JP2000509344A - 車載の調整駆動装置を電気的に監視する装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明で提案されるのは自動車に設けられた調整駆動装置の電気的監視を行う装置および方法である。ここでは、処理された回転数計信号（１７）が、閉動作力制限の少なくとも１つの限界値を形成するための装置（１８）において考慮される。これを使用することによって、閉動作力制限の誤トリガが回避される。

Description

【発明の詳細な説明】 車載の調整駆動装置を電気的に 監視する装置および方法 従来の技術 本発明は、請求項１の上位概念による、車載の調整駆動装置を電気的に監視す る装置および方法を出発点とする。ドイツ連邦共和国特許公開公報第４０２０３ ５１号から、電気的に作動するアセンブリの開閉プロセスを、電気的に監視し、 制御する方法がすでに公知である。この方法では、付加的に設置することができ るセンサを用いて殊に垂直方向における加速度の大きさが検出される。 さらにドイツ連邦共和国特許第３４１３３８０号には、自動車の車蓋を開閉す るための装置が記載されている。３ｋｍ／ｈより高い走行速度では、遮断信号が 生成され、この遮断信号が車蓋の駆動装置をブロックする。しかしながら閉動作 時の力の制限（以下閉動作力制限と称する）を実行すべき限界値で、走行速度に 依存するものについては公知ではない。 発明の効果 本発明による、車載調整駆動装置の電気的監視装置および方法はつぎのような 利点を有する。すなわち閉 動作時力制限の限界値を、回転数計信号を介して、速度依存の力の状態と圧力の 状態に整合させる。これにより閉動作力制限のトリガに、速度が高い場合に生じ る力によって円滑に応じることが可能である。また閉動作力監視を中止する必要 もない。別の利点は、付加的に設けられるセンサの信号を、使用する必要がない ことである。 従属請求項にそれぞれ記載された措置により有利な簡単な実施形態が可能であ る。 簡単な実施形態では、自動車が走行しているか停止しているかを示す２値の状 態を考慮するととくに有利である。 別の実施形態では量子化された回転数計信号を使用する。この回転数計信号は 自動車の動作状態について詳細な情報を供給する。 車載調整駆動装置の電気的監視装置および方法は、有利にはウィンドウリフタ ーに使用され、揺動による誤トリガを回避する。スライディングルーフの場合に は、速度に依存する閉動作力制限によって、リフト領域における変動する圧力状 態を考慮し、これにより同様に誤トリガの危険性を低減する。 別の有利な実施形態は以下の説明に記載されている。 図面 本発明による装置の実施例は図面に示されている。 説明 制御電子装置１２には、閉動作力制限の限界値を少なくとも一つ形成する装置 １８が含まれている。この装置１８は閉動作力制限の限界値１６を生成する。制 御電子装置１２には、処理された回転数計信号１７が供給される。この回転数計 信号は自動車速度処理装置１４が回転数計信号１０から形成したものである。外 部のセンサ１３、調整駆動装置１５および操作要素１１が生成した信号もまた制 御電子装置１２に供給される。制御電子装置１２は操作要素１１と調整駆動装置 １５に信号を供給する。 図に示した装置は次のように動作する。 操作要素１１を介して、制御電子装置１２に所望の動作の種類、例えばスライ ディングルーフの閉鎖を通知する。この制御電子装置は、停止の基準を満たして いるか否かを検査する。すなわち装置１８（閉動作力制限の限界値１６を少なく とも１つ形成する装置）によって求められた限界値１６が、実際値に達したかま たはこれを上回ったかを検査する。制御電子装置１２が、調整駆動装置１５を停 止すべきと判断した場合には、調整駆動装置１５の停止または逆運転が行われる 。これにより閉鎖領域にある人身または調整駆動装置１５の損傷を回避しようと するのである。特定の状況 では誤トリガとなることがある。例えば調整駆動装置１５に瞬時に大きな力が作 用した場合などである。これは高速度においてスライディングルーフがリフト状 態にある場合、または地面が平坦でないために揺動が生じた場合である。 これらの誤トリガは、限界値１６を求める際に、外部要因を、処理された回転 数計信号１７によって考慮することにより低減される。 自動車速度処理部１４は、回転数計信号１０を入力値として使用し、実施形態 に応じて２値または量子化された、処理された回転数計信号１７を連続的に送信 する。２値の、処理された回転数計信号１７は、設定可能な閾値を上回った場合 に、論理的状態が変化する。簡単な回路構成に対しては、自動車が走行している か停止しているかいずれかの状態の区別でよく、走行中の自動車の場合には閉動 作力制限の限界値１６を、停止中の自動車の場合よりも高く設定すると効果的で ある。その理由は後者の場合にはより小さい力が調整駆動装置１５に作用するか らである。閉動作力制限の限界値１６を、より精確に求めるためには、回転数計 信号１０を任意の精度で量子化することができ、最も精確な場合にはそれぞれの 量子化単位に、閉動作力制限の限界値１６を１つ対応づけることができる。これ によって限界値１６を閉動作力制限に精確に一致させることができることになる 。すなわちこの場合の限界 値は、調整駆動装置１５により操作すべき自動車構成要素の、速度に依存する力 の状態と圧力の状態に整合されている。調整駆動装置１５の電気的監視を開閉に 使用することは、例えばスライディングルーフおよびウィンドウ開閉装置に対し て有利である。また本発明は、外部ミラーおよびアンテナに対しても好適である 。 回転数計信号１０は、今日ではいずれにせよすでに利用されているものである 。したがって制御電子装置１５で回転数計信号を、付加的に考慮するためのコス トはわずかである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 車載の調整駆動装置（１５）の電気的監視を行う装置であって、制御電子 装置（１２）と、比較器と、閉動作力制限の、少なくとも１つの限界値（１６） を形成するための装置（１８）とを有する装置において、 自動車速度装置検出および自動車速度処理部（１４）が設けられており、 処理された回転数計信号（１７）が、前記限界値形成装置（１８）に供給さ れて、そこで前記限界値（１６）が補正される ことを特徴とする装置。 ２． 前記処理された回転数計信号（１７）は、任意に選択可能な閾値に基づい て２値で捕捉され、 該２値で捕捉された、処理された回転数計信号（１７）は、前記限界値形成 装置（１８）に供給され、そこで前記限界値（１６）が補正される 請求項１に記載の装置。 ３． 前記処理された回転数計信号（１７）は、任意に選択可能な量子化単位で 量子化されて捕捉され、 該量子化されて捕捉された、処理された回転数計信号（１７）は、前記限界 値形成装置（１８）に供給され、そこで前記限界値（１６）が補正される 請求項１に記載の装置。 ４． 自動車のスライデイングルーフに使用される 請求項１から３までのいずれか１項に記載の装置。 ５． 車載の調整駆動装置（１５）の電気的監視を行う方法であって、 制御電子装置（１２）と、比較器と、閉動作力制限の少なくとも１つの限界 値（１６）を形成するための装置（１８）とが設けられている方法において、 自動車速度が求められ、 自動車速度処理部から生成された、処理された回転数計信号（１７）が前記 限界値形成装置（１８）おいて、限界値（１６）を補正するために使用される ことを特徴とする方法。 ６． 前記処理された回転数計信号（１７）は、任意に選択可能な閾値に基づき ２値で捕捉され、 該２値で捕捉され、処理された回転数計信号（１７）は、前記限界値形成装 置（１８）に供給され、そこで前記限界値（１６）が補正される 請求項５に記載の方法。 ７． 前記処理された回転数計信号（１７）は、任意に選択可能な量子化単位で 量子化されて捕捉され、 該量子化されて捕捉された、処理された回転数計信号（１７）は、前記限界 値形成装置（１８）に供 給され、そこで前記限界値（１６）が補正される 請求項５に記載の方法。 ８． 自動車のスライディングルーフに使用される 請求項５から７までのいずれか１項に記載の方法。