JPH11506070A - 車両内に配設された調整駆動部の電子的監視装置及びその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、車両内に配設された調整駆動部の電子的監視のための装置及びその方法において、第２の調整駆動部（１７）が電子制御装置（１２）によって車室内の換気のために第１の調整駆動部（１５）に依存して制御開始されることを特徴としている。それにより、圧力変化に起因した閉鎖応力リミットの誤ったトリガが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】 車両内に配設された調整駆動部の電子的監視装置及びその方法 従来の技術 本発明は、車両内に配設された調整駆動部の電子的監視装置及びその方法に関 する。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第４０２０３５１号公報からは、電気的に駆動 されるユニットの開閉過程の電子的な監視と制御のための方法が既に公知である 。この場合は付加的に取り付けられたセンサを用いて加速力、特に垂直方向の加 速力が検出されている。 発明の利点 本発明による、車両内に配設された調整駆動部の電子監視装置及び方法が有し ている利点は、車両室内での換気に起因する閉鎖応力リミットの誤ったトリガの 確率が低減されることである。なぜなら本発明によれば、速度に依存した応力及 び圧力比が考慮されるからである。車両室内の換気によっては例えばサンルーフ 等では換気なしの場合よりも減圧状態が形成される。それにより特に車両速度が 高速な場合での誤ったトリガを低減することができる。 本発明の別の有利な構成例及び実施例は従属請求項に記載される。 特に有利には、この装置及び方法は、閉鎖応力リミットを用いて安全管理が行 われる形式のサンルーフの閉鎖時や、パワーウインドを介して車室内の換気が行 われる場合に適用される。 図面 図１は本発明による装置の実施例を示した図である。 実施例 図１中の電子制御装置１２には、閉鎖時の応力限界の限界値を形成する、閉鎖 応力限界値供給装置１８が含まれている。第１の調整駆動部１５は、電子制御装 置１２から調整信号２１を受取り、自身の位置信号２０を送出する。センサ装置 １３は電子制御装置１２に回転速度信号１９を供給する。操作素子１１は、電子 制御装置１２と接続されている。 図１に示されている装置は以下のように動作する。 操作素子１１を介して電子制御装置１２には、所望の作動モード（例えばサン ルーフの閉鎖など）が通知される。第１の調整駆動部に依存してか又は以下に記 載する別の基準に依存して電子制御装置１２は第２の調整駆動部１７に、室内の 換気に使用する装置を操作させるコマンドを供給する。室内の換気に対しては、 例えばサイドウインドウ、サンルーフもしくは車室内の別の開口部などが用いら れる。またエアコンの外気導入フラップ等も利用される。電子制御装置１２の側 からは、第２の調整駆動部１７に対して、到達すべき位置が設定される。本発明 による実施形態では、例えばサンルーフの閉鎖等によって引き起こされた圧力変 化が換気によって迅速に低減されることが保証される。このようにして緩和され た圧力変化のもとでは、換気が行われなかった場合にくらべて応力形成に与える 影響は僅かとなり、そのため閉鎖応力リミットの誤ったトリガの発生する危険性 も低減されるものとなる。 第２の調整駆動部１７の制御開始の時点は、様々な係数に依存して決定可能で ある。第１の調整駆動部１５の位置信号２０は、電子制御装置１２によって次の ために用いられる。すなわち第１の調整駆動部１５が所定の範囲内に収まってい る場合にのみ第２の調整駆動部１７が制御開始されるようにするために用いられ る。この第２の調整駆動部１７の制御開始の許容範囲は任意に選択可能である。 また第２の調整駆動部１７の制御開始は操作素子１１の操作時点に依存して実現 されてもよい。例えば操作素子１１から電子制御装置１２にサンルーフ閉鎖のた めの信号が送出された場合に、第２の調整駆動部１７が換気の目的のために直ち に、あるいはある程度の時間遅延を伴って制御開始される。また回転速度信号１ ９がこの第２の調整駆動部１７の制御開始に用いられてもよい。特に速度が速い 場合には、サンルーフにおいて大きな応力が形成されるので、この第２の調整駆 動部の作動は、所定の限界 速度からとり行われる。 １つの有利な適用例として、第１の調整駆動部１５はサンルーフの駆動に用い 、第２の調整駆動部１７はパワーウインドの駆動に用いることが可能である。ま たこれとは逆に第１の駆動部１５をパワーウインドの駆動に用いて、第２の調整 駆動部１７をサンルーフの駆動に用いるようにしてもよい。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．車両内に配設された第１の調整駆動部の閉鎖応力リミットのための装置にお いて、 少なくとも１つの第２の調整駆動部（１７）が設けられており、該第２の調 整駆動部（１７）は、車室内の換気操作のために電子制御装置（１２）によって 第１の調整駆動部（１５）に依存して制御開始されることを特徴とする、車両内 に配設された調整駆動部の電子的監視装置。 ２．前記第２の調整駆動部（１７）の制御開始は、第１の調整駆動部（１５）の 位置に依存して行われる、請求の範囲第１項記載の装置。 ３．前記第２の調整駆動部（１７）の制御開始は、操作素子（１１）の操作に依 存して行われる、請求の範囲第１項記載の装置。 ４．前記第２の調整駆動部（１７）の制御開始は、車両速度と第１の調整駆動部 （１５）に依存して行われる、請求の範囲第１項記載の装置。 ５．前記第１の調整駆動部がサンルーフに適用され、前記第２の調整駆動部はパ ワーウインドに適用されている、請求の範囲第１項記載の装置。 ６．前記第１の調整駆動部がパワーウインドに適用され、前記第２の調整駆動部 はサンルーフに適用される、請求の範囲第１項記載の装置。 ７．車両内に配設された第１の調整駆動部の閉鎖応力リミットのための方法にお いて、 少なくとも１つの第２の調整駆動部（１７）を設け、該第２の調整駆動部（ １７）を、車室内の換気操作のために電子制御装置（１２）によって第１の調整 駆動部に依存させて制御開始することを特徴とする、車両内に配設された調整駆 動部の電子的監視方法。 ８．前記第２の調整駆動部（１７）の制御開始を、第１の調整駆動部の位置に依 存して行う、請求の範囲第７項記載の方法。 ９．前記第２の調整駆動部（１７）の制御開始を、操作素子（１１）の操作時点 に依存して行う、請求の範囲第７項記載の方法。 10．前記第２の調整駆動部（１７）の制御開始を、車両速度と第１の調整駆動部 に依存して行う、請求の範囲第７項記載の方法。