本体2Aよりも若干小径の第1先端結合部2Bと、その第1先端結合部2Bよりも小径で且つ第1の配管継手1のチューブ管本体1A内に挿入される第2先端結合部2Cとから構成されている。
前記チューブ管本体2Aと第1先端結合部2B間の段差面8には、第1の配管継手1における先端結合部1Bの先端面9が接触若しくは若干の隙間を空けて対向する。この段差面8と先端面9との対向部分が、大気と連通する冷媒流れ出口側となる。また、第1先端結合部2Bと第2先端結合部2C間の段差面10には、Oリング4に重ねて配置されるバックアップリング5が接触する。
Oリング4は、第2の配管継手2の第2先端結合部2Cの周面に装着され、一側面4aを前記した第1の配管継手1の段差面7に密着させ、他端面4bをバックアップリング5に密着させる。かかるOリング4には、例えばNBR(ニトリルゴム)、HNBR(水素化ニトリルゴム)、EPDM(エチレンプロピレンジエン三元共重合体)、CPE(塩素化ポリエチレン)、IIR(ブチルゴム)などの従来この種に使用される材料からなるものが使用される。
バックアップリング5は、第2の配管継手2の第1先端結合部2Bと第2先端結合部2Cに掛けてその周面に装着され、一側面5aをOリング4に密着させ、他側面5bを前記段差面10に密着させる。かかるバックアップリング5は、第2先端結合部2Cに装着される円筒形状の本体部5Aと、第1先端結合部2Bに装着される延在部5Bとからなる。
前記延在部5Bは、第1の配管継手1の先端結合部1Bと、第2の配管継手2の第1及び第2先端結合部2B、2Cとで囲まれる空隙部3のうち、大気と連通する漏れ出口側に近い空間スペースの狭い隙間部3A(先端結合部1Bと第1先端結合部2B間の隙間部)に挿入されて密着配置される。
バックアップリング5には、例えばPTFE(テトラフルオロエチレン)などが使用される。
このように構成された冷凍サイクル用のシール構造では、冷媒ガスが図1中矢印Xで示す第2の配管継手2から第1の配管継手1に流れるとした場合、その冷媒ガスが二酸化炭素であるときには、Oリング4にフロンを冷媒ガスとしたときに比べて10倍以上もの圧力が掛かることになる。そこで、Oリング4にバックアップリング5を重ねて配置することで、当該Oリング4の変形を抑えて損傷を回避する。
特に、本実施形態では、前記Oリング4とバックアップリング5が配置される空隙部3の漏れ出口側に近い隙間部3Aに、図3で示す従来構造のバックアップリング5の幅Wに対して0.5W以上の幅とした延在部5Bを設けることで、この延在部5Bによって該バックアップリング5を透過して外部へと冷媒ガスが漏れるのを抑制することができる。つまり、本実施形態では、冷媒ガスが透過する透過距離Lを、従来構造のバックアップリング5の1.5倍以上としているので、冷媒ガスの漏れを防止することができる。冷媒ガスの漏れは、前記透過距離Lが長ければ長い程、ガス漏れが少なくなることが判っている。したがって、本実施形態によれば、バックアップリング5によってOリング4のはみ出しを防止することができると共に、ガス透過量を抑えることができる。
バックアップリング5の寸法は、具体的には図4に示すように、本体部5Aの幅(W1)2mm、厚さ(T1)1.4mmに対して延在部5Bは幅(W2)1mm、厚さ(T2)0.075mmとされており、この構造で十分にガス透過量を抑えることができた。
以上、本発明を適用した具体的な実施の形態について説明したが、本発明は、上述の実施の形態に制限されることなく種々の変更が可能である。
図5はバックアップリング5に形成した延在部5Bの各種変形例を示す要部拡大断面図である。
図5(A)では、延在部5Bの断面形状を矩形状としている。図5(B)〜(E)では、延在部5Bの断面形状を略矩形状とすると共に第1の配管継手1の先端結合部1Bまたは第2の配管継手2の第1先端結合部2Bの何れか一方或いは両方の内壁面と対面する面にテーパ面11を形成している。かかるテーパ面11を形成することで、配管継手内の内圧が上がり延在部5Bが延在する方向に押される程、その延在部5Bが隙間部3Aの内壁面に密着することからシール性がより一層向上する。このテーパ面11を形成した場合には、図6に示すように、第2配管継手2の第1先端結合部2Bを隙間部3Aが段差面8側に行くほど細くなるような傾斜構造にすることによってテーパ面11により密着するようになる。
図5(E),(F)では、図1の隙間部3Aの形状がこの図とは異なる場合の延在部5Bの断面形状を示している。この例の場合でも同様、延在部5Bにテーパ面11を形成しているので、シール性を高めることができる。
1…第1の配管継手
1A…チューブ管本体
1B…先端結合部(第1の配管継手の先端結合部)
2…第2の配管継手
2B…第1先端結合部(第2の配管継手の第1先端結合部)
2C…第2先端結合部(第2の配管継手の第2先端結合部)
3…空隙部
3A…隙間部
4…Oリング
5…バックアップリング
5B…延在部(バックアップリングの延在部)
11…テーパ面(延在部に形成されたテーパ面)
1A…チューブ管本体
1B…先端結合部(第1の配管継手の先端結合部)
2…第2の配管継手
2B…第1先端結合部(第2の配管継手の第1先端結合部)
2C…第2先端結合部(第2の配管継手の第2先端結合部)
3…空隙部
3A…隙間部
4…Oリング
5…バックアップリング
5B…延在部(バックアップリングの延在部)
11…テーパ面(延在部に形成されたテーパ面)
Claims (1)
- 第1の配管継手(1)と第2の配管継手(2)を互いに挿入し、その挿入された結合部に形成された空隙部(3)にOリング(4)とバックアップリング(5)を重ねて設けてそれら配管継手(1,2)の結合部をシールする冷凍サイクル用のシール構造において、
前記バックアップリング(5)に延在部(5B)を設け、その延在部(5B)を、前記空隙部(3)のうち漏れ出口側に近い隙間部(3A)に密着配置させた
ことを特徴とする冷凍サイクル用のシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006004168A JP2007187348A (ja) | 2006-01-11 | 2006-01-11 | 冷凍サイクル用のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006004168A JP2007187348A (ja) | 2006-01-11 | 2006-01-11 | 冷凍サイクル用のシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007187348A true JP2007187348A (ja) | 2007-07-26 |
Family
ID=38342635
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006004168A Withdrawn JP2007187348A (ja) | 2006-01-11 | 2006-01-11 | 冷凍サイクル用のシール構造 |
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JP (1) | JP2007187348A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105928263A (zh) * | 2016-06-20 | 2016-09-07 | 珠海格力电器股份有限公司 | 分流器及具有其的空调器 |
-
2006
- 2006-01-11 JP JP2006004168A patent/JP2007187348A/ja not_active Withdrawn
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